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グレートゼオライマー/秋津マサト&氷室美久
前夜

『鉄甲龍』。
ハウドラゴンの異名を持つ、
世界を掌握せんとする巨大な結社は、
八卦衆という巨大ロボットを操る
精鋭部隊を造り上げた。

だが、ロボットの内の一体が
造物主である木原マサキによって盗み出され、
ひそかに日本に隠されていた。

その名は『天のゼオライマー』。

ゼオライマーにはある恐るべき
プロジェクトがプログラムされていた。
それは木原マサキが冥府の王となるための
『冥王プロジェクト』であった。

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

〔歩み寄る足音〕
美久「マサト君…ゼオライマーの調整は終わったみたいよ」
マサト「ありがとう、美久」
美久「………」
マサト「…どうしたんだい? 何か、僕に話が?」
美久「あ…その…。なんだか、ここまであっという間だったなって…」「マサト君がゼオライマーに乗るようになってから…」
マサト「そうだね…あっという間に、僕の世界の全てが変わってしまった」「僕が置かれた環境も、僕自身も…」
美久「マサト君…」
マサト(そう、美久と初めて会った日から、僕の運命は動き出し、変わり始めたんだ…)

美久「どうして抵抗しないの? 男の子でしょ?」「秋津…マサト君」
マサト「どうして、僕の名前を…」
美久「ゼオライマーが、覚醒するのよ」
マサト「ゼオ…ライマー…」「ゼオライマー…!」
〔画面、発光〕

マサト「初めて美久と会った時は冷たい女の子だなって思っていたっけな…」
美久「あ、あの時はマサト君に戦って貰わないと鉄甲龍に対抗する術がなかったから…」
マサト「それで僕をいきなり襲って監禁して、闘争本能を刺激させようとしたって?」
美久「…ごめんなさい。いくら謝ったところで、許されることではないけれど…」
マサト「………」「ただの八つ当たりだよ。美久が謝る必要なんてないさ」
美久「マサト君…」
マサト「自業自得なんだ、全ては…」「あの戦いから回り始めた呪われた運命から、僕は逃れられないというだけなんだ…」

マサト「勝てる…」
〔エネルギー波の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕

マサキ「ふふ…勝ったぞ…勝った…」
マサト「! なぜだ!?」「なぜ僕は、これに乗っているんだ…!」
美久「マサト君! ケガは!?」
マサト「教えてくれ…! ゼオライマーとは…!」「ゼオライマーとはなんだあああっ!?」
〔画面、発光〕

マサト「戦いの最中に僕の意識は飛び、気付けば僕はゼオライマーで八卦ロボを倒していた…」「あの時から、僕の中に別の人格が現れ始めたんだ」「世界の破壊を求める、残忍な心を持った木原マサキの人格が…」
美久「マサト君…」
【シナリオデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

マサト「ゼオライマー…こいつの力を使えば、この地球を冥府へと変えることさえも可能だ」
美久「次元連結システムは、他の八卦ロボと比較しても唯一無二の力…」「この力がもし、鉄甲龍に渡っていたらと考えると…」
マサト「恐ろしいのは、鉄甲龍じゃない」「日本政府と鉄甲龍、どちらが勝利する場合も計算に入れたその計画だよ」(木原マサキは自分のクローンを2体、生み出していた)(ひとりは鉄甲龍の長の幽羅帝。そしてもうひとりが、この僕…)

美久「マサト君はどこなんですか!」
マサキ「人形に説明しても分からぬだろうが、俺がマサトでマサキだ」「いや、マサトなどもうどこにもいない」
美久「え…!?」
マサキ「俺は自ら冥府の王となるためにこのゼオライマーを造った」「だが、志半ばにして生命を奪われるだろうことは予想していたことだ」
美久「………」
マサキ「だから俺は自分のクローン受精卵を作り、ゼオライマーに登録した」「クローンが成長しゼオライマーのコックピットに座った時、木原マサキとしての全人格が蘇るようプログラムしていた」「俺は…木原マサキだ」
〔画面、発光〕

美久「あの人は鉄甲龍が世界を破壊する様を、ただ見ているだけだった…」
マサト「鉄甲龍を止める理由が、木原マサキにはないんだ」「鉄甲龍が世界を破壊しなければ、ゼオライマーで世界を破壊し、地球を冥府へと変えるだけだから」
美久「それが、あの人の計画…」
マサト「冥府となった世界で自分のクローンが冥王として君臨する」「鉄甲龍を止めようが止めまいが、木原マサキにとってはどうでもよかったんだ。どちらでも冥王になるのは自分なんだから…」
【シナリオデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

マサト「日本政府が勝てば、ゼオライマーの搭乗者としてDNAを登録された僕が…」「鉄甲龍が勝てば、その長である幽羅帝が冥王になる」「どう転んでも、木原マサキのクローンが冥王となる計画なんだ…」
美久「でも、あの人にも予想できなかったものがあるわ…」
マサト「え…?」
美久「あなたの優しさよ、マサト君。木原マサキの計画も、あなたの心までは見抜けなかった」「だからあなたは木原マサキから、秋津マサトへと戻ることが出来たのよ…」
マサト「やっぱり君は優しいな、美久…。僕はどちらも選ぶことが出来なかっただけさ」「15年間、平凡に生きてきた秋津マサトの人格を消すことも出来ず、、残忍な木原マサキの記憶も消えてはくれない…」「どっちつかずの中途半端な存在…それが僕なんだ」
美久「マサト君…」
マサト「…だけど、そんな僕にもやれることはある」「鉄甲龍の長、幽羅帝…木原マサキの遺産を残らず葬り去る。ゼオライマーと共に…」
美久「私も…」
マサト「え…?」
美久「私も同じ…木原マサキの遺産…。だから、共に行きます」「マサト君の側で…どこまでも」
マサト「美久…」(運命の呪いからは逃れられない…。だけど結末だけは自分で…自分たちで選んだんだ)(他の誰でもない…自分たちの意志で。それだけは誰にも…木原マサキにも、否定させない)(絶対に…!)
【シナリオデモ終了】


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