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レザリオン/香取敬
レザリオンの軌跡

この時代、地球は人口、失業、資源、
汚染問題のはけ口を地球外に求める
『地球クリーン化政策』を採っていた。
そのため、月や火星は放出された有害な廃棄物で
埋め尽くされ、犯罪者の巣窟となっていた…。

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

敬「………」
オリビア「敬、遊びにきたわよー」
敬「………」
オリビア「敬…? ねえ、敬ったら!」「たーかーし!!」
敬「わあ!?」「びっくりするじゃないか。いきなり大声を出すなよ、オリビア」
オリビア「いきなりなんかじゃないわよ。何度も呼びかけたんだから」「なんだか集中していたみたいだけど、なにをしていたの?」
敬「これまでの戦闘データの解析さ。レザリオンに改良できるところがないか、調べていたってわけ!」
オリビア「はあ…またレザリオンってわけね」「最近の敬はレザリオン、レザリオンってそればっかりなんだもん! 妬けちゃうわ、私だって」
敬「そりゃあ夢中にもなるさ。なんせレザリオンは、指先ひとつの動きまで俺がプログラミングしたロボットなんだ」「それだけじゃない、レザリオンには戦艦クラスを一撃で落とせるビームバズーカが付いている! 何よりレザリオンの超電送システムは…」
オリビア「………」
敬「なんだよ、露骨に興味がないって顔しちゃってさ」
オリビア「だって、敬がレザリオンに乗って反乱軍と戦っているのは知っているけど、それがどんな戦いなのかは知らないもの」「自分の知らないことで盛り上がられても、ついていけないわ…」
敬「なら、この戦闘データを一緒に見るか? 俺の今までの戦いの映像が、この中に入っているからさ」
オリビア「ほんと!? 敬がどんな戦いをしてきたのか、気になるわ!」
敬「まっかせなさい! 俺の雄姿、ばっちり見せちゃうんだから!」
【シナリオデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

敬「反乱軍のロボットめ、俺が相手だ!」
オリビア(画面オフ)「始まりは、軍の実験の事故だったわよね」
敬(画面オフ)「まさか、俺がプログラムしたゲームのロボットが実体化するなんて、夢にも思わなかったなあ」「あの時は俺の考えたロボットが役立たずだなんて言われて、思わずレザリオンに乗っちゃったよ」
敬「見切った! とぅあー!!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕

オリビア(画面オフ)「ねえ、敬が最初に出撃した時は、私も指令室にいたから知っているわ」「もっと私の知らないところの映像を見せてよ」
敬(画面オフ)「おっと、いけね! そういやそうだった!」
〔画面、発光〕

敬「敵に後ろを見せてたまるか! デビットの友情のためにもな!」「テイク! オフ!!」
敬(画面オフ)「反乱軍のロボットを見事に撃退してみせた俺なんだけど、そのせいで連邦軍のお偉いさんにえらく気に入られちゃったんだよね」「俺、まだ中学生だってのに、無理やり乗せられそうになった時は、ほんと焦ったよ」
オリビア(画面オフ)「…分からないのよねえ」
敬(画面オフ)「分からないって、何がだよ、オリビア」
〔画面、発光〕

オリビア「だって敬ったら、大人たちに嘘泣きまでして戦うことを嫌がってたじゃない」「なのに帰ってきたら、レザリオンに乗ることにしたって言うんだもの」
敬「そりゃあ…レザリオンの弱点を教えるためにニューヨークから来たデビットへの義理だとか、色々と理由はあったのさ」
オリビア「相変わらずの気分屋ねえ」
敬「気分屋って…そりゃないぜ、オリビア」
オリビア「だってそうじゃない。お母さんに心配までかけて、それでも戦い続ける理由なんてあるの?」
敬「心配をかけるつもりはないさ。母さんにレザリオンのパイロットだって俺が打ち明けることもない」「…だけど、俺がレザリオンのパイロットなんじゃないのかて疑いを持った母さんが、まさかあんな事件に巻き込まれるなんて…」
〔画面、発光〕

反乱軍兵士「待て! これを見ろ!」
敬「! か、母さん…!」
反乱軍兵士「動くな! 少しでも動いてみろ! この女、握りつぶすぞ!」
敬(画面オフ)「母さんはレザリオンのパイロットを確かめようと軍の基地の近くに来ていたんだ」「だけど運悪く、連邦軍のふりをしてた反乱軍のテロに巻き込まれて、人質にされてしまったんだ」
オリビア(画面オフ)「反乱軍の人質って…! 大丈夫だったの!? お母さんは! 敬は!」
敬(画面オフ)「さすがの俺も、母さんを人質に取られちゃ手も足も出せなかったさ」「だけど、自分のせいでレザリオンがやられてしまうと思った母さんが、飛び降りることで生命を絶とうとしたんだ」
オリビア(画面オフ)「ええっ!? それじゃあ、お母さんは!?」
敬(画面オフ)「そこでレザリオンの超電送システムさ」「母さんの落下地点まで一瞬でワープして、超ファインプレーのキャッチを見せたんだよ」
敬「母さん!」
〔滑空音〕
敬「よかった…母さん…」
反乱軍兵士「く、くそう! いったん退かなくては!」
〔バーニアの噴射音〕
敬「逃がすもんか!」「ハンドレーザーパワー!」
反乱軍兵士「うわあああぁぁぁ!!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕

【シナリオデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

オリビア「ねえ、結局敬がレザリオンで戦い続ける理由を聞けていないんだけど?」
敬「俺が闘い続ける理由か…」「それについては、、まずはあの戦いについて話す必要があるな」
〔画面、発光〕

敬「俺は天才でもなんでもない…! だけど俺は…地球が好きなんだ!!」
敬(画面オフ)「高濃度の汚染物質を乗せた惑星間長距離ミサイル…」「こいつが落ちてしまえば、地球は人の住めない死の星になるところだった…」
オリビア(画面オフ)「ニュースでも大騒ぎだったわ…。でも、敬がそれを阻止したのね」
敬(画面オフ)「反乱軍は力を憎しみに任せて使っている…」「だからこそ俺は、レザリオンを愛のために…地球に住む人々の平和のために使いたいんだ」
〔画面、発光〕

オリビア「そっか…だから敬は、レザリオンに乗って戦うのね」
敬「ま、ブルーハイム博士の受け売りなんだけどね」「力を憎しみの力とするか、愛の力とするか。それはすべて、使う者の心に委ねられている…」「博士はそう、俺に教えてくれたよ」
オリビア「素敵な人ね、ブルーハイム博士って」
敬「人のロボットを勝手に名付けたり、俺の成績が悪いからって、学校のデータを弄ったり、余計なお世話が多い人だけどね」
〔画面、発光〕

敬(画面オフ)「地球に住む人々だけじゃない。月に住む人たちだって、俺は守りたいんだ」
敬「今からこの辺一帯は戦場となります。危険ですから脱出宇宙船のみなさんは、後から来るG1、G2の指示に従ってください!」
オリビア(画面オフ)「月の圧政から逃れるために、地球へと亡命してきた人たちのことね」
敬(画面オフ)「ああ。反乱軍がガードベルトを突破したら地球は大変なことになるからね。難民船だけを中にいれるのには、くろうしたよ」
敬「よーし! 狙い撃ちだ!!」
〔銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
〔画面、発光〕


オリビア「………」
敬「オリビア? どうしたんだ? なんだか遠い目をしちゃって」
オリビア「あ…ううん。なんでもないわ」
敬(そうか…オリビアの父親は、まだ月に残っていたんだよな…)(たったひとりの家族なんだ…。そりゃあ、心配に決まっているよな…)
〔通信のコール音〕
敬「! 将軍からの呼び出しだ…!」「悪い、オリビア! 基地に行かないといけなくなっちまった!」
オリビア「敬!」
敬「ん?」
オリビア「…頑張ってね!」
敬「任せなさいって!」

〔走り寄る足音〕
敬(オリビアの父親だけじゃない…! 世界中の人たちに、平和を届けるためなら…!)「俺はどんな悪い奴とだって、戦ってみせるさ!」
【シナリオデモ終了】


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