グレンラガン/シモン
男なら前へ進むんだよ!
獣人と呼ばれる存在に地下へと押し込められ、
人類が細々と暮らしている世界…。
まだ見ぬ地上に夢を見るカミナに連れられ、
地下から地上へと出た少年、シモン。
いくつもの出会いと別れを経験しながら、
彼は大グレン団の仲間と共に
数多の戦いをくぐり抜ける。
そんなある日、
彼は仲間と共に別の宇宙の星、
地球へと跳ばされる…。
見知らぬ星に跳ばされた彼らは、
これからどうやって、生きていくのだろうか…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
シモン「いまだに信じられないよ。この世界が俺たちのいた世界とは、まったく違う場所だなんて」
ニア「こうして見上げる夜空は、同じように星が輝いているのに…不思議ですね」
ヨーコ「世界が丸ごと変わっても、ニアの天然っぷりに、変わりはないのね」
シモン「でも、それがニアのいいところだと思うよ」
ヨーコ「まあ確かに…大グレン団は、血の気の多い奴らばかりだから、ニアみたいな子がいて、ちょうどいいのかも」「あいつに引っ張られたのか、後先考えず突っ走る奴ばかり集まったからね」
シモン「けど、アニキのそういうところに、俺たちは助けられてきたんだと思う」「どんな時でも、俺たちを引っ張って突き進んでくれる…。そういう頼もしさにさ」
ヨーコ「ふふっ…そうね」
ニア「シモン、よろしければアニキさんの話を聞かせてくれませんか?」
シモン「アニキの話を?」
ニア「はい。アニキさんがどんな人だったのか、聞いてみたいのです」
シモン「そうだね。それじゃあ…大グレン団が作られる前の話でもしようかな。俺たちがまだグレン団だった頃の話を…。」「あの頃、俺たちはグレンラガンに乗って地上を進んでいたんだけどさ、ある日、俺たちの前に浮かぶ岩が現れたんだ…」
〔画面、発光〕
ヨーコ「「何かしら、あれ…?」
シモン「岩が浮かんでいるよ、アニキ!?」
カミナ「ここは地上だぞ、シモン? 俺たちが住んでいた穴倉とは違えんだよ」「岩のひとつやふたつ、浮いててもおかしかねえだろ?」
ヨーコ「おかしいに決まってるじゃない! こんな不自然な物、獣人の罠か何かでしょ!?」
カミナ「獣人の罠だあ? お前は心配しすぎなんだよ、ヨーコ。こんなの、ただの岩に決まってんだろ」
シモン「あっ、アニキ、迂闊に触ったら…」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、震動〕
シモン「うわぁっ!?」
カミナ「ば、爆発しやがった!?」
ヨーコ「この…! バカカミナ! だから罠だって言ったのに!」「グレンラガンに乗ってなきゃ、あんたたち死んでたわよ!」
カミナ「うるせえ! 触っちまったもんは仕方ねえだろうが!」
シモン「言い争ってる場合じゃないよ、ふたりとも! 向こうを見て!」
ヨーコ「! さっきと同じ岩が、どんどんこっちに向かって来ている…!?」
シモン「ヨーコの言った通り、獣人の罠だったんだ、アニキ!」
カミナ「上等だ…! あんな石っころごとき、この拳でぶっ壊してやらあ!」
ヨーコ「本気なの!? あの岩、爆発するのよ!?」
カミナ「んなこたあ関係ねえ! あの岩が爆発する前に、空に向かってブン殴りゃあいいだけよ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ヨーコ「本当に全部の岩を爆発する目に打ち上げちゃうなんて…。相変わらず、やることが無茶苦茶なんだから」
カミナ「ヘッ! たかが石っころのくせに、このカミナ様にケンカを売るなんざ、百年早ぇってことよ!」
シモン「それよりもさ、アニキ。これが獣人の罠なら、近くを見張っている奴らがいるはずだよ」
カミナ「なるほど。確かにお前の言う通りだ、シモン」「おい、ヨーコ! 獣人共がいるかどうか、こっから探すことはできるか?」
ヨーコ「もうやってるわ」「って…! ちょっと…!? また向こうから岩が飛んで来るわよ!?」
カミナ「まだケンカを売ってくるとは、いい度胸だ! だったら、何度でも受けて立ってやるぜ!」
ヨーコ「そんなこと言ってられる状況じゃなさそうよ! さっきとは比べ物にならない数の岩が、こっちに飛んで来てるわ!」
カミナ「なんだとぉ…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
シモン「比べ物にならないぐらいの数が…!? そんな…さっきだってやっとだったのに…!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ヨーコ「くっ…! ひとつやふたつ、撃ち落としたくらいじゃ、どうにもならない!」「このままじゃ岩に囲まれるのは確実よ、カミナ!」
シモン「逃げよう、アニキ! さすがに数が多すぎるって!」
カミナ「ビビるな、シモン! どんな状況だろうとな、男なら前へ進むんだよ!」
シモン「前に進むって…」「あの大量の岩に突っ込む気なの、アニキ!?」
カミナ「あったりめえだ! このケンカに勝つには、それしか道はねえ! 覚悟を決めろ、シモン!」
シモン「う、うぅ…! わ…分かったよ、アニキ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ヨーコ「ダメ…! 壊しても壊しても、キリがないわ…!」
カミナ「この石っころが! プカプカと浮かびやがって…!」「男ならなあ! ドシッと重く腰を据えやがれってんだ!」
ヨーコ「岩に男も女もあるわけないでしょ!」「バカなこと言ってないで、この状況をどうにかしないと、こっちがやられるわよ!」
カミナ「うるせえ! んな事は分かってる! ちゃんと手なら考えてある!」
ヨーコ「どうするつもりよ!?」
カミナ「俺たちが取る方法はただひとつ! それは…!」
シモン「それは…!?」
カミナ「あんなプカプカと浮かんだ軽い奴はな…! 殴って吹き飛ばしてやるんだよ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
シモン「殴って吹き飛ばしてやるって…」
ヨーコ「今までの殴って壊すのと変わってないじゃない!」
カミナ「いいや、違う! 今度はただ拳を使うんじゃねえ…!」「シモン! お前のドリルを使うんだ!」
シモン「俺の…ドリル…を!?」
ヨーコ「どういうつもりよ…! グレンラガンのドリルだけで、この状況をどうにかできるわけないじゃない!」
カミナ「いいや、できる!」「シモンのドリルは、逃げ隠れするためのドリルじゃねえ…! 前に進むためのドリルだからだ!」
ヨーコ「はあ…!?」
シモン「俺のドリルは、前に進むためのドリル…」
カミナ「やってやれ、シモン! お前のドリルで、岩も獣人共も…まとめてぶっ飛ばしてやれ!」
シモン「…わ、分かったよ、アニキ…! 俺、やってみる!」
カミナ「いい返事だ…! なら、ドリルを回せ! 全力で回して回して…回しまくれ!」
シモン「うん!」
〔回転音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
シモンうおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」
ヨーコ「どうする気よ! ただドリルを回したって…」
カミナ「お前は感じねえのか?」
ヨーコ「感じないのかって…」「! これって…風…?」
カミナ「風なんてもんじゃねえ! 今から吹くのは、シモンのドリルが巻き起こす、とびきりデッケエ竜巻よ!」「やれ、シモン! お前のドリルはただのドリルじゃねえ!」「空にだって風穴開ける、すげえドリルだってこと、獣人共にたっぷり見せてやれ!!」
〔回転音〕
シモン「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!」
〔風の音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
ヨーコ「すごい…! 本当にまとめて岩を…!」
シモン「はぁ…はぁ…」
カミナ「よく頑張ったな、シモン!」
シモン「アニキ…!」
カミナ「さあ、もう一踏ん張りだ、シモン! 残った岩の陰に隠れた獣人ぶん殴って、このケンカ、終わりにしてやろうぜ!」
シモン「うん! わかったよ、アニキ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シモン「見つけたよ、アニキ! 岩を送り込んでいた獣人だ!」
カミナ「いよおおし! シモン! お前のドリルで、周りの岩ごとブッ飛ばしてやれ!」
シモン「うん! 分かった!」
〔回転音〕
〔画面、緑にフラッシュ〕
シモン「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!」
〔撃破音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シモン「って…そんな感じで獣人を倒して、俺たちは無事に旅を続けられたんだよ」
〔拍手〕
ニア「凄い…! シモンもアニキさんも、とっても格好よかったです!」
シモン「いや、そんな…拍手するほどのことじゃ…」
ニア「シモンはそうやって、アニキさんから色んなことを学んだのですね」
シモン「…ああ。あの時、アニキが教えてくれたんだ。どんな時でも、前に進めって…」「そう言って前に進んでくれるアニキがいたからあの時、俺は前へ進めたんだ…」
ヨーコ「カミナのそういうところ、あんたはちゃんと受け継いでいるよ、シモン」「あいつと同じぐらい、頼りになるリーダーに成長しているわ」
シモン「ありがとう、ヨーコ」
ニア「がんばりましょう、シモン。右も左も分からない世界ですが、シモンがいれば、きっと大丈夫です!」
シモン「ああ!」
【シナリオエンドデモ終了】
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