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エピローグ

【シナリオエンドデモ開始】
ブライト「シロッコもザビ家の3人同様、クローンとして蘇らされていたとはな‥‥」
カミーユ「そのことをシャピロから知らされ、あんな行動に出たんです」
ミサト「ただ利用されるだけの存在としてではなく、自分自身の存在を自分の意志で後世に刻もうとした‥‥たとえそれが不名誉な烙印であっても‥‥」
シュウ「人は己の存在意義が否定されることを本能的に嫌いますからね。つねに自分は自分であり、他者に認められていたい。その想いが異常に増大した結果、そこに争いがうまれる。そうやって人類の歴史は続いてたワケですからね」
アムロ「しかし、それは過去のことだ。人には未来を変える力がある。それは忘れてはならんぞ」
シュウ「たしかに‥‥しかし、まだ未来へのカギを握る人がまだいますよ。我々一人一人の意志に関係なく未来を変える手段を持つ人物がね」
ミサト「‥‥そうね。特務機関ネルフ司令、碇ゲンドウ‥‥」
甲児「でもよ、あのおっさんが何を考えていようが、俺達にはどうすることもできねぇだろ?」
ジュドー「たしかに。かなりうさんくさいけど、それだけじゃねぇ」
シュウ「まぁ、我々が手を下す必要もないでしょう。すでに彼が向かっているのでしょう?」
マサキ「おい、それはどういう意味だ? 彼って誰だよ!?」
リツコ「‥‥加持リョウジ。彼は今、ネルフ本部にいます」
ブライト「もしかして地球へ戻ったのはその為だったのか? しかしいったい何を‥‥」
シゲル「艦長! これを!」
ミサト「う、うそ‥‥」

加持「やっぱりここにいましたか‥‥」
ゲンドウ「‥‥遅かったな」
加持「司令、そいつをいったいどうするつもり‥‥いや、それで何をするつもりなんですか?」
ゲンドウ「ふっ‥‥だいたいの見当はついているのだろう?」
加持「‥‥人類補完計画。できそこないの群体としてすでに行きづまった人類を完全な単体として生物へと人工進化させる計画‥‥ある意味、理想的な世界ですね。しかし、個というものを捨ててまで手に入れたいと思っているのはあなた一人だ」
ゲンドウ「所詮、人とはエゴのかたまり。自分のことしか考えていない」
加持「それが人が生きていることの証です。だからこそ人はここまでやってきたんですよ」
ゲンドウ「そう、そしてその結果がコレだ。人は表面だけの関係をとりつくろうことで己の心が傷つくことを避けている。‥‥ただ現状から逃げるだけの悲しい存在だ。だから私がその呪縛から人をそして魂を解き放つ」
加持「あなたは神にでもなったつもりですか?」
ゲンドウ「私は神になったつもりはないし、神になろうなどというつもりもない。ただ、人類の未来を切り開きたいだけだ」
加持「その未来は、司令‥‥あなたが決めるものではない。人が自らの手でつかみとるものだ」
〔銃を構える音〕
ゲンドウ「なら、まずは君自身の未来を切り開いてみろ」
加持「ええ‥‥そうさせてもらいますよ‥‥」
ゲンドウ「?! 貴さま、何をするつもりだ!?」
加持「ここに来る前にすこし細工をさせてもらいましてね‥‥」
ゲンドウ「ま、まさか‥‥やめろ!」
加持「‥‥また言いそびれちまったな‥‥葛城‥‥」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕


シゲル「5分前の映像です‥‥」
マコト「ジオフロントは完全に消滅‥‥第2新東京市は半径5キロに渡り完全に封鎖されました‥‥生存者の確認はされていません‥‥」
マヤ「なんてこと‥‥」
リツコ「‥‥」
ミサト「‥‥バカ‥‥」

アムロ「葛城大尉の様子はどうでした?」
リツコ「表面上は問題ありません。あとは時間に委ねるしか‥‥」
ブライト「そうか。辛いだろうな‥‥」
リツコ「え、ええ‥‥」
アムロ「? どうかしましたか?」
リツコ「‥‥いえ、なんでもありません。それではこれからの準備もありますので失礼します」
ブライト「あ、ああ‥‥」「彼女はいったいどうしたんだ?」
アムロ「さあな。ただ、今の赤木博士の瞳はさっきの葛城大尉と同じだったような気が‥‥」
ブライト「同じか‥‥しかし、我々が口出しできる問題ではないようだな」
アムロ「ああ‥‥」
リツコ「ありがとう‥‥母さん‥‥そして、さよなら‥‥」

レイン「ねぇ、ドモン。これからどうするの?」
ドモン「戦いは終わった。しばらくここでゆっくり考えるさ」
レイン「あたしがいてもいい?」
ドモン「何をいってる? あたりまえじゃないか。2人の育ったこの地で新しい生活をはじめよう」
レイン「え? それってまさか‥‥」
ドモン「さ、さて。親父の顔でもみてくるかな‥‥」
レイン「ちょ、ちょっとドモン! どうなの? ねぇってば!」

オリビー「お兄ちゃん!」
ダバ「オリビー!? もういいのか?」
オリビー「うん、ハサン先生が、もうだいじょうぶだって」
キャオ「よかったじゃねえか、クワサンが治ってよ」
ダバ「ああ。これで俺の目的はすべて果たせたワケだ‥‥」
レッシィ「え? それじゃ‥‥」
ダバ「ああ、ペンタゴナへ帰ろう」
アム「そうよね。いつまでもここにいても仕方ないし、あっちも心配だもんね」
ダバ「ああ、本当に大変なのはこれからだ」
アスフィー「もしかして、ペンタゴナの再建をするのか?」
ダバ「ああ。だけど別に俺が王になろうとかそういうやつじゃない。ただ、その手伝いをしようってワケさ」
アスフィー「じゃ‥‥その再建とやらを手伝わせてくれないか? どうせ戻ったってやることないし、お前といるほうがいろいろ面白そうだしな」
アム「あーっ! ダメよ。ダバはあたしのものなんだから!」
レッシィ「いつ、誰が、そんなこと決めたのよ!」
アム「今、あたしが、決めたの! まぁ、あんたなんかはじめから眼中になかったけどね」
レッシィ「な、なんですって!?」
アム「なによっ!?」
ダバ「‥‥」
アスフィー「‥‥先がおもいやられるな」

タシロ艦長「さて、我々はここで失礼するよ。これから外宇宙の探索に向かう。ついでにダバ君達の星にも寄ってな」
ブライト「そうですか‥‥」
タシロ艦長「今度会う時は10年後か、20年後か‥‥とにかく、我々が戻ってきたときには地球に真の平和が訪れていることを祈っているよ」
ニナ「亜光速空間と通常空間における時間の流れのギャップ‥‥たしか『ウラシマ効果』でしたね?」
副長「ええ。ですから次にお会いするときは我々にとっては少しの時間であってもこちらでは数年、数十年の月日が流れてしまうのです」
タシロ艦長「ブライト大佐。アマノ君とタカヤ君を頼む。彼女達はまだ学校を正式に卒業していない。我々と同じ時をすごさせるにはまだ若いからな」
ブライト「わかりました。おまかせください」
タシロ艦長「うむ。では失礼する」
????「なぁ、かしらぁ‥‥」
????「しっ! 声がでかい! 見つかったらどうするのだ!?」
????「でも、この馬鹿でっかい船なら見つかりっこありませんぜ」
????「馬鹿者。こういうのは雰囲気を大切にせねばならん。何事もカタチからというではないか?」
????「それは、悪い意味合いじゃ‥‥」
????「何か言ったか!?」
????「い、いえ‥‥しかし、密航のまねごとなんて‥‥なんかみじめだなァ‥‥」
????「いうな! 私もそれは薄々気づいているところだ。だが、それも一時のこと。志さえ捨てなければこの程度の屈辱なんともない!」
????「でも、かしらぁ‥‥」
????「なんだ、うるさい奴だな?」
????「腹が減りましたね‥‥」
????「‥‥それも今、痛感してるところだ。もう少ししたら、食堂に忍び込むぞ」
????「うっ‥‥ますますみじめだ‥‥」

チャム「あっ、ショウ、マーベル。みんなどこにいったの? 姿がみえないんだけど‥‥」
ショウ「ああ、シーラ様達はブライト艦長の所へ挨拶にいったよ。バイストンウェルに戻る前のお別れの言葉ってとこだろうな」
チャム「ふ~ん。じゃ、ショウはどうするの? バイストンウェルに帰らないの?」
ショウ「‥‥いや、俺の居場所は地上じゃないよ。ドレイクがいなくなったとはいえ、まだ完全に戦いがなくなったワケじゃないしな。マーベルはどうするんだ?」
マーベル「私は‥‥」
ショウ「俺と違ってマーベルはアメリカの両親が待ってくれてるんだろ? なら、バイストンウェルに戻る必要はないんじゃないのか?」
マーベル「‥‥一緒に帰ろうって、言ってくれないの、ショウ?」
ショウ「え‥‥い、いや、俺は‥‥その‥‥こういうのはマーベルの意思が大事なんじゃないかって、その‥‥」
マーベル「ショウは、あたしを愛してくれてる‥‥?」
ショウ「な、なにを言い出すんだ!?」
マーベル「ねぇ、どうなのよ?」
ショウ「マーベルは‥‥好きさ」
マーベル「‥‥あたしが欲しいのは、ライクミーじゃないわ。ラブミーなの。あたしはショウのこと好きよ」
ショウ「‥‥お、俺もさ」
マーベル「じゃ、ここに残るのかなんて聞かないで。ちゃんとついてこいって言って」
ショウ「あ、ああ‥‥マーベル、俺と一緒にバイストンウェルへ帰ろう」
マーベル「ええ。ショウ、あなたと一緒ならどこへでも‥‥」
チャム「あ~、あつい、あつい」

万丈「ダバ君達はやショウ達は自分達の世界へ帰ってしまったな」
ブライト「ああ。この勝利は彼らの協力なくしてはえられなかった。我々はいい仲間と出会えたな‥‥」
甲児「今度はこちらがあいつらを助けることになるかもな」
アムロ「いや、それは考えにくいな」
さやか「どうしてですか?」
ブライト「実は今回の戦いを最後にロンド=ベル隊は解散しようと思っているんだ」
忍「え? 本気なのか!?」
万丈「我々だけじゃない。地球規模で兵器と呼べるものはすべて解体する方向で考えているんだ」
シュウ「力でなく話し合いの時代へ道を切り開こうというワケですね? しかし、急激な改革は逆効果という場合もありますよ」
アムロ「そのあたりは我々が勝手に推し進めることじゃない。すでに宇宙では賛同されている、あの考えを地球も見習わなければならない。そう思っているんだ」
デュオ「ああ、あのお嬢様の完全平和主義か‥‥」
五飛「たしかに理念はいい。だが、それが現実のものとなるかは疑問だ。しかし、歩きださなければ何もはじまらないことも事実。その行く末を見てみるのもいいだろう」
万丈「これからの時代はリリーナ=ピースクラフトのような人物によって導かれることが正しいのかもしれないな」
シュウ「なるほど。人類はいい方向へ歩きだしたのかもしれませんね。もっとも彼女が進んで地球圏の代表になるとは思えませんけどね」
アムロ「それはどういう意味だ?」
シュウ「ミリアルド=ピースクラフトの死が彼女の決意を別の方向に向けさせた。そういう意味です」
マサキ「相変わらずもってまわった言い方を‥‥」
シュウ「彼は戦いという運命を受け入れ、その手を血でけがした。それがリリーナ=ピースクラフトとともに理想を実現させることを諦めた理由でしょう。つまり彼女に理想を託したのですね。だから彼の死の意味を彼女が知った時、彼女はその想いを全力で叶えようとするでしょう。一人ではなく、多くの人々とともに歩みだすことをね。そうなれば自分一人が代表となり、すべてを率いるということもおのずと考えにくくなるでしょう。協力者は多いにこしたことありませんからね。もっともこれはすべて私の勝手な推測ですが‥‥」
アムロ「いや、おそらくその推測は正しいだろう。全ての実権が彼女のもとに集まるのであれば、反発する者も出てくるだろうからな。彼女がどのような方法をとるのかはわからないが、平和への道が開かれることにはかわりないだろうな」
シュウ「さて、ちょっと長居しすぎたようですね。このあたりで私は失礼させてもらいますよ」
マサキ「シュウ、お前はこれからどうするつもりなんだ?」
シュウ「ちょっとラングランに戻ろうと考えています」
マサキ「よし、なら俺も行くぜ。お前を一人でいかせたら何をしでかすか、わからねぇからな」
サフィーネ「おや、坊やにそのケがあったとはねぇ。でも、残念ね。シュウ様にそっちの趣味はないわよ」
マサキ「だれが! お前みたいにいつもアレのことを考えてるような奴は黙ってろ! 話がややこしくなる!」
サフィーネ「ふ~ん。アレってなに? 具体的に言ってもらわないとわからないわよ?」
マサキ「う、うるせぇ! ‥‥って、あれ? シュウの野郎はどこへいった?」
テュッティ「もういっちゃったわよ」
マサキ「なに! あの野郎!」
リューネ「あっ、マサキ! ちょっと待ってよ!」
サフィーネ「あらあら、若い子って元気があっていいわね。まぁ、中年の円熟した技も捨てがたいけど‥‥」
テュッティ「もう、マサキったら、相変わらずね。それじゃ、私達も失礼します」
ヤンロン「では」
サフィーネ「いえ、やっぱりアレは相性よね。愛も重要だけど、やっぱり相性がよくないと、すぐに不満がでてくるし‥‥」
ジュン「師匠、あの姐さん、完全に一人の世界に入ってまっせ」
チョーサク「そろそろ声をかけたほうがええんとちゃいますか?」
ミオ「そぉ? このまま見てたほうが面白いよ」
ショージ「でもこれ以上いくと表現上の問題が‥‥」
ミオ「う~ん、そうだね。放送コードにひっかかるとやばいもんね。‥‥ねぇ、みんないっちゃったよ」
サフィーネ「‥‥え? あらやだ、私としたことが‥‥オホホホホホ、それじゃみなさん、また逢いましょう」
ミオ「あたし達も行くわよ!」
ジュン「へい、ガッテン承知でい!」
〔殴打音〕
ショージ「アホーっ!!」
ジュン「な、なにすんねん!?」
ショージ「その言葉はわてらの世界では禁断の言葉やないか! それを口にするとは‥‥はっ!も、もしやお前‥‥東のモンか!?」
ジュン「な、な、なにいうてますのや、僕は正真正銘‥‥」
チョーサク「へー、そうやったんか‥‥」
ショージ「チョーサク、こんなやつはほっといていくで! これからはトリオやなくてコンビできばらなあかんな」
ジュン「し、師匠、なんとか言うてくださいよ‥‥」
ミオ「それじゃ、ロンド=ベルのみんな、バイバ~イ!!」
ジュン「し、師匠~!」
ブライト「‥‥さ、さて、これからのことだが‥‥」
アムロ「今、地球は混乱している。すべてが片付くにはもう少し必要だな」
万丈「ああ。そしてこの戦いの代償は大きかった‥‥」
ジュドー「この戦いで散っていったすべての人に俺達は未来を託された。その人達の為にも期待に応えなきゃな」
アムロ「そうだな。それが我々の義務であり、人類全体が考えなきゃいけないことだ。そして、それがソロシップのみんなが生きていた時代へつながることになる‥‥」
甲児「なぁ、もしかしたらあのイデとかいう力はべスやコスモ、あと‥‥ハルルっていったっけな? あのバッフクランの女司令官に、戦い、憎みあうことの空しさを見せるたえに俺達の時代へ導いたのかもしれねぇな。そしてその目的を果たして帰っていった‥‥」
カミーユ「しかし、所詮人間は戦わなければ生きてゆけない生き物。いくらそれを見せてもすぐに変わるとは思えないけど‥‥」
アムロ「確かに人類の歴史は間違いだらけなのかもしれない。だが、間違いがわかっているのなら、それを正してゆくこともできる。そうやって人は成長してゆくものだ。そのことを忘れない限り人はまだまだ大丈夫だよ」
カミーユ「イデはその可能性を我々の中からみつけたのでしょうか? それが、200年後の人類が忘れかけていたものなのでしょうか?」
ブライト「イデはその可能性、そして、人がわかりあえるということを見せるために彼らをここに導いたのかもしれない。まだ見ぬ我々の未来の為に」
万丈「その答えは200年後か‥‥」
アムロ「それまでは我々にできることを一つ一つやっていこう。彼らに胸をはって託すことのできる未来の為に‥‥」
【シナリオエンドデモ終了】

[イベントムービー「エンディング」]

戦いは終わった。

それは力による解決の終焉であり、
互いの理解による発展の幕開けであった。

連邦軍第13独立部隊「ロンド=ベル」は

ブライト=ノア大佐、ジョン=コーウェン
中将によって解体され、

数多の戦場を駆けた彼らの愛機は
永い眠りにつくことになった…

コロニー連合の新たな指導者として
自ら立ったリリーナ=ピースクラフトは

連合の平和的解体を宣言。
国としての垣根を取り除き、

リリーナ=ドーリアンとして
「地球圏統一国家」樹立に
尽力することとなった。

地球圏の統一…
それは人が人としてわかりあうことが
できる可能性であり

戦いに疲れた人々が真に望む平和への
第一歩でもあった。

しかし、我々は忘れてはならない。

理想を託し散っていった者達がいたことを。

この平和が多くの犠牲の上に成り立って
いることを。

そして……

…かけがえのない
友と呼べる人がいることを…



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