プロヴィデンスガンダム/ラウ・ル・クルーゼ
闇より生まれし天帝
ザフトと連邦軍の決戦に備え、
パトリック・ザラから新型モビルスーツ、
『プロヴィデンス』を受け取った
ラウ・ル・クルーゼ。
だが、プロヴィデンスのテスト運用が
終わらぬ内にクルーゼが乗る戦艦は、
連邦軍の襲撃を受けてしまう…。
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
ザフト兵「本当にプロヴィデンスで出られるんですか?」
クルーゼ「動かせる事は確認してるのだろう? それに味方の数が少ないこの状況、プロヴィデンスなら戦況を覆せる」
ザフト兵「確かに、プロヴィデンスの設計思想は一対多数における戦闘能力を追求したものですが…」「…くれぐれもお気を付けください。まだアレのテスト運用は完了していないので」
クルーゼ「ドラグーン・システム…確かビットに似た無線式砲撃端末だったな?」
ザフト兵「根本的なシステムは別物ですがね。ドラグーンは脳波を使わず、量子通信によって端末を操りますから」「ただ、脳波による素質を問わない分、特異的な空間認識能力を要求されまして」
クルーゼ「これまで適任者がいなかったか」
ザフト兵「ええ。あなた以外は…付きますがね、隊長」「隊長の空間認識能力は桁違いですよ。一般の兵士たちとは比べものにならない数値を叩き出しています」
クルーゼ「フ…皮肉だな」
ザフト兵「? 何か、言いましたか?」
クルーゼ「いや…またとないいい機会だと思ったのだよ。プロヴィデンスの実戦テストには」
ザフト兵「そう考える事も出来ますが…」
クルーゼ「心配する事もないだろう。なにせ扱い方は、ナチュラルの使用するガンバレルと似ているのだろう?」「ならば、コーディネーターである我々に出来ぬはずがないだろう?」
ザフト兵「…はい。その通りです。戦果を期待してお待ちしております、隊長」
クルーゼ「そう…あの男は使いこなしてみせた。血のなせる業か…奴にもあったのだ。受け継いだ力というものが…」「ならば、私に出来ぬはずがない…!」
〔通信のコール音〕
ザフト兵「プロヴィデンス、射出準備完了。いつでも発進してください」
クルーゼ「プロヴィデンス! ラウ・ル・クルーゼ、出るぞ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ティターンズ艦長「当艦に接近する敵影だと?」
ティターンズ兵「味方機を次々と落とし、こちらに接近してきます!」
ティターンズ艦長「敵の数は?」
ティターンズ兵「そ、それが…1機です!」
ティターンズ艦長「1機だと…!? 馬鹿な! たった1機のモビルスーツが戦艦を落としに来たとでも言うのか!」
ティターンズ兵「み、味方機! 更にロスト!」「敵モビルスーツ、当艦との交戦距離に近づいております!」
ティターンズ艦長「ぬぅっ…! 迎撃部隊を出撃させろ!」「足りないようなら、まだ近くにいるモビルスーツ部隊も呼び戻せ!」
クルーゼ「増援の部隊を出したか…。先程までの相手よりは手応えがあるといいのだがな」「でなければ、出てきた甲斐もない!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
ティターンズ兵「見た事のない機体…敵の新型か!」
ティターンズ兵「ひとりでここまで来るとは、大した奴だ…」「だが、そいつもここまでよ…! テメエにやられた仲間の仇、取らせて貰うぜッ!」
〔ビームマシンガンの銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
クルーゼ「フ…」
ティターンズ兵「なっ!?」
クルーゼ「遅いッ!」
〔飛行音〕
〔画面、フラッシュ〕
ティターンズ兵「ぐああぁッ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ティターンズ兵「馬鹿な…! 一瞬で間合いを詰めただと…!?」
クルーゼ「流石はフリーダムの兄弟機といったところか…。出力も何もかも、ゲイツとは比べものにならんな」「この機体ならば、奴も確実に…!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔ビームライフルの発射音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
クルーゼ「物事に偶然はなく、すべては必然によって成り立っているとは哲学者の言葉だったか」「だとしたらこの戦争も、今、私がこの機体に乗っている事も、すべて必然のなせる業か…」
ティターンズ兵「なぜ…! なぜあんな奴ひとりに仲間が全員殺されるんだ…!」「ふざけるな、宇宙移民者ごときが…ッ! 俺たちティターンズを、舐めるんじゃねえェェェエエッ!」
〔ビームマシンガンの銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
クルーゼ「フ…」
ティターンズ兵「くそッ! どうして当たらねえんだ!」
クルーゼ「驕り…憎しみ…怒り…。そのような感情に支配された者の攻撃ではな」「私には当てられぬさ!」
ティターンズ兵「くっ…! やられる…!?」
クルーゼ「む…!」
〔ビームマシンガンの銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ティターンズ兵「今の攻撃は…!」
クルーゼ「…どうやら、少々時間をかけすぎたか」
ティターンズ兵「完全に不意を突いたと思ったが…カンが鋭いようだな。ここまでやったのも頷ける」
クルーゼ「新手か…。ふ、この数…。後手に回れば、やられるのは私か」「ならば、使わせてもらうとしよう! このプロヴィデンスの本当の力を…!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ティターンズ兵「数はこちらが上だ! 奴に逃げ道を与えるなよ!」
ティターンズ兵「分かっている!」
クルーゼ「こちらは1機に対し向こうは十数機以上…敵に慢心はなく万全の状態でこちらを仕留めにかかっている…」
ティターンズ兵「撃てええぇぇぇッ!」
クルーゼ「だが、こういった状況を覆す為にプロヴィデンスは造られた…! ならば、出来ぬはずがない!」「見るがいい! これが、憎悪に支配された人間が導き出したひとつの答えだ!」
〔ファンネルの飛行音〕
ティターンズ兵「! バカな…! ビットだと!?」
ティターンズ兵「そんな…! ザフトが遠隔操作兵器を開発したなんて情報、どこにも…!」
〔ファンネルの攻撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔ファンネルの攻撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
ティターンズ兵「ぐあぁッ!」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
クルーゼ「数に屈してきたマイノリティは二度と屈さぬように力をつける…」「今度は奴らに同じ思いを味わわせる番だと…圧倒的な力を身につけて復讐する」
ティターンズ兵「ご、護衛部隊、全滅です!」
ティターンズ艦長「全滅だと…!? あれだけの数のモビルスーツが一瞬でやられたというのか!」
クルーゼ「復讐は新たな涙と悲鳴を生み出し、終わらぬ争いの連鎖を生み出す…」「その果ての極地…! その象徴として実に相応しいではないか、このプロヴィデンスは!」
ティターンズ艦長「残っている戦力をすべて奴にぶつけろ! 奴を落とさねば退く事すら出来ん!」
クルーゼ「そうだ…。戦え…どこまでもな!」「その果てに…すべて消え去るがいい!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ティターンズ艦長「あ、ありえん…! たった1機のモビルスーツにせん滅されるなどッ…!」
クルーゼ「フ…チェックメイトだ」
〔ファンネルの攻撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
クルーゼ「こちらラウ・ル・クルーゼ。敵の全滅を確認した。これより帰投する」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ザラ「流石だな、クルーゼ。初めて使ったプロヴィデンスで戦艦を含む敵部隊をすべてせん滅したそうだな」
クルーゼ「プロヴィデンスの性能のおかげですよ、ザラ議長閣下」
ザラ「謙遜だな」「いきなりの実戦で、あのドラグーン・システムをあそこまで使いこなして見せたのだ。実力だよ、貴様の」
クルーゼ「お褒めに預かり光栄です」
ザラ「ゆくゆくはプロヴィデンスと同性能の機体も量産する予定だ」「これほどの結果があれば、それを進めるのも容易くなる」
クルーゼ「そして、いずれは閣下の望む…」
ザラ「ああ…忌々しいナチュラル共を滅ぼす一手となるだろう」「そうして初めて、我々は新たな世界を創世できるのだ」
クルーゼ「閣下の掲げる理想、一日も早く実現したいものです」
ザラ「これからも貴様には期待しているぞ、クルーゼ」
クルーゼ「お任せください、閣下」
〔通信の閉じる音〕
クルーゼ(愚かな事だな…その血塗られた道が、いったいどこに繋がっているのか…。君たちが気付く事はないのだろう)(それを知らぬと…見て見ぬ振りを続ける者たちがはびこるこの世界で、誰が止めると言うのだ…)(止められる者などいない…。そして、人がそれを知った時にはすでに遅い。なぜならその時こそ…人は…世界は…!)
【シナリオエンドデモ終了】
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