イベント
回る少女と星の海
[アイドル始めます!]
【シナリオデモ開始】
オリーヴ「聞きましたよ、ベルタさん、カタリーナさん!」
カタリーナ「うん? なにをですか?」
オリーヴ「ライブですよ、ライブ! 上層部から正式に言われたみたいですね!」
ベルタ「ほう、耳が早いな」
オリーヴ「ベルタさんとカタリーナさんがアイドルになって歌って踊っちゃうなんて、私とっても楽しみです!」
ベルタ「うむうむ、楽しみにしているがよい。最高のパフォーマンスを見せてやろう!」
カタリーナ「まったく、ゲロリンチョって感じですよ
アヤメ「カタリーナは随分とテンションが低いですね」
カタリーナ「低くもなりますよ」「【新型ハインヘルム】を宣伝するためにライブをしろってことですけど、本当に宣伝になるのかって感じですよ」
アヤメ「まぁ、言われてみれば、宣伝とあまり関係がないような気もしますが」
カタリーナ「だいたい、私たちってパイロットですよ? ライブなんて全然関係ないでしょ」
ベルタ「甘いな、カタリーナよ! 今時のパイロットは、歌って踊れるのは当たり前!」「自力で空を飛べたり、素手で機体を倒すくらい尖っていなくては、この世界では生き残れないぞ!」
カタリーナ「………」「ハァ、誰か代わってくれませんかね」
ベルタ「無視するな!」
アヤメ「ま、まあ、無理強いをしても仕方がないと思いますし、カtリーナがどうしても言うのなら私が…」
オリーヴ「一応、正式な任務ですし、勝手に後退しちゃマズいんじゃないですか…?」
アヤメ「うっ…。…そうですね」
ベルタ「心配するな。我らに任せておけば、成功間違い無しだ!」
カタリーナ「やりたくねぇ~」
〔歩み寄る足音〕
メカニック「おーい、準備が整ったぞ。搭乗を開始してくれ」
ベルタ「ようやく、我らの【新型ハインヘルム】が完成したか。これは腕が鳴るな!」
カタリーナ「乗りたくねぇ~」
オリーヴ「いやいや、ハインヘルムには乗りましょうよ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オリーヴ「訓練お疲れ様でしだ」
カタリーナ「いままでのハインヘルムとは、随分と感じが違いますね」
メカニック「新しく兵装が追加されているからな。まあ、それ以上に調整が終わってないっってのが、大きいんだろうが」
ベルタ「調整には、だいぶ時間がかかりそうだな」
メカニック「なんせ、できたてのホヤホヤだからな。ライブの練習の方も忙しいだろうが、こっちもよろしく頼むな」
カタリーナ「ゲロゲロ~。こっちおやらないといけないんですか?」
アヤメ「むしろ、こっちが我々の本業なのですが…」
カタリーナ「どっちか1個、または、どっちもなくならないですかね」
オリーヴ「両方だと失業しちゃってますよ…」
ベルタ「なに弱気なことを言っている。両方完璧にこなしてこそ、我々だろうが!」
カタリーナ「なんでそんなに、やる気満々なんですか?」
ベルタ「アイドルだぞ、アイドル! 我等がアイドルになるのだぞ!?」「やる気になるのは致し方あるまい!」
アヤメ「その気持ちはよくわかります」「しかし、ベルタ。ひとつだけ言わせてもらいたいことが…」
ベルタ「なんだ、急に改まって」
アヤメ「いつもの口調のままというのは、どうかと思うのですが」
オリーヴ「そうですね。やっぱり格好いいより、可愛い方がいいと思います」
ベルタ「ふむ、確かに一理あるな…。ならば、あの扇を使うとするか…」
カタリーナ「また、なにかするつもりですか?」
ベルタ「はああああっ!」「月よ沈め、星よ止まれ! 全ての時間よ眠りにつけ!」「冥府封刻・十三連印ッ!」「ばしゅー! じゅおじゅおー!」
アヤメ「…なにを言っているのですか、ベルタは?」
オリーヴ「たぶん、なにかを封印しているのかと」
ベルタ「ふう…」「これで完璧ね☆」
アヤメ「………」「なんですか、これは?」
オリーヴ「さあ、私にもよく…」
ベルタ「私に宿る冥王の因子を封印して、普通の女の子に戻ったの☆」「これからは、冥王ベルタ・ベルンシュタインじゃなくて、ベルタちゃんって呼んでね♪」
カタリーナ「ちょっとウザすぎませんか、その喋り方?」
ベルタ「カタリーナちゃん。そんな悪いこと言う子は、『めっ!』ってしちゃうぞ☆」
カタリーナ「とりあえず、ベルタを殺していいですか?」
オリーヴ「ダメです! 殺しちゃダメですよ!」
ベルタ「一緒に頑張ろうね、カタリーナちゃん☆ えいえいー、おー!」
カタリーナ「やる気になるのは結構ですが、私を巻き込まないでくださいね。あと喋らないでください」
〔歩き去る足音〕
ベルタ「あー、カタリーナちゃんは、すぐにああやって意地悪言うんだから!」「こうなったら、私ひとりでも頑張るぞ☆ えいえい、おー!」
〔歩き去る足音〕
オリーヴ「大丈夫なんでしょうか、あのおふたり…」
アヤメ「うーん…」
【シナリオエンドデモ終了】
[とても楽しいこと]
【シナリオデモ開始】
ベルタ「むう…。ここの足運びが難しいな…」「ダンスは苦手ではないはずなのだが…」
〔ハッチの開閉音〕
カタリーナ「あら、こんなところで練習してたんですか?」
ベルタ「カタリーナ? …じゃなかった」「カタリーナちゃん☆」
カタリーナ「普通の喋り方でいいですから」
ベルタ「普段から抗してないと大事な場面で失敗しちゃうかもしれないでしょ?」
カタリーナ「既に色々と失敗してる気もしますけどね」
ベryタ「それでどうしたの、カタリーナちゃん? 私と一緒にダンスの練習をしに来たとか☆」
カタリーナ「明かりがついていたので、誰が使ってるのか確認しにきただけですよ」
ベルタ「ふうん、そうなんだ。ねえねえ、せっかくだから一緒に練習しようよ☆」
カタリーナ「遠慮しておきます」
ベルタ「え~! そんなこと言わないでさ」
カタリーナ「てか、なんでベルタは、そんな真面目に練習してるんですか?」
ベルタ「う~ん、これって普通じゃない?」
カタリーナ「普通じゃありませんね。少なくとも私の中では」「前にも言いましたけど、これってどう考えても私たちがやるような、仕事じゃないですから」
ベルタ「そかもしれないけど、ライブをやるっていうのは私が決めたことだから」「やっぱり、全力でやりきらないとね☆」
カタリーナ「よくわからないですね」
ベルタ「そうかな?」
カタリーナ「そうですよ。大変なことをするよりも、楽な方がいいじゃないですか?」
ベルタ「それはなんで?」
カタリーナ「そっちの方が楽しいからですよ。楽は楽しい。これが私の心理です」
ベルタ「だとしたら、やっぱり全力でやった方がいいと思うな」「手を抜くよりも全力でやった方が、何倍も何百倍も何千倍も楽しいんだから☆」
カタリーナ「やっぱり、よくわからないですね」
ベルタ「それはそうだよ。だって全力でやってないんだもん」「楽しいことを体験できなくて、すっごく損してると思うな☆」
カタリーナ「損、ですか…」「ところで、その喋り方どうにかなりませんか?」
ベルタ「えっ、ダメかな? カワイイと思うんだけど」
カタリーナ「可愛すぎて、腹部に強烈な打撃をお見舞いしたくなりますね」
ベルタ「ちょっとヒドくない!?」
カタリーナ「酷いのは、その喋り方ですよ」
ベルタ「って、いっけな~い☆もう訓練の時間だよ。急いで格納庫に向かわないと」
カタリーナ「…なんで食パンを咥えたんですか?」
ベルタ「遅刻しそうな時のマストアイテムだぞ☆」
カタリーナ「………」「ふんっ」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベルタ「げふっ!?」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
オリーヴ「大丈夫ですか、ベルタさん? なんか顔色が悪いですけど」
ベルタ「ちょ、ちょっと腹部に強烈な打撃を受けただけだから気にしないで☆」
オリーヴ「え? えっ?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ベルタ「わっ、いまの動きは上手くいった気がする☆ もっと練習して、完璧にしないと♪」
〔歩み寄る足音〕
カタリーナ「こんな時間まで練習とは、精が出ますね」
ベルタ「カタリーナちゃん☆」
カタリーナ「また、これをしますか?」
ベルタ「い、いや、拳を握るのはやめてもらえるかな…?」
カタリーナ「冗談ですよ。一度言い出したら人の話を聞かないのは、よくわかっていますから」
ベルタ「最初殴ったのは冗談じゃなかったよね…?」
カタリーナ「あれは峰打ちです」
ベルタ「………」
カタリーナ「なにか?」
ベルタ「いえ、なんでも。それよりどうしたの、こんな所に?」
カタリーナ「ちょっと、楽しいことでもしようかなと
ベルタ「楽しいこと?」
カタリーナ「ベルタが言ったんじゃないですか。全力でやった方が楽しくなるって」
ベルタ「カタリーナ、お前…」
カタリーナ「素が出ちゃってますよ?」
ベルタ「おっといかん…」「もしかして、練習する気になったの?」
カタリーナ「どれだけ楽しいのか、確かめてみたくなっただけですよ」「もし、とんでもなく楽しいのなら、ベルタの言う通り損をしてますからね」
ベルタ「ふふっ、そっか☆ よーし、それじゃあ一緒に練習がんばろー!」
カタリーナ「あ、私はひとりでできますから、お構いなく」
ベルタ「なんで!? 隣にいるんだから一緒にやろうよ!」
カタリーナ「本当にいいんで。ひとりで大丈夫です」
ベルタ「本気で拒否してるじゃん! どういうことなのこれ!?」
カタリーナ「あーあ、ベルタがここにいなかったら、もっと楽しいのになぁ」
ベルタ「後から来たくせに、ヒドすぎる~!」
【シナリオエンドデモ終了】
[初ライブ!]
【シナリオデモ開始】
ベルタ(※アイドル)「いよいよライブ本番だね…。なんだか緊張しちゃうな☆」
カタリーナ(※アイドル)「ライブといっても、本番に向けたミニライブですけどね」
ベルタ(※アイドル)「それでも、本番は本番だよ! いっぱい練習してきたんだから、なんとしても成功させないと☆」
カタリーナ(※アイドル)「そうですね。この練習が無駄になったら、ベルタを呪うしかありませんよ?」
ベルタ(※アイドル)「私のせいなの!?」
〔歩み寄る足音〕
男(※若者)「準備が整いました! 本番、よろしくお願いします!」
ベルタ(※アイドル)「はーい、わかりました☆」「それじゃあ、行こうか、カタリーナちゃん。えいえい…」
カタリーナ(※アイドル)「すいーっと」
〔歩き去る足音〕
ベルタ(※アイドル)「ちょっと、待ってよ~☆」
〔走り去る足音〕
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
カタリーナ(※アイドル)「もっと入っているかと思いましたけど、随分とお客さんが少ないですね。ちゃんと宣伝をしたんでしょうか?)
ベルタ(※アイドル)「仕方ないよ、まだまだ無名なんだから。それでも折角来てくれた人たちのハートは、しっかりキャッチしないとね☆)「みなさーん! こんにちわー!」
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
ベルタ(※アイドル)「どうしたのかな、元気がないぞ☆ みなさーん、こんにちわー!」
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
カタリーナ(※アイドル)(どうにも感触が良くないですね。これはひょっとしちゃいますか…?)
ベルタ(※アイドル)「え、ええと…。いきなりこんなこと言われても、困っちゃうよね☆」「それじゃあ早速、最初の曲を聴いてもらっちゃおうかな☆」「最初の曲は…」
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
ベルタ(※アイドル)(大丈夫、まだ温まってないだけ…。いっぱい練習したんだもん。絶対に会場を盛り上げてみせるんだから!)
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
オリーヴ「カタリーナさんたち、大丈夫ですかね?」
アヤメ「心配いりませんよ。あれだけ練習をしていたのですから」「私たちもあのふたりに負けないよう、訓練を頑張りましょう」
オリーヴ「そうですね! 全力で頑張ります!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ベルタ(※アイドル)「………」
〔歩み寄る足音〕
カタリーナ(※私服)「カタリーナ「着替えもしないで、こんな所にいたんですか。スタッフの人もみんな帰っちゃいましたよ?」
ベルタ(※アイドル)「………」
カタリーナ(※私服)「まあ、落ち込む気持ちもわかりますけど。全然盛り上がらないで終わっちゃいましたしね」
ベルタ(※アイドル)「…途中で帰る人もいた」
カタリーナ(※私服)「時間が勿体なかったんでしょうね」
ベルタ(※アイドル)「ううっ…」
カタリーナ(※私服)「充分どころか十二分に練習したつもりでしたけど、まだまだ足りなかったみたいですね」「とはいえ、私たちはパイロットですし、ここら辺が限界じゃないですか?」
ベルタ(※アイドル)「そんなことない…」
カタリーナ(※私服)「はい?」
ベルタ(※アイドル)「そんなことない! まだ全然、限界なんかじゃない!」
カタリーナ(※私服)「あーあー、袖で涙を拭いたら汚れちゃいますよ? ほら、鼻水ついてるし」
ベルタ(※アイドル)「泣いてばい!」
カタリーナ(※私服)「なんでもいいですけどね」
ベルタ(※アイドル)「負けたままじゃいられない…。絶対、あの客たちに勝ってやるんだ…!」
カタリーナ(※私服)「どうやって勝つつもりですか?」
ベルタ(※アイドル)「いままでので足りないなら、もっともっとたくさん練習してやる!」「それで無理矢理にでも、アイツらを笑顔にしてやるんだから!」
カタリーナ(※私服)「負けたままじゃ楽しくないですからね。私ももうちょっと頑張りますか」
ベルタ(※アイドル)「いくよ、カタリーナちゃん。えいえい…」
カタリーナ(※私服)「ドロン☆」
ベルタ(※アイドル)「ちょっと! こんな時くらい、合わせなさいよ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[再起の誓い]
【シナリオデモ開始】
ベルタ(まだ…まだ足りない…。アイツらをギャフンと言わせるためには、もっと練習をしないと!)
カタリーナ「毎日毎日、しんどいですね」
ベルタ「だったら、もうやめる?」
カタリーナ「やめたいのは山々ですけど、もう少しだけ頑張りますよ。やめるのはいつでもできますからね」
ベルタ「そうこなくっちゃ! さすが、カタリーナちゃん☆」
カタリーナ「ふんっ!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベルタ「ぼえ!?」
アヤメ「あのふたり、今日も練習をしているようですね」
オリーヴ「ハインヘルムの調整もしているっていうのに、あんなに練習して大丈夫なんでしょうか?」
アヤメ「練習だけではなく、知名度を上げるためにとビラ配りなどもしているそうですよ」
オリーヴ「完全なオーバーワークだと思うんですけど…。なにか手伝えることはないでしょうか?」
アヤメ「余計な手出しはしない方がいいでしょう」「彼女たちは自らの失敗を払拭するべく、努力に努力を重ねているのです」「それを私たちの手で汚すわけにはいきません」
オリーヴ「そう、ですよね…」
アヤメ「私たちはあのふたりを信じて、ただ見守っていればいいのです」
オリーヴ「はい…」
アヤメ「もちろん、頼まれればいつでもサポートできるよう、万全の準備をしておくつもりですが」「オリーヴさんも、手伝っていただけますか?」
オリーヴ「…!」「はい、もちろんです!」
アヤメ「そろそろ訓練の時間ですね。ふたりを呼びに行きましょう」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ベルタ「オリーヴちゃん、アヤメちゃん。訓練が終わったばかりだっていうのに、練習に付き合ってくれたありがとうね☆」
アヤメ「…何度聞いても慣れませんね、このベルタの口調には」
オリーヴ「私は可愛くて、とてもいいと思いますけど」
ベルタ「ありがとう、オリーヴちゃん☆」
アヤメ「それで、私たちはなにをお手伝いすればいいのでしょうか?」
カタリーナ「そこに座っていてくれるだけで大丈夫です」
アヤメ「どういうことですか?」
ベルタ「今日は歌の練習をしようと思うんだ☆ だから、そこで聴いてくれると嬉しいな♪」
オリーヴ「わかりました。おふたりの歌、しっかりと聴いていますね」
ベルタ「それじゃあ、いくよ☆」
〔画面、発光〕
ベルタ(※画面オフ)「…!」
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
〔画面、発光〕
ベルタ「ッ!?」
オリーヴ「…?」
ベルタ「ハァ…ハァ…」(声が…)
〔人の倒れる音〕
アヤメ「どうしたんですか、ベルタ!?」
ベルタ(声が出ない…)
オリーヴ「すぐに医務室に…!」
ベルタ「ハァ…ハァ…。大丈夫、大丈夫だから…」
オリーヴ「でも…!」
カタリーナ「もしかして、歌えなくなったんですか?」
ベルタ「ハァ…ハァ…」
カタリーナ「この間の失敗が原因ですかね?」
アヤメ「いまは原因を探っている場合では…!」
カタリーナ「探っている場合ですよ。なんのために私たちが練習してきたと思っているんですか?」
アヤメ「そうかもしれませんが…!」
カタリーナ「私たちは遊びや冗談で、こんなことをしてるわけじゃないんですよ。違いますか、ベルタ?」
ベルタ「違わ…ない…」
カタリーナ「だから、そのまま歌えなくなるなら、私はあなたを置いて先にいきます」
オリーヴ「カタリーナさん…!」
ベルタ「やめて、オリーヴちゃん…」
オリーヴ「ベルタさん…」
ベルタ「カタリーナちゃんが…言ってることは正しいから」「できなければ置いていかれるのは、仕方がないの…」
カタリーナ「ちゃんとわかっているようで、安心しました」
ベルタ「でも、私は必ず追いついてみせる」「だから、先に行ってて」
カタリーナ「周回遅れになっても知らないですよ?」
ベルタ「望むところだよ」
カタリーナ「では、先に行っています」
ベルタ(この程度のピンチなんて、なにがなんでも乗り越えてみせる!)(もう一度あのステージに立って、絶対に勝つんだから…!)
【シナリオエンドデモ終了】
[もがくもがく!]
【シナリオデモ開始】
ベルタ「ハァ…ハァ…!」「こんなところで躓いてる場合じゃ、ないっていうのに…」
カタリーナ「まだ、歌えないみたいですね」
ベルタ「いまは、まだね…」
カタリーナ「いまはって言いますけど、ライブまでの日にちはもう、そんなに残っていないですよ?」
ベルタ「心配いらないよ。絶対に間に合わせてみせるから」
カタリーナ「間に合いますかね?」
ベルタ「もう2度と負けたくないもん。だから、大丈夫だよ」
カタリーナ「まあ、大丈夫でもダメでも、私は私の練習を続けるだけですけどね」
ベルタ「私も負けないように、練習しないと…」
ベルタ「………」「…もう、朝か」「今日、ライブやるんだよね…」(あれから、まだ一度も歌えてないのに…)
〔画面、発光〕
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
〔画面、発光〕
ベルタ「…!」「大丈夫…大丈夫…。いまはまだ歌えないだけ…」「私はまた歌えるようになる…。だから、大丈夫…」
〔ノックの音〕
カタリーナ「失礼しますよ」
〔ハッチの開閉音〕
カタリーナ「どうです、歌えるようになりましたか?」
ベルタ「………」
カタリーナ「結局、追いつけなかったようですね」
ベルタ「まだ、わからないよ。ライブが始まったわけじゃないんだkら」
カタリーナ「ここから追いつけると? どんな裏技を使うつもりですか」
ベルタ「裏技だってなんだって、使えるモノはみんな使う」
カタリーナ「使った結果がこれなんじゃないですか?」
ベルタ「………」
カタリーナ「仕方ありませんね」「ライブまでまだ時間がありますし、ちょっと付き合ってもらえませんか?」
ベルタ「…いいけど、どこに行くつもり?」
カタリーナ「安心してください。すぐ近くですから」
ベルタ「ここって、格納庫じゃない」
カタリーナ「悩んでいる時は、身体を動かした方がいいっていいますし?」
ベルタ「まさか、これから訓練するつもりなの?」
カタリーナ「なんのために、ここに連れて来たと思っているんですか」「折角、用意してもらったんですから、早く準備しちゃってくださいね」
ベルタ「こんなこと、してる場合じゃないのに…」
カタリーナ「いいから、早く早く」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カタリーナ「どうしたんですか、ベルタ。全然動かせてないじゃないですか」
ベルタ「くっ…!」
カタリーナ「調整も歌もできないなんて、あの強がりはなんだったんですかね?」
ベルタ「わかってる…! わかってるよ!」
カタリーナ「わかってるからいいですけど。ほら、すぐに次が来ますよ」
ベルタ(訓練だってちゃんとやってたんだから、できないはずがない!)
カタリーナ「スマイルはどこにいっちゃったんですか?」
ベルタ「なに?」
カタリーナ「スマイルですよ、スマイル。アイドルには必要でしょ?」
ベルタ「いまは関係ないでしょ!」
カタリーナ「確かにそうかもしれませんね」「でも、だとすると、なんでその口調のままなんですかね?」
ベルタ「…!」
カタリーナ「関係ないなら、いつも通りでいいじゃないですか。誰も困ったりしませんよ?」
ベルタ「そ、それは…!」
カタリーナ「そもそも、あなたって、そんな怖い顔しながら戦ってましたっけ?」
ベルタ「カタリーナが覚えていないだけで、私はいつもこんな顔よ!」
カタリーナ「そうでしたっけ。なんか私の記憶と違うような?」
ベルタ「そうなの!」
カタリーナ「…それで、あなたは誰と戦うつもりなんですか?」
ベルタ「さっきから、うるさいな! ライブのことを言ってるなら、観客に決まってるでしょ!」「私をあんなにコケにしたんだから、必ず仕返ししてやるわ!」
カタリーナ「私は楽しいかどうかにしか興味ないのですが、お客さんを倒すと楽しいんですかね?」
ベルタ「えっ?」
カタリーナ「楽しいなら私もやってみようと思うんですけど、どうなんですか?」
ベルタ「………」
カタリーナ「ふう…。訓練はここまでにしておきますか」「そろそろ、ライブの準備をしないといけませんし」
ベルタ「うん…」
カタリーナ「…頑張ったら、楽しくなると思ったんですけどね」
ベルタ「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[変わるモノ、変わらぬモノ]
【シナリオデモ開始】
ベルタ(※アイドル)「………」
カタリーナ(※アイドル)「なんだか、怖い顔になっちゃってますよ?」
ベルタ(※アイドル)「いけない、いけない!」
カタリーナ(※アイドル)「いやいや、変わってないですから」
ベルタ(※アイドル)「うん…」
カタリーナ(※アイドル)「困りましたね、これは」
〔走り寄る足音〕
男(※若者)「準備整いました! ステージにお願いします!」
ベルタ(※アイドル)「は、はい!」
カタリーナ(※アイドル)「それじゃあ、行きますかね」
カタリーナ(※アイドル)(おお、宣伝の効果があったのか、満員じゃないですか)
ベルタ(※アイドル)(………)
男(※若者)「………」
男(※若者)「………」
カタリーナ(※アイドル)(ここはひとつ、とびきりの掴みをお願いしますよ)
ベルタ(※アイドル)(………)
カタリーナ(※アイドル)(おやおやおや…?)
男(※若者)「なんで、ずっと無言なんだ?」
男(※若者)「なにかの演出か…?」
ベルタ(※アイドル)(声が…また…!)(たくさん練習してきたのに…。このままじゃ、また負けちゃうよ…)
女(※若者)「いつになったら始まるの?」
女(※中年)「なんかの機材トラブルかしら?」
ベルタ(※アイドル)(みんなが私のことを見てる…。ダメ…私を見ないで…)
カタリーナ(※アイドル)「ちゃんと見てください」
ベルタ(※アイドル)「えっ?」
カタリーナ(※アイドル)「お客さんの顔をちゃんと見てください。あなたが敵だと思っている人たちの顔を」
ベルタ「みんなの…顔…?」
男(※若者)「具合でも悪いのかな?」
女(※中年)「なんにもなければいいけど…」
ベルタ(※アイドル)(私を心配してくれてるの?)
カタリーナ(※アイドル)「本当にあの人たちは敵なんですかね?」
ベルタ(※アイドル)(…私は見失っていたのかもしれない)(私は、なにをするべきだったのか…。そして、私自身を)「ふふ…」
男(※若者)「なんだ?」
男(※若者)「笑ってる?」
ベルタ(※アイドル)「ふふふ…。あはははははは!」
カタリーナ(※アイドル)「ようやくですか、ベルタ」
ベルタ(※アイドル)「クゥ~クックックッ!」「待たせたな、お前たち!」「この銀河を統べる冥王13柱のひとり、ベルタ・ベルンシュタインが、冥府の底まで連れて行ってやるぞ!」
カタリーナ(※アイドル)「えー、そうなっちゃいます?」
〔歓声〕
男(※若者)「うおおおおおお!」
カタリーナ(※アイドル)「まあ、盛り上がってるみたいですから、いいとしましょうか」
ベルタ(※アイドル)(敵だのなんだのと、なにを小難しく考えていたのだ、我は)(ただ、全力で楽しめばいい。それだけで充分だったんだ!)「ようやくここまで来たぞ、カタリーナ」
カタリーナ(※アイドル)「あれ、もしかして、もう追いついたつもりでいますか?」
ベルタ(※アイドル)「ふん、ここから周回遅れにしてくれる」
カタリーナ(※アイドル)「果たして、ベルタに出来ますかね?」
ベルタ(※アイドル)「我を侮るなよ!」「お前たち! 我が冥王ボイスで、キュン死させてくれるわ!」
〔歓声〕
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
オリーヴ「ベルタさん、まだ声が出てない感じでしたけど、大丈夫でしょうか?」
アヤメ「訓練が終わったら、私たちもすぐに会場へと向かいましょう」
オリーヴ「はい…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アヤメ(※私服)「急いでください、オリーヴさん!」
〔走り寄る足音〕
オリーヴ(※私服)「これでも…全力で…走ってるんですけど…」
アヤメ(※私服)「会場はすぐそこですよ! ほら頑張って!」
オリーヴ(※私服)「は、はい…!」
〔画面、発光〕
〔歓声〕
男(※若者)「うおおおおお! ベルタァァァァ!」
女(※若者)「カタリーナさーん!」
オリーヴ(※私服)「…!」
アヤメ(※私服)「これは…」
オリーヴ(※私服)「凄い…! 凄い盛り上がってるじゃないですか!」
ベルタ(※アイドル)「クゥ~クックックッ!」
カタリーナ(※アイドル)「ふふ…」
オリーヴ(※私服)「ふたりとも、とっても楽しそう。素敵ですね」
アヤメ(※私服)「はい、とても眩しいです」
オリーヴ(※私服)「折角ですから、私たちも盛り上がっちゃいましょうか?」
アヤメ(※私服)「そうですね。ベルタ! カタリーナ!」
オリーヴ(※私服)「ふたりとも、頑張ってくださいー!」
カタリーナ(※アイドル)「ダンスのキレがなくなってきてますけど、そろそろ限界なんじゃないですか?」
ベルタ(※アイドル)「たわけたことを。まだまだ十二分にやれるわ!」
カタリーナ(※アイドル)「本当ですか?」
ベルタ(※アイドル)「もちろんだ」「楽しくなるのは、これからなのだからな。ここでヘバってはいられまい!」
カタリーナ(※アイドル)「ようやく楽しくなりますか。だったら、期待しちゃおうかな」
ベルタ(※アイドル)「フッ…」「お前たちの限界はそんなものか!? もっともっとできるだろ!」
〔歓声〕
男(※若者)「おおおおおおッ!」
カタリーナ(※アイドル)「まだまだ、もっともっとですよ」
〔歓声〕
男(※若者)「うおおおおおッ!」
ベルタ(※アイドル)「そうだ! その意気だ! もっともっと限界まで盛り上がって…」「我と一緒に楽しんじゃお☆」
〔歓声〕
男(※若者)「ウオオオオオオオオオオオッ!」
カタリーナ(※アイドル)「キャラ、ブレブレじゃないですか」
ベルタ(※アイドル)「気にしない気にしない☆ 楽しんだもの勝ちでしょ?」
カタリーナ(※アイドル)「まあ、そうかもしれませんね」
ベルタ(※アイドル)「絶対そうだよ。まだまだライブは続くんだから、最後まで全力で走り抜けよ☆」
カタリーナ(※アイドル)「はい」
【シナリオエンドデモ終了】
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