GEAR戦士電童/出雲銀河&草薙北斗
騎士GEAR凰牙/アルテア
アルテアの絆
全宇宙の人類殲滅を企む機械帝国ガルファ。
その脅威を前にして、
星見町に引っ越してきた少年、草薙北斗と、
同級生、出雲銀河は運命的な出会いを果たし、
電童のパイロットに選ばれることになる。
時にぶつかり合いながらも、
ふたりの絆を合わせて電童を操縦し、
ガルファと戦う日々が始まった。
それから月日が経ち、
無事ガルファを撃ち滅ぼした銀河と北斗。
平穏な日々が訪れたと思っていたのも束の間、
今度は家庭内で、ある問題が発生していた…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
エリス「うん、定期メンテナンスは終わりよ。ふたりとも、ふたりとも、お疲れさま」
銀河「ええっ、もう終わり~? もっと電童に乗せてくれよ~!」
北斗「銀河、最近いつもそれ言ってるね」
銀河「だってよ、ガルファとの戦いが終わってから、こんなのばっかだぜ」「北斗だって、電童を思いきり走らせたいとか思ったりしないのか?」
北斗「うーん…うまく言えないんだけど、確かに寂しいって思う時はあるかも」
銀河「だろだろ!?」「あ~! また世界のために戦いたいぜ~!」
エリス「もう、せっかく平和になったのに、それじゃ意味ないでしょ」
銀河「じゃあさ、毎日朝と夕方は電童を散歩してあげようぜ!」
エリス「あのねぇ…電童は犬じゃないんだから、そんなの必要ないわよ」
銀河「ちぇっ…せっかく宿題サボる口実ができると思ったのによ~」
エリス「こらっ! おばさんに言いつけるわよ!」
銀河「じょ、冗談だって! 勘弁してくれよ~!」
エリス「もう…ガルファと戦ってたせいで、勉強が遅れてるんだから、しっかりしてよね」
北斗「あはは…頑張ります…」
ベガ「あら、やっぱりみんなまだ残ってたのね」
北斗「母さん…!」
ベガ「GEARにいる時はベガさん、でしょ?」
北斗「あっ…! ごめんなさい、つい…」
ベガ「いいわよ。私もちょうど、銀河君と北斗にお家のことで話がしたかったの」
銀河「ん? 話ってなんだ?」
ベガ「実は、後でお願いに行く予定だったんだけど、北斗を明後日から数日間、銀河君のお家に泊めてもらおうかと思ってるの」
北斗「えぇっ、そうなの?」
ベガ「私も圭介さんも、急な出張が決まっちゃったのよ」
銀河「えー!? マジかよ! 俺んちもその日、母ちゃんたちが、懸賞で当てた旅行に行くって息巻いてるぜ!」「学校休んでばっかだったからって、俺だけ残ることになっちまってさ~…」
ベガ「あら、そうだったの…困ったわね、どうしようかしら…」
北斗「大丈夫だよ。僕たちも高学年なんだし、ひとりで留守番くらいできるって」
ベガ「あら? 貴方お料理できたかしら?」
北斗「いやー…それを言われるとちょっと…」
銀河「俺はできるけどね!」
ベガ「銀河君は偉いわね。じゃあ、北斗のこともお願いしちゃおうかしら」
銀河「おう! 任せとけ!」
北斗「もぉ、ふたりともやめてよ~」
ベガ「ふふ、冗談よ」「でも、困ったわね。こうなると、頼めるのは…」
〔画面、発光〕
銀河「お邪魔しまーっす! 今日から数日間、泊まらせてもらうぜ!」
北斗「いらっしゃい! 母さんが、自分の家みたいに過ごしてって言ってたよ!」
銀河「好きに過ごせっつってもよ…。もう来てるのか?」
北斗「ううん、まだ。予定だと、そろそろだと思うけど…」
銀河「にしても、まさか本当に来るとはなぁ。正直、どうしていいかわかんねえよ」
北斗「ほとんどGEARでしか話したことないもんね。ちょっと緊張するかも…」
〔ノックの音〕
銀河「お、噂をすれば…!」
アルテア「遅れてすまない。今日よりお前たちの世話をすることになった。ふたりとも、よろしく頼むぞ」
【シナリオデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
アルテア「なるほど…良い家だな。日頃から綺麗にしているのがよくわかる」
北斗「あのさ、アルテアさん…本当によかったの?」
銀河「というか、なんで地球にいるんだ? アルクトスにいたはずだろ?」
アルテア「政務の一環で、ちょうどこちらに来ていたのだ」
銀河「まじか、なんか忙しそう…」
アルテア「天に生かされた我が生命、すべて、ガルファの被害にあった彼らの生活再建に捧げている」
北斗「それなのに来てもらっちゃって、申し訳ないな…」
アルテア「お前たちが気にすることではない。元々、折を見て休暇をとり、地球への理解を深める予定だったのだ」
銀河「ふーん、色々考えてんだなー」
アルテア「さっそくだが、朝食はもう食べたか? ベガから授かった秘伝のレシピで、腕を振るおうと思うのだが…」
銀河「秘伝のレシピ? へへ、なんか美味そうだな!」
北斗「楽しみにしてるね、アルテアさん!」
北斗「…それで、ええっと…これはいったい…?」
アルテア「すくらんぶるえっぐ、というものらしい」
銀河(真っ黒焦げじゃねーか…!)
北斗(多分、コンロの使い方とか、良くわかってないのかな…)
アルテア「では、早速頂くとしよう」
北斗(う…に、苦…!)
アルテア「美味しいか?」
北斗「は、はい…個性的なお味かと…」
アルテア「そうか、ならばよかった。今日は学校があるのか?」
銀河「日曜日だから休みだぜ」
アルテア「であれば、各々自習を怠らないように。GEARの任務で学習が遅れていると、聞いている」
北斗「は、はい…」
アルテア「………」
銀河(なんか気まずいんだけど~!)
北斗(ちゃんと上手くやっていけるか、不安になってきた…)
北斗「う、うわぁっ!? どうしたの!? アルテアさん、水浸しになってるよ!」
アルテア「おお、北斗か。いいところに来た」「蛇口をひねったのだが、根元から折れてしまったのだ。かように脆いものだったとは…」
北斗「あ、あはは…待ってて、いま修理業者さんを呼ぶから!」
アルテア「すまない、北斗。地球の道具は扱いが難しいな…」
銀河「ちょっとちょっと、アルテサさーん! この洗濯物、全然汚れが落ちてねーんだけど!」
アルテア「何だと? 教わった通り、洗濯機に衣類を入れ、スイッチを押したはずだが…」
銀河「洗剤とか柔軟剤もちゃんと入れたんだろうな~?」
アルテア「…なるほど、そういったものが必要だったとはな」
銀河「ああもう…わかったよ…俺が洗い直すって…とほほ…」
北斗「はぁ~…疲れた…」
銀河「身体がいくつあっても足りねーよ…」
エリス「あら、やっぱりそんなことになってるのね」
北斗「エリス…! やっぱりってどういうこと?」
エリス「だってアルテアさん、地球の暮らしにはさっぱりでしょ?」
銀河「だよなぁ。なんでそんな人をベガさんは選んだんだか…」
〔軍の警報〕
北斗「GEARから緊急通信!?」
銀河「お、おいおいなんだよ! ガルファなら俺たちが倒しただろ!?」
エリス「大変! 緊急事態よ! 銀河、北斗、今すぐ電童で出撃して!」
北斗「エリス、何があったの!?」
エリス「それが…地球の重力に引かれて、螺旋城が落下コースに乗ってしまったの!」
銀河「え、えぇ~っ!?」
アルテア「あの螺旋城が…」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
銀河「よっしゃ~! 久しぶりの出撃だぜ!」
北斗「もう、あんまり調子に乗っちゃだめだよ」
銀河「だって、ガルファを倒した時に、地球の周りで動かなくなった螺旋城のひとつが、今さらになって落っこちて来るって話だろ」「なら隕石を撃ち落とした時みたいに、ぱぱっと片付けちまおうぜ!」
アルテア「北斗の言う通り、油断は禁物だぞ。今の我々はデータウェポンを使えないのだ」
北斗「うん…! 僕たちだけでなんとかしないと!」
銀河「ふたり共心配性だな…相手はもう機能停止してんだろ?」
北斗「まあ、そうだけどさ…」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
北斗「うあぁっ!?」
銀河「どうなってんだ! 螺旋城から攻撃されたぞ!?」
エリス「うそ…そんな…!」
北斗「どうしたの、エリス!?」
エリス「信じられないけど、その螺旋城、防衛機能が一部生きているみたい!」
銀河「そういうのは先に言えよーっ!」
北斗「銀河、前見て! また攻撃が…」
アルテア「銀河! 北斗!!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
アルテア「ぬぅぅぅっ…!」
銀河「あ、アルテアさん…!? どうして…!」
アルテア「決まっている…!」「大事な甥とその親友に怪我でもあろうものなら、伯父失格、だからな…!」
北斗「伯父…」
銀河「そっか…考えてみりゃ俺たち、敵同士だったり、一緒に戦ったりしたけどさ…」
北斗「それ以前に、血のつながった大事な家族なんだよね…」
銀河「ああ、俺にとっても兄貴分って感じだ」「へへ、アルテアさんが俺たちの所に来た理由、なんとなくわかったぜ」
北斗「…アルテアさん、帰ったら一緒に洗濯物を畳んでみない?」
銀河「料理だって、カレーなら教えてやれるぜ」
アルテア「お前たち…」
北斗「そのためには、まずあの螺旋城をなんとかしないとだけどね!」
銀河「おうよ、ダブル閃光雷刃撃でケリをつけてやるっ!」
アルテア「承知した! いつでも来い!」
北斗「行くよ! コマンドッ!」
銀河「インストーールッ!!」
〔画面、発光〕
北斗「母さん、出張お疲れさま!」
ベガ「ただいま、北斗、銀河君」「色々大変だったみたいね。まさか螺旋城が落ちて来るなんて…」
銀河「ま、大したことなかったけどな!」
ベガ「報告はきちんと受けているわ。ふたり共、よくやったわね」
北斗「ほとんどアルテアさんのおかげだけどね」
ベガ「兄上…この度は突然不躾なお願いをしてしまい失礼いたしました…」
アルテア「構わぬ。ガルファに捕らえられ、兄らしきことのひとつもしてやれなかったのだ」「今になって、こうして頼みを聞くというのも悪くないものだ」
ベガ「ありがとうございます…その…何事もありませんでしたか?」
アルテア「ああ、初めこそ慣れぬ地球の道具に多少手こずったがな」「しかし、仕組みさえわかれば造作も無いこと。子どもたちに教わり、カレーなるものも作れるようになったぞ」
ベガ「まぁ、兄上がカレーを…! ぜひ頂いてみたいものですわ…!」
銀河「多少手こずったどころじゃないけどな! 結構ひどかったんだぜ?」
北斗「う、うん…否定はできないかも…」
アルテア「ま、待て…! それは秘密だと、昨日湯船の中で男同士の約束を…」
銀河「あはは、そうだったっけ?」
北斗「ごめんなさい。ついしゃべっちゃった」
アルテア「まったく、やんちゃな子どもたちだ」
ベガ「兄上のそんな笑顔、久しぶりに見ましたわ」
アルテア「そ、そうか…?」
ベガ「今度はぜひ、私たち夫婦もいる時に、遊びにいらしてくださいね」
銀河「おう、待ってるぜ!」
北斗「今度はアルテアさんのことも色々教えてほしいな!」
アルテア「…ああ、その時を楽しみにしている」
【シナリオデモ終了】
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