アレクサンダ(アキト機)/日向アキト
残された者たちへの呪い
地球連邦政府が樹立される少し前の頃…。
兼ねてからユーロ・ブリタニアと
戦争状態にあったAEUは、領土奪還の為に
ユーロ・ブリタニア領への進軍を開始した。
だが、ユーロ・ブリタニアに
この作戦計画は察知されており、
AEUは逆にユーロ・ブリタニアによって
包囲されてしまう…。
正規軍への被害拡大を恐れたAEUは
この状況を打破する為に外国人の傭兵によって
構成された『wZERO部隊』の投入を
決定した…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
男(※若者)「やっぱりお前も志願していたんだな、アキト」「守る家族がいるわけでもないのに、こんな作戦に志願するとはお前も余程の物好きだよ」
アキト「俺は他に生きる手段を知らない…」
男(※若者)「生きる手段とは皮肉だな。生き残れるかも分からんような作戦の前だってのによ」
〔歩み寄る足音〕
レイラ「本当にあなた方には感謝の言葉もありません」
男(※若者)「…! レイラ・マラカル司令! 何故、このような所に…!」
レイラ「せめて見送らせて頂きたかったのです。私たちの為に生命をかけて戦いに赴く、あなた方の姿を…」
男(※若者)「司令…」
レイラ「敵の包囲は強固です。これを崩すとなれば、厳しい戦いになることは明白です」「このようなことは本来、私たちAEU自身の手で行なわなければならないことなのに…」
アキト「それが我々の任務ですから…」
レイラ「日向中尉…」
男(※若者)「こいつはこんな言い方しかできなくて、申し訳ありません」「ですが、こいつの言う通りです。司令が気にすることではありませんよ。俺たちは金の為にやってるんですから」
男(※若者)「そうそう、俺たちが死んだとしても相応の金が家族に振り込まれる。それで充分なんです」
レイラ「それは…」
アキト「司令には分からないかもしれませんが、これが俺たちにとっての現実です」
レイラ「現実…」
アキト「そろそろ出撃の時間ですから、これで…」
〔歩き去る足音〕
男(※若者)「まったくあいつは…」「では、司令。我々もこれで」
〔歩き去る足音〕
レイラ(誰かの血を吸うことで生きながらえる…。それが正しいことであるはずがない)(彼らの為にも、今、私ができることを…)
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アキト「こちらwZERO部隊、ブリタニアとの交戦を開始」
男(※若者)「チッ、なんて数だよ…! まったくふざけやがって…!」
クラウス「情報通り、彼我戦力差は圧倒的…。森林を盾にして戦力を分散させたとしても、彼らの生還は絶望的でしょうな」「良かったんですか、司令。こんな作戦にせっかくの新型まで導入しちまって…」
レイラ「彼らの生還率が少しでも上がるのなら、多少の損失など惜しくはありません」「人の生命に替えられるものなど、何ひとつないのですから」
クラウス「そりゃそうかもしれませんが、作戦は失敗、新型まで全て失うなんてことになれば目も当てられませんよ」
レイラ「そうならない為に、私は基地司令として最善策をとったつもりです」「あとは彼らが何とかその時まで生き延びてくれれば…」
クラウス「その時とやらが、本当にくればですがね」
レイラ「今は信じるしかありません。彼らを…」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.4]
【シナリオデモ開始】
男(※若者)「敵の集中砲火を受けている! 誰か…援護を…っ!」「う、うわああぁぁぁーっ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
アキト「またひとり死んだ…」
男(※若者)「チッ、AEUの撤退開始時間まで、俺たちだけで持ち堪えるのは無理そうだな…!」
アキト「その前に全員、死ぬか…」
男(※若者)「ああ! 最悪な状況だよ、まったく…!」
アキト「最悪か…。ああ、その通りだな…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
男(※若者)「ぐっ…! しまった…! 奴ら、こんな所にも…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
男(※若者)「うぅっ…うぅ…死にたく…な…」「…………」
アキト「またひとり…。みんな、次々と死んでいく…」「名前も知らない誰かを生かす為に、名前も知らずに死んでいく…。そんなものが世界の現実だというのなら…」
〔画面、赤にフラッシュ〕
アキト「みんな死ねばいい!」
レイラ「何…アキト機のバイタルが…?」
〔画面、赤にフラッシュ〕
アキト「フフ…フフフフフ…死ね…」「死ね…死ね…死ねッ! 死ねぇぇぇッ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アキト「死ね! 死ね! 死ね! 死ねええェェェッ…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
クラウス「何が起きてるんだ!? いくら何でもこの戦果は異常だ…。ここまでのスペックはあの機体には…」
レイラ「これは…アキト機を中心にして、脳波が逆流している…!」
クラウス「ど、どういうことです…?」
レイラ「アレクサンダには搭乗者の脳を並列化させて連携を高めるシステムが搭載されています」「それが逆流して日向中尉の意識が、他の搭乗者に流れ込んでいるんです!」
クラウス「じゃあ、これは日向中尉がやっていることだっていうんですか…?」
アキト「死ね…死ね…死ね…!」
男(※若者)「死ね…死ね…死ね…!」
クラウス「脳波の逆流…。日向中尉の意識が…他のパイロットにまで…」
ブリタニア騎士(A)「何なんだ、奴らは…! 死をまるで恐れていない!」「俺たちはいったい何を相手に…! う、うわあああぁぁーっ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
アキト「そうだ…。死ねばいい! みんな…みんな死ねば…!」
レイラ「いいえ、死んではいけません! アキトッ!」
アキト「…!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
アキト「何だ、今の攻撃は俺たちじゃない…」
レイラ「もう…死ぬ必要はないんです…。アキト…」
アキト「あれは…AEUの正規部隊!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
アキト「この援軍は…何故、AEUの正規部隊が…」
レイラ「ええ、直接本部と交渉をしました」「もし、この作戦が失敗するようなことがあれば、その非がどこにあるのか、民意を問うことになるだろうと」
クラウス「まったく…上層部を脅すような真似をして、無茶をしたもんです」「これで出世とは一生無縁になりますよ?」
レイラ「言ったはずです。人の生命に替えられるものなどないと…」
アキト「そうか…。あなたが…」
レイラ「これが私のできる精一杯です…。まだ厳しい戦いであることは変わりませんが、それでも司令として命令させて頂きます」「各員、必ず生きて帰ってきてください。以上です」
アキト「…了解しました」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アキト「時間は稼いだ。これより撤退を開始します」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
レイラ「こんな所にいらしたんですね、日向中尉」
アキト「司令…」
レイラ「ここでいったい何を…?」
アキト「墓を作っていました」「約束だったんです。生き残った者が死んでいった者たちの墓を作ると…」
レイラ「結局、あなた方に多くの犠牲を強いることになってしまいました…。司令官として情けない限りです…」
アキト「生き残れた者がいるだけ、この作戦は奇跡みたいなものです」「それに死んでいった者たちも皆、満足していきましたよ…」
レイラ「あなたはこれからも、ここに残るのですか?」
アキト「そのつもりです。俺には待っている者たちがいますから」
レイラ「待っている者?」
アキト「俺には聞こえるんです。死んでいった者たちの声が…」「彼らのもとに行くまで俺は戦い続けます。それが俺の戦う理由なのだから」
レイラ「日向中尉…」
【シナリオエンドデモ終了】
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