イベント
生命をかける少女
［導かれた再会］
【シナリオデモ開始】
ナイアーラ「やあ、お客さん。並行世界の吹き溜まりにようこそ」「さて、今回は君たちに『存在意義』について考えてもらおうと思う」「自分はどうして生まれたのか？ 自分には何ができるのか？ 自分とは何なのか？」「そういった事を人間はよく考えるらしいけじゃないか。答えが見つかる事なんて稀なのにね」「そして、その答えも正しいとは限らない。だけど、それでも走り続けることしかできない…」「これはそんな、哀しい少女たちの物語さ…」
ほのか「秋葉、こっちは終わった」
いつき「こちらも用意した鏡は全て巻き終わりました」
秋葉「ふたりともごめんね。こんなことに巻き込んじゃって」「ほら、レオパルド！ あんたもちゃんとお礼言いなさいよ」
レオパルド「何を言う。常日頃から僕に助けてもらっているお前たちが手伝うのは当然のことだ」「こうしてる間にも、僕がどこの誰だか知らん奴に鏡泥棒という濡れ衣を着せられているんだ！ ネットでは非難囂々なんだぞ！」
ウル「だから鏡を巻いて犯人をおびき寄せる、か…。こんな手にひっかかる奴だといいがな」「にしても、捜査帰りにＱＴアームズを私用で使うのはどうなんだ、いつき？」
いつき「す、すみません。獅子堂さんのお願いを断りきれなくて…」
ウル「フッ、友達のため、か…。フレンズ」「まあ見なかった事にしてやる。普段真面目なお前なら、少しくらい遊んでも罰は当たらないからな」
ラルク「それに一応これも怪奇課っぽい事件だし、上にはニーナがなんとか言ってくれるだろ」
いつき「すみません、ラルクさん。折角の休みなのに付き合わせてしまって…」
ラルク「いいよ、タイタンでの作業が長引いてるせいで暇してたし。何よりウルに恩を売るチャンスだしな」
ウル「フ…珍しく顔を見せたと思えば。ちゃっかりしてるな、ラルク姫」「だが本当によかったのか？ 前に連れてたピンクのアンドロイドが寂しがるんじゃないのか？」
ラルク「…いいんだ。あいつは…今頃きっと冥王星に…」
ウル（…わけありってことか）「まあ、こっちもあの嬢ちゃん並に騒がしい奴揃いだ。気分上げていこうぜ、ハイテンション」
ラルク「ああ、そうさせてもらう」
〔レーダー反応〕
イモちゃん「えっ！？ 重力異常反応！？」
いつき「とてつもなく大きい！ これは…レオパルドさん並の…」
ほのか「まさか…」
〔光の放射音〕
いつき「これは…ブレインコロニー！？」
秋葉「もしかして、こいつが鏡泥棒の犯人！？」
？？？？（※画面オフ）「フハハハハハハハッ！ 久しぶりだな、レオパルド！」
レオパルド「むっ！ 僕を知っているだと！ 何者だ！？」
？？？？（※画面オフ）「気づかぬのも無理はない。私は以前とは違い、あるべき姿を獲得したのだ。だが…」
〔通信の開く音〕
？？？？（※ベンケイ）「どうだ、この姿をみれば思い出すだろう」
レオパルド「なっ！ その頭脳体！」「………」「誰だ！？」
？？？？（※ベンケイ）「なにぃ！？ き、貴様ぁ！！ このボナパルトを忘れただと！？」
レオパルド「なに！？ ボナパルト！？ お前、あのボナパルトなのか！？」
秋葉「知ってるの、レオパルド？」
レオパルド「フン、まあな…」
？？？？（※ベンケイ）「ふん、ようやく気づいたか。だがその名は捨てた、悪しき記憶と共にな」
ベンケイ「ベンケイ！ それが生まれ変わった我が名だ！」
？？？？（※つつじ）「啖呵を切り終わったなら、さっさと始めなさい、ベンケイ」
秋葉「えっ？ 他にもだれかいる？」
？？？？（※つつじ）「私はさっきからずっといました。気づかないなんて、無神経が過ぎるわ」
つつじ「私は馬場つつじ。と言っても、あなたとはスール学園にいた時に、何度かお会いしているわよね？」
秋葉「えっ！？ え、えっと…」「会ったこと、ありました？」
つつじ「………」「これでわかったでしょ、ベンケイ？ 私たちが戦う理由が」
ベンケイ「えっ？ なんだって？」
つつじ「存在よ。世の中には生まれながらに何かを約束されている者たちがいる。でも私たちは違う」「ただ生きているだけでは果てしなく透明な存在になってしまう。消えてしまう、消されてしまうのよ！」「運命のようなものにっ！！」
ベンケイ「て、哲学というわけかな？」
つつじ「…わかっていないようね。自分のやるべきことが」
ウル「途中で悪いが、そろそろ話を進めていいか」
いつき「ブレインコロニーが犯人という事は、あなたたちの後ろには、ネルヴァルがいるのですか！？」
ラルク「ネルヴァルって…一昔前に人に反旗を翻したブレインコロニーの、あのネルヴァルの事か！？」
つつじ「そんな質問にわざわざ答える必要など…」
〔空を舞う音〕
アレイダ「その通りです。今回の事もネルヴァル様の意志…」
ほのか「アレイダ…」
ウル「あいつがいるとなれば確定だな、メタルレディ」
アレイダ「ベンケイ、あなたはレオパルドの相手を。積年の恨み、ここで晴らすといいでしょう」「他は私が引き受けます。この子たちと共に」
〔バーニアの噴射音〕
ほのか「え…あれは…」
アレイダ「さあ行きましょう、イグジステンズ」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
いつき「武器を構えてください、ほのかさん！ 敵が向かって来てます！」
ほのか「………」「わかってる、今は…」
ラルク「なんとかやつらは追っ払えたが…」
ウル「さすがにブレインコロニー同士の戦いは、手が出せないな」
ほのか「………」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ベンケイ「今度こそ決めてやるぞ、レオパルド！」
〔回転音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「フン！ 何度やっても同じだ。そんなチンケなノコギリで…」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「僕のミラーが切れるわけがないだろう！ ボナパルト！」
ベンケイ「その名は捨てたと言ったはずだ！ 今の私はベンケイだ！」「貴様だけは許せん！ 誰よりもネルヴァル様の寵愛を受けていながら、手ひどい裏切りをした貴様だけは！」
秋葉「寵愛って…」
イモちゃん「つまりベンケイさんはレオパルドさんが色々と羨ましかったと」
秋葉「そんな理由で…」
つつじ「それは充分な理由になります。苦労知らずのご令嬢のあなたにはわからないでしょうが」
秋葉「え、ええっと…すみません…」
つつじ「…許しません。無知なあなたには罰が必要です」
秋葉「ええ！？ そんなに悪いことなの！？」
レオパルド「くだらん話をしていないで、さっさと僕のコロニーに来い！ 枯れ葉！ ソウルシャウツで一気に決めるぞ！」
秋葉「ああもう！ あんたまで勝手なこと言って！ わかったわよ！」
〔バーニアの噴射音〕
つつじ（フフ…そうよ、それでいい…）
アレイダ「彼女を呼び寄せたということは…こちらも次の手を打たなければいけませんね」
ラルク「行かせると思っているのか？」
いつき「あなたはここで捕まえます！ 聞きたいことが山ほどありますから」
ウル「それにそろそろ、その仮面の奥の顔を拝みたいしな」
アレイダ「顔？ ああ、特に隠していたわけではないのですが…」「そうも望むのでしたらお見せしましょう…」
〔画面、発光〕
〔コックピットの開閉音〕
アレイダ（※画面オフ）「これで、満足ですか？」
〔発光、収束〕
ほのか「…！」
いつき「あれがアレイダの…」
ほのか「そんな…」「か…ぐら…」
【シナリオエンドデモ終了】
［奪われた光］
【シナリオデモ開始】
アレイダ「………」
ほのか「そんな…どうして神楽が…」「だって、あの時…」
いつき「ほのかさん？」
〔通信の開く音〕
？？？？（※画面オフ）「聞こえるかい、ミス・アレイダ？」
アレイダ「はい、ネルヴァル様」
ネルヴァル（※画面オフ）「迎えは代わりの者が行ってくれた。君は戻ってくるといい」
アレイダ「わかりました」「そういう事なので。では皆さん、また会いましょう」
ほのか「待って！ 神楽！」
いつき「………」
レオパルド「何をチンタラしているだ、枯れ葉！ 準備はまだなのか！」
秋葉「うるさいなぁ！ 今できたところ！」
レオパルド「そうか、ならば僕の勝利は確定した！」「愚かだな、ボナパルト！ 枯れ葉の準備が出来るまで、わざわざ待っているとは…」
ベンケイ「何を言う！ 全力の貴様を倒してこそ、私は本当の勝利を得ることができるのだ！」「さあ！ 撃ってこい！ 貴様のレオパルドキャノンを！」
レオパルド「ならば望む通り、消し炭にしてやろう！ 撃て！ 枯れ葉！」
〔煌めく音〕
秋葉「いっけえええええええーっ！！」
レオパルド「轟け！ 僕の…！ ソウル…シャウツ！！」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベンケイ「バカめ！ この時を待っていたわ！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ウル「なっ！ レオパルドキャノンを…」
レオパルド「きゅ、吸収しただと！？」
ベンケイ「フハハハハハハッ！ その通り！ レオパルドキャノン破れたり！」「そしてこの光に焼かれた我らの痛み、その身で…」
？？？？（※ギンガナム）「よくやったぞ、ベンケイ！！」
ベンケイ「へ？」
？？？？（※ギンガナム）「そしてそのエネルギー…」
ギンガナム「このギム・ギンガナムとターンＸがもらい受ける！！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
いつき「あの機体…確かＩＣＰのデータに…」
ウル「ターンＸ！？ あいつは地上で封印されているはずだろ！」
メリーベル「やったじゃん、ギンガナム！ やっとターンＸを動かせるよ！」
ギンガナム「おうとも！ 未だ渾沌とするこの世界で、ターンＸはおちおち寝ていられんと言っている！」
ベンケイ「え、えっと…つつじ？ 今回の作戦、御大将のことも入っていたのか？」
つつじ「…聞いてないわよ、私も」
メリーベル「けどさ、独り占めはなしだよギンガナム！ バンデットだって沢山発掘したんだからさ！」
ギンガナム「わかっている！ さあ、再び闘争を満喫させてもらうぞ！」
イモちゃん「あ、秋葉お嬢様…。いったい、何が起こっているんでしょうか？」
秋葉「さあ？ あたしも何が何だか…」
〔歩み寄る足音〕
？？？？（※ナミ）「自分たちの置かれてる状況も理解できないの？ 相変わらずの間抜けぶりね」
秋葉「え…？」
？？？？（※ナミ）「嵌められたのよ、あんたたちは」
秋葉「ナミ！？」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
メリーベル「ギンガナム、ターンＸの調子は？」
ギンガナム「動かせるとはいえ、本調子とはいかんな。月光蝶も使えそうにない」「しかぁーし、戦えることに変わりはない！ 再び目覚めし黒歴史の力、試させてもらうぞ！」
ラルク「やったか！」
ギンガナム「この程度で、ターンＸが倒れるわきゃねえだろぉぉ！！」
〔分離音〕
〔画面、フラッシュ〕
いつき「分離した！？」
ギンガナム「肩慣らしにしては楽しめたが、やはりまだ思うように動かんか！」「今回はこれで終わらせてもらう！ 貴様らも、次に会う時はより腕を磨いてこい！」
〔バーニアの噴射音〕
ラルク「なんで撤退する方が偉そうなんだよ」
いつき「ラルクさん、今はそんなことより…」
ベンケイ「予定外のことがあったが、決着をつけるぞ、レオパルド！」
レオパルド「フン、まだやる気か。今のうちに逃げておけばいいものを…」「おい、枯れ葉！ もう一度ソウルシャウツだ！」
〔ノイズ〕
レオパルド「ん？ どうした、返事をしろ！ 枯れ葉！ 枯れ葉！！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
秋葉「ナミ…なんなの、その格好？」
ナミ「言わなきゃわかんないの？ ほんと物わかりが悪いわね、秋葉」
秋葉「秋葉じゃないでしょ。お姉ちゃんって呼びなさい」
ナミ「お姉ちゃん？ フフフ…アハハハハハハハハ！！」
イモちゃん「ナミお嬢様？」
ナミ「この後に及んでまだ家族ごっこしようとするなんて、ほんとお笑いね！」「あたしはねぇ、ネルヴァルに付いたの！ アンタの敵になったのよ、秋葉！」
イモちゃん「ネルヴァルの！？」
秋葉「ちょっとどういうことよ、ナミ！」
ナミ「バーカ」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔殴打音〕
秋葉「きゃああああああああっ！！」
イモちゃん「秋葉お嬢様！」「お止め下さいナミお嬢様！」
ナミ「いつもそう。アンタは…ううん、うちの家族はみんな秋葉秋葉秋葉…」「なんでいつもコイツなのよ！ あたしじゃなくて！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔殴打音〕
イモちゃん「きゃああああああああああっ！」
秋葉「イモ…ちゃん…」「止めな…さい…ナミ…」
ナミ「まだ姉面する気？ 何にもない、何も出来ないアンタが…」「イライラすんだよ！ アンタばっかチヤホヤされて！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔殴打音〕
秋葉「カハッ！」
〔人の倒れる音〕
ナミ「じゃあね、出来損ないの秋葉」
秋葉（※画面オフ）（あたしは…出来損ない…）（何も…できない…）
レオパルド「おい！ 何をしている、枯れ葉！ どうして返事をしない！」
ベンケイ「クックッ…どうしたレオパルド？ だいぶ焦っているではないか」
レオパルド「黙れ！ ソウルシャウツが撃てなくとも貴様など僕の相手ではない！」
ベンケイ「そうだったな、あの娘の力を借りなければ撃てないのだったな」「ならば私が撃ってやろう！」
レオパルド「なに！？」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
レオパルド「ぬわああああああああああっ！！」
ベンケイ「ハハハハハハッ！ 御大将の吸収を免れた分だけだが、しっかりと返してやったぞ！」
レオパルド「ぼ、僕のソウルシャウツを返すとは…」「むっ！ こ、これは…」
ベンケイ「これはいい、推進部に直撃したか！ 地球に落ちるがいい、レオパルド！」
レオパルド「ぐぬぬぬ…仕方ない、こうなればックの手を使うとしよう」
ベンケイ「奥の手だと？ この状況を覆す方法などありはしない！」
レオパルド「黙れ！ そして聞いて驚くがいい！ 僕は…」「逃げる！！」
〔飛翔音〕
ベンケイ「な、なにぃ！？」
ウル「あいつ、頭脳体だけ脱出したのか！？」
ラルク「何考えてんだ！ このままじゃコロニーが地球に落下するぞ！」
いつき「以前、似たような状況を止めたことがあります！ 皆さん、付いてきて下さい！」
ほのか「待て、あれは…」
ナミ「チッ、あいつ！ あたしがまだいるのに撃ちやがって…」
秋葉「………」
いつき「獅子堂さん！？ それにあの人はたしか…」
ウル「随分と乱暴な運び方だ。追った方がいいんじゃないか？」
ほのか「私が行く。いつきたちはコロニーを…」
いつき「ほのかさん…わかりました」「必ず、必ず獅子堂さんを助けてください！」
〔バーニアの噴射音〕
ほのか「わかってる、秋葉は宇宙をかける少女。必ず私が…」「うっ！」「どうして…こんな時…」
〔人の倒れる音〕
ラルク「よし！ コロニーの落下は止まった！」
ウル「グッドジョブだ、ガールズ。だが、少し遅かったらしい」「俺たちは、このまま地球行きだ」
いつき「そのようですね…」（無事ですよね、獅子堂さん…）
【シナリオエンドデモ終了】
［見えない心］
【シナリオデモ開始】
いつき「ダメですね。何処かでしっかり整備しないと、ＱＴアームズは動かせそうにありません」
ウル「おまけに通信機器も故障か。ま、大気圏を突破できただけでも上出来と考えるべきだな」
ラルク「こちもかなり損傷が激しい。しばらくは呼び出さない方がよさそうだ」「それにしても、お前まで落ちてくるとはな」
ほのか「………」
ウル「救出に失敗した事なら気にするな。あんな状況だったんだ、仕方がない」「それにさらったって事は、奴らにとっても獅子堂秋葉は重要人物って意味だ。危害を加えたりはしない…今はそう考えろ」
いつき「………」
ほのか「わかってる、まずレオパルドを探そう。この近くに落ちたはず」
ラルク「そもそもあいつが真っ先に逃げたせいで…。見つけたら蹴っ飛ばしてやる」
ほのか「行こう」
いつき「待ってください」
ウル「ん？ どうした、いつき？」
いつき「レオパルドさんを探すのは構いません。でもまずはほのかさん、あなたの知っている事を全て話してください」
ほのか「………」
いつき「アレイダの顔を見た時のあなたは、明らかにいつもと違いました。もしかして、知り合いなんじゃないですか？」
ほのか「あれは…」「………」
いつき「なぜ黙っているんです、答えてください。いえ、あなたには答える義務があります！」「誰なんです、神楽という人物は！ どうして敵のことを知っているんですか！」
ほのか「…！」
ラルク「お、おい、落ち着けいつき。らしくないぞ」
いつき「ですが…」
ほのか「あれは神楽じゃない。それに…」「お前に話す必要はない」
いつき「…ッ！」「そもそも、あの時！ あなたが獅子堂さんを助けてさえいれば、こんなことにはならなかったんです！」「どうして助けてくれなかったんですか！ あなたは、獅子堂さんが大切じゃないんですか！」
ほのか「………」
ウル「いい加減にしろ、ふたりとも！」
いつき「…！」
ウル「レオパルドを探しに行く！ お前たちは歩きながら頭を冷やせ！ いいな！」
いつき「…はい」
ほのか「………」
〔歩み寄る足音〕
ラルク「ん？ 誰か来る…？」
？？？？（※画面オフ）「すみませーん。大きな声が聞こえたんですけど…」
？？？？（※ロラン）「何かあったんですか？」
ウル「…なっ！ お前、ロランか！？」
ロラン「え…ウルさん？」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ギンガナム「随分と貧相な姿になったな、ネルヴァル！ 以前の姿の方が好みだったぞ！」
ネルヴァル「そうかい？ 君たち人間に合わせて造ったつもりなんだがね」「それはともかく、ミスター・ギンガナム。なぜターンＸを動かす？ あれはまだ完全ではないと言ったはずだが」
ギンガナム「知れたこと！ そこに戦場があるからだ！」「どのような敵、どのような状態でも我がターンＸは敵に後ろを見せはしない！」
ネルヴァル「その結果が地球を滅ぼすことになっても、か」「やはり君という人間は興味深い。ターンＸを復活させたかいは充分にあったようだ」
アレイダ「とはいえ、やはり整備は必要なので、レオパルドへの追撃はナミとメリーベルにやらせています」
ネルヴァル「…そうか」「レオパルド…。また私の前に立ちはだかるか…」
ベンケイ「………」
つつじ「ねえ、ベンケイ？ ここはあなたのコロニーよね？」
ベンケイ「ん？ 当たり前だ。何故わざわざそんな事を聞く？」
つつじ「だったらなんで、あなたはこんな隅に立っているの？」
ベンケイ「あっ、いや…その…」「あの会話には入りづらくて…」
つつじ「あなたねぇ…」
ネルヴァル「…ところで、ミス・アレイダ。宇宙をかける少女…獅子堂秋葉はどこかな？ 早速話をしてみたいのだが」
アレイダ「それが…」
ネルヴァル「ん？ 何か問題でも？」
アレイダ「…眠ったままなのです。ずっと…」
秋葉「………」
秋葉「…ふぁ～、よーく寝た」「って、ここどこ！？ あたし、レオパルドたちと一緒に戦っていたんじゃ…」「あ…」「…そうだよ。あたし、ナミと…」
〔走り寄る足音〕
〔ドアノブを回す音〕
？？？？（※神楽）「ごめんね、秋葉ちゃん。ちょっと遅れちゃった！」
秋葉「えっ、誰です？ なんかどこかで見たような…」「あー！ そうだ、アレイダの中の人！」
？？？？（※神楽）「アレイダ？ ふふ、何のこと言ってるの？」
神楽「私は神楽、獅子堂神楽。よろしくね秋葉ちゃん、いえ…」「宇宙をかける少女…」
【シナリオエンドデモ終了】
［戻らない日々］
【シナリオデモ開始】
秋葉「だからほんとなんですってば！ 神楽さんはネルヴァルの仲間で、あたしたちと戦っているんです！」
神楽「私がネルヴァルの仲間？ ふふ、まさか」「こんなに仲が悪いのに…秋葉ちゃんは面白い冗談を言うのね」
秋葉（どういうこと？ 神楽さんはアレイダと別人って事なの？ でもそっくりだし…）
神楽「まあ、私のことはいいわ。それより問題は秋葉ちゃんの方じゃない？」
秋葉「あたし？」
神楽「あなたの話だと、ここは夢の中なんでしょ？ そして今のところ、ここから出る方法がない…」「これは充分問題だと思うけど？」
秋葉「い、言われてみれば…どうして夢から醒めないんだろ？」
神楽「…現実に戻るの、嫌になったんじゃないの？」
秋葉「えっ？」
神楽「みんなが自分に期待する…だけど自分はそれに応える自信がない…」「妹に出来損ないと言われる自分には、ね…」
秋葉「………」「…そう…なのかもしれません」
神楽「…なら、これは良い機会かもね。なんといっても夢の中なんだから」「じっくりと考えて導き出してみなさい。現実を生きていくための答えを…」
秋葉「………」
ロラン「…そんな、ターンＸが復活していたなんて…！」
ウル「俺も冗談だと思いたいさ。あの時、地球人やムーンレィス、オービタル・ユニオン総出で封印したってのに」「しかもそんなやばい事態にも関わらず、大事になっていない所を見ると、ネルヴァルが情報を遮断しているみたいだな」
ロラン「でも、聞いた以上は見過ごすことは出来ません。放っておいたら、また戦争になってしまうかもしれませんし…」（ターンＸが復活したというなら…もしかしたらホワイトドールだって…）
ラルク「まあなんにしても、何か宇宙に上がる方法を考えないとな」
ロラン「ええ…」
いつき「………」
ほのか「………」
ロラン「ところで…むこうのふたりは何かあったんですか？」
ウル「まあちょっとな。反省させてるところなんだが…あの様子じゃもう少し掛かりそうだ」
ロラン「はあ…」
？？？？（※画面オフ）「だから言っているだろう！ 僕はそんな事に手を貸すつもりはない！」
ラルク「この声は…」
レオパルド「僕を誰だと思っている！ この宇宙でもっとも崇高な魂を持つ男だぞ！ そんな事が出来るか！」
ディアナ「ですが、あなたの協力があれば、より早く乾きましょう」
ウッソ「お願いします、レオパルドさん。もう僕のガンダムは干せるところがなくて…」
レオパルド「待て、落ち着いて考えてみないか？ どうして洗濯物を乾かすのにマシンが必要なんだ！？」
〔走り寄る足音〕
ロラン「ディ、ディアナ様！ 何をなさっているんですか！？」
ディアナ「お帰りなさい、ロラン。洗濯物が溜まっていたようなので、ウッソと一緒に済ませてしまおうと思いまして…」
レオパルド「おい、知り合いならこの女を止めろ！ 僕の排熱機能を乾燥機代わりにしようとしているんだ！」
〔歩み寄る足音〕
ラルク「いいじゃないか。お前には似合いだろ」
レオパルド「ん？ なんだ、お前たちも地球に来たのか？」
ウル「まったく、他人事みたいに言ってくれるな」
ほのか「レオパルド、秋葉がさらわれた。すぐに宇宙に戻ろう」
レオパルド「枯れ葉が？ フン、どこまでも世話がかかる奴だ」
ラルク「お前が言えることか！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「痛い！」
ラルク「元はと言えば、お前が逃げたからだろ！ あのままコロニーが落ちたら大変なことになってたんだぞ！」「今はこれだけにしといてやる！ けど、次にあんなことやったら…」
レオパルド「わ、わかったから蹴るのは止めろ！ お前のキックは雷みたいに回路に響くんだ！」
ラルク「その言葉、忘れるなよ」
ウル（しばらく見ないうちに随分と表情豊かになったじゃないか、ラルク姫）
ディアナ「ロラン、こちらの方々は？」
ロラン「ディアナ様、実は…」
〔バーニアの噴射音〕
メリーベル「見つけたよ、レオパルド！」
いつき「あの機体、ギンガナムと一緒にいた…」
レオパルド「ぼ、僕を追って来たのか！？」
ロラン（さっきの声…乗っているのはもしかして…）
メリーベル「へえ、∀はないみたいだけど、あいつらがいるなんてねぇ…」「ならさ、またあたしと遊んでよ！」
ディアナ「ウッソ・エヴィン！」
ウッソ「わかってます、、ガンダムを使います！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
メリーベル「あいつは…光の翼の機械人形！ お前もいたなんてね！」
ウッソ「帰って下さい！ 僕らは静かに暮らしてるだけなんですから！」
メリーベル「なに言ってるのさ！ こっちは戦いたくてウズウズしてるんだ！ 相手をしなよ！」
ウッソ「この…！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
メリーベル「やっぱり楽しいね！ 人の乗るモビルスーツが相手だとさあ！」
ウッソ「戦いは遊びじゃないんですよ！ あなたも戦争をやったならわかるでしょう！」
メリーベル「そうだよ！ だから知ってるんだ、戦いが楽しいってさあ！」
ウッソ「あなたはぁぁぁぁぁぁ！！」
？？？？（※画面オフ）「やれやれ。急にいなくなったと思ったら、あちらに戻っていたとは…」「さて、どうしたものかな…」
いつき「あの少年、大丈夫なのですか？」
ディアナ「心配はいりません。ウッソはロランと同じくらい頼りになります」
ウル「…なあ、もしかしてあんて月の女王のディアナ・ソレルなんじゃ」
ディアナ「…いいえ。よく言われますし、ロランもそう呼びますが、わたくしはただのソシエ・ハイムです」「何より、本物のディアナ・ソレルがこのような姿をすると思われますか？」
ウル「…まあ、そういうことにしておこう。クイーン」
ディアナ「よしなに」
〔歩み寄る足音〕
？？？？（※ナミ）「あいつ、目的忘れてなに遊んでんのよ」
ラルク「お前は…」
ナミ「もうひとりの…宇宙をかける少女。ううん、宇宙をかける少女・ブラックってね」
いつき「あなたは獅子堂さんの妹じゃないですか！ どうしてネルヴァルに付いているんです！？」
ナミ「うっさいなぁ。誰に手を貸そうとあたしの勝手でしょ」「それにさあ、格好いいじゃん。一般市民より悪役の方がさぁ…」
いつき「そんな理由で…」
レオパルド「おい、口喧嘩をしている場合か！ 早く僕を安全な場所に運ぶんだ！」
ナミ「もう遅いんだよ！ 死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ！！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ほのか「はあああああああああっ！！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
いつき「ほのかさん…」
ナミ「こいつ…人間じゃない？ ＱＴアームズもなしで…」
ほのか「今のうちにレオパルドを…」（こんな時に…でも…）
ナミ「辛そうな顔してんじゃん。なら今、楽に…」
ほのか「私は…まだ…」「死ねない！！！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ナミ「くっ！ なんなの急に力が…」「くそっ！」
〔空を舞う音〕
ラルク「なんとか退いてくれたか」
ほのか「良かっ…た…」
〔人の倒れる音〕
いつき「ほのかさん？」「しっかりしてください、ほのかさん！」
ほのか「………」
ほのか（※画面オフ）（どうして…どうしてなんだ、神楽…どうして私たちが戦わないといけない…）（姉妹のイグジステンズや…大好きなあなた…一緒にネルヴァルを倒すと誓った、みんなと…）（………）（独りの戦いは…辛い…）
【シナリオエンドデモ終了】
［ほのかな生命］
【シナリオデモ開始】
ほのか「うぅ…」
ラルク「気がついたか、ほのか」
ほのか「ここは？」
ディアナ「わたくしたちの家です。あの後ウッソが敵を撃退し、あなたをここに運んだのです」
ウル「向こうでいつきが飯を作っている。今はとりあえず休め」
ほのか「そんな暇はない。なんとか、宇宙に上がって…」「うっ！」
ラルク「お、おい無理するな。まだ休んでた方がいい」
ディアナ「隊長が万全とは思えません。一度病院に行った方がいいのでは？」
ほのか「無駄だ。そんな所に行っても…」
ディアナ「え？」
ほのか「私の寿命はもう長くない」「だから無駄…」
ラルク「なっ！？」
いつき（ほのかさんの寿命が…？）
ウル「今の話、本当なのか？」
ほのか「本当、身体も少しずついうことを利かなくなってる」
ラルク「だったら、尚更病院に！｝
ほのか「これはもう決まっていること。変えることはできない」「だからその前に、ネルヴァルを倒す。この生命が尽きる前に…」
ディアナ「………」
〔走り去る足音〕
〔ドアノブを回す音〕
ラルク「今出て行ったの、いつきか？」
ウル「どうやら聞こえちまったみたいだな…」
ほのか「………」
ディアナ「いまの話、あの方には話したのですか？」
ほのか「話してない、誰にも」
ディアナ「どうしてです？」
ほのか「離したところで寿命は…」
ラルク「なんで話さないんだ！！」
ほのか「！？」
ラルク「…あ、ごめん。大声出して…」「でも…私も言える立場じゃないけど、そういう大事なことは話した方がいい…絶対…」「ちゃんと言葉にしないと、伝わらないから…」
ほのか「ラルク…」
ディアナ「…確かに話したところで、何か変化が起きるというわけではないでしょう」「しかし、その事を知らないままあなたに亡くなられてしまわれたら、彼女はどう感じるでしょう？」
ほのか「………」「悲しんでくれる…かもしれない」
ウル「かもじゃない。大泣きだ」
ほのか「え…」
ウル「あいつはお前と同じで人付き合いが下手でな、そのせいで随分と苦労をしてきた」「だがやっと最近『友達』ってものがなんなのか、わかってきたんだ。獅子堂の娘や、お前のおかげでな」
ほのか「私…が？」
ウル「だから…たとえ残りの生命が短くてもできるだけ悲しませないでやってくれ」「…頼む」
ほのか「………」（友達と思ってくれてる…。いつき…も…？）「………」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
メリーベル「アハハハハハ！ また遊びにきてやったよ！」
ウッソ「あなたは、まだそんな…！」
メリーベル「さあ、相手をしてよ！ 光の翼の機械人形！」
レオパルド「おい！ どうして僕が見張り役なんだ！ 戦う手段なんて持ってないんだぞ！」
ロラン「でもラルクさんが、レオパルドさんはもっと危機感を持った方がいいって…」
レオパルド「お前、狙われているのが僕なことを忘れてないか！？」
ロラン「あ、いざとなったら投げて使えとも…」
レオパルド「僕をなんだと思っているんだぁぁぁ！！」
メリーベル「やるじゃないか！ けどさあ…」
〔通信の開く音〕
ギンガナム「宇宙に戻ってこい、メリーベル。そのバンデットはもう保たん」
メリーベル「邪魔をするな、ギム・ギンガナム！ まだあたしは遊び足りないんだ！」
ギンガナム「私の命令が危険というのか！ 運河人以下のお前をまた拾ってやったことを忘れたか！」
メリーベル「…チッ！」
〔バーニアの噴射音〕
ウッソ「行ってくれたか」
ロラン「無事で良かった、ウッソ。早くみんなの元に帰りましょう」
〔通信の開く音〕
グエン「それは少し待ってくれるかな、ローラ」
ロラン「グエン様！？」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
グエン「元気そうで何よりだ、ローラ」「色々思うところはあるかもしれないが、今は過去の事を忘れてほしい」
ロラン「それは構いませんが、どうしてグエン様がここに…」
グエン「ローラの顔を見に来た…という理由ではダメかな？」
ロラン「えっ？」
ウッソ（レオパルドさん、この人は何を言ってるんです？）
レオパルド（それ以上の詮索をするな、ウッソ。お前は知らなくていい世界だ！）
グエン「フ、冗談だ。ひとつ頼みたい事があってね」「メリーベルをギンガナムから離してほしい。あの男の下にいるのは、彼女のためにならない」
ロラン「あの人を…でも…」
グエン「手段は任せる。それに必要なものは、この紙に書いたポイントに揃えてある」「一人旅はどうにも寂しくてね。頼んだよ、ローラ」
〔歩き去る足音〕
レオパルド「なんだあいつは…。言いたいことだけ言って…」
ロラン「グエン様…」
ウッソ「見てください、ロランさん！ ここに書いてあるのって…」
ロラン「ウィルゲムと同タイプの宇宙船、それに…ホワイトドール！？」
ウッソ「あの人が回収していたみたいですね。でも、これで…」
ロラン「宇宙に上がれる。ターンＸと戦うために…」（戦いたくはない。でも、戦わなければいけない時もある…）（もう一度、僕に力を貸してくれ…ホワイトドール…）
ほのか（動けるまで体調は戻った。宇宙に上がる手段も得た）（次こそは秋葉を救ってみせる。私の…生命が尽きる前に…）
〔歩み寄る足音〕
いつき「ほのかさん…」
ほのか「いつき…」
【シナリオエンドデモ終了】
［聖なる光］
【シナリオデモ開始】
いつき「………」
ほのか「…私に、何か用？」
いつき「…私は自分が恥ずかしいです」
ほのか「え？」
いつき「獅子堂さんがさらわれたと聞いた時、私は…あなたに酷く当たってしまいました」「少し考えればわかるはずなのに…目の前にいたほのかさんの方が、私の何倍も辛かったって…」
ほのか「いつき…」
いつき「あなたは…生命を懸けて、獅子堂さんを救おうとしたのに…」「本当にすみませんでした…」
ほのか「………」「私も、ごめん…。いつきに酷い事を言った…」
いつき「え？」
ほのか「ただ…認めたくなかったんだ。あれが神楽だって…」「ううん、今でもまだ信じたくない。私たちの敵が…大好きな神楽だったなんて…」
いつき「ほのかさん…」
ほのか「………」「だけど…今は秋葉を救う方が大事…神楽よりも…」「だから力を貸してほしい。いつきの、力も…」
いつき「…もちろんです」「私たち、友達じゃないですか」
ほのか「とも…だち…」「…良かった。いつきも、友達と思ってくれて…」
いつき「あ、いえ…すみません。こういうのは、なかなか口に出せなくて…」「あっ！ でもその証拠に、ほのかさんとならいくらでも話すことができます！ たとえば…」「たと…えば…」「………」
ほのか「？」
いつき「す、すみません。やはりいざ話を始めようとすると、なかなかできなくて…」「あっ！ でも、だからといって、ほのかさんが苦手というのではなくて…！」
ほのか「わかってる。私も良い言葉が浮かばない」「やっぱり、私たちふたりではダメ。…秋葉や、イモがいないと」
いつき「…ええ、そうかもしれません」「ですから必ず救い出しましょう。私たちの、友達を」
ほのか「ああ…」
〔歩み寄る足音〕
ラルク「仲直り出来たみたいだな、ふたりとも」
ウル「最後は少しぎこちなかったがまあ、お前たちらしい」
いつき「み、皆さん見ていたんですか！？」
ロラン「すみません、おふたりが心配で。でも、その必要はなかったみたいですね」
ほのか「…ありがとう、ラルク、ディアナ。お前たちの言ったとおり、素直に話してよかった」
ディアナ「良いのです。お役に立てたのでしたら」
ラルク「だな…」（ま、私は後で自分が実行しないといけないしな）
レオパルド「話が済んだのならさっさと上がるぞ。やはりコロニーがないと、落ち着かないからな」
ほのか「うん、必ずクイーン…秋葉を取り戻す…」
〔歩み寄る足音〕
？？？？（※ナミ）「なに意気がってんのよ、バッカじゃない」
ウッソ「あの人は…」
ナミ「秋葉なんてなんの取り柄もない、救う価値もないバカでしょ」「ま、どの道アンタたちに救うことなんて…」
いつき「たとえ妹さんでも、そういうのは止めてください」
ナミ「は？」
ほのか「秋葉は…私たちの友達」「悪く言うのは許さない…！」
ウル「フ…どうやら火を付けちまったようだな」
ラルク「ふたりのＱＴアームズの修理も終わってる！ あいつにお灸を据えてやれ！」
いつき「はい！」
ナミ「どいつもこいつも…秋葉秋葉秋葉…」「鬱陶しいんだよ！ 全部！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ナミ「何なのよ、こいつら！ なんで、こんなに…！」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ナミ「あああああああああっ！」
〔通信の開く音〕
ネルヴァル「戻ってくるんだ、ナミ。それ以上戦うのは危険だ」
ナミ「どうしてあたしが…こんな奴らに…」「くそうっ！！」
〔バーニアの噴射音〕
いつき「すみません、獅子堂さん。あなたの妹と戦ってしまいました…」
ほのか「一緒に謝ろう。秋葉を救って」
いつき「…はい」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ナミ「何なの…よ、アイツら…！ バカにして…」「今度こそ…うっ！」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
ナミ（※画面オフ）「なに…これ…」
〔発光、収束〕
ナミ「どうして、元の姿に…？」
アレイダ「慣れないまま力を使いすぎたようですね。しばらく戦うことは難しいでしょう」
ナミ「冗談…でしょ。ここで…終わるなんて…」
ネルヴァル「無理をしてはいけないよ、ナミ。君は私と共にクサンチッペの所に来るといい」
ギンガナム「ムッ？ ネルヴァル、貴様もここで退くというのか？」
ネルヴァル「私の目的は君の観察だ。後はミス・アレイダに任せ、今度は少し離れた所から見させてもらうよ」
メリーベル「そんなこと言ってさ、ホノ津は戦うのが怖いんだろ」
ギンガナム「いいではないか、メリーベル！ 戦の楽しみ方はそれぞれだ！」「何より、奴の分も∀との戦いを楽しめる！ ここは素直に見送ってやろうではないか！」
ネルヴァル「君の求める戦いの先に何があるか…。見させてもらうよ」
アレイダ「宇宙をかける少女はどうします？」
ネルヴァル「ここに置いたままでいい。ナミもその方がいいだろう」
ナミ「く…そう…」
ギンガナム「早く来いよ、∀！ お兄さんが待っているぞぉぉぉぉぉ！！」
ベンケイ「こ、こんな所にまで御大将の声が…何か嬉しいことがあったのか？」
つつじ「…ねぇ、弁慶。ここはあなたのコロニーなのよね？」
ベンケイ「だからどうしてそれを聞く！？ その質問は二回目だぞ！」
つつじ「なら私が指摘するのも２回目よ！ どうしてブレインたるあなたが、こんな倉庫のような所に籠もっているの！」
ベンケイ「こ、籠もっているわけではない！ 私は御大将とアレイダ女史に、彼女の見張りという重要な任務を任されたのだ！」
秋葉「………」
つつじ「…ベンケイ、あなた『犬馬の心』って意味、知ってる？」
ベンケイ「ち、地球のことわざのことかな？」
つつじ「あんたはその馬よ。だけど、何も考えないどうしようもない駄馬」
ベンケイ「えっ？ ど、どういう意味なんだ！？」
秋葉「………」
秋葉「し、信じられない。あれだけ不味かったナポリタンが、こんなに美味しくなるなんて…」
神楽「信じられないのはこっちの台詞よ、秋葉ちゃん」
秋葉「え？」
神楽「あなたいつまで寝てるつもり？ これが夢だとしたらちょっと寝すぎ」「現実に戻るのが嫌っていうのが、起きない原因だとしても、そろそろ答えを出していいんじゃない？」
秋葉「う～ん、そうですよねぇ。アニメとかだとすぐに答えが出る展開だし、あたしもそうかな～って思ってたんですけど」「あっ！ でもひとつだけ。ここに来てわかったことがあります」
神楽「わかったこと？」
秋葉「はい」
神楽「へぇ、じゃあそれ。聞かせてもらえないかしら…」
【シナリオエンドデモ終了】
［レオパルドＶＳ］
【シナリオデモ開始】
マーベット「すごいわね、この戦艦。単独で大気圏を抜けられるなんて」
ウッソ「あの、マーベットさん。今更ですけど、本当に来て良かったんですか？」
マーベット「ええ、家のことはスージィたちに任せてあるし。それにディアナさんに任されてしまったからね」
ウル「だがこれはかなり分の悪い戦いだ。相手がステルスで隠れているせいで、どこの軍もまともに取り合っちゃくれないからな」
ロラン「月のハリー大尉にも連絡したんですが、通じませんでした。多分ネルヴァルが先手を打ったんだと思います」
マーベット「状況が不利なのはわかってる。それでも子供のあなたたちだけに任せるなんて、大人として出来ないからね」
ウル「フ、さすが元リガ・ミリティアか。了解だ、艦は任せるぜ、マザー」
レオパルド「おい、何を悠長に話をしている！ 早く僕のコロニーを探すんだ！」
ラルク「何が探せだ。自分で捨てたくせに」
いつき「ですがあの白いブレインコロニーはターンＸと戦うためには、レオパルドさんの力は不可欠です」
ロラン「それでもまだ足りないかもしれません。ホワイトドールも万全ではないですから」（それにディアナ様に言われた通り、月光蝶を使うわけにはいかない。何か策を練らないと…）
〔レーダー反応〕
マーベット「えっ！？ 前方に重力異常！」
ラルク「来たか…。まだコロニーが見つかってないのに」
ほのか「出よう」
マーベット「数値なおも上昇！ 来るわよ！」
〔光の放射音〕
〔画面、一瞬暗転〕
ベンケイ「ハッハッハ！ また来てやったぞ、レオパルド！」
レオパルド「やはりお前か、ボナパルト」
ベンケイ「何度言ったらわかる！ 私はベンケイだ！」
ラルク「なあ、あの隣にあるのって…」
ウル「レオパルドコロニー…。どうやら、むこう側に渡っちまったようだな」
ベンケイ「勘違いしてもらっては困る。わざわざ回収した上に、ミラーも取らずに返すというのに…」
ベンケイ「さあ、早くコロニーに戻れレオパルド！ そしてもう一度、私と勝負しろ！」
ウッソ「え…ではそのためにわざわざ持ってきたと」
つつじ「…その通りです。あのような決着は望む形でないと…くだらない」
ラルク「お前は確か…つきじ」
つつじ「つつじです！ トップレスのエースのくせしてどんな記憶力ですか！」
つつじ「行きなさい！ イグジステンズ！」
〔バーニアの噴射音〕
ベンケイ「ま、待てつつじ！ 私はモノノフとして、１対１の勝負を…」
つつじ「むこうはそれなりに数を出している！ それにどうせ、ブレインコロニー同士の戦いに他は手を出せない！」「何より、これは私たちの存在を賭けた戦いなの！ 文句を言わず理解しなさい、ベンケイ！」
ベンケイ「そ、そうなのか？ なんだか大事になっているような…」
レオパルド「フ、なんだか知らんが、この機会、逃す手はない…」「さあ、でこっぱち！ 早く僕をコロニーの元へと運ぶのだ！」
ラルク「誰がでこっぱちだ！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「痛いっ！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
レオパルド「フハハハハハハハッ！ よく時間稼ぎをした、お前たち！ コロニーとの接続が完了したぞ！」「待たせたな、ボナパルト！ その詫びとして、木っ端微塵にしてくれるわ！」
ベンケイ「私はベンケイだ！ これが何回目だと思っている！」「ええい！ どうしても覚えられないというのなら、貴様のコロニーに私の名前を書いてやる！！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ウッソ「信じられない…コロニー同士が戦うなんて…」
ウル「まあそれが普通の意見だよな」
ロラン（こんな状況でもターンＸが出てこない…。どこかで見ているのか？）
ベンケイ「ハッハッハ！ やはり貴様との戦いは心躍るぞ！ レオパルド！」
レオパルド「フン！ あいにく僕は全く楽しくない。こんな戦いはさっさとケリを…」
〔システムダウンの音〕
レオパルド「なに！？ もうエネルギーがないだと！？」
ベンケイ「バカめ！ 以前の戦いでレオパルドキャノンを撃ったのを忘れたか！」「いくらモノノフの私でも、万全の状態でコロニーを返すほど、敵に塩を送るはしない！」
レオパルド「ぐぅぅぅ！ なんて卑怯な手を…」
ラルク「卑怯とか言ってるけど、ここまで大盤振る舞いだし、あれもアイツの確認ミスだろ」
ウッソ「でも、ここでレオパルドさんが負けたら…」
レオパルド「フッ、僕が負けるだと？ 何を言っているんだ、坊主」
ロラン「それじゃあ、何か勝つ手段が！？」
レオパルド「当然だ！ 僕には残された手段がある！」
いつき「待って下さい、この展開どこかで…」
レオパルド「そう、僕は…」「全力で逃げる！」
ウル「やっぱりな、デジャブ」
ラルク「レオパルド…この状況で…」「そんなの許すわけないだろぉぉぉぉぉ！！」
〔発光音〕
〔画面、発光〕
ラルク（※画面オフ）「エキゾチックマニュゥゥバァァァ！」
〔発光、収束〕
つつじ「なんなの！？ あの巨大な手…」
ベンケイ「レ、レオパルドのコロニーが！？」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「わぁぁぁぁぁ！？ ぼ、僕を掴むんじゃなぁぁぁぁい！！」
ラルク「ほのかやいつきが秋葉を助けるために頑張ろうとしているんだ！」「お前も、根性見せてこおぉぉぉいい！！」
レオパルド「ぬわあああああああああ！！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベンケイ「と、特攻だと！？ レオパルド、貴様…これほどの覚悟が！？」
レオパルド「そんな事を言ってる場合か！ このままでは僕とお前は…」「星になってしまうぞぉぉぉぉぉぉ！！」
ロラン「す、すごい加速力ですね。もうあんな遠くに…」
ウッソ「でもあの中には秋葉さんがいるんじゃ…」
ラルク「あっ！」「わ、悪い。ほのか、いつき…」
いつき「いえ、ラルクさんがそこまで思っていてくれて、嬉しかったです」
ほのか「あの程度じゃあコロニーは請われない。早く追おう」
ラルク「ああ」
〔バーニアの噴射音〕
ギンガナム「それは許可できんなあ！ 貴様らには今から、小生の相手をしてもらう！」
アレイダ「宇宙をかける少女の元へは行かせません」
ロラン「ギム・ギンガナム…」
ほのか「………」
【シナリオエンドデモ終了】
［３人］
【シナリオデモ開始】
ギンガナム「再び相まみえることを夢見ていたぞ！ ∀、そしてローラ・ローラ！」
ロラン「ギム・ギンガナム…！ あの戦いを終えても、まだ戦おうというんですか！」
ギンガナム「あの戦いを経験したからこそだ！ 実戦で得るこの感覚、これに勝るものはない！」「それになあ、ターンＸが言っているんだよ！ あのままでは終われないとなあ！」
メリーベル「今度は落としてやるさ、光の翼の機械人形！」
ウッソ「あなたまで…戦いは遊びじゃないんですよ！」
ラルク「ここからが本番みたいだな」
アレイダ「まさかベンケイを退けるとは、思いもしませんでした」
ウル「良く言う。こうなる可能性も考えて、コロニーから出ておいたんだろ」
いつき「いるのはこれで全員なのですか？ 獅子堂さんの妹は？」
アレイダ「彼女はネルヴァル様と共にこの戦いを観察しています。少し休息も必要でしたので…」
ウル（いないのは、不幸中の幸いだな。獅子堂の妹がいるとなれば、どうしてもこっちの心が乱れる…）（もっとも、一番厄介な奴は目の前にいるがな…）
ほのか「………」
神楽「じゃあ教えてもらえるかしら、秋葉ちゃん？」「自分に「自分に自信がないあなたが見つけた自分が生きていくための方法を…」
秋葉「あっ、すみません神楽さん。そういうのじゃないんです」
神楽「えっ？」
秋葉「あたしがわかったのは、やっぱりみんながいないと寂しい…って事です」「イモちゃんにいつきちゃんにほのかちゃん、風音お姉ちゃんに高嶺お姉ちゃんに桜…それに、やっぱりレオパルド…」「みんながいるから、あたしの毎日は楽しかったんだなって…」
神楽「………」「ふふ、なにそれ。何か悟りみたいなのを開いたと思ったのに」
秋葉「あっ！ す、すみません！ なんか期待させちゃって…」
神楽「いいのいいの、私の勘違いだし。そうね、その人数相手じゃ、私ひとりじゃ物足りなくなっちゃうわね」「でもね、秋葉ちゃん。そのみんながいる現実の世界には彼女もいるのよ」「ここに来るきっかけとなった一番の悩み、あなたの妹のナミちゃん。彼女のことはどうするの？」
秋葉「…正直なところ、わかんないです。ナミがどうしてあんなことをしたのか、どうすれば前みたいに戻れるか…」「でも…」
神楽「でも？」
秋葉「………」「みんなとなら、その答えも出せると思うんです」「だから私は…帰りたい、みんなの所に」
神楽「…そっか」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔ドアノブを回す音〕
秋葉「えっ！？ なに！？ 急に扉が…」
神楽「先送りの人任せで、正解には程遠い感じだけど、なんだ、答え出てるじゃない」「行きなさい、秋葉ちゃん。あの扉の向こうできっとあなたを待っているわ」「あなたの友達がね」
秋葉「神楽さん…」「はいっ！」
〔走り去る足音〕
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
神楽（※画面オフ）「そう、あなたは走り続けることができる…」「あなたは、宇宙をかける少女だから…」
ベンケイ「ぅっ！ これほど接触されていては何も出来んか…」「２連勝といきたいところだったが、レオパルド…今回は引き分けのようだな」
レオパルド「２連勝？ 貴様、以前の戦いを勝った気でいるのか？」
ベンケイ「何を言う！ あの状況、どう見ても私の勝ちだろうが！」
レオパルド「無知とはおそろしいものだな、ボナパルト。そんな哀れなお前にこの言葉を教えてやる」「『逃げるが勝ち』とな！」
ベンケイ「に、逃げるが勝ち…だと！？」「ではあの戦い、私が負けていたというのか！ レオパルドォォォ！？」
つつじ「バカバカしい…」
〔走り寄る足音〕
秋葉「あれ？ 変なところに出ちゃった？」
ベンケイ「な、なに！？ お前、起きたのか？」
レオパルド「枯れ葉！？ そこにいるのか、枯れ葉！？」
秋葉「なによ、そんなに慌てて。もしかして柄にもなく心配してた？」
レオパルド「バ、バカを言うな！ 僕がそんなことするわけないだろ！」
秋葉「だよね。でもまあ、一応ありがとう」
レオパルド「なぜ礼を言う！ 僕は本当の本当に心配など…」
〔通信の開く音〕
桜「秋葉っちみ～っけ！」
高嶺「そこにいるの、秋葉！？」
イモちゃん「ご無事ですか、秋葉お嬢様！」
秋葉「桜！ 高嶺お姉ちゃん！ イモちゃん！」
イモちゃん「すみません、高嶺様たちと合流するのに手間取ってしまって…イモは、イモは…」
秋葉「そんな顔しないでよ、イモちゃん。またこうして会えたんだからさ」
イモちゃん「お嬢様…」
高嶺「秋葉、私たちは今レオパルドの補給をしている。けど、もう少し時間が掛かりそうなの」「でも、あなた友達は今も戦ってる。できれば…」
秋葉「うん、あたしもすぐ行く！」
つつじ「なら出口はあっち。さっさと出て行きなさい」
ベンケイ「お、おい！ つつじ！ このまま逃したらネルヴァル様に…」
つつじ「ほら、早く！」
秋葉「ありがとう！ え～っと…鏡泥棒さん！」
〔通信の閉じる音〕
〔走り去る足音〕
つつじ「どいつもこいつも…」
ベンケイ「ほ、本当に良かったのか、つつじ？」
つつじ「いいのよ。こんな状況を傍観しているネルヴァル様…いえ、ネルヴァルに義理立てする必要はもうない」「それに…」
〔通信の開く音〕
？？？？（※画面オフ）「もしもし、聞こえる？ ブレインコロニーのパートナーさん」
つつじ「ん？ 誰ですか、あなた？」
？？？？（※画面オフ）「私は獅子堂風音。秋葉たち獅子堂家の長女」
風音（※画面オフ）「そして全てを見通す目を持つ、獅子堂財団の総帥よ」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ウッソ「やったか！？」
ギンガナム「冗談だろう！ 折角弟がいるというのに兄の威厳を見せずにいられるものか！」
〔分離音〕
〔画面、フラッシュ〕
ロラン「バラバラになった。そうだ、ターンＸは…」
ギンガナム「さあ、もっと楽しませてくれ！ ローラ・ローラ！」
〔バーニアの噴射音〕
秋葉（※画面オフ）「おーい！ みーんなー！」
いつき「あのＱＴアームズは…」
ほのか「秋葉…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
秋葉「いつきちゃん、ほのかちゃん、ラルクさん！ みんな、心配かけてごめん！」「今そっちに行く！ あたしも、一緒に戦うから！」
〔走り去る足音〕
いつき「獅子堂さん！」
ほのか「秋葉！」
ウル「敵に捕まってたわりには、随分元気みたいだが…まあなによりだ」
ウッソ「なら…」
ロラン「僕たちは…！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ギンガナム「ぐぬぅぅ！」
ラルク「ここは私たちが引き留める！」
ロラン「ふたりは早く秋葉さんの元に！」
ほのか「うん」「うっ！」
いつき「行きましょう、ほのかさん！」
ほのか「ああ…」
〔バーニアの噴射音〕
いつき「もう少し…もう少しで…」
ほのか「あき…は…」
いつき「…！ ほのかさん、もしかして…」
〔空を舞う音〕
アレイダ「ここから先には行かせません」
いつき「アレイダ…」
アレイダ「フフ…」
〔コックピットの開閉音〕
アエイダ「起きたというのであれば、ネルヴァル様に会わせないといけませんから…」
ほのか「かぐ…ら…」
ウル「あいつ、動揺させるためにわざと…」
いつき「………」「私は…信じています」
ほのか「…神楽」
アレイダ「………」
ほのか「お前は、神楽かも…しれない…。私の好きだった…私の、大好きな…神楽…」
アレイダ「………」
ほのか「…だけど」「そこを通してもらう！ 友達の、ために！！」
アレイダ「…！」（なに？ この感覚…？）
いつき「はああああああああああっ！」
〔バーニアの噴射音〕
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
アレイダ「…！」
いつき「行ってください！ ほのかさん！」「今度こそ、その手で獅子堂さんを！！」
ほのか「あきはぁぁ！！」
〔バーニアの噴射音〕
〔画面、発光〕
秋葉（※画面オフ）「ほのかちゃん！」
ほのか（※画面オフ）「助けに来た…秋葉…」（良かった…今度は、救えた…宇宙をかける少女…）（ううん、私の…友達を…）
【シナリオエンドデモ終了】
［月光蝶ＶＳ］
【シナリオデモ開始】
秋葉「みんな、ありがとう！ 助けに来てくれて！」
いつき「獅子堂さん…よかった」
ウル「感動の再会と行きたいところだが、状況が状況が状況だ。手を貸してもらうぞ」
秋葉「はい！」
ほのか「…秋葉」
いつき「ほのかさん、身体は大丈夫ですか？」
ほのか「万全とは言えない、けど大丈夫」「今は、嬉しさの方が大きいから…」
いつき「頑張りましょう、もう少しです」
アレイダ「………」
ギンガナム「どうした、アレイダ。随分と無様な姿を見せてくれるじゃあないか」
メリーベル「あんな奴らも止められないなんてね。役立たずはもう帰っちゃえば？」
アレイダ「…そうさせてもらいます」（この拭えぬ違和感…。私に何か起こったというの？）
〔空を舞う音〕
ほのか「神楽…」
ギンガナム「フン、奴も所詮闘争の愉悦を知らぬ人形ということか」
ウル「状況は徐々にこちらに向いてきている。アンタも諦めた方がいいんじゃないか、ジェネラル」
ロラン「ターンＸから降りて下さい！ そうすれば、戦いは終わるんです！」
ギンガナム「笑止！ 元よりあのような者共、当てにしてなどいない！」「そして私には、絶対勝利の手段がある！」
ウッソ「まさか…！」
ギンガナム「月光蝶であぁぁぁるぅっ！！」
〔月光蝶の発動音〕
いつき「え？ 背中から蝶の羽が…」
ラルク「あれが月光蝶…」
ウル「チッ！ 使われちまったか！」「お前ら、綺麗だからって油断するな！ 守りを固めないと、すぐ分解されちまうぞ！」
秋葉「ええっ！？ そんなに危険なの、あれ！？」
〔機体の起動音〕
ロラン「止めるんだ、ホワイトドール！ 月光蝶と使うんじゃない！」
ギンガナム「ハッハッハー！ 我慢など必要ないぞ、弟よ！ 共に黒歴史の再来といこうじゃないか！」
〔月光蝶の発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
ロラン「…！」
ウッソ「ガンダム！ 最大パワー！」
〔光の翼の発動音〕
〔ビームを弾く音〕
〔画面、フラッシュ〕
ロラン「ウッソ…」
ウッソ「僕の光ので月光蝶から守ります…。それが保っている間に、皆さんは…」
ギンガナム「ほう、そういえば貴様は翼を持っていたなあ。だがなぁ！」「翼が羽に勝てるわけがねえだろぉぉぉぉ！！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ラルク「くそっ！ 倒したと思ってもまた分離！ なんとか手はないのか！」
ロラン「………」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ウッソ「くっ！ 保ってくれ、ガンダム…！」
ロラン「………」
ウル「どうした、ボーイ？ 何か逆転の秘策でも思いついたか？」
ロラン「いえ、でもおかしいんです。あの月光蝶…」「以前とは比べものにならないくらい、規模が小さいし、力もだんだん弱くなっているみたいで…」
ラルク「確かに…。データで見たものと比べると…」
ギンガナム「その通り！ 残念だが、復活したばかりのターンＸに以前のような力はまだない！」「それでもなあ！ 貴様たちを葬るには充分過ぎる力を持っているんだよ！」
ウッソ「ダメだ…もうエネルギーが…」
いつき「何か手は…」
〔レーダー反応〕
ウル「重力異常だと！？」
秋葉「レオパルド！ やっと…」
ほのか「違う、これは…」
〔光の放射音〕
ロラン「「さっきの白いブレインコロニー！？」
ウル「ただでさえ、ピンチって時に増援とはな」
ギンガナム「下がれ、ベンケイ！ 貴様の力を借りる必要はない！」
メリーベル「そうだよ！ ここはあたしたちの戦場なんだ！ 役立たずは出て行きなよ！」
ベンケイ「あ、いや…その…なんというか、な…」
つつじ「代わりなさい、ベンケイ。私が話をつけます」
ギンガナム「ん？ なんだ、女！」
つつじ「…ここでも名を呼ばれないとは。怒りを通り越して笑ってしまうわね」「でも、だからこそ挑みがいがある。ギム・ギンガナム…」「あなたの生命…私とベンケイが頂きます！」
ラルク「え？」
ギンガナム「どういうことだ、女！」
つつじ「聞こえなかったのですか？ それとも闘争で頭がいっぱいのあなたには理解できなかったのですか？」
ベンケイ「そ、それ以上挑発するな、つつじ！ 御大将、私は…」
つつじ「ベンケイ！」
〔ビームキャノンの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
メリーベル「あいつ！ 攻撃を仕掛けてきたよ！」
ギンガナム「本気で我が首を取りにくるか、ベンケイ！」
ベンケイ「違うんだ！ コントロールはつつじが！ 私に裏切る意思などこれっぽっちもなぁぁい！」
つつじ「腹を決めなさい、ベンケイ。そして私と共にギンガナムを倒すの」「この戦場で一番輝いているのは誰？ 獅子堂秋葉？ ガンダム？ トップレス？ いいえ、違う…ギム・ギンガナムよ」「一番輝く彼を倒してこそ、私たちの存在の証明になる！」「私たちの運命は、私たちで切り開くのよ！」
ベンケイ「こ、こんな時まで哲学は止めてくれ！」
秋葉「よくわからないけど、狙いはあたしたちじゃなくて、むこうってこと？」
ほのか「なして？」
ギンガナム「おのぉぉぉぉれぇぇぇ！ ならば諸共に我が月光蝶の餌食となるがいい！」
つつじ「何が月光蝶よ！ 私たちのテンションは…」「最高潮よっ！！」
ベンケイ「お前の言ってることはさっぱりわからんぞぉぉぉぉぉっ！！」
【シナリオエンドデモ終了】
［宇宙をかける巨星］
【シナリオデモ開始】
つつじ「覚悟なさい、ギム・ギンガナム」
弁慶「止めろ！ 私の身体を勝手に動かすなああ！」
〔ビームキャノンの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
ギンガナム「フンッ！」「小生を裏切るとは命知らずな！ だが以前より好感が持てるぞ、女！ ベンケイ！」「そしてターンＸも喜んでいる！ ブレインコロニーと戦えることをなあ！！」
〔月光蝶の発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベンケイ「きゃあああああああっ！！ 身体が分解されるぅぅぅぅ！！」
つつじ「耐えなさい、ベンケイ。あなたがベンケイなら耐えられるはずよ」
ベンケイ「な、なぜそう言い切れる！？」
つつじ「知ってるでしょ、かの武蔵坊弁慶の逸話を」「主を守るために無数の矢を受けながらも、彼は最後まで膝をつかなかった…同じ名を持つあなたにも、それが出来るはずよ」
ベンケイ「そ、そうか…。そう言われると出来る気が…ん？」「ちょ、ちょっと待て！ それは膝を突かなかっただけで確か絶命して…」
つつじ「つべこべ言わず戦いなさい、ベンケイ！」
秋葉「…なんか、あたしたち蚊帳の外になってない？」
ウッソ「はい…おかげでピンチは免れましたけど」
ウル「なら、この間にターンＸを何とかする方法を考えないとな」
〔通信の開く音〕
つつじ「それについては既に算段がついています」
いつき「あなたは…鏡泥棒の…」
つつじ「つつじです！ 何度言えば…」「まあいいです。そこにラルク・メルク・マールはいますね？」
ラルク「私に何か用か？」
つつじ「今から獅子堂風音の考えた作戦データを送ります。協力してください」
秋葉「えっ？ 風音お姉ちゃん？」
ラルク「おい、この作戦って…お前、本当にこれでいいのか？」
つつじ「望むところです。『私にしか出来ない』作戦と言われたら、断るわけにはいきませんから」
ウル（どうやらこのタイガールール、そういう言葉に弱いみたいだな）
ラルク「…わかった。ならもう何も言わない」「みんな、時間を稼いでくれ！ この作戦で、戦いを終わらせる！」
ほのか「わかった」
ロラン「これで終わりにしますよ、ギム・ギンガナム！」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔システムダウンの音〕
ギンガナム「ええい！ どうした、ターンＸ！ もっと羽を広げてみせろ！」
ウル「やれやれ、とんでもなくしぶとかったが、やっと月光蝶が途切れたか」
いつき「今なら…！」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ギンガナム「甘いわぁぁぁぁ！！」
〔分離音〕
〔画面、フラッシュ〕
ウッソ「やっぱり分離した！」
ギンガナム「ハッハッハー！ 月光蝶が使えずとも、我がターンＸは…」
ラルク「エキゾチックマニュゥゥバァァァ！」
ギンガナム「なにぃ！？」
〔発光音〕
〔画面、フラッシュ〕
ラルク「行ってこい！ ベンケイ！ つつじ！」
つつじ「だから私は！ えっ…」「ええっ！ この作戦！ 私、つつじが果たしましょう！」
ベンケイ「な、何をするんだ！ つつじ！？」
つつじ「あなたの巨体で当たれば分離など関係ない！ 私たちの手でギム・ギンガナムを宇宙の果てに葬るのよ！」「そして人類を救った英雄に…いえ、宇宙を統べる星になるのよ、ベンケイ！」
ベンケイ「お前の言ってることはさっぱりわからんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ギンガナム「ぐぬぅぅぅぅ！！」「認めるものか、このターンＸが！ このギム・ギンガナムがぁ！」「お、のぉぉぉぉぉれぇ！ ベンケェェェェェェェイィィ！！」
〔轟音〕
メリーベル「ギ、ギンガナム！ ギンガナムゥゥ！！」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ネルヴァル「ふむ、どうやら決着がついたようだね」
ナミ「だっさい。あれだけ大口叩いといて、結局負けてんじゃん」
クサンチッペ「まあベンケイの裏切りさえなければ、勝ってたような気もするけどね」「ですが、ネルヴァル様。私たちが協力すれば結果は変わったと思うんですけど？」
ネルヴァル「私の目的は人間の観察だ、クサンチッペ。それに一度退いた者の介入をミスター・ギンガナムは喜ばない」「なにより私も、ミス・アレイダがいれば充分と判断していたしね」
アレイダ「…申し訳ありません」
ネルヴァル「気にしなくていい。欲しかったデータは大体揃えることができた」「次はもう少し積極的に動くとしよう。レオパルドの好きにさせないため、そして、我々の目的のために…」
アレイダ「…はい」
ナミ（そうよ、戦いはここから…）（世界はあたしがぶっ壊す。宇宙をかける少女・ブラックのあたしがね…）
メリーベル「何なってんだよ、ギンガナム！ あんな奴なんかに…」
ウッソ「もう止めませんか、戦いなんて」
ロラン「グエン様が地上で待っています。僕たちと一緒に帰りませんか」
メリーベル「うるさい！ お前たちの言う通りになんか、あたしは…！」「チッ！」
〔バーニアの噴射音〕
ロラン「行ってしまった…」
マーベット「大丈夫よ、人は帰るべき場所に帰るものだから」
ラルク「…そうだよな」（お前も気が済んだら帰ってくるよな、ノノ。待っててやるから、早くしろよ）
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
レオパルド「偉大で崇高で最強のコロニー、レオパルド参上！ さあ、命知らずはかかってこい！ フハハハハハハハ！！」「って！ あ、あれ？ どこにいる、ターンＸ？」
秋葉「なに大ボケかましてんのよ。もう終わっちゃったわよ」
レオパルド「な、なにぃぃぃ！？」「ふ、ふんっ！ 僕に恐れをなして逃げたか、まあ当然の…」
イモちゃん「お怪我はありませんか、秋葉お嬢様！」
レオパルド「おいっ！ 僕が話しているんだぞ、邪魔をするな！ 煮っころがし！」
イモちゃん「だーれが煮っころがしですか！ 引きこもりのポンコツ四角形のくせに！」
レオパルド「ぼ、僕がポンコツ四角形だとぉぉ！？」
秋葉「もう、二人とも喧嘩しない！」
ほのか「………」
いつき「良かったですね、いつも通りに戻れて」
ほのか「ああ、みんなのおかげだ。もちろん、いつきも…」
いつき「ほのかさん…」「…そう思ってくれるのでしたらお願いです。一緒にＩＣＰの病院に行きましょう」「医術は日々進歩しています。ほのかさんの身体もきっと治せるはずです」
ほのか「それはむ…」
いつき「無理じゃありません！ そうやってすぐ諦めないで下さい！」「私は嫌なんです…ほのかさんが…友達がいなくなるのは…」
ほのか「いつき…」「…わかった。お前にそう言われたら、断れない」
いつき「…ありがとうございます！」
秋葉「ね、ねえ…。いつきちゃんとほのかちゃん。あたしがいない間になんか仲良くなってない？」
いつき「そんなことありません。いつも通りですよ」
ほのか「ああ、何も変わってない。秋葉もいつきもイモもみんな同じ…」「私たちは、友達だから…」
【シナリオエンドデモ終了】
● 進撃イベント「生命をかける少女」
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