進撃イベント
鬼哭
[内戦の影で]
【シナリオデモ開始】
ナイアーラ「やあ、お客さん。並行世界の吹き溜まりへようこそ」「さて、今日話すのはヒトの中に生まれながらヒトとは違う力を持って生まれてしまった者たちの話さ」「その力によって、自らの運命を歪められた者たち…」「その中であがう彼らは果たしてどんな貌を見せてくれるのか…。これはそんな話さ…」
ユウシロウ「フォーカス1、異常なし」
安宅「フォーカス2、共に異常なし」
キリコ「こちらも問題ない」
鏑木「了解。各機ともそのまま警戒を続けてください」
安宅「とは言うけれど。こんな哨戒任務にまで駆り出されるんじゃ、正直堪ったもんじゃないわね」
鏑木「安宅大尉、私語は謹んでください」
安宅「いいでしょう、ちょっとぐらい。みんな連日の出撃で疲れてるんだもの。リラックスよ、リラックス」
鏑木「まったく…! ここは国境近くなんですから。いつ敵が来てもおかしくないんですよ!」
安宅「だから、いざという時の為に少しでもストレスを減らしておかないといけないんじゃない」
キリコ「タフな女だ。これだけ前線に回されておきながら、よくそんな軽口を言える」
安宅「もともとこうなる覚悟はしてたもの。豪和もこの機会になるべくTAの実戦データをとっておきたいでしょうからね」「むしろあなたたちの方こそタフだと思うわよ。私たちと一緒に動くことになったせいで最前線送りだもの」
キリコ「傭兵の仕事などいつでもこんなものだ」
ユウシロウ「すみません…豪和が…」
安宅「別にユウシロウのせいじゃないわ」
鏑木「そうよ! むしろ肉親がいるにも関わらず、こんなことまでするあの企業がおかしいの!」
ユウシロウ「………」
安宅「熱くなるわね、鏑木」
鏑木「茶化さないでください」「私は民間の…しかも未成年の豪和大尉が、企業の都合でこんなことに付き合わされてるのが面白くないだけです」
安宅「ふ…そうね…」
ユウシロウ「ありがとうございます。でも、自分なら…大丈夫です…」「自分は豪和の為にここへ来たわけではありませんから」
鏑木「豪和大尉…」
ユウシロウ(そう…豪和の為じゃない…。何故か、来なければいけないと思った…。そうすれば…きっと…)
〔レーダー反応〕
ユウシロウ「! これは…!」
鏑木「別の部隊が市街に接近する敵影を発見。各機は至急迎撃にあたってください」
キリコ「リラックスとやらは終わりだな」
安宅「まったくこき使ってくれるわ、ほんと。鏑木、敵の位置は…?」
鏑木「市街南西より接近。敵戦力のデータは各機に転送します」
安宅「今からじゃ市街に入られてしまうわね。私は正面から敵の動きを抑えるわ」「ユウシロウとキリコはその隙に側面から回り込んで」
ユウシロウ「了解」
キリコ「了解した」
安宅「なるべく街に被害が出る前に敵をたたくわ。行くわよ!」
〔機体の稼働音〕
ユウシロウ「ゴー!」
【シナリオデモ終了】
【シナリエンドデモ開始】
メロウリンク「終わったようだな。戦っていたのは独立派のエリラと、日本の特自か…」「どう思う、宗介?」
宗介「ただのゲリラにしては装備が良すぎるな。あれだけASやATを揃えているんだ。余程、羽振りのいい奴が後ろにいるんだろう」
メロウリンク「少なくともアマルガムかシンボルがこの内戦に完勝しているのは間違いないか」「チドリ・カナメがこの国にいるという情報も、あながち嘘ではないようだな」
宗介「ああ…そうだな…」
メロウリンク「焦るなよ、宗介。お前のレーバテインも含めて、今ダナンにあるASは全機整備中だ」「伊藤、ここで確保したサベージはあるが、ヴェノムにでも出てこられたら終わりだぞ」
宗介「わかっている。それを承知でここまで来たんだ。下手を打つつもりはない」
メロウリンク「そうか。それが分かっていればいい」
宗介「それより、そっちは何か手がかりは見つかったのか?」
メロウリンク「ああ、一応な。これだ」
〔通信の開く音〕
宗介「彼女は…」
メロウリンク「つい先日、この国の空港で撮られた映像だ。念の為、ダナンでも確認したが、本人である可能性は高いとのことだ」「そしてこっちがつい先程、ここで撮られた映像。どうやら彼女はこの街に来ている…」
宗介「シンボルの極秘プロジェクトに関わる最需要人物…。その女が…この街に…」「彼女を追えば…カナメの手がかりも…」
????(※チハル)「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[デジャヴュ]
【シナリオデモ開始】
ユウシロウ「すみません。無理についてきてしまって」
キリコ「構わない。巡回などドライブみたいなものだ」「それにあのまま放っておけば、ひとりで飛び出していってもおかしくはなさそうだったからな」
ユウシロウ「………」
キリコ「安宅が驚いていた。お前が自分から何かをしたいと言い出したのは初めてだと…」
ユウシロウ「安宅大尉が…」
キリコ「お前を頼むとも言われた」
ユウシロウ「そうですか…」
キリコ「ここに何がある…?」
ユウシロウ「分かりません。ただ…確かめたかったんです」「僕は…なぜか…この街を知っている気がするんです」
キリコ「来たことがあるのか?」
ユウシロウ「いえ、初めて…のはずです。でも…何故か…そんな気がする…」「そして、誰かがここで僕を呼んでいる気がする…」
キリコ「誰か…?」
ユウシロウ「会ったこともない女…彼女が僕を…」
キリコ「! 伏せろ…!」
ユウシロウ「え…!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、震動〕
ユウシロウ「今のはASの…!?」
キリコ「いつの間に街中まで…!」
ユウシロウ「すぐに戻らないと…!」
キリコ「いや、今からでは間に合わん。ひとまずあの建物に避難するぞ」
ユウシロウ「分かりました」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
安宅「ユウシロウたちから連絡は…?」
鏑木「まだ何も…」
安宅「まったく失敗したわ。こんなことになるんなら、外出の許可なんか出すんじゃなかった…!」
鏑木「そんなことを悔やんでもしょうがないわ。今はそれより目の前の敵を倒すことに集中して」
安宅「分かってるわよ…! フォーカス2、これより制圧行動に入る!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
キリコ「長引いているな…。数はそう多くないはずだが…」
????(※ミハル)「………」
ユウシロウ「今…奥に誰か…」
キリコ「おい、どこへ行く?」
キリコ「いったい何があった?」
ユウシロウ「見た気がしたんです。女の姿を…」
キリコ「女…?」
ユウシロウ「今のは…」
????(※ミハル)「やはり…あなたもここに来ていた…」
ユウシロウ「! その声…お前はあの時の…!」
〔画面、発光〕
????(※画面オフ)「呼び戻さないで…! 恐怖を…!」
ユウシロウ(※画面オフ)「恐怖…!」
〔画面、発光〕
????(※ミハル)「来ると思っていた。そんな気がしていた」
ユウシロウ「やはり…お前はあの舞の中で見た…」
????(※ミハル)「………」
ユウシロウ「お前はあの時言った。恐怖を呼び戻すなと」「俺が呼び戻す…? 何なんだ。その恐怖とは」
????(※ミハル)「それは…拒むことのできない運命なら、変えることのできない運命なら、受け入れるしかない…」「でも違う。変わらない時などない。変えられない運命などない」「それかかつて、あなたが言った言葉だわ」
ユウシロウ「俺が…」「うっ…!」
〔画面、発光〕
???(※画面オフ)「わたくしは嵬。わたくしは…わたくしは戦いに赴く! 嵬として…!」「美晴…」「わたくしも…あなたを知ってしまった…」
〔画面、発光〕
ユウシロウ「今のは…あの女の声…? だが…」「ミ、ハル…?」
ミハル「それは私の名前…」
ユウシロウ(俺は、彼女を知っている…。俺はずっと前から知っていた…)(俺は…彼女を知っていたということを、知っている…)「そんな筈は…」
キリコ「待て、話はそこまでだ」
ユウシロウ「え…?」
〔歩み寄る足音〕
男(※中年)「ミハルの行動が妙だったので付けて来たが、これは面白いものに出くわしたな」「やはり日本のインヴィテイターに惹かれているというあの方のお考えに、間違いはなかったようだ」
ユウシロウ「インヴィテイター…?」
ミハル「待って。この人たちは違うの」
男(※中年)「残念ながら我々は知っているのだよ。彼、豪和ユウシロウが君と同じ人間だということをね」
ミハル「私と同じ…」
男(※中年)「ああ、そうさ。それに隣の男は恐らく…」
キリコ「………」
男(※中年)「なんにせよ、君たちは我々と共に来てもらう。抵抗は無駄だぞ」
キリコ「………」
メロウリンク「どうかな…?」
男(※中年)「…!?」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
男(※中年)「がはっ…!」
〔人の倒れる音〕
ユウシロウ「なんだ…!?」
メロウリンク「こっちだ! 急げ…!」
ユウシロウ「お前たちは…」
キリコ「行くぞ…。考えている時間はない」
ユウシロウ「…分かりました」
宗介「シンボルのミハルだな? お前にも来てもらうぞ。聞きたいことがある」
ミハル「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[追跡者]
【シナリオデモ開始】
キリコ「あの戦闘の中、こうもたやすく街を抜け出せるとは、たいした手際だ」「さっきは助かった。礼を言う」
宗介「お前たちを助けたのは、ただの成り行きだ。俺達が用があるのはその女だけだ」
ユウシロウ「彼女に…?」
ミハル「私がシンボルの一員だから…」
キリコ「シンボル…?」
メロウリンク「名前ぐらいは聞いたことがあるだろう。正解有数のコングロマリットだ」「だが、それは表の顔。裏では奴らはある組織と共に、世界中の戦争を影から操っている」
ユウシロウ「兄さんたちがそんな話をしていたのを、聞いたことがある」「この国の内戦にも関わっている可能性があると…」
メロウリンク「なら、その兄の考えは正しかったな。現に、そのシンボルの女がここにいる」
ミハル「…そう、あなたたちはミスリルの…」
宗介「そこまで分かっているのなら話は早い。千鳥の居場所を教えてもらおうか」
ミハル「千鳥…千鳥カナメのことね。アマルガムが捕らえているウィスパードの…」
宗介「彼女がこの国にいるという情報は掴んでいる。お前もアマルガムと手を組んでいるシンボルの重要人物だ」「彼女の居場所ぐらい知っているはずだ」
ミハル「独立派のゲリラが拠点としている石窟寺院よ。先日、そこに運ばれたという話を聞いたわ」
メロウリンク「…ずいぶんあっさりと話すな」
ミハル「私にはシンボルもアマルガムもどうでもいいものだもの」「私は彼らにとって手段でしかない」
ユウシロウ「手段…」
ミハル「でも、彼らはその手段を必要としている…。だから…」「だから、彼らは決して私たちを逃がしてはくれない」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
宗介「追っ手か…!?」
ミハル「やはり来てしまった…」
メロウリンク「ああ、もう追いつかれるとはな…! しかも、あんなものまで持ち出してきたか…!」
宗介「アレはヴェノムか…!?」
メロウリンク「想定していなかったわけではないが、こんなに堂々と出してくるとはな…!」
宗介「止むを得ん。応戦する」
メロウリンク「他に手はないか。しかし…」
宗介「勝ち目がないことは承知している。だが、ここで大人しくやられるつもりもない」
キリコ「俺も手を貸そう」
宗介「お前が…?」
キリコ「お前たちには借りがある」
メロウリンク「そうか、助かる…」
ユウシロウ「自分も戦います」
キリコ「いや、お前は彼女を連れて逃げろ」
ユウシロウ「しかし…」
キリコ「俺には戦う術がある。今のお前にはない」「それにさっきの奴らはお前も狙っていた」
宗介「このポイントに迎え。そこまで行けばなんとかなるはずだ」
ユウシロウ「分かりました…」
ミハル「………」
????(※ゲイツ)「おいおい冗談だろ。あんなポンコツで俺たちの相手をするつもりか? ミスリルも落ちぶれたもんだぜ」
ゲイツ「まあいい、奴らには借りがあるからな。そいつはたっぷり返させてもらうぜ」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ゲイツ「ダメだなぁ、生命を粗末にしちゃ。そういう奴には生命の大切さってやつをちゃんと教えてあげないとな」
宗介「まともにやり合って勝てる相手ではない…。どうすればいい…どうすれば…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
キリコ「なんだ、あの赤い機体は…ASの攻撃を弾いている…!?」
メロウリンク「ラムダ・ドライバだ」
キリコ「ラムダ・ドライバ…?」
メロウリンク「思念を実体化する兵器だ。奴はその障壁に守られている」
キリコ「なるほど。勝ち目がないとはそういうことか…」
宗介「やはりこいつでは相手のしようがないか…! せめて攻撃だけでも通れば…」
ゲイツ「ほー、そんなポンコツでよく粘る! 中身はそれなりってことか? だが、この動きどこかで…」「! そうか、お前は香港で俺をコケにしてくれたアーバレストのパイロットか!」「名前はなんて言ったかな。たしかゴミ係の…」
宗介「この声…あの時のヴェノムのパイロットか。生きていたとはな…!」
ゲイツ「ビジネスの基本はまずタフであること。ゲイツ様はあんなものじゃ死なない、死なない」「それに比べて君は落ちぶれたねえ。あれあれ、でも君新しいASを手に入れたんじゃなかったっけ?」「あ、そうかー! 補給も整備もできないから動かせないんだ! ミスリル潰れちゃったもんね!」
宗介「………」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「だから無駄だよ、そんな攻撃!」
宗介「チッ…!」
ゲイツ「前にやられた時は死ぬ程、痛かったんだぜぇ! そん時の痛み、前にも味わわせてやるよ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
宗介「がはっ…!」
メロウリンク「ソースケ…!」
〔スパーク音〕
宗介「くっ…!」
ゲイツ「ダメじゃないか。ゴミ係がこんなにゴミを散らかしちゃ」「そういう悪い子にはもう少しお仕置きが必要かなぁ」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕
ゲイツ(※画面オフ)「くっ…! なんだ、これ…目くらましか…!? 小癪なことを」
キリコ(※画面オフ)「今だ、奴を機体から引きずりだせ!」
メロウリンク(※画面オフ)「ああ…!」
宗介(※画面オフ)「うっ…うう…クソ…!」
〔発光、収束〕
ゲイツ「ちっ…! 逃げやがったか…」「まあいい。どうせアイツは今頃…」
メロウリンク「なんとかソースケは無事か…」
キリコ「だが、あの引き際の良さ…恐らく今頃、ユウシロウたちは…」
傭兵(※金髪)「まさか逃げられると思っていたわけじゃないだろうな、ミハル…」
ミハル「………」
傭兵(※金髪)「さあ、ふたりとも我々のもとに来てもらうぞ」
ユウシロウ「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[記憶の底から]
【シナリオデモ開始】
ゲイツ「困るんだよなー、ミハルちゃん。お人形はお人形らしくしててくれないと」「いったいあんな所で何をしてたのかな? まさか逃げようなんて思ったわけじゃないだろう?」
ミハル「………」
ゲイツ「もしもーし、聞こえてますかー? ミハルちゃーん」
ミハル「………」
ゲイツ「なんか言ったらどうなんだよ。あぁん?」
〔銃声〕
ミハル「ぐっ…! ううぅ…!」
ユウシロウ「やめろ! その子を離せ…!」
ゲイツ「ああん…? なんだ、お前は…? 自分の立場ってもんが分かってんのか?」
ユウシロウ「………」
ゲイツ「気に入らねえ目をしやがる」
傭兵(※黒髪)「ミスター・ゲイツ、Fから連絡が入っております」
ゲイツ「けっ…! 繋げ」
〔通信の開く音〕
F(※画面オフ)「ミハルの奪還に成功したようだな」
ゲイツ「つまらんことで失点を重ねるわけにはいかないんでね」「まあ、アーバレストのパイロットに逃げられちまったのは惜しいがな…。それはいずれか」
F(※画面オフ)「その件は好きにすればいい。到着次第、サンプルには試したいことがある。くれぐれも丁重に扱ってくれ」
ゲイツ「へいへい了解」
〔通信の閉じる音〕
ゲイツ「だとよ。残念。人形遊びはお預けか…」
ユウシロウ「………」
ミハル「大丈夫、大人しくしていて。私なら問題ないから」
ユウシロウ「ミハル…」
F「まさか…ふたりのインヴィテイターがこの地に揃うとは…」「そして囁かれし者までも…」「こんな偶然は二度とない…。試してみる価値はありそうですね」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
鏑木「フォーカス2、戦闘が長引いています。身体への負担も厳しくなっていますから、早めに決着を…!」
安宅「分かってるわよ…。まったくユウシロウとキリコもいないってのに…」「どこ行っちゃったのよ、ふたりとも…」
安宅「これで全部みたいね。まったく手間かけさせてくれるわ」
鏑木「豪和大尉たちも無事だといいけれど…」
安宅「そうね。どうにも嫌な予感がするわ」
〔通信の開く音〕
鏑木「え…!? それは本当ですか!?」
安宅「どうしたの、鏑木」
鏑木「豪和大尉が…敵にさらわれたらしいわ…」
安宅「なんですって…!?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ミハル「食事よ。ここに置いておくわ」
ユウシロウ「………」
ミハル「ごめんなさい。あなたを巻き込むつもりはなかった」
ユウシロウ「別にお前のせいだとは思っていない」
ミハル「でも、私があの街に行かなければ、あなたを巻き込むこともなかった」
ユウシロウ「何故お前はあの街に…?」
ミハル「分からない。ただ知っている気がしたの」「来たこともない街のはずなのに、何故か懐かしい…」
ユウシロウ「お前も…」
ミハル「豪和ユウシロウ。あなたのことを調べた」「日本の特自のテストパイロット。豪和家の四男…そしておそらくあなたもわたしと同じ、インヴィテイター…」
ユウシロウ「インヴィテイター…嵬の事か…?」
ミハル「あなたたちの間では、そう呼ばれている」
ユウシロウ「シンボルも…餓沙羅の鬼の力を求めているんだな」
ミハル「その為に、私はここにいる。彼らがナダへ至る為の手段として…」「それがなんなのか、私自身にも分からない。でも、それは呼び戻してはいけないもの。でないと…」
ユウシロウ「恐怖が甦る…」
ミハル「私の中で誰かがそう言っている」「時々、ふと頭の中に言葉が流れることがあった。今はそれがあなたの言葉だったということが分かる…」「豪和ユウシロウ…。私はあなたを知っている」
ユウシロウ「お前も…」
〔ドアノブを回す音〕
サビーナ「失礼します」
ミハル「あなたはアマルガムの…」
サビーナ「彼が本日回収されたインヴィテイターですね」「あなた方に会わせたい人物がいます。ついてきてください」
ミハル「会わせたい人…?」
【シナリオエンドデモ終了】
[ただ仲間の為に]
【シナリオデモ開始】
宗介「ここは…」
鏑木「目が覚めたみたいね」
キリコ「ここは俺たちが駐留しているキャンプだ。お前はあの戦闘で気を失って、そのままここに運ばれた」
安宅「何やら訳ありっぽかったからね」「基地の人間にばれないよう、空いてる部屋を勝手に使わせてもらったけど」
宗介「そうか…世話になったな」
安宅「で、だいたいの事情はキリコから聞いたわ。あなたたちが相当ヤバイいことに関わっていること」「そして、うちのユウシロウがあなたたちの敵にさらわれたことも」
宗介「さらわれた…? では、彼女たちは…」
メロウリンク「合流ポイントに到達する前に、追っ手に捕らえられたそうだ。仲間が目撃したらしい」「恐らく連れ去られたのはカナメのいる場所と同じだ」
宗介「…そうか…」「なら、場所は分かっている。時間がない。すぐに向かおう」
安宅「待ちなさい。あなたたちだけで行くつもりなの?」
宗介「肯定だ。もともとこれは俺たちの問題だ」
鏑木「さらわれたのはうちの隊員よ」
宗介「それについては謝罪する。だが、こちらはふたりきり。お前たちに助けられる確証はない」「お前たちのような大国の部隊なら、隊員ひとりがさらわれて何もしないということはあるまい」
安宅「ところがそうもいかないのよ」
宗介「どういうことだ」
安宅「こっちが聞きたいわよ。うちの部隊の隊長が何度掛け合っても、救出に動いてくれないのよ」「この件についても口外不要と言われたわ。あなたたちの敵ってよっぽどやばい奴らみたいね」
メロウリンク「ありそうな話だ」
安宅「とりあえず命令書の偽造なりなんなりすれば、私たちぐらいなら動くことができる」「でも、ユウシロウを助けに行くには圧倒的に戦力が足りない」
メロウリンク「利害は一致しているな」
安宅「もちろん、そっちの詮索はしないわ。私たちはユウシロウさえ助けられればいい。悪くはないと思うけれど?」
宗介「簡単な任務ではない。ヴェノムの話も聞いたのだろう? 全滅する可能性さえあるぞ」
安宅「覚悟はしてるわ」
宗介「何故そうまでして彼を助けようとする」
安宅「そんなの決まってるじゃない。ユウシロウが私たちの仲間だからよ」
宗介「それだけか…?」
安宅「部隊ってそういうものでしょ?」
宗介「…いいだろう。交渉成立だ」
キリコ「ふ…奴はいい仲間を持ったな」「話がまとまったならすぐに出よう」
鏑木「あなたも行くつもりなの…?」
キリコ「俺は傭兵だ。自分の好きにさせてもらう」
安宅「まったく…あんたもとんだバカね」
宗介「今度こそお前を助けてみせる。待っていろ、千鳥…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
鏑木「敵部隊の接近を確認!」
安宅「奴らに気づかれた?」
メロウリンク「いや、ただのゲリラだ。時間がない、一気に片付けて進むぞ」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
サビーナ「こちらです」
かなめ「うう…」
ユウシロウ「彼女は…?」
ミハル「千鳥カナメ…」
ユウシロウ「千鳥…彼が言っていた…」「大丈夫なのか、苦しんでいるようだが?」
サビーナ「少しこの国の環境が合わなかったようです。熱を出しているだけですから、お気になさらず…」
ユウシロウ「どうしてこんな子がここに…」
F「それは彼女も特別な才能を持っているからです。あなた方と同じように…」
ユウシロウ「あなたは…?」
F「私はここで彼女の世話係のようなことをしている者。名乗る程の者ではありません」
ミハル「ウィスパード。アマルガムは彼女をそう呼んでいた」
ユウシロウ「ウィスパード…?」
F「虚空より彼方の声を聞く者」「彼らは自らの脳内に何者かの声が聞こえ、そこから引き出される情報は、現代の科学では考えられないもの…」
ユウシロウ「声…? 彼女も…」
かなめ「もう…なんなのよ…さっきから…」
サビーネ「目覚めていましたか」
かなめ「ユウシロウさん…とミハルさん…よね…?」
ユウシロウ「! どうして俺たちの名前を…!?」
かなめ「分からない…。ただなんとなくそんな夢を見ていたような…」
ミハル「夢…」
ユウシロウ(なんだ…。彼女を見ていると感じるこの感覚は…。まるで心が見透かされるような…)(ミハルと似ているようで違う…これは…)「うっ…!」「! 今のは…」
かなめ「何…今の光景…!? あれは…この人たちの記憶…?」
ミハル「あれは…あの声は…私…?」「違う…あれは…。あっ…あぁ…」
ユウシロウ「ミハル…?」
かなめ「何が起きたの…?」
F「あなた方ウィスパードには共振と呼ばれる力があると聞いたことがあります。それが彼女の精神に干渉しましたか」
かなめ「そんなことが…」
F「ないとは言えません。あなた方はそれだけ特殊な存在なのですから」「もしよろしければ、教えて頂けませんか? 今、あなた方が何を見たのかを…」
ミハル「アレは…アレは…思い出してはいけないもの…。繰り返される悲劇の一幕…」「アレは…恐怖の姿…」
ユウシロウ「恐怖…?」
【シナリオエンドデモ終了】
[晦冥の]
【シナリオデモ開始】
宗介「ここだな…。奴らが潜んでいるのは」
キリコ「これは遺跡か…?」
安宅「この国の重要な文化遺産よ。地面を掘って造られた巨大な石窟寺院」「古くから使われてきたらしいけど、この遺跡、もともと誰がいつ建てたのかまるで分かっていないらしいわ」
鏑木「そんな歴史のある文化遺産でも、今は独立派ゲリラの拠点のひとつ過ぎない」
安宅「まさか私たちだけでそんな所に殴り込むをかけることになるとは思わなかったわね」
メロウリンク「だが敵の主な戦力は、訓練も満足に行き届いていない現地のゲリラばかり。俺たちだけでも充分戦えるはずだ」
安宅「攻撃の効かないASってのが出てきたらどうするつもりよ?」
メロウリンク「逃げろ。間違ってもやり合おうとするな」
安宅「…了解したわ」
メロウリンク「ソースケ。ふたりの救出はお前に任せる。ただしあまり時間はないぞ」
宗介「分かっている」
安宅「ユウシロウの生命が掛かってるんだから、ヘマしたりしないでよ」
宗介「当然だ。お前たちこそ無駄死にはするな」
安宅「もちろんよ。じゃあ、そろそろ行きましょうか」
宗介「ああ…!」
鏑木「では、カウント5で作戦を実行します」「5、4、3、2、1…」
安宅「ゴー!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
キリコ「なんとか遺跡の中に入れたか」
鏑木「敵、正面より接近」
安宅「アレは…豪和の資料にあった敵性TA! こんなところで見つけるとはね…!」「ユウシロウをさらった目的もなんとなく分かってきたわ!」
メロウリンク「なるべく派手に暴れ回れ。敵の目を引きつけろ」
安宅「了解!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ユウシロウ「大丈夫か、ミハル?」
ミハル「え、ええ…。少し嫌なことを思い出しただけ…」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
かなめ「この揺れ…何…?」
ミハル「攻撃を受けてる…?」
〔ドアノブを回す音〕
ゲイツ「そういうことだ。どうやら連中がここに仕掛けてきたみたいだぜ」「どういうわけか、ミスリルと日本の部隊が一緒にな」
かなめ「ソースケが…!?」
ユウシロウ「日本の部隊…安宅大尉たちなのか?」
サビーナ「日本が何故? 駐留している国連側の動きは抑えてあるはずでは…?」
ゲイツ「頭が固いな、お嬢ちゃん。はみ出しものってのはどこにだっているぜ」
F「それで、そうされるつもりです? 敵はあなたが取り逃がした者たちのようですが…」
ゲイツ「今、片付ければ同じことだろ。どの道、この国はそろそろ潮時だったし、手間が省けたってもんだよ」「それにあのアーバレストの搭乗者をやれりゃ大手柄だしな」
サビーナ「では、そちらはお任せします。私は彼女の身柄を任されておりますので」
ゲイツ「あら、連れてっちゃうの? 景品がなかったら彼、がっかりするよ」
かなめ「ちょっと離してよ…! ソースケが来てるかもしれないのに…!」
サビーネ「大人しくしてください」
〔殴打音〕
かなめ「うっ…」「………」
〔人の倒れる音〕
ユウシロウ「待て、彼女をどこに連れて行く…?」
サビーナ「それはあなたに教えるわけにはいきません」「あなたも大人しくしていてください。すぐに部隊の者が来ますから」
〔歩き去る足音〕
ゲイツ「おー、怖い。じゃあ俺も仕事に行きますか」「ミハルちゃもいつまでもぼーっとしtないで、お仕事に行きましょうねー」
ミハル「…分かったわ」
ユウシロウ「ミハル…!」
ミハル「あなたが羨ましい」
ユウシロウ「俺が…?」
ミハル「あなたには助けに来てくれる仲間がいる。私とは違う…」
ユウシロウ「………」
ミハル「ごめんなさい。ユウシロウ」
ユウシロウ「ミハル…」
F「これでいい。ミハルの記憶が呼び起こされた。次は恐怖と悲劇が彼女の覚醒を促す」「見届けていきましょう。彼女たちが舞い続ける悲しき舞を…」
【シナリオエンドデモ終了】
[ささやき声に]
【シナリオデモ開始】
鏑木「左の通路から敵が来るわ!」
安宅「また新手…!? しつっこいわね…!」
メロウリンク「大丈夫だ」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
安宅「はは…トラップをまとめて…よくやるわ…」
メロウリンク「ASやATがなくても戦い方次第だ。それにお前たちの腕も悪くない」
安宅「ありがと…」
鏑木「最深部より新たな敵の反応!」
キリコ「確認した。いよいよ奴が出てきたようだ」
メロウリンク「ヴェノムか…」
安宅「アレが話にあった…!」
ゲイツ「皆さーん、こんばんは。お客様のお迎えご苦労様」「でも、残念。皆さんは彼に会えないんです。何故ならここで死んじゃうからね」
安宅「なんなのアイツ…! わざわざオープンチャンネルを使ってまで…!」
キリコ「逃げるぞ。目的は奴を倒すことではない」
安宅「あんなこと言われたままってのはシャクだけど…しょうがないわね…!」
ゲイツ「あれれ、逃げちゃうのかなー? それじゃ面白くないじゃないか」「お前ももっと盛り上げろよ。そんな辛気臭いツラしてちゃ、楽しんでもらえないだろ?」「それとも男の仲間が相手だから戦えませんとか言うんじゃねえだろうな」
ミハル「…そんなことは関係ないわ」
ゲイツ「おお、そうですか。だったらさっさと働きな」
ミハル「………」(そう、私は彼らの人形。戦う為だけの存在)(他に道など…)
ゲイツ「さて、どこまで生き延びられるかな? せいぜい頑張ってもらおうじゃないの。じゃないと、つまらないからね」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
ユウシロウ(みんなが戦っている…。そして、彼女もまた…)(なのに、俺は…)
〔ドアノブを回す音〕
宗介「豪和ユウシロウだな?」
ユウシロウ「お前は…」
宗介「お前の仲間に頼まれて助けにきた。ここにはお前ひとりか?」
ユウシロウ「ああ…」
宗介「そうか…」
ユウシロウ「…千鳥かなめを助けにきたのか?」
宗介「! 会ったのか!? 彼女に…!?」
ユウシロウ「さっきまでここにいた。お前の助けを待っているようだった」
宗介「彼女が…」
〔通信の開く音〕
メロウリンク「ソースケ、聞こえるか?」
宗介「どうした?」
メロウリンク「ヴェノムが出現した。まだ時間が掛かりそうか?」
宗介「…目標のひとつは確保した。だが、カナメはまだ発見できていない」
メロウリンク「そうか…。悪いがソースケ…」
宗介「分かっている。ひとまず引き揚げる。そちらも撤収を始めてくれ」
メロウリンク「すまない」
〔通信の閉じる音〕
宗介「時間がない。いくぞ。退路は確保してある」
ユウシロウ「…彼女はいいのか?」
宗介「…昼間のASが出てきた。こだわれば全員が死ぬ」「俺はこれからここの基地のASを奪って、メロウたちの援護に回る。お前はどうする?」
ユウシロウ「あるのか…? 俺のTAが…」
宗介「指揮車両に積まれている。だが、敵は昼間のAS。乗るも乗らないも、お前の自由だ」
ユウシロウ「なら、俺はみんなを死なせたくない」
宗介「そうか」
ユウシロウ(それに俺は彼女も…)
【シナリオエンドデモ終了】
[導かれ]
【シナリオデモ開始】
ゲイツ「なかなか粘るじゃないか」「まさかここまで来て、逃げられるなんて思ってねえだろう」
キリコ「打つ手がないな。アレには…」
メロウリンク「ああ…。それにあのスズランの機体…。奴も相当な厄介だ!」
安宅「そうね…! まるでユウシロウ並に腕がいい!」
ミハル「………」
メロウリンク「これでは逃げ延びる前に、こちらがやられるな…」「なんとかどちらかだけでも、動きを止められれば…!」
ゲイツ「そんなに怖がるなよ。人間、誰だって死ぬんだからさ」「ただお前たちの場合は、その時がちょっと早く来たってだけの話だ」
宗介「そうだな。だが、貴様などに葬られるのはお断りだ」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「サベージ…? その声、アーバレストの…!」
メロウリンク「ソースケ…!」
宗介「遅くなってすまない。今から奴らを止めて、この場を切り抜けるぞ」
ゲイツ「止める…? 冗談だろ、そんなポンコツで…」
宗介「調子に乗るなよ。俺はヴェノムなど飽きる程、倒してきた」「香港の時のように、もう一度貴様を葬ってやる」
ゲイツ「は、言ってくれる」
ユウシロウ「自分もこれより援護に回ります」
安宅「フォーマス1…! ユウシロウなの!?」
ユウシロウ「ご心配をお掛けしました」
キリコ「出て来て大丈夫なのか」
ユウシロウ「はい。今度は自分の戦います。みんなで帰る為に…」
鏑木「連絡が遅くなってごめんなさい。ユウシロウの機体の立ち上げに手間取って。止めたんだけど、聞かなくて」
安宅「ふ…まったく。ほんとどいつもこいつもって奴ね」
ミハル(分かる…。あの機体に乗っているのは、ユウシロウなのね…)
ユウシロウ(あのスズランの機体…。お前なんだな、ミハル…)
ゲイツ「…ASは盗られて、インヴィテイター…にも逃げられたってわけか。まったく中の連中は何やってんだか」「まあいいさ。アイツら全員殺せばいいだけの話だ」
メロウリンク「来るぞ…!」
ユウシロウ「あのスズランの機体は自分が抑えます」
宗介「了解した。俺とメロウが引きつける。ふたりは残りを頼む」
キリコ「了解した」
宗介「行くぞ! ウルズ7、戦闘を開始する!」
ユウシロウ「フォーカス1、制圧行動に入る」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ユウシロウ(なんだ…この既視感は…。俺はいつか…はるか昔にも…こうして彼女と…)
ミハル(いつ…? 覚えていない…)(でも…彼と戦ってはいけない気がするのは…何故…)
ゲイツ「悲しいねえ…。戦場で出会った愛する男女が、こうして戦い合うしかないなんて…」「世の中はなんて残酷なんだ! ああ、俺は悲しい…! どうすれば悲劇を止められるのか」「あ、そうだ。代わりに俺がやってあげればいいのか」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
ユウシロウ「がはっ…!」
鏑木「豪和大尉…!」
キリコ「奴ら、ユウシロウから潰すつもりか…!」
ミハル「待って…彼を殺してしまっては…!」
ゲイツ「お前、バカか! このまま持ち逃げされるよりはマシだろうがよ」「インヴィテイターぐらい、またどっかから捕まえてくりゃあいい」
ミハル「そんな…!」
ゲイツ「安心しろ。彼が寂しくないようにお仲間もみーんな一緒に地獄に送ってあげるからよ」
ミハル(ユウシロウ…)
安宅「なんとかフォローに回らないと…!」
キリコ「だが、この状況ではな…!」
ミハル(ダメ…)
ゲイツ「あははははは! そろそろ終わりにさせてもらおうか!」
鏑木「敵、さらに増大!」
メロウリンク「くっ…さすがにこれは…!」
ユウシロウ「く…!」
ゲイツ「死ねぇぇぇぇぇー!」
ミハル「やめてぇぇぇーっ…!」
〔共鳴音〕
〔画面、発光〕
ゲイツ「なんだ…!?」
メロウリンク「何だ、今のは…!?」
ユウシロウ「餓沙羅の鬼…」
安宅「え…?」
ユウシロウ「これが…彼女の言っていた…恐怖…」
ミハル「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[暗夜に響く]
【シナリオデモ開始】
ミハル「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」
〔共鳴音〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
傭兵(※金髪)「う、うわああぁぁぁーっ…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
鏑木「戦闘区域一帯に特殊なエネルギー波が発生している…!? なんなの、これは…!」
ユウシロウ「あれは餓沙羅の鬼の力…」
安宅「知ってるの…!?」
ユウシロウ「豪和は僕を使って、あの力を手に入れる為の研究をしていた…」「あの力を呼び出すことができるのは、嵬である者だけ…。僕と…」
キリコ「彼女か…」
宗介「これがシンボルの最重要プロジェクトというわけか…!」
ミハル「はぁ…! はぁ…! はぁ…!」
〔共鳴音〕
〔殴打音〕
〔画面、震動〕
安宅「くっ…! これがあのスズランのTAがやってることなの!?」「でも、今の子の状況、敵も味方も関係ないじゃない!」
ユウシロウ「彼女の心が囚われてしまったから…」
鏑木「! 意識がないのね…!」「ユウシロウがTA登場時にトランス状態となった時のように、彼女もまた…」
メロウリンク「なんにせよ、これはチャンスだ…! この混乱に乗じれば逃げられる!」
ゲイツ「おっと、そうはいかないなぁ!」
宗介「ヴェノム…! この状況でまだやるつもりなのか!」
ゲイツ「まったくシンボルも人が悪い。インヴィテイターにこんな力があることを黙ってるんだからさ」「でも、そうと分かった以上、君を逃がすわけにはいかないんだなぁ」
ユウシロウ「俺を狙っている!?」
ゲイツ「ま、突っ立ってるだけのあのお人形ちゃんはあのままにしておくとして…」「悪いがお前にはこっちに来てもらうぜ、インヴィテイターにのお坊ちゃんよ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔共鳴音〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、震動〕
F「やはり彼と彼女の接触がミハルの覚醒を促しましたか」「しかし、これはかつて白村江の戦いで見た規模さえ上回るレベル…。これならば…」
サビーナ「これ以上、彼女の身を危険にさらすわけにはいきません。私たちはそろそろ引き揚げます」
F「ええ、ご自由に」
サビーナ「上からは、あなたも連れてくるようにと命令を受けているのですが?」
F「まだ私はここを離れるわけにはいかない。でなければ、この閾の場に来た意味がない」「全てが終われば、あなた方のもとへ向かいましょう」
サビーナ「分かりました」
〔歩き去る足音〕
F「そう、全てが終わった時に…」「もう彼女を止めることはできない。餓沙羅鬼の焔雷と共に真の恐怖をこの地に…!」
〔共鳴音〕
〔殴打音×2〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、震動〕
鏑木「エネルギー波がますます増大していく…!」
宗介「このままではマズいな…! なんとかアレを止めないと…」
メロウリンク「これを発生させているのが奴なら、やるしかない…か…」
ユウシロウ「…!」
ゲイツ「あ…! 今、ミハルちゃんを殺そうとか思ってたろ? ダーメだよ、そんな可哀想なことをしちゃあ!」「彼女にはこれからたっぷり働いてもらわないといけないんだからさ!」
ユウシロウ「何をするつもりだ」
ゲイツ「別になーんにも。ただこれだけの力だ。使い道はいくらだってある」「この有様…彼女のせいで。もうここのゲリラは終わりだろうしな。代わりにたっぷり稼いでもらわないと」
ユウシロウ「これを見て…よくそんなことが…」
ゲイツ「大丈夫だよ。君も一緒に連れてってあげるから。ミハルちゃんと別れたら寂しいもんね」「うーん。ゲイツ様って優しい…!」
安宅「いちいち腹の立つ奴だわ、アイツ…!」
ユウシロウ「…力を貸してください」
安宅「え…?」
ユウシロウ「俺は彼女を助けたい。その為に奴を止める」
安宅「助けるって…何を言って…」
キリコ「今日会ったばかりの女に、生命を懸ける理由があるのか?」
ユウシロウ「分かりません」「ただそうしなければいけない気がする。彼女を救えと俺の中の俺が言っている…」
キリコ「…分かった」
安宅「キリコ…!?」
キリコ「俺が戦うのも似たような理由だ」
メロウリンク「お前はどうするソースケ…?」
宗介「どの道、奴を倒さなくてはやられるだけだ。異論はない」「それに、今なら少しは気持ちが分かる」
メロウリンク「そうか…」「なら、手は考えてある。一か八かだがお前たちならやれるはずだ」
安宅「あーもう止めても無駄ってわけね…! 私もやるしかないじゃない!」
ユウシロウ「ありがとうございます」
ゲイツ「なんだよ、まだやるつもりなのか」「気の長ーいゲイツ様もそろそろ我慢の限界になってきたぞ?」
宗介「そんなもの、こちらはとうに超えている。貴様のそのヘドが出る態度を今から死ぬ程、後悔させてやるから覚悟しておけ!」
ゲイツ「ザコが…言わせておけば…!」
メロウリンク「チャンスは一度きりだ。失敗は許されない」
ユウシロウ「了解…!」
宗介「いくぞ! これで終わりにする!」
【シナリオエンドデモ終了】
[『鬼哭』の雄叫び]
【シナリオデモ開始】
ユウシロウ「ゴーフォワード!」
ゲイツ「効かないって言ってんだろ! こっちにはラムダ・ドライバがあるんだからな!」
ユウシロウ「だが…!」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「ほう、殴り合いでもしようってか?」「でも、無駄無駄ぁぁぁー! このまま木っ端微塵に…」
ユウシロウ「インパクト…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「なっ…! こいつ、地面を…!}
キリコ「よくやった、ユウシロウ! あとはこちらに任せろ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「お前、まさか…!」
キリコ「今だ! こいつを撃て!」
宗介「ああ…!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「! 自分の機体を爆弾代わりに…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
安宅「やった…!?」
キリコ「いや、あの程度では死なん!」
ゲイツ「くっ…ヒヤヒヤさせてくれたな、この…! そうだよ、あの程度じゃ死なねえよ!」
メロウリンク「だが、近づく隙は作れた」
ゲイツ「…!?」
メロウリンク「これはとっておきの一撃だ」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ゲイツ「こいつ…冷却装置を…!?」
〔スパーク音〕
ゲイツ「マズい…! これではラムダ・ドライバの出力が…!」
メロウリンク「トドメは任せたぞ、ソースケ」
宗介「これで貴様の優位は崩れたぞ。ヴェノムのパイロット」
ゲイツ「やってくれたな、ザコ共がぁぁぁ…!」
宗介「来るがいい! 貴様に俺たちの意地というものを見せてやる!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
宗介「終わりだな」
ゲイツ「…もみあげの長さには気を付けてたんだがな」「なあ、アーバレストのパイロット?」
宗介「名前を忘れているようだから、もう一度教えておいてやる」「俺の名はサガラ・ソウスケだ!」
ゲイツ「知ってるよ」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
鏑木「敵勢力の沈黙を確認! でも…エネルギー波はさらに増大している…!」「時間がないわ、ユウシロウ!」
キリコ「あとはお前の仕事だ」
ユウシロウ「はい…」
〔機体の倒れる音〕
ユウシロウ「ミハル…」
ミハル「はぁ…はぁ…はぁ…!」
〔共鳴音〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
ユウシロウ「ミハル…!」
〔画面、発光〕
ミハル「誰…私を呼ぶのは…?」
ユウシロウ「帰ろう、ミハル…」
ミハル「ダメ…。変えることはできない。帰れば繰り返してしまう」「悲しい運命を…。それが私たちの…」
ユウシロウ「変わらない時などない。変えられない運命などない」
ミハル「! その言葉は…!」
ユウシロウ「俺たちは未来を生きなくてはならない。そして、その為に過去を知らなくてはいけない…」「帰ろう、ミハル」
ミハル「ユウシロウ…」
〔画面、発光〕
鏑木「エネルギー波の増大が…止まった…?」
安宅「やったの…!? ユウシロウ…!?」
ミハル「ユウシロウ…」
ユウシロウ「彼らを…」
ミハル「ええ…」「還れ…!」
〔共鳴音〕
〔画面、発光〕
安宅「光が…」
メロウリンク「なんとか…なったようだな…」
宗介「ああ…」
F「まさか…この状況で己を取り戻すことができるとは…さすがは千年の時を生きる者…」「ですが、まだ終わっていません…。私には時間がある…」「そして、この世界に残された時間もまだ…」
安宅「行くのね…」
メロウリンク「ああ、俺たちのここでの任務は終わった」
鏑木「残念だったわね。結局、あなたの助けたい人はあの遺跡にはもういなかった」
宗介「問題ない。また次を捜すだけだ」
安宅「たくましいわね。ま、そっちには頼りになる仲間も増えることだしね」
キリコ「ああ、俺はこいつらといた方が色々と動きやすい」「それよりお前たちの方は大丈夫なのか?」
安宅「大丈夫と聞かれると…上の方はかなりマズイことになってるらしいけど、まあ、なんとかなるわよ」
鏑木「もともと覚悟があってやったことだから」「それより彼女のこと…」
ミハル「………」
メロウリンク「彼女の身柄は俺たちの方でひとまず預かる」「絶対の保証はないが、ひとまず安全だろう」
ユウシロウ「頼みます」
宗介「本当はお前も来た方がいいのだが…」
ユウシロウ「僕はまだ日本でやらなければならないことがありますから」
ミハル「ユウシロウ、これが別れではないわ。私たちの路はまたきっと交わる」
ユウシロウ「ああ、きっと俺たちはまた会う」
ミハル「ええ…きっと…」
安宅「じゃあ、私たちはそろそろ行きましょうか」
ユウシロウ「はい…」(俺の中にいる俺が…これが始まりであると言っている…)(俺も変えなくてはならない…。俺自身の運命を…未来という時を生きる為に…)
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「鬼哭」
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。