No.33
対決!デビルガンダム軍団!
サブタイトル
「対決!デビルガンダム軍団!」
【シナリオデモ1開始】
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/第2会議室
マリュー「でも、あなたたちが無事でなによりだったわ」
ユリカ「それはこっちのセリフですよ。終わった~と思ったらいきなり鉄甲龍が動くから戻れって言われて。そしたらもう全部片づいちゃったって言うんですから」
ナタル「我々も余裕がなかったのだ。なにしろ敵は軍施設にもまだそのネットワークを残したままだったのだからな。一刻も早く事態を解決する必要があった」
ムウ「ま、こっちの状況はさっき話した通りだよ。八卦衆の残り3人と鉄甲龍の長・幽羅帝は倒れ、鉄甲龍要塞も消滅した。マサトと美久は無事だがゼオライマーは大破しちまった」
プロスペクター「あなた方はこれからどうするのです?」
マサト「・・・ゼオライマーを修復します。これからの戦いに必要ですから」
シモーヌ「つまり、あんたたちはまだ戦う気ってわけね。それはなによりだわ」
ロアン「いいんですか、それで」
マサト「ああ」
アカツキ「おやおや、いったいどういう心境の変化だい。それとも、ゼオライマーを直してまた木原マサキとやらになろうとでもいうのか?」
美久「アカツキさん、冗談でもそんなことを言うのはやめてください! マサト君はそんなこと考えていません!」
アカツキ「そいつは失礼。でもねぇ、あれだけのことがあったんだよ。それにもともと“秋津マサト”くんは戦うことを嫌がっていたはずだ。そうだろう? それが鉄甲龍がなくなったとはいえ、戦う気になっているという。不安を抱くのも当然だとは思わないか」
美久「マサト君は」
マアト「それは後でお話します。いいですよね、ラミアス艦長」
マリュー「ええ」
ルリ「とりあえず、これでまた1つ敵が減ったってわけね」
豹馬「そういうこと。そっちはテッカマンが4人も出たんだって?」
アキト「びっくりしたよ。エビルだけかと思ったら、さらに3人も出てくるんだから」
カガリ「で、お前はそいつらのことも覚えてないって言いはるわけか?」
Dボウイ「・・・そうだ」
アキ「Dボウイ・・・」
ノアル「まったく、これだからな。ま、俺はもうあきらめたぜ。何か知ってることがあるなら、こいつが時分から話すのを待つさ」
ムウ「そんなのんびりとやっていられる状況だといいんだがな。襲ってくるテッカマンがさらに増えないとも限らないんだろう」
Dボウイ「・・・・」
ナタル「ミスマル艦長。バルザック中佐がMIAというのは本当なのか」
ユリカ「えむあいえい? なんですかそれ」
ルリ「MIA、ミッシング・イン・アクションの略ね」
宗介「戦闘中行方不明、ということです艦長殿」
マオ「確認はできてないけどたぶん戦死でしょ、ってことよ」
ユリカ「はぁ、なるほど。でも私たちが着いたときにはもうバルザックさんはいなかったんですよ。かわりにノアルさんのソルテッカマンがいて」
ムウ「ソルテッカマン・・・2号機か? よくまぁ、そんな無茶したもんだな」
ノアル「ま、いろいろありましてね。バルザックの野郎はテッカマンエビルにやられたんですよ。俺は止めたんですがね。あのバカ、まっすぐエビルに突っ込んで返り討ちにあっちまいやがった。たぶん生きちゃいないでしょう」
ナタル「・・・・」
マリュー「どうなの、そのソルテッカマンは。コルベット准将は私たちが使うことを許可したのでしょう。あなたが使って戦力になりそうなの?」
ノアル「なかなかご機嫌な性能してますよ、あのソルテッカマンって奴は」
キラ「ノアルさんがソルテッカマンに乗るんじゃ、ブルーアースはどうするんです?」
ミリー「ブルーアースはあたしとアキさんで乗るわ。ね、アキさん」
カガリ「お前が!? ホントに大丈夫かお前。遊びじゃないんだろ」
ミリー「あ~、なによそれ。あたしだってちゃんと訓練は受けてるんですからねーだ」
ムウ「やれやれ。俺に言わせりゃどっちもどっちだよ嬢ちゃんたち。とにかくまぁ、無理はしないでくれよ」
リョーコ「そういや、鉄甲龍がカタついたのはいけど、また例の奴も出たって聞いたぜ?」
カティア「ええ、そうよ」
アカツキ「紫雲くんがここにいるんだ。少なくともやられはしなかったってことなんだろう? どうなったんだい」
統夜「どうもこうもない。前と同じですよ。何もわからないままだ。襲ってきて、また消えた」
マリュー「その件だけどね。ちょっと話があるのよ。マサト君」
マサト「はい」
統夜「待ってください。どうしてあいつのことで、マサトが・・・」
マサト「木原マサキのことだと言ったら、わかってもらえますか」
カティア「木原、マサキ・・・」
ユリカ「どういうことなんですか?」
マサト「かつて鉄甲龍でゼオライマーをつくり、そして僕の・・・僕の“オリジナル”である木原マサキがどういう人物であるかについては、今は重要ではありません。問題なのは、彼があの敵・・・未知の技術をもち、△△△△△△を狙うあの敵のことを、知っていたということなんです」
メルア「あの人が・・・」
フェステニア「それホントなの!?」
統夜「聞かせてくれ、マサト。なんでもいい。あいつらのことを知っているなら、全部話してくれ」
カティア「・・・・」
マサト「あくまでも木原マサキの知識であり、それが真実かどうかについてはわからないことはお断りいておきます。17年程前です。当然“次元連結システム”を開発中だったマサキはあるときささいな偶然から、月面にときおり現れる“特異点”に気づきました」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/第2会議室
統夜「“フューリー”・・・?」
マサト「彼らは自らをそう呼んでいます。マサキは彼らが“月の中”にいると考えていました」
比瑪「月って・・・あの月よね。なんなのよそれ」
マサト「それがなんなのか、彼らがどこから来て、いつからそこにいるのかはわかりません。でも彼らはそこにいる。あの、月の中に。そして、この『自分たちの星』に存在するイレギュラーな生命体・・・人類を排除しようとしています。マサキはそれを知って、彼らもまた自分が倒すべき敵であると判断したんです」
ナタル「バカな。奴らが何者であろうと、地球は我々のものだ。異星人などのものではない」
甲児「確かに奴らの兵器は強力だぜ。△△△△△△がなきゃ対抗できない例のシステムだってある。けどだったらなんで今さらなんだ。少なくともそん時にはもういたんだろ」
さやか「そうよ。それにカティアたちのことや、△△△△△△のことだってあるわ」
マサト「僕が・・・マサキが知っているのは、そこまでです」
カント「がっかりですね。結局、月の中にいる“かもしれない”、フューリーという人たちは僕たちの敵である、ということでしょう。月のことに関してはこれまで確認されていない以上確かめることはできないでしょうし、彼らが“敵”であることはすでに明らかなわけですから、これまでとなにもかわっていませんよ。人類の生き死にの話なら、オルファンの方が切実な問題だと思うな」
クルツ「おーおー、言うねぇ大人子供が」
統夜「・・・わからないな」
雅人「なにがさ」
統夜「それが俺となんお関係があるっていうんだ。あいつらは俺のことを同族、同胞だていった。でもどう考えたって、俺とそんな奴らに関係があるとは思えない。そんな覚えもなに一つない。結局わからない。いったいなんなんだ」
アキト「統夜くん・・・」
ジュン「でも・・・じゃあカティアたちが捕まっていたのは、月の中だったってこと?」
アキ「そういうことになるわね。どうなの?」
カティア「ごめんなさい。私たちにはわかりません。ただ、空や星を見た覚えはないわ。私たちがいた“施設”の外に出たこともない」
フェステニア「うん。それにアタシたちが知ってるのは、そこのほんの一部だけだもん。どれだけ大きい建物で、その外がどうなってたかなんて、全然知らないんだよ」
メルア「そうですね。私も見たことないです」
カティア「だから・・・月の中にあるなにかの構造物だった、と言われれば、そうかもしれないとしか言いようがないわ」
ムウ「しかしなぁ。月の中ったって、そんなもんどうすりゃいいんだ? だいたい、いま月にはグラドスの連中がいるんだしさ」
マリュー「そうね・・・」
マサト「とにかく、僕の話はそれだけです。彼らは△△△△△△を狙うというだけでなく、人類の、僕たちの敵です。戦わなくてはならない」
イネス「彼らの目的が事実なら、これは生存競争だものね」
マサト「僕と美久は、これからラスト・ガーディアンに行きます。できるだけ早く戻ってくるつもりです」
マリュー「わかったわ。頼むわね」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカ基地/第2会議室
ユリカ「は? 修行ですか?」
ジョルジュ「ええ。我々にも少々思うところがありましてね」
サイ・サイシー「やっぱさ、ただの訓練やトレーニングマシンじゃなんか違うんだよなぁ」
チボデー「自分を追い込むにゃ、相応の環境が必要ってこった。オレたちはもともと、デビルガンダムとマスターアジアの奴と戦うために部隊に加わった。だが奴らはあれ以来あらわれてねぇ」
ジョルジュ「ですが、必ず出てくるはず。その時のために、できることはやっておきたいのです」
マリュー「それで基地を離れるというの? まぁ、あなたたちなら大丈夫でしょうけど・・・」
ドモン「ではいいんだな。行くぞレイン」
レイン「あ、ちょっとドモン」
ナタル「待て」
ドモン「なんだ」
サイ・サイシー「まさかダメだなんて言わないよな」
ナタル「好きにしろ。だがなにがあるかわからん状況だ。居場所だけは知らせておけ」
????
アラン「そうか、あの連中がな。行くのか?」
シュバルツ「うむ。デビルガンダムが動く気配がある。今のままでは、奴はマスターアジアに勝てん。奴が成長できるかどうかに賭けてみるつもりだ。例のものの手配は」
アラン「なんとかなった。今運ばせているところだ」
シュバルツ「必要になるかもしれん。頼めるか」
アラン「・・・わかった。シュバルツ・ブルーダー、ずいぶんとこだわるな。ドモン・カッシュと、あのデビルガンダムに」
シュバルツ「それは聞かぬ約束ではなかったかな」
アラン「・・・そうだったな。あんたのおかげで、ずいぶんと助かった。礼を言う」
シュバルツ「フフフッ、お互いさまだ。そちらとて、いろいろと動き回っているのはシャッフル同盟、いや旧シャッフル同盟の者たちに頼まれたから、というだけではないのだろう」
アラン「そうだな。ジョーカーの言った“種子たち”が芽吹くための土壌を作ること。それが私の仕事だと思っている。いや、それがこの地球圏に、人類に未来へと続く道を残すことになるのだと信じている」
シュバルツ「そうあってほしいものだ。では、行くとするか」
〔カーソル、ヨコスカを指定〕
ヨコスカドック/ナデシコ/通路
ミリー「あら、いい匂い」
シモーヌ「そうね。誰かの香水の匂いかしら」
アキ「ミリー、シモーヌも、Dボウイどこにいるかしらない?」
ミリー「えっ、アキさん!?」
アキ「どうかした?」
ミリー「い、いえ、なんでも」
アキ「?」
シモーヌ「彼なら格納庫でペガスの整備を手伝っていたわよ」
アキ「そう、ありがとう」
ヨコスカドック/ナデシコ/通路
ミリー「あーびっくりした」
シモーヌ「どういうこと? アキさんが香水をつけてるなんて。あの人、今までそんなことしたことなかったのに」
ミリー「うん」
ヨコスカドック/ナデシコ/格納庫
アキ「ご苦労様。コーヒーをいれたの。少し休憩しない?」
本田「おう、こいつはすまねぇな。・・・っと、すまんが俺はちょっと用を足してくるぜ」
アキ「もう、コーヒーさめちゃうわよ、おやっさん!」
Dボウイ「アキ・・・」
アキ「なに、Dボウイ」
Dボウイ「・・・君には、本当に感謝している。俺にとって、君は・・・」
アキ「・・・・」
Dボウイ「あ、いや、なんでもない。ありがとう、アキ。その・・・いい匂いだな」
アキ「Dボウイ・・・」
〔カーソル、富士山へ移動〕
山奥
レイン(シャイングも、もう限界だわ。でも・・・なんとか少しでも長くもたせなきゃ。ドモンのためにも、あたしが頑張らないと)
ドモン「レイン、どうしたんだ」
レイン「え? な、なんでもないのよ。みんなはどうしているのかしらと思って」
ドモン「奴らなら心配は無用だ。それよりシャイニングの出力が落ちているようだ。見ておいてくれ。俺はちょっと川の方へ行ってくる」
レイン「もう。人の気も知らないで。ドモン、不用意にラダム樹に近づいちゃだめよ!」
〔カーソル、富士山を指定〕
山奥
ドモン「はぁぁぁぁぁーっ!!」
〔殴打音〕
ドモン「・・・ふう」
〔空を切る音〕
ドモン「なんだ!? 木が・・・」
???「甘いぞドモン! 寝ぼけまなこを開いてよく見ろ!」
ドモン「くっ、何者だ!?」
シュバルツ「私だよ、ドモン」
ドモン「なに!? お前は確かあのときの・シュバルツ・ブルーダーと言ったか。こんなところでなにをいている。俺になんの用だ」
シュバルツ「お前たちが修行をしていると知ってな。様子を見にきた。果たしてデビルガンダム、いやマスターアジアを倒せるほどの腕前になったかどうかをな」
ドモン「なんだと? お前はいったい何者だ。なぜお前がそんなことを気にする。いや、そもそもお前は・・・」
シュバルツ「そんなことはどうでもいい! さきほどから見させてもらっていたが、ドモン、まだまだ力が足りないようだな」
ドモン「お前になにがわかる。余計な口だしはやめてもらおう」
シュバルツ「フッ、己が腕に自信があるのか。ならばそれがどれほどのものか、この刀に聞いてみるがよい」
ドモン「刀・・・? バカな。こんなさびた刀で、あの大木を切ったというのか?」
シュバルツ「その通り! ハハハハッ、臆したかドモン。果たしてお前にできるかな」
ドモン「フン、いいだろう。やってみるさ。よく見ていろ!」
〔刀を振るう音〕
ドモン「くっ・・・まるで切れない!?」
シュバルツ「ドモンよ。デビルガンダムに、いやマスターアジアに勝ちたいのだろう。泣きたくなければ己を鍛えぬくことだな、ドモン・カッシュ。もうそれほど時間はないぞ。ハァッ!」
〔空を切る音〕
〔画面、点滅〕
ドモン「いない? シュバルツ・ブルーダー・・・なにを考えているんだ、あいつは」
【シナリオデモ1終了】
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
ドモン「はあぁぁぁぁーっ!!」
〔ドモンの周囲にダメージのエフェクト〕
ドモン「ふう・・・また腕の反応がにぶくなってきたか。レインの奴、何をやってるんだ」
〔第3軍ユニット出現〕
シュバルツ「調子は悪くないようだな、ドモン。だがその様子ではまだあの刀を使いこなせてはいないな」
ドモン「シュバルツ・・・」
シュバルツ「そんなことでは、デビルガンダムにもマスターアジアにも勝てぬのではないかな?」
ドモン「・・・あんな刀でなにがわかる。勝てるさ。スーパーモードさえあれば、俺は師匠を超えてみせる」
シュバルツ「ハハハハハッ、愚か者め! 貴様のスーパーモードなど、欠点だらけだ。そんなものではマスターに勝てぬ」
ドモン「なんだと!? どういうことだ!」
シュバルツ「お前のそれは“怒り”のスーパーモード だが“怒り”とか心を曇らせ、見えるはずのものすら見えなくする。そんなスーパーモードなどあの男には通用せん」
ドモン「フン、お前の言うことなどいちいち聞いていられるか。修行の邪魔だ」
シュバルツ「信じられぬようだな。ならば試してみるか!」
ドモン「なに?」
〔シュバルツ、ドモンへ隣接〕
〔ドモンにダメージ〕
ドモン「くっ、シュバルツ、いきなり何をする!?」
シュバルツ「どうしたどうした、ドモン・カッシュ! それでは死ぬことになるぞ! 本気でかかってこい!」
ドモン「シュバルツ! いったいどういうつもりだ! お前まさか・・・」
シュバルツ「さぁさぁ! 貴様の自慢のスーパーモードとやらを出してみろ!」
〔ドモンにダメージ×〕
〔ドモンに爆発〕
ドモン「ぐぅぅっ、おのれぇっ! お前がその気なら、相手になってやる! いくぞぉぉーっ!」「俺のこの手が光ってうなる! お前を倒せと輝き叫ぶぅ」
〔ドモン、気力130〕
〔ドモン、スーパーモード発動〕
ドモン「くらえっ! シャァァァァイニングフィンガァァァァーッ!!」
〔武器の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔シュバルツ、後退〕
シュバルツ「フフフフッ、ハハハハハハッ! どうしたどうした、ドモン・カッシュ!」
ドモン「バ・・・バカな、俺のシャイニングフィンガーがこうも簡単に・・・」
シュバルツ「自分のほどがわかったようだな。ドモン、怒りのスーパーモードではない真のスーパーモードを身につけるのだ」
ドモン「真のスーパーモード・・・シュバルツ、それはいったい!?」
シュバルツ「それは己の内より見い出すほかはない。恐れや迷いを断ちきり、技に己の魂をこめるのだ! さぁ、いくぞ!」
ドモン「ま、待てシュバルツ!」
シュバルツ「出来ねばお前が死ぬことになるぞ、ドモン! 死にたくなくばやってみせろ! そらそらそらそら!」
〔シュバルツ、ドモンへ隣接〕
〔ドモンにダメージ×3〕
ドモン「くっ、シュバルツ、何を考えている!?」
シュバルツ「どうしたどうしたどうした!!」
〔ドモンにダメージ×2〕
ドモン「ぐうぅぅぅっ・・・」
シュバルツ「もう観念したか、ドモン! ならば心静かに死ね!」
ドモン(ほ、本気だ・・・シュバルツは本気で俺を殺そうと。だが、なぜだ・・・)
〔水の滴る音〕
ドモン(なんだ・・・?)
〔水の滴る音〕
ドモン(な、なんだこの気分は。兄さん・・・父さん、母さん、師匠・・・。いっさいが過ぎ去っていく・・・もう怒りも憎しみもどうでもいい・・・。あるのは目の前の自分の死・・・・・・。レイン・・・?)
〔水の滴る音〕
ドモン「見える!」
〔画面、金色に発光〕
ドモン「光った? 紋章がこんなに・・・。これはいったい・・・この光はなんだ!?」
シュバルツ「・・・ようやくつかんだようだな、ドモン」
ドモン「シュバルツ・・・これはいったい・・・」
シュバルツ「明鏡止水の心よ。いいか、わだかまりや、やましさのない澄んだ心。それが明鏡止水。それが人に、己を超えた力を持たせることができる」
ドモン「それが俺のスーパーモード・・・。今までのはすべて俺にそれを教えるためだったのか? なぜだシュバルツ。なぜお前はそうまでして俺に」
シュバルツ「そんなことはどうでもいい。よいかドモン、明鏡止水だ。それしかマスターアジアに勝つ方法はない。忘れるなよ」
ドモン「お、おい待て」
〔第3軍ユニット離脱〕
ドモン「また行ってしまったか。明鏡止水・・・か。シュバルツ・・・お前はいったい何者なんだ・・・」
〔味方ユニット出現〕
ドモン「あれは・・・」
チボデー「どうした、ドモン」
ジョルジュ「今シュバルツがいたようでしたが。私はあの方に、レイモンドを救っていただいたお礼もまだしていないのですよ。彼はどこへ?」
ドモン「あ、ああ・・・それが・・・」
アルゴ「まて。お前たち、気づかないか」
サイ・サイシー「・・・アニキ、どうやらオイラたち、いつのまにか囲まれているみたいだぜ」
〔敵ユニット出現〕
ドモン「デスアーミー!? バカな、なぜこんなところに・・・まさか!?」
チボデー「ああ・・・こいつらがいるってことは、アレもいるってこった」
ジョルジュ「なんのつもりか知りませんが、私も待つのに飽き飽きしていた所です。向こうから出てくるのならば、願ってもないこと」
サイ・サイシー「ここで決着をつけちまおうぜ。オイラたちをいいように操ってくれたあいつらとさ!」
アルゴ「うむ。俺たちの新しい技を試すのにもちょうどいい」
チボデー「そういうこった。いくぜドモン!」
ドモン「ああ・・・片っ端から叩きつぶしてやる! 出てこい、東方不敗!! キョウジィ!!」
アルゴ「焦るなドモン。奴らがここに現れた目的はわからん。だがこれwが俺たちを狙ったものなら、こいつらは囮だ。そう、俺が海賊時代によく使った手だ。本隊はかならず別の場所に現れる」
ジョルジュ「なるほど。では注意して戦うとしましょうか」
<戦闘開始>
<敵8機以下or4PP・味方援軍1&敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
アルゴ「ドモン!」
ドモン「やはり出たか!?」
サイ・サイシー「いや、違うぜアニキ!」
チボデー「なんだ、奴らは」
ドモン「デビルガンダムの手先か!」
ジョルジュ「待ってくださいドモン。もしかしたら、我々と同じようにDG細胞にのっとられ、操られているだけの者たちかもしれません」
サイ・サイシー「けどさ、だからってどうにもできないぜ、オイラたちじゃ」
チボデー「・・・だな。オレたちはシャッフル同盟に巣くわれたが、オレたちにゃそんな器用な真似はできねぇ。なら奴らが誰であろうが、ぶっ潰して楽にしてやるしかねぇ。いいなドモン」
ドモン「そのつもりだ」
チャップマン「フフフッ」
ミケロ「ひゃははははぁ! 久しぶりだなぁ、ドモン・カッシュ!」
ドモン「なにっ!? まさか、ミケロか!?」
ジョルジュ「もう1人はチャップマン・・・。これは驚きました。死んだはずのあなたが、デビルガンダムの手先になっていようとは。それもあのDG細胞のせいというわけですか」
ドモン「お前たちもデビルガンダムに取り込まれてしまったのか」
ミケロ「取り込まれただぁ? 死んでたチャップマンはそうかもしれねぇが、俺様は自分の意思でやってるのよ」
ドモン「何だと!? ミケロ、悪魔に魂を売ったのか!」
ミケロ「おかげですげぇ力を手に入れたぜぇっ! てめぇら、覚悟しな! 俺様の力をたっぷりとみせてやる!」
〔味方戦艦出現〕
ユリカ「超特急でとうちゃ~く!}
アルゴ「アークエンジェルとナデシコ・・・
チボデー「なんだってここにいるんだ」
ユリカ「そんな話はあとあと。まずは悪い人たちを倒しちゃいましょう!」
〈出撃準備〉
<ドモンvsミケロ>
ミケロ「てめぇもここで終わりだ! 覚悟しろドモン!」
ドモン「くっ、以前のミケロとは大違いだ。DG細胞を受け確実にパワーアップしている! だがッ!」
<ドモンvsチャップマン>
ドモン「チャップマン!」
チャップマン「フ・・・フフフフッ」
<ミケロ&チャップマン撃破・敵増援2出現>
ドモン「いつまでこんな茶番をい続ける! ミケロとチャップマンは倒したぞ。さぁ、出てこい東方不敗ぃっ!」
〔敵ユニット出現〕
東方不敗「ばかもの!! おのれごときに呼び捨てにされるいわれはないわ! それが貴様の師匠に対する態度かぁっ!」
ドモン「黙れぇっ!! 俺はもう、あんたを師匠とは呼ばない!!」
東方不敗「くくくっ、未熟よのうドモン。お前の兄上もおるというのに」
ドモン「なにッ!?」
〔敵ユニット出現〕
キョウジ「フッフッフッフッ」
ドモン「デビルガンダム・・・キョウジィィィッ!!」
〔第3軍ユニット出現〕
ちずる「あれは・・・」
甲児「あのときの覆面野郎か!」
健一「確か、シュバルツ・ブルーダー・・・。どうしてあいつがこんなところに」
シュバルツ「待てドモン! 心を落ち着けるのだ!」
ドモン「シュバルツか!? うるさいッ、邪魔をするな!!」
シュバルツ「ドモン!」
ドモン「東方不敗! 今日こそケリをつけてやる!!」
〔ドモン、気力150〕
シュバルツ「・・・聞いてはもらえんようだな。明鏡止水・・・曇りのない鏡のごとく、静かにたたえた水のごとき心。だが、今のお前には無理のようだな」(しかしシャッフル同盟やあの者たちの力ぞえがあれば、あるいは・・・)
〔第3軍ユニット離脱〕
豹馬「消えた!?」
めぐみ「いえ、違うわ。なんて素早い動きなの・・・」
ルリ「でも・・・なにしに出てきたの、あの人」
ドモン「待っていろ東方不敗! 今そこへいくぞ!」
ユリカ「ちょ、ちょっとドモンさん!? 無茶しないでください!」
〔ドモン、東方不敗へ接近〕
ドモン「くらえぇぇっ、東方不敗ぃぃ!!」
〔ドモン、東方不敗へ攻撃〕
〔東方不敗、回避〕
東方不敗「フン、この程度の技でなにをするつもりだ? 未熟者がぁっ!」
ドモン「ぐぅぅっ、おのれぇぇぇっ!」
キョウジ「ククククククク、ハーッハハハハハッ!!」
ドモン「ッ!? なにがおかしい・・・何がおかしいぃぃぃッ! 貴様に笑われる筋合いはない! 俺は貴様を許せん! 貴様を叩きつぶしてやる!」
東方不敗「その前にワシが相手であろう。だが貴様のスーパーモードなど、このワシには通用せんぞ」
ドモン「黙れぇっ!!」
〔ドモン、東方不敗へ攻撃〕
[イベント戦闘「ドモンvs東方不敗」]
ドモン「バ、バカな・・・」
東方不敗「そんなスキだらけの技で、このワシが倒せるとでも思うたか! この愚か者めぇっ!」
〔東方不敗、ドモンへ攻撃〕
〔ドモンにダメージ×2〕
ドモン「うわああぁぁぁぁーッ!!」
リョーコ「ドモン!?」
忍「くそ、あのバカなにやってやがる!」
サイ・サイシー「アニキ!」
東方不敗「さあ、今とどめをさしてやるぞ! くらえぃ!」
〔第3軍ユニット出現〕
シュバルツ「いかん、ドモンッ! なにをやっている!!」
〔シュバルツ、ドモンへ接近〕
〔シュバルツにダメージ×2〕
シュバルツ「ぐぅっっ・・」
東方不敗「なに!? 貴様、何者だ!」
ドモン「シュバルツ!?」
シュバルツ「くっ・・・。愚か者が。あれほど忠告したのに なぜスーパーモードを発動させた・・・」
ドモン「シュバルツ・・・いったいどうして・・・」
シュバルツ「いかにお前とて、仲間たちとともに戦うのならば勝機はあると思った。だがお前は・・・」
ドモン「すまない・・・シュバルツ。俺はなっちゃいない。修行が足りなかった・・・」
〔東方不敗、ドモンへ接近
〔ドモンにダメージ×2〕
ドモン「なにっ!?」
東方不敗「なっちゃいない! 本当になっちゃいないぞドモン! そやつに救われ、怒りもおさまったというのに、スキだらけでこのザマだ。さぁ、首をへし折ってくれるわ!!」
〔ドモンにダメージ×2〕
ドモン「うわあぁぁぁぁぁぁぁーっ!!」
チボデー「ドモン! なんとかしやがれ!
シュバルツ「ドモンよ・・・思い出せ。あのときの一瞬を・・・明鏡止水の一瞬を・・・!」
〔水の滴る音〕
ドモン(父さん・・・母さん・・・俺は・・・俺は・・・)
東方不敗「観念したかドモンよ。さぁ、心静かに死ぬのだ」
ドモン(死ぬ・・・? 俺が・・・? そうだ、あの時と同じだ・・・あの時と・・・)
〔水の滴る音〕
レイン「ドモン、ドモンどうしたの!? がんばって・・・負けちゃだめ!」
ドモン(レイン・・・?)
〔画面、発光〕
〔ドモン、「明鏡止水」発動〕
ドモン「見えた! 水のひとしずく!」
東方不敗「なんだこの気迫は!? 今までの奴とは違う・・・なんだ!?」
ドモン「東方不敗・・・」
マスター「・・・フン、少しは利口になったか。だが、つけあがるなドモン!」
〔東方不敗、ドモンへ攻撃マスターにダメージ×2〕
[イベント戦闘「ドモンvs東方不敗」]
東方不敗「ぐっ! なにぃッ!?」
シュバルツ「おお・・・できたぞ。それこそまさしく・・・お前の真のスーパーモード・・・」
〔第3軍ユニット撃破〕
ドモン「シュバルツ!? ・・・すまないシュバルツ。俺が未熟なばかりに・・・。キョウジ・・・兄さん・・・。もう、終わらせるよ・・・」
東方不敗「こやつ・・・いつのまにこれほどの力を。ええい、出でよ、デスアーミーどもよ!」」
〔敵ユニット出現〕
キョウジ「ウオォォォォォーッ!!」
ドモン「東方不敗・・・俺はこの紋章にかけてお前を倒す。デビルガンダムもろとも」
<ドモンvs東方不敗>
ドモン「いくぞっ、東方不敗!」
東方不敗「愚か者が! 貴様に師であるこのワシが倒せると本気で思っているのか!」
<ドモンvsキョウジ>
ドモン「兄さん・・・もう終わらせるよ」
キョウジ「ウオォォォォォーッ!!」
<チボデーvs東方不敗>
チボデー「覚悟しな、マスターアジア! 今度はあのときのようにはいかないぜ!」
東方不敗「フン、未熟者がほざきよるわ!」
<サイ・サイシーvs東方不敗>
サイ・サイシー「オイラたちをDG細胞なんかに取り込ませた礼は、たっぷりさせてもらうぜ! 目にものみせてやる!」
東方不敗「はははははっ! この身のほど知らずめ! 思い知らせてくれるわ!」
<ジョルジュvs東方不敗>
ジョルジュ「あなたに操られ、いいように使われた。騎士たる者にあるまじき行いをしてしまった。その責任はとってもらいますよ。そう・・・あなたを倒してね!」
東方不敗「貴様ごときにワシが倒せると思っておるのか。笑わせるでない!」
<アルゴvs東方不敗>
アルゴ「恨みを晴らさせてもらう」
東方不敗「ザコが、返り討ちにしてくれるわ!」
<キョウジ撃破・敵増援3出現>
マリュー「やったの!?」
ドモン「キョウジ・・・」
キョウジ「ウオォォォーッ!!」
〔敵ユニット撃破〕
東方不敗「ああ・・・ワシの、ワシのデビルガンダムが・・・。おのれ! 貴様ら全員生かしては帰さぬぞ!!」
〔東方不敗、回復〕
ドモン「なにッ!?」
チボデー「野郎、まさか・・・」
レイン「DG細胞・・・DG細胞の自己修復機能だわ・・・」
〔敵ユニット出現〕
サイ・サイシー「あいつらまでふっかつしやがったぜ!?」
チボデー「シット! あんな奴ら相手にどう戦えってんだ!?」
ユリカ「復活するなら、しなくなるまで倒すまでです! みなさん、いいですね!」
ドモン「言われるまでもないッ! 東方不敗・・・なぜだ、なぜそうまでして戦う!? 俺たちを倒していったい何になる!?」
東方不敗「ワシが何のために戦うかだと? そんなことを貴様に話してどうなる。ククク、ワシも哀れよな。まさか自分で育てた弟子にこうまで逆らわれるとは、思ってもみなんだわ。そうだ、貴様らさえ、貴様らさえあのときカオシュンにあらわれなんだら、どれほどよかったか!」
ドモン「東方不敗・・・お前はいったい・・・」
マスター「だからお前は、アホなのだぁっ! ドモン、貴様は許さんぞ!」
〔東方不敗、ドモンへ隣接〕
ドモン「望むところだ。こい、東方不敗!」
〔ドモンにスパーク〕
ドモン「なに!? どうした、動けシャイニング!!」
レイン「いけない、ダメージを受けすぎたシャイニングはもう・・・。ドモン、逃げて!」
マスター「フフフッ、どうやら勝機はワシにあるようだな」
ドモン「動け! 動いてくれ! シャイニングガンダム!!」
東方不敗「死ねいドモン!」
〔東方不敗、ドモンへ攻撃〕
〔ドモンにダメージ〕
ドモン「うわあぁぁぁぁぁーっ!!」
鉄也「ドモン!」
〔味方ユニット出現〕
アラン「いかん! やはりこうなってしまったか」
ルリ「あれは・・・」
忍「ブラックウイング・・・黒騎士か!?」
沙羅「あの旦那、今度はなにしに来たってのさ!」
アラン「聞こえるかドモン・カッシュ。受け取れ! お前の新しい機体を!」
ドモン「な・・・なに!?」
〔味方ユニット撃破〕
ユリカ「えっ、なに!?」
レイン「あれは・・・あれはまさか・・・ゴッドガンダム!?」
ドモン「ゴッドガンダム・・・?」
レイン「ドモン、そのモビルファイターに乗って! あなたならできるわ!」
ドモン「レイン・・? わかった!」
東方不敗「なんだ・・・あやつ、まさかあれに乗りうつろうというのか」
忍「黒騎士! てめぇなんの真似だ!」
アラン「見てわからないか、藤原。聞こえるかアークエンジェル、ナデシコ。マスターアジアを逃がしてはならない。ここで倒すのだ」
ドモン「これは・・・同じだ、シャイングと」
アラン「レイン・ミカムラ、今からゴッドガンダムのデータを渡す!」
〔アラン、ユリカorルリへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕
レイン「モーションデータの転送終了。いいわドモン!」
ドモン「ああ・・・これならばやれる! さぁこい東方不敗! 決着をつけてやる!!」
東方不敗「ほざけぇぇーっ!」
<ミケロ撃破>
〔敵ユニット離脱〕
<チャップマン撃破>
〔敵ユニット離脱〕
<東方不敗撃破・勝利条件達成>
東方ドモン、おのれはぁっ!」
ドモン「そのまま寝ていろ東方不敗! 俺たちには、貴様と遊んでいるヒマはない!」
〔ドモン、東方不敗へ接近〕
ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃える! 勝利をつかめと轟き叫ぶぅっ! いくぞ、ばぁくねつ! ゴッドォォ! フィンガァァァァーッ!!」
〔ドモン、東方不敗へ隣接〕
〔機体の拘束音〕
ドモン「ヒィィィィトォ・エンドォォッ!!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
東方不敗「ド、ドモン・・・」
〔敵ユニット撃破〕
チボデー「へっ、終わったなドモン」
ドモン「・・・ああ。師匠・・・兄さん・・・シュバルツ・・・。父さん・・・ついにデビルガンダムを倒したよ・・・」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
〔カーソル、富士山を指定〕
ナデシコ/ブリッジ
ユリカ「やりましたね、ドモンさん!」
統夜「目的達成・・・ってわけですよね」
フェステニア「どうすんの、これから」
ラッセ「まさかこれで終わりってことはないよな?」
ドモン「フッ、当然だ。デビルガンダム・・・いや、キョウジと東方不敗は倒した。あとは地球を守るために全力で戦うだけだ。お前たちと一緒に」
ムウ「それを聞いて安心したよ。けど、あの機体は・・・」
ドモン「ああ。あんた、黒騎士と言ったな。いったいどういうことなんだ」
レイン「どうしてあなたがあれを。いったいどこから・・・」
アラン「気にするな。あれはもうお前の機体だ、キング・オブ・ハート。好きに使え」
ドモン「なに?」
忍「気にするなだと? おい、いい加減にしろよおせっかい野郎。確かにおかげでドモンの奴は助かったが、いったいてめぇはどこの誰で、なんのつもりでこんなことをしてやがる。俺たちのまわりをちょろちょろする理由はなんだ」
マリュー「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアスです。あなたの支援に感謝します。でも、理由は聞かせてほしいわ」
アラン「理由など『地球を守るため』で十分ではないか、ラミアス少佐。それから、“地球連合軍第3艦隊特務分艦隊”の諸君」
忍「てめぇっ!」
アラン「だが、これだけは言っておく。この戦いはまだ続く。これからよりいっそう、地球圏は混乱の中へ放りこまれるだろう。君たちもそれに巻き込まれていく。そうなったとき、なんのために、誰と、どう戦うべきなのか。それを見誤るな。本当にこの星の、自分たちの未来を守りたいと思うのなら、自分自身の考えを持て。そこにいるエイジ・アスカのようにな」
エイジ「・・・・」
アラン「私の言いたいのは、それだけだ」
キラ(なんのために、誰と・・・?)
アラン「では諸君。またいずれな」
ナデシコ/格納庫
健一「待ってください。あなたは俺たちを助けてくれたとき、ダンゲ将軍と一緒にいたはずだ」
アラン「彼は立派な人物だった。最後までおのが信念をつらぬき、そして異郷の地で果てた」
健一「異郷・・・ではあの人がボアザン星人だと知っていたんですか」
アラン「知っていた。君たち兄弟が、ボアザン星人の血を引いていることもな」
健一「・・・なら、俺たちの父のことも知っているわけですね」
アラン「剛健太郎博士、いやボアザン星人ラ・ゴールはまだ生きている」
日吉「本当!? じゃやっぱり地底城っていうボアザンの秘密基地にいるんだね!?」
アラン「焦らず、機会を待つことだ。チャンスはかならずくる」
〔カーソル、ヨコスカへ移動〕
ヨコスカ基地/ナデシコ
ナンガ「なんだ? いったいなにがはじまったんだ」
デビッド「なんでもみんな疲れてるだろうから、元気づけるために料理をしてるんだそうですよ。ユリカ艦長が言い出したって」
カガリ「それでサイ・サイシーやカナメに料理を教えてもらうんだとさ。まったく、よくやるよ」
ドモン「レイン、お前もついでに教えてもらったらどうだ」
レイン「それどういう意味よ」
ヨコスカ基地/ナデシコ
かなめ「えーっと、じゃ、とりあえずできたものを見せてもらえます?」
ユリカ「はい先生!」
リョーコ「これでどうだ!」
サイ・サイシー「ウッ!? こ、この臭いは・・・」
かなめ「あ、あの、ホントにあの材料でこれが?」
ユリカ「はいそうです! 大丈夫大丈夫、アキトのために愛情たっぷりに作りましたから! 絶対においしいです!」
かなめ「い、いや、愛情は確かに大事かもしんないけど、それ以前に基本が・・・っていうか、これって料理じゃなくてもはや毒なんじゃ・・・」
サイ・サイシー「こんなの食べたらオイラ舌が死んじゃうよ」
かなめ「と、とりあえずそれは捨ててもらって、ユリカさんとリョーコさんはもう1回別のを・・・」
宗介「千鳥。艦長殿とスバルならもういないが」
かなめ「へ?」
さやか「あ、甲児くん」
甲児「艦長とリョーコさんなら、今ものすごい臭いをまき散らしながらアキトさん探してたぜ?」
サイ・サイシー「・・・アキトのアニキも可哀想に。レインねーちゃん、用意しといた方がいいと思うぜ。たぶんメディカルルームに担ぎ込まれて来るんじゃないかなぁ」
レイン「そ、そうみたいね」
かなめ「ま、まぁあの人たちのことは忘れて。シモーヌとレビンさんは問題なしよね。さやかさんのもおいしそうだし」
シモーヌ「女としてこれくらいはできないとね」
レビン「まったくよ」
シモーヌ「あなたは女じゃないでしょ」
レビン「なによ、それって差別じゃない! きーっ、悔しい!」
甲児「おっ、うまそうだな。さっすがさやかさん、料理も上手だぜ!」
さやか「まぁ、甲児くんったら」
デビッド「シモーヌ、それって俺のために作ってくれたのか」
シモーヌ「そんなわけないでしょ。エイジに食べてもらうのよ。決まってるじゃない」
デビッド「・・・だよな」
かなめ「アキさんはどうです?」
サイ・サイシー「あれ? このスープ具が全然入ってないぜ? アキねーちゃん一生懸命イモとニンジンむいてたよな。あれはなんに使ったんだ?」
アキ「え、ええ。その、ちょっと」
宗介「・・・もしかしてここに捨ててあるのがそうなのではないか」
かなめ「あー! アキさんダメじゃない! これ皮じゃなくってほとんど身ですよ!?」
レビン「しょうがないわよ。アキったら料理なんてしたこともないんだもん」
アキ「・・・はぁ」
豹馬「た、大変だ!」
甲児「どうしたんだ、豹馬」
豹馬「アキトさんとボスが倒れた! なんでも食事に毒を盛られたそうだぜ!」
宗介「なに!? まさか、敵の潜入を許したのか!? さてはパイロットを一人一人毒殺し、内部から我々に揺さぶりをかけるつもりか。いったいどこの組織が・・・。いやこうしてはいられん。すぐにでも犯人を探しだし拘束しなくては。千鳥、俺は艦内での銃使用の許可を艦長殿にもらってくる。ここを動くな。甲児、豹馬、デビッド、カガリ、ドモン、お前たちも来い。2チームで敵を狩り出すぞ」
かなめ「こら、待ちなさいよ宗介!」
宗介「千鳥、なぜ止める。このまま放置すれば、どれだけ被害が広がるか。一刻も早く捜査を開始せねば」
かなめ「んなことしなくていいっての。どうせ犯人はその艦長さんでしょ」
サイ・サイシー「だよなぁ」
甲児「ボスは横取りして食おうとでもしてたんだろ。あいつらしいぜ」
シモーヌ「元気出して、アキさん。アレよりはアキさんのほうが何倍もマシなんだから」
アンナ「シモーヌ」
デビッド「シモーヌ・・・それフォローになってないぜ」
アキ(・・・ふぅ。こんなんじゃ、女の子としての合格点はもらえそうにないか・・・)
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
???(※ミユキ)「お兄ちゃん・・・どこにいるの、お兄ちゃん・・・」
ザフト兵「ラダムだ、ラダムが出たぞ!」
ザフト兵「迎撃しろ! カーペンタリアにモビルスーツ隊の支援を!」
〔敵ユニット出現〕
ラダム獣「ギイィィィィッ!」
ザフト兵「うわあぁぁぁーっ!!」
ザフト兵「だ、だめだ、逃げろぉっ!」
ザフト兵「そこのお前、はやく逃げろ! ちきしょう、ラダムめ!」
ザフト兵「た、助けてくれぇ!」
???(※ミユキ)「・・・テックセッター!」
〔画面、エネルギーの広がり〕
〔第3軍ユニット出現〕
レイピア「テッカマンレイピア!」
ザフト兵「な・・・」
レイピア「ラダム・・・お前たちの好きになんて、絶対にさせない」
〔レイピア、ラダム獣へ接近〕
〔敵ユニット撃破〕
レイピア「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ザフト兵「テ・・・テッカマンだ!」
ザフト兵「化け物め!」
〔敵ユニット出現〕
ザフト兵「隊長、ラダム獣ではありません。テッカマンがいます!」
ザフト兵「なに!? 奴らめ、こんなところにまで。攻撃しろ!」
〔レイピアの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
レイピア「ッ!?」
〔レイピア、前進〕
ザフト兵「逃がすな!」
レイピア「うっ・・・。お兄ちゃん・・・どこなの・・・」
【戦闘マップ2終了】
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