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進撃イベント
神に非ず、人のなせるわざなり

[新たな脅威]
【シナリオデモ開始】

チカ「「やあ、お客さん。並行世界の吹き溜まりへようこそ」「なんて言ってみたりして。どうです、似てたでしょう? いやあ、我ながらそっくりのモノマネでした」「さてさて、本編では出番のないこのあたし、チカちゃんがここは仕切らせていただきますよ」「高度に発達した科学は魔法と見分けがつかないって聞いた事あります? ありますよね?」「でも、どれだけ化学が発達しても人間って変わりませんよねー。ホント、進歩がないったら」「いつまで経っても恨みを忘れなかったり、自分の身かわいさに無理矢理敵を作ったり、どうしようもないですよねー」「そのくせ何かっていうとすぐに神様に頼って身の程知らずな無謀な野心に振り回されたり、もうホント、バカばっか」「ご主人様を除いて、人間ってどうしようもないヤツらばっかりな気がしてますよ、あたしゃ」「でも、ご主人様はそんな人間にも希望があるなんて言ってるんですよ。本当なんですかねー」「で、今回はそういう話なんですが、あたし、出番ないんですよ。重要な事だから二度言いました」「そういうワケですから、ここで思う存分しゃべらせていただいて…え? もう時間?」「ちょっと待ってくださいよ! あたしゃまだしゃべりたい事の半分も…あ、ああっ! 始まっちゃう!」

リューネ「マサキ、こんなトコで何してんの? なんかボーッとしちゃって」
マサキ「ん? ああ、リューネか。いや、ちょっと色々思い出しててな」
リューネ「そっか、色々あったもんね。フェイルロードの事とか」
マサキ「…今でもふと思うんだよ。あの時、もっと他にいいやり方があったんじゃねぇかって…」
リューネ「そういうの、マサキらしくないよ。反省するのはいいけど、後悔はダメだって」
マサキ「それは分かってるんだが…どうしても、な…」
ミオ「マサキは深刻すぎ」
セニア「そうよ、この私でさえ、兄さんのことはもう吹っ切ってるんだから」
マサキ「ミオ、セニアも…聞いてたのかよ」
セニア「兄さんは、兄さんの事情があった。それは私たちとは相容れなかった。そういう事でしょ」
マサキ「セニア…そうだな、妹のお前がそこまで考えてるんなら、俺もそうするよ」「フェイルの理想は、俺たちが引き継ぐ。それが俺たちにできる最良の事だな」
ミオ「そーそー、それでいいの。マサキはそうやって、なーんも考えずに突っ走ってれば」
マサキ「人を能天気みたいに言うな」
リューネ「そうだよ、マサキが突っ走ったら迷子になるでしょ。とんでもない方向音痴なんだから」
マサキ「そういう事じゃねぇ!」
テュッティ「みんな、ここにいたのね」
マサキ「おう、テュッティ。どうかしたか?」
テュッティ「ついさっき、未来見が新たなビジョンを視たの」
マサキ「まさか…また、『魔神』とか言い出すんじゃねえだろうな?」
テュッティ「ううん、それが、よくわからないらしいの。何か、ラ・ギアスにとって脅威となる存在が出現する…」「そこまではわかるんだけど、それがどういうものか、はっきりしないんですって」
マサキ「なんか、えらいあやふやだな」
テュッティ「ただ、それに立ち向かっているのが…あなた、つまりサイバスターだという事は視えていたらしいわ」
マサキ「へ? 俺が?」
テュッティ「そう、あなたよ」
マサキ「それって、そのよくわからねぇヤツと、俺が戦う事だけは、はっきりしてるって意味かよ?」
テュッティ「そういう事になるわね。でも、安心して。少なくとも、私たちはあなたと一緒よ」
マサキ「う~ん、しかしなあ…いつぐらいの事とか、そういうのもわからねえのか?」
テュッティ「期間は一年以内、早ければすぐにでも」
マサキ「すぐにでも!? まいったな……で、俺はどうすりゃいいんだ?」
テュッティ「それは、あなたが決めて。不確定要素が多すぎて、どうしたらいいかは未来見たちにもわからないらしいの」
マサキ「…まったくよ、なんでこう、次から次へと問題が起きるかね」
〔通信のコール音〕
セニア「あ、ちょっと待って! はい、セニアです。えっ? そんな近くに!?」
マサキ「どうした?」
セニア「治安局か連絡よ! ヴォルクルスが出現したって!」
マサキ「なっ!? どこだ!?」
セニア「サイツェット州、ユナン市近郊!」
マサキ「分かった! すぐに出る!」
ミオ「ヴォルクルスって、シュウが退治したんじゃなかったっけ?」
テュッティ「そう簡単に滅びてくれるなら苦労はないわ。ヴォルクルスって何度も復活してるんだから」
ミオ「あー…あれだね、1匹見つけたら30匹はいるって言う…」
テュッティ「嫌な物にたとえないで!」
ミオ「へ~、フィンランドにもゴキブリっているんだ」
テュッティ「昔はいなかったらしいけど…ほら、そんな事より私たちも行くわよ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

マサキ「いやがったな、ヴォルクルス! 州兵は退避してるな?」
ミオ「ちょっとマサキ、飛ばしすぎ! ザムジードはそこまで足が速くないんだからね!」
マサキ「ふん、どうせこいつら分身とかその手合いだろ? 俺一人で何とかするさ!」
ミオ「いつものマサキに戻ったのはいいけど調子に乗りすぎ!」
セニア「確かにそれほど強いプラーナは感知されてないわね。分身、それもかなり弱そうよ」
ミオ「分身とかザコの証明でしょ」
マサキ「くだらねぇ事言ってんじゃねぇ! いくぞ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「ま、ざっとこんなもんか」
テュッティ「未来見が視た新たなる脅威って、やっぱりヴォルクルスなのかしらね…」
セニア「可能性は高いけど、まだ決めつけるには早いわ。シュテドニアスやバゴニアも妙な動きを見せてるし」
ミオ「また戦争が起きるって事?」
セニア「可能性はゼロじゃないわね。今ラングランは立て直しの真っ最中だし」「特にシュテドニアスは要注意よ。この前の戦いで恨みを持ってる人間が多いし、現大統領は反ラングランを隠そうともしないし」
マサキ「なんか好戦的だな…ラ・ギアスの人間は精神的に成熟してるって話はどうなったんだよ?」
セニア「この間の地上人大量召喚の一件からラ・ギアスの人たちの意識も微妙に変化してるのよ」「眠っていた闘争本能が刺激された…っていうと大げさだけど、変革を望む声が大きくなってきてるの」
リューネ「地上の人間のせいだって言うの?」
セニア「価値観や考え方が違う人間と接触すれば、誰だって多かれ少なかれ影響を受けるものでしょ?」「それがいいか悪いかなんてすぐに判断できないわ。ただ言えるのは…」「ラ・ギアスは動乱の時代に入ったかもしれない…って事かしらね」
マサキ「つまり、俺たちの出番が増えるって事か」
テュッティ「そうね…魔装機神操者は世界の危機を救うために戦う。それあ唯一にして最大の義務だもの」
ミオ「だとしたら、今の内に準備しとかないとね。ヤンロンさんは何してるの?」
セニア「ヤンロンなら…あっ、精霊レーダーに反応!」
マサキ「敵か?」
セニア「違う違う、味方よ。識別信号はディアブロ。プレシアね」
マサキ「なんだ、プレシアか…」
ミオ「そう言えばプレシアがいなかったけど、何してたの?」
マサキ「ああ、なんでもゼオルートのおっさんの知り合いのとこで稽古してたとか…」
ミオ「? 何よ、マサキ。その複雑そうな顔」
マサキ「だってなぁ…」
プレシア「お兄ちゃん! ただいま!」
マサキ「お、おう。お帰り、プレシア」
プレシア「もう、ヴォルクルスの分身が出たっていうならあたしも呼んでよ! なんのために修行してたと思ってるの?」
マサキ「いや、しかしな…あんまりお前を戦わせたくねぇっつーか…」
プレシア「…まだそんな事言ってるの?」
マサキ「だってよ、お前になにかあってみろ、俺はゼオルートのおっさんに顔向けできねぇ」「だからプレシア。お前は家で待っててくれればいい」
プレシア「お兄ちゃんの…」「バカァァァァッ!!!」
リューネ「あ、プレシア!!」
マサキ「ほっとけ! 甘やかすとクセになる」
リューネ「ちょっと、マサキ、そんな言い方ないんじゃない?」
ミオ「あらら、ディアブロに乗って行っちゃったけど…これって、家出だよね?」
マサキ「何っ!?」
セニア「そうみたいね。マサキの家とは別の方角に向かってるわ」
ミオ「あーあ、プレシアかわいそう。頭の固いお兄ちゃんを持つと苦労するね~」
マサキ「ちょっと待て! 魔装機に乗って家出だと!?」
リューネ「まあ、魔装機操者も魔装機神ほどじゃないにしてもそういう自由あるしね」
テュッティ「放っておいていいの?」
マサキ「いいわけあるか!! 追いかけるぞ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[さすらいのプレシア]
【シナリオデモ開始】

プレシア「何よ、お兄ちゃんなんて…あたしが世話してあげなきゃ飢え死にしちゃうくせに…」「…でも、勝手に飛び出しちゃうなんて、ちょっと無茶しすぎちゃったかな…」「これからどうしよう…行くとこなんてないし…」
〔レーダー反応〕
プレシア「えっ? 精霊レーダーに反応って…お兄ちゃん?」「違う!! 識別不明機…一体誰…?」
シュウ「ディアブロ…プレシア、ですか。そこにいては危険ですよ」
プレシア「!? グランゾン…シュウ!!」
シュウ「どうやらこの辺りでヴォルクルス教団が…」
プレシア「シュウ…お父さんの…」「お父さんのカタキっ!!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

シュウ「むっ!?」「やれやれ…いきなり仕掛けてくるとは…血は繋がっていなくても、そういうところはマサキそっくりですね」
プレシア「覚悟!!」
シュウ「………」
〔ダメージ音〕
〔画面、フラッシュ〕

プレシア「えっ!?」
シュウ「………」
プレシア「ま、まだまだっ!!」
〔ダメージ音〕
〔画面、フラッシュ〕

プレシア「バカにしないでっ! 反撃くらいしたらどうっ!?」
シュウ「別にバカにしているワケではありませんよ。あなたには戦う意志があっても、私にはない。それだけです」
プレシア「それが…バカにしてるって言うのよ!」
シュウ「おそらく言っても信じてもらえないでしょうが…私は、あなたの父上を尊敬しています」
プレシア「っ!?」
シュウ「あの時、あの状況で私に挑み、不可侵であるはずの歪曲シールドを打ち破った…」「その技量と堅固な意志は、今でも私の脳裏に焼き付いていますよ」
プレシア「だからって……赦されると思ってんの!?」
シュウ「まさか。赦すかどうかはその人次第。私はそんな事は望みません」「たとえ赦されなくとも、私は気にしません。ただ、受け止めるだけです」
プレシア「そうやって…高みから見下ろして…」
シュウ「…もう一度言います。私は、あなたの父上を尊敬しています」「今の私の技量は、ゼオルートの技量に遠く及びません。いつかはたどり着きたい境地ではありますが…」
プレシア「………」
シュウ「そんなゼオルートの娘に対し、見下す様なマネはしませんよ」
プレシア「だったら、戦ってよ! あたしに反撃してよ!」
シュウ「気付いていなかったのですか? 先ほどから私が使っている技…」「かつて、ゼオルートが私に対して使った技の応用です」
プレシア「え…?」
シュウ「反撃はできませんが、全ての攻撃を無効化する…神祇無窮流の奥義ですよ」
プレシア「あれが…お父さんの技の応用…」
シュウ「あなたの神祇無窮流を学んだのなら、私のこの技から、何かを学び取りなさい。私が、かつてあなたの父からした様に」
プレシア「神祇無窮流の技…」
シュウ「おや、お迎えが来たようですよ」
プレシア「え?」
マサキ「待ってろ、プレシア!! 今助ける!!」
プレシア「お兄ちゃん!? ちょっと待っ…」
マサキ「シュウっ!! てめぇはっ…!!」
シュウ「む? どうやら出てきたようですね…」
マサキ「な、なんだ!?」
S・ヴォルクルス「ヴオオオオオ…!!」
マサキ「ヴォルクルスだと!? シュウ、まさかてめぇ…」
プレシア「お兄ちゃん!? シュウは敵じゃないよ! 今は!!」
シュウ「ええ、私も今はヴォルクルス教団に追われる身…今出てきた分身を始末するためにここに来ていたのです」
マサキ「ちっ、筋は通ってやがるが…けど、プレシアと戦ってたのはなんでだ!?」
プレシア「それはもういいの! 後で説明するから、今はヴォルクルスをなんとかしないと…!!」
マサキ「プレシア…わかった!! 聞いてたな、みんな!!」
リューネ「ふぅ、やっと追いついた…まったくマサキってば速すぎ」
ミオ「よくもまあ、迷わず着けたもんね」
テュッティ「大体の事情は聞いてたわ。ヴォルクルスの分身を止めましょう!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

マサキ「言っとくがな、シュウ!! てめぇと手を組むのは今回限りだ!!」
シュウ「さて、私とて未来を全て見通せるわけではありませんからね…今後のことは保証しかねます」
マサキ「俺にそのつもりがねぇって事だよ!!」
セニア「やれやれね…ヴォルクルス教団が相手ならクリストフに協力してもらった方が楽なのに」
シュウ「相変わらずその名で呼ぶのですね、セニア」
セニア「そりゃ従兄弟だし。ずっとこれで呼んでたし。モニカだってそうでしょ?」
マサキ「何ほのぼのやりとりしてんだよ! ほら、来るぞ!!」
プレシア(お父さんの技…試せるかな…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シュウ「さて、プレシア。この後はどうしますか?」
プレシア「…もういいよ」
シュウ「ほう…」
プレシア「あたしはあなたを赦さない。けど、カタキを討つのはもうやめる」
シュウ「それはありがたいですね。私は常に狙われていますから、一つでもその脅威が去れば嬉しいですよ」
プレシア「…言っとくけど、仲良くする気はないからね」
シュウ「結構です。で、マサキ、あなたは?」
マサキ「…プレシアがいいって言うならオレは言うことはねぇよ」
テュッティ「じゃあ、プレシアが一緒に戦うのも許可してもあげるのね?」
マサキ「そ、それは…」
シュウ「ほう、マサキはプレシアに戦わせたくないと?」
マサキ「なんだよ、シュウ?」
シュウ「つまりあなたは、戦いの中でプレシアを守る自信がないと?」
マサキ「なんだと、てめぇ!!」
シュウ「プレシアはあの剣皇ゼオルートの娘です。あなたに守ってもらわなくとも戦える力はついていますよ」
プレシア「ええ、いつかお父さんより強くなって…あんたを叩きのめしてあげる!」
シュウ「それは楽しみですね」
マサキ「プレシア…強くなったな」
プレシア「そうだよ! だからあたしも一緒に戦わせて!」
マサキ「…わかった、俺が悪かった、プレシア」
プレシア「お兄ちゃん…お兄ちゃん、大好き!!」
マサキ「わっ!? こら、抱きつくんじゃないっ!!」
シュウ「袖すり合うも他生の縁。あなたたちに一つ忠告しておきます。ヴォルクルス教団に不審な動きがあります」
マサキ「それは、てめぇが狙われてるだけじゃねぇのか?」
シュウ「心当たりはありませんか?」
マサキ「…さあな」
シュウ「あるようですね。それにくわえてシュテドニアスとバゴニアにも動きがあります。気を付けた方がいいですよ」
マサキ「てめぇ、いつからそんな気づかいするような人間になった?」
シュウ「世界の動乱はヴォルクルス教団にとって、もっけの幸い」「彼らはヴォルクルス教団の力を増大させるため、様々な陰謀を企てています」「ましてや私はヴォルクルス教団に追われる身。魔装機神の動向に気を配るのは当然のことでしょう?」
マサキ「へっ、結局は自分の身かわいさかよ」
シュウ「自己の利益が多数の利益になることもあります」
マサキ「ふん、せいぜい寝首をかかれないように用心するんだな」
シュウ「あなたたちもですよ。ヴォルクルス教団は市井に身を潜めて襲ってきます」「離ればなれになるより、まとまって行動した方がいいでしょう。特に戦う力のない者は」
マサキ「んなこたぁわかって…おい、待てシュウ。てめぇ、何が言いたい?」
シュウ「さあ、特に深い意味はありませんよ。一般論を言っただけです。では私はこれで」
〔歩き去る足音〕
セニア「クリストフが言ったのってもしかして…」
マサキ「ああ、ウェンディの事だろう」
ミオ「ウェンディ?」
セニア「練金学士で、マサキの憧れの人。美人よ~」
リューネ「ええっ!?」
マサキ「んなこたあどうでもいい! セニア、ウェンディは今どこにいる?」
セニア「王都襲撃事件の後からは、ずっと町外れの研究室にいるはずよ」「護衛はついてるけど、あんな風に言われちゃ気になるわね」
マサキ「ああ、ウェンディのところに行こう」
【シナリオエンドデモ終了】


[ウェンディとの再会]
【シナリオデモ開始】

リューネ「ねえ、テュッティ、ウェンディって、どんな人?」
テュッティ「リューネ、気になるの?」
リューネ「そりゃあね、恋のライバルみたいだし。年はいくつ? 美人ってホント?」
テュッティ「年は、確か今29才のハズよ。美人かどうかは…そうね…」「彼女が美人でなかったら、地球上の美人の8割は、美人の定義から外れてしまうわね」
リューネ「…つまり、超の付く美人って事ね? でも、年がね…」「よ~し、若さで勝負っ!!」
ミオ「若さだけならプレシアの方が上だよ?」
リューネ「わっ!? いきなり入り込まないでよ! なんでプレシア?」
ミオ「さーて、なんででしょうね? にひひ」
リューネ「茶化すだけなら話に入ってこないでよ!」
ミオ「まあまあ、あたしもウェンディさんって人、気になるし。練金学士って聞いたけど…」
テュッティ「ええ、サイバスターの設計者よ」
ミオ「ををっ!? そりゃすごい!」
テュッティ「彼女の設計思想のおかげで、魔装機計画が誕生したと言っても過言ではないらしいわ」
リューネ「美人で天才…手強い…」
ミオ「若さ以外でも勝負しないとね」
リューネ「いちいちうっさい!」
マサキ「おい、そっち! なんかグループ通信でごちゃごちゃやってるが、もうじき着くんだぞ、わかってんのか?」
ミオ「おっと、もうそんな時間?」
セニア「みんな、急いで! 今さっき、ウェンディから連絡が来たの!」「ウェンディのいる場所の近くでヴォルクルスの分身が出現したって!」
マサキ「なにっ!? 急ぐぞ!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

マサキ「なんだってこう、ヴォルクルスの分身があちこちに出現しやがる?」
テュッティ「クリストフ…いえ、シュウが言っていた事が本当だとしたら…」
ミオ「世界を混乱させるため?」
セニア「他の地域でもいくつかヴォルクルスの分身が出現したという報告はあるわ」「州兵だけじゃ太刀打ちできないから王国軍も出動してるけど、軍はまだ再建途中だから苦戦してるみたい」
マサキ「考えるのは後だ!! とにかくこいつらを叩きのめす!」
ミオ「自分から話を振っといてこれだよ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ウェンディ「いきなりのヴォルクルス退治、お疲れ様でした」
リューネ(この人が…う~ん、確かに美人だわ、こりゃ。ホントに29才なの?)
テュッティ「お久しぶりです、ウェンディさん」
マサキ「よ、よう」
ウェンディ「………」
マサキ「な、何だよ、その目は」
ウェンディ「マサキったら、見舞いにも来てくれないんですもの…」
マサキ「い、忙しかったんだよ」
ウェンディ「でも、こうして来てくれてうれしいわ。まだ、私の事、覚えていてくれたのね」
リューネ「ちょ~っと待ったあ!!」
ウェンディ「あら、あなたは?」
リューネ「あたしは、リューネ=ゾルダーク! マサキの恋人よっ!!」
ミオ「自称、でしょ?」
リューネ「う、うっさいね!」
ウェンディ「あら、マサキ。あなた、素敵な恋人ができたのね。かわいいお嬢さんじゃない」
リューネ「え? かわいい? ホント?」
マサキ「べ、別に恋人じゃねえよ、こんなの」
リューネ「こ、こんなのとは何よ、こんなのとはっ!!」
ウェンディ「うふふ、仲がいいのね、うらやましいわ」
ミオ「あらま、大人の余裕ってヤツ?」
リューネ「ウェンディさんっていい人…」
ミオ「なーんか、簡単に籠絡されてるし。ドロドロの三角関係をきたいしたのに」
セニア「ウェンディ、もう身体の方はいいの?」
ウェンディ「ええ、まだ薬を飲まなきゃいけないだけど、大丈夫、みんなと一緒に行けるわ」
マサキ「具合が悪いんなら無理しなくても…」
ウェンディ「マサキ、あなた、これから大変な事があるんでしょう? 私で力になれるなら、喜んで手伝うわ」
マサキ「わ、わりいな…」
セニア「ウェンディがいてくれると助かるのよね。いくら魔装機がメンテナンスフリーって言っても修理は必要だし」
ウェンディ「…マサキ、また無茶な使い方をしてるのね?」
マサキ「う…しょうがねぇだろ。強敵揃いの戦いだったんだ」
セニア「この先、もっともっと強敵が出てくるかもよ。シュテドニアスが動き出したらしいし」
マサキ「マジか!?」
セニア「ラングランに対する挑発に近い、大規模な演習をやってるわ」
マサキ「となると、こっちも戦力強化が必要だな。ヤンロンと合流するか」
ミオ「そういえば話の途中だったっけ。ヤンロンさんって何してるの」
セニア「山に籠って修業よ」
ミオ「修業!? 山で!? 一体何を?」
セニア「心身を鍛えるためだ…って言ってたけど」
ミオ「なんか、新しい必殺技でも編み出そうとしてんじゃないの?」
マサキ「まさか。マンガじゃあるまいし」
テュッティ「あら、ミオ、よくわかったわね」
ミオ「えっホントにそうなの?」
マサキ「なんだそりゃ」
ミオ「じゃ、やっぱり岩を上から落として受け止めたりとかしてるのかなあ」
ウェンディ「岩はともかく、心身の修業は操者自身の能力だけでなく魔装機神の能力アップに繋がるのよ」
ミオ「えっ!? ホントに!? だったらあたしもやってみようかな…」
マサキ「へぇ、ミオがやる気になってら」
ミオ「おっと、その前に必殺技の名前を考えないとね。何事も形から入るのがあたしの流儀」
マサキ「なんじゃそら」
【シナリオエンドデモ終了】


[ヤンロンの修業]
【シナリオデモ開始】

ヤンロン「ようやく糸口がつかめてきた。これならマサキたちと合流できる日も近いな」「…マサキか。あの純粋でまっすぐな性根はうらやましく思えることもあるが…」「むっ?」
サフィーネ「やっほー、こんちは、ヤンロン。遊びに来たわよ」
ヤンロン「サフィーネか」
サフィーネ「ふふっ、お久しぶり」
ヤンロン「それで、僕に何の用だ?」
サフィーネ「だから言ったじゃない、遊びに来たって。別に大した用事じゃないわよ」
ヤンロン「貴様達が悪さをしなくなった以上、別に事を構えるつもりはないが、今までの事もあるんだ」「いきなり『遊びに来た』はないだろう」
サフィーネ「確かに敵じゃないけど、味方でもない……微妙な関係よね」
ヤンロン「修業のジャマになるから帰ってくれ」
サフィーネ「あらら、冷たいお言葉。でも、あなた、今時修業なんてしてるの?」
ヤンロン「悪いか?」
サフィーネ「だって、ねえ…なんか、そういうのってダサいでしょ」「でもまあ、せっかく来たんだし、ちょっとくらいなら手伝ってあげるわよ」
ヤンロン「結構だ。そんな必要は…むっ!?」
S・ヴォルクルス「ヴオオオオオ…!!」
サフィーネ「ヴォルクルス!? 分身だけど…なんでこんな山奥に?」
ヤンロン「貴様の仕業じゃないのか?」
サフィーネ「なんでよ!! 私たちはもうとっくにヴォルクルス教団と手を切ってるんだから!」
ヤンロン「なら、こいつを倒すのを手伝え! 放っておくワケにはいかん!」
サフィーネ「そうねぇ…あら? これは…」
ヤンロン「どうした?」
サフィーネ「あなたのお仲間が来たみたい。厄介な事になる前に退散するわ。じゃあね~」
〔バーニアの噴射音〕
マサキ「ヤンロン! さっき逃げてったのはウィーゾル改じゃねぇのか!?」
ヤンロン「ああ、そうだ」
ティッティ「じゃあ、このヴォルクルスの分身はサフィーネの仕業なの?」
ヤンロン「いや、口ぶりからして関係はなさそうだ」
マサキ「ヤンロン、お前サフィーネとどういう関係…」
ヤンロン「そんなことは後でいい。それよりこの分身共を始末するぞ」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ヤンロン「む…今の感触…そうか、掴んだ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「おい、ヤンロン! お前、サフィーネと何やってた!?」
ヤンロン「別に何もない。サフィーネが言うには、遊びに来た、だと」
ミオ「あー、言いそうだよね、あの人」
マサキ「本当にヴォルクルスの分身とサフィーネは関係ないんだな?」
ヤンロン「そこまで保証はできん。大体シュウとヴォルクルスの関係が切れた話はお前から聞いたんだぞ、マサキ」
マサキ「え? あ、そうだっけ…」
ヤンロン「サフィーネがシュウと共に行動している以上、ヴォルクルス教団と関係しているとは思えん」
ミオ「まあ、あたしたちだってついさっきシュウと一緒に戦ったしね」
ヤンロン「ほう…それでいて僕に疑いの目を向けたか」
マサキ「うっ…わ、悪かったよ」
ミオ「最近マサキ、謝ってばっかだね」
マサキ「いちいち茶化すな。それでヤンロン、修の成果はあったのか?」
ヤンロン「無論だ。期待してもらっていい」
マサキ「そっか、これでようやく、魔装機神4体がそろったな」
テュッティ「それで、これからどうするの、マサキ?」
マサキ「そうだな…シュテドニアスの動きは気になるが、こっちから仕掛けるわけにもいかねえし…」
ヤンロン「なら、お前達も、少しは修業してみたらどうだ?」
マサキ「修業か…まあ、これからの戦いを考えると、少しはパワーアップしといた方がいいのかもしれねえが…」
テュッティ「あんまり乗り気じゃんなさそうね、マサキ?」
マサキ「まあ、な。パワーアップだけに気をとられてちゃ、大事なもんを見落としそうでよ…」
ウェンディ「マサキ、心配はいらないわ。あなたなら、どんな力でも、それに振り回されたりはしないはずよ」
マサキ「だといいんだが…」
ミオ「で、修業ってどうやるの? まさかヤンロンさんみたいに山籠もり?」
マサキ「イブンばあさんに頼むか。潜在能力を引き出すって事に関しては、エキスパートだからな」
テュッティ「そうね、それじゃソラティス神殿へ向かいましょう」
【シナリオエンドデモ終了】


[精霊界の試練]
【シナリオデモ開始】

テュッティ「こんにちは、イブン大神官。おじゃまいたします」
イブン「おや、魔装機神操者がガン首ならべて、何の御用じゃな?」
マサキ「ちょいと、修業させてもらえねえかな。もう少し、パワーアップしときたいんだ」
イブン「修業か…しかしのう、そう力ばかり追い求めんでも…」
ウェンディ「イブン様、差し出がましいようですが、マサキ達なら大丈夫だと思います」「力に溺れることなく、新しい力を使いこなしてくれるはずです」
イブン「ふむ…まあ、ウェンディがそこまで言うのなら、手伝ってやらんワケにもいくまい」「それに、新たな脅威に立ち向かうには、確かに今のままでは、力不足じゃしの」「よかろう、だが、精霊界への道を開くとするか」
テュッティ「ご協力、ありがとうございます、大神官」
ミオ「精霊界って?」
テュッティ「アストラル界とも言って、物質より精神の力がよく働く場所よ」「普通じゃ、そんな場所に入る事なんてできないんだけど…さすがはイブン大神官ね」
イブン「その方が効率がよいでな。なに、心配はいらん。だが、少々きつい修業になるかもしれんがの」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

マサキ「ここが…精霊界?」
イブン「正確には、その入り口じゃよ。さすがにわしでも、精霊界そのものにおぬしらを連れて行くのは、無理があるでな」
ミオ「ちょっと、あれ!!」
セニア「ノルス・レイ!? それにサイバスターを初め、魔装機神が…」
ミオ「これって…ファンタジーでよくある、自分の影と戦うってヤツ?」
イブン「ほう、よくわかっておるな、その通りじゃ。そやつらはおぬしら自身の影。力もおぬしらとそう変わらぬ」
テュッティ「自分自身の…無意識の象徴?」
リューネ「なんかよく分かんないけど、こういうの、燃えるよね!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

イブン「ようやった。これでぬしらも少しはわかったじゃろう」「強力な力は、即ちおぬしら自身に返ってくる事もあると」
マサキ「まあな……けっこうしんどかったぜ」
テュッティ「そうですね…力の溺れた自分の影と戦っている気分でした」
ミオ「う~ん、まあ、そうかもしんない」
リューネ「確かに、やりにくかったよ。でも、相手が自分だと欠点も見えてきた」
イブン「うむ、これでおぬしらも、なんぞ得るものはあったはずじゃ。短期間の特訓じゃから、無理があったのもしかたあるまい」
ウェンディ「ありがとうございました、イブン様」
イブン「なに、大した事ありゃせんわい。しかし、少しばかり肩が凝ったがの」
テュッティ「色々お世話になりました。私達は、いったん王都に戻ります」
イブン「何じゃい、茶ぐらい飲んで行けばよかろうに…ま、忙しいんじゃからしかたないかの」
ウェンディ「あ、みんな、ごめんなさい、私、ちょっとイブン様に相談があるの。先に帰っていてくださる?」
マサキ「相談? ま、いいけど、あんまり遅くなるようなら連絡はくれよな」
ウェンディ「大丈夫よ、そんなに時間はかからないと思うから」

イブン「…相談というのは、アレの事じゃな、ウェンディ」
ウェンディ「はい…最近、また…」
イブン「ふむ…とはいえ、こればかりは、抑えこむ事はできても、完全に消し去るのは難しいぞ」
ウェンディ「…わかっています。けど、私、一日でも、一分でも長く、あの人のそばにいたいんです」「ですから、無理は承知で、お願いします」
イブン「やれやれ、報われん事じゃのう。あやつなどに、それほど惚れ込まんでもよかろうに」
ウェンディ「………」
イブン「ま、これ以上言うのは野暮というものじゃな。さ、治療に入るぞ」
ウェンディ「お願いします」
【シナリオエンドデモ終了】


[シュテドニアス策動]
【シナリオデモ開始】

ウェンディ「ただいま」
プレシア「お帰りなさい、ウェンディさん」
ウェンディ「マサキとヤンロン…何やってるの?」
ミオ「腕相撲だよ、腕相撲。男の子ってそういうの好きだよね~」
マサキ「くっ…こ、このっ…」
ヤンロン「………」
マサキ「う、うおおおおおっ!!!」
リューネ「マサキ、がんばって!!」
ウェンディ「マサキ、ただいま」
マサキ「お、ウェンディ、帰ってきた…」
〔物が壊れる音〕
マサキ「どわっ!?」
ヤンロン「僕の勝ちだな」
マサキ「い、今のは無しだ!! ウェンディに気をとられて…」
ヤンロン「実戦でもそんな言い訳をするつもりか?」
マサキ「うっ…」
ウェンディ「ごめんなさい、マサキ」
マサキ「い、いや、ウェンディのせいじゃねぇって。それより、身体の方はいいのか?」
ウェンディ「え、ええ…大丈夫よ」
ミオ「まあ、マサキとヤンロンさんはほぼ互角って感じだったけどね」
リューエン「じゃあ、あたしがマサキのカタキ討ち! ヤンロンに挑戦する!」
ヤンロン「構わんが…本気でいくぞ?」
リューネ「望むところ! レディ…ゴー!!」
ヤンロン「むうっ!?」
〔物が壊れる音〕
マサキ「えっ!?」
ミオ「ウソ…瞬殺でリューネさんの勝ち?」
プレシア「ヤンロンさん、手加減したの?」
ヤンロン「いや、この僕がそんな事をするはずないだろう。リューネの強さは本物だ」
ミオ「すっごぉぉぉい!! リューネさん、力持ち!」
リューネ「鍛え方が違うのよ」
マサキ「それにしても…なあ…」
ミオ「マサキ、今度からリューネさんとケンカする時は、気をつけた方がいいよ」
テュッティ「すごいわね、リューネ。とてもそんな力があるようには見えないけど」
リューネ「…親父にね、ムリヤリ鍛えられたんだ。将来お前は、ロボットのパイロットになるんだから…って」「変な器具や、このパワーリストをつけさせられてね。これ、片方で5キロあるんだよ」
ミオ「…変な親を持つと、苦労するね」
リューネ「でも、今はそれが役に立ってるわけだし、感謝はしてるよ」
セニア「大変! とうとうシュテドニアスが動き始めたわ!! 宣戦布告よ!!」
マサキ「来たか!! 場所は!?}
セニア「トロイア州の国境!」
マサキ「よし、行くぞ、みんな!!」

マサキ「まったく、シュテドニアスのヤツら懲りねぇな」
テュッティ「セニア様、戦況は?」
セニア「ベッキーやゲンナジーたちが先に駆けつけてる。どうやらラングラン軍が圧倒してるみたいね」
ミオ「じゃあ、あたしたちが着く前に終わってたりして」
セニア「あ、待って!! 精霊レーダーに反応!! これは…またヴォルクルス!?」
マサキ「こっちでも確認した!! こりゃ、街のすぐそばじゃねぇか! 見逃せねぇ、こっちを先に叩くぞ!!」
リューネ「了解!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「まったく、どうなってやがるんだ? こうもヴォルクルスの分身が出てくるなんざ…」
セニア「あらら…シュテドニアス、あっけなく負けちゃった」
マサキ「なにっ?」
セニア「今情報部から連絡があったわ。シュテドニアス軍は撤退。魔装機操者の活躍でね」
ヤンロン「ベッキーやゲンナジーたちか…」
セニア「デメクサやティアン、ザッシュにアハマドも駆けつけたそうよ」
マサキ「それだけいりゃあ、ケリもつくってもんか…」
セニア「シュテドニアス軍の被害は甚大ね。これならもう、次の作戦行動はとれないわ。停戦に応じる可能性が高いわね」
テュッティ「それにしても…どうしてこんな無謀な戦いを仕掛けてきたのかしら?」
ヤンロン「兵とは国の大事なり、死生の地、存亡の道、察せざるべからざるなり」
ミオ「孫氏? まあ、確かに無茶だよねぇ」
マサキ「えーと…どういう意味だ?」
ヤンロン「戦争とは国のもっとも大事な事。生死を分ける戦場や、国家の存亡を分ける選択はくれぐれもよく考えねばならん」
マサキ「ああ、なるほど。まあ、当たり前の事だよな」
リューネ「その当たり前ができてなかったのがシュテドニアスなんだよね」
ミオ「なにかあったんじゃないの? 戦争でごまかしたくなるような何かが」
セニア「確かにシュテドニアスでは戦争開始の権限は大統領にあるし…これは調べてみる価値がありそうね」
マサキ「とりあえず、一旦王都に戻るか。機体の調整もしてもらわないとな」
【シナリオエンドデモ終了】


[黄泉返ったルオゾール]
【シナリオデモ開始】

ウェンディ「サイバスターを始め、全機体整備完了よ」
マサキ「お疲れ、ウェンディ」
ウェンディ「いいのよ、これが仕事だもの。でも、できればその場で調整したいわね」
マサキ「その場って、戦場でか?」
ウェンディ「ええ、戦場って言っても、ずっと戦い続けてるわけじゃないでしょう?」「ちょっとした時間に調整しておけば、不調が減らせるはずよ」
マサキ「けど、戦場に連れてくったってどうやって…」
ウェンディ「サイバスターには補助シートが付けられるじゃない。前にも乗った事があるし、私も乗せて」
マサキ「べ、別に俺のサイバスターじゃなくても…」
ウェンディ「サイバスターがいいの!」
マサキ「わ、わかったよ。補助シート、取り付けといてくれ」
ウェンディ「ありがとう、マサキ。それじゃ、用意してくるわね」
〔歩き去る足音〕
マサキ「案外強情なとこあるんだよな、ウェンディって…」
リューネ「マサキ、さっきウェンディさんとすれ違ったんだけど…なんかあったの?」
マサキ「ん? なんでだ?」
リューネ「変なステップで、軽くスキップしてた。多分スキップだと思うけど…」
マサキ「そ、そうか…いや、戦場でも整備したいから、サイバスターの補助シートに乗せてくれって頼まれてよ…」
リューネ「えっ!? ずるい!! だったらあたしも!!」
マサキ「お前にはヴァルシオーネRがあるだろうが!」
〔通信のコール音〕
マサキ「ん? セニアか、どうした?」
セニア「シュテドニアスが動いたわ!!」
マサキ「こんなに早くか!? 場所は!?」
セニア「サイツェット州南部、ボーメニ市!」
マサキ「ちょっと待て、そこって…シュテドニアスとの国境からかなり離れてるぞ! 王都にも近い!」
セニア「小部隊で海底を伝ってきたみたい。私たちが一番近いの、出動よ!」
マサキ「わかった!」

マサキ「セニア、状況は?」
セニア「州兵が出動したけど、超遠距離兵器で迎撃されてるため、機体の確認はできず! ただし、敵は小隊規模の可能性あり、だって」
ヤンロン「小隊規模だと? そんな戦力で侵攻してくるなど…」
リューネ「見えた! あれね!」
セニア「え!? ウソ…そんな…」
ウェンディ「あれは…デュラクシール!?」
マサキ「バカなっ!?」
ゾラウシャルド「来たか…にっくき魔装機神共…」
テュッティ「ゾラウシャルド大統領!?」
ゾラウシャルド「いかにも! シュテドニアス連合第645代大統領、グレイブ・ゾラウシャルドである!」
プレシア「大統領!? なんで!?」
ゾラウシャルド「この私、自らが出向いたのだ、ケリをつけるにふさわしい舞台だろう? それに、このデュラクシール…」
セニア「どういう事よ!? 最高機密のデュラクシールがなんでシュテドニアスに…!?」
ゾラウシャルド「魔装機神だけに飽き足らず、このような兵器まで開発…もはやラングランの覇権主義は疑うべくもない!」
マサキ「盗っ人猛々しいぜ!! どうやってそいつを手に入れた!?」
ゾラウシャルド「答える必要はない!!」
ウェンディ「…まさか。いえ、そんな…」
マサキ「だったら、叩きのめして聞き出すだけだ!! いくらデュラクシールでもたった一機で…」
ゾラウシャルド「甘いわっ!!」
S・ヴォルクルス「ヴオオオオオ…!!」
ヤンロン「ヴォルクルスだと!? 貴様、まさか…」
ゾラウシャルド「ラングランの覇権主義に異を唱える同志だよ。ハッハッハッハッ!!」
マサキ「ヴォルクルス教団と手を組んだってのか!? どこまで腐り果てた性根だ…赦せねぇ!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

テュッティ「ヴォルクルス教団と手を組むなど…一国の代表者がやる事ですか!?」
ゾラウシャルド「全てはラングランの覇権主義が原因なのだ! 我らシュテドニアスは大国ラングランの影に常に怯えていた!」「ラ・ギアスを支配した過去を反省せず、今また魔装機神やこのデュラクシールを造り上げ、周辺井脅威を抱かせた!!」「全ては貴様らラングランが蒔いた種だ! 虐げられし敗者の怨み…晴らさせてもらう!!」
セニア「ずいぶん身勝手な言い分じゃないの! とうに決着がついた過去の話まで持ちだして!」
ゾラウシャルド「全てはラングランが悪いのだ!! 悪を成敗するのに手段など選ばぬ!!」
マサキ「こいつ…まともじゃねぇ…」

ゾラウシャルド「ぬおっ!? お、おのれ…」
セニア「脱出した!? 捕まえないと!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「ここまでだ、ゾラウシャルド!! てめぇも一国の代表者なら潔いところを見せてみろ!」
ゾラウシャルド「ええい、あやつはまだか!? この私が危機だと言うに!!」
ルオゾール「お呼びになりましたかな、ゾラウシャルド大統領」
マサキ「ナグツァート!? ルオゾールだと!?」
セニア「そんな…クリストフがルオゾールは死んだって…」
ルオゾール「全てはヴォルクルス様の思し召し…」
ゾラウシャルド「ルオゾール、何をしている!! 早く私を助けろ!!」
ルオゾール「そうでございましたな。ささ、こちらへ」
マサキ「待てっ!!」
ゾラウシャルド「ふん、ヴォルクルス教団の力があればたとえラングランとて…」
〔光の放射音〕
ゾラウシャルド「ぐあぁぁぁぁっ!?」
〔人の倒れる音〕
マサキ「なにっ!?}
ゾラウシャルド「な…何を…ルオゾール…」
ルオゾール「信頼していた者に裏切られる気分はいかがですかな? ゾラウシャルド大統領」
ゾラウシャルド「お…おのれ…」
マサキ「ルオゾール…てめえっ!!」
ルオゾール「ヴォルクルス様の宿敵を前に背を向けるのはいささか気が引けますが…全てはヴォルクルス様のため…」
〔走り去る足音〕
マサキ「待ちやがれ!!」
〔通信の開く音〕
シュウ「追ってもムダですよ、マサキ」
マサキ「この声…シュウか!?」
シュウ「ええ、今のナグツァートには私でさえ攻撃が通用しないのです」
マサキ「なんだと?」
シュウ「今、そちらに向かっています。詳しい事はそちらに着き次第お伝えします」
〔通信の閉じる音〕

マサキ「で、なんでルオゾールが生きてんだよ?」
シュウ「正確には、ヴォルクルスに取り込まれる事で復活したのです」
サフィーネ「ホント、殺しても死なないなんて厄介だわ」
シュウ「そしてルオゾールは言葉巧みにゾラウシャルドに近づき、協力する振りをして彼を生け贄にしたのです」
マサキ「ヴォルクルス復活のための、か?」
シュウ「ええ…信頼していた者に裏切られる絶望と悲しみ、そして怒り…それらがヴォルクルス復活のカギとなります」
リューネ「まったく…ゾッとしない連中だよ」
シュウ「ルオゾールの狙いは世界を混乱させ、ヴォルクルスの力を増大させる事…このままにはできません」「それに、今のルオゾールには通常の手段では攻撃が効きません」
マサキ「そうそう、それだ! どういう事なんだ?」
シュウ「昔、ルオゾールが得意にしていた技があったのを知っていますか?」
マサキ「ああ、確か無敵モード…」
シュウ「…物事はストレートに表現しすぎると下品になる事、覚えておいてください、マサキ」
サフィーネ「あれはアストラルシフトって言うのよ」
マサキ「うっせい。上品ぶったのはキライなんだよ。じゃ、ルオゾールはそれを使ってるんだな?」
シュウ「ええ。ですからさすがに私でも、手出しができなかったのです。セニアとウェンディの協力が必要です」
テュッティ「あ、思い出したわ! 私、ウェンディさんにエクトプラズムコーティングをかけてもらって…」
ウェンディ「でも…あの時と同じ方法が通用するとは思えないんだけど…」
シュウ「なのでセニアにも手伝ってほしいのです」
セニア「え? 私? ま、まあ、やってみるけど…」
ウェンディ「分かりました、セニア様が手伝ってくれるなら…」
シュウ「ちょっと待ってください、ウェンディ」
ウェンディ「え? な、なに?」
シュウ「あなたもしや…彼女が表に出てきていませんか?」
ウェンディ「!? く、クリストフ…どうしてその事を…」
シュウ「やはり…私もかつて一度、ヴォルクルスに取り憑かれた身…精神の問題には敏感なのですよ」
ウェンディ「………」
シュウ「悪い事は言いません。今の内にイブン大神官に、根本的な治療をお願いすべきです」
マサキ「おい、どういう事だ!? ウェンディは病気なのか?」
シュウ「通常の状態とは異なる事を病気と表現するのなら、そう言っても差し支えはないでしょう」
マサキ「言い方が回りくどいんだよ!! おい、ウェンディ、こんなヤツの言う事を真に受けるな」
ウェンディ「…ううん、私、イブン大神官のところに行くわ」
マサキ「えっ!?」
ウェンディ「私…このままだとみんなに迷惑をかけてしまうからもしれないから…」
マサキ「…わかった。ウェンディがそう言うなら」
サフィーネ「じゃ、あたしがイブンのとこまで送ってあげる。護衛くらいはつかないとね」
ウェンディ「お願いします。セニア様、エクトプラズムコーティングのデータは後でお送りします」
セニア「うん、お願い」「さて、ナグツァートのアストラルシフトを破る改造をしないといけないんだけどそれができる施設は王都にあるのよ」「クリストフ、隠形の術は使えるわよね?」
シュウ「ええ、もちろんです」
マサキ「グランゾンを王都に入れるのかよ…見つかったらただじゃすまねぇぞ」
シュウ「覚悟はしていますよ」
【シナリオエンドデモ終了】


[ヴォルクルス復活の予兆]
【シナリオデモ開始】

シュウ「さて、王都に入る前にシュテドニアスの状況について説明しておきましょう」「ゾラウシャルドは汚職スキャンダルで追い詰められており、窮地に陥っていました」
マサキ「それで戦争を始めたってのか?」
シュウ「軍部にも反ゾラウシャルドの空気が広まった事も原因の一つでしょう」
セニア「ゾラウシャルドは軍部への影響が大きかったのが最大の利点だったのに、ひっくり返されたのよね」
シュウ「ええ、ジェスハ将軍が積極的に動き回っていましたからね」
ミオ「ロドニーのおっちゃんが? おっちゃん、やるじゃない!」
シュウ「敗戦の責任と、大統領弾劾の動きが始まっていた事もあり、ゾラウシャルドはあのような暴挙に出たのです」
セニア「ずいぶんシュテドニアスの状勢に詳しいわね、クリストフ」
シュウ「私にもいろいろとツテはありますので。もっとも、今回はサフィーネがよく動いてくれましたが」
ヤンロン「で、進退窮まってヴォルクルス教団とまで手を組んだという事か」
シュウ「ええ、そういう輩がいるからこそ、ヴォルクルス教団はそう簡単に壊滅できない存在なのです」
セニア「ゾラウシャルドはヴォルクルス教団を利用したつもりだったけど、利用されてたのはゾラウシャルドの方だったって事ね」
マサキ「まったく、ヴォルクルス教団ってのは…」「なんだ、また地震か?」
シュウ「…どうやらこれは始まったようですね」
マサキ「始まったって…もしかしてヴォルクルスの復活か?」
シュウ「ええ、完全復活にはまだ時間がかかるでしょうが…」
セニア「ええっ!? ヴォルクルスの分身が!?」
テュッティ「どうしたんですか、セニア様」
セニア「ヴォルクルスの分身が王都の近くに出現したの!!」
マサキ「ちっ、またか!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

セニア「王都のこんな近くにヴォルクルスの分身が…結界が破られるなんて…」
テュッティ「王国軍の主力は、まだトロイア国境から動けない。ここは私たちだけで食い止めないと!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シュウ「ああ、なかなかいいマラカ茶ですね」
マサキ「おい、シュウ! てめぇ、いくらなんでもくつろぎすぎだろ」
シュウ「さすがに私がセニアの工房に入るのはまずいでしょう?」
マサキ「そ、それはそうだが、そんな堂々としてていいのかよ。お前はお尋ね者だろうが」
シュウ「認識阻害の術をかけていますから、あなた方以外には別人に見えています」「人目を気にするそぶりをした方が余計に怪しまれるでしょう?」
マサキ「う…」
プレシア「はいはい、お兄ちゃんの負け」
セニア「ふ~、やっと終わった…」
シュウ「ああ、ご苦労様です、セニア」
セニア「ウェンディの送ってくれたデータでなんとかなったけど…一人でやるの大変だったのよ」「せめてサフィーネでもいてくれたらもうちょっと楽だったのに」
マサキ「サフィーネ? あいつ、メカに詳しかったっけ?」
セニア「サフィーネのウィーゾル改は、彼女が造り上げた機体よ。センスは悪いけど」
マサキ「げっ、そうなのか…」
セニア「はい、クリストフ。アストラルコーティグのカバラ秘術封じ込み。ついでにゲマトリアもかけておいたから」
シュウ「さて、ではあとはこれを、私のブラックホールクラスターにセットするだけですね」
マサキ「おい、それじゃお前しか手が出せないって事か? なんでサイバスターじゃダメなんだよ」
シュウ「私のブラックホールクラスターにはすでにいろいろ手を加えていますからね。これが1番確実です」「まず、私が一撃を加えます。そうすれば、連鎖反応でナグツァートのアストラルシフトが崩壊するはずです」「あとは、通常の攻撃でなんとかなりますよ」
マサキ「なるほどな、そういう事か。しょうがねえ、一発目はお前にくれてやらあ」
シュウ「それでは行きましょうか…ルオゾールの待つ、邪神の神殿へ…」
【シナリオエンドデモ終了】


[邪神の神殿]
【シナリオデモ開始】

マサキ「ここで間違いねぇんだな?」
シュウ「ええ、ここの地下にヴォルクルスの神殿があります」
ヤンロン「こんな人里離れた場所に神殿が?」
シュウ「ここの神殿は、数あるヴォルクルス神殿の中でももっとも古いものの一つです」「どういう経緯でここに作られたのか、もはや誰も知る者はいません」
ミオ「地下って、潜るの? もしかしてあたしの出番?」
シュウ「いえ、入り口はあります。魔装機でも楽に通れるサイズですよ」
マサキ「特に経過している様子もねぇ…罠ってこたぁねぇだろうな?」
シュウ「ルオゾールは、それだけ絶対の自信があるのでしょう。戦力を整えて待ち構えているはずです」
ヤンロン「地の利は向こうに有り、か…」
マサキ「有利、不利なんざ気にしてられるか! やるしかねぇんだ、行くぞ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ルオゾール「これはこれは…ようこそお越しいただきました。マサキ殿にシュウ殿。歓迎いたしますぞ」
マサキ「うるせぇ! くたばりぞこないが!!」
シュウ「あなたが何をたくらんで、何をしようとかまいませんが…私のジャマをするとなれば、話は別です」「もう一度、今度は復活さえもできないように、原子のチリにかえすか、事象の地平に追放して差し上げましょう」
ルオゾール「さて…私も昔の私とは少々異なりますでな…できるかどうか試してみてはいかがですかな?」「もっとも、ここにいるヴォルクルス様の分け身に喰らい尽くされなければ、の話ですがそれでは、お待ちしております」
マサキ「ちっ、この分身共を倒さないとルオゾールにたどり着けねぇのか!」

マサキ「シュウ、今だ!」
シュウ「ええ、わかって…」「うっ!?」
マサキ「!? どうした、シュウ!?」
シュウ「い、いえ、大した事では…うっ…ううっ…」
マサキ「シュウっ!?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ルオゾール「ククク……どうされましたかな、シュウ殿? 苦しんでおられるようですが」
シュウ「こ、これは…ヴォルクルスの…」
ルオゾール「さよう、ヴォルクルス様の波動です。そしてあなたは、かつてヴォルクルス様と神聖な契約をかわされた」「消えていた記憶が戻る…つまり…契約の記憶もまた然り」
マサキ「何だとっ!? おい、シュウ!!」
シュウ「くうっ…ま、まさか…私をこの私を再び操ろうと…」
マサキ「シュウ!! てめえが操られちまったらどうやってルオゾールを倒せって言うんだよ!?」
シュウ「む…そ、それは…むうっ!!」
ルオゾール「さあ、シュウ殿、再び我らが神、ヴォルクルス様のもとへおいでなさい」
シュウ「………」
マサキ「シュウ!!!」
ルオゾール「ククク…さて、どうなさいますか、マサキ殿? いや、ランドール殿とお呼びしましょうか?」
マサキ「てめえ…」
リューネ「こ、これじゃ…勝てないの?」
マサキ「シュウを正気に戻さねえと…打つ手がねえ……」
リューネ「どうやって?」
マサキ「わからねえ…俺の言葉で、正気に戻せるかどうか…」
リューネ「…でも、やってみるしかないね」
マサキ「ああ!」
【シナリオエンドデモ終了】


[因縁と絆、神と人と]
【シナリオデモ開始】

ヤンロン「失われた記憶が戻っただけでヴォルクルスとの契約が復活するなど有り得るのか?」
セニア「ヴォルクルスに限らず、契約っていうのは精神的な繋がりよ」「そして精神の領域である限り、それを打ち破るのもまた、精神の領域…」
ミオ「ここは、マサキとシュウの絆に懸けるしかないね」
マサキ「妙な言い方するな! 絆なんかじぇねぇ、ただの腐れ縁だ!」「とは言え、確かにこいつは俺の役目だ…一度アイツを葬ったのも俺なんだからな…」
ルオゾール「なにやら策を弄しておるようですがムダな事…」
ヤンロン「さて、それはどうかな? マサキ! 僕たちがヴォルクルスの分身を引きつける!」
リューネ「そのスキに、シュウを!!」
マサキ「ああ、分かってる!!」
ルオゾール「むっ? サイバスター…何をするつもりだ?」
マサキ「シュウ!! 何やってやがる!! たかが過去の亡霊に操られちまうなんて、情けねえぜっ!!」
シュウ「………」
マサキ「シュウっ!!! もう一度、俺に殺されてぇのか!!」
シュユウ「む…マサキ…」
マサキ「!? 気がついたか!?」
シュウ「うっ…わ、私は…」
マサキ「ちっ、まだか…どうする!?」
リューネ「諦めちゃダメ!!」
ルオゾール「何をやっているかと思えば、ずいぶんと無益な事を」
マサキ「シュウっ!! お前が求めていたのは何だったんだ!?」「こんなバケモンに操られてそれでよく、俺に偉そうな事が言えるなっ!」
シュウ「くっ!! マ、マサキ…私が私があなたに劣ると…」
マサキ「現にてめえ、こんなヤツに操られてるだろうが!! 情けねえぜっ!!」
シュウ「ううっ…い、言いたい事を言いますね…」
マサキ「そう思うなら、なんとかしろってんだよ!!」
シュウ「ククク…マサキ…あなたの言葉ヴォルクルスの呪縛より効きましたよ…」
ルオゾール「な…なんと!?」
シュウ「ルオゾール…たかが死人の分際で私にこのような屈辱を味合わせるとは…許せませんね…」
マサキ「正気に戻ったか、シュウ!!」
シュウ「ええ…おかげ様でね。マサキ、感謝しますよ」
ルオゾール「バカな…そんなはずはない! …そんな事が…人が神に逆らうなど…」
シュウ「言ったはずですよ。私の前に立ちふさがるものがいれば、たとえ神であろうと容赦はしない…とね」「さて…お礼はさせていただきますよ、ルオゾール。たっぷりと利子をつけてね」
ルオゾール「お、お、おのれ…シュウっ!」
シュウ「ブラックホールクラスター…発射」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕

ルオゾール「う、うおおおおっ!!」
〔光の放射音〕
シュウ「ふ…これでアストラルシフトは崩壊しました…ルオゾール、あなたもこれで終わりですよ」
ルオゾール「おのれ…背教者…そして宿敵ランドール…目に物見せてくれるわっ!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ルオゾール「我らの悲願をことごとく邪魔をする…にっくき魔装機神共…」
シュウ「私に歯向かえばどうなるか…知らないわけではないでしょうに…」
マサキ「ルオゾール! 死人なら死人らしく、墓の中で眠ってな!!」
プレシア「ううっ…な、なんだと…気持ち悪い…」

ルオゾール「ば…バカな…ひ、人の身で神に逆らおうとは…」「そのような…そのような事が…うおおおおっ!!」」
〔撃破音〕
シュウ「ふ…愚かな…」
マサキ「フン…神なんざ人がいて初めて意味があるんだ。神を利用してたヤツの言う事かよ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ミオ「これにて一件落着だね」
セニア「とは言え、ちょっとまだ気にある事が…
ウェンディ「それなら、もう解決しましたわ、セニア様」
マサキ「ウェンディ!? いつこっちに?」
サフィーネ「ついさっき、イブン婆さんの治療が終わって駆けつけたんだけど…ちょっと遅かったみたいね」
シュウ「いえ、その方がよかったですよ。いろいろとありましたからね」
サフィーネ「あら、なにかあったんですの?」
シュウ「ええ、後でお教えしますよ」
セニア「ウェンディ、解決したってどういう事?」
ウェンディ「申し訳ありません、セニア様。デュラクシールが流出したのは私のせいだったんです」
マサキ「えっ?」
ウェンディ「生まれてすぐに死んだ、私の双子の姉…テューディの意識が、ずっと私の中で生き続けていたんです」「王都壊滅のあの日から、私のプラーナが低下すると、テューディの人格が現れるようになっていました」「テューディは私以上に練金学の才能があります。そして、生きて生まれる事がなかったこの世を怨み続けていました」
セニア「それで…テューディの人格が表に出ている時にデュラクシールをシュテドニアスに渡した?」
ウェンディ「はい。でも、イブン大神官のおかげで、姉の人格は私の中で一つになりました。もう、怨みもないようです」
マサキ「そっか…大変だったんだな、ウェンディも」
ミオ「じゃ、これでホントの大団円?」
マサキ「いや、ヴォルクルスとヴォルクルス教団を殲滅しねぇと、またこんな事件が起きる」
シュウ「殲滅…ですか」
マサキ「なんだ? なんか文句あるのか?」
シュウ「あまりこういう言い方はしたくないのですが、ヴォルクルスは俗に言う『負の感情』をエネルギー源とする、言わば精霊の一種です」
マサキ「精霊だと!? てめぇ、いい加減なことを…」
シュウ「こういう言い方はしたない、と最初に断ったはずですが?」
マサキ「う…」
シュウ「人の意志や感情で成り立っているという点で、精霊とヴォルクルスは類似しています。ですが、最大の違いは…」
セニア「それに伴う意志や感情の種類、ね?」
シュウ「ええ、本来感情や意志に正や負という分類は無意味です。ですが、人に害を及ぼすという意味では『負』と言っても過言ではないでしょう」
ウェンディ「人がそういった感情や意志を持つ限り、ヴォルクルスは滅びない、という事ですね?」
シュウ「ええ、身も蓋もない言い方になってしまいますが、その通りです」
ミオ「余に盗人の種は尽きまじ、ラ・ギアスにヴォルクルスの種も付きまじ、ね」
テュッティ「犯罪を根絶できないのと同じ事ね」
マサキ「だとしてもだ! 減らす努力は続けねぇとな!」
リューネ「そうそう、さすがマサキ! そうでないとね!」
ウェンディ「ええ、マサキ…私もできるだけ力を貸すわ」
プレシア「お兄ちゃんカッコいい!」
ミオ「よっ! モテモテだねぇ」
マサキ「いちいち茶化すな!」
ヤンロン「いい心がけだ、マサキ。魔装機神操者として恥じぬ行動をしないとな」
マサキ「ああ、魔装機神操者に選ばれたって事の意味…痛いほど分かってるさ」(なあ、フェイル…)
【シナリオエンドデモ終了】


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