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強敵イベント
未来への選択

[来訪者]
【シナリオデモ開始】

武「かつてオレは人類の最期を目的した…」「初めてオレがこの世界に転移してきてしまった時のことだ」「そこは悪夢のような世界で、人類はBETAと呼ばれる地球外生命体との戦いを続けて…そして敗れた…」「地球に十数億の人々を残したまま、一部の人類は地球を捨てて逃げ出した…」「最後の駆逐艦打ち上げを見送った日のことは今でも覚えている…」「ただの一介の軍人でしかなかったオレには、どうすることもできなかった」「でも、なんの偶然か…。オレはもう一度この世界に来ることができた。しかも、あの時と同じ日に…」「だから、今度はうまくやろうと、絶対に未来を変えてみせると誓った…なのに…」

〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕

ピアティフ「A-02の爆破を確認」
武「伊隅大尉…」(BETAの侵略の証である佐渡島ハイヴの攻略…)(伊隅大尉の犠牲がなければ、生きて帰れなかったかもしれないことくらい、オレにも分かる)(ハイヴの制圧に失敗した時は、本土にBETAを呼び込む可能性さえあった…)(そうなれば夕呼先生が行おうとしている『オルタネイティヴ4』さえ頓挫しかねなかった…)(大尉がその生命を懸けて、どれだけ多くのものを守ってきたのかは分かっている…でも…)「でも…オレはまた…」
夕呼「そこまでにしておきなさい」
武「夕呼先生…」
夕呼「伊隅のしたことを無駄にしたくないなら、悲しむのはあとよ」
武「…はい」
夕呼「私たちにはまだやることがあるわ。それまでは…」
〔警報〕
夕呼「何…!?」
ピアティフ「爆心地周辺に未確認の反応を検知!」
夕呼「まさか…!? あの爆発でBETAがまだ…!?」
ピアティフ「いえ、反応は海上からです!」
夕呼「海上…? もっと詳細なデータを集めて…! すぐに!」
ピアティフ「了解!」
夕呼「これまで飛行するBETAなどという物は確認されていない」「佐渡島ハイヴ内に潜んでいた新種か、あるいは…」
〔レーダー反応〕
ピアティフ「!? 飛行体…こちらに向かって急速に接近してきます!」
〔バーニアの噴射音〕
武「ぐっ…! 攻撃してきた…!?」「なんなんだよ、アイツら…! やっぱりアレもBETAなのか!?」
夕呼「…いずれにせよ、それを調べるのは後になりそうね」「A-01部隊に通達! 各機に、目標の迎撃に当たらせなさい!」「白銀、あんたも出なさい」
武「了解!」「くそ…! 一体何が起きてるって言うんだ! なんなんだよ、アイツらは…!」

甲児「こ、ここは…地球…?」
さやか「どうして私たち、こんな所に…」
命「ザ・パワーを吸収したインベーダーと戦って…それで…」
竜馬「考えるのはひとまず後にした方が良さそうだぜ。見ろ…」
凱「! インベーダーが軍隊を襲っている…!」
弁慶「どこの部隊だ? あんなロボットは見たことないが…」
竜馬「どこだろうと構わねえさ! インベーダーが人を襲ってるってんなら、俺たちのやることはひとつだ!」
隼人「ああ、そうだな!」
大河「よし! 各機はインベーダーの殲滅を開始! 交戦中の部隊を掩護するんだ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

榊「くっ…! この化物…ちょこまかと動き回って…!」
慧「BETAとは戦い方がまるで違う…」
冥夜「あの作戦を生き延びたのだ! こんな所で死んではならぬぞ!」
凱「そこの部隊、聞こえるか! こちらはGGG所属の獅子王凱! これよりそちらを援護する!」
冥夜「なんだ…あの兵器は…?」
武「GGGって…? それにあの機体はなんだ…?」
大河「どうやら、あちらも我々のことを知らないようだな」
甲児「ともかくこちらは敵じゃない! 説明はインベーダーを倒した後だ! 今は協力してくれ!」
夕呼(聞いたことのない組織と見たこともない兵器。そして未知の敵…)(やはりこれは…)

竜馬「なかなか粘りやがるな…! インベーダーの野郎…!」
隼人「コーウェンとスティンガーが吸収したザ・パワーの影響がまだ残ってやがるようだな…」
鉄也「だったら尚更生かしておくわけにはいかねえな!」
弁慶「お前ら、あんまり無茶はするんじゃねえぞ! こっちの機体も、いつガタが来てもおかしくねえんだからな…!」
竜馬「そうなる前にケリつけりゃいいだけの話だ! いくぞ、テメエら!」

命「周辺にインベーダーの反応無し」
甲児「ひとまず片付いたか…」
隼人「ああ、これで全部だと良いんだがな…」
〔通信のコール音〕
命「長官、あちらの軍の代表を名乗る方から通信が入っています」
大河「繋いでくれ」
夕呼「こちらは国連軍所属横浜基地副司令の香月夕呼です。そちらの代表の方は…?」
大河「GGG長官の大河です」
夕呼「ひとまずお互いの状況を確認した方がよいようですわね。あなた方がどこから来たのかも踏まえて」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

夕呼「なるほど…」「それでそのザ・パワーとゲッター線というふたつのエネルギーが衝突したことで、あなた方はこの世界に来てしまったと…」
大河「ええ、あくまで推測ではありますが…」
夕呼「もしかしたら、凄乃皇の自爆と反応炉が干渉し合った結果、相互に影響を及ぼしてしまった可能性もあります」
雷牙「お互い調べてみないことには何も分からないというわけじゃ」
夕呼「そうですわね。しかし、今話し合うべきは原因よりもこれからのことだとは思いますわ」「先ほどの話からすると、そちらに帰還する方法はないのでは?」
大河「そうですね。この世界に訪れたのも偶然ですし、ザ・パワーの影響もすでに失われた」「加えてZマスターとインベーダーの連戦によってほとんどの装備は使用不能」「今帰還方法を探るのは難しいと言わざるを得ません」
渓「次元の穴を開いた真ドラゴンも、私たちを置いてどこかに行っちまったみたいだしね…」
夕呼「でしたら、帰還方法が見つかるまで我々があなた方の後ろ盾となるのは如何でしょうか」
大河「それは…ありがたいのですが…」
隼人「まったくの善意というわけではあるまい」
夕呼「あなた方の技術提供と我々への協力というのは如何でしょうか」
竜馬「へ、そういう腹か」
夕呼「こちらの世界の状況は先ほどお話しした通りですわ」
大河「大変な状況だということは理解しております。BETAという地球外生命体による大規模地球侵攻…」「このままでは数年でこの世界は…」
夕呼「その通りですわ。だから、我々には手段を選んでいる余裕はありません」「先の戦闘であなた方の力は確認しました。あなた方の駆る機体であればBETAとも充分戦えますわ」「だから…」
竜馬「俺たちにも生命を懸けろと?」
夕呼「あなた方の戦力は誰もが手に入れたい代物。BETAや未知の敵以外にも使い道がありますもの」「私でなくてもいずれ誰かが接収しに来ますわ」「そうなる前に私たちが後ろ盾になってさしあげると提案しています。悪い話ではないと思いますわ」
竜馬「フ、いけすかねえ女だ」
武(無茶だ、夕呼先生。さすがそれは無茶だ)(いくら帰る方法がないと言っても、この世界の人間でもない)(そんな彼らに協力を要請するなんて)
甲児「少しいいですか、大河長官。俺は彼らと共に戦いたいです」
武「え…?」
大河「甲児君?」
甲児「俺は欲張りで、傲慢な性格です。たとえこの世界が、俺たちが守ると誓った地球とは違う並行世界だとしても…」「俺たちの後ろに力を持たぬ人々がいるなら救いたい!」「みんなの明日を脅かす敵がいるならば、この手でなぎ倒してやりたい!」「そして俺たちには、それを成し遂げるだけの力がある!! そうでしょう!!」
凱「甲児…」
大河「そうだな…。どの道、補給さえままならない今の状況では、この世界で生き延びることもできないだろう」「ここは香月副司令の提案に、乗せてもらおうじゃないか」
夕呼「感謝します、大河長官」
大河「ただし我々は軍隊ではありません。出来る限り協力しますが、有事の際には我々は我々の判断で動かせてもらいます」
夕呼「ええ、それで構いませんわ」

夕呼「まさかこんなにあっさり協力を受け入れてくれるとはね。言っといてなんだけど、自分でも驚きだわ」
武「自分たちの世界のことでもないのに、どうしてあんなに…」
夕呼「さぁね。何か真意があるかも知れないけれど、正直助かったわ」「インベーダーとの戦闘で帝国軍にも国連軍にも相当な被害が出た。あんたの不知火以外は全機損傷」「まさか速瀬たちまで負傷するのは想定外だったわ」
武「伊隅大尉が亡くなったばかりということもあって、速瀬中尉たちも相当悔しがっていましたよ」
夕呼「でしょうね今戦えるのはあんたたち、元207Bだけ。腕はともかく、何をするにも数が足りない」「こうして補充要員を確保できたのは、幸いだわ」
武「!? 補充要員ってまさか…!?」
夕呼「そのまさかよ。せっかく手に入れた戦力よ。私が手放すわけないでしょう」「追って部隊再編の通達があるから、よろしく頼んだわよ、白銀」
武「りょ、了解…」
【シナリオエンドデモ終了】


[出会うモノ]
【シナリオデモ開始】

榊「速瀬中尉たちが負傷して、部隊を再編するとは聞いていたけれど…」「臨時とはいえ、部隊長に任命されるなんて、形だけとはいえ、正直動揺しているわ」
珠瀬「榊さんなら大丈夫ですよ」
冥夜「そなたの力量が認められたのだ。気負わず己の力を信じればよい」
榊「ありがとう、先輩たちに笑われないように頑張るわ」
慧「ダメだったら速瀬中尉に報告」
榊「そうならないようにはするわよ」
美琴「とはいえ、大丈夫かな? 今日の訓練からあの人たちも参加するんだよね?」
珠瀬「ちょっと怖い空気でしたもんね」
榊「それは…」
武「大丈夫さ、委員長なら。これだけのクセ者揃いのチームをまとめようって言うんだ」「多少、濃いのが来たってなんてことはないさ」
榊「まったく…白銀は調子が良いんだから」
武(伊隅大尉や速瀬中尉がいなくなって、今、一番不安なのは委員長だ)(たまたちが不安がるのも最もだけど、今は少しでも委員長の不安を和らげてやらないとな)
〔歩み寄る足音〕
夕呼「ああ、ここにいたのね。今、ちょうど連れていくとこだったのよ」
凱「今日から一緒に戦わせてもらうことになる。よろしく頼む」
甲児「この世界の事情に関しては、色々と香月副司令に聞かせてもらった」
武(この人、前の通信で真っ先に応えていた…)
甲児「よろしくな」
〔画面、フラッシュ〕
甲児(!? なんだ…今のフラッシュバックは…!)
武(今の感覚は…!)
珠瀬「よかった、そんなに怖い人たちじゃないのかも」
竜馬「ずいぶん小せえ奴がいるな」
弁慶「こんな子まで戦うしかねえとはな」
隼人「お前らは少し下がってな。嬢ちゃんたちがビビっちまうだろうが」
夕呼「彼らの機体のデータは今シミュレータに組み込んでいる最中よ」「それが終わり次第、訓練に取りかかってちょうだい」
榊「了解!」
夕呼「ああ、それともうひとり別に補充要員を紹介しておくわ」
武「彼らとは別に…ですか…?」
夕呼「ええ、そうよ」「ほら、こっちへ来なさい」
〔歩み寄る足音〕
純夏「はい!」
武「…!」
純夏「鑑純夏少尉。ただいまを持って着任しました」
武(純夏…)
冥夜「彼女は…」
夕呼「説明が遅れてごめんなさいね。彼女はXG-70…凄乃皇の衛士として養成されていたの」「前回の無人機ではうまく行かなかったから、今後のことを考え次の作戦から、凄乃皇には彼女が搭乗することになるわ」「凄乃皇の戦争にはあんたたちとの連携が重要になるから。完璧にしておいてちょうだいね」
榊「了解!」
武(頼むってこういうことかよ…先生…)
純夏「………」
冥夜「タケル…」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

美琴「すごい戦果だよ! ハイヴ攻略を目的としたぶっつけの訓練で、ここまでお戦果を出せるなんて…!」
冥夜「うん、そうだな」「連携に関しては多くの課題が残されているが、どれも単機での火力に特化した機体。これなら望みも強く持てるというもの」
竜馬「ああ、だがここに入ってるデータはあくまで俺たちの機体が満足に動かせた場合のもんだ」
甲児「充分に修理も行えない今の状況じゃ、果たしてどれだけやれるか」
弁慶「要になるとすれば、おたくらの造った凄乃皇って機体になるだろうな」
純夏「私の…」
美琴「そうだよね。こないだハイヴを破壊した時だって凄かったもん」「今度は無人じゃなくなるのなら、作戦の成功率も高くなると思うよ」
純夏「そんなこと、ないよ」
武(純夏が普通に話している…。ちょっと前まで口でも聞けなかったのに…)(ここまで回復したと判断したから、純夏をこの部隊に…?)
榊「でも、よくこんな短期間であそこまで精密なデータを組み込むことができたわね」
渓「ミネルバがやったんだよ。香月副司令に彼女の能力を説明したら、是非頼むって」
ミネルバX「私の内部には元の世界の様々なデータがインプットされています」「フォトンコネクトでそのデータを送り込むぐらいならさほど、難しいことではありません」
慧「フォトン…?」
剴「ああ、言ってなかった。彼女はこう見えてもアンドロイドなんだよ」
武「え…?」
ミネルバX「私はマジンガーZをサポートする為に造られたアンドロイドなんです」
武「そんな…どう見ても人間なのに…」
美琴「確かにそれなら納得だねえ」
榊「ちょっと! 鎧衣! 驚愕の事実を前に納得早すぎじゃない!?」
純夏「人間じゃない…」
ミネルバX「…?」
武「どうした、純夏…?」
純夏「ううん、なんでもないよ」「あ…私、そろそろ副司令の所に行かないと…! すっかり忘れてた」
武「でも、このあとみんなでご飯でもって…」
純夏「ごめんなさい。私のことは気にしないでいいから!」「じゃあ、ごめんね! みんな…!」
〔走り去る足音〕
珠瀬「忙しいんだね、やっぱり」
武「純夏…」
ミネルバX「………
【シナリオエンドデモ終了】


[時巡りて]
【シナリオデモ開始】

武「純夏、いないのか?」
甲児「鑑少尉なら、留守だと思うぜ」
ミネルバX「先程、香月副司令とどこかに向かわれました」
武「ああ、あなたたちは確か…兜さんとミネルバさん…」
甲児「甲児でいいさ。歳だってそんなに変わらないんだろうし」
武「あ、ああ…じゃあ、オレもタケルで…」「ところで、ふたりはここで何を…?」」
甲児「副司令の手伝いだよ。一応、俺も研究者の端くれだからな。何か力になりたくて」「といっても、未だに信用されてないのか、任されるのは雑用ばかりだがな」
武「なるほど…。まあ、そういうことなら出直すよ。そのうち戻ってくるだろうし」
甲児「なら、ちょっといいか。あんたに聞きたいことがあるんだ」
武「ああ、オレも聞きたいことがあったんだ…」

甲児「そうか、じゃあやっぱり俺の思った通り…」「しかし、因果導体…。また難儀な物に巻き込まれたもんだな」
ミネルバX「因果導体…。並行世界の因果情報を相互に媒介してしまう存在…」「この世界で起きた事象は、タケルさんを起点に、あなたが元いた世界に流れ込んでしまう」「つまり、こちらの世界での誰かの死は、元の世界の誰かの死を招いてしまう…」
甲児「その上、元の世界に留まれば、白銀武に関する情報は虚数空間へと流出する」「お前の存在をみんなが忘れていくってわけか…」
武「ああ、実際それでオレは大事な人たちを…」
ミネルバX「でも、タケルさんを因果導体にした原因を消し去ることができれば、全ての事象は正しい形に戻すことができる」
武「ああ。だからオレはその為に…」
甲児「驚いたよ。そんな過酷な戦いをひとりで続けてる奴がいるなんて思わなかったから」
武「驚いたのはこっちだよ…。だって、オレと違ってあんたは自分でそんな運命を選んだんだろ」
甲児「最初は偶然だったけどな」
武「それでも、今の運命を選んだんだろ? どうしてそこまで…」
甲児「たぶん、お前が戦ってる理由とそんなに変わらないさ」「俺はただ目の前の人たちを救いたかっただけだ」「お前もそうだろう?」
武「ああ…! そうだな…!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

武「うおおぉぉぉぉーっ…!」
美琴「なんか今日のタケル、やけに気合が入ってるね」
榊「何か良いことあったのかしら…!」
武(…オレが戦ってきたのはこの世界を救いたいからだ…!)(今度こそ誰も犠牲にしないで済むように…! もっと力を…!)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

武「純夏はまだ戻ってきてないか…」
純夏「タケル…ちゃん…。どうしたの…?」
武「どうしたのって、お前の様子がおかしいから心配になって会いにきたんだろ」「いきなり色々と環境も変わったからさ」
純夏「そんなことで…。心配しすぎだよ、タケルちゃんは…ちょっと慣れない訓練で疲れてただけだよ」
武「そうか…。でも…」
純夏「ごめん、タケルちゃん。話なら後にしてもらえる?」「ちょっと疲れちゃってるから…ひとりで休みたいの」
武「ああ、悪い」
〔ハッチの開閉音〕

武「やっぱり、変だよな、あいつ…」
霞「白銀さん…」
武「霞…」
霞「純夏さんのことでいらしてたんですよね?」
武「ああ、ちょっと様子がおかしかったからさ…」
霞「また来てください。純夏さんを見ていてあげてください」
武「ああ、もちろんだ。だって、オレは…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

武「なんだ、この警報は…!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[招かれざるモノ]
【シナリオデモ開始】

榊「前橋付近に突然現れたインベーダーは、依然南下中。目標はこの基地だと思われる」「前回の戦闘で帝国軍の部隊は大木は被害を受けた為、支援をあてにできる状況ではないわ」「敵はBETA並みの数でこちらに近づいてきている。それでもなんとしても守り切るわよ」
冥夜「しかし、随分近づかれたものだな。もう少し早く気づいていれば別の手を打つこともできたろうに…」
弁慶「奴らには擬態能力がある。どうやらギリギリまでその辺の瓦礫にでも隠れてやがったんだろう」
竜馬「しかし、うかつだったぜ。あの時にまだ生き残ってた奴がいやがったとはな」
甲児「この短期間でここまでの数に増えるなんて…」
雷牙「恐らく奴らの体内に滞留していたザ・パワーの影響じゃろう」「本来ならあの膨大なエネルギーの奔流に巻き込まれすぐに息絶える所じゃったが、恐らくそれを乗り越える為に…」
竜馬「この期に及んで、奴らまた進化しやがったってのか!?」
鉄也「それであの数ってわけか」
猿頭寺「とはいえ、適応しようとしても限度はあるでしょう」「以前に超竜神が暴走した時のように、体内を巡るエネルギーに耐えきれず、いずれは自滅する可能性が高いです」
凱「だが、それを待っている間に、どれだけの被害が出るかは計り知れない」
武「それを聞いたら大人しく見ているわけにはいかないな」
甲児「ああ、そうだな。ザ・パワーを身にまとったインベーダー…今の戦力だけでどこまでやれるか」
竜馬「コーウェンとスティンガーの野郎め、面倒な置き土産を残して行きやがって…!」
武(凄乃皇はまだ起動できない。作戦はオレたちだけで行うしかないな)
冥夜「我々の不知火も修理が完了していない。以前よりもさらに厳しい戦いとなるだろうな」
鉄也「何…機体が100パーセントでないのなら、自分自身が200パーセントを出せばいいだけの話だ」
冥夜「ふむ、頼もしいな」
大河「聞いての通りだ、みんな! たとえ如何なる状況であろうと、奴らにこの世界を好きにさせることはできない!」「我々はA-01部隊・伊隅ヴァルキリーズと共に奴らの殲滅を行う!」「居住区域に被害が出る前にインベーダーを殲滅するのだ!」
凱「了解!」
武(冥夜たちの搭乗機は吹雪か…)(旧型の吹雪に、慣れないコンビネーションとなれば、みんなに掛かる負担はこれまで以上のものになる)(オレがなんとかしないと…)
冥夜「あまり気負い過ぎるでないぞ、タケル」
武「冥夜…?」
冥夜「そなたの考えそうなことなど、皆分かっておる」「我らの負担を考え、ひとりで戦おうというのだろう?」「だが、敵はほとんど交戦経験のない未知の敵。如何にとなたといえど、アレをひとりで相手にするのは容易ではなかろう」「我らを信じるがよい、タケル」
武「…分かった」
冥夜「………」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

甲児「ちっ…! さすがはザ・パワーだ…!  普段とはまるで別物だ…!」
榊「加えてこの数じゃね…」
慧「キリがない…!」
武(ダメだ、このままじゃ…! オレが少しでも奴らを引きつけないと…!)
〔バーニアの噴射音〕
榊「白銀、出過ぎよ!」
冥夜「タケル…! やはりそなたは…いや、致し方なし…か…!」
鉄也「気を抜くな! 後ろだ…!」
冥夜「! しまった…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕

冥夜「ぐっ…!」
月詠「無事か、御剣少尉!」
冥夜「月詠…中尉…!」「はっ! 中尉のおかげで機体は無事です」「しかし、何故、中尉がここに? 殿下の守護にこそ向かうべきでは…」
月詠「我々はまで横浜基地に駐留している。この状況を見過ごすわけにもいくまい」
巴「真那様、ご無事ですか」
月詠「問題ない! 貴様たちはヴァルキリーズを援護!」「私は白銀機を…ぐっ…!」
戒「真那様…!」
冥夜「月詠…! そなた、怪我を…!」
月詠「この程度、大した傷ではない! 敵はまだいる!」「余計なことを気にしている場合ではないぞ、少尉…!」
甲児「このままじゃ、被害が広がるばかりだ…」「一気にカタをつける方法を考えないと…」「奴らをおびき寄せる為の手段…。あるにはある…だが…」
竜馬「何を迷ってやがる、甲児!」
甲児「竜馬さん!」
竜馬「お前も思いついてやがるんだろう! 奴らを一網打尽にする手をよ!」
隼人「どう取り繕うと奴らは俺たちが連れてきちまったバケモンだ!」
弁慶「だったら、落とし前も俺たちなりのやり方でつけてやらねえとな!」
甲児「みんな…ああ、分かった! みんなの生命、俺が預かる!」
【シナリオエンドデモ終了】


[抗う力]
【シナリオデモ開始】

火麻「真ゲッターの炉心を暴走させる!?」
雷牙「バカな! そんなことをすれば真ゲッターは…いや、そもそもお前たち自身が…!」
弁慶「心配するな! 今の出力じゃ、奴らをおびき寄せるぐらいが関の山だ!」
竜馬「だが、それだけできれば充分! 目の前にうまそうな餌があると分かりゃ、俺たちに寄ってくるだろうよ!」
甲児「当然、炉心を暴走させれば、ゲッターは動けなくなる!」「だから、竜馬さんたちの守りは俺が引き受けます!」
大河「むう…!」
武(本気なのか…! そんなことをすれば、下手すりゃ死ぬかもしれないのに…!)
榊「それが今、できる最良かしらね…」
武「委員長…!?」
榊「どの道、このままじゃやられるだけ! 少しでも被害を減らせるのなら…!」
冥夜「うむ…! 彼らの覚悟には報いてみせる!」
凱「俺からも頼みます、長官!」
大河「分かった…! 頼んだぞ、みんな!」
竜馬「そうこなくっちゃなあ!」「頼むぞ、甲児!」
甲児「ああ…!」
竜馬「さあ、来やがれ! インベーダー共…!」
〔光の放射音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕

命「インベーダーが転身! ゲッターロボ、マジンガーZにの両機に向かって行きます!」
竜馬「悪いな、真ゲッター…。少しの間、お別れだ…」
甲児「竜馬さんたちは、俺が絶対に守ってみせる!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

榊「今よ! 敵が集中しているわ!」
珠瀬「はい! 絶対にみんなを殺させたりしません!」
甲児「うおおおぉぉぉー! くたばれ、インベーダァァァァ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

渓「親父…! ったく、無茶しやがって…!」
弁慶「すまねえ、心配かけたな!」
竜馬「今度こそインベーダーともケリがついたな…」
隼人「ああ、だが、その分の代償も大きかったな…」
慧「今回の戦闘で基地の戦力の半分が損耗…」
榊「私たちの吹雪も全機大破…。いよいよもって予備の機体がなくなったわね」
美琴「みんな怪我もなく帰ってこれたのが奇跡みたいな状況だね…」
冥夜「ああ…。月詠中尉の部隊も皆、負傷したらしい」
武「!? そんな…あの月詠さんたちまで…!」
冥夜「戦闘中に私をかばってな…」
武「! あの時か…!」
冥夜「幸い怪我は大したことないらしいが、しばらく戦闘には参加できんだろう」「不甲斐ないことだ…私のせいで…」
武「違う…。冥夜のせいじゃない」
冥夜「タケル…?」
武(月詠さんが冥夜をかばうような状況になったのは、あの時、オレが突出し過ぎたからだ…)(みんなを救う為に…誰も奪わせないと決めていたのにひとりで出しゃばった結果がこれか…)(また空回っちまったのか、オレは…!)
美琴「あれ? タケル、なんだか顔色が悪いよ?」「疲れたんじゃないの?」
慧「本当…少し休んだ方がいい…」
武「いや、オレは別に…」
珠瀬「そ、そうですよ~! ずっと最前線で頑張ってましたから」
榊「こっちのことはやっておくから、あんたは先に休んでなさいよ、白銀」
武「…でも…」
美琴「いいから、いいから…。ほら、行った行った」
〔歩き去る足音〕
冥夜「まったく、あの者は腕は立つのだが、こういう時は不器用だな」
榊「ほんとすぐに顔に出るわよね」
冥夜「本当はそなたが気にすることではないのだ、タケル」「もし誰かに責があるのなら、そなたにばかり頼ってしまう…我らの…」
榊「御剣…」

武「気を使われちまったかな、オレ…」「でも、甲児たちが生命を懸けなければこの基地自体が危うかった…」「そうなれば、純夏だって…」
純夏「お帰り、タケルちゃん」
武「純夏…」
純夏「みんな、やられちゃったんだってね…。基地内も大騒ぎだよ…」
武「ああ…。悔しいよな…オレにもっと力があれば…」
純夏「無駄だと思うよ、タケルちゃんじゃ…」
武「え…?」
純夏「だって、みんなあの程度の敵に苦戦しているんだもん。これじゃ話にならないよ」「やっぱり…私と凄乃皇さえあれば充分だよ」「私、副司令に頼んで部隊を再編をしてもらうよ。私ひとりで充分ですって」
武「お前、何を言って…」
純夏「だから、あなたはもう必要ないんだよ、タケルちゃん…?」
武「純…夏…?」

夕呼「今回の戦闘で、この横浜基地の被害は相当なものになったわ。今、ここを攻められたらさすがに終わりね…」「進化する敵…か…。可能性がゼロでない以上、何か手を打っておくべきでしょうね…」
【シナリオエンドデモ終了】


[触れ合う心]
【シナリオデモ開始】

武(どういうつもりなんだ…。急にあんなことを言い出して…。純夏の奴…)(オレがいらないって…今までオレがなんの為に頑張ってきたと…)
甲児「どうした、ヒドイ顔してやがんな? 前の戦いでどっかやられたのか?」
武「いや、そういうわけじゃないんだが…」「そっちこそ大丈夫だったのか? あんな無茶をして…」
甲児「サイボーグの良いところだよな。こういうとこはよ」
武「サイボーグ…か…」
甲児「なんだよ、思い詰めたような顔をして…」「もしかして、鑑少尉と何かあったのか?」
武「なんで、そのことを…」
甲児「今ちょうど御剣少尉とその話をしていてな。昨日、泣いてる鑑少尉を見かけたって…」
武「純夏が…? いや、そんなはずはない。だってオレは昨日、あいつに…」
甲児「図星か…」
武「情けないよな、この状況でこんなことなんか気にしたりしてさ」
冥夜「何を言う。そういう人間らしさがそなたの魅力だ」
甲児「俺にだって憶えがあるさ」「自分の大切な人。しかも、それが特に守りたい人間というなら、尚更だ…」
冥夜「鑑のこと、気になるようならば、本人に確かめてみるしかあるまい」
武「本人に…?」
冥夜「ここで探っていても埒があかぬだろう。納得がいかないのなら、直接問いただすべきだ」「その時に、結果を大人しく受け入れればいい」
武「………」
甲児「その結果、何を聞かされても受け入れる覚悟が必要だけどな」
武「覚悟か…」「そうだな…。この後の訓練が終わったら、純夏ともう一度話をしてみるよ」
冥夜「それがよかろう」
甲児「少しは気が楽になったみたいだな」
武「ああ、そうだな…」
冥夜「タケル、そなたはいつもひとりで抱え込もうとする」「だが、それは間違いだ。時には我らのことも頼るがよい」
武「冥夜…。分かった…ありがとう…」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

霞「どうしてあんなことを白銀さんに言ったんですか?」
純夏「………」
霞「白銀さんm気にしています」
純夏「霞ちゃんには関係ないよ…」
霞「関係なくないです…。だって、白銀さんと純夏さんは…」
純夏「関係ないって…」
〔歩み寄る足音〕
ミネルバX「そんなに無理をしてはいけません」
霞「ミネルバさん…」
ミネルバX「あなたの過去に何があったかは私は知りません」「しかし、その身体を観れば、、過酷な過去を抱えてしまっていることは想像できます」
純夏「私が人間でないことも…」
ミネルバX「知っています。誰にも話してはいませんが…」
純夏「………」
ミネルバX「あなたは優しい方なんですね。タケルさんや皆さんを遠ざける為に、あんなことを…」
純夏「………」
ミネルバX「でも、きっと無駄だと思いますよ」
純夏「無駄って…?」
ミネルバX「だってタケルさんはきっとまたあなたを迎えにきます」
純夏「どうして、、そんなことが分かるんですか?」
ミネルバX「彼は私の信じる方と似ています。ええ、その人はどんな世界でも受け入れ、その上で全てを救おうとする」「だから、同じ空気を持つ彼はきっと…」
純夏「でも、私は…」
〔走り寄る足音〕
武「純夏…」
純夏「タケルちゃん…」
武「純夏…少しだけ話したいんだ…時間、もらえるか?」
純夏「うん…」
霞「うまくいくでしょうか…」
ミネルバX「ええ、きっと彼ならば…」

夕呼「あら、珍しいわね、こんな所で…。私に何か用でも?」
冥夜「お願いがあります、香月副司令」
【シナリオエンドデモ終了】


[這い寄る闇]
【シナリオデモ開始】

武「まだ起きてたのか?」
甲児「ちょっと眠れなくてな。そっちはうまくいったのか?」
武「なんとか、かな…」「でも、やっとこの世界で本当に守らないといけないものが分かった気がするよ」
甲児「そうか…。なら、きっと…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

武「これはまた敵が…!?」
甲児「まだインベーダーが生き残ってたってのか!?」
〔走り寄る足音〕
霞「大変です…! 純夏さんの容態が…!」
武「純夏が…!?」
甲児「お前はひとまず彼女のところに行け! 俺は先に向かっている!」
武(どうしたんだ…! さっきまでは普通だったのに!)(いったい何が起きてるっていうんだ!)

夕呼「BETAの大深度地下侵攻…。佐渡島ハイヴの生き残りが今頃になって…」
ピアティフ「副司令! BETAの出現ポイントが出ました!」
夕呼「場所は…!?」
ピアティフ「予測される出現ポイントは旧町田市一帯です!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

鉄也「ヴァルキリーズは代替機の調整中で出撃が遅れる!」
甲児「ひとまず俺たちが先行して敵の足止めを行う!」
凱「シミュレーションでは何度もやったが、初めてのBETA戦だ! みんな、気をつけろ!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

純夏「何…誰なの…私を見てるのは…」「何…? 怖い…怖いよ…タケルちゃん…」「タケルちゃんっ…!!」

竜馬「ちっ…! これがBETAか…! とんでもねえ数だぜ!」「支援砲撃があるってのに、数がまるで減らねえ…!」
火麻「千、二千じゃ効かねえな、この数は…!」
弁慶「せめて號がいりゃあ、いや、真ゲッターがまだ使えればな…! 旧型ゲッターでどこまでやれるか…!」
隼人「泣き言を言うとは、老けたな、弁慶!」
弁慶「言ってろ…!」
命「各機、一次防衛ラインより撤退! 第三次防衛ラインまで撤退してください!」
鉄也「どうした!? 俺たちゃまだやれるぜ!?」
命「それが、第二次防衛ラインが敵の奇襲を受けて壊滅! BETAがこの基地に向かってきています!」
弁慶「なんだと…!?」

武「BETAが奇襲してきた…!? 突撃戦術しかしてこなかったBETAが今になってどうして…!?」「ふざけるなよ…! この基地には純夏がいるってのに…! 絶対奴らに手を出させるものか!」「みんながいない分はオレが…!」
榊「またひとりでつっ走ろうとしてあんたは…」
武「え…?」
冥夜「待っておったぞ、タケル」
【シナリオエンドデモ終了】


[護国の剣]
【シナリオデモ開始】

竜馬「ちっ…! もうこんな所まで近づかれてやがったのか!」
火麻「まずいぞ…! 敵が多すぎるな!」「現在、基地のゲートを充填封鎖しているが、これじゃあ硬化まで持ちそうにない…!」
〔レーダー反応〕
大河「なんだ…!?」
命「第2滑走路よりBETA出現! Bゲートに向かっています!」
弁慶「ここの真逆じゃねえか…! あっちの守りは手薄になってる…!」
大河「またしても陽動…。やはりBETAがこちらの動きを誘導している…」

武「どうしたんだ、みんな…基地の戦術機は全部…」
榊「御剣が頑張ってくれたのよ」
冥夜「正確には私ではない。香月副司令だ」「基地にある戦術機を使えるように手を回してもらった」
武「この基地にある戦術機…」「まさかっ…!?」
冥夜「ああ…武御雷だ…」
珠瀬「月詠中尉たちが使っていた機体は、コクピットブロックを換装すれば使えましたから」
慧「それを副司令がうまく手を回してくれた」
武「相変わらず無茶を…」
冥夜「私の機体に関しては分かっていよう」
武「ああ、でも…それはお前がずっと…」
冥夜「この状況だ、仕方があるまい。それに我々もそなたの足手まといにはなりたくないからな」
武「そんなことは…」
冥夜「違うというのなら、我々を信じてみせよ!」「己だけで背負うでない! よいな!」
武「冥夜…」「ああ、当然だ! オレたちでこの基地を守りきるぞ!」
冥夜「ああ、それでこそだ!」
榊「よし、みんな! 出撃よ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

鉄也「遅かったじゃねえか。全部倒しちまうところだったぜ」
榊「ちょっと遅れただけよ!」「Bゲートはこのまま私のたちで死守するわよ! これ以上、敵を基地の中に入れさせないで…!」
美琴「了解…!」

夕呼(御剣の提案に乗っておいて正解だったわね。武御雷を回しておけるのなら、もう少し時間は稼げる…)(でも、まだね…。恐らくBETAは進化している…。陽動作戦ならばこれで終わりではない)(正面ゲートを突破される前に、次の手を打たなければ…)
純夏「待って…ください…!」
夕呼「鑑…!?」「何やってるの!? まだ浄化処置は終わってないはずよっ!?」
純夏「…お話が……あります…」
「…全部分かったんです…今何が起こっているのか……どうしてこうなったのか…」「だから…話を聞いてください…!」
夕呼「鑑…」
【シナリオエンドデモ終了】


[暁の時]
【シナリオデモ開始】

甲児「次から次へと出てきやがる!」
竜馬「しつこさに関しちゃインベーダー以上だな…!」
弁慶「しかし、あの武御雷って機体の性能、なかなかのもんだが、それでも状況を覆すことはできん!」「何か手を打たなきゃジリ貧だぜ!」
〔通信のコール音〕
夕呼「白銀、榊、聞こえるわね?」
武「先生…!? どうしたんですか…!?」
夕呼「ここまでの動きから見て、BETAはまだ陽動を仕掛けてくる可能性が大きい」「そうなったら、いよいよこの基地は終わりよ。だから、そうなる前に先手を打つことにするわ」「時間がないから簡潔に説明するわ!」「敵はこの基地の地下にある反応炉に引き寄せられている」
鉄也「反応炉?」
夕呼「いわばハイヴの主電源よ。この基地はかつて横浜にあったハイヴをこのまま基地として使っているの」「今、この基地に攻めてきているのは佐渡島の生き残り」「BETAには帰巣本能があるというのが定説で、ハイヴ内で活動エネルギーであるG元素を補給している」「その供給源が反応炉だと言われているわね」
竜馬「つまり腹空かして飯にありつきたいってわけだ」
夕呼「逆に言えばG元素を他に発生させる物があれば、そちらに引きつけられるというわけ」
甲児「G元素を発生させる物…?」
夕呼「佐渡島の戦いを覚えているわよね?」「あの時も敵は凄乃皇のムアコック・レヒテ機関から発生するG元素に引き寄せられていた」「この基地にある凄乃皇を起動すれば、同様の成果が見込めるはずよ」
武「でも、凄乃皇はまだ…」
夕呼「あるのよ、別に。もうすぐ稼働できる物が」「ただし、その機体は複座型。分けるわね、あんたが必要なの」「至急、白銀はそこを離れて90番格納庫に向かいなさい」
武「作戦は分かりました。でも、今、オレがここを離れれば…」
夕呼「くだらないことで迷っている時間はない。急ぎなさい」
武「先生…!」
榊「行きなさい、白銀! ここなら私たちだけで大丈夫だから!」
冥夜「出撃前の約束、もう忘れたのか、タケル」「ここは我々がいれば充分だ! 早く向かうがよい!」
武「分かった…!」
〔バーニアの噴射音〕
甲児「頼んだぜ、タケル!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

武「これが凄乃皇…? だが、以前見た物よりも…」
霞「凄乃皇・四型。香月副司令が開発していた真のXG-70です」
武「霞…。その格好…」
霞「この機体は複座です。私も搭乗します」「そして…」
純夏「私もね。タケルちゃん…」
武「純夏…。大丈夫なのか、起きてて?」
純夏「なんてことないよ。それにみんなが頑張ってるんだから、私も頑張らないと!」「タケルちゃんの為にもね!」
武「純夏…」
渓「はい、そこまでそこまで! 作業の邪魔だから!」
武「な、なんだなんだ」
渓「なんだじゃないよ、こっちはここ数日ほとんど徹夜だってのに…!」
ミネルバX「この機体…まだ完成はしていなかったんです」「ただ戦力の低下とBETAの動きを怪しんだ副司令が彼らに協力を依頼して、なんとか稼働状態まで持って行けたんです」
武「そうか…」
剴「もう最後の仕上げが終わる! そうすりゃすぐに出られるぜ!」
雷牙「といっても動かすのがやっとと言ったところじゃがな」
渓「あんたらは中で待機してな!」
武「純夏…霞…。すまない、オレたちに力を貸してくれ」
霞「はい…」
純夏「うん…」
【シナリオエンドデモ終了】


[救世の力]
【シナリオデモ開始】

美琴「もう少し…! もう少しだけ粘れば…!」
珠瀬「タケルさんは必ず来る…!」
ピアティフ「メインゲート前に要塞級、および光線級が出現…!」
榊「そっちが本命ってこと!?」
甲児「ちっ…! まだか、タケル!」
〔通信のコール音〕
武「すまない、遅くなった…!」「今度こそ、オレがみんなを守る!」
榊「アレが凄乃皇?」
珠瀬「前に見たのと形が違う…」
夕呼「反応炉を停止させて! すぐに!」
〔通信の開く音〕
ピアティフ「BETAが凄乃皇に向かって転進していきます!」
夕呼「こちらの狙い通りね。第2滑走路にいる部隊に退避命令を出して」「白銀、荷電粒子砲を使いなさい。この状況を切り抜けるには他にないわ!」
武「了解!」
ピアティフ「荷電粒子砲、エネルギーの充填を開始」「第2滑走路の部隊、退避が完了しました!」
夕呼「今よ、白銀!」
武「いっけえええええぇぇぇーッ!!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕

竜馬「すげえ…! アレがこの世界の切り札…」
冥夜「見事だ、タケル!」
隼人「俺たちも負けてられん! 残敵の殲滅にかかれ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ピアティフ「BETAが撤退していきます!」
夕呼「追撃は不要よ。あとは海上の艦隊に任せればいい」
武「勝った…のか…」
霞「ええ、皆さんの勝利です…」
夕呼(でも、まだこれで終わりじゃない。鑑の情報が真実なら…ここからが本当の…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

竜馬「なんとか…横浜基地を守りきることができたな…」
榊「ええ…多大な損害を被ってしまったけれど、私たちは生き延びられたわ」
美琴「よく二度もこれだけの襲撃を切り抜けられたよね」
冥夜「ああ、タケルのおかげだ」
甲児「見せてもらったぜ、お前の戦い」
武「オレだけじゃない…。みんながいたからだ…」「でも…」
甲児「でも…?」
武「オレはやっと誰かを守ることができた…」
甲児「ああ、そうだな…」
霞「言わなくていいんですか、これからのこと?」
純夏「うん…、もちろんタケルちゃんに全てを話すよ」「でも、今はタケルちゃんの嬉しそうな顔を見ていたいんだ」「私たちにはもう時間が残されていないけど、今だけは…」
霞「分かりました…」
【シナリオエンドデモ終了】


強敵イベント「未来への選択」


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