紅蓮弐式/紅月カレン(サンタ)
小さな 奇跡
聖なる日、 クリスマス。
それは、ブリタニアの占領下にある
ここトウキョウにも分け隔てなく訪れていた。
そんな特別な日でもいつもと同じように
アジトで過ごすカレンと井上だったが、
井上はずっとため息ばかりをついており…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
井上「はぁ~」
カレン「さっきからため息ばかりついてるけど、何かあったの?」
井上「何もなかったのよ…」
カレン「どういう事?」
井上「今日はクリスマスだって言うのに何もなかったのよ!」
カレン「そっか、今日はクリスマスだったんだ…」
井上「気付いてなかったの!?」
カレン「いや、ほら、この辺りだとクリスマスを祝ってる人なんていないし…」
井上「そうよね…。こんな廃墟でクリスマスを祝ったってねぇ…。でも、学校ではそんな話をするでしょ?」
カレン「あたし、あんまり学校に行ってないから。それに話をするような相手もいないし…」
井上「…あんた、イジメられてるんじゃないでしょうね?」
カレン「ないない! あたしが避けてるだけだから!」
井上「そうよね。カレンがイジメられる姿とか想像できないわ」
カレン「もしかして、バカにされてる…?」
井上「はぁ~」
〔歩み寄る足音〕
扇要「あれ、カレン。どうしてここにいるんだ?」
カレン「どうしてって、あたしがアジトにたらおかしいですか?」
扇要「いや、そうじゃなくて、今日は学校でクリスマスパーティーがあるんじゃなかったのか?」
カレン「そうでしたっけ? でも行きませんよ。いつブリタニアが攻めてくるかもわかりませんから」
井上「はあ!? 行きなさいよ!」
カレン「い、いきなりどうしたのよ!?」
井上「学生時代は短いんだから、楽しめるうちに楽しんでおきなさいよ!」「あとで後悔したってね、取り返しがつかないんだから!」
カレン「ブリタニアと戦うって決めた時に、普通の生活を送る事は諦めてるから…」
井上「バカ!」
カレン「…!」
〔平手で叩く音〕
〔画面、フラッシュ〕
扇要「お、おい! 何も叩く事はないだろうが!」
井上「寝惚けたことを言ってる子の目を覚まさせるには、これが一番なのよ!」
扇要「だからって…」
井上「そんな簡単に諦めるような人間がね、ブリタニアからトウキョウを取り戻せると思ってるの!」
カレン「だ、だけど」
井上「言い訳なんて聞きたくない! あんたは両方できる強さを持ってるでしょ」「だったら、学校もブリタニアと戦う事も両方やってみせなさいよ!」
カレン「言ってる事の意味がわからないんだけど…」
扇要「カレン、大人しく従った方がいい」
カレン「扇さんまで!」
扇要「何かつらい思い出があるんだろう。今の彼女を説得するのは無理だ…」
カレン「ええ~!?」
吉田「た、大変だ! ブリタニアの連中が街を襲ってやがる!」
扇要「なんだと!?」
カレン「急ぎましょう、扇さん!」
井上「こんな日にまで邪魔をするなんて…。絶対に許さないわよ、ブリタニア!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カレン「クリスマスにまでお仕事とは、ブリタニアの騎士様は随分と働き者だね」
ブリタニア騎士(A)「日本人ごときが、ふざけやがって…!」
ブリタニア騎士(B)「貴様らの首を皇帝陛下への献上品にしてくれる!」
カレン「やれるものならやって…」
井上「カレンの青春は誰にも邪魔させないわよ!」
〔画面、フラッシュ×3〕
ブリタニア騎士(A)「な、なんだコイツは!?」
扇要「井上! 生身でナイトメアフレームと戦うなんて無茶だ!」
井上「無茶でも何でもやるしかないのよ! クリスマスパーティー待ってくれないんだから!」
ブリタニア騎士(B)「何をわけがわからない事を!」
ブリタニア騎士(A)「ええい! たかが日本人一匹、踏み潰してしまえ!」
カレン「…! そんな事はあたしがさせない! 弾けろ、ブリタニアァァァッ!」
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
扇要「ようやく撤退したか…」
カレン「井上! 生身で戦おうだなんて死ぬつもりなの!?」
井上「そんなつもりは毛頭ないわ。でもね、あなたをクリスマスパーティーにどうしても行かせたいから」
カレン「どうしてそこまで拘るのよ!」
井上「ブリタニアをトウキョウから追い出して、カレンには何が残るの?」
カレン「それは…」
井上「今までと違って、私たちにはゼロがいる。ブリタニアを追い出す事だって夢物語じゃなくなったわ」「だからこそ、咲の事だって見据えないと。私たちの人生は目的を達成してもまだまだ続くんだから」
扇要「そうだな。井上の言う通りだ。カレンは今まで俺たちのためにいろいろなモノを犠牲にしてきたんだ」「そろそろ、自分の事を考えてもいいんじゃないのか?」
カレン「いきなり、そんな事を言われたって…」
〔通信のコール音〕
扇要「扇だ、どうした?」
井上「…?」
扇要「なに!? ブリタニアがまた街に現れただと!?」
カレン「まさか、さっきの連中はあたしたちをおびき寄せるための囮だったって事…?」
扇「ああ、恐らくな…」
井上「こんな時にゼロは何をしているのよ!」
ゼロ「待たせたな」
カレン「ゼロ!」
ゼロ「おおよその事態は把握している。これから、こちら側の攻勢に出るぞ」
扇要「何か作戦があるんだな?」
ゼロ「もちろんだ。奴らに最高のクリスマスプレゼントを送ってやろう…」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
リヴァル「会長、部屋の飾り付けはこんなもんでいいですか?」
ミレイ「バッチリよ、リヴァル! あとはシャーリーの料理が完成すれば完璧ね」
リヴァル「ああ~、俺もうクタクタですよ。カレンは学校に来ないし、ルルーシュのヤツはどこかに行っちまうし」「結局、生徒会室の飾り付けは全部俺がやったんですからね」
ミレイ「ありがとう、感謝してるわ」
リヴァル「へへ…」
ミレイ「それにしても、あのふたり…生徒会恒例のクリスマス会に来ないなんて、お仕置きが必要ね」
リヴァル「お仕置きって何をするんですか?」
ミレイ「それはね…」
リヴァル「それはまた、随分と楽しそうですね」
ミレイ「でしょ! そのために色々と用意してるんだから!」「あー、早く来ないかしら…」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ブリタニア騎士(A)「確かにこの建物の中に黒の騎士団を追い込んだのだな?」
ブリタニア騎士(B)「間違いありません。突入しますか?」
ブリタニア騎士(A)「いいや、その必要はない。建物ごと吹き飛ばしてしまえばいいのだからな!」
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
〔崩壊音〕
〔画面、震動〕
ブリタニア騎士(A)「黒の騎士団は終わりだな。よし、奴らの残骸を捜せ! それを手土産にするぞ!」
ブリタニア騎士(B)「ハッ!」
ブリタニア騎士(C)「しかし、こうもバラバラになっていては、何も見つからないんじゃないのか?」
ブリタニア騎士(B)「さすがにナイトメアフレームの破片くらいは残っているだろ」「ほら、ここにあの紅い機体の手…が…?」
ブリタニア騎士(C)「お、おい! そいつまだ…!」
ブリタニア騎士(B)「!?」
カレン「気付くのが遅いんだよ!」
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
ブリタニア騎士(C)「な、なぜ生きている!」
ゼロ「貴様らが建物を破壊するより前に地下に潜んでいただけの事だ」
ブリタニア騎士(C)「ば、バカな…。ここに追い込んだのは我々の方だぞ!」
ゼロ「違うな。我々を追い込んだのではない。お前たちが誘い込まれたのだ」
ブリタニア騎士(A)「ッ! ええい! 奴らを八つ裂きにしてしまえ!」
ゼロ「八つ裂きになるのは、貴様らの方だ! 行け、黒の騎士団よ!」
カレン「うおおおおおッ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
扇要「すっかり、夜になっちゃったな…」
カレン「いいんです、扇さん。この街を守れただけで、あたしは充分だから…」
井上「………」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
井上「まだ間に合うかもしれない」
カレン「さすがにもう、みんないないって」
井上「そんなの行ってみなきゃ分からないじゃない!」
カレン「ありがとう。でも、もういいから」
ゼロ「いいや、行くべきだカレン」
カレン「ゼロ…?」
ゼロ「君を待っている者がいる可能性が僅かにでもあるのなら、行った方がいい。仲間は大切にするものだ。そうだろう?」
カレン「…わかりました。あたし、行きます」
扇要「カレン、無頼の手に乗れ。俺が学園まで送ってやる」
カレン「ありがとう、扇さん!」
カレン「明かりがついてない…。やっぱりもう、みんな帰っちゃったよね…」
〔ノックの音〕
〔画面、フラッシュ×4〕
カレン「…!」
ミレイ「メリークリスマ~ス!」
ナナリー「お待ちしていましたよ、カレンさん」
リヴァル「遅いぞ、カレン! もう待ちくたびれちまったよ!」
カレン「みんな、なんでいるの…?」
シャーリー「ルルがね、カレンはきっと来るから待ってようって」
カレン「え…?」
ルルーシュ「カレンならきっと来るって思ってたんだ」
ミレイ「さてさて、これから楽しいパーティーを始めたいところだけど、遅れたふたりにはペナルティーがあります!」
カレン「はあ!?」
ルルーシュ「会長、僕は別に遅れては…」
ミレイ「ルルはちゃんと手伝わなかったでしょ? だからペナルティーよ!」
ルルーシュ「それも、理由を言いましたよね?」
ミレイ「シャラーップ!」
リヴァル「諦めろって、ルルーシュ」
ルルーシュ「やれやれ…」
ミレイ「ではではリヴァル君。ルルーシュの準備をお願いね。私たちはカレンの用意をするから」
リヴァル「了解しました、会長! ほら、いくぞ」
ミレイ「では、カレンちゃんはお着替えしましょうね~」
カレン「ちょ、ちょっと…」
シャーリー「大丈夫、怖くないなら…」
カレン「充分、怖いわよ!」
ミレイ「よいではないか、よいではないか~」
カレン「きゃああああ!」
カレン(※サンタ)「うう…。あたしが何でこんな格好を…」
ルルーシュ「似合ってるじゃないか、結構」
カレン(※サンタ)「あんたも似合ってるわよ。そのトナカイの格好」
ミレイ「サンタさんとトナカイが揃ったところで、クリスマスパーティーをはじめまーす!」
リヴァル「よ! 会長!」
シャーリー「待ってましたー!」
ミレイ「ゴホン…。それでは聖なる夜を祝しまして、かんぱ~い!」
ナナリー「乾杯!」
カレン(※サンタ)「フフ…。乾杯!」
【シナリオエンドデモ終了】
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