進撃イベント
聖夜を持つ者たちへ…
[世界のための別れ]
【シナリオデモ開始】
ナル「これはある人が願った物語…」「大切な人がいる世界を救うため、彼女は愛する人たちと未知の世界へ旅立つことを決める…」「そしてそれを物語となり、新たな物語に生まれた大切な人へと語られる…」「これは彼女が願ったもう一つの世界の物語…」
エレナ「あ~、ひまひま。クリスマスなのになんでこんなに暇なのー」
フレア「仕方ないでしょ。私たちには待機命令が出てるんだから」
アオ「いつスカブが出現するかわからないしね」
エレナ「けどさー、兆候だけで出るかどうかはわからないんでしょ?」「そのせいでクリスマスを無駄にするなんて、もったいないと思わない?」
フレア「そ、それはそうだけど、仕方ないでしょ」
エレナ「まあ、そうなんだけどさー、うーん、仕方ない…こういう時は…」「アオに無茶ぶりしよう!」
アオ「ええ!? なんで俺に!?」
エレナ「あれ、言ってなかった? パイドパイパールール」「こういう時のために各々暇つぶしネタを用意しておくんだよ」
アオ「えっ? そんなのがあったのか…」
フレア(ちょっと、エレナ。また変なことアオに吹き込んで…)
エレナ(まあ、いいじゃん。暇なのはホントなんだしさ)
アオ「うーん…じゃあ、昔ばなしでもいいかな?」
フエア「昔話?」
アオ「うん。この時期になると、よくアンマーがしてくれた話」「少し長いけど、よく聞かせてくれたから今でも覚えているんだ」
フレア「いいかも。時間潰しにはうってつけだしね」
エレナ「…うん、聞いてみたい。もっと知っておきたいしね」
フレア「え?」
エレナ「なんでもない。話して、アオ」
アオ「わかった。じゃあ始めるよ」「これはある『少年』と『少女』、それとその子供たちの物語…」
ティエリア「道は拓けた! 刹那!」
刹那「このままELSの中枢に突入する!」
レントン「コーラリアンとも話し合えたんだ。ELSだって、きっと…」
エウエカ「わかってくれる! 私たちが、争いを望んでいないことを!」
万丈「行くぞ! みんな!」
????(※ドン・ザウサー)「オオオ…万丈ォォォォ」
万丈「…! ここまで追ってきたか、ドン・ザウサー…」
ドン・ザウサー「よくもコロスを…お前を…許せはしない…」
万丈「…今、お前の私怨に構ってる暇はない。彼の対話には、全人類の未来が掛かっているんだ」
刹那「万丈…」
万丈「すぐに決着をつけるぞ! ドン・ザウサー!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
万丈「…さらばだ。ドン・ザウサー…」(これでメガノイドとの戦いは終わった。もう、僕には…)
レントン「万丈、今は…」
万丈「ああ、感慨にふけっている場合じゃないね。行こう!」
〔バーニアの噴射音〕
ドン・ザウサー「ばん…じょう…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ティエリア「そうか…ELSの母星は死を迎えようとしていて、生き延びる道を探していたのか…」
刹那「つながり事で…ひとつになる事で…相互理解をしようとしていた…」「行こう、彼らの母星へ。俺たちはわかり合う必要がある」
レントン「じゃあ、俺たちと同じだな」
ティエリア「そうか、君たちも」
エウレカ「クダンの限界を防いで、みんなを守るためには、私たちもこの世界を離れないといけない」
万丈「君たちの旅立ちなくして、地球に平和は訪れない…」「…すまない」
レントン「いいんだ。この星を守るため、それにエウレカをひとりにさせないためだから」「未練は…ない」
エウレカ「………」
刹那「…行こう」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドン・ザウサー「バンジョオオオオオオッ!」
万丈「ドン・ザウサー!?」
刹那「離れろ! 万丈!」
ドン・ザウサー「死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
レントン「危ない!」
〔LFOの飛行音〕
〔撃破音〕
レントン「ガハッ…」
エウレカ「レントン!」
万丈「ドン・ザウサァァァァァァ!!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドン・ザウサー「うぅ…ああああ…」「コォロォスゥ!!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
エウレカ「レントン! 目を開けて! レントン!!」
レントン「………」
ティエリア「まずい…この傷では、もう」
エウレカ「そんな…」「イヤだよ…レントン…。あなたが死んじゃったら…私…」
万丈「僕を庇ったばかりに…」
刹那「レントン…」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
????(※画面オフ)「私が助けます」
刹那「声が…」
エウレカ「ニルヴァーシュ…」
ニルヴァーシュ「私たちと星のために必死に頑張ってくれた彼を…死なせはしません」「でも、あの星には留まれない。このまま旅立ちましょう、彼と共に…」
刹那「助かるんだな、彼は」
ティエリア「僕らも可能な地点まで同行しよう。万が一の事態に備えるためにも」「万丈、地球は…」
万丈「………」「ああ、僕は戻る。レントンに救われたこの生命、地球のために使わせてもらう」
刹那「頼む」「…エウレカ」
エウレカ「………」「うん、行こう」
エウレカ(※画面オフ)(私には大切なものがある…。リンク、メーテル、モーリス…。そして、レントン…)(みんな大好き、愛してる。私の大切なもの…私の家族…)(………)(…ごめんなさい)
【シナリオエンドデモ終了】
[残された者たち]
【シナリオデモ開始】
アオ(※画面オフ)「少年と少女はその星を守るため、仲間と共に旅立った…。けれどその星には残された家族がいたんだ」「まだ幼いその子たちは信じていた。いつか少年と少女が、自分たちの元に帰って来ると…」
アクセル「こらっ! お前たち! ワシの工具をどこにやった!」
リンク「へへー! ど~こだ?」
メーテル「今日はすっごいところに隠したんだから! ぜ~ったい見つからないよ!」
アクセル「毎日毎日イタズラしおって! アレは大事な仕事道具なんじゃぞ!」
リンク「いいじゃん、仕事なんかー! 遊ぼうよ!」
メーテル「遊ぼう! 遊ぼう!」
アクセル「だから…」
〔歩み寄る足音〕
モーリス「ふたりとも、ワガママ言っちゃダメだ」
メーテル「モーリス」
モーリス「はい、おじいちゃん。工具はいつもの所に隠してたから持ってきた」
アクセル「お、おう」
リンク「あー! なんで持って来ちゃうんだよー!」
メーテル「せっかく隠しっこして遊ぼうと思ったのにー!」
モーリス「忘れたのか、約束」「ママたちが帰って来るまで良い子で待ってる。そう約束したじゃないか」
リンク「そうだけど…」
モーリス「早く会いたいだろ、パパとママに」
メーテル「…うん、わかった」「ごめんなさい、おじいちゃん」
リンク「ごめんなさい」
アクセル「………」「30分待っとれ。超特急で仕上げる」
リンク「え…」
アクセル「それまでは向こうで遊んどれ。もう工具、隠すなよ」
リンク「うん!」
メーテル「早くね、おじいちゃん!」
〔走り去る足音〕
モーリス「ありがとう、おじいちゃん。僕もなにか手伝うよ」
アクセル「バカもん、子供は遊ぶのが仕事じゃ。一緒に遊んでこい」
モーリス「…うん!」
〔走り去る足音〕
アクセル(…あの子たちを引き取ってもう3ヶ月。イタズラもするが、みんな良い子じゃ)(だから早く…あのお嬢さんと帰ってこい、レントン…。子供たちが待っておるぞ…)
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
アクセル「な、なんじゃ!? 今の音は!?」
〔走り寄る足音〕
モーリス「おじいちゃん! 外見て! 外!」
アクセル「外?」「あ、あれは…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アクセル「あれは確か…メガノイドとかいうヤツらの…」
モーリス「でもニュースでは、もういなくなったって…」
リンク「あっちからもくる!」
メーテル「あっ! あれって!」
万丈「メガノイド…。どうしてこんな所に…」「ただの残党だといいが、嫌な予感がするな…」
万丈「倒せはしたが、どうにも気になる。本格的に調査した方がいいかもしれないな…」「ん? あれは…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
メーテル「やっぱりダイターンと万丈だ!」
万丈「久しぶりだね。君たちがここにいるとは思わなかったよ」
モーリス「今はおじいちゃんとここに住んでるんだ。ホランドたちは調べることがあるって」
万丈「そうだったのか」(ゲッコーステイトはまだ活動しているのか。もしかしたら、さっきの…)
アクセル「…あんた、この子たちの知り合いか」
万丈「はい。あなたがこの子たちの?」
アクセル「アクセル・サーストンという。あそこに見える『ガレヱジサーストン』の店主じゃ」
万丈「サーストン…! もしかして、レントンの…」
〔通信の開く音〕
ビューティ「大変よ、万丈! メガノイドが…!」
万丈「どうした、ビューティ?」
ビューティ「とにかくこの映像を見て!」
ソルジャー「聞け! 人類よ! 我々メガノイドはドン・ザウサーの意志を継ぎ再び行動を開始する!」「全ての人類はメガノイドにならなければならない! 我らが人類を新たなステージへと導くのだ!」
モーリス「これって…」
万丈(…終わりではなかったか。メガノイド…!)
【シナリオエンドデモ終了】
[新しい出会い]
【シナリオデモ開始】
モーリス「メガノイドって…。前にママたちがやっつけたんじゃ…」
万丈「…その通りだ。ゲッコーステイトやソレスタルビーイングの力を借りて、ヤツらの首領は潰した」「だが、全て消えてはいなかった。ヤツらの野望は…」
メーテル「ばんじょう…こわい…」
万丈「おっと、すまない。僕らしくなかったね」「…ん? あれは…」
〔バーニアの噴射音〕
ソルジャー「見つけたぞ! ダイターン3! 破嵐万丈!」
ソルジャー「憎きアイツを倒して、我らが復活した狼煙にしてやる!」
万丈「早速僕を狙いに来たか…」「アクセルさん、すぐに子供たちを連れて安全な場所へ」
アクセル「わかった。あんたも気をつけてな」
〔走り去る足音〕
万丈「さて、もう一勝負といくとするか」
〔レーダー反応〕
万丈「ん? この機影は確か…」
????(※パトリック)「待て待て! メガノイドにもダイターン良い格好はさせねえぞ!」
パトリック「この幸せのコーラサワー様の前ではなあ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ソルジャー「ダ、ダメだ…。だが、せめてもう一撃…」
〔銃声〕
パトリック「ハッ! んなもん、当たるかよ!」
〔ビームの発射音〕
〔爆発音〕
パトリック「へっ! いっちょあがりよ!」
〔爆発音〕
パトリック「ん? なんだ今の音?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
メーテル「あーおじいちゃんのガレヱジが…」
リンク「ボロボロー」
アクセル「おうおう、派手に壊しおって」
モーリス「大丈夫、おじいちゃん?」
アクセル「なーに、店が壊されるのは慣れとる」「それにお前たちが無事だった。それで充分じゃ」
モーリス「…うん」
万丈「ですがその子たちのためにもしばらくは仮住まいが必要ですね」
〔歩み寄る足音〕
パトリック「それなら、俺の基地のある街に来るといい」
万丈「君はさっきの…」
パトリック「なんだ、まだ覚えてないのか? この幸せのコーラサワー様の名をよぉ」
メーテル「しわ寄せの?」
リンク「コーラシャワー?」
パトリック「『し・あ・わ・せのコーラサワー』だ! それくらい覚えられるだろ!」
アクセル「で、そのコーラ君がなんなんだ?」
パトリック「あのなぁ…ま、まあいい」「今回の攻撃で被害を受けた民間人の一時住まいをその街で用意することになったんだ」「こんなへんぴな場所よりも防衛力はある。メガノイド共も動き出したし、悪い話じゃないと思うぜ?」
モーリス「…おじいちゃん」
アクセル「…軍隊に頼るのは好かんが、この際四の五の言えんか」
モーリス「うん」「よろしく、コーラサワー」
パトリック「おっ、やっとまともに言えるやつがきたか」「って、『さん』を付けろ! 『さん』を!」
万丈「良かったね、君たち。これで当面の住まいは心配なさそうだ」「では僕はここいらで失礼させてもらうよ」
モーリス「うん。気をつけてね、万丈さん」
万丈「ああ、君たちもね」
〔歩き去る足音〕
万丈「………」
〔通信の開く音〕
ギャリソン「お呼びでしょうか、万丈様」
万丈「ギャリソン、僕はこれからひとりで動く。奴らから目の敵にされているようだからね」「それにELSやコーラリアンとの戦いで今の連邦はガタガタだ。できるだけ目立ち、狙いを僕に集中させたい」
ギャリソン「左様でございますか。わかりました、お気をつけ下さい」
万丈「その間、みんなにはある街に住み込んでほしい。場所は後で連絡する」
ギャリソン「畏まりました。ではお待ちしております」
〔通信の閉じる音〕
万丈「…レントン、エウレカ。勝手だけど、借りは返させてもらうよ。君たちの大切な人は必ず守る」「そして、君たちが守ってくれたこの星も、僕の生命に懸けて…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[不安と想い]
【シナリオデモ開始】
アオ(※画面オフ)「人類とメガノイドの戦いは日に日に激しさを増していった…」「その戦いからくる不安は、軍が守ってくれる街に来ても全ては拭えなかった」「だから、その子たちが心の奥に仕舞い込んでいたものは、少しずつ大きくなっていったんだ…」
アクセル「じゃあワシは家の修理に行ってくる」「トッポ君、この子たちをよろしく頼むぞ」
トッポ「任せてくれよ、アクセルじいちゃん。子供のお守りなんて簡単だからさ」
メーテル「もー! トッポだって子供のくせにぃー」
アクセル「これこれ、ケンカするな。みんな仲良くせにゃいかん」「じゃあ、行ってくるからな」
〔歩き去る足音〕
リンク「ねえ、今日は何して遊ぶ? 僕、この前の広場に行きたい!」
モーリス「あそこは行けないよ。この前避難してきた人のテントで、いっぱいになってた」
メーテル「えー! また増えたの?」
モーリス「そんな風に言っちゃダメだ。もう少し遅ければ、僕らもそこで住むことになったかもしれないんだし」
メーテル「ねえ、トッポ。戦争っていつになったら終わるの?」
トッポ「うーん、わかんない。万丈兄ちゃんも頑張ってるんだけどさ」
リンク「…もしママやレントンがいたら…」
モーリス「リンク…」
リンク「な、なんでもない! なんでもないよ!」
メーテル「そうよ、良い子にして待ってないと、帰ってくるのが遅くなっちゃうからね」
〔歩み寄る足音〕
パトリック「よう、ガキ共! 元気にしてるか?」
リンク「あっ! コーラサワー! またサボってる!」
メーテル「ちゃんと仕事しないとこの前みたいにカティに怒られるよ!」
パトリック「今は任務中でサボってねえ! それにあれは愛情表現だ! 愛情表現!!」「あ~、早く宇宙から帰って来て下さい、大佐ぁ。通信よりも直接愛してほしいんです!」
メーテル「変なの、怒られるのが嬉しいなんて」
マリナ「あの…パトリックさん」
リンク「あっ! この人見たことある!」
トッポ「この人じゃなくてマリナ様だよ。でもなんでこの街に…?」
マリナ「私のいたお城や街が壊されてしまってね、少しの間、ここでお世話になることになったの」
パトリック「で、俺が警備を担当してるんだ。皇女様のだぞ、すごいだろー」
メーテル「もー! 今マリナ様とお話ししてるの!」
リンク「マリナ様も同じなんだ、僕たちと」
マリナ「…そう、あなたたちも家を」「よかったら今度、私の住んでいるところへ遊びに来て。あなたたちと歳の近い子も多いから」
リンク「うん! 行く!」
メーテル「私も! モーリスも行くよね?」
モーリス「…僕はいい」
メーテル「え…でも…」
モーリス「それより良い遊び場所を思いだしたんだ。行こう」
〔走り去る足音〕
トッポ「あっ! 待てよ、モーリス!」
〔走り去る足音〕
マリナ「…私、何かしてしまったでしょうか?」
パトリック「…たぶん、思い出したんですよ。遠くに行った両親を」
マリナ「え…。もしかして、もう…」
パトリック「いえ、死んだわけじゃないんです。それに生んでくれた両親でもないらしいですが、ガキたちは帰りを待ってる」「でも、あいつ…モーリスは一番年上で、責任感が強い分、甘えるのがヘタなんで。まあ、気にしないでください」
マリナ「よく知っているのですね、あの子たちのこと…」
パトリック「なんだかんだ縁がありまして。それに話してると面白いんですよ、あいつら。ははは!」
〔通信のコール音〕
パトリック「ん…? 基地から?」「…マリナ様、悪いんですが俺はここで。代わりの奴をすぐ呼びますから!」
マリナ「わかりました。お気を付けて…」
〔走り去る足音〕
マリナ「…あの戦いが終わっても、この星にまだ安息は訪れない…」「いつになれば平和な時代が来るの…? 刹那…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
パトリック「ちっ! こんな街の近くまで来やがったか!」「だがこれ以上はいかせねえぜ! メガノイドさんよぉぉぉぉぉぉ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ソルジャー「くっ! なんなんだ、あの機体!? 動きがまったく読めんぞ!」
パトリック「ハハッ! お前らみたいなヤツに落とされる俺じゃねえんだよ!」「なんせ俺は、幸せになる前、不死身と呼ばれていたんだからな!」
ソルジャー「不死身だと!? よくも俺たちの前で…!」「だが、強がりもここまでだ!」
〔機体の歩行音〕
パトリック「なっ! アイツは…」
ソルジャー「ハッハッハ! 貴様の不死身もここで終わりだ!」「やれ! あの機体を破壊しろ! ダイターン3!」
【シナリオエンドデモ終了】
[見守るもの]
【シナリオデモ開始】
パトリック「ダイターンだと!? もしかして乗ってるのは…」「いや、んなわけねえな。あの破嵐万丈が敵に回るわけねえ」
ソルジャー「確かに乗っているのは破嵐万丈ではない。だが、この機体の力は本物と同じ!」
ソルジャー「モビルスーツごときに落とせるものではない! 大人しく死ぬがいい!」
パトリック「勝手に決めつけんな!」
〔ビームの発射音〕
〔爆発音〕
ソルジャー「な、なんだと!?」
パトリック「こっちとら、ELSやらコーラリアンやらよくわかんねえ相手と何度もやりあってんだ! テメェら如きに遅れをとるわけねえだろ!」「不死身のコーラサワーをなめんじゃねえ!」
ソルジャー「くっ…! やはりパイロットはただ者ではないか」
ソルジャー「だが、役目は果たさせてもらうぞ!」
〔機体の歩行音〕
パトリック「おい! どこ行こうってんだ!」
ソルジャー「行け! 人間共の街を破壊してこい!」
パトリック「そんなの行かせるわけ…」
〔銃声〕
パトリック「ちっ!」
ソルジャー「それはこちらの台詞だ! 簡単に通れると思うな!」
パトリック「くっそぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
〔軍の警報〕
メーテル「ねえ、なんだダイターンから逃げなきゃいけないの!」
トッポ「あれに乗ってるのは万丈兄ちゃんじゃない! ダイターンだって偽物だ!」
リンク「ねえ、コーラサワーは? やられちゃったの?」
モーリス「わからない。でも早く逃げないと…!」
メーテル「モーリス、私怖い…」
リンク「僕も…」
モーリス「ダメだ、ふたりとも!」「約束したじゃないか。ママとパパが帰ってくるまで、泣かないって!」
メーテル「でも…でも…」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
????(※アレルヤ)「この街をやらせはしない!」
モーリス「あれは…」
スメラギ「頼んだわよ! ロックオン! アレルヤ!」
ロックオン「ったく、戦闘続きで休む暇もねえな」
アレルヤ「それでも守らきゃならない! 僕らの手で!」
ピーリス「まだ市民の避難は完了していない! 速攻で叩くぞ!」
ロックオン「わかってるよ! あいつの大事な人もいるみたいだしな!」「ガンダムサバーニャ、ロックオン・ストラトス! 狙い撃つぜ!」
アレルヤ「ガンダムハルート、アレルヤ・ハプティズム、ソーマ・ピーリス、迎撃行動に向かう!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
スメラギ「街への被害は軽微みたいね」「ミレイナ、みんなを帰投させて」
ミレイナ「ノリエガさん、ノヴァクさんからメッセージが届いたです」
スメラギ「ホランドが…? 内容は?」
ミレイナ「そのまま読むです」「『ありがとよ、街を守ってくれて』です」
スメラギ「わざわざお礼を送るなんて…彼も変わったわね」「それとも、この街に大切な人がいるのかしら」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
パトリック「おーい! ガキ共、無事だったかー!」
トッポ「あっ! コーラサワー!」
リンク「何やってたんだよ、メガノイドきたんだぞ!」
メーテル「怖かったんだから!」
パトリック「悪いな。何とかしようとはしたんだが…」
〔歩み寄る足音〕
アクセル「そうじゃ、この男は頑張ってたぞ」
モーリス「おじいちゃん…」
アクセル「家の修理の帰りにあんたが戦ってるところを見てな。あの数相手によーやってくれた」「ワシは軍隊は嫌いだが、感謝の言葉は知っとる。ありがとよ」
パトリック「じいさん…」
リンク「でも…もう怖いのヤダ…」
メーテル「うん、モーリスはダメっていうけどやっぱり怖い…」
モーリス「………」
パトリック「…仕方ねえ、今回の詫びだ。俺のとっておきの場所を教えてやる」
モーリス「とっておきの場所?」
パトリック「ああ…」
メーテル(※画面オフ)「ねえ、コーラサワー。まだ目開けちゃダメ?」
パトリック(※画面オフ)「さっきからそればっかだな。我慢だ我慢」
リンク(※画面オフ)「もう暗いのヤダー!」
パトリック(※画面オフ)「ったく、仕方ねえな」「いいぞ、ゆっくり開けてみろ」
モーリス「これ…」
メーテル「すっごーい! お月様がこんな近くに!」
パトリック「そうだ! すごいだろ、俺が見つけた穴場スポットだ!」「感謝しろよ、ここを知ってるのは俺と大佐、それにお前たちだけなんだからな」
モーリス「…どうして僕らをそんな大事な場所に?」
パトリック「…前にじいさんから聞いたよ。あの月に書かれてるのは、お前のパパとママなんだってな」
リンク「うん! レントンがパパでエウレカがママ!」
パトリック「なら、いつも空から見守ってるってことだ。夜になる度、ずっとな」「だから寂しくなったらここに来い。お前らなら、許してやるからよ」
モーリス「コーラサワー…」「うん! ありがとう!」
????(※万丈)「彼らは良い人に出会えたようだね」
トッポ「ごめんよ、万丈兄ちゃん。せっかくオイラたちに護衛を任せてくれたのに」
万丈「ああいう状況なら仕方ないさ」
ギャリソン「ですがこのままですと、被害は拡大するばかりですな」
万丈「いや、これ以上好きにはさせない」「今度はこちらから打って出る!」
【シナリオエンドデモ終了】
[越]
【シナリオデモ開始】
スメラギ「そう、そのポイントを叩けば…」
万丈「はい、メガノイドの侵攻を大きく抑えることができます」「巧妙に隠していたため時間はかかりましたが、ヤツらの基地がそこにあるのは確実です」
フェルト「たったひとりでよく…。私たちや連邦でも見つけられなかったのに…」
万丈「ELSとの戦いの影響で、未だヴェーダが使えないこの状況下では仕方ないさ」「それにそれなりに危険なことをしてきたからね。おかげでコピーを取られるような失敗もしてしまったし」
ロックオン「だが転んでもただでは起きないか…。さすがだな」
アレルヤ「じゃあ次の作戦は、僕らでその基地を破壊すればいいだね」
万丈「いや…僕らだけじゃない」
〔ハッチの開閉音〕
パトリック「よ、あんたらがガンダムのパイロットか」
マリー「え…? どうしてあなたが…」
スメラギ「私が許可したの。作戦に万全を期すためには、連邦の協力も必要だと判断してね」「それに彼は信頼できる。個人的な縁もあるし」
パトリック「さっすが大佐の友人! 俺を選ぶなんて見る目あるぜ」「ま、そういうわけだ。俺はパトリック・マネキン。親しみを込めてコーラサワーって呼んでくれ!」
ミレイナ「呼び名と名前に全く関連がないです」
パトリック「結婚して変わったんだよ。けどこっちの方がしっくりきてよぉ~」
ロックオン「…なんか、軍人らしくねえ奴だな」
万丈「それでも腕は確かさ。僕が保証する」
パトリック「まあELSの時同様、よろしく頼むぜ。ソレスタルビーイング、破嵐万丈!」
スメラギ「こちらこそ。ただし前も言った通り、作戦のことは他言無用で…」
パトリック「わかってるって! 表立って協力すると、色々面倒みたいだしな」「その点は安心してくれ。俺が不死身で幸せな上に口が堅いんだ!」
パトリック「…ということで、メガノイド共を叩いてくれることになった! どうだすごいだろ」
メーテル「うん! 頑張れ、コーラサワー!」
リンク「頑張れ!」
アクセル「それが成功すれば少しは落ち着くか。やっと家の修理に本腰を入れられそうだな」
パトリック「おいおい、じいさんもいい歳だろ。そんなムリしないで軍に任せちまえよ」
アクセル「バカいうな! 自分の家ぐらい自分で直すわ!」
パトリック「ったく、人が心配してやってんのによぉ」
モーリス「コーラサワー…」
パトリック「ん?」
モーリス「頑張ってね、僕たちここで応援してるから」
パトリック「へっ、柄にもなく素直に言いやがって」「任せとけ! 良い知らせ、持ってきてやるからな!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
パトリック「よっしゃあ! この奥の動力炉を破壊すれば終わりだな!」
ロックオン「あれだけ勝手に先行しながら無事とは…大したもんだな」
アレルヤ「運がいい…だけじゃないね、あの実力は」
万丈「僕らも負けてはいられない。一気に攻略するぞ!」
パトリック「よし! 動力炉はぶっ壊したぜ!」
万丈「みんなよくやった。これより、艦に…」
〔通信の開く音〕
トッポ「大変だ! 万丈兄ちゃん! 街が…!」
万丈「…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
トッポ「急ぐんだ! リンク、メーテル! もうメガノイドが来てる!」
リンク「でももう…走れない…」
メーテル「怖いよ…怖いよ…」
アクセル「大丈夫じゃ! お前たちはワシが生命に代えても守る!」
メーテル「でも…」
〔光弾の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
モーリス「あっ! ビルが!」
アクセル「リンク! メーテル!」
〔人の倒れる音〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
モーリス「おじいちゃん!」
アクセル「………」
メーテル「おじいちゃん! おじいちゃん!」
リンク「やだよ! 死んじゃやだよ!」
モーリス「………」
トッポ「オイラ、ギャリソンたちを呼んでくる! お前たちは声を掛け続けるんだ!」
〔走り去る足音〕
アクセル「………」
メーテル「うう…死なないで、おじいちゃん!」
リンク「…ママ」「うわあぁぁぁぁぁん! 助けてよ、ママぁー! レントーン!」
メーテル「ママぁぁぁ! パパぁぁぁ! うわあぁぁぁぁぁぁぁん!」
モーリス「リンク…メーテル…」「…泣くなよ、約束した…じゃないか…強い子に…なる…って…」「………」「どうして…」「どうして来てくれないんだよぉ! ママぁ! パパぁぁ!!」
レントン「うう…こ、ここは…」
エウレカ「レントン!」
刹那「良かった。目を覚ましてくれたか」
レントン「エウレカ、刹那…。俺、あの後どうなって…」
????(※護)「まだあんまり喋らない方がいいよ。完全に治ったわけじゃないから」
レントン「君は…?」
護「僕は天海護。別の宇宙から来た人間さ」
【シナリオエンドデモ終了】
[明かり]
【シナリオデモ開始】
レントン「…そうか。俺はそんなに危なかったのか…」
ティエリア「ああ、ドン・ザウサーの最後の一撃には未知のウィルスが仕込まれていた。おそらく、万丈を確実に仕留めるために」
刹那「ニルヴァーシュの力で生命を繋ぎ止めることはできたが、そのウィルスは消えなかった」「それを取り除いてくれたのが護だ」
エウレカ「本当に危なかったんだよ。もし守ると会えなかったら…」
レントン「そうだったのか。ありがとう、護」
護「いいんだ、僕も役に立てて嬉しかったしね」「でも宇宙で会った時は驚いたよ。僕のいた地球と違う地球からきたことも」
ティエリア「おそらくこの宙域は彼の世界と僕らの世界との中間点のようなものなのだろう。だからクダンの限界も起こっていない」「そしてここから、僕らの本当の旅が始まる」
刹那「俺たちはELSの母星へ。レントンたちはコーラリアンと共に別の世界へ…」
エウレカ「………」
レントン「覚悟はできている。行こう、エウエカ」
エウレカ「…うん」
護「…本当にいいの?」
レントン「え?」
護「エウレカ姉ちゃんから聞いたんだ。地球にいる家族のこと…」「僕も自分にしかできないことがあるからこうやって旅に出た。でも、やっぱり時々思い出すんだ」「地球のお父さんとお母さんのこと…」
エウレカ「護…」
レントン「…ありがとう、護。俺たちのこと、想ってくれて…」「でも、その家族を守るために、俺たちは旅立つことを決めたんだ」「子供を守るのが、親の役目だと思うから…」
護「………」
刹那「いいんだな、レントン?」
レントン「…ああ」
エウレカ「…ねえ、レントン」「こんなこと言っちゃいけないのはわかってる。言っても何も変わらないことも…」「でも…私…」
レントン「エウレカ…」「…言わないでくれ」
エウレカ「…!」「…リンク、メーテル、モーリス…」「ごめんね…」
〔画面、フラッシュ〕
〔光の放射音〕
ニルヴァーシュ(※画面オフ)「レントン…エウレカ…」
エウレカ「ニルヴァーシュ…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ミレイナ「メガノイドの部隊に追いつかれたです」
ロックオン「ちっ、しつこいヤツらだぜ」
アレルヤ「以前の基地破壊作戦から、目の敵にされてるね」
万丈「だが、やっと見つけた生産工場を叩くためにも、ここで落とされるわけにはいかない!」
パトリック「ようは追い返せばいいんだろ。いつも通りだ!」「アイツらには借りがある! 街をメチャクチャにしやがった分はきっちりと返させてもらうぜ!」
ピーリス「残存兵力は全て撤退したな」
万丈「よし、みんな。艦に…」
〔通信の開く音〕
トッポ「万丈兄ちゃん! コーラリアン! 大変だ! モーリスたちがいなくなった!」
万丈「なに!?」
トッポ「オイラたちが少し目を離した隙に、病院から抜け出したみたいなんだ!」「どうしよう…どこに行ったかもわからないし、もしメガノイドに遭ったりしたら…」
万丈「………」
パトリック「たぶん大丈夫だ」
トッポ「え…」
パトリック「あいつらは、きっと…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ギャリソン「モーリス様たちはまだ見つからないようです」
アクセル「…すまんな、うちのもんが迷惑をかけて」
ギャリソン「いえいえ。困った時はお互い様でございます」「余り心配されると傷に障ります。後のことはわたくし共に任せてアクセル様はお休みください」
アクセル「………」「なあ、同じ年寄り同士、少し話を聞いてもらえんか」
ギャリソン「なんでございましょう?」
アクセル「ワシの家族はみーんな、ワシの元から離れちまった。…レントンもそうじゃ」「だが、あの子たちにはまだレントンやあのお嬢さんが必要じゃ。父親と母親が…」「そんな子供たちにこの老いぼれは何ができるのかのう?」
ギャリソン「………」「明かりを灯すこと、ですかな」
アクセル「明かり?」
ギャリソン「…わたくしは以前、不安をもっておりました。ドン・ザウサーを討った後、万丈様がそのままどこかへ消えてしまうのではないかと」「ですが、万丈様は戻ってきて下さいました。わたくし共の住む明かり灯る家に…」「その時思ったのです。誰かの帰りを待つ者に必要なのは、家の明かりを絶やさないことなのではないかと」
アクセル「…帰って来る者の目印になるため…か」
ギャリソン「ええ」
アクセル「…そうかもしれんな」
ギャリソン「そのためにも早くお怪我を治しませんとな。聞けば、まだ家は修復されてないと」「わたくしも、微力ながらお手伝いしますぞ」
アクセル「…ふん、余計なお世話だ」「ワシら家族の家はワシが直すからな」
ギャリソン「ホホ。同じ年寄りからの冷や水でしたかな」
〔通信の開く音〕
ギャリソン「…ん?」「アクセル様、見つかったようです」
アクセル「本当か!?」
モーリス「………」
メーテル「ねえ、モーリス。まだ帰らないの?」
リンク「おじいちゃん、心配してるよ」
モーリス「………」
〔歩み寄る足音〕
パトリック「よう、やっぱりここか」
モーリス「コーラサワー…」
【シナリオエンドデモ終了】
[そこにある月]
【シナリオデモ開始】
パトリック「ったく、教えたとはいえ、ここは俺と大佐のデートスポットだぞ。行くなら一声かけろ」
リンク「…ごめんなさい」
メーテル「寂しかったの。パパとママに会いたくて…」
パトリック「………」
モーリス「…ねえ、コーラサワー。パパとママ、帰ってきてくれるかな?」
パトリック「…さあな、俺はお前たちのパパじゃないからな」
モーリス「…きっと帰ってきてくれると思ってた。僕らが本当に会いたくなったら…」「でも…」
メーテル「モーリス…」
リンク「パパ…ママ…」
パトリック「…信じてやれよ。俺を堕とした、凄腕のヤツらなんだぜ」
メーテル「えっ?」
リンク「コーラサワー、戦ったことあるの?」
パトリック「上がデューイって奴に騙された時、一度な。そん時、俺は負けちまった…」「なんでだと思う?」
メーテル「パパたちの方が強かったから?」
パトリック「ブー! そいつは違うな。実力はほぼ互角、いや俺の方が確実に上だった!」「…今だから思うが、お前らがいたからだよ」
モーリス「僕たちが?」
パトリック「俺が守りたかったのは愛する大佐ひとり。けど、あいつらはお前ら3人…さすがにこの数の差はずるいぜ」「けど、だからこそ…あいつらはあんなに強かったんだろうな」
リンク「パパとママって、そんなに…」
メーテル「強かったんだ…」
モーリス「…だけど、いくら強くても僕たちの所には…」
〔歩み寄る足音〕
マリナ「帰って来るわ、きっと…」
メーテル「マリナ様…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
フェルト「渡されたデータは全てシミュレーターに組み込みました」
万丈「ありがとう。これでいい訓練ができる」
ロックオン「しかし、いいのか? あいつを呼ばなくて」
万丈「いいんだ。彼には大事な役目があるからね」「ただし、今回のシミュレーターは今までで一番ハードだ。みんな、気をぬかないでくれ!」
アレルヤ「まさかドン・ザウサーのデータを組み込むとはね」
万丈「ヤツとの決戦並みの死闘が待っているかもしれないからね」)(そう、あそこを破壊できれば戦局は一変する。だが、現状の戦力ではあの規模のものを破壊するのは極めて難しい)(僕も今度こそ…)「さあ、次はELSとの決戦時よりも強くするぞ!」
ロックオン「刹那やティエリアが戦った時以上か! 上等だぜ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
メーテル「マリナ様がどうしてここに…」
マリナ「コーラサワーさんからあなたたちのことを聞いてね」
パトリック「感謝しろよ、きっつい目の付き人を説得するのに苦労したんだぜ」
モーリス「僕たちのために、マリナ様が?」
マリナ「ええ。同じように、待つ者として」
リンク「マリナ様も誰か待ってるの?」
マリナ「うん、あなたたちのお父さんとお母さんと同じように、遠くに行ってしまった人をね…」「だけど、戻って来ると信じている。私たちはまだ、確認し合ってないから」
メーテル「確認?
マリナ「その人と私は同じものを目指していたの。でも互いを確認しないまま、彼は旅立ってしまった…」「だから待っているの。彼を理解し、確認し合えるその日を…」
メーテル「うーん…よくわかんない」
マリナ「ふふ、ごめんなさい。でもね、その人が帰って来た時、胸を張れる立派な人でありたいと思ってる」「あなたたちもそうなんでしょ?」
リンク「うん! 泣かない良い子でいるって」
メーテル「約束したんだ、3人で!」
パトリック「へえ、お前らにしては気の利いたことしてんじゃねえか」
モーリス「…でも」
パトリック「…俺は『お前らのパパとママは絶対帰ってくる』なんて、無責任なことは言わねえ」「ただ自分で誓ったその約束は守れ。いつパパとママが帰ってきてもいいようによぉ」
モーリス「………」(パパ…ママ…。僕は…)
【シナリオエンドデモ終了】
[約束]
【シナリオデモ開始】
モーリス「………」「僕、また信じてみる。パパとママが帰ってくるって」
メーテル「モーリス…」
モーリス「だからもう弱気になんてならない。パパやママがいないことで、不安にもならない」「帰ってくるって、信じてるから!」
マリナ「ええ…」
リンク「僕も! 信じる!」
メーテル「私も!」
パトリック「なんだなんだ、揃いも揃って、俺に似た良い顔になったじゃねえか」
リンク「えー! それヤダ!」
メーテル「なるんだったらマリナ様みたいがいい!」
パトリック「な、なにぃ!? 大佐すらも惚れこんだイケメンだぞ!?」
マリナ「ふふ…」
パトリック「ったく、本当に口の悪いガキ共だぜ」
〔通信の開く音〕
パトリック「ん? 万丈か?」
万丈「やあ、無事モーリスたちを見つけたようだね」
パトリック「ああ、思った通りドンピシャだ」
モーリス「ごめんなさい、心配かけて」
万丈「無事なら良いんだ。でもアクセルさんにはちゃんと謝るんだよ」
モーリス「うん」
万丈「さて、コーラサワー。作戦の決行日が決まった」「明朝、日の出と共に攻め込む。いいね?」
パトリック「聞くまでもねえだろ。準備はとっくにできてるからな!」
万丈「心強いね。それに先だって最後のミーティングをするからすぐに来てくれ」
〔通信の閉じる音〕
パトリック「そういうわけだ。今度こそメガノイド共をぶっ潰してくるぜ!」
リンク「やっちゃえ!」
メーテル「頑張れ、コーラサワー!」
モーリス「…ちゃんと帰ってきてね、約束だよ」
パトリック「おうよ、お前らは大人しく待ってろ。パーティーの準備しながらな!」
マリナ「さあ、帰りましょう。奥に車を待たせてあるから」
モーリス「うん」
〔歩き去る足音〕
マリナ「良い子たちですね、みんな…」
パトリック「…俺はバカだから、世界がどうしたら平和になるかなんてよくわかんないです」「でも、ああいうガキ共がちゃんと大人になれる世界になったら、それは結構、良い世界だと思ってます」
マリナ「ええ…」
パトリック「よし! 行ってくるぜ、ガキ共!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ミレイナ「メガノイドの工場内に突入したです!」
アレルヤ「ダイターンがあんなに…」
スメラギ「敵にとってもここは正念場ってことね」
万丈「けれどそれはこちらも同じ。みんな、攻撃を…」
????(※ホランド)「そのケンカ! 俺たちも混ぜてもらうぜ!」
パトリック「あいつらは、確か月光号の…」
ヒルダ「大急ぎで来た甲斐があったわね」
マシュー「水くせえぜ。こういうときはちゃんと声掛けてくれよ!」
ホランド「俺たちの息子と娘が守ってくれた星だ! これ以上、好き勝手はさせねえ!」「覚悟しやがれ! メガノイド!」
ミレイナ「敵の防衛網に穴が空いたです!」
ロックオン「よしゃあ! 一気に内部に潜入しようぜ!」
〔警報〕
フェルト「艦後方に空間の異常を確認!」
万丈「…来たか」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
万丈「大規模な空間転移…。どうやらあれが、あちらの隠し球のようだね」
スメラギ「想定はしていた。それでもこちらの対抗手段は乏しい…」「万丈君、作戦通り足止めを! 但し予想より数が多い、絶対に無理はしないで!」
万丈「わかっています。みんなは早く基地の中へ」
ロックオン「頼んだぜ! 万丈!」
ホランド「あの戦いでも生き抜いたんだ! こんな所で死ぬんじゃねえぞ!」
〔滑空音〕
万丈(…悪いがそれは約束できない。この作戦の成否に僕は全てを賭けているからね)(コロスもドン・ザウサーもいない今、ここを乗り切れば人類の勝利は目前だ。そうなれば、僕は…)「さてと…」
〔バーニアの噴射音〕
パトリック「いっちょやるとするか」
万丈「コーラサワー…どうして…」
パトリック「月光号のヤツらが飛び入りしたからな。あぶれちまったんだよ」
万丈「もしかして…君は…」
パトリック「…無敵のあんたもさすがにこの数はキツいだろ? だから今だけ、俺の不死身を分けてやるよ」「死ぬんじゃねえぞ、万丈! トッポやギャリソンのじいさんが待っているんだからな!」
万丈「…!」「…ああ、もちろんだ」「世の為! 人の為! メガノイドの野望を打ち砕く、ダイターン3!」「この日輪の輝きを恐れぬなら、かかってこい!」
パトリック「行くぜ! 俺の不死身と幸せぶりを見せつけてやるぜぇぇ!」
〔金属音×3〕
〔武器の発射音×3〕
〔撃破音〕
パトリック(※画面オフ)「ぐわあぁぁぁぁぁ!!」
万丈(※画面オフ)「コーラサワー!」
パトリック(※画面オフ)「へへ…やっぱ、半分だと不死身じゃないの…かもな…」(すみません、大佐…)(今回こそ…ダメみたいです…)
【シナリオエンドデモ終了】
[聖なる夜に…]
【シナリオデモ開始】
パトリック「ん? ここは…」「そうか、俺はメガノイドの攻撃をもろに受けて…」「…はぁ、ついに死んじまったか…」
????(※画面オフ)「パトリック…」
パトリック「大佐…」「やっぱり俺は幸せもんです。最後に大佐の顔を見れ…」
モーリス「パトリック!」
パトリック「…って! はぁ!? なんでお前が!?」
リンク「諦めるな―! コーラサワー!」
メーテル「不死身なんでしょ! 立ちなさいよー!」
パトリック「お前ら…」
モーリス「コーラサワー…」「約束だよ、帰って来るって…」
パトリック「モーリス…」「…へっ、大佐の場所を取ったうえに、なに言ってやがる」「決まってんだろ、俺はぁぁぁぁぁ!」
〔機体の起動音〕
〔画面、発光〕
ロックオン「ちっ! ウジャウジャ湧きやがって!」
ピーリス「だが、ここで退くわけにはいかない…!」
ソルジャー「バカめ! この戦力の差がわからないのか!」
ホランド「はなから厳しいのはわかってんだよ! だが諦めちゃ、あいつらに顔向けできねえだろ!」
ロックオン「俺たちは地球を任されたんだよ! 刹那とティエリアに!」
アレルヤ「だから守ってみせる! 彼らの、帰る場所を!!」
????(※万丈)「その通りだ!」
ロックオン「…!」
万丈「地球は守らなければならない! 彼らのために、僕ら全ての人類のために!」
アレルヤ「万丈…!」
ソルジャー「バカな! ダイターンだと!? あの数の兵力を全て退けたというのか!」
万丈「さすがにボロボロだがね。だが、僕は死にはしない!」「彼から不死身を借りているのだから!」
〔バーニアの噴射音〕
パトリック「来てやったぜ! メガノイド!」
ソルジャー「バカな! あんなモビルスーツまでどうして…!?」
パトリック「ハッ! てめえ、分かってねえな…」「俺はぁ! 不死身でぇ! 幸せでぇぇ! 約束なんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ソルジャー「バカな! そんなバカなぁぁぁぁぁ!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
パトリック「へへ、人間をなめるんじゃねえよ。メガノイド…」
万丈「まったく、大したものだよ。君は…」
パトリック「当然だろ…。俺は帰らないといけないからな」(ガキ共、これで安心して待てるよな。お前らのパパとママをよぉ…)
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アオ「…その戦いがきっかけとなって、人類は一気にメガノイドに攻勢をかけることになったんだ」「そして数ヶ月後、ついに人類は平和を手に入れることができたんだってさ」
フレア「………」
エレナ「………」
アオ「あ、あれ? どうしたんだ、ふたりとも?」
フレア「ながぁぁぁぁぁい!」
アオ「えぇ!?」
エレナ「よくもまあ、それだけの話を飽きずに続けられたもんだ」
フレア「声掛けても全然応えないし! どうせ待機解除のアナウンスも聞こえてなかったでしょ!」
アオ「えっ、そうなの? 全然気付かなかった…」
エレナ「とんでもない集中力…。アオ、恐ろしい子…」
フレア「はぁ…まあ、いっか。それなりに面白かったしね」「さてと、アオの昔話も終わったことだし、せっかくだから、このまま街に出かけましょ」
エレナ「こんな時間だけど…まあどこかしら開いてるか。クリスマスだし」
アオ「そうだな。じゃあ…」「あっ…」
エレナ「ん? どうかした?」
アオ「忘れてた。さっきの話、まだ続きがあったんだ」
フレア「ウソ!? まだ続くの?」
アオ「もう少しだけだからさ。話させてよ」「続きは、その年のクリスマスの夜…」
万丈「…そういうわけで、僕も宇宙へ上がることになったんだ。トッポたちや彼と一緒にね」
パトリック「悪いな、ガキ共。やっぱり大佐も俺が恋しかったらしい」
リンク「コーラサワー…」
パトリック「バカ、泣くんじゃねえよ。そいつはママたちが帰ってくるまで取っとけ」
メーテル「…うん。元気でね、コーラサワー」
モーリス「今までありがとう。コーラサワー…さん」
パトリック「おいおい、今更『さん』付けか。らしくないことすんなよ」「元気でな。リンク、メーテル、モーリス…」
モーリス「うん!」
パトリック(…大佐)(俺たちの間に子供ができたら、こいつらみたいな良いやつにしたいですね…)
〔通信の閉じる音〕
マリナ「…良い人でしたね」
アクセル「ああ、軍人にしとくのが惜しいくらいじゃ」「さて、ワシらも行くとするかのう」
モーリス「うん」
リンク「ばいばい、マリナ様」
メーテル「アザディスタンのふっこー、頑張ってね」
マリナ「ええ、みんなも元気で…」
〔歩き去る足音〕
マリナ(メガノイドの脅威は去った。だけど、もしかしたらこの先も世界で争いが起きるかもしれない…)(けれど私は歩むことを止めない。平和な未来を目指すことを…)
????(※画面オフ)(そうだ、マリナ・イスマイール…)
マリナ「…!」「…ええ、そうよね。刹那…」
リンク「ねえ、おじいちゃん。今日ってクリスマスなんだよ」
メーテル「クリスマスプレゼントほしー」
モーリス「ダメだよ、二人とも。家を修理したばかりでお金ないんだし」
アクセル「そうじゃな。確かにうちには金がない」「ビッグバーグを食べる分くらいしかな」
メーテル「おじいちゃん!」
リンク「やったー!」
モーリス「いいの?」
アクセル「遠慮なんかするんじゃない。ワシらは家族なんじゃからな」
モーリス「…うん!」
アクセル「ははっ、それでいいんじゃ」(早くあのお嬢さんと帰ってこい、レントン…。子供たちが待っておるぞ…)(その日までワシも、家の明かりを灯して待っとるからな…)
〔歩み寄る足音〕
????(※エウレカ)(ありがとう、ニルヴァーシュ。あなたのおかげでまた、あの子たちを見ることができた…)
????(※レントン)「…みんな、成長してたな」
????(※エウレカ)「うん…すごく…大きく見えた…」
レントン「帰ろう、エウレカ。俺たちの家に…」
エウレカ「うん。私たちの家族の元に…」
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「聖夜を待つ者たちへ…」
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
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