メルスギア・ウルトゥール/ジギー・スター
星の支え
火星調査団『ソリス』。
火星で起きた謎の事件を調査、解決するべく、
地球連邦によって設立された組織である。
機動部隊の教官兼、隊長である
ジギー・スターの専用機が、
開発され始めてしばらく。
暇を見つけた彼は、進捗の具合を確かめるべく
格納庫へと向かっていた。
その腕に未だ不安を抱えながら…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
ジギー「よう、博士。俺のメルスギアの具合はどんな感じだ?」
グーニラ「見ての通り、完成したも同然だよ!」
ジギー「見ての通り…? 俺には頭しかないように見えるが…」
グーニラ「何を言っているのさ、ジギー。女の子は顔が生命なんだよ?」「つまり、顔ができたら生命が吹き込まれるんだから、それはもう完成と言ってもいいだろう!」
ジギー「そ、そうか…」
グーニラ「それで、そっちの具合はどうなの?」
ジギー「具合?」
グーニラ「腕だよ、腕。まだ動かしにくいのかい?」
ジギー「普通に生活する分には問題ないんだがな」
グーニラ「普通の生活以外では?」
ジギー「前みたいに戦うのは、正直しんどくはある」
グーニラ「困ったねぇ、それは」
ジギー「まぁ、なんとかするさ」
グーニラ「いや、もっと困るべきでしょ!」
ジギー「は?」
グーニラ「ジギーの腕がちゃんと動かなかったら、私の娘の力を十全に活かすことができないじゃないか!」
ジギー「いや、まあ、そうかもしれねぇけど…」
グーニラ「これは由々しき事態だよ! なにか対策を考えないと…」
ジギー「それは俺がなんとかするから、博士はメルスギアの方に集中してくれよ」
グーニラ「操縦システムの方を造り変えるか? それとも、補助AIを積む?」「いや、それだとどちもジギーの力が引き出せなくなる…」
ジギー「おーい、聞いてるか?」
グーニラ「両立させつつ、私の娘に相応しい洗練されたデザインに…」
ジギー「聞いてねぇな、こりゃ…」
グーニラ「ブツブツブツブツ…」
ジギー「…大丈夫なんだろうな、これ?」
【シナリオデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
〔ハッチの開閉音〕
ジギー「来たぞ、博士。用事ってなんだ?」
グーニラ「遂に完成したんだよ…!」
ジギー「ちょっと待て、博士」「そんな変なテンション、なんだか嫌な予感がするんだが…」
グーニラ「ジギーの負傷した腕をサポートするアイテム。この、『剛腕君』だね!」
ジギー「やっぱりか…」
グーニラ「いいだろう、このメカニカルな感じが。まさに、新時代の腕に相応しいデザインだよ!」
ジギー「確かに、機械の腕って感じではあるな。で、こいつをどうやって使うんだ?」
グーニラ「ここを押すと剛腕君が開くから、この中に腕を入れてよ」
ジギー「こうか?」
グーニラ「そうそう。それでもう一度ここを押すと…」
〔機構の稼働音〕
〔画面、フラッシュ〕
グーニラ「装着完了っと!」
ジギー「見た目ほど重くはねぇな」
グーニラ「あんまり重いと、左右でバランスが悪くなっちゃうからね」「でも、剛腕君の凄いところはそこじゃあない!」「腕の稼働をサポートしてくれると同時に、物凄いパワーを手に入れることができるのだ!」
ジギー「パワーはいらねぇんだけどなぁ」
グーニラ「ジギー、大は小を兼ねるって言うだろ?」
ジギー「これは、兼ねてるのか?」
グーニラ「とにかく動かしてみてよ」
ジギー「確かに、動かしやすくなってるな。いや、自分の腕より動かしやすい感がある…」
グーニラ「だろだろ?」「さらに、この鉄パイプを持ってみてよ」
ジギー「うん?」
グーニラ「そうそう、両端ね。それで、ちょっと曲げて見ると」
ジギー「おお、ストローみたいに簡単に曲がっちまった…」
グーニラ「見てよこれ。握った手のあとまで、くっきり残ってる」
ジギー「で、こんなにパワーがあって、どうやって操縦桿を握るんだ?」
グーニラ「えっ?」
ジギー「これだと握りつぶしちまうんじゃねぇのか?」
グーニラ「そ、それは…そうだ! 操縦桿を固くすれば…!」
ジギー「はぁ…」「確か、このボタンを押して…」
〔機構の稼働音〕
〔画面、フラッシュ〕
ジギー「お、開いた開いた。やっぱり自分の腕が一番だな」「そして、こいつはポイっと」
グーニラ「わぁぁぁぁぁぁ! 剛腕君ぅぅぅぅん!」
【シナリオデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ジギー「軽いだけあって、派手に飛んだな」
グーニラ「うう、さらば剛腕君…」
ジギー「腕にあんなもん付けてたら、感覚が鈍っていけねぇよ」
グーニラ「だったら、どうするのさ?」
ジギー「そうだな…。たとえばなんだが、武器に仕掛けができないか?」
グーニラ「仕掛けって?」
ジギー「腕の動きが悪いとどうしても刀を抜くのが遅くなっちまう」「だから、鞘から刀を噴射するようなのとかさ」
グーニラ「それなら、できると思うよ」
ジギー「おお、マジか!」「だったら、噴射と共に機体を超加速させて、一気に敵の間合いに入ったりとかはどうだ?」
グーニラ「それも可能だけど、姿勢の制御がかなりピーキーになる気がするな」
ジギー「そこは俺の方でなんとかするさ。とにかく、抜刀と振りが遅かったら、どうしようもねぇからな」
グーニラ「じゃあさ、こういうのはどう?」「刀身を相手に向かって、ズバーンと飛ばすの!」
ジギー「刀身飛ばしちまったら、どうやって戦うんだよ…」
グーニラ「それじゃあ、8本くらい持てばいいじゃない。いや、いっそ腕も8本にしちゃおう!」
ジギー「待て待て!」
グーニラ「でも、腕が8本もあったら上半身の重量がとんでもないことになるな…。ということは足が4本いるか」
ジギー「化け物みたいになってんぞ!」
グーニラ「だったら、最初から四本歩行にしちゃって、剣は無線制御でドローンみたいに飛ばして…」
ジギー「どんなコンセプトの機体なんだよ…」
グーニラ「機体自体も飛ばしちゃえばいいじゃん! そうしたら、足が必要なくなるから…」
ジギー「また、自分の世界に入っちまったか…」
グーニラ「ブツブツブツブツ…」
ジギー「はぁ~、ちゃんと完成するのかね、俺の機体…」
【シナリオデモ終了】
● ユニットシナリオ「オリジナル」 へ戻る
◆ 「ユニットシナリオ」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。