イベント
聖夜に響く声色は
[ベルは突然鳴り響き]
【シナリオデモ開始】
オリーヴ「お飲み物は、いかがですか?」
男(※中年)「ひとつ、いただこうかな」
オリーヴ「かしこまりました」
カタリーナ「ほへん~」
オリーヴ「どうしたんですか、カタリーナさん。元気がないみたいですけど?」
カタリーナ「今日ってなんの日か知っていますか?」
オリーヴ「クリスマスイヴ、ですかね?」
カタリーナ「そう、クリスマスイヴ。恋人たちが素敵な愛を語らったりする日ですよ」「だというのに、なんで私たちはサンタさんの服なんか着て、飲み物を配ってないといけないんですか?」
オリーヴ「なんでと言われましても…」
〔歩み寄る足音〕
ニコラ「それが君たちの仕事だからだ、カタリーナ」
オリーヴ「ニコラさん」
ニコラ「ふむふむ、ちゃんと仕事をしているようだね」
オリーヴ「はい、頑張ってお飲み物を配っています」
ニコラ「今日は我が社の創立十周年記念も兼ねたクリスマスパーティーだからね」「たくさん頑張ってくれたまえ」
オリーヴ「はい!」
ニコラ「カタリーナには感謝しているよ。ずいぶんと働き者な子を連れて来てくれてな」「ついでに、お前ももっと頑張ってくれると、おじさんはもっと喜ばしいのだが?」
カタリーナ「誰でしたっけ、あなた?」
ニコラ「お前の父の幼なじみのニコラだよ! お前が小さい時から、よく会ってただろうが!」
カタリーナ「そうでしたっけ? モブっぽい顔をしているので、いまいち覚えられないんですよね」
ニコラ「…まったく、お前は相変わらずだな」
カタリーナ「その言葉、そっくりそのままお返ししますよ」「プレゼントをくれると言うから来たのに、社内パーティーの手伝いをさせるなんてあまりにも酷いじゃないですか」「この、鬼、悪魔、サイコパス」
ニコラ「そんなに酷くはないだろ!?」「そもそも、ちゃんとプレゼントは用意してある。カタリーナが喜ぶようなとっておきのをな。もちろん、君の分もだ」
オリーヴ「えっ、私ももらえるんですか?」
ニコラ「勤労にはそれに見合った報酬が払われるべきだ。楽しみに待っているといい」
オリーヴ「わかりました」
カタリーナ「どうでもいいんですけど、なんでパーティー会場が格納庫みたいなんです?」
ニコラ「フフ、聞きたいか?」
カタリーナ「いえ、聞きたくないです」
ニコラ「そうか聞きたいか。ならば教えてやろう!」「我が社、ニコラ・エンタープライズは、世界へと羽ばたくオモチャ会社だ」
オリーヴ「ええ、知っていますよ。テレビでよくCMを見ますから」
カタリーナ「相手しなくていいですよ」
ニコラ「世界中の子供に夢を届けることをモットーにしている我が社は、常に童心に返ることを心がけているのだ」「その内装もそのひとつ。どうだ、秘密基地っぽいだろう?」
カタリーナ「秘密基地というより、軍事基地って感じですけどね」
ニコラ「まあ、似た様なものだ」
カタリーナ「かなり遠いですが」
ニコラ「内装だけじゃないぞ。我が社の製品もまた子供心が溢れている。例えば、この箱だ」
オリーヴ「ずいぶんと可愛らしい箱ですね」
ニコラ「それを開けてみたまえ」
オリーヴ「こうですか?」
〔バネの伸びる音〕
〔画面、フラッシュ〕
オリーヴ「わわわっ! 銃が飛び出た!?」
ニコラ「それを空中で取る!」
オリーヴ「は、はい!」
ニコラ「バーン! これで、敵は一網打尽だ」
カタリーナ「子供に何をさせようとしているんですか…」
〔歩み寄る足音〕
女(※中年)「社長、そろそろスピーチの時間が」
ニコラ「おっと、もうそんな時間か。その箱は君たちにあげよう」
カタリーナ「いえ、いらないんですけど」
ニコラ「サンタの衣装と一緒に渡した袋の中にも、色々と入っているからあとで見てみるといいぞ」
〔歩き去る足音〕
カタリーナ「人の話を全然聞いてないですね」
オリーヴ「ははは…」
女(※中年)「向こうのお部屋にお食事を用意していますので、いまのうちに食べて来たらいかがですか?」
オリーヴ「お仕事はいいんですか?」
女(※中年)「ええ、社長のスピーチ中に、飲み物を飲む人間はいないと思いますから」
カタリーナ「では、お言葉に甘えるとしますかね」
オリーヴ「そうですね」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ベルタ「クゥ~クックックッ! カタリーナのいない、いまこそが好機!」「訓練をしまくって、再び最強の座に返り咲いてくれるわ!」
アヤメ「ベルタの成績が一番だったことは、いままで一度もなかったような…」
ベルタ「覚悟しろ、雑魚ども! 我の経験値にしてくれるぞ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オリーヴ「お料理、とっても美味しいですね」
カタリーナ「料理はいいんですけど、この部屋はちょっと」
オリーヴ「ん、なにかあるんですか?」
カタリーナ「どう見ても、管制室じゃないですかここ」
オリーヴ「どう見ても、管制室ですね」
カタリーナ「私はようやく取れたお休みを満喫するために、このパーティーに来たんです」
オリーヴ「はい」
カタリーナ「なのに、辺りを見れば、軍事基地と見間違うような内装。おまけに仕事までさせられて…」「これじゃあ、いつもと変わらないじゃないですか」
オリーヴ「確かにそうですね」
カタリーナ「もう私、ベッホラベッホラしちゃいますよ」
オリーヴ「べ、べっほら…?」
カタリーナ「さらい最悪なのが…」
ニコラ「…であるから、これから我が社が10年、20年と先を見据え…」
カタリーナ「ずっと、おじさんのスピートが聞こえていることですよ」
オリーヴ「あの大きなモニターでパーティー会場の様子が見られるって、スゴいですよね」
カタリーナ「スゴいです。スゴい最悪です。なにを考えてこんなモノを作ったのか、小一時間問い詰めたいですよ」
オリーヴ「そうですか?」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
オリーヴ「…!? 銃声!?」
男(※中年)「わああああ!?」
男(※若者)「黙れ! 大人しくしてろ!」
マンマ「ごめんなさいね、急にお邪魔しちゃって」
ニコラ「なんだ、お前たちは…!」
マンマ「私たちは、ノーヴェレンナ。悪い大人たちからお金を奪って、子供たちに寄付することを生業にしているの」
カタリーナ「ふーむ」
ニコラ「そんな組織、聞いたこともないが…」
マンマ「可愛い五つ子ちゃんたちと、私だけの小さな組織だからね。でも、舐めてかかると痛い目を見るわよ?」
ニコラ「なるほど、たった6人で強盗をしようというわけか…」
男(※若者)「そんな無粋な言い方、やめて欲しいね」
マンマ「ま、呼び方はなんでもいいわ。とにかく、あなたは大人しく金庫を開けて、私たちに中身を渡せばいい」
ニコラ「もし、断ったら?」
マンマ「あなたの大切な部下たちが、ひとりずつ消えていくことになるわ」
オリーヴ「は、早く、助けに行かないと!」
カタリーナ「ストップですよ。いま行っても、私たちも捕まるだけです。もうちょっと様子を見ましょう」
マンマ「ここで立ち話もなんだから、金庫のある社長室までエスコートを、お願いできるかしら?」
ニコラ「…わかった」
マンマ「それじゃあ、マンマは行ってくるから、手はず通りにお願いするわね」「もし、変な動きをしたり、警察がこのビルに乗り込んできたら、みんな撃っちゃって構わないわ」
オリーヴ「ッ!?」
マンマ「さあ、お仕事を始めましょうか」
【シナリオエンドデモ終了】
[ふたりのサンタの行く先は]
【シナリオデモ開始】
オリーヴ「ととと、とにかく外に連絡しないと!」
カタリーナ「もうやってますよ。けど、妨害されちゃってるぽいですね。携帯が全然使えないです」
オリーヴ「…備え付けの電話も使えません」
カタリーナ「電話線でも切られちゃってるんですかね?」
オリーヴ「だったら、警報を鳴らせば!」
カタリーナ「鳴らしたらビル中に響いちゃいますから、マズいんんじゃないですか」
オリーヴ「…! 変な動きをしたら、みんな撃つって…」
カタリーナ「幸運にも私たちの存在はバレてないようですし、なにもしないでここで待ってましょうか」
オリーヴ「いいんですか、それで!?」
カタリーナ「良いも悪いも、私たちが下手に動いて人員が撃たれたら大変ですからね」
オリーヴ「そうですけど…」
カタリーナ「まあ、おじさんが金庫を開ければ万事解決ですよ」
オリーヴ「…本当に解決すると思いますか?」
カタリーナ「どういう意味です?」
オリーヴ「あの人たち顔を隠していませんでした。6人ともあんなにソックリで目立つのに」
カタリーナ「だから?」
オリーヴ「人質を活かしておいたら、すぐに身元が割れちゃいますよ。なのに隠してないってことは…」
カタリーナ「気付いちゃいましたか」
オリーヴ「気付いちゃいましたか、じゃないですよ! 私たちで、皆さん助けにいかないと!」
カタリーナ「そう言うと思ったから黙ってたんですけどね。そもそも、よく考えてみてください。私たちで人質を助けられると思いますか?」
カタリーナ「相手は6人とはいえ、武装しているんですよ? なのにこっちは、サンタの袋があるだけ」
オリーヴ「でもども、放置なんてできません!」「…見てるだけなんて、私もう嫌なんです!」
カタリーナ「どうしてもですか?」
オリーヴ「はい、私は行きます」
カタリーナ「相手はただのアホで、お金をとったら普通に去っていく可能性も、あるとは思うんですけどね?」
オリーヴ「でも、可能性は高くないですよね?」
カタリーナ「高くないですね」
オリーヴ「だったら、やっぱり」
カタリーナ「…仕方ありません。私も行くとしますかね」
オリーヴ「カタリーナさん」
カタリーナ「ひとりでやるよりは、成功する確率も高まるでしょうしね。それに、おじさんも助けないといけないですし」
オリーヴ「おじさんのこと、やっぱり大切に想ってたんですね」
カタリーナ「それはもちろん。まだ、プレゼントをもらってないですから。無事に助けられたら、上乗せしてもらおっと」
オリーヴ「ええ~!?」
カタリーナ「それじゃあ、ちょっとやる気を出しますかね」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ベルタ「抵抗しても無駄だ! 貴様たちの動きを察知できない我だと思うか!」
アヤメ「抵抗してくれなくては、訓練にならないのですが…」
ベルタ「我に倒されるのは前世からの運命。それでもなお抗うというのなら、精々、足掻いてみるが良い!」
アヤメ「はいはい、いきますよ」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オリーヴ「パーティー会場まで戻って、人質を見張っている武装集団を無力化」
カタリーナ「その後、パーティー会場から一本道で繋がっている社長室に向かい、おじさんを助け出す」
オリーヴ「問題はどうやって、パーティー会場の中に入るかですね」
カタリーナ「堂々と正面から行くわけにもいきませんからね」
オリーヴ「って、これを考えてから、出てきた方が良かったんじゃないですか!?」
カタリーナ「あの部屋にいても、得られる情報がなにもないですからね」「顔を突き合わせて考えているうちに、時間切れになってもことですし」
オリーヴ「なるほど…」
カタリーナ「それに外に出てきたおかげで、モップという武器を手に入れられましたしね」
オリーヴ「相手は銃なんですけど…」
カタリーナ「それじゃあ行きましょうか、マクレーン」
オリーヴ「なんですか、それ?」
カタリーナ「私のことは、ギズモと呼んでください」
オリーヴ「だから、なんですかそれ?」
カタリーナ「ハワードでもいいですよ?」
オリーヴ「…?」
カタリーナ「おっと、お喋りしてる場合じゃないみたいですね」
オリーヴ「あれって…」
男(※若者)「人質にし損なったヤツなんか、放っておけばいいだろうが」「だいたい、本当にいるのかそんなヤツが?」
男(※若者)「わからねえから、こうやって見回ってるんだろうが。マンマの命令なんだ、大人しく従ってろよ」
オリーヴ「巡回中なんですかね…?」
カタリーナ「そうですね。別のルートを通って、スルーすることもできそうですが…」「倒しちゃいますか、あのふたりを」
オリーヴ「ええ~!?」
カタリーナ「しーですよ」
オリーヴ「わわわっ!? で、でも!」
カタリーナ「このまま放置しといて会場の見張りに合流されても厄介ですし、それに確かめたいこともありますしね」
オリーヴ「確かめたいこと?」
カタリーナ「まあ、気にしなくて大丈夫ですよ」
オリーヴ「そもそも、銃を持ってるのに倒せるんですか?」
カタリーナ「まあ、大丈夫じゃないですかね?」
オリーヴ「適当!?」
カタリーナ「では、私はあの人たちの裏側に回りますので、オリーヴさんは用意しておいてください」
オリーヴ「用意って?」
カタリーナ「そのオリーヴさんが担いでる袋、それを使うんですよ」
オリーヴ「…?」
カタリーナ「ふっふっふ…」
【シナリオエンドデモ終了】
[袋の中のプレゼント]
【シナリオデモ開始】
男(※若者)「特に異常なしか。人質の所にもどろうぜ」
男(※若者)「おい、なんだあれ?」
男(※若者)「袋…? なんであんなモンがあるんだ?」
男(※若者)「さあな。とりあえず調べてみるぞ」
男(※若者)「了解」
〔歩み寄る足音〕
男(※若者)「ずいぶんとデカイな…。なにが入ってるんだ、これ?」
男(※若者)「開けるぞ、いいな? 3、2、1…!」
オリーヴ「じゃーん!」
男(※若者)「ッ!?」
男(※若者)「だ、誰だテメエ!?」
オリーヴ「サ、サンタでーす♪」
男(※若者)「ああ!?」
オリーヴ「よい子のおふたりに、素敵なプレゼントを、も、持って来ましたよ!」
男(※若者)「プレゼントだ!?」
男(※若者)「撃たれてぇのか、テメエ!」
????(※カタリーナ)「打たれるのは、アナタの頭ですよ」
男(※若者)「なっ! 後ろだと!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
男(※若者)「がはッ!?」
カタリーナ「ほらほら、頭を守らないと。アナタもホームランが欲しいんですか?」
男(※若者)「ッ!?」
カタリーナ「ウソでーす。アナタは頭が固そうなので、下を攻撃しちゃいますよ」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
男(※若者)「はうっ!?」
カタリーナ「ふぅ、完全勝利ですね」
オリーヴ「あの、カタリーナさん…」
カタリーナ「喜びのハグですか? いつでもどうぞ」
オリーヴ「そうじゃなくて…。私、撃たれる可能性が高かったんじゃ…?」
カタリーナ「どこも撃たれてない、それが答えですよ」
オリーヴ「結果論じゃないですか!」
カタリーナ「違いますよ? 撃たれないって確信してましたから」
オリーヴ「本当ですか、本当ですよね!?」
〔通信のコール音〕
男「おい、定時連絡がないがどうした?」
オリーヴ「え…?」
男「ふざけているのか? 早く答えろ」
オリーヴ「これって…」
男「まさかトラブルか…?」
カタリーナ「うーん、連絡を取り合っていましたか。面倒なことをしてくれますね」
オリーヴ「どうにかしないと、ここに来ちゃいますよ!?」
カタリーナ「こいつは困りましたね」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ベルタ「我らの裏をかいたつもりのようだが、砂糖菓子よりも甘いぞ」「全ては我らの手の内よ」
アヤメ「訓練機は普通に攻撃をしてるだけかと…」
ベルタ「一瞬の油断さえも命取りになると知れ! 貴様ら全員、冥府の底へと堕としてくれるわ!」
アヤメ「派手にやり過ぎて、始末書を書くハメにならないように、気を付けてくださいね…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
男「どうした、応答できないのか!」
オリーヴ「あわ、あわわわわ!?」
カタリーナ「はいはい、落ち着いてくださいね」
オリーヴ「落ち着いてる場合ですか!?」
カタリーナ「大丈夫ですよ。私に任せてください」
オリーヴ「任せろって…」
〔通信の開く音〕
カタリーナ「待たせたな」
男(※若者)「どうした、なにかあったのか?」
カタリーナ「いや、なにもない。音に気付かなかっただけだ」
オリーヴ(そうか、あの人たちに化けて…)
男(※若者)「気付かなかったって、寝ていたのか?」
カタリーナ「ああ、そうだ」
オリーヴ(えー!? そこで否定しないんですか!?)
男(※若者)「冗談を言ってる場合か。次からはすぐに出るようにしておけ」
カタリーナ「ああ、わかった。それで、連絡の用件は?」
男(※若者)「そうだった。マンマからの伝言だ」「社長が金庫の番号を言わないので、10分後にひとり処刑する」
オリーヴ(えっ!?)
男(※若者)「それまでにお前たちも戻って来い。万が一、人質が暴れ出すと3人では面倒なのでな」
カタリーナ「了解した」
〔通信の閉じる音〕
オリーヴ「なんとか誤魔化せたようですね…」
カタリーナ「なんで、誤魔化せたんですかね?」
オリーヴ「あれ!? 大丈夫だって確信があったんじゃないですか!?」
カタリーナ「いえ全然」
オリーヴ「なんだったんですか、あの大丈夫って言葉は!?」「って、それどころじゃないですよ! 早く人質の人たちを助けに行かないと!」
カタリーナ「それはそうなんですけど、どうやって会場内に入ったものですかね」「とりあえず、この人たちの武器をもらって…」
????(※中年・女)「………」
〔銃を構える音〕
カタリーナ「…! 後ろ!」
オリーヴ「ほえ!?」
女(※中年)「ま、待って撃たないで!」
カタリーナ「撃つかどうかは、アナタの答え次第ですよ?」
女(※中年)「一度、お会いしたじゃないですか! 社長のスピーチの前に、食事を勧めた!」
カタリーナ「そうでしたっけ?」
オリーヴ「そう言われてみれば、そんな気も…」
カタリーナ「で、そんな人がどうしてこんな場所に?」
女(※中年)「あなたと同じように、私も会場の外にいたんです。そしたら、あんな騒ぎになって…」
オリーヴ「それは大変でしたね。でも、歩き回っていると危険ですよ。さっきも巡回している人がいましたし」
女(※中年)「そ、そんな…。じゃあ、私はどうしたら…」
カタリーナ「私たちが解決してきますので、どこかの部屋の中で待っていてください」「ついでに、この気絶してる人たちを見張っててくれると助かります」
女(※中年)「見張ってろって言われても…」
カタリーナ「コードでぐるぐる巻きにして、転がしておけば大丈夫ですよ」
女(※中年)「は、はあ…」
オリーヴ「もう、時間がありません。カタリーナさん、急ぎましょう」
カタリーナ「はいはーい」「あ、そうだ。行く前にひとつ聞いておきたいことが」
女(※中年)「なんでしょうか?」
カタリーナ「あのですね…」
【シナリオエンドデモ終了】
[サンタは空からやってくる]
【シナリオデモ開始】
男(※若者)「時間だ…。この男を処刑する」
〔銃を構える音〕
男(※中年)「待て、待て待て待て! 社長は我々を裏切ったりしない!」
男(※若者)「残念だけど、社長さんはアナタが大切じゃないってさ」
男(※中年)「ウソだ! 待ってくれ! もう一度、社長に!」
男(※若者)「…言ったでしょ時間だって。諦めた方がいいよ」
男(※中年)「嫌だ! 嫌だ嫌だ嫌だああああ!」
〔ハッチの開閉音〕
オリーヴ「ほっほっほっ!」
男(※中年)「へっ…?」
オリーヴ「メリークリスマース!」
男(※若者)「…なんだ、アイツは?」
男(※若者)「サンタクロースかな? とりあえず撃っておこうか」
オリーヴ「待って! 待ってください! よい子の皆さんにプレゼントを持って来ただけです!」
男(※若者)「…俺たちがよい子だって、君はそう言うつもり?」
オリーヴ「元から悪い人なんていません! あなたたちだって、子供の頃はきっと…」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
オリーヴ「ひっ!?」
男(※若者)「そういうのいいからさ、あなたがどこの誰で、仲間がいるのかどうか、さっさと答えようか?」
オリーヴ「私はサンタクロースですから、仲間のトナカイが…」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
オリーヴ「ひょえ!?」
男(※若者)「そういうのいいんだって。早く答えなよ」
オリーヴ「…本当に仲間のトナカイが」
男(※若者)「…ダメ、みたいだ」
男(※若者)「もう撃ってしまえ」
男(※若者)「はいよ。じゃあね、サンタさん」
オリーヴ「…ほら、アナタたちの頭上に」
〔打撃音〕
男(※若者)「うわ!」
カタリーナ「すみません、ひとり踏んじゃいました」
男(※若者)「な、なんだお前は!?」
カタリーナ「どうも、トナカイです。がおー」
男(※若者)「通風口を通ってきたのか…!」
カタリーナ「煙突がなかったもので、代わりにですよ」
男(※若者)「舐めた真似してくれて!」
オリーヴ「人質の皆さんを返してもらいます!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ベルタ「ば、馬鹿な!? 我々が追いつめられるだと…!」
アヤメ「まさか、訓練機に裏をかかれるとは…。無念です…」
ベルタ「だが、まだ負けたわけではない! 我らが真の力、お前たちに見せてくれるわ!」
アヤメ「本気を出すのなら、最初から出して欲しいのですが…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
男(※若者)「がはっ…」
男(※若者)「もうダメ…」
カタリーナ「口ほどにもないとは、このことですね。銃を使うまでもありませんでしたよ」
オリーヴ「皆さん、大丈夫ですか!?」
男(※中年)「俺たちは大丈夫だ! それよりも、社長は!?」
カタリーナ「あなたの生命よりも、金庫のお金を選んだような人ですよ? 心配しなくてもいいような」
男(※中年)「バカなことを言うな! 社長が俺たちを裏切るはずがない! きっとなにかあったに違いない!」
カタリーナ「あの人、おじさんに弱みでも握られてるんですかね?」
オリーヴ「…なんで素直に受け止められないんですか」
カタリーナ「だって、あのおじさんですよ? ないないー」
オリーヴ「ええ~!?」
男(※中年)「こうしちゃいられない。俺たちで社長を助けに行くぞ!」
女(※若者)「ええ! 社長の生命は私たちが守るのよ!」
カタリーナ「なんなんですか、この会社。なにか深い闇を感じるのですが」
オリーヴ「皆さん、落ち着いてください!」
男(※中年)「行くぞ、みんな!」
女(※若者)「突入するのよ!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
男(※中年)「うおっ!?」
女(※若者)「きゃあああ!?」
カタリーナ「割と快感ですね、これ」
オリーヴ「ちょ、ちょっと! なんで銃を撃ってるんですか!?」
カタリーナ「大人しくなりそうにもなかったので」
オリーヴ「やり過ぎです!」
カタリーナ「まあまあ、結果オーライと言うことで」
オリーヴ「もう!」
カタリーナ「はいはーい、皆さん。みんなで助けに行くと危険なので、ここは私たちふたりだけで行きます」「皆さんは、そこに転がしてる3人が万が一起きたら、また眠らせてあげてくださいね?」
男(※中年)「お、おう…わかった…」
カタリーナ「やっぱり、誠意をもって話すのって大切ですね」
オリーヴ「…誠意、あったかな?」
【シナリオエンドデモ終了】
[ウソと本当とまたウソと]
【シナリオデモ開始】
〔ノックの音〕
カタリーナ「どうも、失礼しまーす」
マンア「…武装したサンタクロースとは、ずいぶんと無粋な来客ね」
ニコラ「カタリーナ!?」
カタリーナ「あらあら、椅子に縛り付けられちゃって。ずいぶんと抵抗したみたいですね?」
ニコラ「冗談を言ってる場合か!」
オリーヴ「人質は全員救出しました。大人しく、ニコラさんを解放してください!」
マンマ「ふーん、そうなの。可愛い息子たちは、どうしたのかしら?」
カタリーナ「この袋の中にでも、入ってるんじゃないですかね?」
マンマ「なかなか、面白い冗談を言うじゃない」
カタリーナ「気に入っていただけたなら、なによりです」
オリーヴ「アナタの助けは誰も来ません! 早く諦めてください!」
マンマ「なぜ、諦める必要があるのかしら? 私が優位だってことはなにも変わってないのに」
オリーヴ「えっ…?」
マンマ「だって、そうでしょ。こうやって銃を突きつけるだけで、アナタたちはなにもできなくなる」
オリーヴ「ニコラさん!」
カタリーナ「やっぱり、こうなっちゃいましたか」
ニコラ「…お前、わかってて普通に入ってきたのか?」
カタリーナ「だって、仕方ないじゃないですか。そこの入り口からしか、中に入れないんですから」「この教訓を活かして、次は隠し通路でも造っておいてください」
マンマ「もう、充分にお喋りしたでしょ。その手に持ってる武器を捨ててくれるかしら?」
ニコラ「私のことは気にするな! その銃でこの悪党を撃つんだ!」
マンマ「ダメよ、勝手に喋っちゃ」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
ニコラ「ぐっ…!?」
マンマ「早くしてちょうだい。次は社長さんを撃っちゃうかもしれないわよ?」
オリーヴ「…わかりました、武器を捨てます。だから、ニコラさんに乱暴をしないでください」
マンマ「やっぱり、素直なのが一番ね。ほら、アナタも早く捨てなさい」
カタリーナ「え? 捨てませんけど?」
オリーヴ「カタリーナさん!?」
マンマ「…私の話を聞いていなかったの? 社長を撃つって言ってるのよ」
カタリーナ「ちゃんと聞いてますよ。アナタには従わないって言ってるだけで」
マンマ「…そう。つまり、彼を撃ってもいいってことね?」
カタリーナ「本人が気にせず撃てって言ってましたからね。アナタが撃った瞬間、私はアナタを撃ちます」
ニコラ「待て、カタリーナ! あれは言葉のアヤというものでな!」
カタリーナ「本人が気にせず撃てって言ってましたからね。アナタが撃った瞬間、私はアナタを撃ちます」
ニコラ「私の言葉を無視するな!」
オリーヴ「ま、待ってください、カタリーナさん! 撃つ以外にもなにか方法があるはずですから!」
カタリーナ「社員の生命を犠牲にしてまで、金庫の中身を守ろうとした、おじさんの意志。これを無視するわけにはいきません」
ニコラ「私の意志を無視しないで、なぜ言葉は無視するんだ!」
マンマ「…まさか、本当に撃つつもりなの?」
カタリーナ「もちろん。ポミュンと撃っちゃいますよ」
オリーヴ「なんだか柔らかそうな響きですけど、撃ったら死んじゃいますからね!?」
ニコラ「そうだ! 撃たれたら死んじゃうぞ!」
カタリーナ「乳に『最期までおじさんは立派だった』とちゃんと伝えておきます」
ニコラ「伝えるな!」
マンマ「冗談よね? そんな馬鹿な話が…」
カタリーナ「あるんですねえ、これが」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ベルタ「…ここまでか。我が解放せし真の力も、奴らには通用せんとは…」
アヤメ「フフ…」
ベルタ「ア、アヤメ…?」
アヤメ「死地に追い詰められ、絶体絶命の危機…。最高の状況ではないですか!」
ベルタ「…そうか? 我はそうは思わんが…」
アヤメ「この生命、散るしかないというのならば、1機でも多く道連れにしてやります!」「ハハッ! アハハハハハッ!」
ベルタ「おい、訓練! これは訓練だからな!?」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
マンマ「――――」
カタリーナ「空砲だったのに気絶しちゃいましたね」
ニコラ「本当に撃たれるかと肝を冷やしたぞ…」
オリーヴ「私もドキドキしちゃいました…」
カタリーナ「本当に撃つつもりでしたよ?」
ニコラ「なに…?」
カタリーナ「だから、あの人が気絶しなかったら、こっちの銃で本当に撃つつもりでしたよ?」
ニコラ「………」
オリーヴ「と、とにかく! 無事に事件が解決できて良かったですね!」
ニコラ「そうだな…」
カタリーナ「それじゃあ、戻るとしますか」
ニコラ「待て待て! 私が椅子に縛り付けられたままだろうが! せめて、これを解いてから行け!」
カタリーナ「え、解いて欲しいんですか?」
ニコラ「当たり前だ!」
カタリーナ「てっきり、おじさんの趣味なのかと」
ニコラ「違う! わ、私は断じてそんな趣味ではない!」
カタリーナ「わーお、やぶ蛇でしたか」
ニコラ「いいから、早く解いてくれ!」
カタリーナ「はいはいっと」
オリーヴ「なんだから、とっても疲れちゃいましたね」
カタリーナ「本当ですね。散々な休日ですよ」
????(※中年・女)「…いえ、散々になるのはこれからよ」
オリーヴ「ん…?」
女(※中年)「こんばんは、廊下で会ったぶりね」
オリーヴ「あなたは…!」
女(※中年)「動かない方がいいわよ。分かってるとは思うけど、アナタの後頭部に銃口を突きつけているから」
カタリーナ「どれだけ銃を突きつけるのが好きなんですか? 映画の見過ぎですよ」
女(※中年)「でも、脅しとしては充分でしょう?」
カタリーナ「まったく、その通りですね」
オリーヴ「なんで、アナタがこんなことを…!?」
女(※中年)「なんでだと思う?」
カタリーナ「そもそも、ここで寝てる人の仲間だったってことですか」「不思議だったんですよね。なんで5つ子なのに、ひとりをマンマって呼んでるのかが」
マンマ(※本物)「アナタ、ずいぶんと察しがいいわね。そう、私が本物のマンマよ」
ニコラ「なにを馬鹿なことを言ってるんだ! 君は私の秘書だろうが!」
マンマ(※本物)「表向きはね。内部を調べるために潜り込ませてもらってたのよ」「不思議に思わなかったのかしら? なんで彼らが金庫の場所を知っているのかって」
ニコラ「くっ…! まんまと騙されていたというわけか…」
マンマ(※本物)「理解ができたところで、金庫を開けてもらえるかしら?」「私がここに来たってことは、人質たちがどうなっているかはわかるでしょ? それに、いまはこの子もいるしね」
ニコラ「このお金は我が社員たちの血と汗と涙の結晶だ! それを易々と渡すわけにはいかん!」
カタリーナ「…おじさん。金庫を開けないと、アナタを撃ちますよ」
ニコラ「なんでそうなる!?」
カタリーナ「私はオリーヴさんの味方だからです」
オリーヴ「カタリーナさん…」
マンマ(※本物)「さあ、どうするの?」
カタリーナ「どうするんですか?」
ニコラ「ぐぬぬぬ…!」
オリーヴ「………」
ニコラ「…私の負けだ」
カタリーナ「良かったですよ、顔見知りを撃つことにならなくて」
ニコラ「そうかい。それは、おじさんも嬉しいね」
マンマ(※本物)「イレギュラーが多かったけど、これで、無事に終われそうね」
オリーヴ「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[もろびとこぞりて]
【シナリオデモ開始】
マンマ「お金も詰め終わったし、そろそろお暇させてもらうわね」「悪いけどアナタには、私たちが外に出るまでついて来てもらうわ」
オリーヴ「このまま逃げられると思ってるんですか?」
マンマ「ええ、もちろん。だって、今日は世界中の子供たちが、私たちからのプレゼントを待っているんですから」
オリーヴ「そんなことしたって、子供たちは喜びませんよ!」
マンマ「そうかしら? まあ、アナタの意見はどうでもいいわ。あと少し黙っててもらえる?」
オリーヴ「嫌です!」
マンマ「そう…」
カタリーナ「オリーヴさん、抵抗はしない方がいいと思いますよ? しても意味ないですし」
オリーヴ「でも…!」
カタリーナ「大丈夫ですから」
オリーヴ「…わかりました」
カタリーナ「ひとつだけ聞かせてもらっていいですか?」
マンマ「時間がないので、手短にお願いするわ」
カタリーナ「私たちと廊下で遭遇したあの時、アナタはなにをしていたんですか? どうにもそれが腑に落ちなくて」「普通に考えれば、人質の中に紛れ込んでいた方がいいですよね?」
マンマ「最後だから特別に教えてあげるわ。これ、なんだと思う?」
ニコラ「なにかのスイッチか?」
マンマ「ご明察。これは、このビルに仕掛けた爆弾の起動スイッチよ」
オリーヴ「えっ!?」
カタリーナ「なるほど、爆弾を仕掛けていたわけですか」
マンマ「大切なことは、自分でやらないと気が済まない主義なの」「アナタたちに会っちゃった時は結構焦ったけどね」
カタリーナ「ビルと一緒に爆発されちゃうくらいなら、ここでアナタを撃つ…というのはどうですか?」
マンマ「やめておきなさい。アナタはこの子を見捨てられない。そのつもりがあるなら、最初から撃ってるわ」
カタリーナ「ですよね」
ニコラ「…カタリーナ、なにか打つ手はないのか?」
カタリーナ「お手上げですね」
オリーヴ「カタリーナさん。私のことはいいですから…」
カタリーナ「おじさんと同じこと言わないでください。さすがに、オリーヴさんは撃てません」
ニコラ「私は!? 私は撃てるのか!?」
カタリーナ「イエス」
ニコラ「即答!?」
マンマ「じゃあ、行きましょうか」
ニコラ「くっ…! こうなったら玉砕覚悟で…!」
カタリーナ「余計なことはしないでください」
ニコラ「このまま行かせるわけにはいかないだろ! なにか…なにか手はないのか…!」
カタリーナ「だから、大人しくしててくださいって」
ニコラ「…そうだ! あの箱だ! お前たちに渡した、あの箱を使えば!」
カタリーナ「はぁ…」
マンマ「それってもしかして、これのことかしら?」
ニコラ「な、なぜその箱をお前が!?」
マンマ「こんな危険な物、私が見逃すわけがないでしょ?」「これ見よがしにわざわざ邪魔な袋まで持って来ていたんだから」
〔画面、フラッシュ〕
マンマ「…あら、中身が空っぽ?」
〔バネの伸びる音〕
カタリーナ「中身ならここですよ」
マンマ「銃!? アナタ、どこから出したの!?」
カタリーナ「女の子には秘密がいっぱいあるんですよ」
マンマ「チッ!」
カタリーナ「動かないでくださいね、オリーヴさん」
オリーヴ「はい!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アヤメ「ハハハ! 楽しいですね、ベルタ!」
ベルタ「我は全然楽しくないぞ…。てか、元に戻ってくれ、アヤメ…」
アヤメ「なにを言っているのですか、ベルタ。いまの私こそが、本当の私」「ああ、澄み渡る青空のような、爽快な気分です!」
ベルタ「…怖いよぅ」
アヤメ「敵はどこですか! もっと…もっと敵をください!」
ベルタ「ぐすっ…。早く戻ってきて、カタリーナ、オリーヴ…」
アヤメ「ハハハ! ハハハハハッ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
マンマ「ッ…!?」
カタリーナ「残念でしたね、思い通りにならなくて」
マンマ「って、あれ…? どこも撃たれてない…?」
オリーヴ「げふっ…」
ニコラ「ええ~!? なんで彼女を撃ってるんだ、お前は!」
オリーヴ「そうですよ! 私を撃つなんて酷いじゃないですか!」「…ん?」
カタリーナ「はいはい、茶番はこれで終わりです」
オリーヴ「どういうことですか…?」
カタリーナ「全部、おじさんが仕組んだ寸劇だったんですよ」
オリーヴ「え? え…?」
ニコラ「気付いていたのか、カタリーナ」
カタリーナ「こんな穴だらけの寸劇、気付かない方がおかしいですよ」
オリーヴ「どういうことですか…?」
女(※中年)「彼女、気付いてないみたいだけど?」
カタリーナ「オリーヴさんは特別ですからね」
オリーヴ「もしかして、馬鹿にされてます私?」
カタリーナ「いえ、全然」
ニコラ「いつ頃、おかしいと思ったんだ?」
カタリーナ「初めからですね。ご飯を食べるためにわざわざ、管制室みたいなところに案内しますか普通?」
ニコラ「どういうことだ?」
カタリーナ「普通に食堂とかあるでしょうし、休憩室だってあると思うんですよ。なのに、なぜあんな場所に連れて行ったのか」「さらに、私たちに見せつけるように、会場の様子が流れていたじゃないですか。これは怪しさ全開ですよね」
女(※中年)「社長、最初からバレているじゃないですか」
ニコラ「むう…」
カタリーナ「それからはもう、違和感しかありませんでしたよ」「一向に撃ってくる様子のない男たち、タイミング良く襲ってくるピンチ、なぜか金庫を開くことを拒否する社長…」「最後、オリーヴさんの額に当たったニセモノの銃弾で確信したというわけです」
オリーヴ「確信してないのに、私を撃たないでくださいよ!?」「よくよく思い返してみたら、私が危ない場面が結構ありましたよね!?」
カタリーナ「そうでしたっけ?」
オリーヴ「そうです!」
カタリーナ「怒ったオリーヴさんも可愛いですね」
オリーヴ「もう! 誤魔化さないでください!」
女(※中年)「頑張って劇の脚本を書いたのに、全部ダメだったようですね、社長」
ニコラ「全社員に協力してもらったのに、まさか失敗してしまうとは…」
オリーヴ「もしかして、あの武装してた人たちも?」
女(※中年)「そうです、彼らも全員ウチの社員です。連日、みんなで練習したんですよ?」
オリーヴ「モップで叩いたりしちゃったんですけど、大丈夫でしょうか…?」
カタリーナ「軽くしか叩いてないですよ? 死んだフリして勝手に彼らが倒れただけです」
オリーヴ「わかってたなら、なんで教えてくれなかったんですか!」
カタリーナ「ほへ~?」
オリーヴ「もう!」
女(※中年)「劇も終わったことですし、パーティー会場に戻りましょうか」
ニコラ「そうだな。社員のみんなにも終わったと教えなければ」
カタリーナ「とりあえず、プレゼントを早くください」
ニコラ「ん? なにを言ってるんだ、カタリーナ。今の劇が最高のプレゼントじゃないか」
カタリーナ「は?」
ニコラ「え?」
カタリーナ「いやいや、そういう冗談はいいですから、早くプレゼントをください」
女(※中年)「いえ、冗談ではなく、社長は本当に…」
カタリーナ「うるさいですよ」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
女(※中年)「のぎゃ!?」
オリーヴ「撃った!? ためらいもなく撃っちゃいましたよ!?」
カタリーナ「さあ、早く。さあ…」
ニコラ「待て、カタリーナ! 話せばわかる!」
カタリーナ「さあ!」
ニコラ「待て…待つんだ…」
〔画面、暗転〕
ニコラ「うわあああああ!?」
〔打撃音〕
【シナリオエンドデモ終了】
● イベント「聖夜に響く声色は」 へ戻る
◆ 「イベントクエスト」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。