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ハインヘルム(ベルタ機)/ベルタ・ベルンシュタイン
冥王、思案する

火星調査団『ソリス』。
火星で起きた謎の事件を調査、解決するべく、
地球連邦によって設立された組織である。

その組織に所属する
ベルタ・ベルンシュタインは、
とある目的から2日間の夏季休暇を利用し、
訓練施設の裏に位置する山にこもるのだった。

それから、3日後…。

休暇期間を過ぎても施設に戻ってこないベルタ。
そんな彼女を捜すべくオリーヴたちは、
山へと入っていく…

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

カタリーナ「まさかベルタのせいで、朝から登山する羽目になるとは」
オリーヴ「大丈夫ですかね、ベルタさん…」
カタリーナ「夏季休暇が終わっても戻って来ないだけですし、大丈夫に決まってますよ」
オリーヴ「それって全然、大丈夫じゃないと思うんですけど…」
カタリーナ「クマにでも襲われない限り大丈夫ですよ」
オリーヴ「クマに襲われたらダメってことですよね!?」
アヤメ「だから私は言ったんですよ。山ごもりなどやめておけと…」
カタリーナ「アヤメから怒りのオーラが立ち昇ってますね」
オリーヴ「ほ、本当ですね…」
アヤメ「休暇をどう使おうが、本人の自由です。ですが、その休暇の2日間を過ぎても戻って来ないとは、どういう了見なのでしょうか」
カタリーナ「ひょっとすると、休みが終わったって気付いてないんじゃないですかね?」
アヤメ「今まで彼女の行動には目をつむって来ましたが、今度という今度は我慢の限界です」
カタリーナ「文句はベルタに直接言ってくださいね。修行しているとかいう滝も、ちょうど見えてきましたし」
オリーヴ「あ、ベルタさんがいますよ! おーい、ベルタさーん!」
ベルタ「………」
カタリーナ「反応がありませんね。目を閉じてますし、寝てるんでしょうか?」
オリーヴ「さすがに滝に打たれながら、寝たりはしないんじゃないですかね…」「たぶんですけど、修行をして、集中力を高めてるんじゃないでしょうか。…パイロットスーツのままなのが気になりますが」
カタリーナ「パイロットスーツは保温性が高いですからね。寒さ対策じゃないですかね?」
オリーヴ「それだと、滝行の意味が…」
アヤメ「なんであろうと構いません。さっさとベルタを連れて帰りますよ」
ベルタ「くわッ!」
オリーヴ「あっ、ベルタさんが目を開きました!」
カタリーナ「起きたんですかね?」
ベルタ「閃いた! 閃いたぞ!」「クゥ~クックックッ! これで完全、完璧、雨あられだ!」
アヤメ「…ベルタ。あなたはこの状況がわかっているのですか?」「あなたは訓練を無断で休み、みんなに…」
ベルタ「なにをしているんだ、アヤメ! すぐに訓練に向かうぞ!」
アヤメ「…なにをしているですって?」
カタリーナ「あーあ。知らないーっと」
オリーヴ「どーどーですよ、アヤメさん! まずは深呼吸です!」
アヤメ「そもそも、私たちがなぜここに来たと」
ベルタ「ほら、早く来い! 訓練の時間は待ってはくれないのだぞ!」
アヤメ「…! ベルタああああッ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

ベルタ「見える、見えるぞ! 我が内に宿る、黒き力が!」
アヤメ「なにを言ってるんですか、あなたは…」
カタリーナ「眼科を紹介した方がいいようですね」

ベルタ「喰らえ、我が奥義ッ! 冥府月降・爆炎陣ッ!」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

オリーヴ「みなさん、訓練お疲れ様でした!」
ベルタ「ムウ…」
アヤメ「先ほどは時間がなくて言えませんでしたが、あなたの勤務態度について…」
ベルタ「待て、アヤメ。今はそれどころではないのだ」
アヤメ「…ほう」
ベルタ「先ほど放った、我の必殺技を見ただろ?」「あの口上なのだが、喰らえ、我が奥義というのは、少しシンプルすぎやしないだろうか?」
アヤメ「それが重要なことだと、あなたはそう言うのですね…?」
ベルタ「その通りだ。こう、もっとだな。血湧き肉躍るような素晴らしい口上をだな」
オリーヴ「あ、あのベルタさん。それ以上は…」
カタリーナ「止めても、もう遅いと思いますよ?」
アヤメ「ベェルゥタァァァ。今日という今日は…!」
ベルタ「うっ…」
オリーヴ「えっ…? ベルタさん…?」
カタリーナ「とうとう、やっちゃいましたか」
アヤメ「やってません! 私が怒ったら、ベルタが勝手に倒れたんです!」
カタリーナ「怒声だけで倒すとか、恐ろしすぎますよ」
アヤメ「だから、そうではないと!」
オリーヴ「ふたりとも、遊んでる場合じゃないです!」
アヤメ「いや、別に遊んでいるわけでは…」
オリーヴ「大丈夫ですか、ベルタさん!」
ベルタ「う…うーん…」
オリーヴ「…! すごい熱…!」
カタリーナ「風邪でもひいてんですかね?」
オリーヴ「すぐ医務室に運ばないと…。ふたりとも手伝ってください!」
カタリーナ「はいはーい」
アヤメ「…わかりました」
【シナリオエンドデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

ベルタ「うう…」
カタリーナ「やっぱり、ただの風邪でしたね。なんでも2日間も滝に打たれていたとか」
アヤメ「…なにをやっているのですか」
ベルタ「ううっ…」
オリーヴ「ベルタさんは風邪で苦しんでいるんですから、もっと優しくしてあげないとダメですよ」「ベルタさん、何か欲しいものはありませんか?」
ベルタ「…健康な身体」
オリーヴ「ちょっとそれはムリですかね…」
アヤメ「そもそも夏季休暇というのは、身体や精神を休めるためのものであって、病気になってしまっては本末転倒です」「だいたい、なぜ滝行などしていたのですか」
ベルタ「必殺技…」
カタリーナ「ふむふむ。新たな必殺技を思いついたので、その名前を決めるべく滝行をしていた」「…と、ベルタは言っています」
オリーヴ「…そんなこと言ってましたか?」
カタリーナ「間違いありません」
アヤメ「とにかく早く治してください。ベルタがいなくては、訓練になりませんから」
カタリーナ「ほへ~? ベルタのこと、大切にしてたんですね?」
アヤメ「当たり前です。…でなければ、怒ったりしませんよ」
オリーヴ「そうですよね! ベルタさんは大切な仲間なんです! だから、早く良くなってくださいね」
ベルタ「うう…」
アヤメ「そろそろ訓練の時間ですね。今日のところは3人で続きをしましょう」
カタリーナ「えー? 休みにしちゃえばいいじゃないですか」
アヤメ「腑抜けたことを言っていないで、早くいきますよ」
カタリーナ「はーい」
〔ハッチの開閉音〕
オリーヴ「訓練が終わったら、また来ますから。それまでゆっくりと休んでいてくださいね」
ベルタ「………」「ゆ、ゆっくりと休んでなど、いられるか…」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

オリーヴ「敵、全機破壊しました」
カタリーナ「3人だからって、ちょっと設定を甘くし過ぎましたかね?」
アヤメ「そうかもしれませんが、3人ですから。今日のところはこれで続けましょう」
オリーヴ「わかりました」
アヤメ「残弾、エネルギー残量に問題はありませんか?」
オリーヴ「大丈夫です、問題ありません」
カタリーナ「こっちも大丈夫です」
アヤメ「では、再開します」
オリーヴ「はい!」
????(ベルタ)「クゥ~クックックッ!」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕

オリーヴ「え!?」
ベルタ「我を差し置いて訓練をするとは、なかなか面白いことをしてくれるではないか」
アヤメ「なにをしているのですか、ベルタ!?」
ベルタ「おかしなことを訊く。訓練に決まっているだろうが」
オリーヴ「ダメですよ、ベルタさん! ちゃんと安静にしていないと!」
ベルタ「…もう少しで浮かびそうなのだ。休んでなどいられるわけもあるまい」
オリーヴ「でも…!」
ベルタ「安心しろ、我は無敵だ!」
【シナリオエンドデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

ベルタ(頭がクラクラして、狙いがうまく定まらん…)
オリーヴ「訓練をすぐに中止しましょう! こんな状態じゃ、いつ事故を起こすか…!」
ベルタ「余計なことをするな…。我なら問題ない…」
オリーヴ「そんなフラフラな状態で、なにを言っても説得力がありません!」
ベルタ「フフ…。これは酔拳だ!」
カタリーナ「酒気帯び運転は大問題だと思いますけどね?」
アヤメ「オリーヴさんの言うとおり、訓練は即刻中止した方が賢明でしょう」
オリーヴ「ですよね!」
ベルタ「待て、お前たち。これは非常に実戦的な訓練なのだ」
アヤメ「どういうことですか?」
ベルタ「考えてもみろ。具合の悪い時に敵が攻めて来たらどうする? まさか寝ているわけにもいくまい」
カタリーナ「確かに状況によっては、戦わないといけないかもしれないですね?」
ベルタ「これは、その時のための訓練だ」
オリーヴ「そんなこと言っても、騙されませんよ!」
アヤメ「ベルタの言うことも一理ありますね。戦闘中に誰かが調子を崩す場合もあり得ます」「その時にどうバックアップするか。それを知るための良い機会かもしれません」
オリーヴ「アヤメさん!」
ベルタ「そういうことだ。敵は弱めに設定してあるのだろ? ならば問題あるまい」
オリーヴ「もう! どうなっても知りませんからね!」
ベルタ「いくら具合が悪かろうと、自分の身くらい自分で守れる」
カタリーナ「なにを言っても無駄そうですし、ちゃっちゃっと倒しちゃった方が早いですよ」
オリーヴ「そうですね。ベルタさん、絶対に前に出ちゃダメですから!」
ベルタ「それは承知しかねるな」「もうすぐで浮かびそうなのだ。最高の口上がなッ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アヤメ「あとは、あの1機を倒せば終わりです」
カタリーナ「了解です」「って、あれ? ベルタはどこに?」
ベルタ「………」
オリーヴ「なんで、ベルタさんがあそこに!?」
カタリーナ「あらら、これはマズいですね。この位置から撃ったら、ベルタも巻き込んじゃいますし」
オリーヴ「逃げてください、ベルタさん!」
ベルタ「なにを慌てている」
オリーヴ「え!?」
ベルタ「この程度の攻撃、避ける必要すらないわ」
オリーヴ「でも、それじゃあ!」
ベルタ「我に牙を剥くとは愚行だったな、機械風情が。この右腕に宿りし第三魔法陣の力によって、月の光も届かぬ冥府の闇へと沈め!」「冥府月降・爆炎陣ッ!」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕

オリーヴ「か、格好いい…!」
アヤメ「気のせいですね」
カタリーナ「気のせいです」
オリーヴ「ええ!?」
ベルタ「ついに完成したぞ、我が必殺技が! クゥ~クックックッ! クゥ~クックックッ!!」

ベルタ「…はっ!?」「ゆ、夢だったのか…?」
アヤメ「夢であったらどんなに良かったことか…」
ベルタ「アヤメ…? なんだ、この書類は」
オリーヴ「病人が搭乗してたのに誰も止めなかったので、みんなで始末書を書くことになっちゃいました」
カタリーナ「ベルタのせいですよ。まったく」
アヤメ「文句を言ってないで、さっさと書いてしまいましょう」
ベルタ「………」
アヤメ「固まっている場合ではありませんよ。夜までに作成しなくてはならないのですから」
ベルタ「…始末書などどうでもよい」
オリーヴ「ん?」
ベルタ「折角思い付いた、口上を忘れてしまった! 誰か、誰か覚えていないか!?」
カタリーナ「あの格好悪いセリフですか…? まったく覚えていませんね」
アヤメ「ベルタ…あなたって人は…!」
ベルタ「なんでメモしておかなかったのだ、過去の我! まったく思い出せんではないか!」
アヤメ「聞いているのですか、ベルタ…」
ベルタ「しかたない、かくなる上は…」
オリーヴ「もしかすると…」
カタリーナ「もしかしちゃいます?」
ベルタ「もう一度、滝に打たれるところからやり直しだ!」
オリーヴ「やっぱり!」
カタリーナ「いい加減、怒っていいですよアヤメ」
アヤメ「では、遠慮なく…」「いい加減にしなさい、ベルタああああッ!」
ベルタ「だってだって! 折角思い付いたのに忘れちゃったんだもん!」
カタリーナ「あ、泣き出しましたね」
オリーヴ「ははは…」
アヤメ「はぁ…」
【シナリオエンドデモ終了】


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