強敵イベント
時を超えたクリスマス
［予告］
一年に一度だけ訪れる聖なる夜…。
この日はその一年に良い行いをした子供の下に
サンタクロースがプレゼントを贈るという。
その子供が一番ほしいものを…。
次回、スーパーロボット大戦Ｘ－Ω
『時を超えたクリスマス』
夢見る少女ノノが受け取ることになる、
プレゼントとは？
［ノノはいい子になるのです］
【シナリオデモ開始】
？？？？「こんにちは、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「今日聞いて貰うのは、ある特別な日の話でね」「フフ…こんな時期だ。なにと言わなくても、どんな日の話かはわかるだろう？」「だからこれ以上は僕から言うことはない。なにが起こるかわからないのが、今から語る日のお話だからね」「ではごゆっくりどうぞ…」
ノノ「サンタさん～のた～めな～ら！ え～んやこら～♪」「もひと～つ、おまけ～に…」
〔ハッチの開閉音〕
ラルク「ノノ、いるかー？」
ノノ「お姉さま！ 今ちょうど、お部屋の掃除をしていたところなんですよ！」
ラルク「へえ、ずいぶん気合いを入れてやってるな。まるで別の部屋みたいだ」
ノノ「そうですよね！ 綺麗になりましたよね！ ノノ頑張ってますよね！」「これならノノの所にも、サンタさんは来てくれますよね！？」
ラルク「サンタぁ…？」
ノノ「そうです。サンタさんです！ ノノはいい子にして、サンタさんからクリスマスプレゼントを貰うのです！」
ラルク「ぷっ…！ アハハハハハハハ！ 何を張り切ってるかと思えば、サンタって…！」「サンタなんか、本当にいるわけないだろう」
ノノ「います！ 絶対、サンタさんはいるんです！」「いい子にしていたら、ノノの所に来てくれるんですよ」
ラルク「はいはい、分かった。まあ、ノノらしいと言えばノノらしいよ」「じゃあ、いい子ついでにこっちの仕事も手伝え。ディスヌフを動かす。お前も準備をしろ」
ノノ「む…？ 宇宙怪獣が出たのですか！？」
ラルク「いや、そうじゃない。近くで宇宙軍の艦が動いてるようなんだけど、どうもそれが気になってな」「念の為調べておこうと思うんだ」
ノノ「お姉さまが行くと言うのなら、ノノはどこにでもお供致します！」「サンタさんにプレゼントを貰う為にも、ノノは精一杯頑張ります！」
ラルク「まだ言ってる…」
カットナル「おい！ 本当にこの場所で合ってるんだろうな！？」
ブンドル「これまでのパターンを分析した結果、次にグッドサンダーがワープしてくるのは、この場所だと判明した」「私自らが計算したのだ。間違いなどあるはずもない」
ケルナグール「そう言って、もう３時間も経ってるんだぞ！ いったいいつになったら、グッドサンダーは現れるんだ！」
ブンドル「そんなことで声を荒げるなど見苦しい。果報は寝て待てという言葉もある」「紳士はこういう時、紅茶の一杯でもたしなむものだ。まあ、お前にそんな品性があればの話だが…」
ケルナグール「何を…！ 言わせておけば…！」
カットナル「おい、待て！ 何かこっちに近づいてくるぞ！」
ケルナグール「グッドサンダーが来たのか！？」
カットナル「いや、そういうわけではないようだ…」
ラルク「そこの停泊中の艦！ ここでいったい何をしてるんだ？ あんたたちの所属と目的を言え」
ノノ「ＩＦＦは宇宙軍のモノですが、データに登録がありません！」「本格的に怪しい雰囲気が出て来ましたよ、お姉さま！」
カットナル「フラタニティの小娘どもか！ 見ろ、こんな所でブラブラしているから、余計なものが来てしまったじゃないか！」
ケルナグール「何が私の計算に間違いはない、だ！ ほれ、アレはなんだ！ ほれ！」
ブンドル「ぐぬぬぬ…！」
ラルク「おい！ 聞こえているのか！ 返事をしろ！」
ブンドル「ええい、フラタニティといえどたかだか２機のマシーンで何ができる」「私の芸術的な作戦を邪魔する者など、消し去ってしまえばいい！」
ケルナグール「ハハハ、柄にもなくカッとなりおったわ！ 普段、すかしている分だけ気持ちがいいわい！」
カットナル「だが、言ってることはもっともだ！ 我々もイライラさせられていたからな！ ひとつ、ここらでスカッとさせて貰おう！」
〔レーダー反応〕
ノノ「わわ、なんか中からいっぱい出てきましたよ！」
ラルク「実力行使で黙らせようってわけか…！」
ノノ「どうするんですか、お姉さま！？」
ラルク「このまま引き下がるってわけにも、いかないだろ」「売られた喧嘩は必ず買うなんて趣味はないけど、やるって言うんなら、相手をしてやるさ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ケルナグール「ええい…！ 何が消し去ってしまえだ！ やられているのはこっちではないか！」
ブンドル「あの戦い…！ 敵ながら美しい…！」
カットナル「そんなことを言っている場合か！ グッドサンダーを倒すはずが、これでは…！」
〔レーダー反応〕
カットナル「むっ…！？」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
ノノ「な、なんなのですか！？」
ブンドル「おお、間違いない！ この輝きは…！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
サバラス「瞬間移動が完了したようだな」
ケン太「でも、何か様子が変だよ！」
レミー「なんで、こんな所にドクーガがいるのよ！」
キリー「どうやらとんでもない場所に出て来ちゃったみたいね、俺たち」
ノノ「な、なんで何もない所から、突然、艦が…！」
ラルク「まさか、アイツらはここであの艦を待っていた…？」
ブンドル「どうだ、見ろ！ やはり私の計算に間違いはなかったぞ！ グッドサンダーはこの場所に現れた！」
カットナル「何を偉そうに言っておるか！ これだけやられておいて、今更作戦もあるか！」
レミー「なんでこんな状況になってるかは分からないけれど、完全にマズイ状況ってわけじゃあないみたいね」
キリー「どうやらフラタニティのバスターマシンが、ドクーガとやり合っててくれたみたいだからな」
真吾「しかし、ま、このままサヨナラっていうのも悪い気がするしね」「ここはいっちょ、俺たちもいいところを見せるとしましょうか」
サバラス「いや、待つんだ！ ビムラーの様子がおかしい…！」
真吾「え…！？」
〔光の放射音〕
〔画面、緑に発光〕
ケン太「わ、わあぁぁぁ！ 何が起きてるのさ、ファザー…！」
ファザー「状況理解不能。ビムラーが暴走を起こしている可能性あり…」
キリー「暴走…！？」
カットナル「な、なんだ…！？ グッドサンダーが光っておるぞ！」
ケルナグール「アイツら、また瞬間移動でもするつもりか！？」
ブンドル「あり得ん！ 連続で瞬間移動はできんはずだ！」
ファザー「グッドサンダー、瞬間移動を開始します」
サバラス「なんだと…！？ すぐに中断しろ…！」
ファザー「現在、ビムラーの制御不能」
真吾「そんな…！ いったい、どこに俺たちを連れていくつもりなんだ…」
ノノ「お姉さま…！」
ラルク「ディスヌフの側を離れるなよ、ノノ！」
ノノ「はい…！」
〔光の放射音〕
〔画面、緑に発光〕
ファザー「瞬間移動、開始」
ケン太「わああああぁぁぁぁぁー…！」
ノノ「きゃあああぁぁぁぁー…！」
ケルナグール「ぬおおおおぉぉぉぉーっ…！」
ノノ「うっ…ううん…ここは…」「雪…？ お師匠の所にでも帰ってきたんでしょうか…」
ラルク「いや…ここはたぶん地球…だ…？」
ノノ「地球…？」
サバラス「ファザー、現在位置を報告しろ」
ファザー「現在位置。ユーラシア大陸北部シベリア付近」「ただし、天体座標から、我々の時代より、１万２千年ほど前の地球と思われます」
真吾「１万２千年前…！？ おいおい、俺たち瞬間移動だけじゃなく、ついにタイムスリップまでしたっていうのか！？」
キリー「勘弁してくれよ。１万２千年前なんて、丸っきり石器時代じゃないか」
ＯＶＡ「キリーさん、１万２千年前なら、人類はとっくに宇宙進出を行なっている頃ですよ」
キリー「あらま、これは失礼」
レミー「あんまり失礼なこをを言うと、この時代の人たちに怒られるわよ」
〔爆発音〕
真吾「な、なんだぁ…！？ 攻撃を受けた…！？」
レミー「キリーの悪口が聞こえたの…！？」
キリー「そんな訳ありますか！ アレだよ、アレ！」
？？？？（※アスハム）「フフフフフ…。奴らの言うこと、丸っきりデタラメというわけではなかったか！」
アスハム「ならば、この場に居合わせたついでだ！ あの艦を捕らえて、この私の手柄としてくれる！」「このアスハム・ブーンのなぁッ！！」
【シナリオエンドデモ終了】
［ビムラーを追って］
【シナリオデモ開始】
アスハム「アレがグッドサンダーという艦なら、ビムラーも中にあるはずだろう！」「各機は白い艦に攻撃集中！ 周りの邪魔な奴らもまとめて倒してしまえ！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ノノ「わわわわわわ…！ あの人たち、いきなり攻撃して来ましたよ！ お姉さま…！」
ラルク「私たちも仲間だと思われてるのか…？」「おい、あんたたち！」
サバラス「あのバスターマシンのパイロットか？」
ラルク「これはどういう状況なんだ！ さっきの奴らと言い、アイツらと言い、あんたたちが原因なんだろ！？」
サバラス「我々としても、君たちを巻き込んでしまったことは不本意だ。状況の説明はしよう」「だが、それは可能な状況になってからだ」
ラルク「アイツらを片付けろってことか！」
サバラス「今、こちらの戦力も出撃させた。君たちにも協力をお願いしたい」
ラルク「戦力…？」
ノノ「あれです！ お姉さま！」
真吾「いくぞ、キリー！ レミー！ 準備はいいな？」
レミー「もちろん！ いつでもＯＫよ！」
キリー「出遅れた分だけ働きましょう」
真吾「よし！ なら行くぞ！ 合身、ＧＯ！」
〔合体音〕
〔画面、発光〕
真吾「ゴーショーグンのお出ましってね！」
ラルク「ゴーショーグン…？」
ノノ「わー！ すごいです！ 合体しましたよ！ 合体！」
キリー「お、なかなか気に入ってくれたみたいじゃないか。お嬢さん」
真吾「合体じゃなくて合身なんていう、野暮なことは言わないでおいてあげましょうかね」
レミー「そうね。それにそんなことを気にしてられる状況じゃないみたいだし」
アスハム「ハハハハハ！ それがゴーショーグンか！ なかなかいい面構えじゃないか！」
レミー「ゴーショーグンのことを知ってる？」
アスハム「ああ、知ってるね！ お前たちが持っているビムラーについてもな！」
ケン太「ゴーショーグンってそんなに昔からあるの？」
ＯＶＡ「まさか…」
アスハム「せっかくだ。お前たちにひとつ、この時代のルールを教えてやるよ」
真吾「ルール…？」
アスハム「それはな、我々シベ鉄には逆らわない方がいいということさ！」「お前たちが大人しくビムラーを我々に渡すというなら、生命は助けてやってもいい」
レミー「あっきれた…。何を言い出すかと思えば、時代遅れなセリフをまぁ…」
キリー「そりゃあ、最先端ってわけにはいかないでしょう。なにせ１万２千年前ですから」
ノノ「今のでノノには分かりました！ 悪者はあちらのようですね！」「お姉さま！ あのゴーショーグンというロボットと一緒に、アイツらを懲らしめてやりましょう！」
ラルク「お前勝手に…。まあ、でも今はそうするしかないか」「ひとまずあんたたちに協力する！ ここを切り抜けたら、事情を説明してもらうぞ」
キリー「了解！ 交渉成立ってことで！」
レミー「私たちのことを知ってる理由は気になるけど、ああいう手合いは聞いても、教えてくれないでしょうね」
真吾「そういうこと！」「じゃあ、せっかくの見せ場！ 張り切っていくとしましょう！ ゴーショーグン、ＧＯ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アスハム「な、なんだぁ…！？ 我々のオーバーマンが…！」
レミー「これだけやれば、しばらくは追って来れないでしょ」
サバラス「今の内に、撤退する。みんな、グッドサンダーに戻るんだ」
ノノ「お姉さま、ノノたちも！」
ラルク「ああ…！」
アスハム「ううん…！ 覚えていろよ、グッドサンダーめ…！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ラルク「なるほど…」「じゃあ、そのビムラーっていうのが暴走したせいで、私たちまでここに飛ばされたってわけか」
ノノ「すごいですね！ 違う場所、しかも違う時間にまで飛べるなんて！」
レミー「今まではこんなこと、なかったんだけどね」
キリー「５人までしか瞬間移動できないって制限もあったはずなんだけど、それもご覧の通り…」「これはただごとじゃあないと感じているわけよ」
ノノ「でもでも、そのビムラーっていうエネルギーで飛んできたなら、その力を使えば帰れるんじゃないんですか？」
サバラス「今はまだ無理だろうな」
ラルク「今はまだ…？」
サバラス「我々も、その方法は当然検討した」
サバラス「しかし、ビムラーの不安定な状態は今も続いており、いつまた暴走してもおかしくない状態だ」
ラルク「なんだってそんなことに…」
サバラス「分からない。だが、これはあくまで私の推測だが、これはビムラーの意思ではないかと考えている」
ノノ「ビムラーの意思…？ エネルギーに意思があるんですか？」
サバラス「そうだ…」「そして、それは恐らく、この君たちやこの時代の何かと引き合わせる為に行ったのではないかと思っている」
ケン太「僕がこの時代に来た意味が何かあるってこと？」
真吾「おいおい、ケン太はただの子供なんだぜ？」
サバラス「あくまで私の個人的な考えだ」
ケン太「………」
ラルク「まあ、あんたたちが何を考えているかは勝手だけどさ」「つまり、私たちはそのビムラーってやつが落ち着くまではあんたたちと一緒にいるしかないってわけだ」
キリー「そういうことになるかね」
サバラス「さっきの件で、ビムラーを狙う輩がこの時代にもいることが分かった」「君たちが協力してくれるというなら、頼もしいと考えている」
ノノ「お任せください！ ビムラーと皆さんはこのノノとお姉さまが必ず守りぬいてみせます！」「どうぞ皆さん。大船に乗った気でいてください！」
ラルク「その大船の遭難に巻き込まれて、私たちはここにいるんだけどな」
ノノ「まあまあ、一緒にいいことをしてお姉さまもサンタさんからのプレゼントをもらいましょう！」
ラルク「はぁ…もう勝手にしろ…」
レミー「でも、さっきの奴らはなんで、ビムラーやゴーショーグンのことを知っていたのかしら？」
真吾「そうだな。正確なことは言えないが、俺はなんとなく予想がついてるぜ…」
アスハム「少しは大人しくなったようだな…」
ケルナグール「貴様…！ よくもぬけぬけと…！」「いつまでワシらをこんな所に閉じ込めておくつもりだ！」
アスハム「それはお前たちの態度次第だな」
ブンドル「む…？」
カットナル「何が取引だ。おおかたゴーショーグンにコテンパンにされて、ワシらの力をアテにして来たんだろうに」
アスハム「チッ…！ そんなことはどうだっていい！」「引き受けるのか！？ 受けないのか！？」
ブンドル「そうだな…」「ならばまず、詳しい契約内容から聞かせてもらおうか」
【シナリオエンドデモ終了】
［出会った似た者同士］
【シナリオデモ開始】
ＯＶＡ「では、しばらくはお客様がご一緒というわけですね
ケン太「うん、そうなんだ！ ＯＶＡ！」
ＯＶＡ「しかし、そうなると色々と物入りになりますね」「本当なら、次に着地した場所で補充する予定でしたから…」
ケン太「じゃあ、近くの街で買い物をしないとね」
ノノ「でも、近くに街なんかなさそうですよ。見渡せど見渡せど、見えるのは雪ばかりです」
ラルク「そう言われると気になるな」「１万２千年前って言えば、とっくに人類は宇宙まで進出していた時代だろ。それがこんなに何もないって言うのは…」
ノノ「みんなで暖かい所に、お引っ越しでのしてるんでしょうかね」
ラルク「そんなわけないだろ」「まあ、地球の至る所に人が住んでたわけじゃないだろうけどさ」
ケン太「もしかしたらファザーなら何か知ってるかも！ 僕ちょっと聞いてくるよ！」
ＯＶＡ「あ、ケン太君！」
〔警報〕
ノノ「この音は…！？」
ケン太「敵が来た時の警報だよ！ ふたりとも急いで！」
ラルク「ちっ…！ また前に仕掛けて来た奴らだろうな！行くぞ、ノノ！」
ノノ「はい、お姉さま！」
キリー「先日追い払ったばかりで、もう仕掛けてくるとはね」「あのシベ鉄って奴らのしつこさ、まるで誰かさんたちみたいだぜ」
真吾「キリー、もしかしてその誰かさんっていうのは、アイツらのことだったりしないか？」
キリー「なっ…！ おいおい冗談だろ…！」
ケルナグール「ガハハハハハ！ 見つけたぞ、グッドサンダー！」
カットナル「今度こそ貴様らを倒し、ビムラーを我らのものにしてくれるわ！」
キリー「まったく、シベ鉄って連中がビムラーのことを知っていたから、もしやとは思っていたけれど…」「こうもまあ、分かりやすい展開になるとは…」
ノノ「あの人たちって、前に戦った人たちですよね」
ラルク「ああ…。アイツらも巻き込まれれたんだな」
レミー「シベ鉄にビムラーの情報を与えたのも、あんたたちってわけね！」
カットナル「そういうことだ！ ワシらはお前たちが来るより、ちーっとばかり先にこの時代に来てしまっていたからな！」
ケルナグール「小娘にやられていたのもあって、此奴らに捕らえられたりもしたが、今はこの通り！」「貴様らを倒す為に手を組んだというわけよ！」
真吾「それは、わざわざご丁寧に説明をどうも…」
ジャボリ「あんたたちね！ さも対等みたいに話してるけど、どっちの立場が上か分かってんでしょね！」
カットナル「うるさい小娘だ。自由になってしまえばこちらのものよ！ 今更立場の上も下もあるか！」
ジャボリ「なっ…！」
カットナル「まあ、艦の修理をしてくれたことは感謝してるがな！ おかげで賠償せずに済んだわい」
ジャボリ「あんたたちねー…！」
ブンドル「そのような顔をしてはいけない。女性は常に美しくあらねば」
ジャボリ「はい！ そのとおりでございます！」
アスハム「お前はいったいどちの味方だ！」
ブンドル「さあ、行け！ アスハム！ 貴様の力でグッドサンダーを捕らえてみせよ！」
アスハム「だから、なぜ貴様が私に命令する！」
レミー「あんまり仲がいいってわけじゃないみたいね」
キリー「似た者同士ってやつなんでしょうね」
ラルク「手を組まない方が良かったんじゃないのか、あれ」
サバラス「油断をするな。あの数は、侮れないぞ」
真吾「そんなつもりは毛頭ありませんとも！」「行くぞ、みんな！ あんな奴らはさっさと蹴散らしてやろうぜ！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ケン太「真吾たちが苦戦してるよ！」
ＯＶＡ「敵の数が多すぎるんですよ」
ケルナグール「ハハハハハ！ ワシらの手にかかれば、ゴーショーグンなど赤子の手をひねるようなものだな！」
キリー「本当に数だけのくせにいい気になっちゃって、まぁ…」
ノリコ「そこまでよ！ 両者とも戦闘を中止しなさい」
ノノ「あれは…？」
アスハム「厄介なのが来たな！」
ケルナグール「知ってるのか？」
アスハム「帝国宇宙軍だ！ うるさい奴らだよ！」
ブンドル「この時代の正規軍というわけか」
ノリコ「私たちには、その艦の調査命令が出ているわ。シベ鉄はここから手を引きなさい」
アスハム「我々は治安維持の為に独自の権限を与えられている」「いくら帝国宇宙軍といえど、我々が命令を聞いてやる権利はないな」
ユング「あら、だったら力尽くで聞かせてあげたっていいのよ」
カットナル「だとさ。どうする…」
ブンドル「我々の時代であれば、軍などどうとでもなったが、ここではそうもいかんな」
アスハム「…いいだろう。なら、ここはひとまずお前たちの顔を立ててやる」
カットナル「おい、いいのか？」
アスハム「我々にも付き合いというものがある！」「だが、これっきりだということを忘れるな」
〔バーニアの噴射音〕
ユング「大人しく退いてくれたわね」
ノリコ「ええ…そうね…」
ラルク「なんなんだ、あいつらは…」
〔通信の開く音〕
ノリコ「皆さん、怪我はありませんでしたか？」
ノノ「ノノリリ…」
ノリコ「ん…？」
ノノ「ノノリリ！！」
ラルク「え！？」
ノノ「あれは…ノノリリです…！」
〔歩み寄る足音〕
ノノ「やっぱりノノリリです！」
ノリコ「だから、私はタカヤ・ノリコって名前で、そんな名前じゃ…」
ノノ「でも、ノノリリです…！ ノノがそう感じたんです！」
ノリコ「困ったな。確かにあなたの言う通り、宇宙パイロットではあるけれど…」
ラルク「いい加減にしろ、ノノ。話が進まない」「本人も違うって言ってるだろ」
ノノ「うーん…」
真吾「じゃあ、あんたたちは、俺たちの調査をする為にここへ…？」
ノリコ「ええ、突然、膨大なエネルギー反応が地球で感知されたから、その調査に」
ユング「ちょうど地球待機で暇をしていた私たちが駆り出されたってわけ」「でも、驚きね。ビムラーなんてエネルギー、聞いたこともないもの」
キリー「それでどうするんだ？ この時代の軍は俺たちを捕らえるつもりか？」
ユング「それはあなたたち次第ね」
レミー「私たち…？」
ユング「そう。そのビムラーというのが、今この時代にあってはいけないものというのは、私たちにも分かるわ」「だから、このまま大人しく帰ってくれると言うなら、どうこうするつもりはない」
キリー「ずいぶんと物分かりがいいんだな」
ユング「そんなことに構っていられる状況じゃないのよ。軍も今は色々と立て込んでるから」
真吾「あんたたちの言うように帰りたいのはやまやまなんだがね…」「肝心のそのビムラーがなんといか…」
ファザー「ビムラー…チャージ開始」
ユング「ちょっと…何…！？」
真吾「さっき説明しただろう。今、そのビムラーがご機嫌斜めだって…！」「どうやら、またどこかに俺たちを連れて行くつもりらしい！」
ノリコ「私たちもいるのに…！？」
レミー「これもビムラーの意思ってやつなの…？」
ラルク「しっかり掴まってろ！ どこに飛ぶか、分からないぞ！」
ノリコ「ちょっと待って…！」
ファザー「瞬間移動、開始」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
［追われる者たち］
【シナリオデモ開始】
サバラス「話はついたのか？」
ノリコ「ええ、あなたたちの調査と保護という名目で、ひとまず同行の許可が降りました」
ユング「本当に簡単にワープができるんですもの」「あんなものに巻き込まれたら、絶対にシベ鉄に渡せないと思うわよ」
ノノ「と、言うことはこれでノリコさんとユングさんも一緒ということですね！」
ラルク「お前、妙に嬉しそうだな。このふたりはノノリリじゃないって言ってるのに」
ノノ「それでも、ノノは、この時代の宇宙パイロットと戦えるのは、お姉さまと戦えるのと同じぐらい感激なのです！」
ラルク「そういうものなのか…」
ユング「すっかりなつかれたわね」
ノリコ「なはは…」
ノノ「では、話もまとまったところで、早速出かけましょう！」
ノリコ「出かけるって、どこに…？」
ノノ「この近くで街を見つけたんです！」
ノリコ「街…？」
ケン太「わー…！ すごい、本当に街が動いてる！」
ノリコ「街ってヤーパンの天井のことだったのね」
ケン太「ねえ、どうしてこの街は移動してるの？」
ユング「以前…といっても、そんなに昔ではないけれど、宇宙怪獣との戦いで太陽系内でブラックホール爆弾を使用した作戦があったの」
ラルク「太陽系内で…？ そんなことをしたらエーテルの衝撃波で…」
ユング「ええ、宇宙怪獣を倒すことは成功したけれど、衝撃波で地球も甚大な被害を被ったわ」「にもかかわらず、今も多くの都市では復旧の目処が立っていない」
ノリコ「壊滅的な被害を被った地方の人たちは、こうして住みやすい場所を探して移動を続けているの」
真吾「つまり彼らは難民ってことか…。この街を見れば、うなずける話だな」
ノリコ「………」
ケン太「でも、街の人たちはなんだか楽しそうですよ」
ノノ「そういえばそうですね。何かお祭りの準備をしてるみたいですけど…」
ケン太「ねえねえ、君」
アナ「はい…？」
ケン太「これはいったい、なんの準備をしているの？」
アナ「何ってクリスマスの準備に決まっているじゃないですか！」
ケン太「クリスマス…！？」
アナ「そうですよ！ もう１２月なんですから、急いで準備をしないと間に合いませんよ！」「ただでさえ、シベ鉄のせいで、準備が大幅に遅れちゃっているんですから！」
ノノ「シベ鉄！？ あの人たちは、ここでも何か悪さをしているのですか！？」
アナ「何って…あ…！ さてはあなた方は外から来た方たちですね！」
ノノ「どうして分かるんですか？」
アナ「分かりますよ！ だって、ここにいてシベ悦を知らない人なんていませんから」
ケン太「どういうこと…？」
アナ「それは…」
〔警報〕
アナ「あ、ちょうどいいタイミングでシベ鉄が来たみたいですよ」
ユング「私たちを追ってきたというわけではないのね…」
アナ「そういうわけではないと思いますよ」「心配しなくても大丈夫です。きっとゲイナーたちが追い払ってくれますから」
ノノ「お姉さま、念の為に私たちも行きましょう！」
ラルク「ああ、そうだな」
〔走り去る足音〕
アナ「あの人たち、なんなのでしょう？」「あ、こうしちゃいられない！ クリスマスの用意をしなくては！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ゲイナー「なんだ、あの機体。シベ鉄のオーバーマンじゃない？」
ノノ「私たちは通りすがりの正義の味方です。どうぞお構いなく」
ラルク「訳の分からないことを言うな」
ゲイナー「あの…」
ラルク「あーもう…。訳はあとで話す。今はとりあえず味方と思ってくれていい」
ゲイナー「わ、分かりました」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ラルク「というわけで、私たちはさっきの戦闘に参加したわけだ」
ゲイン「なるほどな。信じられない話だが…まあ信じておくさ」
ゲイナー「信じるんですか、今の話！？」
ゲイン「時を止めるオーバーマンだっているんだ。時を戻す力があっても不思議じゃないだろ」
ゲイナー「そういうものですか」
ノノ「あの、皆さんはなんでシベ鉄に襲われてるんですか！？」
ゲイン「ああ、それか。シベ鉄はな、俺たちみたいな奴らが移動するのを禁止してるんだよ」
ノノ「どうして…？」
サラ「そりゃ私たちみたいな人が突然押し寄せたら、どこだって大混乱だもの」
ベロー「でもさ、復興なんかしないで、列車で運んできた高い食料を無理に売りつけていくんだ！」「これじゃ、俺たちは生きていくのもままらねえってもんだろ！ だからさ！」
レミー「こうして旅を続けてるのね」
ゲイン「俺たちはそれをエクソダスと呼んでるがね」
ノリコ「シベ鉄は、それを止める為にオーバーマンを使って脅しているのよ。彼らには過激な人たちもいるからね」
ゲイナー「僕たちがオーバーマンを持ってるのだって、自衛の為です」
ノリコ「………」
ゲイン「ま、どうやらその辺の事情もよく分かっている方もいるようだし、深くは話す必要はなさそうだがね」「ただ、それはそれとして、どうだい、ここはひとつ、俺たちのボディーガードを引き受けてみないか？」
ノノ「ボディーガード…？」
ゲイン「こちらも人手不足でね。当然、それなりの報酬は払うつもりだ」「もちろん、いつまでもとは言わない。せめて祭りの準備が終わるまでの間だけでいい。どうだい？」
ノノ「やります！ やりましょう！」
ラルク「ノノ…」
ノノ「ノノはみんなに素敵なクリスマスを過ごして欲しいです！」
キリー「でもなぁ…」
ケン太「やろうよ！ 僕も手伝うから！」
真吾「ケン太…」「ま、去年はクリスマスどころじゃなかったしな」
キリー「おいおい、真吾…」
ゲイン「兄さん…」
キリー「なんだよ…？」
ゲイン「よろしく頼む」
キリー「はぁぁぁ…」
【シナリオエンドデモ終了】
［ヤーパンのクリスマス］
【シナリオデモ開始】
サラ「ゲイナー君！ てっぺんの星が傾いてる！ もう少し右！」
ゲイナー「こう…！？」
サラ「今度は左に行きすぎ！ おっと繊細にキングゲイナーを扱って！」
ゲイナー「そうは言っても、こんなに大きいツリーの飾りつけって、意外と難しいんだよ！」
ベロー「おい、この竹はどこに置いとけばいいんだ！？」
サラ「その辺りに置いといて！」
ノノ「獅子舞、お待たせしました！」
ユング「ツリーにサンタに、門松に獅子舞って…。すごいクリスマスね…」
アナ「でも、ヤーパンのクリスマスはこういう風に過ごすんだって聞きましたよ？」
ノリコ「ヤーパンって変わった国なのね」
ベロー「なんでもいいんだよ！ 楽しければ！」「な、ノノ！」
ノノ「そうです！ みんなが笑顔で過ごせることが何より大事なのです！」
ラルク（まだ数日しか経ってないのに、もう馴染んでる）
レミー「ヤキモチ妬いてる？」
ラルク「誰が…！」
レミー「そういうところかわいいって言われない？」
ラルク「言われない」
ケン太「ラルク素直じゃないな。そんな所で見てないで、一緒に準備をしようよ」
ラルク「あ、待て！ こら、離せ！」
〔走り去る足音〕
真吾「まったくずいぶん、こき使ってくれるよ。ここは…」
レミー「そういう割に、あなたも楽しそうよ、真吾」
真吾「そうかな？」
レミー「そうよ」「ケン太も楽しそうにしてるし、たまにはこんな時間を過ごすのも悪くないわ」
真吾「これもビムラーのおかげですかね」
ノリコ「本当に楽しそうよね。ケン太君たちも、ここの人たちも…」
ユング「ノリコ…？」
ノリコ「ううん、なんでもないの」
ゲイン「ま、仕事は楽しいことだけってわけにもいかないんだがな」
〔警報〕
ユング「また、アイツらなの…？」「しょうがない…。ラルクたちを…」
ノリコ「待って、ユング。私たちだけで行きましょう」
ユング「…ふ、そうね。あんな奴ら、私たちだけで充分でしょうから」
真吾「ま、せっかく楽しんでるところ水を差すのもなんだしな」
キリー「クリスマスを楽しむのは子供の本分。大人は大人の本分を果たすと致しましょう」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
サラ「では、これより！ ヤーパンのクリスマスパーティーを開催致します！」
ケン太「よ！ 待ってました！」
ユング「なんとか祭りの準備が終わったわね」
ノリコ「うん…そうね…」
ユング「あなた、ちょっと彼らに同情してたでしょ？」
ノリコ「へへ、お見通しか…。やっぱりこんな目に遭わせちゃった、当事者ではあるから、ちょっとだけね…」「でも、みんなの笑顔を見て思った。私たちは間違ってなかったんだって」
ユング「その通りよ。生きていれば、こうして笑うことができる」「正しいかどうかは、生き延びた人間が決めればいい」「意外と人間、こういう時こそ努力と根性で、なんとかできるものよ」
ノリコ「そうね。私もそう思う！ ありがとう、ユング！」
ラルク「努力と根性か。まるで、ノノみたいなことを言うな。あんたたち…」「意外と本当にノノリリだったりするんじゃないか」
ノリコ「まさか…」
ユング「ないとは言い切れないわよー。あなたたちってなんだか似てるじゃない？」
ノリコ「ユングまで…」
〔走り寄る足音〕
何をしてるんですか、お姉さま！ もうパーティーは始まってますよ！」
ラルク「ちょ、ちょっとノノ…！ また、お前は…！ 分かったから、引っ張るな！」
〔走り去る足音〕
ユング「お姉さまにべったりな所とかね」
ノリコ「………」
〔走り寄る足音〕
ノノ「ノリコさんも、ユングさんも！ 早く！こっちです！」
ユング「私たちも…！？」
ノリコ「ちょっと待って！ ノノ…！」
〔走り去る足音〕
レイー「体長から通信があったわ。ビムラーのチャージが完了したって」
真吾「そうか…」
キリー「まだ調整が済んでないんだろ。次はどこに飛ばされるやら…」
レミー「まあ、もう少し楽しんでからにしましょうよ。あんな顔のケン太君を見るのも久しぶりだし…」
真吾「そうだな。ま、今日ぐらいはな」
【シナリオエンドデモ終了】
［交錯するは星と魔女］
【シナリオデモ開始】
ケン太「わー！ これが１万２千年前の街並みか！」
ノノ「すごいです！ ノノは感動しています！」
ユング「はぁ～…。なんで私が子供のお守りなんて、しないといけないのよ…」
ノリコ「外の空気を吸いたいって言ったのは、ユングじゃない」
ユング「こんなことなら、グッドサンダーの中でチャージするのを待ってるんだったわ…」
ノノ「ケン太君、あっちでなにかやってるみたいです！ 行ってみましょう！」
ケン太「うん！」
〔走り去る足音〕
ノリコ「ちょっと！ 勝手に行っちゃ！」
ユング「はぁ…」
ケン太「人がたくさんいる。いったい、なにをやってるんだろう」
オルドリン「せっかく来てくれたのに、ごめんね。今日やる予定だったＫＭＦの交流試合は、中止になっちゃったの」
ケン太「試合？ 中止？」
ノノ「どういうことですか？」
オルドリン「相手チームが、練習中に事故に遭っちゃってね。それで、試合ができなくなってしまったの…」
ケン太「そうなんだ、残念だな…」
ノノ「ケン太君…」「…あの、相手がいれば試合はできるんですよね？」
オルドリン「そうだけど、急に試合相手を呼ぶなんて…」
ノノ「それなら大丈夫！ ノノたちがお手伝いします！」
ユング「…これはどういう状況なわけ？」
ノリコ「ＫＭＦの試合に私たちが出ることになって、その開会式になぜかサンタさんの格好で参加させられてる…」
ユング「…丁寧な説明をありがとう」
ノノ「サンタさんに会いたいと思ってたのに、ノノがサンタさんになっちゃいました！」
マリーベル「この度の皆様のご協力、ブリタニアに代わり心より感謝いたします」
ノリコ「いえいえ、そんな感謝なんて…」
マリーベル「今試合はこの街の復興支援のためのものでしたから、中止となれば多くの人々が悲しんだことでしょう」「ですが、皆様のおかげで、なんとか開催することができました」
マリ「それじゃあ、私も頑張っちゃおうかな」
ノノ「誰ですか、あなたは？」
マリ「私？ 私は元々試合をするはずだった、チームの一員だよん」「あなたたちに全部任せるってのも、さすがに気が引けちゃってね」
ノノ「そうだったんですね。では、一緒に頑張りましょう！」
マリ「ほいさ」
オルドリン（本当に良かったの、マリー？ 対戦相手を勝手に変えたりして）
マリーベル「この大会はロンドンＩＭＡとの共同開催。中止にしたらなにを言われるか、わかったものではないもの）（それに、相手にあのタカヤ・ノリコとユング・フロイトのふたりがいれば、文句を言えるはずもないわ）
オルドリン（ならいいけど…）
マリーベル（フフ…心配性なんだからオズは）
ケン太「がんばれ、みんなー！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ラルク「なにやってんだ、ノノのヤツは…」
レミー「それはこっちのセリフ。ノノが心配だからって、こっそりと付いてきちゃうなんてね」
ラルク「別に私は心配なんて…！」
レニー「はいはい。ほら、試合が始まるわよ」
ラルク「ああ、もう！ そうじゃないだろ、ノノ！」
レミー「そんなに心配なんだったら、参加したら良かったじゃない」
ラルク「だから、心配なんかしてない！」
レミー「どうだかね？」
ラルク「…もう帰る」
〔歩き去る足音〕
レミー「やれやれ…。素直じゃないんだから」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オルドリン「くっ…！ さすがはあの宇宙怪獣と戦ってきた人たち！」
ソキア「そう簡単には、やらせてくれないみたいだにゃ！」
ユング「あら、私たちの実力は、まだこんなものじゃなくてよ？」
ティンク「これでまだ本気じゃないなんて、恐れ入るね」
レオンハルト「言ってる場合ですか…。我々だってグリンダ騎士団の威信にかけて、負けるわけにはいきません！」
ノリコ「あの人たち、よく訓練してる。少しでも気を抜けば、一瞬でやられかねない」
ユング「だったら、気を抜かなければいいだけの話じゃない」「全宇宙の希望である私たちが、負けるわけにはいかないでしょ？」
ノノ「ノノはまだまだやれます！ 指示をください！」
マリ「私もリーダーの指示に従うよ」
ノリコ「もしかして、リーダーって私！？」
ユング「もしかしなくても、あなたよ。ここは譲ってあげるんだからビシッと決めてやりなさい！」
ノリコ「わかった…」「みんな、私に力を貸して。この試合必ず勝つわよ！」
マリ「了解っと！」
【シナリオエンドデモ終了】
［喧騒響くその外縁］
【シナリオデモ開始】
アナウンス「激しい衝突が繰り返される中、両者一歩も譲りません！」
〔歓声〕
アナウンス「お聴きください、この割れんばかりの歓声を！」「果たして、勝利の女神はどちらに微笑むのか！ 大注目の試合です！」
男（※若者）「フライドチキン、ひとつ」
ケルナグール「毎度！」
女（※若者）「ハンバーガー、３つちょうだい」
ケルナグール「はい、ただいま！」「ワッハッハッハッ！ ここに露店を出して大正解だったようだ。次から次へと客が来て、笑いが止まらんわ！」「こっちで店を出すのもいいかもしれんな。グフフ…」
〔通信の開く音〕
ケルナグール「む？ 誰だこの忙しい時に、通信などかけてくるのは…」「はい、もしもし」
ブンドル「私だ。連中の捜索はどうなっている？」
ケルナグール「い、いや、それが、なかなか見つからなくてな…」
ブンドル「何を慌てている。まさか、遊んでいるわけではないだろうな？」
ケルナグール「バ、バカなことを言うな！ ワシは必死に捜してだな…」
ブンドル「フン、まあいい。私たちもそちらへと向かう。それまでの間、しっかりと捜しておくんだな」
ケルナグール「なッ！？」
〔通信の閉じる音〕
ケルナグール「クソッ…。奴らが来る前に店を畳まなくては…」
？？？？（※アスハム）「すまんな店主、フライドチキンとハンバーガーをくれ」
ケルナグール「すみません、お客さん。今日はもう店じまいで…って、ああ！？」
？？？？（※アスハム）「き、貴様は…！」
ケルナグール「アスハム！」
アスハム「ケルナグール！」「何をやっているんだ、こんな所で！」
ケルナグール「ワ、ワシは…そう…！ 情報収集だ！」「こうして街の人間に溶け込み、奴らの情報がないか探っていたのだ！」
アスハム「ウソをつけ！ 完全に商売をしているではないか！」
ケルナグール「そう言うお前こそ、こんな場所で何をしている！」
アスハム「わ、私は連中を捜し回っているうちに腹が減り、美味そうな匂いにつられてフラフラと…」「…じゃない！ 奴らがいそうな場所をこうして捜していたのだ！」
ケルナグール「こんな場所にいるはずがないだろうが！」
アスハム「だったら、なぜ貴様はここにいるのだ！」
アナウンス「おぉぉぉっと！ ここでノリコが、攻撃を仕掛けたあああッ！」
ノリコ「うわあああああッ！」
オルドリン「ハアアアアアッ！」
アスハム「あーッ！」
ケルナグール「いたああああ！」
アスハム「フ、フハハハハ！ やはりここで張っていて正解だったようだな！」
ケルナグール「奴らめ！ 今度こそ絶対に逃がさんぞ！」
〔走り去る足音〕
アスハム「おい、貴様！ 抜け駆けをするな！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アスハム「貴様らもいよいよ、年貢の納め時のようだな！」
オルドリン「シベリア鉄道のオーバーマン！？ なぜ彼らがここに…！」
ノリコ「ごめん、私たちを追って来たんだと思う…」
ケルナグール「覚えていろ！ 次こそは必ず倒してやるぞぉぉぉ！」
ユング「アイツら本当にしつこいわね…」
ノノ「まったくです…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ユング「連中のせいでお流れになっちゃったけど、結構いい勝負ができたわ」
オルドリン「また機会があったら、是非お願いします」
ユング「ええ、よくってよ」
ケン太「みんなすごく盛り上がってたし、格好良かったな～！」
ノノ「ノノはどうでしたか？」
ケン太「ノノもとっても格好良かったよ！」
ノノ「へへへ～」
ノリコ「そういえば、あの眼鏡の人は？ 手伝ってくれたお礼が言いたかったんだけど」
オルドリン「え？ あの人ってあなたたちの、仲間じゃなかったんですか？」
ユング「いえ、元々戦うはずだったチームのメンバーだって聞いたけど」
マリーベル「いえ、そんなはずは…」
ノノ「じゃあ、誰だったんですか、あの人…」
〔歩み寄る足音〕
真吾「おーい、ビムラーのチャージが完了したからそろそろ移動するって…」「って、これはいったいなんの騒ぎなんだ？」
ノリコ「一言では言い尽くせない、色々なことがありまして…」
マリーベル「ええ、本当にそうですね」
真吾「よくわからないんだが…」
ケン太「いいからいいから、ほら早く行こうよ」
真吾「お、おい、押すなって！」
ノノ「それでは、またどこかで！」
マリ「いや～、まさかの収穫だったにゃ。思わずハッスルし過ぎちゃったし」「では、私はこの辺りでドロンしますかね…」
【シナリオエンドデモ終了】
［ノノの願い］
【シナリオデモ開始】
ユング「北極圏か…。クリスマスにこんな所にくるなんて、悪くないわね」
ラルク「どういうこと？」
ノリコ「この辺りはサンタの生まれ故郷と言われている場所の近くなのよ」
ラルク「へえ…」
ユング「さっき、ノノにもその話をしたら、すごく喜んでたわ」
ラルク「あいつ、ずっとサンタからプレゼントをもらいたがってたからな」
ノリコ「ノノはプレゼントに何が欲しいのかしら？」
ラルク「あれ？ そういえば…なんだろう…。聞いてないな」「まあ、どうせ大したものじゃないだろ」
ノリコ「そうかな。あんな欲しがっているんだもの。意外とすごく大事なものなのかもよ」
ラルク「大事なもの…」
ＯＶＡ「た、大変です…！」
ノリコ「どうしたの、ＯＶＡさん！？」
ＯＶＡ「ノノさんが、サンタに会いに行くんだってさっきケン太君を連れて…！」
ラルク「な、なんだって…！？」
〔機体の歩行音〕
ケン太「ねえ、やっぱり帰ろうよ、ノノー」
ノノ「いいえ、帰りません。ノノはサンタさんに会いに行くのです！ 絶対、絶対会いに行くのです！」
ケン太「そんなにプレゼントが貰いたいの？」
ノノ「ノノは…サンタさんに会って、ノノを宇宙パイロットにしてもらうんです！」「そして、みんなを幸せにしたいんです！ だから、ノノはサンタさんに会わなければいけないのです！」
ケン太「ノノ…」
〔警報〕
ケン太「これって…！ ノノ…！」
ノノ「まさか…！」
アスハム「こんな所をうろついてるのは何かと思えば、お前はグッドサンダーの仲間じゃないか」
ケルナグール「ひとりで出歩くとはずいぶんと不用心だな」
ノノ「ドクーガとシベ鉄の…」
カットナル「このチャンスを逃す手はないな」
ケン太「ノノ…」
ノノ「大丈夫です、ケン太君！ ここはノノが頑張ってみせます！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔機体の歩行音〕
ノノ「逃げても逃げても追って来ますー！」
ケルナグール「ハハハハ！ どうした、早く逃げないと死んでしまうぞ！ それ、それぇぇぇぇぇ！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ケン太「うわああぁぁぁーっ…！」
ノノ「大丈夫ですか、ケン太君…！」
ケン太「う、うん！ これぐらいへっちゃらさ…！」
ノノ「ケン太君…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ノノ「きゃあああぁぁぁーっ！」
アスハム「何を呑気に立ち止まっている！ これではせっかくの映像が台無しではないか！」
ノノ「映像…！？」
アスハム「そうだよ！ お前たちがやられている、この映像をグッドサンダーに送ってやったのさ！」「大人しくビムラーを渡さなければ、お前たちを始末するとメッセージまで添えてな！」
ケルナグール「今頃、グッドサンダーではビムラーを明け渡す準備でもしている頃だろうよ！」
ノノ「そんな脅しに屈するお姉さまではありません！」
ケン太「真吾たちだってそうさ！」
ブンドル「それならそれで結構。その時は奴らを倒して奪えばいい」「お前たちはいわば人質だ。足手まといがいたのでは、奴らも満足に戦えまい！」
アスハム「あとはゆっくりビムラーを頂くだけ。どの道、お前たちに勝ち目はないんだよ」
ケン太「卑怯者…！」
カットナル「卑怯の何が悪い！ こっちは悪役だ！」
ケルナグール「へへへへへ、奴らが来るまでまだ時間がある！ それまでたっぷりかわいがってやるぞ」
【シナリオエンドデモ終了】
［最古のバスターマシン］
【シナリオデモ開始】
ケルナグール「それそれ！ 泣きわめくがいいわ！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ノノ「ううっ…！ 泣きません…！」
ケン太「このままじゃ…」
ノノ「大丈夫です！ きっとサンタさんが助けに来てくれます！ 近くにサンタさんがいるんですから！」
アスハム「サンタ…？ サンタだと…？」「ハハハハハ！ まさか、貴様、そんな話を信じて、こんな所をうろついてたのか？」
ノノ「………」
アスハム「これは笑わせる！ サンタなんか、本当にいるわけがないだろう！」
ノノ「！ います…！ サンタさんはいます！ 絶対にいます！」
アスハム「いないねえ！ あれはな、おとぎ話とかそういう類のものを商売や宣伝に使っているだけなんだよ！」「本当にそんなものを信じて、仲間を危険にさらすとは…！ 間抜けもいいところだな！」
ノノ「それは…」
ケン太「いるよ…！ サンタは絶対にいる！」「ノノがこれだけ信じてるんだ！ いるに決まってるだろ！」
ノノ「ケン太君…」
アスハム「いないね！」
ケン太「いるよ！ 絶対にいる！」
？？？？（※ノリコ）「そう！ サンタはいるわ！」
アスハム「何…！？」
？？？？（※ノリコ）「一年間、努力と根性を積み上げてきた人の前にだけ、必ずサンタは訪れる！」「そんなサンタを信じるノノの気持ちをあなたたちなんかに笑わせたりしない！」
〔機体の歩行音〕
〔画面、震動〕
ブンドル「な、なんだ、あれは…！」
ノリコ「ガン！ バス！ タアアァァァァーッ！」
ノノ「ガ、ガンバスター…？」
ラルク「大丈夫か、ノノ！」
ノノ「お姉さま…」
ラルク「このバカっ…！」
ノノ「ごめんなさい…。でも、アレは…」
ユング「驚かせちゃったかしら？ これが私たちのバスターマシンよ」
ノノ「バスターマシン…。あれが…」
ケン太「すごい…大きい…！」
ユング「カズミに頼んで手を回しておいてもらって正解だったわね。おかげですぐに動かすことができた」
ノリコ「ええ、手を回すのも大変だったでしょうに。さすがお姉さまね」
真吾「只者じゃないと思っていたけど、あんなものを隠していたとはな」
ユング「ノリコ、さすがにフルパワーってわけにはいかないけれど、それでも充分戦えるはずよ」
ノリコ「わかってるわ！ 行くわよ、ユング！」
ユング「ええ…！」
ノリコ「今までよくも好き勝手してくれたわね！ お返しにガンバスターの力、たっぷりと見せてあげるわ！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ノリコ「バスター…！ ビイイィィィム…！」
〔バスタービームの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
アスハム「バ、バカな…！ なんなんだ、あの桁違いなパワーは…！」
キリー「わーお…。とんでもないな、あのマシーンは…」
ノノ「あのバスターマシンは…」
ラルク「ディスヌフが言ってる…アレは最古のバスターマシンなんだと…」
ノノ「最古の…バスターマシン…」「………」
ノリコ「さあ、まだまだこれからよ！ どこからでも、かかってきなさい！」
【シナリオエンドデモ終了】
［サンタからのプレゼント］
【シナリオデモ開始】
ケルナグール「なんなんだ、あのメカの性能は規格外過ぎる！」
カットナル「くぅー…！ ゴッドネロスを持ってきてさえいれば…」
ケルナグール「あんな完成してもいないガラクタ！ 持ってきたところで役にも立たんだろうが！」
ブンドル「美しい…！」
ケルナグール「お前はそれしか言えんのか！ このワンパターンが！」
カットナル「こうなれば逃げるぞ！ あんな化け物を相手にしてられるか！」
アスハム「ダメだ…！」
カットナル「なんだと…！？」
アスハム「私は、今回の作戦で、ありったけのオーバーマンを投入している！」「それだけの戦力を投入しておきながら、作戦が失敗したとなれば、もはや始末書どころの騒ぎではない！」「私は…私には後がないのだぁぁぁ！」
〔走り去る足音〕
カットナル「あ、おい！ 待て…！」
ケルナグール「うぬぅ…。奴のことはまったく好かんが、今の立場にだけは同情できる…
ブンドル「一応、世話になった恩もある…」
カットナル「それにワシらもこのままじゃ大赤字よ…」
ブンドル「ここはひとつ…」
カットナル「やるしかあるまい！」
ケルナグール「ええい！ こうなりゃヤケよ！ 全部隊突撃だぁぁぁーっ…！」
レミー「あらら、まだやる気なの！？」
キリー「まあ、色々と辛いところがあるんでしょう。会社勤めにはさ」
サバラス「ビムラーのチャージはもうすぐ完了する」「今回は暴走する様子もない。うまくいけば今度こそ元の時代に帰れるはずだ」
真吾「と、なると、俺たちももう一踏ん張りしないとね」
ユング「一緒に戦うのも、これが最後ってわけね。なら、気持ちよく送り出せるよう、さっさとアイツらを片付けちゃいましょう！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
サバラス「もうすぐビムラーのチャージが終わる！ それまで頼んだぞ！」
キリー「残念だったな、ケン太。サンタには会えずに帰ることになりそうだぞ」
ケン太「さっきの話、聞いてたの…！？」
キリー「まあな」
ケン太「ちぇ、キリーのイジワル！ 僕、そんな子供じゃないや！」
ラルク「ノノ、お前も残念だな。ま、サンタからプレゼントはもらえなかったけど帰ったら私が代わりに…」
ノノ「いいえ、お姉さま…。ノノはもうプレゼントをもらいました…」
ラルク「え…？」
ノノ「だって、今ノノの目の前にいるのはきっと…」
ノリコ「残る敵はあとわずかよ！ 気合いを入れていくわよ！ ノノ、ラルク！」
ラルク「ああ…！」
ノノ「もちろんです！」
ノリコ「さあ、行くわよ！ 私たちの力、たっぷりと見せてあげるわ！」
【シナリオエンドデモ終了】
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