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No.26
それぞれの願い

【シナリオデモ1開始】
日本エリア
JUDA/社長室
〔バーニアの噴射音〕
緒川「LOTUS各艦、JUDAに帰艦…っと」
石神「戦闘データ処理、終了。各セクションリンク開始…」
〔ゲージの発光音〕
緒川「天国の社長、喜んでください…。擬態獣も邪魔大王国も倒れ、ついにダリウス軍との戦いも終わりました」「…変な話よね。社長のホログラムウを目の前にして仏前に御報告ってのも…」
石神「アイドルコンテストだ!」
緒川「…は?」
石神「戦いに付かれた戦士達の休息と祝勝会を兼ねて、アイドルコンテストを開催するんだ、緒川君」
緒川「こ、これって…秘密通路で私達を妨害したイタズラ好きのセキュリティシステム!? あの時、完全に解除したはずなのに…」
石神「嫌だなぁ、緒川君。セキュリティシステムは関係なくこのインターフェイスは稼動している」「君達がこれを見ている時、私は既に死んでいるだろう」
緒川「…社長、本島は生きてらっしゃるんじゃ…」
石神「君達がこれを見ている時、君達がこれを見て、君達が、君きみみみ…」
緒川「都合が悪くなるとすぐフリーズしちゃうんだから…」

ミサト「…それで、アイドルコンテストですか」
緒川「社長曰く、休息と祝勝会を兼ねたものだそうです」
レディ「メンバーの精神的疲労が限界に達しているのは事実だ」「アリスやドクター・フランクリン、カナリア中尉らの報告からもそれは読み取れる」
ミサト「それはまあ、そうですけれど…」
石神「案ずる事はないよ。余興を含めて、プログラムは既に出来上がっている」「豪華ゲストへの交渉や根回しも済ませているから、安心してくれたまえ」
ミサト「ええっ!?」
緒川「すみません、もうランカ・リーとエイーダ・ロッサにオファーを勝手に出されていたようで…」
レディ「…こうなると止められん。終戦記念イベントとしても価値はある。頼んだぞ、葛城一佐」
ミサト「………」「…こうなりゃ、腹をくくるしかないか」

JUDA/レストルーム
杏奈「ええーっ!? アイドルコンテスト~!?」
シズナ「ほれ見い、杏奈ちゃんもドン引きやないか」
一鷹「やっぱ誰でもこんな反応になるよな…」
イクサー3「なになに? 誰が一番強いか決めるの?」
霞 渚「違うわ、イクサー3。アイドルコンテストっていうのは……う~ん、なんだろう?」
ルゥ・リルリ「誰が一番、魅力的か…それを競う催し物ですね」
アスラン「しかし、そんなものを開催している余裕があるとは思えない。本当なら自由時間だって惜しいくらいだ」
シン「アスランは根を詰めすぎなんです。いいんじゃないですか? たまにはこういうのも」
アスラン「どうしてそう思うんだ?」
シン「ディオキアでみんなの笑顔見たらああいうのもいいんじゃないかって思っただけです」
ルナマリア(シン、あの時はステラの事で手一杯だと思ってたのに…ちゃんと見るところは見てたのね)
ダイヤ「ああ、あの時はよかったよな! ほんとみんな、喜んでくれててさ」
ハイネ「そりゃ、ガイキングやコン・バトラーを間近で見られりゃ喜ぶのも当然でしょうよ」
ダイヤ「今度はランカさんやエイーダさんの歌、それにアイドルコンテストもあるんだからあれ以上に盛り上がると思うぜ」
カトル「だけど、アイドルコンテストなんて候補者はどうするつもりなんでしょう?」
ピュリア「そりゃもちろん、アタシ達の中から選ぶに決まってるだろ?」
カトル「あはは…やっぱりそうなりますか」
ピュリア「よく見ろよ、『LOTUSのアイドルは君だ!』って書いてるだろ」
ルナマリア「ピュリアはやけに張り切ってるのね」
ピュリア「そりゃ、アイドルと言ったらアタシに決まってるからな」「LOTUSも大所帯だけど大空魔竜のクルーの男どものほとんどはあたしのファンだし、無難だろ?」
ダイヤ「………」
シン「………」
ピュリア「な、何がおかしいんだよ!?」
ダイヤ「俺だったら、アイドルはルルがいいと思うけど。ルルの笑顔のおかげで、みんながどれだけ救われてるか…!」
ルル「やめてよ、ダイヤ君…。無理よ、私なんか…」
杏奈「あはは…。ルルちゃん、照れてる」
一鷹「何だかんだでダイヤたちも乗り気だな。さすが石神社長の残したプログラム、息抜きの効果は抜群だぜ」
シズナ「ああ…南雲があのアホ社長に感化されていく…」

JUDA/ロビー
キョーコ(ふ、普段は大空魔竜の厨房で目立たない私がついに主役を張る時が…)(大空魔竜はもとより、この部隊で一番キュートなのはあたしで間違いない…)
レベッカ(何という事だ…。自己紹介すらさせてもらえぬ私にこのようなチャンスが巡ってくるとは)(いや、何を言っているんだ、私は。ヴェスターヌ様のために働く以外、私にはする事などない)
〔精神感応音〕
キョーコ(…! こいつもコンテストに出やがるのか…! たかが脇役オペレーターの分際で…)
〔精神感応音〕
レベッカ(む…。こいつは大空魔竜の腹黒女! こんな奴がアイドルの座につくくらいなら私が…!)
〔ドアの開閉音〕
アスカ「何よ、ふたりしてアイドルコンテストの募集要項に見入っちゃって」
レベッカ「アスカ…」
アスカ「女を見世物にするなんて前時代的よ。これに出ようとする人はプライドってものがないわけ?」
キョーコ「違いまうす! 私はみんなに笑顔をあげたい…それだけなの!」(と、言っておきゃあこのアスカって奴は出ねえだろう)
アスカ「はあ…。それがあんたの役目ならどうだっていいけどね」
クラン「いずれにせよ、ミス・マクロスでもあるまいに男どもがただ楽しむだけのイベントなど私はふゆかいだ」
静流「私達にとっての息抜きは用意されているのかしらね」
ミサト「あー、そこんとこは抜かりはないわ。ありがたいんだか、迷惑なんだかちょっとわからないけど…」
クラン「どういうことだ?」
ミサト「男の子達にやってもらう事があるのよ」

JUDA/社長室
ミサト「では、あなた達に辞令を言い渡します」
浩一「………」
城崎「………」
ミサト「結果としてこんな立場になってるけど私は自分の想いをあなた達に託す事しかできない…」
浩一「………」
ミサト「実際ツラい思いをするのがあなた達なのは知ってる…。それが重荷になるのも知ってる…!」「でも、お願い…!」「アイドルコンテストの司会と余興の幹事を…浩一君、絵美ちゃん、あなた達にお願いしたいのっ!」
浩一「そ、そりゃ別に構いませんけど…なんで俺達なんッスか?」
ミサト「社長のオーダーなのよ」「早瀬君が中心になって、戦いに疲れている人を癒してあげられるようなミニコーナーをやってくれって」
浩一「はあ…。要するに宴会部長って事っスね」
ミサト「そうなるわ。手の空いてる人を使ってもいいからヨロシクね!」
〔ドアの開閉音〕
浩一「あ、行っちまった…」
石神「頑張れ、少年少女達。英気を養わねば加藤機関やクトゥルフには勝てないぞ!」
浩一「焚きつけておいて他人事のように言うなっ!」
石神「君達がこれを見ている時、私は既に死んでいるだろう。君達がこれを君達君きみみみみ…」
浩一「フリーズしちまったよ…」
城崎「はあ…」
浩一「どうする? 城崎…」

地球圏エリア
クトゥルフ要塞/ネオスゴールドの部屋
〔ハッチの開閉音〕
ゴーレム「ゴーレム、参りました」
ネオスゴールド「待たせたな、ゴーレム。イクサー2の傷が癒える目処が立った」
ゴーレム「では、ついに私が…!」
ネオスゴールド「そうだ。必ずイクサー3を始末し、霞渚を奪うのだ」
ゴーレム「はっ!」
〔ハッチの開閉音〕
ネオスゴールド(やはりアトロスはイクサー3に戦いを挑まなかったか。まあいい。元より期待してなどおらぬ)(ゴーレムからいい報せが入るまでゆっくりと待つとしようか。ホホホホホ…)

日本エリア
JUDA/アイドルコンテスト楽屋
ランカ「うわぁ。アルト君達は普段、こんな部屋で暮らしてるんだね」
グレイス「それじゃ、ランカさん。到着してすぐで悪いけど、そろそろステージだから頼むわね」
ブレラ「俺はいつでも傍にいる。何かあったらすぐに駆けつける」
〔ドアの開閉音〕
ランカ「あはは…。大げさだよ、ブレラさん…」
〔ドアの開閉音〕
ランカ「えっ? 聞こえてた!? ごめん、ブレラさんっ!」
エイーダ「違いますよ、ランカさん」
ランカ「あ、あなたは…エイーダさん!」
エイーダ「映画では迷惑をかけちゃいましたね。でも、すっごくよかったですよ、ランカさんのお芝居」
ランカ「あの…えっと、ありがとうございます」
エイーダ「芝居だけじゃない、歌もよかった…。実は私、あなたが南の島で歌ってたの聴いてました」
ランカ「ええっ!? 恥ずかしい…」
エイーダ「恥ずかしがる必要なんてないです。悲しみを込めた超時空シンデレラの歌、私は心を打たれました」
ランカ「ありがとうございます…。お世辞でも嬉しいです…!」
〔時刻の表示音〕
ランカ「あっ、もう時間だ。行かなきゃ! エイーダさん。お互い頑張りましょう!」
〔扉の開閉音〕
エイーダ「………」「…ちょっぴりうらやましいな、ランカさん。私の今の立ち場なんていつの間にかの繰り返し…」
〔ポニョ音〕
あい君「………」
エイーダ「あなた、ランカさんのペット? 慰めてくれるの?」
あい君「………」

JUDA/アイドルコンテスト会場
〔BGM「星間飛行」〕
ランカ「LOTUSのみんな! 抱きしめて、銀河の果てまで!」
〔歓声〕
健一「この空気…見事としか言いようがない」
日吉「僕達LOTUSのメンバーしかいないのに、まるで数百人もいるみたいな熱気だね」
〔歓声〕
ランカ(アルト君も聞いてくれてるかな。どこだろう、アルト君…)
アルト(…いい歌だな、ランカ)
ランカ(いた! アルト君、笑ってた…。よ~っし! 元気が出てきたぞ~)
グレイス(やはり感情指数を増大させるにはシチュエーションが大事なのね…。調教の仕上げとしては上々の結果ね)

JUDA/大道具搬入口
浩一「いやぁ、よかったな~」
アルト「よかったな、じゃねえよ! 余韻にひたってる暇は俺達にはねえんだぞ。次の準備だ、準備」
浩一「ひどいじゃないッスか、せっかくアルトさんの休憩時間をランカさんのライブと合わせたのに」
アルト「それとこれとは話が別だろ。アイドルコンテストまで時間がないんだからいいから手を動かせ」
剣児「向こうの舞台の設置は済ませたぜ! ったく、忙しいったらありゃしねえ」
甲児「ボヤくなよ。アイドルコンテストの準備なんだからよ。苦労した分、目の保養をさせてもらおうぜ」
一鷹「やっぱ、楽しみッスよねぇ」
甲児「水着審査がねえのが残念だが、この際、贅沢は言わねえ」
一鷹「ま、生ライブとか充分に贅沢しましたしね。シェリルの生歌がありゃ、もっとよかったんですけど」「…そういや、アルトさん、シェリルさんからは何も聞いてないんですか?」
アルト「俺に聞くなよ…。別に俺はシェリルとは何でもねえぞ」
浩一「あれ? 俺、シェリルにはオファーを断られたって聞いたぜ?」
アルト「え…?」
浩一「もう歌は歌わないとかなんとか…。まあ、又聞きみたいなものだし、詳しくは知らないけど…」
アルト(どういう事だよ、シェリル…!)

JUDA/アイドルコンテスト会場
浩一「さ、さて! ランカさんとエイーダさんの熱唱の余韻を残したまま始まりましたアイダルコンテフ…ッ」
城崎「早瀬君、最初から噛まないで下さい!」
〔爆笑〕
一鷹「はは、浩一の奴、苦労してんなぁ」
リー「初々しいねえ。おっ、ヴェスターヌ…どうしたんだ?」
ヴェスターヌ「レベッカの姿が見当らんのだ。せっかくの息抜きだから一緒に楽しもうと思ったんだが…」
ダイヤ「俺達は見てないなぁ。そういや、ルルの姿も見ねえし、まさか…な」

浩一「続いてエントリーナンバー8番! レベッカ・カトリーヌ! …って誰だ?」
城崎(早瀬君! レベッカさんに失礼です!)
レベッカ(このような辱めを公衆の面前で受けようとは思いもよらなかったぞ…)
アスラン「…あれは確か大地魔竜の…」
ルナマリア「知ってるの、アスラン?」
アスラン「大地魔竜のブリッジにいるダリウス人だ。艦外に出る機会が少ないから接触機会もおのずと少なくなる」
シンジ「凄いですね、アスランさん。そういった人達までちゃんと把握してるだなんて…」
アスラン「別に凄くなんてないさ。憶えておくものだと思ってる、俺は」
ルナマリア「む…」
ハイネ「ま、指揮官ともなると周りの人間関係にも気を使うしな。それくらい普通じゃない?」
シンジ「普通かぁ…。やっぱり、ミサトさん達は凄いんですね…」
浩一「えー、続いてはエントリーナンバー11番。九条美海さん!」
城崎(美海さん…道明寺君達の罠にハマって出場させられて…)
剣児「ありゃ、出てこねえぞ?」
道明寺「ちょっと衣装に無理があったかな…」
渚「道明寺君、美海ちゃんに何を着せたの?」
道明寺「人聞き悪いなぁ。俺はただ、軍団長が気に入りそうな服をいくつか用意しただけですって」「あの中でどれを着るかは本人次第ってトコですかね」
一鷹「道明寺…あの時買ってた服って九条さん用だったのか」「お、出てくるぜ!」
九条「九条美海…です…。ランカさんやエイーダさんの後ですけど、一曲…」(ナース服…恥ずかしいな。でも、浩一君が気に入ってくれるなら…)
〔いやらしい音〕
浩一「ナースな変態だぜ!?!?」
美海「簡単に錯乱しないで下さい、早瀬君! あなたは変態ですか!」
〔打撃音〕
〔画面、振動〕

アリス「早瀬さん、鼻から出血。…これは必殺技を出す前フリですね!」
一鷹「んなわけあるかよ!」
降矢「うわっ、すげえ。ありゃ早瀬には刺激キツ過ぎるだろ…」
一鷹「降矢、お前来てたのか!」
降矢「ああ、コンサートの途中からな。早瀬軍団一同って事で許可もらってさ。碇にもさっき謝ってきたぜ」
一鷹「そっか、よかった…。ん? 早瀬軍団一同って事は新山も来てんのか?」
降矢「ああ。一回、家に寄ってから来るってさ。昨日から様子が変で心配してんだけどよ」
アリス「一度私が診ましょうか? 何かお役に立てるかもしれませんし」
降矢「ああ…伝えとくわ」
浩一「えー、続いてはエントリーナンバー14番。ルル・アージェス…ってこれキャプテン・ルルじゃねえかっ!?」
ダイヤ「ルル!?」
ルル「みんな、これを見て」
ローサ「あれは…折り紙?」
ダイヤ「あの形はもしかして…大空魔竜と…?」
カトル「ミネルバに、マクロスですよ!」
ルル「これは、LOTUSを応援してくれている子供達から送られてきたものです」「私、アイドルコンテストに興味はなかったけど、どうしてもみんなに伝えたい事があったの」「それは、『応援されてるんだよ』って事。みんな、ダリウスや色んな敵と戦ってきて忘れちゃってるかもしれない事」
ダイヤ「ルル…」
ルル「ごめんね、こんな場所でこんな話。でも、忘れないでね。ツラい時でも、ひとりじゃないって…」
〔歓声〕
キョーコ(ちっ…綺麗事言いやがって…。これじゃ、オオトリの私が霞んじまうじゃねえか)(…けど、そんなあなただからこそ大空魔竜のキャプテンをやれるのよね。…負けたわ。キョーコ、完敗)
〔歓声〕

JUDA/ショッピングモール
葵「会場、盛り上がってるみたいね」
朔哉「葵は出なくてよかったのかよ?」
葵「あのね、朔哉君。私これでも、プロのモデルだったのよ?」
くらら「あら、初耳」
葵「くららさんが読まないような雑誌や番組、ショーがメインだもの。知らなくてもしょうがないわ」「でね、朔哉君。勝ち負けとか関係なく、仮にも元プロがそういった催しに出場しちゃ今日が冷めるでしょ?」
朔哉「あー…まあな」
ジョニー「ほらほら、3人とも。買出しの途中なんですから。早く戻ってあげてください」
葵「って、ジョニー君は?」
ジョニー「おあいにく様ですが、僕はもうノルマを済ませてますのでこれからはオフタイムなんです」「ゆっくり昼食をとらせてもらいますよ」
くらら「さすが敏腕営業マン、仕事が早い事で。それじゃ、私達は会場に戻ってるわね」
ジョニー「ふう…。…どれどれ、会場の様子は、と…」「そうか、キャプテン・ルルが会場でこんな事を…道理で盛り上がるわけだ」
エイーダ「あの…隣、いいですか?」
ジョニー「え…?」
エイーダ「ジョニー・バーネットさんですよね? 少しお話できませんか?」
ジョニー「君はエイーダ・ロッサ…! どうして僕の名前を…!」
エイーダ「去年だったかな…。私を前面に出したCMの規格があったんです。でも、他の代理店に持っていかれてなくなっちゃいました」
ジョニー「ああ、あれ…。あなたが先方のタレントさんだったんですか」
エイーダ「ええ。…他のアイドルを使って規格が取られたなら悔しいけど、営業マンの力で持っていかれたなら怒るに怒れないし…」「で、気になってネットで調べてみたんです。ジョニー・バーネットっていう人を」「調べてて、顔写真まで見ちゃいました。だから、すぐにあなただってわかった…。こういうの、ネットラブって言うのかな?」
ジョニー「は、はあ…」
エイーダ「JUDAってLOTUSの中枢なんですよね。ジョニーさんってLOTUSの方なんですか?」
ジョニー「僕が? そう見えますかね。今だって、ケータリングサービスの後のランチタイムです」
エイーダ「そっか、そうですよね。…あの、普段からメガネなんですか?」
ジョニー「そうですね。大事な場面では外す事が多いですけど」
エイーダ「…じゃあ、今は大事な場面じゃないんですか?」
ジョニー「これからの時間を大事にしましょう…」

JUDA/大道具搬入口
浩一「はぁ~、終わった終わった。司会なんてもうこりごりだぜ…」
ジャック「これも精神の鍛錬になる。今日の経験、無駄にはするなよ」
浩一「おっさんは真面目だよなぁ。はぁ~あ、俺も晩飯さっさと済ませて休みたいよ…」
〔ドアの開閉音〕
理沙子「いたいた! 浩一、カップケーキの差し入れ!」
浩一「ナイスなタイミングだよ! サンキュ、理沙子」
理沙子「他の皆さんにもお配りしなきゃ。浩一も手伝ってよ」
浩一「ええっ!? なんで俺が…」
理沙子「だって浩一の事だもん、LOTUSで何やってるか知らないけど、どうせ迷惑かけてるんでしょ」
浩一「お前なぁ…」
理沙子「はい、おじさん。お口に合わないかもしれないですけど、食べて下さい!」
ジャック「!!」(可憐だ…)
浩一「さてと…俺はカトルの所にでも持っていくとするかな」」
〔ドアの開閉音〕
矢島「………」
浩一「え…」
矢島「………」
浩一「や…じま…?」
矢島「向こうで話をしよう、浩一…。理沙子とジャック・スミスさんはちょっと待っていてくれ」
ジャック「む…」
浩一「………」

JUDA/社員寮
浩一「………。何だよ、話って…?」
矢島「お前の事は聞いた…。俺が死んじまったからJUDAに入ったとかLOTUSに参加したとか…」「確かに、今のお前は充実しているのかもしれない」「だが、それがお前がなりたいと思っていた正義の味方なのか?」
浩一「どういう…事だよ…。大体お前、今までどこに…! 生きてたんなら連絡のひとつくらい…」
矢島「俺の事はどうだっていい!」
浩一「!!」
矢島「LOTUSがどんな事をしてきたかも聞いたよ」「プラントと地球との戦争を止め、邪魔大王国やダリウス軍も倒した…」「けど、今日の騒ぎはなんだ? まだ世界には泣いてる人がいっぱいいる。戦いは終わっちゃいないんだぞ!」「何が正義の味方だ…。お前は本当にこの騒ぎが正しいと思ってるのか!?」
浩一「確かに俺は馬鹿で、考えなしでお前を死なせるような事になったよ…」「けどな、色々あったんだよ! だから、こんなお祭騒ぎだって必要だってわかるようにも…!」
矢島「浩一、お前のような中途半端な奴に理沙子は託せない!」「正義の味方を気取ったところで実際に世界を救えないのなら何の意味もない!」
浩一「…!」
矢島「浩一、無理する必要なんてどこにもあい。もともとお前は巻き込まれただけじゃないか」「俺の仇討ちなんてどうでもいい。ラインバレルを降りて、理沙子のもとに帰ってくれ…!」
浩一「黙れ! お前に何がわかる! 侵略者のせいでどれだけの街が破壊され、どれだけの人が傷ついたと思ってるんだ!」「仇討ちじゃない! 俺が戦ってるのはもうそんな理由じゃないんだ!」
矢島「…考え直せ、浩一。お前が手に入れたその力はお前を殺したんだぞ?」「そんな物が世界を救えるわけがない!」
〔人の倒れる音〕
城崎「!!」
理沙子「どうしてケンカしてるの、浩一…殺したとかって何の話…?」
浩一「城崎、それに理沙子! どうしてここへ…」
理沙子「浩一を探してて…そしたら声が聞えたから…」
〔滑空音〕
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

矢島「…敵か。わかったろ、浩一。LOTUSに遊んでいる暇なんてないって事が」
浩一「んな事言ってる場合かよ! 理沙子を連れて避難しろ、矢島!」
城崎「あ、あ…。私は…ラインバレルの力は早瀬君を…」
浩一「何ボーっとしてんだよ、城崎! 俺達はやる事があるだろ!?」
矢島「城崎絵美さん…少し迷惑をかけさせてもらう」
〔空を舞う音〕
〔打撃音〕

城崎「きゃあっ!」
理沙子「何やってるの、矢島!?」
浩一「そうだ、城崎を離せ!」
矢島「浩一、お前は何もしなくていいんだ…。理沙子を連れて避難しろ…!」
浩一「何をするつもりだ、矢島! まさか…お前…!」
〔ファクター覚醒〕
矢島「アパレシオンッ!」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「それぞれの願い」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔第3軍ユニット出現〕

矢島「………」
〔矢島、前進〕
ゴーレム「LOTUSではないようだな。ディロスよ、奴には手を出すな。邪魔するようならば消してしまえ」「さあ、出て来い、イクサー3! 今日こそ貴様の最後だ!」
〔ゴーレム、LOTUS本社ビルへ攻撃〕
〔LOTUS本社ビルの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

ジョニー「エイーダさん、あなたはここに隠れていた方がいい! JUDAのシェルターですから安全です!」
エイーダ「ジョニーさん」
ジョニー「行ってきます!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
イクサー3「誰だ、あたしを呼んだの!」
ゴーレム「現れたな、イクサー3。私は宇宙最強の戦士、ゴーレムだ。さて…」
霞 渚「イクサー3、あいつもネオスゴールド四天王だわ! 気をつけて!」
ゴーレム(霞渚はあそこか。ならば…)
〔敵ユニット離脱〕
イクサー3「逃げるな、おばちゃん! 何なんだよ、もう!」
渚「イクサー3、相手のペースに乗せられちゃダメ。いつか尻尾を見せるから、それまで待とう!」
イクサー3「わかったよ、渚」
浩一「矢島っ! 城崎を返せっ!」
矢島「浩一…どうして俺の話を聞かないんだ…!」
一鷹「マジなのかよ…!? れに乗ってるのが矢島で、しかもファクターだなんて…!」
レイ「映像記録がある。彼はアパレシオン…あのマキナを呼び出し、城崎絵美を誘拐した」
カトル「そして、あのマキナはかつて僕達が取り押さえようとしたハグレマキナ…」
ミラ「暴走状態で矢島君を殺し、加藤機関に回収されたはず…」
ゴオ「じゃあ、あいつも加藤機関なのか…!」
矢島「その通りだ。俺をアパレシオンのファクターにしたのは加藤久嵩」「その引き換えに与えられた任務は城崎絵美を拉致する事。どうやら総司令は正しかったようだ」
浩一「矢島! お前があいつに何を吹き込まれたか知らないが、あいつが正しいなんて事はない!」
一鷹「お前、どうしちまったんだよ!? せっかく生きてて嬉しいってのにこんな再会はねえよ!」
矢島「………」
ミサト「みんな、クトゥルフの狙いはイクサー3よ! それと、あのマキナには絵美ちゃんが捕らわれているわ。撃墜は避けて!」
ルル「各機、攻撃を開始してください!」
<戦闘開始>

<敵10機以下or2PP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
アーサー「か、艦長! クトゥルフの増援です! しかも、イクサー3と同じタイプの…!」
タリア「わかっているわ、アーサー。第7の使徒と戦った時以来ね…」
アトロス「………」
ミシェル「ん…? あいつ、雰囲気変わったか…?」
柳生「戦う事に迷いが生じているようね。渚達の説得が効いたという事か…」
アトロス「イクサー3、今度こそ決着をつけるぞ」
イクサー3「ベー! やーだよ! 渚がお前と友達になれるかもって言ってるんだ。戦えるもんか!」
アトロス「ふざけるな! お前を倒さねば、あたしはネオス様の所へ帰れないんだ!」「だから勝負だ、イクサー3っ!」
イクサー3「このわからず屋! だったら相手をしてやる!」
霞 渚「いけない! あの子達の戦いを止めないと…!」
渚「私も手伝うわ! 行こう!」
霞 渚「うん!」

<矢島HP50%以下or味方前進or3EP・第3軍増援1出現>
〔第3軍ユニット出現〕
ローサ「加藤機関!」
デュオ「ちぇっ、五飛が混じってやがる。カトルから聞いてた通りだな」
デミトリー「何をやっている、アパレシオンのファクター。貴様の任務は城崎絵美の拉致のはず」
矢島「すまない。だが、単独で離脱できるような状況ではなかった」
五飛「見極めはできたか?」
矢島「…ああ」
宗美「何をグズグズしているんです? あとは僕達が楽しむ時間なんですからさっさと帰還して下さい」
矢島「わかった。離脱させてもらう」
浩一「待てっ! 矢島!」
甲児「城崎さんを返しやがれ!」
沢渡「おっとぉ、邪魔はさせねえぜ。こちとらずっと隠密任務で鬱憤が溜まってんだからよ」
アスラン「そんな理由で戦う相手に俺達は負けるわけにはいかない!」
ユリアンヌ「熱いわね、ボクちゃん…。でも、私達は私達で本気なの! 自らの理想のためにね…!」
ゴオ「どうせ避けられねえ戦いなのはわかってるんだ…。全力でいかせてもらうぜ!」
一鷹「いくぜ、加藤機関! 成長した俺達のフルコース、たんと召し上がれってんだ!」

≪まだデミトリー健在≫
<沢渡orユリアンヌと戦闘>

沢渡「さあ、ここからは俺達が相手をしてやる! 死にたい奴はかかって来な!」
ユリアンヌ「沢渡、今回の私達の任務はアパレシオンの離脱を支援する事よ。張り切るのはいいけど、忘れないでね」
沢渡「ハッ、奴らを全員ぶっ潰しちまえば追手もいなくなるってもんだ! それで文句ねえだろ!?」
ユリアンヌ「あ、はいはい。溜まってるわけね…。だったら私も少し暴れちゃおうかしら!」

<デミトリーと戦闘>
デミトリー「計画が仕上げの段階に入ったと聞く…。この任務、命を賭してでも完遂してみせる」

<一鷹vs矢島>
一鷹「矢島! お前が生きていたのは嬉しいが、なんで加藤機関なんかにいるんだよ!?」「今からでも遅くはねえ! 俺達と一緒に来るんだ!」
矢島「南雲、お前も同じだ。お前もロボットを降りて浩一と普通の生活に戻れ」
一鷹「くっそぉ…悠兄さんみたいな事言いやがって! こうなりゃ、強引に連れ戻す!」

<カトルvs矢島>
矢島「カトル、俺がいない間浩一を守ってくれてありがとう…」「けど、それも今日まででいいい。これからは俺があいつを守る。君は本当の任務に戻ってくれ」
カトル「!? それはどういう意味なんですか!?」
矢島「………」

<浩一vs矢島>
矢島「浩一! 俺は理沙子を連れて避難しろと言ったはずだ!なぜ言う事を聞かない!?」
浩一「お前こそ、城崎をさらうなんて冗談にしても度が過ぎるぞ! 昔のお前はどこ行ったんだよ!?」
矢島「その甘さが中途半端だって言うんだ! 正義の味方を気取るなら、迷いは捨てろ!」
浩一「うるさい! 友達が悪に手を染めるのを黙って見ていられるか!」

<道明寺vs矢島>
矢島「俺としては友達を傷つけるのは最小限にとどめておきたい…。ここは大人しく退いてくれないか?」
道明寺「そりゃまた、お優しいこって。俺が退けば城崎さんを返してくれんのか?」
矢島「それはできない。俺には与えられた任務を完遂する義務がある」
道明寺「なら、無駄話はここまでにしてさっさとおっぱじめようぜ!」

≪まだデミトリー健在≫
<イクサー3vsユリアンヌ>

イクサー3「これ以上、おばちゃん達の好きにはさせないよ! 絵美は絶対に取り戻してみせるんだから!」
ユリアンヌ「できない事を口にするものじゃないよ、お嬢ちゃん!」「お姉さんが現実の厳しさをたっぷりと教えてあげるわ!」

<デミトリー撃破or矢島が目標地点へ到達>
矢島「アパレシオン、戦闘空域の離脱準備に入る。バックアップ、感謝する」
浩一「待て、矢島! 城崎を返せっ!」
〔浩一、矢島へ接近〕
デミトリー「そうはさせん!」
〔デミトリー、浩一へ接近〕
浩一「そこをどけえええっ!!」
〔浩一、デミトリーへ攻撃〕
[イベント戦闘「浩一vsデミトリー」]
浩一「邪魔だぁぁぁ! どけぇっ!」
デミトリー「ぐうっ…ラインバレルめ…だが、使命は果たさせてもらうぞ!」

デミトリー「フン…正義の味方とやら…。よくぞここまで腕前を上げたものだ…」「だが…我々の勝ちだ…!」
〔画面、爆発〕
〔第3軍ユニット撃破〕
〔第3軍ユニット消失〕

ミサト「…! 絵美ちゃんの乗ったマキナがいない!?」
タリア「メイリン!」
メイリン「ダメです! センサー類が一時的に麻痺していて…!」
オズマ「強力なジャミングを行なうための自爆…。なんて奴だ…」
浩一「くそおおおおおっ!!」
沢渡「旦那…! よくも旦那をやりやがったなぁぁぁっ!!」
ジャック「沢渡! デミトリーもまた己の信念に殉じたのだ!」
沢渡「うるせえ、裏切り者が! これは俺個人の感情の問題だ! ちきしょおおおおおっ!!」
〔沢渡、気力上昇〕
〔沢渡、精神コマンド「熱血」「鉄壁」「集中」使用〕

ゴオ「なんて気迫だ…!」
剣「…復讐の鬼と化したか」
一平「時間はかけられねえ。一気に決着をつけようぜ!」

<葵が戦闘>
ジョニー「いいですか、3人とも! 民間人の避難は終わっていますが、万が一という事もあります!」「ここは素早く敵を殲滅し、皆さんを安心させてあげましょう!」
葵「なんだか今日のジョニー君、やけに気合いが入ってるわね」
朔哉「おい、ジョニー! 俺達がいない間に何かいい事でもあったのかよ!?」
ジョニー「その質問には答えかねますね。美しい思い出は自分の中にそっとしまっておきたいものですから」
朔哉「…どうも様子がおかしいぜ。あいつ、何かヤバい物でも食ったか?」
くらら「さあね。でも、戦闘を早く終わらせようって意見には大賛成だわ」
ジョニー「それじゃ、サクサクいきますよ! どこで誰が見てるかわかりませんからね!」

<五飛と戦闘>
五飛「デュオが合流したところで貴様らだけで世界は変えられん」「女ひとりさらわれたくらいで戦いに集中できんようでは真の戦いに勝つ事などできんぞ!」

<宗美と戦闘>
宗美「ようやく皆さんをいたぶる事ができます。待ちわびましたよ…この日が来るのをね」

<一鷹vsアトロス>
アリス「渚さんの言う通り、アトロスさんにも暖かい心があるはずです!」
一鷹「なら、鍵になるのはイクサー3だ! ふたりで話せば、アトロスも自分の気持ちに気付くかもしれねえ!」

<デュオvs五飛>
デュオ「またお前と戦わなきゃならないとはねぇ…。これで何度目だ?」
五飛「何度目だろうと構わん! 俺は自らの信念に従うまでだ!」

<レイvsアトロス>
アトロス「ネオス様の所に帰るためにはあんた達を倒さなきゃならない…!」「ネオス様の役に立ってこそ、あたしには存在価値があるんだ!」
レイ「本当にそう?」
アトロス「何!?」
レイ「クトゥルフだけでしか生きられないと思い込まされてるだけじゃないの?」
アトロス「そ、そんな事はない! あたしを作ってくださったネオス様のために行動するのは当然の事だ!」

<アスカvsアトロス>
アスカ「そんな迷ってるのが見え見えの状態で私達に勝てるなんて思ってるわけ?」
アトロス「あたしは迷ってなんかいない! 今度こそイクサー3と決着をつける!」「お前の方こそ、他人の指図に従うなんてずいぶんと甘ちゃんになったもんだな! プライドは失くしちゃったのかい?」
アスカ「はぁ!? 私が他人に依存してるって言いたいわけ? そんなわけないじゃない!」

<アルトvs宗美>
宗美「何とも華のある動作ですねぇ。いたぶり甲斐がありそうです」
アルト「フン…合理的に動いているだけさ。甘く見てると怪我するぜ?」

<浩一vs宗美>
宗美「早瀬浩一君。連れ去られた城崎さんはどうなると思います?」「想像しただけでもワクワクしてきませんか?」
浩一「誰がするか! 城崎は俺達が今、この場で助けるんだ! そんな想像、するだけ無駄なんだよ!」

<美海vs宗美>
宗美「ようやく再会できましたね。今回もたっぷりお仕置きしてあげますからいい声で鳴いてくださいね」
美海「いつもいつもそうやって…! 自分が優位に立てると思わないで!」

<ジャックvs加藤機関>
ジャック「かつて世話になったお前達だが手加減なしでいかせてもらう! これも鍛錬だ。…許せよ」

<イクサー3vsアトロス>
イクサー3「口で言ってもわからないのならひっぱたいてでもわからせてやるから!」
アトロス「ほざくな、イクサー3! そのふざけた口を二度と開けないようにしてやる!」

<アトロス撃破>
※※イクサー3が撃破の場合のセリフ※※
アトロス「…! どうした、イクサー3! なんで剣を抜かない!?」
イクサー3「もうやめようよ、こんな戦い。面白くないよ!」
アトロス「何っ!?」
イクサー3「そてよりアトロス、イクセリオの事知ってるんでしょ? 返してよ!」
※※イクサー3以外が撃破の場合のセリフ※※
アトロス「ハア…ハア…」
〔イクサー3、アトロスへ隣接〕
イクサー3「もうやめよう、アトロス! それより、イクセリオの事を教えて! 知ってるんでしょ!? 返してよ!」

アトロス「知らないって言ってるだろ!? 戦え…戦えってば!」
〔アトロス、イクサー3へ攻撃〕
[イベント戦闘「イクサー3vsアトロス」]
イクサー3「嫌だ! お前とはもう戦いたくないもん!」
アトロス「あたし達から戦う事を取ったら何が残るって言うんだ!」
イクサー3「いい事いっぱいあるじゃないか!」
クラン「そうだ! 私は今でも先祖に感謝している…戦い一辺倒ではない人生を送れる機会を与えてくれた事を!」
アスカ「………」
剣児「戦いが楽しいってのは否定し切れねえけど、戦い以外にだって楽しい事はたくさんあるんだぜ!」
アトロス「う、うう…」
渚「アトロス、もうやめて!」
アトロス「!!」
霞 渚「アトロス、聞いて。あなた達は戦っちゃダメ! あなたはイクサー3の分身…双子の姉妹みたいなものなのよ?」
イクサー3「え…?」
アトロス「なんであたしが…。あたしはネオス様の娘だっ!」
霞 渚「私が感じたんだもの、あなただって気づいているはずよ。それに、あなた達が戦っても喜ぶのはネオスだけよ!」
渚「ネオスゴールドはビッグゴールドの分身なんでしょ。だったら、イクサー3を倒すために嘘だって何だって言うよ」
アトロス「………」
霞 渚「私達と一緒に戦いましょう? ね、アトロス! お願い!」
〔敵ユニット出現〕
ゴーレムでは、我らの願いも聞き入れてもらおうか」
ミサト「クトゥルフの四天王!?」
ルカ「そんな! 警戒はしていたのに…!」
ゴーレム「霞渚、お前をネオス様の所へ送る!」
霞 渚「!!」
〔ゴーレム、活性化〕
渚「危ない!!」
〔ビームの発射音〕
〔画面、黄色にフラッシュ〕

渚「あああああーっ!」
〔転移音〕
霞 渚「加納さん!」
小介「空間のゆらぎを観測! これは…転送ビーム!?」
ゴーレム「ちっ、余計な邪魔が入ったか。だが、加納渚はイクサー1のパートナー…これはこれで、ネオス様もお喜びになるだろう」
〔敵ユニット離脱〕
イクサー3「お姉様の渚が…」
霞 渚「私をかばって…」
アトロス「どうしてだ…? この前のイクサー3も、あの渚も…どうして自分からビームを…」「わからない! わからないよぉぉーっ!!」
〔敵ユニット離脱〕
モニカ「クトゥルフ、戦闘宙域を離脱! …信号、ロスト…!」
ジェフリー「くっ…。みすみす目の前で…!」
ミサト「各機、残存勢力の掃討を急いで!」
シンジ「了解!」

<五飛撃破>
五飛「…不毛だな。この戦い、無駄にならない事を祈るぞ!」
〔敵ユニット離脱〕
デュオ「そう思ってるんならさっさと抜けてきやがれよな…」
ノイン「無理な相談だろう…。ああなっては、最後まで信念を貫く…あいつはそういう男だ」

<宗美撃破>
宗美「残念です、久々のお楽しみの時間だったのですが。矢島君からの報告を楽しみにしますか…」
〔敵ユニット離脱〕

<沢渡撃破>
沢渡「すまねえ、旦那。あんたの仇を取ろうと思ったのに…!」
〔敵ユニット離脱〕

<ユリアンヌ撃破>
ユリアンヌ「しばらく会わないうちに強くなったじゃない」「こうでなくちゃ潰しがいがないわよね。今日のところは見逃してあげるわ!」
〔第3軍ユニット離脱〕

<敵&第3軍全滅・勝利条件達成>
レベッカ「敵の全滅を確認。残存敵勢力、ありません」
クラン「絵美や渚の行方はわからんのか?」
モニカ「…ダメです…」
イクサー3「どうしよう…。お姉様に渚達の事を頼まれたのに…あたし、渚を守れなかった…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

日本エリア
JUDA/社長室
ミサト「渚ちゃんはクトゥルフの本拠地…ネオスゴールドの所に捕らえられていると見るべきでしょうね」
キャシー「通信記録からすれば、おそらく…」
ルル「ですが、その本拠地がどこにあるのかは謎に包まれたままです」
タリア「プラント及びフロンティア船団でも開戦当初から探っていますが、手がかりすら得られていませんね」
美和「あらゆる逆探知も不能…。こうなると向こうの出方を待つしかないわね」
ヴェスターヌ「では…城崎絵美の方はどうだ?」
ミサト「同じくこっちも手がかりなし…。けど捜索範囲が限られる分だけこっちの方がマシかもね」
〔モニターの開閉音〕
レベッカ「ヴェスターヌ様!」
ヴェスターヌ「どうした、レベッカ」
レベッカ「さきほどのマキナから映像データが送られてきました」
ミサト「再生してもらえる?」
レベッカ「はっ。そちらに出力します」
〔モニターの開閉音〕
矢島「LOTUS全員に告ぐ。この映像は浩一に見せて欲しい」「浩一…城崎さんは無事だ。彼女を取り戻したかったらひとりで今から表示される座標に来い」「…以上だ」
〔ゲージの発光音〕
レイチェル「座標解析終了。これは…オホーツク海にある無人島ね」
キャシー「葛城一佐、ダリウス大帝の前例もありますが、やはり罠と見るべきかと…」
ルル「加藤機関の目的はラインバレル…。確かに危険な賭けになりますね」
ミサト「…浩一君を呼んで」

地球圏エリア
シャングリラ/ブリッジ
マサキ「加藤総司令、早瀬浩一が指定の座標に向かったようです」
加藤「LOTUSならそうするだろうな…」
〔ドアの開閉音〕
マサキ「総司令、どちらへ?」
加藤「デミトリーを弔いに、な。そして早瀬浩一とも会ってくる。あとは頼んだぞ、マサキ」
マサキ「は…」

シャングリラ/通路
五飛「………」
加藤「いまだに気は変わらんのか、五飛? 加藤機関の目的は世界征服だ。お前の想像とは違ったのではないか?」
五飛「確かに、俺がお前の目を見て感じたものと、聞いた言葉は違う」「だが、お前の目は俺と出会った頃と変わらん。ならば、最後まで行動を共にするだけだ」
加藤「………。…すまんな」
〔ドアの開閉音〕
沢渡「久嵩ァ! 次の出撃はいつだ!? 旦那の事はしょうがねえ…。だが、このムシャクシャは晴らしてえ!」
加藤「沢渡。お前達には今しばらく力を蓄えてもらわねばならん」
沢渡「またかよ…! くそっ…!」
加藤「決戦の時は近い…それまでの辛抱だ。さて、俺は行ってくる」
五飛「いい返事は期待できんぞ」
加藤「それでいい」

無人島
〔機体の飛行音〕
浩一「………」
矢島「………」
加藤「………」
浩一「…加藤久嵩…! お前、矢島に何をした…!?」
加藤「何も。あの時、ファクターを排除されたアパレシオンはすぐに新たなファクターを求め、彼が選ばれた」「俺達はそれを回収しただけだ。アパレシオンのDソイルの性能もあって、復活まで時間がかかってしまったがね」
矢島「………」
加藤「さて、君は以前誘った時…君は矢島君の事を理由に拒絶したが、今やその問題はない」
浩一「また俺を誘うのか…?」
加藤「想像を生むには抑圧が必要だ。抑圧から解放されようとあがく事が想像を生む」「想像を生み出すのに最も適した抑圧とは…死だ」
浩一「だからって人を殺していい理由になんかならない…!」
加藤「もう、君には色々見えてきたはずだ。君達に守られ、想像をやめ、現状の維持だけを願う者達…」「加藤機関の世界征服とはそういった者達を排除し、生きようとあがく者だけに未来を築かせる事だ」「マキナのような思考を停止した人間などに守る価値はない」
浩一「冗談じゃない…!」「抵抗したくてもできない人の…馬鹿みたいな夢にすがるしかない人の気持ちがお前にわかるか…!?」「俺にはわかる…!」「俺には与えられた力がある…! 俺の正義なんてちっぽけなものかもしれない。だけど正義の味方になりたいんだ!」「昔の俺のような力のない人達のために!」
加藤「…わかった。城崎絵美は返そう。矢島君、君もそれでいいか?」
矢島「浩一…お前がさっき言った事は本気なのか? 本気で正義の味方になりたいって…?」
浩一「そうだ…。お前が死んで、俺は必死に頑張った。そして。必死に考えたんだ」
矢島「………」「もう一度だ…。もう一度ケリをつけよう、浩一。俺達の過去に!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

矢島「お前は手に入れた力をどう扱ってきた? 馬鹿な考えは捨てろ!」
〔殴打音〕
浩一「俺は馬鹿だけど、馬鹿なりに考えてきた。そして何がしたいのかわかった!」「俺はこの力を上手く使えるようになりたい! 大事な人を守るために…力のない人達を助けるために!」「それが俺の正義なんだ!」
〔殴打音〕
矢島「俺も力を手に入れたんだ。だから、またお前を守ってやれる…!」「…俺はもう理沙子の所に帰れない。だからお前が理沙子を守ってくれ! ラインバレルを降りて!!」
〔殴打音〕
浩一「ぐ…ッ!!」
〔殴打音〕
矢島「お前が戦う必要はないんだ。他にも戦える奴はいるじゃないか…。それがお前のためなんだ…!」
浩一「俺のため…? 本当の事を言えよ…!」「俺のためなんかじゃないだろ…? お前が本当に守りたかったのも、俺をずっと守ってくれた理由も…!」「全部…理沙子のためだろぉぉぉーっ!!」
〔殴打音〕
矢島「うぐあ…ッ!」
〔空を舞う音〕
浩一「俺は忘れない…お前が一度死んだあの日の事を…!」「お前、言ったよな? 大切なのはどうすればいいかじゃない。どうしたいかだ、って!」「俺は正義の味方になりたいんだ! お前は…矢島はどうしたいだよ!!」
矢島「………」「…変わったな、浩一…。いや、ある意味昔のままなのか…。龍のガンダムのパイロットから聞いた通りだ」
浩一「え…」
矢島「行けよ。俺は自分がどうしたいか、考える」
加藤「君は一緒に行かないのか? それとも、俺と共に来るか?」
矢島「あんたには感謝してる。けど俺はあんたの手下になったわけじゃない」
加藤「フ…そうか」「早瀬君、城崎絵美はこの先のロッジにいる。連れて行きたまえ」
浩一「そうさせてもらうさ…!」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

地球圏エリア
無人島
加藤「やはり、早瀬浩一は想像以上だったな。おかげで計画を2ステージ分短縮できる」「…妹をよろしく」

日本エリア
JUDA/社長室
ミサト「本当なのですか、ジブリールがオーブに匿われているというのは…?」
レディ「エージェントからの情報だ。現在、国連を通じて引渡しを要求しているが、なしのつぶてだ」
タリア「それで、我々に声がかかったという事は、やはり?」
レディ「ああ。アスハ代表が行方不明の今、外交ルートは旧連合派寄りになっている」「不本意だが、ジブリールを匿っているとなると、軍事的示威という最終手段をとるしかあるまい」「ヘブンズベースでの事もある。LOTUSの力が必要になるのは目に見えている」
ミサト「わかりました。各艦に通達、準備が整い次第、指定の合流ポイントへ向かいます」
レディ「加納渚や城崎絵美の事で手一杯だとは思うが、頼む」
〔通信を切る音〕
〔モニターの開閉音〕

石神「ラインバレルがこっちへ向かっているのを確認したよ。ファクターの反応はふたつ!」
タリア「よかった…。城崎さんは無事のようね」
ミサト「最悪の結果だけは免れたか…。まずは無事を喜びましょう」

地球圏エリア
クトゥルフ要塞/ネオスゴールドの部屋
ゴーレム「ネオス様、加納渚は別室に閉じ込めておきました」
ネオスゴールド「よくやった、ゴーレム。これでイクサー1が仮に戻って来たとしても大幅に弱体化するだろう」「そもそもイクサー2は加納渚の代替品として霞渚を欲していたのだ。本物が手に入れば、それにこした事はない」
ゴーレム「それでは…!」
ネオスゴールド「我が母ビッグゴールドもさぞかし喜ぶであろう…。さがってよいぞ」
ゴーレム「ははっ…」
〔ハッチの開閉音〕
ネオスゴールド「フフフフフ…聞こえるか、イクサー3よ。イクサー2の傷が完全に癒えた時、お前や人間どもの命が終わる」「ホホホホホ…その時を楽しみにな! フフフフフ…ハハハハハハ…!」

日本エリア
霞 渚「ごめんね、理沙子ちゃん。会場の片付け、手伝ってもらっちゃって」
理沙子「いいの…。動いてた方が気が紛れるから…」
キョーコ「ゴミ拾いに疲れたら中華料理も用意してありますよ」
理沙子「うん…ありがとうございます…」
キョーコ「元気出して! あなたのカップケーキ、とっても美味しかったんだから!」
理沙子「うう…わああああん!」
降矢「新山…」
理沙子「ねえ、どうして…!? 矢島はあんな事するはずないもん…! 矢島はいつも私や浩一を守ってくれてて…」
アリス「何か理由があるはずです…。早瀬さんも、城崎さんを連れて無事に帰ってきたんですし、後で聞いておきますよ」
理沙子「ううん…。浩一から直接聞けるまで、待ってる」
アリス「新山さん…」
〔ドアの開閉音〕
イクサー3「渚ぁー! そろそろランカが帰るってー!」
健一「次の作戦の準備もある。そろそろ後片付けはプロに任せて俺達はJUDAに戻ろう」
霞 渚「わかったわ。すぐ行くね」
イクサー3「…ね、渚。アトロスってイクセリオから生まれたんだ」
霞 渚「ごめんね、イクサー3。あなたに伝えてなくて…」
イクサー3「渚の言う通りだった。あいつとは友達になれるよ」「そして、一緒にお姉様の渚を取り返せる…そんな気がするんだ」
霞 渚「そうね、イクサー3。きっと素敵な友達になれるはずよ」
〔精神感応音〕
霞 渚「…!?」
イクサー3「どうしたの、渚?」
霞 渚「…ううん、何でもないわ。行こう、イクサー3」
イクサー3「うん」
霞 渚(今のは…加納さんの記憶…? ううん、違う…意識…?)

マクロス・クォーター/格納庫
アルト「コンサートは大成功だったのにな。最後の水入りさえなけりゃ…」
ランカ「ううん。みんなが喜んでくれたから私、満足してるんだ」
シン「今度はちゃんと、ゆっくり聞かせてもらうよ。ファンクラブだってのに、怒られちゃうからな」
ルナマリア「シン達は裏方で大忙しだったもんね」
ランカ「ナナちゃんから聞いてました! そっか、あなた達だったんですね、ファンクラブに入ってくれたザフトの人!」
霞 渚「今じゃ、LOTUSのほとんどがファンクラブの会員だよ」
ランカ「渚ちゃん…。さらわれた加納さんって人、無事だといいね」
霞 渚「うん…」
アルト「安心しろよ。見つけたら、絶対助け出して見せるさ。俺には幸運のお守りがついてるんだ」
甲児「アルトにゃ、実績があるからな」
ブレラ「………」
豹馬「ブレラだったな。お前もなんだか雰囲気変わったんじゃねえか?」
ブレラ「…与えられた任務を遂行しているだけだ」
一鷹「ドタバタしちまっててみんなで見送れねえのが残念だけど…」
ランカ「ううん、いいの。みんな大変なのに、これだけ見送りに集まってくれただけでも嬉しいよ」
ミシェル「いいのいいの。集まってきてるって事はどうせ暇な連中だから」
クラン「ばかもの! ウソをつくな、ウソをっ!」
ランカ「…あっ、そうだ! クランさんにビデオレターを預かってるんだ」
クラン「!」(ミシェルに頼まれて大学の友人に調査を依頼していた薬の成分検査の結果がついに来たか)
グレイス「はい、これ。大学のお友達と美星の生徒からと娘娘の店員さんからよ」
〔時刻の表示音〕
ブレラ「時間だ。ランカ、出発するぞ」
ランカ「うん。それじゃみんな、まため! アルト君、今度もちゃんと見ててね!」
アルト「ああ! シェリルにもよろしくな!」
〔車の扉の締まる音〕
ミシェル「…クラン、アリスを呼んでおいてくれ。まだ会場の後始末をしてるはずだ」
クラン「わかっている」

JUDA社員寮/クランの部屋
ミシェル「受容体ブロッカー?」
クラン「うむ。V型感染症の対症療法薬として期待されているらしい」「根治性は期待できないが症状をかんわする」「ただし、引き換えとして発熱や嘔吐、悪寒といった副作用があるようだ」
ミシェル「その症状…!? やっぱりシェリルは…」
アリス「おそらく、そのV型感染症という病気にかかっているんでしょうね…」
クラン「あの薬はシェリルのものだったのか?」
ミシェル「…ああ。忘れてくれって言っても無理だよな…」
アリス「それで、そのV型感染症というのはどういった病気なんですか?」
クラン「すこしまて。…体液・血液感染型…。よほどの事がない限り人には伝染らんはずのものだな」「…ごく初期ならば、とある生命体から作られる血清でちりょうできるが…」「…!!!」
ミシェル「なんてこった…」
アリス「…嘘、ですよね…? 末期状態になると手の施しようがない…。死ぬしか道が残されていないだなんて…」
クラン「だが、研究結果として公表されている…。これは紛れもないじじつだ」
ミシェル「俺達がジタバタしたってしょうがない…。この事は誰にも言うな…特にアルトにはな」
アリス「…しかし、シェリルさんはこの事を…?」
クラン「…おそらく、知っている」「友人からのビデオレターだが、図書館の医術論文コーナーでシェリルを見たという世間話があった…」
アリス「………」
クラン「なあ、ミシェル! ほんとにアルトに言わなくていいのか?」「私だって…私だって女だからわかる! シェリルは…」
ミシェル「だからこそ…本当に思っているからこそ言えない事もある」
クラン「!」
ミシェル「しかし、できる事はあるさ…。フロンティアに戻れる機会を待とう」
クラン「わかった…。この事はしばらく忘れよう」
アリス「はい…」
【シナリオエンドデモ終了】


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