No.23
ネビーイーム出現
サブタイトル
「ネビーイーム出現」
【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
ショーン「レフィーナ艦長、本艦は偵察機が消息を絶ったホワイトスター宙域に到達しました」
レフィーナ「ホワイトスター？」
ショーン「あの巨大物体に付けられたコードネームです。先程、統合参謀本部から通達がありました」
〔画面、ネビーイームを表示〕
レフィーナ「なるほど…わかりやすくて良いコードネームですね」「では、ユン…。消息を絶った偵察機の探索を開始して下さい」
ユン「了解です、艦長」
〔警報〕
レフィーナ「何です！？」
ユン「ホワイトスター方面より、本艦へ急速接近する物体を感知！ 照合するデータ、なし！」
レフィーナ「えっ…！？」
〔敵ユニット出現〕
レフィーナ「あれは…！？」
ショーン「ＡＧＸ－０２、スパイダーですな」
レフィーナ「なら、ホワイトスターは彼らの要塞…？」
ショーン「おそらくは。そして、偵察機は彼らによって撃墜されたと思われます」
レフィーナ「……！」
ショーン「では、艦長…いかがなさいますか？」
レフィーナ「総員、第１種戦闘配置！ オクト隊、出撃！」「ただし、命令あるまで交戦は禁止します！」
ショーン「賢明なご判断です、艦長」
〔第３軍ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕
タスク「やれやれ…。いきなり敵さんの本拠地へブチ込まれるたあツイてねえな」
カチーナ「へっ、怖じ気づいたのか？ だったらジガンスクードから降りな。代わりにあたしが乗ってやるさ」
タスク「別にビビってるわけじゃねえッスよ。運試しにゃちょうどいいって思ってるくらいだし…」「ジガンの操縦は俺に一日の長がありますからね」「それに、中尉には専用カラー機があるじゃないスか。しかも、エース御用達のカラー機」「あ～、う～らやまし～、専用カラ～」
カチーナ「…てめえの血でジガンをあたし専用カラーに塗る」
ラッセル「ま、また滅茶苦茶言ってる……」
カチーナ「オクト１より各機へ！ 今からあたしが突破口を開く！」「残った敵の始末はお前達に任せるぜ！」
ラッセル「ちゅ、中尉！ そんな命令は艦長から出ていません！」
カチーナ「うるせえ、現場の判断だ！ ガタガタ言うと、ジガン塗るのにてめえの血も使うぞ、ラッセル！」
タスク「ほ、本気やったんや～」
ラッセル「し、しかし、カチーナ中尉！」
カチーナ「先手必勝！ グダグダやってて、後手に回るのは面白くねえだろうが！」
ラーダ「カチーナ、私達の任務は敵のデータ収集よ」「それに、今はヴィレッタ達だけでなく、キョウスケやエクセレン達もいないんだから…」
カチーナ「だからこそだ。少ない戦力を補うためにゃ、これしか手がないじゃないのさ！」
ラーダ「敵の詳細な戦力は依然不明なままよ。どんな攻撃があるかもわからないのよ？」「だから、データを集めつつ相手の出方を見た方が…」
ラッセル「自分もラーダさんと同意見ですが…」
タスク「人数少なくなって気合入ってるのはいいけど、ちょっと入り過ぎじゃあ…」
カチーナ「根性入れずに戦って勝てる相手じゃねえ！ 連中はエアロゲイターなんだぜ！？」
タスク「でも、がむしゃらに突っ込んだって勝ち目はねえッスよ！」
ラーダ「そうだわ、カチーナ…。こんな時に気持ちが落ち着くいい方法を教えてあげる」
タスク「い、いい方法って…まさか、ヨ、ヨガ？」
ラーダ「ええ、そうよ。水魚のアサナって言ってね…精神統一にとても効果があるの」
カチーナ「あたしらを戦闘不能にする気かよ！ おら、行くぜ！」
〔カチーナ、前進〕
ラーダ「待って、カチーナ！」
タスク「止めたって無駄ッスよ、ラーダ姉さん」
ラーダ「そうねえ。いつものことだし…。じゃあ、私達も行きましょうか」
タスク「合点承知！」
レフィーナ「だ、大丈夫かしら…？」
ショーン「…ふむ。まあ、いつものことですから…後は任せましょう」
＜戦闘開始＞
＜敵全滅or３ＥＰ・敵増援１出現＞
〔敵ユニット出現〕
ユン「敵の増援部隊が現れました！」
レフィーナ「このままでは偵察機の二の舞になります。副長、この宙域から撤退しましょう」
ショーン「ですが、現在の位置では味方機の回収が不可能です」「それに、敵機を他宙域へ導いてしまう可能性もあります」
レフィーナ「ど、どうすれば…」
ショーン「それは艦長がお決めになることです」
レフィーナ「………」「…では、戦闘を続行し、敵の波状攻撃が途切れた所で一気にこの宙域から離脱します」
ショーン「賢明なご判断です、艦長」「まあ、いつもどおりですが」
レフィーナ「ユン、カチーナ少尉に本艦の位置まで後退するよう伝えて下さい」
ユン「了解。ヒリュウ改よりオクト１へ！ 本艦まで後退して下さい！」
カチーナ「冗談だろ！？ 敵はまだ残ってるじゃないのさ！」
ユン「これは艦長命令です！」
カチーナ「現れた敵は全て撃墜する！ 結果的にヒリュウ改を守ることにもなるってもんさ！ 以上！！」
〔モニターの開閉音〕
ユン「ちょ、ちょっと、中尉！ 艦長、どうします！？」
レフィーナ「………」
ショーン「仕方ありませんな。こちらからカチーナ中尉を迎えに行くしかないでしょう」
レフィーナ「はあ…そのようですね」
＜敵全滅or５ＥＰ・敵増援２＆第３軍増援１出現＞
〔敵ユニット出現〕
タスク「また増援かよ！」
ラーダ「敵の本拠地近くだから、しょうがないけど…」
タスク「姉さん、そんなノンキなこと言ってる場合じゃねえって。数で押し切られたらヤバイぜ、俺達！」
ラッセル「カチーナ中尉、これ以上は無理です！ ヒリュウに戻りましょう！」
カチーナ「まだだ！ まだ戦えるぜ！」
タスク「せやから、そんなこと言っとる場合ちゃうんや～」
カチーナ「ここで下がったら、不完全燃焼でストレス溜めるだけだ。下がりたきゃ、お前達だけ下がれ！」
タスク「やれやれ、こんな時にキョウスケさんやヴィレッタさんがいてくれりゃあ…」
〔画面、発光〕
〔サイコドライバー能力発現〕
タスク「う…！？」
ラーダ「これは…？ タスク、あなたも感じた？」
タスク「あ、ああ。何かモーレツにヤな予感がする…！」
ユン「艦長！ 重力震反応を感知しました！！」
レフィーナ「敵の増援ですか！？」
ユン「いえ、違います！ これは…！」
〔第３軍ユニット出現〕
レフィーナ「！ あれは…！！」「ハガネからの報告書にあった、ＤＣのグランゾン…！」
ユン「どうしてこんな所に！？」
ショーン「むう…」
タスク「ふはっ。嫌な予感、大ビンゴ～」
カチーナ「ヘッ、ＤＣならあたし達の敵！ 攻撃を続行するぜ！！」
シュウ「おやおや、勘違いをされては困りますね」
カチーナ「勘違いだと？ もうＤＣとは関係ないとか言うんじゃないだろうな！？」
シュウ「ええ」
カチーナ「…ふざけるな。もう少しマシな嘘をつけよ」「ビアンかマイヤーの仇討ちだ…ぐらいがわかりやすくてオススメだぜ？」
シュウ「やれやれ…。やはり、地上にはこの手の人種が多いようですね」「いいですか？ 私はあの二人よって選ばれた戦力であるあなた方を助けに来たのです」
カチーナ「助けだぁ？ はい、ありがとうございます…とでも言って欲しいのかよ！」
ショーン「いや、あながち嘘とは言えませんな」
カチーナ「！？」
ショーン「ですが、本当の目的はホワイトスターの様子見…とまあ、そんなところでしょう」
シュウ「さすがはダイテツ・ミナセ中佐の右腕と呼ばれたお方…理解が早くて助かります」
ショーン「いえいえ。どうか我々などお気になさらず、そちらの目的を果たして下さい」
カチーナ「おいおい、副長！ タンカ切ったあたしの立場も考えてくれよ！」
ショーン「まあまあ。立場を気にして戦争をしているわけではありませんので」「ただし、シュウ・シラカワ博士…」「我々と一戦を交えるおつもりなら、それ相応の覚悟をして頂くことになりますが」
シュウ「…いいでしょう」（では、確かめるとしましょうか…）（あのホワイトスターにいる異星人達が…）（…どこの世界から来た者であるかということを……）
＜第３軍増援１出現の次ＰＰ・味方援軍１出現＞
ユン「艦長、この宙域に接近して来る機体を探知！ 凄まじいスピードですっ！！」
レフィーナ「！」
シュウ「フッ…やはり現れましたね」
〔味方ユニット出現〕
レフィーナ「あ、あの機体は…！」
マサキ「ようなく見つけたぜ、シュウ！ 今日こそ決着をつけてやる！！」
シュウ「マサキ…あなたは本当に成長しない人ですね」
マサキ「うるせえ！ 行くぜ！！」
シュウ「そんなことをしている場合ではありませんよ。周りの状況を良く見たらどうです？」
マサキ「俺にとっちゃ、てめえは異星人以上に油断のならねえ奴なんだよ！！」
シュウ「やれやれ…そういうところも相変わらずですね」「目の前の事柄にばかり気を取られて、大局を見ようとしない…」「それでよく魔装機神の操者が務まるものです」
マサキ「てめえにそんなことを言われる覚えはねえっ！！」
シュウ「仕方ありませんね。あなたと戦う気はなかったのですが…」
レフィーナ「待って下さい！ マサキさん、私の話を聞いて下さい！」
マサキ「！？ 何だ、あんたは！？」
レフィーナ「ヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールドです」「マサキさん、あなたとシュウ・シラカワ博士の間に何があったか知りませんが…」
マサキ「だったら、口をはさまないでくれ！！」
レフィーナ「す、すみません…！」「で、でも…今は地球人同士で争っている場合ではないのです…！」
マサキ「………！」
レフィーナ「見てのとおり、エアロゲイターが本格的な地球侵攻を開始しつつあるのです」「彼らから地球を守るために…今は我々で力を合わせなければならないのです」
マサキ「もっともなご高説だけどよ、シュウはいつ俺達を裏切るかわからねえんだぞ！」「あんた達、俺のことを知ってんなら、南極事件の話だって聞いてんだろうが！」
レフィーナ「…それでも、今は…！」
シロ「マサキ、気持ちはわかるけど…あの艦長さんの言うとおりだニャ」
クロ「そうよ。地上でニャにかあったらラ・ギアスにも影響が出るかも…」
マサキ「くっ…！」
シュウ「どうするのです？ マサキ…」
マサキ「俺は…てめえを信用することは出来ねえ…！」「だが、あのレフィーナって艦長の言ってることは事実だ…」
シュウ「………」
マサキ「いいか！ 少しでも妙な真似をしやがったら…」「その時は俺の全てをかけて、てめえを倒す！！」
シュウ「…覚えておきましょう」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
ユン「敵機、撤退しました！」
ショーン「こちらも撤退するなら今の内ですな」
※※味方援軍１出現前に達成の場合のセリフ※※
レフィーナ「でも、グランゾンが…」
ユン「艦長、この宙域に接近して来る機体を探知！ 凄まじいスピードですっ！！」
レフィーナ「！」
シュウ「フッ…やはり現れましたね」
〔味方ユニット出現〕
レフィーナ「あ、あの機体は…！」
マサキ「ようやく見つけたぜ、シュウ！ 今日こそ決着をつけてやる！！」
シュウ「マサキ…あなたは本当に成長しない人ですね」
マサキ「うるせえ！ 行くぜ！！」
シュウ「せっかくですが、あなたと戦うつもりはありません。それに、目的も達成しましたのでね」
マサキ「てめえの都合なんざ知るか！」
シュウ「やれやれ…そういうところも相変わらずですね」「目の前の事柄にばかり気を取られて、大局を見ようとしない…」「それでよく魔装機神の操者が務まるものです」
マサキ「てめえにそんなことを言われる覚えはねえ！！」
レフィーナ「待って下さい！ マサキさん、私の話を聞いて下さい！」
マサキ「！？ 何だ、あんたは！？」
レフィーナ「ヒリュウ改艦長、レフィーナ・エンフィールドです」「マサキさん、あなたとシュウ・シラカワ博士の間に何があったか知りませんが…」
マサキ「だったら、口をはさまないでくれ！！」
レフィーナ「す、すみません…！」「で、でも…今は地球人同士で争っている場合ではないのです…！」
マサキ「………！」
レフィーナ「見てのとおり、エアロゲイターが本格的な地球侵攻を開始しつつあるのです」「彼らから地球を守るために…今は我々で力を合わせなければならないのです」
マサキ「もっともなご高説だけどよ、シュウはいつ俺達を裏切るかわからねえんだぞ！」「あんた達、俺のことを知ってんなら、南極事件の話だって聞いてんだろうが！」
レフィーナ「…それでも、今は…！」
シロ「マサキ、気持ちはわかるけど…あの艦長さんの言うとおりだニャ」
クロ「そうよ。地上でニャにかあったらラ・ギアスにも影響が出るかも…」
マサキ「くっ…！」
シュウ「心配はいりませんよ、マサキ。とりあえず、私の今回の目的は果たしましたから」
マサキ「何っ！？」
シュウ「それに…しばらくの間、行動を起こすつもりもありません」
※※味方援軍１出現後に達成の場合のセリフ※※
レフィーナ「そうですね…。ＰＴ各機は直ちに帰艦。本艦はこの宙域より離脱します！」
シュウ「私の出番はここまでですね。後は選ばれた彼らに任せましょう」
マサキ「どういう意味だ、シュウ！？」
シュウ「マサキ、これ以上私を追っても無駄ですよ」
マサキ「何だと！？」
シュウ「少なくとも…しばらくの間、行動を起こすつもりはありません」
シュウ「もっとも、私の言葉を信じるかどうかはあなた次第ですがね、ククク…」
マサキ「て、てめえ…！」
シュウ「それでは、ごきげんよう…」
〔第３軍ユニット離脱〕
マサキ「待ちやがれっ！！」
シロ「ダメだニャ、マサキ！ 追跡不可能だニャ！」
マサキ「く…！」「あの野郎…一体どういうつもりだ…！？」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
Ｌ１宙域
ヒリュウ改
ヒリュウ改 ブリッジ
ユン「本艦はホワイトスター宙域からの離脱に成功しました」
レフィーナ「敵の動きは？」
ユン「いえ、沈黙しています」
レフィーナ「とりあえずは無事に逃げられた…というところですね」
ショーン「まだ油断はなりませんぞ。この辺りにはコロニー統合軍の残存部隊もおりますからな」
レフィーナ「ええ…。総員、第３種戦闘配備のまま待機して下さい」
ショーン「了解です」
レフィーナ「それから…マサキさんはこちらの呼びかけに応えてくれたのですか？」
ユン「はい。間もなくサイバスターは着艦コースに入ります」
レフィーナ「では…着艦後、彼をブリッジに通して下さい」
ユン「了解です」
ヒリュウ改 格納庫
カチーナ「ラッセル、どうしてあの時、あたしの命令に従わなかった？」
ラッセル「そ、それは…」
カチーナ「お前の仕事はあたしの後ろを守ることだろうが！ それを…」
ラッセル「し、しかし…」
タスク「そりゃあんまりッスよ。それに、中尉だって艦長の命令に違反してたじゃないッスか」
カチーナ「…後で百…いや、千叩きだ」
タスク「ゲ！ そ、そんなに！？」
ラーダ「ねえ、カチーナ。キョウスケのＡＴＸチームやヴィレッタがいるならともかく…」「私達だけじゃ、出来ることは限られてるわ」
カチーナ「だからこそ、あたしらがやらなきゃならないんだろうが！」
タスク「わかったッスよ。…まったく、キョウスケ少尉達が抜けた途端に、どうしたんだ？」
ラッセル（中尉…）
ヒリュウ改 ブリッジ
レフィーナ「…あなたのことはハガネの報告書で知っています」「それに…一度地上でお会いしましたよね？」
マサキ「さあな。前置きはいらねえ…何が言いたいんだ？」
レフィーナ「報告書の中で、ハガネのダイテツ・ミナセ艦長はこうお書きになられていました…」「魔装機神サイバスターとマサキ・アンドーは、我々にとって非常に心強い味方だと…」
マサキ（ちぇっ…あのオッサン、ゴツい面に似合わず、そんなこと書いてやがったのかよ）
レフィーナ「ここでお会いしたのも何かの縁です。マサキさん…どうか私達に力を貸して頂けませんか？」
マサキ「ああ、いいぜ」
レフィーナ「え………」
マサキ「どうしたんだよ？ 驚いた顔して」
レフィーナ「い、いえ…。そんな簡単にお返事をもらえるとは思っていなかったので…」
マサキ「ま、あんたがさっき言ったとおり、異星人がマジで攻めて来たとなると…」「地球人同士で戦ってる場合じゃねえってことぐらいわかってるぜ」「それによ…しばらくはシュウの野郎も動きを見せなさそうだしな」
ショーン「あの口振りでは、事の成り行きを静観するような感じでしたからな」
マサキ「ああ。奴の本当の目的が何なのか気にはなるが、今は地球を守ることが先決だ」「だから、あんた達に協力するぜ」
レフィーナ「ありがとうございます、マサキさん…」
ユン「艦長、統合軍参謀本部のノーマン・スレイ少将より暗号電文が入っています」
レフィーナ「内容は？」
ユン「ヒリュウ改は第４次防衛ラインまで後退し…ハガネと合流せよ、です」
レフィーナ「わかりました」
マサキ（ハガネか…。あいつらと会うのは久しぶりだな）
地球連邦軍極東支部伊豆基地
伊豆基地 司令部
ダイテツ「エアロゲイターめ…ついに動き始めたか」
レイカー「今から３８分前、ヒリュウ改がホワイトスター近辺でバグス他と接触した」
ダイテツ「無事なのか？」
レイカー「無論だ。レフィーナ中佐はまだ経験が浅いが、優秀な艦長だ」「それに、彼女にはかつて君の副官だったショーン・ウェブリーがついている」
ダイテツ「…自分は艦長にならず、若手を推したか。奴らしいな。それで、我々の任務は？」
レイカー「ホワイトスターの監視だ」「ハガネは直ちに宇宙へ上がり、ヒリュウ改と合流してくれ」
ダイテツ「了解した。クルーへ状況を説明するタイミングは？」
レイカー「余計な混乱を避けたい。艦の出航後にしてくれ」
ダイテツ「わかった…」
ＳＲＸ計画ラボ
カーク「Ｒ－ＧＵＮの組み立て作業は終わったか…」
ロバート「しかし、どうしてラーダとヴィレッタは、Ｔ－ＬＩＮＫシステムなしでメタルジェノサイダーを撃てるように調整したんだろう？」
カーク「イングラム少佐の指示だそうだ。複数のパイロットによって、より多くのデータを取るためにな」「その代わり、威力は低下し…ＳＲＸへの接続も出来ん」
ロバート「Ｒ－ＧＵＮ用のプラスパーツが間に合わない以上、その方がまだマシか…」「何にせよ、先は長いな」
イルム「ところで…ＳＲＸの話はリュウセイ達にもしてあるのか？」
ロバート「アヤは知っているが、リュウセイとライはまだだ」
イルム「ホントか？ 俺はてっきり…」
ロバート「これもイングラム少佐の指示でな…」
イルム「俺が知ってて、あいつらが知らねえってのはどうなのよ？」
ロバート「さあな…少佐が考えてることがたまにわからなくなる時があるよ」
イルム「まぁ、昔からそういう所はあったが…」
〔扉の開閉音〕
リョウト「…オオミヤ博士」
ロバート「何だ、リョウト？」
リョウト「このプランを見ていただけませんか」
ロバート「どれどれ…リオンのフルアーマー・プラン？」
リョウト「ええ」
イルム「確かに。殴り合いなんざほとんど出来ないし、ガーリオンなんかに比べるとガワが薄いな」
リョウト「そこで…それらの問題点を解決する案がこのフルアーマー・プランです」
ロバート「なるほど…装甲を増強し、パーソナルトルーパーの腕を付けるのか。それで格闘戦なんかもやるんだな」
リョウト「急場しのぎですが、各所は他の機体の予備パーツで補いますから…作業にはそれほど時間がかからないかと」
カーク「重量が増加するようだが…それは推力の増強によってカバーするのか」
リョウト「え、ええ…ちょっと本末転倒ですけど」
カーク「ラドム博士寄りのアイデアだが…悪くはない」
ロバート「そうだな…上申してみるか」
リョウト「本当ですか？」
ロバート「ああ。俺はＲシリーズの方で忙しいからあまり手伝えないが…上からＯＫが出れば、作業チームの手配をしよう」
リョウト「ありがとうございます」
イルム「頑張れよ、若人」
伊豆基地 食堂
クスハ「え？ ユキコおばさまから？」
リュウセイ「ああ、メールがね。もうすぐ退院できるかも知れねえって」
クスハ「よかった…」
リュウセイ「ここしばらくの間、何だかんだで外と連絡を取るのを禁止されてたけど…そのメールだけ届いたんだ」「まあ、これで一安心だぜ」
クスハ「そうね…外出許可がもらえたら、お見舞いに行きましょ」
リュウセイ「いや、俺一人で行ってくるよ」
クスハ「え？」
リュウセイ「だって、ほら…あいつがさ」
ブリット「あ、あのっ！」
クスハ「は、はい？」
ブリット「こ、こ、今度、外出許可がもらえたら、お、おおお、俺と…」
クスハ「俺と？」
ブリット「大日本武士博物館に行きませんかッ！？」
クスハ「ぶ、武士…博物館！？」
ブリット「は、はいッ！ ニッポンのサムライの何たるかがわかる博物館だと聞いてますッ！」「そ、それに、今は武士健康法の特別展示をやってるそうですッ！」
クスハ「武士健康法…」
リュウセイ「何だ、そりゃ？ っていうか、何で敬語なんだ？」
ブリット「き、緊張して、つい…」
クスハ「………」
ブリット「ど、どうかな？」
クスハ「うん、いいわよ。その…武士健康法に興味あるし」
ブリット「や、やった！ ありがとう！！」
エクセレン「んふふ…ブリット君、大いなる一歩を踏み出せたみたいねぇ」
キョウスケ「どうなるかはまだわからんがな」
エクセレン「んじゃ、私達もあの子達についてかない？ 成り行きを見守るためにも」
キョウスケ「一人で行ってこい」
エクセレン「んもう、つれないんだから」
キョウスケ「それより、司令部の方が騒がしい。…もしかしたら、出撃命令が出るかも知れんぞ」
エクセレン「う…。そういう時のキョウスケの読みって、当たるのよねえ…」
【シナリオエンドデモ終了】
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キョウスケ編 → No22Ｂ「銃と拳」 へ戻る
● No24「リューネ、そしてヴァルシオーネ」 へ進む
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