ガンダムヴァサーゴ・チェストブレイク/シャギア・フロスト
宿命のライバルだからな
かつて戦争があった…。
それは地球と宇宙の間で起きた
おぞましい戦争であった…。
あの戦争から15年。
再び息を吹き返した連邦政府は、
新連邦政府の樹立を宣言。
地球圏統一を掲げて、各地で紛争を開始した。
咒台は大きく動き始めようとしていた。
それがふたりの男たちによって
仕組まれたものであるとも知らずに…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
ガロード「大丈夫か、ティファ。疲れてないか?」
ティファ「うん…」
ガロード「悪いな、無理に連れ出しちゃって。ただ、ここんとこ戦闘が続いてたから、少しでも息抜きになればと思ってさ」
ティファ「ううん…大丈夫。それに私もガロードと一緒にいたかったから…」
ガロード「ティファ…」「そ、それじゃこれからどこ行こうか! 買い物は済んだけど、まだ結構時間も残ってるし…」
ティファ「………」
ガロード「どうした、ティファ? やっぱり疲れちまったんじゃ…」
ティファ「…帰ろう、ガロード」
ガロード「え…?」
ティファ「悪い予感が…する…」
ガロード「ティファ…また何かを…」「わかった…。なら、とりあえずフリーデンに戻って…」
〔足音〕
男(※若者)「残念だが、そうはいかねえぜ」
ガロード「…!?」
ティファ「ガロード…!」
男(※若者)「おっと動くんじゃねえ。痛い目にあいたくねえだろ?」
ガロード「あんた、フリーのバルチャーかい? 悪いけど人違いじゃ…」
男(※若者)「いいや、間違いないぜ。炎のモビルスーツ乗り、ガロード・ラン。そしてティファ・アディール…」「お前らには新連邦政府からかなりの額の懸賞金がかけられてる。しばらくは遊んで暮らせるくらいのな」
ガロード「そういうこと。なら、あんまり乱暴はしない方がいいんじゃないかな?」「俺たちしんだら、新連邦の人たち悲しむよ?」
男(※若者)「生憎、嬢ちゃんはともかく、小僧の生死は問わねえってよ!」「妙な真似をしたら、すぐに撃ち殺してやるぜ!」
ガロード「チッ…!」
〔足音〕
????(※シャギア)「それでは我々が困るな」
????(※オルバ)「悪いけど、彼を解放してはもらえないかな?」
ガロード「…! お前たちは…!}
男(※若者)「なんだ、テメエらは…!? コイツらの仲間か…!」
シャギア「仲間…? いや、違うな…」
オルバ「強いて言うならば、僕たちは宿命のライバルかな」
ガロード「フロスト兄弟…!」
男(※若者)「なんだか知らねえが、部外者は…」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
シャギア「部外者は貴様の方だ」
オルバ「今のは警告さ。殺されたくなければ大人しく退くんだね」
男(※若者)「くっ…! お、覚えてやがれ…!」
〔走り去る足音〕
ティファ「大丈夫、ガロード?」
ガロード「俺のことはいいから、早く逃げるんだ、ティファ! コイツらは…!」
オルバ「やれやれ…。ピンチを救ってあげたってのに、礼のひとつもないのかい?」
ガロード「あったりまえだろ! 誰がお前らなんかに…!」
シャギア「そう警戒するな。今、お前と事を構えるつもりはない」
オルバ「前にも言った通り、『ガンダム』に乗っていない、君を殺しても意味はないからね」
ガロード「へえ…。じゃあ、このまま帰してもらえるのかい?」
オルバ「そうしてあげてもいいんだけどね」
シャギア「せっかくこうして会えたのだ。一緒にお茶でもいかがかな?」
オルバ「もちろん、今回も君のおごりでね」
ガロード「…断る権利はなさそうだな」
シャギア「そういうことだ」
オルバ「フフフフフ…」
【シナリオデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
ガロード「………」
ティファ「………」
オルバ「飲まないのかい? ここの紅茶はなかなかいけるんだけどね」
ガロード「生憎そういうのを飲む趣味はねえんだよ」
オルバ「つれないな。こうして運命的な再会を果たしたっていうのに」
ガロード「何が運命的だよ! どうせフリーデンの後を付けてたんだろう!?」
シャギア「お前たちの動向を探っていたことに関しては否定はしない」
オルバ「でも、君たちを助けることになったのは本当に偶然さ」
ガロード「どうだか…」
ティファ「大丈夫…。彼らは本当に、私たちに危害を加えようとは考えていません」
ガロード「そう、なのか…?」
シャギア「ニュータイプの勘か…。大した力だ」「しかし、私たちの心を覗くのはその辺にしておいた方がいい」
オルバ「でないと、僕たちの気が変わってしまうかもしれないからね」
ティファ「………」
ガロード「ティファに何かしたら、タダじゃおかないぞ!」
オルバ「相変わらず威勢がいいね。でも、君は自分の発した言葉の重さをもう少し理解した方が良い」
ガロード「言葉の重さ…?」
オルバ「彼女を守るということの意味のさ」
ティファ「………」
シャギア「ニュータイプ…その力があるが故に運命を変えられた者たちはあまりに多い」「お前も見てきたはずだ。カリス・ノーティラス…ルチル・リリアント…」「ジャミル・ニートなどはその最たる例と言えるだろう」
ガロード「それはニュータイプの力を利用しようとした奴らのせいだろうが!」
シャギア「その通りだ。だが、この世界にはそうした、力に惑わされた愚か者があまりにも多い」「この世界が変わらない限り、彼女の力を求める者はこれからも次々と出てくるだろう」
オルバ「わかるかい? 彼女を守るということは、この世界そのものを敵に回すということなんだ」「君にその覚悟はあるのかい?」
ガロード「そんなのお前たちに言われるまでもない!」「俺はティファを守ると決めてる! 力があるからとか、そんなの関係ない! 俺にとっては…その…なんだ…」
シャギア「フ…お前にとって何かな?」
ガロード「と、ともかく…! 俺はティファを守り通す! 何を敵に回そうとな!」
ティファ「ガロード…」
オルバ「やれやれ…。あれから少しは変わったかと思えば、いまだにそんな青臭い言葉が出てくるとはね」
シャギア「以前、話した時とお前は何も変わっていないな、ガロード・ラン」
ガロード「うるせー!」
シャギア「さて、お茶も冷めてしまったことだし、そろそろ引きあげるとしよう」
オルバ「そうだね。彼の考えも聞けたことだしね」
ガロード「…いったい何を企んでやがる?」
シャギア「いずれわかるさ。お前が我々のステージへと上がってきた時にな」
ガロード「ステージ…?」
シャギア「ガロード・ラン。お前が考える程、世界は単純ではない」「いずれニュータイプを求める者たちによって、世界は大きく動くことになるだろう」
オルバ「その時に、君の言葉が口だけではないか証明してもらうよ」
〔歩き去る足音〕
ガロード「なんなんだよ、アイツら…」
【シナリオデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ガロード「大丈夫か、ティファ。怖くなかったか?」
ティファ「ええ…。ガロードが…一緒にいたから」
ガロード「そうか…」「それにしてもなんだったんだろうな、アイツら…。世界が動くとかなんとか言ってたけど…」
ティファ「それは私にもわかりません…」「でも…」
ガロード「でも…?」
ティファ「彼らがニュータイプと口にした時、彼らの中から激しい憎しみを感じました」「世界を滅ぼしても…足りない程の…」
ガロード「世界を滅ぼしても足りない程の…憎しみ…」
オルバ「変わらないね、彼は…」
シャギア「そうだな…。だが、あのような男だからこそ、我々と互角に渡り合ってこれたのかもしれん」
オルバ「最後のステージに立つのは、やはり彼かな?」
シャギア「ああ、きっとな…。ニュータイプを守る者とそれを消し去ろうとする者か…」「いずれにせよ、世界を手にするのは我々だ」
オルバ「フフ、決着の時が楽しみだね、兄さん」
オルバ「何せ僕たちは彼らの、宿命のライバルだからね」
シャギア「ああ…。宿命のライバルだからな」
【シナリオデモ終了】
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