イベント
聖夜の前のハプニング
[ニアとアンジュ]
【シナリオデモ開始】
アンジュ「クリスマスパーティー?」
ノリコ「そう、私たちの世界のお祭り。みんなで朝までどんちゃん騒ぎするのよ」
カズミ「違うでしょ、ノリコ。簡単にいうとみんなでパーティーをするイベントなの」「こうして異世界に跳ばされたのも何かの縁だし、住まわせてもらってるこの孤児院のために何かできないかと思ってね」
ヨーコ「それに孤児院に来たばかりでまだ馴染んでないアルゼナルの子たちと仲良くなるにはうってつけだしね」
アンジュ「じゃあ、エルシャから預かったこのやけに重い荷物もそれ用ってことね」
ノリコ「当日はヴィヴィアンたちも参加するの。アンジュもどう? きっと楽しいわよ」
アンジュ「私はパス。そういうの興味ないから」
ノリコ「え…でも…」
ヨーコ「相変わらずハッキリ言うわね、アンタは」
アンジュ「悪いわね、そういう性格なの」
アンジュ「それよりシモンはまだ? アイツに書類を渡すために来たんだけど」
ヨーコ「ああ、それなんだけど…」
〔歩み寄る足音〕
ニア「戻りました、ヨーコさん。子供たちはもう仲直りしてました」
ブータ「ブイブイ」
ノリコ「あれ、ニアさん? シモンさんじゃなくて?」
ニア「私は代わりを任されました。シモンはロシウとお仕事に行ってしまったので」
アンジュ「先約がいるっていうのに、随分な対応してくれるわね」
ニア「あっ、もしかしてアンジュさんですか?」
アンジュ「ん? そうだけど」
ニア「初めまして、ニアと申します。アンジュさんにずっと会いたいと思っていました」
アンジュ「あんたが噂の…。で、なんで私に?」
ヨーコ「似てるらしいわよ、境遇とか色々と」
ニア「私も元王女、アンジュさんと一緒です」「他にも似たところ、たくさんあると思うんです。だからお友達になって下さい、アンジュさん」
アンジュ「…好きじゃないのよね、そういう顔」
ニア「え…?」
アンジュ「気にしないで。はい、これがジルから預かった書類」「まあお互い適度な関係でやっていきましょう。元王女様」
ニア「適度…ってなんですか?」
〔通信のコール音〕
ノリコ「あっ! もうこんな時間。お昼の準備しなくっちゃ」
カズミ「アンジュも子供たちと一緒にどう? 出てる人もいるから食事も余ってるの」
アンジュ「言ったでしょ、そういうのは…」
ヨーコ「興味ない、か。やっぱり似てないんじゃない?」
ニア「いいえ、そっくりです。私とアンジュさん」
アンジュ「ま、そう思いたいなら好きにして」「じゃあエルシャたちが来るまでここで待たせてもらうから」
ニア「わかりました。またお話ししましょうね」
〔歩き去る足音〕
アンジュ「…やっと静かになったか」「にしてもなんなの、あの子? 境遇ぐらいしな似てるとこないじゃない」
〔歩み寄る足音〕
ケジナン「へへへ、失礼しますぜ」
アンジュ「は?」
ケジナン「えっ!?」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
エルシャ「サリアちゃん、前方にドラゴンを確認したわ」
サリア「各機、予定通り密集陣形を。不在のアンジュの分は、火力の集中で補うわよ!」
ヴィヴィアン「イエス! マム!」
サリア「数が少なくて助かったわね。全機、帰投するわよ」
ヴィヴィアン「エルシャ、エルシャ。帰ったらすぐさー」
エルシャ「ええ、カミナシティへ向かいましょう。アンジュちゃんも待っているしね」
ヴィヴィアン「うん! あたしプレゼントの中にすっごいの入れたから、ノリコに見せてあげるんだー」
サリア「ふたりとも、まだ作戦中よ! 私語は慎みなさい!」
ヴィヴィアン「はーい」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アンジュ「あなた、誰?」
ケジナン(おいおい! なんで人がいるんだよ! この時間は無人で盗み放題じゃなかったのか!)
アンッジュ(何度かここに来てるけど初めてよね…? こんなヒキガエルみたいなやつ…)
ケジナン「お、俺はその…最近ここで雇われた…えっと…」「よ、用務員ですよ、用務員!」
アンジュ「用務員…?」
ケジナン(しまった! とっさに出てしまったが…こんな嘘が通るわけ…)
アンジュ「…ふーん、言われてみれば確かにそんな顔してるわね」
ケジナン(な、納得したぁ!? 仮にも俺はシベ鉄副総裁にまで上り詰めた男だぞ!)(ま、まあいい。疑わないなら…)「お休みのとこ悪いですね。ちょ~っと俺たちで部屋の掃除させてもらいます」「おい、入ってこい」
デビルサターンNo.1「ガデッサー」
アンジュ「えっ? そっちも用務員?」
デビルサターンNo.1「用務員のデビルサターン言います。こんな姿やけど獣人と似たようなもんですわ。気にせんといて下さい」
アンジュ「そ、そう…」
ケジナン「では、始めさせてもらいます」
ケジナン「では、俺たちはこれで」
デビルサターンNo.1「お休みんとこ、えろうすんませんでした」
アンジュ「変なヤツらだったけど、だいぶ部屋もすっきりしたわね」「あれ? エルシャたちのプレゼントが…アイツらが持ってったのかしら」
〔ハッチの開閉音〕
ヴィヴィアン「おっ待たせー! アンジュ~!」
ニア「アンジュさん、お腹空いてませんか? 私、ご飯作ってきました」
アンジュ「いや、別に空いてないんだけど…」
カズミ「ん? ねえ、アンジュ…ここに置いたプレゼントどこにやったの?」
アンジュ「それなら、用務員が持っていったわ。ヒキガエルみたいな奴とかぶる物被ったような獣人の二人組」
ヨーコ「な、なにその組み合わせ? そんな人、ここにはいないわよ?」
アンジュ「え…? じゃあアイツらって…」「もしかして泥棒!?」
ノリコ「あー! よく見たら、色々なくなってる!」
エルシャ「それじゃあ、私たちのプレントも…」
ヴィヴィアン「泥棒に盗まれちゃった!?」
アンジュ「アイツら…!」
ニア「でも、良かったと思いますよ」
アンジュ「はぁ!? なに言ってんの!」
ニア「だって、そんな人が入ったのにここの子供たちには手を出していません」「みんなが無事ならそれは良かったんだと思いませんか?」
ノリコ「それは…」
カズミ「…そうね、前向きに考えれば、子供たちに被害はないわけだし」
アンジュ「冗談じゃないわ」
ニア「…アンジュさん?」
アンジュ「私は目の前で堂々と盗まれたのよ! そんなので納得できるわけないでしょ!」「自分のケツは自分で拭く! 必ず捕まえてくるから待ってなさい!」
〔走り去る足音〕
ヴィヴィアン「あっ! アンジュ!」
ニア「待って下さい! アンジュさん!」
〔走り去る足音〕
ヨーコ「ちょっと! ニア!」
ノリコ「もう行っちゃった…。ニアさんってあんな速く走れたんだ…」
ヨーコ「あーもう! あのふたりが怪我したら意味ないじゃない!」
エルシャ「追いましょう! 私たちも!」
【シナリオエンドデモ終了】
[通じ合う瞳]
【シナリオデモ開始】
アンジュ「もう近くにはいないか。こうなったら、ヴィルキスで…」
ブーッタ「ブイブイッ!」
ニア「待って下さい、アンジュさん!」
アンジュ「下がってなさい! これからアイツらを探しに…」「ちょっと! 離れな…tって、どこ掴んでるのよ!」
ニア「いけません。もしケガをしたら、パーティーに参加できなくなってしまいます」
アンジュ「元々参加する気ない! 離さないならこのまま…」
ニア「行くなら私も行きます。ひとりで行ってはいけません!」
アンジュ「ああー! しつこいわね! 落ちても知らないわよ!」
〔バーニアの噴射音〕
ヴィヴィアン「ああ! 遅かった!」
ノリコ「ヴィルキスまで動かすなんて、よっぽど悔しかったのね…」
ヨーコ「しかもニアまで…もう!」「万が一のことがあったら、シモンになんて言えばいいのよ!」
エンゲ「どれもこれも金にならんものばかり。なんでこんなの盗んできたんだ?」
デビルサターンNo.1「しゃーないやないか。部屋にきっつい目の姐さんがおったんや」「ちゅーかジャボリはん、あの時間は誰もいないゆーとったやないか。話ちゃいまっせ」
ジャボリ「わ、私はちゃんと調査したわよ!」
ケジナン「よせよせ、収穫ゼロってわけじゃねえんだ。見ろ、このでかくて派手な袋!」「きっと見たこともねえ、お宝が…ん?」「なんじゃこりゃ! ガキのおもちゃばかりじゃねえか!」
ジャボリ「ええ! じゃあ本当に収穫なし!?」
エンゲ「シベ鉄を抜けてからこんなんばかりだな」
ケジナン「とほほ…かっぱらったオーバーマンもあの街の防衛力の前じゃあ役立たず。できるのはこんなコソ泥くらい…」「一度は副総裁まで上り詰めた俺が、なんでこんな…」
デビルサターンNo.1「わかりまっせ、ケジナンはん。コマンダーランキングだだ下がりで流れに流れてこの星に来たワイにはよーわかる」「けどあんたはまだ心がある! 流浪のワイらを面倒見てくれるあんたは、まだ終わりやおまへん!」
ケジナン「おお! わかってくれるか、デビルサターン!」
ジャボリ(なに慰めあってるの。こき使えそうだからって助けたくせに)
ケジナン「だが、そんな清き心も考えもんだ。そのせいで、あんなヤツまで…」
〔バーニアの噴射音〕
アンジュ「見つけたわよ、ヒキガエル! 被り物!」
ケジナン「げげっ! あの女、追って来たのか!?」
ブータ「ブイブイッ!」
ニア「そこの泥棒さん! 盗みをしたのなら、ちゃんと謝りましょう!」
アンジュ「その程度で許す訳ないでしょ!」「私を騙した罰はキッチリと受けてもらうわ」
デビルサターンNo.1「やっぱ、きっつい目しとる…。まるでディオンドラのアネゴや…」
エンゲ「ん? あの後ろにいる女、見覚えないか?」
ジャボリ「あっ! 確か街の総司令と噂になってるニアって人ですよ」
ケジナン「お偉いさんの女!? ってことは、アイツを人質にすれば…」
アンジュ「コソ泥の次は誘拐? どうしようもないクズみたいね」「あんたは近くに降ろすから、どっかに隠れてなさい」
ニア「はい。頑張って下さい、アンジュさん」
アンジュ「さあ、覚悟してもらうわよ! コソ泥ども!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
デビルサターンNo.1「ファイトやで、ケジナンはん! 合体できんワイは草場の陰から見守っとるで!」
ケジナン「おうともよ! 俺のかっこいいところ、見ていてくれよ!」
ケジナン「なにぃ~!? 俺のオーバーマンが!?」
アンジュ「勝負はついたわ。生命が惜しかったら、盗んだものを返しなさい」
ケジナン「ち、ちきしょう…!」
????(※ゲイツ)「もう勝ったつもりでいるのか? いけないな~」
アンジュ「…!」
????(※ゲイツ)「動くなよー! 弾が外れるからー!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
アンジュ「くぅぅぅっ! 機体が…!」
ニア「アンジュさん!」
ゲイツ「ハッハッハー! 油断はいけないな! そんな隙、ゲイツ様は見逃さないぞー!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アンジュ「くっ、コントロールが…! 堕ちる…!」
ニア「アンジュさん!」
ゲイツ「ふむ、咄嗟に直撃を回避したか。それなりに腕のある子猫ちゃんだったようだ」「しか~し、所詮私の敵ではなかったな! ハッハッハッハー!」
ケジナン「ゲ、ゲイツ…さん。どうしてここに?」
ゲイツ「君たちの帰りが遅いからねぇ。心配になって迎えに来たんだ」「しかし良かった。もしも私から逃げようなどと考えていたら、殺しに行かなきゃならなかったからねぇ」
ケジナン「はは…まさか。そんなの微塵も考えませんよ…」(くそーっ! あからさまに脅しやがて! 転移してきた所を助けたのは誰だと思ってんだ!)
ゲイツ「さてと…。おーい、そこの子猫ちゃーん! 聞こえるかな~?」
ニア「…私のことですか」
ゲイツ「君には我々と一緒にアジトに来てもらう。大人しく従うことだ」「もっとも! 抵抗も大歓迎だ! それはそれで楽しめるからさー! アッハハハハハハハハ!」
ニア「………」
ブータ「ブイ…」「ブイブイッ!」
アンジュ「うーん…」
レイナ「アンジュさん! しっかりして、アンジュさん!」
アンジュ「ハッ! ここは…?」
ロム「気がついたようだな」
アンジュ「ロムにレイナ…。あなたたちが助けてくれたの?」
レイナ「びっくりしたわよ。孤児院に帰ろうとしたら、空からヴィルキスが落ちてくるんだもん」
ロム「盗人を追っていることはヨーコから聞いている。…何があった?」
アンジュ「ドジ踏んだわ。アイツら、ただのコソ泥じゃなかった」「それにニアが危ない。たぶんアイツらにさらわれてる!」
レイナ「えっ!? どういうこと!?」
ロム「ん…? あれは…」
ブータ「ブイブイ!」
アンジュ「あれって…確かニアと一緒にいた…」
ブータ「ブイブイ! ブイブイ!」
アンジュ「何か言いたいんだろうけど、あんたの言葉がわかるわけ…」
ロム「いや、待て…」
ブータ「………」
ロム「………」「…そうか、そのアジトにニアが」
アンジュ「わかるの!?」
ロム「熱き魂を持つ者は、その目だけで全てを語る」「俺は彼と共にニアを救いに行く。ふたりはヨーコたちと合流してから、アジトに向かってくれ」
アンジュ「勝手に決めないでくれる。私も一緒に行くわ」
ロム「だが…」
アンジュ「これは私の失態から始まったこと。これ以上、誰にも借りは作らない…!」(待ってなさい、コソ泥ども! 今までの借り、まとめて返してあげるわ!)
【シナリオエンドデモ終了】
[似てるもの、似ていないもの]
【シナリオデモ開始】
ケジナン「よし、これで身代金要求の算段は完璧。あとは総司令殿が帰ってくるのを待つのみだな」
ニア「無駄です。シモンは要求に屈しません」
エンゲ「そうなった場合、あのゲイツが黙っちゃいないだろう」
デビルサターンNo.1「あのモミアゲの兄さん、ほんまえげつないで。協力的になった方がええ」
ケジナン「あんたは大人しく、そこのガラクタで遊びながら待ってな」「まあ、手錠されてちゃそれもできないか。ハッハッハー!」
〔歩き去る足音〕
ニア「シモン…」
????(※アンジュ)「意外ね。こういう時は弱気になると思ってたのに…」
ニアえ…」
アンジュ「遅くなって悪かったわね。なんとか手錠を解くからじっとしてて」
ニア「アンジュさん、来てくれたんですね」
ブータ「ブイブイ」
アンジュ「お礼ならこの子にして。私は自分の尻拭いにきただけだから」「それにこうなったのは暴飲に付いてきたあなたにも責任はある。半分は自業自得ってこと、忘れないで」
ニア「…やっぱり似てますね」
アンジュ「またそれ? こんな時まで」「今までは聞き流したけど、境遇に同情するならやめてくれる。正直、良い思い出じゃないの」
ニア「そんなのじゃありません」
アンジュ「え…」
ニア「話を聞いた時から思っていたんです。強情で思ったことを何でも言ってしまう、そんな性格もすごく似てるって…」「そんなそっくりな人ならきっと仲良くなれる。早く仲良くなりたいって」
アンジュ「あなた…」
ニア「アンジュさんもそう思いませんか?」
アンジュ「…そうやって、似てるところだけ持ち出すの好きじゃないわね」
ニア「え…?」
アンジュ「あなたと私はかなり違う」「天然と、わがままってところがね」
ニア「…アンジュさん」
アンジュ「ふふ」(この子の笑顔は、昔の私と違う。偽善や義務で作ったものじゃない…)(同族嫌悪だったのかも。こんなにも違うのに、こんなにも似てるから…)
ブータ「ブイッ!?」「ブイブイ! ブイブイ!」
ニア「…アンジュさん、誰か来るみたいです」
アンジュ「あ、あなたもわかるの!?」「いえ、それより隠れないと…! けどこの部屋じゃ…」「ん?」
〔歩み寄る足音〕
ジャボリ「まったく、手嬢してるのにどうして見回りなんてしなきゃいけないのよ」「人質さん、大人しくして…ん?」
ペロリーナ「………」
ジャボリ「この人形…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ケジナン「ちきしょう! まだ脅迫もしてねえのになんでアジトの場所がばれたんだよ!」
レイナ「あなたたちね! ニアさんを誘拐して、プレゼントを盗んだのは!」「人目を避けて、闇に紛れて物色する…人、それを…『泥棒』というのよ!」
デビルサターンNo.1「ゲゲ! アイツがいるっちゅうことは…」「エンゲはん! ケジナンはん! 早いとこ、追っ払わんと助っ人が来るで! とくに崖の上は要注意や!」
ケジナン「崖の上? よくわからんが、わかった!」
ヨーコ「抵抗するなら容赦しない! ニアとプレゼント、返してもらうわよ!」
ケジナン「おいおい! こんなヤツら、止められるわけねえだろ!」
ヴィヴィアン「大人しく降参しろー! でないともっと…」
ゲイツ「もっとなんだい、子猫ちゃーん!」
エルシャ「ヴィヴィアンちゃん!」
ヴィヴィアン「…!」
〔機関銃の銃声〕
ロム「やらせん!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「ちっ! 伏兵がいたか」
デビルサターンNo.1「ほれみい、ワイの予想通りや! けど崖に上る余裕はなかったようやな!」
ロム「この星に来ていたか、デビルサターン。だが、今は…」
ゲイツ「ほう、君たちは少々骨がありそうだ。では…」「少し早いがクリスマスパーティーを始めようじゃないかぁぁぁ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ペロリーナ「………」
ジャボリ「確かこれ…袋の中にあったペロリーナ。ケジナンたちが出したのかしら?」
ペロリーナ(さすがに怪しまれるか…。けど見回りがひとりなら…)
〔銃を構える音〕
ペロリーナ「動かないで」
ジャボリ「ひっ! 動いた!?」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ペロリーナ「この通り、腕に銃を仕込んである。撃たれたくなかったらニアの手錠を解きなさい」
ジャボリ「銃って…なんなの、この人形!?」「と、とりあえずすぐ外すから。だから撃たないでよ!」
ニア「ありがとうございます」
ペロリーナ「あなたには人質の護送に見立てて、出口まで案内してもらうわ。いいわね?」
ジャボリ「ええ!? なんでそこまでしなきゃ…」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ジャボリ「わ、わかったわよ!」
ニア「アンジュさん、その人形は取らないんですか?」
ペロリーナ「私の顔は割れてるからね。それにこれなら虚を突けるかもしれないでしょ?」
ニア「はい、とっても可愛いですからきっと皆さん、優しくしてくれます」
ジャボリ(可愛いというより、不気味なんだけど…)
ヨーコ「くっ! なんなのよ、あの機体…!」
エルシャ「数はこっちが上なのに攻め切れない…!」
ゲイツ「ふん、ろくに整備してないせいか、ラムダ・ドライバは不安定だな」「しか~し、それもさして問題ではな~い! ゲイツ様に隙はないのだぁー!」
ロム「くっ…!」
デビルサターンNo.1「すごすぎや、ゲイツはん。操縦テクニックは一流でっせ!」
ケジナン(だが性格が問題すぎるんだよ…アイツは)
ゲイツ「さあて、そろそろ…ん?」
ジャボリ「騒がしいと思ったら、何なのこの状況!?」
ニア「みなさーん! お騒がせしましたー!」
ペロリーナ「ヨーコたちも来てくれたみたいだけど、苦戦しているみたいね」
ヨーコ「ニア! 無事に…」「って、なにあの人形!?」
ヴィヴィアン「あたしのペロリーナが歩いてる…」
ペロリーナ(にしてもこれ、暑いし臭いわね…。もう必要ないし、さっさと脱いで…)
ゲイツ「な、なんて…」「なんて可愛い子猫ちゃんなんだぁぁぁぁぁ!!」
ペロリーナ「は?」
【シナリオエンドデモ終了】
[友と過ごす聖夜を]
【シナリオデモ開始】
ペロリーナ「なんなのあの機体…ずっとこっちを見てる…」
ゲイツ「エンゲ君! あのラブリーな子猫ちゃんはなんというんだ!?」
エンゲ「えっ? た、確かペロリーナだったかと…」
ゲイツ「ペロリーナ! なんと愛らしい名前なんだー!」
ヨーコ「正気…? こっち無視して人形に夢中になってる…」
ヴィヴィアン「そりゃそうだよ! ペロリーナだからさ!」
ケジナン「馬鹿馬鹿しい! それよりあの女を逃がすわけには…」
ゲイツ「おい」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
ケジナン「うぎゃあ!」
〔機体の倒れる音〕
デビルサターンNo.1「ああ! ケジナンはんがぁー!」
ゲイツ「いけないなーケジナン君! ペロリーナをペロペロするのは私の役目だぞー!」「待っててね、ペロリーナちゃん! すぐにその可愛い肌を剥いであげまちゅよ~!」
ペロリーナ(とんでもない性癖ね。けどこれ…)「ニア! プレゼントを置いて! 走るわよ!」
ニア「はい!」
〔走り去る足音〕
ゲイツ「あっ! こら! 逃げるんじゃ…」
ロム「いかせん!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「はなせー! 私のペロリーナがぁぁぁぁ!」
レイナ「ニアさん! それに…ペロリーナ!?」
ペロリーナ「レイナ、ニアをお願い。それとヴィルキスの修理は?」
レイナ「と、とりあえず応急処置はしたけど、アサルトモードの変形は無理みたい」
ペロリーナ「充分! ふたりは下がってて!」
ニア「アンジュさん…」
ペロリーナ「ちょっと行ってくるわ! アイツにでかいの1発…」「いえ、2発ね。あなたの分も、やってきてあげる」
〔バーニアの噴射音〕
ニア「アンジュさん…」「頑張ってください」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ゲイツ「ええい! 邪魔をするんじゃなーい! 私はペロリーナと遊ぶんだー!」
〔バーニアの噴射音〕
ペロリーナ「なら、お望み通り遊んであげるわ」
エルシャ「え…」
ヴィヴィアン「ペロリーナがヴィルキスに乗ってる!」
ヨーコ「アンジュ! ふざけないでちゃんと…」
ペロリーナ「大真面目よ! 好きでこんなことするわけないでしょ!」「ロム! 私の考えてること、わかるわね?」
ロム「無論だ。気をつけてくれ」
ペロリーナ「早くて助かるわ! じゃあ…」「ペロリーナ! 行くペロよー!」
ゲイツ「なにぃぃぃぃぃ! 私が負けただとぉぉぉ!?」
ヨーコ「こっち無視してペロリーナばかり狙っていれば、当然でしょ!」
ロム「己の雑念を捨てきれなかった結果だ」
ゲイツ「くっ…! だが私はペロリーナに負けたんだ。悔しくなんか…」
ペロリーナ「そう、なら真実を教えてあげる」
〔衣服を脱ぐ音〕
アンジュ「ペロリーナは私よ」
ゲイツ「!!!!!!!!」「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
レイナ「勝つには勝ったけど、悪い人たちは捕まえられなかったわね」
ロム「だがこれで大それた悪事は出来ないはずだ。少しは大人しくなるだろう」
ヴィヴィアン「ねえねえ、アンジュ。これからはずっとペロリーナで戦ってよ!」
アンジュ「あんんあ暑くて臭いの二度と着ないわよ!」
ヨーコ「まったく、元皇女とは思えない奇策ね」
アンジュ「ほんと。自分でもびっくりよ」「ま、天然な誰かさんのせいでいつもり頭が柔らかくなったせいかも」
ニア「誰かさん? 誰のことですか?」
アンジュ「ふふ、さあね」「さてと、ニアもプレゼントも取り戻したし、一件落着ね」
エルシャ「そう言いたいところだけどね、アンジュちゃん。これ…」
アンジュ「ん? なにそのボロボロの布…」「あっ!」
エルシャ「そうよ、私とヴィヴィちゃんが孤児院の子たちのために買ったプレゼント」「もっとも、あなたの撃った弾でほとんど消えちゃったけどね…ふふふ」
アンジュ「わ、悪かったわよ! ちゃんと弁書するから!」
ヨーコ「わかってないわね、アンジュ。お金じゃ解決できないことだってあるのよ」
アンジュ「じゃあどうすればいいのよ!」
ヨーコ「ふふ…それは…」
アンジュ「はぁ…プレゼント弁償したのに、なんでパーティーに出なきゃいけないのよ」
ノリコ「そんなここ言ってぇ、本当は嬉しいんでしょ?」
アンジュ「わ、私は別に…」
ニア「大丈夫です。アンジュさんならきっと楽しめますから」
アンジュ「楽しむとか楽しめないとか…」「はぁ…まあいいわ。あんたがいれば退屈しなさそうだし」
ニア「はい、たくさんお話しましょう」
ノリコ(ふふ…仲良くなっちゃって…)
〔ハッチの開閉音〕
ヨーコ「ただいまー! パーティーに必要なもの買ってきたわよ!」
ヴィヴィアン「あれ? アンジュ、なにその服?」
アンジュ「なにって…いつものでしょ? おかしいとこある?」
レイナ「違うわよ、アンジュさんが着るのは…」
アンジュ「まさか…」
ペロリーナ「なんでまたこれなのよ!」
ヴィヴィアン「だってアンジュといったらペロリーナだもん!」
ニア「それにそっちの方が似合ってますよ、アンジュさん」
ペロリーナ「こっちが!? あなたねぇ…」「天然だからって何でも言っていいわけじゃないのよ! 少しは気遣いってもんを覚えなさい!」
ニア「はい、アンジュさん」「それで、気遣いってなんですか?」
ペロリーナ「それすらも知らんのかぁぁぁぁぁ!!」
【シナリオエンドデモ終了】
● イベント「聖夜の前のハプニング」 へ戻る
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。