アクエリオンゲパルト/カイエン・スズシロ
禁断の力と薔薇の蜜
アクエリオン同士の実戦訓練の最中、
爆発した恋愛感情はアクエリオンの楔を外し、
禁断の力を呼び覚ましてしまった。
底知れぬアクエリオンの力は、
皆に期待と一抹の不安を覚えさせる。
それだけでなく、思いもよらぬ余波を招き、
カイエンとモロイの二人は、ある問題に
立ち向かうことになったのだった…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
サザンカ「…はぁ」
アンディ「なあカイエン、モロイ。向こうにいるサザンカなんだが…」
カイエン「サザンカがどうしかしたのか?」
モロイ「てっきりお前の好みは、MIXあたりだと思ってたが…」
アンディ「ちげぇっての! そうじゃなくてサザンカのやつ、何か元気がなくねぇか?」
カイエン「何かと言われても俺にはわからんが」
モロイ「体調でも崩してるんじゃないか?」
カイエン「体調管理も俺たちの義務だというのに、それを怠るとはたるんでいるな」
アンディ「いやいやいや。、どう見たっておまえらと組んだ模擬戦闘の負けを引きずってるからだろ?」
カイエン「あれはあくまで訓練、負けても反省し次に活かすだけだ。気にするのはここが柔弱だという証拠に過ぎん」
アンディ「お前はホントに女心がわからねえヤツだな! 俺たち男が気にしない部分も女は気にすることがあるに決まってんだろ!」「…っと思わず叫んじまったが、そういうことだ」
カイエン「たとえ訓練だとしても一度の敗北を引きずることがあるかもしれんということか?」
モロイ「そういわれると、完全に否定できないのも事実だな」
アンディ「わかったならお前ら二人で、サザンカの女心をくみ取って元気にしてやれよ」
カイエン「女だろうがサザンカも戦場に出る身だ。自分ひとりで立ち直ってもらわなければ困る」
アンディ「だったら、アクエリオンのパワーアップに繋がるって言ったら元気にしてやりたくなるか?」
モロイ「どういうことだ? 全然話が繋がらないんだが」
アンディ「アクエリオンの男女間合体が禁止されてたのは恋愛感情による暴走を抑えるためだろ? だけどアマタたちは恋愛感情を爆発させた」「その結果どうだ? 島を丸ごと吹っ飛ばすパワー。負け確定だった状況をひっくり返したんだ」
カイエン「それはわかっているが話が見えん。結局、何が言いたい?」
アンディ「つまりだ。あのパワーを手に入れるためには男女の恋愛を知るのが一番大事だってことだ」「恋愛ってのは多分女心を知るところから始まる。だからサザンカを元気にすることはアクエリオンのパワーアップに繋がるんだよ」
モロイ「珍しく一理あるかもしれないが…」
アンディ「だろ! だったらやってみる価値はあるんじゃねえか?」
モロイ「カイエン、こうなったらやってみるか?」
カイエン「…仕方ない」
【シナリオデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
モロイ「さて、サザンカを元気にするために、まずは俺たちが知ってる情報を整理しようぜ」
カイエン「俺が知っているのは、写真を撮って他の者に売っている程度だな。だが、そんな情報では何の手がかりにもなるまい」
モロイ「カイエンなら恋の寸止め特訓でも一緒だったし、何か気になることはなかったか?」
カイエン「やけにおとなしかったのは覚えている。それに何もしていないのに痺れていたのは気になった」
モロイ「もしかしたらカイエンとシュレードに緊張でもしてたのかもな」「確か二人ともサザンカから様付けで呼ばれてただろ?」
カイエン「何を基準に呼ばれているかは知らんがそのようだ」
モロイ「俺は憧れてるからだと思うけどな。案外カイエンが声をかければ、サザンカもすんなり元気になるんじゃないか?」
カイエン「声をかけるなどいつもしていることだ。それでどうにもなっていないのが現状だ」
モロイ「一人で効果がないなら二人で一緒にどうだ? カイエンとシュレードの二人で協力すれば…」
カイエン「死んでも断る」
モロイ「即答かよ。だったら励ましの代わりになるような…そうだ。写真なんてどうだ?」
カイエン「写真、だと?」
モロイ「趣味かどうかはわからないが、撮って売ってるぐらいだから興味はありそうだ」「だったら二人のツーショット写真でもあげたら元気になるんじゃないか?」
カイエン「意味がわからん。シュレードと写真を撮るなど御免だ」
モロイ「それだよ、それ。お前ら二人のツーショットなんてレアだろ。絶対喜ぶって」
カイエン「しかしだな…」
モロイ「これもアクエリオンのパワーアップのためだろ?」
カイエン「くっ…」
【シナリオデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
カイエン(前回と同じチームで、定期訓練が始まったのはいいが…)
モロイ「しっかりしろ、サザンカ! フォーメーションが崩れてるぞ!」
サザンカ「わかってる! でも今日はホントに調子が悪いの!」
モロイ(操縦も上手くいってない…これは重症だな。あの負けで自信すらなくなったってことか)「大丈夫だサザンカ! おまえならできるはずだ、頑張れ!」
サザンカ「きゅ、急に応援されても、無理なものは無理なのよーっ!」
モロイ「やっぱり言葉じゃ駄目か。カイエン、こうなったら…」
カイエン「あの写真を渡すしかないようだな」
サザンカ「あの写真…? 何のこと?」
カイエン「おまえに渡そうとしていたものだ、受け取れ」
サザンカ「カイエン様が私に? …って、この写真はまさか! カイエン様とシュレード様のツーショット!?」
カイエン「本当に癪だが借りを作って撮ってきた。これで元気を出せとは言わんが、いつもどおりの力は出せ!」
サザンカ「私でも撮れなかった写真をカイエン様から提供していただけるなんて…何だかよくわかんないけどキターーーッ!」
〔出力上昇の音〕
モロイ「この感じ、この輝き! 情熱が波になって身体を包んでるみたいだ! カイエン、今ならいけるぞ!」
カイエン「ああ、これならば! 贈賄合体! GO! アクエリオーンッ!!」
〔合体音〕
カイエン「アクエリオンゲパルト!!」
モロイ「やったな、カイエン、サザンカ。過去最高の出力を計測したぞ」
サザンカ「えー、あー、うん。それはよかったんだけど…」
モロイ「やっぱり考えてたとおり、あのツーショット写真には効果があったようだな」
サザンカ「どういうこと? というか二人とも妙に優しいし…何ごと?」
カイエン「サザンカが模擬戦闘で負けたから落ち込んでるって聞いてだな。気を利かせたわけだ」
サザンカ「あ、あぁ! そういうことね! でもぶっちゃけた話、前に負けたのまーったく関係ないから安心してよ!」
モロイ「…は?」
カイエン「…何だと?」
サザンカ「いやぁ、実戦訓練の最後で海にアクエリオン浸かっちゃったでしょ?」「その時に身体冷やしちゃったみたいでちょっと体調が悪かっただけなのよ!」
モロイ「おい待て、ちょっと待て。本当に前の負けは関係なかったってことか?」
サザンカ「うん、そうだよー。たった一回の負けくらいで、ヘコんでる暇なんてないからね!」
モロイ「………」
カイエン「………」
サザンカ「でもこの写真のおかげで元気バリバリ! これでゴハン何杯でもいけちゃいそう! カイエン様もありがとうございました!」
〔ハッチの開閉音〕
モロイ「…結局体調が悪かっただけなのかよ」
カイエン「結果的にはアクエリオン強化に繋がったが…シュレードには要らん借りを作ってしまったな」
【シナリオデモ終了】
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