進撃イベント
幻想の中へ
[とある世界へ…]
【シナリオデモ開始】
富良科「これは、とある世界の物語…」「その世界は、彼とその仲間、そしてあの人の気まぐれによって、一度は崩壊しながらも再構築されました」「けれど、一度壊れたものは簡単には戻らない。それでも、直そうとは思ったのですが…」「…すみません、今度は」
インデックス「とうまー! 早く! 早く!」
当麻「そんな急ぐこともないだろ。デバイスを更新するだけなんだし…」
インデックス「とうまはわかってないかも。この更新は私のバル・ルルーンに大きく関わっているかも知れないんだよ」「ほんの少しの武器のダメージ調整すらも、勝敗を左右する…バーチャロンはそういうゲームなんだよ!」
当麻「熱弁はそこまでにしとけ、インデックス。お前の頭にある10万3000冊の魔道書が泣いてる」
インデックス「とうま、本は泣かないんだよ」
当麻「いいや、俺にはきこえる、魔道書だけじゃない、お前の持つ完全記憶能力、それにステイルや神裂の嘆き声も…」「インデックス…お前はどうして、そんなにも熱い『ゲーマー』になってしまったんだ」
インデックス「とうまが悪いんだよ!」
当麻「は? 俺?」
インデックス「そうだよ! 毎日毎日、学校に行って! 毎日毎日こもえやあいさと遊んで!」「だから私も遊んでるだけ! とうまは学校! 私はバーチャロン! たったそれだけの違いなんだよ!」
当麻「その違いはかなり大きい気がするが…」「はぁ、わかったわかった。今日は休みだし、1日付き合ってやるからそう怒るな」
インデックス「ほんと! じゃあ今日はずっと対戦! ご飯の時以外の休憩は一切無し!」
当麻「なんだ、その囚人並みの拘束プレイは…」「はぁ…不幸だ…」(…と、私、上条当麻は同居人である腹ペコシスターを見て、ため息をついたのだった…)(この学園都市で大流行しているゲーム電脳戦記バーチャロン。それにインデックスは夢中になっている)(いや、インデックスだけじゃない。街にいる人間は能力者、無能力者問わず、このゲームに嵌まっている)(それだけ魅力的なコンテンツなんだろう。本物ではないとはいえ、安全な街の中で、巨大なロボットを自在に操れるのだから…)
インデックス「ところでとうま。今日もテムジン使うの?」
当麻「ん? そのつもりだけど、なんか問題あるか?」
インデックス「そうじゃないけど…たまには他のバーチャロイドと戦ってみたいかも」
当麻「…ふーん」
インデックス「な、なにその顔?」
当麻「さてはお前。この前の負け、引きずってるな」
インデックス「…!」
当麻「いやいや、気持ちはわかるんですよ。1日中ゲーム三昧のお前が、素人同然の俺に負けたショックはよーくわかる」「だが安心しろ、インデックス。あれは…まぐれだ!」
インデックス「うぅぅぅぅぅぅ」
当麻「あ、あれ? インデックス…さん?」
インデックス「とうまぁーっ!!」
当麻「お、落ち着けインデックス! こんな人通りの多いところで!」
インデックス「そこまで言うなら、私の本当の力を見せてあげるんだよ! 今、ここで!」
当麻「ここで!? せめてセンターに着いてからでも…」
インデックス「あれだけのこと言っといて戦わないなら、もう我慢出来ないかも…!」
当麻「わかった! わかったから噛むのは止めろ!」
インデックス「じゃあ勝負だよ! 私が10勝するまで!」
当麻「どうして条件が増えてる!?」「ええい、仕方ない。とことん戦ってやるぜ、インデックス!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
リリナ「随分と早い起動ですね、当麻サマ。更新はもう終わったのですか?」
当麻「いや。色々深い事情があって後回しになった」
リリナ「さも訳ありな言い方ですが、毎度の如く、くだらない理由で勝負を挑まれただけですよね?」
当麻「ま、まあ…」
リリナ「やっぱり~。サポートAIに思考を読まれるって人間としてどうなんですか?」「まあいいです。さっさと勝ちにいきやがれ、当麻サマ!」
当麻「どうして俺の周りにはこうもクセのあるヤツばかり…」「…不幸だ」
リリナ「ちょっ! 勝ったんですか!? 当麻サマが!?」」
当麻「そうだぜ、リリナ! 目の前のリアルをその目に焼き付けろ!」
リリナ「…100回に1回起こるまぐれが、連続して2回も…これは…」
当麻「ああ、俺のじつりょ…」
リリナ「間違いなく奇跡です! 一生分の運を使いましたね、当麻サマ…」
当麻「お前…」
〔通信の開く音〕
インデックス「とうまぁ~っ!!」
当麻「インデックス!?」
インデックス「勝った気になるのは早いんだよ! バーチャロンは二本先取しないと勝ちとは言えないんだから!」「こっからは本気でいくから! 覚悟するんだよ、とうまぁぁ!」
当麻「なんか、勝ったせいで余計悪化した気が…」
〔スパーク音〕
当麻「…? なんだ、今の?」
リリナ「えっ!? デバイスに強制介入!?」「なに!? システムが勝手に!? 嘘! こんなことが…」
当麻「どうした、リリナ!?」
インデックス「とうま! こっちも何か…」
〔画面、発光〕
当麻(※画面オフ)「な、なんだ…この感覚…」
〔転移音〕
当麻(※画面オフ)「うわああああああああああああああ!!!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
当麻「うぅ…なに…が…」
????(※画面オフ)「今度は…」
当麻「え…?」
????(※画面オフ)「今度は私から手を伸ばします」「だからもう一度、この世界を…」
当麻「この声…」
インデックス「とうま! 起きて! とうま!!」
〔画面、発光〕
インデックス「とうま! とうま!」
当麻「うぅ…イン…デックス…」
インデックス「良かった…やっと起きてくれた!」
当麻「なんだったんだ、あの光?」「あれ? ここ…さっきと場所が違うような…」
インデックス「うん。でも見覚えはあるし、学園都市…のどこかだと思う」「けどこんな時間なのに誰もいないんだよ。似てるけど、まったく違う場所なのかも…」
当麻「学園都市なのに、学園都市じゃない…?」
インデックス「それに…」
当麻「まだなにかあるのか?」
インデックス「とうま、後ろにあるの、何だと思う?」
当麻「なにって…俺のテムジンだろ?」
インデックス「それ、触ってみるといいよ」
当麻「触るって…なに言ってんだよ。視覚化されているっていっても、バーチャロイドに触れるわけが…」「え…」
インデックス「そう。信じられないけど『そこにある』んだよ、テムジンは…」「私もバル・ルルーンもそうだった。しかも、自由に出し入れできるみたい」
当麻「ありえないだろ…そんな…」(まさか…インデックスを狙う能力者や魔術師の仕業か?)(いや、その可能性は低いか。大袈裟すぎるし、バーチャロイドを実体化させる利点もよくわからない)(なによりさっき聞こえたあの声、あれは…)
〔バーニアの噴射音〕
インデックス「とうま! 何かおっきいのが来る!」
当麻「バーチャロイド!? それにしては形が…」
キョウ「香取! あれもお前たちの世界のロボットなのか?」
敬「えっ? キョウたちの仲間じゃないのかよ!?」
ゼロ「どうやら、我々とは違う第3の世界の人間らしいな」「そこのふたり、君たちの持つ情報が欲しい。我々と共に来てくれないか?」
インデックス「とうま…」
当麻「………」
敬「お前たちもこの世界に跳ばされたんだろ? 俺たちもだ」
キョウ「それにここは危険かもしれない、頼む」
当麻「………」「…行ってみるか、あいつらと一緒に」
【シナリオエンドデモ終了】
[目の前の現実]
【シナリオデモ開始】
シマ「…そうか。ではこの街は君たちの世界が元に…」
上条「おそらく、だけどな。けど違うところもかなり多い」
インデックス「うん。建物とかは同じだけど、街には人が全然いないし…」「それにゲーム上の存在であるバーチャロイドも実体化できる。どういう理由かわからないけど…」
上条「ゲーム上のロボットが現実に存在する。なんて、信じられないだろ?」
シマ「…そうだな」
カレン「それも驚きだけど、そっちの世界じゃ魔術や超能力が当たり前っていうのもね…」
インデックス「むぅ…信じてないの? 私の頭の中には10万3000冊の魔道書が吐いているんだよ」
ゼロ「あいにく、そっち方面に強いヤツが不在でな。こちらに来ているかもしれないが…」
インデックス「………」
ゼロ「ん? 私がどうかしたか?」
上条「いやいや、気にするなって言う方が無理だろ。なんなんだよ、その仮面は」
敬「だよなぁ。なあゼロ、こんな世界に来たんだし、いい加減仮面外しちまえよ」
ゼロ「君たちがいなければな。同じ世界の違う組織の人間がいる以上、これを外すわけにはいかない」
オリビア「あの、私たちは誰にも言いませんから」
ゼロ「気持ちだけ受け取っておこう。話を戻すぞ」
シズノ「私たちはこの世界に無理矢理転移させられて、その脱出方法を見つけるために協力しあっている」「少しでもこの世界のことを知っているなら、一緒に行動してほしいのだけれど…」
上条「俺たちも帰る方法を知りたいし、あんたたちが悪そうなやつには見えない。一緒にいるのは構わないぜ」
シマ「いや、君たちに求めるのはそれだけではない」
上条「えっ?」
シマ「ここに来る前、我々は敵対する勢力と戦っていた。ヤツらもここに転移している可能性は高い」「なので君たちにもバーチャロイドに乗って戦って欲しい。生きてそれぞれの世界に帰るために…」
上条「俺たちが戦う…?」
インデックス「とうま…」
上条「………」「ああ、わか…」
〔歩み寄る足音〕
キョウ「そう簡単に決めない方がいい」
上条「お前、さっきの…」
カミナギ「キョウちゃん…」
キョウ「本当の戦いはゲームとは違う。傷付くこともあれば、死ぬことだってある」「戦いなら俺たちがやる。軽い気持ちで戦おうなんて考えない方がいい」
上条「…軽い気持ち、だと」
キョウ「………」
〔歩き去る足音〕
上条「おい、待てよ! お前!」
インデックス「落ち着いて、とうま!」
カミナギ「ごめんね、ふたりとも。でも、許してあげて」
シズノ「キョウはあなたたちのことを思って言ったんだと思う。過去の自分と重ねて…」
上条「え…」
カミナギ「じつは私たち…」
シズノ「…それが私たちの現Þ實。人が滅び、瓦礫と廃墟で埋め尽くされた世界…」
インデックス「そんな…りょーこやしずのの身体が…」
敬「俺たちの世界も戦争だらけでメチャクチャだけど、そっちは戦う人間さえいないのか…」
ゼロ「………」
上条「だからあいつ…」
〔軍の警報〕
ミナト「警報!? なにが起こったの!?」
リチェルカ「本艦に向かってくる機影あり。これは…ガルズオルムです!」
シマ「やはり跳ばされていたようだな」
〔通信の開く音〕
キョウ「すぐに出るぞ! カミナギ!」
カミナギ「うん!」
敬「俺たちだって元の世界では戦ってたんだ! 手助けするぜ、キョウ!」
キョウ「みんな、悪い…」「けど上条、お前は待っていてくれ」
〔通信の閉じる音〕
上条「あいつら…」
ミナト「司令…戦力的にはやはり…」
シマ「…改めて問わせてもらう、上条当麻」「我々と一緒に戦ってくれないか? 生きてそれぞれの世界に帰るために…」
上条「………」「…ああ、戦わせてくれ」
インデックス「とうま…」
シマ「これはゲームではない。生命を懸けた戦いだ」「それでもいいのか?」
上条「…決まっている」「生命なら、いつだって懸けてきた!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
カミナギ「キョウちゃん、見て!」
キョウ「アビスにシンか…。アイツらも…」
アビス「やはりいたか、光無き者」
ゼロ「あの機体は別格のようだな。各機、目標をあの機体に集中しろ!」
????(※上条)「それ、俺も混ぜてもらうぜ!」
キョウ「…!」
上条「行くぞ! テムジン!」
〔バーチャロイドの走行音〕
キョウ「上条…」
上条「悪いな、ソゴル! こういう状況で大人しくできる上条さんじゃないんだよ!」「一緒に戦わせてくれ! 元の世界に帰るために!!」
シン「アビス、これ以上は…」
アビス「…撤退する」
〔バーニアの噴射音〕
上条「ふぅ、なんとかなったな」
リリナ「何がなんとかなったですか! これだけ機体をボロボロにして!」
上条「生き残っただけでも良し。そういうことにしてくれよ」
リリナ「はぁ、まったく…」
キョウ「………」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
リリナ「はぁ、騙し騙しやりくりして、なんとか艦に戻れましたね」
上条「もしかしてかなりヤバかった?」
リリナ「ヤバヤバです。まあ、敵がバーチャロイドではないせいで、攻撃予測が難しかったのが主な原因ですが…」「今後もあのような敵と戦うのでしたら、もっと技術を磨かなければなりません」「こんなめちゃくちゃな世界でも、おそらく『死』だけは共通ですから…」
上条「…わかってる」
リリナ「くれぐれもお気をつけ下さい」
〔通信の閉じる音〕
上条「…強くならないとな、あの時くらいに」
〔走り寄る足音〕
上条「おお、インデックス! 迎えに来てくれ…」
インデックス「とうまぁぁぁぁぁぁぁ!!」
〔画面、フラッシュ〕
上条「ぎゃー! 噛むな噛むな!!」
インデックス「私を置いて出たくせにあの戦い方はなに!? 同じバーチャロイドプレイヤーとしてとっても恥ずかしいかも!」
上条「だとしてもだなぁ…」
インデックス「…すごく、心配したかも…」
上条「インデックス…」「悪い、次はもっと上手く戦うから」
〔歩み寄る足音〕
キョウ「次も戦うつもりなのか?」
上条「ソゴル…」
キョウ「さっきは上手くいった。けど、次はどうなるかわからない…」「俺たちと違って生身のお前にコンティニューはない。それでもやるのか?」
カミナギ(キョウちゃん…)
上条「…ソゴル」
〔歩み寄る足音〕
キョウ「…お、おい! なんだよ、人の身体をベタベタと…」
上条「そうだ、触れるんだ。お前の身体…」
キョウ「え…」
上条「シマから聞いたよ。お前たちの世界や身体のこと」「でもこの世界なら俺もお前も同じだ。傷付くこともあれば、痛みだって感じる」「なら、やれることはやらないとな。仲間を助けるために…」
キョウ「上条…」「へっ! そういうのは一丁前に戦えるようになってから言えよな!」
上条「そう言えるのも今のうちだ。上条さんの成長力を舐めんなよ!」
キョウ「ははっ! 強がり言いやがって!」
インデックス「なら私たちがその速度を上げてあげる。ね、りょーこ」
カミナギ「そうだね、インデックスちゃん」
上条「ちょ! いや、そういったスパルタは俺には…」
インデックス「問答無用なんだよ! とうま!」
キョウ「期待してるぜ、上条!」
上条「…はい」「あぁ…不幸だ…」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
????(※一方通行)「…ンだよ、今の光は…」「…ン? ここは…?」
〔歩み寄る足音〕
C.C.「お前か、あの女が言ってた男は…」
????(※一方通行)「…誰だ、オマエ?」
C.C.「そう睨むな、私はお前の協力者だ」「これからよろしく頼むぞ、一方通行」
一方通行「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[幻想殺し]
【シナリオデモ開始】
上条(※画面オフ)(無人の学園都市に跳ばされてから数日。俺たちは未だ元の世界に戻る手がかりを見つけられていない…)(そんな中でも、俺は少しでも腕を上げるためにインデックスやソゴルたちから地獄の…もとい、愛の特訓を受ける日々を送っていた…)
上条「はぁ、特訓の直後の食糧集めって…俺だけ負担が大きい気がするんだが…」
カレン「仕方ないでしょ。そういう役割になったんだから」
インデックス「艦の見張りも帰る方法を考えるのも、とうまにはまだ早いんだよ」
オリビア「ふふ、インデックスはしっかり者ね」
インデックス「そうなんだよ。とうまは私がいないとダメダメなんだから」
上条「そのダメダメの財布が悲鳴をあげるまで、メシを喰らい続ける腹ぺこシスターには言われたくねえなぁ…」
インデックス「う~! とうまー!」
上条「ま、待て! 噛むのはやめろ、インデックス! いくら腹が減っていても俺は食えないぞ!」
インデックス「私にはと~っても美味しそうに見えるんだよ!」
〔画面、フラッシュ〕
上条「ぎゃああああああああ!」
カミナギ「ふふ、ふたりとも仲が良いんだね」
上条「あの悲鳴を聞いてどうしてそう思えるんだー!」
カレン「まったく、こんな状況なのに呑気なんだから…」
インデックス「あ…!」「かれん、やっと笑ってくれたんだね」
カレン「え…?」
インデックス「心配してたんよ。今までずっと、怖い顔してたから」「でもかれんは絶対、さっきみたいな笑顔の方が似合ってるかも」
カレン「な、何言ってるのよ、インデックス!」
オリビア「顔が真っ赤になってるわよ、カレン」
カミナギ「インデックスちゃんには何でもお見通しみたいだね」
上条「………」
カレン「ふたりまで…もう…」「…けど、ありがとう。あいつの分もしっかりしなきゃって、気を張っていたのかも」
インデックス「あいつ?」
オリビア「…あれ? 今…」
上条「ん? どうした、オリビア?」
オリビア「変ね、街には私たちしかいないのに誰かの声が聞こえたような…」
????(※画面オフ)「いけませんわ! お姉様!」
上条「この声は…」
白井「お姉様! 自販機の破壊は明らかな犯罪行為ですわ!」
御坂「何言ってるのよ、こんな時に! 今は緊急事態で…」「しょ!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
御坂「よし、飲み物はこれで確保ね」
白井「はぁ…お姉様ったら…」
〔走り寄る足音〕
上条「やっぱり! 御坂、それに白井!」
白井「まあ、上条さん!」
御坂「本当にいたんだ…。あの子の言った通り…」
上条「まさかこんな世界でお前らに会うなんて…」「てか、なんだその服? コスプレしてる最中に跳ばされたのか?」
御坂「こ、これには色々事情があるのよ! つまんない詮索するな!」
〔スパーク音〕
上条「ま、待て! こんな世界に来てまでビリビリさせることないだろ!」
カレン「ねえ、話の途中で悪いけど、こっちにも紹介してほしいんだど?」
白井「そうでしたわね、これは失礼致しました。私は白井黒子と申します」「そしてこちらが御坂美琴お姉様! 学園都市に7人しかいないレベル5の能力者であり、超電磁砲の使い手ですわ!」
オリビア「能力者に超電磁砲…?」
上条「前に話したろ。本当の学園都市には超能力者が当たり前みたいにいるって」
カミナギ「そういえば…。ふたりが普通だからつい…」
インデックス「りょーこ、とうまはともかく私のことは忘れてほしくないかも」
上条「いや、正確には俺にも『幻想殺し』ってものがあるんだが…」
カレン「幻想殺し?」
御坂「どんな能力でも打ち消す能力…ってとこかな。コイツにはもったいない力よ」「だから…」
〔スパーク音〕
〔画面、フラッシュ〕
オリビア「え…あの子の身体から電気が…」
上条「待て御坂! わざわざ実践しなくても…」
御坂「いいでしょ、どうせアンタには…」
〔KMFの走行音〕
白井「待って下さい、お姉様! あれ…!」
カレン「KMF!? どうして、こんなところに…!?」「いや、それよりまずい。こんな状況で…」
御坂「どうやらあの子が言ってた敵っていうのは、アイツみたいね…」「なら…!」
〔スパーク音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
オリビア「なに!? 今の!?」
白井「あれこそがお姉様の能力。『超電磁砲』ですわ」
カミナギ「すごい…。武器もないのにどうやって…」
御坂「あーもう! ウジャウジャと湧いてきて…!」「チマチマ倒すのは時間が掛かる! 黒子! ライデンたちを呼び出すわよ!」
白井「わかりましたわ!」
インデックス「とうま! 私たちもやるんだよ!」
上条「いや、お前は…」
インデックス「友達を守る! そのためなら、私はどんなことでもできる!」
上条「…わかった」「やるぞ! 御坂! 白井! インデックス!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
キョウ「ゼロ、もしかしてあれは…」
ゼロ「KMF…! 私たちと一緒に跳ばされた機体か…」
上条「よし、ソゴルたちも来てくれた!」
御坂「どうやらあっちは味方みたいね」「なら、黒子! 私たちは後方のヤツらを…!」
白井「はい! お姉様!」
〔転移音〕
敬「…! 消えた!? もしかして、あいつらも転送が!?」
上条「詳しいことは後で話す! 今は敵を…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
V.V.「機体反応が消えた…。どうやらやられてしまったみたいだね…」「まったく、腹違いの彼女の手駒まで使ったのに…ひどいことをするね、ルルーシュは」」「まあいいか。もう必要もないし、今日も無い」「これさえ解析できれば…フフフ…」
ゼロ「敵パイロットとの交渉は私が行う。が、抵抗する可能性も大いにありえる」「もし妙な動きをした時は…ためらうな」
敬「できれば避けたいところだけどな」
上条「待てよ! 敵とはいえ、殺さなくても…」
ゼロ「我々はそういう世界で生きてきた。敵がこちら側の人間なら、こちらのルールに従ってもらう」
上条「だからって…」
カレン「来る!」
〔KMFの走行音〕
ブリタニア騎士「敵は全て排除せよ。オール・ハイル・ブリタニア」
〔銃声×2〕
上条「なっ!」
カレン「伏せろ!」
〔銃声×2〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「くそっ! 問答無用ってことかよ!」
カレン(ルルーシュ、もしかしてあれ…)
ゼロ(おそらく誰かにギアスを掛けられている。しかも、俺の能力に似ているようだ…)「敵に投降の意思はない! この場で射殺する!」
上条「待てよ! 武器さえ奪えばいいだけだ!」
ゼロ「そんな状況ではない! 撃たなければこちらが撃たれるんだぞ!」「排除しなければならないんだよ! 不安要素は全て!!」
上条「ゼロ…」
ブリタニア騎士「………」
インデックス「…!」
カレン「逃げて! インデックス!」
上条「アイツ…!」
〔走り寄る足音〕
ゼロ「よせ! 射線に立ったら…!」
ブリタニア騎士「敵は…」
上条「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
〔打撃音〕
〔ギアスの発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
ブリタニア騎士「うっ…!」
〔人の倒れる音〕
インデックス「とうま!」
上条「大丈夫か、インデックス!」
ブリタニア騎士「うぅ…」
ゼロ「そいつから離れろ、上条当麻!」
ブリタニア騎士「ここは…どこだ?」
ゼロ「…!」
ブリタニア騎士「おい、お前たち。ここは…どこ、なんだ…?」「俺は確か…命令で招集されて…それで…」
敬「あいつ、さっきと雰囲気が…」
ゼロ「カレン…連行するぞ」
カレン「…はい、はい」
〔歩き去る足音〕
ゼロ(あのブリタニア兵は何らかのギアスに掛かっていた…それがなぜ…?)(もしかしてあれが、前に話していた奴の『幻想殺し』の力…? だが、まさかギアスにまで…)
〔歩み寄る足音〕
C.C.「驚いたな。この世界にも、あの坊やにも…」
ゼロ「C.C.…やはりお前も」
C.C.「まあな。ビリビリから聞いた件を済ませてから合流するつもりだったが、まあいい…」「喜べ、ルルーシュ。元の世界に帰る方法がわかったぞ」
ゼロ「なに?」
【シナリオエンドデモ終了】
[実験世界]
【シナリオデモ開始】
御坂「これが異世界の戦艦か…」
白井「同じ科学といっても、私たちの世界とこうも違うのは驚きですわね」
敬「驚きっていうんなら、お前の能力だぜ。生身で瞬間移動するんだからな」
白井「聞けば、あなたの機体もそういった方面にお強いと…機会があれば見せて下さいな」
敬「ああ、びっくりさせてやるぜ! こっちは規模が違うからな!」
御坂「にしても知らない技術ばかりね。この艦とかもどうやって浮いてるの?」
上条「おい、あんまりヘタにいじくるなよ。分壊したりしたら、取り返しが付かないからな」
御坂「アンタねぇ…私がそんなこと…」
〔スパーク音〕
〔画面、フラッシュ〕
フォセッタ「お、落ち着いて下さい! これ以上電気を出すと私たちにも影響が…」
リチェルカ「ただでさえ電磁波の遮断に苦労をしているので…」
御坂「あ…ご、ごめんなさい」
C.C.「ビリビリが落ち着いたようだし、そろそろ話を始めてもいいか」
シマ「ああ、聞かせてくれ」
C.C.「なら、まずはこの世界についてだな」「何もかも異様なこの世界の名は『実験世界』と言うらしい」
カミナギ「実験世界?」
C.C.「現実の世界を構成する上で必要となる法則や原理を実験するために創られた世界…」「ここで確立したもちが新しい世界を構成する上での大原則となる。つまり世界を創るうえでの大原則となる。つまり世界を創るための世界といったところか」「そしてその役割ゆえ、この世界では虚構さえも現実と同じように存在するらしい。まったく、デタラメもいいところだな」
カレン「そんな世界があるなんて…」
キョウ「だが現に普通の身体を持つ上条たちが俺たちやテムジンに触れられる。俺たちの存在がこの世界の証明ってことか」
御坂「でもどうしてそんな世界が創られることになったの?」
C.C.「一度壊れてしまったんだよ、とある世界がな」
白井「え…?」
上条「………」
C.C.「まあ殆どの者は認識していないことだ。とにかく、世界を再構築する必要があった」「が、あまりにも急だったので材料がない。そこで目を付けられたのが私たちの住む2つの別の世界…」「この世界の管理者は2つの世界のコピーを穴埋めに使うことで実験世界を創り上げた。そしてとある世界の再構築にも成功したんだとさ」
敬「うーん、あまりにも規模が大きすぎて俺には何が何だか…」
オリビア「こういう時は黙って聞いてた方がいいかもね」
ミナト「というか、どこでその話を…? 捕まえたあの兵士からもまったく情報を得られなかったのに…」
C.C.「少し面白いヤツと話してな。もっともよく寝るのがタマに傷だが」
ゼロ「構成の理由はまあ、わかった。だがそれで終わりではないのだろう?」
シマ「まだ私たちがこの世界に跳ばされた理由もわからないしな」
C.C.「そう焦るな。ここからが話の肝だからな」「世界の再構成には成功し、後は連結されているこの実験世界を切り離せば、全ては解決するはずだった」「だが、ここで想定外の事が起きた。穴埋めとして使った私たちの世界の異物が歪みとなり、切り離しを阻んでしまった」
上条「歪み…?」
C.C.「管理者は自らの力で解決しようとしたが、失敗。その際に歪みは誤作動を起こす」「その結果が別世界の人間の転移。つまり私たちだ」
キョウ「なんか、とばっちりを受けた感じだな」
C.C.「まったくだ。だが、迷惑を被ったのは私たちだけではない」「お前たちもだよ、上条当麻」
上条「俺たち?」
C.C.「跳ばされた者の中に、実験世界に興味を持つヤツがいてな、もう管理者だけでの解決は困難となってしまった」「だがこのまま実験世界の切り離しに失敗すれば、いずれ現実の世界にまで無秩序なルールが流入し、世界は崩壊する」「それを止めるためにお前たちは呼ばれたんだ。あの眠り姫にな」
上条「まさか、この世界の管理人って…」「そうか、だから『今度は』だったんだな」
御坂「なにひとりで納得してんのよ」
上条「後で話すよ」
白井「とりあえず、今までの話をまとめますとこの世界の切り離しが成功すれば、事態は解決するようですわね」
C.C.「そうだ。そして、それを阻害しているゆがみは2つの遺跡となって存在している」「その破壊に成功すれば、私たちも含めて元の世界に帰還できるという仕組みだ」
上条「ならやるべきことは決まりだな」
インデックス「うん…」
上条「そこをさっさと壊してさっさと帰る」「方法がわかれば後は行くだけだ。みんなで世界を救おうぜ」
キョウ「これだけでかいことを簡単に…。けど、そういうの嫌いじゃないぜ」
カミナギ「好きだもんね、キョウちゃんもそういうの」
インデックス「きっと、とうまもきょうもツンツン頭だから考え方も似てるんだよ」
コウ「そういうものなのか!?」
上条「これインデックス! 外見で人をまとめるんじゃありません」
カレン「けど、偶然出会ったにしては確かに似てるわね」
インデックス「ほら、かれんもそう思ってるんだよ」
キョウ「あ、ありえねぇ…」
上条「不幸だ…」
カミナギ「こういうところもだね…ふふ」
C.C.(これが上条当麻…。なるほど、あの眠り姫の言うとおりのようだな)
〔警報〕
フォセッタ「艦に向かってくる機影あり。ガルズオルムです!」
敬「またアイツらか…」
上条「やっと帰る手段がわかったんだ。こんな所で負けられない…」「行くぞ、みんな!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アビス「送った機体の反応が消えた…」
シン「もう残りの兵力はない…。どうする、アビス?」
アビス「問題ない。ここに興味深いものがあった…」
シン「ん?」
アビス「光無き者よ。この異界でお前たちは消える」
C.C.「ほう、お前の頭にはそんなものまで…」
インデックス「うん! エイボンの書にレメゲトン、ヘルメス文書にテトラビブロス!」「他にもいっぱいあるんだよ。C.C.が興味持ってくれて嬉しいかも」
C.C.「当然だ、私は魔女だからな…フフ」
上条「なら一緒にくればいいだろ。なんでここに残るんだ?」
C.C.「ビリビリからこの街のことを聞いてな。そちらの方を調べなければならない」「楽しみだよ、ピザ味の缶ジュース」
インデックス「それ、私よりピザが大事ってことなんだよ!」
C.C.「同じ奇名として信頼している。遺跡の破壊は任せるよ、インデックス」
インデックス「うん! でも戻ったらいっぱいお話しようね、C.C.!」
上条「じゃあ行ってくる」
〔歩き去る足音〕
C.C.「………」「お前は行かないのか、ルルーシュ?」
ゼロ「お前に聞きたいことがあってな」
C.C.「奇遇だな、私もだ」「カレンから聞いたぞ。この世界に来る前、リフレインを使おうとしたそうじゃないか」
ゼロ「………」
C.C.「枢木スザク同様、お前の本当に守るべき存在である妹もゼロの前に立った…。新型の起動実験にも身が入らないわけだ」「…やめるのか、ゼロを?」
ゼロ「…全てはこの世界から戻った後だ」
C.C.「………」
ゼロ「今度は私の番だ。答えてもらう」
C.C.「なんだ、愛の告白でもするのか?」
ゼロ「…お前の言ったことを前提に考え、俺なりにあの時の現象を考えてみた」「上条当麻の幻想殺しがあのギアスに効いたのは、この世界の法則や原理が不安定だから…そういうことでいいか?」
C.C.「いいも悪いも現にそうなった。あのブリタニア兵に掛けられたギアスは幻想殺しによって打ち消された」「つまり、この世界では互いの能力は両立する。この世界ではな…」
ゼロ「………」「俺たちの世界ではどうだ?」
C.C.「なに?」
ゼロ「上条当麻の幻想殺し。あれは俺たちの世界で通じるか?」「答えろ」
C.C.「………」「他の能力はともかく、アレは特別らしい。可能性はある…かもしれん」
ゼロ「そうか…」
C.C.「ルルーシュ…」「その仮面を外せ、顔を見せろ」
ゼロ「………」
〔歩き去る足音〕
C.C.「………」
〔歩み寄る足音〕
????(※一方通行)「ようやく行ったか。どれだけ待たせるンだよ」
C.C.「悪かったな、一方通行」
一方通行「フン…」「さっさと行くぞ、早いとこ帰りてェンだ」
C.C.「…ああ」
【シナリオエンドデモ終了】
[奇跡を起こすもの]
【シナリオデモ開始】
敬「遺跡のあるポイントまでもう少しだな」
キョウ「ああ、それにC.C.の情報が確かなrあ、そこでアビスとシンも陣取っている」
上条「ヤツらとの戦いは避けられない…か」
白井「そんな緊張をする必要はありませんわ。こちらには私とお姉様がいるのですかr」あ
オリビア「やけに自信たっぷりだけど、油断するのは危険なんじゃ…」
白井「油断なんてしてませんわ。私のフェイ・イェンとお姉様の力を信じているからこその自信ですの」「それにこうも気を張っていては、本来の力が発揮できないんではなくて?」
御坂「黒子、あんた…」
敬「そうだな。こういう時は気張っているより、ドンと構えた方がいいかもな!」
白井「ええ、それに…」「いざという時は私とお姉様の真の力! そう! 性別すらも凌駕する愛の力さえあれば…」
〔スパーク音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
黒子「ぐはっ…!」
御坂「良いこと言った後に変なこと言うな!」
カミナギ「ああ、黒子ちゃんが真っ黒焦げに…」
カレン「改めて見るとすごいわね、あんたの電撃…」
オリビア「いいなぁ、そういう能力があるのって」
御坂「まあ、確かに便利だけど、良い事ばかりってわけじゃないわよ」「この力のせいで、色々なこともあったし…」
オリビア「え…」
上条「………」
ゼロ「強すぎる力は時に不幸を生むこともある…ということか」
御坂「…まあ、ね」
敬「………」「力を憎しみの力とするか、愛の力とするか、それは全て使う者の心に委ねられている…」
御坂「え…」
敬「俺のレザリオンが誕生するきっかけを作った博士の言葉さ。力は使い手しだいでどうとでもなるって…」「なら力がある事に悩むより、それをどう使うかを考えた方がいいんじゃないか?」
御坂「どう使うか…か」「確かに。いいこと言うわね、その人」
敬「まあ、それを言うきっかけは、かなり馬鹿馬鹿しい出来事だったけどな」
ゼロ「…力、か」
カレン(ルルーシュ?)
〔通信の開く音〕
フォセッタ「皆さん、すぐにブリッジに来て下さい」
シズノ「どうしたの?」
フォセッタ「それが…」
キョウ「デフテラ領域!?」
カミナギ「そんな、どうしてこの世界に…」
ミナト「おそらくアビスとシンによるものよ。けどC.C.の言ったポイントはあの中…」
シマ「現状、あの内部に突入できるのは光装甲を持つゼーガのみ」「よって作戦はアルティールとカラドリウスのみで行う」
上条「そんな…! 俺たちはここで見てるだけなのか!?」
リチェルカ「正確には見ることも…。艦のレーダーでも感知できなくなりますので」
インデックス「そんな…」
キョウ「…それでも、やるしかねえってことか」
上条「ソゴル…」
キョウ「一緒に転移してきた敵はあと何機残ってる?」
リチェルカ「無人機は全滅。残るはアンチゼーガのみです」
キョウ「アイツらだけか、なら…」「待っててくれ、上条。俺たちがアビスたちをぶっ倒して、必ず遺跡を破壊してくる」
上条「…できるんだな、本当に?」
キョウ「信じろよ、ロボットでの実戦はお前よりも断然先輩なんだからな」
上条「…わかった」
キョウ「よし! 行こうぜ、カミナギ! シズノ先輩!」
シズノ「デフテラ領域…突入成功」
キョウ「こっからが本番だな。みんな、気を引き締めて…」
〔レーダー反応〕
カミナギ「待って、キョウちゃん! 前方に反応…」「えっ!? なんで、こんな…」
キョウ「どうした、カミナギ!?」
カミナギ「敵! 多数接近!」
キョウ「!?」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
キョウ「どうなってるんだ! 残ってるのはアビスとシンだけのはずだろ!」
シズノ「いる以上はやるしかない! キョウ!」
キョウ「くっ…!」
カミナギ「新たな反応、これは…!」
アビス「終わりだ、光無き者」
シズノ「…!」
キョウ「シズノ先輩!!!」
〔バーニアの噴射音〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
キョウ「くっ…!」
シズノ「キョウ!」
キョウ「この数相手じゃいい的になっちまう! シズノ先輩はすぐ戻ってくれ!}
シズノ「だけど…!」
キョウ「早く!」
シズノ「………」
〔バーニアの噴射音〕
キョウ「悪い、シズノ先輩…」
カミナギ「キョウちゃん…」
キョウ「隙を見て俺たちも脱出する! それまで耐えるぞ、カミナギ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
上条「そんな…ソゴルたちがまだ…」
シズノ「…あれから随分経つ。おそらく、脱出には…」
インデックス「きょう…りょーこ…」
オリビア「桂、この映像の奥にあるのって、物質電送装置じゃない!?」
敬「そうか…アイツらこれを使って無人機やデフテラコアってやつを造ったのか…」
御坂「この装置は奥にある遺跡と連結している。たぶんC.C.の言ってた歪みの原因のひとつなんでしょ」
上条「そんなこちょりソゴルたちだ! すぐ助けに行かないと!」
インデックス「でも、デフテラ領域ってところにはきょうたちみたいな機体じゃなきゃ…」
白井「私たちには、何もできませんの…?」
シズノ「………」「…おそらく、遺跡の破壊には成功するわ」
カレン「えっ? こんな状況でどうして…」
シズノ「…以前、似たような状況があった。そしてあの人は全てを背負い込もうとする…」「帰還の可能性も消え、こういう状況になった時には…」
御坂「まさか! 捨て身で!?」
上条「ふざけんな!!!」
シズノ「…!」
上条「俺は認めない! 誰かが犠牲にならなきゃいけないなんて、そんな残酷な法則は!」「ソゴルとカミナギは救い出す! どんな手段を使っても! 絶対に!」
インデックス「とうま…」
上条(考えろ…。この状況を打破する方法を…!)(何かあるはずだ! だから、考えろ!!)
ゼロ「………」「…気持ちだけでは奇跡は起きない」
上条「なに!?」
ゼロ「常識の通じない世界、未知のテクノロジー、想定外の敵の動き…」「お前の頭だけで全てが解決できるほど、この世界は優しくない…」
上条「だからって、あいつらを諦めることができるか!」
ゼロ「…!」
上条「今必要なのはそんな悟った言葉なんかじゃねえ! ソゴルたちを助けるための可能性だ!」「だからお前も考えてくれ、ゼロ! 絶対じゃなくていい、たった1%でいい! それさえあれば、俺の全てをそこにぶちこむ!」「あいつらを、必ず救ってみせる!!」
ゼロ「………」
キョウ「はぁはぁ…カミナギ、QLは?」
カミナギ「…もう、ほとんど…」
キョウ「隙を見て逃げるなんて、甘かったか…」「悪い、カミナギ」
カミナギ「いいよ、キョウちゃんと一緒だから」
キョウ(もう、できることは…)
アビス「終わりだ、光無き者」
キョウ「くっ…!」
????(※上条)「勝手に終わらせてんじゃねえぞ!」
キョウ「…!」
上条「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
〔バーチャロイドの走行音〕
アビス「くっ!」
キョウ「上条…どうして…」
上条「わかりきったこと聞くんじゃねえ! 助けに来たに決まってんだろ!」「誰かが犠牲になって得る勝利なんてそんなのは勝利とは言わねえ! 俺が認めねえ!」「もう動けないなら下がってろ! 同じツンツン頭のよしみで、お前の分までぶん殴ってやる!!」
キョウ「お前…」
ゼロ「くっ…! 絶対守護領域の計算が追いつかん」
リリナ「こちらでもサポートします! ゼロサマ!」
ゼロ「デフテラ領域…これほどのものとは…」「だが…」
〔画面、発光〕
ゼロ「わかった、ならば見せてもらおう」
上条「え…」
ゼロ「この場に集った全ての技術とお前たちの能力! その全てを使い、私が可能性を導き出す! 奇跡を起こす1%の可能性を!!」「だがそれを無駄にすることは許さん! それだけのことを言ったからには、その1%を100%にしろ!」「私に奇跡を見せてみろ、上条当麻!!」
上条「…ゼロ」「あ! 見せてやる、奇跡ってやつをよお!!」
〔画面、発光〕
ゼロ(見せてもらうぞ、上条当麻!)「時間は少ない! すぐに片を付けろ!」
上条「わかってう! お前も離れんじゃねえぞ、ゼロ!!」
【シナリオエンドデモ終了】
[ひとつめ、そして…]
【シナリオデモ開始】
上条「うおおぉぉぉぉぉぉ!!!」
〔光弾の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
アビス「くっ…!」
シン「アビス!」
アビス「問題ない。光無き者がどうあがこうと…」
〔レーダー反応〕
ゼロ「くっ…! 敵が集まり始めたか」
キョウ「カミナギ、QLの調整を頼む! 向かってくるヤツらは俺たちでやるぞ!」
上条「なんだ、まだ余裕あんじゃねえか! ソゴル!」
キョウ「当たり前だ! 来るのが早いんだよ、上条!」
上条「悪かったな、じゃあ…」「その分早く帰るとしようぜ!」
〔バーチャロイドの走行音〕
アビス「…!」
リリナ「まずい! もう…!」
上条「…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「ぐっ!」
キョウ「テムジンが爆発した!?」
ゼロ(くっ…! やはり2機を覆うには負担が大きい…。絶対守護領域はもう…)
リリナ「機体のあちこちが悲鳴をあげてます! 当麻サマ、このままでは…」
上条「くっ…! やっぱ付け焼き刃の対策じゃ…」
アビス「これまでだ! 光無き者!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ゼロ「ぐっ!」
キョウ「上条! ゼロ!」
アビス「消えるがいい!!」
上条「くそ…どうやら、ここでお役ごめんだな…」「俺たちは、な…」
アビス「…!」
上条「これだけやれば充分だろ! 白井ぃぃぃ! 香取ぃぃぃ!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
敬「転送成功! いい囮役だったぜ、当麻! ゼロ!」
白井「お姉様の電磁フィールドでもそうもちません! 早くデフテラコアを…!」
御坂「やるわよ、ライデン! アンタと私の力で…」「このふざけた装置を、ぶっ飛ばす!!」
〔スパーク音〕
〔爆発音〕〕
〔画面、発光〕
リリナ「デフテラコアの反応消滅! ライデンがぶっぱなしてくれました!」
上条「これで、思う存分戦えるってわけだな!」
シン「アビス…!」
アビス「まだだ! これだけの数があれば…!」
ゼロ「条件は整った! カレン!」
〔バーニアの噴射音〕
カレン「やるよ! インデックス!」
インデックス「祈りは届く。人はそれで救われる」
カレン「はじけろ! ガルズオルム!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
シン「あれだけの数を…!」
シズノ「キョウ! QLの補給を!」
キョウ「待ってたぜ、シズノ先輩!」
上条「見たか、ゼロ! ちゃんと上手くいっただろ!」
ゼロ「油断するな! まだ勝ったわけではないんだぞ!」
上条「そうだな、けどすぐに見せてやるさ」「本当の奇跡ってやつをよぉぉぉぉぉぉ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シン「アビス! もう…!」
アビス「くっ!」
上条「やるぞ、ソゴル!」
キョウ「歯を食いしばれよ、アビス、シン! 俺たちの拳は…」
上条「ちっとばっか響くぞ!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
インデックス「とうまー! 遺跡は破壊してきたよ!」
上条「見えてたけど、ありゃあやりすぎだろ」
インデックス「む~! 動けないみんなの代わりにやったのに! その言い方はないんだよ!」
オリビア「まあまあ、インデックス。気にしない、気にしない」
カミナギ「それに一番敵を堕としたのはインデックスちゃんだしね、ありがとう」
インデックス「へへ~お礼なんていいんだよ。りょーこ、オリビア」
上条「お礼、か…。俺もあんたに言わないとだな、ゼロ」
ゼロ「私は可能性を示しただけだ。それを実現させたのはお前たちだ」
キョウ「そういうなよ、シズノ先輩から聞いたぜ。お前の言葉」
上条「前に「敵を殺せ」って言った時、お前あそういう事が平気で出来る冷酷なヤツだと思った…」「けど、お前の策とあの言葉がなかったら、この結果には辿り着かなかったと思う。ありがとな、ゼロ」
ゼロ「…私は奇跡が見たかっただけだ」
御坂「まあ何にせよ、これでやっと1カ所か。同じようなものが、もうひとつあるんでしょ」
白井「こんな苦労がもう一回と思うと、憂鬱ですわねぇ…」
ゼロ「…いや、我々が行く必要はないかもしれん」
上条「えっ? どういうことだ?」
ゼロ「おそらくあいつも…」
V.V.「…これだけ待っても応答がない。どうやら、あちらの遺跡は破壊されてしまったみたいだね」「まあいい、ルルーシュたちが来るなら丁重にもてなしてあげるよ。丁重にね…」
〔歩み寄る足音〕
????(※一方通行)「オマエか。あのピザ女が言ってたヤツは…」
V.V.「ん? 君は…」
一方通行「会いに来てやったぜ。じじい」
【シナリオエンドデモ終了】
[一方通行]
【シナリオデモ開始】
V.V.「君のことは知っているよ、一方通行」
一方通行「あァン?」
V.V.「学園都市に7人しかいないレベル5、その中でも最強の男…」「その能力は身体に触れたあらゆる力の向きを自在に操作する…。本当に恐ろしい力だ」
一方通行「なンだ、よく知ってンじゃねェか」「なら勝ち目がねェ事くらいわかってンだろ、さっさと消えろ」
V.V.「フフフ…それが本当ならね」
一方通行「…どういう意味だ?」
V.V.「正直な感想を言ったのさ。満足に歩くこともできないその姿を見て、恐れる人がいると思うかい?」「それにこんな世界に無理矢理跳ばされたんだ、少しくらい得るものがあってもいいだろ?」
一方通行「…遺跡から手を引くつもりはねェのか?」
V.V.「そんな事はないさ。僕も元の世界に帰りたいからね」「そうだね。10年…いや、20年待ってほしい…」
一方通行「………」「で、俺はなンてリアクションすればいいンだ? 腹抱えて笑ってやンのが正解か、じじい」
V.V.「交渉は決裂か…残念だよ…」
〔KMFの走行音〕
一方通行「KMFってやつか。ンなガラクタで勝てると思ってンのか?」
V.V.「ならやって見せてよ、第一位」
一方通行「………」「ハハ…ハハハ…ハハハハハハハハハハハハ!!!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
…」一方通行「いいぜェ! なら年寄りの道楽に付き合ってやるよ、じじい!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
V.V.「あの機体…一発も被弾していない?」
一方通行「…つまンねェ」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
V.V.「…なんのつもりだい? 機体から降りて」
一方通行「物わかりの悪いじじいにはわかりやすく説明しねェとな」「撃ってこいよ、ありったけでなァ!」
V.V.「…この」「やれ!」
〔武器の発射音〕
一方通行「…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
V.V.「………」「…これ程の能力とはね、一方通行」
一方通行「イイぜェ! そういう顔が見たかったンだよ! V.V.クゥゥゥゥゥン!」
V.V.「力のベクトルを自在に操る力…。まさか全ての弾丸を反射させるなんて…」
一方通行「しっかしオマエ、ホント頑固なじじいだなァ! 人が親切に警告してやったのに、バカみてェにバカスカ撃ちやがって!」「そんな老害には分からせてやンねェとはァ! 世の中の厳しさってやつをよォォォォ!」
V.V.「………」「そうだね、君を甘く見すぎたのは僕の失敗だ」「けど君もわかった方がいい。人は年を重ねるほど、用心深くなることを…」
一方通行「あァン?」
〔空を舞う音〕
ジェレミア「………」
一方通行「なンだ、オマエ?」
ジェレミア「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
〔走り寄る足音〕
一方通行「バカが! まだわかンねェのかよ!!」
ジェレミア「ハッ!」
〔発光音〕
〔画面、青にフラッシュ〕
一方通行「…!」
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
一方通行「ガハッ!」(どういうことだ!? 能力が…)
V.V.「フフフ…」
【シナリオエンドデモ終了】
[キャンセラーVS最強]
【シナリオデモ開始】
ジェレミア「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
一方通行「がッ…!」
V.V.「良い顔になったじゃないか、一方通行。そういうのを見たかったんだ」
一方通行「この仮面野郎…。なンで、能力を…?」
V.V.「フフ、いいよ教えてあげる。彼の名はジェレミア・ゴットバルト。改造を施している最中に一緒に跳ばされてね」「けどせっかくだから、この世界向きに少し手を加えたんだ。ギアスと同じく、キャンセルできるようにね」
一方通行「ンなこと…できるわけ…」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
一方通行「ガッ!」
V.V.「知らないのかい? ここでは異なる法則が両立し、干渉し合うんだ。現にそうなってるだろう」「けれど君にはがっかりだ、能力が無ければ人並み以下だなんて…。そんな役立たずな君には…」「世の中の厳しさを教えないとね」
ジェレミア「ハッ!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
一方通行「ガハ…」
〔人の倒れる音〕
V.V.「まだ死ぬのは早いよ。君には精々栗審でもらわないとね」
一方通行「………」
ジェレミア「………」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
一方通行(※画面オフ)「………」「………」「………」
〔走り寄る足音〕
????(※画面オフ)「やっと声が届いたー! ってミサカはミサカは自分の力のすごさを心の底から喜んでみたり」
一方通行(※画面オフ)「………」
????(※画面オフ)「苦労して繋げたのに無反応!? ってミサカはミサカはわざとらしく落ち込んでみる」
一方通行(※画面オフ)「………」」
????(※画面オフ)「………」「…ねえ、声…聞かせてよ…」
一方通行(※画面オフ)「………」
????(※画面オフ)「………」「…うぅ」「それでも返事がくることを…ミサカは…ミサカは…」「ミサカ…は…」
〔ノイズ〕
一方通行(※画面オフ)「………」「………」「…聞こえねェンだよ」
V.V.「もう虫の息か。そろそろ楽にしてあげるといい」
ジェレミア「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔スパーク音〕
ジェレミア「ぐっ!」
一方通行「勝手に…終わらせンじゃねェ…」「クソがァァァァァァァァァァァァァ!!!」
V.V.「!? そんな、もう力なんて…」
一方通行「タイマン張るのは初めてじゃねェンだ! こンなデク野郎に負けるわけねェだろォォ!」
V.V.「ジェレミア!」
〔スパーク音〕
ジェレミア「目が…めがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
V.V.「この役立たずが…!」
一方通行「やるぜェェェェ! スペシネェェェェェェフ!!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
V.V.「バーチャロイドを…。仕方ない、ここは…!」
一方通行「やっとやる気になったか、じじい! けどなァ!」「こっから先は一方通行だァァァァァァl!!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
V.V.「くっ! 仕方ない、ここは退いてジェレミアを…」
〔空を舞う音〕
一方通行「よォ、会いに来てやったぜ」
V.V.「一方通行…!」
一方通行「ピザ女から聞いてるぜ。オマエ、死なねェ身体なンだってなァ」「なら見せてもらうぜェェ! 不死身ってのはどンなもンなのかよォォォォォ!」
V.V.「…!」
〔転移音〕
〔画面、赤に発光〕
V.V.(※画面オフ)「!!!!!!!!!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
V.V.「………」
ジェレミア「嚮主V.V.!」
一方通行「次はオマエの番だ、仮面野郎」
ジェレミア「くっ…」
〔走り去る足音〕
一方通行「チッ…。腰抜け…が…」
〔人の倒れる音〕
〔歩み寄る足音〕
C.C.「随分と男らしい顔になったな、一方通行」「手を貸そうか?」
一方通行(※画面オフ)「…遅れて来たくせに何言ってやがる」」
C.C.「逆だろう? 勝手に先行したのはそっちだ」「そんなにも早く、元の世界に帰りたかったか?」
一方通行(※画面オフ)「………」「遠すぎンだよ、ここは」
C.C.「そうか…」「遺跡の破壊は私がやる。お前はそのまま寝てろ」
一方通行(※画面オフ)「チッ…」
富良科「阻害していたふたつの歪みは消えた。これでこの世界の切り離しができる…」「皆さん、ご苦労様でした。もうまもなく、元の世界へと繋がる扉が開くでしょう…」「………」「…ですが」「この出会い…あの人には酷な事をしてしまったかも…」
C.C.「…私からは以上だ。まもなくそこに3つの扉が現れる」
カミナギ「すごいね…私たちがあんな苦労したのに、たったひとりで遺跡を破壊しちゃうなんて…」
C.C.「当然だ、私は魔女だからな」
上条「で、そこに入れば、自分たちの世界に帰れるんだな?」
C.C.「違う扉に入らなければな。だが他の世界を見て回るのも面白いかもしれんぞ?」
敬「冗談だろ。帰れる保証もないのに、そんな冒険できるかよ」
インデックス「ねえ、C.C.はいつ着くの? 最後にお話ししたいんだよ」
C.C.残念だがそっちに着くのがギリギリでな、そういう時間はないらしい」」
インデックス「そうなんだ。それは少し寂しいかも…」
C.C.「…インデックス」「お前には『与える』力があるらしい。『求めた』私とは違ってな」
インデックス「えっ?」
C.C.「だが、少しぐらいは自分い使っていい。元気でな」
〔通信の閉じる音〕
インデックス「………」
上条「なあ、今のなんの話だったんだ?」
インデックス「うーん、私もよくわからない」「でもC.C.はとっても優しい魔女だったんだよ」
上条「お前、シスターじゃなかったっけ…?」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
キョウ「うおっ!? いきなり扉が…」
御坂「これがC.C.の言ってたやつみたいね」
上条「じゃあ、いよいよお別れだな」
ゼロ「…ああ」
【シナリオエンドデモ終了】
[悪夢という幻想]
【シナリオデモ開始】
カミナギ「キョウちゃん、見て! 向こうに見えるのって」
キョウ「ルーシェン! それにクリス! 無事だったみたいだな」
シズノ「どうやら他の艦に救助されていたみたいね」
上条「戻るんだな、ソゴル」
キョウ「ああ! 見ての通り、向こうで仲間が待ってるからな」
上条「けど、向こうに戻ったら、お前たちの身体は…」
キョウ「………」
〔歩み寄る足音〕
上条「な、なんだよ!? 人の身体を…」
キョウ「忘れたのか、お前が最初にやったんだろ。こうやってベタベタとな」
上条「あ…」
キョウ「やっぱ、いいよな。こうやって直接触れられるのは」「だから、俺たちは絶対手に入れてみせる。本当の身体を」
上条「ソゴル…」
カミナギ「元気でね、インデックスちゃん」
インデックス「ずっと祈ってるからね。りょーこたちの願いが叶うように」
上条「お前たちならきっとできる! 頑張れよ!」
キョウ「ああ! じゃあな、みんな!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
敬「さてと、じゃあ次は俺たちだな」」
白井「香取さん、あなたのテレポートテクニック、なかなか興味深かったですわ」
敬「俺もだ、黒子。まさか頭だけで計算しちまうんだからな」「けど、距離で言ったら俺とレザリオンの勝ちだったな」
白井「フフ、では引き分けということに致しましょうか」
御坂「元気でね、オリビア」
オリビア「そっちもね。あとあんまり意地を張りすぎちゃダメよ」「あの人に嫌われちゃうからね」
御坂「な、何言ってるのよ! もう!」
敬「じゃあ行くか。ゼロたちもいいか?」
ゼロ「私とカレンはC.C.を待つ。それに同じ場所に戻ると、色々と面倒だからな」
敬「そうか。なら先に戻ってるぜ」「じゃあな!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「じゃあ今度は俺たちか」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
白井「あら? 今誰かが私たちの世界の扉に入ったような…?」
御坂「まさか。ここには私たちしかいないでしょ」
白井「それもそうですわね」
上条「じゃあな、ゼロ。お前の顔が見れなかったのは残念だけど、俺たちも行くよ」
ゼロ「………」
上条「なんか言えよ。あ、もしかして仮面の下で泣いてるのか?」
ゼロ「…上条当麻」「悪いが…お前は私たちの世界に来てもらう」
上条「え…?」「何言ってるんだ…ゼロ?」
ゼロ「お前のもつ幻想殺し…みすみす逃すにはあまりに惜しい力だ」「大人しく来てほしい。出来れば手荒なことはしたくない」
上条「お、おい…冗談だよな、ゼロ?」
御坂「………」
上条「そんなのできるわけないだろ。俺にだって帰る世界がある」「悪ふざけなら、やめてくれ」
ゼロ「そうか…ならば仕方ない」
〔銃を構える音〕
上条「…!」
御坂「離れて! 銃は私が…」
ゼロ「邪魔をするな!」
〔ギアスの発動音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
御坂「…!」
〔人の倒れる音〕
白井「お姉様!」
ゼロ「もう彼女が私の前に立つことはない。私のもつ絶対遵守の力『ギアス』を掛けたのだからな」
インデックス「ギアス…」
上条「ゼロ! お前…」
御坂「なめんじゃ…ない…わよ…」
ゼロ「なに!?」
上条「御坂!」
御坂「似た能力のやつを…知ってる…からね…これ…くらい…」
ゼロ(まさか脳内の電気信号を…? 実験世界とはいえ、そんなことまで…)「…恐るべき力だが、かなり無理をしたようだな。なら…」「カレン!」
カレン「了解!」
〔バーニアの噴射音〕
白井「紅月さん! この手を離して下さい!」
インデックス「かれん!」
カレン「…みんな」「ごめん…」
インデックス「…!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「インデックス! 御坂! 白井!」
ゼロ「彼女たちを元の世界に返したのは私の温情だ。好意的に受け取ってほしい」
上条「ふざけんな! こんな手を使って!」「見損なったぜ、ゼロ! お前は俺たちといる時も、この時の計画を練っていたのかよ!」
ゼロ「その通りだ。全ては幻想殺しを手に入れるため!」「そのためなら、どんな罵声も浴びよう! だが、貴様がこちらにくる未来は変わらん!」
上条「ゼロォォォォォォォォォォォォォォ!!」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
カレン「テムジンを…。どうするの、ゼロ?」
ゼロ「カレンは扉を守ってくれ。私が相手をする」「…すまない。君を巻き込んでしまって…」
カレン「…あの時言ったでしょ。なんでもするって…」「あんたが…これで進めるなら…」
ゼロ「…ああ、もう止めることはできない」「俺は必ず、上条当麻を連れて帰る!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
リリナ「ちょっと、ちょっと! 当麻サマ! 一体何がどうなっているんですか!?」
上条「知るか! けどあいつは本気だ!」「手を抜くな、リリナ! あいつを倒して、絶対に元の世界に帰るぞ!」
ゼロ(そうだ、もう止まることはできない。なら、俺は…!!)
ゼロ「くっ!」
上条「勝負はあった! 諦めろ、ゼロ!」
ゼロ「まだだ…俺は…」
〔システムダウンの音〕
ゼロ「くっ! どうした! 動け、蜃気楼!」
上条「ゼロォォォォォォォォォォォ!!」
〔バーニアの噴射音〕
カレン「ゼロはやらせない!」
上条「紅月…!」「ごめん…」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
カレン「…!」「ううん、あたしも…」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
ゼロ「くっ! カレン…」
〔機体の倒れる音〕
上条「…ゼロ」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔機関銃の銃声〕
ユーフェミア「私、ユーフェミア・リ・ブリタニアの名の下に、命じさせていただきます」「日本人を名乗る人々は、全て殺してください! 一人たりとも残してはなりません!」
ルルーシュ(※画面オフ)(やめろユフィ! 俺はギアスをかけていない…いや、かけたつもりはなかった!)
ユーフェミア「虐殺です! 日本人は全て、皆殺しです!」
〔歩み寄る足音〕
ゼロ「ユフィ…」
ユーフェミア「あら、日本人かと思っちゃった」「「ねえ、考えたんだけど、一緒に行政特区日本の宣言を…あら、日本?」
ゼロ「…ああ、できればそうしたかった…」
〔銃を構える音〕
ゼロ「君と共に…」
〔銃声〕
ユーフェミア「え…」「どうして…ルルーシュ…?」
ゼロ(さようなら、ユフィ…)(多分、初恋だった…)
〔人の倒れる音〕
ゼロ「………」
ゼロ(※画面オフ)「ああ…わかっていて俺は契約した…これがヤバい力だという事くらい…」「だがもう…戻ることはできない…どんなに後悔しても、ユフィは戻らない…」「いや、ユフィだけじゃない。ナナリーも、スザクも…もう…」「………」「だから…」
ゼロ「うぅ…」
上条「気がついたみたいだな、ゼロ」
ゼロ「上条当麻…どうして…」
上条「お前の真意を知らないまま、帰るなんてできないだろ」「答えろ、どうしてこんな事をした?」
ゼロ「………」
〔歩み寄る足音〕
C.C.「見てはいけない幻想を見たから…」
上条「C.C.…」
C.C.「強大過ぎるギアスの力…それは望みを叶えると共に、望んでもいない痛みを与えた…」「だからそれを消したかった…お前のその右手で…」
上条「幻想殺し…」
C.C.「それは新たな後悔を生まない力…だから欲してしまった」「もう、悪夢という幻想を見ないために」
ゼロ「………」
上条「そうなのか、ゼロ?」
ゼロ「…見当違いも甚だしいな」
C.C.「強がりはよせ、ルルーシュ。そんな後ろ向きな動機だからお前は負けたんだ」
ゼロ「…黙れ」
C.C.「それに、たとえそいつを連れて帰ってもあの女はもう戻らない」「そいつの右手でも過ちは消せ…」
ゼロ「黙れと言っている!!」
上条「ゼロ…」
ゼロ「俺が欲したのは他のギアス保持者の対抗手段! そして、俺の後ろにいる日本人を導く力だ!」「この力を持った時から出来ているんだよ! 罪も、業も、過ちも、全て背負う覚悟は! この手にかけた女の事など動機にもならん!!」「俺はゼロ! 全ての日本人を導かねばならない救世主、ゼロなんだよ!!」
上条「お前は…」「お前はそんな姿、見せてんじゃねえよ!!」
〔走り寄る足音〕
ゼロ「…!」
上条「ゼロォォォォォォォォォォォォォ!!」
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔人の倒れる音〕
ルルーシュ「くっ…」
上条「…やっと見れたな、お前の顔」
ルルーシュ「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[幻想の終わり]
【シナリオデモ開始】
上条「ようやく面と向かって話せるな、ゼロ」
ルルーシュ「上条当麻…」
上条「…そのギアスって能力が、お前を縛り付けているのはわかった」「けど、どんな理由があろうと、一緒に戦ってきたインデックスたちを裏切ったことに変わりはない」
ルルーシュ「…知っているさ、だが俺は…」
上条「けど、それでもお前は…」「俺たちの仲間なんだ…」
ルルーシュ「なに…?」
上条「お前が俺たちを裏切っても、俺は…お前との絆を切りたいとは思わない…!」「それに、お前は…」「そんな弱いヤツじゃないだろ! ゼロ!!」
ルルーシュ「…!」
上条「俺は今までいろんな超能力者や魔術師と会ってきた」「その力を自分のために使うヤツ、他人のために使うヤツ! 良いヤツもいれば、許せないヤツもいた!」「だけど俺がすごいと思ったヤツはみんな、その力と正面から向き合っていた! だから…」「お前も力を恐れるな、ゼロ! お前はそんな弱いやつじゃねえ!!」
ルルーシュ「………」
上条「罪がなんだ! 過ちがなんだ! 強い力があればその分でかいリスクだってある!」「だけど、お前はそんなもんに負けるヤツじゃないだろ! 俺がいないと前に進めないヤツじゃないだろ!」「あの時の俺が1%を100%の奇跡にしたなら、大勢の生命を背負うお前は100万倍も200万倍もでかい奇跡を起こす力があるはずだ」「それでももし、その重さに潰れそうなときは、さっきのことを思い出せ!」「お前の心の中の俺が…何度だってぶん殴ってやる!!!」
ルルーシュ「上条当麻…」
C.C.(…そうか、ルルーシュ。お前は…)
上条「進め、ゼロ! お前は自分の力を…」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「なんだ!?」
C.C.「切り離しが始まった! これ以上この世界にいるのはまずい!」「すぐ扉に入れ! 上条当麻!」
上条「…どうやら終わりみたいだな」「じゃあな、ゼロ。今度こそ…」
ルルーシュ「まだだ」
〔KMFの走行音〕
ルルーシュ「全ての決着をつけるぞ! 上条当麻!」
上条「ゼロ…」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「わかった。お前がまだ幻想に囚われているなら…」「その幻想を、ぶち殺す!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ×2〕
リリナ「Vコンバータが焼き切れる寸前でしたが…ギリギリこちらの勝利です」
上条「終わりだ…ゼロ…」
ルルーシュ「………」「…やはり似ているな、お前は。真っ直ぐなところまで…」
上条「え…」
ルルーシュ「どうやら俺は、こういうタイプの説得に不向きらしい」「だが…やっと…見えた気がする…」
上条「ゼロ…」「最後に教えてくれ。どうしてあの力、ギアスを使わなかった?」
ルルーシュ「その右手に打ち消される可能性が…いや、違うな…」「同じ過ちは…繰り返さない…」
〔転移音〕
〔画面、発光〕
上条(※画面オフ)「ゼロ…」
ルルーシュ(ああ、そうだ…)(友達にギアスは…)
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
ルルーシュ(※画面オフ)「この空間を通れば、元の世界か…」
C.C.(※画面オフ)「結局、上条当麻を連れ帰ることは失敗…。唯一の収穫は、お前の心の弱さを知れたことくらいだな…・」
ルルーシュ(※画面オフ)「くだらんことは、さっさと忘れろ」
C.C.(※画面オフ)「…わかったよ、お前がああもあいつに固執したわけを」「本当に欲しかったのは幻想殺しじゃない。上条当麻自身だったのだろう?」
ルルーシュ(※画面オフ)「………」
C.C.「親友に続き、妹までも行く手を阻むこの状況。お前の手に残ったのは、ギアスの力と自分の作った過去の業…」「そんな進む道の見えない中でお前が求めたのは、過去の過ちを消す力ではなく、未来に進むための心許せる存在だった…か…」「寂しいじゃないか、坊や。私やカレンじゃ物足りなくなったか?」
ルルーシュ(※画面オフ)「…本当に今回のお前は間違いだらけだな。私を誰だと思っている」「私はゼロ! 世界を壊し、世界を創造する男!」「誰であろうと私を止めることはできない! 目の前に続く覇道を、私は歩み続ける!」「自らの足、自らの力のみで!!」
C.C.(※画面オフ)「ふふ…」
〔転移音〕
〔画面、フラッシュ〕
上条「…ん? ここは…」
インデックス「とうま!」
上条「インデックス!? じゃあここは…」
御坂「本物の学園都市よ。なんとか戻ってこれたみたいね」
上条「そっか…戻れたんだな、全員で」
白井「でうが、ゼロ…。あの方はどうしてあんなことを…」
御坂「ホントよ! あー、まだ頭がズキズキする!」
神王「そんなに怒るなって。あいつも色々あったんだ」
御坂「色々って…そんな言葉だけで許すの!? 別世界に連れてかれそうになったんでしょ!?」
上条「罪を憎んで人を憎まずってな。みんなこうして戻れたな、気にすんなよ」
白井「一番の被害者がこれでは呆れますわね…」
〔腹の虫〕
インデックス「あ…」
上条「おいおい、なんだ今の唸り声は。ここでそれはないだろう」
インデックス「これは仕方ないんだよ! むしろ何も食べずに待っていたことをとうまは褒めるべきなんだよ!」
上条「わかったわかった。じゃあ何か食いに行くか」
白井「でしたらお姉様、私たちは特訓の続きを…」
御坂「ええ。今回の経験、忘れないうちにゲームに活かすわよ!」
上条「お、そういうことなら後で俺たちも…」
????(※画面オフ)「本当にご苦労様でした…」
上条「え…」
インデックス「とうま、どうしたの?」
上条「………」「いいや、なんでも」(楽しかったよ…。元気でな、みんな…)
【シナリオエンドデモ終了】
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