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No.14B
さらなる脅威、新たなる力


サブタイトル
「さらなる脅威、新たなる力」


【シナリオデモ開始】
光子力研究所/メディカルルーム
甲児「う・・・ここは・・・。そうか、オレはマジンカイザーを操縦して気を失い・・・」
さやか「甲児くん、気がついたのね!」
甲児「さやかさん・・・?」
さやか「よかった! 全然目を覚まさないから、すごく心配したんだから!」
甲児「うわっ。ちょ、ちょっとさやかさん!」
シロー「さやかさーん。ネルガルの人がアニキの様子を見にきてくれ・・・あっ!」
ボス「か、兜てめぇっ!」
リョーコ「お、お前ら2人してベッドの上で何やってんだよ!」
アキト「甲児くん、こういうところではその、そういうのはよくないんじゃないかな・・・」
シロー「み~ちゃったみ~ちゃった。いいとこみ~ちゃったぁ!」
ボス「くそぅ、うらやましいじゃねーかよ!」
統夜「えーと・・・お邪魔なら後にするけど」
甲児「い、いやぁ、まいったなぁ。別にそういうわけじゃ・・・」
さやか「そ、そうよ。なんでもないったら」
リョーコ「こんな元気ならわざわざ様子を見に来るんじゃなかったぜ」
甲児「アキトさんたちに、メルアまでいるのか」
アキト「ユリカも気にしてたしね。一応代表ってことで」
統夜「こいつは、俺が行くって言ったらついてくるっていうからさ」
メルア「あの、チョコ食べます? お見舞いに持ってきたんですけど」
甲児「は?」
メルア「キャンデーもあります。おいしいですよ。元気になります」
統夜「なにを持ってきたのかと思ったら、お前そんなものをそんなに一杯・・・」
甲児「わ、悪ぃ、今はいいや」
メルア「・・・そうですか」
さやか「甲児くん」
甲児「あ、サンキュー。気持ちは受け取ったよ。でも今はメシが食いたいんだ。ごめんな。なんだかやけに腹が減っちまっててさ」
シロー「そりゃそうだよ。アニキ3日間寝たっきりだったんだぜ? みんなどれだけ心配したか」
アキト「でも元気そうでよかったよ」
甲児「3日もか・・・」
統夜「行方不明だと思ったらいきなりマジンカイザーなんて乗ってきてさ、何があったんだよ」
さやか「ええ。いったいどうしたの甲児くん」
甲児「・・・オレはあの時、被弾したパイルダーを着陸させる場所を探していたんだ。ところがいきなりパイルダーのコントロールが効かなくなって、勝手に飛び始めた。それで・・・」

〔カーソル、ネルガル重工ドックへ移動〕

ネルガル重工/ナデシコ/ブリッジ
沖「・・・以上だ。現状では未解決の問題が多く、ラスト・ガーディアンを離れるわけにはいかないが、可能なかぎり協力するよう指示を受けている。いずれはゼオライマーも貴艦の指揮下にいれることになると思う。すまんがよろしく頼む。ミスマル・ユリカくん」
ユリカ「・・・・」
沖「・・・何か問題でもあるのかね?」
エリナ「ちょっと艦長」
ユリカ「えっ!? あ、はい、すみません。こちらこそよろしくお願いします。あんなすごいのが味方になってくれるなんて、頼もしいです。え~と、美久さんでしたっけ。一緒にがんばりましょう」
美久「火星から生還したナデシコの噂は聞いています。よろしくお願いします」
ルリ「何考えたんだか」
ミナト「あら、そんなのわかりきってるわよ。アキトくんのことでしょ。自分が行けないのにアキトくんはリョーコちゃんと一緒に光子力研究所だもんねぇ」
ヒカル「気になってうわの空って感じ?」
沙羅「あの艦長も、あれがなきゃもう少し見直してもいいんだけどね」
メグミ「でも私もなんだか納得いかないです。あの人選って変ですよ」
アカツキ「まぁまぁ。兜くんのことで行ったんだし、パイロットはパイロット同士ってことさ。それにあの2人じゃどうにかなりようもないよ。しなしホントに彼はモテモテだねぇ」
エリナ「じゃ、国際電脳の背後にいた秘密結社が、鉄甲龍という組織だと考えていいの?」
沖「国際電脳本社ビルが破壊された際に、先日現れた八卦ロボに酷似したシルエットの機体が確認されている。いよいよ活動を再開するとなって、表の顔を処分したのだと考えておそらく間違いないだろう」
イネス「・・・だとするとやっかいかもね」
ユリカ「どういうことですか?」
イネス「あんなロボット兵器を造って何かたくらんでいる連中が、国際電脳の存在をただの資金かせぎの手段にしていたとは思えない。あそこのハードとネットワークはコロニーや月ですら使われているのよ。もしそれらに何かの細工がされているとしたら・・・」
沖「まさか・・・そんなことが?」
イネス「あそこなら十分に可能よ。あまりに高性能だから、ネルガルでもリバース・エンジニアリングをしようとしたことがあったが失敗している。解析不能だったゼオライマーがそうだったようにね。何か仕込まれていたとしても誰にもわからない」
プロスペクター「しかしまさか使用を停止したり、別のものに切り替えたりというわけにもいかないでしょう。現在の情勢下ではどこもそんな余裕は・・・」
イネス「だから、警告しても無駄ってことね。ここまで普及している以上、もしも何かあったらそれで終わり。あきらめるしかないわ」
ユリカ「そ、そんなぁ」
沖「奴らが地に潜っていた15年・・・無駄に過ごすはずもないか」
〔扉の開く音〕
ユリカ「ああ、ジュンくん。そんな顔してどうしたの?」
ジュン「ユリカ、今軍から連絡が入ったんだ。ミスマル提督の第3艦隊が軌道上で異星人らしき軍勢と遭遇したらしい」
ユリカ「異星人? お父さまの艦隊が? まさか、グラドス軍の本隊がきたの!?」
ジュン「わからないらしいんだ。少なくともSPTは確認されてないみたいだよ。ただ、どうやら大気圏内へ降下したらしいんだけど、それっきり動向が確認できないんだって。もしこっちにきてたら、ナデシコに命令が出るかもしれないよ」
ユリカ「望むところです! もしグラドス軍だったとしたって、今度はこのナデシコが勝利します!」
沖「グラドス・・・君たちが火星で遭遇したという異星人か」
イネス「彼らが来たんだとすれば、SPTを出さない理由はない。もしかしたら、別の敵なのかも」
エリナ「ちょっと、冗談じゃないわよ! 人間の敵が増えたと思ったら、また違う敵だっていうの!?」

〔カーソル、光子力研究所へ移動〕

光子力研究所/コントロールセンター
弓「・・・以上がマジンカイザーの解析値です」
四谷「ふむ、すごいものだな。しかし兜博士は本当に1人でこれだけのロボットを作ったのか」
弓「わかりません。甲児くんも覚えていないという、その秘密格納庫も、いったいいつ何のために建設していたのか」
鉄也「しかし、どうしてパイルダーがカイザーの格納庫に」
弓「兜博士のことだ。恐らくマジンガーZの危機に反応するようなシステムが組み込んであったんだろう」
小介「ええ、十分考えられますね。それでパイルダーは自動操縦に切り替わり、甲児さんのコントロールを受け付けなくなったのでしょう」
豹馬「ったく、兜博士ってのはすげぇもんだな」
シロー「それでアニキ、おじいちゃんはいなかったのかよ」
甲児「オレもカイザーのことを説明するおじいちゃんの立体映像を見ただけだ。あの格納庫には人の気配がまったくなかった」
シロー「・・・・」
甲児「教授、カイザーはもう大丈夫なんですか? またいつ敵が出るかわからないんだ」
弓「調査の結果、マジンカイザーは操縦方法を誤ると制御を失い、操縦者の肉体にダメージを与えることがわかった。そのために甲児くんは気を失い、カイザーは暴走したのだ。十分な訓練をつむまでは使えないだろう」
さやか「甲児くん、無理はしないで。今回はみんながいてくれたからなんとかなったけど・・・」
甲児「でものんびりやっていられる場合じゃないぜ、さやかさん」
弓「それでもだ。今のままでは君の肉体はズタズタになり、取り返しのつかないことになる。とにかく、訓練をするしかない」
豹馬「俺たちがつきあってやるよ。今日はそのために来たんだぜ。はやいとこカイザーが戦力になってくれた方が、こっちも楽だからな」
さやか「お父さま、アフロダイは・・・」
弓「すまないが、アフロダイAはもうダメだろう。現在後継機の開発を急ピッチで進めている。それが完成するまでは甲児くんのサポートに務めてくれ」

光子力研究所/コントロールセンター
四谷「ギガントミサイル、ターボスマッシャーパンチ、ルストトルネード。それにファイヤーブラスターときたか。わしも小介と進めているコン・バトラーのパワーアップ・プランを早く完成させなければならんな」
ロペット「ソウデスネ。シバラクオサケヲヤメタホウガイイノデハ」
ローリィ「まぁ、相変わらずお飲みになっていらっしゃるのですか?」
四谷「あれは命の源、やめたらわしは死んでしまうわい」
ロール「それにしても少しは減らされた方が・・・」
四谷「わしのことなどどうでもいいわい」
弓「お忙しいようですな」
四谷「連合からせっつかれておってな。第2コン・バトラー計画を進めとるのだが、どうもいかん。南原博士もよく豹馬たちを集められたもんじゃ。自分の孫娘まで戦闘要員にした理由もよくわかった。探せば優秀な若いのは見つかるが、5人の脳波を一致させなければならんとなるとな。実にやっかいだ」

〔カーソル、ビッグファルコンへ移動〕

ビッグファルコン/指令室
浜口「監視装置に反応が出た以上、もはや間違いない。剛博士が案じていたことが、ついに現実となってしまいましたな、光世博士」
光世「いずれ必ずこの時がくると思っていました。そのためにできるだけのことをしてきたのです」
浜口「我が子にすら鬼となって、かね」
光世「これから先の地球と、あの子たちの戦いのことを考えると、私にはそれ以外の方法は・・・」
浜口「戦いが終わるまで、みな生き延びてほしいものだな」
光世「ええ」
浜口「すでに戦っているコン・バトラーに続き、ついにもう1つの超電磁マシーンを世に出す時が来た。南原博士は四谷くんに真実を話せないまま、木星トカゲの襲撃で命を落としたという。近いうちに四谷くんとも話をしなければならんな」
〔扉の開く音〕
健一「何の用なんだ、母さん」
光世「きたわね。指示した時間より2分遅い。命がけで行動しなさい」
健一「いきなりこんな基地みたいな所へ呼びつけたと思ったらそれかよ。母さん、いったいなんなんだ。訓練はまだ終わっちゃいないんだぜ」
光世「訓練所は今日で引き払いなさい」
健一「勝手なこと言って! わけも知らされずあんな地獄みたいな所へほうり込まれたと思ったら、今度はもういいだって!? どういうことだ!」
大次郎「母さん、おいどんは人間じゃごわはんど! この1年わけもわからず訓練を受けさせられたでごわんど!」
光世「だから?」
日吉「お母さん・・・ひどいよ」
一平「だから、並みの親じゃねぇな。一歩間違えば死んじまうような訓練所に、我が子をほうり込んだんだ。とはいえ浜口のとっつぁんよ、俺だってこれ以上黙っていられねぇぜ。忍者とやらのめぐみさんよ、あんたも聞きたいんじゃないのかい。どうしてってな」
めぐみ「ええ」
浜口「どのみち、この期に及んではお前たちに話をせんわけにはいかなくなった。だから呼んだのだ」
一平「そいつはいい。さっさと聞かせてもらいましょうか。木星トカゲやエイリアンと戦えってんならそれでもいいが、ワケも知らされないのはごめんこうむるぜ」
光世「あなたたちも今の地球状況は承知しているわね。でも私たちは以前から、さらに別の異星人が地球を狙っていることを知っていたのです」
健一「別の異星人だって!?」
めぐみ「グラドス人のことすらまだ本当なのかわからないのに、また別の異星人だなんて信じられませんわ」
光世「いいえ、決して間違いのないことよ。彼らはすでに幾度もこの地球へ来ている。そしてついに、本格的な侵略をはじめようとしている。私たちはザフトやグラドスやそのほか多くの地球を狙う敵と戦うのと同様に、その異星人、ボアザン星人とも戦わなくてはならない」
浜口「お前たちはそのために選ばれ、訓練された戦士なのだ。スクリーンを見たまえ。これから見せるものこそ、この地球を守る要の一つとなり得るものだ」

ビッグファルコン/指令室
健一「な・・・」
日吉「これ、ロボット!?」
めぐみ 「・・・コン・バトラーというのと似ているわね」
浜口「そうだ。これが健一たちの父、今は行方不明となっている剛博士が光世博士と私に託したもの。もう一つの超電磁マシーン、ボルテス」
健一「ボルテス・・・」
浜口「ボルテスV(ファイブ)だ」
健一「すごい・・・すごいぞ。こいつがあれば、木星トカゲどもをやっつけることができるんだな」
光世「無論です。でもお前たちはボアザン星人の撃退を第一に考えねばなりません」
大次郎「母さん、おいどんたちがあれに乗るでごわすか」
日吉「ぼ、僕も?」
光世「その通りよ。ボルテスは5機の戦闘メカが合体した姿。それぞれにあなたたちが乗るのです。峰くんは2号、健一は1号、大次郎は3号、日吉は4号、めぐみは5号。今すぐ搭乗しなさい!」
健一「今だって!?」
一平「俺たちはあのメカについちゃなんにも知らないんだぜ」
光世「これまでの訓練が何のためだと思ってるの。黙って乗りなさい」
大次郎「しかしそうすいすい操縦はでけんど」
光世「だから今すぐ最終訓練を開始するのです。もうボアザン星人はいつ攻撃を開始するかわからない。急ぎなさい!」

〔カーソル、光子力研究所へ移動〕

光子力研究所付近/訓練エリア
鉄也「やれ、兜!」
甲児「おう! いくぜ、光子力ビィィィムッ!」
〔光線の発射音〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

ボス「うっひょ~、こいつはすげぇ」
ヌケ「無茶苦茶なパワーっすね」
豹馬「甲児、大丈夫かよ」
甲児「くぅっ、こいつは効くぜぇ。光子力ビームを発射しただけで脳天にビンビン響きやがる。攻撃するとなると操縦するだけとはわけが違うぜ」
〔モニターの開く音〕
さやか「甲児くん、聞こえる? 今日の訓練はここまでよ」
甲児「なんだって? 冗談じゃないぜさやかさん。ここからが本番だってのに・・・」
さやか「たった今、未確認の軍勢が発見されたって連絡があったの。ナデシコも出るそうよ。グレートとコン・バトラーにも出撃要請がきてるのよ」
鉄也「未確認の軍勢だと?」
豹馬「こないだの鉄甲龍って奴じゃないのか?」
さやか「わからないの。ゼオライマーも出るらしいとは聞いてるけど、敵の正体は不明よ」
十三「行ってみりゃわかるってこった」
小介「すぐに向かいましょう。さやかさん、データを送って下さい」
甲児「教授、オレもカイザーで出撃します!」
弓「いかん。今カイザーで戦えば君は命を失うかもしれん」
鉄也「うぬぼれるな兜。今の貴様など足手まといになるだけだ」
豹馬「ここは俺たちにまかせとけって」
ちずる「甲児くんとさやかさんの分まで、私たちが戦うわ」
ボス「おう。このボロット様も行くからよ。お前は昼寝でもしてろって」
鉄也「誰がお前を連れていくといった」
ボス「そりゃないぜ鉄也ぁ。グレートで俺たちもギューンと飛ばせてくれよ」
鉄也「邪魔をされても困るんでな。支援に徹するなら連れて行ってやるぜ」

〔カーソル、房総半島へ移動〕

房総半島上空
健一「ふう。どうだみんな」
一平「こいつは洒落にならない扱いにくさだぜ。ま、てめぇより俺の方がだいぶマシだがな」
健一「チッ、勝手に言ってやがれ」
日吉「でもずいぶん慣れてきたよ、お兄ちゃん」
〔モニターの開く音〕
健一「こちらボルト・クルーザー」
浜口「浜口だ。さきほど軍が謎の軍勢を発見したとの情報が入った。ビッグファルコンのシステムで確認したところ、ボアザン軍に間違いない。どうやら奴らはすでに地上へ降下していたようだ。すぐに急行しろ」
めぐみ「そんな」
一平「いきなり戦闘をやれってのか」
光世「その通りよ。命令違反は許しません」
健一「地球を守って戦うっていう任務自体には異論はないさ。やりゃあいいんだろやりゃあ。いくぞみんな」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
ハイネル「フフフ、角を持たぬ地球の下等な蛮族どもめ。、慌てておるわ」
ズール「プリンス・ハイネル。このまま地底に建設したハイネル城へ向かわれますか」
ハイネル「余がこうして地球へやってきたのは、グラドスの生意気なサルどもが我がボアザン帝国が目をつけた星を奪おうとしておるからだぞ。グラドス人どもより先に地球を制圧しなければならぬ。のんびりとはしておれんわ。ジャンギャル」
ジャンギャル「はっ」
ハイネル「まずは小手調べだ。この辺り一帯を焦土と化してやれ」
ジャンギャル「ははっ、ハイネル様」
カザリーン「ホホホッ、グラドス人が使っているらしい無人兵器にすらてこずる地球人どもなど、我らの力の前にはひとたまりもありますまい」
ハイネル「しかも地球の蛮族どもは、サルらしくいくつもの群れが争いあっておると聞く。まったく愚かなことよ」
〔味方ユニット出現〕
ジャンギャル「フン、早速来おったか。ハイネル様、ここはこのジャンギャルにおまかせあれ。ハイネル様は先にハイネル城へお入りになり、まずは長征の疲れをお癒しください」
ハイネル「うむ、そうするとしよう。ジャンギャルよ、相手は蛮族だ。容赦はするな。皆殺しにせい」
ジャンギャル「はっ」
〔敵ユニット離脱〕
ジャンギャル「さて、とはいえあまりお待たせするわけにもいかぬ。ゆけ、獣士たちよ。邪魔を排除し、街を焼き尽くせ!」
〔味方ユニット撃破〕
ジャンギャル「ハハハハッ、もろい、もろすぎるわ!」
〔味方ユニット出現〕
健一「あれがボアザン軍か」
めぐみ「健一、連合の防衛隊はもうやられてしまっているわ!」
一平「それだけの強輪をもつ連中だってことか」
ジャンギャル「フン、地球軍の増援か。あんな戦闘機がいくら増えても無駄なことよ!」
健一「みんないくぞ!」
〔モニターの開く音〕
浜口「待て。ボルテスチーム、そのまま戦えば負けは間違いない」
健一「負けるだって?」
浜口「そうだ。ボルト・インしてこそ勝てるのだ」
光世「1号機を中心にV字編隊を組みなさい。Vトゥゲザー!」
健一「了解。Vトゥゲザー!」
〔味方ユニット、フォーメーション〕
光世「これで合体態勢に入った。声紋登録した掛け声とともに、全員同時にボタンを押しなさい。レッツ、ボルト・イン!」
健一「わかったぜ。いいかみんな! いくぞ、レッツ!」
めぐみ「ボルト!」
一平「イン!」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔味方ユニット合体〕

健一「ボォォォルテェェス・ファァァイブ!」
ジャンギャル「ロボットになっただと? 獣士たちよ、奴を叩き落としてやれ!」
浜口「ボルテスチーム、これが君たちの初陣となる。しっかりやれ」
日吉「で、でも本当にあんな数を僕たちだけで倒せるの?」
光世「泣き言はやめなさい。連合軍も機動戦艦ナデシコを出撃させる。お前たちはそれまで敵を食い止めればよいのです。それくらい出来ないとは言わせません」
健一「やってやるさ。いくぞ、ボアザン軍め!」
<戦闘開始>

<健一vsジャギャル>

健一「いくぞ、ボアザン星人め!」
ジャンギャル「こしゃくな地球人め。思い知らせてくれるわ!」

<敵撃破or3PP・味方援軍1出現>
※※敵撃破の場合、セリフ追加※※
健一「やったか!」
めぐみ「ええ、これならいけるわ!」
一平「フッ、こいつはいいぜ」
大次郎あんさん、この調子たい!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔味方戦艦出現〕
健一「戦艦!?」
日吉「まさか敵が増えたの!?」
めぐみ「いいえ、違う。ニュースで見たことがあるわ。あれが機動戦艦ナデシコよ」
一平「へっ、噂の部隊のお出ましってわけかい」
ユリカ「あれが軍から連絡のあった敵ですね!」
めぐみ「なにあれ、ガイコツの上にお城?」
ミナト「あれが戦艦? あんなのと戦うなんてなんか嫌ねぇ」
ルリ「・・・類似のデータありません。未知の敵です」
エリナ「なんてことなの・・・」
ユリカ「敵っていうのが間違いないなら、とにかくまずは戦って様子をみましょう。あれ? でもあそこにいるのって、なんか地球のものっぽくない?」
プロスペクター「ですな。なんとなくコン・バトラーと似ているようで・・・」
ルリ「・・・データなし」
〔モニターの開く音〕
メグミ「艦長、通信が入ってます」
ユリカ「出してください」
浜口「ナデシコのミスマル艦長ですな。お初にお目にかかる。私はビッグファルコンの浜口です」
ユリカ「はい、はじめまして。でもビッグファルコンって何ですか?」
浜口「それはいずれ説明する。今はボルテスVと共に、ボアザン軍を撃退してもらいたい」
ルリ「データきました。さっきの奴です。やっぱりコン・バトラーと同様のシステムで構成されているみたいね」
ミナト「5体合体ってやつ?」
ユリカ「なるほど。わかりました、ナデシコはボルテスVと協力してボアザン軍を・・・ボアザン?」
浜口「異星人の帝国だ。今は詳しく説明しているヒマはない」
ユリカ「はぁ、了解です。みなさん、敵は異星人の帝国だそうです。発進してください!」
〈出撃準備〉
アキト「なんだよ、また異星人だってのか、ユリカ!?」
アカツキ「まいったね、どうも」
ヒカル「なんかもうあたしたちの理解を越えちゃってるよね」
統夜「こんなんで、いったい地球はどうなっちまうんだよ・・・」
忍「とっくの昔に敵だらけだ。今さらどうってことねぇ。いくぜ!」
イズミ「威勢よく、異星人と戦うのね。・・・フフフ」
ジャンギャル「ぬぅぅ、なんだあの連中は。最初に現れた奴といい、地球の調査報告ではあんなロボット軍団などなかったはずだが・・・。まあよいわ。しょせんは地球人どものロボット。まとめて叩きつぶしてから、ハイネル様にご報告すればよいだけの話よ」

<敵1体以下or4PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
豹馬「チッ、派手にやってやがるぜ」
鉄也「ナデシコ、聞こえるか。こちらグレートマジンガー、剣鉄也だ。俺たちも軍の要請で手伝いにきた」
ユリカ「はい、聞いてます。敵はグラドスとは別の異星人だそうです。よろしくお願いしますね!」
ルリ「ゼオライマーもいるのね」
十三「途中で一緒になったんや」
美久「マサト君、いくわよ」
マサト「・・・好きにしてくれ。どうせ俺には帰る所もない。これに乗るしかないんだ」
美久「マサト君・・・」
豹馬「なんだ、似たような奴がいるぜ」
小介「これは・・・どうやらコン・バトラーと同じ超電磁システムですね。5体合体というのも同じようです」
ちずる「連合軍でコン・バトラーのコピーでも作ったのかしら」
豹馬「しょせんコピーだろ。あいつにオリジナルの力ってのを見せつけてやろうぜ!」

<豹馬vsジャギャル>
豹馬「趣味の悪い母艦だぜ。いくぞ、みんな! あいつを叩き落としてやるんだ!」
ジャンギャル「フン、地球のロボットごときがなまいきな!」

<ジャンギャル撃破orHP10%以下>
ジャンギャル「し、しまった!? まさか地球人がこれほどの力を手にしていたとは。これでは当初の計画通りにはいかん。すぐにハイネル様にご報告せねば。スカールーク、撤退せよ!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ルリ「敵の指揮艦と思われる飛行物体、撤退しました、周囲に敵影なし」
エリナ「どうするの艦長」
ユリカ「追撃は連合軍にまかせましょう。みなさんお疲れさまでした」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始」

ナデシコ/ブリッジ
ユリカ「それで、どういうことなんですか?」
〔モニターの開く音〕
浜口「このビッグファルコンとボルテスVは、ボルテスの操縦者である健一たちの父親剛博士と私、彼らの母親である光世博士とで造り上げたものだ。今は行方不明となっている剛博士は、ボアザン星人の襲来を予見していた。だが当時は誰も信じようとはしなかった。私や南原博士らごく一部のものだけが、彼の言葉を信じ、そのための準備をしてきたのだ」
ユリカ「南原博士ってどこかで聞いたことありますね」
ルリ「南原コネクションとコン・バトラーVの生みの親。木星トカゲの攻撃で亡くなってます。ちずるさんのおじいさんです」
ユリカ「あ、そっか。じゃみなさんそんなに前から、地球が侵略されるって思ってたんですね」
浜口「もっとも、現在の地球圏の危機的状況は、当時われわれが“来るべき危機”として考えていたものをはるかに越えているがね。ともかく、今後は我々とボルテスVも戦いに参加することになるだろう。単艦火星へと向かった君たちの活躍は、私も聞いている。今後ともよろしく頼む」
ユリカ「はい、こちらこそ」

ナデシコ/ブリッジ
ジュン「最近気づいたんだけど、僕らっていつのまにかかなり有名になっちゃってるんだね」
ルリ「そうみたいです」
エリナ「当り前よ。連合軍が撤退して以来、火星へ行って戻ってきたのは、このナデシコだけなのよ」
ミナト「ホントは火星から生きて帰ってこれたのって、チューリップでジャンプしたからなんだけどねぇ」
フェステニア「うん。かなり危なかったもんね」
イネス「そのボソンジャンプも、ナデシコがディストーションフィールドを持っていたからこそ。無駄に誇る必要もないけど、卑下する必要もないわ」
統夜「でも、そのことで実力以上に評価されて、こんな命令ばかり受けることになってる気がするな」

地底城
ハイネル「なんだと!? もう一度申してみよ!」
ジャンギャル「は、恐れながら申し上げます。地球人どもの抵抗にあい、我が軍の攻撃隊はことごとく打ち破られ、スカールークも撤退をよぎなくされた次第」
ハイネル「地球人に破れたと、そう申すのか! いったいどういうことだジャンギャル!」
ジャンギャル「申しわけございませぬ。地球人どものロボットが予想以上に強力であったため・・・」
ハイネル「やめい。見苦しいぞジャンギャル。地球人が我らにかなうはずがないのは、事前の調査でわかっていることではないか。わずか半年や1年でそれほど強力な兵器がつくれるはずもあるまい。嘘の申し開きなど聞きたくもないわ。本当のことを申してみよ!」
ジャンギャル「プリンス・ハイネル、嘘いつわりなく本当のことでございますぞ。スカールークの記録映像をご覧いただければおわかりいただけるはず。このジャンギャル、恥辱を耐え忍んで申し上げます。地球攻略計画は修正せねばなりませぬ」
ハイネル「ふむ・・・そこまで言うのなら、よかろう。まずは貴様の負け戦の記録を見ようではないか。ジャンギャル、用意せい」
ジャンギャル「はっ、ただいま」

地底城
ハイネル「うぬぅ・・・」
カザリーン「なんと・・・信じられませぬ。このようなことが・・・」
ズール「まさか・・・まさか地球に、これほどの強力なロボット軍団があろうとは」
ハイネル「・・・見事だ。見事だな地球人め」
カザリーン「しかしいったい地球人どもはいつこれほどの戦力を整えたのか・・・」
ハイネル「うむ。あのうち我らが存在を確認していたのは、わずかに2体のみだった。そうだなジャンギャル」
ジャンギャル「ハイネル様。事前調査が不完全であったこと、このジャンギャルお詫びのしようもございません。さらに敗北したとあっては、いかような処罰をも甘んじて受ける所存」
ハイネル「・・・ハハハハッ、よいわ。ろくな抵抗もなく地球を手に入れても、誇れるものではない。これも一興。このくらいでなくては闘志もわかぬというものよ。フフフ、あれで勝ったと思っている蛮族どもに思い知らせてやろうではないか。我がボアザン帝国の力をな」
ジャンギャル「では・・・」
ハイネル「うむ。こたびの敗戦は特別に許してやろう。恐らくあ奴らの存在こそ、地球攻略最大の障害となるに違いない。ならば真っ先に叩きつぶすまでのこと。しょせんは角も持たぬ蛮族どもよ。多少当初の計画より手間がかかるというだけでしかあるまいがな。だが我らはあのいまいましいグラドス人ともに先んじなければならぬ。時間はないぞジャンギャル。ただちに詳細を調査せい」
ジャンギャル「ははぁっ、ハイネル様!」

ナデシコ/ブリッジ
エリナ「まったく、先日ボアザン星人っていうのと戦ったばかりなのに、もう次の命令なんて、軍は何を考えているのかしら」
沙羅「今回のは軍の作戦の後方支援って聞いたよ」
カティア「ハワイ近海のチューリップを掃討しようってことらしいですね」
雅人「なんでこんな時期にそんなこと」
ジュン「前から計画されていたらしいですから、しかたないですよ」
リョーコ「でも、軍はボアザン星人ってのにはどう対応するつもりなんだ。結局こないだのガイコツ艦は見失っちまったって話だろ。艦長は何か聞いてないのかよ」
ユリカ「え~と、それがですねぇ」
プロスペクター「本社の方の話では、軍は特務分艦隊というものを編成して、対応に当たらせることを検討しているようですな。ただこれが、どうも強力な部隊で火消し役をさせようということらしく・・・」
アカツキ「なるほど。当然このナデシコと我々が筆頭候補ってわけだ」
ユリカ「はぁ、どうもそうらしいです。まだ正式にはきまってないそうなんですけど、マジンガーとかコン・バトラーとか、こないだのボルテスとかゼオライマーなんかも組み込んで、まとめて軍の指揮下においちゃおうってつもりみたいです」
ルリ「でもさぁ。それって連合軍の対応しきれない穴を埋めると言えば聞こえはいいけど、ようは面倒なことは全部こっちに回しちゃおうってことよね」
リョーコ「だよなぁ。ったく、たまんねぇぜ」
プロスペクター「ですが地下勢力やボアザン軍のような異星勢力に対応するには、連合軍に配備されている機体では力不足なのは事実ですからな」
エリナ「それに連合軍は、ザフトやグラドスの無人兵器、ラダムと恒常的な戦闘状態が続いているのよ。それだってザフトとは膠着状態、地球外からの侵攻はかろうじて食い止めているだけ。それ以外の突発的な事態に対応しにくいし、いま下手に戦略を変えればどうにか保っているバランスを失い、取り返しのつかないことになりかねないわね」
ユリカ「ですよね」
カティア「いくら私たちでも、何カ所も同時に防衛はできにあ。連合軍が崩れてしまったらどうにもならないのは確かだものね」
プロスペクター「軍の方でも戦力増強は進めているようですが、まだ時間はかかるでしょうしね」
ルリ「それまでは私たちにやれってことね」
アカツキ「ま、どのみちやるしかないってことさ。しかたないじゃない。こんなに敵ばっかりなんだからさ。連合の高官や軍のえらいさんたちだって、まさかこんな事態になってくるとは予想だにしていなかっただろうからねぇ」
アキト「でもやっぱり納得いかないよ。プラントと戦争始めたのは連合じゃないか。そのせいで状況がここまで悪化してるんだ。なのに俺たちが軍にいいように使われて、尻ぬぐいみたいな真似をさせられるなんて」
統夜「俺もそう思うな。なんか嫌だよ。そういうのって」
アカツキ「おやおや、またかい君たち。じゃあ君たちはどうすればいいって言うんだ? 正義の味方なら、地球圏制圧をたくらむような悪の組織や、侵略者と戦うのは当然のことじゃなんじゃないのか。テンカワくん、君の好きなゲキ・ガンガーはそうだろう」
アキト「確かにそうかもしれないけど、なんすかその言い方」
アカツキ「言い方が気に入らなかったかい。それは失礼」
統夜「俺は別に、戦うのが嫌だっていってるんじゃない」
アカツキ「だったら、言っても無駄なことは言わないことさ」

ナデシコ/居住区/個室
エリナ「いったい何をたくらんでいるの? 特務分艦隊なんて話は聞いていなかったわよ」
アカツキ「人聞きが悪いなエリナくん。それは買いかぶりすぎさ。そう何でもかんでも僕が手を回しているわけじゃない」
エリナ「本当に? 軍に対して獣戦機隊をネルガルのチームとした件だって、ミスリルと何か取引きしたんでしょ」
アカツキ「ナデシコの扱いについて、軍にいくつか提案はしたさ。資金援助の条件なんかについてもね。今は無理だろうが状況がもっと落ち着いたら、すぐにでも火星へ送り込める部隊も欲しいしさ。ただ今回の件については、連合側の別の思わくがからんでいると思っている。でなきゃ、こうはすんなり通らない話さ」
エリナ「・・・あの機動兵器群のデータが取りやすいように? それとも、失っても軍は痛くもないから?」
アカツキ「特に大西洋連邦の国防産業連合理事長あたりは、そう考えるだろうね」
エリナ「・・・大丈夫なの。相手はブルーコスモスの盟主よ」
アカツキ「当分は問題ないんじゃない。地球圏が危ない状況の間はね」
【シナリオエンドデモ終了】


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