強敵イベント
光を求める乙女の願い
［始まりを迎えられぬ少女］
【シナリオデモ開始】
ナイアーラ「こんにちは、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「さて、今日みんなに話をするのは始まりを迎えられないふたりの少女の物語だ。もちろん並行世界でのお話さ」
秋葉「ーーー」
ホノカ「ーーー」
ナイアーラ「進むべき道が見えない。ただ無作為に日々を過ごしていく。これは若者たちにとってよくあることさ」「しかしそれを変えられるかどうかは…」「フフフ…」
秋葉（気分転換の小旅行に行ってこいだなんて、風音お姉ちゃんってば本当に強引なんだから）「今はそんなことする気分じゃないのに…」
ホノカ「元気がないですね、秋葉さん」
秋葉「あっ、ホノカちゃん」
ホノカ「お待たせしてしまいましたか？」
秋葉「ううん。大丈夫。あたしが勝手に早く来ちゃっただけだから。家にいても色々と考えちゃうし」
ホノカ「まだ高嶺さんとの連絡がつかないんですね？」
秋葉「うん。高嶺お姉ちゃん、お仕事で家を空けることは多かったけど、ここまで連絡がないのは初めてで…」「ＩＣＰの人は獅子堂評議会の令嬢を狙った誘拐事件かもしれないって言ってるし…」
ホノカ「高嶺さんは獅子堂龍剣術の師範ですから、下手な相手なら返り討ちにしてしまうかと」「ですから、今はなにか事情があって姿を見せていないのかもしれませんよ」
秋葉「でも…風音お姉ちゃんも色んな所に協力してもらってるみたいだけど、なにも分かってないし…」「それに桜はいつも通り好きに研究してるけど、ナミの奴は部屋からロｋに出て来ないし。なのにあたしだけこんな風に旅行へ…」
ホノカ「…いつまでも沈んだ顔をする人にはこうです」
秋葉「ふえ！？ いきなりひゃにふるの～？」
ホノカ「この通り、秋葉さんのほっぺをつねってこう、ぐにぐにとしています」「ふむ、思ったよりも柔らかいですね」
秋葉「もうやめてってば～。ホノカちゃんにもやり返しちゃうよ」
ホノカ「それは駄目です。つねられると痛いですから」
秋葉「え～それってなんかひどくない？」
ホノカ「私のは友達を元気づけるためのほんのスキンシップです」「たぶん私の兄さんならきっと大喜びの末、涙を流してその辺りをゴロゴロと悶絶します」
秋葉「それじゃただの変な人じゃないの…？」「…あの、ホノカちゃん」
ホノカ「なんでしょうか？」
秋葉「ホノカちゃんのお兄さんって火星の方でテラフォーミング関連の調査をしてるんだよね？ 心配だったりしないの？」
ホノカ「…実は結構心配しています」
秋葉「やっぱりそうなんだ」
ホノカ「最近仕事で知り合った金髪の女の人と仲が良いらしく、よく仕事の話題なのにその人の話が出てきます」「これは非常に由々しき事態です」
秋葉「ああ…そっちの方なんだ…」（ホノカちゃんって、本当にお兄さんのことが特別なんだな）（まあ、事故で長い入院が必要だったホノカちゃんのために火星にまで仕事へ行ってるんだから、当たり前かも）
ホノカ「ところでイモちゃんの姿が見えませんが？ 一緒ではないんですか？」
秋葉「ああ。イモちゃんなら今迎えに行ってもらってて…」
イモちゃん「秋葉お嬢様～。葵様たちをお連れしました～」
秋葉「あっ、イモちゃん！」
葵「ここまで運転ご苦労様、イモちゃん」
ホノカ「あの葵さん『たち』とは？ 旅行に一緒に行くのは保護者役の葵さんだけだったはずでは？」
葵「風音さんに頼まれた保護者役があたし以外にもうひとり増えたのよ」
エイーダ「エイーダ・ロッサです。ふたりとも初めまして」
秋葉「！ エイーダ・ロッサって！ アイドルの、あの！？」
ホノカ「なぜそんな人が…」
葵「あたしの友人なの。ちょうど休暇を過ごしたいって言ってて、それを風音さんに話したら…」
秋葉「強引にあたし達の旅行に同行する流れに持っていかれたんですね…」
エイーダ「あはは、まあそんな感じです。迷惑でしたか？」
秋葉「そ、そんなとんでもない！」
ホノカ「元トップレーサー兼トップモデル。それにトップアイドルと、獅子堂評議会の三女…すごい旅行になってきましたね」
イモちゃん「賑やかな感じでいいと思います。このイモ、メイドとして皆さんを旅の間、完璧にエスコートさせていただきます！」
葵「じゃあ全員揃ったことだし、旅行に出発しましょうか」
エイーダ「はい！」
秋葉（ふたりとも、すごいキラキラしてる…。まるでお姉ちゃんやナミたちみたい…）（…うらやましいな）
ホノカ「行きましょう、秋葉さん」
秋葉「う、うん…！ そうだね！」
エイーダ（…葵さん）
葵（あなたもしっかり頼むわよ、エイーダ。これがあたしたちの『方』の仕事なんだから）
？？？？（※ウル）「行ったか…」
？？？？（※いつき）「追いましょう」「獅子堂高嶺失踪事件から時置かずして、飛鷹葵は獅子堂秋葉に接触を図った。これは単なる偶然ではないはず…」
？？？？（※ウル）「ああ…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ジョニー「この辺りですね。情報にあった獅子堂高嶺が消息を絶った場所は」
朔哉「見た感じデブリぐらいしかないぜ。こんな散々調査された場所を今更…」
〔センサー反応〕
朔哉「この反応…！ おい、デブリが！」
ジョニー「擬態していたというのですか！？ あれはいったい…！」
朔哉「来るぞ…！」
朔哉「見たこともねえ化け物だった。ありゃ何だったんだよ？」
ジョニー「分かりません」「ですが調査隊が来た時には姿を現さず、僕たちの前にだけ姿を見せたのはもしかしたら僕たちの機体が…」
〔センサー反応〕
ジョニー「また別の反応！？ これは…！」
朔哉「マズイ、反応しきれねえ…！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
？？？？（※アレイダ）「ダンクーガの欠片…。ここで片付けられたのは幸運でした」「よくやりました。あなたのおかげです」
高嶺「はい…アレイダ様…」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
イモちゃん「皆さーん。もう少しシアラダリバールのコロニーが見えてきますよ」
エイーダ「欧州やロシアを再現したコロニーですか。私行くの初めてなんですよね」
ホノカ「それにしても近所に引っ越してきた人が元トップモデル兼トップレーサーの飛鷹葵というだけでも驚きなのに…」「まさかそのさらに友達が、トップアイドルのエイーダ・ロッサだなんて」
葵「縁っていうのはどこに転がってるか分からないってこと」「ナミは元気にしてる？」
秋葉「ええ。まあ…」
葵「あの子もモデルを休業するなんてね。けっこういい感じに仕事をこなしてたのに」
秋葉「…もったいなかったなって思います」
葵「ん？」
秋葉「あんな一生懸命に打ち込んでて、姉のあたしから見てもすごかったのに」
エイーダ「意外とこっちの世界って大変なんですよ？ 夢を壊しちゃうようなことを言っちゃいますけど」
秋葉「それでもうらやましいです。ナイだけじゃなく、風音お姉ちゃんも高嶺お姉ちゃん、それに桜も」「みんななにかすごいことをしてるのに、あたしだけ一生懸命に打ち込めるものがないから」
イモちゃん「お嬢様…」
ホノカ「………」
葵「熱くなれるものが見つからない、ね。気持ちは分かるかも…」
秋葉「え？ それって…」
〔センサー反応〕
イモちゃん「！？ た、大変です～！」
秋葉「どうしたの、イモちゃん！？」
イモちゃん「重力場異常が検知されています！ 原因不明です！」
葵「どういうこと？」
〔転移音〕
エイーダ「皆さん、見てください！」
秋葉「あれって…」
ホノカ「確か旧時代のコロニーです！ けどそれより急に現れるなんて、そんなこと…！」
イモちゃん「このままじゃぶつかってしまいます！」
葵「ッ！ 操縦を代わって！」
秋葉「葵さん！？ でももうこんなのどうやっても…！」
葵「元トップレーサーを舐めないでちょうだい！ やってやろうじゃん！！」「いっけぇぇぇぇぇぇぇー！！」
〔衝撃音〕
？？？？（※レオパルド）「ふむ。なにか外が騒がしいような…」「ふっ、まあいい。僕は優雅なティータイムを楽しむところなんだ。つまらないことを気にしていても仕方ない」「フフフフ…」
【シナリオエンドデモ終了】
［孤高の魂］
【シナリオデモ開始】
〔画面、発光〕
〔激突音〕
〔発光、収束〕
秋葉「ぜぇ…ぜぇ…死ぬかと思ったぁ…」
イモちゃん「あのタイミングで進入口を見つけて、しかも船を滑り込ませるなんて…」
ホノカ「神業です…」
葵「中々スリリングな体験だったでしょ？」
秋葉「できれば二度と体験したくないです…」
エイーダ「このコロニー…なんなんでしょうか？ 人気があるようには見えませんけど…」
葵「大昔のコロニーがワープしてきた上、中には人っ子ひとりいなさそう…。どう考えても普通じゃないわね」
イモちゃん「お嬢様～…」
秋葉「大丈夫だよ、イモちゃん。あたしがついてるから」
ホノカ「私もです」
イモちゃん「おふたりとも、ありがとうございます」
葵「さてと…船は逃げ込んだ時に壊れたし、どうやって脱出しようかしらね」
〔バーニアの噴射音〕
エイーダ「この音…！ 外からなにか来るみたいです！」
秋葉「あ、船だ！ もしかして救助しに来てくれたのかな！」
ホノカ「待ってください…。なにか…なにか船から出ていませんか？」
秋葉「え？」
イモちゃん「！ なっ、なんですか、あれー！？」
葵「化け物…それも相当グロテスクな。船の中いっぱいにあれが詰まってるわけ？ 冗談キツイわ」
エイーダ「もしかしてこっちを狙ってる！？」
謎の生命体（※画面オフ）「キシャァァァァーッ！！」
秋葉「こ、今度こそダメェェェェッ！！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
秋葉「…！？」
くらら「危機一髪、間に合ったみたいね…！」
イモちゃん「ロボット？ ですがＱＴアームズのようには…」
くらら「葵、エイーダ！ こいつら相当ヤバイ奴らよ！ 朔哉とジョニーがこの化け物と戦ったあと連絡がつかなくなってる！」
エイーダ「ジョニーさんたちが！？」
秋葉「葵さんたち、あのパイロットの人と知り合いなんですか！？」
葵「説明は後回し！ あなたたちはエイーダの指示に従って逃げなさい！」
秋葉「へ？ エイーダさんって？」
エイーダ「みんな、一緒に来て！」
イモちゃん「え？ え？」
エイーダ「早く…！」
ホノカ「は、はい…！」
〔バーニアの噴射音〕
くらら「葵！ あなたの機体が来たわよ！」
葵「いいタイミングよ。あの化け物どももさっきよりヤバい感じになってるみたいだしね」
謎の生命体（※画面オフ）「キシャァァァァーッ…」
葵「再生に増殖…どうなってるのよ、あれ」
くらら「これ以上増えないうちにさっさと始めるわよ！」「…と言いたいところだけど、そこで様子をうかがってるＩＣＰのＱＴ！ 聞こえてるんなら出てきなさい！」
いつき「私たちの存在に気付かれていたようですね」
ウル「かつて人類を救った伝説のダンクーガ…そのパイロットが飛鷹葵だったとはな」
葵「ダンクーガのことはご存じってわけね。なら話が早いわ」「あの化け物どもがコロニーの外に出たら、近くのダリバールに被害が及ぶかもしれないわ。協力してもらうわよ！」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
？？？？（※コーウェン）「思ったよりも邪魔が多いようだね」
？？？？（※スティンガー）「そうだね。この世界なら『あいつら』の邪魔は入らないと思ったけど、別の邪魔者がいたなんてね」「そもそも急いで動く必要があったのかい？ 僕たちはまだこっちの世界に来たばかりなんだ。仲間も数が少ないからまだ休みたいのに」
アレイダ「あそこに『宇宙をかける少女』がいるからです」「その存在は私たちにとって障害となる。ですから…」
高嶺「………」
秋葉「なに？ ここ…」
エイーダ「このコロニーのコントロールルームかも。建物自体もかなり仰々しかったし」
イモちゃん「ここに来るまでの街並み自体はちょっと風情のある欧州建築風でしたからね。ああ…とっても素晴らしかったです」
ホノカ「人の気配がまったくないということを除けばですけど」
秋葉「葵さん…大丈夫かな？」
エイーダ「心配いりませんよ。葵さんもくららさんも頼もしいんですから」
ホノカ「あの…助けてもらってこんなことを言うのも失礼なんですが…」「エイーダさんと葵さん…あとくららさんという方…あなたたちはいったい何者なんですか？」
エイーダ「それは…」
？？？？（※画面オフ）「フハハハハ。これがこの時代の技術なのか？ これでは僕の優位性はまったく揺らぐことはない」
秋葉「声が聞こえる？」
イモちゃん「向こうからですね」
？？？？（※レオパルド）「お茶でもスキャンしよう」「おお…この芳醇なアールグレイの香り。今の僕は本物のイギリス人に勝るとも劣らない。紅茶マイスターと言っても過言では…」
イモちゃん（あれは…ロボット、なんでしょうか？）
ホノカ（その割にはなんか変なことを口走ってますけど…）
エイーダ（どうやら自分の世界に浸っていて、私たちには気がついていないみたいですね）
秋葉（紅茶の香りを楽しむロボット…あの紅茶か…）
イモちゃん（秋葉お嬢様、飲むつもりですか？ ダメダメ。やめた方がいいです）
秋葉（でも紅茶マイスターって…ちょっとだけだか…ら…）「！？ ぶぅぅぅぅーっ！？」
？？？？（※レオパルド）「なっ！？」
エイーダ「あ…」
？？？？（※レオパルド）「お、お前…」
秋葉「あー…」
？？？？（※レオパルド）「だれだ、お前たちは！？ それにそこのお前！ 飲んだのか！？ 僕の紅茶を飲んだのか！？」
秋葉「あ、えーと…その…」
？？？？（※レオパルド）「なんてことだ！ こ、これは間接キスじゃないからなぁぁぁ！」
ホノカ「は？」
？？？？（※レオパルド）「あー、びっくりした。なぜここにいる木っ端人間ども」
秋葉「木っ端人間！？ 感じ悪すぎでしょ、あんた！ いったいなんなのよ！？」
？？？？（※レオパルド）「僕の名前が聞きたいか？ 本来なら教えるものではないのだが、あえて教えて…」
秋葉「別にいい」
？？？？（※レオパルド）「なっ！？」
ホノカ「たしかに名前自体はとくに気になりません」
エイーダ「知りたいのはここがなんなのかです」
イモちゃん「そうです！」
？？？？（※レオパルド）「え、ええい…！ 黙れ黙れ！ いいから僕の名前を聞けぇ！」
レオパルド「僕の名はレオパルド！ このコロニーを統べる偉大な人工知能」「そして…彷徨える孤高の魂…」
秋葉「はぁ…？」
【シナリオエンドデモ終了】
［選ばれたもの］
【シナリオデモ開始】
レオパルド「フハハハハハ！ 僕の高貴なるソウルネームを聞いて言葉にもならないようだな」
ホノカ「いえ、あまりにもな二つ名過ぎてみんなちょっと引いているだけです」
レオパルド「何だと？ この僕自身をこれ程までにないぐらい示した表現をそんな風にしか捉えられないとは」「はぁ、やれやれ…これだから凡弱な人間どもはダメなんだ。ああ、そこの煮っ転がしも同様だからな」
イモちゃん「なんなんですか、これ！？ 偉そうにするにも程があります！」
秋葉「あんたね！ そんなふざけたこと言ってる場合！？ 今自分の中に化け物どもが入り込んでるのよ！」
レオパルド「なに？ 妙に騒がしいような気がしていたのはそれが原因だったのか」
エイーダ「コロニーを統べる人工知能なのに、ちゃんと気づいてなかったんですか…」
レオパルド「僕は些細なことをイチイチ気にしない男なのだ」「ん？ どうやら外から侵入しようとしてる奴らがいるようだな。どれどれ？」
〔通信の開く音〕
ホノカ「！ さっきの化け物が集まってきてます！ かなりの数です！」
秋葉「そんな！？ 嘘でしょ！」「ちょっとあんた！ なんとかできないわけ！？ このままじゃ化け物だらけになるわよ！」
レオパルド「ちょうどいい。人類どもにこのレオパルドの力を見せてやろう」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「アイハブ・コントロール！」
イモちゃん「なにをするつもりですか？」
レオパルド「おい、そこの女。これを」
秋葉「なによ、これ？」
レオパルド「僕の黄金銃さ。ちょっと握ってみてくれ」
ホノカ「え…」
秋葉「これを握れって？」
レオパルド「そう。ちょっと持つだけでいい」
ホノカ「あの、秋葉さん。これはちょっと…」
秋葉「どうかしたの？ ホノカちゃん」
ホノカ「いえ、その…表現が…」
エイーダ（まあ…そう考えますよね…。秋葉さん気づいてないみたいですけど…）
レオパルド「いいから握れぇっ！」
秋葉「なによもう！ 持てばいいのよね！」
〔放電音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「よぉし、きたきたー！」「レオパルドキャノン！ 発射！」
レオパルド「…！？」
秋葉「なに？」
レオパルド「あれ？ 手応えが…ない？」
エイーダ「攻撃かなにかをしようとしたんじゃ…」
イモちゃん「不発だったみたいですね」
〔崩落音〕
〔画面、フラッシュ〕
秋葉「ほぁっ…！？」
レオパルド「僕は終わりだ…。こんな大勢の見てる前で赤っ恥だ。男として役立たずなんだ…」
ホノカ「なんかへこんでますね」
イモちゃん「なんでへこんでるんでしょ？」
秋葉「えっと…そんな気にしなくてもいいんじゃない。今日は疲れてたのよ。きっと」
レオパルド「………」
エイーダ（ごめんなさい、葵さん。くららさん…。なんか色んな意味で面倒なことに巻き込まれてしまいました…）
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
いつき「さっきの急激なエネルギー上昇はなんだったんでしょうか？」
ウル「データを見る限り、このコロニーが反物質砲を撃とうとしたらしいな。不発に終わったみたいだが」
くらら「５０年前に禁止されたはずの兵器…。穏やかじゃない話ね、それ」
葵「穏やかじゃないのはあたしたちの状況もよ。あの化け物ども、キリがないわ」「なんとか隙を見つけて、いったん秋葉たちの所へ合流するわよ！」
いつき「敵がいなくなった？」
ウル「さっきので打ち止めか。それとも…」
くらら「なんにせよ楽観的には考えない方が良さそうね」
ウル「そういうことだ」
葵「とりあえず秋葉たちの所へ急ぐわよ」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
くらら「…って、どうなってるのよこれ？」
エイーダ「葵さん！ くららさん！」
秋葉「良かった！ 無事だったんですね！」
葵「あなたたちもね。それより状況を説明してほしいところなんだけど？」
レオパルド「僕なんて…どうせコア無しなんだ。この世になにも残すことができない。本当に孤高に生きるだけの存在だ…」
ホノカ「それは説明すると色々と面倒くさいというか、よく分からないと言いますか…」
いつき「ＩＣＰの神凪いつきです。当構造物はＩＣＰの管理下に置きます」
秋葉「え？ 警察の人？」
いつき「当事者の方々にはお話を聞かせていただきます。まずこの物体は…」
レオパルド「くっ、国家権力まで僕を辱めるつもりか！ こうなったら…！」
？？？？（※キリコ）「やめておけ」
レオパルド「…！？」
キリコ「その女をここから排除しても面倒なことになるだけだ」
レオパルド「お前は…」
ウル「やれやれ…関係者に１名追加か」
キリコ「………」
秋葉「な、なんでしょう？」
キリコ「彼女がお前の言う人物か？ ほのか？」
ホノカ「え？」
？？？？（※ほのか）「そう」
ほのか「間違いない。彼女が宇宙をかける少女」
秋葉「宇宙をかける少女…？」
【シナリオエンドデモ終了】
［微睡みの願望］
【シナリオデモ開始】
エイーダ「宇宙をかける少女ってなんなんですか？」
ほのか「獅子堂秋葉。あなたはレオパルドに選ばれた。運命」
秋葉「選ばれた？ あたしが？」
レオパルド「僕は別にこんな女を選んだ覚えはない！」
秋葉「なっ！？ なによ！ あたしだってあんたに選ばれた覚えはないし、選ばれたくもないわよ！」
葵「選んだ選んでいないはこの際置いておくとして…あなたたちは何者なのかしら？」
ほのか「私はほのか」
ホノカ「ほのか…私と同じ名前…」
イモちゃん「ホノカさんと、ほのかさん。すごい偶然ですねー」
くらら「で、そっちのあなたは？」
キリコ「キリコ・キュービィー。ネルヴァルと戦っている」
いつき「ネルヴァル？ それは…」
ウル「気をつけろ！」
いつき「ウル？」
くらら「誰か来る…！」
〔歩み寄る足音〕
アレイダ「神殺しの男…まだ生きていたとは。彼女と共に眠りについていたようですね」
キリコ「アレイダ…。ネルヴァリストの教祖か」
秋葉「なに？ あの人？ ネルヴァリストって？」
ほのか「どいてッ…！」
〔風の音〕
〔画面、フラッシュ〕
ほのか「はああああああーっ！！」
いつき「彼女、ＱＴを…！？」
アレイダ「無駄なことを…」
〔空を舞う音〕
？？？？（※高嶺）「………」
秋葉「え？」
〔打撃音〕
いつき「防がれた！？」
イモちゃん「秋葉お嬢様、あの方は…」
高嶺「フフフ…」
秋葉「高嶺お姉ちゃん！？ どうして！？」
レオパルド「なんなんださっきから！？ 次から次へと入ってきて、ここは…」
アレイダ「レオパルド…」
レオパルド「ヒッ…！」
ウル「ヤバい状況だな…」
葵「くらら！ エイーダ！ あとキリコってやつ！ やるわよ…！」
キリコ「ああ…！」
エイーダ「はい！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
高嶺「…！」
くらら「そこのＩＣＰのふたりは、彼女たちを連れて逃げなさい！」
いつき「ですが…いえ、分かりました！」
秋葉「む、無理…私動けないよ…」
葵「ガタガタ言うんじゃない！」
秋葉「！？」
葵「一生懸命やりたいことを見つけたいんでしょ！ ここで死んだら見つけるどころじゃないわよ！」
秋葉「あ…」
葵「大丈夫よ。熱くなれる何かっていうのは急に見つかったりするもんだから」
秋葉「葵さん…」
ほのか「秋葉、私と一緒に」
秋葉「え？ え？」「えええええええーっ！？」
レオパルド「なっ！ 僕の断りもなく直結通路を開いたなー！」
エイーダ「ホノカちゃんやＩＣＰの人も一緒に落ちちゃいましたけど…」
キリコ「どうせ逃げるのなら一緒の方が都合がいい」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
アレイダ「…ここで争うことはあまり得策ではありません。それに彼女たちを追わなくては…」
高嶺「………」
葵「待ちなさい！ 秋葉たちの所へは行かせないわよ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
エイーダ「なんとかここまで叩き出せはしましたけど…！」
キリコ「だが、おそらく別の場所からも化け物どもが彼女たちを追っているはずだ」
アレイダ「あなたたちはここから動くことはできません。引きつけられたのはあなたたちの方です」
葵「くっ…！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
秋葉「これってＱＴアームズ？」
イモちゃん「あの部屋の下にこんな場所があったなんて…」
いつき「！ 私のＱＴアームズがなぜここに？ 置いてきたはずなのに」
ほのか「うまくやった。逃げるなら一人でも多い方が逃げやすい」
ウル「弾除けとかにされなければいいがな…」
ほのか「行こう、秋葉」
秋葉「行こうって…。葵さんたちもいないんだよ？」
ほのか「逃げなければ私たちは終わり」
秋葉「…！」
ホノカ「行きましょう、秋葉さん。私はここで死にたくはありません」「だって、私…まだ何もしていませんから」
秋葉「ホノカちゃん…」
いつき「安心してください。皆さんの身は私とウルが必ず守ってみせます」
イモちゃん「私もこの身に代えても、秋葉お嬢様をお守りいたします！」
秋葉「…うん。分かった。あたしたちで頑張って逃げよう！」
【シナリオエンドデモ終了】
［彷徨いの逃避行］
【シナリオデモ開始】
イモちゃん「このＱＴアームズ…すごい性能ですね。もしかして大戦中のものでは？」
秋葉「ちゃんと動かせてる。本当にイメージで動かせるんだ」「あ、ごめんね、ホノカちゃん。Ｑテクター、あたしとイモちゃんが着ちゃって」
ホノカ「普通のサイズはひとり分しかなかったので、操縦できる秋葉さんが切るべきでしょう」「それより、私の方こそすみませんでした」
秋葉「？ なにが？」
ホノカ「さっきのことです」「秋葉さんだってお姉さんのこととか含めて色々と混乱してるのに、私自分のことを押しつけるような形になって」
秋葉「あーいいって。あそこで後押ししてくれなかったら葵さんたちの頑張りも台無しになってたしね」「…もちろん高嶺お姉ちゃんのことはすごく心配だけど」
ホノカ「秋葉さん…」
イモちゃん「高嶺様はなぜあんな風に…？」
ほのか「ネルヴァルのせいかもしれない」
秋葉「ネルヴァルの？」
ほのか「ネルヴァルにはそういう力がある」
いつき「人を操る、ですか…」
ウル「だが本人の意思でないとも限らんがな」
秋葉「…！」
いつき「ウル、そのような言い方は…」
ウル「あくまで可能性を言っただけだ。俺だってそうあってほしいわけじゃない」
秋葉「高嶺お姉ちゃん…」
〔レーダー反応〕
イモちゃん「これって！」
ウル「チッ、さっきの化け物どもが追って来たか！」
秋葉（高嶺お姉ちゃんは…一緒にいないか…）
ホノカ「このまま逃げ切れませんか？」
ほのか「たぶん難しい。一度迎え撃った方がいい」
秋葉「え？ 戦うってこと？」
いつき「生き延びるためにはそれしかありません！」
秋葉「やるしかないのー！？」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
イモちゃん「なんとか切り抜けられましたね…」
いつき「けど私たちに追っ手が差し向けられたということは、葵さんたちは…」
秋葉「そんなはずないよ！ 葵さんたち正体はわからないけど、あんなすごい人たちなんだよ！」「あんな…」
ホノカ「…葵さんたちの無事はさておいて、外から助けが来ないのはさすがにおかしいです」
ウル「そのお嬢ちゃんの言う通りだな。このコロニーが現れたことに加えて、あの化け物どもだ」「とっくに外では騒ぎになっててもおかしくない。にも関わらず助けが来ないってことは、相当手こずってやがるな」
イモちゃん「モニターで見た外にいた化け物…すっごい数でしたからね…」
ほのか「レオパルドの力を取り戻す」
秋葉「ほのかちゃん？ って…こっちのホノカちゃんじゃなくて」
ホノカ「…私の方は呼び捨てでいいです。紛らわしいでしょうし」
秋葉「あ、うん。その…ホノカ」
ホノカ「はい」
いつき「話を戻しますが、レオパルドの力を取り戻すとは？」
ほのか「いまのレオパルドは完全じゃない。だかあらさっきの攻撃が失敗した」
ウル「反物質砲のことか」
ほのか「そう。あれを使うことができれば外にいる敵をまとめて倒すことができるはず」「レオパルドを完全にするためのパーツのひとつは、このコロニーの中にある」
イモちゃん「それを私たちが探しだすんですか？ けど敵に追われてるんですよ？」
ウル「俺は逃げる方に専念すべきだと思うぜ。リスクが高すぎる」
いつき「そうですね…」
秋葉「うーん…」
ほのか「秋葉。あなたはそれをしなくちゃいけない」
秋葉「え？」
ほのか「あなたは宇宙をかける少女なのだから」
秋葉「またそれなんだ…」（なんなの？ 宇宙をかける少女って…）
【シナリオエンドデモ終了】
［今から駆ける］
【シナリオデモ開始】
秋葉「宇宙をかける少女…」「なんで…あたしなの？ あたしに何があるの？」
ほのか「運命を信じて」
秋葉「運命って…」「あたし何もないんだよ？」「お姉ちゃんたちやナミに桜。みんな自分のやりたいことを見つけて、すごい頑張ってるのに、あたしだけ何もさ」
イモちゃん「秋葉お嬢様…」
ウル（獅子堂家は才媛才女の集まりとは聞いてたが、そんな中ひとりだけとなれば、そりゃコンプレックスもつのるか）
秋葉「………」
ホノカ「何もない人なんてたくさんいますよ」
秋葉「ホノカ？」
ホノカ「私だってそうです」「兄さんのおかげで病院で療養できて、こうやって元気になることができました。でも、そこから何もせずに日々過ごしています」「せっかく兄さんが私のために頑張ってくれたのにです」
秋葉「ホノカ…」
ホノカ「だから一緒に探しませんか？」
秋葉「え？」
ホノカ「今の私たちには秋葉さんの言うようなものは確かに何もないと思います」「けどきっとあると思います。私たちのやりたいこと。私たちにしかできないこと」「それが秋葉さんにとって、宇宙をかける少女なのかは分かりませんけどね」
ほのか「あなた…」
ホノカ「………」
秋葉（ホノカ…。ほのかちゃん…）
〔レーダー反応〕
いつき「この反応！ またあいつらです！」
ウル「チッ、長々と話しすぎたか！」
秋葉「…ほのかちゃん！ レオパルドのパーツがある場所に案内して！」
ほのか「秋葉？」
秋葉「急ぐんでしょ！ 戦いながらそこに行こう！」
ほのか「分かった」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ほのか「このまま行けば一度コロニーの外に出る。そこから別の区画に移動して。その先にパーツがある」
いつき「分かりました」
秋葉「…ほのかちゃん」
ほのか「なに？」
秋葉「ほのかちゃんはどうしてレオパルドを直そうとしているの？」
ほのか「それが私のやらなくちゃいけないことだから」「そのためにも、秋葉の力が必要」
秋葉「そっか」
いつき「あの…獅子堂さん。私にはやり遂げたいことがあります。自分で言うのも何ですが、それは大変なことです」
秋葉「ＩＣＰの人…」
いつき「だから今は一緒に頑張りましょう。お互いに絶対に生き延びるんです」
秋葉「うん。ありがとう…いつきちゃん」
いつき「いつき…ちゃん？」
ウル「フッ、お前さんにしてはずいぶん気の利いたことを言ったもんだ」
いつき「た、たまたまです！」
秋葉「ふふっ…」
ホノカ「出口が見えてきました！」
ほのか「敵が追いついてくる前にこのまま出る」
秋葉「うん！」（葵さんが言ってた言葉。それは探さなきゃ絶対に見つからないもの。なら、あたしは…！）
〔滑空音〕
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
［血の繋がり、その絆］
【シナリオデモ開始】
〔画面、発光〕
秋葉「やった、出られた！ あとは…」
〔発光、収束〕
アレイダ「来ましたね」
ほのか「アレイダ…！」
高嶺「残念だったわね」
秋葉「お姉ちゃん…」
ウル「待ち構えていやがったのか…」
イモちゃん「じゃあ葵さんたちは…」
コーウェン「彼女たちなら『我々』の一部になっている頃だろう」
スティンガー「う、うん。そうだね、コーウェン君」
秋葉「えっ…！？」
ホノカ「生身で宇宙に？ ＱＴを使ってる？ でもそんな風には…」
ほのか「あいつらは…」
アレイダ「彼らはゲッター線と共に生きる者。こことは異なる世界ではこう呼ばれていたそうです」「インベーダーと」
いつき「インベーダー…」
ウル「異なる世界ってことは、異世界から来たとでも言うのか？ 冗談キツいぜ」
コーウェン「我々にも事情があってね」
スティンガー「この世界へ来ざるを得なかったのだ」
アレイダ「信じられないかもしれませんが事実です」「さて…宇宙をかける少女よ」
秋葉「な、なに…？」
アレイダ「私たちと共に来るのです」
秋葉「え！？」
アレイダ「あなたの存在はネルヴァル様と共にいてこそ意味がある。ですから…」
秋葉「いや…！」
ほのか「秋葉…」
秋葉「宇宙をかける少女っていうのが、そもそも何なのかは分かってないけど…」「フツーに考えて、あんたたちと一緒に行くのなんてあり得ないもの！」
アレイダ「獅子堂高嶺がこちらにいるとしてもですか？」
秋葉「…！」
ホノカ「家族を利用するなんて、最低です…！」
高嶺「ネルヴァル様は最高よ。秋葉、あなたもこちらへ来れば分かるわ」
秋葉「お姉ちゃん…」「…お姉ちゃんは本気でそれを言ってるの？」
高嶺「ええ。そうよ」
秋葉「そう…なんだ…」
コーウェン「ふむ…少し回りくどいのではないかね？」
スティンガー「まずは彼女を捕らえてから、その後に話をすればいいと思うよ。進化のすばらしさも含めて、ゆっくりとね」
アレイダ「…仕方ありませんね」
高嶺「………」
いつき「来ます！」
秋葉（高嶺お姉ちゃん…！）
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
高嶺「フフ…これで終わったと思って？」
ホノカ「ダメです…！ 止まりません！」
秋葉「………」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
高嶺「はあああああああーっ！！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
いつき「くうっ…！ 獅子堂高嶺、その強さは聞いていましたがこれ程までとは…」
ホノカ「っぅ…！」
イモちゃん「大丈夫ですか、ホノカさん！？」
ホノカ「少し頭をぶつけただけです。私のことは気にしないでください。それよりも…」
アレイダ「諦めるのです。そうすれば楽になりますよ」
ほのか「ふざけるなッ…！」
高嶺「あなたもよ、秋葉」「何かやりたいことがあるわけでもなく、かといって何かしようとするわけでもない」「そんなあなたにネルヴァル様がやるべきことを与えてあげようと言うのよ。拒む必要はどこにもないでしょう？」
秋葉「…もうやめて。お姉ちゃんのフリをしてそんな風に言うのは」
高嶺「…！」
イモちゃん「え？ 秋葉お嬢様？」
秋葉「もう分かった！ あなたは高嶺お姉ちゃんなんかじゃない！」「本当の高嶺お姉ちゃんはもっとすごくて、あんたなんかよりずっと輝いてる！ あたし、ずっと近くで見てきたから分かるもん！」
ウル「それで偽物だと言うのか？ 根拠も何もあったものじゃない」
ホノカ「いえ、根拠なら充分ありますよ。秋葉さんと高嶺さんは同じ家族で姉妹です」「血を分けた何よりも大事な相手を間違えるなんてことは、絶対にありません！」
秋葉「ホノカ！」
コーウェン「この期に及んで現実逃避とは救いようがないね」
スティンガー「これはやはり僕たちのもとに来てもらって色々と理解してもらうしかない」
高嶺「秋葉…あなたが私を偽物だと言うのなら構わないわ」「ただ…少しばかりお仕置きはさせてもらうわ！」
〔バーニアの噴射音〕
ほのか「秋葉っ…！」
秋葉「ッ…！」
〔激突音〕
〔画面、フラッシュ〕
高嶺「…！？」
秋葉「え？」
？？？？（※高嶺（※本物））「お仕置きをするのはこちらの方よ、偽物さん」
ホノカ「あなたは…」
高嶺（※本物）「よく頑張ったわね、秋葉」
秋葉「高嶺お姉ちゃんっ！」
【シナリオエンドデモ終了】
［滅する剣、集う］
【シナリオデモ開始】
秋葉「お姉ちゃん！ 高嶺お姉ちゃんなんだよね！？」
高嶺「ええ。私が正真正銘の獅子堂高嶺。目の前のあれは、インベーダーが擬態した偽物よ」
いつき「インベーダーですって！？」
高嶺（※インベーダー）「くっ…」
高嶺「私は最近ネルヴァルに接触してきたあいつらのことを探っていたんだけど、ちょっとドジを踏んじゃってね」
葵「それで傷の治療も兼ねて姿を隠していたところをあたしたちの仲間が見つけたってわけ」
ホノカ「葵さん！ それに皆さんも！」
くらら「まあ、ウチの仲間もヘマを踏んで命からがら逃げてたところを、本当に偶然見つけただけなんだけどね」
朔哉「そういうこと、わざわざ言うか？」
エイーダ「ジョニーさんたちが高嶺さんと一緒に助けに来てくれたおかげで私たちも助かったんですけどね」
ジョニー「怪我の功名で結果オーライということで」
高嶺「すぐに連絡を取りたかったんだけど、あなたたちに被害が及ぶかもしれなかったから控えていたの。ごめんなさいね」
秋葉「いいよ。お姉ちゃんが無事だったんなら…」
ホノカ「………」
アレイダ「話は済みましたか？」
キリコ「わざわざこちらの話が終わるのを待っていたか。ずいぶんと律儀だな」
コーウェン「ＷＩＬＬの１体を滅ぼしたダンクーガ。外宇宙で神を殺したキリコ・キュービィー」「それにたかが人間ひとりが増えた程度で、この絶望的な状況を覆すことはできない！」
葵「…だそうよ。そろそろ姿を見せてあげたらどうかしら？」
？？？？（※竜馬）「ああ！ そうさせてもらうぜぇ！」
コーウェン「！？ まさか、この声は…！？」
竜馬「よう、インベーダーども！ テメエらの天敵のおでましだぜぇぇぇ！」
コーウェン「流竜馬！？ ゲッターロボだと！？」
隼人「よその世界にまで逃げ込むとはゴキブリ以上にしぶとい奴らだ！」
弁慶「だが俺たちとゲッターの目が黒いうちは次号の底だろうと追いかけてやるぜ！」
ウル「あいつらは？」
キリコ「インベーダーを追ってきた奴ららしいが、俺たちもついさっき会ったばかりだ」
ほのか「展開が目まぐるしく変わりすぎ…」
秋葉「もうなにがなんだかわけが分からないよ！」
葵「頭でゴチャゴチャ考えるのは置いておきなさい！ 今やるべきことはアイツらをぶっ倒すこと！」「やるわよ、みんな！」
竜馬「いくぜ！ チェンジ・ゲッタァァァァワンッ！！」
葵「キーワード！ Ｍ・Ａ・Ｘ・Ｇ・Ｏ・Ｄ！ マックスゴッド！！」
アレイダ「合体をするつもりでしょうが、そうは…」
〔激突音〕
〔画面、フラッシュ〕
高嶺「いかないのは、こちらのセリフよ、アレイダッ！」
アレイダ「ッ！」
葵「はああああああああーっ！！」
〔合体音〕
〔画面、発光〕
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
チームＤ「ダンクーガ！ マックスゴッド！」
竜馬「インベーダーども！ ゲッターの恐ろしさ、この世界でも思い知らせてやるぜ！」
秋葉「あれが葵さんたちのダンクーガ…」
いつき「それにゲッターロボですか…」
高嶺「さあ、覚悟しなさいッ！！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
キリコ「仕留める…！」
高嶺「せええぃぃぃぃぃいッ！！」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
くらら「ファイナル断空砲、シュートッ！！」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
竜馬「ゲッタァァァァビィィィィームッ！！」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
高嶺（※インベーダー）「あああアアアアーーーッ！！」
ほのか「跡形も残っていない」
秋葉「うえ…」
いつき「偽物相手とはいえ…容赦ありませんね…」
ウル「これじゃどっちが化け物なのか分からねえな…」
隼人「…竜馬」
〔スパーク音〕
竜馬「ああ。分かってるぜ」
コーウェン「フフフ…見抜いたぞ、ゲッターロボ！」
スティンガー「いくらお前たちといえども、次元の壁を越えてくるのは簡単ではなかったようだね！」
アレイダ「あなたたちの方も先ほどまでの戦いで無事ではなかったはずです」
〔スパーク音〕
葵「…さあ？ それはどうかしらね？」
ホノカ「葵さんたち…やっぱり…」
ほのか「行こう、秋葉」
秋葉「ほのかちゃん？」
ほのか「あいつらを倒すにはレオパルドの力が必要」
ホノカ「レオパルドキャノンを使うということですか？」
秋葉「でも、みんなが…」
葵「行きなさい！」
秋葉「葵さん！？」
葵「あたしたちがいない間、あなたたちだけで頑張ってきたんでしょ！ ならこのままやりきってみなさい！」
秋葉「………」
ホノカ「秋葉さん」
秋葉「うん！ やろう、あたしたちで！」
いつき「ウル、私も獅子堂さんたちと一緒に行きます！」
ウル「お前さんが決めたのなら、俺からどうこう言うつもりはない」
秋葉「葵さん！ みんな！ あたしたちがレオパルドの力を取り戻すまでなんとか持ちこたえてください！」
エイーダ「了解です！」
ほのか「キリコもお願い」
キリコ「ああ。ネルヴァルを倒すためにもここで死ぬつもりはない」
ほのか「分かった」
秋葉「行こう！」
〔バーニアの噴射音〕
高嶺（秋葉、変わったわね…いえ、変わり始めたのかしら？）
アレイダ「宇宙をかける少女…レオパルドのもちへ行きましたか」
高嶺「そうね。自分の意志で。なら姉としてあの子の背を押してあげないとね！」
【シナリオエンドデモ終了】
［王、見初める時］
【シナリオデモ開始】
秋葉「レオパルドのパーツ、意外と簡単に回収できたね」
いつき「ですがなぜあんな所に放置を？ パーツであれば組み込んでおけば良いのでは？」
ほのか「このパーツは一度レオパルドから外されて別の所に封印されていた。それをキリコが回収してきてくれた」「ただパーツを組み込むのは秋葉じゃないと駄目」
秋葉「あたしが宇宙をかける少女だから？」
ほのか「そう。さあ、このパーツ…ゴールデンオーブをここに組み込んで」
ホノカ「ゴ…ゴールデン…。なんなんですか、このレオパルドって…」
ほのか「このコロニーを統べる人工知能」
ホノカ「いえ、そうではなくて…」「ごめんなさい。もういいです…」
ほのか「？ なして？」
〔合体音〕
〔画面、フラッシュ〕
秋葉「ほのかちゃん、組み込み終わったよ。これでレオパルドの力が戻るわけ？」
ほのか「そのはず」「レオパルド、ゴールデンオーブを組み込んだ。これであなたのキャノンが撃てる」
〔通信の開く音〕
レオパルド「…したくない」
秋葉「は？」
レオパルド「僕は既に男の尊厳を失った。また挑戦する気になんてなれない」
イモちゃん「なっ！ そんなこと言ってる場合ですか！ このままじゃあなたも大変なことになるかもしれないんですよ！」
レオパルド「僕は孤高の存在。このまま宇宙の闇に消えていくだけがお似合いなんだ」
〔通信の閉じる音〕
ほのか「通信が切れた」
ウル「おいおい、ここまで来て引きこもりか？ 勘弁してくれ」
ホノカ「どうするんですか？ レオパルドがやる気にならないと私たちも外にいる葵さんたちも…」
秋葉「…ったま…た…」
イモちゃん「秋葉お嬢様？」
秋葉「もう！ あったま来たっ！」「人にここまでさせておいて何が孤高の存在よ！ いい加減にしろっての！」
いつき「し、獅子堂さん？ 落ち着いてください」
秋葉「あたし、レオパルドの所に行ってくる！」
ホノカ「あっ、待ってくだ…！」
〔バーニアの噴射音〕
ウル「行っちまいやがった…」
ホノカ「秋葉さん…」
ほのか「秋葉…」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
レオパルド「…僕はこのまま消えよう」「そうだ！ それがいい！ フハハハハハ！」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「！？ な、なんだっ…！？」
秋葉「あんたね～いい加減にしなさいよ！」
レオパルド「お、お前は…！」
秋葉「みんな大ピンチなわけ！ どうにかしないといけないわけ！ それなのにあんたってやつは！」
レオパルド「うるさい！ 僕は死ぬんだ！ どうせだから周りの奴らも一緒に死んでしまえばいい！」
秋葉「他人を巻き込むな！ このバカ！」
レオパルド「なんだと！？」
秋葉「私はね、将来の夢もないし、なにをやればいいかもわからない。けどね死にたくはないの！」「探したいの！ 自分のやりたいことを！ 自分にしかできないことを！」
レオパルド「………」「あの、誰がなに？」
秋葉「ッ！ このバカっ！！」
〔衝撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「いたいっ！」「貴様ぁ～僕が壊れたらどうする！？ 僕はデリケートなんだぞ！」
秋葉「自分で壊れようとしてるくせに！」
レオパルド「…！？」「あ、ああ…自分で？」
〔機体の稼働音〕
レオパルド「…れ、冷静に考えてみると、この死に方はどうだろう？」
秋葉「は？」
レオパルド「…死にたくないな」「死にたくなぁぁぁぁいーっ！！」
秋葉「イチイチうるさーい！」
レオパルド「…！」
秋葉「死にたくなかったらあたしの言う通りにして！ いい！？」
レオパルド「………」
【シナリオエンドデモ終了】
［宇宙を駆けていく］
【シナリオデモ開始】
秋葉「みんな、お待たせ！」
イモちゃん「秋葉お嬢様！」
ホノカ「レオパルドはどうにかなったんですか？」
レオパルド「フハハハハハハハ！ 世界に僕という存在を刻みつける！ 誰でもない僕自身がな！」
ウル「またえらく自信が戻ったな…」
いつき「なにをやったんですか？」
秋葉「なにって言うか…フツーのことだよ。フツーの」
ほのか「やっぱり秋葉は宇宙をかける少女」
レオパルド「さあ、枯れ葉！ 僕の黄金銃を手に取れ！ 目の前の時計塔に照準を合わせるんだ！」
秋葉「もうさっそく偉そうにして！」「とにかくこれが最後だからね！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アレイダ「あれは…」
レオパルド「フハハ…フハハハハハハハハ！ 僕の全身全霊が今解き放たれようとしている！」
隼人「このエネルギー、あのコロニーから？」
キリコ「レオパルドが反物質砲の発射態勢に入ったか」
秋葉「みんな！ レオパルドがキャノンを撃つまでもう少し！ それまで何とかもたせてください！」
葵「了解！ やぁぁってやろうじゃん！」
レオパルド「登ってくるぞ…！ 僕の中を迸る熱きソウルが！」「さあ、いくぞ！」
〔スパーク音〕
コーウェン「！ やめろ！ 我々と共になることを拒むということは進化の道を拒むということ！」
スティンガー「求めるのだ！ そうすれば素晴らしい未来がお前たちに…」
秋葉「お断りよッ！」「そんなんで手に入るぐらいなら、あたしは今まで悩みに悩んでこなかったわよ！」
コーウェン「なっ！？」
〔発光音〕
秋葉「いっけえええええええーっ！！」
レオパルド「僕は！ 地上最高、地上最強にして孤高のコロニー！ レオパルド様だ！」「轟け！ 僕の…！ ソウル…シャウツ！！」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、発光〕
アレイダ「…！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
朔哉「やったか…？」
竜馬「インベーダーどもの方はな」
エイーダ「え？ それじゃあ…」
キリコ「アレイダはレオパルドの発射した一撃に紛れて、退いていくのが見えた」
高嶺「ここで仕留められれば良かったのだけど…」
弁慶「ま、インベーダーどもを今度こそ消滅させれたわけだから、俺たちとしては充分だがな」
高嶺「残念だけれどまだ全部消滅したわけじゃないわ。アイツら、私に擬態したインベーダーを他にもたくさん作っているらしいの」
キリコ「そいつらも始末しなければならないわけか」」
高嶺「勝手に偽物を作られた私からしたら不愉快極まりないわ」
〔バーニアの噴射音〕
秋葉「みんなー！」
高嶺「秋葉！」
葵「よくやってくれたわ」「あなたの護衛についたつもりだったけど、逆に助けられちゃったわね」
秋葉「護衛？ なんのことですか？」
くらら「あなたのお姉さん…獅子堂風音に頼まれたの。あなたがネルヴァルに狙われるかもしれないからって」
ホノカ「では私たちが色々偶然だと思っていたのは…」
エイーダ「半分ぐらいが仕込みだったってことです。騙しちゃってゴメンなさい」
秋葉「そ、そうだったんだ…」
葵「がっかりした？」
秋葉「ううん。おかげであたしが助かったのは本当ですし。色んな意味で…」
ホノカ「ええ…」
朔哉「レオパルドの方は？」
ほのか「レオパルドなら燃え尽きてる」
レオパルド「僕は真っ白に燃え尽きた…。全てを外に吐き出した気分だ…。とてもすがすがしい…」
ジョニー「燃え尽きてるんでしょうか？ あれ…」
秋葉「…なんにせよこれで全部終わりかー」
ほのか「秋葉のやることはまだ終わっていない」
秋葉「え？」
ほのか「私と一緒にレオパルドのパーツを探して。ゴールデンオーブ以外にもある」
イモちゃん「ほのかさん、秋葉お嬢様はもうこういったことをやるのは…」
秋葉「いいよ、ほのかちゃん。そのパーツ探し、手伝う」
イモちゃん「お嬢様？」
秋葉「宇宙をかける少女どかそういうのはまだ分かんないけど…」「なんかこのまま終わっちゃうよりはやってみようかなって」
ほのか「ありがとう、秋葉」
高嶺「………」
ホノカ「秋葉さんは見つけられたんですね。自分のやりたいことを」
秋葉「ひとまず、だけど」「ホノカはどうする？ あたしと一緒にパーツ探しをやる？」
ホノカ「いえ…私は火星に行きます」
秋葉「火星に？」
葵「またずいぶんとすごい所に行く気になったわね」
ホノカ「私のやりたいことは火星に行かないとできませんから」（あそこにしか兄さんはいないから…）
秋葉「そっか…」
ホノカ「ほのかさん、秋葉さんのことをお願いしますね」
ほのか「わかった」
秋葉「離れ離れになるのは少し残念だけど…お互いに頑張ろうね、ホノカ」
ホノカ「はい」
【シナリオエンドデモ終了】
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