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強敵イベント
ベターマン対ガサラキ

[嵬-maneku-]
【シナリオデモ開始】

????(画面オフ)「骨嵬…なる…」

〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕


????(画面オフ)「胎内…廻り…闇…廻り…数珠と…連なる…連綿の…」

〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕


????(画面オフ)「ぃっ…ぁ…っっ…!」

????(画面オフ)「アァァァァァァァッッッ…!!」

????(画面オフ)「…嵬」

〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

レントン「なんなんだ、アイツは…! ニルヴァーシュのスピードに追いついてくるだと…!?」「!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

レントン「ぐうぅっ…!」「この強さ…まるで鬼神だ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

レントン「お前の目的はなんだ! なんだってこんなことを…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

レントン「くっ…! 答えが返ってくるわけがないか…!」「…俺はここで倒れるわけにはいかない。起こしてしまったことへの責任と…」「この世界を、破滅から救わないといけない責務があるんだ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

レントン「やったか…!」
????(画面オフ)「………」
〔風の音〕
〔画面、フラッシュ〕

レントン「な…!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

レントン「ぐあぁぁぁぁぁっ…!」
〔機体の倒れる音〕

レントン(画面オフ)(ごめん…エウ…レカ…)

蛍汰「ふぁぁぁぁ…」
男(中年)「…日、16時ごろ。機械の誤作動により6名の死傷者が出るといった事件が起きました」
蛍汰「ねむ…昨日、寝るの遅かったからなぁ…」
男(中年)「…は、安全性を認証した過程を調査しているとのことです」
女(若者)「続いてのニュースはこちらです。アメリカで巨大クレーターが突如、出現しました」
蛍汰「ん…!? なになにこのクレーター…!? 本物…!?」
女(若者)「CMの後…こちらのニュースの詳細をお知らせします」
蛍汰「なんだよ、ここでCMに入るのかよ…」
ナレーション(画面オフ)「巨大資源衛星から脱出せよ!」「迫り来る時間の中で、君は脱出することが出来るか…!?」
蛍汰「お…! これ、今日行くところのCMじゃん!」
ナレーション(画面オフ)「導きの光は、君を待っている…」
蛍汰「しっかし意外だよなぁ…。火乃紀の奴がこういうコンテンツの誘いに乗ってくるなんて…」
〔画面、発光〕

蛍汰「なぁ、火乃紀」
火乃紀「なぁに、ケーちゃん」
蛍汰「実は雑誌の応募でアミューズメントパークのペアチケットが当たったんだよ。良かったらさ、一緒に行かないか?」
火乃紀「アミューズメントパーク…?」
蛍汰「迷路っていうか…謎を解きながら進んで、時間内にゴールに辿り着けるかが肝のゲームでさぁ…最近人気なんだぜ?」
火乃紀「ふーん…」
蛍汰「…なんか、すげー興味なさげね」
火乃紀「そういうの、向いていないし…」
蛍汰「んなこと言わずにさぁ…」
火乃紀「あたし…バカだから…」
蛍汰「はぁー…。火乃紀もダメかぁー…」「うーん…そうなると困ったなぁ…。ウッシーもこの日、予定があるって言っていたからなぁ…」「あ…! そうだ! 紗孔羅ちゃんを誘ってみるか!」
火乃紀「!」
蛍汰「けど、紗孔羅ちゃんって気軽に外に出掛けられるのかなぁ…。遊びに誘っても平気なのかなぁ…」「ま、いいか。聞いてみないと、分かんないもんな」
火乃紀「…行く」
蛍汰「へ?」
火乃紀「あたしが一緒に行く」
蛍汰「でも、さっき…」
火乃紀「行かないなんて一言も言っていないでしょ!」
蛍汰「!」「は、はい…」
〔画面、発光〕

蛍汰「火乃紀は素直じゃないよなぁ。本当はこういうのに興味があるんだったら、正直に行きたいって言えばいいのにさ」「…って、やば!? もうこんな時間かよ! 火乃紀との待ち合わせの時間に遅れる!」
〔走り去る足音〕
蛍汰(画面オフ)「いってきまーす!」
【シナリオエンドデモ終了】


[殺人歯車]
【シナリオデモ開始】

〔蝉の声〕
蛍汰「やべぇ…! 急がないと遅刻だ、こりゃあ!」「はぁ…今日やたらと暑いってのに、急ぐハメになっちまったなぁ」
〔蝉の声〕
蛍汰「セミの鳴き声もやたら響くし…ちょっと季節外れなんじゃないのぉ?」
〔救急車のサイレン〕
蛍汰「っと、っと…」「こういう時に限って救急車って…。こっちは急いでるってのに」「あー…しかも赤に変わっちゃった」
????(エウレカ)「………」
蛍汰「…ん?」
????(アネモネ)「………」
蛍汰(あの女の子たち、俺を見つめてる…?)「いやいや、自意識過剰すぎるって…。こういうのってたいがい、俺の後ろに人がいるとかってオチだろ?」「誰もいない…。ってことは、やっぱり俺を見ている…?」
????(エウレカ)「…!」
蛍汰「ん…?」
????(アネモネ)「…!」
蛍汰(俺に向かって…喋ってる?)「ねぇー! なんて言ってるのー!?」
????(エウレカ)「…!」
〔画面、フラッシュ〕
蛍汰「あれ…? 消えた…?」「さっきの女の子たちはどこに…」
〔我に返る音〕
蛍汰「! って、やっべえ! こんな風にぼーっとしている場合じゃねえや!」
〔走り去る足音〕
蛍汰(画面オフ)「火乃紀との待ち合わせの時間に遅れちまうー!」
〔蝉の声〕

鏑木「これが例のクレーター…」
安宅「発生した原因、その手段…すべてが謎に包まれた巨大クレーター」「唯一の有力な情報は、明け方に強い光を見たという複数の目撃証言…日本でも朝刊が出る頃には大騒ぎでしょうね」「地元警察やらメディアには、情報部はなんて説明しているのやら…」
鏑木「世間では隕石の落下説が有力みたいね」「一部では軍が開発した新兵器の実験の跡…という噂も、ささやかれているようだけど」
村井「それにしても不思議…。こんなに大きいクレーター、どうやって出来たんでしょうね」
鏑木「それを調べるのが私たちの仕事よ」
村井「はい。そうでした」
安宅「…でも、確かに思わずにはいられないわよね」

安宅(画面オフ)「いったい…どれほどのエネルギーがあれば、こんなに大きいクレーターを作れるというのかしら…」

蛍汰「おぉー…!  結構雰囲気出てんじゃん!」「この街並み、当時のコロニーを再現しているのかなぁ」
火乃紀「………」
蛍汰「…なぁ火乃紀。時間ギリギリに来たこと、まだ怒っていたりする?」
火乃紀「ううん…ケーちゃん、ちゃんと謝ってくれたし、怒っていないけど…」「ただ…」
蛍汰「ただ?」
火乃紀「こういう雰囲気…少し、苦手っていうか…」
????(セーメ)「………」
火乃紀「!?」
男(若者)「チケットをお持ちの方は、正面に見える右の通路からお進みくださーい」
蛍汰「あ、火乃紀! 俺たち、こっちの方から進むみたいだぞ!」「おーい! 火乃紀ってばー!」
火乃紀「………」

〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ナレーション(画面オフ)「爆破工作は失敗に終わった…! この資源衛星が地球の重力に引っ張られるまで、時間はわずかしない!」「何としても、それまでの間にこの資源衛星から脱出して、連邦軍の艦に回収してもらうのだ!」
蛍汰「うぅ~! きたきたぁ! そろそろ俺たちの番だぞ、火乃紀!」
火乃紀「うん…」
蛍汰「………」「なあ、火乃紀。失敗したって俺は気にしないからさ、一緒に問題を考えていかないか?」
火乃紀「え…?」
蛍汰「火乃紀はこういうの苦手だって言ってくれたけどさ…」「簡単な問題だってあるかもしれないし、閃きが大事だったりするんだぜ! ふたりの方が解ける確率が上がるっていうか…」
火乃紀「………」
蛍汰「それにさ、きっと最後まで解いたら感動モンの演出が待っているはずなんだよ!」
火乃紀「感動…モン?」
蛍汰「いや、大っぴらにはうたってないけどさ、ここのアトラクション施設って確実に30年前のあのコロニーがモチーフなんだよ…!」「こんなに施設の再現まで頑張るところなら、ラストにも期待出来ちゃうっていうかさぁ…!」「やっぱり見たいじゃん! 資源衛星を単機で押し返すガンダム!」
火乃紀「ふふっ…」
蛍汰「ん?」
火乃紀「なんのことを言ってるのかわかんないよ…。ケーちゃん」
蛍汰「ウソだろ、火乃紀! かなり有名な話だろ!?」
火乃紀「でも歴史の教科書に、そんなこと書いていなかったし…」
蛍汰「そんなの政府がよくやる情報統制だって。当時のパイロットたちの間で語り継がれて、今でも生き証人が何人か…」
火乃紀(…最近、アルジャーノンの事件で色んな死を見たせいなのかな…)(いつも誰かが後ろから見ているような、そういう感覚に襲われることが多かったけど…やっぱり疲れているんだよね)
蛍汰「お、前に進める…! 行こうぜ、火乃紀!」
火乃紀「うん」
〔歩き去る足音〕
火乃紀(せっかくケーちゃんが誘ってくれたんだもん。今日くらいは、楽しんでもいいよね…?)
〔ノイズ〕
アナウンス(画面オフ)「連邦のスパイ共め…! こんなところにまで入りこんでいたとは!」「だが逃れられはしないぞ! 脱出までの道には複雑なパスワードを仕掛けた! 貴様らはこの資源衛星と共に…!」
蛍汰「まだかなぁ…まだかなぁ…まだかなぁ…」
アナウンス(画面オフ)「燃え尽きる運命なのだ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

火乃紀「!」
蛍汰「よっしゃあ! スタートだ! 早く先に進もうぜ、火乃紀!」
火乃紀「う、うん…」
蛍汰「…はっはーん。さっきから何か変だと思ったら…」「こういう子供騙しの脅かしに怖がってたんだな~」
火乃紀「…! なによケーちゃん、その言い方!」
蛍汰「こんな子供騙しでそんなに怖がるなんて、子供だなぁ火乃紀は」
火乃紀「もう…! 早く進むよ!」
蛍汰「はーい」
火乃紀(考えすぎよね…。あたしが怖がっているから、嫌な予感みたいなものを感じているだけで…)
〔銃声〕
火乃紀「!」「ケーちゃん、なにか、爆発する音が響かなかった?」
蛍汰「えぇ? 俺らとは別の客に、さっきと同じ爆発音が流されただけじゃないの?」
火乃紀「だけど、ちょっと音が違ったっていうか…」
〔回転音〕
火乃紀「! 今度は別の音…! 金属をこするような!」
蛍汰「えー? 本当にそんな音したぁ? 火乃紀の気のせいとかじゃ…」
〔回転音〕
蛍汰「って、本当にしてる…?」
火乃紀「鉄を切り裂いている…。チェーンソーのような…音…」
〔回転音〕
蛍汰「は、はは、ははは…! こ、これもアトラクションの演出…とか?」
火乃紀「どんどん…近付いてくる!」
〔回転音〕
〔画面、発光〕

【シナリオエンドデモ終了】


[散歩する人形]
【シナリオデモ開始】

〔回転音〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「! うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
火乃紀「きゃあぁぁぁぁぁぁぁ…!」
蛍汰「走れ、火乃紀! 早く逃げるぞ!」
火乃紀「ケ、ケーちゃん! アレっていったい…!」
蛍汰「俺にもわかんねえよ!」「あぁいやでも待てよ…! コスモ・バビロニアの造った新兵器だかで、ああいうヤツがあるって噂が…」
火乃紀「!」
蛍汰「か、壁ぇ!? どうなってんだよ、先に進めねえじゃん!」
アナウンス(画面オフ)「正しいパスワードを、入力してください」
蛍汰「謎解きなんてやってる場合じゃないんだってぇ!?」
火乃紀「…ケーちゃん! こっち!」
〔走り去る足音〕
蛍汰「え!? ど、どこ行くんだよ火乃紀! 柵なんか越えちゃって…」「…って、そうか!」
〔走り去る足音〕

火乃紀「正しいルートを通って逃げる必要なんてない…!」
蛍汰「非常口使えば、外に出られるはずだからな!」
火乃紀「! 見えた…! 非常口のランプ!」
蛍汰「後はあの扉を通って、外に逃げれば…!」
〔鉄の扉の開閉音〕
蛍汰「…鍵がかかってるぅ~!?」
火乃紀「ウソ…!?」「ちょっと貸して、ケーちゃん!」
〔鉄の扉の開閉音〕
火乃紀「押しても引いてもダメ…!? どうなってるの!?」
蛍汰「非常口だろぉ!? 鍵がかかってるとか、そんなんナシだろぉ!」「頼むから開いてくれってぇ…! 早く逃げないと、さっきのノコギリが迫ってきてぇ…!」
〔回転音〕
蛍汰「ひいいぃぃぃぃぃぃぃぃ!? さっきより音が近付いてきてるぅ!!」
????(セーメ)「………」
〔鉄の扉の開閉音〕
火乃紀「! ケーちゃん! 開いた!!」
蛍汰「マジで!? なんでか知らねーけど…!」「今はなんでもいいや! 早く逃げるぞぉ!」

〔鉄の扉の開閉音〕
蛍汰「…はぁ。これでちょっとは一安心出来る…」
〔回転音〕
蛍汰「…って、わけじゃなさそうだな。早く外に出ようぜ、火乃紀!」
火乃紀「う、うん!」
〔歩み寄る足音〕
玉蘭「………」
蛍汰「うわ、美人さん…。生足きれー…」
火乃紀「…ケーちゃん? 早く、逃げるんじゃ、なかったの?」
蛍汰「! そ、そうだった…!」「あの、もしかしてお姉さんも逃げている途中だったりしますか? よかったら、俺たちと一緒に…」
玉蘭「………」
火乃紀「! ケーちゃん!」
蛍汰「へ…」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

玉蘭「…!」
蛍汰「ひいいぃぃぃぃぃぃ!? ク、ククリナイフ!? いや、中国刀ぅ!?」
火乃紀「ケーちゃん、こっち! 別の通路!」
〔走り去る足音〕
蛍汰「ま、待ってくれって、火乃紀ぃ!」
〔走り去る足音〕
玉蘭「………」
〔歩み寄る足音〕
ラミア「………」
玉蘭「…!」
ラミア(我らの希望…脅かす者…)(闇より出ずる観測者…)
〔銃を構える音〕
ラミア(我らの希望を蝕むのなら…排除する)
玉蘭「………」

〔走り寄る足音〕
蛍汰「さ、さっきの女の人…! 追って来ないけど、なんだったんだぁ!?」
火乃紀「わかんないよ! でも、あんなおっきな刃物持って襲ってくるなんて普通じゃないよ!」
蛍汰「やっぱりこれって、アルジャーノンのせいぃ!?」
火乃紀「もしかしたらそうかもしれないけど…! 今はそれよりも、早く外に逃げないと!」
蛍汰「あ…!」
男(若者)「………」
蛍汰「係の人だ…! 助かったー…!」
男(若者)「…チケットをお持ちの方は、正面右手からお進みください」
蛍汰「…へ?」
男(若者)「そうではない方は、後ろの右足からお進みください」「戻って正面です。正面の後ろにお進みください。戻って。戻って。戻って。戻って。戻って…」
蛍汰「こ、これって…」
男(若者)「正面の後ろにお進みくださああぁぁぁぁぁい!!」
蛍汰「うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
火乃紀「ケーちゃん!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔人の倒れる音〕

蛍汰「急いで逃げるぞ火乃紀ぃ! 走れええぇぇぇぇ!」
〔走り去る足音〕
〔画面、発光〕

〔走り去る足音〕

蛍汰(画面オフ)「やった…! 外だ! ここまで来たら…!」
〔発光、収束〕
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「! うわぁぁぁぁぁ…!?」
〔機体の歩行音×2〕
蛍汰「! アレは、アーム・スレイブ…!? Rk-92サベージかよ!」
火乃紀「嘘でしょ…!? こんな街中で!?」
〔銃を構える音〕
火乃紀「! こっちを狙って…!?」
蛍汰「も、もうダメなのか…!?」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「! うわぁぁぁぁぁ…!」
〔拘束音〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「へ…?」
ユウシロウ「最優先保護対象を確保しました」
鏑木「了解。最優先保護対象を確認。行動計画Bに従って、引き続き作戦を続行」
ミハル「無事? あなたたち」
火乃紀「は、はい…」
蛍汰「ウソ…! 壱七式戦術甲冑雷電…!? 生で見たの初めてだぜぇ!」
火乃紀「え、なんて…?」
蛍汰「あっちの白いのもTAだよな…!? 俺も初めて見…!」
〔レーダー反応〕
鏑木「! 建物内より敵機接近!」
ユウシロウ「! 伏せろ!」
蛍汰「ひっ…!?」
〔回転音〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「さっきのチェーンソーマシーンまで出てきやがったぁ…!」
ミハル「数が多い…!」
鏑木「まずは対象の安全を確保して、豪和大尉!」
ユウシロウ「了解です」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔レーダー反応〕
鏑木「! 所属不明機が接近! 5秒後に作戦地点に到着!」
ユウシロウ「所属不明機…?」
〔機体の歩行音〕
宗介「マオ、想定外の状況が発生した。TAが現場にいる」
マオ「TAが…? 解散されたはずの特自がこの件に絡んでいるってこと?」
宗介「どうやらそのようだ」
マオ「…敵はまだ残っているのね、ソースケ」
宗介「肯定だ」
マオ「なら、敵を速やかに破壊して撤退。面倒ごとには関わらないわよ」
宗介「了解」
〔通信の閉じる音〕
アル(画面オフ)「残存敵機数2…。パーティーへの途中参加だとしても、寂しすぎる数ですね」
宗介「無駄口を叩くな。俺たちに下された命令は速やかな敵機の破壊だ」
アル(画面オフ)「後夜祭の予定は?」
宗介「ないことを祈るだけだ。いくぞ、アル!」
アル(画面オフ)「ラージャ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アル(画面オフ)「敵対勢力の殲滅を確認」
宗介「撤退するぞ、アル」
アル(画面オフ)「どうやらそれは難しいようです、軍曹殿」
宗介「…!」
〔銃を構える音〕
ユウシロウ「所属不明機に告げる。武装を解除し、機体から降りて投降しろ」
アル(画面オフ)「向こうはパーティーを終わらせる気はないようですね」
宗介「黙れ。ここで大人しく捕まるつもりはない。力尽くでこの場を突破する」
アル(画面オフ)「ラージャ」
宗介「いくぞ…!」
ミハル「フッ…!」
宗介(! 速い…! 間合いを詰められた…!)
ユウシロウ「ハッ!」
宗介「!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

宗介「強い…ふたりとも手練れだな」
アル(画面オフ)「小回りは向こうが上です、軍曹殿」
宗介「わかっている。数も向こうが多い…長期戦は不利だな」
ユウシロウ「…一気に決める気か?」
ニハル「逃がすわけにはいかないわ。数少ない手がかり…何としても手に入れないと」
ユウシロウ「ああ、奴に喰らい付く」
宗介「………」
ユウシロウ「………」
蛍汰「すっげえ…! 特自の最新兵器のTAと、謎のASがガチでバトってるよぉ!」「これって金払っても見れないって、ぜってぇ!」
火乃紀「ケーちゃん! 危ないから顔を出したらダメだよ!」
蛍汰「後生だよ火乃紀ぃ! 俺はこれを見逃したら、ミリタリー好きとして一生後悔することに…!」
〔レーダー反応〕
ミハル「! ユウシロウ!」
アル(画面オフ)「上です、軍曹殿」
ユウシロウ「なっ…!?」
宗介「…!」
シーブック「双方、銃を引け! これ以上の戦いは無駄だ!」
ユウシロウ「あれは…!?」
宗介「あの機体、まさか…!」
蛍汰「ガンダムかよぉ!」
火乃紀「ガンダム…?」
〔通信の開く音〕
マオ「ソースケ。とりあえず、そいつらに手を出すのは止めなさい」
宗介「どういうことだ、マオ? 連邦軍までもがこの件に絡んでいるとでも…」
〔通信の開く音〕
テッサ「マオ曹長。ここからは私が説明します」
宗介「大佐殿…!?」
テッサ「単刀直入に説明します、サガラ軍曹」「我々ミスリルは…彼らと一時的に手を組むことになりました」
宗介「!」
【シナリオエンドデモ終了】


[声をくれ]
【シナリオデモ開始】

安宅「蒼斧蛍汰、彩火乃紀…。民間人パイロットも合流、と…」「ミスリルの人たちとも合流出来たようね、豪和大尉」
ユウシロウ「はい」
宗介「………」
蛍汰(このふたり…ここに来るまで全然喋ってくれなかったなぁ…)(話を振っても事務的というか…俺、なんかマズイことでもしたのかな? それとも、ふたり共そういう性格なだけ?)
阿嘉松「おー、お前たちも到着したみたいだな」
蛍汰「阿嘉松さん!」
火乃紀「阿嘉松さんも特自の人たちに連れられて…?」
阿嘉松「まぁそんなとこだ。紗孔羅の奴も奥にいる。出てこられる状態ではないがな…」
火乃紀「いったい何が起きてるっていうんですか、阿嘉松さん…もう何がなんだか…」
阿嘉松「詳しい話は車内でするぞ。さあ、乗った乗った!」
蛍汰「は、はぁ…」
蛍汰「はぁー…! それにしてもすっげぇ…! 俺も初めて見るようなロボットばっかだぜぇ…!」「ウッシーの奴、これを知ったら涙を流して羨ましがるだろうなぁ…」
シーブック「こいつ…普通の少年にしか見えないけど…」
ユウシロウ「ニューロノイド、覚醒人1号のパイロット…」
ミハル「デュアルカインドという特殊な能力を持つパイロットがふたり揃って初めて、ニューロノイドは操れるという話は聞いているわ」
宗介「ASやAT、モビルスーツに目を輝かせる…元は正真正銘の素人なのだろう」(風間と気が合いそうな男だ)
火乃紀「あの…そろそろ教えて貰えないでしょうか。今、何が起こっているのか」「みなさんが、何者なのかを…」
テッサ「今、何が起こっているか…ですか」「それについてはお答えしかねます」
火乃紀「ど、どうしてですか…?」
テッサ「理由は簡単です。現在の正しい状況を、我々も把握出来ていないからです」
火乃紀「え…」
蛍汰「…軍にも配属されてないような、最新の兵器を保有している秘密組織なんですよね?」「そんな人たちでも把握出来ないような、ヤバイ状況ってことですか…?」
テッサ「大まかな認識としてはそれで構いません」
阿嘉松「ま、お前さんたちに分かりやすく、簡潔にまとめて説明するとだな…」「お互いに持っている情報を持ち寄って、そのヤバイ状況を一丸となって解決しよう…って感じだ」
蛍汰「わっかりやすーい」
村井「阿嘉松さん。それ、いくらなんでもざっくり纏めすぎですよ?」
阿嘉松「んー? 別に間違っちゃいねえだろ?」
安宅「ふふ…否定は出来ませんね。少年少女たちには、これくらい分かりやすく伝えが方がいいもの…」「ね?」
火乃紀「あ…」「はい、分かりやすくて…。それになんだか安心しました」
鏑木「…そうよね。分からないことって、不安に感じるものね」
火乃紀「はい…」
ミハル「………」
火乃紀「あの…何か?」
ミハル「…ごめんなさい。少し、昔の知り合いに似ていたの…」「ただ、それだけ」
火乃紀「は、はぁ…」
ユウシロウ(ミハル、彼女は…)
ミハル(ええ、私たちの考えが正しければ…)(どうするの、ユウシロウ…)
ユウシロウ(…今は俺たちの胸の内に秘めよう。いずれ、その時が来たら…)
ミハル(ええ、そうね…)
火乃紀「…?」
シーブック「『危ないよ』…?」
〔ベルの音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「これは…!?」
蛍汰「どうしたんすか、シーブックさん」
シーブック「操り人形…? 獣が待ち構えてる? …くっ!」
〔ベルの音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「奥にいる…あの子が! リミピッド・チャンネルってのか!?」
阿嘉松「! まさか…!」
安宅「村井中尉! 周囲の索敵、急いで!」
村井「はい!」
〔警報〕
村井「10時方向にASを2機確認! 訂正! 4機確認!」
安宅「こちらが気付いたのを、向こうも勘付いたわね…。まだ増える可能性はあるわ」
宗介「シーブック、敵意を感じたのか?」
シーブック「正確には、俺じゃない…。奥にいるっていう、彼女の能力が俺に何らかの影響を与えたんだろう」
宗介「場に存在する意識の波を受信するという精神感応能力、『リミピッドチャンネル』…」
シーブック(あんなのを日常的に見ちまってるんじゃ、まともに話せないってのも当然か…)
鏑木「ターゲット、四十秒後に交戦領域に突入!」
阿嘉松「戦いは避けられねえか…!」
安宅「ここで迎え討つしかないわ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

蛍汰「Rk-92サベージに混じって、また見たこともないような機体がある!」「あのサイズ…! アーム・スレイブかぁ!?」
宗介「! あのAS、奴と同じ…!?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

宗介「くっ…! この動き!」(獰猛というべき激しい攻撃…! 一度隙を見せれば何度も突いてくるしつこさ…! 本当にガウルンだとでもいうのか…!?)(だが、奴は上海で間違いなく死んだはずだ! 何より、奴は…!)
アル(画面オフ)「軍曹殿。呼吸が乱れています」
宗介「黙っていろ、アル!」
アル(画面オフ)「失礼しました。軍曹殿が無言に怯えていたようでしたので」
宗介(そうだ…! 奴は先程から一言も言葉を発していない…絶対に閉じなかった奴の口が…!)
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

宗介「ぐっ…! 貴様は…! 本当にガウルンなのか!?」
????(画面オフ)「………」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

安宅「あの赤いAS、ミスリルのASしか狙っていない…!」
シーブック「援護をしようにも…」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

ユウシロウ「くっ…!」
????(画面オフ)「………」
蛍汰「銀色の方が、絶妙のタイミングで邪魔してくる…!」
安宅「見えない攻撃、厄介ね…!」
シーブック「無理に突破しようとすれば、こちらがやられる…!」
マオ「ソースケ、気をつけなさい! たぶんもう片方のヤツは、上海であたしらが戦った女…!」
〔通信の閉じる音〕
宗介「! どうした、マオ!」
〔ノイズ〕
ユウシロウ「通信遮断…!?」
アル(画面オフ)「EMPジャマー及び、ミノフスキー粒子の散布と思われます」
安宅「このタイミングで…!? 何か仕掛けてくるというの…!?」
宗介「奴らの思惑にのるつもりはない…!」「アル! ラムダ・ドライバを攻撃に転用し、一気に片をつけるぞ!」
アル(画面オフ)「ラージャ」
宗介「ガウルン…俺の目の前で死んだ貴様が、本当に生き返っていたのだとしても…」「俺は何度でも…! 何度でもお前を倒すっ!」
〔ラムダ・ドライバの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕

安宅「やったわ! 赤いASを…!」
????(画面オフ)「…!」
ミハル「え…?」
〔機体の倒れる音〕
蛍汰「銀のASが…赤いASと一緒に…」
シーブック「崖を転がり落ちた…」
ミハル「自分の仲間を、助けようとしたということ…?」
ユウシロウ「…この高さではどちらにしろ、無事に済むとは思えない」
宗介「………」(普通の敵ならば、倒したと安心できるはずだ…だがこれは、最早確信に近い)

宗介(画面オフ)(ヤツは死んでいない。もう一度必ず…俺の目の前に現れる)
【シナリオエンドデモ終了】


[アンバランス]
【シナリオデモ開始】

安宅「村井中尉、状況は?」
村井「依然変わらず…。通信は不能なままです」
阿嘉松「どこにも通信が繋がりやしねえ…。まだ通信妨害がされたままみてぇだな。こっちの装備じゃ打つ手がねえ」
安宅「機体の整備が終わって、それでも回復しない場合は原因を取り除くために基地から出ましょう」
阿嘉松「そうだな…この基地に運んで貰っていた覚醒人1号も、受け取れたことだしな」
火乃紀「でも外と通信が繋がらないまま、あのチェーンソーみたいな機械に囲まれたら…」
蛍汰「………」「そうしたらこの基地の防壁が破られて、あのギザギザの刃が近付いてきて…」「グギギギギギギィィィ!」
火乃紀「っ…!」「ケーちゃん! 怖がらせるようなこと言わないで!」
蛍汰「ははは! 火乃紀はいい反応するなぁ!」
火乃紀「もう…!」
蛍汰「大丈夫だって! 今さっき、ここにいる人たちの経歴は聞かされたろ?」「コスモ・バビロニアの反乱を止めたエースに対テロ傭兵組織の特殊部隊の隊員! すげえ人たちばっかじゃん!」「特自だって解散したけど、TAとかの戦力は残っているって言うしよ! あのチェーンソーの機械が来たって平気だって!」
シーブック「チェーンソーの機械じゃなくって…あの機械はバグっていうんだ」
火乃紀「バグ?」
蛍汰「そっか! バグって名前だったのか!」「じゃあ、コスモ・バビロニア建国戦争に人間だけを殺す機械が投入されたって噂はやっぱ本当だったんだな」
シーブック「地球にいるのに博識だな。そういう情報は検閲されていると思うんだが…」
蛍汰「へへ…俺、そういう情報が好きでよく漁っていたりするんだ」
火乃紀「でも、コスモ・バビロニアってすでに解体されているんですよね…?」
シーブック「ああ…。だが、コスモ・バビロニアの格納庫から、バグが消えていることがわかったんだ」
蛍汰「あんな物騒なっものを、どこの誰が…!?」
シーブック「直接誰が持ち出したかは不明だが、地球の一組織に密輸されていたというところまでは突き止めた」
火乃紀「一組織…?」
シーブック「『シンボル』という組織だ」
蛍汰「シンボルって、確か…」
火乃紀「それって、ミハルさんが前に所属していた組織の名前ってさっき言っていましたよね…?」
ミハル「ええ…そうよ」
安宅「シンボルの中には私たちに協力してくれている勢力と、そこと敵対している勢力がいるの」
火乃紀「同じ組織…なんですよね?」
安宅「…中心人物と目されていた『F』という人物が突如、消えてしまったらしいの」「そのせいでシンボルは現在、ふたつに割れているのよ」
蛍汰「ってことは、バグを地球に持ち込んだのが…」
シーブック「まず間違いなく、敵対している方の勢力だろうな」「しかもアルジャーノンに掛かった者をあのアミューズメントパークに意図的に集めた可能性が高い」
火乃紀「やっぱり…あそこの人たち、アルジャーノンに掛かっていたんですね」
阿嘉松「まともな精神状態じゃない人間もいただろ?」
蛍汰「はい…係の人たちだとか…」(あ…。あのお姉さんもアルジャーノンに掛かっていたのかな…?)
宗介「アルジャーノンは原因不明の突然大量死現象を引き起こす病という説が有力だが、これをテロに利用しようという動きもある」
蛍汰「それで今回、こうして集まることになったと…」
阿嘉松「急に決まった話だから上の方は今後の方針やらなんやらと、色々とごたついているらしいけどな」
火乃紀「あ…都古さんがここにいないのってひょっとして…」
阿嘉松「その話し合いに参加してるのさ」「俺たちは国の枠を越えて、平和のために活動する組織を創るために集められたってわけで…」
〔通信の開く音〕
テッサ「…聞こえますか、サガラさん!」
宗介「大佐殿!」
阿嘉松「おお…! 通信が回復したのか!?」
テッサ「はい。一帯に敷かれていた妨害の原因を、ようやく排除することが出来ました」「それよりも、緊急事態です」
宗介「何があったのですか、大佐殿」
テッサ「ASにTA、そしてバグ…。これらが都内複数箇所に持ち込まれました」「同時にそのポイントで、アルジャーノンが原因と思われる突然大量死現象も確認されています」
蛍汰「な、なんだってぇ…!?」
【シナリオデモ終了】


[無間より愛をこめて]
【シナリオデモ開始】

男(若者)「た、助けてくれえええぇぇぇぇ!!」
〔回転音〕
〔斬撃音〕
〔画面、赤に発光〕

男(画面オフ)「ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ…!」
〔人の倒れる音〕
〔発光、収束〕

火乃紀「ひ、ひどい…!」
シーブック「すでに地獄絵図だ…!」
阿嘉松「民間人の避難経路の確保は、先に現場に到着した特自とミスリルの他のメンバーが当たっているって話だが…!」
宗介「通信妨害のせいで初動が遅れたのか…!」
安宅「広範囲の通信妨害は、この状況のためだというの…?」
〔レーダー反応〕
村井「敵種別、Rk-92サベージ! イシュタルMk-Ⅱ! バグ!」
シーブック「今度はサベージにバグだけじゃない…!」
火乃紀「ミハルさんが乗っているのと同じTAが…!」
蛍汰「敵対している方のシンボルってのが、大々的に打って出てきたってことぉ!?」
村井「! 訂正! 1機、他とは異なる反応があります! これは…!?」
????(ファントム)「………」
ユウシロウ「あれは、骨嵬(くがい)…!?」
????(ファントム)「やはり出てきましたね…ウィウェレなりし者」
ユウシロウ「! あの声は…!]
ミハル「まさか…!」
ユウシロウ「どうなっている…!? お前は間違いなく、あの時に…!」
安宅「どういうこと、豪和大尉!」
ファントム「…初めまして、ですかね。私にとっては…」
ユウシロウ「なに…?」
安宅「豪和大尉! 状況の説明を!」
ユウシロウ「…骨嵬に乗っている男は、美鈴を救出する際に空間の歪みの中にいた男です」
蛍汰「美鈴って、ユウシロウさんの妹って言っていた…!?」
ミハル「餓沙羅鬼(がさらき)の光に取り込まれた渦の先の中…」「彼は私たちと共に光に飲み込まれた。そして彼はそこで肉体が朽ち果て、餓沙羅鬼と共に光に呑まれた…はずだった」
火乃紀「が、がさら…き?」
阿嘉松「えぇい…! ようするにだ、一度は死んだはずの男ってことかい!」
宗介(この男も、ガウルンのように…!?)
蛍汰「よくはわかんないですけど…! ようするに裏で糸を引いてる悪い奴ってことですよねぇ!」
シーブック「少なくとも今回の事件に関する何かしらの情報を持っているはずだ!」
安宅「まずは民間人の避難を完了させるために周囲のASやTA、バグの撃破を優先!」「その後、重要参考人と思われる骨嵬のパイロットの確保に移る!」
ファントム「抗いこそ人の本能…ですか。しかし人にはもうひとつ、本能に宿っているモノがあります」「呼び覚ましましょう。アナタ方の…恐怖を」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ラミア(骨嵬…)
セーメ(我らの希望…危険…)
ラミア(使うしかないようだな…ネブラの実)

シーブック「あの骨嵬というヤツ! 強い!」
宗介「骨嵬だけじゃない…! ヤツに付き従っているTAも通常の規格では説明がつかない性能を発揮している!」
蛍汰「あれが嵬(かい)の人たちが持つTAの人工筋肉を活性化する機能相転移の力ってやつぅ!?」「他の機体にまでフィードバックさせるって、どういう原理なのよ!」
ミハル「対峙によって直接肌で感じられる…!」
ユウシロウ「あの男の力は、俺やミハルよりも上だ…!」
安宅「けど、人工筋肉を活用した運動性能は厄介でも…攻撃手段は乏しいわ!」
火乃紀「周りの戦力を減らしながら、追い詰めれば…」
ファントム「フ…」
〔風の音〕
蛍汰「消えた…!?」
ファントム「奪わせてもらいます…その栄える生命」
火乃紀「え…!?」
ユウシロウ「! 覚醒人を!?」
宗介「マズイ…! 一瞬で間合いを詰められ…!」
蛍汰「うわぁぁぁぁぁぁ…!?」
????(画面オフ)「ウオオォォォォォォッ!」
ファントム「っ!」
火乃紀「え!?」
ネブラ「ウオオォォォォォォッ!」
ミハル「! あれは…!」
阿嘉松「まさか…ベターマンか!」
ユシロウ「…違う!」
蛍汰「え!?」
ユウシロウ「あれは…!」
ファントム「来ましたか…」

ファントム(画面オフ)「ソムニウムの一族」
【シナリオエンドデモ終了】


[落ちる珊瑚礁]
【シナリオデモ開始】

蛍汰「ソ、ソムニウム…?」
ユウシロウ「ベターマンとは人類が付けた名称…」
ミハル「彼らは、自らをソムニウムと呼ぶ…」
阿嘉松「おいおい、ユウシロウ、ミハル…! お前ら、アイツらのことを知っているのか!」
安宅「アルジャーノンに関わる事件に現れて、ベターな姿に変身する最強の霊長類という情報以外、何も分かっていないはずじゃ…」
ユウシロウ「長きに及ぶ  嵬の記憶…。数百年前の記憶の中に、彼らはいました」
阿嘉松「嵬の説明は受けたが、そんなにも長い記憶があるとはな…!」
安宅「それも驚きだけどベターマン…いえ、ソムニウムはそんなにも前から人類と接触していたというの…」
ネブラ「…!」
〔精神感応音〕
〔画面、フラッシュ〕

宗介「! ベターマンの攻撃が奴らに当たった!」
阿嘉松「ということは…! 使ってくるぞ!」
ネブラ「…ウォォォォォォォォォ!」
〔共鳴音〕
〔精神感応
音〕
〔画面、フラッシュ〕

鏑木「! バグとサベージが…!」
シーブック「砂になった!」
村井「あれはベターマンのサイコヴォイス…!」
宗介「敵の固有振動数に合わせた超音波で、物質崩壊に導くという…!」
ファントム「無駄です…」
〔画面、一瞬暗転〕
蛍汰「! どうなってるんだぁ!?」
火乃紀「骨嵬と他のTAは…物質崩壊しない!?」
〔レーダー反応〕
鏑木「骨嵬とTAから震動を感知!」
村井「これってサイコヴォイスの逆位相の振動…!?」
村井「機能相転移で他のTAにも伝えているというの…!?」
阿嘉松「筋肉の振動で体温を上昇させるシバリングみてぇなもんを、人工筋肉でやってるってことかい…!」
ファントム「無駄です、ソムニウム…。ネブラの実では、私に勝つことは出来ない」
ネブラ「…!」
ファントム「そして刻限までは僅か…」
〔レーダー反応〕
鏑木「エネルギー反応増大! これは…! 特異点に似た反応です!」
安宅「なんですって…!?」
〔精神感応音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「これは…!? また紗孔羅って少女からか!?」
阿嘉松「シーブック…!? 紗孔羅がどうしたんだ!?」
シーブック「『助けて』…? 『ただ望んだだけなのに』…? くっ…!」「よせ! 受信するな! それ以上は君がもたない!」
〔光の放出音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕

蛍汰「なんだ、ありゃあ…!?」
ユウシロウ「空間ねじれ…。別の空間から跳んできたのか…?」
ミハル「巨大な岩…? だけど、それにしては…」
宗介「まだ敵が残っているというのに、ここにきて…!」
阿嘉松「…火乃紀、蛍汰! あの岩みてえなヤツを分析出来るか!」
火乃紀「アナライズですね!」
蛍汰「とりあえず、やってみます!」
安宅「他のメンバーは覚醒人1号をサポートしつつ、ATや骨嵬との戦闘を続行!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

蛍汰「頼んだぜ、火乃紀!」「ユーハブコントロール!」
火乃紀「任せて、ケーちゃん!」「アイハブコントロール!」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕

火乃紀「アナライズ!」
〔アナライズの動作音〕
村井「覚醒人1号からのデータを受信!」
阿嘉松「こいつは…岩とかの鉱物じゃねえ」「…生きてやがるのか、こいつは!」
蛍汰「こんな隕石みたいな見た目なのに!?」
安宅「隕石…」
〔精神感応音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「! これは…!」
〔レーダー反応〕
鏑木「エネルギー反応増大を確認! 先ほどのものと同じ反応です!」
〔光の放出音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕

ユウシロウ「アレは…!?」
シーブック「モビルスーツとは違う…。どこかが造った兵器なのか!?」
ファントム「…今回はここまでですかね…」
〔滑空音〕
ミハル「! 骨嵬とメタルフェイクが逃走する…!」
宗介「安宅大尉、追撃の許可を! 背後を見せた今ならヤツも…!」
安宅「………」「…各員、撤退! 今すぐここから離れるわよ!」
ユウシロウ「安宅大尉…?」
安宅「急いで! でないと…!」「全員死ぬことになるわ!」
蛍汰「! 死ぬ…!?」
火乃紀「ケーちゃん! アクティブモードに!」
蛍汰「! わ、わかった!」
火乃紀「ユーハブコントロール!」
蛍汰「アイハブコントロール!」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕

安宅「急いで、ふたりとも!」
蛍汰「わ、わっかりましたぁ…!」
〔滑空音〕
シーブック「! 人型が隕石に向かってる…!?」
宗介「いったい、なにを…」
〔撃破音〕
〔画面、発光〕

蛍汰(画面オフ)「うわぁぁぁぁぁぁ…!?」
火乃紀(画面オフ)「な、なにが…!?」

蛍汰「な、なんだよこれ…」
シーブック「街…が…」
蛍汰「いったい…」「何が起こったっていうんだよぉ!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[鬼退治作戦]
【シナリオデモ開始】

〔扉の開閉音〕
〔歩み寄る足音〕

阿嘉松「………」
安宅「………」
蛍汰「阿嘉松さん、安宅さん…」
火乃紀「会議は終わったんですか?」
阿嘉松「ああ…。まずはこれまでに分かった情報を全員に伝える」「紗孔羅のリミピッドチャンネルで、あの骨嵬に乗っていた男の名前がファントム・F・フィーゼラーだとわかった」
蛍汰「Fってもしかして、前に言っていたシンボルの中心人物だったっていう!?」
ミハル「Fがもしも生き延びていて、今回の事件の裏を引いていたということなら…様々なことに合点がいく」
安宅「それから、空間ねじれに似た反応の後に最初に出現した岩のようなものの名称がスカブコーラル…」「後から出現した人型の名称がシークレットだということも、紗孔羅ちゃんの能力によって判明したわ」
蛍汰「それで、アイツらが出てきた後のあの大爆発っていったい…!」
阿嘉松「蛍汰。今朝のニュースで、巨大クレーターの映像は見たか?」
蛍汰「え…? えっと…はい」「ちらっとですけど…なんかでっかいクレーターですよね」
阿嘉松「あのクレーターの原因はな…アイツらだ」
蛍汰「へっ…?」
阿嘉松「だからスカブコーラルとシークレット…あいつらが接触することで、あの大爆発が起きたんだよ」
蛍汰「ええ…!? い、生きたニトログリセリンみたいなもんってことですかぁ!?」
阿嘉松「しかも厄介なのは、生み出す爆発の威力はその数十倍で、どこに現れるのか予測がつかないってとこだ」
シーブック「ワープのようなもので現れるなら、事前の対策なんてほとんど出来ない…」
火乃紀「そ、そんなの…いったい、どうすれば…」
安宅「あくまで…これは仮設でしかないのだけれど」「もしもファントムがスカブコーラルやシークレットを呼び出している犯人なら…彼を取り押さえれば解決できるかもしれない」
蛍汰「あのファントムって人が…犯人!?」
ユウシロウ「どういうことですか?」
安宅「ニュースにもなったクレーターに、シンボルが関わっていたことが確認されているの」「そしてこれはニュースになっていないけれど…先の爆発と同種のモノと思われるクレーターが、月でも確認されているの」
蛍汰「つ、月でぇ…!?」
安宅「更に現場の近くには、所属不明の機動兵器があって、何者かと戦闘をしていた跡があったの」「所属不明の機動兵器のパイロットは現在も気を失っていて、ただうわごとのようにある言葉を呟いていたわ…」
宗介「ある言葉…?」
安宅「『鬼神』と」
シーブック「鬼神…。骨嵬の見た目と一致するが…」
ユウシロウ「複数の現場に関わっているいる可能性のあるシンボル…」
ミハル「それらがすべて、ファントムが裏で糸を引いていたことなら…」
蛍汰「そっかぁ! 黒幕が分かったから、次の行動もとりやすくなる! 問題がひとつ解決だ!」
宗介「…奴の目的はいったいなんなんだ?」
蛍汰「え…? 目的?」
宗介「敵の目的が分かれば、次の行動の予測がつけやすくなる。だが、今までの情報からでは目的がわからない」
ユウシロウ「…ファントムは、死を望んでいるのかもしれない」
蛍汰「死を…望んでいる?」
ユウシロウ「嵬は千年の時を越える記憶を引き継ぎます。多くの死と絶望に関わる忌まわしい記憶が…」
ミハル「私も一時はその絶望に呑まれそうになったことがあります」
ユウシロウ「骨嵬に取り込まれた先の空間で見た彼の最期…骨となり、最期には光となった彼の表情は穏やかなものでした」「だがもしも彼が何者かの手で、蘇らせられたのだとしたら…」
ミハル「自分を蘇らせる存在や、自分を取り巻く世界の世界のすべてを…破壊しようとしているのかもしれない」
シーブック「うーん…」
宗介「どうした、シーブック」
シーブック「いや…あのファントムという奴からは、怨念といったモノを感じなかった」「怨みに取り憑かれた人間を俺は見たことがある…しかしあのファントムから感じたのはそういった類のものじゃない…」
蛍汰「ニュータイプの勘…ってヤツですか?」
シーブック「そんなところだ」
蛍汰「んー…千年を越える記憶によって、感情が希薄になっているとか…?」
安宅「今、理由を考えたって、憶測にしかならないわ」「今はファントムが、そういった危険性を秘めているという前提の元…動くことになったの」
火乃紀「だけど…あの骨嵬に勝つことが出来るの?」
蛍汰「い、いきなりどうしたんだよ、火乃紀。急に弱気なこと言い出して」
シーブック「いや…火乃紀の心配はそこまで的外れってわけでもない」
蛍汰「シーブックさんまで…」
シーブック「あのファントムという男の操る骨嵬…まるで全力を出していなかった」
ユウシロウ「覚醒人1号に接近した時の動き…俺たちはヤツの動きをまったく追えなかった」
蛍汰「た、たまたまですよ! 次に戦う時は動きにも慣れてますって!」「それにまたベターマンが俺たちのことを、助けてくれるかもしれないですし!」
阿嘉松「そのベターマンのサイコヴォイスも、ヤツには効かなかったからな…」
宗介「そもそも、敵か味方かも分からない相手を戦力としてみなすのは危険な考えだ」
蛍汰「そ、そうですけど…」「でも俺はやっぱり…あのファントムってヤツに勝てないって思えませんよ!」
火乃紀「ケーちゃん…」
蛍汰「確かに相手は強いですよ! ベターマンも倒せないぐらいだし、まだまだ力を隠しているかもしれない…!」「でもここにいる人たちはこれまで色んな戦いを乗り越えてきた凄い人たちなんでしょ!?」
ユウシロウ「………」
蛍汰「特自だって、ミスリルだって、シーブックさんだってそうなんでしょ! 上手く言えないですけど…!」「俺はここにいる人たちが負ける姿なんか、想像すら出来ないですって!」
宗介「負ける姿が想像できないから勝てる、か。無茶苦茶な理論だな」
蛍汰「う…そ、それは…」
シーブック「だけど…力強い言葉だ」
宗介「無論、負けるつもりで戦う者などこの中にはいない。イメージを力にする…俺も現にやっている」
ユウシロウ「どんなに困難な道であろうと、切り拓くことは出来る…」「強い意志さえあれば…」
蛍汰「みんな…」
火乃紀「そう…ですよね」「骨嵬を取り押さえることが出来ればきっとスカブコーラルとシークレットを止めることだって…」
〔歩み寄る足音〕
????(レントン)「いや…それではスカブコーラルの転移を止めることは出来ない」
火乃紀「え…!?」
????(レントン)「………」
蛍汰「だ、誰…!?」
レントン「俺の名は…レントン・サーストン」
安宅「もう起きて大丈夫なの!?」
レントン「どうやら寝ていられる状況じゃなくなったようだからな…」
火乃紀「安宅さん、この人は…?」
安宅「さっき話したわね…。この人が、月で発見された機動兵器に搭乗していたパイロットよ」
宗介「…どういうことだ? スカブコーラルの転移を止めることが出来ないとは…」
レントン「すでにスカブはこの世界への道を拓いている。切っ掛けを作ったのはあの鬼神だが…」「すでにヤツを倒して解決できるタイミングではなくなっている」
火乃紀「そんな…!」
レントン「だが…ひとつだけ、この世界を救う方法が残されている」
蛍汰「!」
レントン「君たちの力を借りれば…この世界を救えるかもしれない」
【シナリオエンドデモ終了】


[焔雷]
【シナリオデモ開始】

鏑木「ユウシロウ…本当にいいのね?」
ユウシロウ「ええ…。きっとこれしか、方法はありません」
レントン「すまない、ユウシロウ君。君に危険な役目を頼むこといになってしまい…」
ユウシロウ「いえ…これは、自分の問題でもあります。レントンさん」
ミハル「ユウシロウ。やはり私が…」
ユウシロウ「大丈夫だ、ミハル」「僕は…死なない」
ミハル「………」
〔画面、発光〕

蛍汰「それじゃあ…! そのコーラリアンが通る異次元の道ってヤツを塞げば、この世界は助かるってことですか!?」
レントン「そうだ。シークレットはスカブコーラルを追って現れる。つまり、スカブコーラルが通る道を塞げば…」
安宅「この世界に、スカブコーラルとシークレットが現れることはなくなる…」
阿嘉松「…解決する手段はわかった。だがひとつ確認しておきたいことがある」「異次元の道を塞ぐって言うが…そんなことがあんたには出来るってことか?」
レントン「…それを可能とする者たちを呼び出すことは出来る」「ただ…」
宗介「ただ?」
レントン「そのためのエネルギーが足りない。空間をねじ曲げ、特異点を生み出せるほどのエネルギーさえあれば…」
ミハル「そんなエネルギーを生み出すほどのものなんて、強力な爆弾や、施設くらいでしょうけど、すぐには…」「…まさか!」
安宅「ユウシロウにメンタルバーストを起こさせる気だというの!」
蛍汰「メ、メンタルバースト…?」
レントン「俺が寝ていた間の経緯を含め、この世界の色々なことはニルヴァーシュ…俺が乗る相棒から聞かされている」「そこのユウシロウという青年…彼はあの鬼神を操る男と同種の力を持っているんだろう? だから…」
安宅「だからユウシロウに、その生命を捧げろと!?」
蛍汰「ちょ、ちょっと待ってください! なんか知らない単語が飛び出て理解が追いつかないんですけど…」「とりあえず! メンタルバーストってなんなんすか!」
ユウシロウ「…機能相転移の説明は前にしたな?」
蛍汰「TAの人工筋肉を活性化させることが出来る、
特殊な能力のことですよね…?」
ユウシロウ「メンタルバーストとは心拍数が増加したトランス状態を指す。機能相転移もその時に得られる効果のひとつ…」
火乃紀「そのメンタルバーストという状態になれば…とてつもないエネルギーを生み出せるってことなんですか?」
ミハル「そう…だけどメンタルバーストの長時間の使用は自我の崩壊を招く…」「ましてや、特異点を発生させるまでとなれば最悪、生命を落とすことだって…」
蛍汰「い、生命を…!?」
ユウシロウ「いや…今回はきっとそこまでいかない…」「でしょう? レントンさん」
レントン「ああ、その通りだ。あくまで、特異点を生み出そうとして発生するエネルギーをだけを借りて…」
ミハル「それでも…! 下手をすればユウシロウが、生命を落とすことだって…!」
ユウシロウ「やります」
安宅「! ユウシロウ…!」
ユウシロウ「それが…自分にできる、世界を救う方法ならば…」
ミハル「ユウシロウ…」
〔画面、発光〕

ユウシロウ「………」

鏑木「豪和大尉の心拍数、190に上昇!」
村井「エネルギー反応、上昇を確認!」
阿嘉松「始まったか…!」「やれるんだろうな! 兄ちゃん!」
レントン「ああ…! 特異点に集まろうとしている、このエネルギーさえあれば!」
蛍汰「う、うまくいきますかね…」
シーブック「何としても、成功させるのさ。ユウシロウが、自分の生命を掛けてまで行おうとしていることなんだ」「それに、凄い人がやることだろ? 信じろよ」
蛍汰「は…はい!」
ミハル「私たちは、ユウシロウを守るだけ…」
宗介「別動隊がシンボルのアジトのひとつに向かっている」「陽動作戦が上手くいけば問題はない。だがファントムがこちらの意図に気づき、向かってきた場合には…」
〔鈴の音〕
〔画面、フラッシュ〕

シーブック「…! 来る!」

ファントム「…閾(しきみ)に現れたのはあなたがいたからなのですね。レントン・サーストン」
レントン「………」
ファントム「なるほど…あなたと嵬が生み出すエネルギー。それがあれば世界の破滅を止めるための手が打てる」「しかし…それを見逃すつもりはありません」
〔機体の歩行音〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「サベージにバグ…! メタルフェイクまで!」
安宅「敵の狙いは恐らく豪和大尉…! 豪和大尉の儀式が終わるまで敵を遠ざけるわよ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔画面、明滅〕
ユウシロウ「ハァ…! ハァ…! ハァ…! ハァ…!」
鏑木「豪和大尉の心拍数、400に上昇!」
村井「エネルギー反応、更に上昇を確認!」
〔画面、明滅〕
村井「空間ねじれ、発生!」
レントン「よし…! これだけのエネルギーがあれば!」
ファントム「残念ですが…待っていたのは私の方です」
シーブック「なにっ…!?」
ファントム「見せてあげましょう。かみことごとに滅す、その力…」「餓沙羅鬼の焔雷を」
蛍汰「え…」
〔炎の燃える音〕
〔撃破音〕
〔風の音〕
〔崩落音〕

蛍汰「うっ…うぅ…」「い…いったい、何が起きて…」
ファントム「…目覚めてしまいましたか」
蛍汰「え…?」
ファントム「もう少し眠っていれば、苦しい思いをすることもなかったものを…」
蛍汰「み…みんなは…」「シーブックさん! 相良さん!」
シーブック「………」
宗介「………」
蛍汰「豪和さん! ミハルちゃん!」
ユウシロウ「………」
ミハル「………」
蛍汰「安宅さん! レントンさん! 鏑木さん! 村井さん! 阿嘉松さん! 紗孔羅ちゃぁん!」
安宅「………」
レントン「………」
蛍汰「だ…誰か…」「誰か返事してくれよぉ!」
ファントム「気付いているのでしょう? いえ…」
蛍汰「動け…! 動いてくれよ覚醒人…! なんで、なんで動いてくれないよぉ…!」
ファントム「気付きたくないだけですか。己が真に恐怖していることに…」
火乃紀「………」
蛍汰「ひ、火乃…紀…?」「うそ…だ…」
ファントム「それは嘘ではなく真…。そしてそれが、真の恐怖です」
蛍汰「う…」
蛍汰(画面オフ)「…うそだあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[叫-sakebi-]
【シナリオデモ開始】

蛍汰「嘘だ、こんなの…! 絶対に嘘だぁ…!」
ファントム「現実からの逃避…それも当然の帰結でしょう。ですが、あなたは幸運です」「あなたのパートナー…その死体を大人しく私に渡せば、特別に見逃してあげましょう」
蛍汰「火乃紀…を…?」
ファントム「ええ。私が用があるのはその死体だけ…」
蛍汰「………」
ファントム「断る理由などないでしょう? すでに亡くなった相手に立てる義理など…」
蛍汰「…だ…」
ファントム「ん…?」
蛍汰「イヤ…だ…!」
ファントム「…聞こえませんね。今、何と言ったのですか?」
蛍汰「…イヤだ! 火乃紀は死んでなんかいねえ! そんな嘘っぱち、俺は絶対に信じねえぞ!」
ファントム「希望が目の前にあるというのに、無視するというのですか?」
蛍汰「たとえ本当に火乃紀が死んでいたとしたって…!」「お前なんかに! 火乃紀を渡すもんかよぉぉぉっ!」
〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕

ファントム「!」
蛍汰「うおおおぉぉぉぉぉぉっ!!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

ファントム「っ…」
蛍汰「うそっ…!? 動けている!?」
火乃紀「ごめん、ケーちゃん…! 気を失っていたみたい!」
蛍汰「! 火乃紀ぃ!」「へっへーん! やっぱりお前の嘘だったみたいじゃんかぁ!」
ファントム「ウィウェレを宿す者が覚醒したのは、ニューロノイドが動いた後…)(では、あの少年がニューロノイドを単独で動かした…? いえ、これは…)「なるほど…あなたのパートナーだけではなく、あなた自身にも興味が湧きました」
〔光の放出音〕
〔画面、一瞬暗転〕

蛍汰「ぐわっ!?」
火乃紀「あたしたちが倒したTAの人工筋肉…!?」「し、締め付けられて…! は、外せない…!」
蛍汰「まるで触手みたいじゃんかぁ…! 嵬ってこんなことまで出来るのかよぉ!?」
ファントム「後はあなたたちを持ち帰り…」
レントン「…うおおぉぉぉぉぉぉっ!」
〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕

ファントム「っ!」
蛍汰「! 触手が…!」
レントン「あいつと同じ歳くらいの子供が頑張っているんだ…!」「いつまでも寝ているわけにはいかないんだよ! 大人として!!」
蛍汰「レントンさん!」
シーブック「…すまない蛍汰、火乃紀!」
宗介「お前たちに助けられたみたいだな」
ユウシロウ「自分たちが壁になる間に、態勢を…!」
蛍汰「シーブックさん! 相良さん! 豪和さん!」
火乃紀「みんなも…!」
安宅「…オペレーターとの連絡はつかない。支援は期待できないわ」
ミハル「それでも…自分たちに、出来ることを…!」
????(画面オフ)(人よ…まだ希望はある)
シーブック「!」
蛍汰「頭の中に響くこの声…!」
火乃紀「! あそこに居るのは…!」
セーメ(我らの希望…守る)
ラミア(それこそが…我らの使命)
〔咀嚼音〕
ネブラ「ウオオォォォォォッ!!」
〔画面、発光〕
火乃紀(画面オフ)「ベターマン!」
【シナリオエンド終了】

【戦闘マップ終了】

ネブラ「ウオオォォォォォッ!!」
〔サイコヴォイスの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕

蛍汰「あれって、サイコヴォイス…!」
安宅「だけど、あの技じゃ…!」
ファントム「無駄ですよ、ソムニウム。何度やろうともネブラの実では、私に勝つことは…」
ネブラ「ウオオォォォォォッ!!」
〔サイコヴォイスの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕

ファントム「…!」
宗介「それでもサイコヴォイスを続ける…!?」
蛍汰「! そうか…!」「逆位相の振動で相殺しながらの戦闘なんざ、人間で言うなら常に筋肉を震わせながら全力しそうするようなもんじゃんか!」
火乃紀「動きの邪魔にだってなるし、エネルギーの消費だってとんでもない量になる…!」
ミハル「けど、それはサイコヴォイスを使い続けるベターマンも条件は同じはず…」
ネブラ(人よ…奴を倒すのは我らではない。人の試練は…人が克服する)
蛍汰「! お、俺たちが…!?」
宗介「無論、他人任せにするつもりはない」
ユウシロウ「…自分たちの手で、未来を掴んでみせる…!」
火乃紀「ケーちゃん…。リンカージェルの残り稼働時間は短いけど…」
蛍汰「…だったらその時間の中で、アイツをブッ倒してやる!」「本当は怖えーけど…! 相手がどんなバケモノでも立ち向かってやる!」
火乃紀「…うん!」
シーブック「ようやく掴んだこの好機…! 逃がしはしない!」
レントン「あの鬼神を、今度こそ倒す!」
ネブラ(抗う生命の輝き…! 湧き上がる希望…! その身で…叫べ!)

ユウシロウ「ハァ…! ハァ…! ハァ…! ハァ…!」
〔画面、一瞬暗転〕
シーブック「うおおおぉぉぉぉぉぉっ!!」
〔M.E.P.E.攻撃の発動音〕
〔画面、金に明滅〕

レントン「ここで…決める!」
〔LFOの飛翔音〕
〔画面、フラッシュ〕

宗介「アル! ラムダ・ドライバを使う!」
アル(画面オフ)「ラージャ」
〔ラムダ・ドライバの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕

ファントム「機能相転移による性能強化…バイオコンピュータのリミッター解除…」「アーキ・タイプの機動力…そしてラムダ・ドライバ…ですがそれでも、私には届きません」
ユウシロウ「届かなくていい…!」
シーブック「届くつもりもない!」
宗介「ただこの一撃を…! 届けるだけだ!」
レントン「行け! 覚醒人!」
火乃紀「ケーちゃん!」
ファントム「!」
蛍汰「うおぉぉぉぉぉっ! シナプス弾撃ぃぃぃぃぃぃっ!!」
〔撃破音〕
〔画面、発光〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ファントム「っ…! 骨嵬の装甲を…!」
ユウシロウ「ファントム!」
〔機体の倒れる音〕
〔画面、震動〕

シーブック「巴投げ…!」
蛍汰「ユウシロウさんが骨嵬に…!」
ファントム「くっ…!」
宗介「あの男がファントムか!」
ユウシロウ「レントンさん!」
レントン「ああ…!」「ここではない時…! ここではない空間に繋ぐ…!」「この世界を…救ってくれ!」
〔光の放出音〕
〔画面、発光〕

蛍汰(画面オフ)「こ、この光って…!?」
????(画面オフ)「やっぱり…あなたが鍵だった」
蛍汰(画面オフ)「え…?」
????(画面オフ)「情けない感じ全開だったから半信半疑だったけど…やるときゃやるタイプみたいね」「ふふっ…嫌いじゃないわよ、そーゆーの」
蛍汰(画面オフ)「君たち…は…?」
????(画面オフ)「本当は…もっとちゃんとお礼を言いたいけど…」「干渉の跡を残せば、アイツらが来るからね…。だから、一言だけ…」「あり…がとう…! 本当の本当に…! ありがとう…!」
蛍汰(画面オフ)「君…泣いて…」
〔エラー音〕

蛍汰「い…!?」
火乃紀「タイムオーバー…。リンカージェルを透析しないと、覚醒人は動けないわ…」
蛍汰「はは…なんか前にもこういうことあったな…」「みんなとの通信…切れちまったな」
火乃紀「うん…でも、上手くいったし…もう大丈夫だよ」
蛍汰「そっか…そうだよな…」
火乃紀「うん…」
蛍汰「…なあ、火乃紀」
火乃紀「なあに、ケーちゃん」
蛍汰「………」「生きててくれて…ありがとな」
火乃紀「………」「うん…」

蛍汰(画面オフ)「それから…」「動けなくなった覚醒人の中からみんなに引っ張り上げられた俺たちは、事の顛末をみんなに聞いた」

蛍汰(画面オフ)「骨嵬の力とレントンさんが呼び寄せた人たちで、スカブコーラルが通る道を塞ぐことに成功したって聞いて一安心…」「ただ…実は俺たちが気絶していた間に、世界中にスカブコーラルが出現していたとかで、ちょっと…いや、かなり危ない状況だったらしい」

蛍汰(画面オフ)「けど、世界中に出現したスカブコーラルも俺たちが引き上げられる前に、レントンさんと一緒に光と共に消えたとか…」「とはいえスカブコーラルの問題が解決しても、あのファントムを甦らせた存在…アルジャーノンの件も何も解決していない」

テッサ「はぁ…本当に一時はどうなることかと思いました…」
カリーニン「世界各国の主要都市が潰滅してもおかしくありませんでしたからな。しかし、目の前の危機を乗り越えても…」テッサ「残されている問題は山積みです。今回の件にアマルガムが関わっているのか…シンボルとの繋がりはあるのか…」
カリーニン「今回の事件の混乱を利用しようとする者も出てくるかもしれませんな」
テッサ「数えだしたらキリがありませんね…。唯一、今回解決したもんと言えば…」「メリッサたちの部隊が、地球に持ち込まれたバグを破壊出来たことぐらいですか…」
カリーニン「ファントムという男…厳重な場所に閉じ込められているという話ですが…」
テッサ「彼らの言葉を借りると、『封印』というらしいです」「…一度、詳しく調べてみたいですね。彼らの持つ技術は」
カリーニン「今回、日本に行かれるのもそのためだと…?」
テッサ「それもありますが…」「せっかく手を結んで戦うことになったんです。準備を急ぐに越したことはありませんからね」

火乃紀「もう、ケーちゃん…! また待ち合わせ時間ギリギリ!」
蛍汰「わ、悪い火乃紀! いやぁ、この前までの疲れがどうにも抜けなくってさぁ…!」
火乃紀「もう…! 今日は正式に部隊が発足される日なんだよ! 初日から遅刻なんて嫌だからね、あたし!」
〔走り去る足音〕
蛍汰「ま、待ってくれよぉ、火乃紀!」
〔走り去る足音〕

蛍汰「…なあ、火乃紀」
火乃紀「なあに、ケーちゃん」
蛍汰「そういえばこの前の事件で、わからないことがあるんだよ」「あのファントムって奴…なんか火乃紀のこと狙っていたみたいだけどさ、理由がわかんなくて…火乃紀はわかるか?」
火乃紀「そんなこと聞かれてもわかんないよ…」「あたし、バカだから…」
蛍汰「あー…まー…」「…じゃあさ、相良さんが倒したあの赤いASのパイロットって、あれって本当に蘇っていたって思うか?」
火乃紀「わかんないけど…でも…」

????(画面オフ)「バカだなぁ…火乃紀は」

火乃紀「あたしは…蘇っていたのかなって思う」
蛍汰「ふーん…理由とかって、ある?」
火乃紀「世界には不思議で、あたしが分かんないことも多いから…」「だから…人が蘇るって不思議も、もしかしたらあるのかもしれないって思うの」
蛍汰「なるほどねぇ…豪和さんも昔、一度死んだって言ってたもんなぁ…」「へへ、じゃあさ…あの赤いASのパイロットが生きていて、もしかしたら火乃紀の背後のすぐ後ろにぃ…」
火乃紀「もう…! 縁起でもない言わないでよ、ケー…」
〔歩み寄る足音〕
????(ガウルン)「………」
火乃紀「!」
〔蝉の声〕
火乃紀「………」
蛍汰「おーい、どうしたんだよ火乃紀ぃ!」
火乃紀「わかんないけど…誰か、そこにいた気がして…」
蛍汰「誰かって…だぁれもいないじゃん?」
火乃紀「そう、だけど…」
蛍汰「………」「早く行かないと遅刻しちまうぜぇ! そしたら火乃紀のせいだって、みんなに言っちまおう!」
火乃紀「え…!?」「ちょっと…! 元はといえばケーちゃんが!」
蛍汰「へっへー! おっ先ー!」
〔走り去る足音〕
火乃紀「こらぁ! 待ちなさいよ!」「ふふっ…!

火乃紀(画面オフ)「もう…! ケーちゃんってばぁ!」
【シナリオエンドデモ終了】


● 強敵イベント「ベターマン対ガサラキ」


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