強敵イベント
愛の果てに…
[悪魔の誘い]
【シナリオデモ開始】
????(※画面オフ)「次の話はそうですね…みんなと旅をするようになった後の話です」「唐突な話で驚くかもしれないですけれど、ここからとても遠い遠い場所…地球っていう星に行ったんです」「ネロさんたちは直前の作戦に同行できなくて、一緒には行けませんでしたけど…」「地球に行った時のことは、今でもよく思い出すんです」「その時に出会った敵は冷たくて…怖くて…世界を凍らせる力を持っていました」「え? 地球の方々の印象? そうですね…」「やっぱりヴァンの周りには、一生懸命な人が集まるなあって…」「そう思います」
ミハエル「あらためて見ても…なんて禍々しい見た目なんだ…」
ファサリナ「かつて、同志の生まれた故郷からここに運び込まれた物らしいわ」
ミハエル「同志の故郷から?」
ファサリナ「すべてを凍らせる悪魔…神のごとき力…。かつて、同志の故郷が危機に瀕した際には、その力で人々を救った…」「だけど、強すぎる力は人々にも害を与え、人の住めぬ土地にしてしまったとのこと…」
〔機体の歩行音〕
カルメン99「そこまでよ」
ファサリナ「…!」
ミハエル「お前たちは…!」
ヴァン「動くなよ。こっちはすでにヨロイに乗っているんだ」「お前らがヨロイを呼び出すよりも速く、息の根を止めてやれる」
ファサリナ「まあ怖い…。まるでお話にでてくるような悪漢ですね
レイ「黙れ。その口を無駄に聞くな」「カギ爪の男の居場所…それを吐くことのみを許可する」
ファサリナ「珍しい組み合わせですね。いがみ合うあなた方が共に私たちの前に姿を見せるなんて…」
ジョシュア「同じ目的を持っているんです! 仲間にだってなれます!」
ヴァン「それはない」
レイ「ここで争って、コイツらを逃がしくなかっただけだ。仲間になった覚えはない」
ジョシュア「えぇ~!?」
ミハエル「…僕らが同志の計画を邪魔するわけにはいかない」「そして、黙ってやられるつもりもない…!」
ファサリナ「………」
カルメン99「………」
ウェンディ「ね、ねえ…ヴァン…」
ヴァン「後にしろ…。奴らから目を離すわけにはいかない」
ウェンディ「だけど…! ヴァンってば…!」
ヴァン「なんだっていうんだよ…!」「…!?」
????(※オーバーデビル)「………」
プリシラ「なにあれ…!? ブタ…!? それともコウモリ…!?」
ヴァン「震えている…? 俺が…? いや、ダンが…!?」
ファサリナ「ふふっ…」
レイ「貴様…! 動くな!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ファサリナ「もう遅いですよ」「さあ、目覚めるのです。悠久の時を経て、その魂を解放なさい」「オーバーデビルよ…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
オーバーデビル「ブォォォ…!」
ウェンディ「きゃぁぁ…!?」
ジョシュア「こ、これは…冷気…!?」
レイ「ジョシュア…!」
プリシラ「カルメンさん、ふたりを連れて離れてて!」
カルメン99「わかったわ…!」
ヴァン「テメエがなんだろうと関係ねえ…」「俺の邪魔をするっていうなら…! 斬るッ!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ヴァン「こいつら…! 急に現れやがった…!?」
プリシラ「けど、単純な動き…! いくら数が多くても、中に誰も乗ってないなら!」
レイ「邪魔だ…! 消え失せぬなら、撃ち落とす!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
レイ「ちっ…! 仕留めきれなかったか…!」
プリシラ「アイツ…まだ全力を出していない…。ううん、全力を出せていない…!」
ヴァン「ここで倒しておかないと、厄介なことになりそうだ…!」
オーバーデビル「………」
〔オーラ光の発光音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヴァン「なんだ…!?」
ファサリナ「開いたみたいですね。門の鍵が」
カルメン99「…ファサリナ! アンタ、なにをしたの!」
ファサリナ「あなた方も招待しましょう。同志の生まれた故郷…」「マザーへ」
〔光の放出音〕
〔画面、発光〕
ヴァン(※画面オフ)「うおぉぉぉ…!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[暗黒の軍団]
【シナリオデモ開始】
ゲイナー「のどかだなぁ…」
サラ「のどかねぇ…」
シンシア「これがヤーパンの諸行無常ってやつか…」
さやか「それは違う気がするけど…」
甲児「ま、3人がここを気に入ってくれたなら良かったよ」「ちょっと前まではDr.ヘルって奴を相手に戦っていて大変だったんだぜ?」
ゲイナー「ロンドンIMAがヤーパンから手を引くぐらいの相手だからね」
シンシア「でも、甲児たちがその敵を倒したっていうんだから、さすがヤーパンの守り神だよね」
甲児「ゲイナーたちだって大変だったみたいじゃないか」「シベリアから日本まで渡ってきて、しかもオーバーデビルっていう地球を氷河期にした奴を相手に戦ったんだろ?」
ゲイナー「僕たちだけじゃなくって、たくさんの仲間もいたからね」
さやか「他の人たちって、今はここにいないのよね」
サラ「ほとんどの人は、自分たちに合ったヤーパンの土地で暮らしているはずだから」「まあ、ゲインさんやアナ姫のように違う国へエクソダスを続けた人もいるけれど…」
〔通信のコール音〕
さやか「あら…? お父様からの通信だわ。どうしたのかしら、急に…」「こちら、さやかです。どうしたのお父様?」「えっ…!? 敵が光子力研究所に近付いてきている…!?」
甲児「なんだって…!?」
暗黒大将軍「ほう…! この私を楽しませるだけの強さは持っているようだな…!」
ドモン「ごたくはいい…! 貴様をさっさと片付け、俺は先へ進む…!」
シンシア「通信を受けて急いで来たってのに…もう誰かが戦っている…!?」
さやか「あれは、シャイニングガンダム…!?」
サラ「ヤーパンのコロニーのガンダム…? どうしてここに…」
甲児「話は後にするぞ! 今はまず、光子力研究所を襲う奴らから倒す!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
暗黒大将軍「フ…この程度の攻撃でこの暗黒大将軍を倒せると思ったか?」「笑止!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
甲児「ぐぅっ…!」
弓教授「甲児君! 無茶はするな! 今の君が乗っているのはマジンカイザーじゃないんだぞ!」
甲児「心配いりません、弓教授…! 俺とZなら、こんな奴の相手ぐらい…!」
弓教授(甲児君は強がってはいるが…敵が強すぎる…! かつての地獄王ゴードン以上の強さだ…!)(せめてマジンカイザーが、オーバーホール中でなければ…!)
〔オーラ光の発光音〕
〔画面、フラッシュ〕
暗黒大将軍「む…!?」
ドモン「なんだ、この光は…!?」
ゲイナー「ホワイトホールのようなモノに近い…? なにか出てくる!?」
〔光の放出音〕
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[マザー]
【シナリオデモ開始】
〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヴァン「…どこだ、ここは」
ジョシュア「さっきまで僕ら、荒野にいたはずじゃあ…」
ファサリナ「言ったはずですよ。ここは同志の生まれた故郷…マザーだと」
カルメン99「ファサリナ…!」
ファサリナ「そして、それはこのオーバーデビルも同じ…」
オーバーデビル「ブォォォ…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
サラ「嘘でしょう…! なんでオーバーデビルが!?」
甲児「あれがゲイナーたちが戦った地球を氷河期にした悪魔だって言うのか!?」
ゲイナー「そう…! 確かに僕らは戦って、間違いなく倒したはずなんだ!」
さやか「それじゃあ、アレはなに…!? 偽者だとでもいうの…!?」
シンシア「だけどこの冷気って、間違いなくオーバーデビルなんだよね!」
暗黒大将軍「悪魔の別たれた半身…この星へと戻ってきたか」
甲児「! なにを知っている、暗黒大将軍!」
暗黒大将軍「フン…たかだか数十年の生命しか持たぬ人間ごときでは知らぬのも無理はない」「アレはかつて、我がミケーネ帝国と地上の覇を争った悪魔の半身」
ドモン「悪魔の半身…!?」
暗黒大将軍「過去の戦いによってこの星は最早、我らにとっても住めぬ環境となった」「故に我らは眠りへとつき、オーバーデビルの力を利用した人間はその力を封印するために、ふたつに分けた」
ゲイナー「それじゃあ…僕らが倒したオーバーデビルも、不完全な存在だったというのか…!?」
暗黒大将軍「奴が再び我らの前に立ちはだかるといのならば策を練らねばならぬ…」「この勝負次に会う時まで預けておくぞ! 兜甲児! そしてガンダムとやらの担い手よ!」
〔機体の歩行音×2〕
甲児「くそっ…! 暗黒大将軍め…!」
ドモン「奴ほどの実力者が警戒する相手だというのか…! あのオーバーデビルとやらは…!」
オーバーデビル「ブォォォ…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
シンシア「この冷気…! 確かにオーバーデビルだけど…!」
ゲイナー「世界を凍らせるほどの力はない…! 僕らが戦ったオーバーデビルよりも弱い!」
カルメン99「あなたたち、アイツの敵なのよね!」
サラ「あなたたちは…!?」
ヴァン「ややこしい話は後だ…。まずは奴から片付けるぞ」
甲児「ああ、わかった! 共闘ってことだな!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
レイ「やったか…!?」
オーバーデビル「ブォォォ…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ヴァン「くそっ、まただ…! どうして仕留めきれねえんだ!」
ファサリナ「このオーバーデビルは魂を肉体から分けて封印されたモノです」「長い年月をかけて器を得ましたが、元があやふやな魂であるが故に…その中身が満たされぬ限りは煙を斬るようなもの」
さやか「それじゃあ、どうやって倒せばいいの…!?」
ゲイナー「倒す必要なんてない!」
サラ「ゲイナー君!?」
ゲイナー「キングゲイナーは、オーバーデビルのオーバーフリーズを使うことだってできるんだ!」「今の不完全なオーバーデビルなら、キングゲイナーのオーバーフリーズで封印することだって…!」
〔転移音〕
オーバーデビル「………」
ゲイナー「! 僕を…見た…?」
〔画面、一瞬暗転〕
ゲイナー(な、なんだ…!? この、げっそりとする感覚…!?)(僕の体から熱が…抜ける…!?)
オーバーデビル「ブォォォ…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ゲイナー「うわぁぁぁぁ…!」
サラ「ゲイナー君…!?」
オーバーデビル「ブォォォ…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
シンシア「ゲイナーが…取り込まれた!?」
ヴァン「オイ! マズイじゃねえのかこれは!」
甲児「オーバーデビルの力をキングゲイナーは使えると言った…」「なら、キングゲイナーを取り込んだ今の奴は…!」
ファサリナ「どうやら、それだけじゃないようですね…」
カルメン99「どういうことよ…! ファサリナ!」
ファサリナ「さあ…それは自分で確かめてみてください」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
オーバーデビル「ブォォォ…!」
プリシラ「きゃぁ…!?」
レイ「くっ…! この冷気…! 先程までの比ではない…!」
甲児「このままじゃあ…! 地球は本当に氷河期になっちまう!」
????(※シュバルツ)「せぇぇぇい!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジョシュア「あれは…!?」
シンシア「忍者…!? ヤーパンの!?」
ドモン「ネオ・ドイツ代表…! シュバルツ・ブルーダー!」
シュバルツ「いかにも! そしてそれこそが我が必殺技…!」「シュツルム! ウント! ドランクウウウゥゥゥゥー!!」
ファサリナ「くっ…!」
〔撃破音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
プリシア「! オーバーデビルが…!」
ウェンディ「消えた…倒したの…?」
シュバルツ「いや…残念ながら取り逃がしただけのようだ…」
サラ「そんな…!? それじゃあゲイナー君は…!」
シンシア「サラ…」
サラ「返事を…返事をしてよ、ゲイナー君!!」「ゲイナー…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[もうひとつの悪魔]
【シナリオデモ開始】
〔ハッチの開閉音〕
アデット「サラ!」
サラ「アデット先生…」
アデット「…ゲイナーが連れ去られたってのは本当かい?」
サラ「ごめんなさい、先生…あたし…」「!」
アデット「謝るんじゃないよ…一番辛いのは、あんただろ? 泣きたい時は、素直に泣けばいいんだよ」
サラ「ううっ…!」
ガウリ「道中、ある程度の情報は伝えられたが…確認のためにもこれまでの経緯を説明をしてらってもいいだろうか?」
シュバルツ「うむ…その方がいいだろう」
弓教授「ええ、みなさんの認識をすり合わせるためにも」「…まず最初に起きたのは、ミケーネ帝国を名乗る者たちによる光子力研究所への襲撃です」
レイン「私とドモンは光子力研究所に立ち寄っていたこともあって、彼等を迎撃するために出撃したわ」
さやか「その後に、私たちがゲイナー君たちと一緒に光子力研究所へ辿り付いて、ドモンさんたちと共闘…」
シンシア「暗黒大将軍との戦闘中に辺りが光ったと思ったら突然、ヴァンたちとオーバーデビルが現れたんだよね」
ガウリ「…君たちはワープする前は、どんな状況だったんだ?」
ウェンディ「私たちは、右手がカギ爪の男の人を追っていたんです」
甲児「カギ爪の男…?」
ジョシュア「端的に言うとその人をトップにしたとある組織がありまして…」「僕たちはその男の人を追うために、幹部の人を捕まえようとしていたんです」
カルメン99「ファサリナって女とミハエルって男…」「そのふたりを追っていたらファサリナがオーバーデビルを使って、私たちをこの場所へと移動させたいたいなのよ」「ちなみに、ミハエルってのはウェンディのお兄さんね」
ウェンディ「………」
ジョシュア「だけどまさか…エンドレス・イリュージョンから遠く離れた宇宙の惑星に転移するなんて…」
弓教授「エンドレス・イリュージョン…。古い文献に名前だけだが、見た記憶があるな」
甲児「宇宙のどこにあるかも分からないような、遠い惑星ってことですか?」
プリシラ「ねえねえ。ジョシュアも言っていたけど…宇宙ってなに?」
さやか「えっと、それは…」
ジョシュア「大丈夫です。みなさんには後で僕から説明をします」
弓教授「うむ…その方がいいだろう…」
カルメン99「えっと…どこまで話したかしら」
ウェンディ「カギ爪の男の情報を得る為に兄さんたちを追っていたら、この場所に来ちゃった…ってところまでです」
カルメン99「ああ、そうだったわね」「私たちを移動させたオーバーデビルってのが暴れっぱなしだから、私たちもここの人たちと手を組んで戦ったのよ」
さやか「そういえばミケーネの軍団を率いていた暗黒大将軍は、オーバーデビルが現れると退いていったわね…」
甲児「アイツ、オーバーデビルについても知っている風だったな…」
アデット「…その後に、ゲイナーがさらわれたんだね」
サラ「はい…この人たちと一緒にオーバーデビルと戦ったんですが、倒すことはできなくて…それで…」
カルメン99「ファサリナたちと一緒に、ゲイナーって子を取り込んだオーバーデビルはどこかに消えちゃったわけ…」
サラ「………」
ヴァン「…話は終わったか?」
ウェンディ「ヴァン?」
ヴァン「情報交換が終わったのなら、もう解散でいいだろ?」
弓教授「待ってくれ。まだ本題が終わっていない」
ヴァン「本題?」
弓教授「そうだ…エンドレス・イリュージョンの諸君、それからドモン君たちも」「我々と協力し、この事態を共に解決してくれないかね?」
レイ「協力だと?」
弓教授「君たちが母星に帰る手段を見つけるまでで構わない。帰還する手段は我々も共に探そう」「そして滞在する間の生活は、我々がすべてサポートする」
ヴァン「代わりに力を貸せってことか…」「悪いが…お断りだ」
ウェンディ「どうしてよ、ヴァン!」
ジョシュア「見ず知らずの土地に来ちゃったんですよ! 現地の方の力を借りた方が動きやすいですって!」
ヴァン「俺はカギ爪の男を追っているんだよ…。それ以外の奴らに構っている暇なんてない」
ドモン「その男の言う通りだな…」
レイン「ドモンまで…!」
ドモン「俺はデビルガンダムを追っている。たまたま居合わせたこともあって協力したが、自分から進んで関わるつもりはない」
プリシラ「デビルガンダム…?」
レイン「私たちはコロニー…えっと、地球からちょっと離れた場所に住んでいたの」「簡単に言うとデビルガンダムは、そこで開発された意思を持った危険な兵器なの。私たちはその対処をするために、地球へ来たわ」
ドモン「俺は一刻も早くデビルガンダムを倒さねばならん。こんなことに付き合っている時間は…」
シュバルツ「愚かだな、ドモンよ」
ドモン「なに…?」
シュバルツ「貴様がなぜ! この光子力研究所へやって来たのか忘れたのか!」
レイン「そうよ。光子力研究所にはDr.ヘルの襲撃に対応するために作られた監視網が日本中に配置されているわ」「私たちはそれを頼って光子力研究所に来たのよ? デビルガンダムを追うためにね」
プリシラ「へぇ…そんな便利なものがあるんだったら、私たちも使わせてもらった方がいいんじゃない?」
カルメン99「そうね。使えるものはなんでも使わなくっちゃ」
ウェンディ「どう、ヴァン?」
ヴァン「好きにしろ」
ジョシュア「やった…!」「それじゃあ兄さんも、僕たちと一緒に…」
レイ「悪いが、俺はお前たちと馴れ合うつもりはない」
ジョシュア「ど、どうして…!?」
レイ「俺はひとりで奴らを追う…誰の力も借りん」
ジョシュア「そんな…兄さん!」
〔歩き去る足音〕
カルメン99「まあ…効率を選ぶ人もいれば、火効率を選ぶ人もいるわよね」
シュバルツ「お前はどちらなのだ、ドモンよ」
ドモン「いいだろう…」「だが、デビルガンダムが出た際には俺は奴を優先して叩く」
弓教授「ああ。それで構わないとも」
シュバルツ「そして、敵が監視網の届かぬ場所に身を潜めていた場合に備え…」
ガウリ「そのために、我々が呼ばれたわけだ」
シュバルツ「その通りだ。光子力研究所のマジンガー軍団も動いてくれてはいるが…我々は我々で、ゲイナーとオーバーデビルを追う」
サラ「アデット先生…よろしくお願いします」
アデット「任せておきな。ゲイナーはあたしの家族でもあるんだ」
サラ「はい…」
〔歩き去る足音〕
ヴァン「…その監視網ってのは信用できるもんなのか? それ以外にも人を動かすみたいだけどよ」
弓教授「オーバーデビルやデビルガンダムの情報はすでに入力済みだ」「後は日本各地に設置された監視網に反応があれば、すぐにこの基地に情報が…」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
弓教授「! どうした、なにがあった!」
男(※中年)「富士の樹林近くに反応あり! これは…!」「デビルガンダムです!」
甲児「富士の樹林だって…!? ここからすぐ近くじゃないか!」
ドモン「…!」
〔走り去る足音〕
レイン「ドモン…!? 待って、ひとりじゃ危険よ!」「ドモーン!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ドモン「待っていろ、デビルガンダム…! 俺は今度こそ…! 貴様を倒す!!」「でろおおおおぉぉぉッ! ガンッダァァァァムッ!!」
〔指パッチン〕
〔画面、フラッシュ〕
甲児「ったく、ドモンのやつ…! ひとりで先走りやがって!」
シンシア「ついていくだけでも一苦労だね…!」
プリシラ「とりあえず、あの人をフォローしよう! みんな、敵に囲まれないように注意して!」
レイン「みんな、気をつけて…! 地中から巨大なエネルギー源が近付いてきているわ!」
さやか「巨大なエネルギー源…!?」
〔画面、フラッシュ〕
プリシラ「この揺れって…!?」
ドモン「やっとだ…! やっと見つけたぞ…!」「デビルガンダム!!」
カルメン99「攻撃は当たっているのに、倒れる気配がない…!?」
レイン「デビルガンダムには自己再生の能力があるの! 完全には倒しきらない限り、再生していくわ!」
ドモン「ならば奥の手を使ってやる…! 父と母の仇を討つために磨きあげたこの力で…!」「スーパーモードで! 貴様を倒す!!」
ウェンディ「スーパーモード…!?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ドモン「うおぉぉぉ…!!」
〔変形音〕
〔画面、金にフラッシュ〕
ドモン「デビルガンダム…! いや、キョウジ! 俺は貴様を絶対に許さない!」「貴様のせいで母は死に、父は冷凍刑…! 俺は貴様を追うために、地球を這いずり回ってきた!」「この力は俺の怒りそのもの…! 俺はこの力で貴様を倒す!!」
甲児「なんてパワーだ…! どこにいても伝わってくるほどだぜ!」
シンシア「あれが当たれば、デビルガンダムの再生力でも…」
ヴァン「………」「…俺の攻撃で隙を作る。そしたら全員であのデカブツの大勢を崩せ」
さやか「ドモンさんのサポートというわけね!」
プリシラ「任せて、ヴァン!」
ドモン「俺のこの手が光って唸る…! お前を倒せと、輝き叫ぶぅぅッ!!」
ヴァン「はぁっ…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
甲児「今だ…!」
サラ「全ての火力をつぎ込むわよ!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ドモン「くらえ! 愛と怒りと悲しみのぉぉ…!」「シャイニング! フィンガーソォォォォォドッ!!」
〔ダメージ音〕
〔画面、フラッシュ〕
さやか「デビルガンダムが…!」
プリシラ「ドモンの攻撃が効いたんだ!」
ドモン「やった…やった! ついにやったんだ! 父さんと母さんの仇を、ついにこの手で…!」
????(※画面オフ)「幻の勝利を掴んでぬか喜びとは…。だからお前はアホなのだ、ドモン!!」
ドモン「!」「この声は…! 東方不敗!?」
東方不敗「スーパーモードの力は確かに脅威よ。しかし、そのように曇った目ではせっかくの力も宝の持ち腐れに過ぎぬわ!」
ドモン「俺の目が曇っているだと…!?」
東方不敗「フ…あれを見てみるがいい!」
レイン「! デビルガンダムが…消えた!?」「どういうこと…!? 跡形もなく消えるなんて…!」
東方不敗「あれはデビルガンダム様の細胞より造られしコピー…いわば偽物よ」「その程度のことを見抜ける愚かさでは、デビルガンダム様はおろか、このわしを負かすことも夢のまた夢!」
ドモン「くっ…! 黙れ!!」
東方不敗「仲間は増えたようだが、肝心の貴様がそれではわしの心配も杞憂!」「復讐に駆られ、心眼を曇らす愚か者では、一生我らに勝つことなどできぬわ! ヌハハハハハハハハ!!」
ドモン「待て、東方不敗! 東方不敗ぃぃ!!」
ウェンディ「…行っちゃった」
ヴァン「なにしに来たんだ…。あのジイさん…」
東方不敗「…ここらで良かろう」「姿を見せよ。先ほどからわしの様子を窺うとは…何奴」
〔歩み寄る足音〕
ファサリナ「不快にさせたのなら、申し訳ありません」
ミハエル「僕たちは、あなたの敵ではありません」
東方不敗「フン…これも貴様の企みごとか?」
〔歩み寄る足音〕
????(※アスハム)「企みごとなど…めっそうもありません。私はただ、彼らが力になると言ってきたので紹介しに来たまで…」
アスハム「手足となる者は多ければ多いほどいいでしょう? 東方不敗先生…」
【シナリオエンドデモ終了】
[甦る『B』]
【シナリオデモ開始】
〔歩み寄る足音〕
ドモン「………」
ジョシュア「あ、ドモンさんもお昼ご飯ですか?」
ドモン「…ああ」
ジョシュア「よかったら、みなさんで一緒に食事を取りません?」
レイン「せっかくの誘いだし…。これを機にドモンもみんなと交流を図らない?」
ドモン「俺にそんな時間はない」「いつ、デビルガンダムが現れるかわからん…。それまでに奴を確実に倒す強さを手に入れなければ…」
ジョシュア「そ、そうですか…」
サラ「………」
シンシア(なーんか、空気わる…)
甲児(ゲイナーがいなくなって、サラもピリピリし始めたってのもあるけど…)
ウェンディ(ドモンさんも最初に会った時から、更に話し掛けづらい空気になっていますよね…)
レイン(ごめんなさい…ようやく見つけたと思った、デビルガンダムが偽者だったことにも加えてドモンの師匠と会ったことも原因のひとつなのよ)
ジョシュア(…唯一頼りにしていた支障が自分を裏切って敵についたとは聞きましたけど…)
カルメン99(そういう男に加えて、こっちはこっちで…)
ヴァン「すいません…。調味料をありったけ」
さやか「あ…はい」
ヴァン「どうも…」
〔キュポキュポ音〕
ヴァン「………」
さやか(嘘…!? 容器が空になるまで…全部!?)
シンシア(調味料で元の素材が見えないけど…アレを食べる気…!?)
ヴァン(※画面オフ)「………」「ウマーイ!!」
さやか「本当に…全部食べちゃった…」
ヴァン「さて…腹も膨れたし…行くか」
ウェンディ「行くかって…どこに?」
ヴァン「決まってんだろ…あの女とお前の兄貴…。それにあの黒い奴を見つけに出かける」
ウェンディ「出かけるって…! 私たち、待機していてくれって弓教授にお願いされたじゃない!」
カルメン99「わざわざ別働隊を動かして、デビルガンダムとオーバーデビル…ファサリナたちまで捜索してくれているのよ?」
ヴァン「ただ待っているってのは、性に合わないんだよ…」
ウェンディ「でも…!」
ドモン「…一理あるな」
レイン「ドモンまで…!?」
ドモン「自分の足を動かして探した方が、奴らを見つける確率もあがる」
レイン「だからそれは…!」
サラ「バラバラに行動していたんじゃいざって時に迅速に動けないでしょうが!」
シンシア「…!」
サラ「ひとりで探しに出かけて反対方向に敵が出たらどうするの!! 到着が遅れた時の責任はどう取るっていうの!!」「ひとりでいる時に見つけたらどうするの! ひとりで戦って取り逃がした時はどうするっていうのよ!!」
ドモン「取り逃がさなければ問題は…」
サラ「そういうことを言ってるんじゃないの!!」
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジョシュア「ひっ…!?」
サラ「みんなで戦った方が敵を倒せるじゃない! なんで子供でもわかる理屈がわからないの! そんなに自分の仇を優先したいの!?」「私だって今すぐゲイナー君を探しに飛び出したいわよっ!!」
ヴァン「………」
サラ「でもそのせいでゲイナー君を取り戻せないことだけは絶対にイヤ! だから私は我慢してここで待っているの!!」「私も我慢しているんだからあなたたちも我慢しなさいよ!!」「年上で! 男で! しかも強いんでしょう!?」
ウェンディ「………」
ヴァン「…わかったよ」
ドモン「…フン」
サラ「………」
ジョシュア(す、すごい…!! ヴァンさんとドモンさんを気迫で押し切ってみせるなんて…!)
シンシア(最高に空気わる…)(でもまあ…バラバラにはならずにすみそうだね)
ウェンディ(サラさんのおかげで、ふたりとも思いとどまってくれたみたい…)
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
ジョシュア「警報…!?」
ウェンディ「敵が来たっていうの…!?」
プリシラ「出撃しよう、ヴァン!」「って、いない…!?」
カルメン99「ヴァンにドモンにサラなら、警報が鳴った瞬間に出て行ったわよ」
シンシア「仲がいいとは言えないけど…息だけは合いそうね、あの3人」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
甲児「わざわざ街を襲わずに俺たちの方に来てくれるとは、殊勝な心掛けだな! 暗黒大将軍!」
暗黒大将軍「なんの力も持たぬ人間共なんぞは、いつでも殺すことはできる」「今はそれよりもその光子力とやらを、オーバーデビルと戦う時の力とするのが先決よ!」
ドモン「お前の事情なんぞ、知ったことではない…!」
ヴァン「ここで逃がして、ウロチョロされても面倒だ…」
サラ「絶対にここで仕留めておく!」
暗黒大将軍「ほう…! この暗黒大将軍を相手によくぞそこまでの見得を切れたものだ!」「せぇい…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
さやか「きゃあ…!」
甲児「くっ…! たった一薙ぎでこの威力かよ…!」
暗黒大将軍「フッフッフ…。この暗黒大将軍に勝てる人間などおらぬわ!」
????(※ゲイナー)「ミケーネの暗黒大将軍。確かに人はアンタに勝てないだろうね」
暗黒大将軍「なに…?」
シンシア「! あれって…まさか…!?」
ゲイナー「けれどさぁ、人を超えてしまって再び悪魔の申し子となった僕なら…」「どうなるかわかったもんじゃないなぁ」
サラ「ゲイナー…君…?」
【シナリオエンドデモ終了】
[少女の想いの丈]
【シナリオデモ開始】
サラ「あれってオーバーデビルに操られたゲイナー君…!」
暗黒大将軍「なるほど…オーバーデビルの力、あの男の中に眠っていたということか」
甲児「なにを知っている…! 暗黒大将軍!!」
暗黒大将軍「フフ…どうやら何もわからぬとみえるな。愚かな人間共よ」「あの男にはオーバーデビルの残滓とも言うべき力が残っていたのよ」
シンシア「もしかして、ゲイナーがオーバーデビルに操られた時に…」
暗黒大将軍「その力を増幅させることによって、半分に分かたれた力をひとつに戻す。奴らはそれを狙っているのであろう」「奴らがそう動くのであれば、我らも相応の対応をもって動くのみ」
〔機体の歩行音×2〕
甲児「逃げるのか! 暗黒大将軍!!」
暗黒大将軍「貴様らが死に急ぐのであれば、かかってくるがいい! 引導を渡してやろう!」
〔機体の歩行音×2〕
甲児「くそっ…! あの野郎、言うだけ言って帰りやがった…!」
さやか「甲児くん、今は…!」
甲児「わかっているさ、さやかさん…! 今はオーバーデビルに囚われたゲイナーを助ける方が優先だ!」
ゲイナー「小さい島国ひとつを守っただけの男が僕を助けるなんて…傲慢だね。僕の力がわかっていないみたいだ」
サラ「正気を取り戻して、ゲイナー君! あなたはオーバーデビルに操られているのよ!」
ゲイナー「僕は冷静さ、サラ」「そう…氷にように冷たい頭脳で、冷静に君たちをこの手にかけるのさ…!」
ドモン「くるか…!」
甲児「多少手荒にはなるが仕方ない…! 力尽くでゲイナーを止めるぞ、みんな!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
サラ「ゲイナー君! 私たちのところに戻ってきて!」
ゲイナー「逆だよ、サラ。君が僕たちのところに来るんだ」「君が本当に僕のことを愛しているのなら、他の何もかもを捨てて僕のもとへ来るべきだろ?」
サラ「私は、今の氷のようなゲイナー君が好きになったわけじゃないわ」
ゲイナー「なに…?」
サラ「優しくて、人のために頑張れて、熱をもって動くあなただから…! 私は他でもないゲイナー君を好きになったの!」
ゲイナー「ああ、もう面倒くさいな…」「君は黙って僕の言うことを聞いていればいいんだ!」
〔オーバーマンの飛翔音〕
〔画面、フラッシュ〕
サラ「きゃあ…!」
シンシア「サラ…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヴァン「………」
サラ「ヴァン…さん…?」
ドモン「あの男…」
ゲイナー「止めただって…? サタンの申し子かもしれない僕の攻撃を…!」
ヴァン「おまえ…。なんでこの女に手をあげた」
ゲイナー「…フン。なんだい、サラ。また新しいボーイフレンドでも作ったのかい?」「君は本当に、男を振り向かせるのが上手な女性だね」
ヴァン「…本気で言っているのか?」
ゲイナー「なに…?」
ヴァン「こいつはお前の心配だけをして、お前を救うためだけに動いていた」「そんな女の想いを、お前は本気で疑うって言うのか…!」
サラ「…私は、ゲイナー君のことで頭がいっぱいよ。他の人なんて目に映る隙すらないわ」「それを疑うって言うんなら、こっちに来て私を抱きしめてよ! 唇を奪って確かめてよ…!」
ゲイナー「………」
アスハム「まったく! 青臭いにもほどがある! 青少年の純異性交遊なんぞ、余所でやるべきだろうに!」
シンシア「お前、アスハム・ブーン…!? どうしてここに…!?」
アスハム「フ…私がなぜここにいるかだと? そんなことは決まっている」「ここにはいないゲイン・ビジョウをカリンとカリンの子が住むロンドンへと…! オーバーデビルの力で強制連行するためだろ!」
シンシア「オーバーデビルの復活なんて目論んでいるくせにやろうとしていることがちっさいのよ!」
アスハム「フン…! 今は好きなだけ言わせてやるわ! 今度会う時は、この私を馬鹿にした分だけ泣きっ面をさらしてもらうがなぁ!」
〔オーバーマンの飛翔音〕
〔画面、フラッシュ〕
プリシラ「消えた…!?」
シンシア「透明化のオーバーコートでも使ったってわけ…。相変わらず逃げることに関してはお上手だこと」
ウェンディ「ゲイナーさんも、今の人と一緒に消えてしまいました…」
サラ「ゲイナー…」
【シナリオエンドデモ終了】
[襲撃]
【シナリオデモ開始】
ヴァン「………」
ドモン「…こんなところでなにをしている」
ヴァン「…なにもやることがないから、ひとりでいるだけだ」「用はそれだけか?」
ドモン「今日の戦い…なぜ、サラを庇った」
ヴァン「…なんでそんなことを聞く」
ドモン「…お前は復讐に生きる男だと感じていた。そのお前が、自分の復讐に関係のない人間を守ったのを不思議に思っただけだ」
ヴァン「…別に。ただの気まぐれだ」
〔歩き去る足音〕
ドモン「………」
〔歩み寄る足音〕
レイン「ヴァンさんのことが気になるの? ドモン」
ドモン「レイン…ウェンディもか」「ただの気まぐれだ…。意味はない」
ウェンディ「ヴァンと同じ…ってこと?」
ドモン「………」
レイン「…婚約者を殺されたそうよ。ヴァンさんは」
ドモン「婚約者…?」
ウェンディ「結婚式の当日に…カギ爪の男の人に婚約者であるエレナさんを殺されたんです」
ドモン「それが奴の復讐の理由か…」「それがさっきの話と何が関係している」
レイン「わからないの?」「恋人を亡くしたヴァンさんだからこそ、恋人を奪われたサラさんに感じるものがあったりするのよ」
ウェンディ「ヴァンにとってエレナさんはとっても大切な人で…」「エレナさんのいなくなった世界でヴァンにとって一番大切なモノは、エレナさんに対する想いなの…」
ドモン「………」
〔歩き去る足音〕
レイン「どこに行くの、ドモン…!?」
ドモン「…少しこの近くを歩くだけだ」
〔歩き去る足音〕
レイン「ドモン…」
ドモン(一番大切なモノ…。俺にとって、一番に優先すべきこととは…)
????(※東方不敗)「この期に及んで未だ迷いの中にあるとは、なんたる未熟な男よ」
ドモン「! その声は…東方不敗か!」
東方不敗「ましてや! 近場だからとひとりになるとは…! 油断大敵よ、ドモン!」「兵よ! 奴を取り囲め!」
〔機体の歩行音〕
ゾンビ兵「………」
ドモン「ゾンビ兵を呼び寄せたか…! ならばこちらも!」「出ろぉぉぉぉっ! ガンッダァァァァムッ!!」
〔指パッチン〕
〔画面、フラッシュ〕
〔機体の稼働音〕
東方不敗「む…!」
ドモン「東方不敗…! 俺の前に姿を晒すというのであれば、貴様をここで倒す…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ドモン「東方不敗…! 覚悟!」
東方不敗「やるではないか、ドモンよ。ここは一度、退かせてもらうぞ」
ドモン「く…! 待て、東方不敗!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ドモン(おかしい…。師匠がこの程度で退くだと…? まさか、これは罠か…?)「…だとしても、関係ない! ここで東方不敗を捕らえれば、デビルガンダムの居場所が…!」「………」(俺の一番大切なこととはなんだ…?)(俺は…俺は、死んだ母の無念を晴らし…冷凍刑となった父を解放することだ…。ならば…)「…無策で奴の罠に飛び込むべきではない。東方不敗を倒すことが、俺の目的ではない…」
〔走り寄る足音〕
レイン「ドモーン!」
ドモン「! みんな…!」
甲児「DG細胞の反応を掴んで、急いで出てきたけど…無事だったみたいだな」
ヴァン「敵は倒したのか?」
ドモン「いや…東方不敗と戦ったが、やけにあっさりと退いていった」「おそらく、お前たちの接近に気付いた東方不敗は俺をみんなから引き離しひとりにするために、あえて退いていったのだろう」
サラ「東方不敗を追わなかったんですか? 復讐の手がかりになるのに…」
ドモン「…お前の言う通りだ、サラ」
サラ「…え?」
ドモン「ひとりで戦うよりも、全員で戦った方が倒しやすいのは確かだ」「俺の目的を果たすためにも…俺は志半ばで倒れるわけにはいかん」
レイン「ドモン…」
サラ「………」
東方不敗(※画面オフ)「ヌハハハハハ! わしの兵法を見破るとは、どうやら少しは成長しとるようだな、ドモンよ!」
ドモン「! 東方不敗…!」
東方不敗(※画面オフ)「しかし、最早貴様らは手遅れよ! 次に会った時こそ貴様らの最期となる! そしてドモン! 貴様はわしのもとへ来るのだ!」
東方不敗(※画面オフ)「ヌハハハハハハハハハッ!」
ヴァン「…どこに行っても、年寄りってのは元気なもんだな…」
ドモン(なにを企んでいる東方不敗…!)
ゲイナー「………」
〔画面、発光〕
サラ「優しくて、人のために頑張れて、熱をもって動くあなただから…! 私は他でもないゲイナー君を好きになったの!」
〔画面、フラッシュ〕
サラ「それを疑うって言うんなら、こっちに来て私を抱きしめてよ! 唇を奪って確かめてよ…!」
〔画面、発光〕
ゲイナー(僕の心は氷で冷め切っているはずなんだ…なのに…)「この感情は…なんだ…!?」
〔歩み寄る足音〕
レイ「…見つけたぞ」
ゲイナー「…誰だい、君は。ここには誰も入ってこれないはずなんだけどなぁ」
レイ「表にいたガイコツのバケモノ共ならば、もう動いていない」
ゲイナー「まったく…見た目だけにしてほしいよ。魔王の城を守る魔物みたいなのはさあ」「敵に倒されるためにいる雑魚モンスターじゃあないんだ」
レイ「ごたくはいい、さっさと俺を元にいた世界へ戻せ…!」
〔歩み寄る足音〕
アスハム「それは無理な相談だというやつだなぁ」
レイ「…!」
アスハム「なんせオーバーデビルは、地球の半身の残滓を頼ってやって来たのだ。向こうに渡る縁というものがない」「つまり、貴様らは最初から! 元の世界に戻るための手段なんてないんだよぉ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[オーバーフリーズ]
【シナリオデモ開始】
ファサリナ「ひとりで敵地の奥に現れるとは、なんと勇敢な方なんでしょう」
東方不敗「退くべき時に退かぬは匹夫の勇よ。こうして我らに囲まれている以上はな」
ミハエル「大人しく降伏してください。そうすれば、生命までは取りません」
レイ「黙れ…! 貴様らの指図は受けん…!」
ファサリナ「帰る手段なんてありません。もうすべてを諦めた方がよろしいのではありませんか?」
レイ「諦めるだと? たとえ帰る手段がないというのが本当でもそれだけはありえん」「カギ爪の男にこの手で復讐を果たす…。そのためだけに俺は生きている…!」
アスハム「フン…なんとも諦めの悪い男だ」「ならば、どうやって貴様は帰るというのだ。できれば教えて欲しいものだなぁ?」
レイ「ひとつ…この星がカギ爪の男の故郷という話が本当ならば、エンドレス・イリュージョンへも宇宙船で渡れるはずだ」
ファサリナ「はい…それは確かにそうですね」
ミハエル「しかし、その頃には同志の目的も達成されています。それまでの時間が稼げれば充分なんです」
レイ「ふたつ…お前たちのその落ち着きようは、自分たちが帰る手段を持っているからだろう」「ならばお前たちが持つ手段を強奪し、帰還する」
ミハエル「………」
レイ「みっつ…本当にお前たちが帰る手段を持たぬならあのオーバーデビルとやらを屈服させて、俺を戻らせればいいだけだ」「俺は必ず復讐を果たす…そのためには、悪魔だろうとなんだろうと利用する」
〔拍手〕
アスハム「なるほど、なるほど! どうやら貴様はただの馬鹿ではないらしい」「この状況で自分の思い通りになると考えるなら、貴様は大馬鹿だってことだあ!!」「まずはここから! 生き延びてみせろよお!」
レイ「フッ…!」
アスハム「! はやい…!」
レイ(この場を切り抜けるには、盾が必要だ…! そして奴らに共通する重要人物となれば…!)
ゲイナー「! 丸腰の僕が狙われたのか!?」
ファサリナ「ええ…そうですね。彼を奪われることが一番の痛手」「ですから対策は打たせていただきました」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
レイ「くっ…! この冷気は…!」
アスハム「オーバーデビルよぉ! 今一度…! このアスハムの願いを聞き入れよ!」「引き換えに、ゲイナーという魂を捧げよう! 世界を凍らせたお前の力で…! 再び世界を手にいれようではないか!!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
オーバーデビル「ブォォォ…!」
ゲイナー「あ…ぐ…!」(サ…ラ…!)
〔人の倒れる音〕
アスハム「フ…もう少し早くたどり着けていれば結果は違っていたかもなあ?」
レイ「ぐっ…! 体が…凍っていく…!」
アスハム「だが見ての通りに! オーバーデビルの力はこの手中にある!」「ゲイナー・サンガもろとも半身を取り込んだオーバーデビルの力は、このアスハム・ブーンが手にしたのだ!」
東方不敗(フフ…力に溺れられる内は溺れておくがいい)
ファサリナ(彼が目立てば目立つほど、後々私たちも動きやすくなりますからね…)
レイ「このままでは…!」
ガウリ「忍法! 煙玉の術!」
シュバルツ「せいせいせいせいせい!!」
〔銃声〕
〔画面、発光〕
アスハム(※画面オフ)「ぐっ…! これは…!」
ミハエル(※画面オフ)「けほっ…! 煙…!?」
〔発光、収束〕
アスハム「フン…まだ仲間がいたか」「これでまんまと逃げ仰せたと思ったのなら、やはり奴らは大馬鹿だというやつだ!」「逃げ場など与えぬ! この星を再び氷で閉ざしてくれるわ!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青に発光〕
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
甲児「辺り一面が雪原になっている…!?」
サラ「まさか、完全に目覚めたっていうの…!? オーバーデビルが…!」
ウェンディ「研究所の電気も止まっちゃったけど…これもオーバーデビルが…!?」
シンシア「そう…! 前もシベリア中の電気を止められたんだ!」
アスハム「出てきたな、お邪魔虫共が! 貴様らという準備体操を経て、私はゲインオーバーをぉ…!」「する!!」
レイン「みんな、気をつけて…! 敵の後方から反応が近付いてくるわ!」「この反応…デビルガンダムよ!」
ドモン「なに…!?」
東方不敗「復活したオーバーデビルを前にして、まだ生きていたようだな! ドモンよ!」
ドモン「東方不敗…! そしてぇ…! デビルガンダムッ!!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シュバルツ「ここまでくれば平気か」
レイ「離せ、俺はひとりで奴らのところに戻る」
アデット「なんて言い草だいあんた! うちの旦那に助けて貰っておいて!」
レイ「俺は助けろと言った覚えはない」
アデット「なんだって…!」
ガウリ「いいんだ、アデット」
シュバルツ「確かに、我々は助けてくれと言われた覚えはないな…」
レイ「納得したのなら、俺は行かせてもらうぞ」
シュバルツ「ならばこう言おう…」「私を助けてくれ!」
レイ「…なに?」
シュバルツ「ガウリ、アデット。君たちはこの紙に書かれたポイントを襲撃してくれ」
アデット「派手にやっちゃっていいんだね?」
シュバルツ「ああ、思う存分にな」
アデット「なら、任せておきな。コソコソ動くのは、性じゃないからね」
ガウリ「頼りにしているぞ、アデット」
シュバルツ「さて困った。ふたりに別に動いてもらうとなれば、私はひとりで動くしかない…とても危険だな?」
レイ「白々しい男め…」
シュバルツ「知りたくはないかね?」
レイ「…なにをだ?」
シュバルツ「奴らの痛手を突ける…その場所をだ」
レイ「………」
ドモン「何故だ…! 先ほどからスーパーモードが発動しない…!」「父と母の仇を前にして…! なぜ俺は怒れないんだ…!?」
アスハム「それもオーバーデビルの力のひとつ!」「どれ程身を焦がす怒りや憎しみだろうとなあ、オーバーデビルのフリーズの力の前では、心すら凍りつくというわけだ!」
ドモン「なんだと…!?」
ヴァン「チッ…! そんな力まであるってのかよ…!」
東方不敗「愚かだな、ドモンよ…。怒りの力に頼るからこのような状況に陥るのだ」
サラ「オーバーデビル…! 前に戦った時よりも強くなっているの…!?」
プリシラ「だけど前とも違って、今度は確かに手応えがある!」
シンシア「なら、倒せるはず!」
アスハム「愚か者は自分の力を正しく認識できないから度し難い!」「だったら分かりやすく! 貴様らの希望を丁寧に丁寧にひとつずつ折っていってやるよお!」「まずは…! オリジナルセブンとやらからだ!」
ヴァン「舐めやがって…! 返り討ちに…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ヴァン「なっ…! 凍った…!?」
カルメン「ダンの足が…!」
アスハム「隙ありだあ!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ヴァン「ぐっ…!」
アスハム「聞いているぞお? そのオリジナルセブンとやらは、我々でいうところのアーリー・オーバーマン」「ならば原点かつ頂点に立つマシンを倒すことは、オーバーデビルの力を証明することになる!」
ウェンディ「ヴァン!」
ヴァン「くそ…! こんなところで…! 俺は…!」「俺は…! カギ爪の男に復讐するんだぞ!」
アスハム「馬鹿め! 一度言ったことは覚えておけ!」「怒りだろうと憎しみだろうとなぁ! オーバーデビルは心を凍らせられるんだよ!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ヴァン「ぐ…! 俺…は…!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ヴァン「………」
アスハム「ハッハァッ! 氷の彫刻の出来上がりだな!」
プリシラ「ヴァンが…やられた…!?」
ドモン「凍らせられたというのか…!? あの男の心ごと…!」
ジョシュア「…嘘です! ヴァンさんの復讐は…ヴァンさんの心は! そんな簡単に凍りつくはずがありません!」
アスハム「オリジナルセブンとやrなお大層な力を持っていようとなあ! オーバーデビルは世界を支配する力の持ち主!」「ということはだ…!」
東方不敗「………」
アスハム「デビルガンダムとやらも…! 支配できるだけの力はあるってことだろぉ!」
東方不敗「ハアアァッ!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
アスハム「ぐっ…!」
さやか「仲間割れ…!?」
東方不敗「フン…とうとう本性を現しおったな」「貴様が最初からデビルガンダム様の力を狙っていたことなど百も承知よ」
アスハム「ジジイめ…! 小生意気にもオーバーデビルを支配したこの私に刃向かうのか!」
東方不敗「貴様はあくまで、デビルガンダム様が成長するまでの繋ぎよ」「当初の目的を果たした今、貴様も用済み。同盟も解消というわけよ」
ドモン「逃がすか東方不敗…!」「デビルガンダムは…! 父と母の仇だ!」
東方不敗「フン…勇ましく吠えたところで、スーパーモードを使えない貴様では傷一つ負わせることすらできぬわ!」
ドモン「クッ…!」
東方不敗「さらばだ、ドモンよ! 次に会う時にまで貴様が生きていればの話だがな!」「ヌハハハハハハ!!」
ドモン「待て! 東方不敗! 東方不敗ぃぃ!!」
【シナリオエンドデモ終了】
[繋がる心]
【シナリオデモ開始】
アスハム「フン…デビルガンダムは逃げたか…」「ならばよかろう…! まずはこの力で! 目の前の敵から排除する!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
プリシラ「きゃぁぁ…!」
甲児「どんどん…! 凍っていく…!」
さやか「攻撃どころかまともに近づけすらしないわ…! どうやって倒せばいいの…!?」
サラ「…ゲイナー君を呼び戻すのよ!」
カルメン99「ゲイナーを…!?」
シンシア「そうか…ゲイナーを取り込むことで、オーバーデビルは自分の半身を取り込んだ…! それなら…!」
甲児「ゲイナーを取り戻せば…! オーバーデビルを弱らせられる!」
さやか「でも、どいやってゲイナーを取り戻すの…!?」
サラ「この前…ゲイナーがほんのわずかだけど、私の声に反応したのを感じたわ…!」「なら、ゲイナー君の心に呼びかけ続ければ…!」
カルメン99「それで本当にどうにかなるの…!?」
ウェンディ「…きっと届きます!」
ウェンディ「だから私も、ヴァンに呼びかけ続けます!」
ジョシュア「ヴァンさんはオーバーデビルの中に取り込まれてしまいました…」「ヴァンさんが起きれば、ゲイナーさんをきっと起こしてくれますよ!」
プリシラ「………」
シンシア「どうしたのさ、プリシラ。なんか不満そうだけど?」
プリシラ「別に、作戦に不満があるとかじゃないわよ? 私は戦いに集中した方がいいだろうし。ただね…」「…これでヴァンを譲ったってことにはならないからね! そこは勘違いしちゃダメだからね、ウェンディ!」
ウェンディ「い、今はそんなこと関係ないじゃないですか…!」
シンシア「いいね、そういう関係もさ…」
プリシラ「? シンシア、なにか言った?」
シンシア「…なんでもないよ!」
カルメン99「それじゃ、他に文句ある人はいないわね?」
甲児「やるぞ、みんな…! ゲイナーとヴァンのふたりを呼び起こすんだ!」
アスハム「なにやらまたアホなことをやろうとしているようだが…!」「今度ばかりは! うまくいくわけがなかろう! オーバーデビルのオーバーフリーズは、世界をまるごとコールドさせるのだ!」
〔吹雪の音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
ドモン「…俺が先頭に立つ! 俺を風除けにして、前に進むんだ!」
レイン「ドモン…!」
アスハム「ほう? いいのか、ここで戦っていても。貴様の憎き仇は遠いところに行ってしまうぞお?」
ドモン「フ…オーバーフリーズとやらにも、欠点はあるようだな」
アスハム「…なに?」
ドモン「血が上っていた頭も冷やされて、冷静な判断ができるようになった…」「ここでデビルガンダムを追ったところで、地球が凍らせられれば俺も凍りついてしまう。ならば、ここでお前を倒す他あるまい!」
サラ「ドモンさん…」
甲児「…付き合うぜ、ドモン! 俺のZとお前のガンダムで、みんなの壁になるぞ!」
ドモン「あ…! ブレストファイヤーとシャイニングフィンガーならば、この冷気の中でも進めるはずだ…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アスハム「無駄なんだよお! 貴様らが相手していたのは分身! つまりは、氷の蜃気楼のようなものだ!!」
甲児「そんなことまで出来るっていうのか…! オーバーデビルは!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シンシア「これが完全な力を取り戻したオーバーデビルの力…!?」
サラ「世界を凍らせた悪魔…! もう一度、封印をしないと…!」
アスハム「ハッ! ミイヤでもない人間になぁ、オーバーデビルの封印なんぞ! できるわけはなかろう!!」
サラ「できるわ…! オーバーデビルを倒しゲイナー君になら!」
ウェンディ「ヴァンはどんな時でも…! どんな相手でも最後には勝ってきた!」
アスハム「氷漬けになっている男共になにができる! そんな奴らにすがるしかないとは、実にこっけいな奴らだなあ!」「ヒハハハ…!」
サラ「あなたは絶対に起き上がるわ、ゲイナー君! 私は、そう信じている!」「だって…!」
ウェンディ「ヴァンは私の…! ヒーローだから!」「立って…! ヴァン…!」
ヴァン(冷…たい…体が…心が…動かない…)(なんで…動かないんだ…動かないと…アイツに…カギ爪の男に…復讐できないだろ…なのに…全然動かない…まるで…氷みたいに…)(氷に…死んで氷みたいに…なたエレナと…エレナと…同じ…みたいに…)(同じ…。同じに…なれるなら…それも…いいのか…?)(エレナと…同じになれるなら…エレナと…いっしょに…なれる…なら…)
????(※画面オフ)(いや…だ…)
ヴァン(…? なんだ…?)
????(※画面オフ)(この想いだけは…絶対に…!)
ヴァン(誰だ…? この声…)
????(※ゲイナー)(僕の…サラへの想いは…! 誰にも…! 凍らせはしない!!)
ゲイナー「サラアアァァァ!! 好きだっ! 愛しているんだああぁぁぁ!!」
ヴァン(こいつ…は…)
ゲイナー「君と心が通じ合って、想いは募るばかりだ!! 君を知れば知るほど、僕は君を好きになる! 君が側にいてくれるなら、他になにもいらない!」「この想いを邪魔する奴がいるのなら、どんな相手だろうと打ち倒してみせる! サラ! サラッ! サラアアァァ!」
ヴァン(俺にも…あんな時があったな…)(エレナに…名前を…呼んでもらえる…。それだけで…幸せで…)
????(※画面オフ)(ヴァン…)
ヴァン(もう…過去のことか…? それは…)
????(※画面オフ)(ヴァン…!)
ヴァン「違う…今も…」「今も…! 俺は…! エレナを…!」「愛しているんだああぁぁぁ!!」
〔結晶の砕ける音〕
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[馬鹿には勝てぬ]
【シナリオデモ開始】
ヴァン「エレナアアァァッ! 愛してる! お前に夢中だ!! エレナアアアァァァァッ!!」
ゲイナー「サラッ! 好きだっ! 世界の誰よりも君を愛しているんだ!! 今すぐ君を抱きしめて、キスをしたいんだ!!」
アスハム「な、なんだ…!?」
サラ「! ゲイナー!」
ウェンディ「ヴァン…!」
アスハム「なぜ動いていられる…!? 貴様らは氷漬けに…!」
ゲイナー「抱かせて欲しいんだ! サラ! 君の心を! サラッ! 君の生命を!」「サラアアアアァァッ!」
ヴァン「いつまでも一緒だ、エレナ! どんなことがあってもお前を愛する! 今の俺は、お前がいたからなんだ! だから!!」「ああああぁぁぁ!! エレナアアアアアァァァッ!!」
アスハム「…この私を無視するんじゃあない! 質問に答えろぉ!」
ヴァン「あぁ…?」「なんだお前。まだいたのか」
ゲイナー「オーバーデビルを置いて逃げるなら、後ろからは斬りません」「けど…これ以上僕とサラの恋路を邪魔するなら。どうなったって知りませんよ!」
アスハム「そんなことは聞いてはいない!」「世界を凍らせた力なんだぞ…! なぜ動ける! なぜ!?」
ゲイナー「決まっている…!」
ヴァン「たとえ世界を凍らせる冷たさだろうと、この愛は…」「凍らせ…られない!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ドモン「ヴァン、ゲイナー…! 肌でわかるぞ…! あいつらの強さが…! 奴らの強さは、いったいどこから…!?」
????(※シュバルツ)「わからぬか、ドモンよ!」
ドモン「! その声…! シュバルツ・ブルーダー!?」
シュバルツ「虚仮の一念岩をも貫き通す。それがどんな馬鹿な考えでも、一途にやり遂げれば岩をも貫くということだ」「あのふたりには雑念がない…。お前もこの氷の大地ならば、あのふたりの強さに近付くこともできよう!」
ドモン(雑念のない強さ…。確かにオーバーデビルの力によって、余計な考えは削ぎ落されていく…)(この胸に残るのはただひとつの想い…)「拳法を学びたいと願った日の、純粋な想いのみ…!」
アスハム「オーバーデビルからあの男がいなくなったことがなんだというのだ…!」「地上を半分は凍らせる力はあるということだろう! ならぁ! 奴らを倒せる力も充分にある!」
ドモン「その心意気だけは買ってやろう…!」
ゲイナー「逃げずに真っ向から来るというなら…!」
ヴァン「お前に…! 引導を渡す!」
アスハム「オ、オーバーデビルが…! 地球を丸ごと凍らせた悪魔が…! 敗れるというのか!?」「こんな奴らに…! なぜ負ける!?」
ヴァン「なぜ負けるかだと? それはお前が俺の邪魔をしたからだ!」「俺はエレナを愛している…! 今でも…! 心の底から愛している!!」「だから俺は! カギ爪の男を殺す!! お前はその邪魔をした!!」
アスハム「! ま、待て…!お前たちを怒らせたことならば謝ろう! 土下座でもなんでもするぞっ!」
ドモン「俺のこの手が光って唸る…! お前を倒せと輝き叫ぶ!」
〔発光音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
アスハム「お前たちの仇討ちにオーバーデビルの力で協力しよう! 私を生かした方が利があるはずだろう!?」
ゲイナー「オーバー…! ヒィィトッ!」
〔オーバーマンの飛翔音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
アスハム「…人の話を聞けっ!! 馬鹿なのか貴様らはああぁぁ!?」
ヴァン「チェストオオォォォォッ!!」
〔斬撃音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ミハエル「どうやら…彼らの勝ちのようですね」
ファサリナ「ええ…ですが私たちにはもはや関係ないことです」「オーバーデビルの力を解析したことで、エンドレス・イリュージョンに帰還する装置は完成させました」
ミハエル「あとはこのDG細胞を持って同志のもとへ帰りさえすれば…」
????(※レイ)「なるほど…貴様らの目的は最初からそれだったわけか」
ファサリナ「!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔結晶の砕ける音〕
ミハエル「くっ…!?」
レイ「なにを企んでいたかは知らないが…そいつの中身をカギ爪の男は欲しがっていたようだな」
ミハエル「手に入れたDG細胞はこれだけでは…!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
ミハエル「な!?」
シュバルツ「悪いが、あの悪魔の痕跡はひとつ残らず消させてもらったぞ」
ミハエル「くっ…! 同志の望んだモノを…!」
ファサリナ「…諦めましょう、ミハエル君。幸い、データはこちらの手の中にあります。同志にも、きっと理解して頂けるはずです」
ミハエル「…はい。わかりました」
〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕
レイ「チッ…! 逃げたか…!」
シュバルツ「どうやら、あの光がお前たちの星に続いているらしいな」
レイ「………」
〔歩き去る足音〕
シュバルツ「ひとりで戻るのか? 血の繋がったただひとりの弟を待たず」
レイ「さきほどの爆発で、奴らもこの場所に気付くはずだ。それに…」
シュバルツ「それに?」
レイ「俺の復讐は…俺ひとりだけのものだ」
〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕
シュバルツ「巻き込まぬよう、遠ざける…。それもまた、ひとつの愛の形か…」
????(※画面オフ)「さっきの爆発音、この辺りから聞こえてきたけれど…」
シュバルツ「む…」
甲児「な、なんだ!? このバカでかい装置は!
ドモン「シュバルツ…! ここにいたのか!」
シュバルツ「話は後だ。エンドレス・イリュージョンの諸君よ。急いでこの光の中に入ったほうがいい」「この光は君たちの惑星へと繋がっている。すでにファサリナたちはこれを使い、帰還した。レイもまた、一足先に戻っている」
ジョシュア「兄さんが…!?」
ヴァン「くそっ…。奴に出遅れてたまるか…!」
ウェンディ「ま、待ってよヴァン! まだ暗黒大将軍とかデビルガンダムとか…たくさん敵は残っているのに行っちゃうの…!?」
ヴァン「俺にはやるべきことがある。この星の問題は、この星の奴らが解決すりゃあいいだろうが」
ウェンディ「そんな言い方って…!」
ドモン「構わん、ウェンディ。ヴァンの言う通りだ」
ゲイナー「オーバーデビルを倒しただけで充分、手伝ってもらったから」
ウェンディ「みんな…」
甲児「それに、ヴァンは信じているのさ。俺たちの力なら、暗黒大将軍にもデビルガンダムにも負けないってな」
ヴァン「………」
プリシラ「うん…! みんなの力なら、あんな悪い奴らなんかに負けないよね!」
カルメン99「それじゃあ…お言葉に甘えて私たちは出発しましょうか」
ジョシュア「本当は研究所の人たちにもお別れを言いたいですけど…」「光がだんだんと薄れて、いつまで持つのかわかりません」
ウェンディ「…皆さん。こんな状況で帰って…ごめんなさい」
レイン「気にしないで、ウェンディちゃん。あなたにはあなたの戦いがあるんだから…」
シンシア「逃がしちゃったアスハム・ブーンも、あたしらの方で決着つけとかないとね」
ドモン「…ヴァン」
ヴァン「…ああ?」
ドモン「負けるなよ」
ヴァン「ああ…お前もな」
サラ「ヴァンさん…その…。なんか怒鳴ったりとかもして…」「ごめんなさいでした! それとゲイナー君を助けてくれて、ありがとうございます!」
ヴァン「別に…。気にしちゃいない。そいつも勝手に自分で助かっただけだ」「あー…それから、お前…。ゲイナーだっけ?」
ゲイナー「は、はい」
ヴァン「…あんまり、そいつを困らせるなよ。せっかく捕まえた連れ添いなんだろ」
〔光の放出音〕
〔画面、発光〕
ヴァン(※画面オフ)「…じゃあな」
〔発光、収束〕
ゲイナー「…僕が氷を溶かすことができたのは、ヴァンさんの熱が僕にも伝わったからだ」「まだヴァンさんは…エレナさんとの恋路にいるんだ」
サラ「スゴイよね…。死んでしまった恋人を、そこまで一途に思えるなんて…」
ゲイナー「僕は…あの人が好きだな」
シンシア「ヤーパンのことわざにも、確かこんなのがあったよね」
レイン「どんなことわざ?」
シンシア「人の恋路を邪魔する奴は、馬鹿に斬られて死んでしまえ」
レイン「そ、それはちょっと違うというか…そもそも、ことわざかどうかも…」
甲児「いや…間違ってはいないのかもな」
ドモン「ああ…少なくとも、カギ爪の男とやらは…」「人の恋路を邪魔したから、馬鹿に斬られて死んでしまうだろう」
【シナリオエンドデモ終了】
[少女の想いの丈]
【シナリオデモ開始】
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「1246秒の奇跡」
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