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強敵イベント
僕らが出逢った理由

[未知なる強敵]
【シナリオデモ開始】

ナイアーラ「こんにちは、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「突然だけどさ、ヒトは自分の価値を探し求める生き物だよね」「そして他人に決めつけられた価値よりも、自分で決めた価値にこそ意味があるって言うヒトもいるよね」「でも僕はこうも思うんだ。自分ひとりでしか決めていない価値が、いったいどれほどの意味を持つのかってね…」「これは、そんな自分の勝ちを探し求める物語さ…」

ドゥエロ「話を整理しよう…。君たちはワームホールを通じてこの世界へとやって来た」「君たちの言う、地球という惑星からだ」
ジャミル「そうだ…我々3人は、流竜馬という仲間を探しに、この宇宙へとやって来た」
甲児「でも運がいいのか悪いのか…ダラークの艦に捕まっちまってよ」
ドゥエロ「ひとつ聞きたいことがある」
シン「なんだ?」
ドゥエロ「君たちはメジェールの女たちの襲撃に乗じて抜け出すまで、牢屋に囚われたままだったと言っていたな」「つまり、上層部にこのことは話さなかったということか?」
ジャミル「いや、彼らにも話しはした。しかし、彼らは我々の話を信じなかった。ただそれだけだ」
ドゥエロ「フ、なるほどな…ワームホールを自在に作り出せるような超技術を持つ惑星が存在していることが認められなかった…」「おおかた、そんなところか。つまらん連中だ…」
甲児「そんなこんなで捕まっていたら、同じ牢屋にこいつも転がり込んできたってわけだ」
ヒビキ「がぁ…ぐぅ…」
ドゥエロ「この男か…」
ジャミル「ああ」
シン「たったひとりでこの軍艦に忍び込んで、ロボットを盗もうとしたとかいう…」「無茶苦茶な行動を取る、面白い奴だよ」
ヒビキ「う、うぅ…」

????(ピョロ)「お前は何だ?」
ヒビキ「俺は…俺はヒビキ…」
????(メイア)「ヒビキ…」
????(ディータ)「有機体の呼称か? 個体の名前か?」
????(ピョロ)「何故ここに居る…?」
????(ジュラ)「目的は本能か義務か?」
ヒビキ「違う! 俺はうんざりしてたんだ! 見た目や仕事のせいで、馬鹿にされる…!」「そんな環境から飛び出したかったんだ!!」
????(ピョロ)「理解出来ない」
????(ジュラ)「ヒビキとは何か…?」
ヒビキ「何って言われても…」
????(ディータ)「お前は何故存在する…?」
????(ジュラ)「お前が…」
????(メイア)「お前と言う存在である証は何か…?」
ヒビキ「証って…」「見りゃ分かんだろうがっ!」
????(ピョロ)「その回答は原始的…三次元的…」
〔光の放出音×2〕
ヒビキ「ま…待てよ!? お前こそ何だ!? ここは何処だ!? 待てよ! 俺はどうしたらいいんだ!?」「俺は…俺は…!!」

ヒビキ「俺は!」「って…ありゃ…?」「…なんだよ、また牢獄に逆戻りか」
ドゥエロ「気が付いたようだな…」
ヒビキ「! 誰だ!?」
ドゥエロ「ドゥエロ・マクフィアルだ」
ジャイル「また会ったな…」
ヒビキ「おめぇらは…」
シン「俺たちとはぐれた時はどうなることかと思ったけど…生きてたみたいで安心したよ」
甲児「宇宙海賊が襲撃してきた中で生きてるとは…お互い悪運は強いみたいだな」
ヒビキ「へ…こうして捕まってる以上、状況は良くなっちゃいねぇけどな」
ドゥエロ「名前はあるのかな? 三等民君」
ヒビキ「っ! 馬鹿にすんな! 俺はヒビキ・トカイだ! ただの三等民じゃねーぞ!!」
ドゥエロ「それはすまなかった」
〔歩み寄る足音〕
ブザム「どうやら、全員まだ生きているようだな」
ヒビキ「! 女…!」「俺たちとこんな所に突っ込んで、何するつもりだっ!?」
ブザム「この状況下で、一番安全な場所だぞ?」
ドゥエロ「…どうやら、牢屋の外は一段と慌ただしくなったようだな」
ジャミル「…何が起こっている?」
ブザム「それを今から説明する。ひとまず、御頭の下へ案内しよう」
ヒビキ「んなこと言って、俺らの肝を食う気だろ! 女は男の肝が大好物だからな!」
シン「肝を…食う?」
ブザム「フ…まさかそんな与太話を信じているとはな」「くだらん戯れ言に付き合う気は無い。一緒に来い」

甲児「…どこを見ても、俺たち以外に男が見当たらないな」
ジャミル「この艦には本当に女性しかいないようだな」
〔歩み寄る足音〕
バート「うわっ…ちょ…! 押さないで! 押さないでったら!」
ブザム「何だ? まだ居たのか?」
メイア「はい。プラットホームに隠れていました」
ドゥエロ「お前は…」
ヒビキ「知り合いか?」
ドゥエロ「名前だけはな。バート・ガルサス…ガルサス食品の三代目だ」
バート「いやぁ、御同輩! 会えて嬉しいよぉ! しかも成績優秀、引く手数多のエリートであるドゥエロ君に名前を覚えられていたとは!」「…ということで、どうか君の手腕で我々の身の安全をあの海賊たちに保証させてくれないだろうか」「その代わりと言ってはなんだが、もし無事に戻れた暁には我が社の商品を好きなだけ君に贈呈しよう…!」
シン「宇宙海賊にそういう交渉が通じればいいけどな」
ドゥエロ「フ…その通りだ。おべっかを使うなら、私よりも女たち相手にした方がいい」
バート「そんな冷たいこと言わずにさぁ…!」
〔歩み寄る足音〕
マグノ「おやおや…捕虜って言うから来てみりゃ、ガキばっかりじゃないか」「青臭くなさそうなのは、ひとりだけかね」
ジャミル「あなたがこの艦の艦長か?」
マグノ「フ…男にしちゃあ上品な言葉だね」「そうさ。あたしがこのメジェールの艦の艦長…海賊、マグノ一家の頭さ」
ヒビキ「ふざけんなよ! 元々この艦は俺たち、タラークのモンだろうが!」
マグノ「バカかい、あんたは。あたしらは海賊なんだ。他人のモンを奪うのが商売さね」
ヒビキ「くっ…!」
マグノ「それに今、この艦は男の艦と女の艦…ふたつの艦がくっついている特殊な状況下だ」「元から半分は、あたしらの艦なんだよ」
バート「ふたつの艦がくっついている…?」
甲児「どうしてそんな状況になっているんだ?」
マグノ「ペークシスっていう、エネルギー源のせいさ」「どういう原理かは知らないが、こいつがふたつの艦を、ひとつにくっつけようとしているのさ」
メイア「御頭…状況は刻一刻と変わっていっております。男たちに時間を割いている暇はないかと」
マグノ「慌てることは無いよ。こいつらをどう料理するかは、じっくり考えるとしよう…」
ヒビキ「や、やっぱり肝を食う気だ…!」
〔通信の開く音〕
エズラ「御頭! 何かが接近していますーっ!」
マグノ「男の援軍か!?」
エズラ「それが…」
ディータ「UFOですー!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔撃破音〕
〔画面、震動〕

マグノ「むぅ…!」
ジュラ「未知の敵だ…! 男じゃないよ!」
ディータ「分かりましたぁ! アイツらは悪い宇宙人ですーっ!」
じゅら「あいつはこんな時にまで、宇宙人宇宙人って…」
マグノ「宇宙人がどうのこうのは置いておくとして…」「こっちは襲われているんだ。海賊が黙ってやられるわけにはいかないえん」
ブザム「メイア。各員の状況は?」
メイア「はい。ガスコさんはペークシスによって閉じ込められており、出撃は不可能との連絡」「それとバーネットはパイウェイによって殺菌室に閉じ込められており、出てくるのは無理だとのことです」
マグノ「ふむ…ベテランは本拠地に待機中で、ただでさえアタッカーが少ないのに…。まいったね」
メイア「それと御頭」
マグノ「なんだい?」
メイア「現在、ナースがパイウェイしかいないため、怪我人の数に対して人手が足りておりません」
マグノ「とは言っても、今いる人間でなんとかするしかないからねぇ…」
ドゥエロ「患者はどこだ?」
マグノ「なんだって?」
ドゥエロ「私は医者だ。怪我をしている人間がいるのなら、私に看させてくれ」
マグノ「ふむ…」
バート「フ…どーやら、我々の力が必要なようですな!」「確かに我々は敵同士だ。しかしこの状況は、それより優先するべき事がある」
マグノ「優先するべき事ねえ…。それはなんだい?」
バート「つまり、生き延びると言う事ですっ! いえね、何を隠そうこの僕は…あー…」「そう! この艦の操舵士でして!」
マグノ「ほぉー? お前さんが操舵士ね…?」
シン(なあ、ドゥエロだったよな。あいつあんな事言ってるけど、本当なのか…?)
ドゥエロ(いや、初耳だ…)
ヒビキ(完全に出任せかよ、あいつ…)
マグノ「で…何が言いたい?」
バート「ま、まぁ、つまりここは休戦と言う形をとってですねぇ。互いを補い合うと言うんですかぁ?」「一致団結して危機を乗り越えるのが賢明かと!」
マグノ「成程…悪くないねぇ…!」
バート「フフッ…! 御英断、感謝しますよ。では、早速握手を…」
〔平手で叩く音〕
〔画面、フラッシュ〕

バート「いっ!?」
マグノ「慣れ合う気は無いんだ。あくまで捕虜として扱うよ」
バート「ご、ごもっともで…」
マグノ「さて…ふたりには操舵士とドクターをそれぞれやってもらうとして」「残った男たちの中で、戦える者はいるかね?」
ヒビキ「お、俺たち…?」
ジャミル「我々は戦える、艦長」
甲児「機体さえ返してくれりゃあ、いくらでも戦ってやるぜ!」
マグノ「未知の敵が相手だっていうのに、怖くはないのかい?」
シン「この艦がやられたら、生命がないのは俺たちも一緒だ」
マグノ「頼もしいのはいいことだがね。あんたらの機体はどこにあるんだい? あたしらは何処にあるかまでは知らないよ」
ジャミル「タラークの艦のドックに保管されているはずだが」
マグノ「そこは手付かずだね。まずはそこに辿り付くためにあんたらには、ガスコーニュとの合流を手伝ってもらうよ」
シン「まどろっこしいけど、仕方ないか…!」
マグノ「それで、残ったあんたは何が出来るんだい?」
ヒビキ「お、俺は…」
メイア「アタッカーです」
ヒビキ「な…! ちょっと待てよ! 俺は…!」
バート「フン…!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

ヒビキ「ぐぅ…!? て、てめぇ…!」
バート「…余計なこと言うなよ。助かりたいならハッタリでもなんでも、役に立つってとこ見せてみろよ…!」
メイア「敵のパワードスーツに乗り込むのを見ました」
マグノ「なんだい、あんたも戦えるんじゃないか。メイアが見たってことは、あんたの機体は近くにあるんだね?」
メイア「はい。我々のドレッドと同じ場所に置いてあります」
ヒビキ「ちょ、ちょっとまっ…!」
マグノ「よーし! それじゃあ、それぞれ持ち場についてもらうよ!」「B.C.、警備スタッフの人数が足りない。メイアと一緒にちびっこいのを案内しておくれ」
ブザム「了解しました」
ヒビキ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


[燃えたぎる怒り]
【シナリオデモ開始】

〔撃破音〕
〔画面、震動〕

ヒビキ「うわ…!」
メイア「くっ…!」
ブザム「…艦のオートディフェンスは、いつまでも保ちはしない」「その前に機体の所へたどり着けなければ終わりだ」
ヒビキ「な、なぁ…」
ブザム「何だ?」
ヒビキ「なんとなく言い出せないまんま来ちまったんだけど…白状するよ」「実は俺…蛮型の搭乗員でもなんでもねえ」
メイア「何…?」
ヒビキ「ただの部品の機械工なんだよ。騒動の最中に、取説も失くしちまって…」

ブザム「ほう? では何故ここに居る?」
ヒビキ「そ、それが…俺にも、分かんなくてよ…。ただ、ちょいと下らねぇ挑発に乗っちまって、蛮型をかっぱらってやろうなんて…」「冷静じゃなかったんだ、俺は! ただ、その場の勢いで動いてっていうか…あんな事言うんじゃなかったって後悔してよ…」
ブザム「データが間違っていたようだな」
メイア「副長…?」
ブザム「男とは誇り高き種族と聞いていたが…まさか、こんな無様な生き物だったとは」
ヒビキ「え…?」
ブザム「理由はどうあれ、お前は自分の誇りの為に…」「いや、己の証を立てる為にここへ来たのではないのか?」
ヒビキ「…!」
ブザム「男も女も関係ない…今この状況下でひとりの人間として、ひとつの生命として…」「この危機を乗り越えようと必死に戦う者達がいる中でお前は身を縮めて、最期の時をただ待つと言うのか?」
ヒビキ「それは…」
ブザム「この期に及んで何を繕い、何を誤魔化せると言うのだ」「どんな無様だろうが、どんなに醜かろうが、目の前の障壁に怯えていても何も変わらない」「変われないまま終わるんだ…。そうではないか?」
ヒビキ「でも…! わっかんねぇんだよ…! 自分でも、どうしたらいいのか…!」
メイア「副長、男に期待をしても無駄です」
ブザム「どうやらその様だ…余計な事を言った。メイア、お前はひとりで向かえ。私はブリッジへ向かう」
メイア「え…? ですが副長…監視もつけずに男を放っておくのは…」
ブザム「心配ない。この男にはもう逃げ場など無いさ…」「そして、我々にもな…」
ヒビキ「………」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

メイア「いったいどうなっているんだ…!? 艦だけではなく、私たちのドレッドまで変形しているとは…!」「ディータ、ジュラ! ふたりとも問題なく飛べているか!?」
ジュラ「こっちは問題ないわ」
ディータ「問題ないどころか、パワーアップしていますよ!」「こんなに速いの初めてですよー! もぉー、ドキドキー!」
ジュラ「ちょっとディータ、戦闘中だってことわかってるんでしょうね!」
ディータ「は、はーい!」
メイア「このレスポンス、慣れるまでに苦労しそうだな…」「とにかく無茶はするな。いいな!」
ディータ「ラジャーです、リーダー!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バート「何じゃこりゃあぁっ!? うわあぁっ!? ひゃああぁぁぁっ!」
マグノ「驚いたねぇ…あの金髪のボウヤ、艦の中に吸い込まれちまったよ」
〔走り寄る足音〕
ブザム「御頭…艦の方はどうです?」
マグノ「ああ、今ちょうど…」
〔撃破音〕
〔画面、震動〕

ブザム「おぉ…!?」
マグノ「とっと…」「この通り、動いたよ」
ブザム「…逃げ切れそうですか?」
マグノ「さぁねぇ…見当もつかないよ」

甲児「くっそー! この扉、全然開かないぜ!」
シン「文句を言う前に手を動かせよ、甲児! どっちにしろ、こいつを開けなきゃ…!」
〔撃破音〕
〔画面、震動〕

シン「くっ…! さっきより揺れが酷くなっている…!」
ジャミル「我々が辿り着くのが先か…。それとも、この艦の命運が尽きるのが先か…」

ジュラ「これじゃあきりがないよ! 本体を叩かないと!」
メイア「分かっている! しかし、攻めに転じるには手が足りない…!」
ディータ「もー! ディータたちをいじめる悪い宇宙人さんなんてキライー!」

ブザム「御頭、このままではシールドも保ちそうにありません」「クルーへの脱出命令を視野に入れるしかないかと」
マグノ「うむ…」
〔通信の開く音〕
ヒビキ「おーいっ! 聞こえるかーッ!?」
マグノ「! なんだい…!?」
ヒビキ「コイツを外してくれーっ! これじゃ身動き取れねー!」
マグノ「どういうことだい?」
ブザム「…御任せ下さい」「何のつもりだ?」
ヒビキ「決まってんだろ! 俺も戦うんだよっ!」
ブザム「戦う? お前が?」
ヒビキ「確かに俺はみっともねぇよ…! カッコわりぃよ…!」「だがなあ…! もうそんな自分にうんざりしたんだ!」
ブザム「男の意地か? それとも開き直りかな?」
ヒビキ「違う! 少なくとも今はもう違う!」「強くなる為に…! そして、俺が俺である証を立てる為だッ!!」
ブザム「………」
【シナリオエンドデモ終了】


[ヴァンドレッド・ディータ]
【シナリオデモ開始】

メイア「御頭! 敵のレスポンスが上がってきています! 我々だけでは、防御だけで精一杯です!」
マグノ「安心しな。今、援軍が向かったよ」「何しでかすか分からない奴がね」
ジュラ「援軍…?」
ヒビキ「なんだよ、相棒…。ちょっと見ない間に、お前も見た目が変わっちまってよ…」「…安心しろ。俺も変わる…変わってみせる…!」「このまんまじゃ終わんねぇぞ! 動かし方知らなくても、気合で動かしたらぁ!!」
〔バーニアの噴射音〕
ジュラ「何よアレ!?」
メイア「まさか、あの機体は…!」
ディータ「もしかして…」「ううん! 絶対間違いない! 宇宙人さんが、ディータたちを助けに来てくれたんだ!」
ヒビキ「寄るな、寄るなぁっ! この…! このぉっ!!」
マグノ「なんて無茶苦茶な戦い方だい。ありゃあ、長生きしそうにないねぇ」
ブザム「はい…」「でも、もしあの男が生き抜いた時は我々の常識がひっくり返される時かも知れません」
ヒビキ「おりゃおりゃおりゃああ!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ディータ「すごいすごーいっ! あの宇宙人さん、敵をバンバン倒しちゃってます!」「ディータも宇宙人さんを手伝ってきますね!」
〔ドレッドの飛行音〕
メイア「! 待て、ディータ! 戻れ!」
ディータ「大丈夫です! ディータには全部、わかってるんです!」
〔バーニアの噴射音〕
ヒビキ「あと少し…! もう少しで届くっ…!」(力が欲しい…もう一歩、踏み出せるだけの力が…)
ディータ(ディータには分かる…。この宇宙人さんがディータたちを、幸せの国に連れてってくれるって…!)「宇宙人さん!」
ヒビキ「俺は…! 負けねえぇっ!!」
〔スパーク音〕
〔画面、フラッシュ〕

エズラ「ディータ機及び、タラークの新型機体…。反応途絶しました…」
メイア「! そんな…!」
ジュラ「あのバカ…!」
マグノ「奇跡は…起きなかったみたいだねぇ…」
ブザム「…クルーに脱出命令を」
〔通信のコール音〕
エズラ「! 待ってください! ディータ機と新型の位置に新たな反応を確認!」
ブザム「ん…!?」
マグノ「アレは…!?」
ヒビキ「どうなってやがんだ、こりゃあ…!」
ディータ「すごーい! ディータと宇宙人さんのロボット、合体しちゃった!」
ヒビキ「どぅわっ!? なんで女がここにいんだよ!」
ディータ「ディータね、宇宙人さんと仲良くなりたいって思ったの! そしたらいつの間にか一緒にいて…」「これも宇宙人さんの力なんだね! ディータの願いを叶えてくれちゃった!」
ヒビキ「な、なにがなんだか…」
〔レーダー反応〕
ヒビキ「って、呆けている場合じゃねえ…! 敵はまだいやがんだ!」「とりあえず! アイツら全員ブッ倒すぞ!」
ディータ「はい! ディータ、悪い宇宙人さんを良い宇宙人さんと一緒に倒します!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

メイア「敵機…全滅…」
ジュラ「うっそー…。あのディータが男の機体と合体して、全部倒しちゃったってこと…?」
マグノ「アレが男の秘密兵器なのかい…?」
ブザム「まさか…これが奇跡なのか…!?」
ヒビキ「へへっ…届いた…! やっと、届いた…!」「のは…いいんだけどよ…」
ディータ「すごーい! すごーい、すごーい!! 宇宙人さんとディータが、敵をズバズバッって倒しちゃいました!」「宇宙人さんって、こんなに凄かったんですね!」「ディータ…すごく…すごーぅ…」
〔人の倒れる音〕
ディータ「くぅ…くぅ…」
ヒビキ「これが…これ…が…」
〔人の倒れる音〕

ヒビキ(画面オフ)(これが俺の…証なのか…?)
【シナリオエンドデモ終了】


[リラックス]
【シナリオデモ開始】

ヒビキ「はぁ…なんか疲れた」
甲児「どうしたんだ、ヒビキ。顔色がやばいぞ」
ヒビキ「わっかんねーだけどよ…。相棒に乗って戦うと、頭も身体も疲れるっていうかよ…」
ピョロ「情けない奴だピョロ~」
ヒビキ「この野郎…! なんでおめえみてえなポンコツに言われなきゃなんねえんだ!」
ピョロ「ポンコツとはなんだピョロ!」
シン「…なあヒビキ。こいつって…こんな喋り方だったか?」
ディータ「というか、これってなあに?」
ヒビキ「ナビロボとかいう奴らしいけどよ…この艦が合体した今じゃ役に立つかどうか怪しい奴だぜ」
ピョロ「馬鹿にすんなー! 壊れてないピョロー!!」
ヒビキ「んじゃあ男の艦と女の艦がどうして合体したのか教えやがれ!」
ピョロ「ピョ、ピョロ…それは…」「ガガッ…ガガッ…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

ジュラ「うわ…!?」
ヒビキ「やっぱポンコツじゃねーか」
甲児「ま、まあ話を少し戻すとして…』『一度、お前の機体を調べた方がいいかもな。俺のマジンカイザーみたいに、パイロットに負担を強いるシステムかもしれねえからよ」
ヒビキ「おめえが乗ってるヤツもそうなのか?」
甲児「ああ、そうさ。その分、パワーはダンチだぜ!」
バート「いやぁ、是非その力にあやかりたいものですな。なんせ我々は現在、どの程度の戦力を有するか分からない敵に襲われているわけですから」
シン「ああ。俺たちの機体も取り戻せたし、これからは一緒に戦わせてもらうよ」
ジャミル「その時はよろしく頼む。ヒビキ・トカイ」
ヒビキ「お、おう…」「…任せておけってんだ!」
甲児「なあに、数をこなせば、負担にも慣れていくと思うぜ」
ヒビキ「そうなってくれると正直助かるぜ」「なんていうか、やたら腹が減るっていうかよ…」
メイア「あの程度の戦いで値をあげるとは…男というのは聞いていたより、情けない生き物らしい」
ヒビキ「…っ! 誰が根をあげるか! ただ戦いにはリキがいるから、腹が減るってだけだろうが!」
ディータ「宇宙人さん、お腹空いているの!?」
〔衣擦れの音〕
〔画面、ピンクにフラッシュ〕

ヒビキ「だあっ!? て、てめえ俺にくっつくんじゃねえ! さっさと離れやがれ!!」
ディータ「それじゃあディータが宇宙人さんのために、美味しいお弁当を作るね!」
ヒビキ「聞きやがれ、人の話を!」
ジュラ「ねえディータ…なんだってそんなに、その男のこと気に入ってるの? 他にも男はいるじゃない」
ディータ「ディータには分かるの! 宇宙人さんはディータたちを幸せの国に連れてってくれる宇宙人さんなんだって!」「だって宇宙人さんは、ディータたちの艦を助けてくれたんだもん!」
ヒビキ「いや、そりゃ自分が生き残るためだったら助けるに決まって…」
ディータ「ディータね、宇宙人さんとお話したり、宇宙人さんのUFOに乗ってみたかったの! だからディータは今すっごく幸せなんだぁ」
ヒビキ「だから聞けよ、話を!」
甲児「宇宙人と話してみたいか…。気持ちはわかる気がするな」
メイア「ディータ、我々は女だ。敵対している男と馴れ合うなど…」「ましてや、男に助けてもらうなどという考えは言語道断だ」
ディータ「で、でもリーダー…」
〔歩み寄る足音〕
マグノ「やれやれ…男たちをクルーとして迎え入れるって連絡をしたばっかだってのにねぇ…」
メイア「! 御頭…!」
マグノ「メイア、さっきの艦内放送で流した通りだよ。ガスコーニュが敵の残骸から入手したデータ…それを解析して入手した作戦暗号…『刈り取り』」「奴らは男も女も関係なく刈り取るつもりだ。商売相手をみすみす滅ぼさせないために、男もクルーとして迎え入れるって言っただろ?」
メイア「はい…」
マグノ「それとディータ」
ディータ「は、はい!」
マグノ「確かに男もクルーの一員だ…だけどあんたはそれに頼って、何もしないってのかい?」
ディータ「い、いえ! ディータも宇宙人さんと一緒に戦います!」
マグノ「あんたらが合体した機体は、どうやら他とは違うみたいだからね。期待しているよ」
ディータ「はい!」
ジャミル(男性であるヒビキたちタラーク側もそうだが…女性であるメジェール側も異性に対し毛嫌いをしている人間が多い)(幸いなことに艦長を始め、上の人間は柔軟に対応している…後は下の者同士が問題を起こさないかだが…)
マグノ「さて、と…こうしてあんたらを集めたのは他でもない。あたしらはこれから一緒に戦うことになったんだ」「なのにあたしらはお互いのことを何も知らない。ドレッド隊とは何度か顔合わせしたね? ここに居るのが他のクルーだよ」
バート「他のクルーって…」
ドゥエロ「見たところ、3人しかいないが…」
マグノ「男に対して警戒心の強い女が多くてね。今まで男が敵の環境で過ごしてきたんだ。仕方がないだろ?」「ここにいるのは好奇心の強い者か、男への敵対心が薄い大らかな者だよ。この艦で過ごす上で困ったら頼るといい」
ブザム「本来ならもうひとりガスコーニュという者も来る予定だったが…仕事に取りかかっていて、別の機会に紹介する」「それではパルフェ…まずはお前から自己紹介だ」
パルフェ「機関長のパルフェだよ。ドクターとは会ってるよね?」「艦内の異変とか見つけたら、私に連絡をよろしくねー!」
甲児(すごいビン底眼鏡だ…。ありゃあカワイ子ちゃんだぜ、絶対…)
パイウェイ「ナース兼この艦のスーパーアイドル、パイウェイちんだよ!」
シン「ナース…? こんなに小さい子が?」
甲児「…大丈夫なのかよ?」
パイウェイ「バカにしないでよ! コンディションチェックは得意中の得意なんだから!」
ブザム「と言っているが…実際はそれしか出来ない」
パルフェ「ドクターがいてくれて、正直助かってるんだよねー。他に医療知識がある人が少ないからさー」
パイウェイ「むーっ…!」
ドゥエロ「私の知識は男の身体を治すためのものだ。先ほどのように、女性固有の器官で問題が発生した場合、助力を頼むこともあるだろう」「その時は、よろしく頼む」
パイウェイ「いっ…!?」
シン「問題が発生って…何かあったのか?」
マグノ「そうだね、それを説明する前に…エズラ」
エズラ「はい…オペレーターのエズラです。パイロットのみなさんとは、話すことも多くなると思います」
ジャミル「確か、あなたは先ほど医務室に運ばれたようだったが…何かあったのか?」
メイア「大丈夫だったのか、エズラ。倒れた原因はなんだ?」
エズラ「それが…その…」
ドゥエロ「この患者の体内に、別の生命体が寄生している」
ジャミル「寄生っ…!?」
エズラ「だ、だから違いますー!」「私…赤ちゃんができたんです」
甲児「赤ちゃん…! これまた凄いタイミングで…!」
ジュラ「ちょっとー! いつの間にファーマになったのー!?」
シン「ファーマ…?」
ディータ「オーマは誰ー!?」
ヒビキ「オーマ…?」
バート「子供って、工場で作るんじゃなかったのか…!?」
甲児「え、そうなのか…!?」
マグノ「ふむ…。どうやら、お互いの知識や認識にだいぶ乖離がありそうだね」「この機会に、とことんお互いの情報を交換しようじゃないか」

マグノ「にわかには信じ難いが…これまでの情報を整理すると信じるしかないね…」
ブザム「御頭の知る地球とは別の地球…。別の歴史を辿った宇宙…」
ジュラ「別の宇宙じゃ男と女が一緒に暮らしているなんて…」
ディータ「ねーねー質問ー! みんなの世界だと男の人と女の人って、どうやって生まれてくるのー!?」
シン「俺たちの世界のコーディネイターってのだと、メジェールの人たちの生まれ方に近いかな…」「一度遺伝子操作を受けた後、母体に受精卵が戻されるから」
エズラ「男の人でも、母体で育つってこと…?」
シン「ああ、それが普通だよ」
ディータ「じゃあ、甲児やジャミルさんはどうやって生まれたの?」
甲児「ど、どうやってって…」「男の…なんだ…赤ちゃんが作られる元と…女の人の赤ちゃんの元がくっつくというか…」
ジャミル「…植物のおしべとめしべという概念はあるのか?」
ドゥエロ「ああ…それならば…」
ジャミル「人間の男にも女にも、それに該当する器官があると考えれば想像しやすいだろう」「詳しい説明は、ま今度にしよう…」
バート「しっかし想像できないねえ…。お腹の中に赤ん坊がいるのもそうだけど、男と女で子供を作るなんてな…」
ヒビキ「ああ…まったくだぜ」
ディータ「………」
ヒビキ(俺がこいつみたいな女と赤ちゃんが作れるってことだろ…? そんなんどうやって作るってんだよ…)(しかも、工場の試験管じゃなくって、女のお腹の中で育つって…)
ディータ「! なになになに!? 宇宙人さん、ディータのこと見つめてる…!?」「もしかして、ディータに聞きたいことでもあるの!?」
ヒビキ「だあぁ!? ねえ! なんにもねえよこのバカ!」
ディータ「遠慮しないで! ディータ、なんでも答えちゃうからー!」
〔衣擦れの音〕
〔画面、ピンクにフラッシュ〕

ヒビキ「だああぁぁぁぁっ! 俺にくっつくんじゃねえ! 離れやがれこの女ああぁぁぁぁ!!」
【シナリオデモ終了】


[予兆]
【シナリオデモ開始】

パイウェイ「パイチェ~ック…! 男たちが…クルーとして迎え入れられて数日経つけど、早くも問題が発生…!」
ヒビキ「だーかーらー! 助けてやったんだから俺らの言うことを聞くのが浮世の義理ってモンだろーが!」
甲児「俺たちだって役に立っているだろ? だからもっと俺たちの待遇を良くして欲しいんだよ」
パイウェイ「生命があるだけでも感謝すべきなのに、ちょ~とばかし刈り取りの迎撃に役に立ったからって見返りを寄越せだなんて…」「男とは…図々しい生き物…と…」
マグノ「まぁ、言いたいことはわかるさね。で、具体的にはどうして欲しいんだい?」
ヒビキ「まず、あの女がどっかやってくれぇー! 宇宙人宇宙人ってやかましい奴!」
マグノ「おぉ、ディータだね」
甲児「それから食事! 俺たちにも食い物を分けて欲しいんだよ!」
マグノ「艦に積んであった男の食料は渡してやったじゃないか」
甲児「あんな錠剤みたいなもんじゃ、いくら栄養があったって食べた気がしねえよ。食事らしい食事がしてえんだよ」
ヒビキ「それと、あの顔に変なの付けた暗い女だ! アイツに文句を言わせんな! 男の戦いに、口出しは要らねぇんだよ!!」
シン「お前ら…もうちょい建前とか方便とか使えないのかよ…」
マグノ「…そうだねぇ。だったら、レジ係の仕事はどうかね?」
ヒビキ「レジ係?」
マグノ「凄い仕事さ。別の親分が仕切っているからねぇ」「上手くこなせば、あんたらの頼みも考えてやってもいいよ」
シン「いや、凄い仕事って…ただのレジ係だろ? それに考えてやったもいいって、それじゃあ…」
ヒビキ「別の親分か! 上等じゃねーか!!」
〔歩き去る足音〕
甲児「よし! 俺たちも行くぞ、シン!」
シン「なんで俺まで…!?」
甲児「何が待ってるか分からないんだ! 味方は多いに越したことはない!」
〔歩き去る足音〕
シン(画面オフ)「道連れを増やそうとするなよ! 俺は関係ないだろぉぉ…!」
〔ハッチの開閉音〕
マグノ「まだまだ青いねぇ…」
ジャミル「マグノ艦長」
マグノ「おや、まだ繋がっていたのかい」
ジャミル「…あえて、ヒビキを放っておかれましたな」
マグノ「フ…」「あのヒビキとかいうボウヤが持っている力は大したもんさ」「しかしいかんせん、心が力に追いついていない。その先に待つものは…」
ジャミル「心か身体か…彼は大きな傷を負うでしょう。そうなる前に道を示さねば」
マグノ「なら…あんたにも仕事を頼んでいいかい? ジャミル」
ジャミル「私に出来ることなら」

ヒビキ「だぁっ…! ちっくしょう! やっぱ騙されただけだよなぁ、俺ら!」
甲児「体よく倉庫の掃除を押しつけられただけな気がするし…」「レジ係の仕事だって、あんなに身体にぴったり張り付くミニスカを履いてやる意味あったのか…?」
シン「…なんで俺まで。俺は止めようとしていたのに…」
〔歩み寄る足音〕
ジャミル「しごかれているようだな、お前たち」
甲児「ジャミルさん…!」
シン「もしかしてジャミルさん、こうなるのわかってたんじゃ…」
ジャミル「相手の気持ちを理解するには、相手の苦労を知ることが手っ取り早い」「お前たちはひとりで戦っているわけじゃない。機体を万全に仕上げてくれる人がいて、改めて満足に戦えているんだ」
甲児「ですがこの艦は男の人数が少ないし、俺たちの肩身はやっぱり狭いですよ」
ヒビキ「男の扱いを変えてもらうには、男の有能さをわからせてやるしかねえだろうが!」
ジャミル「あくまで我々は捕虜でしかなかったのだ。敵として教えられてきた男を急に同じ待遇で扱えば、女性との間に軋轢が生まれる」「マグノ艦長を始め、上に立つ者たちはバランスをとりながら我々に配慮している。ガスコーニュからそういう話は聞かなかったか?」
ヒビキ「それは…」

ガスコーニュ(画面オフ)「海賊には男も女もない。あんたら、命拾いしたんだよ」「これがメジェールの正規軍だったら吠える間もなく、おっ死んでるよ」

ジャミル「ヒビキ。今まで女性は敵だと教えられた君に、考え方を急に変えろなどとは言わない」「ただ、知っていて欲しいのだ。女性には女性の苦労がある。君と同じように、現状を変えたいと願っていると」
ヒビキ「………」

ガスコーニュ(画面オフ)「メジェールって国はね、みんな仲良し、みんなで楽しく、って世界。ただ、それも表向きだけ…」「女って言うのは見栄っ張りな所があってね。おかげで無駄なエネルギーばかり使って、挙句にユニットのひとつを閉鎖しなきゃなんなくなった」「行き場のなくなった私らのために、御頭が海賊を旗揚げしたんだ…」
〔画面、発光〕
ディータ(画面オフ)「ディータには分かるの! 宇宙人さんはディータたちを幸せの国に連れてってくれる宇宙人さんなんだって!」

ヒビキ(…あいつも、俺と同じだったのか?)
甲児「なら、俺たちはいつまでこのままだと言うんですか?」
ジャミル「彼女たちが我々の働きを認めてくれた時だ。互いの尊重を認め合うのには、時間がかかる」
シン「…どこの世界でも、それは一緒ですよね」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕

ヒビキ「! なんだ!?」
シン「刈り取りの奴らの襲撃か!?」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジュラ「敵の動きが日に日に厄介になってきているわね…!」
メイア「敵も我々の動きを分析し、学習しているというのか…!」
ディータ「リーダー! 宇宙人さんを呼びましょう!」
ジュラ「宇宙人って…」
メイア「っ…! あのヒビキとかいう男か…!」「駄目だ、男に助けを求めるなど! 男は我々、女の敵なんだぞ!? そんなことすら、もう忘れたのか!」
ディータ「でも、いい宇宙人さんです!」
メイア「人の力を当てにするなと言っている! 危機は自力で乗り越えるんだ!!」

ブザム「どうしますか、御頭。ドレッド隊がやや押されていますが…」
マグノ「焦るんじゃないよ。この程度の壁、あの子たちなら乗り越えるさ」「とはいえ、そろそろあのボウヤもわめき出す頃か…」
〔通信の開く音〕
ヒビキ「おい、ばあさん! 俺も出撃させろ!」
マグノ「ほらね…」
ブザム「フ…」
マグノ「おや、どうしたんだい? あんたにはガスコーニュの下で仕事するように頼んだはずだがね」
ヒビキ「んなこと言ってる場合かよ! 敵が来たってんなら、俺が出撃せずにどうするって…」
ジャミル「ヒビキ。ここはメイアたち、ドレッド隊に任せてみろ」
ヒビキ「女たちに男のスゲェとこを分からせねえと、いつまでも状況が変わらねえだろうが!」
甲児「…けど俺たちは、まだメジェールの人たちの凄いところを見ていないだろ?」
シン「自分の良いところを認めさせる前に、相手の良いところを認めないとな」「それにメジェールの人たちがダメだったなら、お前を売り出すチャンスにもなるぞ」
ヒビキ「俺はそんなセコい真似をしたいわけじゃねえ!」
マグノ「いいから、黙って見ておきな。あの子たちの戦いを、あんた自身の目でね」
ヒビキ「………」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕

ヒビキ「! なんだ…!?」
シン「敵の増援か!?」
マグノ「何が起きているんだい」
エズラ「エネルギー反応増大を確認! これは…!」「私たちが前に別の宙域に飛ばされた時の反応と似ています!」
甲児「なんだって…!?」
ジャミル「何かが…来るというのか!?」

〔画面、フラッシュ〕
メイア「い、今の光は…」
マグノ「エネルギー反応のあった場所、調べな」
エズラ「はい!」
〔レーダー反応〕
エズラ「…機体反応、1機のみ!」
シン「! あ、あれは…!」
ジャミル「まさか…!」
竜馬「………」
甲児「竜馬さん…なのか!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[乱戦]
【シナリオデモ開始】

甲児「竜馬さん! そのゲッターに乗っているのは竜馬さんなんだろ!」
竜馬「………」
ジャミル「生きているなら返事をしろ、竜馬!」
マグノ「…エズラ、生体反応を探してやりな」
エズラ「了解」
〔レーダー反応〕
エズラ「生体反応…ひとつ確認いたしました」
甲児「ふぅ…」
マグノ「メイア、とりあえずその機体を回収しな。刈り取りとの戦闘で大変だろうが、頼んだよ」
メイア「了解です」
ヒビキ「おめえらの仲間なんだろ? 生きてたみたいで良かったじゃねえか」
シン「ああ、気絶しているだけみたいで…」
〔レーダー反応〕
エズラ「! 待ってください! 周囲に生体反応多数確認!」「でも、こんなことって…!」
マグノ「どうしたんだい? 報告しな」
エズラ「…後から確認された生体反応は、宇宙空間を生身で活動しています! こんなこと、ありえません!」
甲児「なんだって…!?」
ジャミル「まさか、奴らまで…!」

インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ…!」
ジュラ「な、なんなのよー! あの気色悪い奴らはー!」「ちょっとディータ! アレもあんたの好きな宇宙人なんでしょ! なんとかしなさいよー!」
ディータ「む、無理だよぉ! どう見たってアレは悪い宇宙人さんたちだもん!!」

ジャミル「マグノ艦長! 出現した機体は我々が探していた仲間のものです!」「そして同時に出現した生物は、インベーダーという恐ろしい生物です…!」
マグノ「…意思疎通は取れる相手かい?
ジャミル「いいえ、コミュニケーションは不可能です。奴らは本能のままに人を襲います。凶暴かつ凶悪な力を秘めている相手です」「マグノ艦長、我々の出撃許可を!」
マグノ「…いいだろう。ジャミル、甲児、シン…それからヒビキも。あんたも出撃しておくれ」「ドレッド隊には、あんたらのサポートに回るよう命じておくよ」
ジャミル「ありがとうございます」

ジュラ「あの気持ち悪い奴ら、この機体を狙っている…?」
メイア「くっ…! 刈り取りの奴らもまだいるというのに、あのような奴らの相手までするとなると…」
マグノ「メイア、あんたらの部隊はそのまま一旦艦に戻りな。まずはその機体を回収しなければね」「後のことは、あいつらに任せな」
ジュラ「あいつらって、まさか…」
ヒビキ「よっしゃあっ! ようやく俺らの出番か!!」
シン「ヒビキ、ジャミルさんの指示に従えよ! 相手は危険な生物だ!」
ヒビキ「ヘッ、わかってらぁ! お前らのマジな態度を見れば、そんくらいはな!」
ジャミル「取り付かれたら死ぬと思え。そのぐらい危険な相手だ…!」
メイア「! なぜ男が戦場に出ているんだ!?」
マグノ「あたしの命令だよ、メイア。ドレッド隊は機体を回収後、サポートに回りな」
メイア「ですが御頭! 男に勝手をさせればパイロットの士気に大きな影響を与える危険が…!」
ヒビキ「おめえ、バカじゃねーのか!?」
メイア「なっ…!?」
ヒビキ「生きるか死ぬかの状況の時にまで、くだらねえことにこだわってるんじゃねえ!」「今は男と女が力を合わせなきゃいけない時なんじゃねーのか!!」
マグノ「メイア…あの敵は私らにとっては未知の敵だ。あたしらが生き残るには互いの足りない部分を補い合わなきゃいけないのさ」
メイア「…分かりました。ドレッド隊、後退します…」
ヒビキ「後のことは任せておきな。アイツらは俺らがきっちりと…」
ディータ「宇宙人さん、悪い宇宙人さんと戦うの!?」
ヒビキ「へ!?」
メイア「! 待て、ディータ! 我々は…!」
ディータ「宇宙人さーん! 合体しましょー!」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕

ヒビキ「お、おめえいきなり何しやがる!?」
ディータ「だって、あんな危険で悪い宇宙人さんの相手を、宇宙人さんだけに任せられないよ!」「宇宙人さんを危険から守るために、ディータは宇宙人さんと一緒に戦うの!」
ヒビキ「一緒に戦うってお前な…」
〔レーダー反応〕
ジャミル「敵が目の前まで迫ってきている! そのまま戦うしかないぞ、ヒビキ!」
ヒビキ「わぁったよ! フンドシの紐締めてかかれよ、女!」
ディータ「うん! フンドシが何なのかは分かんないけど!」「ディータ、宇宙人さんと一緒に悪い宇宙人さんをやっつけるよ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

甲児「インベーダーと刈り取りの奴らが、潰し合っている…!?」
シン「けど、どちらも俺たちへの攻撃の手を止める様子はない!」
ジャミル「奴らを同時に相手をするのは得策ではない! こちらに向かってくる相手だけを撃ち落とすのだ!」
ヒビキ「みみっちい戦い方は性に合わねえが…! 仕方がねえか!」

ヒビキ「こいつで…どうだあぁぁっ!!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ…!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

ディータ「効いている…! ディータたちの攻撃、効いているよ宇宙人さん!」
ヒビキ「お、おう! 当たり前じゃねえかよ!」「化け物だろうがなんだろうが、俺の相棒に倒せない敵はいねえんだよ!」
甲児「やるじゃねえか、ヒビキ!」
ジャミル(ヒビキの攻撃に対する、奴らの反応…。あれは…)
ヒビキ「おらおらおらぁっ! このまま一気に倒してやるぜ!!」

ヒビキ「さあ、次はどこのどいつだ!」「って…」
ディータ「悪い宇宙人さんたちが退いていく…」
ジャミル「ひとまず、犠牲者が出なかったことを喜ぶべきか」
シン「…今度遭遇した時は、絶対にインベーダーの奴らを一匹残らず倒しましょう」
甲児「ああ、この宇宙のためにもな」
マグノ「刈り取りの奴らも撃退した。全機、帰還しな」
ジャミル「了解です」
メイア「ディータ。戻って来たら話がある」
ディータ「は、はーい…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

メイア「ディータ。なぜ私の命令を聞かず戦場に残った」
ディータ「そ、それは…宇宙人さんが悪い宇宙人さんと戦って危ないと思って…」
メイア「戦いは遊びじゃないんだ! ひとりが命令を無視することで、誰かの死に繋がるかも知れないんだぞ!」
ディータ「ご、ごめんなさい…。リーダー…」
ヒビキ「おい、ちょっと待てよ」
ディータ「宇宙人さん…」
ヒビキ「たしかにこの女は命令を無視したかもしれねえ」「けどな、こいつが合体してくれたおかげであのインベーダーとかいう奴らをずいぶん倒せたんだぞ」
シン「そういえば…ヒビキたちの放ったビームは、インベーダーに効果的だったな…」
甲児「ああ…ゲッター線による攻撃と遜色ねえ効果だった」
ジャミル(ヒビキたちの機体に積まれた、ペークシスというエネルギー源…)(タラークとメジェールのふたつの艦が合体したのもそれが原因だという話だが…やはりペークシスに理由が…?)
メイア「それとこれとは別の話だ」
ヒビキ「別の話なんかじゃねえだろ! おめえは命令無視が誰かの死に繋がるかもしれねえって言ったな!」「だったらこいつの命令無視のおかげで、俺らの中の誰かの生命が助かったかもしれねえってことを無視するんじゃねえ!」
ディータ「う、宇宙人さん…」
ジュラ「そんなの詭弁じゃない」
ヒビキ「それがなんだってんだよ。女ってのは、助けられた恩を仇で返す奴らだって言うのかよ」
メイア「フン…あれほど女を嫌っていたお前が、女を庇うとはな…」
ヒビキ「さっきも言っただろうが。生きるか死ぬかの状況の時にまで、くだらねえことにこだわってるんじゃねえよ」「俺はこの女に助けられた! その事実を見ねえ振りするなんて、みっともねえ真似はしねえってだけだ!」
メイア「………」
ディータ「う、宇宙人さん…。ディータのことなら大丈夫だから…」
マグノ「そこまでだよ」
メイア「! 御頭…!」
マグノ「ディータ…リーダーであるメイアの命令を聞かず、戦場に残ったのは懲罰もんだね」
ディータ「ご、ごめんなさい…御頭…」
ヒビキ「だからそれは…!」
マグノ「けど…あのインベーダーとかいう奴らを一番倒したのはあんたとヒビキだ。その働きは認めてやらないとね」
ディータ「!」
マグノ「よって、ディータはヒビキと共にこの後艦内の掃除を隅々までするように! それでディータの命令違反の件は手打ちだよ!」
ヒビキ「なぁっ…!?」
メイア「御頭…」
マグノ「メイア…あたしらは軍隊じゃない。海賊なんだ」「確かに規律は必要だが…良い働きをした奴には、ちゃんと報酬も与えないとね」
メイア「掃除の懲罰が報酬ですか?」
マグノ「あの子にとっては何よりの褒美だろうよ…。見てごらん、あの嬉しそうな顔…」
ディータ「やったやったー! 宇宙人さんのおかげで、掃除だけで済んだよー!」「ありがとう、宇宙人さん!! やぱり宇宙人さんはディータを助けてくれる、良い宇宙人さんだったんだね!」
ヒビキ「は、離れやがれこの女…!」「つーか待ちやがれ! なんだって俺が一緒に掃除しなきゃいけねえんだ!」
マグノ「おや? あんたはさっき、ディータに助けられたと言ってたじゃないか。恩を仇で返すのか、ともね」「…それとも男ってのは、自分の言った言葉に責任を持たない、口だけの奴らだってのかい?」
ヒビキ「…っ! んなわけねえだろうが!」「上等だよ! 倉庫だろうとトイレだろうと、隅々まで奇麗に掃除してやらぁ!」
ディータ「宇宙人さん…」
ジャミル(どうやらマグノ艦長が一枚上手だったようだな)
マグノ「話はまとまったね。それじゃあこの話はここまでだよ」「あんたらに紹介しないといけない奴がいるもんでね」
ジュラ「紹介しないといけない奴って…」
〔歩み寄る足音〕
竜馬「ずいぶん助けられちまったみてえだな…感謝するぜ、お前ら」
甲児「竜馬さん!」
シン「生きてたんですね!」
竜馬「なんだよ、シン。俺がくたばってた方が嬉しかったのかよ」
シン「そんなこと一言も言ってないじゃないですか!」
竜馬「冗談だよ、冗談」
ジャミル「よく生きていた…竜馬」
竜馬「悪りぃな、ジャミル。面倒なことに巻き込んじまってよ」
ジャミル「いつものことだ」
竜馬「ハッ…! こいつ!」
ジュラ「えーと…誰? その人」
甲児「ああ、悪い悪い…。紹介がまだだったよな」「この人は流竜馬さん。俺たちと同じ世界の人で、歴戦の勇士だ!」
シン「インベーダーのことなら、ここにいる誰よりも詳しいんだ」
ジャミル「竜馬、彼らに自己紹介を…」
竜馬「………」
〔歩み寄る足音〕
ヒビキ「お、おい…? なんで俺の相棒に近付くんだ…?」
竜馬「間違いない、こいつだ…」
ヒビキ「ちょっと待て、おめえ! それ以上俺の相棒に近付くんじゃねえ!」
竜馬「…声が聞こえた」
ヒビキ「は…? 声…?」
竜馬「インベーダーと戦っている最中、俺は突然不思議な光に包まれた…。そう、ゲッター線のエネルギーだ」「俺の意識は果てしない宇宙空間を彷徨った。そしてすべての生命の記憶を…」
ジュラ(この人…頭大丈夫なの?)
竜馬「その時に声が聞こえた…」「ヒビキ・トカイ。お前の名を呼ぶ声がな」
ヒビキ「な、なんで…俺の名前を…」
甲児「竜馬さん…いったい、何が…」
竜馬「俺を呼んだ声の主…。それは恐らく、こいつなんだろう…」
ヒビキ「俺の相棒の…声…!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[襲来]
【シナリオデモ開始】

ヒビキ「はー…。やっと艦内の掃除の全部が終わった…」
ディータ「ごめんね、宇宙人さん」
ヒビキ「別に…おめえが謝ることでもねえだろ」
ディータ「えへへ…」
ヒビキ「なに笑ってんだよ」
ディータ「だって、ディータを庇ってくれた宇宙人さんがかっこよかったんだもん!」
ヒビキ「いや、別にお前を庇ったわけじゃあ…」
ディータ「やっぱり神様がディータの夢を叶えてくれたってことなんだよね、これって! ディータ、ずっと夢に見ていたことがあって…」
ヒビキ「聞いちゃいねえ、俺の話を…」「………」
〔画面、発光〕

ヒビキ「相棒の声が聞こえたって…どういう意味だ!」
竜馬「そのままの意味だ。俺はお前の機体から声を聞いた」
ジュラ「えーと…あなたたちのお友達ってワームホールで転移中に頭をどかっと、ぶつけたりとかしちゃったんじゃない?」
ジャミル「…竜馬はゲッターロボを操るパイロットだ」「そしてゲッターロボとは、ゲッター線という意志を持ったエネルギーを源としている」
メイア「ゲッター線?」
ヒビキ「意志を持ったエネルギーって…本気で言っているのかよ?」
甲児「世界には俺たちが理解できない現象が確かに存在している…。この艦のペークシスだってそうだろ?」
シン「ふたつの艦を無理矢理合体させてひとつの艦にするってことだって、普通ならあり得ないようなことなんだ」「だったらペークシスが意志を持っているってこともすぐに否定しなくたっていいだろ」
ヒビキ「………」
〔画面、発光〕
????(画面オフ)「お前は何故存在する…?」「お前が…」「お前と言う存在である証は何か…?」
〔発光、収束〕
ヒビキ(あの時の声…あれがそうだとでも言うのか?)
竜馬「心当たりがあるようだな」
ヒビキ「それがもしそうだったとして…! おめえに何か関係があんのか!」
竜馬「それは俺も知りたいところだ。俺たちは何故、ここに来たのか」「俺たちが出逢った理由(わけ)とは…」
ヒビキ「………」
〔画面、発光〕

ヒビキ(あいつらがここに来たのも、何か理由があるってのか…?)
ディータ「ねえ、宇宙人さんはどう思う!?」
ヒビキ「あ…悪りぃ、話聞いてなかったわ」
ディータ「え~! 酷いよ、宇宙人さん! ディータの話を聞いてないだなんて!」
ヒビキ「いや、おめえがそれを言うのかよ!」

ヒビキ「だから、おめえが最初に俺の話を無視したんだろうが」
ディータ「えー、ディータは宇宙人さんのお話を無視したことなんてないよぉ」
ヒビキ「自覚なしかよ、こいつ…」
????(画面オフ)「あー、なによこれー!」「どれもこれも品切れじゃなーい!」
ヒビキ「なんだ…? やけに騒がしいな」

甲児「かぁーっ! うめぇー! こんなご馳走なんて、こっちの世界に来てから初めてだぜー!」
ピョロ「よくもあれだけの量を、ひとりで食べきったもんだピョロ…」
シン「前からよく食ってはいたけど、まさかここまでとは…」
〔歩み寄る足音〕
ヒビキ「甲児…もしかしてだけどよ、このテーブル一面に並んだ皿…おめえひとりで食ったのか?」
ディータ「すごい量だよね…。十人分以上はあるのにほとんど空だよ?」
甲児「いやぁ、まともな食事が久しぶりだったから、ついつい食べ過ぎちゃったぜ」
バート「うっぷ…。見ているだけで胃もたれしてくる…」
ドゥエロ「これほどの食事の量、どのように拡張すれば胃袋の収まるというのか…非常に興味深い…!」
バート「変わってるよねぇ、あんたも…」
ヒビキ「おめえが今食べてるの、結構美味そうだな…。そりゃなんつう食い物だ?」
甲児「ペスカトーレってやつだな。こいつが最後の一食でな、危なかったぜ」「…ああ、美味かったー!」
〔歩み寄る足音〕
メイア「兜甲児…少しいいか」
甲児「メイアさん?」
ヒビキ「なんだよ、またおめえか…。次は何のイチャモンをつけに来たんだ
メイア「今はお前に話しかけているわけじゃない。兜甲児に話を聞いている」「御頭によってお前たちの自由も多少は許された…食堂の開放もそのひとつだ」
甲児「は、はい…」
メイア「しかしそれは団体生活を送る上で、他人に気を遣わなくていいということではない」
甲児「そ、それはもちろん」
メイア「ならば他の者のことを考え、食べるペースを落とすなり、食事量を減らすことも出来るはずだ」「お前がひとりで食べ過ぎたせいえ、他の者が食事をできなくなっている」
甲児「わ、悪かったとは思ってはいるんだ」「でもよ、ロボットに燃料が必要なように、パイロットの俺にも燃料が必要だろ? ひいてはそれが艦のみんなを守ることにも…」
ヒビキ「その通りだぜ。男は女よりも力があるから、その分食う量も違うんだよ」「俺らがお前らを守るためにも必要なことなんだよ」
メイア「…まるで自分たち男が女よりも優れているかのような言葉だな」
甲児「い、いや…! そんなつもりで言ったわけじゃなくって…」
ヒビキ「もっとはっきし言わねーと伝わんねーのかよ」
甲児「待て待てヒビキ! 必要以上に油を注いでくれるなって!」「これに関しては俺が全面的に悪かった! 次からは本当に気をつけるからよ!」
メイア「…気をつけるのならばそれでいい」
ヒビキ「ふん…」
甲児「はぁ…よかったー…」「なんだか安心したら腹減ったな」
〔ズッコケ音〕
〔画面、震動〕
〔ズッコケ音〕
〔画面、震動〕

ディータ「うそーっ!? まだ食べるのぉ!?」
パイウェイ「パイチェ~ック…! 男は女の10倍以上は食べる大食いの生き物…と」
シン「いや、甲児を基準にされても困るぞ!」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕

エズラ「敵機、本艦に接近中! 先日交戦した、インベーダーと思われます!」
ジュラ「インベーダーって、またあの気持ち悪い奴らぁ…!?」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ディータ「宇宙人さーん! 合体しよー!」
ヒビキ「おわっ…!?」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕

ヒビキ「おまっ…! いきなり合体するんじゃねえよ!」
ディータ「だって、あのインベーダーっていう敵と戦うんだったら、ディータと合体しないと!」「ディータたちが合体しないと、ビームも撃てないでしょう?」
ヒビキ「…わあったよ! そんかわし、とっとと敵をぶっ潰すぞ!」
ディータ「うん!」

インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ!」
ジュラ「もー、いやー! 気色悪いから近付かないでってばー!」
竜馬「ゲッタートマホーク!」「おらおらおらおらぁっ!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

ジュラ「嘘でしょ…。あの気持ち悪い敵を、斧やら爪やらで引きちぎってるんだけど…」
ヒビキ「歴戦の勇士ってのは本当だったんだな…! あの戦い方…なんて言うかよ…」
ジュラ「野蛮よね…」
ヒビキ「っ…! 野蛮とはなんだこの女! 無茶苦茶カッコイイだろうが! あれこそ男の戦い方なんだよ!」
ジュラ「知らないわよ、男の美学なんて…」
竜馬(なんだ…? インベーダーの野郎共の動き…どうも何かが違う…)(だが、何が違うのかが分からねえ…! 嫌な予感がしやがるぜ…!)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シン「インベーダーの数が減ってきた!」
ジャミル「このまま一気に、奴らを殲滅して…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

メイア「くっ…!?」
ディータ「リーダー…!?」
ヒビキ「くそっ! 一匹隠れてやがったのか!?」
竜馬「まさか、奴らの狙いは…!」「そいつを引き剥がせ、メイア! 取り込まれるぞ!」
メイア「い、いや…!」

メイア「な、なに…これ…!」「こわい…こわいよ…!」
インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ!」
メイア「! 見るな! 見るなああぁぁぁぁ!」

甲児「まずい…! これ以上、インベーダーに取り込まれたら!」
ヒビイ「この野郎…! そいつを離しやがれ!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔スパーク音〕

ディータ「宇宙人さん…! ディータたちも取り込まれてる!」
ヒビキ「直接剥がすのは無理ってことかよ…!」
メイア「よ、よせ…! 私に…構うな!」
ヒビキ「勝手な事を言うんじゃねえよ!」
メイア「!」
ヒビキ「おめえみてぇなムカつく女でも、目の前で死なれちゃあ気分が悪いんだよ! 自分ひとりで生きていると思うなっ!!}
メイア「っ…」
インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ!」
ヒビキ「へっ…! 取り付こうとしてんなら都合がいいぜ…!」「外しようがねえからなぁ!!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕

インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ…!?」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

シン「インベーダーだけをビームで焼いた…!?」
竜馬「ヘッ…! 上手いこと調整したじゃねえか!」
ディータ「すごいすごーい! さっすが宇宙人さーん!!」
メイア「くっ…男に借りを作るとは…」
ヒビキ「おめえ、馬鹿かっ!? まだそんなこと言ってんのかよ! 男だ女だなんていう問題じゃねーだろうが!!」
メイア「黙れ…! よりにもよって、お前なんかに…!」「!」
〔レーダー反応〕
甲児「ヒビキ! 一匹そっちに行ったぞ!」
ヒビキ「ハッ! 飛んで火に入る夏の虫だぜ! 撃ち落としてやらぁ!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔インベーダーの飛翔音〕

インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ!」
ヒビキ「! 避けやがった…!?」
ディータ「宇宙人さん、インベーダーが…!」
メイア「危ない!」
〔金属音〕
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

メイア「うわああああぁぁぁ!」
甲児「メイアさん!」
ヒビキ「…っ! やりやがったな…! この野郎!!」
〔インベーダーの飛翔音〕
〔画面、フラッシュ〕

インベーダー(画面オフ)「キシャアアァァァァ…!?」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

ディータ「リーダー! リーダー! そんなディータたちのせいで…!」
ヒビキ「なんで…なんで俺たちを庇ったんだよ!!」
メイア「男に…借りを作るわけには…いかなかったからな…」「これで貸し借りは…な…し…」「………」
ヒビキ「…!」
ディータ「そんな…! 返事をして、リーダー! リーダーッ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[戦況変化]
【シナリオデモ開始】

メイア「う…っ…うぅ…」
ディータ「リーダー! 返事をして、リーダー!」
ジャミル「頭に傷を受けている…! すぐにパイロットの回収を!」
マグノ「ヒビキ、ディータ。急いでメイアを回収しな」
ヒビキ「ああ、わかった…!」
マグノ「ジュラ、メイアの代わりにリーダーはあんただよ」
ジュラ「わ、わたし…!?」
マグノ「ドレッド隊の中で一番経験があるのはあんただ。しっかりおし」
ジュラ「りょ、了解…!」
〔レーダー反応〕
エズラ「これは…! 敵の増援、こちらに近付いてきます!」
甲児「ちょっと待て…! あの機体は、まさか…!?」
シン「連合軍のウィンダム…!?
ジャミル「なぜこの世界に…!」
竜馬「インベーダーとの戦闘中、連合軍の応援が来ていたが…」「まさか俺と同じようにこの世界に転移した後、インベーダーに乗っ取られたのか!?」
甲児「くそっ! 最悪だ! メイアさんがやられて、こっちが浮足立ったタイミングで!」
ジュラ「なんでコミュニケーションは取れないのに、こっちの嫌なコトばかりやってくるのよ!?」
竜馬「それがインベーダーだ! 悪辣な罠や作戦を平気で仕掛けてくる!」
ヒビキ「話には聞いていたけどよ、ここまでかよ…!」
ディータ「どうしよう…! 私たちのせいでリーダーが傷ついたのに、これじゃあ…!」
ヒビキ「うだうだ余計なこと考えてんじゃねえ! 今はその女を無事に運ぶことだけ考えろ!」
ディータ「う、うん…!」
ヒビキ(くそっ! 俺のミスのせいであの女が傷を負うなんて…!)
メイア「………」
ヒビキ(死ぬんじゃねぇ…! 死んだら絶対に許さねえからな!)
〔レーダー反応〕
ジュラ「! なに…!? 一体だけデカいのがいるわよ!?」
シン「! あ、あれは…あれは…!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

バート「や、やばいっすよー! 周囲を敵に囲まれてるし、囲いが薄いとこはデカブツが塞いでますー!」
マグノ「無理に敵陣を突破しようとすれば、取り付かれて終わりさね…」「ここはあのデカい奴の隙を作るなりして、活路を切り拓くよ!」
ジュラ「了解…!」
甲児「シン、デストロイは…!」
シン「…大丈夫だ、甲児。あれにステラが乗っているわけじゃない」「この世界の仲間を守るためにも、あれは倒さないといけないんだ…!」
甲児「シン…」

ジュラ「Aチームはフォーメーションα1! Bチームは、えっと…!」
ブザム「しっかりしろ、ジュラ! フォーメーションがバラバラだぞ!」
ジュラ「わかってる…! わかってるけど…!」
ブザム「メイアのリーダーシップに甘え過ぎていたようです」「サブリーダーの育成が疎かになっていました…」
マグノ「あの子がそれをしなかったのさ。必要以上に他人と接触するのを避けていた…人に頼るのをね」「初めてあの子を拾った時から、いつかこうなるとは思っていたが…」

ジャミル「好きは作った!」
マグノ「後は頼んだよ、兄ちゃん。いいところ見せておくれ」
バート「任せといてくださいよ! 逃げんのは…得意っすー!」
マグノ「フ…だろうね」
バート「宇宙の果てまでも逃げてやるぜー!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔車輪の回る音〕
ドゥエロ「頭部外傷…脾臓破裂…大腿骨骨折…!」
ヒビキ「この馬鹿…! 無茶しやがって!」
メイア「………」
ディータ「しっかりして、リーダー…! リーダー!!」
ヒビキ「死ぬんじゃねえ! 絶対に死ぬんじゃねえぞ!!」
ドゥエロ「診療台を開けろっ!」
〔ハッチの開閉音〕
〔車輪の回る音〕

ヒビキ「………」
ディータ「宇宙人さん…。リーダー、大丈夫だよね…? 死なないよね…?」
ヒビキ「あのクソ生意気な奴が、そう簡単にくたばるタマかよ…」「絶対に死なねえ…! 死なねえに決まってる…!」
ディータ「………」

メイア(画面オフ)(心の何処かで軽蔑していた…弱い母を。自分はもう充分に大人だと思っていた…。あんな母くらい自分が守れると思い込んでいた…)(でも…最後に気付いたんだ。本当は私が守られていたって…)
〔画面、発光〕
ドゥエロ(画面オフ)「パイ、酸素飽和度の低下を押さえろ! 身体機能の安定が最優先だ!」
パイウェイ(画面オフ)「わ、わかった…!」
メイア(画面オフ)(多くの人間が死ぬことになった地表事故…子供だった私をシャトルに乗せて、母さんは地表に残った…)(私は何の力も持たない、ただの子供だった…。私には…誰かを守る力…なんて…)
【シナリオエンドデモ終了】


[信頼]
【シナリオデモ開始】

メイア(画面オフ)(母の研究費のためにオーマはメディアに露出し、募金を呼びかけていた…子である私もまた、それが両親の助けになると思って…)(しかしあの事故…私のオーマが関わっていた事故以来、世間の私を見る目が一変した…)
女(画面オフ)「ねえ、ほら、あの子よ? 地表事故で生き残った…」
女(画面オフ)「ああ! あのタレント気取りだった…」
メイア(画面オフ)(どんなに逃げようとしても、好奇の目から逃れることは出来なかった…。忘れ去りたい過去から…私を嘲笑う目から…)(強くなりたい…どんな事が起こっても、全然傷付いたりしない強さが欲しい…!)(だけど、私は…!)

ヒビキ「…それじゃあ、結局敵の包囲網は突破出来ていないんだな?」
ジャミル「ああ…攻撃の手から逃れられてはいるが、完全に振り切ることは出来ていない。ただの時間稼ぎにしかならないだろう」
〔ハッチの開閉音〕
ブザム「………」
シン「! 副長…!」
ディータ「リーダーは…リーダーは無事なんですか!?」
ブザム「…今はドゥエロの手によって手術が行われている。詳しいことはまだ何も分からない」「我々が出来ることは、メイアの手術が無事に終わるように、艦が襲われた際に完璧に守り通すことだ」
ヒビキ「………」
ブザム「奴らがいつまた襲ってくるかは分からない。パイロットはそのまま待機し、いつでも出撃できる状態でいろ」「話は以上だ」
〔ハッチの開閉音〕
ディータ「副長…リーダーのことについてなにも話してくれなかったね…」「もしかしてリーダーの状態…よっぽど危険な状態なんじゃ…」
ジュラ「やめなさい、ディータ! みんなの不安を煽ってどうするのよ!」
ディータ「! ご、ごめんなさい…!」
ジャミル「…憶測で話しても事態は好転しない」「それよりも今は、自分たちに出来ることに目を向けるべきだ」
ジュラ「そうよ、後から出てきた機体…。あんたらの世界の機体だって言ってたわね」「この後のアイツらときっと戦うことになるわ。今のうちにジュラたちに教えなさい」
シン「ああ、わかった…」
甲児「シン、俺が彼女たちに話しても…」
シン「いや、いいんだ甲児…。この中で直接戦ってきたのは俺なんだ」「最初に出てきた機体はウィンダム…。高性能かつ、量産型の新型だ」
ヒビキ「蛮型みてえなもんってことか…」
シン「そして後から出てきたデカい奴。あれは…」「………」
ディータ「…?」
シン「…並の攻撃は通用しない防御力も厄介だけど、何より単機で敵部隊をせん滅することができる攻撃力が何よりの特徴だ」「全身に搭載されたビーム砲が、全方位への攻撃を可能としているから死角もない…」
ジュラ「あんだけ大きければ的も当てやすくて倒しやすいかと思ったけど…そうもいかなそうね…」
ディータ「…ねえ、そのデストロイっていうのなにか辛い思い出でもあるの?」
シン「…あの機体には、俺が守りたいと思っていた子が乗っていたんだ…」
ディータ「え、さっき敵として戦ったって…」
シン「ああ…」
ディータ「その子って…」
シン「俺は…守り通すことが出来なかった」
ディータ「ごめんなさい…失礼なこと聞いちゃって」
シン「いや、いいんだ。話しておきたいことだったしな」
ディータ「え…?」
シン「人は、本当に簡単に死んでしまうんだ」
ジャミル「言葉を告げられぬまま、永遠に別れてしまうことはたくさんある。特に戦場ではな…」
ヒビキ「ちょっと待てよ…」「そりゃあ、何を言いてえんだよ!」
ジュラ「メイアが死ぬとでも言いたいの?」
甲児「いや…シンたちの言いたいことはそういうことじゃないんだ」
竜馬「そういう意識は常に持っていろって話だ。覚悟があるかないかじゃ、話は大きく違ってくる」
シン「後悔してからじゃ…何もかもが遅いんだ」
ジャミル「後悔をしないように他人に接することが大事なのだ」
ディータ「………」
ヒビキ(死ぬってのか…? あいつが…)
〔画面、発光〕

ヒビキ「なんで…なんで俺たちを庇ったんだよ!!」
メイア「男に…借りを作るわけには…いかなかったからな…」
〔画面、発光〕

ヒビキ(俺が敵をちゃんと倒していれば、あいつは…)「っ…!」
ディータ「宇宙人さん…? どうしたの? どこか怪我でもした?」
ヒビキ「なんでもねえ…なんでもねえよ!」
〔走り去る足音〕
ディータ「あ、宇宙人さん…!」

ヒビキ(こんなこと、女に相談出来るか…! けど、俺ひとりでも…!)「………」「…ジャミル、竜馬。ちょっといいか…?」
竜馬「俺たちにか…?」
ジャミル「わかった…話を聞こう、ヒビキ」

ジャミル「話とはなんだ、ヒビキ」
竜馬「あまり時間はかけられねえぞ」
ヒビキ「…震えが止まらねえんだ、さっきから」
ジャミル「…傷を負ったわけでも、寒さのせいでもない」「なのに手だけが震えると…」
ヒビキ「あいつが俺を庇った傷で死んじまうかもしれねえって考えると、身体が言うことを聞いてくれねえんだ…」「なあ…俺はどうすりゃあいい。あいつのために何が出来る…」
竜馬「さっきも言われただろうが。敵が襲って来た時、艦を守ればいい」
ヒビキ「それは分かってる! 分かってるんだよ…! けど、手の震えが止まってくれねえんだ…!」「ハッ…情けねえよな…。どんなことがあってもビビらねえような、強い男に俺はなりたいってのによ…!」
竜馬「何を勘違いしてやがる」
ヒビキ「え…?」
竜馬「仲間が死ぬかもしれないって状況でビビらねえのは強さなんかじゃねえ」「その恐怖を歯で食いしばって、仲間のために踏ん張れる奴が本当に強い男なんだよ」
ヒビキ「…!」
ジャミル「誰もが心に恐怖を抱きながら戦っている…。俺や竜馬とてそうなのだ、ヒビキ」「メイアが負傷したのはお前ひとりの責任じゃない。必要以上に自分を責めるのはよせ」
ヒビキ「けど…! あいつは俺を庇って傷ついたんだ! だったらそりゃあ俺の責任で…!」
竜馬「おい」
ヒビキ「へ…?」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔人の倒れる音〕

ヒビキ「いっ…ってええぇぇぇぇ!?」
竜馬「俺のゲンコツだ。そりゃ痛てえだろうよ」
ヒビキ「なにしやがんだ、てめえ!」
竜馬「人の言うことをまともに聞かねえバカには、男の鉄拳って昔から決まってんだよ」「ヒビキ、お前はひとりで戦ってるんじゃねえ。少なくともお前には、ひとつの機体に乗って戦っている仲間がいるだろうが」
ヒビキ「俺がヘマ打っただけなんだ! UFO女は関係ないだろうが!」
竜馬「いいから聞け。お前の恐怖を消したいんなら、ふたつの心をひとつに合わせるんだ」
ヒビキ「心をひとつにだぁ…?」
ジャミル「ヒビキ…お前は私が知る男によく似ている」
ヒビキ「な、なんだよいきなり…」
ジャミル「お前に送る言葉はひとつだけどだ」「何も考えずに走れ!!」
ヒビキ「…いや、ちょっと待てよ」「何も考えずに走れとか、心をひとつに合わせろとか、結局俺はどうすれば…!」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕

エズラ「刈り取りの部隊が接近中! 10分後に接触します!」
ジャミル「…! このタイミングで、刈り取りが仕掛けてきたか…!」
竜馬「インベーダーを振り切れていねえ…! 挟み撃ちの形になるぞ!」
ヒビキ「やるしかねえってことかよ…!」

甲児「竜馬さん、ジャミルさん、ヒビキ! 他のみんなはもう出撃してるぜ!」
竜馬「ああ、わかってる!」
ジャミル「我々もすぐに出撃しよう!」
〔走り去る足音〕
シン「大丈夫か、ヒビキ。ちゃんと戦えるか?」
ヒビキ「戦えるかって、おめえそりゃあ…」「………」
シン「なんだ?」
甲児「今さら引きこもるってわけじゃねえだろ、ヒビキ」
ヒビキ「…当たりめえだろ。俺は暗い穴ぐらに引きこもるのがイヤで、飛び出してきたんだよ」「これ以上、あのバケモノ共に好き勝手させねえ! 打って出るぜ、シン! 甲児!」
シン「ああ…!」
甲児「そんだけ言えりゃあ上等だ!」
ヒビキ(何してんだよ、俺は…! シンの奴だって辛い過去と戦ってるってのに、気を遣わせてよ…!)(強くなりてえんだ…! 俺が、俺である証を手にするだけの力が…!)(だけど、俺は…!)

ディータ(リーダーの手術がまだ終わっていないのに、悪い宇宙人さんが両方とも襲ってくるなんて…)(どうしよう…これで艦が襲われて、リーダーの手術が失敗でもしたら…)
ヒビキ「おい、UFO女! 出し惜しみなしで行くぞ! 合体だ!!」
ディータ「! は、はい!」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕

ディータ「………」
ヒビキ「…おめえ、あの女のことを気にしてんのか?」
ディータ「うん…だってリーダーが傷ついたのはディータのせいだし…」
ヒビキ「…なに言ってやがんだ。あれは俺のせいなんだよ。お前が責任を負う必要はねえ」
ディータ「そんなことない! だって、宇宙人さんと一緒に戦えることにディータは浮かれていたんだもん!」「宇宙人さんの役に立てるって浮かれて…だからこれはきっと、ディータに対して神様が与えた罰なんだよ!」
ヒビキ「神だのなんだの知るか! あれは俺の責任なんだよ!」
ディータ「宇宙人さんは悪くない! ディータが浮かれてなければ、こんなことには…!」
ヒビキ「だから戦いの責任は、男の俺に…!」「…って」
ディータ「宇宙人さん…?」
ヒビキ「ハッ…! あの女に偉そうなこと言った癖に、くだらねえことに拘ってたのは俺も一緒なんじゃねえか…!」「情けねえ…本当に情けねえな…。口ばっかの男だよ、俺は…」
ディータ「宇宙人さん…ディータは、詳しいことはよく分かんないけど…」「宇宙人さんは凄い人だって、ディータは知ってるよ! だって今までディータたちを守ってくれたもん!」
ヒビキ「…おめえもな、UFO女」
ディータ「ディータ…も…?」
ヒビキ「最初から今までずっと俺の戦いについてきて…俺に対しても一歩も自分の意見を譲らねえ」「おめえの頑固さには、流石の俺も負けるぜ」
ディータ「それって…褒めてるの?」
ヒビキ「当たりめえだろうが。だからまあ…半分はおめえの責任を認めてやる」
ディータ「え…?」
ヒビキ「けど! もう半分はぜってぇに譲らねえぞ! 今までのも…これからの戦いで起こることも! 俺たちふたりの責任だ!」
ディータ「宇宙人さん…」
ヒビキ「…一緒に戦うぞ、UFO女」「俺とおめえの心を、ひとつにするんだ!」
【シナリオデモ終了】


[一直線に大暴れ]
【シナリオデモ開始】

????(画面オフ)「メイア…人を好きのは素敵なことよ? 大事な人が居るから強くなれるの」
メイア(画面オフ)「違う…! そんなモノがあるから弱くなるんだ! まだ分かんないの!?」「誰のせいでこんな思いしてるのよっ!」
????(画面オフ)「ごめんね…貴女を巻き込んでしまって…」
メイア(画面オフ)(あんな事を言うつもりじゃなかった…いつか謝りたかった…)(でも…もう伝えられない…何を言っても…届かない…)
〔画面、発光〕

パイウェイ(画面オフ)「ドゥエロ…メイア、大丈夫だよね…?」
ドゥエロ(画面オフ)「…問題は傷口から入ったこのペークシスの破片が独自の反発行動を起こしていることだ。メイアの脳細胞に微妙な侵食をしている」「記憶中枢の混乱の中で、彼女の精神がどこまで持つか…?」
メイア(画面オフ)(私は、強くなかった…。ひとりで生きる強さなんかない…誰かに守られる弱さしかなかった…)(どうして…? どうしてなの、母さん…! 一緒に死なせてくれたら、こんなに苦しい想いをしないですんだのに…!)
ドゥエロ(画面オフ)「頑張れ! 生きるんだ!」
メイア(画面オフ)(もう…嫌だ! 私は弱い…! こんな自分は嫌なのに…!)(人の気持ちを知る勇気がない…! 自分をさらけ出すのが怖い…! 嫌われるのが恐ろしい…!)(こんなに苦しまないと生きていけないのなら、いっそ…!)
????(画面オフ)「メイア…貴女は本当は気持ちの優しい、そして心の強い子なのよ」
メイア(画面オフ)(! だ、誰…!?)
????(画面オフ)「だからもう自分を責めなくていいの。もう怖がることもない…心を開きなさい」
メイア(画面オフ)(この、声…)(まさか…母さ…)
????(画面オフ)「人はひとりでは生きていけない…。見つけなさい、あなたの帰る場所を…。あなたの大切な人たちが待っている…」

メイア(画面オフ)(! ここは…!?)
ジュラ「ドレッド隊は中央に敵を誘導するように牽制を続けて!」「お膳立ては整えてあげるわ! その代わり倒せなかったら承知しないわよ、男たち!」
ヒビキ「ヘッ…! あいつも急に吹っ切れたみてえに張り切りやがってよ…!」
甲児「火力なら俺たちに任せておいてくれよ、ジュラさん! 一匹も逃したりしねえぜ!」
ジュラ(私はメイアじゃない…! 私にあの子の代わりなんて務まらない!)(でも、メイアが戻る場所くらいは守ってみせる! そのためなら男でも女でも、なんだって使ってみせるわ…!)
メイア(画面オフ)(ジュラ…)
ヒビキ「こっから飛ばしていくぞUFO女! しっかり付いて来こいよ!!」
ディータ「うん! 遠慮しないで、宇宙人さん! ディータ、宇宙人さんの力になってみせるから!」(リーダーにごめんなさいって言いたい…! それから、守ってくれてありがとうって…! ちゃんと伝えたい!)
メイア(画面オフ)(ディータ…)
ヒビキ(貸し借りなしだぁ…!? ふざけんな! これでおめえがおっ死んじまえば、でっけー借りが出来ちまうだろうが…!)(ぜってーに死なせねえ…! 死なせやしねえからな!!)
メイア(画面オフ)(ヒビキ…)
〔画面、発光〕
????(画面オフ)「あなたは愛されている…。あなたが思っている以上に、みんなからね…」「もう怖がる必要なんかない…。あなたをこんなにも想ってくれる、大切な人たちがいるんだもの…」
メイア(画面オフ)(待って、母さん! 待って…! まだ話すことが…! 聞いて欲しいことが…!!)
????(画面オフ)「大丈夫…母さんは、あなたの言いたいことは全部分かってる…。いつまでも見守ってるわ…メイア…」
メイア(画面オフ)(母…さん…)
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

エズラ「刈り取りとインベーダーに艦を包囲されました!」
マグノ「どっちの陣営も、総力戦で私らを潰しに来ているね…!」
ヒビキ「なら、こいつらを全員ぶっ潰せば俺たちの勝ちってことだな!」
マグノ「威勢がいいのはいいことだがね…やれるのかい?」
ヒビキ「当然だろうが…! 俺はまだまだ死ぬつもりはねえ!」「まだペスカトーレってやつ、食ってねーからなー!!」
ブザム「そんな理由でか…!?」
ジュラ「エレガントさの欠片もないわよね…男って…」
ヒビキ「ヘッ…! 思い出したんだよ! じっちゃんがよく言ってた言葉をな!」
甲児「ヒビキのお爺ちゃんが…?」
ヒビキ「考えたって悩んだって、いつも答えが出るとは限らねえ…」「大事なのは最後にほっと一息ついて、笑っている自分でいるかどうかだってな!」
ジャミル「………」
シン「ヒビキ…」
マグノ「フ…無事に帰って来たら、死ぬ程食わせてやるさ」
ヒビキ「ああ! どうせ死ぬならそっちの方がいい!」
ディータ「それじゃあ宇宙人さんの食べるのは、ディータが作ってあげるね!」
ヒビキ「はぁっ!?なんでだよ!」
ディータ「おねがーい! 絶対に美味しく作るから!」
ヒビキ「…しゃあねえな。その代わり、ぜってえに美味しく作れよ!」
ディータ「うん! ディータに任せて!」
竜馬「フ…あいつら…」
ヒビキ「行くぜ、みんな! フンドシの紐締めてかかれよっ!!」

ジュラ「各機! 火力を中央に集中! ここで一気に決めるわよ!」
甲児「行けるな、シン!」
シン「ああ…! 俺も笑って…明日を笑って迎えるために…!」
〔SEEDの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕

シン「これ以上! あんな奴らの好きにさせるかああぁぁぁ!!」
甲児「カイザァァァ…! ノヴァァァッ!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

竜馬「月面戦争を思い出すな、ジャミル!」
ジャミル「あの時と同じだな…! これで奴らを倒せなかったら我々の負けだ!」
竜馬「そして結果も同じだ! 最後は俺らが勝つ!!」
ジャミル「ハモニカ砲! 発射!!」
竜馬「ゲッタアァァァ…! ビィィィム!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ディータ(なでだろう…宇宙人さんと一緒に戦うと、胸の中がぽわぽわしてくる…)「宇宙人さんと一緒なら…どんな敵とだって負けない気がする!」
ヒビキ「おめえらに俺の邪魔はさせねえ…! 俺は俺である証を…!」「俺の生命の証を! 立てるんだああぁぁぁぁぁっ!!」
〔撃破音〕
〔画面、発光〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジュラ「作戦成功! アーンド…!」
ディータ「リーダーの手術、成功おめでとうパーティー!!」
ブザム「御頭が約束した通り、今日はカフェテラス内の食べ物をどれだけ食べても構わない」「好きなだけ食べ、好きなだけ飲み、好きなだけ騒げ!」
ヒビキ「おおぉぉぉ! 本当かよ!」
甲児「どれもこれもうっまそーう! いっただきまーす!!」
バート「いやあ、流石の僕も肝を冷やしたね。四方八方見渡す限りの敵だらけ!」「だがここで尻込みをするのは簡単だ。しかし僕の両腕には数十人以上の生命が抱えられている…今こそ勇気を振り絞り活路を…」
ピョロ「だ~れも聞いてないのに、ずっーと喋ってるピョロ…」
〔歩み寄る足音〕
ドゥエロ「すでに始まっていたか」
パイウェイ「緊張しっぱなしでお腹がもーぺこぺこー…」
パルフェ「私たちにも料理ちょうだーい!」
ディータ「ドクターさん! パイ! パルフェ!」
竜馬「おめえもお手柄だな、ドゥエロ」
ドゥエロ「なに…パイやパルフェのサポートもあった」
パイウェイ「ふふーん! もっとパイを褒めていいんだよー!」
シン「同じ看護チームのパイは分かるけど…パルフェは何をやってたんだ?」
パルフェ「電気ショックを与える機械の操作! 一度きりしかチャンスがなくて、ヒヤヒヤしたんだから!」
ジャミル「改めて考えて…よくメイアは生還したものだな」
ジュラ「それで、肝心のメイアはどこ? まだ治療室?」
ドゥエロ「ああ…患者ならば今は…」

〔歩み寄る足音〕
メイア「ふぅ…」
マグノ「おやまぁ…パーティーの主役がこんなとこに来るとはね」
メイア「! 御頭…!」
マグノ「みんな、よく頑張ったよ…。あんたを助けようって心で、男も女も関係なくひとつに纏まってさ…」
メイア「………」
マグノ「あんたを一番嫌っていたボウヤも、いつになくやる気を見せていてね」「不思議だよねぇ。あんたとは正反対の、むき出しのあの男…。いつの間にか皆の中に入り込んじまっててさあ」「もしかして似てるんじゃないのかね? アンタとアイツ…」「違うのは、曝け出しているか、そうじゃないかぐらいで…」
メイア「御頭…」
マグノ「もう許してやってもいい頃じゃないかい? 自分をさ…」
メイア「………」
〔走り寄る足音〕
ディータ「リーダー!」
メイア「ディータ…!? それに、他のみんなも…!」
ジュラ「起きていたんなら、顔を出しなさいよ!」
ジャミル「もう起きて平気なのか?」
メイア「ああ…みんなには心配をかけたな」
ディータ「リーダー…あのね…。実は、伝えたいことがあって…」
メイア「ディータ…」「大丈夫だ。お前の言いたいことは全部分かってる…」
ディータ「え…」
メイア「ジュラ…。私のいない間、よく部隊をまとめ上げてくれた。お前以外にはきっと出来なかっただろう」
ジュラ「メイア…」「な、なによぉ…! 怪我のせいで、ちょっと頭がおかしくなっちゃったんじゃないの…!?」
メイア「ああ、かもしれないな…」
甲児「ほら、ヒビキ…! メイアさんに言うことがあるんじゃないのか…!」
ヒビキ「お、押すなってお前…!」
〔殴打音〕
ヒビキ「あ…」
メイア「…なんだ? 私に何か用か?」
ヒビキ「いや…まあなんだ、その…! 何て言うかよ…!」「おめえは俺に助けられたかもしれねえが、俺もおめえに助けられた! つまるところだな…!」
メイア「フ…」「貸し借りはなしだ…。それでいいだろう? 私もちゃんと、生きて戻ったからな」
ヒビキ「…!」「おう…」
ジュラ「へぇ…あのメイアが男に笑ってるとこ、見せるなんてね…」
ディータ「………」(なんだろ…リーダーが生きていて、とっても嬉しいはずなのに…)(なんだか、胸の辺りが…変…?)
甲児「さあ、メイアさんを連れてパーティー会場へ早く戻ろうぜ! 美味い料理が冷めちまう!」
メイア「いや…私は…」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕

シン「! 警報…!?」
エズラ「巨大なエネルギーの展開を感知! これは…!」「竜馬さんの時と同じです!」
メイア「まさか、インベーダーのような新しい敵か…!?」
竜馬「いや…どうやら、迎えが来たようだ」
ディータ「え…?」
ヒビキ「迎えって…」
竜馬「聞こえるんだ…俺を呼ぶ声がな」

〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕

號「リョオオォォォォマアァァァァッ!!」
バート「な、なんだぁ!? あれはいったい!?」
渓「みんな! 真ゲッターで迎えに来たよ!」
竜馬「へ…! 遅えんだよ、お前ら!」
剴「ワームホールに巻き込まれておいて無茶言わないでくださいよ!」
渓「號がインベーダーの殲滅を確認したって言って、ようやく動いてくれたんですから!」
甲児「ということは…」
號「この世界におけるインベーダーの活動数はゼロだ…」「細胞の一欠片も残っていない」
シン「これで一安心ですね」
ジャミル「ああ…細胞のひとつでも残っていれば、インベーダーはそこから増殖するからな」
ジュラ「どんだけ恐ろしい生き物なのよ…」
甲児「とりあえず3人ともこっちの艦に来いよ! みんなに紹介してやるからさ!」
渓「なに言ってるんだよ、甲児! 急いで元の世界に帰るよ!」
甲児「え…えええぇぇぇ!?」
シン「帰るって…今からか!?」
剴「ゲッターの力でワームホールを力尽くで開いちゃいるけど、維持するの凄く大変なんだぞ!」
號「竜馬という特異点を基点にすることで、異なる時空間を強制的に繋ぎ合わせている…。崩壊するのは時間の問題だ」
バート「何か色々とよく分かんないこと言ってるけどあの子…ようするに…?」
渓「さっさと戻んないと、私らは永遠にこの世界に取り残されんの!」
ジャミル「…急いで出るぞ、みんな!」
ヒビキ「もう行くってんだな…」
甲児「ああ…俺たちがいなくなっても、寂しくて泣くんじゃねえぞ、ヒビキ」
ヒビキ「バカ言うんじゃねえよ。男の別れに涙は不要だ!」
シン「そう強がれるお前なら、この先のどんな危機だって…艦の女の人たちとの壁だって、乗り越えられるさ」
〔バーニアの噴射音〕
マグノ「おやおや…随分と慌ただしい連中だね」
ジャミル「我々を受け入れてくれた恩を返さずに去る不義理をお許しください、マグノ艦長」
マグノ「フ…あんたらが来てからずいぶんと賑やかになったからねえ…。それで良しとしてやるよ」
竜馬「それじゃあな、ヒビキ。今度会う時はもっとデカい男に成長していろよ」
ヒビキ「舐めんじゃねえよ! 男ヒビキ! 日々成長中だぜ!」「あんたこそ、次に会う時までインベーダー共に負けんじゃねえぞ!」
竜馬「フ…」
ヒビキ「へ…」
渓「竜馬さん! そろそろ!」
竜馬「ああ、分かってる!」「ああ、それとだなヒビキ…。たぶんだが、俺たちがこの世界に来たのは…」
ヒビキ「え…?」
〔光の放出音〕
〔画面、フラッシュ〕

ディータ「行っちゃった…」
ジュラ「最後に何か言っていたけど…ヒビキ、あんたには聞こえてたの?」
ヒビキ「ああ…。どういう意味だか分かんねーけど…」「俺たちの心を繋げるため…可能性を広げるためとかって…」
ジュラ「どういう意味よ、それ」
ヒビキ「俺が知るわけねぇだろ!」
メイア「………」(私が見た幻覚…あれは私の頭に刺さっていたベークシスの破片が見せたものなのか…?)(それとも彼らの機体の影響のせいか…? あるいは、その両方…)
ヒビキ「ヘッ…! 考えたって分んねえことをあれこれ悩んだって無駄だ!」「俺は生命の証を必ず立てる…! その道を邪魔する奴がいるんなら、どこのどいつだろーとぶっ倒すだけだ!」
ディータ「ディータも宇宙人さんのお手伝いをするよ! だってその道がきっとディータの、幸せの道に続いているんだから!」
〔衣擦れの音〕
〔画面、桃色にフラッシュ〕

ヒビキ「だああぁぁぁぁっ! 俺にくっつくんじゃねえ! このUFO女ああぁぁぁぁ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


● 強敵イベント「僕らが出逢った理由」


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