進撃イベント
宇宙に揺らぐ陽炎
[眠る魂]
【シナリオデモ開始】
コウ「デラーブ紛争…。俺はあの戦いで多くのモノを失った…」「いや、俺だけじゃない。あの戦いに関わったみんなが、あらゆるモノを懸け、そして散っていった…」「俺は今でも考える…。あの戦いの意味はなんだったのか…」「あの戦いの先に生まれる未来とは、なんなのかを…」「アナベル・ガトーという男の名と共に…」
コウ「………」
ヤザン「不満そうな顔だな、ウラキ中尉。俺との模擬戦がそんなに嫌か?」
コウ「ゲーブル大尉…。いえ、そういうわけでは…」
ヤザン「冗談だ。そう真面目に返そうとせんでいい」「このご時世だ。アナハイムの工場で飼い殺しにされていれば、パイロットならそういう顔にもなる」「デラーズ紛争以来、地球圏はずっと戦争続きだからな」
コウ「あの戦いが終結して間もなく、始まったザール帝国の侵略…」「それを退けた矢先に現れた、ポセイダル軍…」「この数年で2度も異星人からの侵略を受けることになるなんて、誰も予想できなかったでしょうね」
ヤザン「おかげで地球圏は大混乱だ。これ幸いとザンルカールやエゥーゴなんかの反連邦組織の活動も活発になっている」「軍人としては食いっぱくれがなくて、嬉しい話だがな」
コウ「自分は笑えません」
ヤザン「冗談の通じん奴め。そうお堅いと出世もできんぞ」
コウ「心得ています」
ヤザン「しかし、中尉の扱いは上の覚えが悪いというだけでは説明がつかんな」
コウ「自分の…で、ありますか?」
ヤザン「そうだ。お前のパイロットとしての腕はなかなかのものだ」「ティターンズでもお前とまともにやり合えるパイロットはそうはいないだろう」「だからこそ、こうしてティターンズ権限を使ってまで、お前に模擬戦の相手をさせている」
コウ「恐縮です」
ヤザン「だからこそ妙なのだ。何故、お前ほどのパイロットがこんな扱いを受けているのかがな」「お前のデータを洗っては見たが、実戦経験のひとつもない士官学校上がりの新人だった」「貴様、本当は何者だ? いったい何をしでかしてここにいる?」
コウ「経歴書のままです。自Bんは士官学校卒業後、オークリー基地へ赴任。その後、アナハイムへと異動となりました」
ヤザン「嘘をつくな、コウ・ウラキ中尉。目を見ればわかる。お前の目は一度は戦場を見た者の目だ」「しかもただの戦場じゃない。特上の地獄を見た者の目だ」
コウ「…買いかぶりすぎです、大尉。自分はただの連邦の士官です」
ヤザン「フ…まあ、答えたくなければそれでもいい。知らん方がいい事情というのもあるだろうしな」「だが、お前の本気を見れないままここを去るというのも面白くない」「最後ぐらい本気で俺の相手をしてもらいたいものだな」
コウ「最後…というと?」
ヤザン「あ、ポセイダルの動きが活発になっているからな」「新型機の試験は切り上げて、現場へと戻るよう指示が出ている」
コウ「事態はそれ程、深刻に…」
ヤザン「どうだ、中尉が望むなら俺がお前をティターンズに推薦してやってもいい」「これでも上層部に顔が利くからな。無茶を通してやれんでもないが…」
コウ「自分を…で、ありますか?」
ヤザン「中尉の腕は買っている」
コウ「…せっかくのお誘いですが、それは辞退致します」
ヤザン「ほう、中尉はティターンズが嫌いか?」
コウ「正直に言えば、やり方には疑問を感じております」
ヤザン「ハッキリと物を言う奴だ。俺が主義者であれば修正を受けているところだぞ」
コウ「覚悟の上です。しかし、自分は戦う理由は自分の納得するものでありたいと考えておりますので」
ヤザン「…戦場には出たいが、戦う意味は自分で決めたいか。融通の利かん男は苦労するぞ」
コウ「それはよく心得ています」
ヤザン「フ、飽きない男だよ、貴様は」
〔歩き去る足音〕
コウ(ふたつの異星人の侵略…。武装化を始める始めるコロニー…)(デラーズ紛争から始まった地球圏の混乱はどんどん深まっていくばかりだ…)「俺にまだできることがあるなら…」
ヤザン「準備は良いな、中尉? さっきも言ったが、今回は手抜きなしだ。本気で俺の相手をしてもらう」
〔レーダー反応〕
コウ「待ってください、大尉! こちらに接近する複数機影があります! これはポセイダル軍の…!」
ヤザン「なんだと…!?」
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
コウ「なっ…! 輸送艦が…!」
ヤザン「チッ…! こうなれば、俺たちだけでこの場を乗り切る! やれるな、ウラキ中尉!?」
コウ「了解…!」(今の俺にガンダムはない…。久しぶりの実戦だが…こんなジムなんかでやれるのか…!?)
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
コウ「まさか連邦の勢力圏内のど真ん中にまで、堂々としかけてくるなんて…!」
ヤザン「こちらは俺とお前の2機だけだ。落とされるなよ、負担が増える!」
コウ「了解! 大尉の負担を減らすよう努力します!」
ヤザン「減らず口を叩きやがる…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
コウ「はぁ…はぁ…はぁ…。今ので全部か…」
ヤザン「大丈夫か、中尉。久しぶりの実戦は…」
コウ「はい、問題ありません」
ヤザン「フ…嘘が下手だな、中尉」
コウ「あ…」
ヤザン「まあいい。今回はそのおかげで生き延びたからな。とはいえ、手放しで喜べる状況ではないがな」
コウ「ええ、推進剤の残量では自力で月へ帰還するのは不可能ですね」
ヤザン「そろそろトラブルに気付いてもおかしくない時間だが…」「こちらの酸素がなくなる前に救援が間に合うかは怪しいところだな」
コウ「救難信号は出していますから、近くに船が通りかかるのを祈るしかないですね…」
ヤザン「ずいぶん肝が据わっているな。普通、こういう時はもう少し取り乱すもんだが」
コウ「焦っていますよ。自分には漂流の経験はありませんから」
ヤザン「だが、取り乱さないだけの胆力はある。安心しろ、戦場ではそういう奴にはツキが回ってくるもんだ」
コウ「ツキ…ですか…?」
ヤザン「そうだ。戦場で生き延びれるかなんて、結局はそれを持ってるかどうかだ」「だから、こういう状況ではツキに身を任すのさ。そうすりゃ向こうの方からツキが寄ってくる」
コウ「そんな…」
〔レーダー反応〕
コウ「これは…大尉! レーダーに反応が…!」
ヤザン「ほう、思ったよりも早かったな」
ウッソ「こちらはリガ・ミリティア所属のホワイトアークです!」「そこのモビルスーツの方、聞こえていたら返事をしてください!」
ヤザン「リガ・ミリティア…だと…?」
コウ「ザンスカールに対抗する為に結成されたっていう民間の軍事組織…?」
ヤザン「ああ、その上、エゥーゴの協力者でもある…」
コウ「それは…」
ヤザン「さて、こいつはツいてるのかどうか…。わからなくなってきやがったな…」
シーマ「こちらを追ってくる艦隊がある?」
ハッシャ「へい、間違いありません、姉御。小型艇ですがね、モビルスーツを積んでいるようです」
シーマ「クロノクルの言っていた例の坊やたちかねぇ…」
ハッシャ「どうしますか、姉御…?」
シーマ「決まっているだろ? このシーマの上前をはねるつもりなんだ」「だったら坊やといえど、少し教育をしてやらないといけないだろうねぇ。フフフフフ…」
【シナリオエンドデモ終了】
[リガ・ミリティアの少年たち]
【シナリオデモ開始】
ウッソ「じゃあ、それであんな場所を漂流していたと…」
コウ「ああ、正直、この艦が通らなければ危ないところだった。改めて礼を言わせてもらうよ」
ヤザン「とはいえ、手放しで喜べる状況ではないがな」「おい、ガキ共、せめてこの拘束を解いちゃもらえねえか?」
アム「やーよ。アンタら、ティターンズなんでしょ? だったら野放しにできるわけないじゃない!」
剣人「そうだぜ、助けてやっただけでも感謝しろってんだ!」
コウ「ずいぶんな嫌われようだな」
アム「当たり前でしょ、自分たちが何をしたか忘れたとは言わせないわよ!」
ヤザン「悪いが、ティターンズといっても広くてな。俺は逐一、報告を受けるような立場にゃいなくてな」
シャクティ「あの、少し落ち着きましょう? ふたりも困っているみたいですし」
剣人「まあ、確かにこいつらがやったってわけじゃねえがよ…」「でも、せっかく地球を守ったってのに、強引にダルタニアスを接収しようとしたのはやっぱり腹が立つぜ?」
コウ「ダルタニアス…? じゃあ、君はもしかして楯剣人?」
剣人「ああ、そうだけどよ」
コウ「まさかリガ・ミリティアに合流していたなんて」
剣人「ティターンズに追われて行くところがなかったからな」「ウッソの父ちゃんが手を回して、俺たちを匿ってくれたんだよ」
コウ「道理で…あの戦い以来、なんの情報も入ってこないわけだ」
ヤザン「外にあったヘビーメタルはなんだ?」
レッシィ「アレはあたしたちの機体。あたしらはペンタゴナの人間なのさ」
ヤザン「ほう、ペンタゴナの協力者がいたとはな」
アム「ティターンズの兵隊さんたちは問答無用で攻撃してくれましたからね」
レッシィ「せっかくポセイダルの危機を伝えに来たのに、おかげで散々な目にあったわ」
ヤザン「どこに行っても俺たちは悪者か」
ウッソ「悪者にしたいってわけじゃないです。でも、ティターンズや今の連邦はやり方が強引なんです」「連邦は地球の防衛ばかり優先して、スペースノイドのことなんてそっちのけで…」「だから、僕たちは自分で戦うしかないんです」
コウ「君もパイロットなのか…?」
ウッソ「ええ、ガンダムのパイロットです…」
コウ「君が…ガンダムの…?」
ウッソ「成り行きですよ」「でも、子供だからって戦わないわけにはいかない。今はそういう時代になっちゃってるんです」
ヤザン「アムロ・レイの15歳で戦場に出たというしな…」「ガキばかりがこの艦に乗ってるのも、時代のせいか…」
コウ「時代のせいなのは分かります…。でも、俺はそれが正しいことだとは…」
ウッソ「………」
剣人「で、どうすんだよ、あのふたり?」
シャクティ「アーガマに帰ったらクワトロ大尉に相談してみましょう」「少なくとも悪い人たちじゃないみたいだし」
剣人「あのウラキって奴はともかく…もうひとりはどうかな?」
ウッソ「ともかく今はふたりを月に届ける時間はないよ」「木星の輸送艦を追わなくちゃいけないんだもの」
剣人「そろそろ見えてくる頃なんじゃないか?」
弾児「まだ遠いと思うぜ?」
〔レーダー反応〕
レッシィ「レーダーに反応…!?」
ウッソ「この反応はモビルスーツだ…!」
弾児「まさか、こっちが先に敵に見つかったってのか!?」
シーマ「フフフフ、見つけたよ…! さぁて、どう遊んであげようかねぇ…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ハッシャ「ダバんとこの小娘どもが、わざわざこんなとこまで追いかけてきやがって…!」
レッシィ「ハッシャ・モッシャ…! 何やってんのさ、こんなとこで!」
ハッシャ「へへ、俺はな新しい上司を見つけたのよ! 姉御のもとで甘い汁を吸わせてもらうって決めたんだ!」
アム「姉御…!?」
シーマ「ハッシャ・モッシャ! 余計なおしゃべりをしてるんじゃないよ!」
アム「何、あのおばさん…!?」
シーマ「おばさんと言ったね! 小娘どども…! あたしを舐めると容赦しないよ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ヤザン「外じゃ戦闘やってるみたいだな…」
コウ「ええ、しかし…この感じこちらが劣勢のようですね」
ヤザン「こうなれば、ここでお陀仏か…」
コウ「それは御免被りたいですね」
ヤザン「となれば、やってみるしかあるまい」「おい、嬢ちゃん! そこにいるんだろう?」
〔ハッチの開閉音〕
シャクティ「なんでしょう…?」
ヤザン「嬢ちゃん、生き延びたいか?」
シャクティ「え? ええ、それは死にたくはないですけど…」
ヤザン「残念だが、このままだと死ぬ。どうだ、ここはひとつ取引をしないか?」
シャクティ「取引…?」
【シナリオエンドデモ終了】
[海に舞う華]
【シナリオデモ開始】
ヤザン「あのガキ共、丁寧に燃料を補充してやがる」
コウ「ライフル借りてくよ」
シャクティ「…ウッソたちのこと、お願いします」
コウ「ああ、任せてくれ!」
〔バーニアの噴射音〕
シーマ「あたしを怒らせた報いは受けてもらうよ!」
アム「くっ…! このおばさん、なんて強さなの…!」
ハッシャ「へっ、お前らじゃ姉御の足下にも及ばねえんだよ!」
シーマ「死ぬんだねぇ、小娘!」
〔ビームの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
シーマ「なんだ!? 新手かい…!?」
コウ「外した…!」
ヤザン「この距離の狙撃を避けるとは、勘のいい相手のようだな!」
剣人「あの機体、ティターンズの奴らじゃねえか!」
シャクティ「ごめんなさい、私が彼らを解放しました! ウッソたちが危なかったから!」
ウッソ「シャクティ…!」
ヤザン「嬢ちゃんどもは艦の護衛に回りな! 女に目の前で死なれるのは目覚めが悪い!」
レッシィ「ちょっと、女を差別するつもり!?」
コウ「ガンダムのパイロット! 俺がフォローに回る! その間に君は敵の主力を…!」
ウッソ「…! 了解です!」
シーマ「まだ戦力を隠しているとはね!」
ハッシャ「どうしますか、姉御?」
シーマ「まだ艦隊が戦域を離れるまで、時間がかかる! もう少し時間を稼ぐよ!」「動きのいい奴らに気をつけな!」
ハッシャ「へ、へい…!」
コウ(あのモビルスーツ…ザンスカールの物じゃない…)(あれはデラーズ紛争の時に見た…。何故、あの機体がここに…?)
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シーマ「頃合いだね、撤退するよ」
〔バーニアの噴射音〕
アム「待ちなさいよ!」
レッシィ「逃げてくれたものをわざわざ追う必要はないよ!」
弾児「ここからじゃ、もう敵艦に追いつけそうもないな。一度、帰還しよう」
ウッソ「あのコウさん、ヤザンさん」
コウ「ん…?」
ウッソ「ありがとうございました…」
コウ「いいんだ、無事にすんだなら…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
クワトロ「そうか…。ウッソ君たちは間に合わなかったか」
ヘンケン「ああ、途中でザンスカールのモビルスーツ部隊に妨害を受けたそうだ」「ひとまずウッソたちにはこちらに合流するよう伝えてある」
クワトロ「ポセイダルが木星から何を運び込んでいるのかは別筋からの情報を待つしかないな」
ヘンケン「そういえば、途中でウッソたちがティターンズと連邦のパイロットを救助したそうだ」
クワトロ「ほう…? データを見せてもらえるか?」
〔通信の開く音〕
クワトロ「これは…」
ヘンケン「知り合いかね…?」
クワトロ「いや、そういうわけではないが…」「艦長、アナハイムから提供されている例の機体だが準備を進めてもいいかもしれん」
ヘンケン「パイロットの見つからなかった、アレか…。それは構わんが…急に何故…?」
クワトロ「パイロットのアテが見つかったかもしれん」
【シナリオエンドデモ終了】
[忘れ得ぬ記憶]
【シナリオデモ開始】
クロノクル「艦隊の護衛任務、ご苦労だったシーマ・ガラハウ中佐」
シーマ「礼ならいらないさ。こちとら仕事でやってるんだ、報酬さえ払ってくれればねぇ」
カテジナ(俗物が…)
シーマ「それより途中、リガ・ミリティアの連中と何度か戦闘になった。連中、こっちの動きに気付いているようだよ」「「事を起こすんなら、急いだ方がいい」
ハッシャ「ギャブレーの旦那、まだ決断してねえんですかい?」
ギャブレー「地球方面軍総司令官と呼べと言っているだろう、ハッシャ・モッシャ!」
ハッシャ「あ、旦那! いたんでさ…!」
ギャブレー「当たり前だ、私はここの総司令だぞ!」
クロノクル「ギャブレー殿。それで例の件の方、答えを頂けますでしょうか」
ギャブレー「う、うむ…」「その件だが、やはり貴公らが提案してくれた作戦に乗ることにした」「ポセイダル様の力を見せつけ、恐怖でこの星を支配する為には、必要な犠牲であろう」
クロノクル「感謝致します、ギャブレット・ギャブレー司令」
ギャブレー「しかし、地球人とは残虐なことを考える。自らを滅びしかねない兵器をこうもたやすく生みだしてしまうのだから」
クロノクル「そのような物を作り上げてしまう人類だからこそ、我々の手で正さなくてはならないのです」「その為にも、何卒ポセイダルの力を我々にお貸し頂きたい」
ギャブレー「うむ…」
クワトロ「このような場所に連れてきてしまってすまない、コウ・ウラキ中尉」「私はエゥーゴのクワトロ・バジーナ大尉だ」
コウ「あの、ゲーブル大尉は…?」
クワトロ「彼には別室に移ってもらった。彼の立場では大手を振って艦の中を歩かれては困ることもあるものでな」
コウ「………」
クワトロ「心配しなくていい。君たちの協力はウッソたちから聞いている」「ティターンズの所属といえど、悪いようにするつもりはない」
コウ「信じます」「圧政に逆らおうと言う人たちが、ティターンズと同じことをしては組織の主義が成り立ちませんから」
クワトロ「真っ直ぐだな。それにハッキリと物を言う」「もっともそれぐらいでなければ、ガンダムのパイロットは務まらんということかもしれんがな」
コウ「え…?」
クワトロ「君の経歴は調べさせてもらった。連邦に抹消された記録も含めてな」「デラーズ紛争で抵抗を続けていたアルビオン所属のパイロット」「ガンダム試作1号機およびガンダム試作3号機に搭乗し、あのアナベル・ガトーとも渡り合った」
コウ「どうやって、その情報を…」
クワトロ「我々にもそれなりのツテはあってな」
コウ「その情報を調べて、大尉は自分に何をさせるつもりですか?」
クワトロ「これはあくまで個人的な意見でもあるのだが、中尉には軍を抜けて我々に協力をしてもらいたいと考えている」
コウ「自分に…軍を抜けて、ティターンズに入れと…?」
クワトロ「今の地球圏は激動の時代を迎えている。戦線を離れている君でも、その状況はよく見えるはずだ」「連邦内ではティターンズが勢力を伸ばし、数年後にはさらに拡大していくことだろう。そうなれば連邦には彼らを止める術はなくなる」「ジャミトフやバスクのやり口は君もデラーズ紛争で経験したと思うが…」
コウ「ええ、まあ…」「ティターンズを危惧する気持ちはわかります。軍の圧政はコロニーに住む人々に不満を生むだけです」
クワトロ「そう、その結果、ヒトは拠り所を求め、ジオンはザンスカールのマリアの象徴を求めるようになった」「このままいけば、数年後には第二、第三のジオンが生まれてもおかしくはないだろう」
コウ「大尉の仰ることの意味はわかります」
クワトロ「ならば…」
コウ「しかし、立場ということを述べるなら、自分の簡単にその言葉に頷くことはできません」「自分は…連邦の士官ですから…」
クワトロ「道理だな。だが、今の連邦には君のような人間には居場所がないということも理解してもらいたい」
コウ「………」
〔ハッチの開閉音〕
ロベルト「大尉、よろしいでしょうか」
クワロト「ロベルトか。どうした…?」
ロベルト「ポセイダルとザンスカールの狙いがわかったようです」
コウ(ポセイダルとザンスカールの狙い…?)
クワトロ「…彼らは何を運び込んでいた?」
ロベルト「それが…奴ら、コロニーを核で潰すつもりのようです」
コウ「な、なんですって…!?」
【シナリオデモ終了】
[拭えぬ血]
【シナリオデモ開始】
ヘンケン「こちらで掴んだ情報によれば、奴らは核ミサイルを使ってコロニーへの直接攻撃を企んでいるらしい」
剣人「核って、そんなもんまだ残ってたのかよ!」
クワトロ「木星で確保していたものか、新たに製造したものかは不明だな」「恐らくザンスカールのカガチが手を回し、独自のルートで用意したものだろう」
弾児「コロニーを潰してどうしようって言うんだ」
レッシィ「地球連邦をあてにせず、ザンスカールのように武装化するコロニーは多いから」「考えられるのは彼らへの牽制…」
アム「自分たちに屈服しなければ滅ぼしますって…ポセイダルの考えそうなことね」
クワトロ「…そう、だが恐らく狙いはそれだけではないだろう」
ヘンケン「デラーズ紛争でコロニーが地球に落ちて以来、地球の食糧事情は以前にも増して、コロニーに依存しなくてはならなくなった」「この状況でもしほとんどのコロニーがポセイダル側に寝返れば、地球は立ちゆかなくなるだろう」
クワトロ「地球側はコロニーからの更なる搾取でこれを乗り切りはするだろうが」
剣人「結局、スペースノイドだけが損をするってことかよ…」
弾児「見過ごせねえな、そんなのは…」
ヘンケン「無論、それは我々も同じだ」「先に説明した通り、我々はこれを止めるため、彼らの艦隊に攻撃。核の奪取、破壊を行う」
剣人「いきなり敵の拠点に殴り込みをかけるってことか。面白いじゃねえか!」
クワトロ「うむ、あまり時間はないが、準備が完了次第、我々はポセイダルの地球権威おける拠点…」「コンペイトウへと攻撃をかける」
コウ(ソロモン…か…)
カテジナ「コロニーに核を撃ち込むなんていう作戦…。本当に許されるんでしょうか…?」
クロノクル「許されるも何もない。女王マリアは争いを続ける人間たちに、反省を促させようというのだ」「人類はかつて地球を数回滅ぼさせるだけの核を持ち、それを償うことなく宇宙へと上がってしまった」「この作戦は地球圏に住まう者に対して、自らの業を思い起こさせつつ、地球を干からびさせることができる良い作戦なのだ」
カテジナ「しかし、その為には数億のスペースノイドが犠牲となります」
クロノクル「何もすべてのコロニーを焼き払おうと言うのではない」「十、二十程度のコロニーを潰せば、残りはこちらに尻尾を振る」
カテジナ「そして、ポセイダル軍の力を借りて、それらを制圧…統制を強いる」「それはわかっています。私とてマリア主義に共感すればこそ、ここにいるのです」「しかし…」
クロノクル「大事を為すには、小事にこだわってはいられない」「数百の人間の目を覚ます為なら、数億の人間の犠牲も尊きものとなる」
カテジナ「………」
シーマ「そう、大事を為すには小事にはこだわっていられない…戦争の常さね」
カテジナ「あなたは…」
クロノクル「これはシーマ中佐殿…。お恥ずかしい所を聞かれてしまいましたな」
シーマ「フフフ、ザンスカールのパイロット殿は、今回の作戦には反対かい?」
カテジナ「私は人道的な懸念を申し上げただけです」
シーマ「人道的か。かわいいことを言うじゃないか」「ギロチンで首を落とし、タイヤで人を踏み潰すザンスカールのパイロットが、コロニー潰しは怖いなんてさ」
カテジナ「私にマリア主義を体現する覚悟がないと仰るか?」
シーマ「そうは言ってないさ。大義の為に自分の手を汚す覚悟はあるんだろうよ」「ただそれならそれで、ひとつ忠告をしておいてやろうと思ってね」
カテジナ「忠告でありますか?」
シーマ「どんな大義を掲げようと、やることは結局人殺し…」「待っている先にあるのは地獄だけさ。その地獄を進む覚悟、あんたにあるのかい?」
カテジナ「私はザンスカールのパイロットです。甘く見ないで頂きたい!」
シーマ「…なら、結構。せいぜい死ぬまで地獄を生きるんだね。フフフフフ…」
〔歩き去る足音〕
クロノクル「シーマ中佐、どちらへ?」
シーマ「エゥーゴの奴らが厄介な物を持ち出そうとしているという情報を手に入れてね」「作戦に障ると事だろう。片付けておいてやろうと思ってさ」
クロノクル「なら、私の部隊も向かわせましょう」
シーマ「いや、これは私の部隊だけで片付けるよ。ちょっとした因縁の相手って奴だからね」
〔歩き去る足音〕
クロノクル「…ジオン崩れの女が。ザンルカールに拾われた恩も忘れて、偉そうに…」
カテジナ「何者なんですか、あの女は…?」
クロノクル「あの女はかつてコロニー落としの時、コロニーに毒ガスを流し込んだシーマ艦隊の艦隊司令だ」「腕を買われてカガチに雇われてはいるが、所詮は大義を理解できぬ俗物だ」
カテジナ「そうですか、あの女が…」
コウ「ソロモンか…。あの観艦式以来、放棄されたと聞いていたけれど…」「今はポセイダル軍の拠点になっているとはな」
ウッソ「放棄されたままになっていたからこそ、彼らが占拠するのが容易になってしまったそうです」「きっとザンルカールが情報を与えたんだと思います」
クワトロ「中尉は確か、あの観艦式の日、ソロモンの防衛についていたのだったな」
コウ「はい…。でも、俺はあの時ガトーを止められなかった…」
クワトロ「アナベル・ガトー…ソロモンの悪夢か…」
コウ「大尉もガトーをご存じなんですか?」
クワトロ「一年戦争を生きたジオンの兵に、その名を知らぬ者はいないさ」
コウ「そうですよね…。奴ほどのパイロットであれば…」
ウッソ「コウさんにとってはガトーって人はどんな人だったんですか?」
コウ「ウッソ…?」
ウッソ「いえ、コウさんってその人のことを追っているような感じがしたので…」
コウ「追っている…。そうかもしれないな」「奴は俺にとって敵であり、パイロットとして超えなければならない、壁のようなモノだった気がする」「結局、俺は奴との決着を果たせぬまま終わってしまったが…。俺は今も奴のことを…」
クワトロ「果たせぬままの決着か…。わからんでもない」「そして、それがもう果たせぬことだということも知っている」
コウ「俺は果たせなかった決着の代わりに、あの戦いの答えを見つけたいのかも知れません」「奴が生命と引き換えに作り上げた未来が、こんなモノだったのかどうかを…」
ウッソ「なら、見つける方法はあると思います。たとえ立場が変わってしまうとして…」「人ってそうやって自分の道を探しながら答えを見つけていくものでしょう?」
コウ「…そうなのかもしれないな」「大尉…俺にはどうするかの答えを出せません。しかし、その答えを出す為にも今回の作戦、自分にも協力させてください」
クワトロ「感謝する、ウラキ中尉。そして早速だが、君に頼みたいことがある」
ヤザン「そうか…奴らは核をな…。大胆なことをしやがる…」「で、嬢ちゃんはなんで、それを俺に伝えた? 上に言われたというわけでもあるまい」
シャクティ「どうしてでしょうか? ヤザンさんにも知らせておいた方がいいと思ったんです」
ヤザン「フ、俺を善人か何かと思っちゃいないか?」「この前助けたのも、自分が助かる為だ。今だってお嬢ちゃんを人質に逃げ出すかもしれない」
剣人「やれるもんなら、やってみやがれ!」
弾児「シャクティ、こんな奴に気を許すのはよしな。こいつはあのティターンズなんだからな」
ヤザン「俺は主義者じゃないと言ってるだろ? 俺は戦いが楽しくてしょうがない」「だからティターンズに身を置いているだけだ」
剣人「テメエ、戦いは遊びだと思ってやがんのか!」
シャクティ「ダメですよ、ふたりとも。そうやってけんか腰になっては。宇宙の漢って、笑って許すものなんでしょう?」
剣人「うっ…」
シャクティ「ヤザンさんも、パイロットなのですから大局的な考え方を見過ごすのはよくないと思います」
ヤザン「………」
シャクティ「人がいっぱい死ぬかもしれないんです。人の立場にこだわるのって良くないことだと思いませんか?」
ヤザン「フ…なかなか面白い嬢ちゃんだな…」「いいだろう、その誘いに乗ってやる…」
【シナリオデモ終了】
[因縁の宇宙]
【シナリオデモ開始】
ウッソ「この宙域ですね、大尉が迎えと言ったのは」
コウ「ドック艦ラビアンローズか…。大尉はそこで俺たちに新型を受領しろって言っていたけれど…」
ウッソ「僕も詳しくは聞いていないんです。詳しいことは現地で聞くようにということでしたので…」
コウ「いったい何を俺たちに…」
〔レーダー反応〕
ウッソ「コウさん、ラビアンローズに接近する機影があります!」
コウ「この識別はザンルカール…!」
シーマ「おや、こないだの奴らじゃないか? こんな所で会うとはなんの因果かねえ」
ウッソ「以前、僕たちに仕掛けてきた女の人…!?」
コウ「あの動き…俺はあのパイロットを知っている…?」
シーマ「こんな所をノコノコと…運のない奴らだねぇ」「どうせあたしの邪魔をしてくれるだろうし、ちょうどいい…ここで一緒に殺してやるとするかねぇ!」
ウッソ「来る…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
コウ「くっ…! 強い…! 俺たちだけで相手をするには…!」
シーマ「この動き…あの機体のパイロット…あたしの知ってる奴かい!? まさか…!」
〔通信の開く音〕
シーマ「おい、そこのパイロット…! 聞こえるかい!?」
コウ「なんだ!? 相手のパイロットなのか!?」
〔バーニアの噴射音〕
シーマ「あんたに聞きたいことがある! 答えてもらうよ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シーマ「あんた、デラーズ紛争の時にいた、ガンダムのパイロットだね?」
コウ「何故、それを…!?」
シーマ「そうかい…やはりね…」「気付くさ、あんたとは4度もやりあったんだ。それにね、あたしにとってあんたは、この手で殺さなくちゃならない奴だからね!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
コウ「ぐっ…!」
シーマ「どうした…!? ガンダムに乗っていなきゃその程度かい!?」
ウッソ「コウさん…! その人は危険です! コウさんを恨んでます! ひとりで相手にしちゃダメです!」
シーマ「ハッシャ! そいつを近づけるんじゃないよ!」
ハッシャ「へい、姉御…!」
ウッソ「くっ…!」
シーマ「あの時のガンダムだけでも壊してやろうと思ったら、まさかパイロットまで出てきてくれるとは…!」「フフ、あたしはツいてるよ! いい機会だからね…ここであんたを殺してあげるよ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
コウ「ぐっ…!」
シーマ「さあ、トドメを刺してあげるよ!」
コウ「くっ、やられるわけにはいかない…! 俺にはまだ為さなければならないことがあるんだ!」「お前の怨みに、付き合っている暇はないんだ!!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
シーマ「なっ…! 組み付かれた…! このっ…!」
コウ「うわああああぁぁぁぁー…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
シーマ「チッ…! スラスターを…やってくれたねぇ…!」
ハッシャ「姉御…!」
シーマ「ハッシャ! 癪だが、ここは引き上げるよ!」
ハッシャ「へ、へい…!」
シーマ「まぁいい…。どうせ奴はあそこに来るんだ…」「なら、そこで葬ってやろうじゃないか。お前にとっちゃ打ってつけの墓場だろう…。ソロモンは…」
〔バーニアの噴射音〕
コウ「退いて…くれた…」
ウッソ「大丈夫ですか、コウさん!?」
コウ「あ、ああ…だいぶ機体に無茶をさせた…すぐにラビアンローズに向かおう。いつ爆発するかわからない」
ウッソ「ええ…」
コウ(あのパイロットは俺も知っている…。シーマ・ガラハウ…デラーズ紛争に参加した兵のひとり…)(そして、バニング大尉の…)
ウッソ「あ、コウさん! ラビアンローズが見えてきましたよ!」「何か曳航しているみたいですが…?」
コウ「…!? アレは…! どうして、あの機体がここに…!?」
ウッソ「コウさん…?」
コウ「間違いない…アレはガンダムだ…。俺の…ガンダム試作3号機だ…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[繋がる時代]
【シナリオデモ開始】
コウ「やはりアレはガンダム試作3号機…」
ウッソ「それって、コウさんが以前に乗っていたっていう?」
コウ「ああ…拠点防衛を目的に設計されたガンダムだ。でも、あの機体はもう…」
〔歩み寄る足音〕
ミリィ「コウ・ウラキさんですよね?」
コウ「君は…?」
ミリィ「ラビアンローズで技師を務めています。ミリィ・チルダーです」「パープルトンさんから、機体の最終チェックを任されています」
コウ「ニナから…?」
ミリィ「はい、この機体は計画の終了と同時に廃棄が決まっていたんです…」「でも、パープルトンさんがあちこちに手を回して、なんとか修理までこぎ着けたんですよ」
コウ「どうして、そこまでして…」
ミリィ「この機体が必要になる時は必ず来る。彼女はよくそう言っていました」「修理が完了した、この機体のパイロットがウラキ中尉に決まった時は本当に嬉しそうでしたよ」
コウ「…ニナはここには来ていないのかい?」
ミリィ「何分、忙しい身ですから…」
コウ「そうか…」
ミリィ「あのウラキさん…」
コウ「ん…?」
ミリィ「これは女性のセンチメンタルだと思うのですけれど、パープルトンさんは形として残しておきたかったのかもしれません」「ウラキさんやオデビーさんの想いが詰まったこの機体を…」「だから…決して壊さないでくださいね? パープルトンさんの為にも」
コウ「ええ…」
ミリィ「ウッソ君もですよ…?」
ウッソ「僕もですか…?」
ミリィ「拠点攻略用の換装ユニットを用意しています」「これもお母さんが用意してくれたものなんですから、絶対に壊さず帰ってきてくださいね」
ウッソ「はい…!」
ミリィ「じゃあ、整備にはもう少し時間が掛かるので、待っていてください」
〔歩き去る足音〕
コウ「ガンダムか…。こんな偶然、あるものなのかな…。なんだか仕組まれていたみたいだな、全部…」
ウッソ「そうですね…。でも、偶然っていうだけじゃないと思います」
コウ「え…?」
ウッソ「僕は巻き込まれてガンダムに乗りました。でも、それは母が造ったものだと知って、今はその想いを受け継いで戦ってる」「コウさんも同じなんじゃないですか? コウさんが戦おうとして…ガンダムを直そうとする人がいて…」「そういう想いが繋がって、偶然が偶然じゃなくなる…そういうこと…あってもいいと思いませんか?」
コウ「そうだな…。俺もそうだと思う…」「だとすれば、俺も繋げなくちゃいけないんだ。あの時代を生きた者たちの想いが、無駄でなかったことを証明するために…」「あのガンダムで…」
【シナリオデモ終了】
[ソロモンの闇]
【シナリオデモ開始】
ウッソ「いよいいよですね…」
弾児「ああ、敵は地球に来ているポセイダル軍のほぼ全て…」
剣人「へへへ、武者震いがしてくるぜ」
レッシィ「目的は全滅じゃない。ソロモンにあると予測される核貯蔵施設の破壊よ」
アム「その核ってヤツを撃たれることはないわよね?」
レッシィ「機動兵器での乱戦になるんだ。あのギャブレーだってそこまでバカじゃないさ」
コウ「援軍を要請していた連邦からの返答は?」
クワトロ「返事はなしだ」「あちらとしてはこの戦いで我々がつぶし合ってくれればそれに越したことはないからな」
剣人「勝手な連中だぜ。相変わらずよ」
コウ「戦力が足りない分は俺とウッソで補う。ガンダムの力なら、あの数は相手でもソロモンまで突破口を開けるはずだ」
〔歩み寄る足音〕
ヤザン「すっかり顔が変わりやがって…。アナハイムにいた頃とは別人だな」
コウ「大尉も、まさか作戦参加を申し出るとは思いませんでしたよ」
ヤザン「その代わり身柄の解放が条件だ。この状況ではやむを得まい」「それにこんな面白そうな戦場を楽しまない手はないからな」
コウ「フ、あてにしています、ゲーブル大尉」
クワトロ「では、そろそろ作戦開始の時間だ。各員は持ち場についてくれ」
コウ「了解…!」
ウッソ「V2アサルトバスター…! ウッソ・エヴィン! 出ます!」
コウ「ガンダム試作3号機…コウ・ウラキ! 出ます!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
コウ「うおおおぉぉぉー…!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
クロノクル「くっ…! モビルアーマーまで投入してくるとは…!」「シーマはどうした!? 止めるのではないのか!?」
カテジナ「私がガンダムを止めます! 司令は後方の部隊を…!」
ハッシャ「なんなんすか、あの化物…! これじゃ本当にやられちまいますよ!」
ギャブレー「怯むことはない! 数はこちらが圧倒的なのだ! 正面から堂々と突破などさせるものか!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヘンケン「さすがに敵が多い…! このままウラキ中尉とウッソに頼るわけにもいかないか!」
クロノクル「ギャブレーめ、やるな…! こちらの艦隊もポセイダルに続け! 敵の気勢を削ぐのだ!」
コウ「くっ…もう少しなのに…突破しきれない…!」
ウッソ「コウさん! 出過ぎです!」
コウ「わかっている…! でも、突破口を開かないと…!」
シーマ「フフ…いいザマだね、ガンダム…。このまま死ぬのを見届けてもいいが、それじゃあたしの気が済まない…」
ギャブレー「シーマか、今までどこにいた?」
シーマ「いえね、まだ最後の仕事が残ってまして」
ギャブレー「最後の仕事だと…!?」
シーマ「ええ、あたしのやり残した最後の仕事がね」
ギャブレー「何を言っている…!?」
〔レーダー反応〕
ハッシャ「S-1宙域に複数の機影…! 識別は…ティターンズ…!?」
ギャブレー「なっ…! どういうことだ…!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[裏切りの海]
【シナリオデモ開始】
レッシィ「ティターンズ…!? なんで、アイツらがここに…!?」
剣人「お前が呼んだのかよ?」
ヤザン「まさか…。だが、どういうわけか敵ではないようだぞ」
ギャブレー「どういうことだ…!? ティターンズはこちらの守りが手薄な個所を知っている…!?」
シーマ「フフ、柔らかい脇腹を突かれましたな、ギャブレット・ギャブレー殿…?」
ギャブレー「貴様…! 裏切ったのか、シーマ・ガラハウ…!」
シーマ「元々、あたしは誰の味方でもないのさ!」「何せ、あたしは大義がどうとかで浮かれている奴らが大嫌いなんでね!」
ギャブレー「女狐が…!」
シーマ「アハハハハハハハ…! 女狐、結構…!」「そうさ…! あたしは故あれば裏切る! そうやって生きてきたんだよ!」
ハッシャ「姉御…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
シーマ「近寄るんじゃないよ、なれなれしい! 殺されたくなかったら、さっさとあたしの前から消えるんだね!」
ハッシャ「く、くそーっ…! 今度こそまともな上司に出会えたと思ったのに…!」
〔バーニアの噴射音〕
ギャブレー「まだだ…! こんな所で突破されるわけにはいかん! 全軍、死力を尽くしてソロモンを守り抜け!」「ポセイダル様の威光を地に落とすわけにはいかんのだ!」
ヤザン「どういうわけか、ティターンズは、こちらの動きを掴んでたようだな」
コウ「あの女が…シーマがやったんだ…。デラーズ紛争の時のように…!」
クワトロ「状況は複雑ではあるが、この機を逃すわけにはいかん!」「各機はティターンズと協力し、敵陣を突破するんだ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
コウ「そこだぁぁぁー!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
ハッシャ「頭…! 核貯蔵庫が破壊されました!」
ギャブレー「まだだ…! せめて地球人に一矢報いるまで…!」
ハッシャ「これ以上、やったら帰れなくなりますよ! 俺はこんな星で死にたくない…!」「頭だって、クワサンに会いたいでしょう!?」
ギャブレー「くっ…! おのれぇぇぇー!」
〔殴打音〕
ギャブレー「全軍、この宙域より撤退せよ!」「この屈辱…決して忘れん…!」
〔バーニアの噴射音〕
弾児「ポセイダル軍が撤退していく…」
クワトロ「まさか…ここまでの成果が得られるとは…」
クロノクル「我々も撤退するぞ、カテジナ…」
カテジナ「しかし…!」
クロノクル「負け戦で、これ以上の兵を失うわけにはいかん!」
カテジナ「わかりました…」
シーマ「フフフフフ…」
カテジナ「これがあなたの言う地獄の道か? ずいぶんと薄汚い…恥というものがないのか?」
シーマ「今更、そんな言葉は言われ慣れている」「あんたもせいぜい気をつけるんだね。大義とやらに浮かれているといずれは足をすくわれるよ」
カテジナ「私は…お前のようにはならない!」
〔バーニアの噴射音〕
シーマ「せいぜい足掻くといいさ。すべてをなすまでね…」「さて…バスクの仕事は終わった…。あとは最後の仕事を片付けるだけさね…」「なぁ、ガンダム…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[スターダスト・メモリー]
【シナリオデモ開始】
レッシィ「ポセイダルもザンルカールも撤退した…」
アム「私たち、勝ったのね…」
ヘンケン「ソロモンの制圧は別動隊が動いている。残りは彼らに任せ、君たちは帰還してくれ」
クワトロ「いや、それはまだ早いようだ」
ヘンケン「何…?」
〔バーニアの噴射音〕
シーマ「見つけたよ、ガンダム…!」
コウ「シーマ・ガラハウ…!」
アム「あのおばさんの機体…!?」
レッシィ「アイツ、まだ諦めてないの!?」
ヤザン「いや、あの空気…違うな…」
コウ「ええ…。奴は…俺との決着を望んでいる…!」
〔分離音〕
ウッソ「オーキスをパージした…!?」「コウさん、何を…!」
コウ「奴とは正々堂々と戦いたい」
シーマ「武器庫は捨てるかい…。潔いじゃないか…」「でもねぇ…! あたしにとってはそういう態度がかえって癪に障るんだよッ…!」
〔バーニアの噴射音〕
〔画面、フラッシュ〕
アム「始めちゃった…!」
〔レーダー反応〕
弾児「おい、ティターンズの機体がこっちに接近してきているぞ!」
剣人「なんだよ、結局こっちに仕掛けてくるのかよ!」
ヤザン「戦果をあげられなかったバカが焦ったな…!」
クワトロ「各機はティターンズの部隊に応戦しろ! 赤いモビルスーツはウラキ中尉に任せる!」
コウ「了解です!」
ヤザン「死ぬなよ、中尉!」
シーマ「あたしには何も残っちゃいないんだ! あの戦いで全部を失った…!」「だけどね、だからこそ、最後にあたしはあたしの為だけに戦わせてもらうよ!」
コウ「あの戦いは失ったものばかりじゃない! 残ったものも確かにある…!」「それを否定させない為にも…俺は…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
コウ「はあぁぁぁぁーっ…!」
シーマ「うわぁぁぁーっ…!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
シーマ「ぐっ…! ここまで…か…!」
コウ「はぁ…はぁ…はぁ…!」
シーマ「抜かったね…このシーマが…仇も取れず…あんな若造に…」「ああ…でも、もういいかい…。あたしも…疲れたさ…」「これであたしも…あんたらの所に…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
コウ「シーマ…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アム「今度こそ、全部カタはついたのね?」
コウ「ああ…」
ヤザン「さて、俺はここまでだな」
剣人「もう行くのかよ…?」
ヤザン「この作戦が終わったら自由にするという約束だしな」「仕事は充分いしただろう? ちょうど迎えも来ているしな」
コウ「ゲーブル大尉…」
ヤザン「ウラキ中尉、次に会う時は敵同士かもしれん。その時こそ、全力で相手をしてもらうぞ」
コウ「了解です! ウラキ中尉、全力で相手を致します!」
ヤザン「フ…じゃあな…」
〔バーニアの噴射音〕
剣人「行っちまった…」
クワトロ「さて、君はどうするのね、ウラキ中尉?」
コウ「俺はここに残ります」
ウッソ「いいんですか…?」
コウ「ああ。俺が戦う意味を今度こそ解せたはずだから」(そうだ…俺はあの戦いで散った者たちの想いを受け継ぐために戦う…)(場に塗大尉やガトーの生命が…無駄ではなかったことを証明し続けるために…)
【シナリオエンドデモ終了】
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