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進撃イベント
起死回生のシャア

[F91、起動]
【シナリオデモ開始】

ナイアーラ「やあ、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「ちょっとした行き違いでそれまでの関係がまったく変わってしまう事はよくあるよね」「最初は小さなズレであっても、時間が経つにつれ、そのズレは大きくなり、やがて修復不能になる」「関係性を大事にするヒトにとっては大事件なんだろうね」「でも、そのちょっとした行き違いを修正できたら?」「きっと、新しい世界が拡がるのは間違いないだろうね。これは、そんな話さ」

グレミー「やはりここで新型機の実験をやるのか。サナリィめ…ティターンズと我々と両天秤にかけるつもりだな」
アクシズ兵「まだ起動は確認されていませんが…グレミー様、どうなさいますか?」
グレミー「決まっている。我々の作戦にあの新型機は必要だ。計画通り、奪取する!」
アクシズ兵「はっ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「うわっ!?」「あ、あれは…アクシズのモビルスーツ!?」
グレミー「コクピットは破壊するな! F91は無傷で鹵獲せよ!」
アクシズ兵「は、はい!」
シーブック「なんでアクシズがこんなところに…」
エゥーゴ兵「子供がこんなところで何をやっている!? 下がれ!」
シーブック「母さんに…モニカ・アノーに届け物を…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

エゥーゴ兵「うああっ!?」
シーブック「あ…ああ…そんな…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「くっ!? 一方的にやられるだけじゃないか!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「うっ!! だ、ダメだ…これじゃみんな死んで…母さんも…」「あ、あれは…ガンダム? なんで誰も動かさないんだ? そんなんじゃアクシズに好きにされて…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「…やってみる! 大人の都合だけで、殺されてたまるか…!」
アクシズ兵「グ、グレミー様! F91が動きます!」
グレミー「なんだと!? パイロットは始末したはずじゃ…」
〔機体の稼働音〕
シーブック「このバイオセンサー、母さんが言ってた…それじゃ、これが母さんの…?」
グレミー「なんだこいつ、棒立ちじゃないか」
アクシズ兵「やってみます!」
〔武器の使用音〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「うわああああっ!?」
アクシズ兵「いけるっ!」
シーブック「くっ!! 武器は…こいつか!?」
〔機構の稼働音〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

アクシズ兵「なっ…」
グレミー「バカな!? 一撃だと!? なんと高出力なビーム兵器…」
シーブック「こいつは…強力すぎる…!」
グレミー「ならば、接近戦でカタをつけるだけ!」
シーブック「く、来る!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

グレミー「な、なんだ!?」
シーブック「あ…あれは…」
グレミー「ロンド・ベルだと!? おのれ、つけられたか!」
ジュドー「あれ、新型ガンダム? 味方でいいんだよな?」
アムロ「F91…サナリィが開発していたというウワサは本当だったか…」
甲児「またガンダムかよ! ガンダムが多すぎないか?」
デュオ「ガンダムは色んなもんの象徴だからなぁ…」
シーブック「ロンド・ベル? こんなとこで戦争しようって言うのか?」
アムロ「聞こえるか、F91のパイロット! こちらはロンド・ベル所属のアムロ・レイだ」
シーブック「知ってますよ! なんでこんなところで戦ってんです!?」
アムロ「子供か?」
ジュドー「俺よりは年上っぽいけど」
シーブック「戦争ならよそでやってくださいよ!」
アムロ「ハマーンのアクシズが動いたとなれば、ロンド・ベルも動かざるを得ない。それより君は下がれ。ここは俺たちで…」
シーブック「聞けませんよ。施設には母さんもいるんだ、なんとか助けないと…」
竜馬「母さん?」
シーブック「モニカ・アノー、サナリィの技術者です。僕は息子のシーブック・アノー」
アムロ「わかった、無理はするな。総員、コロニーの外壁に注意しながらアクシズを撃退するぞ」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

グレミー「どこまでも邪魔をしてくれる、ロンド・ベル! このまま手ぶらで帰ってはハマーン様に申し訳が立たない!」
シーブック「操縦はプチモビと基本的に同じ…いけるはず!」

グレミー「おのれ! またしてもロンド・ベルに…ええい、撤退する!」
〔バーニアの噴射音〕
シーブック「行ってくれた…そ、そうだ、母さんは…」
アムロ「先ほどサナリィに連絡を取った。技術者は全員無事が確認されたそうだ」
シーブック「良かった…」
アムロ「少し話が聞きたい。ラー・カイラムに来てもらえるかな? シーブック君」
シーブック「…分かりました」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブライト「君がF91を操縦した?」
シーブック「たまたまです。そうしなければ死んでいたから」
アムロ「彼の母は、サナリィの技術者だそうだ」
ブライト「…ニュータイプ、か?」
アムロ「分からないが…いきなりの実戦でガンダムを動かせたのは事実だ」
ブライト「できればニュータイプ同士の勘が働いたとか言って欲しかったところだがな」
アムロ「人はそんな便利にできちゃいない。とは言え、可能性はある」
ブライト「ふむ…ならば後は本人次第だが…」「シーブック君、君はF91のパイロットになる心づもりはあるのか?」
シーブック「僕に軍人になれって言うんですか? 嫌ですよ、そんなの…」
アムロ「脅すわけじゃないが、F91は最新のガンダムだ。その機密に触れた以上、ただじゃすまない」
シーブック「脅しとしか受け取れませんね」
アムロ「群の規律とはそういうものだ。それが嫌なら軍属になるしかない」
ブライト「経験者が言うと重みが違うな」
アムロ「茶化すなよ、ブライト。少なくともロンド・ベルなら軍とは言え、ある程度の自由は利く」「君がもし、アクシズを許せないと思っているなら考えてみてくれ」
シーブック「ロンド・ベルは戦争をしたがっているんですか?」
アムロ「それはティターンズ、シロッコのプロパガンダだ。俺たちは戦争を防ぐためにやっている」
シーブック「ティターンズも同じ連邦軍でしょう?」
豹馬「一緒にしてほしくねぇな、あんな連中と!」
一矢「ああ、俺たちはティターンズに何度も苦い思いをさせられてきた」
シーブック「あなたたちは?」
豹馬「コン・バトラーVの葵豹馬様を知らねぇってのか!?」
シーブック「あ、キャンベル星人侵略に立ち向かった…それじゃ他の人たちも…?」
竜馬「ああ、バーム星人やポセイダル、Dr.ヘルやメガノイドに使徒、挙句の果てにはインベーダー…」
甲児「そういった連中と戦ってきた歴戦の強者ってわけさ!」
シーブック「そ、そんな人たちが揃ってロンド・ベルに?」
一矢「ティターンズの好きにはさせられないからな!」
ダバ「シロッコは、己の権力を拡大する事にしか頭にない男です」
ショウ「権力欲に取り憑かれた男は、必ず身を滅ぼす。しかも周囲を巻き添えにして」
シーブック「…あなたたちの言いたい事はわかりました。でも、僕がガンダムのパイロットだなんて…」
アムロ「F91のバイオコンピューターは君の母が設計したものだと聞いた。親和性はあるんじゃないか?」
ブライト「アムロやカミーユの例もあるしな…」
シーブック「…しばらく考えさせてください」
ブライト「わかった、個室を用意しよう。ただ、監視はつく事になる。これも決まり事だ」
シーブック「窮屈なんですね。それじゃ、失礼します」
〔歩き去る足音〕
シンジ「仲間になってくれそうなんですか?」
ブライト「私の経験からすると、手応えはあったな」
アスカ「あんな子供に無理させなくていいんじゃない?」
レイ「私たちも子供…」
アスカ「一緒にしないで、エコヒイキ。あなたたちと違って私はれっきとした軍人なんだから」「ま、いざとなれば私と2号機でなんとかしてみせるって」
万丈「張り切るのはいいが、エヴァを壊すのはやめてくれよ。あれは金食い虫なんだから」
アスカ「それを言うならガンバスターもでしょ!」
ノリコ「ええっ!? こっちにお鉢が回ってきた!?」
カズミ「壊さなければいいのよ」
アムロ「それにしてもハマーンの動きが気になるな」
ブライト「ああ、F91を奪って何をしようとしていたのか…」
アムロ「単なる戦力の増強だけとも思えない。何か事を起そうとしている…俺にはそう感じられる」
ブライト「分の諜報部はティターンズに握られていて、こっちには情報は回ってこない」「かといってロンド・ベルが動いてもスペースノイドは連邦を敵視してるからガードが固くなる」
アムロ「スペースノイドか…あの男に頼るべきかもな」
ブライト「…シャア、か。確かに彼ならハマーンの動きを掴んでいるかもしれんが…」
アムロ「連邦の体制に組み込まれるのを嫌って出ていったが、エゥーゴの理念は継いでいる…と思いたい」
ブライト「カミーユも共にいるはずだし、今のロンド・ベルならシャアも協力してくれる可能性はある、か」
アムロ「ああ。スウィート・ウォーターへ行ってみよう」
【シナリオエンドデモ終了】


[再会、シャアとアムロ]
【シナリオデモ開始】

アムロ「その情報屋は信用できるのか?」
ジュドー「ジャンク屋の横の繋がりを舐めないでほしいね。事が起こったら商売に影響するんだ。その辺はしっかりしてるよ。互助会ってヤツ?」
ヒイロ「見捨てられたコロニー同士は結びつきが強い。信用していいだろう」
アムロ「とは言え、今のところもらった情報は2件空振りだ。あと3件あるが…」
ジュドー「あちらさんもそれだけ慎重って事でしょ? 5件に絞ってくれただけでもありがたいと思わなきゃ」
アムロ「…そうだな」
シーブック「あの、僕が付いてきて良かったんですか?」
アムロ「君にはあのふたりに会ってほしかったからな。何か感じるものでもあれば…」
ヒイロ「…発見した」
アムロ「え?」
シャア「アムロだと?」
カミーユ「アムロさん? なんでここに…」
アムロ「まさか、こんなところでばったり会うとはな、シャア。手間が省けたよ」
シャア「つまり、私を探していたと?」
アムロ「ああ、そうだ。ハマーンの動向について、知っている事があれば教えてほしい」
シャア「なぜ私が地球連邦に力を貸すと思えるのだ?」
アムロ「今のロンド・ベルはティターンズと対立している。以前の力を無くしたエゥーゴとは違う」
シャア「結局は連邦に利用されているだけだろう。現にスペースノイドは搾取され続けている」
アムロ「そこまで政治に口を出すのは俺たちの役目じゃない。それこそシャアがやるべき事だ」
シャア「ロンド・ベルがその障害になっているとどうして考えが及ばない。すでに地球が持たん時が来ているというのに」
アムロ「だからこうして、異星人とも戦っている!」
シャア「その力を愚民共に利用されているとなぜ気付かん?」
アムロ「シャア!!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

シャア「ぐっ…」
ジュドー「ちょっと、アムロさん!?」
アムロ「貴様がエゥーゴに残っていれば、こっちはこんな苦労などしていない!」
シャア「内部からの改革は限界があると知った! 貴様こそ、なぜ私の同志にならなかった!?」
〔殴打音〕
アムロ「ぐっ!! シャア…貴様は急ぎ過ぎている! だから俺は…」
シーブック「やめてください、ふたりとも!!」
ジュドー「いい大人がやる事かよっ!!」
〔精神感応音〕
アムロ「うっ!?」
シャア「これは…」
シーブック「この感じ…なんでこんなに分かるんだ? これがニュータイプ…? ジュドー・アーシタ…」
ジュドー「そんなんだから、いつまで経っても戦争が終わらないんだって、分かれよ!!」
シャア「ふっ…若いな。ずいぶんと綺麗事を言うが…」
ジュドー「若くて何が悪い!」
シーブック「今の感覚は…?」
カミーユ「君も感じたのか…なら、君もニュータイプなんだな?」
アムロ「次の世代のニュータイプ…彼らに託すのはおかしな事か? シャア」
シャア「…ならば、ハマーンのフィフス・ルナ落としを阻止してみせろ」
アムロ「フィフス・ルナ落としだと!?」
シャア「連邦の上層部とティターンズを無力化しようというのだ。ハマーンらしいやり口ではある」
アムロ「なら、なぜそれを知って止めようとしない!」
シャア「やり口はともかく、結果的にそれでティターンズと連邦の力を削ぐ事になるのならば、利用するのもひとつの手だ」
アムロ「どれだけの人が死ぬと思っている!!」
シャア「人は痛みを知らねば、気付けないこともあるのだ」
アムロ「見過ごせるわけがないだろう!! ラー・カイラムに戻るぞ!」
カミーユ「待ってください! 俺も、行っていいですか?」
アムロ「カミーユ?」
カミーユ「シャア大佐の理想はわかりますが、やはり人が死ぬのを見過ごすのは間違っていると思います」
アムロ「だそうだ、シャア?」
シャア「構わんよ。それより、さっきからこっちに銃口を向けている彼を、なんとかしてもらいたいものだな」
アムロ「ヒイロ、もういい」
ヒイロ「了解した」
〔銃を構える音〕
カミーユ「シャア大佐、俺は…」
シャア「カミーユの思うようにすればいい。私には止める権利がない」
カミーユ「…そういう事ではないんですが」
シャア「では、どういう…?」
カミーユ「失礼します」
〔歩き去る足音〕
アムロ「シャア、一緒に来る気はないんだな?」
シャア「私には私のやるべき事がある」
アムロ「それは、ロンド・ベルにいては成し得ないと?」
シャア「………」
アムロ「情報提供、感謝する」

ブライト「それで、シャアの組織はどこまで具体化している?」
カミーユ「言えませんよ、そんな事。ただ、ハマーンになびいた人間が多くて難航しているのは事実です」
アムロ「ザビ家を押し立てている割にはハマーンの支持は根強いな…」
カミーユ「連邦やティターンズと戦っている事実は大きいですから」
ブライト「エゥーゴに失望した層が流れたとも考えられるが…」
アムロ「カミーユはシャアにそれを繋ぎ止めてほしかったんだな?」
カミーユ「ええ、でもシャア大佐は他に心残りがあるというか…」
アムロ「…だろうな。人の上に立つべき男が、器が小さい」
カミーユ「アムロ大尉だってそうですよ」
アムロ「俺が?」
カミーユ「アムロ大尉もパイロットだけをやっていていい人じゃありません」
アムロ「…買いかぶり過ぎだ、カミーユ」
カミーユ「シャア大佐も同じ事を思っていたでしょうね」
アムロ「シャアが?」
メラン「進行方向にアクシズ艦です!」
ブライト「待ち構えていたか! 総員、第一戦闘配置!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

レズン「ようやく来たのかい、ロンド・ベル。待ちくたびれたよ」
カミーユ「レズン少尉! アクシズに寝返って!」
レズン「寝返る? 転職と言って欲しいね! 部下を養う身としちゃさ!」「それにカミーユ、あんただってロンド・ベルにいるんだ、似た者同士だろ?」
カミーユ「一緒にするんじゃない!」
レズン「ピーピーとうるさいね! ロンド・ベルなら、鈴を鳴らしてりゃいいんだよ!」

レズン「もとより勝たなくていい戦いだ、この辺で撤退するよ!」
〔バーニアの噴射音〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブライト「フィフス・ルナの軌道はどうなっている?」
メラン「正確な位置は分かりませんが、軌道が変化しているのは確かです」
アムロ「あれだけの質量だ。急がないと間に合わなくなるぞ」
メラン「ティターンズのシロッコ准将から通信です」
ブライト「シロッコから? 繋いでくれ」
〔通信のコール音〕
シロッコ「そちらでもフィフス・ルナの情報は掴んでいるようですな、ブライト艦長」
ブライト「そのためのロンド・ベルです」
シロッコ「我らティターンズとしても、この暴挙は看過できない。こちらの艦隊を軌道上に展開させている」「ついては貴兄らに共同作戦を提案したい」
竜馬「ティターンズと共同戦線だと!?」
一矢「あれだけの事をしておいて、今更…」
シロッコ「不幸な行き違いがあった事は謝罪しよう。だが、今はフィフス・ルナが地球に落下知る事を防ぐのが第一であると愚考する」「ロンド・ベルとしても見過ごす事はできないはず。違うかね?」
ブライト「…仰るとおりです」
シロッコ「では、指揮系統の統一のため、現場ではジェリド少佐に従ってもらう。以上だ」
〔通信の閉じる音〕
豹馬「ティターンズの指揮下に入れってのか!?」
トロワ「いや、戦術レベルでの命令権はティターンズにはない。単に作戦指導をみた方がいい」
ゼクス「小惑星の軌道を変えるとなれば大がかりな作戦になる。部隊同士の連携は必要という事だろう」
デュオ「それにしたっていい気分じゃないよな」
カトル「仕方ありませんよ。質はともかく、数だけならティターンズの方が圧倒的に多いんです」
ヒイロ「防御網を敷くにしても、数は必要だ」
ブライト「そういう事だ」
甲児「それにしても、あのジェリドが少佐ねぇ…出世したもんだ」
五飛「しかも現場指揮まで任されているとhが…シロッコの目は節穴か」
アムロ「生きて帰るパイロットは貴重だからな。それだけ経験も豊富だし、甘く見ない方がいい」
ジュドー「フィフス・ルナの目標はラサなんだろ? さすがにティターンズだって本気だろうさ。自分の本拠地を潰されたくないでしょ?」
ブライト「そうだな。我々もフィフス・ルナ落としの阻止に全力を挙げるだけだ」
〔ハッチの開閉音〕
シーブック「失礼します! シーブック・アノー伍長、入ります!」
甲児「おっ、なんだ、ちゃんと軍属になったのか?」
シーブック「ええ、少しでも皆さんの力になれたら、と」
竜馬「それはいいが、無理に階級をつける必要はないぜ。その辺、ロンド・ベルはユルユルだからな」
シーブック「は、はあ…」
アムロ「歓迎するよ、シーブック」
シーブック「はい!」
【シナリオエンドデモ終了】


[フィフス・ルナ落下阻止]
【シナリオデモ開始】

ジェリド「ずいぶんと遅いご登場だな、ロンド・ベルさんよ。こっちはもう部隊の展開はほぼ終わってるぜ」
ブライト「すまない。作戦要綱と指示をお願いする」
ジェリド「要綱はすぐに送る。フィフス・ルナ正面のハマーンの本隊は我々が受け持つ」「貴様たちは周辺のザコを片付ければいい」
甲児「なんだ、その言い草は!」
カミーユ「共同作戦を提案してきたのはそっちだろうに!」
ジェリド「カミーユ? 貴様、いつロンド・ベルに?」
カミーユ「いけませんか?」
ジェリド「ふん、シャアもとうとう見限られたか」
カミーユ「そういう言い方は…!」
アムロ「よせ、カミーユ。作戦は了解した。以上だ」
ジェリド「俺たちの足を引っ張るなよ」
〔通信の閉じる音〕
アスカ「最後まで嫌味ったらしい!」
万丈「理由はどうあれ、こちらの到着が遅れたのは事実だ。すでにティターンズは部隊を展開済みだしな」
アムロ「共同作戦である以上、指示には従うしかない。こちらも部隊の展開を急ごう」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ジュドー「来たぜ、アクシズの連中!」
ダバ「ティターンズ本隊の状況は?」
シーブック「ティターンズ、なんだか下がってませんか?」
ジュドー「俺もそう思う。やる気あんのかね?」
アムロ「縦深防御にしては動きが鈍い…どういう作戦だ?」
竜馬「どうせろくでもない事しか考えてねぇ連中だ。こっちは目の前の敵を叩くだけよ!」

ラカン「ロンド・ベルがこちらに向かってきてくれるとは願ってもない話だが…意地は通させてもらう!」

ラカン「さすがはロンド・ベル…といいたいところだが、こちらの勝ちだな!」「総員、撤退せよ!」
〔バーニアの噴射音〕
ショウ「やけにあっさりと引き揚げたな…?」
チャム「こっちが強すぎるのよ!」
シーブック「ティターンズの動き、おかしくありませんか?」
カミーユ「確かに変だ。フィフス・ルナの阻止限界点までもう後がないのに…」
ブライト「…総員、帰還せよ。作戦は失敗に終わった」
アムロ「まさか…フィフス・ルナが落ちるのか!?」
ブライト「先ほどティターンズから連絡があった。フィフス・ルナの軌道変更は失敗、ラサに落下する見通しだ…」
アムロ「みすみすハマーンにしてやられるとは…!」
ジュドー「ティターンズは何やってたんだよ!?」
カミーユ「ジェリドめ…!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブライト「どういう事です!? あれだけの戦力を投入して、フィフス・ルナの落下を阻止できないとは!」
シロッコ「申し訳ない。ハマーン自ら前線に立たれては、士気の上がりようも予想以上だった」「だが、ラサからの撤退は済んでいる。議会もティターンズも損害はない」
ブライト「一般人は? それに気候変動でどれだけの被害が出るか…」
シロッコ「それについては現在調査中だ。亡くなられた方には哀悼の意を表する」
カミーユ「それだけなんですか!?」
シロッコ「無論、同じ過ちを繰り返さぬよう、ティターンズの戦力は更に強化するつもりだ」
アムロ「………」
シロッコ「では、私は議会の査問委員会出席のためこれで失礼する」
〔通信の閉じる音〕
カミーユ「査問委員会だって、どうせ茶番だろうに…」
豹馬「まさか、シロッコはティターンズ強化のためにフィフス・ルナ落としを見逃したんじゃねぇだろうな?」
万丈「そこまで愚かだとは思わないが…確かにティターンズの動きは妙だった」
アムロ「シロッコは目的のためには手段は択ばない。そして選民思想の塊でもある」「可能性はあるかもしれないが…それだけじゃない気もする」
シーブック「何か別の意図があったと?」
アムロ「今の段階では推測にしか過ぎないが、シロッコは狡猾だ。用心に越した事はない」
ブライト「査問委員会にしてもシロッコの事だ、うまく言い抜けるだろうな」
万丈「バウアー議員やマーセナス議員は追及してくれるだろうが…」「やはり、議会にも我々の協力者が必要だな。議会とのパイプを持つ人物か、もしくは世論に訴えられる人物…」
アムロ「だが、そんな人物など…」
カミーユ「いるじゃないですか、打って付けの人が」
アムロ「カミーユの言いたい事はわかるが…アテにしてもいいものなのか?」
カミーユ「俺はずっとあの人を見てきました。ザビ家の血統を利用するハマーンに対決姿勢を崩していません」「地球至上主義のティターンズにも反対の立場をとっています。なら、利害は一致するはずです」
アムロ「…分かった、行ってみよう。シャア・アズナブルに会いに」
【シナリオエンドデモ終了】


[シャアの再起]
【シナリオデモ開始】

シーブック「前もそうでしたけどなんで僕なんです?」
アムロ「君はニュータイプの素質がある。この前、ジュドーに共感しただろう?」
シーブック「え、ええ…それにしても、こんなところで待ち合わせですか?」
アムロ「シャアからの指定だ」
カミーユ「この前みたいに路上でケンカになるのは避けたいでしょうからね」
アムロ「…仕方ないだろう。あんな言い様をされれば手も出る」
ヒイロ「かといって酒場での決闘も良くないだろう」
アムロ「自重するさ」
ジュドー「俺、未成年なんだけど…」
アムロ「酒を飲む必要はない。ここにはただ話し合いに…」
〔歩み寄る足音〕
シャア「それは残念だ。いい酒を用意したのだがな」
アムロ「…来たな、シャア」
シャア「ハマーンのフィフス・ルナ落としを阻止できないとは…見くびっていたよ」
アムロ「それについては言い訳はしない。確かに俺たちの力不足だった」
シャア「ほう…」
アムロ「だからこそ俺は、今こうして貴様に…」
シャア「まあ待て。まず一杯おごらせてもらおう。話はそれからだ」
アムロ「酒を酌み交わしに来たんじゃないぞ?」
シャア「少量であれば、アルコールは人間関係を円滑にする。君も飲むといい、アムロ」
アムロ「…わかった、いいだろう」
シャア「モルトミルの25年ものだ。ストレートで味わってほしい」
アムロ「うっ…ずいぶんクセの強いウイスキーだな…」
シャア「合う、合わないはあるだろうな。だが、慣れれば美味いものだ。それに熟成年数が角をとってくれる」
アムロ「角がとれる、か。貴様も少しは丸くなったらどうだ?」
シャア「それには時間が必要だ」
アムロ「このウイスキーみたいに25年は待てないぞ?」
シャア「私には私のやり方がある」
アムロ「ロンド・ベルとは合わないと言いたいのか?」
シャア「個性の強いウイスキーはそれ単体で楽しむものだ」
アムロ「…それが返事か?」
カミーユ「それでいいんですか? シャア大佐」
ジュドー「あんた、大人だろ? だったら大人のやり方で世界を変えて見せろよ!」
シーブック「ニュータイプが希望の光だって話、信じさせてくださいよ」
シャア「………」
ヒイロ「信じるものがあるなら、戦えばいい。たとえたったひとりでも」
シャア「…?」
アムロ「彼、ヒイロ・ユイは、たったひとりで世界を相手に戦っていたのさ」
シャア「ヒイロ・ユイ…父とも親しかったコロニー指導者と同じ名前とはな」
ヒイロ「ひとりでも戦い続けられる。だが、仲間がいれば変えられる事も多い」
シャア「若い世代に教えられる、か…」
アムロ「俺も貴様も、それだけ年をとったのさ。だが、隠居するには早いぞ」
シャア「…いいだろう。力を貸そう」
アムロ「なら、まずは一仕事やってもらわないとな」
シャア「いきなりだな。アクシズもティターンズも動いていないはずだが」
アムロ「ああ、だがフィフス・ルナ落としをアクシズもティターンズも政治的に利用するはずだ」「それを阻止するには『君』の力が必要だ、シャア」
シャア「…またも私に道化を演じろと言うのか?」
アムロ「それだけの価値がある男だろ、君は。そのための準備も整えてある」
シャア「ほう…そこまで考えて私に協力を求めてくるとは…」
アムロ「そういう立場になってしまったという事さ。目の前の事だけをやっているわけにはいかない」
シャア「わかった、具体的にどうすればいい?」
アムロ「ロンデニオンで全世界に向けた放送の準備を整えている。ネット放送だがな」「そこで君にロンド・ベル支持を打ち出してもらいたい」
シャア「ダカールと同じ事をやれと?」
アムロ「スペースノイドの支持を得るには君の名前が必要だ」
シャア「…断る事はできそうにないな。まさかあのアムロがそこまでお膳立てを整えているとは…」
アムロ「ロンド・ベルとして活動していくにはそういう事も必要になるのさ」
シャア「承知した。本当ならパイロットとしての力添えに徹したかったが…」「君がそこまで手を打っているのならば私も覚悟を決めねばな」
アムロ「協力、感謝する。…また、共に戦う事になったな」
シャア「ああ…奇妙な縁だ…」

ブライト「これがロンド・ベルの戦闘記録です」
シャア「…噂には聞いていたが、まさにオールスターチームだな」
ブライト「まとめ上げるのにも一苦労ですよ」
シャア「いや、君の技量というものだろう、ブライト艦長」
メラン「敵機接近! アクシズのものと思われます!」
ブライト「つけられていたか…総員第一戦闘配置!」
シャア「私も出よう」
ブライト「いや、それは…」
シャア「すぐに全世界に知られる事になる。それに、私のパイロットとしての力量も示しておきたいしな」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

レズン「まさかね…あのシャア大佐が本当にロンド・ベルに参加してたとはね…失望したよ」
シャア「アクシズとティターンズは見過ごせないと知った」
レズン「ご託はいいさ。あんたとは一度本気で戦ってみたかったしね!」

レズン「ちっ、さすがに手強い…撤退するよ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

メラン「放送準備、完了です」
シャア「了解した」
アムロ「本当にプロンプターはなくていいのか?」
シャア「生の言葉でなければ人の心は動かんものだ」
アムロ「分かった、頼む」
メラン「放送、開始します」
シャア「私はシャア・アズナブル。かつてエゥーゴとして活動し、スペースノイドの自治権拡大運動に身を投じた男です」「グリプス戦役は異星人の侵略により、エゥーゴ、アクシズ、ティターンズの痛み分けに終わったはずでした」「しかしながら、この人類の危機において、ティターンズは地球の、そしてアクシズはザビ家の血統による支配を目論んでいます」「すでに地球は疲弊し、取り返しのつかない状態にまでその環境が破壊されています」「にもかかわらず、アクシズはフィフス・ルナを落とし、ティターンズは権力闘争をやめようともしない」「連邦政府の官僚主義は腐敗し、軍閥ティターンズにその実権を握られている。宇宙移民の苦悩は顧みられないのです」「私の父、ジオン・ダイクンは人の革新を信じ、後にジオニズムと呼ばれる運動を…」
アムロ「堂に入っているな」
カミーユ「ええ、演説慣れしているんです。スウィート・ウォーターでは街角でもやっていましたから」
アムロ「あのシャアが? 想像できないな…」
カミーユ「地道な運動が必要だったんですよ」
シャア「…このような歴史を積み重ねてきたにもかかわらず、政治の実権を握る者たちは事なかれ主義に流されています」「ティターンズもアクシズも、掲げる大義に実体などないのです。それは、この戦乱の有様を見れば実感できます」「彼らの跳梁をこれ以上許していいはずがない! ならばどうするか?」「戦乱を収め、地球圏の破壊を止めるだけの実績を示してきた、ロンド・ベルに協力するのが最適であるとの結論に至りました」「私は今、シャア・アズナブルとしてより、人の革新を願う父、ジオン・ダイクンの子、キャスバル・ダイクンとして…」「今ここにロンド・ベルに対する全面的な協力を宣言する!」
ブライト「その名まで持ち出すとは…」
アムロ「覚悟を決めたか、シャア…」
シャア「ロンド・ベルとて、単なる連邦の一部隊と捉えておられる方も多いでしょう」「しかし思い返していただきたい。エゥーゴも当初は少数の未来を憂える者たちによって興されていた事を」「たとえ小さな運動であっても、それを支える声なき声の、その声が上がれば、いつかは大きなうねりとなる」「この私の宣言が、その小さな切っ掛けになる事を望むものであります…」
カミーユ「ダカールの演説の再来ですね」
万丈「ああ、色々と吹っ切れているようだ」
アムロ「これでアナハイムやサナリィ、それにルオ商会も動き出すはずだ」
万丈「彼らもティターンズとアクシズに手を焼いているようだからな」
ブライト「こちらとしても協力者が増えるのはありがたいが、出資者に首輪をつけられるのは勘弁願いたいものだが…」
万丈「その辺りはこの僕に任せてくれ。財界の調停なら少しは役に立てる」
アムロ「あとは世論の動き次第だな」
【シナリオエンドデモ終了】


[デビルガンダムの前兆]
【シナリオデモ開始】

ダバ「例の演説、かなりの反響のようですね」
甲児「まあ、ティターンズに締め付けられてた人たちは多いからな」
一矢「ああ。あんなのをのさばらせたくないってのはみんなが思ってた事だ」
カミーユ「かといってアクシズのやり口も賛同できない。この間のフィフス・ルナによる被害はやはりひどかったですからね」
カトル「やっぱり、僕たちの地道な活動が功を奏したんですよ」
〔ハッチの開閉音〕
ブライト「みんな、少し話がある。彼の話を聞いてもらいたい」
ドモン「ドモン・カッシュだ。モビルファイター、ゴッドガンダムのガンダムファイターをやっている」
ジュドー「モビルファイターって、あのガンダム同士で戦う競技、だよな?」
シーブック「そういえば今年はガンダムファイトの年でしたっけ…」
シャア「それで、国際競技のファイターがロンド・ベルにどういったご用件かな?」
ドモン「デビルガンダムを倒すために力を貸してほしい」
アムロ「デビルガンダム?」
カトル「それって…もしかしてアルティメットガンダムですか?」
ドモン「知っているのか?」
カトル「ええ、元々はオペレーションメテオの一環として建造されたガンダムだと聞きました」
トロワ「アルティメット細胞による、地球浄化計画…だが、その機体は大気圏突入の衝撃で異常をきたし、デビルガンダムとなった…」
デュオ「お前ら…なんでそんな事知ってんだ?」
トロワ「説明は受けた」
デュオ「俺、聞いてねぇ…」
五飛「まあ、当然だろうな」
ヒイロ「デュオに扱えるレベルの機密ではない」
デュオ「なんだよ、そりゃ!?」
ドモン「知っているなら話は早い。そのデビルガンダムが、マスター・アジアと共に各地で破壊活動を行っているんだ」「そして、そのコクピットには…俺の兄さん、キョウジ・カッシュが乗っている…」「俺は、なんとしてもデビルガンダムを止めなければならないっ!」
一矢「マスター・アジア…あの流派東方不敗のマスター・アジアか!?」
ショウ「聞いた事がある…確か前回のガンダムファイトの優勝者…」
ドモン「ああ…そして、俺の元師匠でもある」
ノリコ「そんな有名な人が、どうして破壊活動なんて…?」
ドモン「あの男はデビルガンダムを利用して、世界を我が物にせんと企む悪党!!」「さらには、地球人類の抹殺をも考えているっ!!」
アムロ「なるほど…そういう話なら見過ごせないな」
シンジ「デビルガンダムって、そんなに強力なんですか?」
ドモン「ああ、どれほどのダメージを与えようと、DG細胞が瞬時に修復する。倒しても倒しきれない化け物だ」
アスカ「なにそれ!? そんなのどうやって倒せっていうのよ!?」
ドモン「ロンド・ベルの火力ならば、ヤツの再生速度に対抗できる。その隙に俺がとどめを刺す!」
ブライト「というワケだ。彼に力を貸そうと思うが、異論はないな?」
甲児「当然、見過ごせねぇな!」
竜馬「再生する連中なんざ、インベーダーで慣れっこさ」
アムロ「それで、どこに向かえばいい?」
ドモン「ギアナ高地だ。そこにデビルガンダムとマスター・アジアはいる」

豹馬「へぇ、ここがギアナ高地か。いい景色じゃねぇか」
ドモン「ああ、まだここはそれほど環境破壊が進んでいない」
メラン「ティターンズの部隊が接近しています!」
ブライト「ティターンズだと? どういう事だ?」
ジェリド「この先はティターンズの管轄だ。勝手に近づいてもらっては困る」
ブライト「ロンド・ベルの行動を制限する権限はティターンズにはないはずだが?」
ジェリド「こちらにも軍機というものがある。理由は明かせないし、この先も通さん!」
シャア「デビルガンダムの件、知っているようだな? ジェリド・メサ少佐」
ジェリド「ふん…やはりか。ならば問答無用だ! ここで叩きのめしてやる、ロンド・ベル!」
ブライト「各部隊、発進せよ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ジェリド「この先に行かせるわけにはいかない!」
カミーユ「デビルガンダムの脅威を知っていてそれを言うのか!?」
アムロ「なぜデビルガンダムを守ろうとする!?」
ジェリド「答えるつもりはないっ!」

ジェリド「くっ、また戦力が増えてやがる…ここは一旦退くぞ!」
カミーユ「一体どういうつもりだ、ティターンズめ…」
ブライト「総員、戦闘体勢のまま! 多数の敵機を確認した!」
シャア「む? あれは…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シロッコ「余計な事に首を突っ込むのは悪いクセだな、ロンド・ベル」
アムロ「ティターンズ…シロッコか!?」
シロッコ「こちらにも機密というものがあるのだ」
カミーユ「デビルガンダムがか!? あんなものを使って何をしようって言うんだ!?」
シロッコ「答えるつもりはない」
メラン「敵機接近!」
シロッコ「むっ? キュベレイ…ハマーン・カーン!?」
ハマーン「ふっ…貴様の企みなどこちらは承知している、パプテマス・シロッコ」
シャア「ハマーン…地球に降りていたのか…」
ハマーン「久しいな、シャア・アズナブル。なにやら小賢しい演説をしていたようだが、政治家に転身したか?」
シャア「組織には必要な役割というものがある」
シロッコ「ハマーン…」
ハマーン「シロッコ、貴様の考えている事など容易に想像がつく」
ハマーン「貴様はデビルガンダム再生能力を利用して地球環境の再生と人類選別を目論んでいた。違うか?」
シロッコ「地球環境を破壊した張本人に言われたくないものだ」
ハマーン「我々のフィフス・ルナ落としの妨害もその目的のためにわざと手を抜いていたな?」
シロッコ「それは結果論に過ぎない」
ハマーン「いつまでしらを切るつもりだ?」
シロッコ「さて、それは…」
東方不敗「後はこのワシに任せていただこうか」
シロッコ「東方先生…」
ドモン「マスター・アジア!!」
東方不敗「ほう…自分一人では勝てぬと悟って仲間を呼んだか、このバカ弟子が!」
ドモン「うるさいっ!!」
東方不敗「シロッコよ、この場は退け。このワシとデビルガンダムに手助けは無用!」
シロッコ「…いいでしょう」
〔バーニアの噴射音〕
メラン「ティターンズの部隊、撤退していきます」
東方不敗「さて…ではお披露目といこうか。出でよ、我が王! デビルガンダムよ!!」
キョウジ「………」
ドモン「兄さん…!!」
ハマーン「デビルガンダム…あんなものがいては私の計画にも支障が出る」
ハマーン「シャアよ、デビルガンダムを破壊するというなら私も手を貸そう」
シャア「ハマーン…? どういうつもりだ?」
ハマーン「先ほど言ったとおりだ。我々にとってもあのデビルガンダムは邪魔者。ならば利害は一致しよう?」
カミーユ「ハマーン…!」
シャア「力を貸すというのならば、拒みはしないが…何かあればこの私が撃つ」
ハマーン「構わんよ。デビルガンダムを倒すまでは恩讐を忘れよう」
カミーユ「信用していいんですか?」
シャア「デビルガンダムがウワサ通りの力を持つとなれば、戦力は多い方がいい。そうだな? アムロ」
アムロ「ああ、ハマーンを信用しているわけじゃない。だが、ここでムダに争っても仕方がない。だったら提案を受ける以外にない」
カミーユ「…分かりました」
ジュドー「ま、どうせこれが終わったら出ていくつもりなんだろ」
ハマーン「そういう事だ。慣れ合うつもりはない」
【シナリオエンドデモ終了】


[死闘!マスター・アジア!]
【シナリオデモ開始】

東方不敗「ふん…アクシズは地球環境を破壊した極悪人! ならばここでもろとも亡き者にしてくれるわ!」
ドモン「人類抹殺を企む極悪人が何を言うか!!」
東方不敗「まだ分かっておらんのか、バカ弟子が!! 人類こそが諸悪の根源だという事に!!」
ドモン「分かるものか!!」
東方不敗「ならば語って聞かせよう、ワシがそう結論づけた理由をな」「ドモンよ。デビルガンダムが元々は地球再生のために造られたものだという事は聞いたであろう」「だが、地球に落下したショックで異変が生じ、地球再生のための3大理論を飛躍させ、ある答えを導き出した。それこそが人類抹殺よ」
ショウ「なんだって!?」
ドモン「それこそが戯言だ!」
東方不敗「分からぬか? 地球を汚す人類そのものがいなければ、自然はおのずと蘇る!」「そして最強の力を持ったデビルガンダムさえいれば、もう誰も地球へ降りられなくなる」
ダバ「そんなの、本末転倒じゃ…」
一矢「マスター・アジア…!」
東方不敗「ふっはっは…ふっはっはっはっはっはっ…ふはははははは! そうだ! それがいい! それが一番だ!」「その為ならば、人類など滅びてしまえ! はぁーはははははは!」
ドモン「し…師匠?」
東方不敗「はっはっはっはっ…そうだ…償いだ。犯した罪は償わなければならぬ! そう、この手でな…」「そう、宇宙に浮かぶ大地、森、山、そして湖! 全てが偽者の世界の中で生きている事も気づかぬ愚か者どもからぁ! この地球を取り戻す!」
ドモン「だからといって! 人間を抹殺していいはずがない!」
東方不敗「まだ分からんのか!」「何度も何度もコロニーを落とし、あまつさえフィフス・ルナまでも! このような人間の行いに未来などない!」「ならば、ここですっぱりと人類の歴史に幕を下ろすのが筋というもの!!」
ドモン「そんな事はさせないっ!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ドモン「マスター・アジア!! 許さん!!」
東方不敗「目の前しか見えんうつけ者が! だからお前はアホなのだぁ!!」

ドモン「うおおおおっ!! 東方不敗、マスター・アジアァァァァッ!!」
東方不敗「このバカ弟子がぁぁぁぁっ!!」
〔画面、フラッシュ〕
ドモン「あっ! こ、これは…」「拳から深い悲しみが伝わってくる…東方不敗の拳が…拳が泣いている! なぜだぁ!」
東方不敗「うるさいっ!」
ドモン「俺の心に、悲しみが響く! そうだ…己の拳は、己の魂を表現するものだと教えてくれたのはこの人だ!」「ならば! これが東方不敗の魂の叫びなのか…」
東方不敗「ぬおっ…ごほっごほっ…ええいこの身体さえまともならなんの苦労もなかったものを…」
ドモン「あんたは!」
東方不敗「問答無用ぉぉぉっ!」

キョウジ「よくやった…ドモン…」
ドモン「!? 兄さん!?」
キョウジ「これでいいんだ…デビルガンダムに取り込まれた俺は…もはやその時点で死んだ身…」
ドモン「兄さん…」
キョウジ「ありがとう…ドモン…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

ドモン「兄さん…!? にいさぁぁぁぁん!!」
東方不敗「ワシの…ワシのデビルガンダムが…許さんぞ…許さんぞドモォォン!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

東方不敗「ドモン、まだわからんのか、このワシの気持ちがぁ!!」
ドモン「ああ! あんたのやろうとしている事は人殺しに過ぎん!」
東方不敗「ドモン…こ…このうつけ者がぁぁ!!」
ドモン「東方不敗! あんたは間違っている!」
東方不敗「なにぃぃ?」
ドモン「なぜならば、あんたが抹殺しようとする人類もまた、天然自然の中から生まれたもの! いわば地球の一部」「それを忘れて、何が自然の、地球の再生だ! そう、共に生き続ける人類を抹殺しての理想郷など! 愚の骨頂!!」
東方不敗「なっ…何を言うか!?」
シャア「そこまでだ、マスター・アジア」
東方不敗「ええい、師匠と弟子の間に割って入るでないわ!」
シャア「ドモン君の言う事は正論だ。それはあなたも分かっているはず」
東方不敗「………」
シャア「私も若者たちに教えられた身だ。あなたの気持ちは分かるつもりでいる」
東方不敗「ふっ…だとしてもワシにはもはや他に手は…」
ドモン「あるっ!!」
東方不敗「ドモン…?」
ドモン「俺はロンド・ベルに出会う事で、こうして本懐を遂げる事ができた。そして、今後は彼らにその恩を返すつもりだ」「ならば師匠!! あなたもまた、彼らに救われた身であるならばその恩を返すべきだ!!」
東方不敗「ドモン…見事だ…」
ドモン「師匠…?」
東方不敗「ドモン…お前には教えられたよ…人類もまた自然の一部…それを抹殺するなど自然を破壊するも同じ…」「ワシはまた、同じ過ちを繰り返すところであった…」「ならば、その恩を返す、か…成長した弟子を持って、ワシは嬉しく思う…」
ドモン「師匠!」
東方不敗「これまでの罪は償うつもりだが…病に冒されたこの身で良ければ、ロンド・ベルに協力させてもらおう」
ドモン「し…師匠ぉぉっ!!」
アムロ「これで一件落着だな…」
シャア「人もまた、自然の一部か…」
ノリコ「良い関係の師匠と弟子ですね…」
ハマーン「茶番は終わりか?」
ジュドー「ハマーン!?」
ハマーン「デビルガンダムが無きモノとなった今、もはや後顧の憂いはなくなった」「地球上のゴミを一掃し、スペースノイド、ニュータイプによる世界を再編しよう。そのために力を貸せ、シャア」
シャア「断る」
ハマーン「…やはりか。ジュドー、お前もか?」
ジュドー「あんた、俺の敵だよ!」
ハマーン「そうか…そんな事だろうと思ったよ。ならば私も最後の切り札を使うしかない」
シャア「最後の切り札だと…?」
ハマーン「アクシズだ。あれを地球に落とす」
アムロ「なにっ!?」
ジュドー「アクシズって…あんた、あそこに住んでんじゃないのか!?」
ハマーン「すでにアクシズは地球に向けて動き出している」「止められるものならば止めてみよ」
〔バーニアの噴射音〕
ジュドー「ああっ!? 待て、ハマーン!!」
アムロ「アクシズ落としだと…?」
万丈「しかももう、動き出しているなど…」
甲児「こうしちゃいられねぇ!! 急いでラー・カイラムに戻って宇宙に出なきゃ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[ハマーンの覚悟]
【シナリオデモ開始】

ブライト「観測班の話では、すでにアクシズは核パルスエンジンにより軌道を変え、地球への落下軌道に入り始めている」
アムロ「我々も急いで入るが、間に合うかどうか微妙なところだ」
シャア「アクシズは元々、小惑星帯から引っ張ってきた資源衛星だ。内部は採掘されているが、依然その質量は膨大だ」
アムロ「地球に落下したら、フィフス・ルナとは比較にならない被害が予想される」
ダバ「アクシズってハマーンの本拠地ですよね? それを地球に落下させるなんて…」
ブライト「さすがにここまで大胆な作戦に出るとは予想はできなかった」
シャア「居住区になっている小惑星モウサはすでに切り離されていた。その時点で予測すべきだったが…」「ハマーンの覚悟を甘く見ていた」
ゼクス「アクシズの軌道修正の作戦は?」
ブライト「核パルスエンジンを破壊するのが一番効果的だろう。突入コースに乗る前に仕掛けられれば、軌道変更は可能だ」
シャア「他にもいくつか手は考えてある。ガンバスターのパイロット。君たちの力を借りたい」
ノリコ「はいっ! もちろんです!」
カズミ「私たちでお役に立てるなら」
メラン「敵機確認! アクシズの部隊と思われます!」
ブライト「総員第一戦闘配置!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ラカン「ここでロンド・ベルに邪魔されるわけにはいかんのだ!」
ショウ「時間がないっていうのに!」
チャム「邪魔しないでよ!!」

ラカン「やはり手強いな、ロンド・ベル! だが、時間稼ぎは成功した!」
〔バーニアの噴射音〕
アムロ「予定よりかなり遅れてしまったな…」
ブライト「総員、急いで帰還してくれ。アクシズの軌道に急ぐ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

豹馬「くそっ! さっきの連中はただの足止めか!」
ショウ「このままだと間に合わないぞ!」
シーブック「ティターンズはどうしてるんです?」
シャア「今のところ動きはない。事態は伝えているのだがな」
ドモン「デビルガンダムが破壊された以上、地球再生の手段はなくなったはず。それなのになぜ…?」
東方不敗「シロッコという男、腹の底を見せぬ。よからぬ事を企んでいるのは確かだと思うが…」
ダバ「自分の星の危機を見過ごすなんて、そんな事有り得るんですか?」
ショウ「権力に取り憑かれた男なんだろ! そういう人間は、犠牲なんて気にしない!」
ダバ「それは…分かりますけど…まるでポセイダルだ…シロッコって男…」

メラン「アクシズ、目視可能域に入りました」
アムロ「あれか…」
ブライト「この時間だと軌道修正が難しいな」
ノリコ「あの! ガンバスターなら破壊できると思うんですけど」
トロワ「賛成できない。それではケスラーシンドロームが発生する恐れがある」
カズミ「でしょうね…」
シンジ「ケスラーシンドロームって?」
アスカ「あんたバカァ? デブリの空間密度が一定以上になると、爆発的にデブリが増えるのよ」「で、それが人工衛星を次々破壊して、更にデブリが増えていく。それがケスラーシンドロームよ」
シンジ「へぇ…物知りだね、アスカは」
アスカ「軍人として当然の知識よ!」
カズミ「ノリコ、あなたには改めて科学講座を開かなければならないわね」
ノリコ「うう…座学は苦手なのに…」
ブライト「アクシズの落下阻止については、いくつか作戦を用意してある。ブリーフィングルームに集合してくれ」
【シナリオエンドデモ終了】


[アクシズ攻防戦]
【シナリオデモ開始】

ブライト「アクシズの核パルスエンジンは全部で4機。そのうち外側の2基のいずれかを破壊する事でアクシズの軌道を逸らす事が可能だ」
カミーユ「推進軸を変動させるんですね?」
甲児「けどよ、片方を破壊しても、もう一方を止められたら意味ねぇんじゃねぇの?」
シャア「その場合はアクシズの加速度が低下し、時間稼ぎにはなる」
アムロ「最終的にはアクシズの破壊が必要だが、ひとつ間違えばケスラーシンドロームが発生する」
ダバ「破壊するにも慎重にって、事ですね?」
ゼクス「いくつかの大きな破片にする事ができれば、大気圏突入コースから外れるだろうが…」
シャア「アクシズ内に張り巡らされた坑道を利用すれば分断は可能だが、それは最終手段だ」
ブライト「だからまず、外部から核パルスエンジンを破壊する事を優先する」「ガンバスターの光子魚雷弾頭の威力を調節し、ミサイルの弾頭に取り付けた。これが命中すればエンジンは破壊可能だ」「ただし、数が少ないため、ダミーを織り交ぜた使い方になる。諸君には敵部隊を引きつけてもらい、その隙を突く」
アムロ「アクシズの敵部隊は圧倒的に数が多い。各自、孤立しないように注意する事。以上!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

グレミー「来たか、ロンド・ベル! ここでお前たちを食い止めれば、私の立場も盤石になる!」
シーブック「あれは…フロンティアIVを襲った…」
ジュドー「グレミーか! あのお坊ちゃんが出世したもんだ!」

グレミー「バカな!? 私はこんなところで終わる男では…!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アムロ「ブライト! 敵部隊の一角を突破した! 今だ!」
ブライト「第一波ミサイル、発射!」
ハマーン「ラー・カイラムからミサイル…?」「!? そうか、ロンド・ベルめ! 各機、ミサイルを撃破せよ!」
ブライト「続いて第二波、行け!」
ハマーン「第二波か?」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ハマーン「この爆発…やはり核並の威力か! 各機、第二波の迎撃!」「このキュベレイの力、舐めてもらっては困る! ファンネルッ!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ブライト「全て迎撃されたか…総員、第二次攻撃に備え帰艦せよ!」

ブライト「光子魚雷弾頭による第一次攻撃は失敗に終わった。まだ残りはあるが、成功する可能性は低い」
アムロ「となると、アクシズ内部への潜入、爆破工作が必要になるな…」
シャア「アクシズ内部の資料は提供しているが、敵の包囲網が厚く、上陸作戦は困難だろう」
ブライト「そこをなんとかしてもらいたい。ティターンズの部隊が動き出したとの情報もある」「敵の包囲網に穴を開けてくれれば、ラー・カイラムをアクシズに接舷し、工作隊を送り込ませる」
一矢「肉弾戦か!」
ドモン「俺と師匠にも行かせてくれ!」
ブライト「貴重なパイロットを無駄遣いするわけにはいかない。工作隊はラー・カイラムのクルーで構成する」
アムロ「作戦はこうだ。部隊を展開し、敵の包囲網に穴を開け、すかさずミサイルでエンジンを狙う。その後アクシズに乗り込み、内部から破壊する」
ブライト「三段構えの作戦だ。ティターンズの援軍はあてにせず、我々だけでケリをつけるつもりでいくぞ」
シンジ「命懸けの作戦、なんですね…」
万丈「それだけの相手だという事さ」
シーブック「覚悟はできています」
ブライト「すまんが、みんなの生命をくれ」
【シナリオエンドデモ終了】


[逆襲のハマーン]
【シナリオデモ開始】

ジュドー「うへぇ、敵さんだらけ」
シーブック「さすがに総力戦になってますね…」
豹馬「こいつは暴れ甲斐がありそうだ!」かにあの威力ならまとめて殲滅できるかもな」
ショウ「とにかく数を減らしていくしかないな」
アムロ「あれは…エース級か?」
カミーユ「アムロ大尉、出過ぎです!」
シャア「私がフォローする」
カミーユ「大佐が?」
シャア「おかしいか?」
カミーユ「い、いえ…」
アムロ「シャア、あのインコム付きをやるぞ!」
シャア「ドーベン・ウルフか…よかろう」
〔バーニアの噴射音〕
ジュドー「あれま、行っちゃったよ。部隊指揮官が雁首並べて…」
カミーユ「焦っている? いや、高揚しているのか?」
ラカン「ほう…赤い彗星とガンダムが揃い踏みか! 相手にとって不足はない!」
アムロ「シャア!」
シャア「分かっている!」
ラカン「なにっ!? この私を無視するというのか!?」
アムロ「貴様の相手はこっちだ!」
ラカン「ガンダムっ!!」
〔武器の発射音〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

ラカン「なっ!? 放棄されたバズーカから…!? うおっ!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

アムロ「シャア、こっちは片付いた。そっちは…」
シャア「こちらも指揮系統の乱れを利用させてもらった。このエリアはこちらが優位だ」
アムロ「さすがだな、シャア」
デュオ「なんか、あっちは息ぴったりでやってるなぁ」
カミーユ「なんだかんだ言いつつ、あの二人は息が合ってますよ」
東方不敗「こちらも負けておられんなぁ、ドモンよ!」
ドモン「はい、師匠!」
東方不敗「流派! 東方不敗が最終奥義!」
ドモン「石破!」
東方不敗「天驚けぇぇぇぇんっ!!」
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕

竜馬「派手にやってくれるじゃねぇか! ならこっちも! ゲッタービィィィィィム!!」

〔ビームの発光音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕

カズミ「ノリコ、私たちもいくわよ」
ノリコ「はいっ、お姉様! バスタァァァビィィィィィムッ!!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕

ショウ「戦線に穴が空いた! 突っ込むぞ、チャム!」
チャム「いっけぇぇぇっ!!」
ヒイロ「任務了解」
アスカ「遅れたら置いてくわよ、バカシンジ」
シンジ「分かってる!」
レイ「………」
シャア「ブライト、今だ! ミサイルを!」
ブライト「ミサイル発射!」
ハマーン「これは…またしてもあのミサイルか!?」「数は多いが、ほとんどがダミー…ならば…ファンネルッ!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ハマーン「この立て続けの攻撃、さすがはロンド・ベルという事か…」
アムロ「前に出すぎだ、ハマーン!!」
シャア「討ち取らせてもらう!!」
ハマーン「シャア!! それにアムロ・レイか…!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ハマーン「シャアよ、これが最後のチャンスだ、私と共に来い」
シャア「すでに断りを入れたはずだがな」
ハマーン「貴様も分かっているのだろう? 地球上に残ったゴミ共を始末せねば、未来がない事を」
シャア「………」
ハマーン「エゥーゴの実態を知り、連邦に愛想を尽かしたお前が、ロンド・ベルという連邦の飼い犬に成り果てるのは忍びない」「私たちの求めるところは、最終的に一致するはずだ。違うか?」
シャア「それは…」
ジュドー「違う!!」
カミーユ「ハマーン、お前のその考えは人を不幸にするだけだ!」
シーブック「大量殺人によった世直しなんてシャア大佐は望んじゃいないっ!」
ハマーン「ジュドー・アーシタ、カミーユ・ビダンか。それに…シーブック・アノー」「貴様たちにシャア・アズナブルの何がわかるというのだ!」
ジュドー「そっちこそ、決めつけんじゃないよっ!!」
〔精神感応音〕
ハマーン「くっ!? この感覚…またしても…ジュドー・アーシタ!!」
アムロ「そうか…ハマーンの憎悪は…」
シーブック「この暗黒の世界で…」
ハマーン「俗物共が! またしてもずけずけと!!」
カミーユ「暗黒の世界に戻れ、ハマーン・カーン!!」

ハマーン「今の世界ではニュータイプは人に使われる便利な道具としてしか生きられん! 私の下に来れば…」
シャア「くどいっ!」
ジュドー「あんたはいつだってそうやって!」
シーブック「人が変われるって、信じられないから!!」
ハマーン「賢しいな、小僧っ!!」

〔画面、フラッシュ〕
ハマーン「そうか…この光が…フフ…私の負けだな…だが、シャア…お前に負けたのではない…」
シャア「ハマーン…」
ハマーン「強い子供たち…人の光…か…フフ…こういう子供たちに会えて…良かった…よ…」
ジュドー「ハマーン!!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「分かり合えた、はずなのに…」
アムロ「大人のしがらみがそれを許さなかった…」
シャア「…そうだな。私のそうなっていた可能性が…」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

メラン「敵包囲網、崩れました!」
ブライト「全速前進! アクシズに接舷する!」

シャア「ラー・カイラムがアクシズに取りついたか」
アムロ「各機! ラー・カイラムの援護に回れ!」
豹馬「おう! 俺たちの艦を落とされるわけにゃいかねぇからな!」
ダバ「あの艦にうは大勢の仲間がいる! 必ず助けます!」
万丈「敵も頭を失って混乱している。今ならなんとかなるはずだ」
五飛「ラー・カイラムには近づけさせん!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

一矢「今の爆発は!?」
アムロ「ブライトから連絡だ。アクシズの内部爆破に成功した」
ショウ「これでアクシズは軌道から外れるんだな?」
シャア「その予定だ。分割されたアクシズは大気圏に弾かれ突入軌道から外れる」
甲児「よっしゃ、これでようやく…」
〔画面、フラッシュ〕
シャア「むっ!? 今の光は…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

カミーユ「アクシズで爆発!?」
アムロ「ブライト!? どうした!?」
ブライト「分からない。こちらの爆破作業は成功したはずだ。今のは外部からの…」
シャア「あれは…ティターンズの艦隊だと!?」
シロッコ「やり過ぎたのだよ、貴様たちは」
アムロ「シロッコ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[この光、あまねく宇宙に]
【シナリオデモ開始】

シロッコ「あわよくばハマーンと相打ちになってくれれば都合が良かったのだが…高望みというものだったな」
シャア「何をする! 今アクシズに余計な力を加えれば、減速して大気圏に…」
シロッコ「それが狙いだよ」
アムロ「なんだと!?」
カミーユ「まさか…アクシズ落としを続けるつもりか!?」
シロッコ「こちらの計算では、今の爆発によりアクシズの半分は減速し、大気圏突入コースに入った」「このままのコースをたどれば、臨時政府のあるジャブローに落下する」「地下に潜ったモグラ共を一掃する良い機会だと思わんかね?」
アムロ「バカな!? それ以前に核の冬が来て地球に人が住めなくなるぞ!」
シロッコ「それこそが望むところだ。地球の重力に魂が惹かれた者がいる限り、地球に未来はないのだからな」
ドモン「デビルガンダムが破壊された以上、地球の再生は不可能なはず! なぜそんな事を!?」
シロッコ「地球の再生など、後の世代に任せておけばいい。人類は宇宙に住めばいいのだからな」
カミーユ「人がたくさん死ぬんだぞ!!」
シロッコ「それが戦争というものだよ。先の戦争で減ったとは言え、まだ人は多すぎる。そうは思わないか? シャア・アズナブル」
シャア「同意しかねる」
シロッコ「心外だな。貴様なら分かると思っていたが…」
シャア「以前の私なら、そうも考えたかもしれない。だが、今の私は人の革新を信じられる」
シロッコ「甘いな…シャア。誰かが導かねば、人は破滅に向かう。その原罪を背負う覚悟が必要なのだ」
シャア「芝居じみた言い分は聞き飽きた。アクシズは落とさせん!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

アムロ「革命家を気取って!」
シロッコ「私はそれほど傲慢ではないよ。むしろ、歴史の立会人に過ぎん」
ダバ「似た男を知っている! 結局は自分の欲望にまみれているだけだ!」
シロッコ「所詮は個人の経験でしか語れぬ戯言だ」
カミーユ「自分だけが高みにいると思っているから、こんな事が平気でできる! 貴様だけは許しておけないっ!!」

シロッコ「ぐうっ…」
シャア「ここまでだな、シロッコ」
シロッコ「ふ…ふはははは!!」
アムロ「何がおかしい!!」
シロッコ「すでにアクシズは突入軌道に入った。貴様たちの負けだ」
シャア「…!」
シロッコ「すでに歴史は動いているのだ…止める事はできない…誰にも…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

アムロ「ふざけるな!! たかが石っころひとつ、ガンダムで押し出してやる!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シャア「アクシズを押し戻すだと? 正気か? アムロ!」
アムロ「νガンダムは誰じゃない!」
シャア「ええい、バカな…だが、できる事はそれしかないという事か!」
アムロ「シャア!?」
シャア「私とて、人の死を黙って見ていられるほど非情ではないよ」
カミーユ「アムロ大尉! 俺も手伝います!」
ジュドー「ZZのパワーならっ!」
シーブック「やります!」
アムロ「よせ、みんな! ここは俺とシャアで…」
甲児「そんなセリフ、聞けると思うか?」
竜馬「ゲッターのパワーを甘く見るなよ!}
豹馬「コン・バトラーV! フルパワーだっ!!」
東方不敗「ドモンよ、ワシらも力を貸すぞ!」
ドモン「はい、師匠!!」
ダバ「救ってくれたこの星の人たちに報いるためにもっ!」
シンジ「A.T.フィールド全開っ!!」
ノリコ「お姉様、いきます!」
カズミ「ええ、もちろん!」
ヒイロ「任務、了解」
万丈「やれやれ、こういう大荷物ならダイターンの出番だな」
チャム「ショウ、あたしもやる!」
ショウ「わかった、チャムのオーラ力を貸してくれ!」
アムロ「みんな…」
カミーユ「あれは…ティターンズの機体?」
ティターンズ兵「地球が駄目になるかならないかなんだ。やってみる価値はありますぜ!」
シャア「ええい! これでもまだパワーが足りないと…」
ジュドー「まだまだぁ!!」
シーブック「なんとおぉぉぉっ!!」
〔サイコ・フレームの共振〕
シャア「こ、これは…サイコ・フレームの共振? 人の意思が集中しすぎてオーバーロードしているのか?」
アムロ「サイコ・フレームの共振?」
シャア「この光…暖かくて、安心を感じる」
アムロ「サイコ・フレームの共振…人の心の光…」
シャア「そうか…これが人の革新…」
ブライト「聞こえるか? アムロ、シャア! アクシズの軌道が逸れている!」
アムロ「本当か?」
ブライト「ああ、大気圏突入コースから外れ、地球から離れていく…」
アムロ「そ、それじゃあ…」
ブライト「地球は助かった。みんなのおかげだ」「しかし…いったい何があった? アクシズが光に包まれたように見えたが…」
アムロ「分からない…分からないが…」
シャア「人を…信じてみたいと思った」
ブライト「そうか…ご苦労だった。総員、ラー・カイラムに帰還してくれ」
アムロ「…疲れたな」
シャア「ああ…だが、心地よい疲れだ」
アムロ「君はこれからが大変だ。しばらくゆっくり休むといい、シャア」
シャア「私が?」
アムロ「ティターンズはおそらく解体され、アクシズからの難民の受け入れもロンド・ベルが窓口になる」「お偉いさんとの交渉や、根回しと、君の力が必要になる」
シャア「ふ…パイロットして扱ってはくれんか」
アムロ「あの演説を聴いた後ではな」
シャア「ならば、君を私の片腕としてスカウトさせてもらいたいな」
アムロ「…なんのことだ?」
シャア「演説の手配にせよ、仲間への指揮にせよ、むしろ君の方が政治適性は高いのではないのか? アムロ」
アムロ「よしてくれ、ガラじゃない」
シャア「そう思っているのは君だけだ。私をロンド・ベルに引き込んだ責任はとってもらうとしよう」
アムロ「…今、その事を少しだけ後悔したよ」
【シナリオエンドデモ終了】


● 進撃イベント「起死回生のシャア」


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