イベント
それは、小さなキセキ
[その偶然は]
【シナリオデモ開始】
オリーヴ「私たちまた来たんですね、宇宙に」
カタリーナ「まさか私たちのハネムーンで来ることになるとは、思ってもいなかったですけどね」
オリーヴ「違いますよ! お仕事です!」
カタリーナ「あれ、そうでしたっけ?」
グーニラ「おいおい。しっかりしてくれよ、カタリーナ君」「今回は、新しいパイロットスーツの性能を試すために、宇宙基地に向かっているんだろうが」
カタリーナ「それって、実質的に私とオリーヴさんが結婚したってことになりますよね?」
オリーヴ「なんでそうなるんですか!?」
カタリーナ「つまりこれは、ハネムーンってことじゃないですか」
グーニラ「まあ、ちゃんとテストしてくれるなら、なんだって構わないけどね」
カタリーナ「ですって、オリーヴさん」
オリーヴ「いやいやいや!」
メカニック「相変わらず仲良しだな、お前たちは」
カタリーナ「あれ、いたんですか?」
メカニック「…この艦をずっと操縦してただろうが」
カタリーナ「そうでしたっけ? というか、輸送船の操縦とかできたんですね」
メカニック「これでも、若い頃は船乗りに憧れててな。船舶免許は色々と取っておいたんだ。まさか、使うことになるとは思ってなかったが」
グーニラ「君がいてくれて助かったよ。私は操縦ができないのでね!」
メカニック「これくらいお安い御用ですよ」「そういえば、ひとつ気になることがあるんですけど」
グーニラ「なんだい?」
メカニック「いま向かってるソリスの宇宙基地ですが、あれって確か連邦の払い下げ品でしたよね?」
グーニラ「私もそう聞いているが、それがどうかしたのかい?」
メカニック「使われなくなってから随分と経つって聞きますけど、ちゃんと動くんですかね?」
グーニラ「ここ数年は動かしていないって言ってたな。しかし、宇宙でハインヘルムを動かすとなると、あそこしかないんだよねぇ」
グーニラ「いっそ、新しい実験施設でも建ててもらうかい?」
カタリーナ「そんなお金があるなら、とっくに造ってると思いますけど?」
グーニラ「そこはさあ、ほら。カタリーナ君の知り合いのオジサンにちょこーっと頼んでもらってさ」
カタリーナ「知り合いのオジサン…?」
オリーヴ「いやいや! ニコラさんのこと忘れないでください!」
カタリーナ「そういやいましたね、そんなモブキャラ」
メカニック「大事なスポンサー様なんだから、ちょっとは優しくしてやれよ」
カタリーナ「私は自分とオリーヴさんにしか、優しくしないと決めていますので」
メカニック「そりゃ、御大層なことで」
グーニラ「そうだ、すっかり忘れてた。この艦に新しい人工知能君を搭載してみたんだ」
オリーヴ「なにかの実験ですか?」
グーニラ「実験っていうより、自動操縦のためだよ」「自動操縦ができたら次からメカニック君の手を煩わせなくて、すむだろう?」
カタリーナ「そうかもしれないけど、やめておいた方が無難だと思いますよ」
グーニラ「なんでだい?」
カタリーナ「絶対、失敗するに決まってますから」
グーニラ「なにを馬鹿なことを」「私は大天才だよ? 失敗などするはずがないじゃないか」
カタリーナ「どうやら、メモリーの容量が足りていないようですね」
グーニラ「ほう、そこまで言うのなら証明して見せようじゃないか」「私がちゃんと成功するというところを!」
オリーヴ「メカニックさんが操縦してくれていますし、いまは試さなくてもいいんじゃないでしょうか?」
グーニラ「オリーヴ君も私が失敗すると思っているのかい?」
オリーヴ「いえ、そういうわけじゃなくて…」
グーニラ「大丈夫だ、任せておきなって。ポチっとな!」
〔スイッチを入れる音〕
メカニック「おおうわ!? なんか、全然違う方向に進み始めたんですけど!」
グーニラ「………」「…ごめん、失敗しちゃった」
オリーヴ「ええ~!?」
カタリーナ「見事なフラグ回収ですね」
オリーヴ「自動操縦を切ったりできないんですか!?」
グーニラ「リモコンを押しても、なんでか言うことを聞いてくれなくてさ」「はっはっはっ、参ったね」
メカニック「笑ってないで、なんとかしてくださいよ!」
グーニラ「まあ、こうやると上手くいかないとわかったんだ。これも成功と言えるだろう!」
カタリーナ「ポジティブですね、博士は」
グーニラ「私は、常に前へと進み続ける女だからね!」
メカニック「ブレーキも効かないんだが!?」
オリーヴ「どうにかしてください~!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
フローリア「なぜ、私様たちが新しいパイロットスーツのテスターに選ばれなかったのかしら…」
ドルテ「オリーヴちゃんたちの方が、長く使っているからじゃないかしら?」
フローリア「そうかもしれませんけど、私様たちは正式なテストパイロットのはず。それを差し置くなんて許せませんわ」
ドルテ「フリーリアちゃんは悔しいの?」
フローリア「別に悔しくはありませんけど…」
ドルテ「それじゃあ、オリーヴちゃんたちと一緒にお出かけがしたかったのかしら?」
フローリア「…! べ、別にそんなこと!」
ドルテ「あらあら。そうよね、なかなか一緒にお出かけする機会がないものね」
フローリア「だから、違うと言っていますでしょうが!」
ドルテ「今度、みんなでどこかにお出かけしましょうね」
フローリア「もう、貴女は人の話を聞きませんわね!」
ドルテ「うふふふ」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シン「なんだって俺たちが、モビルスーツの性能実験に付き合わないといけないんだよ」
ルナマリア「仕方ないでしょ。デスティニーをまともに動かせるのが、シンしかいないんだから」
シン「だからってさ、俺たちはパイロットだぞ? こんなところに数週間も閉じ込められたら、腕が鈍っちゃうよ」
ルナマリア「文句を言いたいのは、私の方よ。急な任務でレイが外せなくなったからって、いきなり呼び戻されたんだからね」「久しぶりの休暇中だったって言うのに…」
シン「それを言うなら、俺だって同じだよ。これのせいでマユとの約束をすっぽかしたんだ。あとでなんて言われるか…」
ルナマリア「実家に戻るなんて珍しいじゃない。いつも部屋で本を読んでるのに」
シン「父さんと母さんが、戻って来いってうるさくてさ。まあ、たまにはいいかなって」
ルナマリア「それは、ご愁傷様」
シン「軽く言ってくれて…」
ルナマリア「あ、ヤバ…」
〔歩み寄る足音〕
ザフト士官「なにやら楽しそうな会話が聞こえてきたが、私は公園にでも遊びにきてしまったのかな?」
シン「いえ、そんなことは…」
ザフト士官「わかっているのなら、気を引き締めたまえ。その赤い制服の意味は軽くないぞ」
シン「はっ! 申し訳ありませんでした!」
ザフト士官「フンッ」
〔歩き去る足音〕
ルナマリア「私、あの人苦手」
シン「しっ、聞こえるって」
ルナマリア「ここにまだ数週間はいるのかと思うと、憂鬱になってくるわ」
シン「言うなよ。俺だって考えないようにしてるんだから」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
ルナマリア「警報? なにかあったのかしら?」」
シン「そこの人に聞いてみよう」「すみません、なにかあったんですか?」
ザフト兵「この基地のすぐ傍を、所属不明の輸送船が飛んでいるみたいなんです。それで出撃命令が」
ルナマリア「出撃って、この施設にはロクなモビルスーツがありませんよね?」
ザフト兵「そうなんですけど、訓練機ならありますので」
ルナマリア「訓練機なんかじゃ、戦闘になったらひとたまりもありませんよ」
シン「ルナ、俺たちが出よう」
ルナマリア「そうね」
ザフト兵「そんな! おふたりの手を煩わせるわけには!」
ルナマリア「大丈夫ですって。こう見えても、結構腕は立つんですよ?」
シン「すぐに出るので、出撃の準備をお願いします」
ザフト兵「わ、わかりました!」
〔走り去る足音〕
ルナマリア「これで少しは、退屈を紛らわせられそうね」
シン「そんなこと言ってて、落とされても知らないからな」
【シナリオエンドデモ終了】
[そのふたりは]
【シナリオデモ開始】
カタリーナ「ハネムーン中に牢屋にいれられるとは、まさかの展開ですね」
オリーヴ「ハネムーンではないですけど、大変なことになっちゃいましたね…」「グーニラ博士とメカニックさんは連れて行かれちゃったし、これからどうなるんでしょう、私たち…」
カタリーナ「それはもう、アレしかないでしょうね」
オリーヴ「アレ?」
カタリーナ「えっちなことをされると思います」
オリーヴ「ひぇぇぇ!? でも、それって条約違反なのでは?」
カタリーナ「私たちが捕まっていることに誰も気づいていなければ、違反してもバレませんからね」
オリーヴ「た、確かに…」
カタリーナ「でも、安心してください。オリーヴさんは私が守りますから」
オリーヴ「カタリーナさん…」
カタリーナ「オリーヴさんがえっちなことをされるのを、ちゃんと後ろから見ていますよ」
オリーズ「全然、助けてないじゃないですか!」
カタリーナ「まあまあ、いいじゃないですか」
オリーヴ「全然よくありません!」
〔歩み寄る足音〕
ルナマリア「楽しそうに騒いじゃって。掴まってるって意識はないの?」
オリーヴ「だ、誰ですか?」
シン「さっき会っただろ…って、デスティニーに乗ってたから顔はわからないか」
カタリーナ「「さっきのモビルスーツのパイロットさんたちですか?」
ルナマリア「そういうこと。私はルナマリア。それで、こっちはシン」
オリーヴ「私は、オリーヴ・オペールです」
カタリーナ「カタリーナ・カンパーニです」
シン「アンタたちって、ナチュラルだよな。あんなところでなにしてたんだ?」
カタリーナ「なにをしてたと思います?」
ルナマリア「偵察してたって感じでもないのよね…。おっと、質問したのはこっちなんだけど?」
カタリーナ「正解は、ハネムーン中でした」
シン「ハネムーンって、あのメカニックのおっさんとか?」
カタリーナ「いやいや、あんなモブと結婚するはずないじゃないですか」「オリーヴさんと私がですよ」
シン「え!?」
ルナマリア「アナタたち、ふたりが!?」
オリーヴ「いやいやいや!」
ルナマリア「…彼女が否定してるけど?」
カタリーナ「オリーヴさんは、恥ずかしがり屋さんなので」
ルナマリア「そうは見えないけど…」
シン「もしハネムーンだって言うなら、あの艦に積んであった機体はどう説明するんだ?」
カ「ったく、人の土地に来て勝手やってんじゃないわよ! おかげで台無しじゃないの!」
五飛「女の声? あの機体のパイロットか?」
トロワ「あの機体には見覚えがある。確かNERVのとかいう特務機関が保有しているものだ…」
ミサト「聞こえますか? こちらはNERVの葛城一佐です。これより我々はそちらを援護します」
ホランド「援護だと? こっちの素性を分かってて言ってんのか?」
ミサト「もちろん、そのつもりですが?」
ホランド「目的は…?」
ミサト「ひとまず人助けというところでしょうか?」
ホランド「…他に選択肢はねえか。わかった。救援に感謝する」
アスカ「ちょっと本気なの、ミサト!? 私たちだけでも、あんな奴ら…!」
ミサト「これは命令よ、アスカ」
アスカ「もう…分かったわよ! しょうがないわね!」「行くわよ、バカシンジ! エコヒイキ!」
シンジ「うん!」
レイ「了解…」
レントン「あの人たち、俺たちを助けてくれるみたいだけど、でも、どうして…」
エウレカ「レントン…」
レントン「エウレカがこんなに怖がっている。この化物のせいなのか…?」「ダメだ、余計なことを考えてちゃ! まずはアイツらを…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ヒイロ「今ので最後だな」
デュオ「化物の方は…だがな…」
ホランド「まずは礼を言わせてもらうぜ。正直、助かった」「だが、あんたらいったい…」
ミサト「その状態ではあまり長く航行もできないでしょう」「ひとまず指定したポイントに着陸してください」「詳しい話はそこで。大丈夫、悪いようにはしませんから」
ホランド「………」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ミサト「改めましてNERVの葛城一佐です」
ホランド「ゲッコーステイトのリーダー、ホランドだ」「堅苦しいのはなしにしてもらえると助かる。こっちはあんたらに世話になってる身だしな」
ミサト「そう? じゃあ遠慮なくそうさせてもらうわ」
タルホ「それで目的はなんなのかしら? 私たちを助けてくれただけでなく、艦の修理まで受け持ってくれるなんて」「人助けって言葉で片付けるには、ちょっとサービスが良すぎじゃない?」
ミサト「ま、逆に怪しいって思うのは間違いないわよね」「私は隠すのは好きじゃないから、単刀直入に言うわ」「我々はあなたたち、ゲッコーステイトに協力を要請したいと考えているの」
タルホ「協力…?」
ミサト「そう、インベーダー殲滅の為、あなたたちの力を貸して欲しいのよ」
デュオ「インベーダー…ってさっきのあの化物のことか?」
リツコ「ええ。我々はアレのことをそう呼んでいる。いつまでもアンノウンでは不便ですから」「数日前、インベーダーは突如現れた」「奴らは驚異的な繁殖力と生命力を持ち、あらゆる物質と融合することができる、未知の生命体」「奴らを殲滅することが目下、我々の任務となっているわ」
ストナー「待て待て…。そんな化物と戦うのに、なんで俺たちなんかに協力を要請する」「軍にでも要請するのが先だろうが」
ミサト「当然、軍には協力を要請しているわ」「でも、あらゆる物質と融合するという性質がある以上、この国が保有している戦力では奴らに対抗する戦力としては充分ではないの」
リツコ「何よりあなた方がここに来た要因そのものに、私たちは興味を持っているのよ」
ハップ「要因そのもの…?」
リツコ「インベーダーの出現は先日の隕石落下と共に始まった…。そう言えば、こちらの真意も伝わるかしら」
レントン「隕石の落下…。それって…」
エウレカ「私の…」
ミサト「そう、接触を試みようとしていたあなたたちと、あの場で出会ったのは、やっぱりただの偶然ってわけじゃなかったみたいね」
リツコ「インベーダー出現時におけるスカブコーラルの活発化はすでに確認されていた」
グレッグ「つまりコーラリアンであるエウレカなら、スカブ同様インベーダーの出現を感知できる?」
リツコ「可能性はあります」
ハップ「エウレカの力でインベーダーって奴らの居場所を探そうってわけか?」
ホランド「いや、そうじゃねえ。これだけの設備があれば、そんなの他にいくらでも方法がある」「目的はもっと別のところにある? そうだろう」
ミサト「まあね…」
タルホ「はっきり言いなさいよ。隠し事は嫌いなんでしょう?」
ミサト「上の判断って言ってしまえばそうなんでしょうけど、それじゃあなたたちが納得しないわね」「でも、今回の件についてはっきりしたことは伝えられていないの」
タルホ「そんな説明じゃ…」
ミサト「でも、想像はつく。その辺りの理由はこれにあると思っているわ」
ストナー「…『ray=out』…。うちの雑誌じゃないか」
ミサト「この本に書かれているスカブコーラル知性体仮説とそれに伴うクダンの限界…」「その辺りに何か興味を持ったんじゃないかと考えているわ」
グレッグ「君たちはスカブコーラル知性体仮説を信じるのかい?」
リツコ「研究者として断言はできない」「ただここにはそれを証明するだけのデータが揃っていると言わざるを得ないわね」
グレッグ「そうか…そういう見解か…。なるほど…」「うん。ホランド。この人たちは信用できる。協力しよう」
ミーシャ「あなたねえ…」
ホランド「ダメだ。俺たちにメリットが何もねえ」
リツコ「どうかしら? あなたたちはその子に導かれてここに来た」「その理由はインベーダーに起因している可能性が大きい」「だとするのなら、その情報を提供することだってできるわ」
デュオ「ギブアンドテイクってわけか。まあ、悪い話じゃないがな」
ミサト「もちろん、断ったからって脅したりはしないわ。うちは塔州の傘下ではないから、あなたたちを捕まえる理由はないもの」「やるもやらないも、あなたたちの自由よ」
ホランド「………」
レントン「やろうよ、ホランド」
ホランド「あ…?」
レントン「さっきのあの化物と戦った時、エウレカは奴らをすごく怖がってた」「それってスカブが奴らを怖がってるってことでもあるだろ?」「きっとあのインベーダーって奴らは俺たち人類だけじゃなくスカブにとっても敵なんだよ」「スカブとの共生を模索しようっていうなら、今の状況を見て見ぬふりってわけにはいかないだろ」
エウレカ「お願いよ、ホランド」
ホランド「お前ら…」
デュオ「まあ、こう言われちゃ仕方ねえじゃねえのか?」
ホランド「チッ、分かったよ…」「あんたらの話、受けてやる」
レントン「ホランド!」
ミサト「協力感謝します」
タルホ「で、私たちは何をすればいいの…」
ミサト「そうね、色々とあるんだけど、その前にちょっと厄介なトラブルが舞いこんじゃってるのよね」
ホランド「…まだなんかあんのか?」
ミサト「ウソはついてないのよ。ちょっちタイミングが…ね…」
〔ハッチの開閉音〕
ドミニク「聞きましたよ、葛城一佐…! いったいどういう…」「あ…」
ミサト「あっちゃー…」
レントン「アイツは…」
ミサト「ほんと…タイミングがねえ…」
【シナリオエンドデモ終了】
[愛をさけぶ]
【シナリオデモ開始】
ホランド「………」
ドミニク「………」
タルホ「ああ、もう…! いい加減にしなさいよ、あんたたち! 決まったことでいつまでもグチグチと!」
ホランド「俺じゃねえ。こいつが突っかかってくるだけだ」
ドミニク「突っかかってきているのは、そっちだろう!」
ホランド「うるせえな。だいたいなんでテメエがこの部屋にいる? あのアネモネとかいう女はどうしたんだよ」
ドミニク「そ、それは…」
デュオ「聞いてやるなよ、ホランド…」
ドミニク「わ、私は監督責任者として、これから始まる作戦を前にだな…」
タルホ「どうでもいいわよ、そんなこと!」
ドミニク「ぐっ…!」
タルホ「ホランド、今回のインベーダオ殲滅作戦はジ・エンドのライダーも参加する! これはもう決まったことなのよ!」
ホランド「俺はこいつらが月光号に乗ることまで許可しちゃいねえ」
タルホ「私がしたのよ! あんたらがいつまでも意地張り合って話が進まないから!」
ミサト「ごめんね、私がちゃんと最初から事情を説明していれば」
タルホ「いいのよ、ミサト」「エウレカたちがああ言っている以上、事情を知っていようがいまいが、どっち道結果は同じだったんだから」
ホランド「そうだぜ」「非があるとすりゃインベーダーの話を聞いて、勝手に押しかけてきた、こいつらに問題があるんだ」
ドミニク「なっ…! だから何度も説明している通り、私とアネモネは正式な手続きを経て、ここに来ているんだ!」「それをどうして、こちらが悪いような言い方を…」
マーベット「印象の問題ね。聞いた話では今回の件を塔州と共同で行うつもりはなかったようなのだし」
ケンゴウ「ある程度は仕方ないだろう。もともと我々は敵同士なのだしな」
ドミニク「うぐっ…」
デュオ「まあ、でも、もうじき作戦が始まるんだ。いつまでもこんな空気ってわけにもいかねえだろ?」「敵と手を組むってのが面白くねえってのも分からんでもないが…」
ホランド「俺はな、別に敵と手を組むことが嫌だってわけじゃねえんだよ」「今回の作戦の裏には、デューイの野郎が絡んでやがる。それが気に入らねえんだ」
ドミニク「………」
ホランド「チッ…」
タルホ「ちょっとどこ行くつもりよ?」
ホランド「ガキ共のとこだ。もうすぐ作戦なんだろ」
〔ハッチの開閉音〕
タルホ「はぁ…。まったく…どっちがガキなんだか…」
シンジ「そうなんだ。じゃあ、そのエウレカって子の為に月光号に…」
レントン「それだけってわけじゃないけど…まあ、でも、ほんとそうかな」」
シンジ「すごいんだね。同じ歳とは思えないや…」
レントン「へへへ、そんな大したことないよ。俺なんて…」
エウレカ「ううん、レントンはすごいよ。私、レントンとだからここまで来れたんだもん」
レントン「エウレカ…」
アネモネ「気持ち悪っ…」
レントン「え…!? なんだよ、急に…!」
アネモネ「うっさいわね。別にあんたなんかに話してないわよ」「こっちはあんたたちみたいなのと組まなくちゃいけなくてイライラしてるのに、騒がないでもらえる?」「目障りなのよ」
アスカ「なによ、あんた? 勝手に割り込んできたくせに随分なこと言ってくれるじゃない?」
アネモネ「何、やる気…?」
シンジ「やめなよ、ふたりとも、作戦前に!」
アネモネ「あんたは黙ってなさいよ!」
シンジ「…!」
アネモネ「ったく、気に入らないのよ! どいつもこいつもガキばかりで!」「だいたい、よりにもよってなんで、その女と一緒にやんなくちゃなんないのよ!?」「意味わかんないんだけど!」
エウレカ「私…?」
アネモネ「そうよ、あんたよ! あんたがいるからいけないのよ!」「ねえ、あんた消えちゃいなさいな! デューイには私だけがいればいいんだから」「なんなら、私が消してあげたって…」
レントン「やめろ。エウレカに手出しをするつもりなら、たとえ女の子が相手でも黙ってないぞ」
アネモネ「な、何よ…急にかっこちゃって…気持ち悪い…」
ホランド「おい、てめえら何をくだらねえことで騒いでやがる。もうすぐ作戦だぞ」
レントン「ホランド…」
ホランド「今回のインベーダー殲滅作戦は共同作戦だ。これはもう決まったことなんだ」「いつまでもゴチャゴチャ言ってんな。さっさと準備に掛かれ」
アネモネ「…フン。言われなくても分かってるわよ」
〔歩き去る足音〕
ホランド「ったく…」「何、ぼさっとしてやがる。お前らも行け」
レントン「うん…」
エウレカ「アネモネ…」
アスカ「なんなのよ、アイツ…」
レイ「………」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アスカ「こっちはクリアしたわ!」
ヒイロ「次が来る。気をつけろ」
アネモネ「いちいち言われなくても分かってるわよ!」
ミサト「作戦は順調に進んでいるわね」
タルホ「急ごしらえのチームにしてはよく頑張ってくれている」「さすが伊達に修羅場をくぐっちゃいないわね」
ミサト「このまま終わってくれればいいんだけど…」
インベーダー(※画面オフ)「キシャアアァァァァーッ!」
カトル「来ましたね。どうやら敵も追い詰められて必死になってきています!」「みんな、油断しないで!」
シンジ「はい…!」
エウレカ「なんだろう…この感じ…」
レントン「どうしたの、エウレカ? アイツらが怖いんならもう少しで…」
エウレカ「ううん…違う…この感じは…」
アネモネ「来る…! 奴らが…!」
ドミニク「どうした…! アネモネ!!」
〔レーダー反応〕
ウォズ「周囲のトラパー反応、急激に反転!!」
グレッグ「まさかこの反応は…!」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ウォズ「クテ級…現出…」
デュオ「ウソだろ…おい…」
ホランド「くっ…! 各機、フォーメーションを取れ! 抗体コーラリアンが来るぞ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[愛は時の果て]
【シナリオデモ開始】
ウッソ「どうして抗体コーラリアンが…!」
ミサト「けど、こうも突然現れるなんて…」
リツコ「もともとインベーダーの出現時には、スカブコーラルの活動が活発になる事は確認されていた」「でも、それが一種の防衛本能を刺激されてのことだとしたら…」
グレッグ「インベーダーに対する過剰な恐怖心…。それがスカブに抗体の発生を促す結果に繋がったんだ…」「僕としたことが迂闊だった。充分、考えらた結果じゃないか…!」
アネモネ「入ってこないで…! 入ってこないでよぉぉぉ!!」
ドミニク「落ち着くんだ、アネモネ! この数相手に単独では…」
アネモネ「うるさいっ…! うるさいうるさいうるさぁぁぁい!!」
ドミニク「くっ…! クテ級の影響が彼女にまで…!」
エウレカ「あ…ああ…」
レントン「エウレカ! しっかりしてくれ、エウレカ!」
シンジ「まずい…! ふたりとも後ろに…!」
レントン「!?」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
レントン「うわああああああああっ!」
ウッソ「レントンさん…!」
ホランド「あいつ…!」
インベーダー(※画面オフ)「キシャアアアァァァァァーッ…!」
レントン「これじゃ…やられる…!」
ホランド「うおおおおおおおおおっ!」
〔LFOの飛行音〕
〔金属音〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
レントン「ホランド!」
ホランド「馬鹿野郎…お前が取り乱してんじゃ…」「ねえ…」
タルホ「ホランド!」
ミサト「近くの機体は二機の援護を! 各機、今は防御を最優先に!」「タイミングをみて攻勢に転じます! それまで持ちこたえて!」
ヒイロ「了解した」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
カトル「あらかた片付きました! 今のうちに彼を…!」
タルホ「ホランド! 返事をしなさい、ホランド!」
ミサト「すぐに機体を収容して!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カトル「ミサトさんから連絡がありました。ホランドさんの怪我、大事には至らなかったそうです」
ウッソ「本当ですか! 良かったですね、エウレカさん!」
エウレカ「…うん」
トロワ「機体があれだけやられたというのに、大した奴だ」
ヒイロ「ああ」
デュオ「お前らが褒めてもまるで説得力ないが、まあ無事でなによりだな」「にしてもインベーダーに続いてコーラリアンまで現れるなんて…今回はハードすぎるぜ」
シンジ「…でも、今回だけですむのかな…」
レントン「えっ?」
五飛「奴らが手を組んだ可能性もあるということか」
シンジ「だって、どっちもよく分かんない化物だし、あり得ない話じゃ…」
アスカ「ちょっとバカシンジ…。あんた、ミサトたちから何も聞いてないの?」
シンジ「え…?」
エウレカ「そんなこと…あるわけないよ…」
シンジ「エウレカ…さん…?」
エウレカ「スカブは自分たちを守ろうとしただけ。インベーダーとは違う」「私たちの敵じゃ…ない…」
レントン「エウレカ…」
シンジ「敵じゃないって…なんでそんなこと…」
エウレカ「………」「私も…コーラリアンだから…」
シンジ「え…」
エウレカ「私も…同じコーラリアンだから。彼らの気持ちがわかるの…」「私も…化物だから…」
〔歩き去る足音〕
シンジ「あ…」
アスカ「バカシンジ…。あんた、ホントに何も聞いてなかったの? あんなに話してたくせに…」「あの子はね、人型のコーラリアン。人間じゃないのよ」
シンジ「そんな…」
レントン「エウレカ…」
【シナリオエンドデモ終了】
[また逢う日まで]
【シナリオデモ開始】
エウレカ「………」
メーテル「元気出してよ、ママ」
リンク「ママが悲しいと、僕たちも…」
エウレカ「…うん、ごめんね。みんな…」「でも…」
モーリス「ママ…」
エウレカ「…ここにいていいのかな? 人じゃない、私が…」
レイ「人じゃなきゃ、一緒にいられないの?」
モーリス「…!」
リンク「び、びっくりしたー! お姉ちゃんいつからそこにいたの?」
レイ「あなたたちが来る前から」
メーテル「全然気づかなかった…」
レイ「人じゃなきゃ、人といられないの?」
エウレカ「え…」「…わからない。でも、私はみんなと違うから…」
レイ「ならなぜ、あなたは今まで一緒にいたの?」
エウレカ「………」「みんなと…レントンと一緒にいたいから」
メーテル「ママ…」
レイ「…そう」「ありがとう」
エウレカ「え…?」
〔歩き去る足音〕
リンク「あのお姉ちゃん、どうしてお礼言ったの?」
エウレカ「分からない…でも…」「こっちこそ…ありがと…」
メーテル「ママ…?」
レントン「…大丈夫かな、エウレカ。やっぱりモーリスたちと一緒に行った方が良かったかな…」
ヒイロ「…あいつなら問題ない」
レントン「え…」
ヒイロ「お前は信じるだけでいい。あいつはそれほど弱くない」
デュオ「お前が女性を語るとはねぇ。これもあのお嬢さんの影響か?」
ヒイロ「………」
レントン「…そうだな。エウレカなら、きっと」
シンジ「ごめん…僕が余計なことを言わなければ…」
レントン「それはもういいって。知らなかったんだし」
シンジ「うん…」
レントン「本当はさ、先に言っておくべきだったんだよな。でも、俺にとっては普通のこと過ぎて、すっかり忘れてたんだ」
シンジ「普通の…?」
レントン「そう、エウレカは人間じゃないけど、でもそれだけの話なんだ」
シンジ「なんで、そんな簡単に…」
レントン「好き…だからかな」
シンジ「え…?」
レントン「こんなこと本人の前じゃ恥ずかしくて言えないけどさ…」「でも、好きになっちゃったら、関係ないじゃないか、そんなことって」「「俺、エウレカの為だったら何でもしてあげたい。コーラリアンとか関係なく、ひとりの好きな女の子としてさ」「だから、俺はコーラリアンの両方を救おうとするエウレカの願いを…」
デュオ「おいおい、あんま語るなよ。シンジが呆れてるぜ」
レントン「あ…! ごめん、俺つい…!」
シンジ「ううん…違うんだ。同じ歳なのに…すごいなって思って…」「それだけの理由で行動できるなんて…。僕なんて言われて戦ってるだけだから…」
レントン「変わらないよ。俺はただエウレカに出会えたから…動いてるだけで…」「俺からすれ人類の命運を懸けて、戦ってる君の方がすごく感じる」
シンジ「レントン…」
〔通信の開く音〕
ミサト「夜遅くにごめんね、みんな。ちょっち試してもらいたいプランがあるんだけど、協力してもらっていい?」」
レントン「わかりました。行こう、シンジ」
シンジ「…うん」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔結晶の砕ける音〕
ドミニク「落ち着いてくれ、アネモネ! どうしたんだ!?」
アネモネ「うるさいわね! あんた見てるとイライラするの! どっか行ってよ!」
ドミニク「アネモネ!」
アネモネ「行けって言ってるでしょ!」
ドミニク「…わかった、でも会議が終わったらすぐ」
アネモネ「行け!」
ドミニク「………」
〔歩き去る足音〕
アネモネ「…なんで上手くいかないのよ」「私は…失敗できないのに…」
〔歩み寄る足音〕
アスカ「随分と派手に暴れたみたいね」
トロワ「………」
アネモネ「何の用よ?」
アスカ「別に。ただ忘れ物を取りにきただけなんだけど」
アネモネ「入ってこないでよ!」
アスカ「ここはあんたの部屋じゃない」
アネモネ「…ほんとムカツク。いいわよね、あんたらは」
アスカ「…どういう意味よ?」
アネモネ「そのままの意味よ。私はデューイに見捨てられたら、生きていけない…」「ジ・エンドのライダーであるしかないのよ。呑気に生きてる、あんたらとは違うの!」
アスカ「………」
アネモネ「なによ、その目」
アスカ「別に。相手をする気が失せただけ」「あんた、自分が一番かわいそうだとでも思ってんでしょ?」
アネモネ「はあ…?」
アスカ「ホント付き合ってらんないわ。あんたみたいなガキとはね」
〔歩き去る足音〕
アネモネ「…なんなの、あいつ」
トロワ「…さあな。お前の言葉に思うところがあったのかもしれない」「お前自身も、そうなんじゃないか?」
アネモネ「…なに?」
トロワ「自分の思いは他人にはわからない。それでも、わかろうと努力する奴はいる」「お前はもう少し周りを見た方がいい」
〔歩き去る足音〕
アネモネ「…何なのよ。ドミニクも…あいつらも…」
ミサト「これがさっきのシンジ君たちの戦闘データ」「そしてこれを次の作戦に照らし合わせると…」
マーベット「…この数字は!」
リツコ「成功率は3%未満。まあ、当然といえば当然ね」
グレッグ「無限とも言える数を相手にするんだ。むしろ0%でないことを誇るべきだよ」
ホランド「くそっ! 俺が怪我さえしなけりゃ」
タルホ「たとえあんたが万全でも、ほとんど変わんないでしょ」
ホランド「んなことはわかってんだよ!」「けどなあ、情けねえんだよ。黙って見ることしか出来ねえ自分が…」
タルホ「ホランド…」
ミサト「…その気持ちはわかるつもりよ。あなたよりもね」「それでも私たちは、あの子供たちに頼るしか…」
〔ハッチの開閉音〕
ドミニク「その作戦、見直してもらいたい」
ミサト「ドミニク特務大尉…」
ドミニク「大佐が集めていたスカブのデータだ…」「そのデータを提供する。そうすれば今より成功率は向上するはずだ」
ホランド「どういうつもりだ、テメエ?」
ドミニク「大佐はきっとこうなることを分かっていたんだ。分かっていながら、それを承知でアネモネとジ・エンド…」「私の独断であることは認める。だが、私はこんなところでジ・エンドのライダーを失いたくないんだ」
マーベット「ジ・エンドのライダーね…」
ドミニク「あ、いや…個人的な感情がという話じゃない。ただあくまで、その仲間としてというか…」
ホランド「お前…思っていたよりずっとバカだな…」
ドミニク「なっ…!」
ホランド「礼は言わねえ。貸し借りもなしだ」「だが、誰も死なせねえ。それでいいな?」
ドミニク「…もちろんだ」
ミサト「確かに受け取ったわ。あなたの覚悟を…」
【シナリオエンドデモ終了】
[我が道を往く]
【シナリオデモ開始】
マヤ「抗体コーラリアン、消失を確認」
ミサト「よし! 各機出撃! 残ったインベーダーを殲滅します!」
カトル「遠距離からの攻撃によってインベーダーを攻撃。発生したコーラリアンと同士討ちを狙う」「確かにこれなら、こちらの被害は最小限ですむし、三つ巴の戦闘も避けられる」
トロワ「市街地から離れていて良かったな。これなら市民を巻き込むこともない」
五飛「だが、気に入らん作戦だ…」
ホランド(…これじゃデューイのオレンジ作戦とやってることがそう変わらねえ…)(だが、あいつらを危険に晒さないようにするには、仕方ねえんだ…)
ミサト「みんな、飛来物の落下したポイントから考えれば、ここがインベーダーのいる最後のポイントとなるわ!」「なんとしても、この作戦を成功させて奴らとの戦いを終わらせるわよ!」
シンジ「了解!」
レントン「始まるよ、エウレカ。もう大丈夫かい?」
エウレカ「うん…なんとか…。ありがとう…」
レントン「葛城さんが言うように、これで最後だ。がんばろう」
エウレカ「うん!」(でも、なんだろう…。まだ何かを感じる気がする…)(まだ誰かが私を呼んでいるような…これはいったい…)
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
レントン「これなら一気に終わらせられる!」
五飛「最後まで気を抜くな。相手は人間じゃないんだ。何が起きるか分からん」
ウッソ「そうですね…。さっきから妙な感じもありますし」
デュオ「妙な感じ…?」
エウレカ「ウソ…どうして…?」
レントン「エウレカ…?」
アネモネ「ちょっとどうなってるのよ…? この気持ち悪さ…!」
デュオ「おい、まさかこれって…!」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
アスカ「ウソでしょ…」
シンジ「どうしてまた…抗体…コーラリアンが…」
【シナリオエンドデモ終了】
[愛は死よりも強く]
【シナリオデモ開始】
マヤ「ものすごい数のコーラリアンです! 数、把握しきれません!」
デュオ「おいおい、どういうことだよ? 聞いてた話とだいぶ違うじゃねえか」
アスカ「どうなってんのよ、コレ!」
グレッグ「…信じられないことだけど、この戦域ほぼ全てが、インベーダーだ」
ウッソ「なっ! ここから見える、全部ですか!?」
トロワ「なぜ今までわからなかった?」
リツコ「ほとんど完璧にスカブに擬態していたのよ。それがこの戦闘の影響で正体を現した」「発生したコーラリアンは、この夥しい量のインベーダーに触発され、周囲のスカブから現出したと考えられるわ」
デュオ「理由はどうだっていい。何か対策はないのかよ!」
ヒイロ「死にたくなければ敵を倒せ。今はそれしかない」
デュオ「チッ…! またこのパターンかよ!」
エウレカ「うう…頭が…痛い…」
レントン「エウレカ…コーラリアンが発生したせいで…」
エウレカ「それだけ…じゃないの…。何か声みたいなものが…」
レントン「声…!?」
シンジ「ふたりとも、敵が来る…!」
レントン「くっ…!」
ミサト「急いで対策を考える! それまでなんとか持ちこたえて」
レイ「了解」
アネモネ「どいつも…こいつも…私の邪魔をして…!」
アネモネ「あんたたちなんか消えちゃいなさいよー!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シンジ「ダメだ! 倒しても倒してもキリが無い!」
トロワ「完全に囲まれている。撤退することも難しいな」
レントン「何か、方法はないのか…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
マヤ「戦域内のインベーダー及びコーラリアン、依然増加中!」
マコト「各機体の損傷率、徐々に上がっています!」
ホランド「くそっ! 何か方法はねえのか!」
リツコ「ミサト…」
ミサト「…こうなった以上、機体による殲滅は難しい。パイロットたちの退路確保を最優先とします」「けど、守りで精一杯なこの状況で、それが出来る機体は…」
ホランド「なら俺が行く! こんなところで黙って見てられるか!」
タルホ「どうやって! あなたの機体は動かせる状態じゃない!」「いいえ、機体だけじゃないわ! その怪我じゃ満足に戦うことだってできないでしょうが!」
ホランド「ならこのまま黙ってみてろってのか!」
ドミニク「………」「機体なら、ある」
ホランド「なんだと!?」
ドミニク「試験用のLFOが一機。この基地に保管されているはず。そうですよね?」
ミサト「…そうね。あるにはある…」「でも、アレは…」
【シナリオエンドデモ終了】
[御旗の下に]
【シナリオデモ開始】
〔歩み寄る足音〕
ホランド「なっ! こいつは…LFO!?」
グレッグ「驚いたな、こんな所にこれがあるなんて…」
ドミニク「TB303…。通称…デビルフィシュ…LFO開発黎明期の機体だ」
リツコ「数機造られた試作機のひとつを、実験用としてここで保管していたのよ」「よくコレがここにあることを知っていたわね」
ドミニク「これでも元諜報部出身なので。といっても、これの存在は別に秘匿されていたわけではありませんが」
リツコ「ええ…。あることを忘れていたという方が正確かもしれないわね」「こんなもの、誰も乗ろうなんて考えないもの」
ホランド「…使えねえのか、コイツは?」
グレッグ「使える、使えないという話じゃない。これは乗ってはいけない物なんだ」
ホランド「なに言ってやがる! 今がどういう状況かわかってんだろ! 使える機体があるんなら…」
グレッグ「それと引き換えに、搭乗者の生命が失われるとしても?」
ホランド「なに…?」
ドミニク「これのコンパク・フィードバック・システムにはリミッターが設けられていない」「その分他の機体にない驚異的な性能を発揮できるが、乗り手の精神と肉体に過剰なℋ端を強いることになる」「負傷している今のあなたが乗れば、…本当に生命を落としかねない」
タルホ「そんな機体を持ってきてどうするつもりよ」
ドミニク「私が乗る」
タルホ「はっ…?」
ドミニク「私とて軍人の端くれだ。LFOの操縦方法ぐらいは知っている」「赤木博士。この機体、お借りできますね?」
リツコ「葛城一佐からの許可は得ています。しかし…」
ホランド「てめえじゃ無理だ」
ドミニク「無理は承知だ! しかし、彼女を助けるにはこれしか…!」
ホランド「この機体には俺が乗る」
タルホ「ホランド…」
ドミニク「バカな! その怪我では、それこそ無理だ!」
ホランド「いちいち喚くんじゃねえ。てめえが出てくよりゃマシだよ」
ドミニク「それは…」
ミーシャ「ちょっと待ちなさい、ホランド! もしものことがあったら、タルホはどうするの! 彼女のお腹には…」
タルホ「いいの、ミーシャ」
ミーシャ「えっ…」
タルホ「それでいいのよね? ホランド?」
ホランド「ああ…」
ホランド「準備は完了した。いつでも行ける」
ミーシャ「タルホ…」
タルホ「この人のタフさはよく知ってる。簡単には死なないわよ」「それにこの子以外にも守らなきゃいけない子供はいるからね」
ホランド「すまねえな、タルホ」
ドミニク「…すまない。こんな役をあなたに…」
ホランド「お前のために行くんじゃねえ。勘違いすんな」
ミサト「みんなのことを…頼みます」
ホランド「ああ! 守ってやるよ! ガキ共みんな、まとめてなあ!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
レントン「くっ…! 耐えてくれ、ニルヴァーシュ!」
エウレカ「レントン…これ以上は…」
デュオ「ちっ! 本当にヤバくなってきたな…」
〔LFOの飛行音〕
ホランド「待たせたな! お前ら!」
シンジ「え…?」
マーベット「その機体…ホランドが乗っているの…!?」
ホランド「話は後だ! 今は目の前の奴らを叩くぞ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
デュオ「包囲網に穴が開いた! やるじゃねえか、ホランド!」
ホランド「…早くしろ! 長くは…もたねえ…!」
ヒイロ「…それなりにリスクがある機体のようだな」
マーベット「タルホ…!」
タルホ「分かってる! でも、今はこれしかない!」「だから、お願い。彼を頼むわ」
マーベット「…ええ!」
五飛「時間がない。撤退を急ぐぞ」
アネモネ「…ちょっと勝手に決めないでよ! 私はまだやれるわ!」
アスカ「は?」
ドミニク「何を言ってるんだ! ここで退かなければ君は死ぬぞ!」
アネモネ「どっちも同じことなのよ! 私にとっては!」「ここで帰れば、私は捨てられる! 失敗した私をデューイは見てくれない! あんた、そんなことも分かんないの!?」
ドミニク「それは…分かっているが…でも、私は…」
アネモネ「分かってるなら黙りなさいよ! 私は失敗できないのよ…だから私は…」
ホランド「この作戦…失敗じゃねえ…」
アネモネ「え…」
トロワ「どういう意味だ、ホランド?」
ホランド「…この一帯を、N2兵器で焼き払う」
エウレカ「え…」
【シナリオエンドデモ終了】
[消え行く街]
【シナリオデモ開始】
デュオ「確かにあの威力ならまとめて殲滅できるかもな」
アスカ「使えるならさっさと使いなさいよ! これで…」
エウレカ「待って…それじゃあダメ…!」
ホランド「どうして、エウレカ!?」
エウレカ「止めさせて、ホランド! ここにもスカブは生きている! みんな生きている!」
ホランド「スカブだと…?」
エウレカ「私分かったの! ずっと聞こえていた声の意味! 誰かに呼ばれていた意味!」「みんな、助けてもらいたかったんだよ! インベーダーから…! だから…私を呼んで…!」「なのに…殺すなんて…」
ホランド「…なるほどな」「だがな、悪いがエウレカ。そいつは聞けねえ相談だ」
エウレカ「ホランド!?」
ホランド「責めてくれて構わねえ」「…それでも大事なのはお前たちだ。作戦はこのまま…」
レントン「それでいいのかよ」
ホランド「あ?」
レントン「そんなことで、人とコーラリアンが共存する未来が来るのかよ!」
シンジ「レントン…」
レントン「俺は…見捨てない…」「エウレカの仲間を見捨てたりはしない!」
エウレカ「レントン…」
ホランド「ガキが! どういう状況かわかってんだろ!」「こんな時まで感情に流されてんじゃねえ! 今を見ろ! 優先するのは…」
レントン「今じゃない! 俺たちが見るのは未来だ!!」
ホランド「…!」
レントン「そのために俺とエウレカがいるんだ! 人間とコーラリアンの未来のために!」「お願いだ、ホランド! 少しだけ時間をくれ! 俺たちがこの状況をなんとかしてみせる!」「必ずコーラリアンを助けてみせる!」
ホランド「時間がありゃなんとかできる問題じゃねえ」
エウレカ「すぐには…分からないけど…でも、スカブから何か感じるの…」「お願い! 少しだけ時間をちょうだい! そうすればきっとみんなを救えると思うから!」
ホランド「テメエら…」
リツコ「そんな根拠もないこと…」
シンジ「ミサトさん…。僕も残ります…」
ミサト「シンジ君…!?」
シンジ「万が一の場合もA.T.フィールドがあれば、コーラリアンの活動限界時間まで耐えられる」「みんなで帰れる確率は上がるはずです!」
ミサト「………」
レントン「シンジ…」
シンジ「確信なんかない…けど…! 僕はふたりを信じたい!」「だから、お願いします! ミサトさん!」
ミサト「現状でも少しだけならN2爆弾の起動を遅らせることができます。全員の生還率を考えれば、稼げて数分」「それでいいわね?」
シンジ「はい…!」
ホランド「チッ、どいつもこいつも! わかったよ、やりゃあいいんだろ! 大人としてガキ共の世話を見てやるよ!」
エウレカ「ホランド! ありがとう!」
デュオ「こんな時まで素直じゃねえな、あんたは」
ヒイロ「行くぞ、レントン」
レントン「ああ! 必ず救うんだ、俺たちで!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
トロワ「あの場で撤退しないとはおかしな奴らだ」
カトル「けど反対しなかったじゃないですか、トロワも五飛も」
トロワ「まあな」
五飛「生命を懸けてまで成し遂げようとする想い。奴の言葉にはそれがあった」「お前の正義を見せてみろ! レントン・サーストン!」
アスカ「あんたもまだやる気みたいね」
アネモネ「当たり前でしょ…。こんなとこで逃げたら…デューイになんて言えばいいのよ…!」「失敗できないのよ! 私は…!」
アスカ「ふーん…。理由はまったく共感できないけど、その根性だけは認めてあげるわ」
アネモネ「別にあんたに認めてもらっても嬉しかないわよ!」
レントン「みんな頑張ってくれてる…俺たちのために…」
ホランド「だが数が違いすぎる! この勢いも長くはもたねえぞ!」
レントン「わかってる!」
エウレカ「大丈夫…」
レントン「エウレカ?」
エウレカ「…ニルヴァーシュが教えてくれた。きっとスカブが力を貸してくれるって」「みんなを殺させたりはしないって!」
レントン「スカブが…!」
エウレカ「やろう、レントン! 私たちもみんなのために!」
レントン「エウレカ…! ああ…! 人間とスカブの為にも…!」
〔光の放射音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
シンジ「これは…虹?」
【シナリオエンドデモ終了】
[想いは胸の中に]
【シナリオデモ開始】
〔光の放射音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
ウッソ「ニルヴァーシュから虹が出てる…」
アネモネ「なんなのよ…アレ…」
ドミニク「セブンスウェル…いや…アレは…」
エウレカ「みんな! 力を貸して!」
ヒイロ「何をしようとしている、お前たち」
エウレカ「ニルヴァーシュが元に戻してくれるって!」
ホランド「元に…戻す…?」
エウレカ「アレはこの世界にいちゃいけない存在…。このままだとアレにこの星を乗っ取られちゃう!」「だから、全部元の場所に送り返さないといけないの!」
ホランド「送り返すってどうやって…?」
レントン「うまく説明できないけど…でも、やれるって分かるんだ! 俺たちとみんながいれば!」「だから、力を貸してくれ! みんなの力でこの世界を…!」
カトル「ニルヴァーシュにそんなことが…」
デュオ「ま、こんな現象まで起こしてんだ。できるんじゃねえか、あいつらなら」
トロワ「問題はそれまで、耐え抜くことができるかだな」
ウッソ「やりましょうよ! 僕たちのガンダムならできるはずです!」
レントン「なんとか持ちこたえてくれ、みんな! 必ず俺たちが…」
インベーダー(※画面オフ)「キシャァァァァァァァァ!!」
レントン「…!」
シンジ「A.T.フィールド!」
レイ「全開」
〔A.T.フィールドの発生音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
レントン「ふたりとも…」
レイ「ここは私たちが抑える」
シンジ「だから…! ふたりなら…きっと…!」
レントン「…うん!」
ホランド「いいか、ガキ共! ここが正念場だ! 誰一人、死ぬんじゃねえぞ!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
エウレカ「レントン! ニルヴァーシュが…!」
レントン「やろう、エウレカ! 俺と君と、ここにいるみんなで!」「勝ち取るんだ! 未来を!!」
〔光の放射音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
エウレカ「見て、レントン。スカブから、インベーダーが…」
レントン「…見えたね、エウレカ」「俺たちの、希望が…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ミサト「…以上が、今回起きた事象をまとめた報告となります」
冬月「インベーダーは消失。しかも観測結果を見るに、インベーダーだけを別の時空に跳ばした可能性さえあると…」
リツコ「あくまで結果からの推測に過ぎませんが…」「ですが、トラパーを介して、伝播した人の意志が物理法則に干渉するという仮説は存在しています」
冬月「今回はそれによって、インベーダーが別の時空に跳ばされたか…」「あるいは、スカブ自身がそうした性質を持つ生命体だったか…」「いずれにせよ、奇跡と呼びたくなる現象が起きたのは事実か」
ゲンドウ「今回はよくやってくれた、葛城一佐、赤木博士。下がっていい」
ミサト「はい、失礼します」」
〔歩き去る足音〕
冬月「今回の件、ゼーレにはどう報告する?」
ゲンドウ「必要ない。幸いなことに、今回の件がシナリオに影響を及ぼす可能性は低い」「我々は我々の道をゆくだけだ。どのようなイレギュラーが起ころうとも」
ホランド「じゃあな。短い間だが世話になった」
ミサト「もう出発だなんて…あなたたちも忙しないわね」
タルホ「ホランドが回復して、月光号の修理が終わった以上、長居をする理由もないからね」「けど、感謝はしてる。ありがとう、ミサト」
ミサト「お礼を言うのはこっちも同じ。シンちゃんが随分とお世話になったし」
シンジ「僕、そんなに迷惑かけてました?」
レントン「そんなことないさ。逆に助けられてばかりだったし」
エウレカ「元気でね、レイ」
レイ「…エウレカ」「ありがとう。色々教えてくれて…」
エウレカ「また会おうね。その時はもっと、お話したいから」
レイ「ええ」
レントン「きっとすぐ会えるさ。今回の事で、俺たちが頑張ればコーラリアンが応えてくれるってわかったんだ」「共存する道を掴み取った時、必ずそれを知らせに来る」
シンジ「うん。待ってるよ、レントン」
レントン「よし! 行こう、エウレカ! 俺たちの未来を掴みに!」
エウレカ「うん!」
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「1246秒の奇跡」
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
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