イベント
失われた時を求めて
[帰って来た未来人]
【シナリオデモ開始】
大神(アサヒたちが元の世界に戻ってから数日。帝都の人々は、平和な日々を謳歌している)(彼らもちゃんと未来へと戻り、平和を満喫しているだろうか?)「さて、今日も1日頑張るとするか」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕
大神「な、なんだ今の音は!?」「大通りのほうから聞こえたきたな……とにかく、様子を見にいこう!」
アサヒ「痛ててて…。もうちょっと静かに着地できないのかよ…」
シャッテ「文句言わないの。身体がバラバラにならなかっただけでも、ありがたいと思いなさいよ」
ワコ「そんな失敗、する可能性があったんだ…」
キョウ「そういうのは、先に言っといてくれよ…」
タクト「みんな、離してる最中に悪いんだけどさ。この風景って…」
大神「アサヒ!? なんで、お前たちがここにいるんだ!」
アサヒ「えっ? 大神さん!?」
ドモン「まさか、一緒に跳んでしまったのか?」
シュバルツ「いや、どうやらそうではないようだ。周囲をよく見てみろ」
カミナギ「ここって帝都!?」
大神「なにがいったい、どうなっているんだ…?」
アサヒ「それを聞きたいのは、俺たちの方なんスけど…」
大神「とにかく、このままじゃ目立ちすぎる。帝劇に移動しよう」
スガタ「わかりました」
米田「まさか、またお前たちに会えるとはな」
アサヒ「俺たちもこの展開は、想像してなかったッス…」
米田「それで、詳しいことはわかったのか?」
紅蘭「微妙なところですが、わかったことを説明させてもらいます」
シャッテ「あたしたちはあの日確かに未来へと跳躍した」「でも、何らかの原因により数日後の帝都に戻ってきてしまったみたいなの」
タクト「僕たちからしたら、ほんの数分前の出来事なんだけどね」
さくら「どういうことですか?」
紅蘭「どうやら跳躍の最中に、時間の齟齬が生じたようなんや」
さくら「は、はあ…」
マリア「つまりは元の時代には戻れなかったというわけなのね?」
シャッテ「そういうことです…」
アイリス「それじゃあまたアイリスと遊べるんだね、リョーコお姉ちゃん!」
カミナギ「うん、またいっぱい遊ぼうね」
キョウ「あのなぁ…。元の世界に戻れないかもしれないんだぞ?」
カンナ「戻れるかどうかよりも、また会えたことを喜ぼうじゃないか」「あたいは、またドモンと手合わせできるのが、いまから楽しみで仕方ないよ!」
レニ「楽観的になるのは悪くないと思うけど、とにかく彼らが戻って来てしまった原因を突き止めないと」
シャッテ「それなんだけど、ひとつ仮説があるの。たぶん、紅蘭さんも同じことを考えてるはず…」
紅蘭「やっぱり、シャッテはんもそう思うか?」
シャッテ「それ以外に原因が思い当たらないので」
織姫「ふたりだけで話してないで、わたしたちにも教えてくださ~い」
紅蘭「説明をする前にな、ちょっと仮説を実証したいんや」
シャッテ「そのためには、マシンを動かさないといけないんですけど…」
米田「事前準備もなしに、帝都で動かさせるわけにはいかねえな」
シャッテ「ですよね…」
米田「だが、戦闘演習装置の使用なら問題はない」「紅蘭、準備はしてあるんだろ?」
紅蘭「モチのロンです。すぐにえも始められますさかい」
大神「だからこの格好でここに来るように言われたのか」
ワコ「ところで…戦闘演習装置ってなんですか?」
シャッテ「あたしたちが使ってる、シミュレーターみたいなものよ」
ワコ「なるほど」
紅蘭「それでは皆さん、協力よろしゅうお願いします」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アサヒ「俺たちはなんで、この光武に乗ってるわけ?」
シャッテ「光武Xと光武Ωに乗ってる理由はあとで説明するから、いまは気にしないでそれで戦って」
紅蘭「そういうこっちゃ。実戦やないからって手を抜いたらアカンで」
ホノカ「わかりました。全力で戦います」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
紅蘭「今の戦闘結果から考えるに…うん、やっぱりそうみたいやな…」
大神「なにかわかったのか? 紅蘭?」
紅蘭「ウチが思った通り、みんなが戻ってきたのは、光武に残留した『アサヒはんたちの霊力』が原因みたいやな」
アサヒ「ええと、それって俺のせいってこと…?」
アイリス「アサヒ! ダメでしょ、ちゃんとしないと!」
アサヒ「はい、すみません…」
紅蘭「いやいや、これは不可抗力やで」「霊力は人の想いの力や。あれだけ激しい戦いをしたんやから、それが残ってまうのは仕方あらへん」
シャッテ「どうやら、その残留している霊力とヴァンアインが互いに引き合ってるみたいなの」
大神「そのせいで、また帝都に戻ってきてしまったのか」
カンナ「それで、具体的にどうすれば戻れるんだ?」
紅蘭「それが少々ややこしくてな…」「この残留している霊力ってのが、妖力に近い所謂『負の想い』なんやけどな…」
織姫「妖力を使うってことは、アサヒは敵ってことですか?」
アサヒ「ええ!? いや、俺は敵じゃないッスよ!」
紅蘭「あくまでも近いってだけや」「でな、この負の想いなんやけど、自然に発散せえへんのや。せやから、なんらかの手を打たなアカン」
シャッテ「これが残っている限り、何度やっても帝都に戻って来てしまうの」
カンナ「つまり…。どうすりゃいいんだ?」
すみれ「あ~ら、カンナさん。こんな簡単なこともおわかりにならないのかしら?」
カンナ「なんだと!? だったら、お前はわかるのかよ!」
すみれ「えぇと…それはあの…。つまり霊力が…」
カンナ「なんだよ、お前だってわかってないじゃないか。やーい、この知ったかぶり女!」
すみれ「なんですって…! 今日という今日は許しませんことよ!」
カンナ「へへん! やれるものなら、やってみろってんだ!」
大神「ふたりとも、ケンカしてる場合じゃないだろ」「それで、紅蘭。どうやったら負の想いを発散できるんだい?」
紅蘭「この負の想いは、アサヒはんたちだけのモノじゃない。ウチらみんなの想いが複雑に絡み合ってるんや」「せやから、それを解きほぐすためにも、みんなで楽しいことをたくさんして、負の想いを発散させたらええねん!」
タクト「なるほど、楽しいことか」
アイリス「はーい! アイリスも楽しいことたくさんしまーす!」
カンナ「へへ、楽しいことって言ったら、やっぱり組手だよな」「ドモン、どうだいあたいと一勝負しないかい?」
ドモン「ああ、望むところだ」
タクト「相変わらずだね、ドモンさんとカンナさんは」
ドモン「タクト、お前も一緒に来い」
タクト「えっ、僕も?」
カンナ「いいね。ドモンのあとはタクト、あんたと勝負だ!」
タクト「あの…。お手柔らかにお願いします…」
大神「楽しいことか。さて、なにをしようかな」
アサヒ「色々あって迷っちゃいますよね」
紅蘭「アサヒはん、もし良かったらウチに付き合ってくれへん?」
アサヒ「俺がッスか? 構わないッスけど、なにに付き合えばいいんですか?」
紅蘭「光武Xと光武Ωからな、霊力を発散させる方法を色々と試したいんよ」「こんなこと今までなかったし、データを採っておきたいなって」
アサヒ「そういうことなら、是非お付き合いさせてもらいます」
紅蘭「そう言って貰えて安心したわ。実はウチ、ちょっと楽しみにしとってん。やってみたい実験もあるしな」
アサヒ「じ、実験…?」
大神「頑張れ、アサヒ…」
アサヒ「え? あれ?」
紅蘭「それじゃ、早速いきましょか」
アサヒ「それって、大丈夫な実験なんですよね? ねえ!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[勇気を君に]
【シナリオデモ開始】
カミナギ「楽しいことか…」「ねえ、キョウちゃんの楽しいことってなに?」
キョウ「そりゃ、水泳しかないだろ!」
カミナギ「やっぱり…。聞いた私が馬鹿だった」
キョウ「ガッカリするくらいなら、聞くな」
カミナギ「たまにはさ、水泳以外のこともしてみたら?」
キョウ「たとえば?」
カミナギ「うーん…」
キョウ「………」
カミナギ「うーん…」
キョウ「なにもないのかよ…」
カミナギ「じゃあさ、ここで水泳部のPRビデオを撮ろうよ」
キョウ「ごまかすな!」
カミナギ「いいじゃんいいじゃん。キョウちゃんも楽しくて、私も楽しくて一石二鳥だよ」
キョウ「まあ、撮ってくれるってんなら、断る理由はないけどな」
カミナギ「うーん…。でも、キョウちゃんだけだと華がないな…」
キョウ「そこは、俺が頑張って…」
カミナギ「ちょっと、PRビデオに出てくれる人を捜してくるね!」
〔走り去る足音〕
キョウ「無視すんな!」
キョウ「なぁ、カミナギ」
カミナギ「どうしたの?」
キョウ「連れて来てくれたのはいいんだけどさ…」
アイリス「いまから、さつえーするんだって!」
レニ「初めての経験だから上手くやれるかわからないけど、全力で臨むよ」
ホノカ「私も頑張ります」
キョウ「…なんか違くないか?」
カミナギ「女優さんが手伝ってくれるんだよ? それなのになんの文句があるの」
キョウ「いや、文句って言うか…」
アイリス「それで、アイリスたちはなにをすればいいの?」
カミナギ「ホノカちゃん、みんなに配ってあげて。キョウちゃんの分はこれね」
キョウ「台本だあ?」
カミナギ「そう台本。これから、この本のセリフを覚えてもらいます」
レニ「結構、本格的なんだね。わかった、すぐに覚えるよ」
アイリス「アイリスもがんばる!」
キョウ「いつの間に、そんなもの作ってんたんだよ…?」
カミナギ「こんなこともあろうかと、ホノカちゃんに手伝ってもらいながら、秘密裏に用意していたのだよ」
ホノカ「はい、お手伝いしました」
キョウ「紅蘭の影響、受けすぎだろ…」
カミナギ「それじゃあ、みんな頑張ろう!」
アイリス「おー!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
紅蘭「それじゃあ、早速始めましょか」
アサヒ「あの、なんで大神さんと同じ格好に着替えさせられんスかね?」
紅蘭「気分や気分。その方が気合いが入るってもんやろ?」
アサヒ「まあ、確かにそうかもしれないッスね」「それじゃあ、この頭につけてる装置も、気分的なものなんですか?」
紅蘭「ちゃうちゃう。そっちは今回試してもらう実験装置、『吸い取る君』や」
アサヒ「なにか、名前から不穏な空気が…」
紅蘭「そんなこと、あらへんって。このボタンを押すとな…」
〔画面、フラッシュ〕
アサヒ「うおっ!? めっちゃ頭が吸われてるんですけど!?」
紅蘭「それは、その光武に残った霊力を吸い取ってくれる優れものなんや」
アサヒ「光武じゃなくて、俺からなんか吸い取ってますよ!?」
紅蘭「ほな、気張ってや」
アサヒ「無理! この状態で戦うとは無理ですよ!?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カミナギ「みんな、台本読み終わった?」
レニ「うん。この物語は、不安を抱えた後輩が先輩に勇気をもらうお話なんだね」
アイリス「まずは、アイリスたちが…」「私たち全然泳げないんですけど、それでも水泳部に入れるでしょうか?」「って、キョウに聞くんだよね」
カミナギ「そしたら、キョウちゃんが…」
キョウ「そんなこと気にする…」
カミナギ「こら! もっと感情を込めて!」
キョウ「感情ってまだ台本を読んでるだけだろ?」
カミナギ「そんな心づもりじゃ、いいPRビデオなんて撮れないんだからね」
キョウ「へいへい…」「そんなこと、気にする必要は無いさ! やる気があればそれだけで充分!」「さあ、みんなで青春の汗を流そうぜ!」
ホノカ「そうしたら、私たちが声を合わせて…」「はい、頑張ります! って、言っておしまいですね」
レニ「ちょっと、いい?」
カミナギどうしたの、レニちゃん?」
レニ「このセリフなんだけど、もう少しこうした方が後輩の不安な感じが表現できるんじゃないかな?」
カミナギ「確かに。スゴいね、レニちゃん!」
レニ「いや…。そんな感じがしただけだから…」
カミナギ「さすが、女優さんだよ。うん、そのセリフでいこうか」
アイリス「アイリスもこうした方が、いいんじゃないかなってのがあるんだ」
カミナギ「なになに、教えて?」
アイリス「えっとね!」
ホノカ「こういう感じはどうですか?」
カミナギ「それいいね、ホノカちゃん。なら、こういうのはどう?」
レニ「それの方が、より感情が伝わると思うよ」
アイリス「アイリスもそっちの方が好き!」
キョウ「なぁ、カミナギ…。もう1時間くらい台本をいじってるんだが、いつになったら撮影を始めるんだ?」
カミナギ「PRビデオをより良くするためなんだから、もうちょっと待ってて」
キョウ「これだけ短い流れで、そんなに話し合う必要があるか?」
レニ「それは違うよ、キョウ。どんなに短くても全力を尽くす。それがプロってことだとボクは思う」
アイリス「まかせておいて。アイリスたちは、ぶたいじょゆーなんだから」
ホノカ「私は舞台女優ではありませんが、どんなことでも全力で取り組むべきだと思います」
キョウ「そ、そうか。じゃあ、任せるわ…」
カミナギ「スゴいの撮るから、安心して待っててね、キョウちゃん」
アイリス「宝探しに行くってのはどう?」
キョウ「!?」
レニ「感動を与えるってことなら、脱獄の要素を入れるのもアリじゃないかな」
ホノカ「宇宙人が攻めてくるって線も、なしではないと思います」
キョウ「おいおい、いったいなにを撮るつもりなんだ…」
カミナギ「どんどんアイディアが湧いてくるね! よーし、みんなでスゴいのを作っちゃおう!」
アイリス「おー!」
キョウ「本当に任せて大丈夫だったんだろうか…」
【シナリオエンドデモ終了】
[夢のつづき]
【シナリオデモ開始】
ワコ(舞台…。私の叶えられなかった夢…)(私はこんな風に、たくさんの人の前で歌えるような歌手になりたかった…)「ふう…。って、舞台で勝手に歌っちゃって、見つかったら怒られちゃうよね…」
〔拍手〕
ワコ「えっ…?」
織姫「なかなか、やるじゃないですか」
マリア「ええ、とても素敵な歌声だったわ」
ワコ「織姫さん! マリアさん! な、なんでここに!?」
マリア「ふたりで夜の見回りをしていたら、歌声が聞こえてきたものだから」
ワコ「す、すみません! 勝手に舞台に上がっちゃって…!」
織姫「気にすること、ありませ~ん。あなたの歌を聴かせてもらえましたしね」
マリア「随分と歌い慣れている様子だったけど、あなたは歌手を目指しているのかしら?」
ワコ「はい…。昔はですけど…」
織姫「昔は? 今は諦めてしまったですか?」
ワコ「はい…」
織姫「もったいないですね。歌が好きで仕方がないって感じだったのに」
ワコ「………」
マリア「織姫…。ひとにはそれぞれ事情があるんだから、あまり詮索するものじゃないわ」
織姫「マリアさんも勿体ないって思いませんでしたか?」
マリア「そうは思うけど…」
ワコ「褒めてくれてありがとうございます。お世辞でも、嬉しいです」
織姫「お世辞? わたしがお世辞で人を褒めるような、安い人間に見えますか?」
ワコ「い、いえ、そういう意味じゃ!」
織姫「わたしは心からいいと思ったから褒めた。それだけで~す」
ワコ「………」
織姫「決めました。ワコさん、わたしとマリアさんと一緒に舞台で歌いましょう」
ワコ「なんでそうなるんですか!?」
織姫「あなたと一緒に歌いたいと、思ったからです」
ワコ「いや、そんな急に言われても…」
織姫「一緒に歌いたくないですか?」
ワコ「そんなことないです! とっても光栄です!」
織姫「なら決まりですね」「マリアさん、お客さまを入れた舞台でなければ、一緒に歌っても問題ないですよね?」
マリア「そうね。とてもいい刺激になりそうだわ」
ワコ「でも…本当に私なんかでいいんでしょうか…?」
マリア「自信を持って。織姫は、あなただから一緒に歌いたいって言ったのよ」
織姫「そういうことで~す」
ワコ「…私、やってみます」「でも、その前にひとつだけお願いがあります」
織姫「なんですか?」
ワコ「ちゃんと練習をしてから、舞台に立ちたいんです」「プロであるお二人に並べるとは思っていません。それでも、できる限りの準備はしたい。どうかお願いします」
織姫「どうしますか、マリアさん?」
マリア「断る理由がないわね」
ワコ「ありがとうございます!」
織姫「ついでにこのスタァであるわたしが、ワコさんに稽古をつけてあげま~す」
ワコ「本当ですか!?」
織姫「その代わり、わたしは厳しいですよ?」
ワコ「精一杯、頑張ります!」
マリア「私もできる限りの協力をさせてもらうわ。舞台を成功させるために、頑張りましょうね」
ワコ「はい!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
紅蘭「吸い取る君は失敗やったか…」
アサヒ「はい…。頭を吸われただけで終わりましたね…」
紅蘭「もう時間も遅いし、今日はこの戦闘で終わりにしよか」
アサヒ「了解ッス!」
紅蘭「長々と付き合ってくれてありがとな。これでも飲んで、元気だしてな?」
アサヒ「ありがとうございます。ちょうど、喉が渇いてたんスよね」「ゴク…ゴク…ゴク…。うっ!?」
紅蘭「あら? そんなに不味かったん? 色々元気になる、草とか根っことか入れたんやけどな」
アサヒ「な、なに入れてんスか…」
紅蘭「身体にええと思ったんやけどなぁ」
アサヒ「うっ…ううっ…」「うおおおおおお!」
紅蘭「おお、元気になったみたいやね! それじゃいってみましょか!」
アサヒ「了解だ! かかってこいぃぃぃぃッ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ワコ(まだ、足りない…。もっと…もっと練習しないと…!)
スガタ「随分と精が出てるようだね」
ワコ「スガタ君」
スガタ「少し休憩したらどうだい?」
ワコ「もうこんな時間だったんだ!?」
スガタ「気付かなかったのか?」
ワコ「練習に集中し過ぎちゃってたみたい」
スガタ「あまり根を詰めすぎないようにな」
ワコ「ありがとう」「…あのね、スガタ君。私、自分でも気付かなかったんだけど、色々なことを諦めてたのかも知れない」
スガタ「うん?」
ワコ「私の夢がかなわないって事実は変わらない。それでも、今だけは一生懸命やりたいの」
スガタ「そうか…。なら、僕はそんなワコを全力で応援するよ」
ワコ「スガタ君が応援してくれるなら、百人力だね」「元気ももらったし、練習を再開しようかな」
スガタ「………」
織姫「いよいよ本番ですね。準備はいいですか?」
ワコ「はい」
マリア「始める前に、あなたにサプライズがあるの」
ワコ「えっ…?」
〔歩み寄る足音〕
さくら「あたしたちも、参加させてもらっていいですか?」
ワコ「さくらさん…それにみなさんまで…」
マリア「みんなにお願いして、来てもらったの。せっかくの機会だから」
すみれ「この花組のトップスタァ神崎すみれに、客席は似合いませんわ」「やはり、花は舞台の上でこそ、美しく咲き誇るというもの」
紅蘭「すみれはん。素直に『一緒に歌いたい』って言ったら、いいんとちゃいますか?」
すみれ「わ、わたくしは!」
レニ「ワコ、ボクたちも歌っていいかな?」
ワコ「もちろんです。是非、お願いします!」
アイリス「ありがとう、ワコお姉ちゃん」
カンナ「それじゃあ、主役がビシッと挨拶を決めてくんな!」
ワコ「あ、ええと…。皆さん、今日はお集りいただきありがとうございます」「なんて言うか、私がここに立っているのはスゴく場違いな感じがするんですけど、それでも、頑張って歌います」
織姫「自信を持って。あなたならやれます」
ワコ「はい」「曲名は…」
〔画面、発光〕
タクト「凄かったな、ワコ。なんだか感動しちゃったよ」
スガタ「ああ、一生懸命頑張っていたからな」
タクト「そうだね。僕たちも負けないくらい頑張らないと」
スガタ「…そうだな」
ワコ「みなさん、本当にありがとうございました」
マリア「礼を言うのは、私たちの方よ。あなたのおかげで素晴らしい舞台になったわ。本当にありがとう」
織姫「あなたは諦めたって言ってましたけど、もしかすると、その落としてしまった夢をまた拾える日が来るかもしれませんよ?」
ワコ「え?」
織姫「だってそうでしょ? わたしたちの人生はまだまだ長いんです。なにが起こるかわかりませ~!」
ワコ「そうですね」(自分の夢がどんなに儚いものかはわかってる。それでも、もし許されるのなら…)「もう少しだけ、つづきを見ていてもいいよね…?」
スガタ「………」
〔歩み寄る足音〕
大神「どうしたんだい。こんなところにひとりで」
スガタ「少し余韻に浸っていたんです」
大神「そうか。ワコくんの舞台、素晴らしかったからね」
スガタ「…大神さん。よかったら僕に稽古をつけてもらえませんか?」
大神「いきなり、どうしたんだい?」
スガタ「ワコが頑張っていたように、僕も自分にできることをやっておきたいんです」
大神「本気なんだな?」
スガタ「はい」
大神「わかった。ただし手加減はしないぞ」
スガタ「よろしくお願いします」(ワコが夢を見続けるというのなら、僕は…)
【シナリオエンドデモ終了】
[巨大な選択]
【シナリオデモ開始】
レイン「ドモンったら、いつもそればかりじゃない!」
ドモン「それは…」
レイン「二言目には、ファイトファイトって、たまには私のことを考えてくれてもいいでしょ!」
ドモン「いや、俺は…」
レイン「もうドモンなんて知らない!」
〔走り去る足音〕
ドモン「………」
椿「ドモンさん」
ドモン「…見ていたのか」
つばき「はい、そこの売店にいましたから」
ドモン「悪かったな、騒いでしまって」
椿「あたしに謝ってどうするんですか! 早くレインさんを追いかけないと!」
ドモン「気にするな、いつものことだ。しばらくすれば戻ってくるさ」
椿「ドモンさんは乙女心が全然わかっていません! そんなんじゃレインさんに逃げられちゃいますよ!」
ドモン「む、むう…」
由里「どうやら、修行が足りてないようですね」
椿「由里さん!?」
ドモン「修行が足りてないだと?」
由里「その通り! 修行が足りてないから、レインさんをいつも怒らせちゃうんですよ」
ドモン「…そういうものなのか?」
由里「そういうものです。ね、椿?」
椿「う、うーん?」
由里「そんなわけで、ドモンさんは乙女心を知る修行をするべきだと思うんです」
ドモン「本当にそれが必要なのか?」
由里「もちろんです。できないことをそのままにしておくなんて、格闘家のすることじゃないですしね」「格闘家というのは、常に自己鍛錬を続けるものだって聞きます。ですから、そのままになんてしませんよね?」
ドモン「いいだろう…。これが俺の弱点だというのなら、それを乗り越えてみせる!」
椿「簡単に乗せられちゃった…」
由里「そうこなくっちゃ! それじゃあ、いまから出掛けましょう!」「あっ、先生としてすみれさんを呼んできますね。ちょっと待っていてください!」
由里「とりあえず、どうしましょうか?」
すみれ「そうですわね…。ドモンさん、あなたならどういたしますか?」
ドモン「俺か…そうだな。まずは基礎体力を鍛えるために、走り込みか、素振りか…」
由里「却下です」
すみれ「まったくお話になりませんわね」
ドモン「修行をするんじゃないのか?」
由里「これは乙女心を知るための修行ですよ? 普通に身体を鍛えてどうするんですか」
ドモン「そうか…」
すみれ「仕方ありませんわね。とりあえず、お店を見て回りましょうか」
椿「ちょうど行ってみたかったお店があるんですよ!」
すみれ「では、そこからまいりましょう」
椿「はい」
ドモン「待ってくれ。これは修行ではないのか? なぜ、店を見て回るんだ」
由里「ドモンさん。大神さんならなにも言わずについてきますよ。彼は乙女心がわかっていますからね」
ドモン「ぬっ…」
椿「…大神さんって、乙女心をわかっていますかね?」
すみれ「それには、わたくしも同意しかねますわ…」
由里「レインさんとケンカをしたいわけじゃないんですよね?」
ドモン「それはそうだが」
由里「だったら、あたしたちの修行にちゃんと付き合ってくださいね?」
ドモン「わ、わかった…」
椿「なんだか、ドモンさんがちょっと心配になってきちゃいましたね…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
紅蘭「アサヒはん、えらいボロボロになってはるけど、大丈夫かいな?」
アサヒ「あんまり大丈夫じゃないけど、大丈夫です…」「それより、もうちょっと普通の方法で実験できないですかね…」
紅蘭「普通やと、実験にならへんからな」
アサヒ「ですよね…」
紅蘭「とはいえ、このままやとアサヒはんが心配やさかい。普通の方法にしましょか」
アサヒ「ホント…ありがとうございます…」
紅蘭「気にせんでええよ。手伝ってもらってるのは、ウチの方なんやから」「それじゃあ、敵の数を10倍に増やして、ダメージを受けると電気が流れるよう設定しておきます」
アサヒ「全然、普通じゃなかった!」
紅蘭「ほないくで!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
椿「あの、大丈夫ですか…? だいぶお疲れのようですけど…」
ドモン「…俺のことは気にするな。少し休めば大丈夫だ」
椿「そうはとても見えませんけど…」
すみれ「ドモンさん、ちょっとよろしいかしら?」
ドモン「なんだ?」
すみれ「この赤いお着物と紫のお着物。どちらかを買おうと思うのですが、どちらの方がわたくしに似合うかしら?」
ドモン「別にどっちでも…」
すみれ「…なにか言いまして?」
ドモン「い、いや、なんでもない。少し考えるから時間をくれ…」
すみれ「わかりましたわ。ですが、少しだけですわよ?」
ドモン(くっ…赤か紫か…!)(彼女のいつもの服装を考えれば紫だと思うが、俺は乙女心がわからないと言われている。ということは、赤が正解か…?)
由里「これは究極の選択ですね」
ドモン(赤と紫…いったいどっちなんだ…!)
????(※シュバルツ)「フハハハハ! 修行が足りんぞ、ドモン!」
すみれ「な、なんですか、この声は!?」
椿「あっ! あの建物の上に!」
〔人の着地する音〕
ドモン「あんたは…!」
シュバルツ「久しぶりだな、ドモン」
ドモン「シュバルツ・ブルーダー!」
由里「なんで、あんな場所に?」
シュバルツ「思い出せ、ドモン! あの時を…! あの洞窟での一種を…!」「明鏡止水の一瞬を…!」
ドモン「はっ!?」「…そうか、頭で考えるのではなく、心を穏やかに見る…」
〔画面、暗転〕
ドモン「………」
〔画面、青にフラッシュ〕
ドモン「…!」「見えたぞ…! 水の一滴…!」
〔画面、フラッシュ〕
ドモン「答えは、赤だあああああッ!」
すみれ「………」「…赤はあり得ませんわ。だって、あの誰かさんと被るじゃありませんか」
由里「そうですね。すみれさんに赤はないですよね」
ドモン「な、なんだと…?」
シュバルツ「フハハハハ! さらばだ!」
〔空を舞う音〕
椿「あ、逃げた…」
すみれ「少しはマシになったかと思いましたけど、まだまだ修行が足りていないようですわね?」「仕方ありませんから、このわたくしがドモンさんをもっと鍛えてさしあげますわ」
ドモン「…本当にこんなことをしていて、乙女心がわかるようになるのか…?」「俺にはどうにも、さらにわからなくなっているような気がするのだが…」
すみれ「この程度で、諦めてしまうつもりですか?」「キングオブハァトというのも、たいしたことありませんわね」
ドモン「…なに?」
すみれ「なにか文句がおありでしたら、キングオブハァトがどれほどのものなのか、証明してくださるかしら?」
ドモン「いいだろう。あんたのその目に、俺の実力を刻み込んでやる!」
すみれ「それは楽しみですわね。では、参りましょうか」
ドモン「ああ、望むところだ!」
〔歩き去る足音〕
椿「由里さん…。ドモンさんを連れて来た本当に理由って、荷物持ちをしてもらいたかっただけですよね?」「いい加減、それを教えてあげたらどうですか?」
由里「さて、なんのことかしら。あたしは単純にドモンさんとレインさんに仲良くなって欲しいだけよ」
椿「もう、由里さんたら…」
由里「ほらほら、あたしたちも早く行きましょ。1日は短いんだからさ」
【シナリオエンドデモ終了】
[恐怖の大帝国劇場]
【シナリオデモ開始】
大神「お化け屋敷?」
紅蘭「ウチが花やしきで新しく作ってる施設が、そろそろ完成しそうなんや」「せやから、大神はんたちで行ってもらって試してもらいたいねん」
シャッテ「お、お化け屋敷…」
さくら「あたし、そういうのはちょっと…」
紅蘭「みんな出てしもうてて、お願いできるのはここにいる4人だけなんや。な、ウチを助けると思って」
アサヒ「みんなで、是非行きましょうよ!」
シャッテ「…なんで、そんなにテンションが高いのよ」
アサヒ「俺も一緒に行っていいって言われたからさ。久々の休みを満喫しようかなって!」
大神「折角のお誘いだし、4人で行ってみようか」
さくら「そうですね。ちょっと怖いですけど」
紅蘭「ありがとう、みんな。よろしゅうお願いします」
シャッテ「いや、あたしは行くとは…」
アサヒ「それじゃあ、出発!」
シャッテ「行くって言ってないのに!」
大神「なるほど。大帝国劇場を再現したお化け屋敷なのか」
アサヒ「いくつかの場所を回って、ゴールを目指すって感じみたいですね」
さくら「うう…見慣れた場所のはずなのに、なんだか不気味な雰囲気がしますね…」
大神「大丈夫かい、さくらくん? 怖かったら俺の手を掴んでいていいからね」
〔信頼度UP〕
さくら「ありがとうございます、大神さん」
アサヒ「あのさ、シャッテ。怖かったら俺の手を掴んでもいいんだけど…」
シャッテ「…なによ?」
アサヒ「強く掴まれすぎてて、千切れそうなんだ…」
シャッテ「お、男なんだから我慢しなさいよ!」
大神「そんなに怖がらなくても大丈夫だよ。所詮、全部作り物なんだからね」
シャッテ「そ、そうですよね…」
大神「それじゃあ、まずは2階から行ってみようか」
さくら「お、大神さん…あのピアノを弾いてる方、身体が透けているんですけど…」
シャッテ「あわ、あわわわ…」
大神「す、凄いな、紅蘭は…。こんなものまで作ってしまうなんて」「それじゃあ、次に行こうか」
アサヒ「浮いてますよ、あの人!?」
シャッテ「お、お化け…」
大神「ど、どうやって吊ってるんだろうな…?」
さくら「どこから見ても、糸が見えないんですけど…」
大神「と、とにかく次に行こう!」
シャッテ「首ッ! 首が追いかけてくる!」
アサヒ「どうなってるんですか、大神さん!?」
大神「俺に聞かれても!」
さくら「お、大神さん! 生首が火を吹いてます!」
シャッテ「もう、やだああああ!」
大神「みんな、とにかく走れ!」
〔走り去る足音〕
シャッテ「はぁ…はぁ…」
大神「…あれから色々とあったが、なんとか次の部屋で終わりだな」
さくら「…はい。米田支配人のミイラに追いかけられた時は、もうダメかと思いました…」「あの時、大神さんが助けてくれなかったら…」
大神「さくらくんに危険が迫れば、俺はいつだって助けるさ」
〔信頼度UP〕
さくら「大神さん…」
〔信頼度UP〕
シャッテ「ずっと先頭を歩いてくれてるし、やっぱり大神さんって頼りになるわよね」
〔信頼度UP〕
アサヒ「俺、大神さんに一生ついていきます…きゅん」
シャッテ「なんであんたが、きゅんとしてるのよ…」
大神「それじゃあ、そろそろ出発しようか」
シャッテ「あっ…」
さくら「どうかしましたか?」
シャッテ「なんか、腰が抜けちゃったみたいで立ち上がれない…」
アサヒ「しょうがないな、シャッテは。ほいっと」
シャッテ「えっ…。えぇぇぇ!?」
さくら「お姫様抱っこですか…」
アサヒ「それじゃあ、行きましょうか」
大神「…一応聞いておくが、そのままで行くつもりか?」
アサヒ「はい、シャッテが歩けないみたいなんで」
シャッテ「………」
さくら「完全に固まっちゃってますね、シャッテさん…」
大神「ある意味、アサヒが一番恐ろしいかもしれない…」
アサヒ「うん?」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ホノカ「今日は、兄さんの代わりによろしくお願いします」
紅蘭「こちらこそ、よろしゅうな。それじゃあ早速始めましょか」
ホノカ「あの、実験はしなくていいのですか?」
紅蘭「データを採るだけでも充分やから、気にせんでええねん」「それに、ホノカはんになにかあったら、大変やしな」
ホノカ「…兄さん」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
斧彦「一郎ちゃんは、いつになったら来るのかしら?」
シズノ順調に進んでいるのなら、彼らが来るのはもうすぐのはずだけど」
清流院「待ってるだけっていうのは、暇なものね」
菊之丞「仕方ありませんよ。わたしたちはお化け役なんですから」
レイン「それに待っているのは慣れてるから、そんなに苦でもないわ」
シズノ「そうね」
斧彦「ダメよそんなことじゃ」「女がいつまでも待っているなんて時代はもう終わったの。これからは、どんどん攻めていかないと!」
清流院「意中の相手がいるなら、首根っこを掴んででも振り向かせないと」
レイン「ず、随分と激しいんですね…」
菊之丞「でも、好きな人に嫌われるかもしれないって思うと、なかなか勇気が出ませんよね…」
シズノ「………」
斧彦「いい、菊ちゃん。あなたが迷っている間に好きな人は、どこかに行っちゃうかもしれないのよ?」
菊之丞「それは嫌ですけど…」
シズノ「でも自分と一緒にいない方が、相手は幸せなのかもしれないって、そう思う時もあるわ」
清流院「随分と消極的ね。あなたというる方が幸せだって思わせてやればいいじゃない」
シズノ「そんな資格、私にはないから…」
レイン「そんなことないわ。誰かを幸せにするのも誰かを好きになるのも、資格なんていらないもの」
清流院「レインの言う通りよ。あなたは幸せなんだから、それをわけてあげればいいじゃない」
シズノ「私が幸せ…?」
斧彦「好きだって思える人がいるのよ。それ以上の幸せなんてないんじゃない?」
シズノ「そうね…。そうかもしれないわ」
レイン「薔薇組の人たちが言うみたいに、私たちは少し消極的すぎるのかもね」「たまには、彼らみたいに攻めてみようかしら?」
シズノ「ええ、それもいいかもしれないわね」
大神「ようやく、ここで終わり…」
アサヒ「ッ!?」
菊之丞「あっ、大神さん!」
清流院「待っていたわよ、大神中尉! 君の心の恋人、この清流院琴音が!」
大神「で、でたああああああ!?」
アサヒ「うわ、うわあああ!?」
〔走り去る足音〕
斧彦「待ちなさい、大神ちゃん! 絶対に逃がさないわよ~!」
〔走り去る足音〕
清流院「私たちも追いかけるわよ、菊之丞!」
菊之丞「は、はい!」
〔走り去る足音〕
レイン「彼らみたいにするのは、無理かもしれないわね…」
シズノ「ええ、そうね…」
【シナリオエンドデモ終了】
[想いを紡ぐとき]
【シナリオデモ開始】
大神「帝国華撃団・花組、全員集合しました」
ドモン「こちらも全員揃っている」
米田「うむ、ご苦労」「光武Xと光武Ωに残留した霊力の除去だが、ほぼ完了した」
大神「本当ですか!?」
かえで「ええ、みんなが頑張ってくれたおかげでね」
ホノカ「楽しんでいたというのが正直な感想で、あまり頑張った感じがしませんが…」
紅蘭「それでええねん。楽しむことが残留した霊力を取り除く方法なんやから」
シャッテ「ただ、ひとつだけ問題が残っていて、この方法では霊力を完全に除去することはできないみたいなの」
キョウ「霊力が残ってる限り、またここに戻って来ちまうんだろ。どうするんだ?」
米田「紅蘭の話によると、もう僅かしか残っていないらしい。そこでだ…」「大神たち花組と、アサヒたち未来から来た連中とで紅白戦をやってもらおうと思ってな」
アサヒ「紅白戦ッスか…?」
シャッテ「残ってる霊力は、どうやら使い切ってしまった方が早いって結論に至ったのよ」
紅蘭「戦いちゅうんは、気持ちと気持ちのぶつかり合いって側面もあるやろ?」「だから、正面から全員でぶつかり合って、気持ちを一気に発散させたらええんやないかって」
カンナ「へぇ、なかなか面白そうじゃないか」
タクト「相手にとって不足はないね」
織姫「わたしの実力、存分に見せてあげま~す!」
ワコ「こっちも負けませんよ!」
かえで「みんなやる気なのはいいけれど、ケガだけはくれぐれもしないようにね?」
アイリス「は~い!」
大神「こんな機会はもう二度とないだろう。みんな全力でぶつかり合おう!」
さくら「はい!」
米田「では、これより翔鯨丸で無人島へと向かう。全員、速やかに準備をせよ!」
アサヒ「了解ッス!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アサヒ「これで、この光武に乗るのもおしまいか…。なんだか少し寂しい気がするな」
大神「そんな未練を残していたら、また霊力が残留してしまうぞ」「この戦い、悔いが残らないよう互いに全力を尽くそう!」
アサヒ「そうッスね。思いっきりやらせてもらいます!」
大神「その意気だ。来い、アサヒ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アサヒ「結局、勝負はつかなかったッスね」
大神「それだけ互いの実力が伯仲していたってことさ」
アサヒ「残っていた霊力も完全に消えて、明日の朝までには元の場所に帰れるって紅蘭さんが言ってました」
大神「そうか。よかったな、アサヒ」
アサヒ「ありがとうございます。…でも、ちょっと寂しいッス」
大神「おいおい、また戻って来たリしないでくれよ?」
アサヒ「ちょっぴり、それを期待してたりして」
大神「ここにいるっていうなら歓迎するけど、君たちは元の場所でやることがあるんだろ?」
アサヒ「はい、色々と残して来ちゃってるんで」
大神「そうか」「なあ、アサヒ。俺はまたこうして君たちと会えたことはなにか意味があるんじゃないあって思うんだ」
アサヒ「意味ッスか?」
大神「はっきりとはわからないんだが、俺たちの想いはちゃんと未来へと繋がっているんだって」
アサヒ「そうッスね。想いが繋がってなければ、俺たちがこの時代に戻って来ることはなかった」「大神さんたちの想いは、ちゃんと俺たちの時代にまで届いてるんですよね」
〔歩み寄る足音〕
さくら「想いが太正と未来を繋げ、その想いは過去から未来へと紡がれていく。とても素敵なお話ですね」
大神「さくらくん」
さくら「声が聞こえてきたので、お邪魔しちゃいました」
シャッテ「なんで、ふたりだけで話してるんですか?」
すみれ「そうですわ、隊長。わたくしたちを仲間外れにするなんて、水臭いじゃありませんか」
タクト「繋がっているのは、なにも大神さんとアサヒだけじゃないでしょ?」
紅蘭「ここにおる、みんなのおかげでウチらは出会えたんやからな」
アイリス「アイリスたちも仲良しだもんねー?」
カミナギ「ね~?」
アサヒ「あれ、みんなまで」
かすみ「私たちもご一緒してよろしいですか?」
由里「これで最後かもしれないんですから、ね?」
椿「いいですよね、大神さん?」
????(※清流院)「おっと、誰かをお忘れじゃないかしら?」
大神「そ、その声は…!?」
清流院「この愛と美の秘密部隊、帝国華撃団・薔薇組を!」
斧彦「アタシたちだけ仲間外れだなんて、一郎ちゃんのイ・ケ・ズ」
菊之丞「ドモンさん、わたしたちも仲間に入れてください」
ドモン「な、なぜ俺に言う…」
米田「なんだなんんだ、みんなで集まっちまってよ」
キョウ「米田支配人まで来たのか」
米田「あったりまえよ。俺が来なきゃ始まらねえだろうが」「折角みんなで集まってるんだ。最後にパーッと派手にやろうじゃねえか!」
かえで「いいですね。それじゃあお料理を用意しますね」
ワコ「私も手伝います」
カンナ「たまにゃ、あたいも手伝うかね」
レニ「それじゃあボクたちはテーブルを用意するよ。織姫、スガタ、手伝って」
スガタ「わかった。どこに取りに行けばいい?」
織姫「わたしが案内しま~す」
大神「なんだか、いきなり騒がしくなったな」
アサヒ「そうッスね。でも、俺こういうの好きッスよ」
大神「実は俺もなんだ」「さて、俺たちも手伝うとするか」
アサヒ「はい」
大神(あれからすぐ、アサヒたちは元の時代へと帰り、こちらに戻ってくる様子もない)(今度こそ、無事に帰れたのだろう)(騒がしくも楽しかった日々。その中で俺は、かけがえのない仲間たちと出会うことができた)(そんな仲間たちと、胸を張ってまた会うことができるように俺たちは今日も帝都の平和を守り続ける)「さて、今日も頑張るとするか」
さくら「帝国華撃団・花組の公演は、以上をもちまして全て終了いたしました」「みなさま、お忘れ物のないよう気を付けておかえりください」
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「失われた時を求めて」
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