東方不敗/東方不敗
東方不敗、大空に志す
世界を震撼させたデビルガンダム事件から、
しばらく経った頃…。
その脅威が完全に消え去ったのか
確かめるため、ネオジャパンは
地球でDG細胞の調査を続けていた…。
地球へと降り立ち、
かつてデビルガンダムの現れた場所に
赴くレイン。
彼女が最後に向かった場所…。
そこはドモンと東方不敗が再会を果たした街、
新宿であった…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
〔通信の開く音〕
レイン「…以上が報告となります」
ライゾウ「定時連絡ご苦労。新宿のDG細胞の再活性化は確認されずか。今回の調査も無事に済みそうだな」
レイン「ええ、デビルガンダムの事件から一年…」「これまで調査を重ねてきましたが、デビルガンダムの脅威は去ったと考えて良いかもしれませんね」
ライゾウ「うむ、思っていたよりも早くDG細胞の脅威に怯える人たちを安心させてあげることができるやもしれん」「もちろん、まだ慎重に調査を重ねる必要はあるが」
レイン「それであれば、今日はもう少し調査を勧めます。一刻も早くみんなを安心させてあげたいですから」
ライゾウ「あまり無理をせんようにな。君もドモンも、その若さで色々と背負いこみ過ぎているからな」
レイン「ありがとうございます。でも、私なら…」
〔歩き去る足音〕
????(※東方不敗)「………」
レイン「え…今のって…?」
ライゾウ「どうした、レイン君!?」
レイン「いえ、また後で連絡します…!」
ライゾウ「レイン君!?」
〔通信の閉じる音〕
レイン「さっき見かけた人影…あれは…」(けど、そんなはずがないわ。だって、あの人は…)
????(※東方不敗)「………」
〔歩き去る足音〕
レイン「! ま、待って!」
レイン「はぁ…はぁ…見失っちゃった…。でも、確かにこっちの方に…」
ならず者「よお、姉ちゃん。誰かお探しかい?」
レイン「誰っ!?」
ならず者「へへ、地球の生まれじゃねえな。こっちじゃお目に掛かれない上物だ…!」
レイン「…乱暴する気なら、こっちだって容赦しないわよ」
ならず者「おお、怖い怖い。じゃあこっちも用心しとかねえとな」
〔走り寄る足音〕
ならず者「へへへ…」
レイン(…! 囲まれていたなんて! この数相手は、さすがに…!)
ならず者「さあ、金目の物は全部よこしな!」
レイン(…っ! ドモン…!)
????(※東方不敗)「待てぇいっ!!」
ならず者「な、何だぁっ!?」
ならず者「おい、ビルの上に誰かいるぞ!」
レイン(この声、まさか…!)
????(※東方不敗)「女ひとりによってたかるとは、見下げ果てた悪党共め!」「だが、このまま引き下がるなら良し! さもなくば…!」
〔銃を構える音〕
ならず者「チッ、高い所からゴチャゴチャうるせえ奴だ!」
ならず者「こいつで静かにしてやるぜ!」
〔足音〕
????(※東方不敗)「甘いわぁっ!!」
ならず者「な…!? 指で弾丸を…!?」
レイン(あの動き…ドモンと同じ…!)
????(※東方不敗)「たわけめ! 武闘家に銃など効くものかぁぁぁ!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ならず者「ぐはっ…!」
ならず者「ごはっ…!」
〔人の倒れる音〕
????(※東方不敗)「ふん、他愛もない」
レイン「その技…その姿その立ち居振る舞い…。間違えようがないわ…やはり…あなたなのですね…!」「東方不敗! マスター・アジア!」
東方不敗「フフ、久しぶりだな…。レイン・ミカムラよ」
【シナリオデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
〔歩み寄る足音〕
東方不敗「さて、ここならば落ち着いて話もできよう。お主もいい加減、ワシのことを聞きたかろうしな」
レイン「あなたは本物のマスターなんですか…?」
東方不敗「信じられぬのも無理はない。しかし、ワシは正真正銘の本物よ」「この東方不敗マスター・アジア、天にふたりとありはせん」
レイン「でも、それならば何故…。あなたはランタオ島の戦いで…」「まさか、今あなたが生きているのは…!?」
東方不敗「如何にも。お主の考えている通り、ワシが生きているのはDG細胞の影響を受けたからに他なるまい」「しかし…しかしな…。蘇ったワシのこの身体、一片たりともDG細胞に侵されてはおらぬのだ」
レイン「そんなことが…?」
東方不敗「ワシもにわかには信じられぬ話よ。しかし、理由を考えたところで意味はない。こうして生きている、ワシにはそれで充分だ」
レイン「でも、それなら、今までどこにいたんですか? 生きていたのなら連絡ぐらい…」
東方不敗「それはできぬ。ワシはすでに死んだ身よ」
レイン「なら、せめてドモンにだけでも…! きっと喜びます…!」
東方不敗「それこそできぬ話。今更、あの馬鹿弟子の前に姿を現したところで、邪魔になるだけであろう」
レイン「しかし…」
東方不敗「それでよいのだ。ワシが再び表に立つことなど、あってはならぬ」「それよりもレイン。ドモンはどうだ。よくやっておるか?」
レイン「ええ、キング・オブ・ハートとして、今も第14回ガンダムファイト開催に向けて、世界中を飛び回っていますよ」東方不敗「そうか…。あのドモンがの…」「デビルガンダムの顛末についてはワシも知っておる。ネオジャパンの覇権が立ち消えになったこともな」
レイン「はい…。あの事件以来、各国ではまだ混乱が続いているところもあって…」「ガンダムファイト自体もこれからどうなっていくのかさえ、わからない状況なんです」
東方不敗「もし、それがなくなれば、世界はかつての争いの時代に逆戻りということもあり得るな」
レイン「ええ、ガンダムファイトは負の面はありますが、それでも国家間の代理戦争として機能していた」「ドモンのお父様も仰っていました。人は闘争本能を捨てることができない生き物なのだと…」
東方不敗「だからこそのガンダムファイト…。しかし、ただガンダムファイトを続けるだけでは何も変わらぬ」「地球の環境さえ顧みず、ただ闇雲に発展だけを求めていたあの頃からな…」
レイン「その通りです…」
東方不敗「世界がそのような情勢とは、お前もさぞ、不安であろうな」
レイン「いいえ、そんなことはありません」
東方不敗「ほう…?」
レイン「…確かに、今も地球圏の今r難は続いています。でも、人類は新しい道に向かって歩いて行けるはずです」「あのデビルガンダムとの戦いで、世界がひとつになるのを見た今であれば。私はそれを信じることができる…」
東方不敗「では、どうするというのだ? 理想だけで世界は救えぬぞ」
レイン「理想を胸に戦うんです。誰もが道をたがえる世の中だからこそ、絶望せず、向き合い続けなくては…」
東方不敗「ふ…ふふふふ…!」「先代シャッフルの意志を受け継いでいたのは、何も現シャッフルの者たちだけではなかったようだ」
レイン「シャッフルの意志だなんて、そんな…。私はただ…」
東方不敗「実に良い話を聞かせてもらった。付いて来るがよい。見せたいものがある」
レイン「見せたいもの…?」
【シナリオデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
東方不敗「…着いたぞ。ここだ」
レイン「嘘…ここが本当にあの新宿…? こんなにも緑が生い茂って…」
東方不敗「ワシの想像に過ぎんが、DG細胞が活動を停止する直前、本来の機能を…」「地球を再生するという真の目的を思い出し、それを行ったのであろう」
レイン「最後の最後で…アルティメット細胞が…」
東方不敗「雨降って地固まるとは正にこのこと」「お主、先ほど言ったな? 戦い、向き合い続けるべきだと」
レイン「え、ええ…」
東方不敗「かつてワシもそうだった。戦って、戦って、戦い続けて…そして道を踏み外し、災いを生んだ」
レイン「………」
東方不敗「だがしかし、災いを超えた先には必ず良い未来が待っている。この緑のようにな」「そしてそれは、お前たち若人の手にかかっておるのだ」
レイン「はい…! あの人と、ドモンと一緒に戦い続けます…!」
東方不敗「フフフ…さしがワシの認めたキング・オブ・ハートが選んだ女だ」「地球の未来、お前たちに託すとしよう」
レイン「あなたはこれから…?」
東方不敗「言ったであろう、ワシは死んだ身であると」「今のワシは舞台を下支えする黒子。影ながらお前たちを見守り続けることが新たな使命ぞ」
レイン「マスター…。あなたのような師匠を持って、ドモンは幸せ者だと思います」
東方不敗「ワシも今日この日に、おぬしと再び新宿で出会えたこと、何よりも幸運であったぞ」「ではさらばだ、レイン! ワシとの出会いは夢と思えよ! ハーッハッハッハ…!!」
〔歩き去る足音〕
レイン「…嵐のような人。ふふ、やっぱりドモンの師匠なのね…」「夢か…。でもマスター、たとえ夢でも私は忘れません。あなたの残した言葉も想いも…」
〔画面、発光〕
東方不敗「…良い人を見つけたな。ドモン」「ああ…今日は実に、空が美しい…」(お前も同じ景色を見ているか…)「キング・オブ・ハート、ドモン・カッシュよ…」
【シナリオデモ終了】
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