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No.28
カーテンの向こうで


サブタイトル
「カーテンの向こうで」


【シナリオデモ開始】
〔カーソル、ノルウェーを指定〕
雪が降り積もった森
勇「雪・・・? まるで知らない景色だ。飛ばされたのか、オレたち」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
勇「ひどいケガをさせちまったな。オレがうまくできなかったばかりに、お前をこんなひどいめに・・・。すまない、ブレン」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
統夜「勇、無事だったんだな。よかった」
勇「統夜? ・・・おかげで助かったと言いたいけど、一緒に飛ばされてしまったみたいだな。そっちは大丈夫なのか」
統夜「俺たちは怪我してないし、機体もなんとか動く。ブレン・・・だいぶやられたな」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
ネリー「でも、強い子だわ。私のブレンのそばにいれば、その子も落ち着くかもしれない。ここでは傷を治してあげられないのが可哀想だけど」
勇「君は・・・?」
ネリー「ネリー。ご覧のとおりの女です」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「彼女があなたたちを見つけてくれたのよ」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「ネリーがユウのブレンを見つけてくれたんだ」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「この人のおかげで、ユウさんたちを見つけることができたんです」

勇「そうなのか。・・・あのブレンは普通のとは違う。見たことのないタイプだ。あれは進化したブレンなのか?」
ネリー「さぁ・・・私にはわからないわ。あなたがそう思うのなら、そうなのかもしれない」
勇「・・・ここはどこなんだ? オレたちは、ノヴィスに戻らないと」
ネリー「この上空はバイタル・ネットのクロスするところ。しばらくはこの森から出られないわ」
勇「バイタル・ネットのせいで? オーガニック・エナジーの結界・・・ってことか」
ネリー「ええ。明日まで雪も降り止まないでしょう。私の小屋へどうぞ。あなたがたもひどく疲れているようですから。お友達をお願いね、ネリー・ブレン」

〔カーソル、ノルウェーを指定〕
雪が降り積もった森/ネリーの小屋
勇「・・・静かなんだな、ここは」
ネリー「ええ。あの人たちは?」
勇「機体の調整をしに行った。バランサーが狂ってるって」
ネリー「そう。あれはただのマシンだものね。疲れているでしょ? 先に休んでいいのよ。あの人たちが戻るまでは、私が起きているから」
勇「いや・・・もう少し見ていたいな」
ネリー「なにを?」
勇「君を」
ネリー「どうして?」
勇「君が知っている人に似ているから・・・」
ネリー「どんなところが?」
勇「顔が似ているってわけじゃない。でも、ブレンと話をしているところなんか、そっくりなんだ」
ネリー「あなただって、お話はできるでしょう?」
勇「少しは・・・。いや、嘘だな。オレにはあいつの“言葉”は聞こえない。比瑪は何となくわかるって言ってた。あいつが話すとブレンは喜ぶんだ。オレは・・・ひねくれてるから」
ネリー「そういう風に話せるようになったのなら、もう聞こえるわ。今までは聞こうとしていなかっただけ」
勇「聞こうとしていなかった?」
ネリー「そう。あなたの気性は激しかった。でもあのブレンと出会って、やわらなくなったのでしょう?」
勇「そうか・・・そうかもしれない」
ネリー「そのヒメって人、あなたの大切な人なのね」
勇「違うよ。オレにはそんな奴はいない」
ネリー「そう思い込もうとしているだけしょう?」
勇「・・・・」
ネリー「人大切なもの、大切な人があるから、生きていける。1人で生きていくのは、つらいし怖いわ。ブレンたちのようなオーガニック・マシンと呼ばれる存在だって、そうなのよ」

〔カーソル、ノルウェーを指定〕
雪が降り積もった森/ネリーの小屋
統夜「ここでできる調整はこのくらいかな。ラダムや木星トカゲが出ても、これでなんとかやれるだろ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「・・・ええ」
統夜「どうしたんだ?」
カティア「・・・統夜、どうしてあんな無茶をしたの。バイタルネットで飛ばされたからよかったけど、△△△△△△がユウの身代わりに、ううん一緒に破壊されていたかもしれない」
統夜「他に思いつかなかったんだ。しかたないだろ」
カティア「しかたないで済むことではないわ。私たちはあんな無茶をしていい状況じゃないのよ」
統夜「そうだけど・・・」
カティア「私たちは彼らと戦わなければならないのに、彼らと接触してから逆にあなたはどんどん変わっていく。私は・・・それが怖い」
統夜「勇を見捨てればよかったっていうのか」
カティア「違う。違う違う! 援護ならできたわ。確かにそれじゃあの人は止められなかったかもしれない。でもユウの盾になってグランチャーの前に飛び込むことはなかった! △△△△△△が破壊されてしまったらどうする気なの!?」
統夜「カティア・・・?」
カティア「私は・・・私たちには、これしかないの。他になにもない。△△△△△△で彼らを止めるため・・・そのために生きている。それが私の運命なの! 他にどうしようもないの! だから、だから・・・うぅっ・・・」
統夜「・・・お前でもそんな風にどなったり、泣いたりするんだな」
カティア「統夜!」
統夜「ごめん。いつも冷静なところしか見てなかったから」
カティア「・・・・」
統夜「無茶をしたのは謝る。悪かったよ。でも、それは間違ってると思う。他になにもない。だったら見つけなくちゃいけないんだろ。生きるため、生きていけるためのなにかを」
カティア「え・・・?」
統夜「俺もお前も、あいつらと関係があって、俺たちが出会ったのはあいつらと戦うためだった。戦わざる得ないという状況でもある。今は俺もそれがわかる。けど俺たちは俺たちだけでいるわけじゃない。敵もたくさんいる。今戦い続けることが俺たちの運命だというのなら、戦いの中で探すしかないんだ。俺は、俺の真実を。お前たちはあいつらのせいで失ってしまった、手に入れなかった“なにかを”」
カティア「・・・・」
統夜「火星にいたとき、お前は言ったよな。こいつは俺たちと一緒にいる、その契約の証だって。こいつに乗ってる限り、俺たちは同じ道を行くしかない。ならさ、一緒に探せばいい。俺とお前で。テニアとメルアだっている。そうだろ」
カティア「統夜・・・」
統夜「そろそろ戻ろう。ほら」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「うん。ほら統夜、みてよ。雪だらけでキラキラしてる」
統夜「なんだよ、気持ち悪いな。なんでそんなに楽しそうなんだ、お前」
フェステニア「えへへへへ。だってさ、こういうのって滅多にないもん。2人でのんびりできるのってさ」
統夜「お前、状況わかってるのか?」
フェステニア「わかってるよ。しばらくここから出られないんでしょ。アタシはいいよ全然。統夜も一緒だもん」
統夜「あのなぁ」
フェステニア「・・・統夜がいて、△△△△△△があるなら、なにも問題はないんだって。アタシはそう信じるの」
統夜「・・・?」
フェステニア「・・・Dボウイのことだけどね、やっぱり記憶喪失なんかじゃないと思う」
統夜「なんだよいきなり」
フェステニア「でもたぶん、嫌なことがいっぱいあったんだと思う。アタシもそう。統夜にも話してないこと、たくさんあるよ。あいつらのところに連れていかれる前のことは、たぶん6年か7年くらい前だけと、あんまりよく覚えてない。それは頭の中いじられたせいだと思うけど、あとは嫌なことばっかりだから」
統夜「・・・それで?」
フェステニア「今のアタシたちには、統夜と一緒に△△△△△△で戦う以外なんにもない。逃げる場所もない。これから先どうなっちゃうのかもわからない。アタシね、そのこと考えると怖くて怖くて、どうにかなっちゃいそうになることある。きっとDボウイもそういうグチャグチャをいっぱい抱えてるんだ」
統夜「・・・・」
フェステニア「でも、アタシにはカティアとメルアがいて、なにより統夜がいてくれるから。アタシたちと命を共有して、いつもそばにいて一緒に戦ってくれる人が」
統夜「そりゃな、俺だって今は、俺とお前たちと△△△△△△が出会った意味ってのを考えもする。戦わなきゃならないし奴らが知ってる俺自身のことも知りたい。けど、俺だけじゃ戦えない。お前たちが必要だ。一蓮托生ってやつだ。やられて死ぬなら一緒だろうから、どっちかっていうと死を共有してるって感じだけどな」
フェステニア「それもそっか。うん。でもね、だからアタシは信じるの。統夜が誰だって関係ない。統夜が一緒にいてくれる限り、なにもかもいい方へいってくれる。統夜が一緒にいて△△△△△△で戦い続けている限り、なんにも心配することなんかないんだって」
統夜「お前・・・」
フェステニア「・・・・」
統夜「ま、当分ここにいるはめになるなら、余計な心配してもしょうがないよな。のんびりしなきゃ損か。そろそろ戻ろう。ネリーさんが起きてたらなにか食べるものわけてもらおう。お腹減ってるだろ、お前」
フェステニア「うん!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「・・・・」
統夜「メルア、どうした。なにかおかしいところでもあったか?」
メルア「え? あ、違います。大丈夫ですよ」
統夜「・・・どうしたんだ」
メルア「・・・ちょっと思い出したんです。雪を見ていて。あの人たちに連れていかれる前のこと、どうしてかわからないけどほとんど覚えてないんです。でも、雪をみたらとってもなつかしい感じがした」
統夜「・・・・」
メルア「お母さんがつくってくれたチョコレートケーキ。たくさんのクッキーや、お父さんがくれた大きなキャンデー・・・」
統夜「あのなぁ・・・」
メルア「だって、それくらいしか思いだせないから」
統夜「・・・ごめん。メルアが甘いもの好きなのって、そのせいか。昔の想い出とつながってるから」
メルア「さぁ・・・どうなんでしょう?」
統夜「いや俺が聞いてるんだけど」
メルア「そうなのかな。よくわからないです。ただ・・・」
統夜「ただ?」
メルア「なんだか幸せな気持ちになれるから・・・」
統夜「・・・・」
メルア「・・・なんだかとっても静かですね、統夜さん」
統夜「なぁ・・・こいつに乗るのあんまり好きじゃないって言ってたよな。それってさ、今もそうなのか?」
メルア「・・・この子に乗るのは、戦うためだから。それはあまり好きじゃないです。でもわたしたちがわたしたちであるために、やらなくちゃならないことだから。カティアちゃんに怒られなくても、それはわたしもわかっているもの」
統夜「・・・・」
メルア「けれどサイトロンは、わたしたちや統夜さんが戦うところは見せても、その先のことは教えてくれません。これからわたしたちがどうなるのかも」
統夜「・・・ごめんな。俺はお前たちになにもしてやれてない」
メルア「そんなことないですよ。統夜さんは、こうしてこの子に乗ってくれています」
統夜「いや、今じゃ俺の方にこそ、こいつで戦う理由があるのかもしれないってわかったから。お前たちをつきあわせているのは、俺の方かもしれないんだ。あいつらだけじゃなくいろんな敵と戦って、最後までこいつやお前を守っていけるのかどうか、本当は自信がない。やってみるつもりではいるけど、今回みたいな危ない目にもあわせてしまう」
メルア「いいんです、それでも、わたしも・・・カティアちゃんもテニアちゃんも、わかってます。今は統夜さんが一緒にいてくれること。それだけがわたしたち自身が望んで手にする事ができるただ一つのことで・・・わたしにとっても一番大切なことだから」
統夜「・・・俺がお前たちを守り、お前たちが俺を守る。△△△△△△はその契約の証・・・か」
メルア「はい」
統夜「戦わなくてはならないという呪縛・・・呪いの証かもしれないけどな、こいつは」
メルア「そんなこといったら、この子が可哀想ですよ。いつも頑張ってくれてるのに」
統夜「まぁな。そろそろ戻ろうか。後は明日にしよう。俺たちが出られないなら、敵も入ってこないだろうしさ」
メルア「はい。あ、そうだ。ネリーさんとユウさんにも、チョコわけてあげますね」
統夜「・・・また入れてたのか。バレたらテニアが怒るぞ」


〔カーソル、ヨコスカ近海を指定〕

ノヴィス・ノア/ブリッジ
アイリーン「カーテンが出てきたわね」
マリュー「オーロラ・・・綺麗ではありますけど」
アイリーン「そうね。でもあれがこの辺で見えるのは、いいことではないわ。ナデシコはもう北欧へ出発したのでしょう?」
マリュー「ええ。こちらはその間ヨコスカ基地で待機です。フラガ少佐とマジンガーチーム、ゼオライマーが残ってくれていますが・・・」
アイリーン「ナデシコの・・・あの子たちなら、すぐに戻ってくるわ。ユウくんたちを連れて」
マリュー「しかし、ゲイブリッジ司令が連合総会に出頭するとはいえ、ノヴィス・ノアまで引き上げてしまうというのは・・・」
アイリーン「司令の留守の間に、私たちが勝手に動くのを抑制したいのでしょう。今のところオルファンがそのまま浮上してしまう様子はない。このままであるならリクレイマーを刺激したくないということかもしれない。ともかく現状では司令が戻られるまでこちらは動きようがないわ。司令よりナデシコの方が先に戻るようななら、ブレンパワード隊はそちらにまかせます」
マリュー「了解です」

〔カーソル、ゴビ砂漠を指定〕

ナデシコ/食堂
ノアル「くそっ!」
チボデー「どうして、荒れてるじゃねぇか」
アキ「Dボウイのこと、何度問い合わせてもチーフからなんの返事もこないの」
ノアル「軍の偉いさんどもはともかく、チーフまであんな奴らと一緒とは思わなかったぜ! こうなったら近いうちに直接乗り込んで直談判してやる」
亮「無茶をしてそっちまで捕まることにならないようにな」
沙羅「デビッド、エイジの様子はどうなの」
デビッド「全然ダメですよ。俺たちにもろくの顔を見せようとしない」
ナンガ「姉の婚約者で義理の兄貴になるはずだった男の次は、その姉自身。しかも弟を婚約者の仇と狙ってるってんだ。エイジにしてみりゃ、つらいどころじゃないだろうさ」
ジョルジュ「ええ・・・このままつぶれてしまわなければいいのですが」
クルツ「あの野郎は自分でキツイ選択をしたくせに、やさしすぎっからな。ここはひとつシモーヌちゃんが体張ってなぐさめてやるっきゃ・・・ぐえっ」
シモーヌ「なんでもかんでもそっちに話をもっていかないでちょうだい。ホント下品なんだから」
沙羅「まったく、口さえ閉じてりゃそれなりにいい男なんだけどね」

ナデシコ/食堂
カガリ(ザフトのアスラン・・・か。ヘンな奴だったな、あいつ。敵のはずなのに・・・)
キラ「カガリ」
カガリ(私の知ってる奴がたくさんザフトにやられた。でも、あいつも母親がユニウス7にいて、仲間もたくさん死んだ・・・。私はザフトとだけ戦うためにここにいるわけじゃない。でも・・・)
キラ「カガリ、聞こえないの?」
カガリ「えっ? ああ、お前らか」
雅人「なに考え込んでたのさ。撃墜されたの気にしてるとか?」
マオ「ま、これにこりたらちょっとは大人しくしてることね。そもそも偵察だって勝手に出たって聞いたよ」
カガリ「別に、そんなんじゃない」
雅人「あ、やっぱり。だと思ったよ」
キラ「さっきルリちゃんから聞いたんだけど、カガリを見つけた辺りにザフトのモビルスーツ・・・イージスも落ちてたらしいんだ。捜索に出ていたザフトの通信を傍受してたんだって。その・・・先にやられたらしいって聞いたし、もしかしたら何か見てないかなと思って」
カガリ「イージス? い、いや、私は知らないぞ。本当だ。わ、私がいた島の近くに落ちてたなら、気づかないはずないだろ!」
雅人「そんなムキになって否定しなくってもいいのに」
キラ(アスラン・・・君は無事だよね・・・きっと)

ナデシコ/メディカルルーム
カナン「ラッセ、いったいどういうことなの!?」
ラッセ「やれやれ、ナンガの奴が話しちまったのか」
リョーコ「ああ。全部聞いた。白血病なのに、治療をしていないって。だから特に疲れやすいってな」
カナン「そんな体で、どうして・・うぅっ・・・」
ラッセ「泣くなよカナン」
レイン「そうではないかと思っていたけど・・・でもどうして? 今は治らない病気ではないのに」
ラッセ「・・・俺はブレンに会ったときに願かけをしたんだ。この気に入ってる地球を、オルファンや木星トカゲみたいなわけのわからないものに壊されたり、奪われたりするくらいなら、命をかけるってね」
アキト「戦うつもりなら、なおさらちゃんと治療した方がいいんじゃないすか」
ラッセ「だから言ったろ、こいつは願かけだって。でもオルファンへ行ったとき、俺のブレンは俺に力をくれて、その上で俺を残してオルファンに突っ込んでいっちまった」
リョーコ「死に損なったとでもいうのかよ」
ラッセ「そうじゃない。俺が早死にするのは運命だと思っているが、俺のためにないてくれるカナンがいるのを見れば、カナンを生かすためにもまだ死ねない。俺のブレンはそういうことをわかっていて、俺を置いていったんだと思う」
カナン「ラッセ・・・。約束して。全部終わる時がきたら、ちゃんと治療を受けるって」
ラッセ「ああ・・・」
レイン「でも、ブレンはもういないのでしょう?」
ラッセ「ナッキィが連れているブレンに頼んでみるさ。俺を乗せてくれないかってね。・・・ヒメはどうしてる」
リョーコ「あいつは、ずっとブレンのところにいるよ」

ナデシコ/格納庫/ブレンの中
比瑪「頭の中グチャグチャでなにも考えられないよ・・・ブレン。あたし変なのかな」
〔アンチボディの声〕
ヒメ・ブレン「・・・・」
比瑪「・・・勇・・・無事でいるよね・・・」

〔カーソル、ノルウェーへ移動〕
雪が降り積もった森/ネリーの小屋の前
ネリー「おはよう、ブレン。いいお天気ね」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
勇「今日は少し体調がいいみたいだな。・・・すまないブレン。なにもしてやれなくて」
ネリー「・・・・」
勇「どうしたんだ、ネリー」
ネリー「・・・バイタル・グロウブの結界がゆらいでいるわ」
勇「わかるのか?」
統夜「そろそろここから出られるってこと?」
ネリー「・・・ええ」
統夜「・・・ネリーはそれでもここに残るんだろ? どうしてこんなところに1人で」
ネリー「こういう時代でしょう? あの子といることを選んだのよ」
勇「ネリー・ブレンと?」
ネリー「ええ。そうすることが正しいと思ったから」
勇「戦うため?」
ネリー「違うわ。できればあの子と2人で、静かに暮らしていきたいと思っている。でもそういうわけにはいかないのね。この時代になにかを成すために生まれてきたものだから。だからあなたたちとも出会う」
統夜「ネリー、ありがとう。ここにこれて、君と会えてよかったよ。久しぶりにのんびりもできた。数日でもこんな風に過ごすことなんて、もうないと思ってたからさ」
ネリー「こちらこそ。あなたたちと会えてよかったと思っているわ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「ネリー・ブレンも、ありがとう。楽しかったわ。統夜、私は機体のチェックもしてくるわね」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「ネリー・ブレンもね! 楽しかったよ! 統夜、アタシ機体のチェックしてくるね」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「ネリー・ブレンは今日も元気ですね。統夜さん、わたしあの子の調子みてきますね」

統夜「わかった。頼むよ」
ネリー「ユウやあなたたちの行く道は、大変だしつらいわ。でもそこからは逃げられない。逃げるつもりはないでしょうけれど」
勇「・・・そうだね」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕

勇「なんだ!?」
統夜「ネリーの小屋が!? どこから、なんの攻撃なんだ!」
ネリー「ユウ、ブレンに乗って。あなたたちも自分のマシンへ急いでください。ネリー・ブレン、私をあなたの中へ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ1開始】

〔バイタルジャンプ〕
〔味方ユニット出現〕
〔マップ上に爆発〕
〔敵ユニット出現〕

勇「なんだ・・・? グランチャーのシルエットに似ているけど・・・」
ネリー「やはり、バロン・マクシミリアン」
勇「バロン・マクシミリアン・・・?」
バロン「・・・・」
ジョナサン「バイタル・ネットの結界が薄くなっているとバロンは言う。ネリーという女のブレンはここから出してはならんとバロンは言う。戦いの夜明けがきたということだ!」
勇「ジョナサン!? 生きていたのか!?」
ジョナサン「今のお前たちと同じようになァ!」
勇「貴様、なぜネリーの小屋を!」
ジョナサン「再会を祝って歓迎してやったんだろうァッ!」
勇「ブレン、逃げろ! 今のお前で相手に出来るもんじゃない!」
統夜「ジョナサン・グレーン! お前の相手はこっちだ!」
〔統夜、ジョナサンへ隣接〕
ジョナサン「フフフフッ、ハハハハッ!! このバロンズゥを貴様ごときが相手にしようというのか!」
ネリー「おやめなさい、バロンズゥを操る人! あなたにはあなたが思うほどの力などないのです。バロン・マクシミリアンはバロンズゥを邪悪に使うことを目指しているだけ。それをあの青年に手伝わせようとする心は、いったいなんなの?」
ジョナサン「俺は俺の戦い方をバロンに示し、その上でオルファンに凱旋する! ネリーとやら、貴様のブレンと、ユウの奴を抹殺してからなァ!」
統夜「ネリー・ブレンも? やらせはしない! ジョナサン、お前のあいてはこっちだと言った!」
ジョナサン「なめるな、機械人形が! 進化したグランチャーであるバロンズゥの力、まずは貴様が受けたいと言うなら、そうしてやる! いけよやァ!!」
〔ジョナサン、統夜へ攻撃〕
[イベント戦闘「統夜vsジョナサン」]
統夜「なんだ!? こいつ、本当にグランチャーか・・・!?」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜、バランサーが!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「ダメ、統夜! バサンラーがヘンだ!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「あうっ。統夜さん、バランサーが・・・」

統夜「姿勢制御がきかない!? くそっ、降りるぞ!」
〔統夜、着地〕
〔勇、ジョナサンへ隣接〕

統夜「気をつけろ勇! そいつ普通じゃない!」
ジョナサン「ユウ、オーガニック・エナジーつくってくれた再会のチャンス、ともに祝おう!」
勇「やる気なのかブレン!? やれるのか、あんな変なグランチャーとも!?」
〔勇、ジョナサンへ攻撃〕
[イベント戦闘「勇vsジョナサン」]
ジョナサン「ハハハッ! かつての戦友だ。このくらい力があったほうが倒しがいがあるってもんだ! イサミ・ファミリーの血祭りの手始め、覚悟はいいかユウゥッ!」
〔ジョナサン、勇へ攻撃〕
[イベント戦闘「勇vsジョナサン」]
〔勇、着地〕
勇「くそっ、ジョナサン! ネリー、オレたちのことはいい! 1人で逃げてくれ!」
ネリー「バカなことを言わないで。ユウ・ブレンを見れば、あなたを守らなくてはならないのは私とネリー・ブレンです!」
〔ネリー、ジョナサンへ隣接〕
〔ジョナサンにダメージ〕

ネリー「あなたは人に怨念をぶつけようというバロンと、バロンズゥに操られているだけ! そこから降りなさい!」
ジョナサン「バロン・マクシミリアンは俺を理解してくれた! このバロンズゥも与えてくれた! そのバロンに、俺の力を示さねばならんのだ!」
〔ジョナサン、ネリーへ攻撃〕
[イベント戦闘「ジョナサンvsネリー」]
ネリー「ああっ!?」
統夜「ネリー・ブレンの足が!? それ以上はっ!!」
〔ネリーにダメージ〕
ジョナサン「なにぃ!?」
勇「ネリー、無事か!?」
ネリー「うっ・・・」
ジョナサン「貴様の相手はブレンどもを抹殺してからやるってんだよ機械人形! ユウ、トドメは一気に受けた方が楽だぜっ! もろともに死ねよやァッ!」
勇「動けブレン! いいのか、こういう運命で!? 助けられず、助けられただけで終わって、いいのか!?」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
勇「なに? 生まれたときにオルファンに連れていかれてつらかった・・・? それをオルファンから連れ出してくれて、うれしかった?」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
勇「太陽が見られて、太陽がある宇宙が想像できて、宇宙の中のこの星、人間が地球と呼んでいる星のことがわかってうれしかった。そういう中で生きてこられたことは喜びだ。でも今、何もできないのが・・・」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
勇「悔しいのならなんとかしろ!」
〔アンチボディの声〕
ユウ・ブレン「・・・・」
〔勇、浮遊〕
勇「そうだ、いいぞブレン。お前はまだやれる。ネリー・ブレンを助けられる! ネリー・ブレン、お前はネリーを守れ! 統夜、まだやれるんだろ!? 頼む!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
統夜「わかってる! カティア、いいな! この状態じゃどのみち俺たちだけでも逃げきれない。なら、勇とネリーを守って、あいつも止める!」
カティア「ええ。他にやりようはないものね」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
統夜「わかってる! テニア、いいな! この状態じゃどのみち俺たちだけでも逃げきれない。なら、勇とネリーを守って、あいつも止める!」
テニア「そんなのあたりまえでしょ! 行くよ統夜!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
統夜「わかってる! メルア、いいな! この状態じゃどのみち俺たちだけでも逃げきれない。なら、勇とネリーを守って、あいつも止める!」
メルア「はい。なんとか頑張りましょう」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔統夜&勇&ネリー、後退〕
<戦闘開始>

<統夜vsジョナサン>

統夜「ジョナサン! ネリーも勇もやらせない! 俺たちが動けるかぎりは!」
ジョナサン「だったらさっさと動けなくしてやる! 貴様などただ邪魔なだけなんだよッ! 失せろ!」

<勇vsジョナサン>
ジョナサン「これでさよならだ、ユウ!」
勇「そんなことぉっ!」

<ジョナサン撃破orHP10%以下or4PP・敵増援1出現>
ジョナサン「こいつらァァーッ!!」
ネリー「う・・・ブレン?」
〔勇、ネリーへ隣接〕
勇「ネリー、大丈夫か」
バロン「ジョナサン、君は感情に流されすぎる。中途半端な攻撃はアンチボディに力を与えることがある。ネリー・キムのブレンパワードを先に抹殺するのだ。あれは危険なのだ、ジョナサン」
ジョナサン「しかしバロン・マクシミリアン! こいつらはッ!」
バロン「未熟者の言うことは聞かない」
ジョナサン「ッ!? ・・・わかった、バロンズゥを与えてくれたあなたの言うことだ。従おう。あのブレンパワードを先にやればいいんだな。ネリーとやら、覚悟ぉっ!」
〔ジョナサン、ネリーへ隣接〕
ネリー「ユウ、飛んで!」
〔勇に爆発〕
〔画面、振動〕
〔ネリーに爆発〕
〔画面、振動〕

統夜「勇、ネリー!!」
勇「くそ、ここまでだってのか!? ブレン、もういい、よくやった! あとはお前の好きにしろ。つきあう!」
ジョナサン「ハッ、そろっていてくれるとはありがたい。そろそろおしまいにしようぜ、ユウーッ!!」
〔ネリーのいる地点にリバイバルのエフェクト〕
ジョナサン「はじかれただとぉっ!? なんだこの光は!?」
バロン「あの光・・・オーガニック・エナジーの発動がこのように現れるとは・・・」
勇「リバイバルの光だ。プレートがあったのか!? ネリー!」
ネリー「始まったのね。あなたと会って、わかったの。あなたと会って、わかったの。この子は完全じゃなかった。もう一度リバイバルが必要だったのよ」
勇「オレのブレンがビットに還元されていく!? もう一度リバイバルする・・・? ネリー・ブレンと一緒に・・・?」
ネリー「この子がここを出たがらなかったのは、ユウ、あなたのような人を待っていたからだった。命を与えられた者の可能性を探すため」
勇「誰が与えた可能性だ」
ネリー「それはあなたが探して。私には最初から、ブレンたちに吸い取られる程度の命しか残っていなかった。でもあなたなら、ブレンたちを強く育てて、私の分も生かさせてくれる。この子の力で、あなたの大切な人たちも守ってあげればいい」
勇「ネリー・・・?」
ジョナサン「カーテンの向こうで、何をやっている!!」
バロン「やめろジョナサン。ああなってはなにをしても無駄だ! 私もバロンズゥへ。急げ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「リバイバル・・・? どういうこと?」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「なにあれ・・・。統夜、どういうこと・・・?」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「あれ・・・プレートですよね。どうなっているんですか?」

統夜「わからない・・・。なにが起きているんだ。勇! ネリー!」
勇「ネリー、君は・・・」
ネリー(悲しまないで。私は孤独ではなかったわ、いつでも。最後にはあなたたちにも会えた。ユウ・・・忘れないでね。憎しみだけで戦わないで。それではオルファンは止められないわ・・・)
バロン「ジョナサン急げ。リバイバルが終わったとき、あのブレードとなって襲ってきたらどうするのだ。オルファンへ向かえ!」
ジョナサン「それが、オーガニックなるものと言うのだな・・・」
〔ジョナサン、バロンのいる地点へ移動〕
〔ジョナサン、着地〕
〔ジョナサン、浮遊〕
〔ジョナサン、後退〕

統夜「ジョナサン、待て!」
ジョナサン「オルファンを止めようってんなら、どうせまた貴様とも会うだろう。いずれは貴様たちも、ユウのついでに片付けてやる。楽しみにしてな」
バロン「・・・さぁ、オルファンへ行こう」
ジョナサン「リクレイマーはあなたの英知と高潔さで、よりよい方向へ導かれるでしょう。バロン・マクシミリアン」
〔バイタルジャンプ〕
〔敵ユニット離脱〕

統夜「バロンズゥが退いた・・・あのリバイバルを恐れてのことなのか・・・?」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜、見て!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜、あれ!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん、見てください。リバイバルあ・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔画面、発光〕
〔勇、変化〕

統夜「ネリー・ブレン? 勇のブレンがいない。勇、ネリー、いるのか!?」
勇「・・・・」
〔アンチボディの声〕
ネリー・ブレン「・・・・」
勇「・・・オレのブレンは、雄々しかったんだぞ。お前はそのビットを取り込んだんだ。ネリーだって、お前の中にいる。だから・・・泣くな。もう、泣くんじゃない・・・」
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「バランサーの再調整が終わったわ。なんとか飛行できると思う」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「バランサーの再調整が終わったよ、統夜。たぶん飛べると思う」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「統夜さん、バランサーの再調整が終わりました。とりあえず飛べると思います」

統夜「・・・ああ。どうする、勇」
勇「・・・行こう。こいつをここから出して世界を見せてやること。それがネリーの望みでもあるんだ」
〔アンチボディの声〕
ネリー・ブレン「・・・・」
〔敵ユニット出現〕
勇「なんだ、木星トカゲか!?」
統夜「グラドスの無人機だ。バイタル・ネットの結界が解けたって言ったって、なんでこいつらが」
勇「逃げるぞ統夜。こんな奴らを相手にしていられない。オレの命も、こいつの命も、ネリーがくれたものだ。こんなところで捨てるわけにはいかない!」

<敵全滅or敵増援1出現後の2ターン後PP・味方援軍1出現>
〔味方戦艦出現〕
ルリ「艦長、やっぱり△△△△△△です。未確認のアンチボディと、スカルガンナー、バッタも確認」
ユリカ「総員戦闘配置!」
統夜「ナデシコ!?」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜、生きてる!? やられてない!?」
メルア「カティアちゃんも、大丈夫ですか?」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「統夜、無事なの?」
メルア「テニアちゃんもいるんですよね?」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜、生きてる!?  やられてない!?」
カティア「統夜、無事なの? メルアは?」

統夜「ああ、無事だよ」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「なんとかね」
フェステニア「このバカッ! バカバカバカッ! ほんっとに心配したんだからね!」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「あたりまえでしょ! アタシと統夜がやられたりなんかするわけないじゃない!」
カティア「・・・よかった。統夜。どうしてこんなことになったのか、あとでキッチリ説明してもらうわ」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「わたしもちゃんといますよ」
フェステニア「このバカッ! バカバカバカッ! ほんっとに心配したんだからね!」
カティア「・・・よかった。統夜、どうしてこんなことになったのか、あとでキッチリ説明してもらうわ」

カント「見慣れないブレンですね」
比瑪「統夜、その子は誰? 勇は一緒じゃないの?」
勇「比瑪、オレならいる」
比瑪「勇・・・? ホントに勇なの!? 無事だったのね!」
勇「ああ」
比瑪「どこもケガしてない? 足はちゃんとついてるよね? ユウ・ブレンはどこ?」
勇「・・・心配かけたみたいだな。すまなかった。ネリー・ブレンに乗っているんだ」
比瑪「その子、ネリーのブレン・・・? ユウ・ブレンはどうしたの・・・?」
ナッキィ「どうやらイサミ・ユウも紫雲 統夜も、無事だったみたいだね」
ユリカ「カントくんの計算もバッチリでしたね!」
アカツキ「君たち、グラドス軍がいるってことを忘れないでくれよ。感動の再会シーンを演じるのは後回しだ」
〔味方ユニット出現〕
沙羅「そういうこと。敵はそいつらだけじゃない。グラドス軍の降下も確認されてるんだ」
ユリカ「そ、そうでした。他のみなさんも発進! 勇くんと統夜くんは、無理じゃなければそのままやってください。事情はあとで聞きます!」
ナンガ「そっちはやれるのか、天才少年?」
カント「はい、大丈夫です! このブレンは僕の気持ちをわかってくれてるみたいです」
ナッキィ「やれやれ、ラッセの次はカントにまでとられるのか」
〈出撃準備〉
忍「さぁて、まずは無人機どもを片っ端から撃ち落してやるぜ」

<敵7機以下・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
ルリ「グラドス軍きました」
忍「あれは・・・シャピロか!」
デビッド「ゴステロの野郎もいやがる」
シャピロ「フッ、オルファン浮上にともなう異常現象の調査に降りてきてみれば、お前たちがいるとはな」
沙羅「シャピロ・・・」
シャピロ「お前たちの相手をするつもりではなかったが・・・それもよかろう。どうだお前たち。今からでも遅くはない。俺に許しを乞い、グラドスにつく気はないか」
忍「ふざけるんじゃねぇ!」
ユリカ「冗談じゃありません!」
ドモン「なぜ貴様などに許しを乞わねばならぬ道理がある。ごたくを並べていないで、さっさとかかってこい!」
シャピロ「愚かな。少しは力があると思えばこそ、考え直す機会を与えてやろうと思ったのだが。しょせんは力だけか。ならばいいだろう、相手をしてやろう。フフッ、オレには見えるぞ。俺の足元にはいつくばるお前たちの姿が」
ゴステロ「ひゃーはははははっ! シャピロ、てめぇはひっこんでろ! こいつらは俺の獲物だぁっ! 1人残らず切り刻んでやる! たまんねぇなぁ、ええっ!? 行くぞお前ら!」
ゲティ「お、俺に命令するんじゃねぇ!」
マンジェロ「てめぇがリーダーってわけじゃねぇんだ!」
ボーン「うへへへへっ、たっぷり躍らせてやるぜぇ」
シャピロ「ふん、いいだろう。好きにするがいい」
ユリカ「好きになんてさせません! みなさん、迎撃してください!」

<統夜vsゴステロ>
ゴステロ「小僧、貴様も火星にいたなァ! くそぅ、貴様ら全員この俺が八つ裂きにしてやる!」
統夜「ゴステロ!? くそっ、本当に生きてたのか!」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「エイジのためにも、ここで終わりにするわ」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「あんたなんかさっさとくたばっちまえ! 統夜、行け!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「もうあなたは出てこないでください」


<忍vsシャピロ>
シャピロ「お前たちか。これでお別れとは寂しいかぎりだ。時々はお前たちのことを思いだしながらワイングラスでも傾けてやろう。さらばだ」
沙羅「・・・裏切り者の口にあうワインはないわ、シャピロ。覚悟しな、あんたはあたしが・・・」
忍「沙羅、お前・・・。いいんだなそれで」
沙羅「うっさいんだよ、忍! さっさとしな! あいつはあたしたちで倒すんだ!」

<エイジvsゴステロ>
ゴステロ「小僧、ジュリアと戦ったそうだなぁ!? ええっ!? ゲイルの野郎の次はジュリアも殺っちまうかぁ!?」
エイジ「くっ・・・ゴステロ、お前はっ!」
ゴステロ「ひゃあははははぁっ! 貴様にそんなことができるわきゃねぇ。相変わらずの甘ちゃんぶりだからなぁ。ジュリアに殺られなくてよかったぜぇ。エイジィ、貴様はこの俺がレイズナーの頭ごと叩きつぶしてやる! ひゃーははははははぁっ!」
エイジ「ゴステロ・・・お前は許さないぞ! いくぞレイ!」

<デビッドvsゴステロ>
デビッド「ゴステロ、地球人の意地をみせてやる!」
ゴステロ「ハッ、小僧、貴様ごときが俺の相手をしようってのか! サルはサルらしく逃げまわってりゃいいんだ!」

<シモーヌvsゴステロ>
シモーヌ「ゴステロ、あんたの相手はこっちよ!」
ゴステロ「ひゃははははっ! 女っ! せっかくだから派手に殺してやる!」

<リョーコvsゴステロ>
リョーコ「忘れてねぇぞ、てめぇたしか火星じゃ仲間まで殺そうとしてやがっただろ!? そんな卑怯な奴はぶっつぶしてやる!」
ゴステロ「名誉な言葉だぜぇ。俺さまは自分がよけりゃなんでもいいのよ! はははっ、女ぁ、てめぇは自分の悲鳴を聞きながら死んでいけぇっ!」

<ノアルvsシャピロ>
ノアル「シャピロ、てめぇみたいな野郎はさっさと退場しちまいな!」

<シャピロ撃破>
シャピロ「フッ、まぁいい。ここはこの辺で退いておくとするか」
忍「シャピロ、てめぇ待ちやがれ!」
シャピロ「慌てるな藤原。お前たちの相手はいずれゆっくりとしてやろう。もっとも、地球人同士の潰しあいにお前たちが生き残っていたらの話だがな」
沙羅「シャピロ!」
シャピロ「いいことを教えてやろう。グラドス軍は当分本格的な侵攻はせんよ」
亮「なんだと」
シャピロ「そんなことをせずとも、地球人は自滅していく。俺は月からお前たちの愚かな戦いを見ていてやる。くくくくっ、沙羅、俺が憎いか。愛情の裏返しは憎しみだ。だがそれも、しょせんくだらぬ感情にすぎん。そんなものにこだわているようでは、この俺には勝てんぞ」
〔敵ユニット離脱〕

<ゴステロ撃破>
ゴステロ「く、く、く、くそぅっ! てめぇら、この次は必ず八つ裂きにしてやる! ぐぅぅっ、の、脳がいてぇーっ!」
〔敵ユニット離脱〕

<ゲティ撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<マンジェロ撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<ボーン撃破>
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ルリ「周囲にグラドス軍の残存なし」
ユリカ「みなさんお疲れさまでした! 勇くんも統夜くんたちも無事だし、グラドス軍は撃退したし、万々歳!」
比瑪「あ~あ、再会ってもっとロマンチックなシーンを想像してたんだけどなぁ。いきなり戦闘なんてさ」
クルツ「そういう時はな、ヒメちゃん。再会のキスの1つでもしときゃいいんだ」
比瑪「あ、そっか」
マオ「こらこら」
宗介「キス? マウス・トゥ・マウスのことか? クルツ、なぜ人工呼吸が感動の再会と関係がある。確かにその処置のおかげで助かれば感動するかもしれないが、伊佐未 勇は意識もあれば呼吸が停止しているようにも見えんのだが」
ヒカル「あはははっ、なにそれ新しいボケ?」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔カーソル、フィンランドを指定〕
ナデシコ/格納庫
比瑪「勇!」
カガリ「お前ら、ホントに無事でよかったな!」
チボデー「待ちなカガリ。野暮なことするんじゃねぇよ」
カガリ「な、なんだよ、私があいつらの無事を喜んで何が悪いんだよ」
本田「ま、物事には順序ってもんがあるってこった」
アカツキ「青春だねぇ」
ウリバタケ「ケッ」

ナデシコ/格納庫
比瑪「優、ん~」
勇「・・・なにやってんだ?」
比瑪「なにって、再会のキスでしょ?」
勇「バ、バカ、なに言ってんだお前」
比瑪「むっ。なにさ、前はいきなりしてきたくせに。・・・ねえ、勇のブレンはどうしちゃったの」
勇「こいつがそうだ」
〔アンチボディの声〕
ネリー・ブレン「・・・・」
比瑪「この子は体の大きさも人相も違うじゃない」
勇「再リバイバルしたんだ。ネリー・ブレンとユウ・ブレンがおぎないあって、リバイバルし直したんだ。・・・よく戦ってくれた」
比瑪「誰とさ」
勇「ジョナサンの新しいグランチャーだ」
比瑪「ジョナサンがまだ生きてたの?」
勇「ああ・・・俺たちと同じようにここに飛ばされてな。信じられないグランチャーを手に入れていた」
比瑪「ネリーさんって人は?」
勇「・・・・」
比瑪「・・・亡くなったの? ジョナサンにやられて?」
勇「・・・リバイバルのときだ。オーガニック・エナジーの発動ってさ、突然で、情け容赦ないんだ」
比瑪「・・・いろいろあったんだ」
勇「ああ・・・」
比瑪「・・・でもさ、リバイバルして勇とネリーのブレンは一緒になったって、そう言ったよね?」
勇「そう言った。・・・そうか! オルファンのことも、すべてが絶望的じゃないかもしれないんだな?」
比瑪「そうよ! ブレンもあたしたちも、こうやっていきているんだもの!」
勇「なんとかなるかもしれないってことだ!」
比瑪「そうだよ絶対!」
勇「そうだ、誰が絶望なんかするもんか!」
比瑪「そうそう!」

ナデシコ/格納庫
ナッキィ「運命的だねぇ」
カガリ「あ、あいつらなにこんなとこで抱き合ってるんだ! 恥ずかしい奴らだな!」
チボデー「だから邪魔するなって言ったろうが」
ヒギンズ「なんだ、ちゃんとやってるじゃない。感動の再会シーン」
サイ・サイシー「でも、もう一組の再会シーンはなんかもめてるみたいだぜ」
アカツキ「放っておきたまえ。あれはあれでいいんだよ」
一平「あの連中も事情が複雑だからな」

ナデシコ/ブリッジ
統夜「・・・・」
メグミ「統夜くん、どうしたのその顔」
※※カティアがサブパイロットの場合、セリフ追加※※
統夜「テニアにやられたんですよ。あいつ思いっ切り叩きやがって。俺だって別に好きで飛ばされたわけじゃないってのに」
※※フェステニアがサブパイロットの場合、セリフ追加※※
統夜「カティアにやられたんですよ」
アキト「カティアちゃんが? そういうことしそうには見えないけど、どうかしたの?」
統夜「知りませんよ。あいつ話を聞いたらいきなりひっぱたきやがって」

マオ「そのくらい許してやんな。それだけ心配してたってことなんだからね」
統夜「でも艦長、大丈夫だったんですか。迎えにきてくれて助かりましたけど、俺たちや勇を探すためだけに出てきたんじゃ・・・」
アカツキ「もちろんバジルール中尉は反対していたよ」
統夜「やっぱり。そうだと思いました」
ユリカ「大丈夫大丈夫! 遊撃任務の一環ってことにしてあるし、ちゃーんとグラドス軍とも戦いましたから」
エリナ「結果論じゃない、それは」
ルリ「でも一応、事実は事実です」
沙羅「・・・・」
亮「沙羅、シャピロの言ったことを考えているのか」
沙羅「別にあたしとシャピロのことじゃないよ。ただ・・・」
ユリカ「しばらくは様子を見ているようなことを言っていましたね」
エイジ「・・・もともと、グラドス軍の戦略は地球人同士の争いによって地球を弱体化させることでした。月侵攻以降も、混乱した地球圏の状況が変わらないのを確認して、待つことにしたのかもしれません」
健一「どこかを攻撃して、別の一方を有利にする気はないってことか」
ナンガ「高みの見物ってわけだ。グラドス人め」
エリナ「グラドスが動かないって言うなら、いいじゃない。どうせやらなきゃいけないんだから、あいつらがでてこない分だけましよ」
ジュン「そういう考え方もありますね」
ユリカ「まぁ、ともかく統夜くんたちも無事回収したし、ヨコスカに戻りましょう!」

〔カーソル、プラントを指定〕
プラント「最高評議会の新議長就任、おめでとうございます閣下」
パトリック「ふん、この情勢下では当然のことだ。いまだに講和を論じるクラインがどうかしている。そんなことではもはや事態はどうにもならんところへきているのだ」
クルーゼ「おっしゃる通りです」
パトロック「たとえ異星人がいるとしても、こちらから講和を申し入れることなどありえん。それでは地球圏を守ったとしても、我々のおかれた状況は何もかわらん。戦争は勝って終わらねば意味がないのだ。連合が無条件降伏するというのなら受け入れもするが、そうではないのなら連合を叩いた上で、異星人と戦うまでのこと。でなければどのみち我らコーディネイターに未来はない。それをクライン派のものどもはまるで理解しておらん」
クルーゼ「月の異星人が動きをみせる前に、大規模作戦でナチュラルを叩く。オペレーション・スピットブレイクの準備も、閣下が議長となったことで加速されますな」
パトリック「今のところ、情報通り異星人どもは動かぬようだな」
クルーゼ「はい」
パトリック「“真のオペレーション・スピットブレイク”について、クライン派にかぎつけられてはいないだろうな」
クルーゼ「もちろんです。彼らはこの作戦が、連合との講和を有利にするためにものという話を信じております。決行のときになってはじめて、その本当の目的を知ることになるでしょう」
パトリック「うむ」
クルーゼ「近々私も、巡航のため地上に降ります」
パトリック「頼んだぞ、クルーゼ。見ているがいいナチュラルどもめ。我らが本気になればこの戦い、あっという間にカタをつけてみせる」
クルーゼ(ふ・・・ふふっ、だが思い通りに進まぬのが戦争というものだ。せいぜいおもいあがれよ、パトリック・ザラ)
【シナリオエンドデモ終了】


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