進撃イベント
青い空と虹
[虹の先で]
【シナリオデモ開始】
????(※ナイアーラ)「こんにちは、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「さて、今日話をするのはある少年の話」「幼い頃に両親とはぐれた少年は、母を探して戦いの場へと赴くことになる」「でも、その結果彼は、立ち入ってはいけない世界へと、足を踏み入れていくことになるのさ」「その先で彼を待っているのは…」「フフ…そう、これは遠い世界の話…」
アクセル「ばっかもん! 何度言ったら分かるんだ! そこはもっと優しく扱わんか!」
アオ「は、はい! すみません!」
アクセル「まったく…パイロットなら自分の機体の面倒ぐらい見れなくてどうする。これだから最近の若いもんは…」「お前にはメカニックのなんたるかをたっぷり叩きこんでやる!」
フレア「ふふ、形無しね、アオ」
アオ「フレアはいいよ。普通にやってればいいんだから。あの人、俺のことばっかり怒鳴りつけるんだよ?」
フレア「そうね。確かにアオにはちょっと厳しいかも」「でも、すごくいい人よ。行くあてのない私たちを住まわせてくれて、その上、IFOの修理までしてくれてるんだから」
アオ「それは…感謝してるけど…」
フレア「だいたいこんな世界に来ちゃったのだって、アオがトゥルースを追いかけて光の柱の中に、突っ込んじゃったからでしょ」「おかげで私までこんな目にあってるんだから。反省も兼ねて、少し厳しい目にあった方がいいのよ」
アオ「別にフレアまで付いてくることなかったのに…」
フレア「そういうわけにもいかないでしょ!」
メーテル「嘘つきアオ、また怒られてんのー!」
リンク「怒られてんのー!」
アオ「メーテル…リンク…。嘘つきって…」
メーテル「嘘つきは嘘つきだい! ママの子供なんて嘘ついてさ!」
リンク「そうだい! ママの子供は僕たちだけだい!」
メーテル「やーい! 嘘つきアオー!」
モーリス「こら! 人のことをそんな風に呼んじゃダメだって言ってるだろ!」
アオ「モーリス…」
リンク「ちぇーっ…なんだよ、モーリスばっかりお兄ちゃんぶってさ…」
アオ「ありがとう、モーリス」
モーリス「別に。僕はただお兄ちゃんとして、言っておこうと思っただけだから」「アオの言ってたママの子供って話は僕だって信じてるわけじゃない」
アオ「あ、そうなんだ…」
〔歩み寄る足音〕
ホランド「そう、しょげるなよ。別にお前の話をまるで信じてないわけじゃねえ。ただ突拍子がなさ過ぎるだけだ」「みんな悪気がある訳じゃねえってのは分かってくれ」
アオ「ホランドさん…。大丈夫です、嫌われてるって感じはしませんから」
アクセル「いつまで無駄話しとる! 口よりも手を動かせ! 手を!」
アオ「はい…!」
ホランド「へへ、今はみっちりじいさんにしごかれておけや」
アクセル「お前もじゃ、ホランド!」
ホランド「いいっ…!?」
アオ「ハハ、ホランドさんも形無しですね!」「! ごほっ…! ごほっ…!」
ホランド「どうした…?」
アオ「いや、ちょっと咳が…」
フレア「あなた、こっちに来てからずっと変な咳してるわね」
アオ「なんだろ、風邪でもひいたのかな?」
デュオ「ふ、今日もやってるな、じいさん外まで聞こえてるぜ」
アクセル「デュオか」
デュオ「頼まれてたパーツ、外に置いておいたぜ」
アクセル「ご苦労だったな。茶でも飲んでいったらどうだ?」
デュオ「そうしたところなんだが、急ぎの仕事があるんだ。またの機会にさせてもらうぜ」
リンク「えー、デュオ帰っちゃうのー? 遊ぼうよー」
デュオ「すまねえな。次来た時はたっぷり遊んでやるからよ」
ホランド「じゃあ、俺だけ頂いていくとしようかな」
アクセル「お前はまだ仕事が残ってるだろう!」
ホランド「す、すみません」
デュオ「へ、じゃあしっかり頑張れよ、ホランド」
ホランド「お、おう…」
デュオ「お前もしっかりやれよ、アオ!」
アオ「あ、はい! ありがとうございます!」(ここがアンマーの住んでいた世界なんだ。すごく変わった世界だ…)(でも、なんかみんな優しい…)
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
デュオ「ザンスカールの残党が、ここらで拠点を構えてるってのは情報通りだったみたいだな」「まったく戦争も終わったってのに、まだ暴れ足りないのかね?」「さて、ちょっくら急ぎの仕事に取りかかりますか!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ホランド「そうか。この近くまでザンスカールの残党が出始めたか」「まだ戦争も終わったばかりだからな。落ち着くまで時間が掛かりそうだな」
デュオ「何、ただ暴れ回ってるだけの連中ならとっちめてやれば大人しくなるさ」「問題なのは、今の状況の裏で何か企んでいる連中の方だ」
ホランド「カトルたちが言ってた、残党に気になる動きがあるって件か。あれから何か進展があったのか?」
デュオ「いや、そっちは相変わらずだ。だが、もうしばらくはそっちの動きも探ってみるつもりだぜ」
ホランド「そうか。すまねえな、お前らに頼りきりになっちまって」
デュオ「何、水くさいこと言ってんだよ。こういうのは元々俺たちの役目なんだよ」「それにもうすぐ子供が生まれるってのに、あんたを巻き込んだなんて知れたら、俺がタルホにドヤされちまうぜ」
ホランド「ふ、そうだな。あいつにはなるべく心配掛けねえようにしねえとな」
デュオ「だがそう言うなら、あのアオって奴このままここに置いといていいのか?」「あの髪にあの目…。ありゃどう見たってコーラリアンのものだろ」
ホランド「その可能性は高いだろうな。だが、一概にそうとも言えないのも事実だ」「あいつらが住んでたという別の世界。それにアーキタイプをもたないIFOと呼ばれる機体…」「どれもこれもエウレカの時とは違い過ぎる」
デュオ「そうだな。それに一緒にいるお嬢ちゃんはどう見たってただの人間だしな」「俺たちには分からねえことばかりだ」
ホランド「ああ、もう少し目の届く範囲においておきてえんだ」「少なくともあいつらの真意が分かるまではな」
デュオ「でも、いつまでもこのままって訳にもいかねえだろう」「あいつらとの因果は分からんが、つい最近、セブンスウェルによく似た光が、あちこちで見られてるって話も聞くしな」
ホランド「もうじき、あのIFOってやつの修理も終わる」「そしたら一緒にテストを行う予定だ。そん時にでもそれとなく探ってみるさ」
デュオ「分かった。頼むぜ、ホランド」
タルホ「はあ…。ほんと男ってバカよね…」
【シナリオエンドデモ終了】
[父の背中]
【シナリオデモ開始】
アオ「うわー! 改めて見るとすごい景色ですね!」
ホランド「じいさんの家に落っこちてきた時に、一度見てるんじゃないのか?」
アオ「あの時は機体を制御するのに精一杯で、景色を見るどころじゃありませんでしたから」「こんなにトラパーが満ちた世界を見るのは、生まれて初めてですよ!」
ホランド「お前、トラパーが見えるのか…?」
アオ「あ…やっぱり変ですかね…」
ホランド「いや、前にもそういう奴がいたさ」
アオ「それってアンマーの…エウレカさんのことですか!?」
ホランド「ふっ、そうだよ」
アオ「そうか…アンマーも…」
ホランド「そういえばお前、エウレカのことは聞くが父親のことは何も聞かないな?」
アオ「え…?」
ホランド「…嫌いか、父親?」
アオ「知りません…。アンマーを捨てた奴のことなんて知りたくないだけです」「この世界じゃ英雄だなんて言われてても、結局、アイツは…」
ホランド「なるほど…。やっぱりお前はエウレカの子供じゃないな」
アオ「え…?」
ホランド「そして、アイツは何があってもエウレカをあきらめるような奴じゃねえ。捨てたりなんかしねえさ、絶対に」「エウレカだけじゃねえ。たぶんその子供のことだってな」
アオ「分かりませんよ…そんなの…」
〔警報〕
アオ「なんだ、これ!? レーダーに接近する反応!」
ホランド「こいつはザンスカールのモビルスーツか! ゴロツキ共が俺たちに目をつけやがったな!」
アオ「どうしましょう、ホランドさん!」
ホランド「どうするもこうするもねえ! こうなったら俺たちで切り抜けるしかねえ! 腹括れ、アオ!」
アオ「! …分かりました!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アオ「はぁ…はぁ…。やりましたよ、ホランドさん」
ホランド「ああ…」(数で勝る敵を動きで翻弄し、殺さずに倒す。大した腕だな…。あの才能…まるで…)
アオ「あの…結構足を引っ張っちゃいましたかね…?」
ホランド「いや、よくやったさ」
アオ「ありがとうございます!」
ホランド(あいつらの子供って話…あながち嘘って訳じゃねえのかももしれねえな…)
アオ「あの…ホランドさん…?」
ホランド「どうした?」
アオ「レントンって人も、LFOの操縦は凄かったんですよね?」
ホランド「…聞きたいのか?」
アオ「………」「やっぱりいいです…」
ホランド「そうか…」「じゃあ、帰るとするか。タルホたちが待ってる」
アオ「はい!」
フレア「遅いですね、アオたち」
タルホ「どっかで油でも売ってるのよ。心配することないわよ」
フレア「そうでしょうけど…」
タルホ「そんなに彼のことが心配なら、ついていけばよかったのに」
フレア「アオは私の彼なんかじゃありません!」
タルホ「ふふ、あなたかわいいわね」
フレア「もう…」
〔ノックの音〕
フレア「あ、帰ってきたのかしら」
〔ドアノブを回す音〕
????(※ウッソ)「あのすみません。タルホさん、いらっしゃいますか?」
フレア「え…?」
ウッソ「マーベットさんから届け物があるんですけど…」
フレア「あなたは…?」
【シナリオエンドデモ終了】
[優しい場所]
【シナリオデモ開始】
フレア「じゃあウッソ君は子供たけでこの近くの集落に住んでいるの?」
ウッソ「ええ。正確にはマーベットさんもいるんで、子供だけっていうのとは少し違いますけど」
フレア「大変なのね…」
ウッソ「普通ですよ。最近まで戦争してたんですから、僕たちみたいな子供はその辺にいます」
フレア「そうなんだ…。こんなに平和に見える世界なのに…」
タルホ「みんな頑張ったのよ。平和になるように」
ウッソ「あまり重く考えないでください。それにずっとひとりで暮らしてきたから、最近はにぎやかになって楽しいぐらいです」
タルホ「もう少しすれば新しい家族も増えるしね」
ウッソ「マーベットさんからの差し入れ、気に入ってもらえましたか?」
タルホ「もちろん。同じ時期に子供を産む友人がいると、ほんと助かるわ」「彼女にもよろしく伝えておいてね」
ウッソ「それはもちろん」
フレア「家族か…」
タルホ「あなたもアオ君と家族になっちゃう?」
フレア「だから、そういう意味じゃないです!」「…私、父親とうまくいってないから、なんだかそういうのよく分からなくて…」
ウッソ「フレアさん…」
タルホ「ふーん…はあ、帰るまでの間、ここで家族の勉強していきなさい!」
フレア「なんですか、それ?」
タルホ「深い意味なんかないわよ。ただ甘えてけって話。あなたたちはまだ子供なんだから」
フレア「…はい」
タルホ「よーし! じゃあ、今日はみんなを集めて久しぶりにぱぁーっとやるぞ!」
フレア「いいですね! アクセルさんやデュオさんも誘って!」
タルホ「あー、デュオはダメだわ。しばらく帰って来ないみたいだし」
フレア「そうなんですか?」
タルホ「色々と忙しいのよ。あいつの仕事はね」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
デュオ「ここか、カトルの言ってた場所は…。さて、鬼が出るか蛇が出るか…」「結果は開けてのお楽しみといかせてもらいますかね!」
デュオ「敵はこれで全部か…。あとはこいつらが持ってたデータの解析が終われば…」「ちょっと待てよ…! なんだ、こいつは…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アオ「ごほっ…ごほっ…!」
フレア「また咳してる」
アオ「うん…なかなか風邪が治らなくて…」「それより帰る方法は見つかりそう?」
フレア「情報収集はしてるけどさっぱりよ。そもそもどうやって来たかもわからないのに…」
アオ「そうだよね…」「ねえ、フレア…。もし帰れなかったらさ、このまま、ここにいてもいいんじゃないかな?」
フレア「え…?」
アオ「なんか、ここの人たちって、みんないい人ばかりだしさ」「そりゃ、アクセルさんは厳しいけど、でも、それだって島の人とは違う厳しさだし、もしかしたら、無理に帰ることもないかもって…」
フレア「アオ…」
アオ「ごめん…。変なこと言ったよね」
フレア「ううん…。アオにとってはもしかしたら、ここが本当の世界なのかも知れないわね」
アオ「………」
ホランド「エウレカの…子供か…」
〔歩み寄る足音〕
デュオ「ホランド、ちょっといいか?」
ホランド「デュオ…? 戻ってたのか」
デュオ「お前に見せたいデータがある…」
ホランド「ん…?」「! これは…!」「どういうことだ! 何故、あいつが今も生きている! デューイ・ノヴァク…!」
デューイ「戻ったのか。どうだね、この世界を見てきた感想は?」
トゥルース「最悪だな。今までいたものの中でも、およそ類を見ない程、最悪の世界だ」
デューイ「君ならばそう言ってもらえると思っていたよ」
トゥルース「スカブコーラルに寄生された惑星か。俺からすればもはや存在すら許されないような場所だ、ここは…」
デューイ「私もそう考えている。だからこそ正さなくてはならないのだ。この星を救う為にもな」
トゥルース「救う…と来たか…」「フフフフ…悪くない。この世界は最悪だが、お前は最高だ。以前の話、乗る気になった」「一緒に何もかもぶち壊してやろうじゃないか! なあ、デューイ?」
デューイ「感謝するよ、トゥルース…。私共に世界をあるべき姿へと誘おう…」
【シナリオエンドデモ終了】
[動き始める影]
【シナリオデモ開始】
ホランド「ったくとてもじゃねえ、信じたくねえ話が飛び込んできたもんだぜ」
デュオ「俺もそう思うぜ。でも、生憎と情報の出所は確かだ」
ホランド「お前の腕を疑っちゃいねえよ」「だが、何故生きてる。奴は確かに俺の前で…」
デュオ「さあな、そこまでは分かってねえ。ただどこにでもいるもんだぜ。タフな野郎ってのはよ」
ホランド「すまねえな。アイツが生きてると分かった以上、俺も大人しくはしてられねえ」
デュオ「そう言うだろうと思って、ひとまずゲッコーステイトのメンバーにはカトルの方から連絡を入れてある」「あとは…」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
デュオ「なんだ…!?」
ホランド「街が攻撃されてる…!」
デュオ「アレは…! 軍のKLFじゃねえか!」
ホランド「ちっ…! どうやら先手を打たれたようだな!」
〔走り寄る足音〕
アオ「ホランドさん! なんなんですか、これ…!」
フレア「あの人たち、突然攻撃してきて…!」
ホランド「お前らには関係ねえ話だ。アイツらの狙いは恐らく俺だ」
アオ「ホランドさんを…? なんでそんな…」
ホランド「理由を話している暇はねえ! 行くぞ、デュオ!」
デュオ「お前らはじいさんたちを連れて、どっか安全なところに隠れてな!」
〔走り去る足音〕
アオ「行っちゃった…」
アクセル「何をしておる、ふたりとも! 早くこっちへ来んか!」
アオ「アクセルさん…」「フレア!」
フレア「うん、この場合…そうするのが正解よね」
アクセル「おい! ふたりとも! 聞こえたおらんのか!」
アオ「ごめんなさい、アクセルさん! 俺たち、行きます!」
フレア「みんなは隠れていて!」
〔走り去る足音〕
アクセル「おい! 待て! 待つんじゃ…!」
フレア「アオ、敵はKLFと呼ばれるIFOと良く似た機体みたいよ」「シークレットと戦い方は違うけどやれるわね!?」
アオ「もちろんさ! この街をこんな風にした奴らを俺たちで懲らしめてやろう!」「さあ…! 行くぞ、ニルヴァーシュ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ホランド「ターミンスの姿を見せた途端、こっちに目標を切り替えて来やがった! やっぱり狙いは俺か!」「やっと尻尾を掴んだと思った矢先に、行動を起こしてくるとは…まったく厄介な奴だぜ」
アオ「ホランドさん、俺たちも戦います!」
ホランド「お前ら…隠れてろって…」
フレア「こんなことされて黙ってられません!」
ホランド「チッ…! なら、落とされるんじゃねえぞ!」
アオ「はい…!」
〔警報〕
ホランド「これで敵は全部か」
フレア「また何か近づいてくる! 何これ、さっきの敵よりすごく大きい!」
ホランド「こいつは…月光号か!」
ケンゴウ「無事だったようだな、ホランド!」
カトル「遅くなってすみません。でもなんとか、ゲッコーステイトのメンバーを全員揃えることができました!」
デュオ「この短時間でよっくやってくれたぜ、さすがカトルだ!」
カトル「これから詳しい状況を説明します。一度、こちらと合流してください」
ホランド「ああ、了解した」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ホランド「悪いな。こうしてまた集まってもらっちまって…。みんな、今の生活があるだろうによ」
ハップ「何を水臭いこと言ってんだよ、ホランド。奴が生きてたなんて聞いたら、黙っていられないだろ」
ホランド「すまねえ…」
アオ(この人たちがゲッコーステイト…。アンマーが一緒に旅をしていた仲間…)
ホランド「それで奴は何をしようとしてるんだ? 今更クダンの限界を起こそうってわけでもねえんだろ?」
カトル「はい。その辺に関しても、こちらで調べてはあります」
グレッグ「それについては僕から話そう」
カトル「お願いします、博士」
グレッグ「恐らく彼がやろうとしていることは以前となんら変わっていない」「この星に根付くスカブコーラルの一掃だ。その結果この星が崩壊する可能性があるということまで含めてね」
ホランド「どういうことだ…?」
グレッグ「それを説明する前に、まずこれを見てほしい」
ムーンドギー「何だ、この光ってんのは…?」
ギジェット「きれー!」
フレア「クォーツ…」
ホランド「知っているのか…?」
グレッグ「どうやら君たちのいた世界には、これがあったようだね」
フレア「ええ…これはスカブの中に眠っているクォーツという物質に間違いないと思います」
グレッグ「そうか、こちらでは最近になってスカブの中から発見されたものだ」「僕はこれをスカブが時空を移動する為に獲得した新たな器官のようなものだと、考えている」
アオ「時空を移動…? クォーツにそんなことが…!?」
フラ「確かに私たちはクォーツの光に巻き込まれて、この世界に来てしまったけれど…」
グレッグ「クォツの光に…! やはりそうか! そうなんだね! 僕の推論は間違ってなかった!」
デュオ「おいおい今はあんたの研究を聞きに来てるわけじゃない」「そのクォーツってのが、デューイの企みとどう関係してるって言うんだよ」
グレッグ「そうだった、そうだった。今のことからスカブはこれを使って、時空を越えられるということが分かったと思う」「だが、僕がきにしているのはスカブが向かった先の宇宙がどうなるかということなんだ」
ミーシャ「どうなるかというと…その先の宇宙でクダンの限界を迎えないかということ…?」
グレッグ「そう、スカブにそんな意図はないだろうが、彼らが別の宇宙に行けば、その宇宙はクダンの限界の可能性を孕んでしまうことになる」「そして、それだけ危険なものなら、彼らが向かった先の宇宙では、それに対する防衛機構が働くんじゃないかと僕は考えたんだ」「分かりやすく言えば『天敵』が発生するということだね」
アオ「天敵…。まさか…シークレット…!?」
ホランド「なんだ、それは…?」
アオ「僕たちの世界にいた怪物みたいなものです。スカブが発生すると必ずシークレットがどこからともなく現れる」
フレア「私たちは元の世界で、そのシークレットを倒す仕事をしていたんです」「シークレットとスカブが接触するとスカブバースト…えっと、街がひとつ軽く消し飛ぶ大爆発が起きてしまうから…」
ケンゴウ「なんと恐ろしい…」
マシュー「待てよ…。じゃあ、まさか…アイツのやろうとしてることってのは…!」
グレッグ「そう、そのシークレットをこの世界に招き入れようとしている クォーツの力を使ってね」
フレア「そんな…! これだけのスカブがあるんですよ!?」「もしここでスカブバーストが起きたら、この星だってどうなるか…!」
デュオ「スカブをこの星から消し去る為なら、なんだってする」「そういう奴なんだよ。デューイって奴はな」
フレア「あ…あり得ない…」
ホランド「ったく、誰の入れ知恵か知らねえが、またくだらねえことを考えたもんだぜ」
アオ「止めよう…」
フレア「え…?」
アオ「シークレットを倒すのが俺たちの仕事なら、それを悪用しようとする人間を止めるのも、俺たちの仕事だろ!?」
フレア「でも…」
アオ「何が『でも』さ…! 俺はひとりでもやるよ!」「だってここはアンマーの世界なんだ! それを無茶苦茶にしようだなんて、許せるわけないよ!」
フレア「アオ…」
ホランド「ふ、ひとりで盛り上がってんじゃねえよ。俺たちがなんの為に集まったと思ってんだ」
アオ「ホランドさん…」
ホランド「せかっくレントンたちが必死になってこの世界を守ってくれたんだ。今更、アイツの好きなようにはさせねえよ」
ケンゴウ「そうだな…」
ホランド「月光号は明日には出る。来るってんなら止めやしねえ。後はお前が決めろ」
アオ「はい!」
フレア(アオ…あなたやっぱり…)(でも、さっきの話が本当ならもしかして私たちの世界にいるスカブというのは…)
【シナリオエンドデモ終了】
[旅立ち]
【シナリオデモ開始】
タルホ「行くのね…」
ホランド「ああ…すまねえ…その…」
タルホ「何しけたツラしてんのよ。すぐ帰って来るんでしょ」
ホランド「…もちろんだ」
タルホ「待ってるからね。この子と一緒に…」
ホランド「ああ…」
フレア「強いね…タルホさんって…。こんな時でも笑ってられるなんて」
ウッソ「本当は行かせたくないんです。無理してるんですよ、タルホさんも…」
フレア「え…?」
ウッソ「デューイさんって人はホランドさんのお兄さんなんです」「だから、あの人は差し違えても止めようとしてしまう…」
フレア「そんな…」
ウッソ「もちろん…そんなことはさせません。だから僕も行くんです」「生まれてくる赤ちゃんに父親がいないなんて、そんなこと悲しすぎるから」
フレア「そう…だね…」
アオ「………」
モーリス「お前も行くんだな…アオ…」
アオ「モーリス…」
モーリス「死んじゃダメだぞ。そんなことになったら…みんな悲しむ…」
メーテル「もう嘘つきって言わないからー!」
リンク「言わないからー…!」
アオ「メーテル…リンク…。ああ、約束する!」
フレア「ふふっ、すっかりなつかれたわね、アオ」
アオ「そ、そうだね…」
ホランド「挨拶はすんだか? なら、そろそろ行くぞ」
アオ「あ、待ってください! まだアクセルさんが…!」
フレア「月光号に乗るって伝えたら、怒って部屋に閉じこもっちゃったものね」
タルホ「あの人らしいわ…」
ホランド「あの偏屈じいさんがヘソを曲げたら直らねえ。悪いがこれ以上、待ってやれる時間はない。行くぞ、アオ」
アオ「分かりました…」
〔歩み寄る足音〕
アクセル「こら! 誰が偏屈じいさんじゃ…!」
アオ「アクセルさん…!」
アクセル「まったく少し遅れたらこの有様じゃ。こいつは帰ってきてからも、たっぷりしごいてやらんとな」
ホランド「うっ…!」
アクセル「お前もじゃぞ、アオ」
アオ「どうして俺も…!?」
アクセル「つべこべ言うな」「いいか、必ず帰ってこい。ちゃんと帰ってきたら、お前にビッグバーグを食わせてやる」
アオ「ビッグバーグ…?」
アクセル「言いたいことはそれだけだ! 必ず全員で帰ってこい! いいな!?」
アオ「は、はい…!」
ホランド「ふ…。じゃあじいさんの気が変わらないうちに行かせてもらうとするぜ」「行くぞ、お前ら」
アオ「ええ…」
〔歩き去る足音〕
アクセル「行っちまいおったな」
タルホ「良かったの? あの子、きっと本当にレントンとエウレカの…」
アクセル「ビッグバーグを食べるというのはな…」
タルホ「え…?」
アクセル「サーストン家では家族の絆を確かめる時の習わしなんじゃ」
タルホ「ふ…何よ、それ…。ほんと、素直じゃないんだから…」
モーリス「おじいちゃん…」
アクセル「ふ、まったく…この歳で4人もひ孫の顔を見れるとはの…。ワシは幸せもんじゃ」(行ってこい、アオ。親父に負けない位、精一杯飛んでこい。ワシらはいつまでもここで待っておる)
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ギジェット「本艦に接近する機影を確認!」
ムーンドギー「早々にお出ましか…!」
ホランド「こんな所でやられるわけにはいかねえ! 全機、出撃だ!」
ウッソ「了解!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
マシュー「で、俺たちはこれからどこへ向かうんだリーダー?」
ヒルダ「あんた何も聞いてなかったの?」
マシュー「ちげーよ。聞いてたけど覚えてねーんだよ」
ヒルダ「はぁ…」
ホランド「いや、丁度いい機会だ。改めて伝えておく」「デューイが向かうのはこの座標の可能性が高い」
カトル「かつて司令クラスターがあった場所ですね」
ホランド「ああ…。グレッグの調査によると、そこには大量のクォーツが眠っているらしい」
ハップ「つまりアイツらの目的がクォーツなら、必然的にそこへ向かうってわけだ」
ホランド「できることならそこに辿り着く前に奴らを叩きたいが…」
〔警報〕
ハップ「なんだ…!?」
〔通信の開く音〕
ウォズ「大変だ、ホランド!」
ホランド「どうした…!? また敵が来たのか!?」
ウォズ「分からない…! ただ格納庫が何者かに無理矢理こじ開けられてるんだ…!」
ホランド「な、なんだと…!?」
デュオ「おいおい…! な、なんだよ…アレ…」
ウッソ「人…なの…!?」
????(※トゥルース)「ふふ…誰かと思えば、やはりお前もこの世界に来ていたのか…」
フレア「あれは…まさか…!」
アオ「トゥルース…!」
トゥルース「なあ! フカイ・アオ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[甦る英雄]
【シナリオデモ開始】
トゥロース「ハハハハハ…! どうしt、このまま何もせず死ぬつもりか?」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
ウッソ「なんなの、あの人…! 腕が伸びてる…!?」
デュオ「その上、モビルスーツ並のパワーもありやがる! 銃を撃っても効きやしねえし、化物かよ!」「なんなんだ、アイツは…!」
アオ「俺たちも…よく分からないんです…! ただ敵であるってことしか…!」
デュオ「そうだろうな!」
トゥルース「奴が敵視する存在…どんなものかと思えばこの程度とは。拍子抜けだよ」
ホランド「チッ…! あの口ぶりやっぱりデューイが絡んでやがるか!」
アオ「こっちの世界に来てまで何をしたいんだよ! デューイって奴はここを滅ぼすつもりなんだぞ!」
トゥルース「俺はどこにいてもやることは同じだ間違った世界を正すのみ」「何ひとつ真実を見ることができない貴様には理解できん話だろうがな!」
アオ「理解できていない!? なんの話だ!?」
トゥルース「まだ気づいていないのか…? お前はこの世界に存在してはならない人間だということが…!」
アオ「それってどういう…」
トゥルース「知らないのならそれでいい! お前が死ぬ時にでも分かるはずだからなぁっ!」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
アオ「ぐっ…!」
ホランド「まずいぜ…! アイツひとりに月光号を沈められる!」
デュオ「だが、あんな化物相手にどうすりゃ…」
カトル「せめてモビルスーツが使えれば、なんとかなるかもしれませんが…!」
ウッソ「うわあああぁぁぁぁーっ!」
〔走り寄る足音〕
ホランド「何やってやがる、ウッソ!」
トゥルース「ガキが! 血迷ったか!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
ウッソ「ぐっ…!」
フレア「ウッソ君…!」
トゥルース「死にたがりか…。なら、お前から殺してやる!」
ウッソ「今だ! ハロ…!」
ハロ(※画面オフ)「マカセトケ!」
トゥルース「何…!?」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ハロ(※画面オフ)「ツカマエタ! ツカマエタ!」
デュオ「あのV2…ハロが動かしてるのか!? ウッソは…この隙を作る為に…!」
ウッソ「ハロ…! そのままそいつを外へ運び出せ!」
ハロ(※画面オフ)「リョウカイ!」
トゥルース「チィィィィッ…!」
〔バーニアの噴射音〕
デュオ「な、なんだったんだ…アイツは…」
ホランド「まだ終わっちゃいねえ! 俺たちもすぐに出撃するぞ!」
〔通信の開く音〕
ケンゴウ「まずいぞ、ホランド! こっちに敵が近づいて来てる!」
ホランド「分かってる! だから出撃を!」
ケンゴウ「そうじゃない! この艦に接近しているのは銀河号だ!」
ホランド「何ぃっ…!?」
デューイ「フフフ…お前が邪魔をするのは分かっているんだ」「だから、今度はお前を殺すことから始めることにしたよさあ、どうする、ホランド?」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ホランド「こんな距離まで近づかれるとはな…! なんとか奴らを撒かねえと!」「正面切っての戦いじゃ、こっちが不利だってのに…!」
アオ「ごほっ…ごほっ…!」
フレア「大丈夫、、アオ…!?」
アオ「分からない…なんかこの空…息苦しくて…
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ホランド「不意打ちに加えて、この数か…! このままじゃマズいな…!」
デューイ「久しぶりだな、ホランド」
ホランド「デューイ…! へ、そっちからわざわざ通信を入れてくるとは、余裕のつもりか!?」
デューイ「まさか…。一度は私を殺したのだ。お前をひとりの敵として認めてやっているのさ」「だからこうして直接葬りに来てやったのさ」
ホランド「…なんでテメエが生きてやがる!? 確かに俺はあの時、お前を…」
デューイ「忘れたのか? 私の生命はこの星と繋がっていることを」
ホランド「コンパク・ドライヴ…!」
デューイ「そう、アレを埋め込んだ時に、自らの身体に細工をしておいたのさ」「世界が救済されなかった時、もう一度大地に立ってこの星を救う為に」「奇跡を起こしてこそ、英雄と呼ばれるに値する存在となるのだよ」
ホランド「何が英雄だ…! あんな化物と組んでこの星を滅ぼそうという奴が!」
トゥルース「化物とは言ってくれるな!」
ホランド「チッ…! さっきの奴か…!」
アオ「ハァ…ハァ…!」「ホランドさん…トゥルースとは俺たちの方が戦い慣れています! アイツの相手は俺たちに任せて…!」
フレア「皆さんはホランドさんの援護をお願いします!」
ウッソ「分かりました!」
トゥルース「確かにいつも通りであれば、もう少しまともに戦えただろうな。だが、今の状態では無理だ」「ここはお前たちがいた場所より、トラパーの濃度が遙かに高い。そろそろ限界じゃないか、フカイ・アオ!?」
アオ「何を…」「! がはっ…! ごほっ…ごほっ…!」
フレア「アオ…!? どうしたの、アオ…?」
アオ「分からない…さっきから呼吸が…」
トゥルース「言っただろう。ここは貴様がいてはならない世界だと」「死ね! フカイ・アオォォォォッ!!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
アオ「うわああぁぁぁぁーっ…!」
フレア「アオォォォォォー!!」
【シナリオエンドデモ終了】
[ゆずれないもの]
【シナリオデモ開始】
ウッソ「ニルヴァーシュが落ちる! アオがやられたの…!?」
フレア「アオォォォォ!」
トゥルース「奴のもとには行かせはしない!」
〔LFOの飛行音〕
〔画面、フラッシュ〕
フラ「トゥルース…! 邪魔をしないで…!」
ホランド「くそっ…! アイツが落ちた場所は分かるか…!?」
ウォズ「おおよその位置は…! だが、この状況では探しようも…!」
ホランド「チッ…!」
デューイ「仲間のことばかり気にかけている余裕はないんじゃないか、ホランド?」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
デュオ「マズいな…! この状況じゃ、俺たち全員おだぶつか…!」
ウォズ「上空より高エネルギー反応!?」
ホランド「何…!?」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
デューイ「くっ…! 今の攻撃は…!」
ヒイロ「防がれたか…。やはりあの艦を正面から落とすのは無理か」
デュオ「ヒイロか…! ったく美味しいところで出て来やがる!」
ヒイロ「カトルから連絡を受けた。これよりお前たちを援護する」
ホランド「すまねえ…!」
デューイ「ヒイロ・ユイ…。英雄の名を騙る紛い物が…」
トゥルース「奴も俺たちの敵か? なら、潰させてもらう!」
ヒイロ「あの艦の足止めは俺がやる。お前たちはその隙に退路を確保しろ」
ホランド「それしかねえようだな…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ホランド「よし、退路は確保した! 各機、撤退を開始しろ!」
フレア「待って! まだアオが…!」
ホランド「これは命令だ!!」
フレア「っ…! 了解…」
トゥルース「追わなくていいのか?」
デューイ「状況は変わったということだ。やはり決着は最後の舞台までお預けとしよう
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
フレア「どうして引き返さないんですか!? もうあそこに敵はいないんですよ!」「アオはまだ死んでない! あの損傷なら生きてるはず! なのに捜索すらしないなんて…!」
ホランド「銀河号はすでに司令クラスターに向かってる。奴を止める為には、時間がないんだ」「…アイツを止めなきゃ世界が危ういんだ」
フレア「その為に、アオを見捨てるって言うんですか!?」「アオはエウレカって人の子供かも知れないのに!?」
ホランド「………」
フレア「父親…だからだ…」
ホランド「ん…?」
フレア「世界の為なんか嘘! あなた、自分の子供を優先に考えてるだけなんでしょ!!」
デュオ「お嬢ちゃん、それは言い過ぎだ」
ホランド「いい、止めるな」
デュオ「ホランド…」
ホランド「俺は英雄じゃねえ。アオも救って…世界も救う…。そんな器用にできちゃいねえんだ…」
フレア「…そんな言い方卑怯ですよ」
ケンゴウ「分かってやってくれんか。ホランドも辛いんだ」
フレア「分かりませんよ!!」
〔歩き去る足音〕
マシュー「あーあ…行っちゃった。ありゃ飛び出してくぜ」
ハップ「だな…」
ホランド「…格納庫のハッチ、開けといてやれ」
マシュー「へいへい。リーダーも甘くなったもんだ」
ホランド「また壊されたら、たまったもんじゃねえってだけだ」
デュオ「アオの奴、無事でいるといいんだがな…」
ホランド「ああ…」
アオ「こ、ここは…」
????(※アネモネ)「あら気が付いたみたいね」
アオ「え、あなたは…!?」「ごほっ…ごほっ…」
????(※アネモネ)「落ち着いて…ゆっくり呼吸するの。そうすればあなたの中のスカブも落ち着くわ」
アオ「わ、わかりました…」「………」「…ホントだ」
????(※アネモネ)「ここはあなたには合わないみたいね」
アオ「あの…あなたは…?」
アネモネ「あ、ごめんなさい。私はアネモネ。よろしくね、アオ君」
アオ「え…?」
【シナリオエンドデモ終了】
[救済]
【シナリオデモ開始】
アネモネ「ニルヴァーシュの修理は終りそう?」
アオ「ええ、アクセルさんに整備の仕方を教わっておいて良かったです」「休ませて頂いただけでなく、こんな設備まで貸してもらえて本当にありがとうございます」
アネモネ「いいのよ。どうせ廃棄された軍の工場の物を、勝手に借りてるだけなんだし」「その様子だと身体の方もだいぶ落ち着いたみたいね」
アオ「ええ」
アネモネ「でも、まだ油断はできないわ。あなたは早く元の世界に帰った方がいい」
アオ「それは…できません。デューイって人を止めるまでは」
アネモネ「そう…。ほんと、そっくりね…」
アオ「いったいアネモネさんは何者なんです? 俺の名前やスカブのことまで知っていたり…」
アネモネ「言ったでしょ、あなたのお母さんに聞いたって」
アオ「でも、アンマーはまだこの世界じゃ…」
アネモネ「不思議よね。親ってどこにいたった子供のことを見守っているんですもの」
アオ「…?」
ドミニク「今、戻ったよ」
アオ「ドミニクさん」
アネモネ「何それ、だっさい格好」
ドミニク「しょ、しょうがないだろ! 街で聞き込みをするにはこの方が都合がいいんだから!」
アオ「すみません、俺の為に…」
ドミニク「いや…君のせいってわけじゃ…」
アネモネ「それで月光号の行方は分かったの?」
ドミニク「ああ、彼らは無事戦闘を切り抜けて、今は司令クラスターのあった場所に向かっているらしい」
アオ「良かった…みんな無事だったんだ…」
ドミニク「ああ。それに近くで見慣れない青いLFOが目撃されたそうだ」
アオ「フレアだ!」
アネモネ「お迎えも来たってわけね」
アオ「アネモネさん、ドミニクさん! 俺、行きます!」
ドミニク「ああ、そうしたまえ」
アオ「すみません! 短い間ですけど、本当にお世話になりました!」
アネモネ「がんばってね!」
〔走り去る足音〕
ドミニク「彼女の言う通りになったな…」「僕たちの前に突然現れたエウレカの幻…。あれは本当に未来の…」
アネモネ「きっとそうよ。彼女の言う通り、ここに彼が現れたんだし」
ドミニク「彼は大丈夫だろうか…?」
アネモネ「心配ないわよ。きっと彼らがなんとかしてくれる」「だってここにはふたりが一番大切にしたい人がいるんだもの」
ドミニク「そうか…そうだね…」
アネモネ「子供かぁ…。私も欲しいな」
ドミニク「ええっ…!? アネモネ…!」
アネモネ「ふふ、冗談よ。私は今、あなたとふたりでいられれば充分」「子供はずっと先の未来で…」
ドミニク「ああ…そうだね…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
フレア「もう…アオのバカ! 本当に心配掛けて…! 無事だったらすぐに連絡しなさいよ!」
アオ「だから、何度も謝ってるじゃないか…」
フレア「ふん…もういいわ…」「アオ、この先に敵の部隊が展開してるわ。ホランドさんたちと合流する為には、それを突破するしかない」
アオ「分かってる。ホランドさんたちはきっともう戦ってる! 急ごう、フレア!」
フレア「ええ…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
トゥルース「あったぞ、アレだ」
デューイ「おお…! アレがクォーツか…。なんと巨大な…」
トゥルース「この規模のスカブだ…。俺たちの星のものとは比べ物にならんな。だが、その分効果も期待できる」
デューイ「この身体に埋め込んだコンパク・ドライヴをアレに共振させ、次元の扉を開く」「そうすれば、その扉から神罰の代行者が現れるというわけだ」
トゥルース「ああ、もっともそんなことをすれば、お前は再び死ぬことになるだろうがな」
デューイ「構わんさ。私の生命で、この星の尊厳を取り返すことができるのだからな」
〔警報〕
塔州連邦軍兵「本艦直上より接近する機影! 月光号です!」
デューイ「来たか…」
ホランド「デューイ! テメエの好きにはさせねえ!」
トゥルース「足止めは俺がしてやる。お前はお前の役目を果たせ」
デューイ「そうさせてもらおう」
トゥルース「礼などいい。だから必ず破壊しろ、この間違った世界を!」
????(※エウレカ)「スカブが助けを求めてる」
????(※レントン)「本当に始まったんだ…。あの人の言ってた通りだ…」
????(※エウレカ)「ねえ…」
????(※レントン)「ああ…分かってる…」
【シナリオエンドデモ終了】
[鍵を持つ者]
【シナリオデモ開始】
ホランド「チッ…! 銀河号は目の前に見えてるってのに、敵が多すぎて近づけねえ!」
デュオ「不利はいつものことだから、いい加減慣れきってるがな!」
トゥルース「そうか…。なら、お前たちには少し変わった遊びの方が新鮮かな?」
ホランド「またテメエか! トゥルース…!」
トゥルース「お前たちが倒したこのガラクタ! 使わせてもらうとしよう!」
〔光の放射音〕
ウッソ「なんだ…!? 倒したはずの機体が動き始めてる!?」
デュオ「アイツが…操ってるのか!?」
トゥルース「この程度のマシン、操ることなど造作もない!」
デュオ「動かなくなるまでバラバラにするしかないってことかよ…!」
カトル「しかし、敵の機体にはパイロットが乗ったままです! 下手をすれば彼らの生命を奪いかねません!」
トゥルース「人は殺せないか…。くだらん偽善だな」「なら、どこまで己を貫けるか! 試してみるといい!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
デュオ「くそっ…! こう次から次へと復活されちゃあキリがねえぜ!」
カトル「これじゃあデューイに近づくことも…!」
トゥルース「フフフフ…どうした? なら、いっそ殺してしまえばどうだ?」
デュオ「あの野郎、趣味の悪いことしやがって!」
カトル「せめて、直接彼を叩ければ、事態は収められるはずですが…!」
デュオ「悔しいが、アイツの操作は完璧だよ! その隙もねえ!」
ホランド「くっ…!」
〔警報〕
ホランド「こいつは…!」「いや、まだ手はある…!」
トゥルース「何…!?」
????(※アオ)「うわあああああぁぁぁぁぁー!!」
トゥルース「アレは…フカイ・アオ…!」
アオ「トゥルゥゥゥゥゥス!!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
トゥルース「ぐはっ…!」
アオ「はぁ…! はぁ…!」
トゥルース「貴様、生きてたのか…!」
アオ「当たり前だ! お前たちを止めるまで死ぬもんか!」
フレア「すみません、ホランドさん。勝手に飛び出しちゃって」
ホランド「いや、詫びるのはこっちだ」
フレア「え…?」
ホランド「なんでもねえ! それより今のうちだ」
デューイ「いや、残念だがもう遅い…」
アオ「何…!?」
デューイ「見ろ、ホランド! 貴様たちが妨げたこの星の救済が、再び始まるぞ!」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[守りたい人]
【シナリオデモ開始】
〔光の放射音〕
フレア「あの光の柱は…私たちが通って来たものと同じ…」
アオ「ああ…!」
デュオ「まるでセブンスウェルじゃねえか…」
ホランド「違う…。アレはそんなもんじゃねえ…」
デューイ「そうだ! これこそ世界に救済を与える為の光だ!」「今度こそ…私の勝ちだ…!」
ウッソ「どうしよう…このままじゃ…!」
カトル「見てください…! あの光の中に何か…!」
フレア「! まさか…シークレット…!?」
ホランド「アレは…」「へ、そうか…そうだよな。親ってのは子供を救う為ならなんだってできるんだよな…」
アオ「ホランドさん…?」
ホランド「しっかり見ておけ、アオ…。あれがお前の…」
アオ「え…!?」
デューイ「バカな…アレは…!」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
レントン「この光の柱を押さえ込む! できるね、エウレカ!」
エウレカ「大丈夫! レントンとニルヴァーシュがいれば!」
ストナー「ニルヴァーシュ…! あいつらが帰ってきたのか!」
ギジェット「ドギー…!」
ムーンドギー「ったくあいつら…! 無事だったなら連絡ぐらい寄越せってんだ!」
アオ「あれが…ニルヴァーシュ…? じゃああの中にアンマーが…」
デューイ「バカな…! どうして今になって奴らが…!」
ホランド「言っただろうが…! 子供の為ならなんだってできるってなぁっ!」「それは俺も同じだ! デューイ!!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
デューイ「ぐぅっ…! 生まれながらの親殺しの貴様が、よくもそんな言葉を…!」
ウッソ「エウレカさんたちはニルヴァーシュの力であの柱を閉じるつもりです…!」
デュオ「だったら、そいつを邪魔させるわけにはいかねえな!」
ヒイロ「了解した。俺たちが時間を稼ぐ」
トゥルース「フフフフ…! ここで出てきたか、エウレカ! やっと見つけたぞ…!」
カトル「彼もニルヴァーシュを狙っている…!?」
ホランド「奴を止めろ、アオ! そいつはお前の役目だ!」
アオ「ホランドさん…!?」「…分かりました!」
フレア「行こう、アオ!」
アオ「うん! アンマーには絶対手を出させるもんか!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
デューイ「誰でもいい! ニルヴァーシュを撃ち落とせ!}
トゥルース「言われなくても、そうしてやるさ!」
アオ「アンマーのもとには行かせないぞ! トゥルース!」
トゥルース「邪魔をするな! フカイ・アオォォォ!!」
デューイ「光の柱が…消える…。バカな…」
ホランド「デューイ…!」
デューイ「ホランド…」「ふっ…」
ホランド「うおおぉぉぉぉぉーっ!!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カトル「銀河号が沈む…」
ヒイロ「光の柱も消えていく。任務完了だ」
アオ「よかった…。これでシークレットも…」
ウッソ「見てください! トゥルースも…!」
トゥルース「こ、これは…身体が…! まさか俺を連れ戻そうというのか、エウレカ…!」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
デュオ「急に消えていった…? どうしたってんだ?」
フレア「アオ! 私たちの身体も…!」
アオ「消えかかってる!? どうして…!?」
フレア「分からない…! あのクォーツの光に引き込まれているとしか…」
アオ「そんな…待ってよ! まだ俺はアンマーに…! アンマーに目の前にいるのに…!」「アンマー…! アンマァァァァァ!!」
〔画面、発光〕
????(※画面オフ)「生きてね…アオ…」
アオ「え、この声…!?」
〔光の放射音〕
フレア「あれから一週間か…。私たち、本当に元の世界に帰ってきたのよね」
アオ「うん…そうだね…」
フレア「身体の方はどうなの…?」
アオ「それは…落ち着いたけど…」
フレア「そう、良かった…」
アオ「ねえ、フレア…。やっぱり俺はあの世界にいちゃいけない人間だったのかな?」「だから俺は…」
フレア「ごめん。わかんない」
アオ「そうだよね…」
フレア「…アオは帰りたいの、あっちの世界に?」
アオ「………」
フレア「そうだよね、みんな優しかったし…。挨拶さえできなかった…」「それにきっとお母さんもあっちの世界に…」
アオ「いや…大丈夫だよ、フレア」
フレア「え…?」
アオ「たぶんトゥルースもこっちに戻ってきてるし、スカブのことも放っておけない」「こっちにはフレアやエレナだっているしね。それに…」
フレア「それに…?」
アオ「言われた気がしたんだ。アンマーにこの世界で生きろって…。だから…大丈夫…」
フレア「…いつの間にかたくましくなっちゃって…」
アオ「なんだよ」
フレア「なんでもない! もう吹っ切れてるなら、いつまでもそんな顔しないの!」「行くわよ! 私たちには私たちの仕事があるんだから!」
アオ「うん…!」(アンマー…。俺はこっちの世界で生きていくよ)(寂しくなんかないさ。アンマーたちが見守ってくれるってことを知ったから…)(それにきっといつか会えると信じてる。その時を楽しみにしてるよ、アンマー)
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「青い空と虹」
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。