No.17
ウィスパード 前編
サブタイトル
「ウィスパード 前編」
【シナリオデモ1開始】
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/ナデシコ/食堂
アンナ「ここがナデシコ食堂よ。ミーティングにも使われることがあるの」
フレイ「わぁ、本当に広いのね。どうせ乗るんだったら、私たちもこっちの方がよかったなぁ」
アンナ「コックさんは何人もいるんだけど、アキトさんも兼任でやっているのよ」
フレイ「どうして? あの人ってパイロットなんでしょう? あ、キラ~」
キラ「フレイ? アンナまで、こんな所で何やってるの」
フエリ「私たちの仕事は終わったから、アンナにナデシコを案内してもらってたの。アークエンジェルと全然違うって聞いてたから。これからおフロっていうのを見に行こうと思ってたのよ。それもすごく広いんだって。キラはもう終わったの?」
キラ「まだだよ。今はちょっと休憩なんだ」
デビッド「いろんな敵といろんな戦い方だ。頭がパンクしちまいそうだよ」
ロアン「しかたありませんよ。僕らの機体じゃ、コン・バトラーやボルテスみたいにパワーで押していく戦い方なんてできないんですから」
健一「そうでもないさ。俺たちだって、SPTやモビルスーツみたいな小型の相手とはやりにくいんだ」
めぐみ「私たちにはまだ経験も足りないものね。頑張らなくてはいけないわ」
甲児「小介の奴に言って、コン・バトラーの戦闘データをもらったら参考になるんじゃないか?」
カガリ「キラに基本パターンのライブラリ作ってもらったらどうだ? な、キラ。お前ならできるだろ」
フレイ「・・・・」
キラ「どうかな。できるとしても浜口博士にボルテスのシステムの詳細なデータもらわないとダメだと思う」
アンナ「フレイ、そろそろ行かないと」
フレイ「うん・・・私たちもう行くね。ねぇキラ、後でまた部屋に行ってもいい?」
キラ「あ、うん。今日はあと3時間くらいで終わると思うから」
ヨコスカ基地/ナデシコ/食堂
さやか(やっぱり本当みたいね)
甲児(何がだい、さやかさん)
さやか(キラくんとフレイよ。ほら、サイくんの彼女だったって)
デビッド(よくわからないんだが、いつの間にかああなってたんだよなぁ)
ユリカ「うんうん、やっぱりいろいろあるわよね」
甲児「うわっ!?」
ユリカ「運命の出会いって簡単じゃないわ。私とアキトは特別なの!」
さやか「ユリカさん、いつのまに・・・」
アキト「何が特別だ、こら! 勝手なこと言うな!」
カガリ「なんの話なんだ?」
キラ「さあ?」
甲児「アキトさんたちも来たのか」
サイ・サイシー「この艦の厨房って結構本格的だし、オイラ久々に腕がなるぜ」
アキト「後で借りられるように頼んでおいたから、本格中華の腕前を見せてよ」
フェステニア「やった、アタシ試食する! 楽しみ~」
ユリカ「私の分もお願いしますね! あっ、そうだ忘れる所だった。光子力研究所のロールさんから、甲児くんたちに伝言があったの。なんでも甲児くんたちの通ってた学校が、もうすぐ一時閉鎖になるんだって」
甲児「学校が?」
鉄也「最近はどこも危険だからな。万が一戦闘に巻き込まれたら責任がとれないと、そうする所も増えているらしい」
さやか「学校かぁ。そういえばすっかり忘れてたわね。なんだかなつかしいわ。みんな元気かしら」
ユリカ「お休みあげますから、最後に行ってきたらどうですか?」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「もし艦を降りてても、結局いく所はなくなっちゃったんだな」
甲児「まぁ、そうなるかな」
さやか「甲児くん、行きましょうよ」
甲児「久しぶりに様子を見に行くか。統夜はどうする?」
カティア「行ってきたら?」
統夜「そうだな・・・」
〔カーソル、調布市へ移動〕
マンションの一室
クルツ「今日で学校も閉鎖か。ま、このご時世じゃしかたないけどな。それよかソースケ、最後の通学任務、しっかりやれよ。いつもみたいに敵もいねぇのに自爆ばっかするんじゃねぇぞ」
宗介「努力はする。だが千鳥が拉致される危険性があるかぎり、警戒を怠るわけにはいかん」
クルツ「命令はそうだが、本当に狙われているかどうかも怪しいと思うぜ」
宗介「希望的観測は危険だ」
マオ「クルツ、テッサや少佐が無意味な仕事をあたしたちにやらせると思う?」
クルツ「そうは思わないが、カナメはどう見ても普通の子だぜ。確かに可愛いが、それだけだ。経歴だって年相応、平凡な16歳の女の子さ。オレやソースケ、カオシュンの作戦で一緒だったあの連中にくらべればな。ただの学生さらって、どこの組織が得するってんだ。街のチンピラか?」
宗介「俺たちに知らされなかったのは、その必要がないからだろう。あるいは知らないでいた方が俺たちにとって安全なのかもしれん」
クルツ「幸せな頭しやがって。普通お前、少佐のやろー何を隠していやがる、とか思わねぇ?」
マオ「確かに、アームスレイブまで持ち込ませるほどとは思えないけどね。まぁいいわ。それより明日からは護衛の方法を変えるんだから、ちゃんとカナメの動向を確認しときなさいよ、ソースケ」
〔カーソル、調布市を指定〕
学校/校門前
かなめ「あーもうまったく!」
恭子「カナちゃん、今日はいつにも増して機嫌が悪いね。何かあったの? もしかして、また相良くん? なんか後ろで悲しそうな顔でこっち見てるけど」
かなめ「あんっの戦争バカ! そんな銃が撃ちたきゃ、軍に志願してエイリアンでも機械獣でも撃ってりゃいいのよ!」
恭子「今日で学校閉鎖だから、相良くん本当にそうするかもしれないよ」
かなめ「無理無理。しょせんただのマニアでしょ。ま、あたしと関係ない所でなら好きにしろっての。だいたい相良くん、あんた何の恨みがあってあたしの周りでばっかり騒ぎを起こすわけ?」
宗介「偶然だ」
かなめ「言うか、フツー!? 今さら偶然なんて言う!?」
宗介「肯定だ。たまたま近くにいる時に君に危険が迫っていたので、俺はそれを回避すべく・・・」
かなめ「危険ってのはあんたのことよ! わかってんの!?」
〔ハリセンで叩く音〕
宗介「痛いぞ千鳥」
恭子「あっ、カナちゃん見て見て! あの人たちまだ生きてたんだね」
かなめ「誰?」
甲児「いやぁ、なつかしいぜ」
さやか「見て甲児くん。裏山にラダム樹が生えてるわよ」
甲児「迎撃から漏れた奴がいたのか。街もあちこち壊されてたし、これじゃ閉鎖になってもしかたないよな」
さやか「いま通ってる生徒も、あの頃の半分くらいって話よ。みんなまだいるのかしら」
甲児「先生たちはいるだろうし、とりあえず挨拶でもしにいこうぜ、さやかさん」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「学校か・・・」
甲児「どうしたんだ?」
統夜「いや・・・なんかホントに俺がここにいたのかなって。懐かしいって感じもしないんだ。忘れてるわけじゃないけど、なんだか自分の記憶じゃないみたいだ」
甲児「オレはそうでもないぜ」
さやか「私たちはここに通ってた頃から戦ってたから、その違いかもしれないわね」
統夜「そうなのかな。まるで別の世界のことみたいに感じるんだ。・・・とっくの昔に、ここはもう俺の帰る場所じゃなくなってたんだな」
さやか「統夜くん・・・」
統夜「来てよかったよ。なんだかすっきりした気がする」
かなめ「うわっ、ホントだ。すっごい久しぶりに見たわ」
恭子「きっとさ、あの人たちは一生懸命戦ってくれたんだよ」
宗介「戦う? 千鳥、誰の話だ?」
かなめ「あんたと違って、一応あっちは本物よ。光子力研究所って言ったっけ。ロボットに乗ってる人たちよ。マニア仲間と間違えて近づかないようにしなさいよ。あの人たちはあの人たちで大変なんだろうし」
恭子「相良くん大丈夫? なんか顔色悪くない?」
宗介「問題ない。すまないが、用事ができた。先に行ってくれ」
かなめ「はぁ? 言われなくったって行くわよ。変なやつ。キョーコ、行こう」
〔カーソル、調布市を指定〕
学校/校門前
〔モニターの開閉音〕
宗介「ウルズ7だ。校内で兜甲児、弓さやか、紫雲統夜の3名を確認した。いったいどうなっている」
クルツ「こっちも確認してる。マオが問い合わせたら、あの連中もともとここの生徒だってよ。火星に行く前まで通ってたそうだ」
<<統夜>>
※※アークエンジェルルートを通った場合のセリフ※※
宗介「ウルズ7だ。校内で兜甲児、弓さやかの2名と同行する1名を確認した。いったいどうなっている」
クルツ「こっちも確認してる。3人目はネルガルの雇われらしい。マオが問い合わせたら、あの連中もともとここの生徒だってよ。火星に行く前まで通ってたそうだ」
※※ナデシコルートを通った場合のセリフ※※
宗介「ウルズ7だ。校内で兜甲児、弓さやか、紫雲統夜の3名を確認した。いったいどうなっている」
クルツ「こっちも確認してる。マオが問い合わせたら、あの連中もともとここの生徒だってよ。火星に行く前まで通ってたそうだ」
<<カルヴィナ>>
宗介「ウルズ7だ。校内で兜甲児、弓さやかの2名を確認した。いったいどうなっている」
クルツ「こっちも確認してる。マオが問い合わせたら、あの連中もともとここの生徒だってよ。火星に行く前まで通ってたそうだ」
宗介「彼らが千鳥を狙っている敵の可能性は」
クルツ「ねぇだろ、そりゃ。おおかた学校が閉鎖れるからってんでのぞきにきたんじゃねぇの? オレたちの任務には関係ない。接触はするなとさ」
宗介「了解した」
〔カーソル、調布市を指定〕
学校/教室
恭子「相良くん、またお昼ごはん干し肉だけ」
かなめ「あんたもいい加減にしないと体壊すわよ。少しはまともなもの食べたら?」
宗介「問題ない。栄養剤も併用している。任務中は素早い食事こそが求められるもので・・・」
〔ビームの発射音×2〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔画面、フラッシュ〕
かなめ「な、なに!?」
宗介「何者かの襲撃だ! 千鳥、窓から離れろ!」
〔ビームの発射音×2〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔画面、フラッシュ〕
かなめ「きゃあっ!?」
恭子「カナちゃん!」
宗介「あれは・・・アームスレイブ!?」
〔モニターの開閉音〕
クルツ「ソースケ、こいつは最悪だ。敵の規模はM9の1機でどうにかできるもんじゃねぇ! 奴ら学校の敷地内へ入り込んだ。こっちは手出しできない」
マオ「あんたは下手に動かず、チャンスを待ちなさい。いいわね」
宗介「く・・・」
〔カーソル、ヨコスカへ移動〕
ナデシコ/ブリッジ
ユリカ「誘拐された!? 甲児くんたちが!?」
ジュン「さっき連絡があったんだ。アームスレイブを使う武装集団が学校を占拠して、その後あらわれたDr.ヘルの飛行要塞が生徒と職員約300名を連れ去ったって。甲児くんたちもそこにいたはずなんだ」
鉄也「グールだな。あしゅら男爵か」
ジュン「ボスくんが言うのは、そうらしいよ」
リョーコ「なんであいつが出てくるんだ?」
ユリカ「なんかあの人たちもそこの生徒だったって言うし、甲児くんたちにおいていかれたって怒ってたから、行くのを許可したの」
ジュン「3人でボスボロットに乗って学校に向かったらしいんだけど、そこで出くわしたんだって。本人が言うには勇敢に戦いを挑んだものの、奮戦むなしくそのグールっていうのに逃げられたとか」
十三「奮戦むなしくっちゅうんは眉唾もんやな」
アカツキ「ま、物は言い様って言うからねぇ」
<<統夜>>
カティア「当然統夜も一緒ということね」
フェステニア「そんな! すぐ助けに行かなきゃ!」
カティア「どこに行くわけ? 落ち着きなさいよ。連れ去ったというなら、すぐに命の危険があるとは限らないわ」
メルア「それに統夜さんがいないと、わたしたちだけじゃ△△△△△△を動かせても戦えないです」
フェステニア「うるさい薄情者! ねぇ、そいつらどこに行ったの!?」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「グールとやらの行き先はわかってるの?」
ジュン「太平洋を南下したってことくらいしか」
アキト「そんな。それじゃ助けにも行けないじゃないかよ! 軍は何をやってるんだ!」
小介「最初に学校を占拠したのはアームスレイブだといってましたよね。鉄也さん、僕は今までDr.ヘルが人間を使っているとは聞いたことがないんですが」
豹馬「そういやそうだったな」
鉄也「俺もない。奴らが使うのは鉄仮面ども人造兵士と、機械獣だけだったはずだ」
イネス「この前の光子力研究所での戦いの時、彼らは鉄甲龍の八卦ロボとともにあらわれた。それを考えれば、そう不思議でもないでしょう」
鉄也「Dr.ヘルめ。さんざん俺たちに邪魔をされ、他と手を組み始めたのか」
ユリカ「でも甲児くんたちを狙ったにしては変ですよね」
美久「ええ・・・何か別の目的があるのかしら」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「ミスカル艦長、今連絡があったのだけど、あしゅら男爵が民間人300名ほどを人質にして、解放と引き換えにナデシコと、マジンカイザーやゼオライマーをはじめとしたロボットの引き渡しを要求しているそうよ」
ルリ「・・・それが目的だったわけね」
ユリカ「え~っ!?」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
秘密施設
甲児「ちきしょう、離しやがれこの野郎!」
あしゅら「はははっ! 飛んで火に入る夏の虫とは貴様たちのことだ。兜甲児、弓さやか」
さかや「あしゅら男爵、いったい何のつもりなの!? みんなをすぐに帰しなさい!」
甲児「そうだぜ! オレたちだけ捕まえりゃ十分じゃないのかよ!」
あしゅら「バカめ。そもそも貴様たちの方が余計だったのだ」
甲児「なんだって!?」
あしゅら「この話を聞いたとき、あそこが貴様たちが以前通っていた学校だと気づきはしたが、まさか貴様たちまでついてくるとは。ははははっ、Dr.ヘルもお喜びになるに違いない!」
ガウルン「おい、どうでもいいがオマケにかまけてやることを忘れないでくれよ」
あしゅら「安心するがいい。すでに連合軍へ要求は伝えてある」
ガウルン「ならいいがね」
あしゅら「フフフッ、それにしても最初はずいぶんと疑ったが、こうもうまくいくとはな。これで奴らが引き渡しを拒んだとしても憎き兜甲児の処刑は確実だ」
ガウルン(フン、気色悪いだけじゃなく頭も悪い化け物だぜ。軍がそんな要求飲むわけないだろうが。ま、オマケがついてきたおかげで、こっちもやりやすいがね)
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
秘密施設
宗介(敵はDr.ヘルの一派か。あの2人は連れていかれたようだが、千鳥が目的だったわけではないということか。アームスレイブを使っていた連中が気になるが・・・)
神楽坂「ちょっと、私の生徒をどこへ連れて行く気です!」
ガウルン「なに、連合へ送る映像の出演者が必要でね。連れていけ。奴らに気づかれないようにな」
兵士「こい、女」
かなめ「あ、あたしなんか全然ダメですって」
恭子「カナちゃん!」
宗介(千鳥!? それに・・・あいつはまさか。バカな、奴は死んだはずだ。しかし・・・)
神楽坂「待ちなさい! 子供を巻き込むなんて、なんて人たちかしら! そんな勝手な真似は許しませんよ!」
ガウルン「やれやれ、あんたうるさいな。騒がれて気づかれでもしたら面倒なんだよ。頭を撃ち抜いたら少しは静かにしてくれるかな? くくくっ」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
秘密施設
恭子「相良くん、神楽坂先生大丈夫?」
宗介「気を失っただけだ。問題ない」
恭子「相良くんさっきのもしかして、先生を助けるために・・・?」
宗介(バカなことをした。もし奴が俺に気づいていたら、その場で射殺されていた。千鳥の救出もできなくなるところだ。なぜ俺は・・・)
恭子「相良くん?」
<<統夜>>
宗介(とにかく、まずはなんとかして連絡をとらなくては。確かもう1人、ネルガルのパイロットがいるはずだったな・・・)
<<カルヴィナ>>
宗介(とにかく、まずはなんとかして連絡をとらなくては)
≪統夜≫
〔カーソル、小笠原諸島近海を指定〕
秘密施設
※※アークエンジェルルートを通った場合のセリフ※※
宗介「ネルガルの戦艦ナデシコのクルー、△△△△△△パイロットの紫雲 統夜だな」
統夜「えッ!?」
宗介「騒ぐな。俺はミスリルの軍曹、相良宗介。認識番号B3128」
統夜「ミスリル? じゃ獣戦機隊の」
宗介「別の戦隊だが、面識はある。ナデシコの者たちともカオシュンでともに戦った。お前はいなかったようだが」
統夜「その話は聞いている。俺は別の艦に乗っていたんだ」
※※ナデシコルートを通った場合のセリフ※※
宗介「紫雲統夜」
統夜「相良軍曹? なんでこんな所に!?」
宗介「騒ぐな。任務であの学校へ潜入していた」
統夜「任務って・・・」
宗介「仲間と連絡と取りたい。協力しろ。そちらも兜たちが連れて行かれたはずだ」
統夜「・・・何をすればいいんだ」
宗介「ここを出て状況を確認し、敵の端末を使いたい。そのためには障害を排除する必要もあるかもしれん。一緒に来てくれ」
統夜「ま、待ってくれ。俺は何の訓練も受けてないんだぞ。機体がなければ何も・・・」
宗介「見ればわかる。戦闘能力に期待はしていない。だが実戦経験豊富な戦闘パイロットだ。素人よりは場馴れしているだろう。今はそれだけでも助かる」
統夜「・・・わかった。行こう。やってみるよ。敵があしゅら男爵なら、このままじゃ甲児たちが危ない」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
トゥアハー・デ・ダナン/発令所
テッサ「あそこが狙われたのは偶然かもしれないけど、完全にしてやられたわ。情報部もさすがにDr.ヘルの動きまではフォローできなかったみたいね。人質が無事解放される見通しはあると思いますか?」
カリーニン「カブト・コウジらをのぞいて、ですか」
テッサ「・・・ええ。下手に手を出さなければ、彼ら以外の300名、それにサガラさんとチドリさんも解放されるかもしれないわ」
カリーニン「可能性はあります。連合軍は要求を飲まないでしょうが、交渉でどこまで譲歩させられるかが問題です。ネルガルも人質解放のため動くかもしれません」
マデューカス「艦長、サガラ軍曹から通信が入ったそうです。敵のネットワーク端末の使用に成功したようですな。メリダ島の基地を経由しています」
テッサ「サガラさんから? こちらへまわしてください。サガラさん、無事ですか?」
〔モニターの開閉音〕
宗介「肯定であります、大佐殿」
テッサ「よかった。少佐?」
カリーニン「サガラ軍曹、状況を報告せよ」
トゥアハー・デ・ダナン/発令所
カリーニン「チドリ・カナメが連れて行かれたか」
テッサ「なんてこと。敵は彼女の存在も知った上で、行動に出たんだわ」
カリーニン「ご苦労だった、軍曹。君の情報をもとに、こちらで対応を検討する。慎重に行動しろ」
宗介「はっ。それから少佐殿」
カリーニン「なんだ」
宗介「千鳥を連れ去った人間グループのリーダーは、ガウルンです」
トゥアハー・デ・ダナン/作戦会議室
テッサ「少佐、まだガウルンという男のこと、聞いていませんでしたね」
カリーニン「危険な男です。ナチュラル、コーディネイターを問わず、これまで30人以上の要人暗殺に関わり、民間航空機の爆破も2度実行しています。ミスリルに入る前、当時私とサガラ軍曹が潜伏していた村が、奴のために壊滅しました。その後我々は奴を追い、サガラ軍曹が狙撃。仕留めたはずでした」
テッサ「でも生きていた。残虐な男なのね」
カリーニン「はい。私が知っているあの男は、あしゅら男爵とただの協力関係を結ぶような男ではありません」
テッサ「やはり狙いはチドリ・カナメただ1人ね。あんな要求をした以上、Dr.ヘルの一派が彼女のことを察知して行動に出たとは思えません。それを隠れみのにしたつもりなんだわ。だとしたら・・・」
カリーニン「事態がどう動いても、ガウルンはチドリ以外の人質をすべて始末するでしょう。本来の目的を、連合軍ではなくDr.ヘルに悟らせないというそれだけのために」
テッサ「そもそも人質の解放などあり得ない相手だったのですね」
カリーニン「ですが敵は体内に猛毒を抱えています」
テッサ「ええ。彼の連絡で私たちは敵の陣営と目的を把握した。私たちがいるかぎり、好きにはさせない。あしゅら男爵とそのガウルンという男には、高いツケを払わせてやる必要がありますね」
カリーニン「はい。ですが敵の戦力を考えると、我々だけでは救出作戦の実施は難しいものとなるでしょう。現地の敵戦力を減らす必要があります」
テッサ「ナデシコに動いてもらいましょう。なんといっても敵が指名しているのは彼女たちなのだし、彼女たちならきっとやってくれるわ」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/第2会議室
ユリカ「それで、軍の方はなんと言っているんですか」
マリュー「・・・即座に当該地域に向かい敵を殲滅せよ、と」
ユリカ「え? あの、それって・・・」
ルリ「人質の救出や安否は考えず、とにかく敵を倒せってことね」
マリュー「・・・そうなるわね」
ノアル「いかにも軍の奴らの言いそうなことだぜ」
豹馬「おい、冗談じゃないぞ!」
アキト「軍は人質になった人たちがみんな死んでもいいっていうのか!?」
リョーコ「甲児たちだっているのに、身捨てろっていうのかよ!」
ナタル「敵に連れ去られた者を助けるために、無理をしていらぬ犠牲が出ては意味がない。ナデシコやこの部隊の強力なロボット兵器群を敵に渡すわけにはいかない以上、やむを得ぬ処置だろう」
ユリカ「で、でも敵と人質がいる場所を教えてくれたミスリルの人たちは、救出作戦をやるから協力をって・・・」
ナタル「そんな不確かなことに命をかけろと? しかも我々に囮になれと言ってきたのだろう。我々は軍の指示に従い、作戦を遂行すべきだ。そうすることで、敵に同じ手は二度と使えないと知らしめる意味もあるのだ」
ムウ「確かにそれが正しいんだが・・・でもなぁ」
カガリ「ミスリルは救出作戦をやるって言ってるんだろ。人質を助けられるんならやるべきじゃないか。なんでそこで考える必要があるんだよ」
亮「ダナンがやるなら、作戦をたてたのはカリーニン少佐のはずだな」
忍「あの親父か」
沙羅「ああ、できない作戦をやる奴じゃないよ。できないなら顔色1つ変えずに部下だって切り捨てる。そういうタイプの人間さ。でも、だからこそ少佐がやるというなら勝算があってのことのはずだよ」
マリュー「本当に可能なの? いったいどうやって基地から300人も救出を?」
雅人「連合軍には無理だろうけど、あそこの連中ならやってくれるよ。ミスリルはヘリや輸送機にも完全な不可視システムを搭載してるからね」
マリュー「まさか。ミラージュコロイド以上の不可視性能をもったシステムが、輸送機にまで?」
健一「やりましょう。俺たちの任務は敵を倒すことだ。少尉の言うことは正しいかもしれない。しかし可能性があるのに仲間や人質を見捨てるような戦いをして、それで俺たちはこれから先の厳しい戦いを乗り越えられるんですか」
鉄也「兜たちを助けられるなら、俺はいくぞ」
デビッド「あいつらは俺たち火星に取り残された者のために、ナデシコに乗って火星まで来てくれた。今度は俺たちが助けに行く番だぜ」
シモーヌ「ええ」
アキト「ユリカ、やろう! アークエンジェルが無理ならナデシコだけでも行って、人質や甲児くんたちを助けるんだ!」
ルリ「私も賛成です。それにテスタロッサ大佐には借りがあります」
ユリカ「はい、やりましょうみなさん! ラミアス大尉、ナデシコはミスリルの救出作戦に協力します!」
比瑪「あたしたちも手伝います。そんな卑怯な人たちには思い知らせてやらなきゃ」
ジョルジュ「多くの人命を救うための戦い。先だっての汚名をそそぐためにも、やらせていただきましょう」
マリュー「・・・いいわ、やってみましょう」
ナタル「艦長、ですが」
マリュー「あなたの意見が正しいのはわかってる。でも、できれば人質を見捨てるようなことはしたくないわ。囮ということだったけど、具体的にどういうことなの?」
ユリカ「作戦エリアはザフトの勢力圏に入っています。それで、私たちが行けばザフト軍と交戦する可能性が高いです。あしゅら男爵はナデシコやこっちのロボットが欲しいわけですから、漁夫の利を得ようと動くはずですよね。私たちがあしゅら男爵と機械獣を引き付けている間に、ミスリルの人たちが電撃作戦を行うってことらしいです」
エリナ「ちょっと待って。それじゃ私たちはザフトと機械獣軍団両方を相手にしなくちゃならないわけ?」
<<統夜>>
ムウ「どうもそうみたいだな」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「その可能性は高いわね」
アカツキ「そもそも連合軍だけじゃ人質救出なんて考えられないんだ。それをやろうって言うんだから、そう楽はできないってことさ」
キラ「ザフトか・・・」(アスラン・・・せめてこのまま君と戦わないでいられれば・・・)
カガリ「お前、大丈夫か?」
キラ「・・・大丈夫だよ」
〔カーソル、カーペンタリア湾を指定〕
ザフト軍/カーペンタリア基地
イザーク「足つきの動きを捉えただと!?」
ディアッカ「そうらしいよ。あのナデシコも一緒だってさ」
ニコル「どうします、アスラン」
アスラン「敵の目的が不明だ。予想ルートには機械獣の出現も確認されている」
イザーク「だからどうした! アスラン、貴様まさか見逃すと言うんじゃないだろうな!?」
ディアッカ「スピットブレイクの準備に入れって命令だったのをさぁ、わざわざ足つきとナデシコを俺たちの手で沈めるために残留したんだ。まさかそりゃないよな。もしそうだってんなら、クルーゼ隊長があんたを隊長にしたのは間違いだったってことになる。それじゃ俺たちも従えないねぇ。イザーク、いっそクーデターでもするかい? あっはははっ」
イザーク「そんなバカな真似ができるか」
アスラン「ディアッカ」
ディアッカ「・・・フン。俺もね、イザークほどじゃないが、さんざん屈辱を味わったんだよ。奴らにはな」
ミゲル「イザークもディアッカも、そのくらいでやめておけ。アスラン、クルーゼ隊長が自分は動けないからと指名したのはお前だ。このザラ隊はお前の決定で動く。隊長らしく、悩まず決定だけ下せ」
アスラン(・・・お前は言った。ヘリオポリスで巻き込まれただけだと。友達を助けるために戦っているだけだと。ならお前は、オーブであの艦を降りているはずだ。連合軍になどいないはずだ。そうだろう・・・キラ)「ニコル、基地司令に連絡を。アークエンジェルとナデシコに攻撃をかける」
ニコル「はい、アスラン」
イザーク「オーケイ、ザラ隊の初仕事だ。お手並み拝見といこうか」
ミゲル「お前たちもだぜ。伊達に赤を着ているんじゃないってことを、見せてくれよ」
【シナリオデモ1終了】
【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
マリュー「ザフト軍は」
サイ「接近中です」
ルリ「作戦時間問題なし」
ユリカ「なんとか向こうから指示のあった海域まで引っぱれましたね」
マリュー「ええ。うまくあしゅら男爵の注意を引くことができればいいのだけど」
ユリカ「とにかく、ここで負けちゃ話になりません。みなさん、よろしくお願いしますね!」
〔敵ユニット出現〕
艦長「敵艦を捕捉したか。アスラン・ザラ。敵の動き、何か妙じゃないか?」
アスラン「何かの陽動かもしれないが、構うことはない。敵艦を沈めればそれで終わりだ。モビルスーツ隊、発進用意!」
イザーク「今度こそ沈めてやるぞ、足つきども!」
ミゲル「気合いを入れるのはいいが、気負いすぎるなよイザーク」
イザーク「わかっているッ!」
〔敵ユニット出現〕
イザーク「出てこい、ストライクゥゥッ!」
アスラン「散開して囲い込め。最優先目標は敵戦艦だ。今日こそ沈めるぞ」
サイ「敵モビルスーツ確認! 水中用グーン、ゾノ、飛行型ディン、それからXナンバーがいます!」
マリュー「なんてこと・・・」
ムウ「まいったな、こりゃ。なんてしつこい奴らだよ」
ナタル「またイージスまでいるのか」
キラ(イージス!? そんな・・・アスラン、乗っているのは君なのか)
エイジ「キラ、君は出ない方がいい。あんなことは、僕と先輩だけでたくさんだ」
キラ「エイジ・・・」
デビッド「ああ、この戦力なら無理にお前が出なくたって、なんとか戦えるさ」
カガリ「こらそこ! なにやってんだ!」
キラ(アスラン、君と戦いたくはない。だけど僕は・・・)
ミリアリア「各機、発進どうぞ!」
<<統夜>>
ルリ「敵モビルスーツ接近」
ユリカ「発進しちゃってください!」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「モビルスーツ隊がくるぞ! 発進だ、急げ!」
〈出撃準備〉
※※キラがストライクガンダムで出撃した場合、セリフ追加※※
キラ「だけど僕は、みんなと一緒に戦うって決めたんだ。そうしなくちゃいけないんだ。だから!」
アスラン「ストライク・・・」
ニコル「みんな気をつけてください。敵の戦力は以前とは比べ物にならない!」
ディアッカ「しょせんナチュラルだろ」
ミゲル「油断するなディアッカ。奴ら数でしか俺たちに対抗できない正規軍とは違うぞ」
※※キラがストライクガンダムで出撃した場合のセリフ※※
アスラン「・・・X105、パイロットはキラ・ヤマトか!?」
キラ「アスラン・・・」
アスラン「やっぱり、お前なのかキラ。何故だ! 何故お前がまだそんなものに乗っている! なぜお前が連合軍にいる! どうして艦を降りていないんだ! お前は言ったじゃないか! しかたがなく戦っているだけだと!」
キラ「君と・・・ザフトと戦いたくなんてない。でもこうなるしかなかったんだ。みんな必死に戦ってる。僕にはできることがある。だから、僕は・・・」
アスラン「次に会ったときは俺がお前を撃つ。そう言った」
キラ「うん・・・覚えてる」
アスラン「キラ・・・お前は大バカだ」
イザーク「アスラン! 貴様、裏切り者といつまでもごちゃごちゃと! ストライクは今度こそ俺が墜とす!」
※※キラが出撃していないorキラがストライクガンダム以外で出撃の場合のセリフ※※
イザーク「くそっ、なぜ出てこないストライクッ!」
アスラン「・・・攻撃開始だ」
<戦闘開始>
<カルヴィナvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
メルア「またあの人たちみたいですね」
カルヴィナ「フッ、どうやらよほど逆恨みされてるようね。でも最初にしかけたのはあんたたちよ。ナデシコとアークエンジェルが組むことになったのも、あのヘリオポリスのせい。あんたたちがこの部隊を作った。だから、何度でも来るがいい。奪ったその機体が使えなくなるまで、何度でも撃退してやるわ。いくよ!」
<イザークがドモンorキラ以外と戦闘>
イザーク「どけぇぇぇぇぇっ!!」
<ドモンvsイザーク>
イザーク「モビルファイターごときで、俺が止められるぁぁぁーっ!!」
ドモン「こいつ、すさまじい闘志だ。ならばキング・オブ・ハートの名にかけて、全力で相手をしてやるッ! こいッ!!」
<キラvsアスラン>
アスラン「これほど腕をあげているなんて。お前は、どうしてっ!」
キラ「戦わなくちゃいけなかったんだ。ラダムや異星人とだって、ずっと!」
アスラン「だから連合軍にいるというのか。キラ・・・敵ならば、俺がお前を撃つ」
キラ「敵はザフトだけじゃない。負けられないんだ、僕たちは!」
<キラvsイザーク>
イザーク「見つけたぞストライクゥッ! 貴様に受けたこの傷の借り、今日こそ返させてもらうっ!」
キラ「デュエルか!? やめろぉぉぉーっ!!」
<キラvsミゲル>
ミゲル「まさかこいつが、お仲間だったとはな。だがヘリオポリス以来の縁、ここで断ちきってやる!」
キラ「このモビルスーツ、なんだ!?」
<ムウvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
ムウ「しつこいんだよ、お前らは! 今日こそ墜としてやる!」
<カガリvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
カガリ「このっ、お前らしつこすぎるんだよ!」
<鉄也vsアスランorイザークorディアッカorニコル>
鉄也「これが連合軍の試作機・・・キラのストライクと一緒に開発された奴か。だがこんなところで手間取るわけにはいかん! 見ているかあしゅら男爵、俺たちの戦いを。見ているなら、出てこい!」
<豹馬vsアスランorイザークorディアッカorニコル>
十三「豹馬、またあいつらやで!」
豹馬「見りゃわかる! せいぜい派手に戦って、あしゅらどもを引きつけてやろうぜ!」
ちずる「ええっ!」
<健一vsアスランorイザークorディアッカorニコル>
健一「話に聞いた連合軍の試作機っていうのはこいつか!」
一平「確かに、キラのと同じタイプだな。その上、相手はコーディネイターだ。手ごわいぞ健一」
日吉「コーディネイターとまで戦わなきゃならないなんて・・・」
健一「日吉、俺たちの使命を忘れるな! つらいだろうが、俺たちは地球を守るために戦わなくてはならないんだ!」
<デビッドvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
デビッド「くそっ、いつまでもつきまといやがって! お前らが来るとキラがつらくなるんだ。あいつに墜とさせるわけにはいかないぜ!」
<アキトvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
アキト「くそっ、またかよ! いい加減にしろ! 俺たちは救出作戦を成功させて、捕まったみんなを助けなくちゃならないんだ!」
<マサトvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
美久「これがキラくんのストライクと同系統のモビルスーツね。マサト君、行くわよ!」
マサト「わかってる。戦わなきゃ囮にならないうまくいかなかったら人質がみんな死ぬ。そんなこと、させられない!」
≪マップ上にキラがいる≫
<アスラン撃破>
※※既にミゲル撃破の場合のセリフ※※
アスラン「ミゲル・・・仇は絶対にとる。キラ! この次は必ず討つ! 俺たちがアークエンジェルとナデシコを沈める! 忘れるな!」
〔敵ユニット離脱〕
キラ「アスラン・・・くっ・・・」
※※まだミゲル健在の場合のセリフ※※
アスラン「くっ、ここまでか・・・」
キラ「アスラン、それ以上は無理だ! 下がれ!」
アスラン「キラ・・・この次は必ずお前たちを討つ」
〔敵ユニット離脱〕
キラ「アスラン・・・」
≪マップ上にキラがいない≫
<アスラン撃破>
※※既にミゲル撃破の場合のセリフ※※
アスラン「くっ、ここまでか。ミゲル・・・すまない」
〔敵ユニット離脱〕
※※まだミゲル健在の場合のセリフ※※※※
アスラン「くっ、ここまでか・・・」
<イザーク撃破>
イザーク「くそぉぉぉぉぉーっ!!」
〔敵ユニット離脱〕
<ディアッカ撃破>
ディアッカ「チッ、なんでこうなる!」
〔敵ユニット離脱〕
<ニコル撃破>
ニコル「フェイズシフトがダウン!? 撤退します」
〔敵ユニット離脱〕
<ミゲル撃破>
ミゲル「なにッ!? うわあぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだアスラン健在の場合、セリフ追加※※
アスラン「まさか・・・ミゲル? ミゲルゥゥーッ!!」
※※まだイザーク健在の場合、セリフ追加※※
イザーク「ミゲルがやられたのか!? くそぉぉぉーっ!!」
※※まだディアッカ健在の場合、セリフ追加※※
ディアッカ「ちくしょう! ミゲル・・・仇は俺たちが討ってやる!」
※※まだニコル健在の場合、セリフ追加※※
ニコル「そんな・・・」
<敵全滅・敵増援1出現>
サイ「ザフト軍、撤退していきます」
マリュー「・・・ふう。どうにか耐えきったわね。ミスマル艦長」
ユリカ「はい! 第2段階へ入りましょう。ルリちゃん、ミナトさん、よろしく」
ミナト「ダメージを受けて不時着したように見せかけるのね。ちょっと難しいわよ」
ルリ「オモイカネに補佐させます。でも本当にそれであしゅら男爵が出てくるの」
鉄也「来る。ミスリルの判断は正確だ。あしゅら男爵は弱みをみせれば、必ず俺たちを襲ってくる」
ナタル「来てもらわねば困る。でなければ危険をおかしてここまできた意味がないのだからな」
〔敵ユニット出現〕
鉄仮面「あしゅら様、発見しました。やはり不時着しているようです」
あしゅら「ふふふふふっ」
鉄仮面「どうされますか」
あしゅら「愚か者め。このチャンスをみすみす見逃すものか。連合軍はどうやら交渉を引き延ばそうとしている。だがこのあしゅらの二重三重の作戦にぬかりはないわ。フフフッ、人質の救出に来たのだろうが、ザフトと戦って無事ではすまなかったようだな。この場所を選んだのは貴様たちが動けば必ずザフトが動くと読んだからよ。すべてこのあしゅらの作戦のうち。機械獣たちを出撃させろ! ここで一気に奴らを叩き、あの超兵器の数々を手に入れてくれるわ! ハハハハッ!!」
〔敵ユニット出現〕
ルリ「敵、海底要塞から機械獣が出現」
<<統夜>>
アカツキ「どうやら獲物がかかったようだね」
<<カルヴィナ>>
カルディナ「かかったわね。艦長」
ユリカ「はい、作戦成功です! ルリちゃん、フィールド展開。マリューさん、行きますよ!」
マリュー「了解よ。みんな、いいわね。救出作戦の時間をかせぎます」
ナタル「敵が引き上げてしまったら救出作戦が危険になる。しばらく攻撃を控え、敵を引きつけておけ」
<敵増援1出現の次PP>
ルリ「あと5分です・・・」
<敵増援1出現の2ターン後PP>
ユリカ「あと4分ですよ、みんながんばってください!」
<敵増援1出現の3ターン後PP>
ナタル「あと3分だ! 最後まで気を抜くな!」
<敵増援1出現の4ターン後PP>
ミリアリア「あと2分です」
<敵増援1出現の5ターン後PP>
マリュー「あと1分よ、みんな、なんとか持ちこたえて!」
<鉄也vsあしゅら>
あしゅら「剣鉄也か。ええい、いつまでも邪魔な奴め! ここで始末してくれるわ!」
鉄也「人質作戦とは汚い真似を! あしゅら男爵、貴様は許さん!」
<豹馬vsあしゅら>
あしゅら「おのれ、コン・バトラーVめ!」
豹馬「逃がさないぞ、あしゅら男爵! 覚悟しろ!」
<アキトvsあしゅら>
アキト「何の関係もない学生たちまで巻き込みやがって! 許せないんだよ、そういうのはっ!」
<リョーコvsあしゅら>
リョーコ「てめぇ、今日こそぶっつぶしてやる! 覚悟しやがれ!」
<あしゅら撃破>
あしゅら「ええい、おのれぇっ! まだこれほどの力を残しているとは! こうなったら人質を連れ去り、兜甲児を抹殺した上でもう一度やりなおしだ! 撤退しろ!」
(→ GAME OVER)
<敵増援1出現の6ターン後PP・勝利条件達成>
マリュー「そろそろ厳しいわね・・・」
ルリ「ミスリルの信号弾確認。救出作戦は終了」
ユリカ「待ってました! みなさん、もう遠慮しなくていいです! 一気にあしゅら男爵をやっつけましょう!」
鉄仮面「あしゅら様! 人質がすべて奪還されたとの連絡が入りました!」
あしゅら「なんだと!? そんなバカな。機影などどこにも確認しておらんぞ。いったい何者がそんな真似を!」
鉄仮面「突然上空に輸送機と敵部隊が出現し、ほんの数分のうちに人質を奪い撤退したとのことです!」
あしゅら「ぬぅぅ、おのれぇ。ガウルンめ、思った以上に役に立たぬわ。こうなった以上ここで奴らを仕留めておかねばDr.ヘルのおしかりを受ける。やれ、機械獣たちよ! なんとしても奴らを倒すのだ!」
<あしゅら撃破>
鉄仮面「あしゅら様、これ以上は危険です!」
あしゅら「ええい、一時撤退せよ! 残してきた機械獣を搭載し、作戦を立て直すぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
<敵全滅・勝利条件達成>
ルリ「機械獣、全滅。周囲に敵ありません」
ナタル「作戦は成功か・・・」
マリュー「そのようね。ミスマル艦長、これからどうするの」
ユリカ「はい、ミスリルの人から、作戦結果の連絡が来るはずですから、もうしばらくこの海域にとどまります」
ナタル「ザフトの第2波がくるかもしれん。あまり長居はできないぞ」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
秘密施設/倉庫
さやか「間に合わなかったわね」
甲児「ああ・・・救出部隊は行っちまったか。でもみんなは助かったみたいで、よかったぜ」
宗介「だからお前たちも行けと言ったはずだ。救出作戦の混乱に乗じて逃げ出したのなら、そのまま合流すればよかったのだ。死地に残ったな」
甲児「けどよ、あの娘が捕まってたんだろ。身捨ててなんて行けるもんかよ」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「そうだよ」
宗介「大バカのアマチュアだ。その場の勢いで行動しては、命がいくつあっても足りん」
甲児「そっちだって、銃声が聞こえたら真っ先に飛び出したくせによく言うぜ」
宗介「・・・・」
<<統夜>>
統夜「彼女は大丈夫かのか」
<<カルヴィナ>>
さやか「あの子、大丈夫?」
宗介「ショックを受けているだけだ。問題ない。ともかくお前たちの協力で、最悪な事態になる前に連れ出せたのは幸運だった」
甲児「おっ。ここはアームスレイブの倉庫か」
宗介「サベージだ。こいつを奪って逃げる。ここを離れなくては」
かなめ「あ~もう最悪。ん? ちょっと、あんたたち何なってるの!?」
さやか「敵のアームスレイブを奪って、脱出するわ」
かなめ「あんたたちが操縦するの?」
甲児「無理言うなよ」
かなめ「だってロボットに乗ってるんでしょ」
さやか「操縦方法がまるで違うもの。私たちには無理よ」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
かなめ「じゃ、そっちのあんた? その人たちの仲間なんでしょ」
統夜「そうだけど、俺も無理だよ」
かなめ「ってことは・・・ちょっと、嘘でしょ!?」
宗介「下がっていろ、千鳥。起動させるぞ」
かなめ「相良くん、あんたが相当な軍事マニアだってのはわかったから、無茶はやめなさいって! あそこから逃げられただけでもう十分! この人たちだって無理だっていうのに、あんたみたいな素人がそんなもん乗って戦えるわけじゃないじゃない!」
宗介「素人・・・?」
かなめ「・・・え?」
宗介「俺は素人ではない。スペシャリストだ」
かなめ(なに今の。あいつ、あんな顔してたっけ・・・)
〔ハッチの開閉音〕
甲児「大丈夫だよ、千鳥さん。あいつはプロだ。まかせとけばいい。相良、敵は。機械獣はいるか」
宗介「アームスレイブが5機接近中だ。機械獣は確認できない」
かなめ「あんたたち、相良くんを知ってるの!? なんなの、いったいどういうこと!? 相良くん、あんた何者!? だいたいなんであたしがあんな変なことされなきゃならないのよ!? 説明してよ! じゃなきゃここから一歩も動かないわよ!」
宗介「・・・実は転校して以来君をマークしていた」
かなめ「んなこたわかってるってのよ!」
宗介「俺が知ってるのは、君が何か特殊な存在で、生体実験のために拉致される可能性があったということだけだ」
かなめ「生体実験? 拉致? さっきのあれ・・・? じゃ、これって・・・」
甲児「ああ、最初はあしゅらの奴がオレたちを狙ったんだと思ってたが、違ったんだ」
さやか「敵の狙いは、あなただったのよ」
かなめ「な、なによ、それ。なんであたしがあんな奴らに・・・」
宗介「君を狙っているのはDr.ヘルではない。別の敵だ。それを防ぐために、ミスリルから派遣されていた護衛の兵士、それが俺だ。俺はミスリルの軍曹相良宗介。コールサインはウルズ7。その兜たちとは組織が違うが、一度作戦をともにしたことがある。敵機が来る。影に入っていろ!」
〔カーソル、沖ノ鳥島近海を指定〕
秘密施設/倉庫
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
甲児「相変わらずやるもんだな。不意をついたとはいえ、あっという間に5機も片付けちまったぜ」
かなめ「嘘・・・。あれが・・・あれが、あの相良くん・・・?」
宗介「機械獣に発見されたらサベージではどうにもからん。離脱するぞ」
甲児「おう、あげてくれ!」
宗介「千鳥、君もだ。つかまれ」
かなめ「・・・・」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現〕
甲児「おい、あれって」
宗介「M9の残骸だ。焼夷弾で焼かれている。機械獣にやられたか」
甲児「なんで機械獣にやられて焼夷弾なんだよ」
宗介「敵の手に渡さないために、味方が焼いたんだ。パイロットが無事だといいんだが」
〔宗介の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
さやか「きゃっ!?」
宗介「発見されたか。お前たちは隠れていろ」
〔敵ユニット出現〕
ガウルン「くくくっ、まんまと人質は連れていかれちまったが、こっちはその娘さえいればいいんでな。返してもらうぜ」
宗介(ガウルンか・・・!)
〔ガウルン、宗介へ接近〕
〔宗介にダメージ〕
〔味方ユニット撃破〕
かなめ「相良くん!?」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「大丈夫か!?」
宗介「だ、大丈夫だ。来るな、下がっていろ」
ガウルン「ほう・・・致命傷をさけて脱出したか。やるもんじゃないか。あの時の生徒だな。お前、ミスリルか。まさか護衛のエージェントが学生だったとはな」
甲児「やいてめぇ! 人間のくせになんであしゅらなんかと組んでやがんだ!」
ガウルン「おや、兜甲児くんと弓さやかさんも一緒かね。はははっ、こいつはいい。お前たちまで逃げたと知ったら、あの化け物もさぞ悔しがるだろうぜ。くくくっ」
さやか「やっぱりあいつの仲間なのね。あたしたちを連れていこうったってそうはいかないわよ!」
ガウルン「仲間? あの化け物どもと? 冗談だろう。ま、面倒だからお前らにはここで死んどいてもらうがね」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜(くそっ、なんとかできないのか、なんとか・・・)
ガウルン「そっちの小僧もお仲間か? どうせただの学生じゃないんだろうが、この状況じゃどうにもできんよなぁ? 悔しいか? 悔しいだろう? まとめてあの世行きだ。くははははっ!」
宗介「く・・・」
ガウルン「ん~? ・・・ククククッ、ハハハハハハッ!! 驚いたな。お前、カシムか! まさかお前がミスリルにいたとはな。カリーニン大尉はどうした。あの腰抜けも元気か?」
統夜「カシム・・・?」
ガウルン「あの救出作戦は奴の指揮か。なら納得がいくぜ。おかげでしてやられたよ、くそったれが」
宗介「なぜ貴様が生きている」
ガウルン「最高の再会だなぁ、カシム。くくくっ。しかし残念だよ。昔話をしてやりたいが、はやいとこその娘を連れて行って脳みそをいじりまさわなきゃならんのでな」
かなめ「ッ!」
ガウルン「なに、ちょっとした宝探しさ」
宗介「宝探し・・・?」
ガウルン「その娘の頭には、ブラック・テクノロジーが詰まってるのさ。ラムダ・ドライバの応用理論とかなぁ。完成すりゃコーディネイターだろうが異星人だろうが、敵じゃないって代物だ」
さやか「なんですって?」
かなめ「そ、そんなものあたしが知ってるわけないじゃない! バッカみたい。冗談やめてよね! 人違いっしょ!?」
ガウルン「クククッ、知ってるんだよお前は。生まれた時からその頭に入ってるのさ。本物のウィスパードだってのはもう確認ずみだ」
<<統夜>>
統夜「ウィス・・・パード?」
<<カルヴィナ>>
甲児「ウィスパード?」
宗介「なんだそれは」
ガウルン「おや、どうやら誰も知らなかったようだな。だがこれ以上は教えてやらんよ。さぁ、仲よくあの世へお出かけの時間だ。ハハハハハハッ!!」
宗介「く・・・」
【戦闘マップ2終了】
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