イベント
悩乱・お姉ちゃん忍法帖!
[私の形]
【シナリオデモ開始】
ベルタ(※新Pスーツ)「セイ! セイ! とりゃあっ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベルちゃん、頑張って。あと50回でお昼の素振りは終わりよ」
ベルタ(※新Pスーツ)「うおおおお! ここからが我の本気だああああ!」
ジギー「まだ、50回のあるのか。随分と長いな…」
ドルテ(※新Pスーツ)「隊長、横になってないで、ちゃんとベルちゃんの素振りを見てください」
ジギー「横になりながら、ちゃんと見てるっての」
ドルテ(※新Pスーツ)「それはちゃんととは言いません」
ジギー「横だろうが縦だろうが、変わりゃしねえだろ?」
ドルテ(※新Pスーツ)「隊長…?」
ジギー「へいへい、わかりましたよっと」
ドルテ(※新Pスーツ)「はい、よくできました」
ジギー「ったく、俺はガキかっての…」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベルちゃん、もう少しよ」
ジギー「そういや、ドルテ。お前のメルスギアのコンセプトは決めたのか?」
ドルテ(※新Pスーツ)「それなんですけど、防御に特化した機体にしてもらおうかと思ってるんです」
ジギー「ほう、防御型ね。その理由は?」
ドルテ(※新Pスーツ)「生命に代えてもベルちゃんを守るために、決まってるじゃないですか」「もちろん、他のみんなのこともちゃんと守りますよ」
ジギー「生命に代えてもか…」
ドルテ(※新Pスーツ)「私、何か変なことでも言いましたか?」
ジギー「そろそろかとは思ってたところだ」
ドルテ(※新Pスーツ)「そろそろ?」
ジギー「ドルテ、今日はお前の訓練をするぞ」
ドルテ(※新Pスーツ)「ええと、それはいいんですけど、機体のコンセプトと何の関係があるんですか?」
ジギー「あるかもしれねえし、ないかもしれねえ」「まあ、やってみてのお楽しみってところだな」
ドルテ(※新Pスーツ)「どういうことなのかしら…?」
ジギー「ベルタ、素振りは終わりだ」
ベルタ(※新Pスーツ)「なに!? 素振り千回まで、あと10回なんだぞ!」
ジギー「あと10回なら、誤差の範囲だろうが」
ベルタ(※新Pスーツ)「ええ!?」
ジギー「いいから、こっちを手伝え」
ベルタ(※新Pスーツ)「まったく、なんなんだ…。師匠がやれって言うから、やっているのに…」
〔歩み寄る足音〕
ジギー「というわけで、これからドルテの訓練を始めるにあたり、ベルタ」
ベルタ(※新Pスーツ)「なんだ、師匠?」
ジギー「お前のことを殺しに行く」
ベルタ(※新Pスーツ)「ふぁ!?」
ドルテ(※新Pスーツ)「ど、どういうことですか…?」
【シナリオデモ終了】
[ベルタ絶対防衛線]
【シナリオデモ開始】
ベルタ(※新Pスーツ)「………」
ドルテ(※新Pスーツ)「大丈夫、ベルちゃん?」
ベルタ(※新Pスーツ)「あ、ああ…」「師匠に殺しに行くと言われた時は驚いたが、そういう内容の訓練だったとはな…」
ドルテ(※新Pスーツ)「隊長ったら、本当に言葉が足りないわよね」「お姉ちゃんびっくりし過ぎて、隊長のこと森の中に埋めそうだったわ」
ベルタ(※新Pスーツ)「どんな驚き方なんだ、それは!?」
ドルテ(※新Pスーツ)「しー。ベルちゃん、静かに。隊長はどこから襲ってくるかわからないから、なるべく気配は消しておかないと」
ベルタ(※新Pスーツ)「…我が大きな声を出したのは、姉ちゃんのせいだろうが」「それにしても、どこに師匠がいるのか全くわからんな…」「突然現れて我を殺しに来ると言っていたが、こうも視界が悪いと防ぎようがないぞ…」
ドルテ(※新Pスーツ)「大丈夫、お姉ちゃんがこの木の枝で、ベルちゃんをちゃんと守ってあげるから」
ベルタ(※新Pスーツ)「そんなもので本当に守れるのか…?」
ドルテ(※新Pスーツ)「隊長の武器も木の枝なんだから、問題はないはずよ」
ベルタ(※新Pスーツ)「一応、我もいい感じの枝を装備しておくか…」
〔空を舞う音〕
ドルテ(※新Pスーツ)「…!」
ベルタ(※新Pスーツ)「この音…頭上か!?」
ドルテ(※新Pスーツ)「違うわ、ベルちゃん!」
ジギー「そっちは、ダミーだ」
ベルタ(※新Pスーツ)「なにっ!?」
ジギー「もらった!」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「そうはさせません!」
ジギー「こいつを受けとめるとは、やるじゃねえか」
ベルタ(※新Pスーツ)「木の枝同志なのに、いま、カキーンって鳴らなかったか!?」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベルちゃん、下がって!」
ベルタ(※新Pスーツ)「いや、いま金属音が…」
ジギー「遅ぇんだよ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「えっ…?」
ジギー「あんだけ言ってたんだ、お前がベルタを守ることは最初からわかってた。だから、俺はベルタを狙いにいったんじゃねぇ」
ドルテ(※新Pスーツ)「それって…」
ジギー「俺の狙いは初めからドルテ、お前だ」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「うっ…」
ベルタ(※新Pスーツ)「だから、音!? どうなっているんだ、その枝は!?」
ジギー「うるせえっての」
〔画面、フラッシュ〕
ベルタ(※新Pスーツ)「あいたっ!?」
ジギー「これで、お前は頭をかち割られて死亡だ」
ベルタ(※新Pスーツ)「ぐぬぬ…」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベル、ちゃん…」
ジギー「残念だったな。生命に代えて守ることができなくて」
ドルテ(※新Pスーツ)「………」
ドルテ(※新Pスーツ)「うっ…」「ううん…」「ここは…」「そうだったわ、隊長に負けて、ベルちゃんを守れなくて…!?」「ベルちゃん! ベルちゃん、どこ!?」「…いない。ベルちゃんも隊長も…」「ふたりともどこに行っちゃったのかしら」「あら…これは手紙?」
ジギー(※画面オフ)『ベルタは預かった。4時間後にこいつの処刑を開始する。助けたかったら、それまでに取り戻しい来』「あらあら…。隊長ったら、場所を掻いてないじゃない。まったく困った人ね」「太陽が西に傾き始めてるってことは、1時間くらい寝てたみたいね」「ということは、残り3時間。ちょっと急がないと駄目みたいね」
【シナリオデモ終了】
[ベルちゃんは渡さない]
【シナリオデモ開始】
ジギー「1時間半か。そろそろ、目を覚ましてる頃かもな」
ベルタ(※新Pスーツ)「なあ、師匠」
ジギー「どうした、不機嫌そうな声を出して」
ベルタ(※新Pスーツ)「姉ちゃんを昏倒させたのは、さすがにやり過ぎだと思うぞ…」
ジギー「今更だな、おい」
ベルタ(※新Pスーツ)「言おうか言うまいか、ずっと考えていたのだ」
ジギー「しょうがねえだろうが。あれくらいやらないと気付きそうにもないからな」
ジギー「というか、そもそもお前が隙を見せなかったら、ドルテが倒されることもなかったんだがな」
ベルタ(※新Pスーツ)「あ、あれは、上で音が鳴ったせいで!」
ジギー「あんな初歩中の初歩の罠に引っかかるか、普通?」
ベルタ(※新Pスーツ)「うっ…」
ジギー「いつも言ってんだろうが。辺りを注意深く観察しろって。お前、修行をサボってんじゃねえだろうな?」
ベルタ(※新Pスーツ)「ま、真面目にはやってる…」
ジギー「ったく…」「まあ、お前のことは後回しだ。いまはドルテを噛み合わせてやらないとな」
ベルタ(※新Pスーツ)「噛み合わせる?」
ジギー「ここらで一度、ドルテの本気ってのを見せてもらおうじゃねえか」
ベルタ(※新Pスーツ)「ちょっと待て、師匠。姉ちゃんに何をしたんだ…?」
ジギー「何もしちゃいねえ、置手紙をしてきただけだ。ベルタをp数時間後に処刑するってな」
ベルタ(※新Pスーツ)「そ、それは冗談になってないぞ、師匠! そんなことをしたら、姉ちゃんが殺しに来る!」
ジギー「ハッ、殺しに来るってか。それこそ、望むところだ」
ベルタ(※新Pスーツ)「言ってる場合か! すぐに止めに行かないと!」
ジギー「もう、手遅れみたいだがな」
ドルテ(※新Pスーツ)「はああああああっ!」
ベルタ(※新Pスーツ)「ね、姉ちゃんが空から降ってきた!?」
ジギー「慌てんな。木の上に潜んでこっちの隙を伺ってただけだ」
ドルテ(※新Pスーツ)「あらあら。一撃で仕留めたつもりだったんですけど」
ジギー「そんな殺気剥き出しの攻撃に当たる程、耄碌しちゃいねえよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「残念です」
ジギー「それにしても、よくこの場所がわかったじゃねえか」
ドルテ(※新Pスーツ)「ここを辿れるように親切に痕跡を残してくれていましたから」
ジギー「わかりやすくしたつもりはねえよ。その観察眼は褒めてやる」
ドルテ(※新Pスーツ)「そういうのは別にいいんです。だから、ベルちゃんを返してください」
ベルタ(※新Pスーツ)「お、落ち着け、姉ちゃん。これはあくまで訓練でだな…」
ドルテ(※新Pスーツ)「安心して。ちゃんとお姉ちゃんが助けてあげるから」
ベルタ(※新Pスーツ)「いや、そうじゃなくて…」
ジギー「助けたいなら、早く俺を倒せよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「わかりました。そうさせてもらいますね」
ベルタ(※新Pスーツ)「消え…」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジギー「そこか!」
ドルテ(※新Pスーツ)「あらあら…」
ジギー「いきなり背後に現れるとは、どんな手品を使ってやがるんだ?」
ドルテ(※新Pスーツ)「手品じゃありませんよ」
ジギー「だったらなんだってんだ」
ドルテ(※新Pスーツ)「忍法です」
ベルタ(※新Pスーツ)「忍法!?」
ジギー「こんな技を隠してやがったとはな。しかも、的確に左側を突いてきやがるとは悪くないじゃねえの!」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「戦いの最中に笑みを浮かべるなんて、随分と余裕があるみたいですね」
ジギー「そう見えるか?」
ドルテ(※新Pスーツ)「ええ」
ジギー「正解だ」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「くっ!?」
ジギー「おいおい、後ろをとっただけで終りってわけじゃねえだろ? 次の技を見せてみろよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「その必要はないです」
ジギー「なんだと?」
ドルテ(※新Pスーツ)「逃げて、ベルちゃん!」
ベルタ(※新Pスーツ)「へっ?」
ドルテ(※新Pスーツ)「早く!」
ベルタ(※新Pスーツ)「お、おう…!」
〔走り去る足音〕
ジギー「なるほど。ベルタから俺を引き離したってわけか。それで、このあとはどうする?」
ドルテ(※新Pスーツ)「ここで、隊長を道連れにします」
ジギー「足止めじゃなくて、道連れかよ」「自爆でも仕掛けるってか。まさに、生命に代えてってわけだ」「けどな、その程度の覚悟じゃ俺すら倒せねえよ…」
ドルテ(※新Pスーツ)「えっ…?」
〔人の倒れる音〕
ドルテ(※新Pスーツ)(私、いつの間にやられて…)
ジギー「それでもって、逃がすかよ!」
ベルタ(※新Pスーツ)「ハッ、ハッ…あいた!?」
ジギー「おー、見事に脳天直撃だな」
ベルタ(※新Pスーツ)「ずるいぞ、武器を投げるなんて! 刀は武士の魂じゃないのか!」
ジギー「投げちゃいけないなんてルールはねえし、俺は武士でもねえ」「そもそも、こいつは刀じゃなくて木の棒だ」
ベルタ(※新Pスーツ)「ぐぬぬ…」
ジギー「どうだ、ドルテ。俺が火星でやったことと同じ結果になったな」「もっとも、俺は死ぬつもりなんか、さらさらなかったがな」
ドルテ(※新Pスーツ)「………」
ジギー「まだ時間は残ってる。身体が動くようになったら、最後のチャンスを活かしに来るんだな」「ほら、行くぞベルタ」
ベルタ(※新Pスーツ)「う、うむ…」
〔歩き去る足音〕
ドルテ(※新Pスーツ)「ベルちゃん…」
【シナリオデモ終了】
[無理じゃない]
【シナリオデモ開始】
ドルテ(※新Pスーツ)「いまの私じゃ隊長に勝つことは出来ない。でも、なんとしてでもベルちゃんを救いたい」「ねえ、どうしたらいいの?」
〔歩み寄る足音〕
ドルテ(※新Pスーツ)「やっぱり、狙撃するしかないんじゃないかしら?」
ドルテ(※新Pスーツ)「でも、それってルール違反じゃない?」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベルちゃんの生命がかかってるんだから、ルールなんて気にしてる場合じゃないわ」
ドルテ(※新Pスーツ)「とはいえ、隊長のことだから、その辺りの対策はしていそうよね」
ドルテ(※新Pスーツ)「1発目を外せば、姿を隠してしまうでしょうから当てることは難しくなるわね」
ドルテ(※新Pスーツ)「どうやって当てるか。それが問題ね」
ドルテ(※新Pスーツ)「みんな、お茶が入ったわよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「あら、美味しそう」
ドルテ(※新Pスーツ)「クッキーもあるから、休憩にしましょう?」
ドルテ(※新Pスーツ)「わかったわ」
〔歩み寄る足音〕
ベルタ(※新Pスーツ)「休憩なんて、してる場合じゃないだろう」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベ、ベルちゃん?」
ドルテ(※新Pスーツ)「なんで、ここに…」
ベルタ(※新Pスーツ)「なぜかと問われれば、こう答えるしかあるまい」「姉ちゃんが自分の脳内会議に、我を呼んだからだ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「お姉ちゃんの愛が、ベルちゃんに届いたってことね?」
ベルタ(※新Pスーツ)「いや、そういうことではないと思うが…」
ドルテ(※新Pスーツ)「ううん、きっとそうに違いないわ」
ベルテ(※新Pスーツ)「とにかく、そんなことはどうでもいい!」「姉ちゃんは、もっと自由にやるべきだ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「自由?」
ベルタ(※新Pスーツ)「そう、自由だ。自分でも我に囚われすぎていると、思わないか?」
ドルテ(※新Pスーツ)「そんなこと、ないと思うけど」
ベルタ(※新Pスーツ)「なら聞くが、姉ちゃんは自分の意志で師匠と戦いたいと思っているのか?」
ドルテ(※新Pスーツ)「戦いたいとは思わないけど、そうしないとベルちゃんを助けられないでしょ?」
ベルタ(※新Pスーツ)「これは訓練だ。本当に我が死ぬわけではない。だから、見捨てたところで何の問題もあるまい」
ドルテ(※新Pスーツ)「そんなわけにはいかないわ。たとえ、ごっこだとしても、ベルちゃんが死んじゃうなんて耐えられないもの」
ベルタ(※新Pスーツ)「それが囚われているというんだ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「ううーん?」
ベルタ(※新Pスーツ)「そもそも、ソリスに入ったのだって、我を追いかけて来たからではないか」「姉ちゃんはいつもそうだ。我のために、もう無理はしないでくれ」
ドルテ(※新Pスーツ)「それは違うわ。お姉ちゃん、無理なんてしてない」「確かにソリスに入ったのはベルちゃんが切っ掛けだったけれども、あそこにいるのは私の意志だから」
ベルタ(※新Pスーツ)「本当か?」
ドルテ(※新Pスーツ)「ええ、本当よ。大変なこともたくさんあるけど、みんなといるのはとっても楽しいから」「それに、やり残していることもある」
ベルタ(※新Pスーツ)「それでも、師匠と戦いたいと思ってないんだろう?」
ドルテ(※新Pスーツ)「そうね。お姉ちゃん、争いは苦手だから。けど、無理は本当にしていないの」「だから、お姉ちゃん戦う。大切なベルちゃんを失いたくないから」
ベルタ(※新Pスーツ)「それは、我だって同じだ」
ドルテ(※新Pスーツ)「えっ…?」
ベルタ(※新Pスーツ)「我も姉ちゃんを失いたいとは思わない」
ドルテ(※新Pスーツ)「ベルちゃん…」
ベルタ(※新Pスーツ)「だから、姉ちゃんが本当にやりたいと思うことをやって欲しい」
ドルテ(※新Pスーツ)「でも…」
ベルタ(※新Pスーツ)「それに、いつまでも守られているだけの我ではない。もっと頼りにしてくれ」
ドルテ(※新Pスーツ)「そうね…」「うん。ありがとう、ベルちゃん。お姉ちゃん、できるだけ頑張ってみるね」
ベルタ(※新Pスーツ)「姉ちゃんが本気でやろうと思ったら、無理なことなんてなにもない。我はそう信じてる」「だから、頑張れ」
〔画面、発光〕
ドルテ(※新Pスーツ)「………」「頑張れ、か」「お姉ちゃん、頑張るからね」
【シナリオデモ終了】
[忍法VS]
【シナリオデモ開始】
ジギー「タイムリミットまで、あと3分。来るなら、このタイミングか…」「ベルタ、そろそろ準備しとけよ」「ベルタ?」「おいおい、いねえときたか…」
ベルタ(※新Pスーツ)「おい、姉ちゃん! もう師匠が気付いたぞ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「とにかく、私のあとについて走って」
ベルタ(※新Pスーツ)「わかった」
ジギー「俺に気配を感じさせず連れ去るなんざ、やってくれるじゃねえか」「kどな、それで逃がしちまうほど、俺は甘くはねえぞ」
〔スイッチを押す音〕
ジギー「なにッ!?」
〔爆発音〕
ベルタ(※新Pスーツ)「なんだ、今の音は!?」
ドルテ(※新Pスーツ)「私が仕掛けた罠が作動しただけよ」
ベルタ(※新Pスーツ)「罠…」
ドルテ(※新Pスーツ)「これでやられてくれたら、いいんだけど」
〔爆発音〕
ベルタ(※新Pスーツ)「なんだか、音が近付いてきてないか…?」
ドルテ(※新Pスーツ)「どうやら、ダメだったみたいね」
ベルタ(※新Pスーツ)「なに!?」
ジギー「罠を仕掛けてたのは良かったが、俺を誘い込むにはあざと過ぎたな」「ここまであからさまだと、引っ掛かる方が難しいぞ」
ベルタ(※新Pスーツ)「来てる来てる来てる!」
ドルテ(※新Pスーツ)「………」
ジギー「さて、捕まえさせてもらおうか!」
ベルタ(※新Pスーツ)「…!」
〔スイッチを押す音〕
ベルタ(※新Pスーツ)「いま、なんか踏ん…」
ジギー「チッ!?」
〔空を舞う音〕
ベルタ(※新Pスーツ)「のわあああああ!?」
ジギー「ベルタごと、罠にかけようってか? 随分と思い切ったことを考えるじゃねえかよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「でも、そのおかげで、ベルちゃんは網に入って遥か頭上に。これって、無事に逃がしたことになりませんか?」
ジギー「ならねえな」「ベルタはいま身動きが取れない状態だ。つまり、お前を倒せば、無抵抗なベルタを簡単に捕まえることができる」………」
ドルテ(※新Pスーツ)「そうでしょうか?」
ジゴー「そんなにやりたくねえか?」
ドルテ(※新Pスーツ)「隊長は敵じゃないですから」
ジギー「今は敵だ」
ドルテ(※新Pスーツ)「なら、仕方がありませんね…」「倒させてもらいます」
ジギー「ハッ、倒すってか。面白ぇ、どこからでもかかってきな」
〔空を舞う音〕
ジギー「チッ、またその妙な手品か!」
ドルテ(※新Pスーツ)「手品じゃありません。お姉ちゃん忍法、隠れ身の術です」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジギー「なんだそりゃ!」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ「そしてこれが、お姉ちゃん忍法、槍雨の術です」
〔空を舞う音〕
〔スイッチを押す音〕
ジギー「なにッ!?」
ベルタ(※画面オフ)「ひい!?」
ドルテ(※新Pスーツ)「あらあら、完璧なタイミングだったのに」
ジギー「地面から槍を打ち出してくるとは、マジで殺しに来やがったな…」
ドルテ(※新Pスーツ)「そうでもしないと、勝てませんから」
ベルタ(※画面オフ)「おい、姉ちゃん! 我も巻き込まれてるぞ!」「戦うなら、もっと遠くで戦え!」
ドルテ(※新Pスーツ)「大丈夫よ、ベルちゃん」「ベルちゃんが頼りにしろって言ってくれたらから、お姉ちゃん、頼りにして頑張るから」
ベルタ(※画面オフ)「な、なんの話だそれは…?」
ドルテ(※新Pスーツ)「だから、頑張って避けてね」
ベルタ(※新Pスーツ)「できるかぁぁぁぁ!」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「こっちですよ、隊長」「ほらほら、こっちです」
ジギー「今度は分身だと…。いよいよ、人外の技を使いやがって…」
ドルテ(※新Pスーツ)「来ないなら、こっちから行きますよ」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジギー(ドルテのやつ、気配がどんどん希薄になってやがる…)(いままでベルタの囮になるため、あえて気配を出してたってわけかも付き合ってあげますから)「前々から感じちゃいたが、こいつは紛れもない、天才だ」
ドルテ(※新Pスーツ)「そっちに行くと危ないですよ?」
ジギー「なに!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔空を舞う音〕
ジギー「目潰しに重ねて、矢まで放ってくるか、普通!?」
ベルタ(※画面オフ)「だから、我を掠めてるって!」
ドルテ(※新Pスーツ)「隙ありです!」
ジギー「くっ!」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「これも届きませんか」
ジギー「しゃらくせぇ真似してくれやがって…」
ドルテ(※新Pスーツ)「それじゃあ、一斉発射しちゃいましょうか」
ベルタ(※画面オフ)「や、やめろ、姉ちゃん…」
ジギー「鬼かよ、てめえは…」
ドルテ(※新Pスーツ)「これも、ベルちゃんを助けるためですから」
〔スイッチを押す音〕
〔空を舞う音〕
ジギー「しかも、足元だと!?」
ベルタ(※画面オフ)「巻き込まれる! 巻き込まれるっ!」
〔空を舞う音〕
〔空を舞う音〕
〔空を舞う音〕
ジギー(待て…なんだ、この罠の軌道は…。俺を狙うにしちゃ、あまりにも雑過ぎる)(いや、これは俺を狙ってるのか? むしろ、狙ってるのは俺よりも奥…)(俺の頭上か!?)
ベルタ(※画面オフ)「覚悟しろ、師匠!」
ジギー(なるほど。ベルタのかかった網を切るためってことか。けどな…)「そんな大声出してちゃ、意味ねえよ」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベルタ(※新Pスーツ)「いや、我らの勝ちだ」
〔走り寄る足音〕
ドルテ(※新Pスーツ)「これで、詰みです」
ジギー「勝手に終わらせるな! 来ることがわかってりゃ、いくらでも対処できんだよ!」
〔剣の交わる音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジギー「はぁ!? なんでドルテが丸太に…」
ドルテ(※新Pスーツ)「お姉ちゃん忍法、変わり身の術です」
ジギー「ふざけやがって…」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドルテ(※新Pスーツ)「成敗」
ジギー「負けだ負けだ。俺の負けだよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「これで、ベルちゃんは無事救出ですね」
ベルタ(※新Pスーツ)「事前に聞かされていたとはいえ、かなり生命の危険を感じたがな…」
ドルテ(※新Pスーツ)「ありがとう、ベルちゃんのおかげよ」
ベルタ(※新Pスーツ)「いや、姉ちゃんが頑張った結果だ」
ジギー「どうだ、この訓練でなにか掴めたか?」
ドルテ(※新Pスーツ)「まだ、よくわからないですけど、守りたいと思うなら、まずは自分が生き残らなきゃいけないって理解しました」
ジギー「そうか」「よし、戻って飯にするか」「今日は俺を倒した褒美に、俺が飯を作ってやろう」
ベルタ(※新Pスーツ)「げっ、師匠のご飯はあんまり…」
ジギー「ああ、なんだと? 俺が作ってやるって言ってんだから、ありがたく食いやがれ」
ドルテ(※新Pスーツ)「ふふっ、楽しみね」
ジゴー「そうだ、ドルテ。明日からお前の修行も開始する。ちゃんと準備しておけよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「はい、わかりました」
【シナリオデモ終了】
[訓練の先へ]
【シナリオデモ開始】
グーニラ「あのさあ、ひとつ言わせてもらってもいいかい?」
ジギー「どうしたんだ、藪から棒に」
グーニラ「遠いよ、ここ…。いや、フローリア君の家も大概だけど、ここは輪をかけて遠いわ…」
ジギー「しかたないだろうが。人目に付かない場所でやるしかねえんだから」
グーニラ「早くゴタゴタを解決してくれないかなぁ」
ジギー「俺もそうは思うが、まあ、無理だろうな」
グーニラ「無理かなぁ」
ジギー「無理だ」
グーニラ「まったく、これだから大人ってのは…」
ドルテ(※新Pスーツ)「博士、隊長。お茶を淹れてきましたよ」
グーニラ「うう、ドルテ君の優しさが身に染みるよ…」「あっ、この紅茶、滅茶苦茶美味しい!」
ジギー「それで準備はできたのか、博士?」
グーニラ「誰に物を言ってるんだい、ジギー。天才のこの私が調整しているんだ。終わらないはずがないだろうが」
ジギー「天才と準備は関係ねえだろ…」
グーニラ「あるんだよ!」「って、そんなことはどうでもいい。見たまえ、私の新たな娘、メルスギア・ジャウルの雄姿を!」
ドルテ(※新Pスーツ)「これが、私の専用機なんですね」
グーニラ「そうだとも。防御特化型メルスギア。それが彼女、ジャウルだ」「ドローンシールドを装備した彼女は、まさに鉄壁の要塞と言っても過言ではない」「どんな攻撃からも、仲間を守ってくれるだろう!」
ドルテ(※新Pスーツ)「あの火星で遭遇した機体の攻撃からもですか?」
グーニラ「うーん…たぶん」
ジギー「そこは曖昧なんだな」
グーニラ「ところでなんだけど、なんでベルタ君が縄でグルグル巻きにされてるの?」
ベルタ(※新Pスーツ)「………」
ジギー「ドルテの訓練のためだ」
グーニラ「どういうこと?」
ジギー「つまりベルタは人質で、こいつを守りながらドルテは戦うってわけだ」
グーニラ「けど、ベルタ君、生身じゃん」
ジギー「あのなあ、博士。人質を機体に乗せておく馬鹿がいると思うか?」
グーニラ「まあ、いないとは思うけど」
ジギー「だろ?」
ベルタ(※新Pスーツ)「冷静になって考えろ、師匠。前の訓練は木の枝だったから良かったが、機体で攻撃されたら流石に死ぬぞ…」
ジギー「安心しろ。峰打ちにしてやるから」
ベルタ(※新Pスーツ)「それでも、潰れて死ぬわ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「大丈夫、私が絶対に守るから」
ベルタ(※新Pスーツ)「…絶対だぞ?」
ドルテ(※新Pスーツ)「うん」
ベルタ(※新Pスーツ)「絶対の絶対だからな?」
ドルテ(※新Pスーツ)「絶対の絶対よ」
ベルタ(※新Pスーツ)「わかった。我は姉ちゃんを信じる」
グーニラ「わかっちゃうんだ…。大丈夫なのかな、これ…」
ジギー「無茶はしねえよ」
グーニラ「だったらいいけど」「それじゃあ、始めようか」
ドルテ(※新Pスーツ)「はい…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ドルテ(※新Pスーツ)「守ることは、生きること」「そんな当たり前の話を理解していなかったなんて、私ってまだまだよね」「だから、半人前の私と生まれたばかりのあなた。これからは二人三脚で、成長していきましょ」「ソリスのみんなを…ベルちゃんを守るため。そして、私たちが生き残るために」「ドルテ・ドリーセン。メルスギア・ジャウル、始めます」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
グーニラ「うぅ…。また、ハインヘルム・ウーラを壊して…」
ベルタ(※新Pスーツ)「い、生きた心地がしなかったぞ…」
ジギー「生きてるんだから、良かったじゃねえか」
ベルタ(※新Pスーツ)「そういう問題ではない!」
ジギー「しかし、自分も仲間も守るためとはいえ、だいぶ攻撃の方向も伸ばしたな」
グーニラ「攻撃は最大の防御っていうしね。それに、ドルテ君の忍術を再現できるよう、色々とギミックも積み込んでるんだよ」
ドルテ(※新Pスーツ)「あらあら、だったら使えば良かったかしら」
グーニラ「まあ、それは後のお楽しみってことで」
ジギー「だな」「よし、これでここでの修行は終わりだ」
ベルタ(※新Pスーツ)「ということは…?」
ジギー「戻るんだよ、ソリス基地に」
ベルタ(※新Pスーツ)「おお! これで柔らかい布団で眠れるぞ!」
ドルテ(※新Pスーツ)「大きなお風呂にも入れるわ」
ジギー「何をはしゃいでやがんだ。戻ったらここよりも過酷な訓練が待ってるから、覚悟しておくんだな」
ベルタ(※新Pスーツ)「お、おう…」
ドルテ(※新Pスーツ)「それでも楽しみだわ。みんなとまた会えるのが」
グーニラ「アヤメ君とフローリア君も、もう少ししたら戻ってくる予定だ。そうしたら、ようやく全員集合だね」
ジギー「それじゃあ、帰る準備をするか」
ドルテ(※新Pスーツ)(ようやくここで、仕切り直しね。今度こそ守ってみせるわ、必ずみんなを)
【シナリオエンドデモ終了】
● イベント「脳乱・お姉ちゃん忍法帖!」
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。