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強敵イベント
じぶんらしくあるために

[ながれるままに]
【シナリオデモ開始】

ルリ「星の数ほど人がいて、星の数ほど想いがある。それは場所や時間が変わってもたぶん同じ」「だから仲のいい人たちもいれば、仲の悪い人たちも生まれてしまうのも当然」「その中で『私らしく』ありたいというのは、実は結構大変なことなのだろう」「…それでも、そう生きたいと願うのが私たちなのかも」

アナウンス「現在、リヴァイアスは戦闘態勢に入りました。激しい揺れが生じる可能性がありますので、注意してください」
あおい「また戦闘が始まるんだ」
昴治「あいつらなら大丈夫だろ。今までやってこれたんだ。今度だってうまくいくよ」
あおい「うん…そうだよね…」
昴治(航宙士養成所リーベ・デルタの圧壊。あの時、偶然見つけたリヴァイアスに逃げ込んでから、もうすぐ半年…)(俺たち487人の学生だけを乗せたこの艦は、今も宇宙を彷徨い続けている)(救助も受けいれられず、訳も分からないまま軍から攻撃を受けて…それでも…なんとかこれまで生き延びてきた…)(でも、誰の助けも得られない半年の漂流生活で、みんなまともじゃなくなっている…。どうして俺たちはこんなことに…)

イクミ「リフト艦の展開、遅れているぞ!」
祐希「サブの奴らが新しく入れたソリッドがクズなんだよ! 今こっちで組み直してる!」
イクミ「急げ! 敵が来てるんだ! ヴァイタル・ガーダーを出さないと、こっちがやられるぞ!」
祐希「んなの言われなくても分かってるよ!」「おい、ブリッジ! そっちの状況はどうなってやがる!」

ケーン「はいはい、こちらアンポンタン。オタンコナスどうぞ」
祐希「あぁ…!? なんだそりゃ、てめえ! 舐めてんのか、このタコ!」
ケーン「誰がタコだ、この野郎! こっちは無理矢理こんな所で働かされて、腹が立ってんだ!」「口の利き方に気を付けねえとタダじゃおかねえぞ!」
祐希「そんなに嫌ならもう一度、宇宙を漂流させてやったっていいんだぜ!」「何もできねえ奴は黙って言うことを聞いてりゃいいんだよ!」
ケーン「だったら、ドラグナー返しやがれ!」
イクミ「やめろ! 言い争いをしてる場合じゃないだろう!」
タップ「そうだぜ。ケーン、お前も落ち着けよ」
ケーン「ちっ…!」
ライト「こっちの準備は終わってる。タイミングはそっちに譲渡してあるから、好きな時にリフトオフしてくれ」
イクミ「敵の状況は?」
ライト「ゲドゥルトから浮上してこちらに接近中。1艦、同型艦とおぼしき艦からは、先程分離が確認された」
イクミ「相手もヴァイタル・ガーダーを出してきたってことか」
祐希「おもしれえ。受けて立ってやるよ」「ソリッドの組み直しは完了した! いつでも出れるぜ!」
イクミ「よし! ヴァイタル・ガーダーを発進させる!」「俺が…守るんだ! 絶対に俺が…!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

パトリック「近くで見るとやっぱでっけーな! ま、エースの俺には丁度いいぐらいだけどな!」「整備不良で機体が持って来れなかったが、俺の実力、たっぷり拝ませてやるぜ!」
コンラッド「ヴァイアを倒す為のヴァイア。奴を倒すにはその力を我々がどれだけ引き出せるかに掛かっている」「…やってみせる! そして今度こそ貴様を倒してみせる! 見ていろ、ブラティカ!」

コンラッド「くっ…! 今のままではあの艦を落とすのは無理か! もっと調整を行わねば…!」
ケーン「敵艦隊の撤退を確認。はいはい、お疲れさん」
祐希「ヴァイタル・ガーダーを出してきた割には、大したことねえ奴らだったな」
イクミ「こちらもリヴァイアスへ戻るぞ」
ライト「ちょっと待て。ゲドゥルトの中に…流されてる機体がある…。中には…生体反応だと!?」
イクミ「なにっ…!?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

イクミ「安全が確認されるまで中の隔壁は開けるな。慎重に行動しろよ!」
昴治「漂流者の回収って…イクミの奴、こういうところは変わらないんだな…」
あおい「回収してるのってさ、さっき襲ってきた敵の人の機体なのかな?」
昴治「シアー4の辺りを漂ってたんだ。戦闘が起こるような深度じゃない。さっきの奴らとは無関係だよ」「そんな深度で無事だったのも、発見できたのも、奇跡みたいな確率だけどな」
あおい「そうなんだ…」
昴治「ああ…」
あおい「…ねえ、昴治は良かったの? ブリッジクルーから外れちゃって」
昴治「今更、何言ってんだよ。俺なんかいなくたってイクミたちはちゃんとやってる」「あそこにいたところで、俺にできることなんかないよ」
あおい「確かにイクミは私たちを守ってくれてる。イクミが仕切るようになってから、治安だってすごく良くなったと思う」「でも…影じゃみんなイクミを怖がってる…」
昴治「誰かが暴れたら、ヴァイタル・ガーダーで艦を攻撃するって俺たちを脅してるんだ。当然だろ」
あおい「昴治は本当にいいの? このままで」
昴治「いいわけないだろ…。でも…」
イクミ「機体を入れるぞ! ハッチを開け!」
あおい「来たみたいだよ、昴治」
昴治「あ、ああ…」「あれ…? あのロボットってどこかで…」
あおい「ねえ、あれって…半年前に話題になった幽霊ロボットじゃない…?」
昴治「幽霊ロボット…」
アキト「ユ…リカ…」
ネーヤ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


[そのままでいたかった]
【シナリオデモ開始】

イクミ「じゃあ、お前は軍に追われていて、それで機体をやられてゲドゥルトの中を漂ってたってわけだ」
アキト「ああ、そうだ…」
タップ「まさか幽霊ロボットのパイロットがA級ジャンパーのテンカワ・アキトだったとはね…」
昴治「でも、その人って確か亡くなったんじゃ」
あおい「半年前に生存が確認されたってニュース流れてたじゃない」
昴治「そうだったっけ?」
ライト「それがなんであんなことを、と聞きたいところではあるけれど…」
アキト「………」
ライト「まあ、だんまりってわけだ」
祐希「理由なんか知ったことじゃねえ。つまりこいつはテロリストってことだろ?」「だったら放り出すなり、どっかに閉じ込めておくなりしときゃいいんだよ」
昴治「やめろよ、そんなの。この人が俺たちに何かしたわけじゃないだろ」「それにテロリストだって言っても、ライトさんたちの話からすれば、何か事情があたって感じだし」
祐希「ああ…? なんだ、そりゃ…? てめえに聞いてねえよ! 降りた奴が勝手に口出ししてんじゃねえ!」
あおい「祐希、そんな言い方…」
祐希「…だいたい、いつまでここにいるつもりだよ。てめえらはこいつを連れて来いって言われただけだろうが」
昴治「お前たちだけじゃ、何するか分からないだろ」
祐希「どういう意味だよバカ兄貴!」
ケーン「そうだぜ! 俺たちがそんなに考えなしに見えんのかよ!」
イクミ「やめろ、争うな!」
ライト「そうそう。そんな声を荒げたら説得力ないでしょ。落ち着いて話し合いといこうぜ」
アキト「…大人はどうした?」
祐希「いねーよ。この艦にはそんな奴」
ライト「俺たちも最初は驚いたけど、この艦には子供しか乗ってねえんだよ」
アキト「子供だけ…?」
イクミ「ここにいるのは、リーベ・デルタの事故が起きた時、この艦に逃げ込んだ学生だけだ」「それからはずっと俺たちだけで生きてる。助けが来るのを待ちながらな」
祐希「実際、来たのは助けどころかどういうわけか軍の追手ばかりだったがな」
ケーン「しょうがねえだろ。外じゃこの艦に乗ってるのは、艦を強奪したテロリストって事になってんだ」
タップ「俺たちが捕獲作戦に参加した時も、そう聞いたよな」
ライト「ま、結局、その時に俺たちの艦は青のなんとかって味方の艦に壊されて、今じゃこの有様よ」
祐希「お前らの話まで聞いてねえよ」「で、どうすんだよ、こいつ? 訳のわかんねえ奴が来てってなれば、またバカどもが騒ぎ出すぞ」
イクミ「そうだな…。確かに彼はトラブルの元だ」
昴治「待てって。だからって閉じ込めるっていうのか? おかしいだろ、そんなやり方」
祐希「お得意の正論は聞き飽きてんだよ。それで何か起きたら、てめえは責任取れんのか?」
昴治「そうだけど、俺たちは軍人でもなんでもないんだ。そんなやり方が正しいとは思えない」
イクミ「昴治…」
ライト「ま、ここはひとまず様子見ってことでいいんじゃないの?」
ケーン「俺たちみたいに協力するって話になるかもしれねえしよ」
イクミ「………」
〔呼出音〕
イクミ「ブリッジからの呼び出し。敵が来たか…」
祐希「だらだら話してる時間はなくなったみたいだな」
昴治「イクミ…」
イクミ「分かった。ひとまずお前のとこで様子を見ろ、昴治。だが、何かあった時は…」
昴治「それでいい。ありがとう、イクミ」
アキト「………」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

昴治「しばらくはここで寝泊まりしてください。あんまり綺麗な所じゃないけど…」
アキト「構わない…」
あおい「あの、ここ暗いからそれ外した方が」
アキト「これはいいんだ…」
あおい「そう…ですか…?」(ねえ、昴治。やっぱりあの人、少し変だよ)
昴治(やめろよ、そういうの。聞こえるだろ)
あおい(でも…)
アキト「彼女のように俺を警戒するのは正しい」
昴治「え…?」
あおい「! ごめんなさい、私…!」
アキト「気にしなくていい。それに状況を考えれば、彼女やさっきの者たちのように思うのが自然だ」
昴治「そう…ですかね…?」
アキト「ああ…。何故、お前は俺を庇った?」
昴治「何故って…。そうすれば簡単なのは分かるんですけど、でも…そういうの嫌なんです…」「なんか俺たちらしくないっていうか…」
アキト「それだけ…か?」
昴治「ええ…」
あおい「こういう奴なんです。昴治って」
アキト「そうか…」
昴治「あの…」
アキト「相葉昴治と言ったな。さっきのことは感謝している」「だが、お前の考えは改めるべきだ。そのままではいつか大切なものを失う…」
昴治「それって…もしかしてあなたの…」
アキト「………」
【シナリオエンドデモ終了】


[あなたはだれ]
【シナリオデモ開始】

ルリ「本作戦に参加することになりました。ナデシコC艦長のホシノ・ルリです」
コンラッド「貴艦の話は聞いている。火星の後継者の蜂起を単艦で鎮圧した手腕、見事なものだ」
ルリ「どうも…」
コンラッド「確かに捕獲作戦ということを考えれば、上層部もいい判断をしたようだ」「しかし、あの黒のリヴァイアスに同様の手段が通じるとは限らないぞ」
ルリ「と、言われますと?」
コンラッド「ヴァイア艦とはそういう艦ということだ」「ひとつだけハッキリさせておく。本作戦の指揮権は我々にある。それだけは忘れないでくれ」
〔通信の閉じる音〕

ミナト「通信切られちゃったわね」
ハーリー「なんか嫌な感じですね。いくら所属が違うのが面白くないからって、もう少し愛想があってもいいんじゃないですか?」
ルリ「ハーリー君…」
ハーリー「だって言いたくもなるじゃないですか。だいたいこの作戦だって機密、機密で僕たちには何の情報も降りてきてないんですよ」「あのヴァイア艦って艦だって、僕たちはそんなモノが造られてたことすら、知らなかったんですから」
ユキナ「ふふふ、これは事件の匂いを感じるわね!」
ミナト「あんたはまた…」
ジュン「確かに妙な作戦ではあるけれど、とりあえず従っておけばいいと思うよ」「この作戦に参加したのだって、近くで消息を絶った彼の行方を探すことが目的なんだから」「ね、ミナトさん?」
ミナト「ふん!」
ジュン「ああ…」
ハーリー「アオイ中佐、押しに負けてユキナさんを乗艦させたこと、まだミナトさんに怒られてるんですか?」
ユキナ「大変ね、アオイさん」
ジュン「誰のせいだーっ!」
ルリ「とはいえ、あの人が言っていたことも気になります」「リョーコさんたちが出向でいませんから、白兵戦になった場合を想定して、入念に準備はしておきましょう」
ミナト「了~解!」
ルリ「あと、ハーリー君、付近のボース粒子の反応には、常に気をつけておいてください。些細な反応でも見逃さないように」
ハーリー「分かりました、艦長!」
ルリ「黒のリヴァイアス…。声明も出されないまま航行を続ける、テロリストの艦…」「あの艦に乗っているのはいったい…」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ハーリー「敵艦捕捉しました!」
ルリ「ひとまず敵の様子を見ます。ナデシコは後方にて待機。戦闘は機動部隊のみなさんに任せましょう」
イクミ「ゲドゥルトから浮上した直後に敵と遭遇するとは…!」
祐希「これじゃチタニアに連絡を入れるどころじゃねえな」
タップ「おい、ケーン! あの敵の後方にいる艦って…!」
ケーン「ああ、間違いねえ! アイツはナデシコだ…!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ユキナ「何よ、あのロボット! こっちの攻撃なんかまるで効いてないじゃない!」「ねえ、グラビティブラストでどーんと一気に決めちゃったら!?」
ルリ「無駄ですよ。あの艦は強固な重力フィールドで守られているみたいですから」
ユキナ「そうなの?」
ジュン「そうなの」「でも、付き合いで参加した作戦とはいえ、このまま見てるだけって訳にもいかないんじゃないですか?」
ルリ「ハッキングを試してみます」「ハーリー君、サポートよろしく」
ハーリー「了解!」
〔IFS作動音〕
〔画面、フラッシュ〕

ルリ「対象のシステムを確認。掌握を開始」
〔システムダウンの音〕
祐希「なんだ…!? ヴァイタル・ガーダーが動かなくなった!?」
イクミ「パペット・ワイヤーがやられたのか!?」
祐希「そうじゃねえ! システムがまるで反応しねえんだ!」「おい、どうなってやがる!?」
ケーン「聞かれても分かんねえよ! こっちもさっきから、うんともすんとも言わなくなっちまったんだからな!」
ライト「まさかシステムを掌握された…!?」
パトリック「はぁー…! ピタッと動きを止めちまうとは、さすが電子の妖精…」
コンラッド「………」
ルリ「このまま敵の目的を探ります」
〔IFS作動音〕
〔画面、発光〕

ルリ「ここがあの艦の中枢…。標準の規格とはまるで違う航行システム…。やはり普通の艦じゃない」「スフィクス…? ヴァイア・プロジェクト…? これは…?」
????(ネーヤ)怖いよ…」
〔発光、収束〕
ルリ「!? リンクが遮断された…!?」
ネーヤ「どうして…こんなことをするの…? 怖い思いなんか誰もしたくないのに…」
ルリ「あなたは…?」
ネーヤ「帰りたい…帰りたい…帰りたいよ…」「母さん…姉さん…。ユリカ…」
ルリ「え…?」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕

〔システムの動作音〕

イクミ「コントロールが戻った! なんだったんだ、いったい!?」
ハーリー「目標、再び活動を開始!」
ルリ「すみません、失敗しました」
ミナト「うそッ…!? ルリルリが失敗…!?」
ジュン「どうなってるんだ…!?」
コンラッド「やはり無理か…」「ここはひとまず退がるべきだな。各艦は機体を収容後、撤退を開始しろ」
ルリ(アレはやはりただの艦ではなかった…。あの中にいた子は…)(それに…もうひとつ…)
【シナリオエンドデモ終了】


[かえれない]
【シナリオデモ開始】

昴治「おい! 待てよ! お前ら、何するつもりなんだよ!」
イクミ「何かあった時はと言ったはずだぞ、昴治」
祐希「ナデシコって艦が俺たちを追ってきたんだよ。それでこいつを放っておけって方が無理だろうが」
アキト「ナデシコが…?」
昴治「でも、この人が何かしたわけじゃないだろ! 昔乗ってた艦かもしれないけど、ただの同型艦ってことだってあるし」
イクミ「別に俺たちだって、こいつが敵をおびき寄せたと思ってるわけじゃない」「でも、敵の艦の元クルーがここにいると知ったらみんなはどう思う?」
昴治「それは…」
イクミ「トラブルの元は絶たないといけないんだ。そうしないと…また…」
昴治「分かるけど…分かるけど、そんなの普通じゃないだろ」
祐希「少しは状況考えろよ! 綺麗ごとでやってける場合か!」
昴治「状況を言い訳にするなよ!」
祐希「いっつも流されてるだけのてめえがそれを言うのかよ! だったら、てめえは何ができんだ!!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

昴治「ぐっ…!」
〔人の倒れる音〕
あおい「昴治っ…!」
祐希「てめえはいつもそうだ! なんにもしないクセにに否定ばっかりしやがって…!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

祐希「偉そうに口出ししてりゃ状況が変わんのか!? 変えられんのか!?」「てめえは目の前のもんだけ守ってりゃいいんだよ!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

あおい「もうやめて、祐希!」
ケーン「そうだぜ、やり過ぎだ!」
祐希「チッ…!」
昴治「ハァ…ハァ…」
あおい「ヒドいよ、祐希も! イクミも! こんなのおかしい!」
イクミ「みんなを守る為だ」「昴治…勇気の言ってることは間違ってない。前にも言ったが、お前のやり方じゃ蓬仙は守れない」
昴治「でも…」
アキト「もういい…」
昴治「え…?」:
アキト「お前たちの言うことに従う。好きにするといい」
イクミ「悪く思うなよ…」
〔歩き去る足音〕
祐希「バカ兄貴が…」
〔歩き去る足音〕
昴治「………」
あおい「大丈夫、昴治…?」
昴治「…何やってんだろ、俺」

イクミ「この部屋に入ってろ。身の回りの世話はあとで誰かにさせる」
アキト「…彼はいつもああなのか」
祐希「そうだよ…」「周りのことばっか気にして綺麗ごとしか言わねえ。むかつく野郎だ」
アキト「そうか…」
アナウンス「本艦に接近する機影が確認されました。ヴァイタル・ガーダー及びブリッジクルーは、ただちに配置についてください」
祐希「また敵のおでましか」
イクミ「いくぞ、祐希」
祐希「ああ…!」
〔走り去る足音〕
〔ハッチの開閉音〕

アキト「相葉…昴治…」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アキト「ナデシコが…近くに…」
ネーヤ「寂しい…の…?」
アキト「! お前は…?」
ネーヤ「帰りたいの…?」
アキト「………」
ネーヤ「帰りたいなら…いいんだよ…帰ったって…」
アキト「…今更できるわけがない」
ネーヤ「じゃあ、あなたはどうしたいの…?」
アキト「…俺は…」「消えた…? 今のは…」
〔ハッチの開閉音〕
昴治「すみません、入ります」
アキト「どうした?」
昴治「今、誰かいました? 何か話し声が聞こえた気がしたけれど…」
アキト「いや…。それより怪我はいいのか?」
昴治「あれぐらいしょっちゅうですから」
アキト「そうか…」
あおい「あの…食事持って来たんですけど」
昴治「あおいが祐希たちに頼んでくれて。口に合うかどうか分かりませんけど…」
アキト「気にしなくていい」
昴治「あの…テンカワさんって本当にテロリストだったんですか?」
アキト「どういう意味だ?」
昴治「なんか変わってはいるけど、怖い人って感じは全然しないから」「もしそうなら、何か理由があるのかなって思って…」
アキト「…どうしても…取り返したいものがあったんだ」
昴治「それってやっぱり…」
アキト「………」
あおい「それで…あなたは取り戻せたんですか?」
アキト「どうだろうな…。本当に取り戻したかったものは、もうなくなってしまった気がする…」
あおい「そう…なんですね…。やっぱり失っちゃうと取り戻せないんですよね…」
昴治「あおい…」
あおい「だってそうじゃない」「イクミはこんなことするし…祐希と昴治は喧嘩しっぱなしだし…こずえだって…」
昴治「分かるよ…。でもさ、だからこそ、俺たちは俺たちらしく普通にしてなきゃいけないんだろ」「楽しくなくたっていい。ただ助けが来るまで普通にできれば、それで…」
あおい「できないよ…。私たちもう帰れないんだよ…きっと…」
昴治「帰れるよ…。絶対帰れる」
アキト「ああ…そうだな…」
あおい「………」
昴治「あおい…」
あおい「…ううん、ごめん。何してんだろ、私。先、部屋に戻ってるね」
昴治「待てよ、ひとりじゃ…」
〔歩き去る足音〕
昴治「あおい…」「もう限界だよな…みんな…」
アキト「変わっているな、お前は…」
昴治「普通ですよ…。今だってあおいに対してなにもしてやれない…」「何かしてやらなきゃいけないのに…何も…」
アキト「………」

ネーヤ「ダメなんだ、それじゃ。でないと…」「きっと帰れなくなる…」
【シナリオエンドデモ終了】


[おれでなくちゃ]
【シナリオデモ開始】

〔ハッチの開閉音〕
男(若者)「よう、お前だな? ちょっと前に来た敵の艦のクルーってのは?」
アキト「………」
男(若者)「だんまりかよ! 変な格好してすかしやがって!」「テメエらのせいでこっちがどんな目に合わされたか! たっぷり教えてやるぜ!」
????(イクミ)「何をしている…?」
男(若者)「決まってんだろ、こいつを…」「! イクミさん!?」
イクミ「お前たちはぁぁぁぁーっ!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

男(若者)「がはっ…!」
イクミ「どうして普通にできない! どうして…!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕

男(若者)「ひっ…! ゆ、許してええぇぇぇ!」
〔走り去足音〕
イクミ「はぁ…はぁ…。なんで大人しくしてられないんだよ…。これじゃいつまで経っても…!」
アキト「落ち着け…。何も起きなかったんだ」
イクミ「はぁ…そうだな…」
アキト「何しに来た?」
イクミ「頼みがある。あんたの機体に関する情報を、全てこちらに開示してもらいたい」「そうすれば代わりに次に浮上した時、あんたを帰してやってもいい」
アキト「今、降りたところで帰る場所などない。それにあの機体はもう…」
イクミ「補給と整備は行わせている。シアー4でも耐えられるあの機体なら、リヴァイアスの戦力にできるはずだ!」「俺がアレに乗って、祐希にヴァイタル・ガーダーを任せれば…!」
アキト「ダメだ…」
イクミ「どうしてだ! 今のあんたにアレが必要なのかよ!?」
アキト「そうだな…。俺にはもう、アレにのって戦わなければならない理由はない…」
イクミ「だったら…!」
アキト「何故そこまで必死になる?」
イクミ「守らなくちゃいけない人がこの艦にいる! だから戦う! おかしいか!?」「大切な人を守れない悔しさ、あんたになら分かるだろう!」
アキト「…俺にはお前が守りたいというより、取り戻したいと言ってるように聞こえる」
イクミ「! 何を…」
アキト「全てを引き換えに何かを得ようとする執念。形は違うが、かつて俺も似たものがあった。だから分かる」
イクミ「ち、違う…。俺とあんたとは…」
アキト「確かに違う。だが、行き着く先は変わらない」「今のやり方を続ければ、お前はいずれ帰る場所を失う…」
イクミ「なんだよ…それ…。意味分かんねえよ…」
アキト「あいつのような者も周りにいる。まだ引き返せるはずだ」「お前はそれ以上、こちら側に来るな」
イクミ「あいつ…昴治のことか…? あいつが正しいってのか!?」
アキト「お前のやっていることは間違っていない…。だがきっと正しい方法とも言えない」
イクミ「ふざけるな! それじゃ誰も守れないだろう! 何、あんたまで甘いこと言ってんだよ!」
アキト「………」
〔リヴァイアスの警報〕
イクミ「この音…!」
アキト「追っ手が来たようだな」
イクミ「俺は…俺のやり方は間違っちゃいない! どんなことをしたってこずえを守る! 守り切ってみせる!」「それが正しいってことを俺が証明してやる!」
〔走り去る足音〕
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ケーン「よお、こんなとこにいるなんて珍しいじゃねえかよ」
祐希「なんだよ、てめえら。俺に話し掛けてくんな」
ケーン「んだとぉ…?」
ライト「やめろケーン」「ったくお前もどうしてそう意地を張るかね?」
祐希「意地…? 誰がそんなもん張るか」「俺はただ群れなきゃ何もできねえバカが嫌いなだけだ! てめえらみてえなな!」
ケーン「こ、こいつ…!」
タップ「どーどーどー…」
ライト「そうやってひとりでなんでもできるって誰かに見せてないと気が済まないか?」
祐希「分かったようなこと言ってんじゃねえ」
ライト「分かるさ。俺たちも昔はけっこう突っ張ってたからな」
タップ「そうそう。ケーンなんか軍に入ってからもしゅっちゅう上官と揉めてたしな」
ケーン「てめえらも人のこと言えねえだろうが」
祐希「何が言いてえんだよ」
ライト「さあな。ただお前みたいな跳ねっ返りは見てると放っておけねえってだけさ」
タップ「意地張ってるといつか参っちまうぜ。もう少し力抜けよ。悪くないもんだぜ、群れるってのも」
祐希「余計なお世話だ」
〔歩き去る足音〕
ケーン「行っちまいやがった」
ライト「ま、言っても聞かないのは分かってるけどね。こっちにもいい例がいるから」
ケーン「なんで俺を見てんだよ?」
ライト「さあ、なんででしょ?」
タップ「なんででしょうねー?」
ケーン「どうでもいいけど、いつまでこんな茶番を続けるつもりだよ? 俺はもう見てらんねえぜ」
ライト「ま、イクミまであんなことになっちゃな」「中から変えてった方がいいと思って見守ってたがそろそろ限界かもな」
タップ「このままチタニアまで着ければよし…」
ケーン「そうでない時は…」
【シナリオエンドデモ終了】


[はいのゲシュペンスト]
【シナリオデモ開始】

パトリック「っというわけで今日からこっちに異動になったパトリック・マネキンだ!」「この幸せのコーラサワーが来たからには、大船に乗ったつもりでいてくれ!」
ジュン「は、はぁ…」
ハーリー「なんかサブロウタさん以上に軽い人が来ちゃいましたね…」
ユキナ「なんであっちの人たちが来るの? 所属が違うんじゃ…」
ミナト「あの灰のゲシュペンストの正規クルー以外はみんな降ろされてるらしいわよ」「なんか機密のシステムを使うことにしたからって…」
〔通信の開く音〕
ウリバタケ「まったく! そうならそうと一声掛けておいてくれ!」「整備する機体が増えててんやわんやなんだからな!」
ルリ「すみません、セイヤさん。そっちはよろしくお願いします」
ウリバタケ「あ、待て…! こら…!」
〔通信の閉じる音〕
ジュン「ご愁傷様…」
ハーリー「でも、機密のシステムっていったいなんなんでしょう…?」
パトリック「さあ…? 機密だから俺にはさっぱり!」
ハーリー「でしょうね…」
ルリ「一応、報告を受けている範囲では、あの艦の機動兵器に搭載されているシステムの力を解放するそうです」「敵機動兵器の相手は彼らがするそうなので、私たちは母艦の足止めが主な任務となります」
ミナト「でも、今まで何度も煮え湯を飲まされてきた相手でしょ?」「アレにそんな性能があるなら、最初から使えばよかったのに」
ハーリー「そうですよね…」「それに提案されている作戦ですが、これでは母艦を沈めてしまう可能性さえありますよ…」
ミナト「不自然よね。目的は捕獲のはずなのに…」
ユキナ「やっぱり匂うわね…」
ハーリー「艦長…」
ルリ「作戦の主導権はあちらにあります。今は大人しく従っておきましょう。ただ捕獲が目標であることはお忘れなく」
ハーリー「はい…」
ルリ「『ユリカ』…あの時、確かにそう聞こえた。あの言葉は…」「黒のリヴァイアス…」

コンラッド(ブラティカ…。今度こそ貴様を沈める…)(スフィンクスとのリンクは高めた。皆には申し訳ないことをする…。だが、それでも私は奴を沈めねばならんのだ…)(アンジェ…見ていてくれ…! 私は今度こそお前の…)
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

コンラッド「甘ぁぁぁいっ…!」
祐希「仕留め切れねえ! なんだってんだよ、いきなり!」
コンラッド「いける…! これならば奴を仕留められるぞ!」
〔リヴァイアスの警報〕
ライト「上からの反応! まずい、こっちも狙われてるぞ!」
ケーン「なんだと…!?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

イクミ「伏兵がいた!? 俺たちとヴァイア艦を分断するのが狙いか!」
ライト「おい! こっちの護衛に回れないか!?」「メインはリフト艦にあるんだ! 今の艦の出力じゃ重力フィールドがいつまで保つかわからねえぞ!」
祐希「こっちも手一杯なんだよ!」
コンラッド「貴様をいかせはせんぞ! ブラティカはここで沈める!」
ミナト「まさか本当にあの機体の動きを抑えちゃうとはね…」「とんでもない性能ね、アレ…」
イクミ「ひとまずゲドゥルトの中に逃げ込むしかない! モビルスーツよりは深くまで潜れるはずだ!
ケーン「中に敵がいたらどうする!?」
イクミ「アイツを片付けたらすぐに俺たちが行く! ひとまず潜行しろ!」
ケーン「分かったよ!」

〔震動音〕
〔画面、震動〕

昴治「うっ…。また攻撃を受けたみたいだな…」
あおい「いつもより揺れが多い。祐希たち…苦戦してるの…?」
昴治「俺、ちょっと見てくるよ」
あおい「え…? 待ってよ、昴治! ここにいてよ!」
昴治「すぐに戻るから」
〔走り去る足音〕
あおい「待ってよ、昴治! 昴治!!」
【シナリオエンドデモ終了】


[おれのやりかた]
【シナリオデモ開始】

〔画面、震動〕
ケーン「くそっ…! さっきからなんにもできねえと思って、好き勝手撃ちやがって!」「弾幕も張れねえのかよ、この艦は!」
タップ「もっと深く潜れないのか!?」
ライト「もうシアー3だぞ! リフト艦なしじゃこれ以上は危険だ!」
タップ「くそっ…!」
〔ハッチの開閉音〕
昴治「状況はどうなってるんですか!?」
ケーン「どうもこうもねえ! 敵の罠にはまってこのザマだよ!」「ヴァイタル・ガーダーとは分断! 俺たちはゲドゥルトの海の中だ!」
昴治「そんな…!」
〔リヴァイアスの警報〕
ライト「ニュートリノ・ピンガーに反応…! おいおい冗談だろ…!」
イクミ「どうした…!?」
ライト「ゲドゥルト内に敵モビルスーツの反応を確認! アイツラGNフィールドを張って、中で待ち伏せてやがった!」
タップ「向こうさんも無茶するぜ、まったく…」
イクミ「すぐに行く!」
祐希「何バカ言ってやがる! 今、アイツに背を向けたら、それこそ狙い撃ちにされるだけだろうが!」
イクミ「俺たちはリヴァイアスを守る為に戦ってんだよ! 多少、攻撃を受けたところで…!」
祐希「後先考えろって言ってんだよ!」
昴治「イクミ…祐希…」
ケーン「くそっ…! もう我慢できねえ! リヴァイアスを浮上させろ!」
ライト「何考えてんだ、ケーン! 今、リヴァイアスを浮上させたりしたら…!」
ケーン「ドラグナーを出す!」
タップ「ケーン…」
祐希「ふざけんな、てめえらの助けなんかいらねえ! だいたいてめえが裏切らねえって保証がどこにある!」
ケーン「うるせえ!!」
祐希「…!?」
ケーン「俺にはな、俺のやり方ってもんがあるんだよ!」
昴治「俺には…俺の…」
ケーン「ここで黙ってやられるのを見てられっか! てめえの意地も信用も知ったことか!」「も俺は止められねえ! ここの奴ら全員ぶん殴ってでも、機動キーは返してもらうぞ!」
祐希「てめえ…」
ライト「ま、保護者面もここまでか。今までよく我慢したよな」
タップ「ケーンなりに…だけどな」
ケーン「てめえら…」
ライト「どうする? ケーンの提案に乗るしか状況を打開する手はないと思うが…?」
祐希「…あんたの判断に任せるよ」
イクミ「…分かった。あんたたちを信用する。発進準備に関してはツヴァイに言ってくれ」
ケーン「へっ、そう来なくっちゃな! いくぞ、タップ! ライト!」
タップ「おう!」
ライト「あとは任せておけよ、昴治!」
昴治「待ってください!」
ケーン「あ…?」
昴治「お願いがあるんです…」
ケーン「お願い…?」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ライト「操縦はできるんだよな?」
昴治「これでも訓練生ですから。作業艇ぐらいなら」
ケーン「周りは敵ばかりだ。まず俺たちがモビルスーツを蹴散らす。お前の発進はそれからだ」
昴治「分かりました」
ケーン「でも、本当にいいんだな」
昴治「はい…。俺も見つけたいんです。俺なりのやり方っていうのを…」
ケーン「死ぬかも知れないんだぜ」
昴治「それは…嫌ですけど、でも覚悟はしているつもりです」
ケーン「変な奴だよ、お前も…。弟が本気で張り合おうとするわけだ」
昴治「俺はあいつと違って普通ですよ」
ケーン「だから変わってんだよ」
〔通信の開く音〕
あおい「昴治…!」
昴治「あおい! お前、どうしてこんな所に…!」
あおい「それはこっちの台詞よ! そんなものに乗って!」「さっき話を聞いたの! 昴治が敵の艦を説得に行くつもりだって…!」
昴治「ああ…うまく行くか分からないけど、顔を合わせて話せばもしかしたら分かってくれるかもしれない」
あおい「無理だよ! 前に救難信号だって無視されたんだよ! 聞いてくれるわけないじゃない!」
昴治「それでもやってみたいんだ。お前や、みんなを守る為に何ができるのか…。俺も…自分を試してみたい」
あおい「なんにもしなくていい! 今は私の側にいてよ、昴治!」
昴治「ごめん、あおい…」
〔通信の閉じる音〕
昴治「行ってください…」
ケーン「…分かった」「行くぜ、てめえら…! 久しぶりの騎兵隊の出陣だ! 派手に決めるぜ!」
【シナリオエンドデモ終了】


[まもりたいひと]
【シナリオデモ開始】

ケーン「ひさびさに言わせてもらうぜ!」「ドラグナーだ! 当たると痛えぞ!」
〔バーニアの噴射音〕
ケーン「祐希、こっちは俺たちが引き受ける! お前たちはそのデカブツを頼んだぞ!」
祐希「俺に指図るんじゃねえ!」
ミナト「あれって…軍のメタルアーマーよね…? なんで敵の艦から出て来るの?」
コンラッド「どうやら以前の戦闘で敵に鹵獲されたようだな」
ルリ「ハーリー君、あの機体と通信は開けますか?」
ハーリー「ゲドゥルトが近過ぎるせいで、電波障害がヒドく、ここからでは難しいです」
ケーン「リヴァイアス周りの敵はあらかた片付けたな。行けるぜ、昴治!」
昴治「はい!」
祐希「あのバカ…なんでそんな所にいやがる! 死にてえのか!」
昴治「話をしに行ってくる」
祐希「は…!? できるわけねえだろ! どこまでお人好しなんだ、てめえは!」
昴治「それでも…やってみたいんだ」
祐希「なんなんだよ…! あんたは…!」
ケーン「死なせたくなかったら、お前が守れよ」
祐希「自殺志願者まで救えってか!? バカ言ってんじゃねえ!」
ケーン「あいつお意地を通してんだ。分かれよ」
イクミ「出て来ちまったんだ! やるしかないだろ、祐希!」
祐希「くっ…! 分かったよ!」
昴治「ここからじゃ通信はできそうにない。もっと近づかないと…!」
ライト「道は拓いてやる。やるだけのことはやってみろ」
昴治「分かりました!」
イクミ(あいつの何が正しいってんだ…? あんなのただ無謀なだけじゃないか…! 意味わかんねえよ、くそ!)

〔ハッチの開閉音〕
〔走り寄る足音〕

あおい「はぁ…はぁ…」
アキト「どうした…?」
あおい「昴治が…出て行っちゃったの! 敵の艦を説得するんだって言って…!」
アキト「なんだと…?」
あおい「作業艇なんかで出ていって、外じゃ戦闘やってるのに…!」「どうしよう…! このままじゃ昴治が死んじゃうよ!」
アキト「………」
あおい「お願い! 昴治を助けて! あなたしか頼れる人がいないの!」「お願いよ…! 昴治を…助けて…!」
アキト「俺は…」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

パトリック「こっちの動きが抑えられてる!? エースの俺がいるってのにか…!?」
ケーン「突破口は拓いてやったぜ! 行け、昴治!」
昴治「はい!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

昴治「よし! この距離まで近づければ…!」「軍の人、聞こえますか!? 俺達は航宙免許取得訓練施設、リーベ・デルタの事故から脱出した訓練学校です」
ハーリー「この通信は…!?」
パトリック「子供…だと…!?」
昴治「俺たちは今、リヴァイアスという航宙艦の中に避難しています! 救助をお願いします!」
ハーリー「ど、どういうことなんですか!? あの艦ってテロリストに強奪されたんじゃ…!」
昴治「聞こえますか! 応答してください! お願いします!」「俺たちはただ…生きていたいだけなんです! お願いです…助けてください! お願いです…」
ミナト「どうする? ルリルリ…」
ルリ「………」
コンラッド「何をしている! これはテロリストのブラフだ!」「あのドラグナーも! 子供も! 全て我々を油断させる為のものだ!」
ハーリー「でも…!」
コンラッド「混乱の元凶があの作業艇なら、ここで…!」
〔リヴァイアスの警報〕
昴治「これは…!? 狙われてる…俺が…!?」
イクミ「アイツ…! 昴治を殺すつもりか!」
祐希「言わんこっちゃねえ! 止めるぞ!」
イクミ「くっ、間に合うのか…!」
コンラッド(もはや引き返せんのだ! 悪く思うなよ、少年!)「発射ぁぁぁーっ!」
〔ミサイルの発射音〕
昴治(俺…死ぬのか…!? ここで…! ダメなのか…やっぱり俺じゃ…!)
ネーヤ「た、す、け、る」
〔画面、フラッシュ〕
〔ボソンジャンプの発動音〕

昴治「あれ…? 俺、生きてる…?」
アキト「………」
昴治「テンカワ…さん…?」
【シナリオエンドデモ終了】


[あいたかった]
【シナリオデモ開始】

昴治「どうして…ここに…?」
アキト「…失わせたくなかった」
昴治「え…?」
アキト「退がれ…。お前はやるべきことはやった。あとは俺たちがやる…」
昴治「でも…!」
祐希「そいつの言う通りだ! てめえがいると邪魔なんだよ!」
昴治「分かった…」
〔バーニアの噴射音〕
イクミ「昴治…」
アキト「ナデシコは回線を開いてくれない。やはりやるしかないのか」
ハーリー「なんで回線を開かないんですか、艦長! あれテンカワさんですよね!」「あの人探しに僕たちここまで来たんですよね!」
ミナト「やめなさい、ハーリー君! ルリルリだってそうしたいにきまってるでしょ!」「でも、今はそれができないのも分かるでしょ!?」
ハーリー「あの人がテロリストの艦と一緒にいるから…」
ミナト「ホント…タイミング最悪なんだから…。あの朴念仁…」
ルリ「…各機は作戦を継続してください」
パトリック「事情はよくわかんねえんすけど、それでいいんすね?」
ルリ「構いません」
パトリック「了解…」
アキト「あの艦には、お前の大切な者もいるんだな?」
イクミ「ああ…」
アキト「なら、守れ」
イクミ「そのつもりだよ! 俺が護るんだ! 絶対にな!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ケーン「くそっ…! 結構落としてるんだがな! まるで減った気がしねえ!」
アキト「機体の状態は最悪だな。いや、動くようになっているだけでも、奇跡か…」
ライト「戦力は圧倒的…。加えて攻撃を緩める気もしない」「こりゃ本格的にこっちを沈める気で来てるんじゃないのか!?」
タップ「頼みのヴァイタル・ガーダーは、アイツにかかり切りだしな…!」
コンラッド「多少の邪魔は入ったが取るに足らるもの! こちらが優勢な状況は変わらん!」「今日こそ貴様をここで沈めてくれるぞ! ブゥラティカアアアァァァァー!」
祐希「しつけえんだよ! このデカブツが…!」
ユキナ「艦長、このままじゃ本当にアキトさん死んじゃうよ!? いいの、艦長!」
ルリ「いいんです」
ユキナ「いいって、そんな…」
ルリ「いいんです。もう手は打ってありますから」
ユキナ「え…?」
ハーリー「戦闘宙域内に巨大なボース粒子反応を確認!」
ジュン「何…!?」
ハーリー「この反応は…!」
〔画面、フラッシュ〕
〔ボソンジャンプの発動音〕

アキト「ラピス…!」
ラピス「やっと見つけた…アキト…」
【シナリオエンドデモ終了】


[かえりみち]
【シナリオデモ開始】

ミナト「ちょっと…! どうなってるのよ、これ!」「そもそもなんでアキト君が乗ってた艦がボソンジャンプして来れるのよ!」
〔通信の開く音〕
イネス「それは私から説明しましょう」
ジュン「イネスさん…!」
イネス「少し前、軍の攻撃を受けてアキト君と離れ離れになったあの子は、それからずっとアキト君を探していた」「その為、同じ目的であるナデシコの動向を彼女はずっと監視していたの。それはルリちゃんも気づいてたわね」
ジュン「え…!?」
ルリ「はい。リヴァイアスにハッキングを仕掛けた時に」「ついでにアキトさんらしい人があの艦の子供たちと接触していた形跡も少しだけ」
ユキナ「え…!?」
イネス「でも、あのコンラッドって人はどう見ても、リヴァイアスを沈めようとしている。そうなればアキト君の情報も得ることができない」「もし何かあって戦闘になったりでもしたら、表立ってアキト君を救うことはできなくなる。
ジュン「じゃあ艦長は彼を助ける為に…」
イネス「そう。あの子に敢えて情報を流して、アキト君たちの退路を作ったってわけ」
ハーリー「そうならそうと言ってくれれば…」
イネス「敵を騙すにはまず味方からっていうやつよ。さて、私は久しぶりに戦艦を跳ばして疲れたから、この辺で」「あ、この通信はネルガルの秘匿通信だから軍には漏れていないので安心してね。じゃあ」
〔通信の閉じる音〕
ミナト「はぁ…もう…。なんかルリルリに一杯食わされたって感じね」
ルリ「すみません…」
ハーリー「それで、僕たちはどうすればいいですか? 戦場、だいぶ混乱しちゃってるみたいですけど」
ルリ「適当にあの艦の相手をしてあげてください」「あとはみんながうまくやってくれるはずですから」

コンラッド「何をしている! 我々の目的は黒のリヴァイアスだ!」「テロリストに構う必要はない! 包囲を崩すな!」
パトリック「いや、それが艦長命令であっちの艦を狙えって」
コンラッド「作戦の主導権はこちらにある!」
パトリック「すみません、俺バカなんで…」(ま、子供が乗ってるかも知れない艦を狙うよりはいいよな)
祐希「敵の包囲が乱れている!? あの艦が来たせいか!」
イクミ「チャンスだ! 包囲が崩れたところからリヴァイアスを撤退させろ!」「残る敵は俺たちで足止めをする!」
アキト「心配をかけたな、ラピス」
ラピス「ううん、そんなことない。今、アキトがいればそれで…」
アキト「そうか…」
コンラッド「ええい! このまま逃がしてなるものか! 絶対に私はここで奴を沈めねばならんのだ!」「沈めてみせるとも! ブゥゥラティカアアァァァーッ!!」
ライト「どうやらあのデカブツをやらねえことには、逃げられそうもないな!」
タップ「じゃあ、ちょっくら本気でも出しちゃいましょうかね!」
ケーン「てめえも遅れんじゃねえぞ、祐希!」
祐希「誰に言ってんだ! てめえらこそ、俺の愛想を引っ張ったら、まとめて落とす!」
ケーン「言ってろよ!」
イクミ「行くぞ! 奴を倒してみんなを救うんだ!!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

コンラッド「バカな…! 私の力はまだ足りないというのか…! ならば…ならばああぁぁぁ…!」
祐希「やっと退きやがったか…」
イクミ「この際に引き上げるぞ」
ルリ「………」
アキト「ナデシコ…か…」
ルリ「テンカワさん…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

昴治「俺じゃリヴァイアスを変えることはできないのか…。ここまでしたのに…結局、俺は…」
アキト「お前の選択は間違っていない」
昴治「テンカワさん…?」
アキト「お前はそのままでいろ…。そうすることで救われる者たちがきっといる…」
昴治「そのままで…」
ラピス「アキト…」
アキト「ああ…そろそろだな…」
昴治「行ってしまうんですね」
アキト「いつまでもここにはいられないからな」
昴治「これからどこへ…?」
アキト「分からない。俺にはもう行く当ても…」「いや…そんなこともないのかもしれないな…」
昴治「え…?」
アキト「世話になった、昴治。お前たちが無事に帰れることを祈っている」
昴治「テンカワさんも…」
アキト「ああ…そうだな。俺もいつか…」
〔画面、発光〕
〔ボソンジャンプの発動音〕

ネーヤ「ユリカ…」
〔発光、収束〕
イクミ(テンカワ・アキト…。俺はあんたとは違う…。俺は絶対に違うんだ…)
ケーン「行っちまったな、あいつ」
祐希「てめえらはどうすんだよ?」
ケーン「どうするったってなあ…」
タップ「ああ、ここからじゃ帰れるとこなんて、あそこしかねえからな」
ライト「そそ、さ、帰ろうぜ、リヴァイアスに」
祐希「ふん…」
ネーヤ「星の数ほど出会いがある…別れもある…。それが私たちを変えていく…」「でも、変わらないものもある。その間の中で…」「私たちはずっと…生きていたい…」
【シナリオエンドデモ終了】


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