ガンダムマックスター／チボデー・クロケット
果てのない道
第１３回ガンダムファイトが終わり、
数ヶ月が経とうとしていた…。
ネオ・アメリカ代表のチボデー・クロケットは、
優勝者であるネオ・ジャパン代表の
ドモン・カッシュへの雪辱を果たすために、
コロニー格闘技の王者でもあるドモンに
挑戦状を叩きつけたのであった…
［Ｅｐ．１］
【シナリオデモ開始】
チボデー「シュッ…！ シュッ…！ シュッ！」
〔歩み寄る足音〕
ジョルジュ「気合充分ですね、チボデー・クロケット」
チボデー「おーう！ 来てくれたか、ジョルジュ！」
ジョルジュ「スパーリングの頼みということであれば、私から断る理由はありません」「ですが、よろしいのですか？」
チボデー「何がだ？」
ジョルジュ「此度のドモンとの対決は、生身でのものなのでしょう？ 私がスパーリングの相手に最適なのか…」「私は剣でしか、あなたの相手はできませんよ？」
チボデー「望むところだぜ！ 剣とのリーチ差を埋める突破力がなければ、ドモンの奴の懐にも飛び込めないからな！」
ジョルジュ「それでは…遠慮はいらないということですね？」
チボデー「ああ、俺がドモンの奴に勝つために…！ ジョルジュ！ お前の力を貸してくれ！」
ジョルジュ「…行きますよ！ チボデー・クロケット！！」
チボデー「こぉぉい！ ジョルジュ！！」
〔打撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔打撃音〕
〔画面、発光〕
チボデー「ふぅ…いい汗をかいたぜ」
ジョルジュ「ええ、そうですね…」
チボデー「それでどうだ？ ジョルジュ。俺の仕上がり具合は？」
ジョルジュ「忌憚のない意見を述べても？」
チボデー「もちろんだ」
ジョルジュ「それでは言わせてもらいますが…」「このままでは…あなたはドモン・カッシュに勝つことは出来ませんね」
チボデー「！？」
【シナリオデモ終了】
［Ｅｐ．２］
【シナリオデモ開始】
〔走り寄る足音〕
チボデー「ハァ…！ ハァ…！ ハァ…！ ハァ…！」（どういうことだ…？ いつもより身体が重てぇ…！）（くそっ…！ ジョルジュから言われたことを引きずってやがるのか、俺は…！）
チボデー「俺がドモンの奴に負けるって…！ どういうことだ、ジョルジュ！」
ジョルジュ「そのままの意味です。今のあなたでは、ドモン・カッシュに勝てません」
チボデー「俺はあの頃よりパワーもスピードも上がってる！ なのに戦う前からどうして決めつけられる！」
ジョルジュ「確かにあなたは前より強くなりました。なのにどうして今のままではドモン・カッシュに勝てないのか…」「その答えは簡単です。かつてのあなたにあった、動きのキレがないからです」
チボデー「俺の動きに…キレが…！？」
ジョルジュ「チボデー・クロケット…あなたの心には迷いがある」「その迷いが、あなたの動きに如実に表れているということです」
チボデー「たとえ、それが本当にそうだったとして…」「だったら俺は、どうすりゃあいいってんだよ！」
ジョルジュ「それは私の預かり知るところではありません。あなたの心は、あなたにしかわかりませんから」
チボデー「チッ、なんだよそりゃあ…！ 言うだけ言っといてそれかよ！」
ジョルジュ「もちろん、これで終わらせるつもりはありません」「あなたの心の迷いが晴れるまで…とことんあなたに付き合いますよ」
チボデー「ジョルジュ…」
チボデー（結局、あれから動きは良くならなかった…。むしろそれどころか、俺が自覚できるほどに調子は悪くなり続けている…）（くそっ…！ 俺は…！）
【シナリオデモ終了】
［Ｅｐ．３］
【シナリオデモ開始】
チボデー「ハァァァァ…！ 豪熱！ マシンガンパァァァァンチ！！」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
チボデー「ふぅ…」
〔歩み寄る足音〕
ジョルジュ「…かつてのキレを取り戻せたようですね、チボデー・クロケット」「いえ…前とは比べものにならないほど、キレが増しています」
チボデー「…どうやら俺は、考えすぎていたらしいぜ」
ジョルジュ「ほう…？」
チボデー「俺はドモンの奴に勝てるのか…？ 負けたらファンをがっかりさせるんじゃないか…何のために俺は闘おうとしているのか…」「無意識にだが、そんなことを考えちまっていたらしい。自分を見つめ直してようやく気付けたぜ…」
ジョルジュ「…あなたの悩みはわかります。かつて私も、似た様なことに悩みスランプに陥ったことがありました」
チボデー「お前が…？」
ジョルジュ「ええ…。ですが、マリアルイゼ様に言われたのです。私らしくない、と…」「あなたも私とお味だったんです。考えすぎて悩むあなたは、あなたらしくない…」
チボデー「答えがわかっていたんなら、さっさと教えてくれたってよかったじゃねえか」
ジョルジュ「あなたなら自分で答えを見つけると、信じていたからです」
チボデー「へ…言ってくれるぜ」「それじゃあそろそろ行くぜ。ドモンの奴が、リングの上で待っているからな…」
ジョルジュ「ええ。あなたとドモン・カッシュの闘い…見届けさせてもらいます」
チボデー（そうだ…チボデー・クロケット。失敗を恐れて夢を見れるか？ 夢はでっかく見なきゃいけねぇ…！）（なぜなら…！ お前こそがアメリカの夢！ お前こそが希望の星だからだ！）（まずは…チャンピオンに勝つという夢を、みんなに見せてやらなきゃな！）
【シナリオエンドデモ終了】
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