レッドファイブ/ヒタチ・イズル
戦う覚悟
『MJP機関』。
宇宙空間での生存に適した人類を生み出すべく
発足した研究機関であったが、
謎の敵性外宇宙勢力・ウルガルの発見後、
軍事下級予備大学へと改変された、
軍事特務機関である。
そのMJPに所属するチームラビッツの5人、
イズル、アサギ、ケイ、タマキ、スルガは、
来たるべくウルガルとの決戦に向けて開発された
アッシュを使いこなすべく、
シミュレーター訓練を行おうとしていた…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
イズル「シミュレーター訓練、みんなで頑張ろう」
スルガ「今更なんだけど、本当にやるのかよ?」
アサギ「ここまで来たってのに、本当今更だな…」
スルガ「状況に流されたっつーか、冷静に考えたらやる意味あるのかなって」
アサギ「確かに、アッシュを使いこなすには実戦で経験を積むしかないってシモン司令が言ってたからな」
スルガ「だろ?」
タマキ「折角のお休みなんだし、みんなでゴロゴロしてようよ」
ケイン「休むのはいいけど、自分の部屋で休んでよね」
タマキ「ええ~!? そんな寂しいこと言わないでよ~!」
ケイ「私、ひとりでいるのが好きだから」
スルガ「じゃあ、解散ってことで」
イズル「わかった。僕はひとりで訓練をしていくよ」
タマキ「イズルも帰ろうよ~」
イズル「ジアートが、僕を狙ってるってわかったんだ。ゆっくりはしてられないよ」
スルガ「それを言ったら俺たち全員が、ウルガルに狙われてるらしいけどな」
アサギ「考えただけで、胃が痛くなってきた…」
ケイ「人類の敵に狙われるなんて、私たち本当にツイてないわよね」
スルガ「さすがはザンネン5ってところか?」
アサギ「笑いごとじゃねえよ…」
イズル「逆に言えば、アッシュに乗れる僕たちしか、ウルガルに対抗できないんだ」「だから、できることは全部やっておかないと」
ケイ「…そうね。じっとしてても落ち着かないし、私も訓練に付き合うわ」
イズル「ありがとう、ケイ」
アサギ「えっ、マジでやるのかよ?」
ケイ「私とイズルのふたりでやるから、アサギたちは戻っていいわよ」
アサギ「…ふたりじゃロクな訓練ができないだろうが」
スルガ「結局、こうなるのか…」
タマキ「折角のお休みがぁ~」
イズル「ありがとう、みんな!」
アサギ「ほら、さっさと準備するぞ」
イズル「うん、こういうのっていいよね」
ケイ「なにが?」
イズル「ヒーローって言ったら、やっぱり特訓しないと!」
シルガ「でた~! ヒーローバカ!」
アサギ「ほんとお前ってブレないよな…」
イズル「そうかな?」
アサギ「褒めてねえよ!」
イズル「あれ?」
タマキ「やっぱり、帰ればよかったのら…」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ケイ「訓練機、全機撃破」
スルガ「いっちょあがりっと!」
タマキ「ラクショーだったのら。あたしたち、結構強くなったんじゃない?」
スルガ「だな! アッシュもだいぶ動かしやすくなった気がするし!」
ケイ「そうかしら? 結構、危ない場面もあったような…」
スルガ「盛り下がること言うなよ~。無事に倒せたんだからいいじゃん」
タマキ「スルガの言う通り!」
アサギ「ふたりとも浮かれすぎだぞ」「あんなバラバラなフォーメーションじゃ、いつやられてもおかしくなかっただろうが」
タマキ「…アサギだって、敵に突っ込んでたクセに」
アサギ「うっ…それは…」
スルガ「だいたいアサギは、細かいこと気にしすぎなんだよ。そんなんじゃ、胃に穴が空くぜ?」
アサギ「胃は関係ないだろ!」
ケイ「まったく…」
イズル「みんな!」
タマキ「どうしたのら? そんな真面目な声出しちゃって」
イズル「力を合わせて頑張ろう!」
アサギ「いま、それを言うタイミングじゃないだろ…」
スルガ「相変わらずボケてんな~」
タマキ「イズルにはがっかり…」
ケイ「はぁ…」
イズル「あれ? なんでツッコまれてるの?」
ケイ「みんな気を引き締めましょう。敵の第2波が接近して来てるわ」
タマキ「りょーかい!」
スルガ「お、おい、ちょっと待てよ…! あの機体って!?」
イズル「ジアート…!」
ジアート「………」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
アサギ「ケイ! なんでシミュレーターの中に、アイツのデータが入ってんだよ!?」
ケイ「私に聞かれても知らないわよ!」
タマキ「まさか、データの幽霊!?」
スズカゼ「違うわ、私が入れてもらったの」
スルガ「どういうことですか、それ?」
スズカゼ「これくらいやらないと、あなたたちは緊張感を得られないでしょ?」
ケイ「だからって…」
〔システムダウンの音〕
イズル「くっ…! レッドファイブの動きが…!」
スルガ「おいおい、アッシュが戦うのを嫌がってんぞ!?」
スズカゼ「違うわ。あなたたちが恐れているのよ」「アッシュは生物が本来持つ、生存防衛本能を極限にまで高めている。つまり、あなたたちの気持ちに左右される」
アサギ「俺たちの気持ち…」
ケイ「ですが、艦長! イズルはあの機体に撃墜させられそうになったんですよ!」
スズカゼ「だからこそ、ここで乗り越える必要がある違うかしら?」
タマキ「イズル…」
イズル「大丈夫」
スルガ「大丈夫って、なにが大丈夫なんだよ!?」
イズル「ヒーローはどんなピンチに陥っても、決して諦めたりしないから」
アサギ「答えになってない!」
イズル「だから、僕たちは戦える!」
〔バーニアの噴射音〕
タマキ「ひとりで行っちゃった…」
アサギ「あのバカ…! 俺たちも追いかけるぞ!」
ケイ「了解」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アサギ「…やったのか?」
ケイ「ダメージは受けてるようだけど、まだ破壊には至ってないわ」
スルガ「アサギがフラグを立てるからだぞ!」
アサギ「なんだよそれ?」
イズル「フラグって言うのは、マンガとかでよく見る…」
アサギ「説明を求めてるわけじゃねえ!」
ケイ「言い争いなんてしてる場合じゃないでしょ! すぐそこまで…」
イズル「…!?」
ジアート「………」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
イズル「ぐっ!?」
アサギ「アイツ、なんて速さだよ!」
ケイ「もう一度、態勢を立て直すわ」「ローズスリーは敵をかく乱。ブルーワンとゴードルフォーは、レッドファイブの援護を!」
タマキ「りょーかい!」
スルガ「援護しろって簡単に言ってくれるけど、あの速さに当てろとか、至難の業だぞ!」
アサギ「接近されたままじゃ反撃もできやしない。なんとしてでも、離れるしかないだろ!」
タマキ「だったら、あたしが体当たりをして隙をつくるのら!」
ケイ「待って、タマキ! いま、そっちには!」
タマキ「えっ?」
イズル「うわ!?」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
イズル「イタタタタ…」
アサギ「なにやってんだよ、お前ら…」
タマキ「だって、イズルが急に飛び出してくるから!」
イズル「僕のせい!?」
スルガ「味方同士で攻撃しあって、どうすんだよ」
イズル「僕は巻き込まれただけで…」
ジアート「………」
スルガ「…! そっちに来てんぞ、アサギ!」
アサギ「くっ…!」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
アサギ「うぐっ…!?」
ケイ「ブルーワン、ダメージレベル増大。これ以上の交戦は危険だわ」
タマキ「どうするのら…。このままじゃ、みんなやられちゃうよぉ」
イズル(どうする…。どうすれば、アイツに勝てるんだ…)
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
スルガ「…みんな、まだ生きてるか?」
アサギ「なんとかな…」
タマキ「あたしはもう死んだぁ~」
アサギ「強すぎるだろ、あの機体…。化け物かよ…」
ケイ「チーム全体のダメージレベルが、危険域を超えててるわ」「悔しいけど、いまの私たちじゃあの機体には勝てないようね…」
スルガ「シミュレーターだったら、いけると思ったんだけどな…」
タマキ「もっと訓練するしかないのかも」
スルガ「だな。現実だったら今頃あの世行きだ」
ケイ「そうね。とりあえず今回は諦めましょう」
イズル「ダメだ、諦めちゃ…」
ケイ「イズル?」
イズル「僕たちは、チーム全員で生きて帰るって約束したじゃないか」
スルガ「なに熱くなってんだよ。所詮、シミュレーターでの訓練だろ?」
イズル「それでも、諦めちゃダメだ!」
スルガ「諦めるなって言ったって、どう考えても勝つのは無理だろ…」
アサギ「俺も諦めるべきじゃないと思う」
タマキ「アサギもヒーローになりたいの?」
アサギ「そうじゃなくて、これがもし実戦だったら諦めるなんて選択、あり得ないだろ?」
スルガ「そうかもしれないけどよ」
イズル「アイツを倒さないと、僕たちはどこにも帰れないんだ」「だから、絶対に倒さないと!」
ケイ「…イズルとアサギの言う通りだわ」
イズル「ケイ」
ケイ「私だって本津男は諦めたくない」
スルガ「まったく。イズルのヒーロー脳に感化されちまって…」「しゃあねえ、俺も付き合うとするか!」
タマキ「うん! 最後の最後まで頑張ろう!」
イズル「最後になんてしない。僕たちはここから始まるんだ!」
アサギ「大見得切ったんだ。恥ずかしい姿は見せるなよ?」
イズル「もちろん! 行こう、みんな!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
イズル「このまま一気に畳み掛ける!」
タマキ「待って! 周りの敵が進路を塞いでる!」
ケイ「ブルーワンとゴールドフォーは、レッドファイブが攻撃するための進路を確保して!」
アサギ「了解!」「スルガ、撃ち漏らすんじゃないぞ!」
スルガ「誰に向かって言ってんだよ!」
アサギ「フッ…」「おおおおおおッ!」
〔バーニアの噴射音〕
ケイ「ローズスリーは、進路上に寄ってくる敵を撃破!」
タマキ「わかった! いっけぇぇぇぇ!」
〔爆発音〕
ケイ「進路確保! いまよ、イズル!」
イズル「うおおおおおおおッ!」
ジアート「………」
〔斬撃音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔爆発音〕
ケイ「ジアート機の破壊を確認」
スルガ「よっしゃあ!」
タマキ「やったのら~!」
アサギ「やれやれ、なんとかなったな」
イズル「うん」
スズカゼ「訓練終了よ。よくやったわね、みんな」
イズル「ありがとうございます」
スルガ「って言っても、シミュレーターで勝っただけッスけどね」
スズカゼ「そうね。でも、これはあなたたちにとって大きな一歩だわ」
タマキ「えへへ~」
スズカゼ「とにかく、お疲れ様。あとはゆっくりと休んでちょうだい」
〔通信の閉じる音〕
ケイ「疲れた…。早く部屋に戻って休みたいわ…」
スルガ「なら、一緒に部屋で休むってどう?」
ケイ「なに?」
スルガ「なんでもないです…」
イズル「今回も、みんなで無事に戻って来れたね」
アサギ「そうだな」
タマキ「うん!」
イズル「これからも、5人で…このチームザンネンで頑張っていこうよ!」
アサギ「チーム名、間違ってるだろ!」
イズル「あれ?」
スルガ「締まらねぇ~」
タマキ「イズルには、ガッカリなのら…」
ケイ「やっぱり私たちって、いつまで経ってもザンネン5のままみたいね…」
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