強敵イベント
唸れ！滾るリビドーと魂！
［始動！新たな戦いの物語］
【シナリオデモ開始】
ナレーション（※画面オフ）「鉄甲龍との戦いに終止符が打たれてから早一週間が過ぎようとしていた…」「鉄甲龍…そして、木原マサキの世界を冥府と化すという野望を阻止することに成功したスーパーロボット軍団」「だが、立役者である秋津マサトと氷室美久の姿は、彼らの中にない…」「スーパーロボット軍団は、地下帝国や恐竜帝国、ペンギン帝国の動向に注意を払いながら、ふたりの行方を探していた…」
甲児「さやかさん、ゼオライマーの手がかりは何か見つかった？」
さやか「いいえ…今のところ機体はおろか、破損した欠片も見つかっていないわ…」
ちずる「これだけ捜索活動を続けても見つからないなんて…」「やっぱりい、もうマサト君たちは…」
孝一「生きているさ」
ちずる「え…？」
孝一「あの野郎が、そう簡単にくたばるようなタマかよ」
恭子（孝一君…なんだか、いつもに比べてずいぶんと真面目…）
竜馬「死んだと思ってた奴が生きていたなんてことは、何も初めてのことじゃねえだろ？」「孝一とお前は生きて帰ってきたんだ。マサトと美久もその内、ひょっこりと顔を出すかもな」
鉄也「ああ。俺たちが今やるべきことは、マサトの無事を信じて捜索を続けることだ」
一矢「それに、将馬をペンギン帝国から取り返さなければならない」
恭子「ええ…霧子ちゃんの笑顔を取り戻すためにも」
〔軍の警報〕
豹馬「！ 何だ！？」
〔走り寄る足音〕
隼人「恐竜帝国とアンノウンの戦闘が確認されたそうだ！ すぐに出撃するぞ！」
孝一「ああ、わかったぜ！」
バット将軍「ぬぅ…！ まさか奴らの他にもここまでの強さを誇るロボットがいたとは！」
アポロ「さあ、追い詰めたぜ！ トカゲ野郎！」
シリウス「この街の人々には、我々を受け入れてくれた恩義がある！」
マイケル「そうだそうだー」
シルヴィア「何より、罪のない人たちが住む街を襲おうとするあんたたちを、見過ごすわけにはいかないわ！」
デニス「許せないぞー、恐竜帝国ー」
シリウス「…ちょっと待て。さっきからなんなんだ、お前たちは」
シルヴィア「あれって…ペンギン？ 人間」
マイケル「あれ？ 会話に自然と混じることで最初から仲間だったように見せよう作戦が上手くいかなかったよ、デニス」
デニス「うーむ…同じ敵を非難することで仲間だと思わせる狙いもあったんだが…」「仕方がない。ここは切り替えてプランＢでいこう、マイケル」
マイネル「ねえねえ、君たちも並行世界からこの世界へとやってきたんでしょー？」
シリウス「！ どうしてそれを…！」
デニス「我らが帝王様も並行世界からこの世界へとやって来ていてね」「元の世界へと帰る方法を日々模索しているから、そっちの方には敏感なのさ」
マイケル「だからそれぞれの世界に帰るために、手を組んでみようよ」「君たちだって、元の世界に帰りたいだろう？ 同じ並行世界からやってきた者同士、仲良くなれると思うよ？」
シルヴィア「お兄様、どうします…？ なんか得体の知れない生物があんな事を言ってますけど…」
シリウス（奴らの言っている事が本当ならば、組まない理由はない…だが…）
アポロ「くせぇ…」
シルヴィア「アポロ？」
アポロ「てめえらからは、うさんくせえ臭いがプンプンしやがるぜ」
シリウス「ああ、あからさまに怪しい。特に見た目がな。お前たちの話には、なにか裏があるに違いない」
マイケル「どうしよう、デニス！ まずは気軽にお友達から作戦もダメだったよ」！」
デニス「落ち着くんだ、マイケル。こんな時のためにプランＣも考えて…」
バット将軍「…ふふふ、上手い具合にペンギン共が時間を稼いでくれたわ」
デニス「え？」
バット将軍「貴様らのおかげで態勢を立て直すことが出来た」「その礼に人間共々、忌々しいペンギンも潰してくれるわ！！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
マイケル「どうしよう、デニス！ 恐竜帝国が襲ってくるよ！」
デニス「流石にふたりだけじゃ敵わないな…。今日のところは大人しく下がろう」
〔ペンギンの足音〕
アポロ「おい、ペンギン共が逃げるぞ」
シリウス「今のところ、奴らは街の人たちを襲っていない。まずは目の前の敵から片付けるぞ！」
シルヴィア「わかったわ！ お兄様！」
竜馬「助太刀するぜ、そこのロボット！」
シルヴィア「今度はなに！？」
バット将軍「現れたな、ゲッターロボ共め！」
シリウス「あれが街の人たちが言っていた、スーパーロボット軍団か…？」
アポロ「俺らの敵じゃないっていうんなら、とりあえず放っておくぞ！」
竜馬「恐竜帝国は退いたみたいだな…」
甲児「そこの白いロボット、話を聞きたいから、俺たちについてきてくれないか？」
シリウス「………」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
豹馬「並行世界！？」
シルヴィア「たぶんそうなんだろうって、お兄様が言っていたわ」
甲児「お兄様って…今、弓教授と話をしている人の事か」
小介「随分話し込んでいるみたいですけど、何かこじれているんでしょうか…」
アポロ「どうせ、すぐ済むような話を長々としているだけだろ」「こいつらが良い奴らだって事は、もう分かってるってのによ」
シルヴィア「単純な話じゃないのよ。お兄様にはお兄様の考えがあるんだから」
一矢「もう分かってるって…俺たちの事を知っていたのか？」
シルヴィア「街の人たちから、あなたたちの話は聞いていたの」「街を守ってくれるスーパーロボット軍団って」
アポロ「お前らのお仲間だって思ったのか食い物と寝床も用意してくれたからな」
武蔵「なるほどな、そういうことか」
〔軍の警報〕
隼人「どうやら、また出撃のようだな」
アポロ「なんだ？ 俺らも出るか？」
恭子「気にせず休んでいてちょうだい。あなたたちはお客様なんだから」
孝一「ペンギンかトカゲか機械獣か…なんであれダイミダラーでブッ倒すまでだぜ！」
【シナリオエンドデモ終了】
［邂逅！並行世界の戦士たち］
【シナリオデモ開始】
ブロッケン伯爵「そこの人型ロボットよ、止まるのだ！」「栄えあるＤｒ．ヘルの機械獣の素体として選ばれたのだぞ！ ありがたくその機体を献上せよ」
ヒビキ「んな訳わかんねえ奴の訳わかんねえモンにさせるために、大事な相棒を渡せるもんかよ！」
ディータ「ねえ、宇宙人さん。男の人って、頭を胴体を離れさせることもできるの？」
ヒビキ「んなことしたら死ぬに決まってるだろ！ 目の前の奴がバケモノなだけだ！」
ブロッケン伯爵「バケモノとはなんだ、バケモノとは！」
ヒビキ「お前がバケモノじゃなかったら、何をバケモノって言うんだよ！！」
ディータ「うぅ…どうしてこんなことになったんだろ…」「いきなりどこかの惑星に跳んじゃうし…みんなと連絡取れなくなるし…おかしな格好の人たちに追われちゃうし…」
ヒビキ「泣き言もらすんじゃねえ！ 窮地に立たされた時こそ踏ん張り所なんだよ！」「見てな…！ あんな訳わかんねえ奴らなんざ、俺がすぐに片付けてやらぁ！」
ディータ「宇宙人さん…」「うん、わかった！ ディータも…宇宙人さんと一緒に頑張る！」
ブロッケン伯爵「どうやら、逃げる事は諦めたようだな」「だが、たった１機で我らに勝てると思うなよ！」
ヒビキ「こんな所でくたばってたまるかよ…！ 俺はまだ、生命の証を立てられちゃいねえんだ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ブロッケン伯爵「ええい！ たった１機に何を手こずっているか！」「手足の１本や２本、壊してでも奴らを捕まえろ！」
？？？？（※リッツ）それだと朕たちが困っちゃうから、流石に見過ごせないかなぁ」
ブロッケン伯爵「なに…！？」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ブロッケン伯爵「ぐおぉっ…！？」
ヒビキ「なんだ…！？」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
リッツ「ハロー、エブリバディ！」「危ないところだったわね。ケガはなかった？」
ディータ「うん、大丈夫だよ！ 危ないところを助けてくれてありがとう！」
ジム「こんな人気のない所に居たら、またさっきみたいな暴漢に襲われかねないでござるよ」
ジェイク「だから、ペンギン帝国に来ないかい？ 周りは氷に覆われているけど、中は快適だし、美味しいご飯も出せるよ」
ディータ「本当！？」「えへへ、実は最近宇宙人さんのカプセルばかりでお腹も空いていて…」
ヒビキ「ちょ、ちょっと待てお前！ なに普通について行こうとしてんだ！ 怪しいとか思わねえのかよ！」
ディータ「え？ 何が？」
ヒビキ「いや、何がって…」「あれを見ろ、あれを！ 鳥みてえなクチバシのついた人間っぽい何かを！」
ジム「なんだか熱視線を感じるでござるよ、ジェイク」
ジェイク「う～ん…男に見られて喜ぶ性癖はないんだがな。我々は常にマッパだし」
ヒビキ「お前はあれを見て、奴らを怪しいとか少しは思わねえのか！」
ディータ「確かに見た目はディータたちとは違うけど…ペンギン帝国さんたちは悪い人には見えないよ？」
リッツ「………」
ディータ「それにペンギン帝国さんたち、ディータたちを助けてくれたし！」
ヒビキ「バカ！ 騙すために最初は親切にするとか、詐欺じゃあ常套の手段だろうが！」
リッツ「詐欺だなんて失礼しちゃうわね。あなたたちをペンギン帝国の客人として迎え入れようとしてるのに」
ヒビキ「へっ、じゃあ教えてもらおうじゃねえかよ。何のためにそこまで親切にして、俺らを招待しようとしてるんだ？」
リッツ「簡単よ。ペンギン帝国の長であるペンギン帝王様はあなたたちと同じく、並行世界からやってきたの」「だから、同じ様にこの世界へやってきたあなたたちの機体を調べる事で元の世界に戻る術が分かるかもしれないってわけ」
ディータ「並行世界…？」
ヒビキ「なんだそりゃあ？」
リッツ「ああ…自覚なかったんだ、あなたたち」「ならなおのこと、ペンギン帝国に来るべきよ。知識ゼロのあなたたちじゃ、元の世界に戻る事なんて絶対に不可能なんだから」
ヒビキ「なんだと…？」「おめぇらの大将がどんな奴か知らねえが、知識のねえ俺らに頼らねえといけねえようじゃその能力もたかが知れてるんじゃねえのか？」
ディータ「う、宇宙人さん…」
リッツ「…なーにを勘違いしているのやら！ 必要なのはあなたたちじゃなくて、その機体だから！」「ま、帝王様の庇護下に入らずに行動するって言うのならお好きにどうぞ！」
ヒビキ「へっ、上等じゃあねえか！ てめぇらの力なんざ借りずに、元の世界とやらに戻ってやらぁ！」
リッツ「あっそ！ じゃあ好きにしたらいいわ！」「…あなたは？ あなたもこの男と同じように、ペンギン帝国の力を借りずにやってみる？」
ディータ「ディータは…
リッツ「あなただったら、大歓迎よ！ ペンギンさんたちにもフラットに接してくれているし！」
ヒビキ「…別に俺に付き合う必要はねえんだぞ。元々俺らは『男』と『女』で…敵同士なんだ」「お前ひとりで先に元の世界に帰ったところで、恨みはしねぇよ」
ディータ「………」「ごめんね、ディータはペンギンさんたちと一緒に行くことは出来ないや」
リッツ「どうして？ ペンギン帝国に来られない理由があるの？」
ディータ「ディータはね、宇宙人さんと一緒に居たいの」「男ってだけで宇宙人さんが嫌われて、一緒に居るディータも艦のみんなから責められたこともあるけど…」
リッツ「………」
ディータ「それでも、ディータは宇宙人さんと一緒に居たいの！」「だってディータは宇宙人さんが…大…大…大…だーい好きだから！！」
ヒビキ「くっそ…恥ずかしくねえのかよ、お前は…」
ディータ「えへへ」
リッツ「そっか…」「なら、仕方ないわね。引き揚げるわよ、みんな！」
ジム「ああ…こんないい娘を、無理に誘う事なんて出来ないでござるよ」
ジェイク「ハートフルな女の子に出会って涙がこぼれそうだよ…」「ま、ペンコマから涙が出るのかどうか分からないけどね！」
リッツ「それじゃあ、朕たちは行くけど…これだけは覚えておいてね。ペンギン帝国は、いつだって歓迎するって事を！」
ディータ「うん、ありがとう！ えーと…」
リッツ「リカンツ・シーベリー。気軽にリッツって呼んで！」
ディータ「うん！ ありがとう、リッツちゃん！」
リッツ「それじゃあね！ ディータ！ また会いましょう！」
〔バーニアの噴射音〕
ヒビキ「行っちまったな…」
ディータ「そうだね…これからどうしよっか、宇宙人さん」
ヒビキ「俺が持っていたカプセルも残り少ねえしな…。どうすっかなー…」
甲児「おーい！ そこの青い機体のパイロットー！」
ディータ「ん？」
ヒビキ「また何か来たな…。今度はまともそうな奴らなのを祈るぜ」
【シナリオエンドデモ終了】
［怪奇！男か女かあしゅら男爵］
【シナリオデモ開始】
恭子「ヒビキ・トカイ君に、ディータ・リーベライちゃんね…」
一矢「君たちがいたタラークという惑星もメジェールという惑星も聞いたことがないな」
ディータ「そうですか…」
孝一「しかし驚きだぜ…男だけの星と女だけの星からやって来たなんてよ」「特に男しかいねえ星なんて、想像するだけで背筋に悪寒が走るぜ。俺にとっちゃ地獄以外の何物でもねえ」
ヒビキ「こっちにしてみたら、男と女で一緒に暮らしてる方が驚きだっつの」
豹馬「だけどそれじゃあ、どうやって子供を産むんだ？」
ディータ「オーマっていう卵子を提供する人と、ファーマっていう子供を産む人がいるの！」
ヒビキ「そりゃあ女側の仕組みだろうが」
武蔵「じゃあ、ヒビキたちはどうやって子供を産んできたんだ？」
ヒビキ「んなもん、子供は工場で造るに決まってんだろ」
十三「工場やて…？」
鉄也「…おそらく、遺伝子を配合して造られたクローンだということなんだろう」
孝一「クローンか…」
ヒビキ「なんだよ、何か言いたげだな」
甲児「いや…ちょっと仲間のことを思い出しただけさ」
ヒビキ「…？」
さやか「それにしても、見た目は同じ人間だけどここまで文化が違うとはね」
小介「ヴァンドレッドというそのロボットを見る限り、科学技術が進んでいる事は分かりますが…」
ディータ「並行世界…とかがやっぱり関係しているの？」
隼人「そこら辺の詳しい話は研究所に着いてからにしようぜ」
ヒビキ「結構遠くまで来たけどよ…研究所にはまだ着かないのか？」
一矢「いや、あと少しで…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
竜馬「なんだ！？」
あしゅら男爵「ふ…目当てのロボットを追っていたら、まさか兜甲児たちとも遭遇するとはな」「しかし良い機会だ！ 貴様らの首と青い機体を、Ｄｒ．ヘル様へ献上しよう！」
甲児「あしゅら男爵…！」
ヒビキ「なんだあいつ…！？ 男の顔と女の顔がくっついているぞ！」
鉄也「顔だけじゃない。身体もそうだ」
ヒビキ「おいおい…さっきの首だけ野郎といい、バケモノばかりかよ…」
孝一「問題はそこじゃねえ、ヒビキ。見た目のインパクトで見逃しがちだが、奴には解かなきゃいけねえ謎がある」
ヒビキ「どういうことだ？」
孝一「男と女の身体が半分ずつくっついた奴の…」「下半身はいったい、どうなっているかって事だッ！！」
ディータ「あ…！ そっか…！ 男の人と女の人の下半身は違うって聞いたけど…じゃあ、あの人はどうなっているの！？」
ヒビキ「いや、今そこ気にしている場合かよ！？」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
孝一「おうわ！」
あしゅら男爵「愚か者め、隙だらけだぞ！」
孝一「どっちもついているのか、それとも…！」
竜馬「いつまでバカな事を言ってやがる！ さっさと奴らを倒すぞ！」
孝一「おう！ 今日こそあしゅら男爵の謎を解いてやるぜ！！」
一矢「ヒビキたちは後ろで待機していてくれ！」
ヒビキ「ちょっと待てよ！ 俺らは頼りねえってか！」
豹馬「この世界に来てからろくに機体の整備をしてねえんだろ？」
ディータ「それは…」
甲児「気持ちだけ受け取っておくさ。ここは俺らに任せておけって！」
ヒビキ「………」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
甲児「追い詰めたぞ、あしゅら男爵！」
竜馬「てめえひとりで、俺らに敵うと思ってやがったのか！」
あしゅら男爵「ふ…馬鹿め。今回の目的は貴様らに勝つ事ではない」
豹馬「なんだと？」
あしゅら男爵「すでに我が目的は果たされている！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ディータ「きゃあああ…！」
ブロッケン伯爵「ぐはははは！ 捕まえたぞ！」
甲児「しまった…！ 二手に分かれていたのか！」
ヒビキ「てめえ…この首だけ野郎！ 生きてやがったのか！」
ブロッケン伯爵「ふん、あの程度でやられるわけがなかろう。状況の不利を悟り、脱出した後で増援を呼んで待ち伏せしていたのだ！」「元より我らの目的は未知の技術で造られたその機体のみ…！ 回収してしまえばこちらのものよ！」
豹馬「くそ！ 機械獣が邪魔で、ヒビキたちのところまで戻れねえ！」
ブロッケン伯爵「こいつさえ捕まえてしまえば、あしゅらに任せて撤退を…」
アポロ「借りを返す時が来たみたいだぜ…！ シリウス！ シルヴィア！」
シルヴィア「念心！」
シリウス「合体！」
アポロ「ＧＯ！ アクエリオォォォンッ！」
〔画面、フラッシュ〕
アポロ「う、ああ…！」
シリウス「これは…」
シルヴィア「気持ちいい…！」
〔画面、フラッシュ〕
恭子「アクエリオン…！？ どうしてここに…！」
アポロ「お前らにはメシと寝床の恩があるからな」
シルヴィア「お兄様が戻って来て、すぐに追い掛けたんだけど…」
シリウス「どうやら、無駄骨にならずに済みそうだな」
ブロッケン伯爵「ええい、また新たなロボットが奴らに加わるとは…！」「しかし目的のものは機械獣が捕らわれている！ なんとか奴らをまけば…」
ヒビキ「合体…」「そうか、その手があったか！」「おい！ 一旦分離するぞ！」
ディータ「はい！」
〔金属音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
ブロッケン伯爵「のわぁっ！？」
竜馬「なるほどな…！ あいつらも合体するロボットだったのか！」
武蔵「分離して、再合体をすれば拘束が解ける！」
ブロッケン伯爵「馬鹿な、こんなはずでは…！」
アポロ「臭いで分かるぜ…！ てめえが人を何とも思わねえような、ド外道だってことがな！」
ヒビキ「星の彼方まで…！ ブッ飛びやがれえええッ！！」
ブロッケン伯爵「ぐわあああ！！」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
あしゅら男爵「くっ、ブロッケンがやられたか…！」「覚えておれよ、兜甲児とその仲間たちよ！」
鉄也「…あしゅら男爵は逃げたか」
甲児「結局、あの２機に助けられる形になっちまったな」
ヒビキ「はぁ…なんか敵を倒したら、どっと疲れたぜ…」「腹も減りっぱなしだしよ…」
アポロ「あいつらの出すメシはなかなか美味かったぞ。俺の舌が保証するぜ」
ヒビキ「ほ、本当か！？」
シルヴィア「あなたたちも、別の世界から来たらしいわね。なかなかやるじゃない」
ディータ「うん！ 宇宙人さんとディータが力を合わせれば、怖いものなんてないんだから！」
孝一「アクエリオン、それにヴァンドレッド…」「どうしてあいつらが現れたのか…なにか陰謀めいたものを感じるぜ」
恭子「どういうこと、孝一君？」
孝一「どっちも男と女で合体するロボットだろうが。だから、誰かが…」「誰かが裏でエロい企みをしているに違いねえ！」
恭子「あるわけないでしょ！ そんな陰謀！」
【シナリオエンドデモ終了】
［対決！ペンギン帝国！］
【シナリオデモ開始】
ヒビキ「ば、馬鹿野郎！ そんな本、どっかに捨ててきやがれ！！」
孝一「俺の秘蔵コレクションを貸してやるって言ってんだ！ 遠慮すんなよ、兄弟！」
ヒビキ「だぁれが兄弟だ！！ でっけえお世話だって言ってんだよ！」
シリウス「…なんなんだ、この騒ぎは」
シルヴィア「あ、お兄様。弓教授との話し合いは終わったの？」
シリウス「ああ…ひとまずな」「で、いったいなにをやっているんだ？」
孝一「おお！ お前も聞いてくれ！ 実はこのヒビキはな、男だけの惑星で生まれたんだよ！」
ヒビキ「離せこのバカ…！」
シリウス「ああ、そうらしいな」
孝一「最初は男子校みたいなもんかと思っていたが、聞いて分かったんだ…」「こいつはエロという言葉を…その意味を知らねえんだよ！」
甲児「まあ…工場でクローンを造るってんなら、知らなくて当然かもしれねえな」
一矢「しかも女性だけの星と戦争していて、女は敵だって教え込まれてきたんだろ？」
孝一「俺はよ…マサトが居なくなってから、ずっと後悔してたんだ…」「もっとあいつに掛けてやれる言葉があったんじゃないのか…もっとあいつにしてやれる事があったんじゃないかって」
恭子「孝一君…」
孝一「俺はもう後悔しねえ！ 目の前に迷える子羊がいるなら、迷わず行動に移す！」「だから、俺はヒビキにとっておきのエッチな本を渡そうとしてたってわけだ！」
シルヴィア「…サイテー」
ちずる「そんな事しか頭にないの？」
孝一「その通りだ！！」
ちずる「…言い切ったわね」
シリウス「ひとつ分かった事がある」
孝一「なんだよ？」
シリウス「お前はとてつもないバカだな」
孝一「ヘッ…自慢じゃねえが、学校の成績は進級が危ぶまれるほどだぜ」
恭子「…自慢する事じゃないわよ、孝一君」
ヒビキ「やっぱりバカなんじゃねえか」
〔軍の警報〕
ヒビキ「なんだ…！？」
〔ハッチの開閉音〕
弓教授「ペンギン帝国の襲撃だ。諸君、直ちに出撃してくれたまえ」
甲児「了解です！」
弓教授「シリウス君、先ほど話した通り、ヒビキ君たちが来た事で多少状況は変わったが、我々に協力してくれるのだね？」
シリウス「ええ、元の世界に戻る手段が見つかるまでの間ですが」
弓教授「ヒビキ君たちも、それで構わないか？」
ヒビキ「ああ…生き抜くために協力し合うのは当たり前だからな」
ディータ「あの…」
弓教授「どうしたんだね、ディータ君」
ディータ「ペンギン帝国さんたちとも戦わなくちゃいけないんですか…？」
弓教授「と言うと…？」
ディータ「ディータたち、ここに来る前にペンギン帝国さんたちに助けられたの…」「それでリッツちゃんと話をしたけど、悪い人たちには思えなくて…」
〔歩み寄る足音〕
霧子「甘い考えね…それは…」
恭子「霧子ちゃん！ 起きてきて大丈夫なの…！？」
霧子「はい、戦いに戻れるくらいには回復しました」
ディータ「あなたは…？」
霧子「私は喜友名霧子…。ペンギン帝国に、恋人を奪われた哀れな女よ」
ディータ「え…！？」
霧子「私だけじゃないわ…。ペンギン帝国のせいで、涙を流した人は他にもたくさんいるの…！」
恭子「ディータちゃん…あなたとペンギン帝国にどんな交流があったのかは聞かないわ」「でも私の父は、ペンギン帝国のせいで今も病院に入院中…。いつ退院できるか分からない…」
ディータ「そんな…」
ヒビキ「だから言っただろ…。あいつらは怪しいってよ」「俺らはこいつらの味方をするって決めたんだ。あいつらはその敵だったってだけなんだよ…」
ディータ「うん…」
ヒビキ「………」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
リッツ「出てきたわね、スーパーロボット軍団」「今日こそ、この間の借りを返させて貰うわよ！」
孝一「リッツ、お前…フンボルトはどうしたんだ？」
リッツ「ふふ…フンボルトがなくたって、朕の腕とペンギン愛さえあればあんたたちなんて…」
孝一「とか言いながら、実はフンボルトの修理が終わってねえんだろ」「こないだ自分から吹っ掛けた烈風突き対決で、一矢にこっぴどくやられちまったからな」
リッツ「う、うるさいわね！ フンボルトじゃなくたって、あんたたちを倒してみせるって言ってるでしょ！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
リッツ「フン…なかなかやるじゃない！」「ディータたちも、ここまで強いとは思わなかったわ！」
ディータ「リッツちゃん…」
リッツ「でも、動きのキレは良くないわね。そんなんじゃ、あっさり逝っちゃうわよ！」
霧子「敵の心配をしている余裕が、アナタにあるの…！？」
リッツ「！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
霧子「リカンツ・シーベリー…！ 私から将馬君を奪った…！ 仇ぃぃぃぃ！！」
リッツ「もう、失礼しちゃうわね…。朕が仇だなんて、逆恨みもいいとこじゃない」「そんなの愛しの将馬と会いたいんだったら、望みをかなえてあげるわ」
霧子「え…！？」
将馬「やっほー！ 霧子ちゃーん！ 久しぶりー！」
【シナリオエンドデモ終了】
［悲哀！霧子の慟哭］
【シナリオデモ開始】
霧子「将馬君…！？」
将馬「そうだよー！ みんな久しぶりー！ 元気だった？」
ヒビキ「ど、どういうことだ！？」
ディータ「もしかして…」
シリウス「あのペンギンが喜友名霧子の恋人だというのか…？」
恭子「そう…本名、天久将馬。ペンギン帝国との戦闘中にペンギンコマンドへと変態してしまったのよ…」
霧子「将馬君！ 早く私たちのところに戻ってきて！」
将馬「霧子ちゃん！ ペンギンの生活も悪くないよー！」
リッツ「ふふふ…無駄よ。将馬は自分の意志で朕たちと一緒に居るんだから」
霧子「ペンギン帝国…！ あんた達が…あんた達がいなければ！」
〔光の放射音〕
〔画面、紫にフラッシュ〕
恭子「Ｈｉ－ＥＲｏ粒子フルバースト…！？ でも、これって…！」
霧子「将馬君は…！ 絶対に私の手で取り戻すんだから！！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
リッツ「くっ…！ パワーがダンチすぎるわ…！」「けど、動きが大振りだから…！ 見極めはできる！」
霧子「待っていてください、将馬君…！ 今、私がペンギン帝国をすり潰して、あなたを取り戻すから！」
リッツ「将馬君将馬君って、いい加減しつこいのよ！」「将馬と裸の付き合いをした事もないくせに！」
霧子「は、裸の…！？」
将馬「ペンギン帝国にはでかい風呂もあるからね！ 生まれたままの姿をさらし合った我々は、すでにファミリーと呼び合う関係で…」
霧子「許せ…ない…」
ジェイク「え？」
霧子「私から将馬君を奪って…！ 私よりも先にぃ…！ 将馬君とぉぉぉ！！」
〔光の放射音〕
〔画面、紫にフラッシュ〕
恭子「いけない！ 霧子ちゃんが、暴走状態に入った！」
ヒビキ「暴走だと…！？ どういう事なんだ！？」
恭子「今の霧子ちゃんを一言で言うなら、いつ爆発するか分からない核爆弾よ！」「少しでも衝撃があれば、辺り一面を跡形もなく吹き飛ばしてしまうわ！」
アポロ「なんだと！？」
霧子「私のすべてを懸けてでも…！ ペンギン帝国だけはぁぁぁぁっ！！」
豹馬「まずい！ 霧子を抑えるぞ！」
甲児「おう！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
霧子「離してください！ 私はペンギン帝国を…！ ペンギン帝国を倒すの！！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
一矢「くっ、なんてパワーだ…！」
武蔵「俺たちが全員で取りかかってるのに、抑えるのがやっとなのかよ…！」
鉄也「生命を捨てる覚悟なのか、霧子！？」
甲児「アポロ、ヒビキ！ お前たちでペンギン帝国を追い払ってくれ！」
アポロ「！」
孝一「俺たちも加勢したいが、ダイミダラー６型を抑えつけるだけで手一杯だ！」
ヒビキ「けど、追い払う前にそいつが爆発したら、お前等は間違いなく…！」
豹馬「仲間が生命を投げ出すなんてバカをやるんなら、こっちも生命を懸けて止めるっきゃねえだろ！」
ヒビキ「…！」
隼人「お前らがペンギン帝国を追い払ってくれればあとはなんとかなる」
孝一「頼んだぜ、兄弟！」
ヒビキ「ったく…兄弟じゃねえって言ってんだろ…！」
アポロ「この状況じゃ、しかたがねえな」
ヒビキ「ああ…ここで退いたら、男が廃るってもんだ！」
アポロ「よし、俺たちでペンギン共を追い払うぞ！」
ヒビキ「おう！」
【シナリオエンドデモ終了】
［激突！それぞれの正義］
【シナリオデモ開始】
アポロ「ヒビキ、あの女は俺に任せろ！」
ディータ「それは…」
ヒビキ「いや、ペンギン娘は俺らが抑える！」
ディータ「宇宙人さん…」
ヒビキ「お前、あいつをダチだって言ったな！ だったら逃げるんじゃねえ！」「ダチだからこそ…！ お前の気持ちをぶつけてやるんだよ！」
ディータ「うん…」「そうだね…宇宙人さんの言う通り…！」
シルヴィア「ディータ…」
ディータ「ディータの今の気持ちを…リッツちゃんに思いきりぶつけてみる！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ディータ「リッツちゃん！ 将馬を霧子に返してあげて！」
リッツ「どうして？ 将馬はペンギンになれて喜んでいるわよ」「将馬が人間の時には分かり合えなかったけど、ペンギンさんになってからは、仲良くなれて、朕も嬉しいわ！」
ディータ「それは、違う気がする…」
リッツ「え…？」
ディータ「ディータは宇宙人さんが好きだけど…宇宙人さんになりたいとは思わない」「上手く言えないけど…ディータは宇宙人さんじゃない…」「でも、宇宙人さんとは違うからこそ…！ 仲良くなれた時に嬉しいんだと思うの！」
リッツ「………」
ジェイク「いかん！ リッツが押されかけている！」
ジム「ディータの純ッ丞さんがここまでとは…！ ここはひとまずリッツを連れて撤退でござる！」
将馬「了解だ！」
リッツ「あ…」
〔バーニアの噴射音〕
霧子「待って！ 将馬君！ 将馬君！！ 私を置いてかないで！」「私…を…！」
〔期待の倒れる音〕
竜馬「ようやく大人しくなりやがったか…」
鉄也「なんとか全員無事で終わったな」
恭子「でも…」
霧子「………」
ディータ「リッツちゃん…」
【シナリオエンドデモ終了】
［富士山大噴火作戦］
【シナリオデモ開始】
甲児「え、恐竜帝国が光子力研究所に向かっている…！？」
弓教授「うむ、大軍で接近中だ」
竜馬「あいつら…こっちが連戦続きで整備が追いついていねえのを見抜いてやがるな」
弓教授「加えて今の我々は、ゼオライマーを欠いている事で、以前に比べ戦力が落ちている…」
孝一「………」
弓教授「つまり、我々は不利な状況に立たされている」「そこで謹慎処分を検討していた霧子君なのだが…美容室プリンスと相談した結果、戦線へ復帰させる事にした」
〔歩み寄る足音〕
霧子「みなさん…ご迷惑をお掛けしてしまい、本当に申し訳ありませんでした…！」
恭子「霧子ちゃん、もう大丈夫なの？」
霧子「はい。みなさんに迷惑を掛けた分は、戦う事で返していきます」
豹馬「…君がああなってしまった理由は理解できる」
大作「今は猫の手も借りたか時じゃ」
ちずる「霧子が戻ってきてくれて私たちも嬉しいわ」
霧子「みんな…ありがとう…」
弓教授「では、諸君。出撃準備に取りかかってくれたまえ」
甲児「了解です！」
〔ハッチの開閉音〕
ヒビキ「なあ、さっきの話に出てきたゼオライマーってなんの事なんだ？」
孝一「ああ…そういや、兄弟は知らねえんだったな」
ヒビキ「兄弟じゃねえ！」
恭子「ちょっと前までね、鉄甲龍っていうこの星を冥府に変えようとする連中がいたの」
孝一「で、ゼオライマーっていうロボットに乗ってた秋津マサトって奴がひとりで鉄甲龍のアジトに乗り込み、親玉もろとも自爆したんだ」
ディータ「マサトって…前にちょっと話が出ていた人？」
孝一「ああ」
ヒビキ「そいつ…なんでひとりで突っ込んだ？ おめえらと仲間だったんだろ？」
孝一「黒幕がいたんだよ…木原マサキっていうな」
ディータ「黒幕？」
恭子「鉄甲龍の長、幽羅帝とマサト君にはある共通点があったの…」「ふたりはゼオライマーを造った科学者、木原マサキのクローンだったのよ」
ディータ「その木原って人の遺伝子を受け継いでいた事が、どう関係しているの…？」
恭子「木原マサキのクローンがゼオライマーに乗った時…」「彼の人格がクローンに受け付けるようプログラミングされていたの」
ディータ「え…！？」
ヒビキ「それってつまり何か…！？ その木原って奴に、自分の身体を乗っ取られるってか！？」
孝一「ああ…コックピットに座る度に、他人の人格が身体を乗っ取っていくんだ」「世界を冥府にしようなんてくだらねえ計画も、元々は木原マサキが企んでた事でよ」
恭子「その仕組みに気付いたのはマサト君が木原マサキに乗っ取られかけた後だったわ…」「でも、なんとか正気に戻ったマサト君は木原の遺産である幽羅帝と、パートナーである美久ちゃんと共に爆発の中に消えてしまったわ…」
ヒビキ「死んじまったって事かよ…」
孝一「生きてるさ」
ディータ「え…！？ どこかに居るの！？」
孝一「ああ、どこでなにをしてんのか知らねえけどな」「あいつは…ぜってぇ生きてる」
ヒビキ「なんだよ…根拠はねえのかよ」「ずいぶん信じてるみてえだけど…やっぱそいつと仲良かったのか？」
孝一「いや、そういうわけじゃねえ」
ヒビキ「はあ？」
ディータ「どうして…？」
孝一「ゼオライマーがよ、むかつくぐらいに強えんだ」「で、マサトの時はうじうじしてるくせに、木原になったらすげえ俺様キャラで…どっちの時も苛つかせてよ」
恭子「孝一君はあれででしょ？ ２回目の出撃の時、ゼオライマーに助けられた事を気にしてるんでしょ？」
孝一「助けられたてねえ！ あいつが勝手に俺の敵を倒しただけだ！」
恭子「…孝一君って、負けず嫌いなのよ。だからマサト君にも対抗意識燃やしちゃってね」
ディータ「そうだったんだ…」
ヒビキ「おめえも案外、そういうところあんだな」
孝一「当たり前だろ。男なら相手がどんなに強かろうと、負けを認めるわけにはいかねえ！」
ヒビキ「へ…確かにな」
孝一「だからマサトが死んだなんて、俺は認めねえ。俺はまだあいつに、一度も勝ってねえからな」「それに…」
ヒビキ「…なんだよ？」
〔ハッチの開閉音〕
孝一「…なんでもねえ！」「とりあえず今は、恐竜帝国にゃ負けられねえってことだぜ、兄弟！！」
ヒビキ「だぁから、兄弟じゃねえって言ってんだろ。ったくよ…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
竜馬「来やがったな、恐竜帝国…！」
甲児「どんだけの数が持ってこようと、ひとつ残らず俺たちが倒してやる！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
リッツ「………」
ペンギン帝王「どうしたのだ、リッツ…。なにやら悩みを抱えているように見えるが…」
リッツ「あ…帝王様…」「ううん、朕はいつも通り、元気一杯だよ！」
ペンギン帝王「私の目にはそう見えなかったが…」
リッツ「そ、それはあれよ、あれ…！」「そう！ この前の戦いでスーパーロボット軍団にトドメを刺すことが出来なくて残念なだけよ！」
ペンギン帝王「うむ、それは確かにそうだな」「だが、超南極フンボルト改もまもなく修繕が完了する」
リッツ「任せておいて、帝王様！ 次は必ず朕が、奴らをやっつけるから！」「Ｈｉ－ＥＲｏ粒子ジェネレーターも使いこなせるようになったしね！」
ペンギン帝王「Ｈｉ－ＥＲｏ粒子ジェネレーターか…。因子保有者を介してＨｉ－ＥＲｏ粒子を戦う力に変換するという人間の発想は見事だ」「だが、所詮は我らペンギン帝国のテクノロジーを流用した模造品…」「我々が蓄積したＨｉ－ＥＲｏ粒子と、リッツの力があれば恐るるに足りん相手だ」
リッツ「でしょ？ これから本番よ！」
ペンギン帝王「だが、Ｈｉ－ＥＲｏ粒子とは本来、兵器として利用するモノではない」
リッツ「え…？」
ペンギン帝王「リッツよ…私は過ちを犯したのだ…」
【シナリオエンドデモ終了】
［迫り来る影］
【シナリオデモ開始】
バット将軍「中々粘るではないか、スーパーロボット軍団…！」「だが！ この圧倒的な恐竜帝国の兵力を前にしては貴様らなど紙クズ同然よ！」
豹馬「調子に乗っていられるのも今だけだ！」
隼人「すぐに貴様を引きずり降ろして引導を渡してやるぜ」
バット将軍「ふふ…吠えるではないか。だが、すべては徒労に終わる」「貴様らはマグマの底に沈み、日本は富士山噴火を口火にして、滅びるのだ」
甲児「富士山を噴火だと…！ そんな事をさせてたまるかッ！」
竜馬「マグマの底に沈むのはてめえの方だぜッ！！ バットッ！！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
バット将軍「余興はここまでだ！ 後方に回り込ませた戦闘機の大群で貴様らを滅ぼしてくれる！」
孝一「くそっ！ どうせ挟まれるなら、恭子の…」
恭子「それ以上言わないで！！」
シリウス「この状況…数で押されるのはまずいな」
バット将軍「積年の恨みを晴らしてくれるわ、スーパーロボット軍団！！」「どうした…！？ なぜ戦闘機が出てこない！」
〔レーダー反応〕
ちずる「レーダーに反応あり！ でも、これ…１機だけ…？」
？？？？（※マサキ）「………」
恭子「あ…あれは…！？」
バット将軍「か、形は変わっているが、あの機体…まさか！？」
？？？？（※マサキ）「邪魔だ…」
〔烈メイオウの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
アポロ「な、なんだ…こりゃあ…」
シルヴィア「あ、あれだけの数の敵が、たった一撃で…！？」
バット将軍「マズい…！ 彼奴が復活したとあってはすべての計算が崩れ去る…！」「ええい！ ここは退くしかないのか！」
さやか「残りの敵も退いていくわ…！」
孝一「あ、あいつ…相変わらず美味しいところだけ持って行きやがって！！」
竜馬「マサトめ、生きていたんなら、さっさと連絡しやがれってんだ！」
？？？？（※マサキ）「………」
〔次元連結システムの動作音〕
鉄也「！ 違う、マサトじゃない…！ みんな、急いで離れろ！」
豹馬「え…？」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
一矢「どういうつもりだ、マサト！？」
？？？？（※マサキ）「違うな…俺はマサトなどではない…」
隼人「なに…！？」
甲児「まさか…！」
マサキ「俺はマサキ…」「木原…マサキだ」
【シナリオエンドデモ終了】
［降臨］
【シナリオデモ開始】
ヒビキ「木原マサキって…あいつがそうなのか！？」
甲児「ああ…！ ゼオライマーなら無事だと信じちゃいたが…！」
一矢「まさか秋津マサトではなく、木原マサキが来るとは！」
豹馬「しかもなんなんだ、あのゼオライマーは…！」
鉄也「以前と形が違う…！」
マサキ「フ…秋津マサトがゼオライマーをスクラップ寸前まで壊してくれたからな」
マサキ「鉄甲龍の跡地から八卦ロボの残骸を拾い、修繕と強化を施したというわけだ」
武蔵「ただでさえ強いゼオライマーに、八卦ロボの力も加わっているのかよ…！」
マサキ「貴様らのおかげで俺が冥王となる計画は、大幅に遅れる事となった…」「この罪は万死に値する」
竜馬「目惚けた事を言ってんじゃねえぞ、マサト！」
マサキ「なに…？」
孝一「また自分の殻に引き籠もってんなら、無理矢理にでもそいつを引っぺがして、正気に戻してやるぜ！」
シルヴィア「正気に戻すって…なにか方法でもあるの？」
孝一「そんなもん決まってんだろ…！」「気絶するまでブン殴って、マサキからマサトに戻す！」
ヒビキ「…いや、戻るかよ！ ジジイの機械の直し方か！」
鉄也「そんな回りくどいことをせずとも、元に戻せるかもしれんぞ」
豹馬「え？」
鉄也「マサト…いや、木原マサキ！ なぜ俺たちの前にわざわざ姿を現し、戦おうとする！？」
マサキ「………」
鉄也「お前が本気ならば、光子力研究所に転移し、一瞬で俺たちを消滅させられたはずだ！」
甲児「！ 確かに…！ 鉄甲龍の時は、マサトがそうしていた…！」
鉄也「にも関わらず、バット将軍を退けてから俺たちと戦おうとするのは…お前の中でマサトが抵抗しているからだろう」
マサキ「フン、なにを言って…」「ぐぅっ…！？」
甲児「…いるんだな、マサト！ お前はそこに！！」
マサト「みん…な…！」
豹馬「マサト！」
マサト「早く…逃げてくれ…！ 僕が…こいつを押さえている内に…！ 少しでも…！ 遠くへ…！」
孝一「…そいつを聞いちまったら、お前を置いてくわけにはいかねえだろ」
マサト「え…？」
鉄也「安心しろ、マサト」
一矢「木原マサキが消え去るまで、俺たちがお前に言葉を届ける！」
竜馬「だからお前も踏ん張れ！ 木原マサキに負けんじゃねえぞ！」
マサト「みんな…」「ぐっ…！」
孝一「マサト！」
マサキ「クローン如きが…！ 造物主に逆らうとは…！」
〔機体の歩行音〕
シリウス「ゼオライマーの後ろから…機械獣が！」
マサキ「認めてやる…確かに秋津マサトは俺に抵抗しており、ゼオライマーの力にブレーキを掛けている…」「だが、それを想定せず俺が貴様らの前に姿を現すそ思うか？」
竜馬「野郎…！ 地下帝国の機械獣も、八卦ロボと同じ様に回収してたって事か…！」
マサキ「貴様らを滅ぼすのにゼオライマーの全力を出す必要はない」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
恭子「きゃああああ…！」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
恭子「きゃああ…！」
ペンギン帝王「まさか…あの木原マサキが生きていたとはな」
デニス「ゼオライマーの次元連結システムは、我がペンギン帝国にとっても最優先目標でしたからねえ…」
ジム「しかし、その強さ故にいつも作戦は失敗…」
サム「けど、そのゼオライマーはスーパーロボット軍団に牙を剥いているよ？」
ネルソン「恐竜帝国や地下帝国ならともかく…あのゼオライマーと戦うのは危険過ぎるね」
マイケル「この場合、俺らはどうすればいいのだろうか」
ジェイク「んー…とりあえず喜んでみるか？」「ハッハッハッハ！ 愉快だな、デニス！」
デニス「ハッハッハッハ！ ご機嫌だね、ジェイク！」
ジム「ハッハッハッハ！」「…何か違う気がするでござる」
デニス「ああ…別に嬉しくもないしな…」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ディータ「きゃあ…！」
霧子「うっうぅ…！」
リッツ「！ ディータ！」
将馬「霧子ちゃん…！」
ペンギン帝王「………」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
孝一「くそ…！ トカゲ共と戦ったせいで粒子が足りねえ…！」
恭子「ここまで補給なしの連戦で、他の機体もエネルギーが尽き掛けている…」「このままじゃ…！」
マサキ「その様な状態で、俺のゼオライマーに勝てると思っていたのか…？」「愚かな…！」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
マサキ「ぐっ…！？」
シリウス「攻撃…！？ どこから！？」
リッツ「ハロー！ エブリバディ！」
ディータ「リッツちゃん！？」
将馬「オイラたちも南極８号で来たぜ～！ 霧子ちゃーん！」
霧子「将馬君！」
恭子「超南極フンボルト改に、南極８号軍団…！？」
孝一「お前ら！ どういうつもりだ！？」
リッツ「フン！ 勘違いしないでよね！」
孝一「もしかして、ライバルを他の奴らに倒されたくないっていう…こういう状況ならではの展開か！？」
リッツ「か、勘違いしないでって言ったでしょ！ 朕はただ…！」「新しく出来たお友達を助けにきただけなんだから！」
ディータ「リッツちゃん…」
マイケル「リッツと将馬が身を危険に晒してでも助けようというのなら、我らもその戦いに参戦するまで」
ジェイク「なぜなら俺たちは…ファミリーだからだ！」
甲児「まさか、あのペンギンたちが、頼りに思える日が来るとはな…！」
ジム「さあ、ゼオライマー…！ ペンギン帝国の総力を結集させた攻撃！ 受けるでござる！！」
マサキ「鳥類風情が…！ 消え去るがいいッ！！」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
ネルソン「のわぁぁぁぁ！？」
甲児「全然ダメじゃねえか！！」
豹馬「もう少し何とかならねえのかよ！」
ジム「無茶言うなでござる…」
マイケル「量産型の南極８号じゃあ、時間稼ぎが関の山…」
ジェイク「俺たちが身体を張っている内に、態勢を立て直せ！」
孝一「なるほどな…！」「恭子！ Ｈｉ－ＥＲｏ粒子をチャージ…！」
マサキ「チャージなどさせるものか…！」
孝一「！」
〔次元連結システムの動作音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
甲児「嘘…だろ…」
ヒビキ「お、おい…。冗談キツいぜ…どこに消えたんだよ…」「…おいっ！ さっさと返事しやがれ！！」
リッツ「そんな…孝一が…！？」
マサキ「ククッ…！ クハハハハハハハッ…！」
ヒビキ「てめえ…！」
マサキ「…ん？」
ヒビキ「てめえはいったい…なんなんだ！」
マサキ「実に愚かな質問だな。俺こそが、この世界を冥府へと変え、その頂点に君臨する冥王だ」
ヒビキ「そういう意味じゃねえ…！ てめえは誰だって聞いてんだ！」
ディータ「宇宙人さん…」
マサキ「愚か者には話もまともに通じんか…」「ならば言葉も不要だ…。ここから先は、貴様らに絶望を与えるだけだ！」
竜馬「チ…奴には攻撃の隙は与えねぇ…！」「ゲッタァァァ！！ ビィィィィム！！」
〔ゲッタービームの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
マサキ「フ…」
〔バリアーの発生音〕
〔画面、フラッシュ〕
竜馬「なに…！？」
武蔵「ゲッタービームの軌道が曲がった！？」
マサキ「これも次元連結システムの応用だ」
さやか「なんで急にそんな事を…！」
鉄也「もしや…仲間の孝一を殺したという事実がマサトの抵抗を消してしまったのか…！？」
マサキ「自分たちの攻撃で仲間を傷つく様を見るが良い。まずは…」
霧子「え…！？」
マサキ「目障りなダイミダラー…貴様からだ！」
〔ゲッタービームの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
リッツ「霧子！」
アポロ「ダメだ！ 間に合わねえ！」
霧子「きゃああああ…！」
【シナリオエンドデモ終了】
［決戦！冥王対鋼の勇者たち！］
【シナリオデモ開始】
霧子「きゃああああ…！」
将馬「…霧子ちゃん！」
〔画面、発光〕
将馬（※画面オフ）「霧子ちゃん…大好きだよ…」
霧子（※画面オフ）「え…？」
〔撃破音〕
〔発光、収束〕
霧子「将馬君…？ 将馬君…将馬君…！ 将馬君ッ！！ 返事をして、将馬君…！」
ジェイク「そんな…まさか、兄弟が…」
デニス「惚れた女を守る為に、その生命を散らしたというのか…」
マサキ「愚かだな。奴がした事は殺される順番を入れ替えただけの…」
〔レーダー反応〕
マサキ「なに…？」
将馬「い…いてて…」「僕…生きている…？」
霧子「しょ…将馬君…」
将馬「霧子ちゃん…僕、人間に戻ったみたい…」
霧子「将馬君！ 将馬君、将馬君！ 本当に本当に…！ 将馬君なんですね！」
マサキ「バカな…！」
シルヴィア「もしかして、あの人…」
一矢「ああ、あれが本来の将馬だ」
シリウス「だが何故、人間に戻ったんだ…？」
隼人「ゲッター線の力が将馬をペンギンから人間へ進化させたとでも…！？」
霧子「多分、それだけじゃありません。これは私と将馬君の…」
将馬「うん…ふたりの愛の力でもあるんだ…！」
〔光の放射音〕
〔画面、紫にフラッシュ〕
マサキ「愛の力だと…？ そんなものが、この世にあるなどと…！」「そのような幻想ごと…！ すべてを冥府と化してくれる！！」
竜馬「チ…！ 野郎、なりふり構わず俺たちを消す気か！」
鉄也「マサトの抵抗がなくなった以上、もはや奴を止める術は…！」
ヒビキ「だとしても…負けるわけにはいかねえ…！」
甲児「ヒビキ…」
ヒビキ「負けるわけにはいかねえんだよ…！ 俺は俺という存在を…！ 俺という生命の証を必ず立てるんだ…！」「だから借り物の言葉しか喋らねえ…てめえの証を立ててねえ奴には！ 負けるわけにはいかねえんだああぁ！！」
？？？？（※画面オフ）「いい啖呵だぜ…！ 兄弟ッ！！」
ヒビキ「！」
孝一「ダイミダラー…！ 再出撃だ！！」
ヒビキ「…孝一ッ！」
マサキ「貴様、生きていたのか！？」
孝一「当たり前だ…！ てめえの全力じゃねえ攻撃で、この真玉橋孝一様が倒れるものかよ！」
マサキ「なにを…」「ぐぅっ…！！？ また奴の…声が…！」
鉄也「チャンスは今しかない…！ みんな、行くぞ！！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
恭子「はぁ…はぁ…！ 孝一君…このあと、Ｈｉ－ＥＲｏ粒子をチャージする隙はもうないわ…！」
孝一「充分だぜ！ みんなが頑張ってる間にチャージしたこのＨｉ－ＥＲｏ粒子…！ 無駄にはしねえ！」
さやか「じゃあ、さっきまでずっと…」
孝一「おうよ！ あれこれあった間に揉んで揉んで揉み倒してやったぜ、恭子の…」
恭子「それ以上言わないで！！」
甲児「この野郎、大変な時にうらやましい…」
さやか「甲児君！！」
甲児「もとい！ マサトを助けるためにまずは邪魔な機械獣を片付けるぞ！」
豹馬「おう！！」
リッツ「一矢、あれを同時にゼオライマーへ！」
一矢「ああ…！」
リッツ「烈風ッ！！」
一矢「正拳突きぃぃ！」
竜馬「あと少しで、ゼオライマーにたどり着くぞ！」
十三「ホンマに言葉だけで元に戻せるんかいな！？」
リッツ「大丈夫！ 言葉って思ってる以上に、効いてくるもんよ！」「後はどれだけ、それに魂を乗せられるかよ！」
アポロ「やることがはっきりしていていいじゃねえか…！」
霧子「マサト君に、私と将馬君の愛を証明します！」
将馬「ああ…！ 奇跡を起こしてみせた僕らがだからこそ！」
ディータ「宇宙人さん！ ディータたちも！」
ヒビキ「あたりめえだ…！ あの野郎にはガツンと言わねえと気が済まねえ！」
恭子「みんな、覚悟は固まったみたいね…！」
孝一「よし…！ やるぞ、お前ら！！」
マサキ「貴様らの言う愛など、情欲の果ての残りカスだ…！」
将馬「確かに愛とみだらな想いを切り離す事は出来ないかもしれない…！」
霧子「だけど、私たちはその想いの果てに愛を育んで来たわ！」
マサキ「それも遺伝子に刻まれた生存本能…！ 貴様らもしょせん、遺伝子という運命の奴隷に過ぎないと何故気付かない！」
シリウス「確かに人は何かしらの運命の下に生命を授かる…！」
シルヴィア「だけど、その運命に抗いながらも自分という存在を確かめるものでしょ！」
アポロ「てめえだって、そうだったんじゃないのか！」
マサキ「違う、違う、違う…！」「その様な想いこそ遺伝子によるまやかし…！ しょせん人間など、遺伝子を運ぶ精密な生体機械でしかないのだ！」
ヒビキ「てめえの言っている事は、なにひとつ俺たちには届かねえ！」
ディータ「ディータたちはディータたちの感じたことを大切にしていきたい…！ だってその思いが…ディータたちなんだから！」
マサキ「生存本能に支配された…！ 愚か者共が…！」
恭子「あなたは自分の本能を他人に見られるのが恥ずかしいのね…」
孝一「安心しろ、マサト！ 本能をさらけ出したっていいんだよ！ この俺みてえにな！！」
マサキ「がああぁぁ…！」
孝一「だから戻って来い！ お前に話したい事が、伝えたいことがたくさんあんだよッ！！ マサトォォォォッ！！！」
マサキ「ああああああああぁぁぁぁぁッ！！」
〔画面、フラッシュ〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
美久「マサト君…マサト君…！」
マサト「美…久…！」
美久「マサト君…！ 大丈夫…！？」
マサト「僕はまた…木原マサキに負けた…」「あの男に身体を乗っ取られて…君をゼオライマーのパーツとして扱ってしまった…」
美久「マサト君は悪くない…！ 私がマサト君を守ろうとして、あの人が復活する原因を作ってしまったから…！」
マサト「だとしても…マサキに負けて、傷つけたのは僕なんだ…」
美久「だったら…」「ふたりで…罪を背負いましょう？」
マサト「美久…」
美久「ふたりで…みんなに謝りましょう…マサト君」
マサト「みんなって…」
美久「私たちを…待ってくれている人たちよ…」
〔画面、発光〕
マサト「うっ…」
美久「お帰りなさい、マサト君…」
竜馬「やっと目を覚ましやがったな」
マサト「みんな…」「僕はまた…木原マサキに負けた…」「そして、同じような事が再び起きるかもしれない…。だから、そうなる前に僕を…！」
孝一「またうじうじ考えやがって。そんなのはお断りだぜ」
マサト「！」
甲児「何度でも、何度でも…。木原マサキが諦めるまで、俺たちが止めてみせるさ」
霧子「私たちの愛が…あの人にも伝わるようになるまで」
豹馬「だからよ…お前も顔を上げな、マサト」
マサト「あ…」
マサト（※画面オフ）「うっ…くぅっ…！ うぅ…っ…！」
鉄也「ふ…晴れてるのに…。雨が降ってきちまったな…」
〔歩み寄る足音〕
甲児「おはよう、さやかさん」
さやか「おはようって…とっくにお昼を過ぎているわよ、甲児君！」
ちずる「まったく…男とペンギンだけで集まって、夜遅くまで何をやってたのよ」
豹馬「それは言わぬが花ってやつだぜ」
一矢「しかし…思ったよりも大きいんだな」
鉄也「これが次元間転送を行うペンギン装置か…」
ペンギン帝王「うむ。秋津マサトの協力の下、次元連結システムの技術によって改良されている」「これならば、我々が保有しているＨｉ－ＥＲｏ粒子のみでも、全員をそれぞれの世界へと送り届けられる」
隼人「しかし、この短期間でそこまでやるとはな」
甲児「マサトとペンギン帝王が徹夜して作業をしてくれたからな」
マサト「僕がヒビキやアポロたちに出来る恩返しは、それぐらいしかないから…」
アポロ「こいつでやっと元の世界に戻れるわけか…！」
シリウス「我々がいない間、堕天翅族の被害がどうなっているか気が気でなかったからな…」
シルヴィア「でも、ここのみんなとはお別れなのよね…」
リッツ「大丈夫よ！ その内、朕たちが遊びに行くから！」
ディータ「それじゃあ…！ またリッツちゃんたちと会えるんだね！」
リッツ「ええ！ 今度はディータたちの艦にもお邪魔するわね！」
ヒビキ「またずいぶんと騒がしいことになりそうな話だぜ」
豹馬「それじゃあな、ヒビキ！ アポロたちも！」
竜馬「向こうの世界に戻っても、絶対に負けるんじゃねえぞ」
ヒビキ「おめえらもな！」
アポロ「トカゲに負けんじゃねえぞ！」
恭子「リッツはペンギン帝国についていくのね」
リッツ「ええ！ 昨日の内に帝王様を説得したの！」「朕はペンギンさんたちが大好きだから…！ だから一緒に居たいってね！」
ジェイク「これでリッツは、本当のファミリーになったさ！」
ディータ「良かったね、リッツちゃん！」
リッツ「うん！」「将馬と霧子も朕たちのようにいつまでも仲良く暮らしてね！」
霧子「うん…！ 私と将馬君も、いつか本当のファミリーになってみせるわ！」
将馬「その時まで楽しみに待っててね！」
孝一「そうだ、ヒビキ！ お前に餞別だ！」
ヒビキ「あ…？ なんだよ、この袋…」
孝一「決まってんだろ。お前が受け取らなかったモンだよ」
ヒビキ「おめってやつは最後まで…」
孝一「いいから、受け取れ。絶対お前に必要になるもんだからよ」
ヒビキ「ったく…分かったよ」「それじゃあ…またな、兄弟」
孝一「おう！ また会おうぜ、兄弟！」
ペンギン帝王「人間たちよ…覚えておくといい。エロこそ平和と繁栄に必要不可欠なモノだと」「だが、たとえ迷える者がいたとしても、それを証明する者が世界を超えて現れるはずだ…今回のようにな」
マサト「ペンギン帝王…」
ペンギン帝王「それにも耳を傾けなければ、我らのようにペンギンとなるだろう。努々、忘れぬことだ…」「それでは…さらばだ！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
美久「行っちゃったわね…」
さやか「ええ…」
恭子「そういえば、孝一君…。私、気になってた事があるんだけど…」
孝一「なんだよ、改まって」
恭子「浩一君が言っていた、マサト君に伝えたい事って結局なんだったの？」
孝一「ああ…」「そりゃあ、お前の胸に関するあれやこれやに決まってんだろ」
恭子「な…！」
豹馬「言っちゃったよ、こいつ」
甲児「ま、孝一だしな」
マサト「はは…」
恭子「もうっ！ 孝一君のバカ！ スケベッ！！」
【シナリオエンドデモ終了】
● 強敵イベント「唸れ！滾るリビドーと魂！」
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦Ｘ－Ω」 へ戻る
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