No.13A
深海を発して
サブタイトル
「深海を発して」
【シナリオデモ開始】
〔カーソル、アラビア海上を指定〕
アークエンジェル/居住区/個室
アキ「Dボウイ、また食べなかったの。少しでも食べないと体に悪いわ」
Dボウイ「・・・放っておいてくれ。俺に構うな」
アキ「でも」
ノアル「ほっとけよアキ。落ち込んでなんとかなるなら、部屋にこもって好きなだけ落ち込んでればいいさ。もっとも、バジルール少尉はすぐにでもお前に兵舎の方へ移ってほしいらしいけどな」
Dボウイ「・・・二度とテッカマンになれない俺は、もう用済みってわけか」
ノアル「ご名答」
アキ「ちょっとノアル! Dボウイ、どこへいくの!?」
Dボウイ「俺は用なしなんだろう。降りるのさ」
ノアル「やれやれ、今どこ飛んでると思ってるんだ」
Dボウイ「どこだっていいさ。どうせ俺は役立たずだ。海にほうり出すなりなんなりとしたらどうだ」
ノアル「あきれてものも言えんね。ふて腐れてそれかい」
アキ「Dボウイッ!」
〔頬を叩く音〕
Dボウイ「つっ・・・」
アキ「ちょっと来なさい!」
アークエンジェル/格納庫
ムウ「お、出てきたのか」
エリザベス「Dボウイ、体調はどう? 食事はしたの?」
Dボウイ「・・・・」
ノアル「まるで駄々っ子ですよ、こいつは」
アキ「Dボウイ、あの子たちを見なさい。何をしているかわかるでしょう」
Dボウイ「・・・・・」
アキ「キラくんも、デビッドくんも、ロアンくんも、統夜くんたちも、いつ出撃になってもいいように、ああして整備を手伝っているわ。あたしたちの戦いに本当は関係ないエイジくんだっていつも一緒に頑張ってくれてる。でもみんな軍人じゃない。誰1人、好きで戦ってる子なんていないのよ」
フェステニア「こら、そこの暗ぁい奴! ヒマなら手伝え!」
カガリ「まったくだ。こんな時に部屋にこもったままなんて、何考えてんだお前。お前の好きなラダムが降下してきたらどうするんだよ」
Dボウイ「・・・・」
アキ「わかるでしょうDボウイ。ただ腐っていればいいだけのあなたと違って、みんな一生懸命なのよ」
Dボウイ「だがテッカマンになれない俺は・・・」
ノアル「駄目だこりゃ」
ムウ「やれやれ、こいつは相当だな。・・・ノアル、アキ、それからドクター・エリザベスも、ちょっと話があるんだがね」
〔カーソル、南シナ海へ移動〕
アークエンジェル/食堂
ミリアリア「え、ブルーアースって行っちゃったの?」
統夜「そうらしいよ」
トール「そっか。アキさんとノアルさん、行っちゃったのか」
デビッド「Dボウイとドクター・エリザベスもだ。先行してオーブ経由で、大西洋連邦にある外宇宙開発機構の本部へ戻るとさ」
サイ「それってもしかして、バジルール少尉が?」
ロアン「違うみたいですよ。フラガ大尉が言い出したって聞いてます」
デビッド「ま、少尉は止める気配もなかったけどな」
統夜「Dボウイはあんなだし、しかたないさ。まだあの人が本当に地球人かどうかだってわかってないし、少尉にしてみれば余計なトラブルを起こされるよりはってとこじゃないかな」
カティア「でしょうね」
フェステニア「でもさ、ブルーアース1機だけで危険じゃないの?」
エイジ「何らかの敵に遭遇すれば、危険は高い。ただあの機体だけなら発見されにくいというのはあると思う」
シモーヌ「フラガ大尉が言い出したっていうのも、気を遣ったっていうのもあるんでしょうけど、あの人たちに先にオーブで話をしておいてもらおうってことらしいわ」
サイ「俺たちや他のヘリオポリスの人たちを乗せているとはいえ、連合の軍艦だもんな」
トール「ザフトの動き次第じゃ、入れてもらえないってこともあるかもなぁ」
カズイ「・・・オーブに行くなら、どうして一緒に連れて行ってくれないんだ」
ミリアリア「どっちにしろあたしたち全員は無理だったでしょ? それにいまあたしたちがいなくなったら、アークエンジェルはちゃんと打動かないんだし」
サイ「危険は危険なんだ。あの人たちはそれを承知で行ったんだから、俺たちが乗ってたって邪魔なだけさ」
ミリアリア「火星から帰ってきたデビッドやアンナたちだって残ってるのに、1人で連れてってもらった方がよかった?」
カズイ「そ、そうじゃないけど・・・」
アーサー「気持ちはわかるよ。でも僕だって男だ。女の子たちが残ってるのに、そんなことはいえないだろ」
シモーヌ「素敵よアーサー。たとえやせ我慢でもね」
〔扉の開閉音〕
ムウ「お、なんだこんな所に集まってたのか。いいニュースがあるぜ。どうやら友軍艦と合流できそうだ」
カティア「友軍艦? こんな所でですか?」
ムウ「まあ友軍艦といっても、戦艦じゃないし宇宙どころか空も飛べないんだけどな。オーガニック・エンジンの試験艦ノヴィス・ノアが、ちょうどオルファンの監視のために近海に出てるらしいんだ。今なんとか連絡を取ろうとしてるところだ。うまく話がまとまれば、また少しは補給も受けられる」
統夜「空も飛べないって、まさか海に浮かぶ艦ですか? なんでそんなもの・・・」
ムウ「なにしろよくわからないエンジンのテスト艦だろ。下手に空飛ばせて落っこちたら困るじゃないの。海なら動かなくても浮くことはできるからさ。それにあれはオルファンに対抗するための実験でもあるし、オルファンは海の底にあるからな」
フェステニア「なるほど」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海へ移動〕
ノヴィス・ノア/デッキ
マリュー「アークエンジェル艦長代理マリュー・ラミアス大尉です」
アノア「ようこそ、ノヴィス・ノアへ。艦長のマコーミックだ。こちらがゲイブリッジ司令」
ゲイブリッジ「君たちの噂は聞いているよ。大変なようだな。まったく、地球圏には問題が山積みだというのに、プラントと連合の戦争など早く終結してほしいものだよ。政治家たちは目先の利益しか見えていないようだな」
ムウ「まったく同感です。エイリアンやグラドスの方がよほど問題でしょう」
ゲイブリッジ「オルファンのリクレイマーたちもだ。本当かどうか我々には知りようもないが、オルファンが浮上する時には地上の生物が死滅するという学者もいるくらいでね。だからリクレイマーたちはあてエイリアンや異星人の存在を無視しているのではないかとも言われているが・・・その彼が、エイジ・アスカくんかね」
マリュー「はい。彼と、彼がもたらしてくれた3機の機動兵器には、ずいぶんと助けられました」
ゲイブリッジ「ようこそ、地球へ。混血というだけあって、どこからみても地球人だな、彼は。もっとも君が命がkでもたらしてくれた警告も、今の地球人類にとってはあまり意味のあるものとなっていない。残念だよ」
エイジ「いえ・・・」
ナタル「お話し中申しわけありません。よろしければ補給の件について詳細をつめさせていただきたのですが」
アノーア「当艦もあまり余裕はない状態でね。どれほどの助けができるのかはわからんが、傷ついた友軍艦を見捨てるのも気分が悪い。きたまえ」
マリュー「失礼ですが、あの子供たちは・・・?」
アノーア「オーガニック・マシンに関してはまだまだ研究が進んでいないのが現状だ。リクレイマー以外では、地球連合各国の中でもオーガニック・マシンを実戦に投入しているのはここだけだが、あらゆることが手探り状態だ。アンチボディも、子供の方がよくなじんでいる始末でね。それらも含めてのテスト艦というわけだ」
ノヴィス・ノア/デッキ
ナンガ「あれがアークエンジェルの面々か。やけに若いのが多いな」
ラッセ「連中は軍人じゃないって話だ。火星の生き残りとか、ヘリオポリスの学生とかな」
ナンガ「そんな子供たちが実戦をくぐり抜けなきゃならんとは、世も末だな」
ラッセ「おれ達も人のことは言えんさ。ブレンの扱いはヒメが一番だからな。子供の方が腕がいいってね」
ナンガ「ヒメちゃんはブレンとのつきあいが長いんだ。しかたないだろう。それに、実戦なら話は別だ。な、ブレン・シルバレー。大丈夫だ、あれは敵じゃない。怖くなんかないぞ」
〔アンチボディの声〕
ナンガ・ブレン「・・・・・」
ラッセ「ま、だから俺たちがここにいるんだけどな」
ノヴィス・ノア/デッキ
キラ「これがアンチボディか・・・」
ユキオ「あなたたちあの艦の人? 見てるのはいいけど、邪魔にならないようにどいててくれよな」
メルア「なにしてるの? 船のお掃除?」
クマゾー「違うも。ブレンうれしいも」
フェステニア「は?」
ユキオ「ブレンはこすってやると喜ぶんだよ」
デビッド「喜ぶだって? あれがか?」
アカリ「そうだよ。ブレンはロボットじゃなくて生き物なんだから。比瑪姉ちゃん、動かすよ!」
カガリ「こいつが生き物ねぇ。こすって喜ぶなんて、馬みたいなもんってことか」
比瑪「ちょっと、そんな所にぞろぞろ集まってちゃ邪魔でしょ。もっと下がって」
統夜「あ、すみません」
ユキオ「だから言っただろ」
キラ「今の・・・あの子がパイロット・・・?」
カガリ「ずいぶん若いな」
ロアン「それは、僕たちが言えることじゃないですよ」
比瑪「よいしょっと。ブレン、お疲れさま」
〔アンチボディの声〕
ヒメ・ブレン「・・・・」
統夜「君があのアンチボディのパイロットなのか?」
比瑪「ブレンパワードよ。この子わたしになついてるから、他の人乗せられないのよ。だからわたしが面倒を見てあげないと、この子が可哀想でしょう?」
〔アンチボディの声〕
ヒメ・ブレン「・・・・」
比瑪「でも、そういうあなたたちだってパイロットなんでしょ? すごいじゃない」
キラ「・・・・」
カガリ「まあな。あんなの簡単だ」
デビッド「・・・おいおい」
ロアン「でも、アンチボディには乗れる気がしませんね」
比瑪「この子たち、人を選ぶから。でも気に入ってくれるブレンがいれば、乗るだけなら誰でもできるわ。ブレンが自分で動いてくれるもの」
フェステニア「へぇ・・・」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
深海7000m/オルファン内部
勇(ここでは・・・オレの誕生日なんて誰も覚えてないんだろうな。オレは、17歳になってしまった。カナン、悪いけど、オレ・・・)「グランチャー部隊、伊佐未勇だ。開けてくれ」
〔扉の開閉音〕
研作「おお、勇か」
翠「ちょうどよかったわ。もう一度あなたのデータを取りたいの。準備してちょうだい」
勇「・・・・・」
翠「・・・勇!? あなた、母親に銃を・・・おやめなさい!」
勇「安全装置ははずした!」
研作「勇、何の真似だ」
勇「オルファンが浮上したら地上の人間はみんな死ぬんだろ? そういうのを手伝う仕事なんて、もう嫌なんだ! 精神も肉体もアンチボディにあわせてグランチャーに乗るのは、ものすごくつらいんだぞ!?」
研作「勇、冷静になれ!」
翠「あなただてリクレイマーになって7年、オルファン浮上のために・・・」
勇「親父の研究のためにオレは実験台にされたんだ! おふくろも姉さんも、ここに来てからまるでオルファンのアンチボディじゃないか! オレはここから出るんだ!!」
〔銃声〕
勇「うっ!? 姉さん!?」
クインシィ「裏切り者は排除する」
研作「待て、依衣子!」
クインシィ「私はクインシィ・イッサー。伊佐未依衣子ではない!」
勇「冗談じゃない!」
クインシィ「待て勇!」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
深海7000m/オルファン内部/格納庫
勇「姉さん・・・クインシィになりきって。おい、つきあってくれるよな、お前」
〔アンチボディの声〕
ブレン(※ユウ・ブレン)「・・・・」
勇「お前だって、こんなブレンパワードのゴミ捨て場で金属の塊になるより、外の光ってのを見たいだろ」
〔アンチボディの声〕
ブレン(※ユウ・ブレン)「・・・・」
勇「そうだ。お前は、オルファンにいるような奴じゃない。姉さんがきた? 急げよ、お前」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
深海7000m/オルファン内部/格納庫
クインシィ「勇の奴、ブレンパワードを動かしたのか!?」
リクレイマー「バズーカランチャーを使用しますか」
クインシィ「オルファンの中だぞ! ジョナサン・グレーン以下グランチャー部隊に発進準備させろ!」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
深海7000m/オルファン内部/格納庫
勇「・・・海水がきたぞ。耐圧はかけられるな?」
〔アンチボディの声〕
ブレン(※ユウ・ブレン)「・・・・」
勇「いい子だ。・・・深海七千メートルだ。大丈夫、お前は潰れやしない。強い子だからね。さぁ、行こうか!」
ノヴィス・ノア/ブリッジ
ゲイブリッジ「アンチボディの反応が出た?」
アノーア「はい。オルファンからでしょう。キメリエスからの光通信では、かなりの数が上がってくると伝えてきています」
ゲイブリッジ「ふむ・・・我々に対する攻撃とも思えんが・・・」
アノーア「宇都宮比瑪を偵察に出します。良いセンスを持ったパイロットですよ」
ゲイブリッジ「そうだろう? ヒメちゃんなら大丈夫だと直子さんもいっていた。信じていたよ」
アノーア「・・・宇都宮比瑪、用意はいいか?」
〔モニターの開閉音〕
比瑪「はい!」
アノーア「よし、出ろ」
ゲイブリッジ「ナンガとラッセのブレンパワードは」
アノーア「待機させています」
ゲイブリッジ「・・・これまでにない動きだ。念のためアークエンジェルの方にも要請しておいた方がいいだろうな」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
深海7000m/オルファン内部
研作「だがブレンにはオルファンの拒否反応が出ていたのだぞ」
翠「その程度のことで捨てることはなかったんです。シラーたちには勇を連れ戻すよう命令したわね?」
クインシィ「脱走者は撃破のみ!」
翠「軽率です! ブレンパワードをグランチャーと同じように扱える勇なら、調べることはいくらでも・・・」
研作「勇はお前の弟なのだぞ!?」
クインシィ「シラー、まだ捕捉できないのか! 動きが甘いぞ。グランチャー部隊の実力を見せろ!」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
深海7000m/オルファン内部
ジョナアン「弟さんを撃墜しろという命令、きつくありませんか」
クインシィ「すでに弟ではない!」
ジョナアン「・・・・」
クインシィ「私たちはグランチャーとともにオルファンの抗体となるべく選ばれた人間だ。となれば、オルファンにこの身を捧げねばならない。・・・近くに連合のノヴィス・ノアと新型の戦艦がきているらしい。シラーたちが時間をかけすぎれば接触する可能性がある。ジョナサンにも出てもらう」
ジョナサン「プレート回収に出るのではなく本格的に抗戦するとなれば、覚悟がいりますな?」
クインシィ「そういうことだ。地球連合が我々に対して牽制を強めるならば、そろそろこちらも本気の力を見せておかなければならない」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ1開始】
〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット出現〕
勇「追っ手は振り切れなかったか・・・。大丈夫か、ブレン」
〔アンチボディの声〕
ブレン(※ユウ・ブレン)「・・・・」
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕
勇「来たか・・・」
シラー「オルファンから脱走しようってのかい、ユウ!!」
勇「シラーに・・・カナンもいるのか?」
カナン(ブレンパワードなんかで逃げきれるわけがない。沈められるわよ、ユウ・・・)
勇「このブレンパワードはオレに合っている。親父たちの言っていたことは、間違っていた。ブレン、逃げるぞ!」
カナン「待ちなさい、ユウ!」
〔カナン、ユウへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
勇「くっ、カナン!」
カナン「ユウ! なんでわたしに相談してくれなかったの!?」
勇「相談したさ! でも、カナンはいつも自分のことばかりしゃべってたろ!?」
カナン「わたしが・・?」
勇「あのブレンパワードにあってから、ずっとだ!」
シラー「よくかったカナン。撃破しないで連れ帰れば上等だろ。大人しくしな、ユウ・イサミ!」
〔シラー、ユウへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
勇「くっ離せ、シラー!」
〔レーダー反応〕
勇「なんだ・・・ブレンパワードの反応!?」
〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット出現〕
比瑪「その部連を離しなさいよ!」
〔比瑪、勇へ隣接〕
カナン「別のアンチボディ!?」
シラー「ブレンパワードだと!? ノヴィス・ノアの奴か!」
〔カナン&シラー、後退〕
勇「この声・・・お前、宇都宮 比瑪か!?」
比瑪「えっ、なに? どうして知ってるの? あなた誰!?」
勇「そのブレンがリバイバルしたとき会った」
比瑪「ああっ! 伊佐未勇・・・勇君かぁっ! でもあなたリクレイマーでしょ。なんでブレンに乗って追われてるのさ」
シラー「逃さないよ、ユウゥゥッ!」
勇「シラー? けど、ブレンパワード同士ならっ! 比瑪ちゃん、あわせろ!」
比瑪「ブレン、いけるの!?」
〔バイタルジャンプ〕
〔勇&比瑪、後退〕
比瑪「へぇ、あなたすごいじゃない!」
勇「だめだ、振り切れてない、やっぱりやるしかないか。やれるのか、比瑪ちゃん!」
比瑪「当たり前でしょ! ということだよ、ブレン。すぐにみんなも来てくれるからね。君なら大丈夫。落ち着いていこう」
〔アンチボディの声〕
ヒメ・ブレン「・・・・」
<戦闘開始>
<敵6機以下・味方援軍1&敵増援1出現>
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット出現〕
比瑪「まだ来るの!?」
勇「ジョナサンか!」
ジョナサン「逃げきれるつもりでいたのか、ユウ!」
※※まだシラー健在の場合、セリフ追加※※
シラー「ジョナサン・グレーン。裏切り者を倒すのにジョナサンまで出ることはない!」
ジョナサン「敵がユウのブレンパワードだけならいいが、どうやらそうもいかないようなんでな。ノヴィス・ノアに合流した連合艦からも敵が出てくるんだよ。シラー、注意しろ!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔レーダー反応〕
勇「また別の反応?」
比瑪「大丈夫。これはこっちの味方」
〈出撃準備〉
ラッセ「おやおや、ずいぶん派手なことになってるじゃないの」
ナンガ「ヒメちゃん、大丈夫か」
比瑪「うん、あたしは平気。もう1人のブレンも味方だから」
勇「ブレンが2体と・・・後はどこの連中なんだ。連合軍にはあんな機体はなかったはずだ」
比瑪「そんなこと知らないわよ。でも、合流してきたのは新型戦艦だって言ってたな」
ムウ「リクレイマーのグランチャーか。俺もアンチボディとの戦闘はやったことがないが、かなりやりにくい相手だと聞いてる。気をつけろよ」
統夜「はい!」
ジョナアン「あれが連合軍だというのか!? 連合軍があんな兵器を・・・ユウ、貴様あんなものを呼び込んだのかっ!」
勇「退け、ジョナサン! ここで戦ったって何にもならないだろ!?」
ジョナサン「オルファンがやろうとしていることを邪魔するものは、連合軍だろうがザフトだろうが、すべて排除する! 貴様の任務も同じだったはずだ!」
勇「グランチャー部隊の任務も、オルファンの目的だって、おかしいんだ!」
ジョナサン「おかしくはない! オルファンの永遠は人類の永遠である!」
勇「地上の生物が死滅してもか!」
ジョナサン「人類の遺伝子はオルファンとグランチャーに残る!」
勇「ジョナサン!」
<統夜vsジョナサン>
ジョナサン「邪魔をするな! そんな機械人形でアンチボディに挑もうなど!」
統夜「くそっ、こいつどういう動き方を!」
<勇vsジョナサン>
ジョナサン「そんな不完全なアンチボディが私のグランチャーにかなうはずがない!」
勇「こいつはオルファンにいたからああなっただけだ! 頼むぞ、ブレン!」
<勇vsカナン>
カナン「ユウ、戻りなさい! クインシィはあなたを敵とみなしている。このままじゃ殺されるわ!」
勇「カナン・・・悪いけど、オレはもうオルファンには戻らない」
カナン「ユウ!」
<勇vsシラー>
シラー「裏切り者の始末は、あたしがつけてやる!」
勇「シラーか。大丈夫だブレン。オレとおまえなら、やれるはずだ!」
<比瑪vsジョナサン>
ジョナサン「機能不全のアンチボディで戦おうなど! なめるなぁっ!」
比瑪「なによえらそうに! ブレン、いくよ!」
<比瑪vsカナン>
カナン「このブレンパワード・・・あの時の!? あなたに会ったからユウはおかしくなった!」
比瑪「このおぉぉーっ!」
<比瑪vsシラー>
シラー「ブレンパワードごときでこのグランチャーに勝てると本気で持ってるのかい!? 墜ちなよ!」
比瑪「くっ、パワーではグランチャーにかなわない・・・?」
<ジョナサン撃破>
※※勇が撃破の場合のセリフ※※
ジョナサン「何だと!? ブレンパワードがこれほどの力を発揮できるというのか!?」
勇「もう十分だろう! 退けよ、ジョナサン・グレーン!」
※※勇以外が撃破の場合のセリフ※※
ジョナサン「何だと!? 貴様ァッ、よくも私のグランチャーを!!」
勇「ジョナサン、それ以上は無理のはずだ! もう退けよ!」
ジョナサン「ユウ、貴様ァァァーッ!!」
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕
勇「・・・行ったか・・・ジョナサンの奴。まったく」
<敵全滅・勝利条件達成>
勇「終わったか・・・。それにしても、こいつら本当に連合軍なのか・・・? どういう連中なんだ。新型兵器ばかりを集めた実験部隊ってわけでもなさそうだし・・・」
比瑪「ちょっと、大丈夫?」
勇「・・・ま、オレには関係ないか」
比瑪「え? ちょっとあなた待ちなさいよ!」
〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット出現〕
比瑪「いきなり飛ぶなんてどういうこと!?」
〔扉の開閉音〕
比瑪「ちょっと、出てきなさいよ!」
〔扉の開閉音〕
勇「・・・・」
比瑪「あなたね、せっかく助けてあげたのに、あたしたちから逃げてどうするつも・・・」「・・・・・」
勇「やっぱり、お前だったんだな」
比瑪「ッ!! い・・・いや何やったの!?」
勇「何って、グランチャーを撃退したんだろ。お前、宇都宮 比瑪だったよな。お前のブレンパワードの扱い方、イエスだね」
比瑪「アハハハハッ! そーなんだ! わたしたち、グランチャーをやっつけたんだよね!」
勇「けどさ、まさかお前がいるとは思わなかったよ」
比瑪「そうだ! あなたグランチャーに乗ってた人でしょ。それがこんな新しいブレンに乗っちゃってさ、どうしたの?」
勇「事情があるんだよ」
比瑪「でもあなたオルファんいいたリクレイマーなんでしょ? そしたらあなた、わたしたちの敵じゃない」
勇「・・・よくしゃべる女だな!」
比瑪「なっ・・・助けてあげたのになんて言い方!?」
勇「誰も頼んじゃいない」
比瑪「な・・・なによ! オルファンなんて地震を起こす遺跡のせいで、あたしのいた街だって津波に飲まれちゃったし、世界中でみんな迷惑してるのよ!?」
勇「順序が逆だ。地殻変動のせいでオルファンが海底から出たんだ。それによばれてオルファンのからだを掃除した連中・・・“リクレイマー”がいた」
比瑪「そういう人たちが、グランチャーを使ってプレートを集めて、オルファンで地球の文明を破壊しようとしてるんでしょ」
勇「・・・話はそうだけど、それはさせない。そうなる前に、あいつらを倒す!」
比瑪「あ、ちょっと待ちなさいよ!」
〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット離脱〕
比瑪「あいつ・・・なんて奴!」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
ノヴィス・ノア/デッキ
ラッセ「どうでした、フラガ大尉。グランチャーとの初戦闘は」
ムウ「ありゃまいったよ。あんな動き方するなんて思いもしなかったぜ。アンチボディってのはなんであんな風に動けるんだ」
ナンガ「それがオーガニック・エナジーで動くオーガニック・マシンって奴の特徴なんだ。さっきのヒメともう1体のブレンみたいに、バイタル・グロウブに乗ればもっとすごい」
ムウ「オーガニックねぇ。何がどうなってるのか、俺にはさっぱりだな」
統夜「でも・・・ホントなんですか。オルファンが浮上したら生物が死滅するって」
ナンガ「さぁてな。俺たちはパイロットで学者先生じゃない。ただそこまでいかなくとも、オルファンは浮上するとき大量のオーガニック・エナジーを必要とするってのは、間違いないらしい」
ラッセ「それがどの程度の影響かってのが問題なんだけどな。ヒメがあのリクレイマーを連れて戻ってくれば、もっとわかるんじゃない」
キラ「・・・人間も他の生き物も、全部がエネルギーを吸い取られて死んでしまうなんて・・・本当だったら、冗談じゃないですよ」
カガリ「当たり前だ! そんなことさせてたまるか!」
ムウ「本当だったら、な。どうもリクレイマーの連中はそう信じているようだったが、もし本当だったら、いくら連合のお偉方でもプラントだなんだと言っていられないだろうさ。下手したら自分たちが死んでプラントだけ残るなんてことになりかねないんだからな」
ノヴィス・ノア/デッキ
比瑪「ふう。お疲れさま、ブレン。よく頑張ったよ、きみ」
〔アンチボディの声〕
ヒメ・ブレン「・・・・」
ユキオ「お帰り比瑪姉ちゃん!」
クマゾー「お帰りだも!」
比瑪「みんなただいま」
ナンガ「ヒメちゃんが戻ったって? お、ご苦労さんヒメ・ブレン」
ラッセ「ヒメ、あのブレンパワードはどうしたんだ?」
比瑪「あいつは、どこかへ行っちゃった」
ノヴィス・ノア/ブリッジ
アノーア「リクレイマーの伊佐美勇が、そのブレンパワードに乗っていたと言うのだな?」
比瑪「はい。間違いありません」
ゲイブリッジ「直子さんが予想した通りでしたね。勇くんの生存が確認できましたよ」
直子「優がホノ津に両親や依衣子の言うことを聞かないで出てきた?」
比瑪「そうみたいです。1人で脱走してきたみたいなこと言ってましたから」
ゲイブリッジ「オルファンも一枚岩ではないとういうことかな」
ナンガ「追いかけて捕まえますか」
ラッセ「ターゲットは捕捉できるんでしょう?」
アノーア「確認できたのは、東アジアの方へ向かったということくらいだ。本艦のオーガニック・レーダーはまだまだ大ざっぱでね」
ムウ「そいつは残念ですね。リクレイマーの指導者を両親にもつという彼がいれば、きっと有益な情報が得られたことでしょう」
アノーア「そういってくれるな。テスト艦でここまでやれているのだ。上出来だよ」
デビッド「東アジアか・・・。確かナデシコが向かってたはずだよな」
カガリ「あのネルガルの戦艦か。ホントおかしな艦長だったな、あれは」
ゲイブリッジ「まぁいい。彼がオルファンを出てリクレイマーと戦うつもりだというのなら、これからまだ接触する機会も得られる。とにかく、ご苦労だった。ブレンパワード隊もアークエンジェルの諸君も、今日はもう休んでくれたまえ」
【シナリオエンドデモ終了】
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