進撃イベント
Closed World
[Amnesia City]
【シナリオデモ開始】
ロジャー「私の名はロジャー・スミス。この記憶喪失の街には必要な仕事をしている」「この街の人間は、40年前のある日を境にそれ以前の記憶を全て失っている」「たとえ40年前に起きた何かが無くとも人というものは闇を恐れる存在である事に変わりはないはずだ」「人は、その恐れから目を背け、自らの歴史の記憶すらも、その存在が無かった事のように振る舞っている…」
さやか「私のフィアンセが誘拐されたんです! 昨日、電話がかかってきて…」
ロアー「落ち着いてください、ミスさやか。誘拐されたのはロボット工学の権威、兜甲児博士で間違いありませんね?」
さやか「は、はい」
ロジャー「犯人の要求は?」
さやか「200万…」
ロジャー「軍警察には届けていないでしょうね?」
さやか「もちろんです! お金ならいくらでも出します! 甲児君を無事に取り戻して!」
ロジャー「お受けしましょう」
〔通信のコール音〕
さやか「きっと犯人からの電話です」
ロジャー「………」
????(※キバの輩)「金を払う用意は出来たか」
さやか「!?」
ロジャー「兜博士が生きている証拠が欲しい
????(※キバの輩)「金は用意できたのかって聞いてんだよ!!」
ロジャー「金は無い」
さやか「なっ!?」
????(※キバの輩)「何だとてめぇ!! 人質の命がどうなっても…」
ロジャー「本当だ。今この家は火の車だ」
さやか「貸して! 甲児君の声を聞かせて! 無事なの!?」「…切れた」
ロジャー「ミスさやか…」
さやか「金に糸目はつけないと言ったでしょう!」「パラダイムシティきってのネゴシエーターが聞いて呆れるわ! あなたはクビよ!」
ロジャー「これだけは言っておきます。こちらが身代金を言い値で払えば犯人はつけあがるだけです」
さやか「…! なら、どうすれば…」
ロジャー「値切るんです。値切って、値切って…。人質にはたったこれだけの価値しか無いと…犯人に思わせるのです」「犯人もプロだ。商品を傷つける事はしません。それが兜博士を助け出す、唯一の方法です」」
さやか「…分かりました。交渉はお任せします」
キバの輩「金はそこに置け!」
ロジャー「人質の姿が見えないようだが?」
キバの輩「金が先だ!」
ロジャー「これは取引だ、違うか? フェアな取引は、お互いの礼を見せ合うものだ」
キバの輩「うるせえ! 金が先だと言ってるだろうが!」
ロジャー「やれやれ…とてもプロフェッショナルとは思えないな」
さやか「甲児君は無事なの!?」
ロジャー「ミスさやか!?」
ドロシー「ロジャー、依頼人を連れてきたわ」
ロジャー「ドロシーまで!? 何でここに…」
ドロシー「タクシーよ」
ロジャー「いや、そういう事を聞いているんじゃない。せっかくの交渉を…」
モロイ「お客さん! 料金を!」
ドロシー「はい」
モロイ「毎度!」
ロジャー「…だから、なぜここにわざわざ依頼人を連れて来たかと聞いて…」
キバの輩「ヒャッハー! 美人が二人も! こいつはいただいていくしかねぇぜ!」「出てこい、GRK-7!!」
ロジャー「メガデウスだと? ならば…」「ビッグオー、ショータイム!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ダストン「またメガデウスか!」
カイエン「この地区に退避命令が出ました!」
ダストン「市民の避難を急がせろ!」
カイエン「はっ!」
ロジャー「軍警察も大忙しのようだな。さて、アマチュアの誘拐犯君。大人しくお縄に付く気はないようだね」
キバの輩「ぶっ殺す!!」
ロジャー「ビッグオー、アクション!」
キバの輩「ちっきしょう!! これじゃボスに叱られちまう!!」
ロジャー「ボス? 親玉がいるのか…?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
海動「…おい、身代金の要求とはどういう事だ?」
キバの輩「そ、それは…」
真上「勝手な事をしてくれたな。俺たちは彼に話を聞きたかっただけだ」
キバの輩「す、すいやせん!!」
海動「しかし、こうなった以上、あいつは帰してやるしかないな」
真上「そうだな。これ以上聞いても無駄だろう」
海動「あいつはドーム内の適当なところに帰してこい。くれぐれも余計な事はするなよ」
キバの輩「は、はいっ!!」
真上「あっちにも巨大ロボットがいたとはな」
海動「ああ、メガデウス、とか言ったか。あいつ、地下から出てきたよな?」
真上「地下には誰も寄りついた気配がない。ここの連中は地下を恐れている」
海動「てことは、地下には何かある…そうだな? 真上」
真上「そういう事だ、海動」
海動「ククク…。ようやく面白くなってきたじゃねぇか…」
ロジャー「残念だが、交渉は振り出しに戻った」
さやか「………」
ロジャー「なぜミスさやかを現場に連れてきたりしたんだ? ドロシー」
ドロシー「…分からない。でも、それが最善だという気がしたの」
ロジャー「気がした? アンドロイドが?」
ノーマン「ロジャー様、お客様がお見えです」
ロジャー「後にしてくれ、ノーマン」
ノーマン「いえ、それが…」
甲児「さやかさん!」
さやか「甲児君!?」
ロジャー「あなたは兜博士!? まさか…一人で脱出してきたのか?」「兜博士、どういう事か説明してもらえませんか?」
甲児「それが…俺にもよく分からなくて。いきなり帰っていいと、この家の前に放り出されて…」
さやか「無事で良かった…」
ロジャー「どういう事情か分からんが、依頼はこれで終了だな」
ドロシー「犯人は捕まえないの?」
ロジャー「それは軍警察の仕事だ。それより兜博士、犯人は何か言っていませんでしたか?」
甲児「自分たちの事を覚えていないか、と。けど、見た事のない男たちでした」
ロジャー「わざわざ自分の顔を見せる誘拐犯とは…メガデウスまで持ち出す連中にしては行動が意味不明だな…」
甲児「メガデウス…あれは…」
さやか「甲児君、どうかしたの?」
甲児「い、いや、なんでもない…」
ロジャー「兜博士が解放されたのは、単なる犯人の気まぐれかもしれません。今後も用心してください」
さやか「はい」
ロジャー(気まぐれ、か…。我ながら苦しい説明だ)(あの手下共は何も考えていないようだが、その裏にいる親玉は、どうにも厄介な相手かもしれないな…)
【シナリオエンドデモ終了】
[Underground]
【シナリオデモ開始】
ロジャー「くっ…またこの騒々しいピアノか…! もう我慢ならん!」
ロジャー「R・ドロシー・ウェインライト! どういうつもりなんだ、一体!」
ドロシー「ノーマンの作ったスクランブルエッグが冷めてしまう。いつもより15分起きるのが遅いんだもの」
ロジャー「だからってこんな起こし方があるか! 朝は心地よく目覚めたいんだ」
ドロシー「心地良い目覚ましベルなんて無いわ」
ロジャー「それは…!」
ノーマン「ロジャー様、今しがたお客様がいらっしゃいましたのでお通し致しました」
ロジャー「ノーマン! 勝手に客を通すとはどういう事だ? 私の承諾を得ずに通していいのは女性だけだと…」「あ…すまない、ノーマン。少し興奮していた。つまり、そういう事だな?」
ノーマン「はい」
ロジャー「お待たせしました、私がロジャー・スミスです。お役に立てるでしょうか? ミス…」
MIX「MIXです」
ロジャー「ミスMIX。それでご依頼というのは?」
MIX「同僚が行方不明になったので捜して欲しいんです」
ロジャー「人捜し? ネゴシエイターは探偵ではありませんよ?」
MIX「ですが、軍警察に頼んでも進展がなく…お願いです、アンディを助けてください」
ロジャー「しかし…」
ドロシー「受けてあげた方がいいと思うわ」
ロジャー「ドロシー?」
ドロシー「そんな気がするの」
ロジャー「またそれか…」「…いや、そうだな。お受けしましょう、ミスMIX」
MIX「ありがとうございます!」
ゼシカ「いらっしゃいませ。ご注文は?」
ロジャー「…?」
ゼシカ「お客さん?」
ロジャー「あ、いや、いつものだ」
ゼシカ「…分かりました。あちらへ」
〔歩み寄る足音〕
ビッグ・イヤー「何が聞きたい?」
ロジャー「現場作業員のアンディ・W・ホール。数日前から失踪している」
ビッグ・イヤー「探偵に鞍替えか?」
ロジャー「少し気になる事がある」
ビッグ・イヤー「ドーム外のゴロツキがキバという男にまとめられていたのは知っているか?」
ロジャー「…初耳だ」
ビッグ・イヤー「最近、そのキバという男を殺し、その残党を支配している二人の男がいる。海動剣と真上遼」
ロジャー「聞き慣れない名前だ」
ビッグ・イヤー「兜博士を誘拐したのも彼らだ」
ロジャー「あの連中か…目的は?」
ビッグ・イヤー「分からん。ただ、地下で何かをしているようだ」
ロジャー「地下…だと?」
〔歩み寄る足音〕
シュレード「お客様、何かリクエストはございますか?」
ロジャー「君は…新しいピアニストか?」
シュレード「はい、シュレード・エランと言います」
ロジャー「いい腕前だったよ。ドロシイーの教師として雇いたいところだ」
シュレード「ピアノの教師ですか? あいにう仕事が立て込んでおりまして」
ロジャー「そうか、残念だ。何か心が静まる曲をお願いできるかな?」
シュレード「かしこまりました」
〔歩き去る足音〕
ビッグ・イヤー「ロジャー、地下に行くなら気を付けろよ」
ロジャー「分かっているさ」
ロジャー(ビッグ・イヤーが言っていたことがある。40年前、人はこの地下にも住んでいた事があるらしいと)(ここから下へは私も降りた事が無い。恐らくこの街の誰もが知らない世界だ。一部の例外を除いて…)
ロジャー「うう…う…あ…」(怯えているのだ…この私が怯えている…このいわれのない感情を喚起するものは何だ…?)
〔画面、一瞬暗転〕
ロジャー「う…うう…」(こ、これは生理反応でしかない。理性で克服できるはずだ。こ、こんな…こんな不条理な感情…)
〔画面、一瞬暗転〕
ロジャー「あ…あ…あ…あ…う、うわああ! 、マ…!」
ドロシー「マ…?」
ロジャー「あ…R・ドロシー…?」
ドロシー「マ…ってマザー? お母さんの事?」
ロジャー「そんな事はどうだっていいだろう! そうじゃなくって、な、何でここにいるんだ! しかもまた依頼人を連れて!」
MIX「す、すみません…」
ドロシー「ロジャーの生理反応、正常に戻っている」
ロジャー「え?」「…と、とにかくだ。ここは危険で、普通の人なら恐怖に怯えて…」
MIX「アンディはここにいるんですよね? だったら私、お手伝いします」
ロジャー「…ミスMIX。あなたは地下を恐れていない?」
MIX「恐れる? 確かに不気味ですけど…」
ロジャー「………」
ドロシー「私がライトの代わりになる。先に進みましょう」
ロジャー「あ、ああ…」
キバの輩「おらぁ、モタモタすんな! きりきり働け!」
アンディ「くそっ! 人使いが荒いヤツらだ!」
アマタ「さ、さすがにくたびれた…アンディさんはタフですね…」
アンディ「現場作業員だし、穴を掘るのは得意でね」
アマタ「俺はただの映写技師なのに…何でこんな目に…」
キバの輩「うるせぇな! 他の連中は地下じゃ使いもんにならねぇんだよ! 分かったらせっせと…」
MIX「アンディ!」
アンディ「MIX!? なんでここに…」
キバの輩「なんだぁ!? どうやって入って来やがった!?」
ロジャー「誘拐の次はタコ部屋経営かね?」
キバの輩「ネゴシエイター! またてめぇか! だったらっ!!」
ロジャー「何度やってもムダだと思うがね。ビッグオー、ショータイム!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
キバの輩「この前のようにはいかねぇ! 覚悟しやがれ!!」
ロジャー「誘拐犯としても二流なら、メガデウスの扱いも二流…相手にとって不足もいいところだ!」
アマタ「あれがメガデウス…?」
アンディ「なんでだ? なんか知らねぇけど、心がざわつきやがる…」
キバの輩「くっそーっ!! 覚えてやがれ!!」
ロジャー「捨て台詞も二流とはな」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ダストン「なんとか被害は最小限に抑えられたか…」
カイエン「………」
ダストン「どうかしたか? カイエン」
カイエン「あ、いえ、何でもありません」(なんだ、この既視感は…?)
アマタ「ミコノさん! ユノハ!」
ミコノ「アマタ君!」
ユノハ「無事で良かった…」
ダストン「ん? 君たちは映画館の…」
ユノハ「あ…よく来てくださる軍警察の…」
ダストン「出す飛んだ。地下から出てきたようだが、なにかあったのかね?」
アンディ「変な連中に捕まって、地下で働かされてたんだよ!」
ダストン「なにっ!?」
ロジャー「ドーム外のゴロツキ共の仕業だ。軍警察にしっかりしてもらわないとな」
ダストン「ロジャー、君が救出したのか?」
ロジャー「そういう依頼だったのでね。ともかく、ドーム外の取り締まりはきちんとやって欲しい」
ダストン「分かっているが、最近連中の動きが妙になってな。今回の件だってそうだ」「地下で活動するなど、普通は考えられん。まあ、もう少し人を回してはみるが。さて、カイエン、帰るぞ」
カイエン「………」
ダストン「カイエン!」
カイエン「あ、はい!」
ミコノ「アマタ君、さっきのカイエンって人…どこかで会った気がしない?」
アマタ「ミコノさんも?」
アンディ「そういや俺もあんたたちに初めて会った気がしねぇんだよな…こんな美人たち、忘れるわけがないのに」
MIX「アンディ!無事だったんだからさっさと帰るわよ!」
〔歩き去る足音〕
アンディ「あ、ちょ、待ってくれよ、MIX!」
ロジャー(なぜ彼らは地下を恐れない…?)
【シナリオエンドデモ終了】
[Awakeninu Time]
【シナリオデモ開始】
ロジャー(パラダイム社からの以来か…軍警察を辞めたこの私が、そんな仕事を受けるとはな…)
〔ノックの音〕
〔ドアノブを回す音〕
〔歩み寄る足音〕
エンジェル「ロジャー・スミスさん? 間もなく社長がお見えになります。いましばらくお待ちを」
ロジャー「…初対面ではないはずだが」
エンジェル「社長秘書のパトリシア・ラブジョイです」
ロジャー「前に聞いた名前は、ミスケイシーだったが」
エンジェル「…エンジェル。そう呼んでって言ったでしょ」
ロジャー「君はいつからここで働いている?」
エンジェル「一週間前よ」
ロジャー「何を狙っているんだ」
エンジェル「狙う? あたしはただの女だわ。質問なら社長のアレックスに直接したらどう?」
ロジャー「…来たか」
〔ドアノブを回す音〕
〔歩み寄る足音〕
アレックス「遅くなってすまない、ミスタースミス。早速だが用件を言おう」
ロジャー「依頼されたのは元パラダイムプレス記者、マイクル・ゼーバッハに対し…」「彼が取材した原稿を高額の退職金と引き換えにパラダイムへ引き渡させるという交渉だった」
ロジャー「くっ…う…」
サザンカ「大丈夫ですか、ミスタースミス? 顔色が優れないようですが…」
ロジャー「い、いや、大丈夫だ」(マイクル・ゼーバッハの同僚だったというこの女性、サザンカ・ビアンカは、ミスMIXら同様、地下を恐れる様子がない)
サザンカ「マイクルはずっと地下に興味を持っていました。それで、同行してくれるカメラマンとしてあたしに白羽の矢を立てたんです」「3ヶ月前にいきなり姿を消しちゃいましたけど、きっと今もこうやって地下を探っていると思いますよ」
ロジャー「そ、そうか…」
サザンカ「確かこの辺に…あ、この先です」
シュバルツ「ようやく来たか、この街に飼われた腐った犬よ!」
サザンカ「この声は…マイクル!?」
シュバルツ「ほう、懐かしき我が同僚も一緒か」
ロジャー「仮装行列でもあるまいに、ご大層な格好だな、マイクル・ゼーバッハ」
シュバルツ「マイクル・ゼーバッハはもうこの世から消えた。飼い主にはそう伝えたまえ」
ロジャー「ふん…では君の名前は何だ?」
シュバルツ「シュバルツ・バルトとでもしておこうか」
ロジャー「ドイツ語か…? 黒い森だと?」
シュバルツ「飼い主に報告するがいい! もう心配せずとも哀れな新聞記者は二度とこの街に現れないとな!」「フフハハハハハ!」
サザンカ「マイクル、あなたには莫大な退職金が支払われるわ! だから…」
シュバルツ「私は金などより、もっと価値のあるものを見つけたのだよ! 見よ! あの勇姿を!!」
ロジャー「なんだ…あれは? 土に埋もれているが…メガデウスの一部、か?」
サザンカ「あ…あれは…!?」
シュバルツ「あれこそが、この偽りの世界を解くカギなのだ! 偽りのメモリーを植え付けられ、偽りの世界に生きる亡霊共!」「今こそ世界に真実の姿をさらけ出す時! 君も偽りの世界に疑問を抱いているはずだ!」
ロジャー「………」
サザンカ「偽りの…世界…?」
ロジャー「私は仕事をしにここに来ている。君の演説を聞きに来たのではない」
サザンカ「あれは…あの機体…見た事が…」
ロジャー「むっ? ミスサザンカ、そっちは!」
サザンカ「そう…あたしはこれに…」
〔フラッシュバックの音〕
〔画面、フラッシュ〕
サザンカ「ああっ!? こ、これは…ベクターマシン!!」
シュバルツ「なにっ!?」
サザンカ「思い出した…思い出した!! これはベクターマシン!! アクエリオンに合体するベクターマシン!!」
シュバルツ「あの小娘が…メガデウスに選ばれたとでも言うのか?」
サザンカ「違う! これはメガデウスじゃない! アクエリオン!」
ロジャー「どういう事だ…?」
ドロシー「ロジャー」
ロジャー「ドロシー!? 君がなぜ…いや、それより後ろにいるのは…」
サザンカ「アンディ! アマタ! 早くこっちに来て! ベクターマシンに触れて!」
アマタ「ええっ!? どういう事!?」
サザンカ「いいから!! ベクターマシンを起動させないと!」
アンディ「な、なんかよく分からねぇけど、行くぞ、アマタ!」
アマタ「う、うん!」
ロジャー「お、おい!?」
ドロシー「行かせてあげて」
ロジャー「ドロシー…君は…」
シュバルツ「メガデウスではない…?」
キバの輩「おい、何をやってやがる!! ぼーっとしてんじゃねぇ!!」
シュバルツ「あれは…私の求めるものではない」
キバの輩「だからって、あいつらにくれてやってどうする!! しょうがねぇ、全員まとめてぶっ殺す!!」「来いヤァ!!GRX-7!!」
〔轟音〕
ロジャー「またあの連中か! メガデウスを持ち出して…!」
ドロシー「それよりロジャー、彼らを…」
〔フラッシュバックの音〕
〔画面、フラッシュ〕
アマタ「そ、そうか、俺は…」
アンディ「思い出したぜ、全部な!!」
サザンカ「みんな、乗り込んで!」
アマタ「覚醒合体!! GO!! アクエリオン!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ロジャー「そのメガデウスは…一体?」
アンディ「そんな話は後だ! あいつらをやっつけねぇと!」
ロジャー「そうだな…ビッグオー、アクション!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ロジャー「シュバルツは姿をくらましたが…ドーム外の連中と手を組んでいたとは」
サザンカ「あ、あの、ロジャー、さん?」
ロジャー「君たちに聞きたいことがある。私の家までご足労願えるかな?」
アマタ「は、はい」
シュバルツ「聞いていた話とは違うようだが?」
海動「予定は未定、予定通りに事を進んだら苦労はしねぇ」
シュバルツ「あれは私の求めるものではなかった。君たちは本当に、そのありかを知っているのかね?」
海動「そもそも地下を調べていたのはてめぇだろうが」
真上「俺たちが知っているのは、それが『ある』という事実だけだ。場所に関してまで責任は持てん」
シュバルツ「…分かった。もう一度資料を洗い直す」
海動「おう、期待してるぜ」
シュバルツ(どうやらこやつらとは、求めるものが違うようだ…潮時を見極めねばな…)
真上「目当てのものではなかったが…とりあえず一歩前進だな」
海動「ああ、こんなくだらねぇ世界…早いとこぶっ壊してやらねぇとな…」
【シナリオエンドデモ終了】
[Discomfort]
【シナリオデモ開始】
ロジャー「では、君たちはこの世界の住人ではないと?」
アマタ「ええ、俺たちは元の世界で穴掘り訓練をやっていて…気が付いたらここにいたんです」
ミコノ「さっきまで、なぜかずっと、この世界で暮らしていたと思い込んでいました」
ロジャー「メモリーを植え付けられた…とでも言うのか?」(だが、誰が? そもそもそんな事が…?)
アマタ「分かりません。この世界では、記憶…メモリーを操作できるんですか?」
ロジャー「それは…」
サザンカ「アマタ、ミコノ! 他のみんなも記憶を取り戻したわよ!」
カイエン「一体どういう事なんだ…?」
ゼシカ「なんであたし、バーテンドレスなんてやってたんだろ?」
シュレード「音楽を生業とするのも一興だったが…」
モロイ「ここ、ちょっと肌寒くねぇか? 南国生まれにゃつらいぜ」
MIX「…何であたしがアンディをあんなに心配しなきゃいけなかったわけ?」
ユノハ「そういう役割だった…という事だと思います…」
ロジャー「役割…か」
シュレード「記憶を失った街、そして人…だが、不協和音が聞こえる」
アンディ「それより俺たち、どうすんだ? 記憶が戻ったのはいいけど、もとの世界にどうやっても戻りゃいい?」
カイエン「皆目見当も付かん」
アマタ「そんな…アブダクターの攻撃はまだ続いてるっていうのに…」
シュレード「焦っても仕方がない。しばらくは情報を集めるしかないだろうね」
モロイ「そんな気楽な事…」
ロジャー「………」
ノーマン「ロジャー様、メガデウスが出現しました」
アマタ「俺たちも…戦います」
ミコノ「偽の記憶とは言え、私たちもこの街で暮らしていたんです」
ゼシカ「みんなを守るのがあたしたちの役目だしね!」
ロジャー「分かった。ノーマン、彼らのメガデウスをプレーリードッグに」
ノーマン「すでに手配済みでございます」
ロジャー「さすがだ、ノーマン、では、行こうか」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ロジャー「またドーム外の連中か…いい加減うんざりしているよ」
キバの輩「抜かせ! そんな口、二度と叩けねぇようにしてやるぜ!」
アマタ「カイエン、あいつらって…」
カイエン「ああ、もしかすると…」
キバの輩「くっそー!! またかよ!! この世界じゃ勝手が違うぜ!!」
ロジャー「この世界、だと…?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ロジャー「あのドーム外の連中、どうやら君たちと同様に別の世界から来たようだな」
アマタ「ええ。でも、俺たちの世界の住人じゃなさそうです」
カイエン「あんなメカに見覚えはない」
ロジャー「ならば、他にも君たちのように、この世界に連れてこられた存在がいると…ん?」「ノーマン、この趣味の悪い調度品はなんだ? 許可した覚えはないぞ?」
ノーマン「おや、そうでしたかな?」
ロジャー「よく見たら他にもいくつか…」
モロイ「それより、さっきの話の続きはどうなったんです?」
ロジャー「あ、ああ、そうだったな。手がかりはあのドーム外の連中だ」「地下での活動といい、連中が何かを知っている可能性は高い」
アンディ「そういやあいつら、俺たちを使って地下を調べてたもんな…」
カイエン「ならば、連中を締め上げて情報を聞き出すか?」
シュレード「やめた方がいいね。いくら俺たちにエレメント能力があるとはいえ連中の戦闘力は高い」
ロジャー「そうだな…しばらくは元の家で、注意しながら暮らしてくれ。何かあればこちらから連絡する」「その際、お互いすぐに連絡を取れるよう準備しておいてくれたまえ」
カイエン「それはいいが、ベクターマシンはどうする? 整備も必要だが…」
ノーマン「ご心配なく。すでに整備は済ませております」
サザンカ「ええっ!? そんな事できるの!?」
ドロシー「ノーマンは万能よ」
ロジャー(ノーマンが持っているのはメガデウスの整備に関するメモリーだ。しかし…)(ベクターマシンとやらはこの世界のものではない…なぜノーマンがそれをできる…?)(そして、何かに導かれたかのようなドロシーの行動…なんだ、この違和感は?)
【シナリオエンドデモ終了】
[False or Truth]
【シナリオデモ開始】
アレックス「君の報告書だと、マイクル・ゼーバッハは死亡した事になっているね?」
ロジャー「何か問題が?」
アレックス「実はその後、とある筋から彼の消息を入手してね」
ロジャー「つまり私の報告が誤りであったと?」
アレックス「責任を問いただすつもりは無いよ。ただ君にこの仕事を断る事は出来ないでしょう」
ロジャー「ペナルティですか?」
アレックス「まさか。我が社としては万全の手を尽くすだけの事。もちろん十分な報酬は用意させてもらうよ」
ロジャー「渡された小切手に記された金額は、とても一社員に渡す退職金とは思えない額だった」「手段をいとわず渡せと厳命されたが、あのシュバルツが素直に受け取るとは思えない…」「ともかく私は、パラダイム社社長、アレックス・ローズウォーターからゼーバッハがいると教えられた場所に向かった…」
シュバルツ「フフフフ…よく来てくれた。腐った街の飼い犬よ」
ロジャー「ふっ…まるで私を待っていてくれたような口ぶりだな。シュバルツ・バルト」
シュバルツ「そうとも! 私が掘り出した真実をまず君に見せたくな」
ロジャー「真実か…別に構わんが、まずは私の仕事を優先させてもらおうか。この小切手を受け取ってもらう」
シュバルツ「ほう…いち、じゅう、ひゃく、せん…」「ははっ! あの男も大したものだ!」
ロジャー「私は確かに退職金を渡したぞ」
シュバルツ「今の私に、金などなんの価値もない」
〔火の燃えるの音〕
〔画面、炎上〕
ロジャー「燃やした…?」
シュバルツ「燃やすのはそれだけではない! この偽りのドームという世界が炎に包まれる!!」「炎が真実を照らす! この世界の真実を全ての人間は知らねばならない!」「それをこれから、この私が行うのだ! ビッグデュオを使って!」
ロジャー「ビッグデュオ…?」
シュバルツ「ディッヒ! デュオ! エス、ギプト、ショウツァイト!!」
ロジャー「赤い…メガデウス! ならばっ!」「ビッグオー、ショータイム!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シュバルツ「フ…現れたな。もうひとつのザ・ビッグ!」
ロジャー「もうひとつ、だと?」
ノーマン「ロジャー様、アマタ様たちがそちらに向かっております」
ロジャー「そうか、分かった」
アマタ「間に合った!」
アンディ「助太刀するぜ!」
シュバルツ「数が増えようと関係ない! ビッグデュオの力を思い知らせてやる! ザ・ビッグはふたつも要らない!」
シュバルツ「やってくれる!! だが、世界は真実に目覚めつつある!! その日は近い!!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
海動「シュバルツはビッグデュオとやらを見つけたか…」
真上「まったく、本命は見つからず、オマケばかり見つかるとは…」
海動「ケッ、何が上場だ。こう暇だと、腕が鈍っちまうぜ…!」
真上「確かにな。目当てのものを早く探し当てないと…」
海動「おい、聞いてたな? そこの連中…命が惜しけりゃ…!」
キバの輩「へ、へいっ! 誠心誠意、探させていただきやす!」
真上「俺たちも探しに行くか」
海動「だな。こいつらだけじゃアテにならねぇ」
キバの輩「い、いってらっしゃいやせ!」
〔歩き去る足音〕
キバの輩「くそっ…いい気になりやがって! キバのカシラが生きてた頃は天国だったのによ…」
????(※キバ)「ほう、嬉しい事を言ってくれるな…」
キバの輩「こ、この声は…!?」
キバ「久しぶりだな…」
キバの輩「カシラ!? 生きてたんですかい!? けど、その姿は…」
キバ「あの二人に復讐するために地獄の底から舞い戻ってきたぜ…」
キバの輩「カシラァ!」
キバ「俺が来たからには、お前らに不自由はさせねぇ。だが、もうしばらくはあいつらの言う事を聞いておけ…」
キバの輩「そ、それは…どういう事で?」
キバ「最高のタイミングで裏切り、あいつらに絶望を味わわせてやるのさ…」
キバの輩「さすがカシラ…!」
キバ「フフフ…目にもの見せてやるぜ…」
アンディ「あ~あ…こんな事してる場合じゃねぇんだけどなぁ…」
アマタ「仕方ないよ、アンディ。今はとにかく、なんでもいいから情報を集めないと」
アンディ「情報つったってよ、工事の仕事が忙しくてそんなヒマねぇよ。この街、壊れすぎだろ」
アマタ「あ、あはは…確かに」
MIX「あなたたち、ちゃんと仕事しなさい! 仕事に穴を開けちゃダメよ!」
アンディ「なんだよ、MIX。俺は穴を開けるのが仕事だぜ」
モロイ「上手い事言ってる場合か」
アンディ「おっ、モロイ。タクシーの運転手の気分はどうだ?」
モロイ「車の運転は好きなんだが、この世界の車は故障が多くてな」
アマタ「何か分かった事ってある?」
モロイ「いや、サッパリだ。バーで働いてるゼシカやシュレードなら何かつかんでるかもな」
MIX「それと、カメラマンのサザンカね。私たちより多くの情報に接してるはずよ」
アマタ「映画館じゃそういう話はなかなか出ないし…」
カイエン「おい、なんでみんながここに集まっている?」
アマタ「あ、カイエン。軍警察の方はどう? 何か分かった?」
カイエン「情報の交換か? 今のところは特にないな。とにかく忙しくてな」
アンディ「俺も同様。最近何かとメガデウスとやらが暴れてるからなぁ…」「そうだ! またメガデウスが暴れてもすぐに出られるようにしねぇと!」「今の内にアクエリオンの合体訓練しとこうぜ!」
MIX「ちょっと! 街中でそんな話なんてしちゃ…」
????(※甲児)「その話…詳しく聞かせてくれないか?」
MIX「!? 誰!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ouroboros ]
【シナリオデモ開始】
アンディ「そうだ! またメガデウスが暴れてもすぐに出られるようにしねぇと!」「今の内にアクエリオンの合体訓練しとこうぜ!」
MIX「ちょっと! 街中でそんな話なんてしちゃ…」
????(※甲児)「その話…詳しく聞かせてくれないか?」
MIX「!? 誰!?」
甲児「あ、いや、失礼。俺は兜甲児、こちらは弓さやか」
さやか「突然ごめんなさい。あなたたちの会話で、気になる言葉が聞こえたものだから」
MIX「あ、えっと、その…」
甲児「メガデウス、とい言っていたね? そして、合体、とか…」
さやか「最近現れたメガデウスは合体機構を持っていたわ。あなたたち何か知っているの?」
アンディ「い、いや、それは、その…」
カイエン「すみませんが、この話は…」
〔画面、一瞬暗転〕
カイエン「うっ!? こ、これは…」
〔人の倒れる音〕
甲児「お、おい、大丈夫か!?」
カイエン「こ、この人たちは…仲間だ…」
モロイ「お、おい、そいつはもしかして…絶望予知か?」「ああ…俺たちがこの人たちと一緒に戦っているビジョンが見えた…」
さやか「どういう事?」
カイエン「あなたたちも俺たちと同様、別の世界からこの世界に連れてこられたって事です」
甲児「君たちが別の世界から…?」
さやか「そして…私たちも?」
アマタ「これは、ロジャーさんに相談した方がよさそうですね」
ロジャー「なるほど…考えてみれば、ドーム外の連中が最初にさらったのは兜博士だったか」
甲児「あの時はお世話になりました」
ロジャー「いや、お役に立てなくて申し訳ない。だが、そうするとあなたもメガデウスを?」
甲児「分かりません。しかし、メガデウスを見ると何か違和感があるのは確かです」
ロジャー「シュバルツも地下にこだわっていた…。やはりあなた方のメガデウスも地下にあるのでしょう」
ミコノ「私たちみたいに、マシンに触れれば記憶を取り戻すのかも…」
甲児(記憶を…取り戻す)(なんだ、この感じ? 過去にもあったような…)
ロジャー「ふむ、やはり地下を捜索するのが一番のようだな」
アンディ「地下なら、俺のエレメント能力の出番だな! 掘って掘って、掘りまくって…」
ノーマン「ロジャー様、メガデウスが出現しました」
ロジャー「また例の連中か? 分かった、すぐに向かう」
アンディ「ちっ、人のやる気に水差しやがって! 俺たちも出ようぜ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シュバルツ「そろそろ君も気付いているのではないかね? この世界が偽りである事を!」
ロジャー「まるで貴様が真実を知っているような口ぶりだな!」
シュバルツ「知っているさ! 君たちよりよほど真実に近づいている!」
ロジャー「ドーム外の連中とつるんでいるのもそのためか?」
シュバルツ「彼らもまた、真実を追う者なのだよ! さあ、舞台の幕を開けようではないか!」
シュバルツ「ザ・ビッグに迫る力を持つ見知らぬメガデウス…どうやらその時が近づいたようだ…」
シュバルツ「見事だ、ネゴシエイター! そして見知らぬメガデウスたち!」「その働きに敬意を表し、私は一旦舞台から消えさせてもらおう!」
ロジャー「なんだと?」
キバの輩「シュバルツ! てめぇ、逃げるのか!?」
ロジャー「…仲間割れか?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
キバの輩「シュバルツ! てめぇ、逃げるのか!?」
シュバルツ「すでに真実への扉は開かれ始めている。もはや誰にも止められぬ! 私はそれを見届けるだけ…!」
キバの輩「何言ってるかわからねぇが、臆病風に吹かれやがったな!?」
シュバルツ「人には役割というものがある。すでに私の役目は終わったという事だ。アウフ ヴィーダーゼン!」
キバの輩「待ちやがれ!!」
ロジャー「おっと、君たちには聞きたい事がある!」
〔武器の射出音〕
〔画面、フラッシュ〕
キバの輩「なっ!? アンカーだと!? こんなもの!!」
〔拘束音〕
〔画面、フラッシュ〕
ロジャー「くっ!?」
キバの輩「てめぇらに用はねぇんだ! いちいち邪魔すんじゃねぇ!! シュバルツめ、逃がすかよ!!」
カイエン「逃げられたか…」
真上「海動! こっちへ来い!」
海動「どうした、真上。なんか見つけたか?」
真上「ああ。見ろ、こいつを」
海動「こいつは…カイザー!?」
真上「いや、残念ながら俺たちのカイザーじゃない。おそらくこいつはあいつらの…」
海動「だとしても、これなら俺たちにも扱えそうだな。乗り込んじまえば…」
キバ「おおっと、そこまでだ!」
真上「むっ!?」
キバ「久しぶりだな…! その魔人は俺たちがいただくぜ!」
海動「キバの大将? あの爆発でくたばってなかったとはな」
真上「しぶといな…」
キバ「俺がいない間、ずいぶんと好き勝手やってくれたな、ああ!?」
キバの輩「カシラが戻ってきた以上、もうビクつく必要はねぇんだ!」「まとめてかかりゃ、あいつらだって…!」
海動「ああん? 何調子ぶっこいてんだ? ザコがいくら束になろうと関係ねぇ! 俺たちに刃向かうなら…」
真上「!? 待て、海動」
海動「んだよ!? 止めんじゃねぇ!!」
真上「どうやら本来の持ち主がやってきたようだ。ここは連中に任せよう」
海動「はぁ?」
真上「あいつらの手に渡った方が、こっちとしても好都合だ」
海動「…ちっ、しゃあねぇな。まあ、確かにこの機体を操ってるってんなら、期待は持てそうだ」
真上「…こんな時にダジャレとは、救いがたいな」
海動「な…待て、真上!」
キバの輩「ヒャーッハハ!! あんな大口叩いといて、尻尾巻いてトンズラこきやがった!!」
キバ「ふん、ざまあねぇな。さて、邪魔者はいなくあんったしこいつは俺様がいただいて…」
ロジャー「そこまでにしてもらおうか」
キバ「ああん? なんだ、てめぇ?」
キバの輩「待ってください、カシラ! こいつは…!」
ロジャー「すまないが、用があるのはメガデウスだけでね。大人しく通してもらえるとありがたいのだが」
キバ「ほう、素直に通すと思ってんのか?」
ロジャー「無論思ってはいないさ。私の流儀には反するが…シュレード君、ひとつ頼めるかな?」
キバ「ぐああっ!? な、なんだこの音楽!?」
シュレード「エレメント能力、精神演奏…痛みに震えるといい…」
キバの輩「てめぇ!! カシラに何しやがる!!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
シュレード「くっ!?」
キバの輩「もう、妙な真似はさせ…」
アンディ「穴掘力!!」
〔機体の歩行音〕
〔画面、震動〕
キバの輩「うおっ!? いきなり穴があぁぁぁ!?」
ロジャー「これで通す気になってくれたかな?」
キバ「…大人数でカチコミたぁな。だが、つけられた形跡はなかった。てめぇら、どうやって嗅ぎつけやがった?」
ロジャー「簡単な仕掛けさ。さっきの戦いで、アンカーに発信器をつけておいた」「兜博士、ミスさやか、もう安全です。こちらへ」
さやか「あれは!?」
甲児「メガデウス…違う!! 俺はあれを…知っている?」
ドロシー「さあ、あれに触れて」
甲児「…わかった」
キバ「待て! そいつに触るんじゃ…!」
アンディ「動くなよ!! 底なしの穴に落ちたくなきゃな!」
キバ「ぐっ…」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
甲児「そうか…マジンガーZ!!」
さやか「アルテミスA!! 思い出したわ、全部!!」
キバ「ちっ、そうかよ…! そいつはてめぇらの…だが、黙って渡すと…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
キバ「ぐあっ!? ミ、ミサイルだと!? どこから…」
ロジャー「グリフォンから届くかどうか心配だったが、ちゃんと誘導されてきたな」
キバ「くっ、まさかそんな手を残していたとはな…仕方がねぇ、一旦退くぞ!」
キバの輩「ま、待ってくだせぇカシラ! や、やっと穴から出たところで…」
ロジャー「…行ったか」
甲児「ロジャーさん、俺たちは…」
ロジャー「おおよその事情は分かっている。さっきの連中が戻ってこないうちに、そのメガデウスと共に来てくれ」
甲児「あ、ああ」
ロジャー「君のメガデウス…マジンガーZはノーマンに整備してもらっている」
甲児「異世界の機体の整備までこなすなんて大したもんだな」
ロジャー「さて、現状がわかったところで何か気付いた事がないか聞かせてくれないか?」
甲児「…俺は過去に、似たような経験をした事がある。厳密に言えば違う点も多いが、過去に戻り、何度もやり直した事が…」
ロジャー「過去に? タイムスリップをしたという事かね?」
甲児「正確に言うと差異次元を繰り返していたんだが、大体そういう事だと思ってくれていい」
サザンカ「それって…なんのために?」
甲児「俺たちの世界は、何度も人類滅亡の危機を迎えていた。だから…」
カイエン「絶望の未来を回避するため…?」
甲児「ああ、そうだ。記憶を過去に引き継ぎ、未来の経験を元に過去をやり直す」
モロイ「そんな事ができるなんて…」
甲児「だが…一度だけ俺の記憶にブロックがかかっていた事があった。今回の事件はその時と似ている様な…」
ロジャー「その経験には、今回のように別世界の人間が集まる…そういった事もあったのかな?」
甲児「それは…分からない。ただ、こういう大仕掛けな事ができそうな存在に心当たりはある」
さやか「ZERO…」
甲児「そうだ。だが、さっきの感じではZEROはまだ目覚めていない」
ロジャー「では、原因は他にあると?」
甲児「どうだろう…少なくともここまでの仕掛けができる存在を俺は他に知らない」
甲児「ZEROが目覚めれば手がかりは得られるだろうが…」
さやか「それは危険よ!」
甲児「………」
ロジャー「いずれにせよ、情報が足りないという事だね?」
甲児「ああ。他にもいくつか気になる事がある。もうしばらく、様子を見よう」
【シナリオエンドデモ終了】
[Fortuna]
【シナリオデモ開始】
ロジャー「ふう…こうも早く事態が動きだすとはね」
サザンカ「狙われたのは私たちネオディーヴァの候補生と…」
甲児「俺たち、マジンガー世界の二人」
ロジャー「それで、犯人の姿は?」
カイエン「フードを被っていたが、体つきなどから女性のように思えた」
ユノハ「それに…すごい力でした…身のこなしも早くて…」
ゼシカ「あたしの衝撃力を喰らっても平然としてたし…人間とは思えないよ」
ロジャー「身のこなし、怪力が人間離れか…そういえばノーマン、ドロシーはどうした?」
ノーマン「ドロシーでしたら買い出しに出ておりますが」
ロジャー「最近、ドロシーをあまり見かけないが…」
ノーマン「左様でございますか?」
ロジャー「…いや、いい。それよりみんな、今日からしばらくは外出を控えて欲しい」「そして、必ず互いに定時連絡を入れる事。襲撃犯はいつまた襲ってくるか分からない」
さやか「ドロシーさんはいいんですか?}
ロジャー「彼女はアンドロイドだ。大抵の人間なら太刀打ちできない」「それに、狙われているのは今のところ別世界の人間だけだ」
甲児「アンドロイド…」
さやか「甲児君…本当にいいの? 外出は控えるように言われたのに」
甲児「ああ。俺の推測が正しければ、襲撃犯の正体は…」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
甲児「うわっ!?」
さやか「甲児君!?」
????(※ミネルバX)「実験の修正を行う…」
甲児「くっ…やっぱりそうか! ミネルバX!!」
さやか「そんな…ミネルバXが、どうして…」
甲児「俺たちと同じさ。記憶を植え付けられてる」
ミネルバX「私は命ぜられた。私は存在した瞬間からその命令が聞こえていた」「だから襲った。それは雨の中、傘を差す位に当たり前の行動だ。命ぜられるとは、そういう事だ」
甲児「誰がそれを命じた? まさか、運命とは言わないよな?」
ミネルバX「………」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
甲児「くっ!! 問答無用か!!」
ロジャー「甲児君!!」
甲児「来るな!!」
ロジャー「む? しかし…」
甲児「彼女は俺たちの仲間だ。なんとかして助け出したい」
さやか「でも、どうやって…」
海動「甘っちょろい事言ってんなぁ!!」
真上「黙って殺されるつもりか?」
甲児「あ、あんたたちは…」
海動「まったくよ、別世界の人間なら誰彼構わず襲ってきやがって!」
真上「俺たちも襲われた。その借りは返さねばなるまい」
さやか「待って、ミネルバXは…」
真上「残念だが、お前のリクエストには応えてやれんな」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ミネルバX「想定外…計画を変更する…」
海動「逃がすかよっ!!」
キバ「おっと、そうはさせねぇ」
海動「なんだぁ!? 何しに出てきた、キバの大将!」
キバ「俺の目的はただひとつ…てめぇらをぶっ殺す!!」
海動「ちっ…逃がしちまっただろうが! てめぇらと遊んでる暇はねぇんだよ!」
キバ「つれない事を言うんじゃねぇよ! てめぇらを倒すために地獄の底から舞い戻ってきたんだからな!」
海動「…地獄だと? 忘れたのか?」
海動&真上「俺たちが! 地獄だってな!!」
キバ「しゃらくせぇっ!! 出てこい、GRK-7!!」
ロジャー「やれやれ、もう少しスマートに事を運んでほしいものだ。ノーマン」
ノーマン「全ての機体、準備できております」
ロジャー「夕食には間に合わせる。ビッグオー、ショータイム!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
キバ「ドクロ野郎! てめぇらのご自慢のドクロはどうした?」
真上「あいにく、留守中でな」
キバ「ああ、そうかい。だがな、俺は相手が生身だからと加減はしないぜ」
真上「言ってろ」
キバ「強がりか、笑わせやがる。諦めな。てめえらはここで死ぬ運命(さだめ)なんだよ」
真上「…運命(さだめ)、だと? その言葉を口にするヤツは…」「許せん!!」
ロジャー「なにっ!? 地下から…新たなメガデウス!?」
真上「そうか…お前もそうなんだな、カイザー」
海動「ちっ、今までどこにいやがったんだ、こいつは! とにかく乗り込むぞ!!」
キバ「ドクロの魔神だと!?」
ミネルバX「早過ぎる…想定外…」
キバ「くっ…ここは一旦下がるしかねぇか…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
海動「さて、どうやらこれで面子は揃ったようだな」
甲児「…ちょっと待て。お前たち、俺をさらった犯人だろう?」
海動「ん?」
アンディ「ああっ!? 思い出した! 俺たちもお前らにさられて、地下で働かされたんだよ!!」
アマタ「それに、いきなり殴られた…」
海動「おー、そういやそうだっけ? なに、ショック療法ってヤツよ。何か思い出さねぇかと思ってな」
甲児「敵じゃないってのは分かったけど…」
アマタ「なんて乱暴な人たちなんだ…」
ロジャー「話を聞く限りでは、君たちは別の世界の住人でありながら記憶を失っていなかったようだが?」
真上「ああ。理由は分からんが、俺たちは記憶をそのまま持ってこの世界に来た」
海動「さっき戦ったキバってヤツも俺たちの世界の人間なんだが、元の記憶を失っててな」
真上「たまたま地下で見つけたロボットに触れた途端、記憶を取り戻した」
カイエン「俺たちと同じだ…」
海動「で、そんな風に記憶を失ってる連中が他にもいるって事に気が付いてピックアップしてたんだよ」
甲児「それで、俺を誘拐したのか」
海動「ああ、お前はなんか、俺たちに近い匂いがしたからな」
さやか「匂いって…」
真上「だが、普通にやっても記憶は戻らん。だからもうひとつの手がかり、ロボットが眠っていた地下に目をつけた」
海動「俺のカイザーも地下のどっかに眠ってると思ったからな」
真上「…俺たちの、だ」
アンディ「俺やアマタをさらったのは…」
真上「ここの連中はみんな地下を怖がっていたがお前たちが地下を怖がらないって話を耳にしたんでな」
海動「記憶を取り戻した人間が増えりゃ、元の世界に戻る方法も分かるかと思ったんだがなぁ…」
ロジャー「なるほど…君たちはいち早くこの世界のおかしさに気付いていたのか」「だが、なぜドーム外の連中のようなゴロツキを従えていた?」
海動「ああ、あいつらも俺たちの世界の住人だ。地下を探すのに便利だから使ってたんだがよ」
真上「殺したと思っていたキバ…ヤツらの頭目が生きていたな」
海動「キバの手下に戻っちまった」
さやか「…なんだかいちいち言動が物騒なんだけど」
ロジャー「シュバルツとの関係は?」
真上「地下の事に詳しかったので手を組んだ。それだけだ」
海動「それより、こんなとこでいつまで立ち話させる気だ?」
ロジャー「…分かった。私の家に招待しよう。そろそろ夕食の準備ができた頃だ」
【シナリオエンドデモ終了】
[Foreigner]
【シナリオデモ開始】
海動「おいこら、真上! そいつは俺の肉だろうが!!」
真上「そんなに悔しいなら名前を書いておけ」
海動「なんだと、てめぇ!!」
モロイ「あ、俺のでよかったらどうぞ」
海動「お、そうか? なら遠慮なく…」
MIX「ダメよ、行儀が悪い!」
海動「ああん? お上品ぶってんな、お嬢ちゃん」
MIX「な、なによ!? すごんだってダメなんだから…」
真上「海動、あまり子供をからかうな」
MIX「こ、子供って…!」
ロジャー「…ノーマン」
ノーマン「は、はい、なんでしょう、ロジャー様」
ロジャー「忙しいところすまないが、私は自室に戻る。夕食が終わったら知らせてくれ」
ノーマン「かしこまりました…おや?」
ロジャー「ん? どうした、ノーマン」
ノーマン「軍警察から連絡です。異国のメガデウスが現れたと」
ロジャー「異国だと…?」
ノーマン「いかがなさいますか?」
ロジャー「もちろん出る!」「みんな、夕食は中断だ! 異国のメガデウスが現れた! 迎え撃つぞ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
カグラ「匂いの先をたどってみたら…こんなところに繋がっていたとはな!」
アマタ「あれは…!!」
ミコノ「あのアブダクター、間違いない、乗っているのは…!」
カグラ「見つけたぜ…! 俺のクソ女!」
カイエン「あいつ…記憶を操作されていない? 貴様、どうやってここに!?」
カグラ「ああん? ゲートを通ってに決まってんだろ!」
サザンカ「つまり彼は…私たちの世界から来た…?」
アンディ「話は後だ!! あいつを倒すぞ!!」
カグラ「ぐっ…俺のシルフィ…必ず…殺す!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ロジャー「…まったく、騒々しすぎる。遠慮というものを知らないのか、彼らは」
エンジェル「あら、それ、砂時計?」
ロジャー「エンジェル? 何の用だ? ここは私のプライベートルームだぞ」
エンジェル「あなたに忠告に来たの。あの異国のメガデウスは危険よ」
ロジャー「…異国のメガデウス? 正体不明のメガデウスが追い払ったと聞いたが?」
エンジェル「あれは世界を破滅に導くもの…」
ロジャー「…君は何を知っている?」
エンジェル「そうね、あなたに砂時計をいじる趣味があったなんて、今知ったわ」
ロジャー「からかいに来たのなら帰ってくれ。騒々しい客人がこれ以上増えられるのは我慢ならない」「それとも、甘いひとときでも期待してきたのかな?」
エンジェル「…あなた、最低ね」
ロジャー「言われ慣れている」
エンジェル「ふん」
〔歩き去る足音〕
ロジャー「別世界の彼らだけじゃない…部屋の調度品、この砂時計、そしてドロシーとエンジェル…」「おかしいのはこのパラダイムシティも同様か…」
モロイ「だから、あいつらがこの世界に来たって事は、帰る事もできるって事だろ?」
MIX「でも、あれは次元ゲートを通ってきたと言ってたのよ? 今の私たちにそんな手段はないわ」
海動「難しい事じゃねぇだろ。あいつらにくっついていけば帰る事ができるって話だ」
真上「もっとも、それで元の世界に帰る事ができるのはアマタたちだけだがな」
海動「あ…」「い、いや、そうとも限らねぇ! とっ捕まえて次元ゲートやらの使い方を聞き出せば…」
アマタ「そんなにうまくいくんですか?」
真上「可能性は低いな。次元ゲートとは言うが、俺たちの世界に繋げられるとは思えん」
海動「んなもん、やってみなきゃ分かんねぇだろうが!」
ユノハ「また、ケンカが始まっちゃった…」
甲児「次元、か…」
ロジャー「…やれやれ。様子を見に来てみたが、相変わらずか」
カイエン「すみません。うるさくしてしまって」
ロジャー「君が謝る事じゃない。もっとも、ディベートは建設的に行うべきだと思うがね」
甲児「少し、いいかな?」
サザンカ「甲児さん、何か考えがあるんですか?」
甲児「みんなが元の世界に戻る方法があるかもしれない。ひとつ、提案があるんだが…」
【シナリオエンドデモ終了】
[Unstable World]
【シナリオデモ開始】
アマタ「ミネルバXを捜すっていったって…どうすればいいのか…」
ゼシカ「こっちはあいつに襲われたってのに」
モロイ「まあ、これだけ固まってりゃそうそう襲って来たりはしないと思うけどな」
ユノハ「で、でも…それだとミネルバXさんを見つけられないですよね?」
モロイ「あ、それもそうか…じゃ、もう少し人数を分けて…」
ミコノ「あ!」
アマタ「どうしたの、ミコノさん?」
ミコノ「シュシュが…シュシュがいないの!」
アマタ「あ、ホントだ! いつの間に…」
ミコノ「ど、どうしよう、アマタ君…」
ドロシー「もしかして、この動物の事?」
ミコノ「あ、シュシュ! よかった…ありがとうございます、ドロシーさん」
ドロシー「これは、なんという動物? 私のメモリーにはないわ」
ミコノ「え? 猫を知らないんですか?」
ドロシー「猫?」
ユノハ「あ、あの、この子と同じでシュシュちゃんも猫…」
ドロシー「緑の…猫? 私の認識とは食い違っているわ」
アマタ(やっぱり、そう思う人もいるんだ…)
モロイ「甲児さんたちから通信が来たぜ! ミネルバXを見つけたそうだ! で、異国のメガデウス…」「つまり、アブダクターも出現したらしい!」
アマタ「またあいつが来たのか! 行こう!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
カグラ「フフ…この匂い…はっきりと分かるぜ、クソ女!」
海動「こいつを捕まえりゃあ、元の世界への道が開けるはずだな!」
真上「そうとは限らんと言ったはずだが?」
海動「うっせぇ! どっちみちぶっ倒すんだ!! で、力ずくで聞き出す!」
カグラ「貴様ら…よくも! 次は必ず!」
海動「逃がすかぁっ!!」
〔画面、フラッシュ〕
真上「…一歩及ばずか」
海動「逃げ足の速い野郎め…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
甲児「ミネルバXは、まだこの辺にいるかもしれない。念のため、このまま捜索しよう」
サザンカ「え? アクエリオンから降りない方がいいんですか?」
さやか「襲われたのなら覚えているでしょう? あの身のこなし…」「あなたたちの特殊能力なら、固まっていれば大丈夫でしょうけど、念のためよ」
モロイ「…そういやそうか。さっき分散しなくて良かったぜ」
ロジャー「異国のメガデウス、アブダクターとやらがこう何度も出現するとは…」
ミネルバX「この世界が不安定になっている証拠」
ロジャー「!? 君は…」
甲児「やっと会えた! ミネルバX!! 記憶を取り戻してくれ!!」
ミネルバX「実験は失敗した…もう一度やり直す…」
甲児「実験? じゃあ、やっぱりこの世界は…」
????(※画面オフ)「ソウ…我ガ創リダシタ世界…」
甲児「ぐっ!? こ、これは…やっぱり…」
〔画面、フラッシュ〕
ロジャー「どうした、甲児君!?」
カイエン「なんだ、あれは…? マジンガーZが!?」
サザンカ「甲児さんを…取り込んでる…?」
さやか「そんな…ZEROが目覚めた…!? 甲児君!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[Possibility]
【シナリオデモ開始】
ZERO「我ガ名はマジンガーZERO…コノ世界ノ創造主…」
アマタ「世界の…創造主?」
さやか「ああ…またZEROが…」
モロイ「マジンガーの姿が…変わった…?」
海動「なるほどな、神様とやらにふさわしい強さってわけだ…!」
真上「神というよりも、サタンのような容貌だな」
ZERO「我ニナゾラエタソノチカラ…貴様タチフタリハ計算外ノ因子…」
真上「なぞらえた、だと?」
ロジャー「なるほど…我々に偽りのメモリーを与えていたのも君だったと。だが、なんのために?」
ZERO「ナンダト思ウ?」
ロジャー「………」
さやか「待って。ミネルバXが実験と言っていた…」
カイエン「その実験が何かは知らないが、それすらも言わされているのかもしれんぞ」
ZERO「………」
ロジャー「もし君が創造主を名乗るのであれば、この舞台について説明をしてくれてもいいのではないかね」
ZERO「………」
ミネルバX「時間を戻し、因子を調整する…」
ロジャー「彼女が代理人というわけか」
カイエン「俺たちにもう一度同じ事をやらせるつもりか!? なぜだ!?」
アンディ「また、記憶を失うってのか!?」
ZERO「ソウダ」
さやか「そんな事、させるもんですか! 甲児君は必ず取り戻すわ!」
ロジャー「それは、私への依頼と受け取って構わないかね? ミスさやか」
さやか「え? え、ええ…でも、どうしていきなりそんな事を?」
ロジャー「どうやらそれが私の役割らしい。そして私は、美女からの依頼は基本的に断らない主義でね」「では、私の仕事をさせてもらおうか。マジンガーZERO…交渉の余地はあるとみたが」
ZERO「交渉ナド無駄ダ。ネゴシエイターヨ」
ロジャー「では、なぜこの私をこの場に呼んだのかな? そして、このパラダイムシティもどきを舞台に選らんだ?」
ZERO「………」
ロジャー「全ては計算の上という事だろう。こんな世界を創りだし、人の記憶さえも自由に操る…」「それだけの力を持ちながらも、この結果を予想できなかった。そのための安全弁かな?」
ZERO「記憶ヲ失ッタコノ世界ガ都合ガ良カッタ…トハ考エヌカ…?」
ロジャー「もちろんそれもある。そして、その考えは間違っていない。間違っているのは結論だ」
ZERO「ホウ…」
ロジャー「君は新たな可能性を求めているようだが、それがすでにここに存在するとしたら?」
ミネルバX「可能性…そんなもの、証明する方法はない…」
ロジャー「簡単な事さ。我々が勝負をし、勝てば、それは証明される」
ZERO「無駄ダ…我ニ勝テル確率ハ…ゼロ」
さやか「交渉は決裂したの…?」
ロジャー「なに、荒事も交渉の延長さ。真実に至る道にしては、少々乱暴ではあるが…ビッグオー、アクション!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ZERO「………」
さやか「甲児君…必ず助けるから!!」
ZERO「全テハ決マッタ運命(サダメ)…覆ル事ナド…」
真上「…全てを知りながら、あえてその言葉を口にしたな。ならば、覚悟はできているんだろうな!!」
アマタ「さだめ…運命…そんなもので…!」
カイエン「俺の絶望予知は、敗北を見せつけてくる…だがっ!! 敢えてあらがう!!」
さやか「みんな、ZEROのコクピット、パイルダーは狙わないで!」
ロジャー「もちろんだとも! 私はプロなのでね!」
ZERO「コノ…コウゲキ…ナルホド…」
海動「やったか!?」
真上「いや、まだだ…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ZERO「ソノチカラ…確カニ想像デキナイモノダッタ…」
ロジャー「さて、私の言葉が証明されたわけだが?」
ミネルバX「どうして…? どうしてそこまで頑張れる…?」
ロジャー「人は運命にあらがい続けるもの、だからさ。人には自由がある」
ZERO「ナルホド…ソレガ可能性ノ光…」
〔画面、フラッシュ〕
モロイ「マジンガーの姿が元に戻った…」
甲児「くっ…はぁ…はぁ…」
さやか「甲児君!!」
甲児「ZEROが…ようやく大人しくなってくれたぜ。みんなのおかげだ」
アマタ「良かった…」
海動「これで一件落着か?」
真上「そのはずだが…問題はどうやって元の世界に戻るかだな」
ミネルバX「もうすぐこの世界は消え、ここに招き入れられた人たちも全て元の世界に戻ります」
さやか「ミネルバX!! 正気に戻ったのね!」
ミネルバX「すみません、ZEROに操られ、みなさんを危険にさらしてしまいました」
甲児「ミネルバX…いや、ミネルバさん。分かっていると思うけど…」
ミネルバX「…はい。今の私、そして甲児さんが取り戻していた記憶も、本来のものではないという事に」
さやか「どういう事、ミネルバX? 甲児君?」
甲児「そのさやかの言葉が証明しているのさ」
さやか「???」
ロジャー「偽りのパラダイムシティを舞台に、君たちに与えられた役割だったという事か」
甲児「すべてを思い出せた保証はありませんが…おそらく」
ロジャー(そして、おそらくあのZEROという存在も、あえて…)
海動「何をごちゃごちゃと…。とにかく全部丸く収まったんだろ?」
真上「フン…馬鹿には理解できんか」
海動「なんだとぉ!?」
アマタ「『役割』か…。今こうやって俺が悩むのも、役割なんでしょうか?」
ロジャー「それに答える事は誰にもできない。そう、私が誰かを演じているなど…」
ドロシー「ロジャー・スミス!」
ロジャー「!?」「そうだったな、R・ドロシー・ウェインライト。君が、そしてみんながそう呼ぶ限り…」「私はロジャー・スミス。パラダイムシティのネゴシエイターだ」「役割であろうとなかろうと、私はこの仕事に誇りを持っている。君たちだってそうだろう?」
アマタ「は、はい」
サザンカ「ねえ、ミネルバさん。私たち、本当に元の世界に帰れるの?」
ミネルバX「それは…」
ロジャー「彼との交渉には成功した。心配はいらないだろう」「彼…ZEROは、私の見たところプロフェッショナルだ。約束を違える事はあるまい」
〔画面、フラッシュ〕
〔ノイズ〕
甲児「みんな、色々世話になったな。しかし、不思議な体験だったよ」
アマタ「でも…今思えば楽しかった」
海動「けっ、しんみりしてるんじゃねぇよ」
ロジャー「しかしまあ…いつかまた、出会いそうな、そんな気はするがね」
さやか「けど、もう偽の記憶で操られるのはごめんよ。ね、ミネルバ? 甲児?」
甲児「…! さやか…」
ミネルバX「そうですね! さやかさん!」
ロジャー「………」
〔画面、発光〕
ロジャー「私の名はロジャー・スミス。この記憶喪失の街には必要な仕事をしている」「この街の人間は、40年前のある日を境にそれ以前の記憶を全て失っている」「しかしメモリーは闇の中からいきなりその姿を現す時がある」「それが誰によって与えられたものなのか、たとえ全知全能の存在であろうとそれに縛られる必要はない」「人には自由がある。雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい。自由とはそういう事だ」「ビッグオー! ショータイム!!」
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「Closed World」
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