進撃イベント
流れよ我が涙
［時をかける出会い］
【シナリオデモ開始】
米田「ようやく帝都も、またいつも通りに戻ったな」「ん？ 寂しくないのかって？」「出会いあれば別れあり。その別れは、新たな出会いへと繋がる。いつか、また連中に会える時もあるだろうさ」「そもそも、連中が来た時だって、おかしな状況だったんだからよ」「あれは確か…」
〔画面、発光〕
大神（ようやく伝票整理も終わったし、みんなのところにでも行ってみるか）（確か今日から、講演の稽古を始めるって言ってたな）
アイリス「お兄ちゃ～ん！」
大神「その声は…」
アイリス「キャハ！」
大神「アイリス。どうしたんだい、こんなところで？」
さくら「そろそろ、お稽古の時間なので紅蘭を呼びに行こうと思ってたんです」
大神「さくらくんも、一緒だったのか」
アイリス「ねえねえ、お兄ちゃんも一緒に紅蘭を呼びに行こうよ」
大神「うん、一緒に行こうか」
〔好感度ＵＰ〕
アイリス「わーい！ わーい！」
〔好感度ＵＰ〕
さくら「ありがとうございます、大神さん。では、３人で行きましょうか」
〔ノックの音〕
大神「大神だけど…紅蘭？ 部屋にいるのかい？」
アイリス「紅蘭、お稽古の時間だよ」
さくら「………」「反応がありませんね…」
大神「部屋から音が聞こえてくるから、中にいるとは思うんだけど」
アイリス「ねえねえ、お兄ちゃん。カギがかかってないよ？」
大神「…本当だ。紅蘭、入るよ」
大神「わっ、なんだこれ！？」
さくら「いつにも増して、機械だらけですね…」
アイリス「あっ、紅蘭！」
紅蘭「ん、隊長たちやないの。どないしはったん？」
アイリス「もー！ お稽古の時間だから、迎えに来たんだよ」
紅蘭「しもた、もうそんな時間かいな。ああ、でもいまちょっと手が離せんのや…」「もうすぐ終わるから、ちょっとそこで待っててや」
さくら「それはいいけど、今度はなにを作ってるの？」
紅蘭「ふっふっふっ…。ほんまええ質問やで、さくらはん」「これは、新型乗機併用霊子機関の中枢部分や」
アイリス「じょーきへいようりょーしきかん、ってな～に？」
紅蘭「簡単に説明すると、ウチらが乗ってる光武の心臓やな」
アイリス「へぇ～」
大神「新型の光武なら先日完成したばかりだろ。なんでそんな物を造ってるんだい？」
紅蘭「甘いで、大神はん。常に進歩を求める。それが科学や」
大神「は、はあ…」
紅蘭「それに最近相次いでる、謎の失踪事件のこともあるやろ？」
さくら「世界中で起こっている、突如として人が消えてしまう事件ですね」
大神「先日、俺たちが戦ったあの白い巨人が、事件に関与しているのだろうか…」
紅蘭「詳しいことは月組の人たちが調査してくれてるさかい、そうかからんでわかるやろ」
アイリス「さいきん、地震もたくさん起きてるし、アイリス怖い…」「レニと織姫も遠くに行っちゃってるし…」
大神「大丈夫だよ、アイリス。ふたりの欧州での訓練はもう終わるころだ。すぐに戻ってくるさ」「それに…なにがあっても、俺が必ず守ってあげるよ」
〔好感度ＵＰ〕
アイリス「うん！」
さくら「大神さん。あたしのことは守ってくれないんですか？」
大神「いいっ！？ も、もちろん、さくらくんのことだって守るに決まってるだろ！」
〔好感度ＵＰ〕
さくら「ふふっ…。頼りにしていますからね、大神さん」
紅蘭「それじゃあ、ウチも大神はんに守ってもらいましょか」
大神（俺だけで戦ってことじゃ、ないだろうな…）
紅蘭「話をしてる間にようやく完成や。あとはこのボタンを押せば…」
大神「ちょっと待ってくれ、紅蘭！」
紅蘭「どないしはったん。そんな慌てた顔して？」
大神「もしかして、いつものように爆発したりしないよな…？」
紅蘭「ウチの発明品が、いっつも爆発すると思っとるん？」
大神「いや、そういうわけじゃないけど…」
紅蘭「安心しいや。なんともあらへんから」
大神「なら、いいんだけど」
紅蘭「ほな、いきまっせ。ポチッとなっと！」
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
さくら「わっ！？」
紅蘭「ケホ…」
大神「………」
アイリス「アハハハ！ お兄ちゃんと紅蘭、真っ黒け！」
さくら「だ、大丈夫ですか、大神さん！？」
大神「紅蘭…。爆発しないんじゃなかったのか…？」
紅蘭「あははは…。そのはずやったんけどな…」
〔撃破音〕
〔画面、震動〕
大神「なんだ、いまの爆発音は！？」
さくら「大帝国劇場の外からみたいでしたけど…」
紅蘭「いまのは、ウチのせいやないで！？」
〔軍の警報〕
アイリス「…！」
大神「なにかが起こったようだ。みんな、作戦司令室に急ぐぞ！」
大神「帝国華撃団・花組、全員集合しました！」
米田「うむ、ご苦労」
かえで「みんな、まずはこの画面を見てちょうだい」
大神「…！？ なんだ、あれは…！」
かえで「さっきの爆発音の原因は、この巨大な機械が現れたことによるものよ」
紅蘭「ロボットみたいに見えるけど、霊子甲冑とも魔操機兵とも違うみたいやな…」
マリア「先日、我々が戦った、あの白いのとも違う感じがしますね」
米田「これが何者なのかについては不明だ。だが、このまま放置しておくわけにもいかん」
カンナ「おいおい、これと戦えってのか。アタイらの霊子甲冑の何倍もデカいんだぞ」
すみれ「あら、カンナさんアレが怖いとおっしゃるのなら、ここで留守番をしていてもよろしくてよ？」
カンナ「なんだと！ この、サボテン女！」
すみれ「なんですって～！」
マリア「ふたりとも今は作戦会議中よ。ケンカしてる場合じゃないでしょ」
大神「あれがまだ敵だと決まったわけじゃない。まずは何者なのかを、はっきりさせなくては…」
かすみ「米田司令、帝劇前に新たな反応を確認しました」
米田「なんだと！？」
由里「モニターいでます！」
さくら「あれは、この間戦った白い巨人…！？」
大神「こんな時に、また出てきたのか…！」
カンナ「先にいた連中は、あの白い奴の仲間だったってことかよ」
すみれ「いえ、よく見てください。先に出現した連中が、白いのと戦っているようですわ」
大神「どういうことなんだ…」
米田「連中が何者にせよ、白い機械が敵であることは確かだ。まずは、あの白い巨人を破壊するんだ！」
大神「了解しました！」「帝国華撃団・花組。全機、出撃せよ！」
さくら「了解！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シャッテ「なんなのよ、この状況！？」
アサヒ「急に転送されたと思ったら、ケルビム兵に襲われてるんだろ！」
シャッテ「そんなことはわかってるわよ！ なんでそうかったのかって聞いてるの！」
タクト「詳しい状況はよくわからないけど、とにかく奴らを倒さないと！」
ドモン「スガタ、ワコ。レインとシズノとホノカを頼む」
スガタ「任せてくれ」
キョウ「とっとと倒させてもらうぜ！」
さくら「そこまでよっ！」
ドモン「誰だ！」
帝国華撃団「帝国華撃団、参上！」
カミナギ「新しい敵…？」
大神「何者なんだ、お前たちは」
アサヒ「何者って言われても難しいんですけど、とにかく怪しい者じゃないッス！」
すみれ「そう言われましても、怪しさが爆発していましてよ？」
シャッテ「あんたねえ…」
さくら「敵ではなさそうですけど…」
ドモン「ケルビム兵が町を破壊してからでは遅い。まずは先に奴を倒すぞ！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
大神「白い巨人はなんとか倒したが…」
ドモン「奴らは俺たちの敵なのか、それとも…」
タクト「協力できたんだし、敵じゃないといいんだけどね…」
シャッテ「こっちはここがどこなのかも、わからないんだから。無駄な戦いはなんとか避けたいわよね」
キョウ「それに、一緒にいたはずのシュバルツの姿も見えないしな」
ドモン「はぐれたにせよ、ひとり残されたにせよ、奴なら問題はないだろう」
さくら「どうしますか、大神さん。このまま睨み合っていても、らちがあかないと思いますけど…」
紅蘭「とはいえ、油断した瞬間に襲いかかってくるなんてことも考えられるしな」
マリア「隊長、いかがいたしましょうか？」
大神「そうだな…」「俺が話してみよう」
カンナ「隊長！？」
ドモン「機体から出てきただと…？」
大神「俺は帝国華撃団・花組隊長。大神一郎だ」「君たちはなんの目的で、この帝都に現れたんだ」
キョウ「どうするんだ、この状況？」
アサヒ「相手が出てきてくれたのに、このままってわけにもいかないよな」
〔ヴァンアインのコクピットの開閉音〕
アイリス「人がでてきた！」
すみれ「というか、いまどうやって出てきましたの！？」
アサヒ「攻撃するつもりはないんで、撃たないでくれると嬉しいんですけど…」
大神「みんな、彼の話を聞いてみよう」
マリア「わかりました。みんな、武器を収めて」
アサヒ「俺たちはなんというか、よくわからないけど、気付いたらここにいて…」
大神「…？ 迷子ということか？」
アサヒ「迷子っていうか…。まあ、迷子みたいなものなんスけど…」
カンナ「なんだか、はっきりとしないねえ。なにか隠し事をしてるんじゃないのかい？」
アサヒ「いやいや、全然隠してないッス！ ホントに気付いたらここにいて！」
キョウ「アサヒが話せば話すほど、ドツボにはまっていく感じがするな」
カミナギ「…うん、私もそう思う」
シャッテ「はぁ…」
アサヒ「そんなに言うんだったら、誰か代わってくれよ！」
さくら「やっぱり敵には思えませんね」
紅蘭「せやね。えらい間抜けに見えるわ」
ドモン「待て、俺たちをアサヒと一緒にするな」
アサヒ「ええ！？」
〔通信の開く音〕
かえで「聞こえる、大神くん？」
大神「なんでしょうか？」
かえで「そのままそこで話をしていると、人目に付きすぎるわ」「彼らを大帝国劇場の支配人室まで案内してちょうだい」
大神「いいんですか！？ まだ彼らの素性も知れませんが…」
かえで「米田司令からの直々の命令よ。それじゃあ、頼んだわね」
〔通信の閉じる音〕
大神「君、ええと名前は…」
アサヒ「イヌイ・アサヒです」
大神「アサヒ君。すまないが仲間たちと一緒に、ついてきてもらえないか？」
アサヒ「ついていくって、どこにッスか？」
大神「俺たちの基地だ」
ホノカ「私たちを拘束するということですか？」
ワコ「えっ！？」
シズノ「もしもそうだとしたら、なにも言わずに拘束するんじゃないかしら」「私たちが武装していることは、彼らもわかっているのだし」
スガタ「そうだな…」「情報を得るためにも、ついていくのがいいんじゃないだろうか？」
シャッテ「でも、もしものことがあったら…」
ドモン「その時は脱出すればいいだけの話だ」
レイン「そうね」
アサヒ「わかりました、一緒に行きます」
大神「そうか。では、ついてきてくれ」
【シナリオエンドデモ終了】
［仄暗い地の底から］
【シナリオデモ開始】
米田「…つまり、お前さんたちは、ロボットの起動実験中の事故によって、この帝都に跳んで来ちまったと」
アサヒ「はい」
米田「しかも、どうやらこの時代よりも未来の世界から来た可能性があると。そういうわけだな？」
シャッテ「信じられない話だとは思いますけど…」
米田「うーむ…」
かえで「時間を越えたということだと思うのだけれど、そんなことが実際に起こりえるのかしら？」
紅蘭「昔から世界中で似たような話は聞きますけど」「例えば、とある船が行方不明になって、数十年後にその船の残骸が突然見つかるとか」
さくら「それって、お化けってことですか…？」
シャッテ「おばっ！？」
タクト「いやいや、跳んで来たの僕たちだから…」
大神「米田司令。俺は、彼らがウソを言っているとは思えません」
米田「なぜ、そう思うんだ？」
大神「肩を並べて戦った時、彼らの技には邪気がなかった。それが理由です」
かえで「大神くんらしい答えね」
大神「米田司令。どうか彼らを助けてもらえないでしょうか！」
米田「ばかやろう！ 俺が処刑するみたいな言い方、するんじゃねえや！」「俺だって最初から、彼らが悪い人間だなんて思っちゃいねえよ」
大神「なら！」
米田「彼らの身柄は、この帝国華撃団で預かる。大神、ちゃんと面倒を見てやんな」
大神「了解しました！」
さくら「良かったですね、みなさん」
アサヒ「ありがとうございます」
米田「ただし条件がいくつかある」「まず、ひとつ。俺の許可なく、あのロボットたちを出撃させない」「いきなりあんなのが出てきたら、帝都の連中がビックリしちまうからな」
スガタ「わかりました」
米田「それから、もうひとつ。この大帝国劇場の手伝いをすること。そのふたつが条件だ」
キョウ「手伝うのは全然かまわないけど、なにをすればいいんだ？」
米田「それはな…」
〔軍の警報〕
米田「なにごとだ！？」
かえで「米田司令。また帝都に敵が現れたようです」
大神「またあの白い巨人か…」
米田「とにかくグズグズしてる暇はない。すぐに出撃の準備をするんだ」
ドモン「俺たちも出る。いいな、司令？」
米田「ああ、頼んだぞ…異世界の戦士たち！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
タクト「また、ケルビム兵か…。僕たちと一緒に跳んできたのか？」
マリア「ケルビム兵？」
ドモン「あの白いマシンの名前だ。奴らは人を誘拐し、その生体エネルギーを吸い取る」
すみれ「では、最近世界中で起こっている謎の誘拐事件の犯人は…」
カミナギ「でも、なんだか様子がおかしくない？」
シャッテ「確かに、人間を誘拐するというより、この町を襲いに来ているような気がするわね」
大神「奴らの狙いがなんであろうと、放置しておくことはできない！ いくぞ、みんな！」
アイリス「りょうかい！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
双翅「あーあ、また邪魔されちゃった。なんだか面倒になってきちゃったから、あの町、壊しちゃおうかな」
音翅「また勝手に行動したのですか、双翅」
双翅「だって、暇だったんだもん。僕たち以外、みんな寝てるしさ」
音翅「だからこそ、私たちがプラーナを集めなければならないのですよ」
双翅「わかってるよ。だから、あの町を襲ったんじゃないか」
音翅「話をしたはずです。あの町にはプラーナに替わる可能性のあるエネルギーが満ちていると」「それを手に入れるまで、無闇に行動を起こしてはいけません」
双翅「でも、音翅。邪魔者がいるかぎり、それが手に入らないんじゃない？」「どうやって、邪魔者を消すつもりなのさ」
音翅「それは…」
〔歩み寄る足音〕
？？？？（※ガレリイ長官）「どうやら、お困りのようだな」
音翅「…！ 何者だ、お前は…」
？？？？（※ガレリイ長官）「そう警戒するな」
ガレリイ長官「ワシの名はガレリイ」「地の底に潜む者同士、協力ができないかと思ってな」
【シナリオエンドデモ終了】
［大帝国劇場の薔薇］
【シナリオデモ開始】
ワコ「大帝国劇場って、お芝居をする場所だったんですね」
すみれ「その通りですわ。帝国華撃団は、あくまでも裏の姿」「表の顔は帝国歌劇団として、舞台で日々、活躍しておりますの」
タクト「なんだか、ヒーローみたいで格好いいですね」
スガタ「それにしても、本物の舞台を見ることができるなんてな」「彼女たちの練習を見せてもらって、勉強していこう」
ワコ「それ、いい考えだね！」
タクト「あくまでも、手伝いをしながらね」
カンナ「そういや小耳に挟んだんだけどさ、あんたたちも舞台をやってるんだって？」
タクト「舞台って言っても、部活動ですけど」
カンナ「未来の演技ってのがどんなものなのか、ちょっと見せてくれないかい？」
ワコ「いやいや、全然そんな！」
カンナ「いいじゃないかい、減るもんでもあるまいし」「すみれ、お前も見てみたいよな？」
すみれ「ま、まあ、わたくしには敵わないでしょうけど、少しなら見てあげてもよろしくてよ？」
カンナ「すみれもこう言ってることだし、なあ、頼むよ」
ワコ「いや、ええと…」
スガタ「演技をするのが恥ずかしいなら、歌でいいんじゃないのか？」
タクト「ワコの歌は凄く素敵だもんね」
カンナ「歌か、いいね！」
ワコ「ちょっとやめてよ、ふたりとも！」
マリア「悪いわね。私たちの舞台の手伝いをさせてしまって」
アサヒ「全然気にしなくていいッス！ ここでお世話になる分、しっかりと働かないと！」
ホノカ「私は戦うことができませんから、兄さんの３倍は働きます」
さくら「それじゃあ、頼りにさせてもらいますね」
ホノカ「任せてください」
大神「手伝いも大事だけど、元の時代に戻る方法もちゃんと探さないとな」
アサヒ「それに関しては、俺たちにできることは少ないですから」
ホノカ「なので、レインさんとシャッテさんにお任せしています」
さくら「紅蘭も手伝っていますから、きっとすぐに帰る方法が見つかりますよ」
ホノカ「ありがとうございます」
大神「それじゃあ、俺たちは部隊の設営を頑張ろうか」
カミナギ「みなさん、こっち向いてください～」
大神「ん？ どうしたんだい？」
カミナギ「折角、カメラを持って来ていたんで、みんなのことを撮りたいなって」
アイリス「カメラって、写真をとるカメラ？」
カミナギ「ううん、これは映像を撮るんだよ」
アイリス「えいぞう？」
カミナギ「うーんとね。ちょっとそこに立ってて」
アイリス「うん」
カミナギ「こうやって、アイリスちゃんを撮るでしょ。そしたら、こっちに来てみて」
アイリス「あー！ アイリスが…うごいてる！」
カミナギ「ね？ こうやるものなんだよ」
アイリス「すご～い！ ねえねえ、もっとアイリスをとって！」
カミナギ「うん、もっと撮ろうか」
紅蘭「へぇ、こら凄いな」
カミナギ「わっ！？」
紅蘭「これって、小型のシネマトグラフやろ？」
カミナギ「しねまとぐらふ？」
紅蘭「さすが未来ってだけあるわ。なぁなぁ、これちょっと分解してみてもええか？」
カミナギ「…いや、それはちょっと…」
アイリス「紅蘭！ アイリスをとってくれてるんだから、じゃましないで！」
シズノ「彼女、楽しそうね」
キョウ「ああ」
シズノ「…キョウ、さっきも話したけど」
キョウ「カミナギを戦わせないってことだろ？ ちゃんと話して納得してもらったよ。まあ、説得するのが大変だったけどさ」
シズノ「そう…」
キョウ「…ありがとな、先輩。カミナギのこと、ちゃんと考えてくれて」「あいつはさ、やっぱああやってるのが一番いいよ」
シズノ「お礼なんていいわ。私がそうしたかっただけだから」
キョウ「そっか」
シズノ（卑怯な女ね、私…）
キョウ「それじゃあ、俺たちもなんか手伝うとするか」
〔歩み寄る足音〕
ドモン「なんだ、キョウ。こんなところで油を売ってたのか」
キョウ「そういうドモンは、なにしてんだ？ 両手にそんな大きな荷物を持って」
ドモン「荷物運びだ。俺にはこんなことくらいしかできないからな」
斧彦「あら～、そんなことないわよ、ドモンちゃん」
ドモン「見つかったか…！ なんとかまいたと思ったんだが…」
斧彦「アタシたちから逃げようなんて、百万年早いわよ」
ドモン「ぐっ…！」
菊之丞「そんなに嫌がらないでください。わたしたちは、ただドモンさんに教えたいだけなんですから」
ドモン「いったいなにを教えるつもりだ！」
菊之丞「ぽっ…」
ドモン「ッ！？」
キョウ「な、なんだこいつら！？」
清流院「こいつらとは、随分と失礼ね」「私たちは愛と美の秘密部隊、帝国華撃団・薔薇組よ！」
キョウ「バラ組だあ～！？」
斧彦「よく見たら、あなたもなかなかいい身体してるじゃない」「ドモンちゃんと一緒にいらっしゃい。アタシたちが、みっちりと仕込んであ・げ・る」
ドモン「廊下で会ってから、なぜかずっと付きまとわれていてな…」
キョウ「俺まで巻き込むなよ！」
清流院「遠慮はいらないわ。ふたりともついていらっしゃい！」
菊之丞「さあ」
斧彦「さあ！」
清流院「さあ！！」
〔軍の警報〕
菊之丞「警報！？」
斧彦「最近、随分と多いわね」
清流院「こうしちゃいられないわ。行くわよ、ふたりとも！」
〔走り去る足音〕
ドモン「俺たちも急ぐぞ」
キョウ「ああ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
双翅「ねえ、本当に今度は勝てるの？」
ガレリイ長官「今回の戦いは、あくまで調査のため。別に勝つ必要はない」「とはいえ…、ミケーネより預かりし戦闘獣が相手では、八つ裂きになるかもしれんがな」
ガレリイ長官「やはり思った通りだったか…」
双翅「なにかわかったの？」
ガレリイ長官「充分に情報は得た。いまは帰るとするぞ」
双翅「ええ～？ つまんないの」
アサヒ「なんで、恐竜帝国まで…」
大神「恐竜帝国？」
マリア「なにか知っているのですか？」
ドモン「連中も俺たちの時代にいる敵だ」
紅蘭「この時代からずっと先の時代まで、生き残ってるっちゅうことか？」
シャッテ「恐竜帝国や堕天翅族が地上に出てきたのは、もっとあとの時代のはずなのに…」
マリア「とにかく一度戻って、それから詳しい話を聞きましょう」
大神「そうだな…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ホノカ「あの、兄さんを見ませんでしたか？」
マリア「彼なら、スガタさんと一緒に米田支配人のところに行ったはずよ。恐竜帝国のことを説明するために」
ホノカ「そうですか」
マリア「なにか用事でもあったのかしら？」
ホノカ「いえ、運んでいる最中だった荷物を、放ったままいなくなってしまったので。仕方がないので私が運んでおきます」
マリア「ひとりじゃ大変でしょ。私も運ぶのを手伝うわ」
ホノカ「あ、ありがとうございます…」
マリア「いいえ、気にしないで。それにしても、あなたも大変ね」
ホノカ「大変、ですか？」
マリア「あなたは戦闘に参加する人間ではないでしょ？ なのに、こんな状況に巻き込まれてしまって」
ホノカ「そうですね…」「できることなら兄さんを手伝いたいのですが、私はあの機体には乗れませんから」
マリア「戦う必要がないのなら、それが一番だと私は思うわ」
ホノカ「はい…」
マリア「でも、あなたが戦うことを望むのなら、来たるべき日に備えてしっかりと準備しておかないとね」
ホノカ「はい」
マリア「あなたのように、彼女たちもちゃんと準備ができればいいのだけれど…」
カンナ「………」
さくら「………」
大神「どうしたんだい、みんな。舞台稽古にしては、やけに元気がないようだけど」
カンナ「このところ、帝都に敵が攻めて来てるだろ？ それがどうしても気になっちまってさ…」
さくら「気持ちを切り替えなくてはいけないことは、わかっているんです」「けれどどうしても、敵のことが気になってしまって…」
大神「敵の目的が分からない以上、君たちが不安に思う気持ちもわかる」「でも、こんな時だからこそ、素敵な舞台にして帝都の人たちに、元気をあげる必要があるんじゃないかな」
〔信頼度ＵＰ〕
さくら「そうですよね。あたしたちが下を向いていたら、ダメですよね！」「ありがとうございます、大神さん」
〔信頼度ＵＰ〕
カンナ「隊長の言う通りだ。アタイたちがしょぼくれてちゃ、どうしようもないよな」
〔信頼度ＵＰ〕
マリア「ありがとうございます、隊長。これで、みんな稽古に集中でき出来そうです」
大神「お役に立てたなら、なによりだよ。それじゃあ、俺は行くから」
シャッテ「大神さんってスゴいですね。あっという間にみんなの暗い気持ちを吹き飛ばしちゃうなんて」
レイン「だからこそ彼は、花組の隊長なのかもしれないわね」
カミナギ「ねえ、キョウちゃん」
キョウ「なんだよ、カミナギ」
カミナギ「キョウちゃんは、大神さんを見習った方がいいんじゃない？」
キョウ「そうかもしれねえな。ああいう気配りが俺には足りねえから」
カミナギ「あれ、意外と素直じゃん」
シャッテ「キョウよりも、アサヒの方が見習うべきだと思うわ…」
レイン「そうね。ドモンに負けず劣らず、彼も鈍いものね」
シャッテ「ですよね だいたい…」
友里「なになに、なんの話？」
シャッテ「っ！？」
カミナギ「あ、由里さん。事務の仕事は終わったんですか？」
由里「休憩中なんだけどね、なんだか噂話の匂いを嗅ぎつけて」
シャッテ「急に出てこないでくださいよ！ びっくりするじゃないですか！」
由里「ごめんね、驚かせちゃって。で、アサヒくんがなんだって？」
シャッテ「なんでもないですから！」
由里「隠さなくてもいいじゃない。彼が隙とかそういう話？」
シャッテ「だから、そんなんじゃないですってば！」
〔歩み寄る足音〕
アサヒ「ただいま」
シャッテ「アサヒなんて、大っ嫌いですから！」
アサヒ「えっ…？」
シャッテ「あっ…」
由里「あーあ…」
アサヒ「その…なんかごめん…」
〔歩き去る足音〕
カミナギ「アサヒ君、凄く落ち込んでたけど、追いかけなくていいの？」
シャッテ「………」
由里「ダメね、完全に放心しちゃってるわ…」
レイン「あとで、ちゃんとフォローしておかないと…」
由里「それなら、あたしがしておくから。それじゃあね」
〔歩き去る足音〕
レイン「本当に大丈夫かしら…」
【シナリオエンドデモ終了】
［重なり合う時間たち］
【シナリオデモ開始】
紅蘭「レインはん、シャッテはん、ちょっとこの数値みてくれへん？」
レレイン「これって…」
シャッテ「確かあたしたちが来た日に、紅蘭さんも事故を起こしたって言ってましたよね？」
紅蘭「新型蒸気併用霊子機関を開発中の失敗やね」
レイン「その事故とヴァンアインの事故が重なった結果、時空間に歪みを生み出した」
シャッテ「それによって、あたしたちはこの時代へと跳ばされた…」
紅蘭「そうとしか考えられへんな」「でもこれ、どえらい奇跡的な可能性やで？ ようこんなことが起こったな」
レイン「これで、原因はわかったわ。あとはこれを元に帰る方法を見つければ…」
シャッテ「ごめんなさいね、紅蘭さん」
紅蘭「急にどないしたん？」
シャッテ「ほら、舞台の稽古が忙しい時に、こうやって手伝ってもらってるから」
紅蘭「気にせんといてな。今回はウチ、セリフ少ないねん」「それにｍこうして未来の技術を知れるのも、すっごく楽しいんやから」
シャッテ「それ、わかるかも。あたしもこの時代に技術を吸収できるのが、すごく楽しいから」
紅蘭「でも、不思議やね。技術ってのは過去の延長線上にあるものやろ？」「普通はウチらの技術が上がっていった先に、シャッテはんたちの技術があるはずやんか」
シャッテ「それなのに、私たちの技術は繋がってるようには感じられない…」
レイン「ヴァンアインは、私たちの世界でも未知の技術で造られているからじゃないの？」
紅蘭「そういうことやなくて、そもそも技術体系自体が違うように感じられるんです」
レイン「うーん…」
〔歩み寄る足音〕
かすみ「お疲れ様です」
椿「お食事の差し入れを持って来ましたよ」
さくら「ちょっと休憩にしてお茶でもしませんか？」
アイリス「アイリスもお手伝いしたんだよ？」
紅蘭「みんな、おおきに。それじゃあ、ちょっと休みましょか」
シャッテ「ありがとうございます」
アイリス「はい、ど～ぞ」」
レイン「ありがとうね、アイリスちゃん」
アイリス「えへへ～」
椿「…あの、おふたりに質問してもいいですか？」
レイン「ええ、私たちにわかることなら」
椿「おふたりって未来から来たんですよね？」
シャッテ「たぶん、ですけど」
椿「未来のこと教えてください。例えば、大神さんが誰と結婚するのかとか…」
さくら「…！」
アイリス「え～？ お兄ちゃんはアイリスの彼氏だもん。アイリスと結婚するに決まってるじゃない」
さくら「おほほほ…。なにを言ってるのかしら、アイリス。まだ、そうと決まったわけじゃないでしょ？」
アイリス「決まってるもん。お兄ちゃんはアイリスと結婚するんだも～ん」
レイン「いや、そういうのはさすがに…」
紅蘭「椿はん、未来が気になるのはわかるけど、聞かんといた方が、ええんとちゃいますか？」
椿「なんでですか？」
紅蘭「話を聞いたことによって、椿はんの行動が代わってまうかもしれんやろ？ そしたら、未来が代わってしまいますやん」「それによって、最悪な未来になったらどないします？」
椿「ええと…」
かすみ「なんだか、怖いわね」
紅蘭「だから、未来なんてわからん方がええねん。やっぱり、未来は自分の手で切り拓いていかんと」
さくら「そうね…自分の手で掴みとらないと…」
シャッテ「なにか言った？」
さくら「あ、いえ！ ただの独り言です、あはは…」
〔軍の警報〕
レイン「また敵が現われたの！？」
紅蘭「こんなしょっちゅう来られたら、ほんま敵わんわ…」
かすみ「みなさん、すぐに出撃の準備を」
さくら「わかりました。行きましょう、みなさん！」
アイリス「うん！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ワコ「ねえ、スガタ君。あのふたりはなにをしてるの？」
スガタ「…ん？ ああ、タクトとドモンさんなら、カンナさんの稽古を手伝ってるんだよ」
ワコ「稽古…？ なんか、木刀で戦ってるけど…？」
カンナ「ははっ、ふたりとも結構やるねえ！」
タクト「それはどうも」
ドモン「あんたも、たいしたもんだ。自惚れるつもりはないが、俺たちふたりを相手にするとはな」
カンナ「でも、あんた。まだ本気ってわけじゃないだろ？」
ドモン「フッ、そっちもな」
タクト「あの…これって殺陣の練習ですよね…？」
カンナ「それじゃあ、遠慮なく本気でいかせてもらおうか」
ドモン「ああ、拳と拳で勝負だ！」
タクト「おーい、聞いてます？」
カンナ「はあああああっ！」
ドモン「てやああああっ！」
スガタ「あのドモンさんと渡り合うとは…彼女、ただ者ではないな」
ワコ「いや…そういう問題じゃないから…」
すみれ「ちょっと、カンナさん。いつまで遊んでいるつもりなのですか！？」
タクト「あぶない！ いま、ふたりに近づいたら…！」
すみれ「へっ？」
カンナ「すみれ！？」
ドモン「マズい、ぶつかるぞ！」
すみれ「きゃああああ！」
カンナ「わっわっわっ！？」
〔人の倒れる音〕
〔画面、フラッシュ〕
すみれ「でぇ！？」
タクト「セットの柱に顔から…」
スガタ「カンナさんとぶつかった衝撃で柱に衝突。見事は連鎖反応だな」
ワコ「冷静に分析してる場合じゃないでしょ！」
シャッテ「ありがとうございます。荷物運びを手伝ってもらって」
大神「いや、全然構わないさ。この荷物は、舞台に置いておけばいいのかい？」
ホノカ「はい」
スガタ「３人とも離れろ、柱が倒れるぞ！」
ホノカ「えっ？」
シャッテ「えええええっ！？」
ドモン「避けるんだ！」
シャッテ「わぁぁぁぁ！？」
〔画面、発光〕
〔衝突音〕
〔画面、震動〕
〔発光、収束〕
ホノカ「っ！？」
シャッテ「あ、あれ？ なんともない…？」
大神「だ、大丈夫かい、ふたりとも…」
シャッテ「大神さん！」
大神「お、俺が柱を支えてるうちに…早く…安全な場所に…」
ホノカ「は、はい！」
シャッテ「ありがとうございました、大神さん」
ホノカ「大神さんがいなかったら、どうなっていたことか…」
大神「気にすることはないよ。当然のことをしたまでさ」
〔信頼度ＵＰ〕
シャッテ「大神さん…格好いいです…」
大神「そ、そうかい？」
〔信頼度ＵＰ〕
ホノカ「はい、男の中の男って感じです」
大神「そんなに褒めなくても」
タクト「大神さん、鼻の下が伸びちゃってますよ」
大神「ゴ、ゴホン！」「カ、カンナとドモンさんも、ケガをしたら大変だろ？ 稽古もいいけど…ほどほどにね」
〔信頼度ＵＰ〕
カンナ「ごめんな、隊長。次から気を付けるよ」
〔信頼度ＵＰ〕
ドモン「少しはしゃぎすぎたようだ…。すまなかった」
ワコ「よかった。なんとか丸く収まったようで」
すみれ「全然よくありませんわ！ トップスタァのこのわたくしが、顔を打ったのですのよ、顔を！」
ワコ「そ、そうですよね…」
大神「それじゃあ、俺は他を手伝いに行くから」
シャッテ「あたしたちも行きます。さっきのお礼をしていませんし」
ホノカ「是非ともお礼をさせてください」
大神「礼なんていらないさ。花組のみんなと同じように、キミたちの事も大切に想っているんだから」
シャッテ「大神さん…」
さくら「大神さん」
大神「さくらくん？」
さくら「ふふっ…」
大神「いいっ！？ なんで背中をつねるんだい！？」
〔信頼度ＤＯＷＮ〕
さくら「誰にでもああいうことを言うんですね…大神さんって！」
大神「ち、違うんだ、さくらくん！ これは身体が勝手に…！」
さくら「大神さんなんて、もう知りません！」
米田「調査ご苦労だったな。それでなにか、わかったのか？」
加山「彼らの情報を元に調べてみた結果、海底で巨大な地震が起こったことがわかりました」「最近の相次ぐ地震は、それの影響によるもののようです」
米田「なるほど。つまり、地下深くで眠っていた堕天翅とかいうのが、その影響で目覚めたってことか」
加山「海底地震が起こった時と、失踪事件が起こり始めた時が重なるので、おそらくはそうかと」
米田「彼らが言っていたことは、本当だったということか…」「帝都も随分と面倒な連中に、目を付けられちまったもんだぜ」
加山「堕天翅の狙いがなんであれ、いままでの行動から察するに、そう遠くないうちに攻勢をかけてくるかと」
米田「ああ、帝都の防衛を強化しておく必要があるだろう。なんとしても、この町は守らねばならん」「加山、引き続き調査を頼む」
加山「了解しました」
米田「くれぐれも、無茶はするなよ」
加山「な～に、心配いりませんよ。心強い味方もいることですしね」
？？？？（※シュバルツ）「………」
【シナリオエンドデモ終了】
［或る日の選択］
【シナリオデモ開始】
すみれ「さくらさん、いまのセリフはもう少し、抑揚を抑えてくれないかしら？」
マリア「そうね、その方がエミリアの感情が、伝わると思うわ」
さくら「わかりました」
マリア「それじゃあ、もう一度頭からやるわよ」
さくら「はい！」
大神「さくらくんたち、今日は一段と気合いが入っているな」
キョウ「舞台の公開、もうすぐなんだよな？」
大神「ああ、来週だよ」
キョウ「なんか、みんなを見てると、俺も頑張らないとって思えてくるよ」
大神「キョウも充分に頑張ってるじゃないか」
キョウ「そうか？」
大神「自分にいまできることを精一杯やる。それが頑張るってことだろ？」「君は自分にできることを、ちゃんとやっているさ」
キョウ「あんまり実感がねえけどな」
〔歩み寄る足音〕
米田「お～う、ちゃんとやってるか？」
大神「米田支配人」
キョウ「俺たちにできることはな」
米田「そりゃ結構。でだ、ちょっと俺に付き合わねえか？」
大神「それは構いませんが、なにか重要なお話でも？」
米田「そんなんじゃねえよ。ただ、ちょっくら男同士で話をしたいって思っただけだ」
キョウ「なんか怪しくないか…？」
米田「年上の人間には素直に従うもんだろうが」「おい、大神！ とっとと、男連中を連れて来やがれ！」
大神「わ、わかりました！」
キョウ「なんだってんだ、いったい…」
米田「どうだ、少しは帝都に慣れたか？」
タクト「はい、ここはとてもいい町ですから。人も温かいし、みんな活気があるし」
米田「そうかそうか」
ドモン「そんな話を聞くために、俺たちをここに呼んだのか？」
米田「ったく。お前ぇたち若え連中は、なんだってそんなに疑い深いんだ？」
スガタ「すみません。僕たちは少々、殺伐とした時代にいたもので」
キョウ「スガタ、その冗談は笑えねえよ…」
米田「まあいい。単刀直入に言うぞ」「お前たちは、元の場所に戻れなかったらどうするつもりだ？」
アサヒ「えっ…？」
米田「驚くこともねえだろうが。元から戻れるなんて保証は、どこにもありはしねえんだからよ」
大神「米田支配人！ 俺たちは彼らが戻れるよう、全力を尽くしています。ですから…！」
米田「落ち着け、大神。もしもの話だ」
ドモン「そうだな。その可能性もなくはないだろう」
米田「お前たちさえ良ければ、このまま帝劇にいられるように、働きかけてもいいと思ってるんだ、俺ァ」
アサヒ「そうッスね。そう思ってくれるのはありがたいんですけど、俺たちは絶対、元の世界に帰ります」
キョウ「だな。やらなきゃいけないことも、やり残したこともいっぱいある」「だから、戻れなくても、元の世界に戻ってやるよ」
スガタ「これは僕たち共通の想いです。折角お話をいただいたのに、すみませんが」
米田「フラれちまったか。一世一代の告白だったのによ」
大神「米田支配人…」
米田「けどな、お前たちもいつか洗濯を迫られる時が来る」「元の世界に戻れないとわかった時、どちらか一方しか助けられない時、自分の生命を差し出さないといけない時ってな」
スガタ「………」
米田「人間ってのは、なんでもかんでもやれる程、器用にできちゃいねえんだ」「だから、なにかを選ぶ覚悟ってヤツを、ちゃんとしておかねえといけねえよ」
アサヒ「…わかりました」
米田「まあ年寄りの戯れ言だ」
大神「いまの言葉、心にしっかりと留めておきます」
米田「かぁ～、相変わらず堅ぇ野郎だな、お前は」
〔軍の警報〕
ドモン「また来たのか…」
米田「話は終わりだ。すぐに出撃しろ」
大神「はい！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
すみれ「今回は随分と楽勝でしたわね」
カンナ「これだけ頻繁に襲って来てるんだ、そろそろ品切れなんだろ」
大神「そうだったらいいんだが…」
アサヒ「なんにせよ、ちゃんと守れたんだからいいじゃないッスか」
紅蘭「せやな。戦いも終わったことやし、さっさと戻ろか」
シズノ「みんな待って。なにかがおかしいわ」
さくら「おかしいってなにがですか？」
シズノ「この反応は…！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
マリア「くっ…！ いったい、どこから攻撃されたの！？」
？？？？（※ガレリイ長官）「どこを見ている」
アイリス「お兄ちゃん、あそこ！」
大神「お前たちは…！」
双翅「ふふふ、また遊びに来たよ」
ガレリイ長官「お前たちのデータは既に揃っている。今日こそは、その息の根を止めさせてもらおうか」
ドモン「堕天翅と、恐竜帝国か！」
キョウ「そう簡単に俺たちがやられるかよ！」
ガレリイ長官「威勢はいいようだが、これならどうだ？」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
紅蘭「また新しく湧いてきよった！？」
スガタ「しかも、この数は…」
ガレリイ長官「この圧倒的な物量を前にしては、お前たちといえども抑えきれまい」
すみれ「数を揃えれば勝てるなどと…わたくしたちも随分と見くびられたものですわね」
さくら「たとえ、敵が何体来ようとも、あたしたちは決して負けません！」
ドモン「貴様たちの野望、ここで打ち砕いてやる！」
双翅「それじゃあ、行くよ」
【シナリオエンドデモ終了】
［託された想い］
【シナリオデモ開始】
タクト「どうなってるんだ、アイツら…」
アイリス「お兄ちゃん…。やっつけてもやっつけても、どんどん出てくるよ…」
シズノ「このまま戦いを続ければ、こちらが消耗するばかりだわ」
すみれ「どうしますの、隊長！？」
ガレリイ長官「お前たちがなにをしたところで、この物量の差は覆せるものではない」「いままでやられた分、じわじわとなぶり殺してくれるぞ」
大神「くっ…。お前たちの狙いはなんだ！ なぜ、低地を狙う！」
双翅「ここには、霊力っていうのがたくさんあるから、それを奪うんだってさ」
大神「やはり狙いはそれか…」
ガレリイ長官「喋りすぎだ、双翅」
双翅「別にいいじゃん。どうせコイツら、死んじゃうんだから」
大神「そんなことはさせない。帝都もみんなも、俺が守ってみせる！」
ガレリイ長官「口では何とでも言える。だが…」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
大神「ぐうっ！？」
さくら「大神さん！」
ガレリイ長官「そう易々とできるものではないぞ」
シャッテ「どうすればいいのよ…」
マリア「…双翅とガレリイを直接叩く。この状況を打破するには、それしかないわ」
紅蘭「そうかもしれへんけど、こんなぎょうさん敵がおるんや！ どうやってあそこまで辿り付くん！？」
大神「俺が道を切り拓く！」
さくら「そんな！？」
カンナ「無茶だぜ、隊長！ そんなことをしたら、隊長がどうにかなっちまう！」
大神「俺たちはどんなことをしてでも、この帝都を守らなければならない！」「そのためなら…どんな困難にでも、立ち向かう覚悟はある！」
ドモン「その役目、俺たちに任せてくれ」
大神「…君たちが帝都を守る理由はないはずだ。こんな危険な役目を任せるわけにはいかない」
アサヒ「理由があるとかないとか、そんなこと関係ないッスよ」
タクト「そうさ、守りたいんだ！ 得体の知れない僕達を受け入れてくれた、このあたたかい帝都を！」
大神「元の世界に戻るという目的を…果たせなくなるかもしれないんだぞ」
スガタ「この世界と僕たちの世界が繋がっているなら、ここで帝都が破壊されてしまえば、戻るべき場所がなくなる可能性がある」
大神「それはそうかもしれない…だけど！」
キョウ「心配すんなって。誰も死なずにあの敵をぶっ飛ばせば、それでハッピーエンドだ！」
大神「………」
ドモン「あんたが選択したように、俺たちも選択したんだ。なにが起こったとしても悔いはない」
大神「…わかった。俺は君たちを信じる」
タクト「それじゃあ、アゲていこうか！」
キョウ「千葉県民の意地、見せてやるぜ！」
大神「みんな、ありがとう。よしいくぞ…全機出撃だ！」
ドモン「ああ、お前たちは進み続けろ！ 道は俺たちがつくる！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ガレリイ長官「どうやら、死ぬ覚悟はできたようだな」
シズノ「そんな覚悟をする必要はないわ。私たちは必ず生きて、元の場所へと帰る」
ワコ「アンタたちなんかに、絶対に負けない！」
双翅「なら、精々頑張ってよ」
アサヒ「ぐぅ…！？」
シャッテ「ヴァンアインがもう…！」
さくら「アサヒさん、シャッテさん！ 今、わたしが援護に…」
大神「振り向くな！」「彼らの想いを無駄にするわけにはいかない！ 今はただ、前を見て進むんだ！！」
マリア「いくわよ、さくら！」
さくら「…はい！」
カンナ「やったか！？」
ガレリイ長官「まだだ…。どうせ地獄に行くなら、お前も道連れにしてくれる…！」
アイリス「お兄ちゃん！ あぶない！」
〔ダメージ音〕
〔画面、フラッシュ〕
大神「がはっ！？」
双翅「あははは！ これでおあいこだね」
大神「…まだだ」
ガレリイ長官「なにっ！？」
大神「俺は…絶対に負けない…」「この剣に託されたみんなの想いが…帝都を救いたいという願いがある限り…俺は何度でも起ち上がる！！」
ガレリイ長官「こ、この気迫は…！」
大神「おおおっ！」「狼虎滅却…！ 天地神明！」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ガレリイ長官「がああああ！？」
双翅「また…眠っちゃうのか…」
〔撃破音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ドモン「終わったな…」
タクト「大丈夫、アサヒ、シャッテちゃん」
アサヒ「なんとかね…」
紅蘭「ほんま？ なら、よかったわ」「せやけど、ヴァンアインの方はボロボロやね…」
シャッテ「それなら大丈夫。このマシン、放っておけば直るから」
紅蘭「はあ、やっぱり凄いな未来の技術は」
さくら「大神さんもお怪我はありませんか？」
大神「ああ、大丈夫だよ。みんなが頑張ってくれたおかげでね」
マリア「これで、帝都に平和が戻ったんですね」
大神「そうだな。あとは、彼らが元の場所へと戻るだけだ」
すみれ「わたくしたちも、これで心置きなくお稽古に専念できますわ」
アイリス「ねえねえ、みんな。アレを忘れてない？」
カンナ「おお、そうだったな！ やっぱり最後はアレをやらないとね」
キョウ「アレ…？ アレってなんだ？」
アイリス「アレはアレだよ」
シズノ「想像もつかないけれど…」
さくら「勝ったらみんなで、ポーズを決めるんです」
ドモン「ポーズだと？ お、おい、ちょっと待て！」
さくら「それではいきますよ。せーの」「勝利のポーズ」
帝国華撃団「…決めっ！」
【シナリオエンドデモ終了】
［同調するは我にあり］
【シナリオデモ開始】
米田「全員、集合したな」
大神「はい」
さくら「でもどうしたんですか、米田司令。着替えて作戦指令室に集合しろなんて」
ドモン「敵が現れたという感じでもないが」
米田「詳しくは、この３人から説明してもらう」
紅蘭「みなさん、どうも。実は、未来へと帰る方法がわかったんよ」
ホノカ「本当ですか！？」
シャッテ「ええ、この世界へ来た時と、同じ状況を造り出すことで戻れるみたいなの」
カンナ「方法がわかったなら、早速やってみるとしようぜ！」
レイン「それがひとつだけ問題があって…」
カミナギ「問題？」
紅蘭「ウチが作ってた蒸気併用霊子機関と、ヴァンアインを完全に同期させなあかんねん」
シャッテ「口で言うのは簡単なんだけど、これが結構難しくて…。しかも、ヴァンアインはいま…」
シズノ「手痛いダメージを受けたままね」
すみれ「よくわからないのですが、ならば完全に修復してから、お試しになったらよろしいのでは？」
レイン「それが、そうもいかないのよ」「私たちがこの世界にいることで、大なり小なり影響を与え続けているわ」「それが大きくなりすぎれば、未来は作り直され、元の場所へは戻れなくなる」
スガタ「パラドックスが起こるというわけか…」
大神「よくわからないが、とにかく早くする必要があるってことだね」
紅蘭「そういうこっちゃ。せやから、いまから皆さんには模擬戦をしてもらいます」
さくら「それは構わないけど、あたしたちの光武もまだ修復中では？」
紅蘭「心配ならいらへん。こんなこともあろうかと、模擬戦用の演習機を造っておいたんや」
かえで「そういうわけで、みんなには悪いけどこれから数値をとるために模擬戦をしてもらうわ」
マリア「わかりました」
米田「舞台の公開日も近いからな。くれぐれも無茶をして、怪我だけはしないように」
アイリス「は～い！」
さくら「ところで紅蘭、ひとつだけ聞いてもいいかしら？」
紅蘭「なんや、さくらはん。そんなえらいあらたまって」
さくら「その演習機って爆発しないですよね…？」
大神「た、確かに…」
紅蘭「あははは。隊長もさくらはんも心配し過ぎや」「ウチが造ったんやで？ 大船に乗ったつもりで安心しいや。…たぶんな」
すみれ「イヤですわ！ わたくし、その光武には絶対に乗らなくてよ！」
かえで「ほらほら、稽古も控えてるんだから。みんな早く行きなさい」
すみれ「絶対にイヤですわああああっ！」
紅蘭「ちょっと、からかい過ぎてしもたみたいやな…」
マリア「まったくもう…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
タクト「あの…なんで僕たちまでやることに？」
紅蘭「ついでや、ついで。せっかくやし、データをとっておきたいやん？」
キョウ「ついでって…」
カンナ「あんたたちとやり合えるなんて、演習機とはいえ、これは腕が鳴るね」
ドモン「ああ、あんたとはいいファイトができそうだ」
レイン「ドモン！ やり過ぎないようにね！」
大神「カンナ、君もだぞ」
カンナ「行くぞ、ドモン！」
ドモン「来い、カンナ！」
シャッテ「あのふたり、聞いちゃいないわね…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ドモン「なかなか、いいファイトだった。ガンダムファイトでも、お前ほど戦えるヤツはそうはいない」
カンナ「ああ、また機会があればやろうぜ」
タクト「拳を交えたことで、わかり合う。青春って感じだね」
ホノカ「あのふたりは、最初からわかり合ってた気もしますが…」
紅蘭「データはバッチリとれたな。あとは調整をするだけや」
アサヒ「ありがとうございました。こんな忙しい時に」
マリア「気にしなくていいわ。私たちもいい気分転換になったから」
大神「でも、これが終わったら、君たちは帰ってしまうんだよな」
アイリス「え～！？ ずっとここにいればいいのに」
さくら「アイリス、無理を言わないのよ。みんなにもちゃんと、家があるんですから」
アイリス「でも…」
カミナギ「ありがとう、アイリスちゃん。私たちといたいと思ってくれて」
アイリス「…わかった。アイリス我慢する。でも、ぶたいは見てから帰るでしょ？」
ワコ「もちろん。すっごく楽しみにしてるからね」
アイリス「うん！ ねえねえ、向こうで一緒に遊ぼ？」
ワコ「うん、遊ぼうか」
カミナギ「よし、向こうまで競争だ！」
アイリス「わ～！」
すみれ「さてと、わたくしたちはお稽古の続きをいたしましょうか」
マリア「そうね、そうしましょう」
大神「それじゃあ、俺たちは舞台の準備を…」
〔画面、震動〕
カンナ「な、なんだ、この揺れは！？」
紅蘭「また、地震かいな！？」
カミナギ「大変だよ、みんな！ 外に来て！」
ガレリイ長官「久しぶりだな、人間ども」
ドモン「あれは、ガレリイ！？」
シャッテ「どこからか、立体映像を投影してるみたいね」
大神「お前はあの時、死んだはずでは…！」
ガレリイ長官「あれは死んだように見せかけただけのこと。真の目的を果たすためにな」
さくら「真の目的ですって！？」
音翅「この町の地下を流れる地脈は、暴走させてもらった」「あとはその地脈から、霊力を噴出するのを待つばかり」
紅蘭「なんやて！？ そないなことしたら帝都が崩壊してまう！」
音翅「翅無しどもに相応しい死に方だ。我が同胞を傷付けた罪を悔いながら、その町と共に消えるがいい」
大神「くっ…！ 俺たちはいったいどうしたら…！」
ガレリイ長官「なにをしたところで、既に手遅れよ！」「ハハハハッ！ ハーハハハハハッ！」
【シナリオエンドデモ終了】
［震える帝都］
【シナリオデモ開始】
大神「全員、そろいました」
米田「銀座に堕天翅族と恐竜帝国が出現した。帝都の地下深くを流れる地脈に干渉し、暴走を促している」
大神「なんだって！？」
米田「このまま暴走が起これば、地脈から噴出した霊力によって帝都は壊滅的な打撃を被ることになるだろう」
さくら「それを止める方法はないんですか！」
米田「…残念ながらわからん」
キョウ「わからないって、このまま指を咥えて見てろってことかよ！？」
かえで「あくまでも、現段階での話よ」「敵がどんな方法で、地脈に干渉しているのかがわかれば、それを阻止することは可能だわ」
アサヒ「それがわかるまで、待ってるしかないってことッスか？」
米田「いつ暴走が起こるかわからない以上、ここでじっとしてるわけにもいくまい」
すみれ「でも、いまは阻止する方法がわからないのですよね？」
米田「確かに、確実にはわからねえ」「だからよ…推測して手を打つんだ」「全員、画面を見てくれ」
〔通信の開く音〕
マリア「銀座一帯の地図ですか？」
米田「この地図上の赤い点は、敵の出現箇所を示している」
ドモン「どこも敵だらけだな」
紅蘭「ん？ なんやあれ…？」
ワコ「なにか気になることでもあるんですか？」
紅蘭「ほら、あそこ。なんやあそこだけ、えらく赤いのが集まっとるやろ？」
カンナ「確かに…。でも、なんであそこだけ？」
米田「敵が集中しているということは、そうしなければならない理由があるってことだ」
大神「そこに地脈の干渉に関わる、重要な何かがあると？」
米田「可能性は高いとみている」
ドモン「だが、敵の罠だという可能性も充分に考えられる」
マリア「そうですね。我々をおびき寄せ、一網打尽にするつもりかもしれません」
米田「大神、帝国華撃団・花組隊長として、お前がどうするかを決めるんだ」
大神（俺は…）「他に方法がない以上、迷っている時間はありません」「少しでも可能性があるなら、俺は…それに賭けます！」
米田「わかった。ならば、出撃命令を出せ！」
大神「全員、出撃せよ！ 目標地点、銀座！」
〔信頼度ＵＰ〕
タクト「了解！ 今度こそ決着をつけよう！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
さくら「帝国華撃団、参上！」
ガレリイ長官「現れたか、人間ども」
音翅「無駄な足掻きを。もはや、崩壊は時間の問題だというのに」
大神「そんなこと、させてたまるか！ 帝都の平和は俺たちの手で守ってみせる！」
ガレリイ長官「面白い。ならばやってみるがいい」
音翅「頭翅様より預かりしこのケルビム・ヴェルルゼバの力。とくと味わうがいい！」
アイリス「お兄ちゃん、あれ！」
大神「あの機械で、地脈を暴走させようとしていたのか！」
ドモン「ならば、あれを破壊すれば！」
大神「ああ！」「せいやぁぁぁっ！」
〔発光音〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
大神「やったか！？」
ワコ「なにかが起こったようには、感じられないけど…」
音翅「フフッ…」
カンナ「なにを笑ってやがる！ アンタたちはもう終わりだよ！」
ガレリイ長官「終わり？ 果たして本当にそうかな？」
シズノ「なにか様子がおかしいわ…」
キョウ「おかしいってなにがだ？」
ドモン「なんだこれは…。大地が震えている…？」
ガレリイ長官「ハッハッハッハッ！ 終わるのは、お前たちの方だ！」
〔画面、震動〕
マリア「なんなのこの揺れは！？」
アイリス「みんな、逃げて！」
大神「…！ 全機、散開しろ！」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
タクト「いまの攻撃はいったい…」
さくら「あれは、攻撃じゃありません。霊力が…ものすごい力が、噴出したような…」
タクト「なっ！？ 町が…！」
音翅「地脈の暴走は成し遂げれた。あとは崩壊を待つばかり」
すみれ「そんな…！ 確かに装置は破壊したはずなのに！」
ガレリイ長官「確かに地脈を暴走させたのは、あの装置だ。だが、破壊すれば止められると誰が言った？」
スガタ「奴らの作戦は、既に完了していたというわけか」
ガレリイ長官「今頃気付いたところで遅い。この町の人間ともども、お前たちを地獄に送ってくれるわ！」
さくら「すぐに帝都の人たちの避難を！」
かすみ「既に開始していますが、間に合うかどうか…」
紅蘭「そんな…」
由里「帝都崩壊まで、残された時間が少なすぎるんです」
椿「地脈の暴走を止めないことにはどうしようも…」
カンナ「ウソだろ…？ あたいたちじゃ、帝都を守れないっていうのかよ…」
ガレリイ長官「ようやく理解できたか。お前たち人間など、取るに足りん存在にすぎないと」
音翅「大切なものを破壊される苦しみ。お前たちも味わうがいい！」
キョウ「なにか手はないのか！？ このまま終わっちまうなんて、冗談じゃねえぞ！」
さくら「大神さん…あたしたちはどうしたら…？」
大神「諦めるな、みんな！」
すみれ「隊長！？」
大神「俺たちが諦めてしまったら、誰がこの帝都を守るんだ！」「最後の一瞬まで諦めず、悪を蹴散らし正義を示す…それが俺たち、帝国華撃団だ！」
ガレリイ長官「強がりはよせ。いくら足掻いたところで結果はなにも変らん」「人間にできることなど、たかが知れているのだからな」
大神「お前の言うように、人にできることは多くないのかも知れない。だが、それはひとりだったらの話だ！」「ここには、多くの仲間たちがいる！」「ひとりでは無理なことでも、仲間と力を合わせれば、できないことなどありはしない！」
〔信頼度ＵＰ〕
さくら「大神さん…」
〔信頼度ＵＰ〕
タクト「そうだ、弱気にある必要なんてなかったんだ。僕にはこんな心強い仲間たちがいるんだから！」
〔信頼度ＵＰ〕
紅蘭「せやな！ みんながいるなら、怖いことなんかなにひとつあらへん！」
〔信頼度ＵＰ〕
ドモン「この程度の障害など、俺たちが乗り越えられないはずがない！」
〔信頼度ＵＰ〕
すみれ「今度という今度は、コテンパンにのしてさしあげますわ」
？？？？（※加山）「聞け、大神！ 地脈の暴走を止める方法がわかった！」
大神「その声は加山か！？」
加山「地脈の暴走は、霊力と相反する力…妖力に近いものをぶつけられたことが原因だ」
シュバルツ「その力を抑え、浄化することができれば、地脈は元の状態へと戻る」
ドモン「シュバルツ。やはり、あんたもこの時代に来ていたのか」
紅蘭「つまり、ウチらの霊力を使って、元の状態に戻せばいいっちゅうことやな」
加山「そういうことだ」「君たちはこれから情報を送る２カ所へと行き、地脈の暴走を止めてくれ」
シュバルツ「我々も既に準備を進めている。現場で落ち合おう」
〔通信の閉じる音〕
マリア「残された時間は、あと僅かしかありません。ここは、部隊を２つにわけましょう」
大神「いいや、３つだ」
シズノ「それでは戦力が分散しすぎてしまう！」
大神「それでも、敵の足止めをする必要がある」「みんなは地脈の暴走を止めてくれ。俺はみんなを信じてここで耐える！」
マリア「…わかりました。部隊を３つにわけましょう」
さくら「大神さん！ あたしも大神さんとここに残ります！」
紅蘭「ウチもや。ひとりでも多い方がええやろ？」
大神「わかった。さくらくん、紅蘭。俺の援護を頼む」
さくら「了解！」
マリア「では、私とアイリス、キョウとシズノは、ポイントＡへ」「カンナとすみれ、ドモンとタクトとスガタとワコはポイントＢへ休校して」
キョウ「了解だ！」
すみれ「必ずや帝都を守ってみせますわ！」
かえで「風組と薔薇組もあなたたちの援護に入るわ。みんな、頑張ってちょうだい」
大神「行くぞみんな、作戦開始だ！」
【シナリオエンドデモ終了】
［新たな光］
【シナリオデモ開始】
マリア「月組からもらった情報によると、どうやらこの場所のようね」
キョウ「この場所って、なんにもねえぞ？」
アイリス「ううん…。地面の中から強いなにかを感じる…」
キョウ「地面の中か…」
シズノ「それで、具体的になにをすればいいの？」
マリア「私たちの霊力を地脈に直接ぶつけるわ。暴走し、あふれ出しているいまなら、それが可能なはずよ」
キョウ「よくわからねえけど、わかった。なら、俺たちは…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、震動〕
キョウ「言ってる側から出てきやがったか」「ふたりは地脈の暴走を頼む。こっちは俺と先輩に任せといてくれ！」
アイリス「うん、お願いねキョウ」
キョウ「任せておけって。行くぜ、先輩！」
カンナ「なんて数で襲って来やがるんだ！？」
すみれ「カンナさん！ 気を散らしている場合ではありませんわ！」
カンナ「わかってるんってんだよ。でもよ、戦えないってのは歯がゆいもんだぜ」
ワコ「地脈を抑えることは、私たちにはできません」「だから、それはカンナさんとすみれさんの戦いなんだと思います」
ドモン「ワコの言う通りだ。こっちの雑魚は俺たちに任せておけ」
ワコ「私たちがしっぱりと守りますから！」
スガタ「今日のワコは随分と頼もしいな」
タクト「ワコはいつだって頼もしいだろ？」
スガタ「フッ…そうだったな」「なら、僕たちも負けているわけにはいかない。タクト、あれをやるぞ！」
タクト「あれか！ 了解！」
ドモン「なら、俺の技も共にぶつけてやる！」
スガタ「エキセントリック！」
ドモン「超級！」
タクト「タァァァァァウ！」
ドモン「覇王！」
タクト「ミサイィィィィルッ！」
ドモン「電影だぁぁぁぁんっ！」
〔光の放射音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
スガタ「うおぉぉぉぉぉっ！」
ドモン「うおおおおおおおっ！」
〔撃破音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
カンナ「うおおおっ！ やっぱすごいぜ、あいつら！」
すみれ「ですが、すぐに次の敵が…」
ドモン「何体現れようとも、俺たちが全て倒してみせる！」「キング・オブ・ハートの名に懸けて！」
さくら「きゃああああ！？」
大神「大丈夫か、さくらくん！」
紅蘭「やっぱ手強いで、アイツら…」
音翅「たった３人で我らを抑えようとは、随分となめられたものだな」
ガレリイ長官「その愚行、すぐに後悔させてやる！」
大神「…！ 来るぞ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
音翅「くっ…！？ 煩わしい翅無しどもめ！」
ガレリイ長官「なぜそんな苦難の道を選ぶ。もう間もなく全てが終わるというのに」
大神「俺は…俺たちは仲間を信じて戦う！ 絶望になど決して屈指はしない！」「それが俺の選択だっ！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アサヒ「みんなが必死に戦ってるってのに、俺はここで見ていることしかできないのか…」
ホノカ「兄さん…」
シャッテ「仕方ないじゃない。ヴァンアインはまだ、出られるような状態じゃないんだから…」
アサヒ「せめて避難誘導くらい…」
ホノカ「かえでさんに言われたではありませんか。私たちはここで待機していろって」
シャッテ「素人のあたしたちが行っても、かえって邪魔になるだけだわ」
アサヒ「クソッ…！」
米田「お前たち、ちょっといいか？」
シャッテ「米田司令？」
米田「３人とも、俺についてきてくれ」
アサヒ「は、はい。わかりました」
シャッテ「…ここは、格納庫？」
ホノカ「ヴァンアインはまだ動かせないはずですが？」
米田「いや、ヴァンアインではない。あれを見ろ」
アサヒ「あれは、光武…？」
シャッテ「でも、なにか違うような…」
米田「あれは、今用意できるあり合わせのパーツで組み上げた試験量産型の光武だ」
ホノカ「試験量産型の光武？」
米田「今回の戦いの切り札として、霊力の少ない者でも動かせるよう、秘密裏に作らせていたんだよ」
アサヒ「俺でも動かせるってことッスか！？」
米田「そういうことだ」
アサヒ「だったら、すぐにあれに乗って！」
米田「あれはまだ完成しちゃいねえんだ。新型の蒸気併用霊子機関のテストだって、まだ完全に終わったわけじゃねえ」
シャッテ「どんな事故が起こるかわからない。そういうことですか？」
米田「ああ…。本来ならまだ、人間が乗る段階じゃないんだ…」
アサヒ「それでも、ここに連れて来たってことは、俺に選択しろってことですよね？」
米田「すまねえな、アサヒ」
アサヒ「なんで、謝ってるんですか。帝都を守りたいのは俺だって同じ気持ちッスよ」「だから、俺はこれに乗ります」
米田「そうか、戦ってくれるか」
アサヒ「シャッテとホノカのこと、お願いします」
シャッテ「なんで、アサヒだけで行くつもりになってんのよ？」
ホノカ「光武はちょうど３機あるんですよ？ 私たちが行かないわけないじゃないですか」
アサヒ「でも、どんな危険があるかわからないんだぞ！？」
シャッテ「あんただってお味ことでしょうが。それに、この町を守りたいのは、あたしたちだって同じよ」
ホノカ「ヴァンアインに乗れない分、ここでやらせてもらいます」
米田「お前たち…」
シャッテ「米田司令、準備をお願いします」
米田「わかった」
？？？？（※織姫）「ちょっと待ってくださ～い！｝
？？？？（※レニ）「なんとか間に合ったみたいだね」
米田「…！ お前たちは！」
【シナリオエンドデモ終了】
［未来への架け橋］
【シナリオデモ開始】
大神「はぁ…はぁ…」
ガレリイ長官「ここまでのようだな。人間にしてはようやったと、褒めてやろう」
大神「まだだ…。まだ、俺たちは負けてはいない！」
音翅「死ななければわからないようだな。己の愚かさが」
大神「さくらくん、紅蘭、まだ行けるな？」
さくら「はい、もちろんです！」
紅蘭「ウチも最後の一瞬まで、戦い続けたるで！」
音翅「ならば、最後の一瞬にしてやろう。死ねぃっ！」
〔ダメージ音〕
〔画面、フラッシュ〕
大神「くっ！？」
？？？？（※織姫）「熱く…激しく…輝け！ オーソレミーヨ！」
〔爆発音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
ガレリイ長官「ぐあっ！？ なんだ、この攻撃は！」
織姫「中尉さん、おまたせで～す！」
レニ「みんな、無事？」
さくら「織姫さん、レニ！」
大神「ふたりとも、戻って来てくれたのか」
織姫「帝都がピンチとあっては、放っておけませんからね」
紅蘭「ふたりが来てくれたなら、百人力やで！」
レニ「来たのは、ボクたちだけじゃないよ」
大神「なんだって？」
アサヒ「俺たちも光武で参上ッス！」
さくら「アサヒさん！？」
紅蘭「なんであんたら、その光武に乗っとるんや！？」
シャッテ「あたしたちだけ見てるなんて、できませんから」
ホノカ「米田司令に貸してもらったんです」
紅蘭「ほんま、無茶しよって…」
アサヒ「大神隊長、俺たちも戦います！ この光武Ｘと光武Ωで！！」
大神「わかった。一緒に戦おう」
ガレリイ長官「ゾロゾロと虫のように湧いてきおって」
音翅「二度と集まれぬよう、全て踏み潰してくれる！」
アイリス「そんなこと、させないもん！」
さくら「アイリス！」
タクト「こっちも無事に終わったよ！」
ガレリイ長官「まさか、地脈の暴走を食い止めたというのか！？」
すみれ「わたくしたちを、侮りすぎていたようですわね」
キョウ「あとは、お前たちだけだ！」
カンナ「もう泣いて謝ったって、許してやらねえけどな！」
音翅「調子に乗るな、翅無しども！」
ガレリイ長官「お前たちを倒し、再び地脈を暴走させてくれるわ！」
アサヒ「そんなこと、させてたまるか！」
大神「みんな、これが最後の戦いだ！ ヤツを倒して…この戦いに終止符を打つ！」
さくら「了解！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ガレリイ長官「バカな！？ 我々が人間ごときに！？」
さくら「いまです、大神さん！」
大神「帝都の人々の生命を守る！ それが俺たちの正義だぁぁぁっ！」
〔発光音〕
〔画面、発光〕
音翅「いまは再び眠りにつこう。だが、いずれ必ず滅ぼしてくれる…」
ガレリイ長官「それまでせいぜい、足掻き続けるのだな人間どもよ！」「ハーハッハッハッハッ！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
大神「みんな、よく頑張ってくれたな」
さくら「大神さんが、あたしたちに勇気をくれたからです」
タクト「そうだね。やっぱり大神さんはスゴい隊長ですよ」
大神「いや、俺は別に君たちの隊長じゃ…」
すみれ「細かいことはいいじゃないですの。そうでしょう、大神隊長？」
カミナギ「うん、大神さんは隊長中の隊長さんって感じだものね」
アイリス「わーい！ たいちょー！ たいちょー！」
大神「からかわないでくれよ…」
ドモン「いや、みんな本気で思っているさ。あんたのおかげで勝てたんだってな」
カンナ「胸を張りなよ、隊長」
大神「ありがとう、みんな」
レニ「それにしても驚いたよ。戻って来たら、急に人数が増えてるから」
アサヒ「そういえば、自己紹介がまだでしたね」
レイン「あれ、シュバルツはどこにいったのかしら？」
キョウ「どうせまた、ひょっこりと現れるさ」
織姫「みなさ～ん！ 大事なことを忘れていませんか？」
紅蘭「そうやったな。そういや、忘れとったわ」
シャッテ「それって、もしかしてアレのこと？」
シズノ「そうね、アレでしょうね」
ドモン「あれか…。よし、みんなやるぞ！」
さくら「勝利のポーズ…」
みんな「…決めっ！」
大神「みんな、忘れ物はないかい？」
さくら「気を付けてくださいね。そうそう、取りに来られませんから」
アサヒ「大丈夫ッス！」
キョウ「過ぎてみれば、あっという間だったな」
マリア「そうね。あなたたちがここに来たのが、昨日のことのようだわ」「どう、帝都は楽しめたかしら？」
ワコ「はい、素敵な舞台も見られたし！ 美味しいご飯も食べられたし！」
アイリス「本当に帰っちゃうの…？」
カミナギ「一緒に遊んでくれて、ありがとうね」
アイリス「うん…。ねえ、お姉ちゃん」
カミナギ「どうしたの？」
アイリス「お別れの握手…」
カミナギ「…！ ごめんね、アイリスちゃん…私…」
アイリス「こうやって手を合わせれば、つかめなくても感じられるよ。お姉ちゃんの手」
カミナギ「うん！」
すみれ「あら、泣いてらっしゃるの、カンナさん？」
カンナ「うるせえ！ お前だって泣いてんだろうが、この蛇女！」
紅蘭「みんな向こうでも、元気でな」
レイン「あなたたちもお元気で」
大神「こっちの世界は俺たちに任せてくれ。だから、君たちは未来を頼む」
タクト「わかりました。みんなのこと、決して忘れません。あなたたちが教えてくれた、正義の心も」
さくら「ええ、あたしたちも忘れません。あなたたちに教わった、勇気を」
シャッテ「準備ができたわ。みんな、行くわよ」
ホノカ「わかりました」
大神「また、どこかで」
アサヒ「はい、またどこかで」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
織姫「行っちゃいましたね」
レニ「うん。ボクたちも戻ろうか」
大神「そうだな」「俺たちも進み続けよう。彼らの時代を守るために」
かえで「よかったんですか、米田支配人？」
米田「なにがだい？」
かえで「彼らの見送りですよ」
米田「大神たちは、たすきの渡す先を見つけたんだ」「それを俺みたいな老人が邪魔するのは、野暮ってもんだろ？」
かえで「彼らには少し早すぎる気もしますけど」
米田「早ぇなんてことはねえさ」「光陰矢のごとし、月日はすぐに過ぎ去っちまうんだからよ」
かえで「そうですね」「あら、そろそろみんなが戻ってくる頃ですね。お祝いの準備をしておかないと」
米田「そうだな。今日はパーッと派手に騒ぐとするか！」
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「流れよ我が涙」
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