ウイングガンダムゼロ(EW版)/ヒイロ・ユイ
消え去らない炎
かつて地球と宇宙を分けた大戦があった。
その戦いの中で人々は戦争の愚かさを知り、
一度は人類同士で戦い合うことを放棄した。
しかし、それから一年。
大きな戦いは無くなりはしたが、
人類同士の諍いが消え去ったわけではなかった。
異形の存在が跋扈する世界で、
欲を求める者たちは、己の存在を示すべく
力を誇示していた…。
ヒイロ・ユイ。
戦争の愚かさを知らしめた男のひとり。
彼はこの戦争で今、何を思うのか…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
ヒイロ「………」
〔犬の鳴き声〕
ヒイロ「ん…?」
????(※少女)「ちょっと、ビート! 勝手に行っちゃ駄目だよ~!」
〔走り寄る足音〕
少女「あ、あの…ごめんなさい! ビートがいきなり走っちゃって…! えっと、ビートは私の家の犬でね。それで…」
ヒイロ「気にするな。その犬に何もされていない」
少女「…ふふ、お兄ちゃん、いい人だね」
ヒイロ「俺が?」
少女「うん!」「あっ、そうだ…! びっくりさせちゃったから、代わりにこれをあげる!」
ヒイロ「花…!」
少女「ねえ、お兄ちゃん、遠くから来た人? だって、今まで見たことないもん」
ヒイロ「…迷子なのさ。生まれた時からな」
少女「そうなんだ…。お兄ちゃんのおうち、早く分かるといいね」
ヒイロ「ああ」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「…!」
少女「火!? まちが、なんでっ…!?」
ヒイロ「ケルビム兵…! 堕天翅族がやってきたか…!」
少女「お、お兄ちゃん…」
ヒイロ(ディーバのアクエリオンが現れる様子はない。あそこからここまで距離があり過ぎるか)「このすぐ先にシェルターがある。まっすく走って行くんだ」
少女「お兄ちゃんは…!?」
ヒイロ「俺にはやることがある。さあ、行くんだ」
少女「う、うん…! 行こう、ビート!」
〔走り去る足音〕
ヒイロ「………」(この街には俺とゼロがいる。堕天翅族、それがお前たちの誤算だ)
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
男(※若者)「くっ、堕天翅族が来るなんて…! 俺たちの街は終わりなのか!?」
男(※若者)「お、おい…! あれを見ろよ…!?」
男(※若者)「! ガンダム…!? しかもあれは、ウイングゼロだ!」
男(※若者)「地球と宇宙の戦いを終わらせたガンダム…。それが俺たちの街を…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「敵戦力の2割を排除完了」「このまま敵の排除を続行する。やるぞ、ゼロ」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
ヒイロ「戦闘継続に問題ない。次のターゲットは…」
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「! ゼロ…!?」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
????(※頭翅)「私の一撃をかわすとはな…」
ヒイロ「奴は…」
頭翅「翅なし共が造った模造品とはいえ、翼を汚されていないと考えるべきか」
ヒイロ「他と違い意志がある…。堕天翅族のひとりか」
頭翅「だが、しょせんは醜悪な模造品。お前たち翅なしが、翼を持つことは許されん」「この地に生きる羽なし共よ。我らにその魂を等しく捧げるのだ」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「…!」
頭翅「来るがいい。醜き偽りの翼を持つ機械人形よ。お前もその街と同じように、塵へと還るのだ」
ヒイロ「この街も俺たちも、お前の描く未来となることはない」「ターゲット、堕天翅族。奴を排除する」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
頭翅「なるほど…。先ほどの一撃をかわしたのは、やはり偶然などではなかったようだな」
ヒイロ「言いたいことはそれだけか? 終わりにする…!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
頭翅「…翅なし如きにアレを使わねばならないとは…」「行け、ケルビム兵」
〔ビームを弾く音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「…!」
頭翅「お前の攻撃が通ることはもはやない」
ヒイロ「バリア・フィールドか…」
頭翅「本来は太陽の翼を取り戻す為の策だ。翅なしよ、誇りに思うがいい」
ヒイロ「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ヒイロ「そこだ」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔ビームを弾く音〕
〔画面、フラッシュ〕
頭翅「無駄だ」
〔ビームを弾く音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「………」
頭翅「翅なしよ、現実を受け入れるがいい」「その醜き偽りの翼では、我らには勝てん。永遠に同じことを繰り返すだけだ」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒイロ「ッ…!」
頭翅「それが翅なしの運命。何を為そうと、どれ程生きようとも、それが変わることは決してない」
ヒイロ「…いや、変わる」
頭翅「ほう…」
ヒイロ「そのフィールドは、ゼロが突破する」
〔エネルギーの充填音〕
頭翅「翅なしの戯れにこれ以上、付き合うつもりはない。その一撃ごと、お前の生命を摘み取る」
ヒイロ「ツインバスターライフル最大出力、攻撃開始」
〔ビーム砲の発射音〕
〔画面、発光〕
頭翅(※画面オフ)「その程度の攻撃では…」
ヒイロ(※画面オフ)「同じことを繰り返す…。そんな未来は…」
〔ビーム砲の発射音〕
頭翅(※画面オフ)「! これは…!」
〔ビーム砲の発射音〕
〔発光、収束〕
頭翅「防御障壁を突破されただと…。あの偽りの翼がここまでの力を…」
ヒイロ「終わりだ、堕天翅族」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
頭翅「…偽りの翼を持つ機械人形。その姿、覚えておこう」
ヒイロ「逃がしたか…。だが、敵の排除には成功した」「これでこの街は守られた」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
少女「ママー!」
〔走り寄る足音〕
女(※若者)「良かった…! 無事で良かった…本当に…」
少女「ん…ママ、苦しいよぉ…」「? あれ?」
女(※若者)「どうしたの?」
少女「今ね、お空に天使がいたの。白いお羽がとっても綺麗でね」
女(※若者)「天使? そんなのはどこにも…」
少女「いたよ、ほんとだもん」(あのお兄ちゃんも、天使さんを見たかな…?)「あ…お兄ちゃんのやることって、もしかして…」「ふふ、ありがとう。天使の使いのお兄ちゃん」
女(※若者)「?」
〔バーニアの噴射音〕
ヒイロ「………」(世界は、ゼクスやトレーズの戦いを見て確かに変わったが、まだ戦いは無くなっていない)(そうである以上、俺たちとガンダムが消えるわけにはいかない)「…消えることは、許されないんだ…」
〔飛行音〕
【シナリオエンドデモ終了】
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