TOP PAGEへ

ヒュッケバイン/シズキ・シズカワ
ヒュッケバイン/シズキ・シズカワ(水着2018夏)
もう1機のヒュッケバイン

史上初の全人類統一政体である地球連邦…
その誕生後、人類は生活の場を宇宙へと
広げていった。

しかし、それは新たな闘争の歴史の
始まりとも言えた。

「一年戦争」から始まる
アースノイドとスペースノイドの戦いは
「シャアの反乱」へと至り、さらに
「空白の10年」と呼ばれる時代を生み出した。

そして、それから100年の時が過ぎ、
異星人による太陽系侵攻が開始された。

地球の軍勢は彼らを迎え撃つものの、劣勢に
追い込まれてしまう。
その結果、地球圏は著しい損害を受け、
人類は滅亡の危機に瀕することとなった。

だが、その運命に抗う者たちがいた。

ニコラ・ヴィルヘルム研究所ドイツ支部…
そこではパーソナルトルーパー(人型機動兵器)
ヒュッケバインの最終調整が進められていた。

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

シズキ「………」
〔歩み寄る足音〕
????(ヴェルト)「PTX-08ヒュッケバイン…。対異星人用の兵器として開発されたパーソナルトルーパー」
シズキ「!」
????(ヴェルト)「動力源は新開発のブラックホール・エンジン…。その性質故に調整には熟成した技術と知識を要するが…」
シズキ「高い火力を発揮し、それは不利な戦況を打開するきっかけの一つになり得る」「でよろしいでしょうか? ヴェルト」
ヴェルト「…おおむね問題はない」「だが、試作機であるヒュッケバインは、PTX-08Lと08Rの2機が建造された点も付け加えておくべきだろう」
シズキ「そうでしたわね。私のタイプLと、あなたのタイプR。人々の願いと未来を託された機体…」「伝えるのが遅れてしまいましたが、例の計画への参加おめでとうございます」
ヴェルト「ありがとう」「前人未到の航海…成功させられる保証はどこにもない…。だが必ず、希望を持ち帰ってくるつもりだ」
シズキ「…信じています。それでここを発たれるのはいつ?」
ヴェルト「明後日の1200だ」「アメリカ支部のグルンガストと合流した後、あのせかんに乗る」
シズキ(グルンガスト…。例の計画に配備されたもう1体の人型機動兵器)「…なぜ」
ヴェルト「どうした?」
シズキ「なぜ私のヒュッケバインは選ばれなかったのでしょうか?」
ヴェルト「理由は、僕の推測だけでも幾つか挙げられる。おそらく最大の要因は、グルンガストの配備が決まったためと思われる。「優れた汎用性と、重装甲や高火力によって発揮される突破力…僕らの世界においてグルンガストは希有な兵器だと言えよう」「そして、特性の異なるヒュッケバインとの組み合わせにより、高い戦術効果を上げられると判断した結果だろう」
シズキ「だからあなたのタイプRが配備され、私のタイプLは地球に残る事になった…」
ヴェルト「少なくとも僕はそう見ている。後々の量産のことを踏まえれば、実機があった方がいいからね」
シズキ(理由はそれだけじゃない…。だから私は…)
ヴェルト「…すまないが、シズキ。少し訓練に付き合ってもらえないか?」
シズキ「え? ですが…」
ヴェルト「これから僕が進む先には、予測不能な状況が待ち構えているだろう」「ヒュッケバインに不備はない…。だが、それを操る僕自身は十全とは言えない」「だからこそ、やれるだけのことはやっておきたいんだ」
シズキ「…分かりました」
ヴェルト「ありがとう。ではシミュレーターの設定をしてくる」
シズキ(今まで何度となく繰り返して来たヒュッケバインのテストと私たちの訓練)(まさかこんな形で『最後』を迎えることになるなんて…)
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヴェルト「ターゲット、全機撃墜。被弾箇所及び被害は軽微。結果はお互いに問題なしといったところだな」
シズキ「シミュレーターで幾度も戦ってきた相手です」「この程度の成績が出せないようであれば、私たちはテストパイロット失格でしょう」
ヴェルト「…失格か。君にとっては、どうでもいい事ではないのか?」
シズキ「それは、どういう意味でしょうか…?」
ヴェルト「シズキ、君はパイロットをやめるそうだな」
シズキ「………」
【シナリオエンドデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

シズキ「なぜ私がテストパイロットをやめることを…?」
ヴェルト「僕の耳に入る程度には基地のあちこちで話題になっている」「あのシズキ・シズカワが軍をやめるとね」
シズキ「…それだけですか?」
ヴェルト「詳しく述べれば…」「良家に生まれていながら軍人の道を選び、ヒュッケバインのテストパイロットに抜擢された才媛が、九に軍を去ることになった…だな」
シズキ「才媛…それは周りの人たちのイメージに過ぎません」「私がそのような人物ではないことは、今まで共にテストパイロットをやってきたあなたなら分かっているのでしょう?」
ヴェルト「………」
シズキ「だから、例の計画に私は選ばれなかった」「…自分が外された理由に父が関係しているのかもしれないとも考えました」「けど、それは自分を安心させたいだけのつまらない都合の良い言い訳です」
ヴェルト「言い訳とは?」
シズキ「ホッとしてしまっている自分がいるのです。生きて帰れるとも限らない航海に参加せずに済むと…」
ヴェルト「………」
シズキ「ヒュッケバンに乗るということは、生き残った人々の希望を背負うことだと分かっているのに…」
〔通信のコール音〕
シズキ「? これは…」
ヴェルト「見ての通り、次のミッション・データだ」
シズキ「ですが訓練は先ほど終わったはずでは…」
ヴェルト「さっきも言った通りだ。前人未到の公開に挑むことになる僕には、あの程度では不十分だ」「どうせテストパイロットをやめるのだろう? ならば、最後だと思って付き合ってもらいたい」
シズキ(最後…)「分かりました。お付き合いします」
ヴェルト「感謝する。…では始めさせてもらう」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヴェルト「セカンド・ミッション、終了。悪くない結果だ」
シズキ「ですが、これで終わりではないのでしょう?」
ヴェルト「ああ。もうワンミッションだけ付き合ってほしい」
シズキ「次で最後というわけですね。ミッション・ターゲットは?」
ヴェルト「次は少し趣向を変えさせてもらう。ターゲットはこれだ」
〔通信のコール音〕
シズキ「これはバグ…?」
ヴェルト「過去にクロスボーン・バンガードが使用した自律型の殺人兵器…。これが最後のターゲットだ」
【シナリオエンドデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

シズキ「バグ…人間の存在を感知することで、人のみを殺すことに特化した兵器…」「これを使われたスペースコロニー・フロンティア1では多くの人々の生命が失われた…」
ヴェルト「そう…。人類が生み出した最悪の兵器の一つだ」「そして、僕たちの地球はそれ以上の兵器によって今や死を待つだけになっている…」
シズキ「…!」
ヴェルト「だけど、兵器は…戦う力は生命を奪うためだけに存在しているんじゃない」「そう信じて僕は、このニコラ研でヒュッケバインの開発チームに参加した」「その気持ちを今も忘れていないつもりだ」
シズキ「ヴェルト…」(…私は…私にできることは…)「ヴェルト、リミッターを解除した状態での戦闘を行いましょう」「実際にはまだ運用レベルに達していませんが…あなtなおことで、航海の途中で完成させるつもりなのでしょう?」
ヴェルト「もちろんだ。君との訓練のデータもそのために活用させてもらう」
シズキ「ではとことんまで付き合わせていただきます」「私も、ヒュッケバインのテストパイロットですから」
ヴェルト「了解だ。君の力を僕に…ヒュッケバインに貸してくれ」
シズキ「では参ります!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヴェルト「ラスト・ミッションも終了。…君にとっての最後のミッションもこれで終わったというわけか…」
シズキ「いえ、最後ではありません」
ヴェルト「何…?」
シズキ「私はまだパイロットを続けていきます。このヒュッケバインと共に」
ヴェルト「どういった心境の変化かな?」
シズキ「私には私の戦いがある。それに気づかせてもらいました。あなたのおかげです、ヴェルト」
ヴェルト「僕はただ訓練に付き合ってもらっただけだが、君が何かに納得したのなら構わない」「だが、君の選択に敬意を表する」
シズキ「ふふ…」
ヴェルト「僕はそろそろ出発の準備に取りかからないとならない。後は、君に頼むことになる」
シズキ「ええ。任せてください」「そして、ヴェルト…あなたたちの航海に幸あらんことを」
ヴェルト「ありがとう。君と研究所の全所員…そして、地球の人たちの機体に必ず応えてみせる」「また会おう、シズキ」
シズキ「ええ」
〔歩き去る足音〕
シズキ(彼らは地球の未来を紡ぐため、生き残った人々の願いを背負って旅立つ)(けれど同時も彼らもまた願っている)「だから私はこの地球で戦います」「あなたたちの願い。未来を紡ぐべき帰る場所を守るために…」
【シナリオエンドデモ終了】


● ユニットシナリオ「スーパーロボット大戦OG」 へ戻る

● 進撃イベント「鋼の魂」 へ戻る

  強敵イベント「ここが無限の開拓地」 へ戻る

  進撃イベント「黒い魔装機神」 へ戻る


◆ 「ユニットシナリオ」 へ戻る

◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る





当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。