ヴァンアイン/シャッテ・ジュードヴェステン(寝起き)
ゆっくりゆるり
シルシの調査のため、
南十字島へと来た、アサヒとシャッテ。
ふたりは連日、手掛かりを探し続けるが
これといった収穫は得られないでいた。
そんなある日、
ふたりは別々にミリューから呼び出しを受け、
とある倉庫へと足を運ぶのだった…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
シャッテ「なんなのよ、ミリューのやつ…。人が忙しいって言ってるのに、こんな場所に呼び出して…」
〔歩み寄る足音〕
アサヒ「あれ、シャッテ?」
シャッテ「アサヒもここに呼ばれたの?」
アサヒ「うん。でも、倉庫でなにをするんだろ?」
シャッテ「あたしも聞かされてないのよね。ミリューのことだからどうせ、ロクでもないことを企んでいるんだろうけど…」
ミリュー「なにをしているのですか、あなたたちは~!」
アサヒ「あ、ミリューさん」
シャッテ「なんでいきなり怒ってるのよ…」
ミリュー「これが怒らずにいられますか~!」「あなたたちはヴァンアインがなぜ、ふたり乗りなのかということが全く理解できていません~!」
シャッテ「どういう意味よ?」
ミリュー「ふたりで乗るってことは、ふたりの相性が大切だってことじゃないですか~!」「なのに、あなたたちはどうですか~! 出会った時から全然変わってないじゃないですか~!」
シャッテ「そ、そんなことないわよ! …名前で呼び合うようになったし…」
ミリュー「バカ~! 小学生ですか~!」「このままではラチがあかないので、あなたたちには今日からここで共同生活を送ってもらいますよ~!」
シャッテ「はっ?」「はああああああ!?」
ミリュー「この生活を通し、ふたりの相性をバッチリにしてくださいね~」
シャッテ「な、な、な、な、なに言ってんのよ! 男とふたりなんてダメに決まってるじゃない!」
ミリュー「生活に必要な物は一通り揃ってますから、問題はないと思いますよ~」
シャッテ「問題ありまくりよ! むしろ、問題しかないわよ!」
アサヒ「おお、こんな場所にキッチンがある。これどうやって用意したんスか?」
ミリュー「ふふふ、それは秘密です~」
シャッテ「ちょっと! 確認してんじゃないわよ! あんたも何か文句言いなさいよ!」
アサヒ「強いて言うなら、ユニットバスじゃなくて深めの浴槽が良かったですね」
シャッテ「そうじゃないでしょ!」
ミリュー「それじゃあ、頑張って相性を上げてくださいね~」
〔歩き去る足音〕
アサヒ「なんか、合宿みたいで楽しそうッスね」
シャッテ「ほんとお気楽よね、アサヒって…。てか、ベッドがひとつしかないじゃない。どうすんのよ、これ?」
アサヒ「あ、俺気にしないから全然大丈夫だよ」
シャッテ「ふぇッ!? き、気にしないって、いや、ええと…」「ま、まあ、アサヒがいいって言うなら、仕方ないから一緒に寝てあげても…」
アサヒ「俺、床で寝るの慣れてるし!」
シャッテ「…あ、そう」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕
シャッテ「こんな時だろうがどんな時だろうが、向こうには関係ないもんね。行きましょう、アサヒ」
アサヒ「了解!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ミリュー「ヴァンアインの数値が、全然上がってないじゃないですか~!」
シャッテ「半日も経ってないのに、上がるわけないでしょ!」
ミリュー「アサヒ君と出会ってから、結構経ってますよね~?」
シャッテ「うぐっ…」
ミリュー「どうなんですか~? ん~?」
シャッテ「そ、それはほら…。物事には順序というか…」
ミリュー「そんなこと言ってるから、いつまでもダメなんですよ、このバカチンが~!」「せめて手ぐらい握ったらどうなんですか~」
シャッテ「恋人じゃないのに、そんなことするわけないでしょ!」
ミリュー「小学生ですか、あなたは…」
アサヒ「相手も強くなってきてるから、ヴァンアインのパワーアップは必須だと思うんだよ!」「それにロボと言えば、パワーアップ! 一緒に頑張ろう、シャッテ!」
ミリュー「こっちはこっちで、小学五年生並の脳みそですね…」
シャッテ「頑張るって何を頑張るのよ?」
アサヒ「うーん…。パワーアップしたあとの名前を考えるとか?」
シャッテ「それ、必要ないでしょ…」
ミリュー「これは、当分駄目そうですね…」
【シナリオデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオエンドデモ開始】
アサヒ「具合悪そうだけど、大丈夫?」
シャッテ「…ただ眠いだけよ。てか、アサヒはなんで寝られるのよ…」
アサヒ「慣れた環境じゃないと、寝られない人っているもんね。その点、俺はどこでも寝られるから!」
シャッテ「はあ~…」
アサヒ「なんで、ため息?」
シャッテ「別に何でもないわよ…」
アサヒ「…? それでどう、俺の料理は?」
アサヒ「…結構、美味しいわよ」
アサヒ「そっか。なら良かった」
シャッテ「アサヒって、料理できたのね」
アサヒ「独り暮らし長かったから、自然とね」
シャッテ「へえ。あたしも料理してみようかな」
アサヒ「お、いいね! 楽しみだな、シャッテの料理」
シャッテ「はあ!? 全部自分で食べるに決まってるでしょ!」
アサヒ「ええ!? 食べさせてくれてもいいじゃん!」
シャッテ「なんで料理作って、あーんまでしないといけないのよ! こ、こ、恋人みたいじゃない!」
アサヒ「いや、そこまでしてくれとは言ってないけど…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕
シャッテ「ちょっと! アサヒのせいで、食べきれなかったじゃない!」
アサヒ「戻ってきたら食べればいいだろ。ほら、行こう」
シャッテ「もう! ちゃんと温めてね!」
アサヒ「はいはい」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アサヒ「どこも変わってなかったね、ヴァンアイン…」
シャッテ「これって本当に意味あるの? ミリューの戯言なんじゃ」
ミリュー「あなたたちが変わってないんだから、変わるわけないじゃないですか~!」
アサヒ「ッ!?」
シャッテ「いきなり出てくるんじゃないわよ! 驚くじゃないの!」
ミリュー「驚かせようとしてるんだから、いいんですよ~」
シャッテ「あんたねえ…」
ミリュー「お互いのことをちゃんと理解してますか~? お話とかしてるんですか~?」
シャッテ「話なら昨日もしてたわよ?」
ミリュー「おー! どんなお話ですか~?」
シャッテ「古代遺跡の話をいくつかね。シルシを解析するヒントになりそうな、有益な話だったわ」
ミリュー「バカ! 真面目! 科学者~!」
シャッテ「最初の以外、悪口じゃないけど…」
ミリュー「そういう話じゃないですよ~! もっとこうあるじゃないですか~! 恋バナとか、好みの相手を聞くとか~!」
アサヒ「そんなの聞いてどうするんですか?」
ミリュー「これだからお子様は~! アサヒ君、シャッテの良いところを10個言えますか!」
アサヒ「言えますよ。頭が良い、可愛い、面倒見がいい、努力家、信念を持っている、家族を大切にする」「笑顔が素敵、意外と少女趣味、好奇心が強い、俺の背中を流してくれる」
シャッテ「…!」
ミリュー「これまた随分とスラスラ出てきましたね~」
アサヒ「シャッテには、いいところがいっぱいありますからね」
シャッテ「なに言ってんのよ、このバカ!」
ミリュー「アサヒ君は本当に天然ですね~。それで、シャッテは?」
シャッテ「…え?」
ミリュー「え、じゃないですよ~。アサヒ君のいいところを10個言ってください。ほら~」
シャッテ「あ、ええと…ほら、あの…」
ミリュー「ほらほら、早く早く~」
シャッテ「焦らせないでよ! いま、考えてるんだから! あーだから、その…」
ミリュー「はい、終了~」
シャッテ「ちょっと終わるの早すぎない!?」
アサヒ「俺、いいところないんスね…」
シャッテ「そうじゃない! そうじゃないって!」
アサヒ「駄目人間ですみません…」
シャッテ「そうじゃないんだってば~!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
シャッテ「うっ…うう…」
アサヒ「滅茶苦茶具合悪そうだけど、大丈夫!?」
シャッテ「大丈夫、問題無いわ…。たったの7日間寝てないだけだから…」
アサヒ「大丈夫じゃないよ、それ! ちゃんと寝ないと!」
シャッテ「大丈夫って言ったでしょ…。フフフ…いまなら空でも飛べそうだわ…」
アサヒ「駄目だ。眠気がリミットブレイクして、ハイになってる…」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕
アサヒ「警報!? こんな時だって言うのに…!」
シャッテ「行くわよ、アサヒ…。この世の悪を全て滅ぼすのよ…」
アサヒ「無理無理! そんな状態で出られるわけないだろ!?」
シャッテ「無理だと思うから無理なのよ…。世は全てこともなし…」
アサヒ「なにを言ってるのか、全然わからない!」
シャッテ「昔、アサヒのお父様が言ってたわ。『君子危うきに近寄らず』ってね」
アサヒ「それ、親父の言葉じゃないから! やっぱり無理だよ、シャッテ!」
シャッテ「…あたしが行かなかったら、アサヒひとりでムリするでしょ。それでケガでもしたら、あたしは耐えられない」
アサヒ「それは俺のせいなんだから、シャッテが気に病むことはないだろ」
シャッテ「責任の話じゃない。あんたにケガをさせたくないのよ…」
アサヒ「シャッテ…」
シャッテ「行くわよ、アサヒ! ゴーゴー!」
アサヒ「やっぱりやめておいた方が、いいかもしれない…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アサヒ「なんとかなったみたいだな…。大丈夫、シャッテ?」
シャッテ「………」
アサヒ「あれ? もしかして、寝てる…?」
シャッテ「………」
アサヒ「おいおいおい…! これヤバくないか!?」
〔いびき〕
アサヒ「やっぱりぃぃぃ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シャッテ(※寝起き)「あれ…?」「あたし、いつの間に寝てたのかしら…。確かスプリッターが来て出撃したような…」「ダメだ…全然思い出せない…。まあいいか」
アサヒ(※料理)「ん? 起きたの?」
シャッテ(※寝起き)「うん」
アサヒ(※料理)「もうちょっと寝てていいのに」
シャッテ(※寝起き)「なんだか、充分に寝た気がするわ…」
アサヒ(※料理)「そっか。じゃあ、この料理をテーブルに運ん…」
シャッテ(※寝起き)「ふわ~…。…? どうしたの、固まって?」
アサヒ(※料理)「ごめん! そんなに見てないから!」
シャッテ(※寝起き)「見てない…?」「………」「きゃああああああああ!?」
シャッテ「………」
アサヒ(※料理)「…どう、味は?」
シャッテ「美味しいんじゃない」
アサヒ(※料理)「…あれは不可抗力でさ。別に悪気があったわけじゃ…」
シャッテ「鈍感」
アサヒ(※料理)「…?」
シャッテ「デリカシーがない、無責任、適当、女ったらし、覗き、ロボマニア、考えなし、いつもヘラヘラしてる」
アサヒ(※料理)「ええと…」
シャッテ「あんたのいいところ」
アサヒ(※料理)「いまの言葉の中に、いいところがひとつもなかったような…」
シャッテ「自分にいいところがあるとでも、思ってるの?」
アサヒ(※料理)「すみません…」
シャッテ「…でも」「あたしのことを、ちゃんと心配してくれる」
アサヒ(※料理)「シャッテ…」
ミリュー「ちょっとは成長したんですかね~」
アサヒ(※料理)「おわ!?」
シャッテ「いきなり出てくるなって、言ってるでしょ!」
ミリュー「ヴァンアインもほんのちょこ~っと、パワーアップしたみたいですしね~」
アサヒ(※料理)「ほんとですか!?」
ミリュー「ええ、出力が2%ほど上がったみたいですよ~」
シャッテ「ほとんど変わってないじゃない…」
ミリュー「では、私のご飯もお願いします~」
シャッテ「あんたの分なんて、あるわけないでしょ」
ミリュー「なんでですか~!?」
シャッテ「自分の胸に聞いてみなさいよ!」
ミリュー「ちょっと自分では聞きづらいので、アサヒ君、私の胸に聞いてもらえますか~?」
シャッテ「叩くわよ、ミリュー!」
アサヒ(※料理)「いま食事の用意してきますから、待っててください」
ミリュー「シャッテも聞いてもらいますか、アサヒ君に~?」
シャッテ「うっさいわね…。ホントになんなのよ、もう…」
アサヒ(※料理)「~♪」
シャッテ「フフ…まあいいか」
【シナリオエンドデモ終了】
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