クレオパトラ／サリア
ある日の光景
これはまだ、サリアが覚醒する前の物語。
アルゼナルを離れ、
エンブリヲの下に身を寄せるサリア。
彼女はそこで、
エンブリヲを守る親衛隊の団長を任され、
充実した日々を送っていた。
そんな中、彼女はある重要なことに気付く。
それをいち早く解決するべく、
同じ親衛隊員であるエルシャとクリスを
自室へと呼び出したのだった…
［Ｅｐ．１］
【シナリオデモ開始】
サリア「今日、ふたりに来てもらったのは、最も重要なことを話し合うためよ」
クリス「勿体付けないで早く言ってよ」
サリア「ちょっと！ こういうのは段取りってものがあるでしょ！」
クリス「そんなの知らないから」
エルシャ「私も子供たちが待ってるから、早くしてもらえると助かるんだけど」
サリア「まったく、あなたたちは…！」
クリス「言う気がないなら、帰るね」
〔歩き去る足音〕
サリア「ちょ、ちょっと待ちなさい！ 言う！ すぐに言うから！」
クリス「で、なんなの？」
サリア「私たちには名前が必要だと思うの」
エルシャ「名前？」
サリア「そう、エンブリヲ様の親衛隊として、相応しい部隊の名前が！」
クリス「………」
エルシャ「………」
サリア「…なんで、ふたりとも黙ってるのよ？」
クリス「はぁ…」
サリア「なんで、溜息！？」
クリス「用事、ないみたいだから戻るね」
サリア「名前を決めるって言ったでしょ！」
クリス「それじゃ」
〔歩き去る足音〕
エルシャ「私も行くわね。名前はサリアちゃんが、好きに決めちゃっていいから」
〔歩き去る足音〕
サリア「なんなのよ…」「なんなのよ、もう！」
【シナリオデモ終了】
［Ｅｐ．２］
【シナリオデモ開始】
サリア「今日、ふたりに来てもらったのは他でもないわ…」
クリス「それじゃ」
〔歩き去る足音〕
サリア「まだ、なにも言ってないでしょ！」
クリス「下らなそうな感じがしたから」
サリア「下らないってなによ！」
エルシャ「それで、私たちはなんで呼ばれたのかしら？」
サリア「あなたたちが一緒に考えてくれないから、私がひとりで名前を考えたのよ！」
エルシャ「名前って、部隊の？」
サリア「そうよ！」
クリス「やっぱ、下らないじゃん」
サリア「一所懸命、考えたんだから！」「でも、どれも良くて、どうしてもひとつに絞れなくて…」「だから、どの名前がいいかふたりに選んで欲しいの」
〔歩き去る足音〕
サリア「なんで帰ろうとしてるのよ！」
クリス「理由を言う必要がある？」
エルシャ「まあまあ、折角考えてくれたんだし、聞いてあげてもいいんじゃないかしら？」
クリス「まあ、聞くだけなら」
サリア「候補は３つにまで絞ったの」「ダイヤモンドローズ騎士団。スターバースト騎士団。クレッセントナイト騎士団」「これのどれがいいかしら？」
クリス「全部ダサッ」
エルシャ「アハハ…」
サリア「私は、ダイヤモンドローズ騎士団が一番いいかなって思うんだけど、ふたりはどう？」
エルシャ「えぇと…。そうだ！ 大事な用があったのをすっかりと忘れていたわ！」「ごめんね、サリアちゃん。この話はまた今度」
サリア「ちょ、ちょっと待ちなさいよ！」
〔歩き去る足音〕
クリス「私も用があったんだ」
サリア「せめて、どれがいいか言ってから行きなさいよ！」
クリス「じゃあ、ギガンティック騎士団で」
サリア「そんなのないわよ！」
〔歩き去る足音〕
サリア「もう！ なんなのよもぉぉぉっ！」
【シナリオデモ終了】
［Ｅｐ．３］
【シナリオデモ開始】
サリア「エンブリヲ様、少しよろしいですか？」
エンブリヲ「ああ、構わないよ。どうしたんだい？」
サリア「実は、部隊の名前を考えたんです。それをエンブリヲ様に聞いていただきたくて」
エンブリヲ「ほう、どんな名前を付けたのかな？」
サリア「ダイヤモンドローズ騎士団という名前にしようかと」
エンブリヲ「ダイヤモンドローズ騎士団…」「強さの中に華やかさと繊細さが見える、とても素晴らしい名前だよ」
サリア「本当ですか！？」
エンブリヲ「サリア、君は本当にセンスがいいな」
サリア「そ、そんな…。私はただ、エンブリヲ様に相応しい名前を付けようと思っただけで…」
エンブリヲ「その想いを言語に変えることはとても難しいんだ。誰にでもできることではないよ」
サリア「そ、そうですか…」
エンブリヲ「私と君が望む世界を創るために、これからのその力をセンスを存分に発揮してくれ」「期待しているよ、サリア」
サリア「は、はい！」
〔歩き去る足音〕
サリア（私はここから生まれ変わる…）（ダイヤモンドローズ騎士団団長、サリアとして！）
【シナリオデモ終了】
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